JP2002038696A - タイル取付板およびタイルの取付け工法 - Google Patents

タイル取付板およびタイルの取付け工法

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JP2002038696A
JP2002038696A JP2000220712A JP2000220712A JP2002038696A JP 2002038696 A JP2002038696 A JP 2002038696A JP 2000220712 A JP2000220712 A JP 2000220712A JP 2000220712 A JP2000220712 A JP 2000220712A JP 2002038696 A JP2002038696 A JP 2002038696A
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mounting plate
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JP2000220712A
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Akio Takatsu
昭生 高津
Katsuhiko Baba
克彦 馬場
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
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HASEGAWA SEISAKUSHO KK
Hasegawa Manufacturing Co Ltd
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HASEGAWA SEISAKUSHO KK
Hasegawa Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の壁面側に固定する長尺の固定板にタイ
ルを掛け止める係止片を一体成形し、タイル取付板の製
作の合理化と容易化並びに材料費の節減を図り、これを
均質かつ安価に製作できるとともに、タイル取付板の小
形軽量化と取り扱いの容易化を図り、タイル取付板を容
易かつ安全に取り付けられ、しかもその支持強度を向上
し変形を防止して、タイルを円滑かつ体裁良く取り付け
られ、更に雨水の浸透やタイルの剥落を防止し得るよう
にしたタイル取付板およびタイルの取付け工法を提供す
ること。 【解決手段】 建物の壁体1側に固定する長尺の基板6
と、該基板6の長さ方向に所定間隔に配置した複数の係
止片8とを備える。前記係止片8を基板6の長さ方向と
略直交方向に配置し、かつ前記係止片8をタイル9の裏
面または端部周面の凹部9に係合可能にする。前記係止
片8を基板6と一体成形する。前記係止片8の両側端部
を基板6の両側端部上またはその内側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の壁面側に固定
する長尺の固定板にタイルを掛け止める係止片を一体成
形し、タイル取付板の製作の合理化と容易化並びに材料
費の節減を図り、これを均質かつ安価に製作できるとと
もに、タイル取付板の小形軽量化と取り扱いの容易化を
図り、タイル取付板を容易かつ安全に取り付けられ、し
かもその支持強度を向上し変形を防止して、タイルを円
滑かつ体裁良く取り付けられ、更に雨水の浸透やタイル
の剥落を防止し得るようにしたタイル取付板およびタイ
ルの取付け工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熟練や経験を要することな
く、建物等の壁面にタイルを容易かつ体裁良く取り付け
られる方法が種々提案されている。例えば特許第290
9700号公報では、複数のタイル係合部材を備えた長
尺部材を建物等の壁面に縦方向に等間隔に取り付け、隣
接する長尺部材のタイル係合部材間にタイル裏面の溝を
掛け止め、取り付けた各タイル間を目地詰めしている。
【0003】しかし、この取り付け法のタイル取付板
は、長尺部材とタイル係合部材とを別々に製作し、これ
らをスポット溶接しているため、製作に手間が掛かりコ
スト高になるとともに、品質がバラツキ易く、また長尺
部材とタイル係合部材の大半を重合し、かつタイル係合
部材の両側端部を長尺部材の外側に突出しているため、
その分材料費が嵩み、前記コスト高と大形重量化を助長
し、また前記タイル係合部材の突出部に擦過して怪我を
する惧れがあって、タイル取付板の取り付けや取り扱い
に問題があった。
【0004】また、前記公報には別のタイル取り付け法
として、アルミニウム板製の広いベース板を打ち抜き成
形して複数の係止部材を設け、或いはアルミニウムを引
き抜き成形し、広いベース板に複数のレール状の係止部
材を一体に設け、前記ベース板を建物のコンクリート壁
に固定し、前記係止部材にタイル下面の溝を嵌め込み、
かつ隣接する各タイル間を目地詰めする方法が示されて
いる。
【0005】しかし、前記取り付け法におけるタイル取
付板は、広いベース板を要して材料費が増大し、コスト
高になるとともに大形重量化して、タイル取付板の取り
付けを容易に行えない等の問題があった。しかも、前記
タイル取付板によるタイルの取り付け法は、各タイル間
の目地部が表出するため、目地部から雨水が浸透しタイ
ルが剥落する惧れがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、建物の壁面側に固定する長尺の固定板にタ
イルを掛け止める係止片を一体成形し、タイル取付板の
製作の合理化と容易化並びに材料費の節減を図り、これ
を均質かつ安価に製作できるとともに、タイル取付板の
小形軽量化と取り扱いの容易化を図り、タイル取付板を
容易かつ安全に取り付けられ、しかもその支持強度を向
上し変形を防止して、タイルを円滑かつ体裁良く取り付
けられ、更に雨水の浸透やタイルの剥落を防止し得るよ
うにしたタイル取付板およびタイルの取付け工法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、建物の壁体側に固定する長尺の基板と、該基板の
長さ方向に所定間隔に配置した複数の係止片とを備え、
前記係止片を基板の長さ方向と略直交方向に配置し、か
つ前記係止片をタイルの裏面または端部周面の凹溝に係
合可能にしたタイル取付板において、前記係止片を基板
と一体成形し、前記係止片の両側端部を基板の両側端部
上またはその内側に配置し、タイル取付板の製作の容易
化と材料費の節減を図り、これを均質かつ安価に製作で
きるとともに、小形軽量化と取り扱いの容易化を図り、
タイル取付板を容易かつ安全に取り付けられ、しかもタ
イルを円滑かつ体裁良く取り付けられるようにしてい
る。
【0008】請求項2の発明は、前記基板の長さ方向に
複数の係止片を切り起し形成し、タイル取付板の製作の
容易化と材料費の節減を図り、これを均質かつ安価に製
作できるとともに、その小形軽量化を実現している。請
求項3の発明は、前記係止片の端縁を前記基板の長さ方
向に沿って一方向に突出し、係止片の構成を簡潔にし
て、タイル取付板の製作の容易化と均質化を図るように
している。請求項4の発明は、前記基板の長さ方向と略
直交方向に複数の係止片を互いに離間して配置し、係止
片の切り起し形成による切欠部の集中を回避して、タイ
ル取付板の支持強度の維持向上を図るとともに、係止片
に掛け渡したタイルの姿勢を調整可能にして、タイルを
容易かつ体裁良く取り付けられるようにしている。
【0009】請求項5の発明は、前記複数の係止片の切
り起し方向を互いに相違させ、それらの係止片の端縁を
前記基板の長さ方向に沿って互いに異方向に突出させ、
係止片の切り起しに伴う切欠部の集中を回避して、タイ
ル取付板の支持強度の維持向上を図るとともに、タイル
を強固かつ容易に取り付けられるようにしている。請求
項6の発明は、前記基板の両端部に長さ方向に沿って補
強部を設け、該補強部の内側に前記係止片を切り起し形
成し、タイル取付板の支持強度の向上を図るとともに、
タイル取付板の変形を防止し、タイルを容易かつ円滑に
取り付けられるようにしている。
【0010】請求項7の発明は、長尺の基板と、該基板
の長さ方向に所定間隔に配置した複数の係止片とを備
え、前記係止片を基板の長さ方向と略直交方向に配置し
た複数のタイル取付板を建物の壁体側に縦方向に固定
し、前記係止片にタイルの裏面または端部周面の凹溝を
係合してタイルを取付けるタイルの取付け工法におい
て、前記タイルの上下端部の内側または外側に、上下方
向に隣接するタイルの上下端部を係合かつ重合し、隣接
する上下のタイル間からの雨水の侵入や浸透、およびこ
れによるタイルの剥落を未然に防止するようにしてい
る。請求項8の発明は、横方向に隣接するタイルの側端
部間に接着剤を充填し、該側端部間に連通する前記凹溝
または相対向するタイルの上下端部間を閉塞し、タイル
の側端部間からの雨水の侵入や浸透、およびこれによる
タイルの剥落を未然に防止するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明すると、図1乃至図5において1はコンクリー
ト製の壁体で、その外面に木製の胴縁2がアンカーボル
ト(図示略)を介して縦方向に所定間隔に配置され、該
胴縁2,2の間に発泡性の断熱材3が所定厚に充填され
ている。前記断熱材3は高断熱性で吸水および吸湿性が
低く、殆どが独立気泡よりなる発泡性ポリウレタンを用
いている。
【0012】前記胴縁3の外面は断熱材3から表出し、
前記外面にタイル取付板4がビス5または釘等の固定具
(図示略)を介して取り付けられている。前記タイル取
付板4は、薄厚のステンレス鋼板をプレス成形して構成
され、これは図示のように胴縁3の幅より若干幅狭な長
尺の基板6を有し、その長さ方向の中央部に平坦なセン
ターバンド7を有し、該バンド7の両側に一対の係止片
8,8を長さ方向に沿って複数形成している。
【0013】前記係止片8,8は、センターバンド7の
両側の基板6を切り起こして形成され、その上下位置に
第1および第2係止片8a,8bを離間して形成してい
る。前記第1および第2係止片8a,8bは、基板2を
断面略L字形状に切り起こし、それらの端縁を互いに反
対方向へ突出し、その端縁の外郭寸法Lを後述するタイ
ル裏面の凹部の幅と略同一に形成している。このうち、
下側の第2係止片8bの幅は上側の第2係止片8aより
も幅広に形成され、その端部を内側へ緩やかに湾曲形成
している。
【0014】前記第1および第2係止片8a,8bは、
タイル9の裏面に形成した凹部である溝10の一側に差
し込まれ、該溝10の他側に隣接するタイル取付板4の
第1および第2係止片8a,8bが差し込まれ、該タイ
ル9を掛け止め可能にしている。図中、9aはタイル9
の上端部に突設した凸部、9bはタイル9の下端部に形
成した凹部で、該凹部9bに前記凸部9aが差し込まれ
ている。
【0015】前記隣接する係止片8,8間のセンターバ
ンド7の両側に平板状の補強板11が突設され、その長
さは係止片8と同長にされていて、センターバンド7な
いし基板6の捩れを防止可能にしている。図中、12〜
15は前記第1および第2係止片8a,8bの屈曲基部
および端部に形成した補強リブ、16はセンターバンド
7の長さ方向の両側にビード状に突設した補強凸部で、
隣接する補強板11まで延設されている。
【0016】また、図中17は第1および第2係止片8
a,8bの屈曲基部間にビード状に突設した補強凸部、
18は補強板11の中央部にビード状に突設した複数の
補強凸部、19は左右の係止片8,8間のセンターバン
ド7の中央に形成した通孔で、前記ビス5を挿入可能に
している。20は横方向に隣接するタイル9間の目地
で、水の浸透を阻止する接着剤が充填され、21は基板
4の端部を略屋根形に切欠いた切欠部、22は前記切欠
部21に対応して基板4の端部を略屋根形に突出形成し
た突片である。
【0017】このように構成したタイル取付板は、複数
の加工ステージを備えた金型をプレス機にセットし、こ
れらに帯状のステンレス鋼板を間欠的に移送し、該鋼板
を順次プレス成形して自動的に製作し、成形後所定長さ
に裁断する。
【0018】したがって、本発明のタイル取付板4は、
基板6と係止片8,8とを一体成形しているから、これ
らを別々に製作し、その後これらをスポット溶接等で接
続する従来のものに比べて、製作に手間が掛からず容易
かつ均質に製作でき、しかも基板6と係止片8,8との
重複部が無いから、その分材料費の節減を図れ、これを
安価かつ小形軽量に製作できる。
【0019】また、第1および第2係止片8a,8bの
側端部は、基板6の側端部上に位置し外側へ突出してい
ないから、その分材料費の節減と小形軽量化を図れ、従
来のような突出部による怪我の発生や取り扱いの不都合
がない。なお、前記切断時にタイル取付け用部材4の両
端部に切欠部21と突片22とを形成する。
【0020】次に前記製作したタイル取付板4を用い
て、タイル9を取り付ける場合は、壁体1の外側に複数
の胴縁2をアンカーボルト(図示略)を介して縦方向に
所定間隔、つまりタイル9の長さに固定する。この場
合、タイル取付板4は各所に補強ビード12〜15や補
強凸部16〜18を設け、センターバンド7や係止片8
および補強板11の強度を補強するとともに、それらの
平坦度を維持しているから、係止片8,8の捩れや上下
方向の位置ずれがなく、タイル9を正確かつ円滑に体裁
良く取り付けられる。
【0021】この後、胴縁2,2間の壁体1に例えばス
プレーガンを用いて発泡性ウレタン等の断熱材3を吹き
付け、これを所定厚に形成するとともに、各胴縁2の外
端面にタイル取付板4をビス5または釘等で同位置に取
り付ける。
【0022】この場合、タイル取付板4の長さが胴縁2
の高さよりも短いときは、別のタイル取付板4を所定長
さに切断し、その下端部の切欠部21、若しくはタイル
取付板4を補強板11の所定位置で切断して、切欠部2
1と同形状に形成し、この切欠部21をタイル取付板4
の上端部の突片22の直上に位置付け、これをビス5ま
たは釘等で取り付けて継ぎ足す。その際、突片22の上
端縁と切欠部21の両側の開口縁とを同一直線上に位置
付け、上下のタイル取付板4を同軸上に配置するととも
に、その上下位置の係止片8,8のピッチを調整する。
【0023】そして、タイル9の凹溝10の一端部をタ
イル取付板4の最下位置の係止片8に側方から差し込
み、前記凹溝10の他端部を隣接するタイル取付板4の
最下位置の係止片8に側方から差し込み、該タイル9の
両端部を隣接するタイル取付板4,4の係止片8,8に
掛け止め、その側端部をセンターバンド7の中央に位置
付ける。この場合、係止片8はセンターバンド7を境に
左右に分散配置され、これらに各タイル9の端部を取り
付けているから、これらを一体成形し、それらの両側に
別々のタイルを取り付けるものに比べて、タイル9の位
置修正を独自かつ容易に行える。
【0024】同様に他のタイル9の凹溝10を、隣接す
るタイル取付板4,4の最下位置の係止片8,8に掛け
止め、その側端部をセンターバンド7の中央に位置付
け、かつこれを隣接するタイル9の側端部に目地20分
の間隔を空けて向き合わせる。その際、補強凸部16若
しくはビス5の頭部を目安にタイル9を位置付ける。
【0025】そして、各タイル取付板4,4の最下位置
の係止片8,8にタイル9の凹溝10を掛け止めたとこ
ろで、その直上の係止片8,8にタイル9の凹溝10を
掛け止め、以下同様な要領でタイル9を下から順に積み
重ねていく。その際、上側のタイル9の凹部9bを、下
側のタイル9の凸部9aに挿入かつ重合する。この状況
は図5のようで、各タイル9の凹溝10が第1および第
2係止片8a,8bと係合し、上側のタイルに下側のタ
イル9が係合している。
【0026】こうして、所定の施工スペースに複数のタ
イル9を掛け止め、各センターバンド7に沿って形成さ
れた目地20部に水の浸透を阻止可能な接着剤を注入
し、当該部を目地詰めする。このようにすることで、凹
溝10の両側端部が前記接着剤によって閉塞され、水密
性を発揮するとともに、前記接着剤の固化によって隣接
するタイル9,9が強固に接続される。また、前記目地
詰め作業は、センターバンド7に沿った目地20部に限
られるから、タイルの周囲を目地詰めする従来の煩雑な
作業から解消され、これを容易かつ速やかに行える。
【0027】こうして、施工したタイル壁は、壁体1の
外側に断熱材3が配置され、その外側に断熱性を奏する
タイル9が貼られているから、断熱性に優れ、外部から
の熱気や寒気の侵入を防止する。また、タイル取付板4
は基板2と係止片8とを一体成形しているから、各係止
片8の位置が正確かつ均質で、タイル9を安定かつ体裁
良く円滑に取り付けられる。
【0028】更に、上下位置のタイル9は上下端部を重
合して貼られ、またその側端部は、水の浸透を阻止する
接着剤によって凹溝10を閉塞しているから、従来のよ
うな目地モルタルによる雨水の染込みや、これによるタ
イル9の剥落を防止する。
【0029】なお、この実施形態ではタイル取付板4を
胴縁2に取り付けているが、これを直接壁体1に取り付
けても良く、そのようにすることで胴縁2を省け、取り
付け作業が簡便になるとともに、タイル壁の薄厚化を図
れる。また、この実施形態ではタイル9の取付けに適用
しているが、レンガ等の取り付けに適用することも可能
である。
【0030】図6乃至図13は本発明の他の実施形態を
示し、前述の構成と対応する構成部分に同一の符号を用
いている。このうち、図6および図7は本発明の第2の
実施形態を示し、この実施形態は補強板11やセンター
バンド7の構成を廃し、基板6の長さ方向に第1および
第2係止片8a,8bを断面略L字形に切り起こし形成
している。そして、前記係止片8a,8bの端縁を互い
に反対方向へ突出成形するとともに、前記第1および第
2係止片8a,8bを左右に分離することなく一体に形
成し、構成の簡潔化と製作の容易化を図っている。
【0031】図中、23は第1および第2係止片8a,
8bの左右に一対づつけ形成したビード状の補強凸部、
24は基板2の両端縁をカーリング成形した補強部で、
長さ方向に延設し、該補強部24,24の内側に第1お
よび第2係止片8a,8bを形成している。また、目地
部20をタイル9の周囲に設け、目地モルタルを充填し
ている。
【0032】この実施形態は、複数のタイル取付板4を
胴縁2若しくは壁体1に所定間隔を置いて縦方向に取り
付け、第1および第2係止片8a,8bの略片側半部に
タイル9の凹溝10を差し込み、該凹溝10の一端部を
掛け止めている。一方、前記凹溝10の他側端部を隣接
するタイル取付板4の第1および第2係止片8a,8b
に差し込み、該凹溝10の他端部を掛け止め、所定区画
にタイル9を掛け止めたところで、タイル9の周囲を目
地詰めする。
【0033】したがって、前述の実施形態のようにタイ
ル9を下方から順次取り付ける必要はない。また、補強
部24,24の内側に第1および第2係止片8a,8b
を形成しているから、タイル取付板4の支持強度が維持
され、その変形や捩りを防止し、タイル9の取り付けを
円滑に行える。
【0034】図8および図9は本発明の第3の実施形態
を示し、この実施形態は第1係止片8aを廃し、複数の
第2係止片8bを基板2の長さ方向に所定間隔に配置し
ている。すなわち、基板2を断面略L字形状に切り起こ
して第2係止片8bを形成し、それらの端縁を互いに同
方向へ突出成形し、前記端縁の外郭寸法Lをタイル9の
接合面の幅よりも若干幅広に形成している。
【0035】なお、この実施形態のタイル9は裏面の凹
溝10の有無に関係なく、むしろ図示のように平坦面で
ある方が、取り付けの安定上望ましい。図中、9cはタ
イル9の下端部に下向きに突出した張出部で、その内面
を直下位置のタイル9の凸部9a上に重合して配置して
いる。
【0036】次に、この実施形態によるタイル9の取付
けは、複数のタイル取付け用部材4を胴縁2若しくは壁
体1に所定間隔を置いて縦方向に取り付け、かつその際
第2係止片8bの端縁を上向きに位置付ける。そして、
隣接するタイル取付板4,4の最下位置およびその直上
の第2係止片8b間にタイル9を挿入し、かつこれを下
方に移動して、タイル9の下端部の凹部9bを第2係止
片8bに係合し、タイル9を最下位置の第2係止片8
b,8b間に掛け止める。
【0037】この後、前記直上の第2係止片8bとその
直上の第2係止片8bとの間にタイル9を挿入し、かつ
これを下方に移動して、タイル9の下端部の凹部9bを
下側の第2係止片8bに係合し、タイル9を第2係止片
8b,8b間に掛け止める。その際、上側のタイル9の
張出部9cを直下のタイル9の凸部9a上に重合して配
置する。この状況は図9のようである。
【0038】したがって、雨水等はタイル9の外面に沿
って流下し、内側への染込みを防止する。また、隣接す
るタイル9の側端部間の隙間に前述の接着剤を充填し、
当該部からの雨水の染込みや浸透を防止し、これによる
タイル9の剥落を未然に防止する。
【0039】このように、この実施形態は略帯状の基板
6に複数の第2係止片8bを所定間隔に一体成形し、こ
うして製作したタイル用取付板4を複数並べ、これらの
間にタイル9を掛け渡しているから、タイルの取付けス
ペース分のタイル用取付板を要する従来のものに比べ
て、小形軽量で製作が容易になり、またタイル用取付板
4の取り付けを容易かつ合理的に行える。
【0040】図10および図11は本発明の第4の実施
形態を示し、この実施形態は基板2の両側に一対の第1
係止片8a,8aを配置し、該係止片8a,8aの内側
に一対の第2係止片8b,8bを配置し、それらの起立
片を基板2の幅方向に横一列に配置している。このう
ち、第1係止片8aは基板2を断面略L字形状に切り起
こし、その端縁を互いに同方向へ突出成形し、また第2
係止片8bは基板2を断面略L字形状に切り起こし、そ
れらの端縁を前記第1係止片8aの突出方向と反対方向
に突出成形している。
【0041】したがって、第1および第2係止片8a,
8bは図示のように向き合い、それらの端縁の外郭寸法
Lをタイル9の接合面の幅と略同一に形成している。
て、前記端縁の外郭寸法Lを、タイル9の接合面の幅よ
りも若干幅広に形成している。図中、25は第2係止片
8bに形成したビード状の補強凸部である。
【0042】次に、この実施形態によるタイル9の取付
けは、複数のタイル取付板4を胴縁2若しくは壁体1に
所定間隔を置いて縦方向に取り付け、その際第1係止片
8aの端縁を下向きに位置付け、第2係止片8bの端縁
を上向きに位置付ける。
【0043】そして、隣接するタイル取付板4,4の最
下位置の第1および第2係止片8a,8b間にタイル9
を挿入し、かつこれを下方に移動して、タイル9の下端
部の凹部9bを第2係止片8bに係合し、タイル9を第
2係止片8b,8b間に掛け止めるとともに、タイル9
の上端部の凸部9aを第1係止片8aに係合する。
【0044】この後、前記第1および第2係止片8a,
8bの直上の第1および第2係止片8a,8b間にタイ
ル9を挿入し、かつこれを下方に移動して、タイル9の
下端部の凹部9bを第2係止片8bに係合し、タイル9
の上端部の凸部9aを第1係止片8aに係合する。その
際、上側のタイル9の張出部9cの内面を第1係止片8
aを介して、直下のタイル9の凸部9aに係合する。こ
の状況は図11のようである。
【0045】したがって、タイル9の上端部に第1係止
片8aと張出部9cとが二重に係合かつ重合し、またタ
イル9の下端部に第2係止片8bが係合し、該係止片8
bに張出部9cが係合かつ下方に延びているから、タイ
ル9の取り付けの安定性と雨水の侵入防止を図れる。更
に、隣接するタイル9の側端部間の隙間に前述の接着剤
を充填し、当該部からの雨水の染込みを防止し、これに
よるタイル9の剥落を未然に防止する。
【0046】このように、この実施形態はタイル9の上
下端部を、各一対の第1および第2係止片8a,8bで
係合保持しているから、これを連続した第1および第2
係止片8a,8bで係合保持する場合に比べて、基板2
の切り起し部における切欠スペースを低減でき、基板2
の支持強度を維持向上できる。また、第1および第2係
止片8a,8bを基板2の幅方向に略横一列に配置して
いるから、これらを所定間隔に配置する場合に比べて、
タイル9の緊密に取り付けることができ、その分タイル
壁の強度を向上できる。
【0047】図12および図13は本発明の第5の実施
形態を示し、この実施形態は第1および第2係止片8
a,8bを兼ねる複数の係止片8を基板2の長さ方向に
所定間隔に配置している。すなわち、基板2を断面略L
字形状に切り起こして係止片8を形成し、それらの端縁
を互いに同方向へ突出成形し、前記端縁の外郭寸法Lを
タイル9の接合面の幅よりも若干幅広に形成している。
図中、26は係止片8の先端部をビード状に形成した補
強凸部、27はタイル9の端部、実施形態では上端部に
形成した凹溝で、係止片8の先端部を挿入可能にしてい
る。
【0048】この実施形態によるタイル9の取付けは、
複数のタイル取付板4を胴縁2若しくは壁体1に所定間
隔を置いて縦方向に取り付け、その際係止片8の端縁を
下向きに位置付ける。そして、隣接するタイル取付板
4,4の最下位置およびその直上の係止片8,8間にタ
イル9を挿入し、その凹溝27を直上の係止片8に差し
込み、かつこれを下方に移動して、タイル9の下端部を
最下位置の係止片8上に掛け止める。
【0049】以下、順次タイル9を上方に取り付け、所
定区画の施工を終了したところで、タイル9,9の上下
間に目地モルタルを充填し、各タイル9を接続するとと
もに、隣接するタイル9の側端部間の隙間に前述の接着
剤を充填し、当該部からの雨水の染込みを防止し、これ
によるタイル9の剥落を未然に防止する。この状況は図
13のようである。
【0050】このように、この実施形態はタイル9の下
端部を係止片8の幅広な平坦面に掛け止めているから、
タイル9の取付けの安定性が向上する。また、係止片8
は第1および第2係止片8a,8bを兼用するから、そ
の分構成が簡単になり、これを容易かつ安価に製作でき
る。
【0051】なお、これらの実施形態は壁体1側に固定
した複数のタイル取付板4間にタイル9を掛け渡してい
るが、単一のタイル取付板4にタイル9を取り付けるこ
とも可能であり、その場合はタイル取付板4の幅をタイ
ル9の長さ若しくは幅と同幅以上に構成すればよい。そ
のようにすることで、狭小な貼り付けスペースにタイル
9を簡易かつ容易に取り付けられる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、係止片を基板と一体
成形し、前記係止片の両側端部を基板の両側端部上また
はその内側に配置したから、従来のように基板と係止板
を別々に製作し、これらをスポット溶接する製作の手間
を軽減し、製作の容易化と均質化並びに材料費の節減を
図り、これを安価かつ合理的に製作できるとともに、基
板の側端部からの係止片の突出をなくして小形軽量化と
その取り扱いの容易化を図り、タイル取付板を容易かつ
安全に取り付けられ、しかもタイルを円滑かつ体裁良く
取り付けることができる。請求項2の発明は、前記基板
の長さ方向に複数の係止片を切り起し形成したから、タ
イル取付板の製作の容易化と材料費の節減を図り、これ
を均質かつ安価に製作できるとともに、その小形軽量化
を実現することができる。
【0053】請求項3の発明は、前記係止片の端縁を前
記基板の長さ方向に沿って一方向に突出したから、係止
片の構成が簡潔になり、タイル取付板の製作の容易化と
均質化を増進することができる。請求項4の発明は、前
記基板の長さ方向と略直交方向に複数の係止片を互いに
離間して配置したから、係止片の切り起し成形による切
欠部の集中を回避し、タイル取付板の支持強度の維持向
上を図るとともに、係止片に掛け止めたタイルの姿勢を
調整可能にして、タイルを容易かつ体裁良く取り付ける
ことができる。
【0054】請求項5の発明は、前記複数の係止片の切
り起し方向を互いに相違させ、それらの係止片の端縁を
前記基板の長さ方向に沿って互いに異方向に突出させ、
係止片の切り起し成形による切欠の集中を回避し、タイ
ル取付板の支持強度の維持向上を図るとともに、タイル
の取付けの容易化を図ることができる。請求項6の発明
は、前記基板の両端部に長さ方向に沿って補強部を設
け、該補強部の内側に前記係止片を切り起し形成したか
ら、タイル取付板の支持強度の向上を図れるとともに、
タイル取付板の変形を防止し、タイルを容易かつ円滑に
取り付けることができる。
【0055】請求項7の発明は、タイルの上下端部の内
側または外側に、上下方向に隣接するタイルの上下端部
を係合かつ重合したから、隣接する上下のタイル間から
の雨水の侵入や、これによるタイルの剥落を未然に防止
することができる。請求項8の発明は、横方向に隣接す
るタイルの側端部間に接着剤を充填し、該側端部間に連
通する前記凹溝または相対向するタイルの上下端部間を
閉塞し、タイルの側端部間からの雨水の侵入や浸透、お
よびこれによるタイルの剥落を未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図で、コンクリー
ト壁に胴縁を取り付け、該胴縁にタイル取付板を取り付
けた状況を示している。
【図2】本発明に適用したタイル取付板の一例を示す斜
視図である。
【図3】図2のタイル取付板の正面図で、その上部に別
のタイル取付板との継ぎ足し状況を示している。
【図4】図3のA―A線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3のB―B線に沿う断面図で若干縮小して示
している。
【図6】本発明のタイル取付板の第2の実施形態を示す
斜視図である。
【図7】図6のタイル取付板を使用したタイルの取り付
け状況を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明のタイル取付板の第3の実施形態を示す
斜視図である。
【図9】図8のタイル取付板を使用したタイルの取り付
け状況を拡大して示す断面図である。
【図10】本発明のタイル取付板の第4の実施形態を示
す斜視図である。
【図11】図10のタイル取付板を使用したタイルの取
り付け状況を拡大して示す断面図である。
【図12】本発明のタイル取付板の第5の実施形態を示
す斜視図である。
【図13】図12のタイル取付板を使用したタイルの取
り付け状況を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁体 4 タイル取付板 6 基板 8 係止片 8a 第1係止片 8b 第2係止片 9 タイル 9b 凹部 10 凹部(溝) 24 補強部
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA14 AA42 AA46 AA50 AA70 AB04 BA12 BC14 CC02 CC12 CC13 CC16 CC17 DA12 DB14 DC02 DD03 GB03Z GB26W GB28W

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁体側に固定する長尺の基板と、
    該基板の長さ方向に所定間隔に配置した複数の係止片と
    を備え、前記係止片を基板の長さ方向と略直交方向に配
    置し、かつ前記係止片をタイルの裏面または端部周面の
    凹部に係合可能にしたタイル取付板において、前記係止
    片を基板と一体成形し、前記係止片の両側端部を基板の
    両側端部上またはその内側に配置したことを特徴とする
    タイル取付板。
  2. 【請求項2】 前記基板の長さ方向に複数の係止片を切
    り起し形成した請求項1記載のタイル取付板。
  3. 【請求項3】 前記係止片の端縁を前記基板の長さ方向
    に沿って一方向に突出させた請求項1記載のタイル取付
    板。
  4. 【請求項4】 前記基板の長さ方向と略直交方向に複数
    の係止片を互いに離間して配置した請求項1記載のタイ
    ル取付板。
  5. 【請求項5】 前記複数の係止片の切り起し方向を互い
    に相違させ、それらの係止片の端縁を前記基板の長さ方
    向に沿って互いに異方向に突出させた請求項4記載のタ
    イル取付板。
  6. 【請求項6】 前記基板の両端部に長さ方向に沿って補
    強部を設け、該補強部の内側に前記係止片を切り起し形
    成した請求項1記載のタイル取付板。
  7. 【請求項7】 長尺の基板と、該基板の長さ方向に所定
    間隔に配置した複数の係止片とを備え、前記係止片を基
    板の長さ方向と略直交方向に配置した複数のタイル取付
    板を建物の壁体側に縦方向に固定し、前記係止片にタイ
    ルの裏面または端部周面の凹部を係合してタイルを取付
    けるタイルの取付け工法において、前記タイルの上下端
    部の内側または外側に、上下方向に隣接するタイルの上
    下端部を係合かつ重合したことを特徴とするタイルの取
    付け工法。
  8. 【請求項8】 横方向に隣接するタイルの側端部間に接
    着剤を充填し、該側端部間に連通する前記凹部または相
    対向するタイルの上下端部間を閉塞した請求項7記載の
    タイルの取付け工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3206776U (ja) * 2016-07-08 2016-10-06 不二窯業株式会社 タイル取り付け用金具
CN110409738A (zh) * 2019-06-20 2019-11-05 温州华派装饰工程有限公司 一种装配式瓷砖墙面及其施工方法

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