JP3206776U - タイル取り付け用金具 - Google Patents

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田中 信之
信之 田中
文博 宍戸
文博 宍戸
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Abstract

【課題】タイルの製造及び配置作業が容易であり、レールの数を少なくし製造コストを抑えることができ、かつタイルを強固に保持することができるタイル取り付け用金具を提供する。【解決手段】タイル取り付け用金具100は、施工対象面にタイル状部材30を取り付けるための金具であって、施工対象面に縦方向に取り付けられる長尺の取り付け部材本体10と、この取り付け部材本体10に設けられ、タイル状部材30の裏面に互いに平行に形成された1対の溝31、32に嵌合してタイル状部材30を支持する複数のクリップ20とを備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、建物等の施工対象壁面にタイル等のタイル状部材を固定するためのタイル取り付け用金具に関するものである。
壁面にタイルを配置する工法として、従来は、壁面にモルタルや接着剤を塗布し、モルタル面にタイルを張り付ける湿式工法が一般的であったが、最近は、壁面に金属製のレールを配置し、タイルの裏足とレールとを嵌合して配置する乾式工法が広く普及している(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載された乾式工法による壁構造は、建物の壁面に設けた水平方向のレールに金具付きタイルを嵌合することで、タイルを建物の壁面に取り付けるものでる。
この場合、金具付きタイルの背面には、左右に亘って直線状のスペースが設けられ、このスペース内には、嵌合金具が設けられ、この嵌合金具は上端から延設する上係合片と、下端から延設する下係合片とを有している。レールは、壁面に接する壁面固定部と、壁面固定部の上端から壁面を離れる方向に延設するとともに端部を上方に折曲して形成する上係止部と、壁面固定部の下端から壁面を離れる方向に延設するとともに端部を下方に折曲して形成する下係止部とからなる。また、レールの下係止部には、嵌合金具の下係合片の幅よりも大きな切り欠きを設けられている。
金具付きタイルを配置する際に、レールの上係止部に嵌合金具の上係合片を係止させた後、レールの切り欠きに嵌合金具の下係合片を嵌め込み、金具付きタイルを横方向に摺動して、下係止部に下係合片を係止させることで、レールと金具付きタイルの嵌合金具とを嵌合することができる。
特開2014−201877号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の金具付きタイルを用いた壁構造は、金具付きタイルを配置する際に、嵌合金具の下係合片とレールの切り欠きとを位置合わせし、嵌め込み後金具付きタイルを横方向に摺動することが必要であるため、配置作業は繁雑で、時間がかかるという問題点があった。
また、特許文献1に記載の金具付きタイルを用いた壁構造は、タイルの裏面に金具をあらかじめ装着しておく必要があるため、タイル製造に余分な手間がかかるという問題点を有していることのみならず、建物の壁面にレールを水平方向に設けることで、レールを多数設ける必要があるため、製造コストが高いという問題点を有していた。
従って、本考案は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、本考案の目的は、タイルの製造及び配置作業が容易であり、レールの数を少なくし製造コストを抑えることができ、かつタイルを強固に保持することができるタイル取り付け用金具を提供することにある。
本考案によれば、タイル取り付け用金具は、施工対象面にタイル状部材を取り付けるための金具であって、施工対象面に縦方向に取り付けられる長尺の取り付け部材本体と、この取り付け部材本体に設けられ、タイル状部材の裏面に互いに平行に形成された1対の溝に嵌合してタイル状部材を支持する複数のクリップとを備えている。
取り付け部材本体が施工対象面に縦方向に取り付けられ、この取り付け部材本体にはタイル状部材の裏面に互いに平行に形成された1対の溝に嵌合してタイル状部材を支持する複数のクリップが設けられている。これにより、タイル状部材の裏面に設けられた1対の溝にクリップを押し込むだけでタイル状部材が取り付けられるため、タイルの配置作業が非常に容易となり、しかも、タイル状部材の製造自体が簡単となる。また、熟練の技術が必要なく、初めての施工者でも正確かつ迅速に施工できる。さらに、取り付け部材本体が施工対象面に縦方向に設置することにより、従来のレールを横に取り付けるタイプよりも位置合わせが容易になり、かつ必要とされる取り付け部材本体(レール)の数を少なく、製造コストを抑えることができる。レールの数が少なくなれば、これらレールを施工対象面に固定するアンカーボルトの数も少なくなり、その分、コストが低減することのみならず、施工対象面を痛めることがない。さらに、レールを縦方向に設置することにより、従来の横方向設置の場合に問題となっていたタイル状部材の間隙から後方のレールが見えてしまうという不都合も解消される。
複数のクリップの各々は、取り付け部材本体の平面から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片を備えており、これら1対の係合片は先端部がタイル状部材の1対の溝の断面に対応した断面形状を有していることが好ましい。この場合、複数のクリップの各々の1対の係合片は、先端部が互いに対向する略S字状断面を有していることがより好ましい。このように、1対の係合片の端部が互いに対向する略S字状断面を有しているため、この部分でタイル状部材の1対の溝(裏足)の寸法誤差を吸収することができ、タイル状部材を確実に保持することができる。さらに、クリップが取り付け部本体と別個に形成される場合には、クリップのみを弾性を有する金属板材で製作すれば良いため製造コストを抑えることができ、かつタイル状部材を強固に保持することができる。
複数のクリップは取り付け部材本体とは別個に形成されており、複数のクリップの各々は、取り付け部材本体に装着された際に、取り付け部材本体に重畳される基部と、基部から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片とを備えていることも好ましい。
この場合、取り付け部材本体は、縦方向に沿って設けられ、複数のクリップの1対の係合片がそれぞれ挿通する複数の開口部と、複数のクリップが係止する複数の係止部とを備え、複数のクリップの各々の基部には複数の係止部の各々と係止する折り曲げ部が設けられていることがより好ましい。
複数のクリップは、取り付け部材本体と一体的に形成されており、取り付け部材本体の平面に平行な基部と、基部から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片とを備えており、1対の係合片は先端部がタイル状部材の1対の溝の断面に対応した断面形状を有していることも好ましい。この場合、複数のクリップの各々の1対の係合片は、先端部が互いに対向する略S字状断面を有していることがより好ましい。このように、1対の係合片の端部が互いに対向する略S字状断面を有しているため、この部分でタイル状部材の1対の溝(裏足)の寸法誤差を吸収することができ、タイル状部材を確実に保持することができる。
複数のクリップの各々は、タイル状部材に装着された状態において、1対の係合片がタイル状部材の1対の溝を互いに離反する方向に押圧するように構成されていることも好ましい。これにより、タイル状部材を取り付ける際に、このタイル状部材をクリップに押し込むことが容易になり、かつタイル状部材をより強固に保持することができる。
複数のクリップの各々の1対の係合片の先端部には、タイル状部材に装着される際に1対の係合片の端部を1対の溝内に案内するガイド部がそれぞれ設けられていることも好ましい。これにより、タイル状部材を取り付ける際に、クリップの係合片の先端部がタイル状部材の裏面の溝にスムーズに進入することができる。
本考案によれば、タイル状部材の裏面に設けられた1対の溝にクリップを押し込むだけでタイル状部材が取り付けられるため、タイルの配置作業が非常に容易となり、しかも、タイル状部材の製造自体が簡単となる。また、熟練の技術が必要なく、初めての施工者でも正確かつ迅速に施工できる。さらに、取り付け部材本体が施工対象面に縦方向に設置することにより、従来のレールを横に取り付けるタイプよりも位置合わせが容易になり、かつ必要とされる取り付け部材本体(レール)の数を少なく、製造コストを抑えることができ、かつタイル状部材を強固に保持することができる。レールの数が少なくなれば、これらレールを施工対象面に固定するアンカーボルトの数も少なくなり、その分、コストが低減することのみならず、施工対象面を痛めることがない。さらに、レールを縦方向に設置することにより、従来の横方向設置の場合に問題となっていたタイル状部材の間隙から後方のレールが見えてしまうという不都合も解消される。
本考案の一実施形態におけるタイル取り付け用金具の構成を概略的に示す斜視図である。 タイル取り付け用金具の取り付け部材本体及びクリップの構成を概略的に示す斜視図である。 タイル取り付け用金具の構成を概略的に示す断面図である。 タイル取り付け用金具を用いてタイル状部材を壁面に取付ける動作の一例を概略的に示す図である。 タイル取り付け用金具を用いたタイル状部材の取付けの一例を概略的に示す平面図である。 タイル取り付け用金具の他の構成例を概略的に示す斜視図である。 タイル取り付け用金具を用いたタイル状部材の取付けの他の例を概略的に示す平面図である。 タイル取り付け用金具を用いてタイル状部材を壁面に取付ける動作の他の例を概略的に示す図である。
以下、本考案に係るタイル取り付け用金具の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本考案の一実施形態におけるタイル取り付け用金具100の構成を示している。図2はこのタイル取り付け用金具100の取り付け部材本体10及びクリップ20の構成を示している。図3はタイル取り付け用金具100のA−A線断面を示しており、図4はタイル取り付け用金具100を用いてタイル状部材30を固定する動作の一例を示しており、図5はタイル取り付け用金具を用いたタイルの取付け一例を示している。
図1〜図5に示すように、本実施形態におけるタイル取り付け用金具100は、取り付け部材本体10と、クリップ20とを備えている。対応するタイル状部材30は、裏面に所定間隔に1対の溝31及び32が設けられている。この1対の溝31及び32は、開口部よりも内部が拡大するように形成されている。本実施形態において、取り付け部材本体10と、クリップ20とは別体に形成されている。
取り付け部材本体10は、金属板材をプレス加工することにより長尺の平板状の基部10aと、この基部10aの長手方向の両側に形成され基部10aから垂直方向に立ち上がるエッジ部10bとを備え、全体的にコ字形状断面を有するように形成されている。また、基部10aの長手方向の両側においてエッジ部10bの内側には、基部10aから垂直方向に突起する2条のリブが形成されている。これにより、取り付け部材本体10の強度が増強されている。
この取り付け部材本体10は、施工対象面である壁面に縦方向に取り付けられ、複数のクリップ20によって複数のタイル状部材30を支持するように構成されている。具体的には、この取り付け部材本体10の基部10aに、複数のクリップ20の複数対の係合片22a及び22bをそれぞれ挿通するための複数対の開口部11と、複数のクリップ20をそれぞれ係止するための複数の係止部12とが長手方向に沿って設けられている。各係止部12は各対の開口部11の間に設けられている。開口部11は矩形形状の貫通穴であり、係止部12は長円形状の貫通穴である。係止部12の上下方向の縁端には、クリップ20の折り曲げ部(係止爪)が折り曲げられて係止固定されるように構成されており、係止部12の中央には、壁面に設けたアンカーボルトBを挿通して、ナットにより、係止部12が係止されている取り付け部材本体10を壁面に固定できるように構成されている。
クリップ20は、例えば、ばね鋼による平板からプレス加工によって形成されており、取り付け部材本体10に重畳される基部21と、この基部21から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片22a及び22bとを備えている。1対の係合片22a及び22bは先端部がタイル状部材30の1対の溝31及び32の断面に対応した断面形状、即ち、互いに対向する略S字状断面を有している。クリップ20の基部21には、取り付け部材本体10の係止部12とほぼ同様な長円形状を有する貫通穴21aが設けられ、この貫通穴21aの上下の両端縁には、取り付け部材本体10の係止部12に係止される1対の折り曲げ部23がそれぞれ形成されている。クリップ20を取り付け部材本体10に装着する際は、1対の折り曲げ部23を上下にそれぞれ折り曲げて貫通穴21aの上下の端縁に係止することで、クリップ20はその基部21と取り付け部材本体10の基部10aとが重畳された状態で、取り付け部材本体10に装着される。上述したように、1対の係合片22a及び22bは先端部が互いに対向する略S字状断面を有しているが、この略S字状断面は基部21に近い側(基部側)の湾曲部が遠い側(先端側)の湾曲部より大きい曲率半径を有するように形成されている。大きい曲率半径の基部側の湾曲部はタイル状部材30の裏面に当接する当接面24を構成しており、小さい曲率半径の先端側の湾曲部は外側へ湾曲して、タイル状部材30が取り付けられ際に1対の係合片22a及び22bの端部を1対の溝31及び32へそれぞれ案内するガイド部25を構成している。
図1及び図4に示すように、タイル状部材30は、その裏面に所定間隔をもって形成された1対の溝31及び32を有している。これら1対の溝31及び32は、タイル状部材30の長さ方向(タイル状部材30を取り付けた後の水平方向)と平行に形成されている。これら1対の溝31及び32の各々は、その開口部の径よりも内部の径が大きい断面形状を有している。特に、上側(タイル状部材30を取り付けた後の上側)の溝31の下側内面31aは、上方へ突出する凸部を構成しており、下側(タイル状部材30を取り付けた後の下側)の溝32の上側内面32aは、下方へ突出する凸部を構成している。これら凸部に、クリップ20の1対の係合片22a及び22bの大きい曲率半径の湾曲部が押圧係合することにより、タイル状部材30がクリップ20にしっかりと取り付けられる。なお、タイル状部材30の中央部(溝31と32の間)には凹部が形成されている。この凹部は、取り付け部材本体10を壁面に固定するアンカーボルトB先端の逃げ部にもなる。図1では、タイル状部材30が1本の取り付け部材本体10に取り付けられるかのように表されているが、本実施形態では、実際には、各タイル状部材30について2本の取り付け部材本体10に取り付けられるように構成されている(図5参照)。
図4はタイル取り付け用金具100を用いてタイル状部材30を壁面に取付ける動作、特に下側から順次取り付ける例を示している。同図に示すように、タイル取り付け用金具100は、壁面に設けたアンカーボルトBにより壁面に固定されている。タイル状部材30を取り付ける際は、クリップ20の片側の係合片22bにタイル状部材30の下側の溝32に係合させ、同図中の矢印の方向にタイル状部材30を押し込むことで、係合片22aがガイド部25によりガイドされ、上側の溝31に進入し係合するようになる。これにより、タイル状部材30を簡単に取り付け用金具100に装着することができる。
図5はタイル取り付け用金具100を用いたタイル状部材30の取付けの一例を概略的に示している。この例では、各タイル状部材30を狭間隔で互いに平行に固定した2つのタイル取り付け用金具100に取り付けている。同図から明らかのように、1つのタイル状部材30の両端部がそれぞれタイル取り付け用金具100に2カ所留めで固定されているため、タイル状部材30をより安定的に確実に取り付けることができる。
以上説明したように本実施形態のタイル取り付け用金具100は、長尺の取り付け部材本体10と、複数のクリップ20とを備えている。取り付け部材本体10が例えば壁面である施工対象面に縦方向に取り付けられ、この取り付け部材本体10に装着された複数のクリップ20によって複数のタイル状部材30が支持される。即ち、各クリップ20は、タイル状部材30の裏面に互いに平行に形成された1対の溝31及び32に嵌合してこのタイル状部材30を支持する。各クリップ20は、取り付け部材本体10に装着された際に、この取り付け部材本体10に重畳される基部21と、この基部21から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片22a及び22bとを備えている。これら1対の係合片22a及び22bは、先端部がタイル状部材30の1対の溝31及び32の断面に対応した断面形状を有している。具体的には、先端部が互いに対向する略S字状断面を有している。
このように、各クリップ20における1対の係合片22a及び22bの略S字状断面の大きい曲率半径の湾曲部が、タイル状部材30の1対の溝31及び32の凸部に押圧係合することにより、タイル状部材30がクリップ20に確実かつ堅固に取り付けられる。また、1対の係合片22a及び22bがタイル状部材10の1対の溝31及び32を互いに離反する方向に押圧するように構成されているため、タイル状部材30をクリップ20に押し込むだけで取り付けができ、従って、タイル状部材30の配置作業が非常に簡単で、熟練の技術が必要なく、初めての施工者でも正確かつ迅速に施工できるのみならず、タイル状部材をより強固に保持することができる。さらに、取り付け部材本体10が施工対象面に縦方向に設置されるので、従来のレールを横に取り付けるタイプよりも位置合わせが容易になり、かつ必要とされる取り付け部材本体(レール)10の数を少なく、製造コストを抑えることができ。さらにまた、1対の係合片22a及び22bの端部に形成された略S字状断面の部分が、タイル状部材30の1対の溝(裏足)31及び32の寸法誤差を吸収することができるので、この点からもタイル状部材30を確実に保持することができる。
取り付け部材本体10と複数のクリップ20とは別個に形成され、取り付け部材本体10には、複数のクリップ20の1対の係合片22a及び22bをそれぞれ挿通するための複数の開口部11と、複数のクリップ20が係止する複数の係止部12とを備えている。各クリップ20の基部21には、取り付け部材本体10の各係止部12と係止する折り曲げ部23が設けられている。取り付け部材本体10とクリップ20とを別個に形成しているので、クリップ20のみを高価なばね鋼で作製することができ、製造コストを抑えることができる。また、クリップ20をばね鋼で形成して弾性を持たせることにより、タイル状部材30を強固に保持することができる。
各クリップ20の1対の係合片22a及び22bの先端部には、タイル状部材30が装着される際にそれら先端部を1対の溝31及び32にそれぞれ案内するガイド部25が設けられている。これにより、タイル状部材30を装着する際に、クリップ20の係合片22a及び22bをタイル状部材30の裏面溝31及び32にスムーズに進入させることができる。
さらに、ガイド部25は、略S字型に形成された端部の一部からなることで、加工が容易にできる。
なお、上述した実施形態におけるタイル取り付け用金具100では、取り付け部材本体10と複数のクリップ20とが別個に作製されているが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、取り付け部材本体10Aと複数のクリップ20Aとを最初から一体的に形成しても良い。
図6はタイル取り付け用金具100Aの他の構成を示している。同図に示すように、タイル取り付け用金具100Aは、取り付け部材本体10Aと複数のクリップ20Aとが最初から一体的に形成されている。即ち、取り付け部材本体10Aの平面である基部10aに1対の切り込み部11Aを設け、これら1対の切り込み部11Aによって切り込まれた部分を取り付け部材本体10Aの平面(基部10a)から略直交方向に立ち上げるように折り曲げ、互いに平行な1対の係合片22a及び22bを形成することで、各クリップ20Aが構成される。これにより、取り付け部材本体へのクリップの装着工程が不要となり、製作工程が少なくなる。本実施形態のその他の構成及び作用効果は図1〜図6の実施形態の場合と同様である。
図7はタイル取り付け用金具を用いたタイル状部材の取付けの他の例を概略的に示している。前述の実施形態においては、各タイル状部材30が2つのタイル取り付け用金具100に取り付けられているが、図7に示すように、各タイル状部材30を1つのタイル取り付け用金具100に取り付けても良い。この場合、タイル状部材30の中央部をタイル取り付け用金具100に取り付けることになり、必要なタイル取り付け用金具100の数が少なくて済む。
図7に示すように各タイル状部材30を1つのタイル取り付け用金具100に取り付ける場合、タイル状部材30は図4に示したように下側から順次取り付けるか、又は図8に示すように上側から順次取り付けても良い。
図8はタイル取り付け用金具100を用いてタイル状部材30を壁面に取付ける動作、特に上側から順次取り付け例を示している。同図に示すように、タイル状部材30を取り付ける際は、クリップ20の片側の係合片22aにタイル状部材30の上側の溝31に係合させ、同図中の矢印の方向にタイル状部材30を押し込むことで、係合片22bがガイド部25によりガイドされ、下側の溝32に進入し係合するようになる。これにより、タイル状部材30を簡単に取り付け用金具100に装着することができる。
なお、上述した図1〜図8の実施形態のタイル取り付け用金具100において、各クリップ20は、1対の折り曲げ部23で取り付け部材本体10に係止されているが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、溶接、ネジ止め等の方法を用いて複数のクリップ20を取り付け部材本体10に固着するように構成しても良い。
さらに、上述した図1〜図8の実施形態のタイル取り付け用金具100において、取り付け部材本体10は、金属板材から基部10aと両側のエッジ部10bとを備え、全体的にコ字形状断面を有するように形成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、所定強度を有する帯状板材を用いても良い。
さらにまた、上述した図1〜図8の実施形態のタイル取り付け用金具100において、タイル状部材30は、建物の外壁を装飾用タイルである例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。タイル状部材は、タイル以外のもの、例えばパネル等の化粧材をも含んでいる。
以上述べた実施形態は全て本考案を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本考案は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10、10A 取り付け部材本体
10a、21 基部
10b エッジ部
11 開口部
11A 切り込み部
12 係止部
20、20A クリップ
21a 貫通穴
22a、22b 係合片
23 折り曲げ部
24 当接面
25 ガイド部
30 タイル状部材
31、32 溝
31a 下側内面
32a 上側内面
100、100A タイル取り付け用金具
B アンカーボルト







Claims (8)

  1. 施工対象面にタイル状部材を取り付けるための金具であって、
    前記施工対象面に縦方向に取り付けられる長尺の取り付け部材本体と、前記取り付け部材本体に設けられ、前記タイル状部材の裏面に互いに平行に形成された1対の溝に嵌合して前記タイル状部材を支持する複数のクリップとを備えていることを特徴とするタイル取り付け用金具。
  2. 前記複数のクリップの各々は、前記取り付け部材本体の平面から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片を備えており、該1対の係合片は先端部が前記タイル状部材の前記1対の溝の断面に対応した断面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のタイル取り付け用金具。
  3. 前記複数のクリップは前記取り付け部材本体とは別個に形成されており、前記複数のクリップの各々は、前記取り付け部材本体に装着された際に、該取り付け部材本体に重畳される基部と、該基部から略直交方向に立ち上がる互いに平行な前記1対の係合片とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイル取り付け用金具。
  4. 前記取り付け部材本体は、前記縦方向に沿って設けられ、前記複数のクリップの前記1対の係合片がそれぞれ挿通する複数の開口部と、前記複数のクリップが係止する複数の係止部とを備え、
    前記複数のクリップの各々の前記基部には前記複数の係止部の各々と係止する折り曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のタイル取り付け用金具。
  5. 前記複数のクリップは、前記取り付け部材本体と一体的に形成されており、該取り付け部材本体の平面に平行な基部と、該基部から略直交方向に立ち上がる互いに平行な1対の係合片とを備えており、該1対の係合片は先端部が前記タイル状部材の前記1対の溝の断面に対応した断面形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイル取り付け用金具。
  6. 前記複数のクリップの各々の前記1対の係合片は、先端部が互いに対向する略S字状断面を有していることを特徴とする請求項2又は5に記載のタイル取り付け用金具。
  7. 前記複数のクリップの各々は、前記タイル状部材に装着された状態において、前記1対の係合片が前記タイル状部材の前記1対の溝を互いに離反する方向に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のタイル取り付け用金具。
  8. 前記複数のクリップの各々の前記1対の係合片の先端部には、前記タイル状部材に装着される際に前記1対の係合片の端部を前記1対の溝内に案内するガイド部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のタイル取り付け用金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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