JP6249445B2 - 屋根用設置物の取付け具およびその取付け具を用いた屋根用設置物の取付け方法 - Google Patents

屋根用設置物の取付け具およびその取付け具を用いた屋根用設置物の取付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池パネルや太陽熱温水器等の屋根用設置物を建築構造物の屋根に固定するための取付け具およびその取付け具を用いた屋根用設置物の取付け方法に関するものである。
太陽電池パネル等の屋根用設置物は、建築構造物の屋根の屋根板材に取付け具を設け、その取付け具を介して固定するのが一般的である。
かかる取付け具として、例えば、特許文献1には、取付金具本体を、ソーラパネル等の屋根用設置物の端部が載置される載置片と、載置片の両端部に対向して設けられ、折板屋根の山部の両側傾斜にそれぞれ凹設された係止凹所に係止される係止突部を有する一対の挟持片と、この挟持片を近接方向に締め付ける締付け手段とで構成し、この取付金具本体の上面に載置された屋根用設置物の端部を、押さえ部材で上から押圧して保持するようにした構造のものが提案されている。
また、特許文献2には、折板屋根の馳部上に鋼材やチャンネルハンガー等を支持する支持金具として、馳部の下端部に略水平に当接する挟着片と、この挟着片から略垂直に屈曲延長されて緊締ボルトを挿通する連結片と、この連結片の上部から略水平に屈曲延長されて馳部の上方で部材を載置支持する重合片とからなる側面コ字状をなす挟着体を一対形成し、この挟着体の挟着片相互間に馳部の下端部を挟着し、緊締ボルトと緊締ナットで緊締した連結片の上部で重合片を重合し、この重合片の上部に部材を固定するようにした構造のものが、さらに、特許文献3には、上辺部と中辺部と下辺部とからなる第1コの字状部材と第2コの字状部材とを備えた取付具につき、第1コの字状部材に雌ねじ孔を形成し、第2コの字状部材に第1締結具を挿通する長孔を形成し、該第1コの字状部材の上辺部の下に第2コの字状部材の上辺部を重合させた配置姿勢のもとに、該第2コの字状部材を該第1コの字状部材に近接、離隔する向きにスライドさせるように構成したものが提案されている。
特開2000−234423号公報 特開2000−336857号公報 実用新案登録第3123885号公報
ところで、上記従来の取付け具は、取付け具本体と、屋根用設置物とを、複数本の連結ボルトを介して止め付けているのが普通であるところ、上記文献に開示のものは、いずれも、連結ボルトの先端部が上向きとなるように配置され、その部位にナットをねじ込むことにより屋根用設置物を固定する構造であることから、とくに一般住宅のような比較的高さの低い建築構造物の屋根にあっては、連結ボルトの先端部が露出せざるを得ず、見栄えがよいとはいえないものでありデザイン面での配慮がなされていないのが現状であった。
このような不具合の解決策としては、例えば、取付け具を構成する部材そのものに雌めじを形成しておき、この部位に連結ボルトをねじ込むか、あるいは、取付け具にナットを溶接等によって接合してそのナットに連結ボルトをねじ込んで屋根用設置物を固定することが考えられてはいるものの、取付け具を構成する部材そのものに雌ねじを形成する場合にあっては、所望の強度を確保するために板厚を厚くせざるを得ないこともあり(径の大きな連結ボルトを用いる場合等)、材料、金型にかかる費用が増加しコストの上昇を招く不具合があった。
一方、ナットを溶接等によって取付け具に接合する場合には、溶接の際の熱影響により取付け具の表面に予め施してある表面処理層(溶融亜鉛めっき層等)にダメージを与えてしまうことから、その機能を回復のため溶接後に耐食性を有する塗料を別途に塗布(ジンクリッチペイント)するめんどうな作業が必要となり効率的な製造が行えない不利があるうえ、耐食性の塗料を塗布したとしてもその完全な回復は困難であった。
本発明の課題は、取付け具そのものの板厚増加を招いたり、耐食性の低下を引き起こす溶接等による熱的ダメージを与えることなしに連結ボルトを取付け具にねじ込んで屋根用設置物を屋根に固定できる取付け具およびその取付け具を用いた取付け方法を提案するところにある。
本発明は、屋根板材と屋根用設置物との相互間に配置され、該屋根用設置物を該屋根板材に固定保持する取付け具であって、該屋根板材の重合連結部を左右に挟んで起立する一対の側板と、該側板の各上端部の少なくとも一部分につながり、その上面を該屋根用設置物の受面とする天板と、該側板の相互間に跨って配置され、該天板および該側板の連結部分を起点とする曲げ変形にて該側板を相互近接させる引き寄せボルトと、該側板の下端内周壁にそれぞれ一体連結し、該側板の相互近接にてその先端部を該屋根板材の重合連結部に当接させて該重合連結部を挟持する一対の挟持片とを備え、該天板に、該屋根用設置物の固定用連結ボルトを通過させる少なくとも一つの窓孔を形成し、該天板と該側板とによって取り囲まれた空間領域に、該固定用連結ボルトに係合可能なナットを保持し、かつ該ナットの係合面を該窓孔にませるホルダーを配置したことを特徴とする屋根用設置物の取付け具である。
上記の構成からなる屋根用設置物の取付け具においては、前記ホルダーを、前記ナットを回転不能に入れ込む凹部または開口を有し、前記天板と協働して該ナットを挟持するホルダー本体と、該ホルダー本体につながり、前記引き寄せボルトのボルト胴体部分の少なくとも二カ所に接触して該ホルダー本体の、該側板に沿う動きおよび上下における動きを規制するストッパーとからなるもので構成するのが好ましい。
また、前記側板は、壁部の少なくとも一部分を内向きに張り出させた張出部を有し、前記ホルダーは、該張出部の張り出し端に連係して該ホルダーの、該側板に沿う動きを規制する凸部を有することが、また、前記側板は、その最下端に、該側板の外側に向けてそれぞれ折り返され、前記屋根板材の外表面に接地する底板を有することが、具体的解決手段として好ましい。
また、本発明は、取付け具を用いて屋根用設置物を建築構造物の屋根に取り付ける方法において、前記ナットを保持したホルダーを予め前記空間領域に配置しておくとともに、前記一対の側板の相互間に前記屋根板材の重合連結部を位置させた状態で前記引き寄せボルトの締め込みにより該側板を相互に近接させるとともに前記挟持片にて該屋根板材の重合連結部を挟持し、次いで、前記天板の受面に前記屋根用設置物を載置、位置決めしたのち、前記固定用連結ボルトを備えた当て板を屋根用設置物の上に配置して該固定用連結ボルトを、前記窓孔を通してナットにねじ込む点にも特徴を有している。
本発明の屋根用設置物の取付け具によれば、取付け具を、屋根板材の重合連結部を左右に挟んで起立する一対の側板と、該側板の各上端部の少なくとも一部分につながり、その上面を該屋根用設置物の受面とする天板と、該側板の相互間に跨って配置され、該天板および該側板の連結部分を起点とする曲げ変形にて該側板を相互近接させる引き寄せボルトと、該側板の下端内周壁にそれぞれ一体連結し、該側板の相互近接にてその先端部を該屋根板材の重合連結部に当接させて該重合連結部を挟持する一対の挟持片とを備え、該天板に、該屋根用設置物の固定用連結ボルトを通過させる少なくとも一つの窓孔を形成し、該天板と該側板とによって取り囲まれた空間領域に、該固定用連結ボルトに係合可能なナットを保持し、かつ該ナットの係合面を該窓孔に望ませるホルダーを配置したため、連結ボルトの先端部を下向きにして屋根用設置物を固定することが可能となり、見栄えが損なわれることがなくなる。
また、連結ボルトに係合するナットは、専用のホルダーにて保持されているため、取付け具の厚さが増すような不具合が生じたり、取付け具の耐食性に影響を与える溶接等を行う必要もない。
また、本発明の屋根用設置物の取付け具によれば、ホルダーを、ナットを回転不能に入れ込む凹部または開口を有し、天板と協働して該ナットを挟持するホルダー本体と、該ホルダー本体につながり、前記引き寄せボルトのボルト胴体部分の少なくとも二カ所に接触して該ホルダー本体の、該側板に沿う動きおよび上下における動きを規制するストッパーとからなるもので構成したため、比較的簡素化された構造のもとで屋根用設置物を簡便かつ確実に固定できる。
また、本発明の屋根用設置物の取付け具によれば、側板に、壁部の少なくとも一部分を内向きに張り出させた張出部を設け、ホルダーに、該張出部の張り出し端に連係して該ホルダーの、該側板に沿う動きを規制する凸部を形成したため、ホルダーを空間領域に配置する際に、ホルダーを簡単に、しかも正確に位置決めすることができる。
また、側板の最下端に、該側板の外側に向けてそれぞれ折り返され、前記屋根板材の外表面に接地する底板を設けたことにより、取付け具を屋根板材に固定する際の設置姿勢が安定する。
また、本発明の屋根用設置物の取付け方法によれば、ナットを保持したホルダーを予め空間領域内に配置して仮組しておき、一対の側板の相互間に屋根板材の重合連結部を位置させ、引き寄せボルトを締め込むだけで取付け具の、屋根板材への固定が可能であり、また、取付け具の固定後に、天板の受面に屋根用設置物を載置し固定用連結ボルトを備えた当て板を屋根用設置物の上に配置して該固定用連結ボルトを、窓孔を通してナットにねじ込むだけで屋根用設置物を取付け具に固定することができ、迅速な施工が可能となる。
本発明に従う取付け具の実施の形態をその正面について模式的に示した図である。 図1に示した取付け具につき、引き寄せボルトのナットを締め込んで連結部位を曲げ変形させて相互に近接させた状態を示した図である。 図2の平面を示した図である。 図3のA−A線に沿った断面を示した図である(ナットは断面表示せず)。 図2に示した取付け具の外観斜視図である。 (a)〜(c)は、ホルダーの平面、正面および側面を示した図である。 図6(a)〜(c)に示したホルダーの外観斜視図である。 立平葺き屋根の外観斜視図を一部分について示した図である。 引き寄せボルトの外観斜視図である。 図3を一部断面で表示した図である。本発明に従う取付け具の固定と、屋根用設置物の取付け状態を示した図である。 本発明に従う取付け具を使用して屋根用設置物を固定した状態を示した図である。 図11のB−B線に沿う断面を示した図である(連結ボルト、ナット、ハゼ部については断面表示せず)。 屋根用設置物の取付け前の状態を示した外観斜視図である。 本発明に従う取付け具の配置状態と、屋根用設置物と当て板の位置関係を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う屋根用設置物の取付け具(金属製)の実施の形態を、その正面について仮組み状態(ホルダーおよび引き寄せボルトを取付けた状態)で模式的に示した図である。また、図2は、引き寄せボルトを締め込んだ状態の正面を示した図であり、図3は、図2の平面を示した図であり、図4は、図3のA−A線に沿う断面を示した図であり、図5は、図2に示した取付け具の外観を斜視図で示した図である。また、図6(a)〜(c)は、ホルダーの平面、正面および側面を示した図であり、図7は、図6に示したホルダーの外観を斜視図で示した図である。
本発明の取付け具は、図8に示すような立平葺き屋根に適用して好適なものである。かかる立平葺き屋根は、幅方向の両端部においてそれぞれ立ち上がり、その立ち上がり部位の上端にハゼ部(上ハゼ、下ハゼ)を一体的に設けた屋根板材につき、該屋根板材を横並び配列(屋根の軒方向に沿う配列)にして屋根板材同士をハゼ部において相互に重合(嵌合)、連結して構成されたものであり、本発明において、屋根板材の重合連結部とは、上記ハゼ部において上ハゼと下ハゼがスプリングバック機構により相互に嵌合して屋根板材同士がつながっている部位をいうものとする。
なお、本発明に従う取付け具は、厚さが1.0〜3.2mm程度になるステンレス鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板等の金属部材(板材)をプレス成形、張出成形することによって構成されたものを適用することができる。
図1〜8における符号1、2は、屋根板材同士が相互につながっている重合連結部を左右に挟んで起立する一対の側板である。この側板1、2には、その略中央部分に後述する引き寄せボルトを通すための貫通孔がそれぞれ設けられている。貫通孔のうち、引き寄せボルトの頸部が嵌まり込む貫通孔は該頚部に設けられた矩形状の凸部に適合することができるように矩形状に成形されている。
また、3は、側板1、2の各上端部にそれぞれ一体的につながる天板である。
この天板3には、その上面に受面3aを有しており、この受面3aに太陽電池パネルの如き屋根用設置物を載置する。
また、4は、側板1、2の貫通孔に配置された引き寄せボルトである。この引き寄せボルト4は、図9に示すように、胴体部分に雄ねじが形成されたボルト本体4aと、胴体部分の雄ねじに係合可能な雌ねじが形成されたナット4bから構成されている。
ボルト本体4aの頭部と胴体部分とをつなぐ頚部には、該引き寄せボルト4が貫通孔に通されたときに該貫通孔に適合可能な矩形状の凸部4cが形成されていて、この凸部4cによってナット4bの締め込みに際してボルト本体4aが貫通孔内で供回りするのを防止ししている。
ボルト本体4aをナット4bに係合させて締め込むことにより、図2に示すように天板3と側板1、2の連結部位1a、2aを支点にして側板1、2が相互に接近するように回転する。
引き寄せボルト4によって、側板1、2は、連結部位1a、2aを支点とする曲げ変形による回転に加えて、側板自身の弾性的な変形を誘発させて元の姿勢に復帰する向きへの復元力を発生させることも可能であり、これによりナット4bの緩み止め効果を発揮させることができる。
また、符号5、6は、側板1、2の幅方向中央部の内壁下端に一体連結(折り曲げ成形でもよい)した、片持ち支持になる舌片状の挟持片である。この挟持片5、6は、その先端部が向かい合うように設けられており、引き寄せボルト4により側板1、2を曲げ変形させたときその先端部が屋根板材の重合連結部の側面(くびれ部の側面)に当接して該重合連結部をその両側から挟み込むものであって、これにより、取付け具は、屋根材に強固に固定される。挟持片5、6は、側板1、2につながる板片を曲げ加工することにより成形される。
また、符号7は、天板3に設けられ、屋根用設置物の固定用連結ボルトC(図11〜13参照)を通すための窓孔、8は、天板3と側板1、2とによって取り囲まれた空間領域に配置されるホルダーである。
ホルダー8は、固定用連結ボルトCに係合可能なナットNを保持しつつナットNの係合面を窓孔7に望ませるものであって、図6(a)〜(c)に示すように、ナットNを回転不能に入れ込む開口8aを有し天板3と協働してナットNを挟持するホルダー本体8bと、このホルダー本体8bにつながり、引き寄せボルト4のボルト本体4aの胴体部分の少なくとも二カ所に接触(図4参照)して該ホルダー本体8bの、側板1、2に沿う動きおよび上下における動きを規制する一対のストッパー8cとから構成されている(図6(a)〜(c)参照)。
ナットNを回転不能に入れ込むものとして開口8aを適用する場合、通常のナットを用いるとナットNは開口8aから抜け落ちることからナットNの縁部にフランジN1を有するものを用いる。開口8aを凹部とした場合、ナットNは凹部の底壁で受け止めることが可能でありフランジN1は省略することができる
ホルダー本体8bとしては、具体的には、ナットNを回転不能に入れ込む凹部または開口(六角孔)8aが形成され、天板3の裏面に沿う面(平行な面)を有する板状体8b1と、この板状体8b1の端縁において吊り下げ保持される一対の垂下片8b2、8b3とからなる溝型断面を有するものを適用することが可能であり、また、ストッパー8cとしては、該垂下片8b2、8b3の下端において内向きにそれぞれ片持ち支持され、それらの少なくとも先端部を各々同様に反り上がらせてその相互間に引き寄せボルト4の胴体部分の二カ所に接触する接触面を形成する一対の舌片8c1、8c2からなるものを適用することができる。なお、ホルダー8は、ナットNの保持機構と開口8aに対する位置決め機構を有していればとくに問題はなく、図示のような構造に限定されることはない。
一対の舌片8c1、8c2の下面が引き寄せボルト4の胴体部分に接触する図4に示す状態では、ホルダー8の、側板1、2に沿う動き(図中X方向の動き)と上下における動き(Y方向の動き)が規制され、ナットNの係合面(雌ねじが形成されている面)が図5に示すように窓孔7に位置することになる。
また、図における符号9は、側板1、2の壁部の一部分をプレス成形等により内向きに張り出させた張出部である。この張出部9によって、側板1、2の板厚を増加させることなしに側板1、2自体の剛性を高めることができる。膨出部9は、外向きに張り出させた張出部とすることもできる。
さらに、10a〜10hは、ホルダー8の両端部に設けられた凸部である。この凸部10a〜10hは、ホルダー本体8bの板状体8b1および一対の舌片8c1、8c2の幅寸法W、W1(図6(b)参照)をそれぞれホルダー8の端部を除いて幅狭とするか、あるいは該端部を外方に向け突出させることによって形成されるものであって、ホルダー8を、天板3と側板1、2によって形成される空間領域に配置したとき、凸部10a〜10hが、図10に示すように張出部9の張出端9a、9bに当接して、ホルダー8の、側板1、2に沿う動き(図中X方向の動き)が規制されることになる。
また、11、12は、側板1、2の最下端に設けられた底板である。この底板11、12は、側板1、2の外側に向けてそれぞれ折り返されており、この底板11、12が屋根板材の外表面に接地し、取付け具の設置姿勢を安定化する。
13は、側板1、2と天板3との連結部分に設けられた切欠き部、14は、側板1、2と天板3との連結部分に設けられた開口である(図1、図3、図5参照)。切欠き部13、開口14は、引き寄せボルト4により側板1、2を相互に引き寄せる際に、連結部分での曲げ変形をより容易可能ならしめ、かつ、左右均等に発生させるために設けられるものであって、これにより、比較的小さな締め込み力で屋根板材の連結部位を挟持片5、6によって挟み込むことができる。さらには、金具本体の傾き防止、および屋根材くびれ部への挟持片5、6の当接高さの適正化も可能になる。図示の例では、切欠き部13を天板3の四隅に設け、開口14を、切欠き部13の中間の対向位置に2つ設けたものについて示したが、切欠き部13、開口14の個数は、任意に変更できるものであって、図示のものに限定されることはない。
本発明の実施の形態では、単一の引き寄せボルト4を用いることによって側板1、2でハゼ部を挟持する場合について示したが、該引き寄せボルト4は、複数本用いることが可能であり、この場合、側板1、2には、引き寄せボルト4を通す貫通孔が複数設けられることとなる。貫通孔の形状は円形状のものを適用することができるが長孔状のものを適用してもよい。
図11、図12は、上記の構成からなる取付け具を屋根板材の重合連結部に固定して、その取付け具の受面3aに屋根用設置物Mを配置した状態を模式的に示した図であり、図13は、屋根用設置物Mの取付け前の状態を示した外観斜視図である。また、図14は、取付け具の配置状態と屋根用設置物、当て板の位置関係を示した図である。
本発明の取付け具を用いて太陽電池パネルの如き屋根用設置物Mを設置するには、ホルダー8の開口8aにナットNを配置するとともに、該ホルダー8を天板3と側板1、2とによって取り囲まれた空間領域に配置し、次いで、側板1、2に設けられた貫通開孔に引き寄せボルト4を挿通させて仮組する(図1参照)。
この状態で、ホルダー8の凸部10a〜10hは、図10に示す如く張出部9の張出端(段差部)9a、9bに連係する一方、ホルダー8のストッパー8cは、図4に示すように引き寄せボルト4のボルト胴体部分の二カ所に接触して該ホルダー本体8aの、側板1、2に沿う動き(X方向への動き)および上下の動きが規制されることになり、ホルダー8に保持されたナットNの係合面は窓孔7に位置することとなる。
次いで、側板1、2の相互間に屋根板材の重合連結部が位置するように取付け具を屋根板材の上に配置するとともに、引き寄せボルト4に係合させたナット4b締め込む。このナット4bの締め込みにより側板1、2は相互に接近し挟持片5、6によって屋根板材の重合連結部が挟持され、取付け具が固定されることになる。
取付け具は、図14に示すように、屋根用設置物の配置面積に応じて屋根板材の複数個所に適宜設けられるものであって、その他の取付け具に関しても上記同様の要領で固定される。
取付け具の設置、固定が完了したならば、図13に示すように、屋根用設置物Mを、天板3の受面3aに載置するとともに、受面3aに置かれた屋根用設置物Mの上に所定の幅、所定の長さになる当て板15を配置して、該当て板15と取付け金具の受面3aとの間で屋根用設置物Mを挟み込むとともに、該当て板15に設けられた長孔15aに連結ボルトCを差し入れ、該連結ボルトCの先端部をホルダー8に保持されたナットNにねじ込めばよく、これにより、屋根用設置物Mは、取付け具に固定される。当て板15の形状は、図13に示したような長尺形状に限定されることはなく、矩形、円盤状のような平面的な形状や立体的形状でもよい。
屋根用設置物Mが取付け具に固定された状態では、図11、図12に示すように連結ボルトCの頭部のみが露出することとなり、見栄えが損なわれることはない。
本発明に従う取付け具は、当て板15、引き寄せボルト4を除けば、基本的には、側板1、2、天板3および挟持片5、6を備えた門型部材と、ホルダー8の2部材で構成されることから構造の複雑化を伴うことはない。また、ホルダー8を、予め空間領域に配置して仮組状態としておくことにより(図1に示すような状態)、引き寄せボルト4のナット4bを締め込むだけの簡単な作業で取付け具を固定することができるため、迅速な施工が可能となる。
本発明によれば、太陽電池パネル等の屋根用設置物を、簡便、かつ確実に固定することが可能であり、しかも、該屋根用設置物の取付けに際して連結ボルトの先端部が外部へ露出することがないため見栄えもよい(デザイン面で優れる)。
また、本発明によれば、取付け具を構成する部材の数が少なくてすみ、屋根用設置物を固定する作業を効率的に行うことができる。
1 側板
1a 連結部位
2 側板
2a 連結部位
3 天板
3a 受面
4 引き寄せボルト
4a ボルト本体
4b ナット
4c 凸部
5 挟持片
6 挟持片
7 窓孔
8 ホルダー
8a 開口
8b ホルダー本体
8c ストッパー
9 張出部
9a 張出端
9b 張出端
10a〜10h 凸部
11、12 底板
13 切欠き部
14 開口
15 当て板
15a 長孔
C 固定用連結ボルト
N ナット
N1 フランジ
M 屋根用設置物

Claims (6)

  1. 屋根板材と屋根用設置物との相互間に配置され、該屋根用設置物を該屋根板材に固定保持する取付け具であって、
    該屋根板材の重合連結部を左右に挟んで起立する一対の側板と、
    該側板の各上端部につながり、その上面を該屋根用設置物の受面とする天板と、該側板の相互間に跨って配置され、該天板および該側板の連結部分を起点とする曲げ変形にて該側板を相互近接させる引き寄せボルトと、該側板の下端内周壁にそれぞれ一体連結し、該側板の相互近接にてその先端部を該屋根板材の重合連結部に当接させて該重合連結部を挟持する一対の挟持片とを備え、
    該天板に、該屋根用設置物の固定用連結ボルトを通過させる少なくとも一つの窓孔を形成し、
    該天板と該側板とによって取り囲まれた空間領域に、該固定用連結ボルトに係合可能なナットを保持し、かつ該ナットの係合面を該窓孔にませるホルダーを配置したことを特徴とする屋根用設置物の取付け具。
  2. 前記ホルダーは、前記ナットを回転不能に入れ込む凹部または開口を有し、前記天板と協働して該ナットを挟持するホルダー本体と、該ホルダー本体につながり、前記引き寄せボルトのボルト胴体部分の少なくとも二カ所に接触して該ホルダー本体の、該側板に沿う動きおよび上下における動きを規制するストッパーとからなることを特徴とする請求項1記載の屋根用設置物の取付け具。
  3. 前記側板は、壁部の少なくとも一部分を内向きに張り出させた張出部を有し、前記ホルダーは、該張出部の張り出し端に連係して該ホルダーの、該側板に沿う動きを規制する凸部を有することを特徴とする請求項1または2に記載した屋根用設置物の取付け具。
  4. 前記側板は、その最下端に、該側板の外側に向けてそれぞれ折り返され、前記屋根板材の外表面に接地する底板を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した屋根用設置物の取付け具。
  5. 前記一対の側板は、前記天板との連結部分に一またはそれ以上の切欠き部または開口を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載した屋根用設置物の取付け具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載した取付け具を用いて屋根用設置物を建築構造物の屋根に取り付ける方法において、
    前記ナットを保持したホルダーを予め前記空間領域に配置しておくとともに、前記一対の側板の相互間に前記屋根板材の重合連結部を位置させた状態で前記引き寄せボルトの締め込みにより該側板を相互に近接させるとともに前記挟持片にて該屋根板材の重合連結部を挟持し、次いで、前記天板の受面に前記屋根用設置物を載置、位置決めしたのち、前記固定用連結ボルトを備えた当て板を屋根用設置物の上に配置して該固定用連結ボルトを、前記窓孔を通してナットにねじ込むことを特徴とする屋根用設置物の取付け具を用いた屋根用設置物の取付け方法。
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