JP2014224440A - 屋根上設置物取付金具、屋根上設置物の取付構造、太陽電池モジュールの取付構造、屋根構造、及び屋根上設置物の取付工法 - Google Patents

屋根上設置物取付金具、屋根上設置物の取付構造、太陽電池モジュールの取付構造、屋根構造、及び屋根上設置物の取付工法 Download PDF

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Abstract

【課題】屋根上への設置物の取付作業をより簡易化することが可能な屋根上設置物取付金具を提供する。また、そのような屋根上設置物取付金具で屋根上に太陽電池モジュールを取り付けるための太陽電池モジュールの取付構造と屋根構造を提供する。【解決手段】一対の挟持片部8が連結されて形成される本体部材2を備えた屋根上設置物取付金具1において、挟持片部8の間に付勢部材を位置させる。そして、付勢部材によって挟持片部8を付勢した状態とすることで、連結した挟持片部8のうちの少なくとも一部分が離反した状態を維持させる。【選択図】図1

Description

本発明は、エアコンの室外機、看板、太陽電池モジュール等の設置物を建屋の屋根上に取り付けるための取付金具に関するものである。また、そのような取付金具によって屋根上に太陽電池モジュールを取り付ける取付構造に関するものである。さらには、そのような取付金具によって屋根上に設置物を取り付けて形成される屋根構造に関するものである。
金属製の屋根材を葺くことで形成される金属屋根には、所謂ハゼ式屋根と称されるものがある。このハゼ式屋根は、金属薄板状の屋根材を敷き詰めていくことで形成されている。ここで、ハゼ式屋根では、2つの屋根材のそれぞれの端部を折り曲げ、それぞれの折り曲げた部分を互いに引っ掛けた状態とすることにより、2つの屋根材を連結する場合がある。また、ハゼ式屋根では、2つの屋根材のそれぞれの端部を折り曲げ、それぞれの折り曲げた部分をいずれも添板等の中間部材に引っ掛けた状態とし、2つの屋根材を連結する場合もある。いずれにしても、ハゼ式屋根における2つの屋根材の連結部分では、突起状の部分が形成された状態となっている。そして、この突起状の部分は、2つの屋根材によって形成される平面から突出した状態となっている。
このようなハゼ式屋根の上に太陽電池モジュール(ソーラーパネル)等の設置物を取り付けるための取付金具として、特許文献1に開示されている折半屋根用取付金具がある。
特許文献1に開示された折半屋根用取付金具では、2つの挟持片のそれぞれの上側部分が連結された状態となっている。また、この上側に位置する連結部分を支点にそれぞれの挟持片が回動することにより、2つの挟持片の下側部分が近接、離反する構造となっている。さらに、特許文献1に開示された折半屋根用取付金具の上側部分には、設置物を固定するための取付けボルトが保持されている。この取付けボルトは、頭部が下方に位置するように保持されており、軸部が上方へと突出した状態となっている。
そして、特許文献1に開示された折半屋根用取付金具は、ハゼ式屋根の突起状の部分を2つの挟持片の下側部分で挟み込むことにより、屋根上に固定される構造となっている。加えて、2つの挟持片を開いた状態から閉じた状態へと移行した場合と、閉じた状態から開いた状態へと移行した場合のそれぞれにおいて、取付けボルトが保持された状態を維持する構造となっている。
さらに詳細には、特許文献1に開示された折半屋根用取付金具では、取付けボルトの頭部側部分が2つの挟持片の上側部分に挟み込まれた状態となっている。そして、2つの挟持片の下側部分を大きく回動させても、2つの挟持片の上側部分は大きく離間しない構造となっている。そのため、取付けボルトは2つの挟持片の間に位置する状態を維持するものであり、取付けボルトが抜け落ちたりしない構造となっている。このような構造によると、取付金具をハゼ式屋根に取り付けるとき、作業者が取付けボルトが落ちないように抑えたりする必要がなく、取付作業を容易に実施できる。すなわち、屋根上に設置物を取り付けるための取付作業の簡易化が可能となり、またそれに伴って、作業時間を短縮することができる。
実用新案登録第3164020号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明には、より取付作業を簡易化するという観点から、さらに改良の余地がある。
すなわち本発明者らが特許文献1に開示された折半屋根用取付金具(以下、従来技術の取付金具と称する)を実際に使用したところ、次の様な不具合を感じた。
(1)各部材がぐらぐらする。
(2)2つの挟持片を開くのに二つのネジを緩めなければならない。
またこれらの不具合から、施工に手間が掛かるという問題や、輸送時に傷が付くという問題が派生的に生じることが判明した。以下、図20乃至23を参照しつつ説明する。
(1)各部材がぐらぐらするという問題について。
従来技術の取付金具100は、各部材が緩く係合しており、各部材がぐらぐらする。すなわち従来技術の取付金具100は、前記した様に、取付けボルト101の頭部側部分が2つの挟持片102の上側部分に挟み込まれた状態となっている。一方、2つの挟持片102は相対移動するから、取付けボルト101をしっかりと保持することはできない。すなわち従来技術の取付金具100では、取付けボルト101は単に抜けない様に保持されているに過ぎず、ぐらぐらした状態である。
取付けボルト101にナット105を挿通して締め込むことにより、取付けボルトは2つの挟持片102に強固に固定されることとなるが、従来技術の取付金具100を屋根に取り付ける際には取付けボルト101はぐらぐらする状態とならざるを得ない。
そのため従来技術の取付金具100は、屋根に取り付ける作業がやりづらい。
また従来技術の取付金具100では、横方向に設けられた締結用ボルト110を締めてハゼ式屋根の突起状部を2つの挟持片102で挟み込むが、この際に締結用ボルト110を緩めて2つの挟持片102の間を開かなければならない。しかしながら、締結用ボルト110を緩めて2つの挟持片102の間を開くと、2つの挟持片102の姿勢を維持する部材が無くなり、各部材のぐらぐら感が強くなる。
すなわち従来技術の取付金具100では、締結用ボルト110を締めると、各部材は、単に分離されない程度に結合されるているに過ぎない状態となり、いずれの部材も他の部材との相対姿勢を維持することができなくなってしまう。
そのため、挟持片でハゼ式屋根の突起状部を挟むべく締結用ボルト110を締める際に各部がぐらぐらし、正規の姿勢でハゼ式屋根の突起状部を挟むことができない場合があった。
すなわち、本来は図23(a)の様に、2つの挟持片102が平行に対峙してハゼ式屋根の突起状部を挟むべきである。しかしながら、従来技術の取付金具では、締結用ボルト110を締める際に2つの挟持片102の一部が接触し、図23(b)の様に、2つの挟持片102が斜め姿勢のままで対峙してハゼ式屋根に取り付けられてしまう場合があった。
また図23(b)の様に2つの挟持片102が斜め姿勢のままで対峙してハゼ式屋根に取り付けられてしまっても、この不具合を施工後に発見することは極めて困難である。
そのため、太陽電池パネル等の取り付け強度が不十分となってしまうという重大な問題があった。
また従来技術の取付金具100は、複数の物が一つの箱に詰められて輸送されるが、輸送の際に各部材がぐらぐらして当たり、傷付くという問題があった。
(2)2つの挟持片を開くのに二つのネジを緩めなければならない問題について。
前記した様に、取付けボルト101にナット105を係合し、これを締付けておけば取付けボルト101は挟持片102にしっかりと固定される。
また締結用ボルト110を締め込んでおけば挟持片102は相対姿勢が固まり、ぐらぐら感は無くなる。そのため従来技術の取付金具100を輸送する際や、屋根の上に運び込む際には、取付けボルト101と、締結用ボルト110を共に締め込んだ状態としておくことが望ましい。しかしながら取付けボルト101と締結用ボルト110とを共に締め込んだ状態で輸送すると、施工現場で2つの挟持片102を開くのに二つのボルト101,110を共に緩めなければならないという問題がある。
すなわち2つの挟持片102を開くには、当然に締結用ボルト110を緩めなければならない。しかしながら、従来技術の取付金具100は、単に締結用ボルト110を緩めただけでは2つの挟持片102を開くことができない。
すなわち従来技術の取付金具100は、2つの挟持片102が係合部(図示せず)で係合し、2つの挟持片102は、この係合部を中心として揺動する。そのため、係合部を中心として下部側が近接・離反して開閉する。一方、係合部よりも上方側に注目すると、図20、図21、図22の様に、係合部よりも上方側は、相対角度が変化する。
ここで図20の様に、2つの挟持片102が閉じた状態で、取付けボルト101にナット105を締め込んでしまうと、2つの挟持片102の上端が取付けボルト101の頭部111とナット105とに挟まれ、姿勢が固定されてしまう。そのため図21の様に締結用ボルト110を緩めても、2つの挟持片102の上端112の相対角度を変化させることができず、2つの挟持片102を開くことができない。
そこで本発明は、屋根上への設置物の取付作業をより簡易化することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、本体部材と、付勢部材とを有し、前記本体部材は、一対の挟持片部と、締付部材と、取付ネジと、取付ナットを備え、前記一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて前記一対の挟持片部の下端側が近接・離反し、上部側は相対角度が変化し、前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置していて挟持片部の下端側が離反する方向に付勢し、締付部材は、一対の挟持片部の双方と係合し、締付部材を締めることによって前記付勢部材の付勢力に抗して一対の挟持片部の下端側が近接し、締付部材を緩めると前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反し、一対の挟持片部の上部側は締付部材の締め付け程度に応じて相対角度が変化し、前記取付ネジは頭部と軸部とを有し、対となる前記挟持片部によって頭部が挟持されて引き抜けが阻止され、軸部が前記挟持片部から上方へ突出した状態となっており、取付ナットは取付ネジの軸部と係合し、取付ナットを締めることによって取付ナット自身または他の部材を本体部材の上部側に押しつけることが可能であることを特徴とする屋根上設置物取付金具である。
本発明の屋根上設置物取付金具は、屋根に取り付けられるものであり、取付けられた状態においては、上下関係は必然的に決まる。請求項の文言において上下の関係は、屋根に取り付けられた状態を基準とする。
本発明の屋根上設置物取付金具についても、従来技術と同様に一対の挟持片部を有し、一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて下端側が近接・離反する構造となっている。
そして本発明の屋根上設置物取付金具では、挟持片部の間に付勢部材が設けられており、付勢部材によって挟持片部の下端側が離反する方向に付勢されている。
また本発明の屋根上設置物取付金具では、締付部材は、一対の挟持片部の双方と係合し、締付部材を締め付けることによって前記付勢部材の付勢力に抗して一対の挟持片部の下端側が近接し、締付部材を緩めると前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反する。
そのため本発明の屋根上設置物取付金具は、締付部材の締め付け程度に係わらず、一対の挟持片部の相対姿勢が決まる。すなわち本発明の屋根上設置物取付金具では、締付部材が締め込まれている状態であっても、緩められた状態であっても、付勢部材によって挟持片部の下端側が離反する方向に付勢されている。従って付勢部材によって挟持片部の下端側が近接することが規制されている。一方、挟持片部の下端側の離反は、締付部材によって規制されている。従って、挟持片部の同士の開き具合は、締付部材と付勢部材によって規制される。
また本発明の屋根上設置物取付金具では、挟持片部同士の開き具合により、挟持片部の相対的な姿勢が決まる。そのため挟持片部は自由度が少なく、ぐらぐらしない。
また本発明の屋根上設置物取付金具は、「2つの挟持片を開くのに二つのネジを緩めなければならない。」という問題も解消される。
すなわち本発明の屋根上設置物取付金具は、一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、上部側は相対角度が変化する。
そのため、2つの挟持片部が開いた状態で取付ネジに取付ナットを締めると、一対の挟持片部の上部側が、相対的に一定の角度を有した状態で取付ネジと接する。
この状態から屋根上設置物取付金具の一対の挟持片部を姿勢変更し、2つの挟持片部の下端側を閉じる方向に移動させると、取付ナットが当接する上部側は、逆に角度が広がる方向に姿勢変更し、取付ナットと当接していた部位が下方向に移動する。
すなわち、本発明の屋根上設置物取付金具では、取付ナットは、間接的に、付勢部材によって常に上方に向かって付勢されている。そのため本発明の屋根上設置物取付金具では、一対の挟持片部の下端側が閉じる方向に移動する際、取付ナットと当接していた部位は、取付ナットから離れる方向に移動し、取付ナットは、挟持片部が姿勢変更する際の妨げとはならない。そのため本発明のの屋根上設置物取付金具は、取付ネジの姿勢を固定的にしてぐらぐらしない状態とすることができ、かつその状態から締付部材だけを締め付けることによって、一対の挟持片部を閉じる方向に姿勢変更することができる。
請求項2に記載の発明は、屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、本体部材と、付勢部材とを有し、前記本体部材は、一対の挟持片部と、締付部材と、回り止め部材とを備え、前記一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて前記一対の挟持片部の下端側が近接・離反し、前記一対の挟持片部には締付部材挿通孔が設けられ、回り止め部材は、軸部挿通孔と、挟持片部の一部と係合して相対回転を阻止する挟持片側係合部と、締付部材の一部と係合する締付部材側係合部とを有し、締付部材は、締付用ボルト・ナットであってボルトの軸部が締付部材挿通孔及び軸部挿通孔に挿通され、ボルトの頭部又はナットが回り止め部材の締付部材側係合部と係合して回動が阻止され、前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置していて挟持片部の下端側が離反する方向に付勢し、締付部材の締付用ボルト又はナットを回動して締めることによって前記付勢部材の付勢力に抗して一対の挟持片部の下端側が近接し、締付部材を緩めると前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反し、一対の挟持片部が揺動しても回り止め部材が姿勢変更して挟持片側係合部が挟持片部の一部との係合を維持し、締付部材側係合部がボルトの頭部又はナットとの係合を維持して締付用ボルト・ナットの共回りを阻止することを特徴とする屋根上設置物取付金具である。
本発明の屋根上設置物取付金具についても付勢部材を有し、挟持片部の自由度が少なく、ぐらぐらしない。
また本発明の屋根上設置物取付金具は、付勢部材を設けたことに起因する新たな問題を解決する構成を備えている。すなわち本発明の屋根上設置物取付金具は、締付ボルトとナットの共回りを防止する機能を備えている。
すなわち本発明の屋根上設置物取付金具では、付勢部材によって挟持片部の下端側が離反する方向に付勢している。ここで挟持片部は、一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて下端側が近接・離反するものであるから、一対の挟持片部は、相対角度が変化する。
これに対して、締付部材は、締付用ボルト・ナットである。そのためナットを回動することにより付用ボルトの頭部と、ナットの距離が変わるが、両者の姿勢は、常に平行である。そのため挟持片部の付勢部材に開き角度によって、挟持片部と締付用ボルトの頭部等との相対姿勢が変化する。
しかしながら本発明の屋根上設置物取付金具は、回り止め部材が設けられており、回り止め部材の作用によって締付用ボルトの頭部又はナットが間接的に挟持片部の一部と係合し、共回りが阻止される。
すなわち回り止め部材は、挟持片部の一部と係合して相対回転を阻止する挟持片側係合部と、締付部材の一部と係合する締付部材側係合部とを有している。
そして一対の挟持片部が揺動しても回り止め部材が姿勢変更して挟持片側係合部が挟持片部の一部との係合を維持し、締付部材側係合部がボルトの頭部又はナットとの係合を維持して締付用ボルト・ナットの共回りを阻止する。
請求項3に記載の発明は、複数の屋根材によって形成される屋根面であって前記屋根面から外方へ向かって凸となる突起状部を有する屋根上に取り付けられる屋根上設置物取付金具であり、締付部材が緩められていて挟持片部の下端側が前記突起状部を挟み得る距離に離反し、且つ前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反する状態を維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根上設置物取付金具である。
本発明の屋根上設置物取付金具は、挟持片部の下端側が前記突起状部を挟み得る距離に離反した姿勢であるから、屋根面の突起状部にそのまま被せることができる。
また付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反する方向に付勢された状態となっているから、挟持片部の自由度が少なく、ぐらぐらしない。
請求項4に記載の発明は、屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、本体部材と、付勢部材とを備え、前記本体部材は、一対の挟持片部が連結されて形成され、前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置しており、連結された前記挟持片部のうちの少なくとも一部分が近接した状態となる固定姿勢と、同部分が離反した状態となる開放姿勢とを切替え可能であり、前記付勢部材が前記挟持片部を付勢することで、前記挟持片部が前記開放姿勢となる方向に付勢されることを特徴とする屋根上設置物取付金具である。
本発明の屋根上設置物取付金具では、連結された挟持片部のうちの少なくとも一部分が近接した状態となる固定姿勢と、同部分が離反した状態となる開放姿勢とを切替え可能となっている。そして、付勢部材が挟持片部の間に位置しており、挟持片部を付勢することによって挟持片部が開放姿勢となる方向に付勢されている。
つまり、本発明の屋根上設置物取付金具は、作業者が連結された挟持片部を手で開いたりすることなく、開放姿勢を維持可能な構成となっている。そのため、取付作業時等において、作業者が屋根上で挟持片部のそれぞれを手で開きつつ作業するといった必要がなく、取付作業の簡易化が可能となる。
本発明は、前記挟持片部には、対となる他の前記挟持片部と連結するための係合部が形成されていることが好ましい(請求項5)。
請求項6に記載の発明は、対となる前記挟持片部を固定するための締付部材を有しており、前記締付部材を締め付けた状態とすることで前記固定姿勢の状態を維持し、前記締付部材を緩めた状態とすることで前記開放姿勢の状態を維持するものであり、前記締付部材はボルトを有しており、前記付勢部材は螺旋状に延びるバネであり、前記バネが前記ボルトを取り巻いた状態となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具である。
かかる構成では、付勢部材が螺旋状に延びるバネとなっており、ボルトを取り巻いた状態となっている。そのため、付勢部材はボルトの軸方向に沿って弾性変形することとなり、弾性変形する方向が一定の方向となる。したがって、付勢部材が挟持片部を押圧するときの押圧方向もまた規定の方向からずれることがなく、挟持片部に効率よく力を加えることができる。
請求項7に記載の発明は、溶融された亜鉛、溶融された亜鉛に錫を加えた液体、溶融された亜鉛にシリコンを加えた液体のうちのいずれか1の液体を主成分として含有する液を使用するメッキ処理と、アルマイト処理と、フッ素コート処理と、アクリルコート処理とからなる処理群から選択される1以上の処理によって表面処理されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具である。
かかる構成によると、安価且つ容易に屋根上設置物取付金具の耐食性を向上させることができるので好ましい。
本発明の屋根上設置物取付金具では、前記付勢部材は、鉄、銅、アルミ、ゴム、及びプラスチックからなる群から選択される1以上の原料によって形成されることが好ましい(請求項8)。
請求項9に記載の発明は、対となる前記挟持片部を固定するための締付部材を有しており、前記締付部材を締め付けた状態とすることで前記固定姿勢の状態を維持し、前記締付部材を緩めた状態とすることで前記開放姿勢の状態を維持するものであって、前記付勢部材は、前記締付部材の緩みを防止する弛緩防止部材を兼ねることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具である。
かかる構成によると、付勢部材が締付部材の緩みを防止する弛緩防止部材を兼ねるので、屋根上設置物取付金具の部品点数の削減、延いては、製造コストの削減が可能となるため好ましい。
請求項10に記載の発明は、屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、本体部材と、付勢部材とを備え、前記本体部材は、一対の挟持片部が連結されて形成され、前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置しており、連結された前記挟持片部のうちの少なくとも一部分が近接した状態となる固定姿勢と、同部分が離反した状態となる開放姿勢とを切替え可能であり、対となる前記挟持片部を固定するための締付部材と、取付けボルトと、台座部材とを有し、前記取付けボルトは、対となる前記挟持片部によって頭部を挟持され、軸部が前記挟持片部から上方へ突出した状態となっており、対となる前記挟持片部は、折板屋根において上向きに突出するように設けられたハゼ部を挟持可能であり、前記挟持片部には係合部が設けられており、前記係合部は、対となる前記挟持片部を互いに水平方向に移動可能とするとともに回動自在に連結するものであり、前記台座部材は、平板状の台座本体部を有し、前記台座本体部には、前記取付けボルトを挿通するための挿通孔が形成され、前記付勢部材が一対の前記挟持片部のそれぞれを付勢し、それぞれの前記挟持片部が前記開放姿勢となる方向に付勢されていることを特徴とする屋根上設置物取付金具である。
本発明は、このような構成とすることが特に好ましい。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を備えており、当該屋根上設置物取付金具は、平板状の台座本体部を有する台座部材を有するものであって、前記台座本体部上に設置物が取り付けられていることを特徴とする屋根上設置物の取付構造である。
本発明の屋根上設置物の取付構造は、上述した屋根上設置物取付金具を備えている。そのため、作業者が屋根上で挟持片部のそれぞれを手で開きつつ作業するといった必要がなく、取付作業の簡易化が可能となる。
さらにまた、屋根上設置物取付金具が平板状の台座本体部を有する台座部材を有しているので、台座本体部上に取り付ける設置物の姿勢を安定させることができる。
請求項12に記載の発明は、前記台座本体部上に架台が取り付けられており、前記架台上に太陽電池モジュールが取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の屋根上設置物の取付構造である。
本発明の屋根上設置物の取付構造は、架台を介して屋根上に太陽電池モジュールを取り付ける場合に特に好適である。
請求項13に記載の発明は、複数の屋根材によって形成される屋根面と、前記屋根面から外方へ向かって凸となる突起状部とを有する屋根上に太陽電池モジュールを取り付けるための取付構造であって、太陽電池モジュールは、請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を介して取り付けられており、前記挟持片部が前記突起状部を挟持することによって前記屋根上設置物取付金具が屋根上に固定され、太陽電池モジュールが前記屋根上設置物取付金具に直接又は間接的に固定されていることを特徴とする太陽電池モジュールの取付構造である。
本発明の太陽電池モジュールの取付構造は、このような構成であることが好ましい。すなわち、上述した屋根上設置物取付金具は、屋根上から外側に向かって凸となる突起状部を挟持片部で挟持することによって屋根上に固定されることが好ましい。
請求項14に記載の発明は、屋根上に複数の太陽電池モジュールが平面的な広がりをもって並べて載置される屋根構造において、請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を介して屋根上に前記太陽電池モジュールが取り付けられることを特徴とする屋根構造である。
本発明の屋根構造は、上述の屋根上設置物取付金具で太陽電池モジュールを屋根上に取り付けている。このため、作業者が屋根上で挟持片部のそれぞれを手で開きつつ作業するといった必要がなく、取付作業の簡易化が可能となる。
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を使用して屋根上に設置物を取り付けるための屋根上設置物の取付工法であって、前記付勢部材の付勢力によって開放姿勢を維持させた前記屋根上設置物取付金具を取り付け位置に位置合わせする工程と、前記屋根上設置物取付金具を固定姿勢へ移行し、屋根上の突起物を前記挟持片部で挟持する工程を含むことを特徴とする屋根上設置物の取付工法である。
本発明の屋根上設置物の取付工法では、上述の屋根上設置物取付金具に開放姿勢を維持させ、位置合わせを実施している。また、その後、屋根上設置物取付金具を固定姿勢へ移行し、屋根上の突起物を前記挟持片部で挟持している。ここで、屋根上設置物取付金具は、上述したように、作業者が連結された挟持片部を手で開いたりすることなく、付勢部材の付勢力によって開放姿勢を維持可能となっている。このことから、位置合わせする際に作業者は片手で屋根上設置物取付金具を支持しつつ、作業を行うことができる。さらにまた、そのまま片手で屋根上設置物取付金具を支持しつつ、付勢力に抗する力を加えるだけで屋根上設置物取付金具を固定姿勢へと移行させることができる。このように、位置合わせする工程と、固定姿勢へと移行する工程のそれぞれにおいて、作業者は屋根上設置物取付金具を片手で支持しつつ作業できるので、取付作業の簡易化が可能となる。
本発明の屋根上設置物取付金具は、付勢部材が挟持片部を付勢することより、作業者が連結された挟持片部を手で開いたりすることなく屋根上への取付作業を実施可能な構成となっている。そのため、取付作業の簡易化が可能となっている。
本発明の屋根上設置物の取付構造、太陽電池モジュールの取付構造、屋根構造もまた同様に、取付作業の簡易化が可能となっている。
また、本発明の屋根上設置物の取付工法によると、屋根上設置物取付金具の屋根上への取付作業が簡単に実施できるので、作業効率の高い設置物の取付作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係る取付金具を示す斜視図である。 図1の取付金具を示す分解斜視図である。 図2の挟持片を示す斜視図である。 図1の台座部を示す斜視図である。 図1の本体部を示す斜視図であり、一部を拡大すると共に透過して示す。 図1の本体部を示す正面図である。 図1の取付金具を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係る屋根構造を示す斜視図である。 図8の折板屋根を示す斜視図であり、一部を拡大して示す。 図9の折板屋根に取付金具を取り付けた状態を示す斜視図である。 図9の折板屋根に取付金具を取り付ける手順を示す説明図であり、(a),(b)の順で取付金具を取り付ける。 図11の取付金具の上側にC型鋼を取り付けた状態を示す斜視図である。 図11の取付金具の上側に太陽電池モジュール取付用架台を取り付けた状態を示す斜視図である。 図1に示す取付金具のA−A方向断面図であって、2つの挟持片を開いた状態を示す。 図14に示す状態から締付ナットを締めた状態を示す。 図15に示す状態から取付ナットを締めた状態を示す。 図1とは異なる実施形態の取付金具を示す説明図であり、(a)は開放姿勢時を示し、(b)は固定姿勢時を示す。 図1、図17とは異なる実施形態の取付金具を示す分解斜視図である。 図18の取付金具を示す説明図であり、(a)は開放姿勢時を示し、(b)は固定姿勢時を示す。 従来技術の取付金具に取付ナットを取付け、2つの挟持片を閉じた状態で取付ナットと締付ナットの双方を締め付けた状態における断面図である。 図20に示す状態から締付ナットを緩めた状態における断面図である。 図21に示す状態からさらに取付ナットを緩めた状態における断面図である。 (a)は従来技術の取付金具が正常に取り付けられた場合における取付金具の平面図であり、(b)は従来技術の取付金具が引っ掛かりを有する状態で取り付けられた場合における取付金具の平面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下左右前後の位置関係は、通常の設置位置(図1)を基準に説明する。
本実施形態の取付金具1(屋根上設置物取付金具)は、図1で示されるように、本体部2(本体部材)と台座部3(台座部材)とを備えており、本体部2の上側に台座部3が取り付けられた状態となっている。
本体部2は、図2で示されるように、2つの挟持片8(挟持片部)と、取付けボルト9と、回り止め板部(回り止め部材)10とを有しており、これらが組み立てられて形成される部材である。
また、本体部2の2つの挟持片8の間には、押圧バネ13(付勢部材)が取り付けられた状態となっている。
2つの挟持片8は、対となるものであり、同一形状の部材となっている。
以下の説明では、一方の挟持片8についてのみ説明し、他方の挟持片8についての説明を省略する。
挟持片8は、図3で示されるように、ガルバリウム鋼板等の適宜な金属を所定の形状に打ち抜き、折り曲げ加工して形成されるものである。より具体的には、直立した長方形平板状の板状締付部16と、板状締付部16の上端部分を側方に折り曲げて形成される板状頂部17と、板状締付部16の下方側部分と連なる挟持部18と、板状頂部17と挟持部18との間に位置する係合部19とを備えており、これらが一体となるように形成されている。なお本実施形態では、板状頂部17は板状締付部16に対して垂直方向外側に折り曲げられている。
板状締付部16には、板状締付部16を部材厚方向に貫通する締付部材挿通孔22が設けられている。さらに、板状締付部16から板状頂部17にかけて、取付けボルト9を保持するためのボルト保持凹部25が形成されている。
ボルト保持凹部25は、板状頂部17における突出方向基端側の端部の一部分を欠落させて形成される切欠部25aと、板状締付部16を厚さ方向に貫通する側面視略四角形状の貫通孔部25bとが連続して形成される部分である。
なお、板状頂部17に形成される切欠部25aは、平面視が略半円状となる切欠きであって、板状頂部17を厚さ方向(上下方向)に貫通している。また、板状締付部16に形成される貫通孔部25bの上下方向の長さは、直立姿勢時における取付けボルト9の頭部67の上下方向の長さよりもやや長くなっている。
挟持部18は、前板部28と、前板部28と同一形状であって前後方向で離間した位置に形成されている後板部29と、前板部28及び後板部29の下端部近傍同士を繋ぐ連結板部30とを備えている。
挟持部18の前板部28及び後板部29は、下部側に大きな切り欠き部31を有し、正面視及び背面視した形状が略「コ」字状の立板部分である。
前板部28と後板部29とは、前記した様に共に立板部分である。前板部28と後板部29とは、上記したように、連結板部30で繋がっていて平面視覚視した形状も略「コ」字状となる。
前板部28と後板部29とは、いずれも直立した長方形平板状の部分を一部を欠落させて切り欠き部31を設けた形状となっている。より詳細には、この切り欠き部31は、正面視した形状が略台形状となっており、外側に向かうにつれて(連結板部30から離れる方向に向かうにつれて)上下方向の間隔が狭くなっている。別言すると、この欠落部分の奥端は、外側に向かうにつれて高い位置となるように形成されている。
連結板部30は、側面視した形状が略長方形状となっており、前後方向に延びる板体である。連結板部30と板状締付部16との間には大きな隙間35がある。そのため前板部28及び後板部29の切り欠き部31の開口端は連結板部30と板状締付部16との間の隙間35に繋がっている。
前板部28と後板部29の上側部分は、いずれも板状締付部16と連続しており、それぞれ板状締付部16から側方外側へと突出している。また、前板部28の下側部分のうちで内側に位置する端部と、後板部29の下側部分のうちで内側に位置する端部とは、連結板部30を介して連結された状態となっている。別言すると、連結板部30は、前後方向で離間する前板部28と後板部29の間に位置してこれらを連結している。
係合部19は、前後方向で離間した位置に1つずつ形成されており、二つの係合部19は、いずれも平面視が略「コ」字状となる突片部分である。より詳細には、いずれも板状締付部16から左右方向に沿って外側へ延びた後、それぞれ前後方向に沿って外側へと延び、さらに、左右方向に沿って内側へ延びた部分となっている。
2つの係合部19のうちの一方側では、延び方向の先端側に位置する部分に、係合孔部33が形成されている。この係合孔部33は、左右方向に沿って延びる長孔となっている。
また、2つの係合部19のうちの他方側では、延び方向の先端側に位置する部分に、係合爪部34が形成されている。この係合爪部34は、係合部19において延び方向の先端側となる部分の一部を内側へと切り起こすことで形成される部分である。
取付けボルト9は、公知の六角ボルトであり、図2で示されるように、頭部67を下方に位置するように直立した姿勢で取り付けられるものである。
回り止め板部10は、図2で示されるように、断面形状略「コ」字状であり、溝状に延びる板体である。この回り止め板部10は、直立した長方形平板状の止板本体部10aと、この止板本体部10aの上端部分を側方に折り曲げて形成される上板部10bと、止板本体部10aの下端部分を上板部10bと同方向に折り曲げて形成される下板部10cとが一体にとなって形成されている。
なお本実施形態では、上板部10bと、下板部10cの内面が締付部材の一部と係合する締付部材側係合部として機能する。また回り止め板部10の端面10e,10fが、挟持片部の一部と係合して相対回転を阻止する挟持片側係合部として機能する。
また、この止板本体部10aには、部材挿通孔(軸部挿通孔)10dが形成されている。この部材挿通孔10dは、止板本体部10aを厚さ方向に貫通する開口形状が円形の貫通孔であって、止板本体部10aの中心部分の近傍に設けられている。より詳細には、部材挿通孔10dは、止板本体部10aの上下方向及び前後方向の中心近傍に設けられており、止板本体部10aを左右方向で貫通した状態となっている。
台座部3は、図4で示されるように、長方形平板状の金属板を適宜折り曲げて形成されるものであり、台座本体部38と端部折曲片40とを備えている。
台座本体部38は、平面視した形状が略長方形状となるように形成された部分である。
ここで、台座本体部38の中心部分、すなわち、長手方向と短手方向のそれぞれで中心となる部分には、台座本体部38を部材厚方向(上下方向)に貫通するボルト挿通孔43(挿通孔)が設けられている。なお、ボルト挿通孔43は、開口形状が円形の貫通孔である。
端部折曲片40は、台座本体部38の短手方向における両端部のそれぞれを下から内側に折り返すことで形成されている。つまり、端部折曲片40は、台座本体部38の短手方向における両端部のそれぞれから下方内側へ向かって突出した状態となっており、台座本体部38の長手方向に沿って延びた状態となっている。
押圧バネ13は、鉄、銅、アルミ等の金属やプラスチック等の合成樹脂を原料として形成され、螺旋状に巻かれたバネである。
ここで、挟持片8、回り止め板部10、台座部3といった取付金具1を形成する主要な各部材には、表面処理が施されており、耐食性が高められた状態となっている。
なお、表面処理は、メッキ処理、アルマイト処理、フッ素コート処理、アクリルコート処理の1以上を行うものとする。さらにメッキ処理は、溶融された亜鉛、溶融された亜鉛に錫を加えた液体、溶融された亜鉛にシリコンを加えた液体のうちのいずれか1つの液体を主成分として含有する液を使用するものとする。このような方法によると、安価且つ容易に取付金具1の耐食性が高めることが可能となる。
続いて、本実施形態の取付金具1の組み立て構造について説明する。
本実施形態の取付金具1は、図2、図5で示されるように、2つの挟持片8にそれぞれ形成されたボルト保持凹部25の間に取付けボルト9を嵌め込んだ状態とし、2つの挟持片8を連結させた状態とする。
このとき、取付けボルト9の頭部67と、軸部68の一部分とが2つの挟持片8の間に位置し、これらに挟まれた状態となっている。そして、取付けボルト9の軸部68のうち大半の部分が、板状頂部17から上方に突出した状態となっている。
ここで、上記したように、板状頂部17には平面視が略半円状となる切欠部25aが形成されている。そして、2つの挟持片8が連結した状態では、2つの板状頂部17が左右方向で並列した状態となり、2つの板状頂部17にそれぞれ形成された切欠部25aが近接対向するように配されている。このため、2つの板状頂部17によって形成される本体部2の上側面には、平面視が略円形となる孔が形成されることとなる。そして、この孔から取付けボルト9の軸部68が上方へ突出することとなる。
さらに、一方の挟持片8に形成された係合部19と、他方の挟持片8に形成された係合部19とが前後方向で重なった状態となっている。より詳細には、一方の挟持片8に形成された2つの係合部19のそれぞれに対し、他方の挟持片8に形成された2つの係合部19のそれぞれを重ね合わせた状態としている。このため、前後方向で離間した位置のそれぞれにおいて、異なる挟持片8にそれぞれ形成された係合部19が重なった状態となっている。
そして、一方の挟持片8の係合部19に形成された係合爪部34を、他方の挟持片8の係合部19に形成された係合孔部33に挿通した状態とする。このとき、前後方向で離間した位置のそれぞれにおいて、外側に位置する係合部19の係合爪部34を内側に位置する係合部19の係合孔部33に挿通した状態とする。
このことにより、2つの挟持片8は、互いに左右方向に近接、離間可能であり、互いに回動可能な状態で連結することとなる。すなわち、係合爪部34が左右方向に延びる係合孔部33の内側で左右方向に移動可能なように連結させることにより、2つの挟持片8が互いに左右方向に近接、離間可能となる。また、係合爪部34が係合孔部33の内側で回転可能な状態で連結させることにより、2つの挟持片8が互いに回動可能となり、揺動することができる。
さらに、図2、図6で示されるように、2つの挟持片8を締付ボルト45(締付部材)と締付ナット46(締付部材)で締め付けた状態とする。すなわち、図2で示されるように、締付ボルト45の軸部70を回り止め板部10の部材挿通孔10dに挿通した状態とし、さらに、一方の挟持片8に形成された締付部材挿通孔22に挿通した状態とする。そして、締付ボルト45の軸部70に押圧バネ13を外嵌した状態とし、他方の挟持片8に形成された締付部材挿通孔22に挿通した状態とする。この状態で、締付ボルト45の軸部70にワッシャ49、バネ座金50を順に嵌め込み、締付ナット46を取り付ける。
ところで、図6で示されるように、締付ボルト45の頭部71は、回り止め板部10の締付部材側係合部たる上板部10bと下板部10cの間に嵌り込んだ状態となっている。さらに、回り止め板部10は、図7で示されるように、挟持部18の前板部28と後板部29の間に嵌り込んだ状態となっている。すなわち回り止め板部10の挟持片側係合部たる端面10e,10fが、前板部28と後板部29の間に嵌り込んだ状態となっている。
ここで、回り止め板部10の長手方向の長さL1は、前板部28と後板部29の間隔と略同じ長さとなっている。このため、回り止め板部10が前板部28と後板部29の間に嵌り込んだ状態では、回り止め板部10が挟持部18に対して相対回転不能な状態となっている。より詳細には、本体部2を側方からみたとき(図7の手前側からみたとき)、回り止め板部10が時計回り及び反時計回りに回転できない状態となっている。
また、締付ボルト45は六角ボルトであり、、締付ボルト45の頭部側面のうちの2面が上板部10bと下板部10cのそれぞれと面接触した状態となっている。このため、締付ボルト45が回り止め板部10に嵌り込んだ状態では、締付ボルト45が回り止め板部10に対して相対回転不能な状態となっている。より詳細には、本体部2を側方からみたとき(図7の手前側からみたとき)、締付ボルト45が時計回り及び反時計回りに回転できない状態となっている。
つまり、回り止め板部10を介在させることにより、締付ボルト45が本体部2に対して相対回転不能な状態となっている。したがって、締付ボルト45に締付ナット46を取り付け(図6参照)、締付ナット46を締めていくとき、締付ボルト45が締付ナット46と共に回転することがない。そのため、締付作業を簡単に実施することができる。
ただし回り止め板部10は、挟持部18とは別個独立した部材であるから、回り止め板部10は挟持部18から離れる方向に移動することができる。また回り止め板部10の止板本体部10aと、挟持片8の板状締付部16の裏面との相対角度にも自由度がある。
ここで、図6で示されるように、2つの挟持片8の間には押圧バネ13が位置しており、この押圧バネ13が2つの挟持片8のそれぞれを外側へ向かって常時付勢した状態となっている。より具体的には、押圧バネ13は、対向する2つの板状締付部16をそれぞれ押圧した状態となっている。このため、締付ナット46を緩めると、この押圧バネ13の付勢力によって2つの挟持片8の下方側が開いた状態となる。
詳細に説明すると、2つの挟持片8は、一方の係合部19に形成された係合爪部34を、他方の係合部19に形成された係合孔部33に挿通することで連結している。このため、2つの挟持片8のそれぞれに対して外方へ向かって力を加えると、係合爪部34が位置する部分を回動支点として2つの挟持片8のそれぞれが互いに離れる方向へ回動することとなる。このことから、2つの挟持片8のそれぞれの下方側の部分が互いに離れる方向へ移動する。したがって、それぞれの挟持片8の下端近傍に1つずつ形成された2つの連結板部30もまた、互いに離れる方向へと移動することとなる。
なお、上記したように、本実施形態では、締付ボルト45の軸部70に押圧バネ13を外嵌した状態となっている。そのため、押圧バネ13は、締付ボルト45の軸部70に沿って伸び縮みすることとなる。このように、押圧バネ13が締付ボルト45の軸部70に沿って弾性変形する構造によると、挟持片8を押圧する際の押圧方向が規定の方向からずれることがなく、好ましい。
これに対し、締付ナット46を締めていくと、締付ボルト45の頭部71と締付ナット46とが近接していくこととなる。ここで、2つの板状締付部16は、図6で示されるように、締付ボルト45の頭部71と締付ナット46の間に位置しており、押圧バネ13に押圧されてこれらに内側から当接している。そのため、締付ボルト45の頭部71と締付ナット46とが近接していくと、2つの板状締付部16が押圧バネ13の付勢力に抗して近接していくこととなる。より具体的には、係合爪部34が位置する部分を回動支点として2つの挟持片8のそれぞれが互いに近づく方向へと回動することとなる。このことから、2つの挟持片8のそれぞれの下方側の部分が互いに近づく方向へ移動する。したがって、それぞれの挟持片8の下端近傍に1つずつ形成された2つの連結板部30もまた、互いに近づく方向へと移動することとなる。
すなわち、締付ナット46を締めていくことで、2つの連結板部30が近接した姿勢(以下、固定姿勢とも称す)となる。また、締付ナット46を緩めていくことで、2つの連結板部30が離反した姿勢(以下、開放姿勢とも称す)となる。
さらに、本体部2の上部に位置する取付けボルト9を台座部3のボルト挿通孔43(図2等参照)に挿通した状態とし、本体部2に台座部3を取り付けた状態とする。
続いて、本実施形態の取付金具1によって太陽電池モジュール55(設置物)を屋根上に取り付ける取付構造、延いては、本実施形態の取付金具1によって太陽電池モジュール55を取り付けて形成される屋根構造56について詳細に説明する。
本実施形態の屋根構造56は、図8で示されるように、建屋上に取り付けられた折板屋根58(屋根)の上に、取付金具1を介して太陽電池モジュール55が取り付けられたものである。なお、図示を省略しているが、この屋根構造56の必要部分には、破風板、水切り、化粧板等の屋根形成用部材が適宜取り付けられて形成されている。
折板屋根58は、公知のそれと同様のものであり、図9で示されるように、隣接して配される金属製の屋根板59(屋根材)の端縁部分同士をはぜ継ぎ固定して形成されている。すなわち、この折板屋根58は、所謂ハゼ式屋根と称される屋根であり、タイトフレーム等の所定の固定具(図示せず)を介して建屋上に取り付けられている。
より詳細に説明すると、折板屋根58を形成する屋根板59は、周囲から立ち上げられた部分である山形形成部60を有している。そして、隣接する屋根板59それぞれの山形形成部60が連結することで、上方外側に向かって凸となる山形部61が形成されている。この山形部61には、2つの山形形成部60の連結部分であるところのハゼ部62(突起状部)が形成されている。つまり、ハゼ部62は、山形部61の上部から上方外側へ突出するものである。すなわち、屋根面(折板屋根58の上面)から外側へ凸となる部分である。
そして、図10で示されるように、このような折板屋根58のハゼ部62に対して取付金具1を取り付けていく。
具体的には、図11(a)で示されるように、まず、締付ナット46を緩めて本体部2を開放姿勢とする。本実施形態の取付金具1は、上記したように、締付ナット46を緩めるだけで2つの挟持片8が外側に開いた状態を維持する構造となっている。このような構造によると、作業者が挟持片8のそれぞれを手で開いたりすることなく、取付金具1の取付作業を実施することができる。すなわち、取付金具1を位置合わせするとき、挟持片8の間にハゼ部62を位置させる必要があるが、作業者は取付金具1を片手で持った状態でこの作業を実施することができる。つまり、本実施形態の取付金具1によると、挟持片8のそれぞれを手で開くといった煩雑な作業を実施する必要がなく、取付作業の簡易化が可能となる。
続いて、取付金具1を所定位置に配した状態で締付ナット46を締め、本体部2を固定姿勢とする。このとき、2つの連結板部30によってハゼ部62を挟み込むことにより、ハゼ部62に取付金具1を取り付けることができる。
この場合も、作業者は取付金具1を片手で持ったまま2つの挟持片8に対して押圧バネ13の付勢力に抗するように力を加えるだけで、本体部2を開放姿勢から固定姿勢へ移行させることができる。すなわち、作業者は、取付金具1を片手で持った状態で固定姿勢に移行させることができる。そして、本体部2が固定姿勢であるとき、締付ナット46が締められると、本体部2が固定姿勢から開放姿勢へ移行しない状態となる。すなわち、2つの連結板部30によってハゼ部62を挟み込んだ状態が維持され、ハゼ部62に取付金具1が取り付けられた状態となる。
このようにして、折板屋根58に取付金具1をそれぞれ取り付けていくことにより、折板屋根58への取付金具1の取り付けが完了する。
続いて、図12で示されるように、取付金具1の上側にC型鋼65を取り付けた状態とする。より具体的には、複数の取付金具1のそれぞれに設けられた取付けボルト9をC型鋼65に形成した取り付け孔(図示せず)に挿通した状態とし、ナット(図示せず)で締め付けて固定する。
ここで、台座本体部38の天面は平面的な広がり持った状態となっている(図1等参照)。このため、台座本体部38の上にC型鋼65を載置したとき、台座本体部38の天面とC型鋼65の下面の接触面積が広くなり、台座本体部38の上に載置したC型鋼65の姿勢を安定させることが可能となる。
さらに、このC型鋼65に対し、適宜の取り付け用の金具等を介して太陽電池モジュール55を固定していき、屋根上に太陽電池モジュール55を敷き詰めていく(図8参照)。このことにより、屋根構造56が形成されることとなる。
上記した実施形態では、締付ボルト45にバネ座金50を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。取付金具1には、バネ座金50を必ずしも設ける必要はない。
具体的に説明すると、本実施形態の取付金具1では、押圧バネ13が締付ボルト45の頭部71と締付ナット46の間に位置しており、押圧バネ13が締付ボルト45の緩み止めとしても作用する。すなわち、2つの挟持片8を外側へ押圧するための押圧バネ13が、締付ボルト45の緩み止めとしても作用する。このため、本実施形態の取付金具1は、締付ボルト45の緩み止めとして作用するバネ座金50を必ずしも設ける必要がない。そして、バネ座金50を使用せず、押圧バネ13が緩み止めを兼ねる構造の屋根上設置物取付金具は、バネ座金50を使用した場合に比べて部品点数の削減が可能となる。つまり、本実施形態の取付金具1は、バネ座金50を使用しないようにすることで、製造コストの削減を図ることができる。
以上は、本実施形態の取付金具1の大まかな動作及び機能であるが、補足説明として、より好ましい使用方法及び細部の動作について説明する。
前記した説明では、「締付ナット46を緩めて本体部2を開放姿勢とする。」旨を説明したが、実際にはこの作業は地上で行われる。より具体的には、図1の様に本体部2に台座部3(台座部材)が取り付けられ、さらに取付ナット41が取り付けられた状態で工場から出荷され、施工現場に運ばれる。またこのとき、図14の様に締付ナット46は緩められた状態であり、2つの挟持片8は、押圧バネ13の付勢力によって、「ハ」の字状に下端部が開いた状態となっている。すなわち締付ナット46は緩められた状態であるが、押圧バネ13には付勢力は十分に残存しており、押圧バネ13によって2つの挟持片8は、下端側が開く方向に付勢されている。そのため2つの挟持片8は、図14に示すように相対姿勢が保たれていてぐらぐらすることはない。
また図14の様に台座部3が取り付けられ、取付ナット41が取り付けられているから、取付けボルト9は、直立姿勢が保たれている。そのため取付けボルト9についてもぐらぐらすることはない。
工場から出荷された状態における、2つの挟持片8と、押圧バネ13と、締付ボルト45及び締付ナット46の力学的関係を見ると、図14の様に2つの挟持片8は、押圧バネ13によって、下端側が開く様に付勢されており、締付ボルト45及び締付ナット46によって、下端側の開き角度が規制された状態となっている。
従って、2つの挟持片8の下端側を閉塞する方向の動きを規制する部材は無く、押圧バネ13の力に抗する力をもってすれば、挟持片8の下端側を閉塞する方向に移動させることができる。
一方、工場から出荷された状態における本体部2の板状頂部17近傍と、台座部3の状態は、図14の様に、2つの挟持片8の板状頂部17は、それぞれの自由端75側が、上となる様に傾斜している。すなわち2つの挟持片8は、係合部19を中心として揺動するから、2つの挟持片8を揺動させて下端部を開くと、2つの挟持片8の上端部側も揺動し、図14の様に、2つの挟持片8の板状頂部17が、谷状に折れ曲がった姿勢となる。
一方、取付ナット41によって、台座部3の上方への移動が規制されているから、台座部3の下面は、図14の様に、板状頂部17の自由端75側が接し、基端側は台座部3の下面から離れている。
また2つの挟持片8は、押圧バネ13によって下端側が開く方向に付勢されているから、2つの挟持片8の上端側たる板状頂部17は、逆に閉じる方向に付勢されていることとなる。
すなわち、2つの挟持片8の板状頂部17は、自由端75側が上昇する方向に移動する様に付勢されており、取付ナット41は、台座部3を介して間接的に自由端75側の上昇を押さえている関係となっている。
従って、台座部3が下方向に移動する動きを規制する部材は無く、例えば手で押して押圧バネ13の力に抗すれば、台座部3を下側に移動させることができる。
従って、工場から出荷され、施工現場に運搬され、さらに屋根の上に運ばれた取付金具1は、各部材の相対姿勢が確定しており、いずれの部材もぐらぐらすることはない。
ただし、2つの挟持片8の下端側を閉じる方向、及び台座部3を押し下げる方向には自由度がある。
本実施形態の施工方法では、2つの挟持片8の下端部を大きく開いた状態で、取付金具1を屋根の上に運び上げる。
そして取付金具1を折板屋根58のハゼ部62に被せる。すなわち工場から出荷され、施工現場に運搬される際に、2つの挟持片8の下端部を大きく開いた状態とし、ハゼ部62をを挟み得る距離に離反しておき、そのまま取付金具1を折板屋根58のハゼ部62に被せる。
そしてこの状態で、電動レンチや、エアーレンチで、締付ナット46を締める。
ここで、本実施形態では、締付ナット46を電動レンチ等の工具で回転しても、締付ボルト45が共回りすることはない。
すなわち、回り止め板部10の挟持片側係合部たる端面10e,10fが、前板部28と後板部29の間に嵌り込んだ状態となっており、且つ回り止め板部10の長手方向の締付ボルト45の頭部側面のうちの2面が上板部10bと下板部10cのそれぞれと面接触しているから、締付ボルト45は2つの挟持片8に対して相対回転しない。
また締付ナット46を締め込むことにより、2つの挟持片8の角度が図15の様に平行に近づくが、回り止め板部10は、挟持部18とは別個独立した部材であるから、挟持片8の板状締付部16の裏面との相対角度にも自由度がある。
そのため、2つの挟持片8間の角度が変わっても、回り止め板部10は図14,図15の様に姿勢を変えて追従し、締付ボルト45の頭部71と、回り止め板部10の上板部10bと下板部10cとの間の係合関係が維持される。
同様に、回り止め板部10の挟持片側係合部たる端面10e,10fと、挟持片8との係合関係も維持される。
そのため電動レンチや、エアーレンチで、締付ナット46を締めることができる。
締付ナット46を締めることによって、2つの挟持片8の下端側が閉塞し、上端側の二つの板状頂部17は、水平姿勢に近づいて行く。すなわち、板状頂部17の自由端75側が、図15の様に台座部3から離れる方向に移動する。なお前記した通り、台座部3を押し下げる方向の動きを規制する部材は無いので、図15の様に2つの挟持片8は、無理なく姿勢変更し、下端側が閉塞してハゼ部62を締め付けることができる。
また締付ナット46を締める際に、2つの挟持片8が姿勢変更するが、2つの挟持片8は、常に押圧バネ13によって付勢されているから、両者は対向姿勢を維持し続ける。そのため、従来技術で問題となった様な、2つの挟持片が斜め姿勢のままで対峙してハゼ式屋根に取り付けられることはない。
そして締付ナット41を締めることによって図16の様に台座部3を挟持片8の板状頂部17に押しつけることができる。
この様に、本実施形態の取付金具1によると、屋根上の作業が著しく軽減される。また本実施形態の取付金具1によると、屋根に対する固定が確実に行われる。
また本実施形態の取付金具1は、本体部2に台座部3(台座部材)が取り付けられ、さらに取付ナット41が取り付けられ、且つ締付ナット46が緩められた状態であり、2つの挟持片8は、押圧バネ13の付勢力によって、「ハ」の字状に下端部が開いた状態で工場から出荷される。より詳細には、多数の取付金具1が一つの箱に同包される。しかしながら、本実施形態の取付金具1は、各部材が個々の姿勢を維持しているから、運搬の際に傷つきにくい。
上記した実施形態では、台座部3が取り付けられた状態で出荷される旨を説明したが、台座部3が無く、単に取付ナット41が締められた状態で出荷したり、屋根の上に搬送してもよい。
上記した実施形態では、付勢部材である押圧バネ13を鉄、銅、アルミ等の金属やプラスチック等の合成樹脂を原料として形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ゴムのような低弾性材料を付勢部材の原料として採用してもよい。すなわち、付勢部材は、鉄、銅、アルミ、ゴム、及びプラスチックからなる群から選択される1以上の原料によって形成されていればよい。
上記した実施形態では、取付金具1を介して折板屋根58の上に太陽電池モジュール55を取り付ける例を示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の屋根上設置物取付金具は、太陽電池モジュール55を取り付けるためだけでなく、例えば、屋根上にエアコンの室外機や看板等を取り付けるために使用してもよい。すなわち、屋根上に固定する設置物は適宜変更してよい。
また、本発明の屋根上設置物取付金具は、必ずしも折板屋根58の上に設置物を取り付けるために使用する必要はない。他の金属屋根、延いては、他の構造の屋根の上に設置物を取り付けるために使用してもよい。
上記した実施形態では、取付金具1の上にC型鋼65を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図13で示されるように、取付金具1の上側に太陽電池モジュール55を取り付けるための架台66を取り付け、太陽電池モジュール55を取り付ける構成であってもよい。ここで、上記したように、台座本体部38の天面は平面的な広がり持った状態となっており(図1等参照)、台座本体部38の上に載置した載置物との接触面積が広くできるので、台座本体部38の上に載置した載置物の姿勢を安定させることが可能となる。そのため、大きく重量のある載置物を載置する場合であっても、姿勢を安定させることが可能となる。つまり、単なる鋼材と比べて比較的重量のある太陽電池モジュール55の取付用の架台66を固定する場合において、本実施形態の取付金具1は特に好適であるといえる。
またさらに、C型鋼65や架台66に限らず、アングル鋼、不等辺アングル鋼等を太陽電池モジュール55の取り付け用の部材として、取付金具1の上に取り付けてもよい。
上記した実施形態では、1組の締付ボルト45と締付ナット46とで一対の挟持片8を締め付ける例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、2組以上の締付ボルト45と締付ナット46とで一対の挟持片8を締め付けてもよい。したがって、付勢部材もまた複数取り付けてもよい。
上記した実施形態では、取付金具1の上に太陽電池モジュール55の取り付け用の部材を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の屋根上設置物取付金具には、太陽電池モジュール、看板、エアコンの室外機といった取付対象物を直接又は間接的に取り付けてよい。すなわち、広告用の看板を屋根上に取付けるための金具、エアコンの室外機を屋根上に取り付けための台座といった取り付け用の部材を取付金具1の上に取り付けてもよい。また、太陽電池モジュール、看板、エアコンの室外機等は、取付金具1の上に直接取り付けてもよい。つまり、取付金具1によって屋根上に設置する設置物は、太陽電池モジュール、看板、エアコンの室外機等であってもよく、これらを取り付けるための部材であってもよい。
上記した実施形態では、一対の挟持片8が係合部19を回動支点として互いに近接、離間する方向に回動可能なように連結する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図17で示されるように、それぞれの挟持片108(挟持片部)が水平移動することで近接、離間するように連結した取付金具101(屋根上設置物取付金具)であってもよい。この取付金具101につき、以下で詳細に説明する。
この取付金具101の2つの挟持片108のそれぞれには、左右方向外側へ突出する突起状部分と溝状部分とが前後方向で並列して形成される係合部119が設けられている(係合部119の詳細な構造については図示しない)。詳細には、一方側の挟持片108では、手前側に突起状部分(図示せず)が位置しており、奥側に溝状部分(図示せず)が位置している。対して、他方側の挟持片108では、手前側に溝状部分(図示せず)が位置しており、奥側に突起状部分(図示せず)が位置している。そのため、2つの挟持片108のそれぞれの係合部119が係合し、2つの挟持片108が連結した状態では、2つの挟持片108は水平方向(左右方向)以外への移動が規制された状態となっている。そして、2つの挟持片108が連結した状態では、一方の挟持片108の全体と、他方の挟持片108の全体とが互いに近接、離反可能な状態となっている。
さらに、この取付金具101では、挟持片108の一部が直立した長方形平板状の立板状部116となっており、2つの挟持片108のそれぞれ立板状部116が対向した状態となっている。そして、この2つの立板状部116にそれぞれ形成した貫通孔(図示せず)に締付ボルト45を挿通した状態とし、締付ナット46を取り付けている。このとき、締付ボルト45の軸部70であって、2つの立板状部116の間に位置する部分には押圧バネ13が外嵌された状態となっている。したがって、この押圧バネ13が2つの立板状部116をそれぞれ外側に押圧する構成となっている。
これらのことから、この取付金具101は、上記した取付金具1と同様に、締付ナット46を締めていくことで2つの挟持片108が近接した姿勢である固定姿勢となる。そして、締付ナット46を緩めていくことで、2つの挟持片108が離反した姿勢である開放姿勢となる。
また、この取付金具101の2つの挟持片108の上方には、台座部103(台座部材)が設けられている。この台座部103は、平面的な広がりを持った長方形平板状の台座本体部138に対し、その中心部分を部材厚方向に貫通する挿通孔(図示せず)を設けることで形成されている。
さらに、本発明は上述したものに限るものではなく、図18で示されるように、C型鋼65や架台66(図18では図示せず)を載置するための部分と、挟持片208(挟持片部)とが一体に形成された取付金具201(屋根上設置物取付金具)であってもよい。この取付金具201につき、以下で詳細に説明する。
この取付金具201の本体部202(本体部材)は、一枚の金属板を折り曲げて形成されており、正面視した形状が上方に凸となる略山形状となっている。すなわち、本体部202は、長方形平板状の載置台形成部238と、略L字板状の挟持片208とを備えており、2つの挟持片208それぞれの上端部分同士が載置台形成部238を介して連結した状態となっている。つまり、挟持片208は、いずれも載置台形成部238の縁端部分から外側下方へと突出した状態となっている。
ここで、2つの挟持片208は、左右方向に間隔を空けてそれぞれ配されている。そして、この2つの挟持片208の下端部分は、いずれも内向きに折り曲げられたような形状となっている。つまり、挟持片208の下端近傍には、内側へ向かって突出する略長方形平板状の突片部208aが形成されている。
さらに、2つの挟持片208のそれぞれには、挟持片208を部材厚方向(左右方向)に貫通する締付部材挿通孔222が設けられている。そして、2つの挟持片208にそれぞれ形成されている2つの締付部材挿通孔222は、左右方向で対向した状態となっている。
そして、この取付金具201では、2つの挟持片208を締付ボルト45と締付ナット46で締め付けた状態とする。すなわち、締付ボルト45の軸部70を2つの締付部材挿通孔222のそれぞれに挿通した状態とし、さらに締付ボルト45の軸部70に先端側からワッシャ49を嵌め込んだ状態で、締付ナット46を取り付けている。このとき、締付ボルト45の軸部70であって、2つの挟持片208の間に位置する部分には押圧バネ13が外嵌された状態となっている(図19参照)。したがって、この押圧バネ13が2つの挟持片208をそれぞれ外側に押圧する構成となっている。
これらのことから、図20で示されるように、この取付金具201は、上記した取付金具1と同様に、締付ナット46を締めていくことで2つの挟持片208が近接した姿勢である固定姿勢となる。そして、締付ナット46を緩めていくことで、2つの挟持片208が離反した姿勢である開放姿勢となる。
1,101,201 取付金具(屋根上設置物取付金具)
2,202 本体部(本体部材)
3,103 台座部(台座部材)
8,108,208 挟持片(挟持片部)
9 取付けボルト
10 回り止め板部(回り止め部材)
10b 上板部(締付部材側係合部)
10c 下板部(締付部材側係合部)
10e,10f 端面(挟持片側係合部)
13 押圧バネ(付勢部材)
19,119 係合部
22 締付部材挿通孔
38,138 台座本体部
43 ボルト挿通孔(挿通孔)
45 締付ボルト( 締付部材)
46 締付ナット( 締付部材)
50 バネ座金(弛緩防止部材)
55 太陽電池モジュール( 設置物)
56 屋根構造
58 折板屋根(屋根)
59 屋根板(屋根材)
62 ハゼ部(突起状部)
66 架台

Claims (15)

  1. 屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、
    本体部材と、付勢部材とを有し、
    前記本体部材は、一対の挟持片部と、締付部材と、取付ネジと、取付ナットを備え、
    前記一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて前記一対の挟持片部の下端側が近接・離反し、上部側は相対角度が変化し、
    前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置していて挟持片部の下端側が離反する方向に付勢し、
    締付部材は、一対の挟持片部の双方と係合し、締付部材を締めることによって前記付勢部材の付勢力に抗して一対の挟持片部の下端側が近接し、締付部材を緩めると前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反し、一対の挟持片部の上部側は締付部材の締め付け程度に応じて相対角度が変化し、
    前記取付ネジは頭部と軸部とを有し、対となる前記挟持片部によって頭部が挟持されて引き抜けが阻止され、軸部が前記挟持片部から上方へ突出した状態となっており、
    取付ナットは取付ネジの軸部と係合し、取付ナットを締めることによって取付ナット自身または他の部材を本体部材の上部側に押しつけることが可能であることを特徴とする屋根上設置物取付金具。
  2. 屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、
    本体部材と、付勢部材とを有し、
    前記本体部材は、一対の挟持片部と、締付部材と、回り止め部材とを備え、
    前記一対の挟持片部の一部が連結されて揺動し、揺動角度に応じて前記一対の挟持片部の下端側が近接・離反し、
    前記一対の挟持片部には締付部材挿通孔が設けられ、
    回り止め部材は、軸部挿通孔と、挟持片部の一部と係合して相対回転を阻止する挟持片側係合部と、締付部材の一部と係合する締付部材側係合部とを有し、
    締付部材は、締付用ボルト・ナットであってボルトの軸部が締付部材挿通孔及び軸部挿通孔に挿通され、ボルトの頭部又はナットが回り止め部材の締付部材側係合部と係合して回動が阻止され、
    前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置していて挟持片部の下端側が離反する方向に付勢し、
    締付部材の締付用ボルト又はナットを回動して締めることによって前記付勢部材の付勢力に抗して一対の挟持片部の下端側が近接し、締付部材を緩めると前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反し、
    一対の挟持片部が揺動しても回り止め部材が姿勢変更して挟持片側係合部が挟持片部の一部との係合を維持し、締付部材側係合部がボルトの頭部又はナットとの係合を維持して締付用ボルト・ナットの共回りを阻止することを特徴とする屋根上設置物取付金具。
  3. 複数の屋根材によって形成される屋根面であって前記屋根面から外方へ向かって凸となる突起状部を有する屋根上に取り付けられる屋根上設置物取付金具であり、
    締付部材が緩められていて挟持片部の下端側が前記突起状部を挟み得る距離に離反し、且つ前記付勢部材の付勢力によって一対の挟持片部の下端側が離反する状態を維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根上設置物取付金具。
  4. 屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、
    本体部材と、付勢部材とを備え、
    前記本体部材は、一対の挟持片部が連結されて形成され、
    前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置しており、
    連結された前記挟持片部のうちの少なくとも一部分が近接した状態となる固定姿勢と、同部分が離反した状態となる開放姿勢とを切替え可能であり、
    前記付勢部材が前記挟持片部を付勢することで、前記挟持片部が前記開放姿勢となる方向に付勢されることを特徴とする屋根上設置物取付金具。
  5. 前記挟持片部には、対となる他の前記挟持片部と連結するための係合部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具。
  6. 対となる前記挟持片部を固定するための締付部材を有しており、
    前記締付部材を締め付けた状態とすることで前記固定姿勢の状態を維持し、前記締付部材を緩めた状態とすることで前記開放姿勢の状態を維持するものであり、
    前記締付部材はボルトを有しており、前記付勢部材は螺旋状に延びるバネであり、前記バネが前記ボルトを取り巻いた状態となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具。
  7. 溶融された亜鉛、溶融された亜鉛に錫を加えた液体、溶融された亜鉛にシリコンを加えた液体のうちのいずれか1の液体を主成分として含有する液を使用するメッキ処理と、アルマイト処理と、フッ素コート処理と、アクリルコート処理とからなる処理群から選択される1以上の処理によって表面処理されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具。
  8. 前記付勢部材は、鉄、銅、アルミ、ゴム、及びプラスチックからなる群から選択される1以上の原料によって形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具。
  9. 対となる前記挟持片部を固定するための締付部材を有しており、
    前記締付部材を締め付けた状態とすることで前記固定姿勢の状態を維持し、前記締付部材を緩めた状態とすることで前記開放姿勢の状態を維持するものであって、
    前記付勢部材は、前記締付部材の緩みを防止する弛緩防止部材を兼ねることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具。
  10. 屋根上に設置物を取り付けるための金具であって、
    本体部材と、付勢部材とを備え、
    前記本体部材は、一対の挟持片部が連結されて形成され、
    前記付勢部材は、それぞれの前記挟持片部の間に位置しており、
    連結された前記挟持片部のうちの少なくとも一部分が近接した状態となる固定姿勢と、同部分が離反した状態となる開放姿勢とを切替え可能であり、
    対となる前記挟持片部を固定するための締付部材と、取付けボルトと、台座部材とを有し、
    前記取付けボルトは、対となる前記挟持片部によって頭部を挟持され、軸部が前記挟持片部から上方へ突出した状態となっており、
    対となる前記挟持片部は、折板屋根において上向きに突出するように設けられたハゼ部を挟持可能であり、
    前記挟持片部には係合部が設けられており、
    前記係合部は、対となる前記挟持片部を互いに水平方向に移動可能とするとともに回動自在に連結するものであり、
    前記台座部材は、平板状の台座本体部を有し、
    前記台座本体部には、前記取付けボルトを挿通するための挿通孔が形成され、
    前記付勢部材が一対の前記挟持片部のそれぞれを付勢し、それぞれの前記挟持片部が前記開放姿勢となる方向に付勢されていることを特徴とする屋根上設置物取付金具。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を備えており、当該屋根上設置物取付金具は、平板状の台座本体部を有する台座部材を有するものであって、
    前記台座本体部上に設置物が取り付けられていることを特徴とする屋根上設置物の取付構造。
  12. 前記台座本体部上に架台が取り付けられており、前記架台上に太陽電池モジュールが取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の屋根上設置物の取付構造。
  13. 複数の屋根材によって形成される屋根面と、前記屋根面から外方へ向かって凸となる突起状部とを有する屋根上に太陽電池モジュールを取り付けるための取付構造であって、
    太陽電池モジュールは、請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を介して取り付けられており、
    前記挟持片部が前記突起状部を挟持することによって前記屋根上設置物取付金具が屋根上に固定され、太陽電池モジュールが前記屋根上設置物取付金具に直接又は間接的に固定されていることを特徴とする太陽電池モジュールの取付構造。
  14. 屋根上に複数の太陽電池モジュールが平面的な広がりをもって並べて載置される屋根構造において、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を介して屋根上に前記太陽電池モジュールが取り付けられることを特徴とする屋根構造。
  15. 請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根上設置物取付金具を使用して屋根上に設置物を取り付けるための屋根上設置物の取付工法であって、
    前記付勢部材の付勢力によって開放姿勢を維持させた前記屋根上設置物取付金具を取り付け位置に位置合わせする工程と、
    前記屋根上設置物取付金具を固定姿勢へ移行し、屋根上の突起物を前記挟持片部で挟持する工程を含むことを特徴とする屋根上設置物の取付工法。
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