JP2011127330A - 太陽電池パネルの取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根上に太陽電池パネルを設置する作業が容易になる太陽電池パネルの取付金具を提供する。
【解決手段】太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを保持して折板屋根1のハゼ部2に固定設置するハゼ部取付金具20が、固定ボルト21と、ハゼ部2の側面を押圧する挟持部22b及び支持面22eを具備してなる左右一対の掴み具22L,22Rと、固定ボルト21の締め付けに連動して、上方向(Z方向)へ引き上げられるとともに挟持部22bをハゼ部2に向けて移動させる掴み具挟持材24と、支持面22e上に載置され固定ボルト21が上下方向に貫通するパネル下面保持板25と、外周フレーム枠Pf上に載置され固定ボルト21が上方向から貫通するパネル上面保持板26とを備え、ハゼ部2を挟持する固定動作と外周フレーム枠Pfを挟持する固定動作とが同時に実施される。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルを固定設置する取付金具に係り、特に、ハゼ部を備えた折板屋根に好適な太陽電池パネルの取付金具に関する。
一般に、太陽電池パネルを折板屋根へ設置する場合には、基準線墨出しで位置決めをした後、たとえば図8に示すように、市販品のハゼ部取付金具10をボルト/ナット11で折板屋根1のハゼ部2に必要数固定し、このハゼ部取付金具に固定した架台材12に太陽電池パネルを固定して取り付ける構造が採用されている。図示の従来構造において、ハゼ部取付金具10はハゼ部2を挟持した状態で固定され、架台材12は、ハゼ部取付金具10の上面に設けられたボルト穴10aを利用して、ボルト/ナット(不図示)により固定されている。
しかし、上述した架台材12は、たとえば□型角材やC型チャンネル材等を使用するため、施工、重量及びコストの面で省略することが望ましい。
このため、下記の特許文献1及び2には、上述した架台材12を用いることなく、ハゼ部取付金具に太陽電池パネルを直接固定する取付構造が開示されている。
特許文献1に記載されたソーラパネルの取付構造は、折板屋根用の山部に係止した挟持片からなる取付金具に、ソーラパネルの端部を上から押さえる部材により押圧保持するものである。
また、下記の特許文献2に記載された太陽電池モジュールの取付構造は、折板屋根のハゼ部を掴んで固定するハゼ部掴み具に、太陽電池モジュール外枠を押さえ部によりボルト/ナットで固着する構造である。
特開2000−234423号公報 特開2003−96986号公報
ところで、太陽電池パネル側では、耐荷重や正風圧/負風圧に対するパネル強度を確保するため、取付時の固定位置が指定されている。このため、太陽電池パネルを設置する際には、指定された固定位置を基準にして、凡そ±10mm程度の範囲内でハゼ部取付金具10と太陽電池パネルとを固定する必要がある。
実際の施工は、折板屋根上での作業となるため、1mm単位の精度でハゼ部取付金具と太陽電池パネルとを直接固定することは困難であり、さらに折板屋根は、気温や太陽光の日射により熱膨張をするので、ハゼ部の位置は数mm程度の変化をする。
このため、太陽電池パネルを折板屋根に設置する場合、指定の固定位置を固定して据え付けるためには、太陽電池パネルを取り付けながら、時々ハゼ部取付金具の一部を位置調整するため、ボルト/ナットを緩めて固定作業をやり直すことや、太陽電池パネルとハゼ部取付金具との位置関係を調整し直す作業など、太陽電池パネルの数倍必要となるハゼ部取付金具の数量が多いだけに、非常に煩雑な作業を要する場合があり、このようなやり直し作業が生じないようにする改善が求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、折板屋根上に太陽電池パネルを設置する作業が容易になる太陽電池パネルの取付金具を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の請求項1に係る太陽電池パネルの取付金具は、矩形状に形成された太陽電池パネルの外周フレーム枠を保持して折板屋根のハゼ部に固定設置するための太陽電池パネルの取付金具であって、固定ボルトと、前記ハゼ部の側面を押圧する挟持部及び前記外周フレーム枠の支持面を具備してなる左右一対の掴み具と、前記固定ボルトの螺合部を備え、前記固定ボルトの締め付けに連動して、太陽電池パネル受光面側に垂直な上方向へ引き上げられるとともに前記挟持部を前記ハゼ部に向けて移動させる掴み具挟持材と、前記支持面上に載置されるとともに前記固定ボルトが上下方向に貫通するパネル下面保持板と、前記外周フレーム枠上に載置されるとともに前記固定ボルトが上方向から貫通するパネル上面保持板とを備え、前記固定ボルトを締め付けることにより、前記挟持部により前記ハゼ部を挟持する固定動作と、前記外周フレーム枠を前記パネル下面保持板と前記パネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されることを特徴とするものである。
なお、本明細書における「上方向」及び「上方」は、太陽電池パネルの受光面側(非折板屋根側)に垂直な上向きの方向(図1における+Z方向)のことである。
このような太陽電池パネルの取付金具によれば、固定ボルトを締め付けることにより、挟持部によりハゼ部を挟持する固定動作と、外周フレーム枠をパネル下面保持板とパネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されるようになるため、折板屋根上で太陽電池パネルを設置する作業の作業性を向上させることができる。
上記の発明において、前記掴み具は、係合する前記掴み具挟持材の上下動に応じて、前記挟持部による前記ハゼ部の挟持力を生じさせる略く字状断面の折曲部を備えていることが好ましい。
あるいは、上記の発明において、前記掴み具は、左右の掴み具どうしをスリットによりX状に係合させて軟固定する交差部を備え、該交差部と係合する前記掴み具挟持材の上下動に応じて、前記挟持部による前記ハゼ部の挟持力を生じさせることが好ましい。
本発明の請求項4に係る太陽電池パネルの取付金具は、矩形状に形成された太陽電池パネルの外周フレーム枠を保持して折板屋根のハゼ部に固定設置するための太陽電池パネルの取付金具であって、固定ボルトと、前記ハゼ部の側面を押圧する挟持部と、割ピンが移動する上下方向の長穴を設けた対向面と、前記太陽電池パネルの支持面とを具備してなる左右一対の掴み具と、前記対向面の外側となる面に接して取り付けられ、ハゼ部の軸方向(長手方向)と直交するハゼピッチ方向の厚さ寸法が下方から太陽電池パネル受光面側に垂直な上方向へ増大するとともに、前記掴み具と同様の長穴を穿設したテーパワッシャーと、前記固定ボルトの螺合部を備え、円形のピン穴を通る割ピンにより前記掴み具及び前記テーパワッシャーと連結されて、前記固定ボルトの締め付けに連動して上方向へ引き上げられる割ピン持ち上げ部材と、前記支持面上に載置されるとともに前記固定ボルトが上下方向に貫通するパネル下面保持板と、前記外周フレーム枠上に載置されるとともに前記固定ボルトが上方向から貫通するパネル上面保持板とを備え、前記固定ボルトを締め付けることにより、前記挟持部により前記ハゼ部を挟持する固定動作と、前記外周フレーム枠を前記パネル下面保持板と前記パネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されることを特徴とするものである。
このような太陽電池パネルの取付金具によれば、固定ボルトを締め付けることにより、挟持部によりハゼ部を挟持する固定動作と、外周フレーム枠をパネル下面保持板とパネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されるようになるため、折板屋根上で太陽電池パネルを設置する作業の作業性を向上させることができる。
上記の発明において、前記パネル下面保持板及び前記パネル上面保持板を前記固定ボルトが貫通するボルト穴をハゼピッチ方向の長穴とすれば、ハゼピッチ方向の固定位置調整代を増すことができる。
また、前記パネル下面保持板のハゼ部軸方向両端を下向きに折曲してハゼピッチ方向に延在するフランジ部を設けることにより、パネル下面保持板は、掴み具の支持面上で回転することなくハゼピッチ方向へスライド可能となる。
また、前記掴み具挟持材の前記螺合部をバネ付ナットにすれば、各部材の組付精度が悪くても、ハゼ部や外周フレーム枠を挟持する力に過不足のないバランスのよい締め付け固定が可能になる。このため、外周フレーム枠を安定して挟持することができる。
本発明の請求項8に係る太陽電池パネル支持構造は、請求項1から7のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付金具を用い、太陽電池パネルの短辺側を折板屋根のハゼ部に固定支持させたことを特徴とするものである。
このような太陽電池パネル支持構造によれば、外周フレーム枠の外周サイズにハゼ部取付金具の支持位置面間寸法を加えた合計値がハゼピッチの整数倍と一致しない場合であっても、折板屋根のハゼ部に太陽電池パネルを固定設置することができる。
この場合、前記太陽電池パネルは、必要に応じて短辺側の外周フレーム枠の肉厚を増して補強すれば、より確実な固定設置が可能となる。
上述した本発明によれば、固定ボルトを締め込むことにより、太陽電池パネルの取付金具は、折板屋根のハゼ部を両側から強固に挟み込んで固定設置されると同時に、パネル上面保持板とパネル下面保持板との間に太陽電池パネルの外周フレーム枠を挟持して、確実に固定することができる。従って、折板屋根上での作業が容易になり、しかも、固定ボルトを指定の締め付けトルクまで締め込む前の軟固定状態では、固定位置の調整を容易に行うことができる。
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について第1の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示すハゼ長手方向の断面図である。 本発明の取付金具を用いて、太陽電池パネルを折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について第2の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示すハゼ長手方向の断面図である。 本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について第3の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示すハゼ長手方向の断面図である。 本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について第4の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示すハゼ長手方向の断面図である。 本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について第5の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示すハゼ長手方向の断面図である。 本発明に係る第6の実施形態として、本発明の取付金具を用いて、太陽電池パネルの短辺を利用して折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示す斜視図である。 太陽電池パネルの取付金具に係る従来技術として、(a)は市販品のハゼ部取付金具をハゼ部に取り付けた状態を示す斜視図、(b)はハゼ部取付金具に架台材を固定した状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、その一実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図2は、折板屋根1のハゼ部2に太陽電池パネルPを取り付けた状態を示す斜視図であり、太陽電池パネルPの固定には、以下に説明する実施形態のハゼ部取付金具(太陽電池パネルの取付金具)20が取付金具として使用されている。なお、以下の説明及び図示では、ハゼ部2の断面形状を略円形の丸ハゼとするが、たとえば矩形の角ハゼなどこれに限定されることはない。
図示の太陽電池パネルPは、折板屋根1の勾配と一致するハゼ長手方向(Y方向)と、太陽電池パネルPのセル長手方向とを一致させた状態にして設置される。このような設置状態は、太陽電池パネルPの下部分に砂埃等が蓄積された場合において、太陽電池パネル全体の出力が低下しないようにする有効な手段である。すなわち、太陽電池パネルPを直列に接続して最下部となるセル全体への太陽光入射が遮られても、太陽電池パネルPの出力低下を抑制できるパネル配置となる。
また、太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfは、ハゼ長手方向と一致する長辺側を固定支持した方が、ハゼ長手方向と直交する方向の短辺側(X方向)を固定するより強度上有利である。このため、太陽電池パネルPの短辺側長さLと折板屋根1のハゼピッチHpとが一致し、折板屋根1の勾配に沿った長辺側の外周フレーム枠Pfをハゼ部取付金具20で固定する取付状態が好ましい。
従って、太陽電池パネルPは、外周フレーム枠Pfの外周サイズ(たとえば1.114m)にハゼ部取付金具20の支持位置面間寸法W(図1参照)を加算した合計値がハゼピッチHpの整数倍(Hp,2Hp,3Hp・・・)と一致するように設定されると、折板屋根1の上に設置される太陽電池パネルPの面積効率をよくすることができる。
本実施形態で使用するハゼ部取付金具20は、図1に示すように、固定ボルト21による左右一対の掴み具22L,22Rの締め付け固定と、太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfの固定とを同時に行える簡易な構造である。
また、本実施形態のハゼ部取付金具20は、固定ボルト21、左右一対の掴み具22L,22Rに加えて、割ピン23、掴み具挟持材24、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26を備えている。
左右一対の掴み具22L,22Rは、板状部材を折曲成形した実質的に同形状を有する部材であり、一方を逆向きに配置することで左右対称となる。従って、以下の説明では、左右の区別が必要となる場合を除き、両方を掴み具22と総称する。
掴み具22は、下端部に形成された平面部22aと、略円形のハゼ部2を左右から挟持する断面形状(図示の例では略半円形)に成形された挟持部22bと、左右の掴み具22どうしを合わせて接合させる対向面22cと、係合する掴み具挟持材24の上下動に応じて挟持部22bによるハゼ部2の挟持力を生じさせる略く字状断面の折曲部22dと、太陽電池パネルPの支持面22eとを備えている。すなわち、掴み具22は、板材を折曲成形することにより、使用状態における下方側から順に、平面部22a、挟持部22b、対向面22c、折曲部22d及び支持面22eが一体に連続する部材である。なお、対向面22cには、割ピン23を通すためのピン穴22fが穿設されている。
掴み具挟持材24は、左右一対のスリット24aと、固定ボルト21の貫通孔24bと同心に固定設置されたナット24cとを備えている。
左右一対のスリット24aは、掴み具22を通すような細長い形状(たとえば細長い矩形)とされ、中央に配設した貫通孔24b及びナット24cを両側から挟み込むようにして、平行に配設されている。
ナット24cは、固定ボルト21と螺合するものであり、掴み具挟持材24の上面または下面に溶接等により固定されている。なお、掴み具挟持材24が固定ボルト21との螺合に十分な板厚を有する場合には、貫通孔24bに固定ボルト21と螺合する内ネジを形成してナット24cを省略してもよい。
パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26は、両部材間に太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを挟持して固定する板状部材であり、中央部に固定ボルト21の貫通孔25a,26aが穿設されている。すなわち、ハゼ部2に固定された掴み具22の支持面22e上に裁置したパネル下面保持板25と、外周フレーム枠Pfの上面に裁置したパネル上面保持板26との間に太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを挟持し、固定ボルト21をナット24cに締め込むことで、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26による太陽電池パネルPの確実かつ安定した固定設置が可能となる。
従って、本実施形態のハゼ部取付金具20は、掴み具挟持材24のスリット24aに左右一対の掴み具22を折曲部22dの位置まで通し、両掴み具挟持材22のピン穴22fに割ピン23を通して軟固定した後、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26を支持面22eに重ね合わせて固定ボルト21をナット24cに螺合すれば、全部品を一体化した状態で保管及び搬送することができる。
また、上述したハゼ部取付金具20は、固定ボルト21、左右一対の掴み具22、割ピン23、掴み具挟持材24、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26について、各々単独部品として保管/搬送してもよいし、あるいは、適当な複数の部品どうしを一体化したグループに分けて保管/搬送してもよい。
なお、左右一対の掴み具22及び掴み具挟持材24の材質は弾性のあるもの望ましく、鋼板が例示される。鋼板使用時は、耐候性を向上させるために表面を亜鉛メッキなどで保護処理をすることが望ましい。また、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26の材質は、鋼板またはアルミニウム合金が望ましく、鋼板使用時は、耐候性を向上させるために表面を亜鉛メッキなどで保護処理をすることが望ましい。
以下の説明では、ハゼ部取付金具20の構成部品を単独部品として取り扱う場合について、折板屋根1上におけるハゼ部2への設置から太陽電池パネルPを固定設置するまでの作業手順を説明する。
最初に、左右一対の掴み具22を掴み具挟持材24のスリット24aに通して、折板屋根1のハゼ部2を挟持部22bにより挟み込み、折板屋根1の上面に平面部22aを裁置した状態で支持用の割ピン23により軟固定する。
この後、掴み具22の支持面22eにパネル下面保持板25及びパネル上面保持板26を裁置し、固定ボルト21を掴み具挟持材24のナット24cに軽く締め込んで螺合させる。この結果、ハゼ部2を挟持して軟固定されたハゼ部取付金具20は、太陽電池パネルPの固定設置が可能な状態となる。なお、このようなハゼ部取付金具20の軟固定は、太陽電池パネルPの固定設置に必要な数だけ予め実施しておくとよい。
続いて、太陽電池パネルPを所定の設置位置まで搬送し、外周フレーム枠Pfをパネル下面保持板25とパネル上面保持板26との間に挟み込む。このとき、固定ボルト21と上面保持板26の貫通孔26aとがルーズになっているので、上部保持板26を容易に持ち上げて外周フレーム枠Pfの挟持空間を形成することができ、外周フレーム枠Pfの所定位置を挟持した後に固定ボルト21を締め込んで軟固定する。
このような軟固定状態では、プラスチックハンマー等で軽く叩くことにより、折板屋根1の屋根材に対して、太陽電池パネルPやハゼ部取付金具20の固定位置を容易に微調整することができる。
上述した手順で太陽電池パネルPの全体、あるいは、ある程度の数を密集設置する太陽電池パネルPの全量が折板屋根1の所定位置で軟固定され、各太陽電池パネルPの設置場所が確定した時点で、固定ボルト21を指定トルクまで締め込んで固定する。
こうして固定ボルト21を締め込むと、固定ボルト21は、図中に破線矢印f1で示すように、螺合するナット24cとともに掴み具挟持材24をZ方向へ引き上げる。
折曲部22dはZ方向より傾斜しているので、この引き上げにより、掴み具22は、スリット24aが対向面22cより上部の折曲部22dを±X方向へ広げる(図中の破線矢印f2を参照)ので、折曲部22dが掴み具22L、22Rの相互間で広がる移動量に応じて、対向面22cより下部の挟持部22bがシーソーの如く各々反対方向(±X方向)へ押圧されてハゼ部2を挟持する。
すなわち、一方の掴み具22Lは、折曲部22dが−X方向へ移動するので、挟持部22bがハゼ部2を矢印fLの方向(X方向)へ押圧し、他方の掴み具22Rは、折曲部22dがX方向へ移動するので、挟持部22bがハゼ部2を矢印fRの方向(−X方向)へ押圧する。従って、ハゼ部取付金具20は、固定ボルト21の締め込みにより、折板屋根1のハゼ部2を両側から強固に挟み込んで固定設置される。
このようなハゼ部2に対するハゼ部取付金具20の固定動作は、同時に、固定ボルト21の締め付けによりパネル上面保持板26を押し下げるため、パネル上面保持板26とパネル下面保持板25との面間距離を減少させる。この結果、太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfは、ハゼ部取付金具20のパネル下面保持板25及びパネル上面保持板26により挟持され、上下方向(±Z方向)の押圧力を受けて確実に固定される。
なお、このようなハゼ部取付金具20による太陽電池パネルPの固定動作は、ハゼ部2の両側に配置された一対の太陽電池パネルPに対して同時に実施される。
しかも、掴み具22は、折曲部22dで板バネとして作用するため、ハゼ部2と外周フレーム枠Pfを弾性的に固定し、緩むことなく所定の把持力でハゼ部2と外周フレーム枠Pfを挟持することができる。
上述した二つの固定動作は、図1(b)に想像線で示したように、固定ボルト21をトルク管理のもと締め付けて、掴み具挟持材24が掴み具22の支持面24eの下面に当接する若干手前で所定の取り付けが完了するように設計されている。しかし、この位置を過ぎても、掴み具挟持材24が掴み具22の支持面24eの下面に当接した時点(掴み具挟持材24′の位置)で停止するので、固定ボルト21を締付けた際でも、過剰の把持力を生じることなく、ハゼ部取付金具20のハゼ部2への固定及びハゼ部取付金具20による太陽電池パネルPの固定支持が完了する。
また、固定ボルト21は、不注意による締付過剰により外周フレーム枠Pfが変形することを抑制するため、たとえば段付きボルトを採用して所定の位置以上に掴み具挟持材24のナット24cに締め込めないようにしてもよい。
このように、本実施形態のハゼ部取付金具20は、太陽電池パネルPを折板屋根1の所定位置に軟固定することができ、従って、固定設置する位置を容易に微調整することができる。また、太陽電池パネルPを固定設置する位置が確定した時点で、固定ボルト21を指定トルクで締め付けることにより、折板屋根1のハゼ部2/掴み具22/パネル下面保持板25/太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pf/パネル上面保持板26が同時に固定されるので、作業は極めて容易なものとなる。
なお、掴み具挟持材24にナット24cが固定されている場合を説明したが、ナット24cの代わりに固定ボルト21を固定しておいて、パネル上面保持板26から突き出した固定ボルト12のネジ部分を、ナット24cで締付ける構造としてもよい。
さらに、外周フレーム枠Pfの断面構造は図1に示すものに特定するものではなく、太陽電池パネルPの周辺を固定支持するものであれば、特定をしてない。
<第2の実施形態>
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、第2の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態で説明するハゼ部取付金具20Aは、上述した割ピン23で軟固定する掴み具22に代えて、スリット28を通して互いに嵌合する左右一対の掴み具27L,27Rを採用している。なお、固定ボルト21、掴み具挟持材24、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26は、上述した実施形態と同様の部材が使用される。
左右一対の掴み具27L,27Rは、板状部材を折曲成形した実質的に同一形状を有する部材であり、一方を逆向きに配置して使用する。従って、以下の説明では、左右の区別が必要となる場合を除き、両方を掴み具27と総称する。
掴み具27は、下端部に形成された平面部27aと、略円形のハゼ部2を左右から挟持する断面形状に成形された挟持部27bと、左右の掴み具27どうしをスリット28により係合させて軟固定する交差部27cと、太陽電池パネルPの支持面27eとを備えている。すなわち、掴み具27は、板材を折曲成形することにより、使用状態における下方側から順に、平面部27a、挟持部27b、交差部27c及び支持面27eが一体に連続する部材である。
上述した掴み具27の交差部27cには、左右一対の交差部27cを係合させてX状に交差させるスリット28が形成されている。このスリット28は、交差部27cの上下方向において中間位置近傍に、好ましくは中間位置より挟持部27b側となる位置に、板幅の中間位置まで水平方向に細長く部材を切断除去した部分である。
このような掴み具27は、互いのスリット28に交差部27cを挿入して係合させることで、左右一対の交差部27cがヒンジ(蝶番)状にクロスしてハゼ部2を挟持する。すなわち、交差部27cのスリット28を通して左右一対の交差部27cを互いに嵌め合うことにより、この嵌合部分がヒンジ状になってX状にクロスするので、固定ボルト21を締め込んで掴み具挟持材24がZ軸方向へ上昇(図中の矢印f1を参照)すると、掴み具27の上下両右端部は、スリット28の嵌合部分を支点として、いずれもハゼ部2の軸中心方向へ移動(図中の矢印fL、fRを参照)する。
この結果、左右一対の挟持部27bは、ハゼ部2を両側から押圧して挟持するので、ハゼ部取付金具20Aをハゼ部2に軟固定することができる。掴み具27は、交差部27cで板バネとして作用するため、ハゼ部2と外周フレーム枠Pfを弾性的に固定し、緩むことなく所定の把持力でハゼ部2と外周フレーム枠Pfを挟持することができる。
従って、本実施形態のハゼ部取付金具20Aは、割ピン23を使用しないことで部品点数が減少し、コストダウンとともに作業現場における部品準備の手間を省くことができる。
<第3の実施形態>
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、第3の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態で説明するハゼ部取付金具20Bは、円形の貫通孔25a,26aを穿設したパネル下面保持板25及びパネル上面保持板26に代えて、長穴の貫通孔25b,26bを穿設したパネル下面保持板25A及びパネル上面保持板26Aを採用している。また、パネル上面保持板26Aの上には、円形の貫通孔29aを穿設したボルト支持板29が追設されている。
パネル下面保持板25A及びパネル上面保持板26Aに穿設された長穴25b,26bは、ハゼ部2のピッチ方向(X方向)の長穴である。このため、ハゼ部取付金具20B及び太陽電池パネルPを軟固定した状態では、長穴25b,26bの長さに応じて、たとえば数mm程度の範囲で±X方向へ太陽電池パネルPの固定位置をスライドさせて、固定位置を調整することが可能になる。
この場合、パネル下面保持板25Aの両側端部、すなわちY方向の両端部分には、端部を下向きに折曲して、長穴25bと同方向に延在するフランジ部25cを形成しておくことが望ましい。このフランジ部25cを設けたことにより、パネル下面保持板25Aは、掴み具27の支持面27e上で回転することなく±X方向(図中の矢印Sを参照)へスライド移動可能となっている。このため、太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを安定して保持することが可能である。
このような実施形態の構成により、折板屋根1のハゼ部2に対して、太陽電池パネルPの固定位置を長穴25b,26bの範囲内で±X方向に移動させる調整が可能となるので、太陽電池パネルPの固定位置とハゼ部2の位置とに関して、調整代が大きくなって無理のない固定設置が可能になる。
なお、図4に示す実施形態では、上述した第2の実施形態(図3参照)で説明した掴み具27を採用しているが、図1に示した第1の実施形態で説明した掴み具22を採用してもよい。
<第4の実施形態>
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、第4の実施形態を図5に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態で説明するハゼ部取付金具20Cは、上述した各実施形態の掴み具挟持材24に固定されていたナット24cをバネ付きナット30に変更したものである。
すなわち、本実施形態の掴み具挟持材24Aでは、中央に設けた固定ボルト21が螺合する雌ねじ部分をバネ付きナット30とする。このバネ付きナット30は、バネ31の下端部側が掴み具挟持材24Aの上面に固定され、バネ31の上端側にナット32が固定されている。この結果、ナット32は、バネ31を介して掴み具挟持材24Aの上面に弾性支持された状態にある。また、バネ付きナット30は、掴み具挟持材24Aの上面に拘らず、下面にバネ31を介してナット32が固定されていてもよい。
このように構成されたハゼ部取付金具20Cは、固定ボルト21をナット32に螺合させて固定することにより、掴み具挟持材24AがZ方向へ移動して掴み具27によりハゼ部2を挟持する。この結果、太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfは、ハゼ部取付金具20Cのパネル下面保持板25A及びパネル上面保持板26Aにより挟持され、上下方向(±Z方向)の押圧力を受けて確実に固定される。同時に、掴み具27の挟持部27bでハゼ部2が固定される。掴み具27は、交差部27cで板バネとして作用するため、ハゼ部2と外周フレーム枠Pfを弾性的に固定し、緩むことなく所定の把持力でハゼ部2と外周フレーム枠Pfを挟持するが、このときさらに、バネ31が有するバネ力により、各部材の組付精度が悪くても、ハゼ部2や外周フレーム枠Pfを挟持する力に過不足のないバランスのよい締め付け固定が可能になる。
なお、図4に示す実施形態では、上述した第3の実施形態(図4参照)で説明したハゼ部取付金具20Bを採用しているが、他の実施形態で説明したハゼ部取付金具20,20Aにも適用可能である。
<第5の実施形態>
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、第5の実施形態を図6に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態で説明するハゼ部取付金具20Dは、上述した第1の実施形態における掴み具22及び掴み具挟持材24に代えて、掴み具40、テーパワッシャー41及び割りピン持ち上げ部材42が用いられている。なお、割ピン23,パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26については、実質的に同様の部材が使用される。
掴み具40は、板状部材を折曲成形した同形状を有する左右一対の部材である。この掴み具40は、下端部に形成された平面部40aと、略円形のハゼ部2を左右から挟持する断面形状(図示の例では略半円形)に成形された挟持部40bと、左右の掴み具40どうしが割ピン持ち上げ部材42を挟持して接合させる対向面40cと、太陽電池パネルPの支持面40dとを備えている。すなわち、掴み具40は、一枚の板材を折曲成形することにより、使用状態における下方側から順に、平面部40a、挟持部40b、対向面40c及び支持面40dが一体に連続する部材である。また、対向面40cには、割ピン23を通すために、上下方向の長穴40eが穿設されている。
なお、支持面40dに穿設された丸穴40fは、市販の掴み具40を採用した場合に存在するものであり、本実施形態専用部品を製造して使用する場合は不要となる。
テーパワッシャー41は、掴み具40の外側となる面に接して取り付けられる部材であり、掴み具40との接触面には、上述した対向面40cの長穴40eと同様の長穴41aが設けられている。なお、このテーパワッシャー41は、X方向の厚さ寸法が下方から上方(Z方向)へ増大するように設置される。
割ピン持ち上げ部材42は、左右一対の対向面42a間を上面42bで連結した断面コ字状の部材である。そして、左右一対の対向面42aには、割ピン23を通す円形のピン穴42cが穿設され、上面42bには、固定ボルト21を通す貫通孔42dと同心にナット42eが固定されている。
このように構成されたハゼ部取付金具20Dは、固定ボルト21をナット42dに締め付けると、割りピン持ち上げ部材42とともに割ピン23がZ方向へ持ち上げられる。この結果、掴み具40の側部に設けたテーパワッシャー41により、左右の掴み具40がそれぞれ−X,X方向へ移動して折板屋根1のハゼ部2を把持固定する。
このように、本実施形態のハゼ部取付金具20Dを採用しても、パネル下面保持板25及びパネル上面保持板26の間に太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを挟持して固定することができる。この場合の掴み具40は、市販のハゼ掴み金物に割ピン23用の長穴40eを設ける改造品を使用可能になるので、新規製造品に比べてコストダウンできる。
<第6の実施形態>
本発明に係る太陽電池パネルの取付金具について、第6の実施形態を図7に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する
第1の実施形態で説明したように、外周フレーム枠Pfの外周サイズにハゼ部取付金具20の支持位置面間寸法W(図1参照)を加えた合計値がハゼピッチHpの整数倍と一致しない場合、太陽電池パネルPの長辺側となるハゼ軸方向(長手方向)、すなわちY方向では固定できなくなる。
そこで、本実施形態では、たとえば図7に示すように、太陽電池パネルPの短辺側を2箇所以上、上述した各実施形態のハゼ部取付金具20を用いて固定する。
この場合、特に好適なハゼ部取付金具としては、たとえば図4及び図5に示す実施形態のように、X方向の調整代が大きいものであり、パネル下面保持板25A及びパネル上面保持板26Aの位置を適宜ずらして、極力短辺側の外周フレーム枠Pfにて略均一な位置で固定することが望ましい。このとき、太陽電池パネルPの周辺を支持する荷重点が初期設計条件と異なることがあるため、外周フレーム枠Pfの短辺側については、必要に応じてフレーム枠の肉厚を増加(たとえば1.5倍程度)し、太陽電池パネル強度を確保する。
このような設置は、外周フレーム枠Pfの板厚増加による重量増加及びコストアップに加えて、太陽電池パネルPの短辺側固定により、ハゼ部取付金具20の数量が増加する場合のコストアップが懸念される。しかし、一般的なC型チャンネル鋼材等による架台材12を設置する場合と比較すれば、特に、パネル設置作業を折板屋根1の上で行うため、作業性の向上に関するメリットが多い。従って、ハゼピッチHpに対して太陽電池パネルPを設置する場合、取付の自由度が増加するので、折板屋根1への取付が容易になる。
このように、上述した各実施形態によれば、固定ボルト21を締め込むことにより、ハゼ部取付金具20Dは、折板屋根1のハゼ部2を両側から強固に挟み込んで固定設置されると同時に、パネル上面保持板26とパネル下面保持板25との間に太陽電池パネルPの外周フレーム枠Pfを挟持して、確実に固定することができる。
従って、折板屋根1上での作業が容易になり、しかも、固定ボルト21を指定の締め付けトルクまで締め込む前の軟固定状態では、太陽電池パネルPを取り外すことなく、ハゼ部取付金具20の固定位置の調整を容易に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 折板屋根
2 ハゼ部
20,20A〜20D ハゼ部取付金具
21 固定ボルト
22,27,40 掴み具
23 割ピン
24 掴み具挟持材
25,25A パネル下面保持板
26,26A パネル上面保持板
28 スリット
29 ボルト支持板
30 バネ付ナット
41 テーパワッシャー
42 割ピン持ち上げ部材
P 太陽電池パネル
Pf 外周フレーム枠

Claims (9)

  1. 矩形状に形成された太陽電池パネルの外周フレーム枠を保持して折板屋根のハゼ部に固定設置するための太陽電池パネルの取付金具であって、
    固定ボルトと、
    前記ハゼ部の側面を押圧する挟持部及び前記外周フレーム枠の支持面を具備してなる左右一対の掴み具と、
    前記固定ボルトの螺合部を備え、前記固定ボルトの締め付けに連動して、太陽電池パネル受光面側に垂直な上方向へ引き上げられるとともに前記挟持部を前記ハゼ部に向けて移動させる掴み具挟持材と、
    前記支持面上に載置されるとともに前記固定ボルトが上下方向に貫通するパネル下面保持板と、
    前記外周フレーム枠上に載置されるとともに前記固定ボルトが上方向から貫通するパネル上面保持板とを備え、
    前記固定ボルトを締め付けることにより、前記挟持部により前記ハゼ部を挟持する固定動作と、前記外周フレーム枠を前記パネル下面保持板と前記パネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されることを特徴とする太陽電池パネルの取付金具。
  2. 前記掴み具が、係合する前記掴み具挟持材の上下動に応じて、前記挟持部による前記ハゼ部の挟持力を生じさせる略く字状断面の折曲部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルの取付金具。
  3. 前記掴み具が、左右の掴み具どうしをスリットによりX状に係合させて軟固定する交差部を備え、該交差部と係合する前記掴み具挟持材の上下動に応じて、前記挟持部による前記ハゼ部の挟持力を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルの取付金具。
  4. 矩形状に形成された太陽電池パネルの外周フレーム枠を保持して折板屋根のハゼ部に固定設置するための太陽電池パネルの取付金具であって、
    固定ボルトと、
    前記ハゼ部の側面を押圧する挟持部と、割ピンが移動する上下方向の長穴を設けた対向面と、前記太陽電池パネルの支持面とを具備してなる左右一対の掴み具と、
    前記対向面の外側となる面に接して取り付けられ、ハゼ部の軸方向と直交するハゼピッチ方向の厚さ寸法が下方から太陽電池パネル受光面側に垂直な上方向へ増大するとともに、前記掴み具と同様の長穴を穿設したテーパワッシャーと、
    前記固定ボルトの螺合部を備え、円形のピン穴を通る割ピンにより前記掴み具及び前記テーパワッシャーと連結されて、前記固定ボルトの締め付けに連動して上方向へ引き上げられる割ピン持ち上げ部材と、
    前記支持面上に載置されるとともに前記固定ボルトが上下方向に貫通するパネル下面保持板と、
    前記外周フレーム枠上に載置されるとともに前記固定ボルトが上方向から貫通するパネル上面保持板とを備え、
    前記固定ボルトを締め付けることにより、前記挟持部により前記ハゼ部を挟持する固定動作と、前記外周フレーム枠を前記パネル下面保持板と前記パネル上面保持板間との間に挟持する固定動作とが同時に実施されることを特徴とする太陽電池パネルの取付金具。
  5. 前記パネル下面保持板及び前記パネル上面保持板を前記固定ボルトが貫通するボルト穴をハゼピッチ方向の長穴としたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付金具。
  6. 前記パネル下面保持板のハゼ部軸方向両端を下向きに折曲してハゼピッチ方向に延在するフランジ部を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付金具。
  7. 前記掴み具挟持材の前記螺合部がバネ付ナットであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付金具。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付金具を用い、太陽電池パネルの短辺側を折板屋根のハゼ部に固定支持させたことを特徴とする太陽電池パネル支持構造。
  9. 前記太陽電池パネルは、短辺側の外周フレーム枠の肉厚を増して補強されていることを特徴とする請求項8に記載の太陽電池パネル支持構造。
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