JP2011017175A - 取り付け部材、太陽光発電システム、および固定対象物施工方法 - Google Patents

取り付け部材、太陽光発電システム、および固定対象物施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定対象物に対して垂直上向きの風荷重がかかる場所においても強い保持力を確保できる取り付け部材、この取り付け部材を用いた太陽光発電システム、この取り付け部材を用いた固定対象物施行方法を提供する。
【解決手段】取り付け部材1は、固定対象物としての桟部材101sを固定する固定部材10pが配置される固定部材配置部10と、取り付け位置となる取り付け対象部201を挟むように相互に対向する一対の延長対向部20と、一対の延長対向部20から固定部材配置部10の方へ取り付け対象部201に沿うようにそれぞれ延長された一対の立ち上げ延長部26とを備える。一対の立ち上げ延長部26は、固定部材配置部10へ向かう立ち上げ方向Dvで凹凸構造を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、取り付け対象部を挟むように対向する一対の延長対向部を備える取り付け部材、取り付け部材を用いて太陽電池モジュールを取り付け対象部に取り付けた太陽光発電システム、および、固定対象物を設置する固定対象物施行方法に関する。
近年、化石燃料の消費増大に起因する地球環境問題、エネルギー枯渇問題等の深刻化に伴い、住宅の屋根に太陽電池モジュールを設置してクリーンな太陽エネルギーを利用する太陽光発電システムが注目されている。併せて、学校、公共施設、工場などの屋上や屋根などに太陽電池モジュールを設置する大規模な太陽光発電システムにも注目が集まっている。
学校、公共施設、工場などの屋上や屋根の形状は、折板屋根とされることが多く、折板屋根への太陽電池モジュールの取り付けに適用できる取り付け部材として例えば雪止め金具(例えば、特許文献1参照。)を改良したものが採用されているのが現状である。
取り付け対象部としての折板屋根のはぜ部に太陽電池モジュールなどの固定対象物を設置する際には、特許文献1に記載された雪止め金具を改良したものを転用して折板屋根(取り付け基礎面)のはぜ部(取り付け対象部)と太陽電池モジュール(固定対象物)を固定する方法が一般的である。
取り付け基礎面の取り付け位置(折板屋根のはぜ部)へ固定対象物を固定する際に用いられる雪止め金具は、本来、屋根の上に積もった雪が解け屋根から落雪し地上に及ぼす被害を防ぐ目的のものである。この目的を達成するため、雪止め金具は屋根に降り積もった雪が重力によりずり落ちようとする際に発生する屋根面に対して平行方向(水平方向)で発生する力への耐荷重が考慮された構造が提案されている。例えば、屋根面に対する平行方向での耐荷重を考慮した雪止め金具が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に記載の雪止め金具は、屋根面に対する平行方向で凹凸構造が形成されている。つまり、凹凸構造によってはぜ部に対する機械的な連結強度を確保し、雪止め金具が雪の重さに負けて屋根面に対する平行方向へ移動することを防いでいる。他方、屋根面に対する垂直方向での荷重に関してはほとんど考慮されていない。つまり、特許文献2に記載の雪止め金具は、はぜ部を単に強く挟持して得られる摩擦力によって垂直方向での荷重に対抗する構造となっている。
上述した従来の雪止め金具を改良したものを太陽電池モジュールの固定に用いた場合の問題点について説明する。
面状の太陽電池モジュール(固定対象物)の固定に雪止め金具を適用した場合、太陽電池モジュールは、取り付け基礎面(折板屋根)と平行に配置される。このような取り付け状態の下で、太陽電池モジュールと折板屋根との間を強い風が吹き抜けた場合、風は、太陽電池モジュールと折板屋根との間の狭い空間を通過することから、屋根に対して太陽電池モジュールを垂直方向へ持ち上げる風荷重(浮力)が加わる。
つまり、従来の雪止め金具が想定していた力のかかる方向(屋根面に対して平行方向)と、太陽電池モジュールを固定するために用いる金具(雪止め金具を改良したもの)にかかる力の方向(屋根面に垂直上向き方向)とは異なっている。したがって、太陽電池モジュールを臨海部などの強い風の吹く場所に設置した場合、太陽電池モジュールに加わる垂直上向き方向での風荷重に対する対策が別途必要となるという問題があった。
また、特許文献1、特許文献2に開示された雪止め金具では、複数の板材を用いていることから、施工作業が複雑となり、作業性が低いという問題がある。さらに、複数の板材を用いていることから、安価に製造することができないというコスト的な問題もあった。
実開昭62−40122号公報 実公平7−4251号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、取り付け基礎面に設置された固定対象物に対して垂直上向きの風荷重がかかる場所においても強い保持力を確保することができる取り付け部材を提供することを目的とする。
また、本発明は、取り付け部材によって取り付け対象部に取り付けられた太陽電池モジュールを備えた太陽光発電システムであって、取り付け部材を本発明に係る取り付け部材とすることにより、強風などの外力に対抗することが可能で、設置場所による強風などの影響を排除して高い信頼性を確保することができる太陽光発電システムを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、固定対象物を本発明に係る取り付け部材に固定して設置する固定対象物固定工程を備えることによって、取り付け対象部に固定対象物を確実に、かつ強固に信頼性良く設置することができる固定対象物施行方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る取り付け部材は、固定対象物を固定する固定部材が配置される固定部材配置部と、取り付け位置となる取り付け対象部を挟むように相互に対向する一対の延長対向部とを備える取り付け部材であって、前記一対の延長対向部から前記固定部材配置部の方へ前記取り付け対象部に沿うようにそれぞれ延長された一対の立ち上げ延長部を備え、前記一対の立ち上げ延長部は、前記固定部材配置部へ向かう立ち上げ方向で凹凸構造を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、取り付け対象部の両側に配置した立ち上げ延長部が備える立ち上げ方向の凹凸構造によって取り付け対象部を両側から締め付けることが可能となるので、立ち上げ方向での耐荷重力を向上させることにより、固定対象物を取り付け対象部に強い保持力で強固に取り付けることができる。つまり、固定対象物に対して垂直上向きの風荷重(浮力)が加わる場所においても強い保持力を確保することができる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記立ち上げ方向での前記凹凸構造は、互いに他方の変位に沿うように変位した形状を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、立ち上げ延長部の立ち上げ方向での凹凸構造によって取り付け対象部を凹凸構造に沿うように変形させることが可能となるので、立ち上げ延長部の取り付け対象部に対する締め付けをより強固にすることができ、取り付け部材が取り付け対象部から分離されることを防止することができる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記立ち上げ延長部は、前記立ち上げ方向と交差し前記取り付け対象部に沿う幅方向で凹凸構造を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、立ち上げ延長部が備える幅方向の凹凸構造によって取り付け対象部を両側から締め付けることが可能となるので、幅方向での耐荷重力を向上させて、固定対象物を取り付け対象部に強固に取り付けることができる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記延長対向部は、前記延長対向部相互間の間隔を狭くして前記立ち上げ延長部に前記取り付け対象部を挟持させる締結部材が配置される締結部材配置部を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、立ち上げ延長部による取り付け対象部の挟持を容易に実行することが可能となる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記延長対向部は、前記固定部材配置部の両端から延長されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、簡単な構造で部品点数を低減することが可能となり、作業性、信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記固定部材配置部、前記延長対向部、および前記立ち上げ延長部は、折り曲げ加工された1枚の金属板で形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、部品点数を低減することが可能となることから、構成が簡単となり、製造および取り付けが容易で、作業性の高い取り付け部材となる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記延長対向部と前記立ち上げ延長部との間に配置された一対の内向き延長部を備え、前記内向き延長部は、前記取り付け対象部が配置された取り付け基礎面に対向する対向面を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、取り付け基礎面に対向面を対向させることが可能となるので、固定部材配置部の天面と取り付け基礎面との平行性を容易に確保することが可能となり、施工性を向上させることができるなどの利点を生じる。
また、本発明に係る取り付け部材では、前記固定対象物は、太陽電池モジュールであり、前記太陽電池モジュールは、前記固定部材配置部に固定され、前記取り付け対象部は、折板屋根に形成されたはぜ部であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、太陽電池モジュールを取り付け対象部としての折板屋根のはぜ部に固定することから、多数の太陽電池モジュールを容易かつ強固に折板屋根のはぜ部へ取り付けることが可能となり、荷重に対する耐力を向上させ、耐環境に対する信頼性を向上させた太陽光発電システムを構成することができる。
また、本発明に係る太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを備えた太陽光発電システムであって、前記太陽電池モジュールは、取り付け部材によって取り付け位置である取り付け対象部に取り付けられており、前記取り付け部材は、本発明に係る取り付け部材であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを取り付け位置である取り付け対象部に強固に取り付けできることから、強風などの外力に対抗することが可能となるので、設置場所による強風などの影響を排除して高い信頼性を確保することができる。
また、本発明に係る固定対象物施工方法は、固定対象物を取り付け部材に固定して設置する固定対象物施工方法であって、前記固定対象物を固定する取り付け部材を取り付け対象部に取り付ける取り付け部材取り付け工程と、前記固定対象物を前記取り付け部材に固定する固定対象物固定工程とを備え、前記取り付け部材は、本発明に係る取り付け部材であり、前記取り付け対象部は、前記取り付け部材によって変形されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る固定対象物施工方法は、取り付け位置である取り付け対象部に固定対象物を確実に、かつ強固に信頼性良く設置することができる。また、安価で作業性の高い取り付け部材を適用することから、固定対象物の施工を安価で作業性良く実行することができる。
本発明に係る取り付け部材は、固定対象物を固定する固定部材が配置される固定部材配置部と、取り付け位置となる取り付け対象部を挟むように相互に対向する一対の延長対向部とを備える取り付け部材であって、一対の延長対向部から固定部材配置部の方へ取り付け対象部に沿うようにそれぞれ延長された一対の立ち上げ延長部を備え、一対の立ち上げ延長部は、固定部材配置部へ向かう立ち上げ方向で凹凸構造を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る取り付け部材は、取り付け対象部の両側に配置した立ち上げ延長部が備える立ち上げ方向の凹凸構造によって取り付け対象部を両側から締め付けることが可能となるので、立ち上げ方向での耐荷重力を向上させることにより、固定対象物を取り付け対象部に強い保持力で強固に取り付けることができるという効果を奏する。つまり、固定対象物に対して垂直上向きの風荷重(浮力)が加わる場所においても強い保持力を確保することができる。
また、本発明に係る太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを備えた太陽光発電システムであって、太陽電池モジュールは、取り付け部材によって取り付け位置である取り付け対象部に取り付けられており、取り付け部材は、本発明に係る取り付け部材であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを取り付け位置である取り付け対象部に強固に取り付けできることから、強風などの外力に対抗することが可能となるので、設置場所による強風などの影響を排除して高い信頼性を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る固定対象物施工方法は、固定対象物を取り付け部材に固定して設置する固定対象物施工方法であって、固定対象物を固定する取り付け部材を取り付け対象部に取り付ける取り付け部材取り付け工程と、固定対象物を取り付け部材に固定する固定対象物固定工程とを備え、取り付け部材は、本発明に係る取り付け部材であり、取り付け対象部は、取り付け部材によって変形されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る固定対象物施工方法は、取り付け位置である取り付け対象部に固定対象物を確実に、かつ強固に信頼性良く設置することができるという効果を奏する。また、安価で作業性の高い取り付け部材を適用することから、固定対象物の施工を安価で作業性良く実行することができる。
本発明の実施の形態1に係る取り付け部材と取り付け対象部、固定対象物との位置関係を概念的に示す側面図である。 図1に示した取り付け部材を拡大して示す拡大側面図である。 図2Aの矢符B方向から見たときの取り付け部材の底面を示す拡大底面図である。 本発明の実施の形態2に係る取り付け部材を取り付け対象部に取り付けて取り付け対象部を変形させた状態を概念的に示す側面図である。 図3に示した取り付け部材と取り付け対象部との関係を取り付け基礎面の側から対向面を見た状態として示す部分断面を含む底面図である。 本発明の実施の形態3に係る取り付け部材と取り付け対象部、固定対象物との位置関係を概念的に示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る固定対象物施行方法によって設置した固定対象物の設置状態を概念的に示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係る太陽光発電システムの太陽電池モジュールを折板屋根に配置した状態を概念的に示す平面図である。 図7Aに示した太陽光発電システムの太陽電池モジュールの矢符B方向での側面状態を概念的に示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係る太陽光発電システムの概略構成を概念的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図2Bに基づいて、本実施の形態に係る取り付け部材について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る取り付け部材と取り付け対象部、固定対象物との位置関係を概念的に示す側面図である。
図2Aは、図1に示した取り付け部材を拡大して示す拡大側面図である。
図2Bは、図2Aの矢符B方向から見たときの取り付け部材の底面を示す拡大底面図である。なお、図2Bでは、図面の見易さを考慮して締結部材23、固定部材10pの図示は省略している。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、固定対象物としての桟部材101sを固定する固定部材10p(例えば、一対のボルト・ナットなど)が配置される固定部材配置部10と、取り付け位置となる取り付け対象部201(例えば、折板屋根のはぜ部など)を挟むように相互に対向する一対の延長対向部20とを備える。桟部材101sは、固定対象物101(図6参照)としての太陽電池モジュールを保持する。つまり、取り付け部材1に対して、桟部材101sは直接的に固定され、太陽電池モジュールは間接的に固定される。本願では、桟部材101sおよび固定対象物101(太陽電池モジュール)のいずれも取り付け部材1に対する固定対象物として位置づけて説明する。
なお、本実施の形態では、固定対象物101としての太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを介して太陽電池モジュールが固定される形態として説明するが、太陽電池モジュール(太陽電池パネルにフレームを取り付けたもの)が有するフレームの形状を固定部材10pおよび固定部材配置部10に適合させて太陽電池モジュールを固定部材配置部10に直接固定することも可能である。つまり、桟部材101sを省略して固定対象物101としての太陽電池モジュールを取り付け部材1に直接固定することも可能である。
また、取り付け部材1は、一対の延長対向部20から固定部材配置部10の方へ取り付け対象部201に沿うようにそれぞれ延長された一対の立ち上げ延長部26を備え、一対の立ち上げ延長部26は、固定部材配置部10へ向かう立ち上げ方向Dvで凹凸構造を備える。
したがって、取り付け部材1は、取り付け対象部201の両側に配置した立ち上げ延長部26が備える立ち上げ方向Dvの凹凸構造によって取り付け対象部201を両側から締め付けることが可能となるので、立ち上げ方向Dvでの耐荷重力を向上させることにより、固定対象物101を取り付け対象部201に強い保持力で強固に取り付けることができる。つまり、固定対象物101に対して垂直上向きの風荷重(浮力)が加わる場所においても強い保持力を確保することができる。
延長対向部20は、固定部材配置部10の両端から延長されている。したがって、取り付け部材1は、簡単な構造で部品点数を低減することが可能となり、作業性、信頼性を向上させることができる。
また、固定部材配置部10、延長対向部20、および立ち上げ延長部26は、折り曲げ加工された1枚の金属板で形成されている。したがって、取り付け部材1は、部品点数を低減することが可能となることから、構成が簡単となり、製造および取り付けが容易で、安価で作業性の高い取り付け部材となる。なお、金属板としては、剛性と可撓性との両方を備えることが可能な銅板、ステンレス板などを適用することができる。また、剛性は、板厚を変更することによって適切な値に設定することができる。
つまり、金属板の剛性は、取り付け対象部201の剛性より大きい構成とされている。したがって、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26によって取り付け対象部201を変形させて挟持することが容易となるので、取り付け対象部201に対する立ち上げ延長部26の締め付けを確実に実行することができる。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、立ち上げ方向Dvでの凹凸構造を立ち上げ延長部26に持たせたことから、取り付け対象部201に対する十分な締結力を持たせることが可能となり、取り付け部材1は、1枚の金属板で形成したシンプルな構造とすることが可能となった。
取り付け部材1(立ち上げ延長部26)において、立ち上げ方向Dvでの凹凸構造は、互いに他方の変位に沿うように変位した形状を備える。つまり、凹凸構造は、相互に他方の凹凸構造に嵌合する形態とされている。
したがって、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26の立ち上げ方向Dvでの凹凸構造によって取り付け対象部201を凹凸構造に沿うように変形させることが可能となる(図3参照)ので、立ち上げ延長部26の取り付け対象部201に対する締め付けをより強固にすることができ、取り付け部材1が取り付け対象部201から分離されることを防止することができる。
なお、立ち上げ方向Dvでの凹凸構造が無い場合は、平板状の立ち上げ延長部26が平板状の取り付け対象部201を両側から挟むだけであり、取り付け部材1と取り付け対象部201との間には対向した平板に基づく摩擦力が作用するだけである。したがって、立ち上げ延長部26が取り付け対象部201に沿って立ち上げ方向Dvで浮力を受けて上方へ移動した場合、巻き込み結合部201wがストッパーとなるようにも考えられるが、巻き込み結合部201wは、2枚の板金を単純に巻き込んだだけであり、強い力が加わると巻き込みが解けたり、ときによっては千切れたりすることがある。
しかし、本実施の形態に係る取り付け部材1によれば、立ち上げ延長部26が立ち上げ方向Dvに凹凸構造を備えることから、上述した問題は確実に解消される。
立ち上げ延長部26は、立ち上げ方向Dvと交差し取り付け対象部201に沿う幅方向Dwで凹凸構造を備える。したがって、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26が備える幅方向Dwの凹凸構造によって取り付け対象部201を両側から締め付けることが可能となるので、幅方向Dwでの耐荷重力を向上させて、固定対象物101を取り付け対象部201に強固に取り付けることができる。
立ち上げ延長部26における幅方向Dwでの凹凸構造は、互いに他方の変位に沿うように変位した形状を備える。したがって、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26の幅方向Dwでの凹凸構造によって取り付け対象部201を凹凸構造に沿うように変形させることが可能となるので、立ち上げ延長部26の取り付け対象部201に対する締め付けをより強固にすることができ、取り付け部材1が取り付け対象部201から分離されることを防止することができる。
なお、取り付け対象部201は、例えば折板屋根である取り付け基礎面200から立ち上げられた屋根板を突き合わせ、先端を巻き込んで形成した巻き込み結合部201wを備えている。一般的には、巻き込み結合部201wは、巻き込んだ状態で潰してあることから一定の強度を有するが、一方向での巻き込みであることから、立ち上げ方向Dvで立ち上げ延長部26が移動すると、巻き込みが解除される恐れが生じる。
しかし、取り付け部材1(立ち上げ延長部26)は、立ち上げ方向Dvでの凹凸構造、あるいは、幅方向Dwでの凹凸構造を備えることから、巻き込み結合部201wの巻き込みが解除されるような現象を防止することができ、固定対象物101の設置信頼性を向上させることができる。
立ち上げ延長部26は、立ち上げ方向Dvでの凹凸構造、幅方向Dwでの凹凸構造を備える。したがって、取り付け基礎面200の取り付け対象部201は、三次元に変形された状態で取り付け部材1により挟持される。つまり、取り付け対象部201の強度は、平面のまま挟持される場合、もしくは、2次元に変形され挟持される場合に比較してさらに向上する。
また、取り付け部材1は、延長対向部20と立ち上げ延長部26との間に配置された一対の内向き延長部24を備え、内向き延長部24は、取り付け対象部201が配置された取り付け基礎面200に対向する対向面28を備える。
したがって、取り付け部材1を取り付け対象部201に取り付けるとき、取り付け基礎面200に対向面28を対向させることが可能となるので、固定部材配置部10の天面と取り付け基礎面200との平行性を容易に確保することが可能となり、施工性を向上させることができる。
また、立ち上げ方向Dvからずれた向きに力が働く場合があり、対向面28を取り付け基礎面200に当接させたときは、対向面28と取り付け基礎面200とを接触させていることから、固定性(安定性)が向上し、ずれ方向での外力による影響を抑制することができる。
なお、対向面28と取り付け基礎面200とは必ずしも当接させる必要はない。しかし、対向面28を取り付け基礎面200に対して当接させたときは、固定対象物101(桟部材101s)が取り付け部材1を介して取り付け基礎面200に及ぼす重量の影響を対向面28の面積に応じて分散させることが可能となる。
延長対向部20は、延長対向部20相互間の間隔を狭くして立ち上げ延長部26に取り付け対象部201を挟持させる締結部材23が配置される締結部材配置部22を備える。したがって、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26による取り付け対象部201の挟持を容易に実行することが可能となる。
延長対向部20と固定部材配置部10との間には、適宜に設けられた折り曲げ部10cがあり、固定部材配置部10と延長対向部20とは互いに交差する方向に折り曲げられて配置される。したがって、締結部材23で延長対向部20を相互に締め付けた場合でも、一対の延長対向部20は、相互に対向性を保持することが可能であり、立ち上げ延長部26によって取り付け対象部201を確実に挟持することができる。なお、締結部材23は、ボルト23pおよびナット23rの組み合わせで構成することが可能である。
締結部材配置部22は、立ち上げ方向Dvで、立ち上げ延長部26の先端と固定部材配置部10との間に配置されている。したがって、取り付け部材1は、締結部材配置部22に配置した締結部材23によって延長対向部20の相互間の間隔を容易に調整することができるので、取り付け対象部201に対する締結を容易に実行することができる。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、立ち上げ延長部26が有する凹凸構造で十分に強固な締結が可能となることから、延長対向部20を狭めるための締結部材23は、ボルト23pとナット23rの一組という簡単な構造で良いことから、さらに構造を簡略化することができる。
なお、本実施の形態に係る取り付け部材1が適用される対象としては、上述したとおり、太陽電池モジュール(固定対象物101)の設置、固定がある。
つまり、固定対象物101は、太陽電池モジュール(図6、図7A、図7B参照)であり、太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを介して固定部材配置部10に固定され、取り付け対象部201は、折板屋根に形成されたはぜ部(図6参照)である。
したがって、取り付け部材1は、太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを取り付け対象部201としての折板屋根のはぜ部に固定することから、桟部材101sを介して多数の太陽電池モジュールを容易かつ強固に折板屋根のはぜ部へ取り付けて固定することが可能となり、荷重に対する耐力を向上させ、耐環境に対する信頼性を向上させた太陽光発電システム100(図7A、図7B、図8参照)を構成することができる。
また、上述したとおり、桟部材101sを省略し、太陽電池モジュール(固定対象物101)を取り付け部材1に直接取り付けて固定することも可能である。この場合の取り付け部材1においては、固定対象物101は、太陽電池モジュールであり、太陽電池モジュールは、固定部材配置部10に固定され、取り付け対象部201は、折板屋根に形成されたはぜ部である。
したがって、本実施の形態に係る取り付け部材1は、太陽電池モジュールを取り付け対象部201としての折板屋根のはぜ部に固定することから、多数の太陽電池モジュールを容易かつ強固に折板屋根のはぜ部へ取り付けることが可能となり、荷重に対する耐力を向上させ、耐環境に対する信頼性を向上させた太陽光発電システム100(図7A、図7B、図8参照)を構成することができる。
固定部材配置部10は、取り付け部材1の中で最も天面側に配置しておくことが望ましい。つまり、固定部材配置部10を取り付け部材1の天面側に配置することによって、固定対象物101(桟部材101s)を容易に固定することが可能となる。
上述したとおり、本実施の形態に係る取り付け部材1は、立ち上げ延長部26の立ち上げ方向Dvでの凹凸構造を有することから、取り付け基礎面200(折板屋根の屋根面)に対して垂直方向の浮力(風荷重)が作用した場合でも、固定対象物101(太陽電池モジュール)を強固に保持することができ、信頼性の高い太陽電池モジュールの設置構造とすることができる。
また、立ち上げ延長部26の立ち上げ方向Dvでの凹凸構造に加えて、立ち上げ方向Dvに対して交差する幅方向Dwで凹凸構造を設けることによって、立ち上げ方向Dvと交差する幅方向Dwでの耐荷重力を向上させることができる。したがって、取り付け部材1は、固定対象物101を取り付け基礎面200(取り付け対象部201)に取り付けたとき、全体として連結強度(取り付け強度)を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る取り付け部材1は、固定対象物101としての太陽電池モジュールの取り付けに限らない。例えば、臨海部などの風の強い地域では、太陽光発電システム100(図8参照)を構築するケーブルやラック、接続箱、さらには手すりなどの周辺装置に対しても取り付け基礎面200に対する立ち上げ方向Dvへの浮力(風荷重)が発生する。
したがって、取り付け部材1は、ケーブル、ラック、接続箱、手すりなどの周辺装置を固定する治具として適用することも可能であり、周辺装置(固定対象物)を確実にかつ強固に固定することができるという効果を有する。
<実施の形態2>
図3および図4に基づいて、本実施の形態に係る取り付け部材について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る取り付け部材を取り付け対象部に取り付けて取り付け対象部を変形させた状態を概念的に示す側面図である。
図4は、図3に示した取り付け部材と取り付け対象部との関係を取り付け基礎面の側から対向面を見た状態として示す部分断面を含む底面図である。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、実施の形態1で示した取り付け部材1と同等であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
締結部材23によって延長対向部20の相互間の間隔を狭めると、延長対向部20は、取り付け対象部201を両側から挟持する形態となる。したがって、取り付け部材1は、取り付け対象部201を両側から強固に挟持することが可能となり、固定対象物101を取り付け対象部201に対して強固に取り付けることができるようになる。
本実施の形態に係る取り付け部材1では、金属板の剛性は、取り付け対象部201の剛性より大きいことが望ましい。この構成によれば、取り付け部材1は、立ち上げ延長部26によって取り付け対象部201を変形させて挟持することが容易となるので、取り付け対象部201に対する立ち上げ延長部26の締め付けを確実に実行することができる。
つまり、取り付け対象部201は、取り付け対象部201より剛性の大きい取り付け部材1(立ち上げ延長部26)で両側から教示されるので、立ち上げ延長部26の凹凸構造(立ち上げ方向Dvでの凹凸構造、幅方向Dwでの凹凸構造)に沿って変形する。
したがって、立ち上げ延長部26と取り付け対象部201との間で大きな摩擦力が作用することになり、取り付け部材1は、取り付け対象部201に対して強固に取り付けられることになる。
<実施の形態3>
図5に基づいて、本実施の形態に係る取り付け部材について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る取り付け部材と取り付け対象部、固定対象物との位置関係を概念的に示す側面図である。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、実施の形態1、実施の形態2に示した取り付け部材1と同等であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
実施の形態1に係る取り付け部材1と本実施の形態に係る取り付け部材1との相違点は、固定部材配置部10に対する延長対向部20の連結関係である。実施の形態1に係る取り付け部材1は、固定部材配置部10と延長対向部20とは一体に形成されている。これに対し、本実施の形態に係る取り付け部材1は、固定部材配置部10と延長対向部20とは分離されて別部材として構成されている。
本実施の形態に係る取り付け部材1は、固定部材配置部10に対する延長対向部20の位置関係を確定するために、締結部材保持部10hを備えた構成とされている。つまり、固定部材配置部10は、締結部材23を保持して一対の延長対向部20を対向させる締結部材保持部10hを備える。したがって、本発明に係る取り付け部材1は、固定部材配置部10とは別部材として形成した延長対向部20を固定部材配置部10と連係させて取り付け対象部201に対向させることができる。
締結部材保持部10hは、例えば、角柱状の外形、角柱状の管路を有する筒状であり、天面側の固定部材配置部10に固定部材10pを配置し、底面側の管路に締結部材23を配置する構成とされている。なお、締結部材23の位置を確実に確定するために締結部材23の長さ方向に沿う形状の溝を予め形成しておき、溝に締結部材23を配置する構成としておくことが望ましい。
つまり、締結部材23を角柱状の端面に押し付けるように締め付けたとき、立ち上げ延長部26は、取り付け対象部201に対して締め付け作用を生じ、取り付け対象部201を挟持することが可能な構成とされている。
本実施の形態に係る取り付け部材1では、延長対向部20および立ち上げ延長部26は、折り曲げ加工された1枚の金属板で形成されている。したがって、取り付け部材1は、部品点数を低減することが可能となることから、構成が簡単となり、製造および取り付けが容易で、作業性の高い取り付け部材となる。
本実施の形態に係る取り付け部材1では、金属板の剛性は、取り付け対象部201の剛性より大きい構成とされている。したがって、本発明に係る取り付け部材1は、立ち上げ延長部26によって取り付け対象部201を変形させて挟持することが容易となるので、取り付け対象部201に対する立ち上げ延長部26の締め付けを確実に実行することができる。
なお、延長対向部20、締結部材配置部22、内向き延長部24、立ち上げ延長部26、対向面28の個々の構成、作用は、実施の形態1に係る取り付け部材1と同様であるので説明は省略する。また、桟部材101s(固定対象部101)の構成も実施の形態1と同様である。
<実施の形態4>
図6に基づいて、本実施の形態に係る固定対象物を取り付け部材に固定して設置する固定対象物施工方法および太陽光発電システムについて説明する。なお、太陽光発電システムについては、実施の形態5でさらに説明する。
図6は、本発明の実施の形態4に係る固定対象物施行方法によって設置した固定対象物の設置状態を概念的に示す側面図である。
本実施の形態に係る固定対象物施工方法に適用する取り付け部材1は、実施の形態1ないし実施の形態3に示した取り付け部材1と同等であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
本実施の形態に係る固定対象物施行方法では、先ず、固定対象物101(太陽電池モジュール)を固定する取り付け部材1を取り付け対象部201(例えば、折板屋根のはぜ部)に取り付ける(取り付け部材取り付け工程)。なお、本実施の形態では、固定対象物101としての太陽電池モジュールは、桟部材101sによって保持される構成とされている。
一対の延長対向部20の相互間隔を締結部材23によって狭めると、締結部材23の締結作用が立ち上げ延長部26に生じるので、立ち上げ延長部26は、取り付け対象部201に圧接されて固定される。なお、取り付け部材1(立ち上げ延長部26)の剛性は、取り付け対象部201の剛性に比較して大きいことから、取り付け対象部201は、取り付け部材1(立ち上げ延長部26)によって変形され、取り付け部材1は、確実にかつ強固に取り付け対象部201に取り付けられる。
取り付け部材1を取り付け対象部201に取り付けた後、固定対象物101(太陽電池モジュールおよび桟部材101s)を取り付け部材1に固定する(固定対象物固定工程)。つまり、固定対象物101(太陽電池モジュールおよび桟部材101s)は、取り付け部材1(固定部材配置部10に配置された固定部材10p)を介して取り付け対象部201(取り付け基礎面200)に固定される。なお、固定部材10pは、例えば、一対のボルト・ナットなどで構成することができる。
具体的には、先ず、取り付け部材1が取り付け位置である取り付け対象部201(はぜ部)に固定される。次に、固定対象物でもある桟部材101sが取り付け部材1(固定部材配置部10)に固定される。その後、固定対象物101(太陽電池モジュール)を桟部材101sに取り付ける。なお、固定対象物101(太陽電池モジュール)は、モジュール保持部材101hによって、桟部材101sに適宜保持される。モジュール保持部材101hとしては、鉤状の金属部材などを適宜適用することができる。
上述したとおり、本実施の形態に係る固定対象物施工方法は、固定対象物101を取り付け部材1に固定して設置する固定対象物施工方法であって、固定対象物101を固定する取り付け部材1を取り付け対象部201に取り付ける取り付け部材取り付け工程と、固定対象物101を取り付け部材1に固定する固定対象物固定工程を備え、取り付け部材1は、実施の形態1ないし実施の形態3に記載の取り付け部材1であり、取り付け対象部201は、取り付け部材1によって変形されている。
したがって、固定対象物施工方法は、取り付け位置である取り付け対象部201に固定対象物101(太陽電池モジュール)を確実に、かつ強固に信頼性良く取り付けることができる。また、安価で作業性の高い取り付け部材1を適用することから、固定対象物101の設置施工を安価で作業性良く実行することができる。
なお、本実施の形態では、固定対象物101は、太陽電池モジュールである。したがって、固定対象物施行方法は、取り付け位置である取り付け対象部201に固定対象物101である太陽電池モジュールを確実に、かつ強固に信頼性良く設置することができる。固定対象物101を太陽電池モジュールとしたときの固定対象物施工方法は、太陽光発電システム施工方法でもある。また、固定対象物101を太陽電池モジュールとした場合は、太陽光発電システム100を構成することが可能である。
つまり、本実施の形態に係る固定対象物施工方法(太陽光発電システム施工方法)は、実施の形態1ないし実施の形態3に係る取り付け部材1を適用する。したがって、太陽電池モジュール(固定対象物101)が備え付けられる折板屋根のはぜ部(取り付け対象部201)に対する取り付け強度を向上させることが可能となり、ひいては設置された太陽電池モジュールと取り付け対象部201との一体性を向上させ、構造的に安定した太陽光発電システム100を構築することができ、システム全体の構造強度を向上させ、信頼性を向上させることができる。
上述したとおり、本実施の形態では、固定対象物101としての太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを介して取り付け対象部201に取り付けられ、固定されている。したがって、本実施の形態に係る固定対象物施行方法は、太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを取り付け対象部201としての折板屋根のはぜ部に固定することから、桟部材101sを介して多数の太陽電池モジュール(固定対象物101)を容易かつ強固に折板屋根のはぜ部へ確実に、かつ強固に信頼性良く設置することができる。
<実施の形態5>
図7Aないし図8に基づいて、本実施の形態に係る太陽光発電システムについて説明する。
図7Aは、本発明の実施の形態5に係る太陽光発電システムの太陽電池モジュールを折板屋根に配置した状態を概念的に示す平面図である。
図7Bは、図7Aに示した太陽光発電システムの太陽電池モジュールの矢符B方向での側面状態を概念的に示す側面図である。
図8は、本発明の実施の形態5に係る太陽光発電システムの概略構成を概念的に示す斜視図である。
本実施の形態に係る太陽光発電システムに適用する取り付け部材1は、実施の形態1ないし実施の形態4に示した取り付け部材1と同等であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。なお、固定対象物101は、太陽光によって電力を発生する太陽電池モジュールである。
本実施の形態に係る太陽光発電システム100は、太陽電池モジュール(固定対象物101)を備えた太陽光発電システム100であって、太陽電池モジュールは、取り付け部材1によって取り付け位置である取り付け対象部201に取り付けられており、取り付け部材1は、実施の形態1ないし実施の形態4に記載の取り付け部材1である。なお、本実施の形態に係る太陽光発電システム100は、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ106とを備えている。
したがって、太陽光発電システム100は、太陽電池モジュールを取り付け位置である取り付け対象部201に強固に取り付けできることから、強風などの外力に対抗することが可能となるので、設置場所による強風などの影響を排除して高い信頼性を確保することができる。
また、太陽光発電システム100は、実施の形態4に係る固定対象物施工方法(太陽光発電システム施工方法)によって施工することができる。したがって、取り付け位置である取り付け対象部201に太陽電池モジュール(固定対象物101)を確実に、かつ強固に信頼性良く取り付けることができる。また、安価で作業性の高い取り付け部材1を適用することから、太陽光発電システムを作業性良く安価に構築することができる。
本実施の形態に係る太陽光発電システム100では、取り付け対象部201は、折板屋根(取り付け基礎面200)のはぜ部である。したがって、太陽光発電システム100は、折板屋根のはぜ部に太陽電池モジュールを設置して太陽光発電を行なうことができる。
本実施の形態に係る太陽光発電システム100は、太陽電池モジュールが発生した電力を負荷に供給するパワーコンディショナ106を備える。したがって、太陽光発電システム100は、太陽電池モジュールが発生した電力を効率的に負荷に供給することが可能となり、有効でクリーンな電力供給源となる。
なお、パワーコンディショナ106は、ケーブル106cを介して太陽電池モジュールが発電した直流電力を交流電力へ変換する。
本実施の形態に係る太陽光発電システム100では、固定対象物101(太陽電池モジュール)の固定に実施の形態1ないし実施の形態4に係る取り付け部材1を用いる。したがって、1個の取り付け部材1での耐荷重力(耐風荷重、耐浮力)は、従来のものに比較して高くできる。例えば、臨海部などの風が強い環境に太陽電池モジュールを設置するとき、特別な防風を施す必要がなくなり、また、従来の雪止め金具を転用して固定するときに比較して取り付け個数を減らすことが可能となるという大きな効果が得られる。
また、複数の太陽電池モジュールを設置する場合、風荷重が大きくかかる部分が明らかなときは、その部分にのみ実施の形態1ないし実施の形態4に係る取り付け部材1を適用し、風荷重の低い部分には従来の雪止め金具を転用することも可能である。なお、風荷重に応じて取り付け部材1の単位面積当たりの取り付け個数を調整することも可能である。
本実施の形態に係る太陽光発電システム100では、太陽電池モジュール(固定対象物101)は、太陽電池モジュールを保持する桟部材101s(固定対象物)を介して取り付け対象部201に取り付けられている。
したがって、太陽光発電システム100は、太陽電池モジュールを保持する桟部材101sを取り付け対象部201としての折板屋根のはぜ部に固定していることから、多数の太陽電池モジュール(固定対象物101)を容易かつ強固に折板屋根のはぜ部へ取り付けることが可能となり、荷重に対する耐力を向上させ、耐環境に対する信頼性を向上させた太陽光発電システムを構成することができる。
1 取り付け部材
10 固定部材配置部
10c 折り曲げ部
10h 締結部材保持部
10p 固定部材
20 延長対向部
22 締結部材配置部
23 締結部材
23p ボルト(締結部材)
23r ナット(締結部材)
24 内向き延長部
26 立ち上げ延長部
28 対向面
100 太陽光発電システム
101 固定対象物(太陽電池モジュール)
101h モジュール保持部材
101s 桟部材(固定対象物)
106 パワーコンディショナ
106c ケーブル
200 取り付け基礎面(折板屋根)
201 取り付け対象部(はぜ部)
Dv 立ち上げ方向
Dh 水平方向
Dw 幅方向

Claims (10)

  1. 固定対象物を固定する固定部材が配置される固定部材配置部と、取り付け位置となる取り付け対象部を挟むように相互に対向する一対の延長対向部とを備える取り付け部材であって、
    前記一対の延長対向部から前記固定部材配置部の方へ前記取り付け対象部に沿うようにそれぞれ延長された一対の立ち上げ延長部を備え、
    前記一対の立ち上げ延長部は、前記固定部材配置部へ向かう立ち上げ方向で凹凸構造を備えること
    を特徴とする取り付け部材。
  2. 請求項1に記載の取り付け部材であって、
    前記立ち上げ方向での前記凹凸構造は、互いに他方の変位に沿うように変位した形状を備えること
    を特徴とする取り付け部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の取り付け部材であって、
    前記立ち上げ延長部は、前記立ち上げ方向と交差し前記取り付け対象部に沿う幅方向で凹凸構造を備えること
    を特徴とする取り付け部材。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の取り付け部材であって、
    前記延長対向部は、前記延長対向部相互間の間隔を狭くして前記立ち上げ延長部に前記取り付け対象部を挟持させる締結部材が配置される締結部材配置部を備えること
    を特徴とする取り付け部材。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の取り付け部材であって、
    前記延長対向部は、前記固定部材配置部の両端から延長されていること
    を特徴とする取り付け部材。
  6. 請求項5に記載の取り付け部材であって、
    前記固定部材配置部、前記延長対向部、および前記立ち上げ延長部は、折り曲げ加工された1枚の金属板で形成されていること
    を特徴とする取り付け部材。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載の取り付け部材であって、
    前記延長対向部と前記立ち上げ延長部との間に配置された一対の内向き延長部を備え、
    前記内向き延長部は、前記取り付け対象部が配置された取り付け基礎面に対向する対向面を備えること
    を特徴とする取り付け部材。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の取り付け部材であって、
    前記固定対象物は、太陽電池モジュールであり、前記太陽電池モジュールは、前記固定部材配置部に固定され、前記取り付け対象部は、折板屋根に形成されたはぜ部であること
    を特徴とする取り付け部材。
  9. 太陽電池モジュールを備えた太陽光発電システムであって、
    前記太陽電池モジュールは、取り付け部材によって取り付け位置である取り付け対象部に取り付けられており、
    前記取り付け部材は、請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の取り付け部材であること
    を特徴とする太陽光発電システム。
  10. 固定対象物を取り付け部材に固定して設置する固定対象物施工方法であって、
    前記固定対象物を固定する取り付け部材を取り付け対象部に取り付ける取り付け部材取り付け工程と、
    前記固定対象物を前記取り付け部材に固定する固定対象物固定工程とを備え、
    前記取り付け部材は、請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の取り付け部材であり、前記取り付け対象部は、前記取り付け部材によって変形されていること
    を特徴とする固定対象物施工方法。
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