JP2002035011A - レ−ザ−治療装置用ハンドピ−ス - Google Patents
レ−ザ−治療装置用ハンドピ−スInfo
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Abstract
レ−ザ−光軸と鏡筒その他のレ−ザ−光伝送路との位置
関係を精密に制御し、レ−ザ−光の出射端であるレ−ザ
−チップの入射口が微小であっても正確にレ−ザ−光を
導くことを容易にし、特に歯科、口腔外科等の分野で有
用なハンドピ−スを提供する。 【解決手段】本体部とこの本体部の端部に設けられ照射
域にレ−ザ−光を照射するレ−ザ−チップT、とからな
り、レ−ザ−光を集束して前記レ−ザ−チップに伝送す
る本体部は、第1および第2鏡筒2と、ミラ−ホルダ−
M.Hとを具え、第1鏡筒1内にはレンズ光軸の平行移
動および角度調節をなすための位置調整手段を有するレ
ンズ保持機構により支持されるレンズが収納され、ミラ
−ホルダ−内にはレンズにより集束されたレ−ザ−光を
前記レ−ザ−チップの中心軸方向に反射するミラ−を設
け、レ−ザ−チップは、内壁面に金鍍金を施した中空針
状体で構成する。
Description
外科などの分野において患部にレ−ザ−光を照射して治
療をなすレ−ザ−治療装置に用いるハンドピ−スに関す
るものである。
は、術者が把持するハンドピ−ス本体およびその先端に
装着されるレ−ザ−チップを有するハンドピ−スと、レ
−ザ−光発生源と、レ−ザ−光発生源からのレ−ザ−光
をハンドピ−スに導くための光導通手段と、空気その他
の流体供給源からの流体をハンドピ−ス本体に導くため
の流体送給路とを具備し、医療における種々の場面で利
用されている。
に内蔵されてレ−ザ−光を集束してレ−ザ−チップを介
し患部である所定の照射域に放射するレンズを具えてお
り、鏡筒の中心軸とレンズの光軸とを一致させてレ−ザ
−光をレ−ザ−チップの入射口に適正に導光することが
最も重要な要件となる。特に、歯科、口腔外科の領域で
使用されるレ−ザ−チップは小型、細径であることを要
するから、レンズからレ−ザ−チップへの導光は極めて
正確な制御が必要となる。 例えば歯科領域において、
歯周病の治療にあたっては歯周ポケットに細管状のレ−
ザ−チップを進入させて患部にレ−ザ−照射をなすこと
が必要である。このためには、レ−ザ−チップも外径1
mm前後、内径0.7mm前後と極めて細径になさざる
を得ない。 一方、レンズから送給されるレ−ザ−ビ−
ム径はo.3mm前後であり、このように細く集束され
たレ−ザ−ビ−ムをレ−ザ−チップの端部すなわち入射
口のほぼ中心から入射するには、レンズの位置調整をよ
ほど精密になす必要がある。
は、レンズを嵌合保持するレンズ筒、レンズ筒内でレン
ズを固定するレンズ押え、レンズ筒の前後位置にそれぞ
れ設けられる位置決め環およびレンズ筒押えにより構成
されていて、レンズ位置はレ−ザ−進行方向での調整が
可能であり、また回転方向での調節は可能であったが、
光軸を鏡筒中心軸に対する垂直面においてX,Y軸方向
に移動調節すること、換言すればレンズ自体を鏡筒中心
軸に対する垂直面においてX,Y軸方向に移動調節する
ことはできなかった。したがって、レ−ザ−光をレ−ザ
−チップの入射口の適正位置に集光するにはレンズを始
めとするハンドピ−スの各構成部材を設計通りに組み立
てること、また各構成部材の寸法精度を設計値に保つこ
とが必要である。
を設計値どうりに加工し得ても、これらの組み込み作業
において微小の誤差の発生は不可避であるうえ、そもそ
も各構成部材の寸法精度を設計値どうりに加工すること
自体容易なことではない。
路を介して連結されるハンドピ−スを、本体部とこの本
体部の端部に設けられ照射域にレ−ザ−光を照射するレ
−ザ−チップ、とから構成し、レ−ザ−光を集束して前
記レ−ザ−チップに伝送する前記本体部は、第1および
第2鏡筒と、ミラ−ホルダ−とを具え、前記第1鏡筒内
にはレンズ光軸の平行移動および角度調節をなすための
位置調整手段を有するレンズ保持機構により支持される
レンズが収納され、前記ミラ−ホルダ−内にはレンズに
より集束されたレ−ザ−光を前記レ−ザ−チップの中心
軸方向に反射するミラ−を設け、前記レ−ザ−チップ
は、内壁面に金鍍金を施した中空針状体で構成するよう
にして、レ−ザ−チップにおける微細な入射口の適正位
置にレ−ザ−光を集束できるレ−ザ−治療装置用ハンド
ピ−スを実現しようとするものである。
2鏡筒、ミラ−ホルダ−は、互いの中心軸を合致させる
ため嵌め合い部を有するネジ結合により連結されてお
り、レンズの位置調整手段は、レンズを保持して鏡筒内
に遊嵌されるレンズホルダ−と、このレンズホルダ−を
位置調整可能に支持するために鏡筒壁を貫通して突出す
る複数の調整ネジとを具えて構成することがある。
給源からの空気を中空針状体先端から放出するための空
気流路を具え、この空気流路を第1鏡筒外周部に設けら
れ第1鏡筒内におけるレンズ装着部を迂回するバイパス
と、第1鏡筒中空部と、第2鏡筒中空部と、ミラ−ホル
ダ−中空部と、中空針状体とで構成することがある。
中空針状体はその軸線がミラ−ホルダ−の先端において
斜め前方を指向するようにミラ−ホルダ−に取り付ける
ことがある。
る。図1は本願発明の1実施形態に係るハンドピ−スの
側面図で、図において1は、第1鏡筒であり、この第1
鏡筒1の外周には鏡筒カバ−1aが装着されている。
また、2は、前記第1鏡筒1に連結される第2鏡筒で、
第1鏡筒1同様に鏡筒カバ−2aがその外周に装着され
ている。 MHは、前記第2鏡筒2の端部に連結された
ミラ−ホルダ−であり、その先端部にはレ−ザ−チップ
Tが設けられている。 前記第1鏡筒1、前記第2鏡筒
2およびミラ−ホルダ−MHによりハンドピ−スの本体
部が構成されていて、これら各部材は互いの中心軸の合
致を安定確保できるように螺合手段により連結されてい
る。
第1鏡筒1内部の関連構成を示す、一部切欠断面図であ
る。第1鏡筒内1には、レンズ光軸の平行移動をなすた
めの位置調整手段を有するレンズ保持機構により支持さ
れるレンズ3が所定位置に装着されている。さて、図2
において、4は第1鏡筒1内に遊嵌される筒状のレンズ
ホルダ−で、レンズ3はこのレンズホルダ−4に弾性嵌
合するレンズ押え5によりレンズホルダ−4内に固定さ
れている。また、第1鏡筒1内にはレンズホルダ−4を
挟んで位置決め環6とレンズホルダ−押え7が設けられ
ていて、これらは第1鏡筒内周面と螺合するようになっ
ている。 レンズホルダ−4、レンズ押え5、位置決め
環6およびレンズホルダ−押え7によりレンズ保持機構
が構成されている。
および角度調節をなすための位置調整手段を有している
が、この位置調整手段は、第1鏡筒1内に遊嵌されるレ
ンズホルダ−4とこのレンズホルダ−4を支持する調整
ネジ8により構成されているが、これについては、後に
詳述する。
からの空気をレ−ザ−チップTとしての中空針状体の先
端から放出するための空気流路を具えているが、この空
気流路は第1鏡筒1外周部に設けられ第1鏡筒内1にお
けるレンズ装着部を迂回するバイパス9、第1鏡筒1中
空部、第2鏡筒2中空部、ミラ−ホルダ−3中空部およ
びレ−ザ−チップTとしての中空針状体により構成され
ている。 バイパス9は、図示のように第1鏡筒1の外
周面と前述の鏡筒カバ−1aの内周面により形成される
間隙からなっていて、このバイパス9の一端(図で右方
端)には、複数の通気口10が設けられ、バイパス9の
他端(図で左方端)にも通気口11が複数形成されてい
る。空気供給源から第1鏡筒1に送給された空気は、通
気口10を経てバイパス9を流れて第1鏡筒1のレンズ
装着部を迂回し、通気口11から再び第1鏡筒1内に流
入してレ−ザ−チップTの先端から放出され所定の冷却
作用をなす。
H、レ−ザ−チップTの関連構成を示す一部切欠断面図
である。前述のように、第2鏡筒2とミラ−ホルダ−M
Hとは螺合手段により連結されており、ミラ−ホルダ−
MHの先端部には、前記レンズ3により集束されたレ−
ザ−光を反射するためのミラ−Mが設置されている。T
は、レ−ザ−チップとしての針状中空体で、一端はレ−
ザ−光の入射口となり、他端はレ−ザ−光の出射口とな
っている。 針状中空体Tは、その軸線がミラ−ホルダ
−MHの先端において斜め前方を指向するようにミラ−
ホルダ−MHに取り付けられており、前記ミラ−Mはレ
ンズ3からのレ−ザ−光を針状中空体Tの前記入射口に
反射するように所定角度をもってミラ−ホルダ−MHに
設置されている。 なお、針状中空体Tの内周面には、
レ−ザ−光が中心軸から逸れて周面にあたった場合、こ
れを輾転反射させて出射口Tbに導くために金メッキが
施されている。
る。 レンズの位置調整手段は、前述のように第1鏡筒
1内に遊嵌されるレンズホルダ−4とこのレンズホルダ
−4を支持する調整ネジ8により構成されている。 調
整ネジ8は、第1鏡筒1の外周面から内周面に貫通して
穿設されたネジ孔に螺合してレンズホルダ−4の外周面
に対して接してレンズホルダ−4を第1鏡筒1内にあた
かも浮いた状態に支持している。 すなわち、前記ネジ
孔は、第1鏡筒1の円周に沿って各90度間隔で4個形
成されていて、これらに螺合する4本の調整ネジ8がレ
ンズホルダ−4の外周面に接してこれを保持するように
なっている。各調整ネジ8を第1鏡筒1内に出没させる
と、レンズホルダ−4はこれに垂直に交わる面において
X−Y方向に移動し、したがってレンズの光軸も同様
に、X−Y方向に移動することになる。
域において歯周部の疾患治療に対応し、特に歯周ポケッ
トにレ−ザ−チップの先端を挿入してレ−ザ−光を照射
できるように設計されている。 このため、レ−ザ−チ
ップとしての前記針状中空体Tは、全長15mm、外径
1mm,中空部の径は0.7mmに設定されていて、針
状中空体Tのレ−ザ−光の入射口は極めて微細なものと
なっている。
は、レンズで集束されたレ−ザ−光がレ−ザ−チップと
しての針状中空体の中心軸と合致するように、前記各構
成部材の寸法精度を高めるとともに正確に各部材を組み
込むようにすることは当然であるが、部材の製造工程あ
るいは各部材の組み込み工程において、微小な誤差が発
生し、これがためレンズから入射口にいたるレ−ザ−光
軸と各部材の中心軸とのズレが生じレ−ザ−光を針状中
空体に入射できない事態の発生を完全に回避することは
できない。
手段によりレンズの位置をX−Y方向に移動してレ−ザ
−光が針状中空体Tの入射口に達し、さらに入射口にお
いてレ−ザ−光軸と針状中空体Tの中心軸を一致させる
ようになす。レ−ザ−光は入射口面のいずれかに達すれ
ば、レ−ザ−光軸と針状中空体Tの中心軸が合致してい
なくても、すなわち、レ−ザ−光が入射口面と垂交せず
所定角度で入射しても、入射光は、針状中空体Tの内周
面の金メッキ層により輾転反射されて出射口から出射さ
れるが、この場合前記角度が所定以上であると出力の低
下がみられる。なお、レンズ3の回転方向の調節は、レ
ンズホルダ−押え7を外し、調整ネジ8の締結を緩めた
状態で爪楊枝等でレンズホルダ−4を動かして行う。
状中空体Tは、その軸線がミラ−ホルダ−MHの先端に
おいて斜め前方を指向するようにミラ−ホルダ−MHに
取り付けられているので、口腔内で複雑に入り組んだ部
位に対応して針状中空体Tのレ−ザ−光の出射口をセッ
トして所定照射域に正確容易にレ−ザ−光を照射でき
る。
作用により、レンズの傾きのみならずレンズ自体の位置
を垂直面におけるX−Y方向に自在かつ容易に移動調節
できるから、レ−ザ−光軸と鏡筒その他のレ−ザ−光伝
送路との位置関係を精密に制御できる。 したがって、
レ−ザ−光の出射端であるレ−ザ−チップの入射口が微
小であっても正確にレ−ザ−光を導くことができ、特に
歯科、口腔外科等の分野で使用するレ−ザ−治療装置の
ハンドピ−スとして有用である。
る。
ける断面図である。
分における断面図である。
段の説明斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 レ−ザ−光発生源と光導通路を介して連
結されるハンドピ−スにおいて、ハンドピ−スは本体部
とこの本体部の端部に設けられ照射域にレ−ザ−光を照
射するレ−ザ−チップとを具え、 レ−ザ−光を集束して前記レ−ザ−チップに伝送する前
記本体部は、第1および第2鏡筒と、ミラ−ホルダ−と
からなり、 前記第1鏡筒内には、レンズ光軸の平行移動および角度
調節をなすための位置調整手段を有するレンズ保持機構
により支持されるレンズを具え、前記ミラ−ホルダ−内
にはレンズにより集束されたレ−ザ−光を前記レ−ザ−
チップの中心軸方向に反射するミラ−を具えるととも
に、 前記レ−ザ−チップは内壁面に金鍍金を施した中空針状
体で構成したことを特徴とするレ−ザ−治療装置用ハン
ドピ−ス。 - 【請求項2】 請求項1において、第1および第2鏡
筒、ミラ−ホルダ−は、互いの中心軸を合致させるため
に嵌め合い部を有するネジ結合により連結され、位置調
整手段は、レンズを保持して鏡筒内に遊嵌されるレンズ
ホルダ−と、このレンズホルダ−を位置調整可能に支持
するために鏡筒壁を貫通して突出する複数の調整ネジと
を具えて構成したことを特徴とするレ−ザ−治療装置用
ハンドピ−ス。 - 【請求項3】 請求項2において、空気供給源からの空
気を中空針状体先端から放出するための空気流路を具
え、この空気流路を第1鏡筒外周部に設けられ第1鏡筒
内におけるレンズ装着部を迂回するバイパスと、第1鏡
筒中空部と、第2鏡筒中空部と、ミラ−ホルダ−中空部
と、中空針状体とで構成したことを特徴とするレ−ザ−
治療装置用ハンドピ−ス。 - 【請求項4】 請求項3において、中空針状体はその軸
線がミラ−ホルダ−の先端において斜め前方を指向する
ようにミラ−ホルダ−に取り付けたことを特徴とするレ
−ザ−治療装置用ハンドピ−ス。
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