JP2019058912A - レーザ加工ヘッド及びそれを備えたレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工ヘッド及びそれを備えたレーザ加工装置 Download PDF

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秀明 山口
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Tomoyoshi Nagayasu
同慶 長安
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賢二 星野
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直也 加藤
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Abstract

【課題】レーザ加工ヘッドにおける光学アライメントを簡素化する。【解決手段】レーザ加工ヘッド50は、上部にレーザ光LBを導波する光ファイバ90のコネクタ202と、側壁にワークWの加工点を観測する観測光400を透過させる光ファイバポート202とを有する筐体200と、ビームスプリッタ210とを備えている。ビームスプリッタ210は、上面にレーザ光LBのコリメータレンズとして機能する第1凸部211と、側面に観測光400のコリメータレンズとして機能する第2凸部212と、下面にレーザ光LB及び観測光400の集光レンズとして機能する第3凸部213と、内部にレーザ光LBを透過する一方、観測光400をワークWに向けて反射し、かつ加工点で反射された戻り光401を筐体200の外に導く波長選択ミラー214とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ加工ヘッド及びそれを備えたレーザ加工装置に関する。
近年、焦点距離が長いレーザ光を用いて、加工点から離れた位置からレーザ光を加工点に照射してレーザ溶接を行うリモートレーザ加工と呼ばれる加工法が注目されている。
特に、小型かつ軽量でさらに加工点からの光をモニタリングし、リアルタイムで加工情報を取得できるレーザ加工ヘッドへの関心が高まっており、例えば、特許文献1には、ベントミラーを搭載することでレーザ出力光と加工点からの反射光をモニタリングし、レーザ加工の生産管理、品質管理を向上させるレーザ加工ヘッドが開示されている。
特開2007−30032号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたレーザ加工ヘッドには、ファイバ端から出射した加工用レーザ光を平行光化するコリメーションレンズと加工用レーザ光を分岐するベンドミラー、加工点へ集光するための集光レンズ等の多数の光学部材が設けられている。このように光学部材点数が多いため、調整軸が多くアライメント精度が求められる、レーザ加工ヘッドが大きくなるといった課題がある。また、光コヒーレントトモグラフィ(Optical Coherent Tomography;以下、OCTという)等の観測装置を利用して加工点の状態を観測する場合、加工用のレーザ光と観測用のレーザ光を同じ光軸に合わせる必要があるが、複数の光学部材を含む光軸調整が必要であり、アライメント作業が複雑で精度が求められる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型でかつ加工用のレーザ光及び観測光の光学アライメントが簡素化されたレーザ加工ヘッドを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るレーザ加工ヘッドは、3面が凸形状に加工され、内部に波長選択ミラーが設けられたビームスプリッタを備え、各面をそれぞれコリメータレンズや集光レンズとして機能させるようにした。
具体的には、本発明に係るレーザ加工ヘッドは、ワークに向けて加工用のレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドであって、上部にレーザ光入射部と、側壁に前記ワークの加工点を観測するための観測光を通過させる観測光通過部とを有する筐体と、該筐体の内部に配設されたビームスプリッタと、を備え、該ビームスプリッタは、前記筐体の内部に入射した前記レーザ光を平行光線に変換するコリメータレンズと、前記観測光通過部を通して前記筐体の内部に入射した前記観測光を平行光線に変換する別のコリメータレンズと、平行光線に変換された前記レーザ光及び前記観測光を前記加工点に向けて集光する集光レンズと、前記筐体の内部に入射した前記観測光を前記加工点に向けて反射する一方、前記加工点で反射された戻り光を前記観測光通過部から前記筐体の外部に導くミラーとが一体化されてなることを特徴とする。
この構成によれば、レーザ加工ヘッドから直接にワークの加工点を観測することが可能となる。また、光学部材の実装点数を削減でき、レーザ加工ヘッドを小型化できる。
前記ビームスプリッタは、前記レーザ光入射部に対向する面に第1凸部が、前記観測光通過部に対向する面に第2凸部が、前記ワークに対向する面に第3凸部が形成されてなり、前記第1凸部が前記コリメータレンズとして、前記第2凸部が前記別のコリメータレンズとして、前記第3凸部が前記集光レンズとしてそれぞれ機能し、前記ミラーは、前記ビームスプリッタの内部に設けられ、前記レーザ光を透過させる一方、前記観測光を反射する波長選択ミラーであるのが好ましい。
この構成によれば、コリメータレンズや集光レンズや波長選択ミラー等の光学部材の集積化が容易となる。
前記ビームスプリッタの前記第1〜第3凸部と前記波長選択ミラーとは、前記レーザ光の光軸と前記波長選択ミラーで反射され前記加工点に向かう前記観測光の光軸とを一致させるように配置されているのが好ましい。
この構成によれば、複雑かつ高精度な調整が必要であった光学部材のアライメントを簡素化することができる。さらに、加工用のレーザ光と観測光とをワークの同じ加工点に照射することができ、レーザ加工中のワークの加工点の状態を確実に観察できる。
本発明に係るレーザ加工装置は、加工用のレーザ光を出射するレーザ発振器と、前記レーザ光を受け取ってワークの加工点に向けて出射する上記のレーザ加工ヘッドと、該レーザ加工ヘッドに接続され、前記加工点に向けて観測光を出射する一方、前記加工点で反射された戻り光を受光して前記加工点の状態を観測する加工点観測装置と、を少なくとも備えることを特徴とする。
この構成によれば、レーザ加工中に同時にワークの加工点の状態を観測できるため、ワークの加工品質を高められる。
以上説明したように、本発明によれば、加工用レーザ光及び観測光のアライメントが簡単でかつ、小型のレーザ加工ヘッドを実現できる。
実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。 実施形態1に係るレーザ加工ヘッドの要部を示す模式図である。 上側から見たビームスプリッタの斜視図である。 下側から見たビームスプリッタの斜視図である。 実施形態2に係るレーザ加工ヘッドの構成を示す図である。 実施形態2に係るレーザ加工ヘッドの要部を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
[レーザ加工装置の構成]
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置100の構成を示し、レーザ加工装置100は、レーザ加工ヘッド50と、マニピュレータ60と、ロボット制御装置70と、レーザ発振器80と、光ファイバ90とを備えている。
レーザ加工ヘッド50は、光ファイバ90から受け取ったレーザ光LBをワークWに照射する。マニピュレータ60は、先端にレーザ加工ヘッド50が取り付けられ、レーザ加工ヘッド50を移動させる。ロボット制御装置70は、レーザ加工ヘッド50の動作とマニピュレータ60の動作と、レーザ発振器80のレーザ発振を制御する。レーザ発振器80は、レーザ光LBを発振し、光ファイバ90に出力する。光ファイバ90は、レーザ発振器80から出力されたレーザ光LBをレーザ加工ヘッド50まで伝送する。このような構成により、レーザ加工装置100は、レーザ発振器80から出力され、光ファイバ90で伝送されたレーザ光LBをレーザ加工ヘッド50で受け取って、レーザ加工ヘッド50及びマニピュレータ60を動作させてワークWに所望の軌跡でレーザ光LBを照射し、ワークWの切断や溶接、穴あけ加工等を行うのに使用される。また、レーザ加工ヘッド50に加工点観測装置300が取り付けられる(図2参照)。
[レーザ加工ヘッドの要部の構成]
図2は、光ファイバ90と加工点観測装置300とが取り付けられたレーザ加工ヘッド50の要部を示し、図3A,3Bは、ビームスプリッタ210をそれぞれ上側、下側から見た斜視図を示す。なお、説明の便宜上、本発明に直接関係しない構成部材については、図示及びその説明を省略する。また、図3A,3Bは模式図であり、ビームスプリッタ210の縦横比や表面の曲率は実際の形状と異なっている。また、以降の説明において、レーザ加工ヘッド50におけるレーザ光LBの入射側を「上」、出射側を「下」と呼ぶことがある。
図2に示すように、レーザ加工ヘッド50は、筐体200とコネクタ203とビームスプリッタ210とを備えている。また、加工点観測装置300は、レーザ加工ヘッド50に取り付けられ、観測光400をレーザ加工ヘッド50の内部に入射させて、ワークWの加工点で反射した戻り光401を観測するように構成されている。加工点観測装置300の詳細は後述する。
筐体200は上部にコネクタ203が取り付けられ、側壁に光ファイバポート202(観測光通過部)を有している。コネクタ203には光ファイバ90が取り付けられており、光ファイバ90内を伝送したレーザ光LBが筐体200の上部に設けられたレーザ光入射部200aから筐体200の内部に入射される。また、筐体200の側壁内面には、光ファイバポート202に接して波長選択フィルタ204が設けられている。波長選択フィルタ204は、レーザ光LBをカットする一方、観測光400や戻り光401を透過するように構成されている。
図2,3A,3Bに示すように、ビームスプリッタ210は、上面と下面と光ファイバポート202に対向する側面との計3面がビームスプリッタ210の外部に向かって凸形状である略直方体の光学部材であり、内部に波長選択ミラー214を有している。なお、ここで「略直方体」とは、上記の3面が第1〜第3凸部211〜213を有しておらず、フラットな平面である場合に直方体であるということである。
上面に位置する第1凸部211は、光ファイバ90から出射され、レーザ光入射部200aを介して筐体200の内部に入射されたレーザ光LBを平行光線に変換するコリメータレンズとして機能し、側面に位置する第2凸部212は、加工点観測装置300から出射され、光ファイバポート202を通過し、波長選択フィルタ204を透過して筐体200の内部に入射する観測光400を平行光線に変換する別のコリメータレンズとして機能する。また、下面に位置する第3凸部213は、第1凸部211で平行光線に変換されたレーザ光LBと第2凸部212で平行光線に変換された観測光400とをそれぞれワークWの所定の加工点に向けて集光する集光レンズとして機能する。波長選択ミラー214は、第1凸部211で平行光線に変換されたレーザ光LBを透過する一方、第2凸部212で平行光線に変換された観測光400をワークWの加工点に向けて反射するように構成されている。また、ビームスプリッタ210において、第1及び第2凸部211,212を経由してワークWに向かうレーザ光LBと、波長選択ミラー214でワークWに向けて下方に反射された観測光400とが同じ光軸を有するように構成されており、具体的には、第1〜第3凸部211〜213の曲率や波長選択ミラー214の角度が、レーザ光LBと下方に反射された観測光400とが同じ光軸を有するように設定されている。
本実施形態において、レーザ光LBの光軸と、筐体200の内部に入射する観測光400の光軸とが直交し、波長選択ミラー214の表面がこれらの光軸に対して45度の角度をなすように、ビームスプリッタ210が配置されている。また、ビームスプリッタ210は、第1凸部211を有し、下面が45度の傾斜を有する透明部材215と、第2及び第3凸部212,213を有し、上面が45度の傾斜を有する透明部材216とが、波長選択性を有する薄膜を挟んで貼り合わされて、あるいは接合されて構成されている。この薄膜が波長選択ミラー214として機能する。ただし、ビームスプリッタ210の構成やレーザ光LBの光軸と筐体200の内部に入射する観測光400の光軸との関係は、特に上記に限定されない。第1及び第2凸部211,212を経由してワークWに向かうレーザ光LBと、波長選択ミラー214で下方に反射された観測光400とが同じ光軸を有していればよい。
なお、ビームスプリッタ210を構成する透明部材215,216は、レーザ光LBと観測光400に対して透明であればよい。また、第1〜第3凸部211〜213はビームスプリッタ210の表面を機械加工することにより形成される。ただし、ビームスプリッタ210の各面に凸レンズを貼り合わせることで第1〜第3凸部211〜213を設けるようにしてもよい。この場合に、ビームスプリッタ210と第1〜第3凸部211〜213とを貼り合わせる接着材として、レーザ光LBと観測光400に対して透明な材料を選択することは言うまでもない。
加工点観測装置300は、光ファイバ303を介して筐体200に設けられた光ファイバポート202に接続されている。加工点観測装置300は、観測光400を出射する光源301と、光学観測装置302とを有している。光源301はレーザ素子であり、観測光400はレーザ光LBとは異なる所定の波長を有するレーザ光である。
光学観測装置302は、観測光400がワークWの加工点で反射されて、戻ってきた戻り光401、つまり、ワークWの加工点で反射された観測光400を光学的に観測する。また、光ファイバ303の途中には、観測光400と戻り光401とを分岐するための光分岐ミラー304が設けられている。光分岐ミラー304は光源301側に面する表面と光ファイバポート202側に面する表面とで光学特性が異なっており、前者の表面では観測光400を透過する一方、後者の表面では戻り光401を反射するように構成されている。
ここで、加工点観測装置300の動作について説明する。光源301から出射された観測光400は、光ファイバ303で導波され、光ファイバポート202を通過してビームスプリッタ210の波長選択ミラー214に入射する。観測光400は、波長選択ミラー214で反射され、レーザビームLBが照射されているワークWの加工点に照射する。さらに、観測光400は、加工点で反射されて戻り光401として、観測光400の入射光路と同じ光路を戻って光ファイバポート202を通過して光ファイバ303に入射する。戻り光401は、光分岐ミラー304で反射されて、光学観測装置302で受光され、加工点の状態が観測される。なお、加工点で反射された戻り光401が光学観測装置82に受光されるように、各部材が配置されている。また、光源301と光学観測装置302とは、例えば一つの装置としてまとめられていてもよいし、個別に配置されていてもよい。
また、光源301としてレーザ素子の代わりに、例えば、スーパールミネッセントダイオードやLED等を用いてもよい。なお、光源301として波長掃引タイプのレーザ素子を、光学観測装置302としてSS−OCT(Swept Source Optical Coherence Tomography)装置を用いると、ワークWの加工点における溶け込み状態を評価できる。例えば、ワークWの溶接時に加工点における溶け込み深さを測定できる。なお、波長選択フィルタ204や波長選択ミラー214において、十分な波長選択性を得るために、レーザ光LBの波長と観測光400の波長とは所定の値以上に離れているのが好ましい。例えば、レーザ発振器80が複数の半導体レーザ素子からのレーザ光を波長合成するダイレクトダイオードレーザ(DDL)でその中心波長が975nmであり、光学観測装置302としてSS−OCT装置を用いる場合は、観測光400の中心波長を810nm−870nmに設定するのが好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、加工用のレーザ光LBに対するコリメートレンズとして機能する第1凸部211と、観測光400に対するコリメートレンズとして機能する第2凸部212と、レーザ光LB及び観測光400をワークWの所定の加工点に向けて集光する集光レンズとして機能する第3凸部213と、さらにレーザ光LBを透過する一方、観測光400をワークWの加工点に向けて反射する波長選択ミラー214とを一体化したビームスプリッタ210をレーザ加工ヘッド50に設けることで、レーザ加工ヘッド50から直接にワークWの加工点を観測することが可能となる。また、光学部材の実装点数を削減でき、レーザ加工ヘッド50を小型化できる。さらに、加工用のレーザ光LBの光軸を所望の方向に合わせるとともに、レーザ光LBの光軸と波長選択ミラー214で反射されて下方に向かう観測光400との光軸を一致させるように、ビームスプリッタ210の各部211〜214の配置関係を予め設定することで、従来、複雑かつ高精度な調整が必要であった光学部材のアライメントを簡素化することができる。また、直方体の光学部材であるビームスプリッタ210の表面に対して第1〜第3凸部211〜213を、内部に波長選択ミラー214をそれぞれ設けるようにしたので、コリメータレンズや集光レンズとして機能する第1〜第3凸部211〜213及び波長選択ミラー214の集積化が容易となる。
また、図2に示すレーザヘッド50を図1に示すレーザ加工装置100に適用することで、ワークWのレーザ加工と同時にワークWの加工点の状態を観測できるため、加工中の不具合等を早期に検出でき、ワークWの加工品質を高めることができる。
(実施形態2)
実施形態1に示すレーザ加工ヘッドの構成は、本実施形態に示す光学部材の回転機構を備えたレーザ加工ヘッドにも適用可能である。
図4は、本実施形態に係るレーザ加工ヘッド50の構成を示し、レーザ加工ヘッド50は、コネクタ12と、レンズボディ1と、ボディケース6(第1のケース)と、シールドホルダ8と、ノズルユニット43(第2のケース)と、サーボモータ14,21とを有する。なお、シールドホルダ8は、ノズルユニット43に対して着脱可能であるが、その他の構成については、複数が一体化されていても構わない。
レーザ加工ヘッド50は、コネクタ12を有し、コネクタ12を介して光ファイバ90と接続されている。加工用レーザ光LBは、一定の角度で広がりながら、光ファイバ90の端部からレーザ加工ヘッド50内に出射される。レンズボディ1は、ビームスプリッタ210が固定されたビームスプリッタホルダ3を保持している。ビームスプリッタ210により、ワークWの加工点で焦点を結ぶように集光される。また、ボディ1やビームスプリッタホルダ3は、光ファイバ90の出射端面とビームスプリッタ210との光学的な位置関係を規定するように配置されている。
ボディケース6には、回転機構31(第1の回転機構)と、平行板17(第1の平行板)と、ホルダ18(第1のホルダ)とが設けられ、これらにより光学ユニット41(第1の光学ユニット)が構成される。回転機構31は、サーボモータ14(第1の駆動部)と、タイミングベルト15(第1の伝達部材)と、タイミングベルトプーリー16(第1の回転部材)と、で構成される。平行板17は、両端がベアリングで保持された円筒状のホルダ18内に固定されている。ホルダ18の外周面にはタイミングベルトプーリー16が設けられ、ホルダ18はタイミングベルト15を介してサーボモータ14によって回転される。具体的には、ホルダ18は、第1の回転軸を中心に回転され、第1の回転軸の方向は、レーザ加工ヘッド50から出力される加工用レーザ光LBの光軸の方向と同じである。
なお、図4では、第1の回転軸の方向をZ軸方向とし、これと直交する方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向としている。また、Z軸のプラス方向を「上方」、Z軸のマイナス方向を「下方」と呼ぶことがある。
さらに、ボディケース6には、回転機構32(第2の回転機構)と、平行板19(第2の平行板)と、ホルダ7(第2のホルダ)とが設けられ、これらにより光学ユニット42(第2の光学ユニット)が構成される。回転機構32は、サーボモータ21(第2の駆動部)と、タイミングベルト22(第2の伝達部材)と、タイミングベルトプーリー20(第2の回転部材)と、で構成される。平行板19は、両端がベアリングで保持された円筒状のホルダ7内に固定されている。ホルダ7の外周面にはタイミングベルトプーリー20が設けられ、ホルダ7はタイミングベルト22を介してサーボモータ21によって回転される。具体的には、ホルダ7は、第2の回転軸を中心に回転され、第2の回転軸の方向は、レーザ加工ヘッド50から出力される加工用レーザ光LBの光軸の方向と同じであり、かつZ軸方向と同じ方向である。
そして、光学ユニット41と光学ユニット42とは、第1の回転軸の方向と第2の回転軸の方向とが同じであり、かつ、ボディケース6内において、対称に配置されている。すなわち、第1の回転軸および第2の回転軸に鉛直な面に対して対称に配置されている。図2では、光学ユニット41と光学ユニット42とは、上下に対称に配置されている。このように配置すると、サーボモータ14とサーボモータ21とが同じ方向に回転した場合、平行板17の回転方向と平行板19の回転方向とは逆になる。また、平行板17を駆動するサーボモータ14の回転方向を逆転させることにより、平行板17の回転方向と平行板19の回転方向とを同じ方向に回転させることも可能である。
なお、レーザ加工ヘッド50の小型化と、レーザ加工ヘッド50のレーザ照射範囲を広くする点から、光学ユニット41と光学ユニット42とは、第1の回転軸と第2の回転軸とが一致するように配置することが望ましい。また、第1の回転軸および第2の回転軸の方向は、光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸の方向と同じであることが好ましい。さらには、第1の回転軸および第2の回転軸は、光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸と一致することがさらに好ましい。
また、第1の回転軸と第2の回転軸と光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸とは一致しており、レーザ光LBの光軸は、平行板17に入射するレーザ光の光軸(以下、第1の光軸という)と一致している。第1、第2の回転軸は、レーザ加工ヘッド50のZ軸方向の中心軸でもある。
また、ビームスプリッタ210を通過したレーザ光LBは、平行板17を透過する際に2度(平行板17への入射時と平行板17からの出射時)屈折する。これにより、平行板17の板厚と、第1の回転軸に対する平行板17の取り付け角度である平行板17の傾斜角度と、平行板17の屈折率によって定まる量だけ、レーザ光は平行にシフトする。すなわち、平行板17に入射するレーザ光の光軸(第1の光軸)と、平行板17を出射したレーザ光の光軸(第2の光軸)とは、方向が同じであり、位置がずれている。これは、同様の構成である平行板19においても同様である。すなわち、平行板19に入射するレーザ光の光軸(第2の光軸)と、平行板19を出射したレーザ光の光軸(第3の光軸)とは、方向が同じであり、位置がずれている。本実施形態の平行板17と平行板19は、合成石英製であって、板厚t=13mm、第1の回転軸(第2の回転軸)に対する傾斜角45°、屈折率は1.44963である。この場合、平行板17を透過したレーザ光の光軸(第2の光軸)は、4.1mmだけシフトする。その後、レーザ光が平行板19を透過する際にも同様に、レーザ光の光軸(第3の光軸)は4.1mmだけシフトする。従って、本実施形態におけるレーザ光LBの動作範囲は、半径が8.2mmの円内である。
なお、平行板17,19の板厚及び屈折率は、レーザ発振器80の発振波長や、必要とされる加工条件等によって適宜変更することができ、その場合は、レーザ光LBの動作範囲も変更されうる。また、ワークWにおけるレーザ光LBの照射軌跡と観測光400の照射軌跡とが一致するように、また、戻り光401がレーザ光LBや観測光40と同じ光軸を通ってビームスプリッタ210の波長選択ミラー214に入射するように、平行板17,19の板厚及び屈折率やその他の光学部材の配置関係や光学特性を選択する必要がある。
本実施形態によれば、レーザ光LBの光軸を、もとの光軸の周りに所定の半径で回転させることができ、ワークWに対して色々な形状、例えば、円弧状やらせん状や直線状にレーザ光LBを照射することができ、トレパニング加工等を容易に行うことができる。
図5は、本実施形態に係るレーザ加工ヘッド50の要部を示す。本実施形態に係る構成と、図1に示す実施形態1に係る構成との相違点は、図4に示すレーザ加工ヘッドの構造に対応させて筐体が2重構造になっている点にある。
図5に示すように、レーザ加工ヘッド50は、第1筐体201とコネクタ202と第2筐体205とビームスプリッタ210とを備えている。なお、実施形態1に示す部材と同じ構造、機能を有する部材については説明を省略する。
第1筐体201は上部にコネクタ203が取り付けられ、側壁に光ファイバポート202(観測光通過部)を有している。コネクタ203には光ファイバ90が取り付けられており、光ファイバ90内を伝送したレーザ光LBが第1筐体201の上部に設けられたレーザ光入射部201aに入射される。また、第1筐体201の内部には第2筐体205とビームスプリッタ210とが収容されている。第2筐体205は、側壁に保護ガラスが嵌め込まれた窓206(観測光通過部)を有しており、第1筐体201に設けられた光ファイバポート202と第2筐体205に設けられた窓206とはコネクタ203から見て、ほぼ同じ高さに位置する。また、第2筐体205の内部にはビームスプリッタ210が収容されており、第1筐体201のレーザ光入射部201aから第2筐体205の上部に設けられたレーザ光入射部202aに入射されたレーザ光LBがビームスプリッタ210に入射される。なお、窓206の内面には実施形態1に示す構成と同様の波長選択フィルタ(図示せず)が設けられている。
本実施形態によれば、実施形態1に示す効果と同様の効果を得ることができる。また、ワークWにおけるレーザ光LBの照射軌跡と観測光400の照射軌跡とが一致するように、レーザ加工ヘッド50内の各光学部材の配置関係や光学特性が調整されているため、レーザ光LBがワークWに対して、円弧状やらせん状や直線状に照射される場合も、ワークWの加工点の状態を観測できる。
なお、実施形態1,2において、光ファイバ303を介して加工点観測装置300から観測光400をレーザ加工ヘッド50内に導入し、また、ワークWの加工点で反射された戻り光401を加工点観測装置300で受け取る例を示したが、光ファイバ303を用いなくてもよい。その場合は、光ファイバポート202の代わりに実施形態2に示す窓206を筐体200の側壁の所定の位置に設けるようにしてもよい。
本発明に係るレーザ加工ヘッドは、レーザ加工ヘッドから直接にワークの加工点を観測できまた、光学部材の実装点数を削減して小型化が図れるため、レーザ加工装置に適用する上で有用である。
50 レーザ加工ヘッド
60 マニピュレータ
70 ロボット制御装置
80 レーザ発振器
90 光ファイバ
100 レーザ加工ヘッド
200 筐体
200a レーザ光入射部
201 第1筐体
201a レーザ光入射部
202 光ファイバポート(観測光通過部)
203 コネクタ
204 波長選択フィルタ
205 第1筐体
205a レーザ光入射部
206 窓(観測光通過部)
210 ビームスプリッタ
211 第1凸部
212 第2凸部
213 第3凸部
214 波長選択ミラー
300 加工点観測装置
301 光源
302 光学観測装置
303 光ファイバ
304 光分岐ミラー
400 観測光
401 戻り光
LB 加工用レーザ光
W ワーク

Claims (4)

  1. ワークに向けて加工用のレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドであって、
    上部にレーザ光入射部と、側壁に前記ワークの加工点を観測するための観測光を通過させる観測光通過部とを有する筐体と、
    該筐体の内部に配設されたビームスプリッタと、を備え、
    該ビームスプリッタは、前記筐体の内部に入射した前記レーザ光を平行光線に変換するコリメータレンズと、前記観測光通過部を通して前記筐体の内部に入射した前記観測光を平行光線に変換する別のコリメータレンズと、平行光線に変換された前記レーザ光及び前記観測光を前記加工点に向けて集光する集光レンズと、前記筐体の内部に入射した前記観測光を前記加工点に向けて反射する一方、前記加工点で反射された戻り光を前記観測光通過部から前記筐体の外部に導くミラーとが一体化されてなることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、
    前記ビームスプリッタは、前記レーザ光入射部に対向する面に第1凸部が、前記観測光通過部に対向する面に第2凸部が、前記ワークに対向する面に第3凸部が形成されてなり、
    前記第1凸部が前記コリメータレンズとして、前記第2凸部が前記別のコリメータレンズとして、前記第3凸部が前記集光レンズとしてそれぞれ機能し、
    前記ミラーは、前記ビームスプリッタの内部に設けられ、前記レーザ光を透過させる一方、前記観測光を反射する波長選択ミラーであることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  3. 請求項2に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、
    前記ビームスプリッタの前記第1〜第3凸部と前記波長選択ミラーとは、前記レーザ光の光軸と前記波長選択ミラーで反射され前記加工点に向かう前記観測光の光軸とを一致させるように配置されていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  4. 加工用のレーザ光を出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ光を受け取ってワークの加工点に向けて出射する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッドと、
    前記レーザ加工ヘッドに接続され、前記加工点に向けて観測光を出射する一方、前記加工点で反射された戻り光を受光して前記加工点の状態を観測する加工点観測装置と、を少なくとも備えるレーザ加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020145337A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社ディスコ 被加工物の分割方法

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