JP4694290B2 - 有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置 - Google Patents

有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置に関し、また干渉縞の利用により高精度のアライメントができる有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置に関する。
従来、レンズの透過光量の測定は、例えば図5や図6に示す装置を用いて行っていた。
図5に示す装置においては、半導体レーザ110から出射され、コリメータレンズ121で平行光化された光の一部がハーフミラー122を透過して被測定レンズ60に入射する。被測定レンズ60を透過した光は、反射ミラー115で反射されて再び被測定レンズ60を透過し、ハーフミラー122で一部が透過し、残りは反射され集光レンズ125で集光されて絞り127を経て積分球141に入射する。積分球141に入射した光はその光量がフォトダイオード142で電流に変換されてその電流値が電流計143で測定される。このように電流値を測定することにより、電流値に対応する被測定レンズ60の透過光量を求めることができる。
一方、図6に示す装置においては、半導体レーザ110から出射され、コリメータレンズ121で平行光化された光が被測定レンズ60に入射する。被測定レンズ60を透過した光は、集光レンズ128、絞り127を経て積分球141に入射する。積分球141に入射した光はその光量がフォトダイオード142で電流に変換されてその電流値が電流計143で測定される。このように電流値を測定することにより、電流値に対応する被測定レンズ60の透過光量を求めることができる。
特開2002−90302号公報 特許第3406944号公報
しかし、上述の装置においては被測定レンズに平行光を入射してその透過率を測定しているため、レンズの有効径に合わせた有限光を照射したときの透過率が求められる有限系光学素子(例えばピックアップレンズ)の透過率測定を行うことは困難であった。
図5に示す装置を用いて有限系光学素子の透過率を測定するとしても、反射ミラー115をその光軸方向(図中のZ方向)に移動させて被測定レンズ60と反射ミラー115の距離を調整して、被測定レンズ60から出射した光が反射ミラー115上の1点に集まるようにしてある(キャッツアイ状態)。キャッツアイ状態は、反射ミラー115に垂直入射させた場合の反射光とは反射率が異なるため、正確な透過光量を測定することができなかった。
また、図6に示す装置を用いて有限系光学素子の透過率を測定する場合においては、被測定レンズ60を透過させるのは1回だけであり、ハーフミラー122を設ける必要がないため構成をシンプルにすることができるが、絞り127のスポット径が非常に小さいため被測定レンズ60の位置決めが困難であった。
さらに、図5及び図6に示す装置では、あらかじめマスターレンズの透過光量に対応する電流値を測定しておいてから被測定レンズ60の透過光量に対応する電流値を測定し、両者を比較して相対的な透過光量を求めていた。このため、被測定レンズ60の種類、ロット等が変わるたびに測定の基準となるマスターレンズを用意しなければならなかった。
上記問題点を解決するために、本発明の透過率測定装置は、平行光が入射される集光レンズと、集光レンズにより集光された光を被測定レンズの有効径に対応するNAの光とする絞りと、集光レンズの光軸方向に移動可能であって、集光レンズを透過し、被測定レンズの有効径に対応する光の焦点位置に、曲率中心を合わせる凹面鏡と、凹面鏡で反射され、再び集光レンズに入射して平行光となった光の光量を測定する光量測定部と、基準平面板によって反射された光と、基準平面板を透過した後に被測定レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び前記被測定レンズ及び基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察する干渉縞観察部と、を有することを特徴とする。
本発明を方法としてみると、平行光を集光レンズにより集光し、絞りにより被測定レンズの有効径に対応するNAの光(NAの光は、入射する光をNA(開口数)に収束することができるレンズによる収束光をいう)の有限光とする有限光生成ステップと、有限光の焦点位置に凹面鏡の曲率中心を合わせる参照光オートコリメーションステップと、有限光を凹面鏡に照射し、この凹面鏡で反射され、集光レンズを再び透過することにより平行光化された反射光の光量を測定する反射光量測定ステップと、有限光を被測定レンズに透過させ、被測定レンズを透過した測定光の焦点位置に凹面鏡の曲率中心を合わせる測定光オートコリメーションステップと、集光レンズ及び被測定レンズを透過し、凹面鏡で反射し、被測定レンズ及び集光レンズを再び透過した後の平行光の光量を測定する透過光量測定ステップと、反射光量測定ステップで測定した光量と、透過光量測定ステップで測定した光量とを用いて被測定レンズの透過率を算出する透過率算出ステップと、を有することを特徴とする。
参照光オートコリメーションステップは、基準平面板によって反射された光と、基準平面板を透過した後に集光レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び前記集光レンズ及び基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察することによって凹面鏡のアライメントを行う凹面鏡アライメントステップを含み、測定光オートコリメーションステップは、基準平面板によって反射された光と、基準平面板を透過した後に集光レンズ及び被測定レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び被測定レンズ、集光レンズ及び基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察することによって被測定レンズのアライメントを行う被測定レンズアライメントステップを含むことができる。
凹面鏡によって反射された光及び被測定レンズを透過した光は、それらの光量をそれぞれ電流値として測定されることが好ましく、積分球で集められて光電変換素子によってその光量を電流に変換することができる。
光電変換素子は、フォトダイオードとすることができる。
本発明によると、有限系光学素子の透過率測定を行うことができる。反射光量(参照光の光量)および被測定レンズ(有限系光学素子)の透過光量(測定光の光量)測定は、同一の凹面鏡、同一の硝材やコートを有する凹面鏡、または同一の反射率を有する凹面鏡を用いている。反射光量(参照光の光量)測定時は、凹面鏡を移動することにより被測定レンズの有効径に対応するNAの光の焦点位置を凹面鏡の曲率中心にあわせ、透過光量(測定光の光量)測定時は、凹面鏡を移動することにより被測定レンズの焦点位置を凹面鏡の曲率中心にあわせて、凹面鏡に対して一様に垂直に入射させている(オートコリメーション状態)。
これにより、凹面鏡で反射した光は、入射した光と同じ光路を通るため、それぞれ同じ反射率が得られる。したがって、被測定レンズ(有限系光学素子)の反射光量および透過光量を高精度で測定することができ、得られた光量から正確な透過率を求めることができる。
また、干渉縞を利用することにより、被測定レンズ(有限系光学素子)の位置決めの困難性を解消し、高精度のアライメントを容易に行うことができる。さらに、測定レンズの種類が変わってもマスターレンズを必要としなくて良い。
以下、本発明の有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置の一実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る透過率は、集光レンズにより集光されて絞りを通過して凹面鏡で反射される光(参照光)の光量を測定し、集光レンズにより集光されて絞りを通過して被測定レンズを透過し、凹面鏡で反射されて再び被測定レンズと集光レンズを透過する光(測定光)の光量を測定し、それぞれ得られる光量をもとに算出する。
(参照光の光量測定装置)
集光レンズにより集光されて絞りを通過して凹面鏡で反射される光の光量を測定するには、図1に示す構成の装置を用いる。この装置においては、光源としての半導体レーザ10から出射する光の光路上に、半導体レーザ10側からコリメータレンズ21、ハーフミラー22、基準平面板31、ハーフミラー23、集光レンズ28、絞り29、凹面鏡32の順に配置している。ハーフミラー22で反射される光の光路上には、干渉縞観察部50があり、ハーフミラー23で反射される光の光路上には、光量測定部40を配置している。
コリメータレンズ21は、半導体レーザ10からの入射光を平行光化する。ハーフミラー22、23は、それぞれ、半導体レーザ10からの出射光の進行方向に対して45度傾けられており、入射光の一部を反射し、残りを透過する性質を備えており、コリメータレンズ21で平行光化された平行光は、一部が反射され、残りは透過する。
基準平面板31は、半導体レーザ10から出射する光の光路に対して垂直に配置されており、高精度に研磨された平面ガラス板であって、光源から遠い面には参照面31aが設けられており、この参照面31aは基準平面板31に入射した光の一部を透過し、残りを反射する性質を有している。また、参照面31aにより反射した光と、参照面31aを透過した後に被測定レンズを透過した光との干渉縞を得ることができる。
集光レンズ28は、半導体レーザ10からの出射光の光路上に配置され、任意のNAを有するレンズである。半導体レーザ10からの入射光をコリメータレンズ21で平行光化された光は、ハーフミラー22、基準平面板31、ハーフミラー23を透過し、集光レンズ28に入射すると、凹面鏡32に向けて集光された後に、絞り29を通過し、凹面鏡32に向かい有限光となる。有限光は、集光される任意のNAの光が、絞りを通過することにより、一定のNAの光となる光のことである。
絞り29は、平行光を集光レンズ28に入射させて得られる任意のNA1(開口数)の光24aを、被測定レンズの有効径に合わせたNA2の光24bにする。凹面鏡32は、高精度に研磨された曲面状のガラスからなり、絞り29に近い表面に銀が沈着されている。凹面鏡32はNA2をカバーし、絞り29を通過する光の焦点位置に、曲率中心を合わせて配置される。このように凹面鏡32を配置すると、凹面鏡32に入射した光は垂直に入射し、入射した光と同じ光路を通り(オートコリメーション状態)、再び集光レンズ28を透過して平行光となる。
凹面鏡32で反射した光は、入射した光と同じ光路を通り、集光レンズ28を透過して平行光化し、ハーフミラー23で一部が反射され、残りは透過する。ハーフミラー23で反射された光は、その光路上に配置された集光レンズ26によって集光されて、絞り27を通って光量測定部40に入射する。
光量測定部40は、積分球41、フォトダイオード(光電変換素子)42、電流計43を有している。積分球41は、球状の内面に硫酸バリウム等の拡散物質を塗布したものであって、入射した光を集積する。 積分球41の内面には、入射した光の光量を電流に変換するフォトダイオード42の一端が設けられており、変換された電流値を電流計43で測定し、凹面鏡32で反射された光の光量を測定することができる。なお、光電変換素子は、光量を電流に変換することができれば、フォトダイオードに限らず、トランジスタ、フォトリフレクタを用いることができる。
凹面鏡32で反射された光のうち、ハーフミラー23及び基準平面板31を透過した光は、ハーフミラー22で一部が反射され、残りは透過する。ハーフミラー22で反射された光は、その光路上に配置された集光レンズ25によって集光されて、干渉縞観察部50に入射する。干渉縞観察部50には、干渉縞観察カメラ51およびモニター52(または、干渉縞解析ユニット53)を有している。この干渉縞観察カメラ51には、基準平面板31の参照面31aにおいて反射され、ハーフミラー22で反射された光も入射しており、凹面鏡32で反射された光との干渉縞を干渉縞観察カメラ51に接続されたモニター52で観察することができる。干渉縞観察カメラ51には、アライメントのための基準画像データがあらかじめ保存されており、このデータに上記干渉縞の画像データを重ねてモニター52に表示し、これを観察することにより、凹面鏡32のアライメントを行うことができる。
(測定光の光量測定装置)
集光レンズにより集光されて絞りを通過して被測定レンズを透過し、凹面鏡で反射されて再び被測定レンズと集光レンズを透過する光の光量を測定するには、図2に示す構成の装置を用いて行う。この装置は、図1の絞り29及び凹面鏡32の間に被測定レンズ60を配置したものである。
被測定レンズ60は、半導体レーザ10からの出射光の光路上において絞り29につづいて、その光軸が半導体レーザ10からの出射光の進行方向と一致するように配置される。被測定レンズ60の有効径に合わせたNA2の光24bが被測定レンズ60に入射すると、凹面鏡32に向けてNA3の光24cが集光し、有限光となる。
凹面鏡32は、参照光測定において使用する凹面鏡と同じものを用いることができる。また、同じ硝材やコートを有するもの、または同一の反射率を有するものを用いることができる。凹面鏡32は、NA3の光を反射するのに十分な大きさである。被測定レンズ60を調整し、被測定レンズ60の焦点位置に、凹面鏡32の曲率中心を合わせる。このように配置して、被測定レンズ60を透過した光を凹面鏡32に対して垂直に入射させると、入射した光と同じ光路を通り(オートコリメーション状態)、再び被測定レンズ60を透過し、集光レンズ28を透過して平行光となる。
この平行光は、ハーフミラー23で一部が反射され、残りは透過する。ハーフミラー23で反射された光は、その光路上に配置された集光レンズ26によって集光されて、絞り27を通って積分球41内に入射する。積分球41に入射した光は、その内面に配置されたフォトダイオード42によって光量が電流に変換され、この電流値を電流計43で測定することによって、被測定レンズ60を透過した光の光量を測定することができる。
被測定レンズ60を再び透過した光のうち、ハーフミラー23及び基準平面板31を透過した光は、ハーフミラー22で一部が反射され、残りは透過する。ハーフミラー22で反射された光は、集光レンズ25によって集光されて、干渉縞観察カメラ51に入射する。この干渉縞観察カメラ51には、基準平面板31により反射された後にハーフミラー22で反射された光も入射しており、被測定レンズ60を透過した光との干渉縞が干渉縞観察カメラ51に接続されたモニター52で観察可能である。干渉縞観察カメラ51には、アライメントのための基準画像データがあらかじめ保存されており、このデータに上記干渉縞の画像データを重ねてモニター52に表示し、これを観察することにより、被測定レンズ60のアライメントを行うことができる。
本発明においては、図3に示す装置を用いて被測定レンズ60の干渉縞解析を行うことができる。この装置は、図2のモニター52に代えて干渉縞解析ユニット53を配置している。さらに、干渉縞解析ユニット53には基準平面板31の姿勢を変更可能な保持部54が接続されている。なお、モニター52と干渉縞解析ユニット53を同時に干渉縞観察カメラ51に接続しておき、測定内容に応じてモニター52と干渉縞解析ユニット53を同時に使用することもできる。
本発明による透過率の測定動作について説明する。
(参照光の光量測定方法)
参照光の光量の測定(図1)前に、絞り29の位置設定と凹面鏡32のアライメントを行う。絞り29は、集光レンズ28で集光されるNA1の光24aを被測定レンズ60の有効径に対応するNA2の光24bとなるように光軸方向に移動する(有限光生成ステップ)。絞り29の位置を固定し、集光レンズ28の焦点位置が凹面鏡32の曲率中心に一致する(オートコリメーション状態)ように凹面鏡32をその光軸方向に移動して位置を設定する(参照光オートコリメーションステップ)。凹面鏡32のアライメントは、基準平面板31における反射光と参照光とによる干渉縞をモニター52で観察しながら、凹面鏡32の保持部(図示せず)を制御して凹面鏡32の姿勢を調整し、その光軸方向に移動して行う。モニター52には、干渉縞観察カメラ51にあらかじめ保存されている基準画像データと、干渉縞の画像データとを重ねて表示することができる。アライメントができていない場合には、これらの画像データはモアレ縞が生じるが、凹面鏡32の姿勢を調整し、モアレ縞画像の縞の周期を最大としてモアレ縞が現れなくする(ワンカラー)ことによりアライメントを完了する。このように干渉縞を利用してアライメントを行うことにより、高精度に半導体レーザ10からの出射光に対するアライメント(垂直出し)を行うこ
とができる。
以上のようにアライメントされた凹面鏡32における参照光を積分球41内に取り込み、これをフォトダイオード42により電流に変換することによりオートコリメーション状態の参照光の光量に対応する電流値を測定することができる。
(測定光の光量測定方法)
図2に示すように、被測定レンズ60を絞り29と凹面鏡32の間に配置して、測定光の光量を測定する前に、絞り29の位置設定、被測定レンズ60および凹面鏡32のアライメントを行う。
絞り29は、集光レンズ28で集光されるNA1の光24aを被測定レンズ60の有効径に対応するNA2の光24bとなるように光軸方向に移動する(有限光生成ステップ)。集光レンズ28で集光されるNA1の光24aは、絞り29を通過することにより被測定レンズ60の有効径に対応するNA2の光24bとなり、被測定レンズ60に入射する。被測定レンズ60から出射するNA3の光24cの焦点位置が凹面鏡32の曲率中心に一致する(オートコリメーション状態)ように凹面鏡32をその光軸方向に移動する(測定光オートコリメーションステップ)。凹面鏡32のアライメントは、参照光の光量測定と同様の操作で行う。
被測定レンズ60のアライメントは、位置設定した絞り29とアライメントされた凹面鏡32を固定して、基準平面板31における反射光と被測定レンズ60の透過光とによる干渉縞をモニター52で観察しながら、被測定レンズ60の保持部(図示せず)を制御して被測定レンズ60の姿勢を調整して行う。モニター52には、干渉縞観察カメラ51にあらかじめ保存されている基準画像データと、干渉縞の画像データとを重ねて表示することができる。アライメントができていない場合には、これらの画像データによりモアレ縞が生じるが、被測定レンズ60の姿勢を調整し、モアレ縞画像の縞の周期を最大としてモアレ縞が現れなくする(ワンカラーにする)ことによりアライメントを完了する。このように干渉縞を利用してアライメントを行うことにより、半導体レーザ10からの出射光に対する被測定レンズ60のアライメント(垂直出し)を高精度に行うことができる。
(被測定レンズ60を透過した光の光量の測定)
以上のようにアライメントされた被測定レンズ60を透過して凹面鏡32で反射し、再び被測定レンズ60を透過し、集光レンズ28を透過して平行光になった光を積分球41内に取り込み、これをフォトダイオード42により電流に変換することによりオートコリメーション状態の測定光の光量に対応する電流値を測定することができる。
(透過率の算出)
被測定レンズ60の透過率の算出は、演算部53a(図3参照)内にあらかじめ記憶された演算手段によって、演算部53a内のメモリに記憶された、集光レンズにより集光されて絞りを通過して被測定レンズを透過し、凹面鏡で反射されて再び被測定レンズと集光レンズを透過する光(測定光)の光量と、集光レンズにより集光されて絞りを通過して凹面鏡で反射される光(参照光)の光量とにもとづいて、演算して被測定レンズ60の透過率を算出することができる。
(被測定レンズ60の干渉縞解析)
被測定レンズ60の干渉縞解析を行う場合を図3に示す。干渉縞観察カメラ51に干渉縞解析ユニット53を接続する。すると、モニター53dに現在の被測定レンズ60の姿勢を示す数値データが表示される。操作者は、入力部53bにて数値データを入力し、その数値データに基づいて指示部53cから基準平面板31の保持部54に指示がされ、この保持部54が作動して被測定レンズ60が所定の姿勢をとるように調整する。また、観察される干渉縞は干渉縞観察カメラ51に入力され、干渉縞観察カメラ51から得られる干渉縞画像データに基づいて干渉縞解析ユニット53にて時間的縞解析や空間的縞解析を同時に行い、被測定レンズ60の光学性能を算出し、モニター53dに表示することができる。
なお、干渉縞解析に必要な被測定レンズ60の姿勢情報をあらかじめ干渉縞解析ユニット53内の記憶部(図示せず)に保存しておいて、操作者による干渉縞解析開始の指示により自動的にモニター53dに姿勢情報を出力して干渉縞解析を行うこともできる。
本実施形態の変形例について図4を参照しつつ説明する。この例においては、図2においてハーフミラー22とハーフミラー23との間に配置された基準平面板31に代えて、半導体レーザ10から入射してハーフミラー22で反射される光の進行方向にミラー34を配置してある。このような構成とすると、半導体レーザ10からハーフミラー22に入射する光は、一部は透過してハーフミラー23、集光レンズ28、絞り29を経て被測定レンズ60へ向かう。そして、ハーフミラー22に入射する残りの光は、反射してミラー34へ向かう。
被測定レンズ60を透過した光は、凹面鏡32で反射されて再び被測定レンズ60を透過し、一部はハーフミラー23で反射して集光レンズ26、絞り27を経て積分球41に入射し、ハーフミラー23を透過した光の一部はハーフミラー22で反射されて集光レンズ25を経て干渉縞観察カメラ51に入射する。一方、ミラー34では入射光がほとんど反射され、ハーフミラー22へもどる。この光がハーフミラー22を透過すると集光レンズ25で集束されて干渉縞観察カメラ51に入射する。
本発明の実施形態に係る反射光量の測定を行うときの装置構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る透過率の測定を行うときの装置構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る干渉縞解析を行うときの装置構成を示す図である。 本発明の実施形態の変形例における装置構成を示す図である。 従来の透過率測定方法における装置構成を示す図である。 従来の透過率測定方法における装置構成を示す図である。
符号の説明
10 半導体レーザ
21 コリメータレンズ
22 ハーフミラー
23 ハーフミラー
24a NA1の光
24b NA2の光
24c NA3の光
25 集光レンズ
26 集光レンズ
27 絞り
28 集光レンズ
29 絞り
31 基準平面板
31a 参照面
32 凹面鏡
34 ミラー
40 光量測定部
41 積分球
42 フォトダイオード
50 干渉縞観察部
51 干渉縞観察カメラ
52 モニター
53 干渉縞解析ユニット
53a 演算部
53b 入力部
53c 指示部
53d モニター
54 保持部
60 被測定レンズ

Claims (9)

  1. 平行光を集光レンズにより集光し、絞りにより被測定レンズの有効径に対応するNAの光の有限光とする有限光生成ステップと、
    前記有限光の焦点位置に凹面鏡の曲率中心を合わせる参照光オートコリメーションステップと、
    前記有限光を前記凹面鏡に照射し、この凹面鏡で反射され、前記集光レンズを再び透過することにより平行光化された反射光の光量を測定する反射光量測定ステップと、
    前記有限光を前記被測定レンズに透過させ、前記被測定レンズを透過した測定光の焦点位置に凹面鏡の曲率中心を合わせる測定光オートコリメーションステップと、
    前記集光レンズ及び前記被測定レンズを透過し、凹面鏡で反射し、前記被測定レンズ及び前記集光レンズを再び透過した後の平行光の光量を測定する透過光量測定ステップと、
    前記反射光量測定ステップで測定した光量と、前記透過光量測定ステップで測定した光量とを用いて前記被測定レンズの透過率を算出する透過率算出ステップと、
    を有することを特徴とする有限系光学素子の透過率測定方法。
  2. 前記参照光オートコリメーションステップは、
    基準平面板によって反射された光と、前記基準平面板を透過した後に集光レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び前記集光レンズ及び前記基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察することによって前記凹面鏡のアライメントを行う凹面鏡アライメントステップを含み、
    前記測定光オートコリメーションステップは、
    基準平面板によって反射された光と、前記基準平面板を透過した後に集光レンズ及び被測定レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び前記被測定レンズ、前記集光レンズ及び前記基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察することによって前記被測定レンズのアライメントを行う被測定レンズアライメントステップを含む、請求項1記載の有限系光学素子の透過率測定方法。
  3. 前記透過光量測定ステップにおいては、光量を電流値として測定する請求項1又は請求項2記載の有限系光学素子の透過率測定方法。
  4. 積分球で集められる光を光電変換素子によって電流に変換する請求項1から3のいずれか1項記載の有限系光学素子の透過率測定方法。
  5. 前記光電変換素子は、フォトダイオードである請求項1から4のいずれか1項記載の有限系光学素子の透過率測定方法。
  6. 平行光が入射される集光レンズと、
    前記集光レンズにより集光された光を被測定レンズの有効径に対応するNAの光とする絞りと、
    前記集光レンズの光軸方向に移動可能であって、前記集光レンズを透過し、被測定レンズの有効径に対応する光の焦点位置に、曲率中心を合わせる凹面鏡と、
    前記凹面鏡で反射され、再び集光レンズに入射して平行光となった光の光量を測定する光量測定部と、
    基準平面板によって反射された光と、前記基準平面板を透過した後に被測定レンズを透過し、凹面鏡によって反射され、再び前記被測定レンズ及び前記基準平面板を透過した光と、によって得られる干渉縞を観察する干渉縞観察部と、
    を有することを特徴とする有限系光学素子の透過率測定装置。
  7. 前記光量測定部においては、光量を電流値として測定する請求項6記載の有限系光学素子の透過率測定装置。
  8. 前記光量の測定は、光を積分球で集めて光電変換素子によってその光量を電流に変換することによって行う請求項6又は請求項7記載の有限系光学素子の透過率測定装置。
  9. 前記光電変換素子は、フォトダイオードである請求項6から8のいずれか1項記載の有限系光学素子の透過率測定装置。
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