JP5568912B2 - 発光素子ヘッドの特性計測装置および発光素子ヘッドの光量補正方法 - Google Patents

発光素子ヘッドの特性計測装置および発光素子ヘッドの光量補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子ヘッド、画像形成装置、発光素子ヘッドの特性計測装置、発光素子ヘッドの光量補正方法に関する。
電子写真方式を採用した、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、一様に帯電された感光体上に、画像情報を光記録手段によって照射することにより静電潜像を得た後、この静電潜像にトナーを付加して可視化し、記録紙上に転写して定着することによって画像形成が行なわれる。かかる光記録手段として、レーザを用いて主走査方向にレーザ光を走査させて露光する光走査方式の他、近年では、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイ光源を主走査方向に多数、配列してなるLEDヘッドを用いた光記録手段が採用されている。
特許文献1には、ライン状に配列された複数のLED各々の光量を補正するための光量補正データであって、感光体ドラムの入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したEEPROMと、EEPROMに格納された光量補正データに基づいて、LEDの光量を補正して発光させる信号発生回路とを含み、EEPROMに格納された光量補正データは、感光体ドラムの入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有する拡大光学系とラインCCDとを含むセンサ系により測定された光量データに基づいて生成されるプリントヘッドの特性計測装置が開示されている。
特開2007−86022号公報
ここで、例えば、感光体ドラムの感光体の入射光角度依存性に変化があった場合においても、正確な光量補正データを得ることが望まれる。
本発明は、各発光素子の光量補正データをより正確に得ることができ、発光光量のばらつきが少ない発光素子ヘッド等を提供することを目的とする。
請求項に記載の発明は、複数の発光素子が主走査方向に列状に配された発光素子アレイを有する発光素子ヘッドの当該発光素子から出射された光を透過させ、当該発光素子アレイの光出力により露光される感光体の屈折率と同程度の屈折率を有する透過部材と、前記透過部材を透過した光を拡散する拡散部材である積分球と、前記積分球により拡散された光の光量を前記発光素子の光量を補正するための光量補正値を算出するために測定する光量測定手段と、を備えることを特徴とする発光素子ヘッドの特性計測装置である。
請求項2に記載の発明は、前記光量測定手段は、電荷結合素子により光電変換された電荷をフルビニング処理して読み出すことで前記光量を測定することを特徴とする請求項に記載の発光素子ヘッドの特性計測装置である。
請求項に記載の発明は、前記光量測定手段は、前記発光素子ヘッドの光軸に対し20度以下の角度で前記積分球に入射する光の一次反射光を入射させない位置に配置することを特徴とする請求項またはに記載の発光素子ヘッドの特性計測装置である。
請求項に記載の発明は、複数の発光素子が主走査方向に列状に配された発光素子アレイを有する発光素子ヘッドの当該発光素子から出射された光を集光し、集光された光を前記発光素子アレイの光出力により露光される感光体の屈折率と同程度の屈折率を有する透過部材を通して透過させ、前記透過部材を透過した光を拡散部材である積分球により拡散させ、前記積分球により拡散した光の光量を測定し、測定された前記光量から前記発光素子の光量を補正するための光量補正値を算出し、前記光量補正値から前記発光素子の光量を補正することを特徴とする発光素子ヘッドの光量補正方法である。
請求項1の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、光学系の収差の影響や迷光の影響をより受けにくい発光素子ヘッドの物性計測ができる。また本構成を採用しない場合に比較して、より簡易な方法で光を拡散することができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、より高精度に光量を測定することができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、光学系の収差の影響や迷光の影響をより低減することができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、各発光素子の光量補正をより正確に行なうことができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用される発光素子ヘッドの構成を示した図である。 発光素子ヘッドにおける回路基板および発光部の上面図である。 回路基板上に形成されている配線図を示した図である。 (a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発光チップの構造を説明した図である。 自己走査型発光素子アレイ(SLED)チップである発光チップの回路構成を説明するための図である。 信号発生回路およびレベルシフト回路から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。 信号発生回路の構成を示すブロック図である。 基準クロック発生部の構成を説明するブロック図である。 点灯時間制御・駆動部の構成を説明するブロック図である。 特性計測装置の構成を示した図である。 CCDボードについて説明した図である。 フルビニング処理について説明した図である。 光量補正値データを生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。 補正特性値を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般にタンデム型と呼ばれる画像形成装置である。この画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3に接続され、これらから受信された画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される複数のエンジンからなる画像形成ユニット11を備えている。この画像形成ユニット11は、トナー像形成手段の一例である4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kから構成されている。画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、それぞれ、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面に塗布された感光体を予め定められた電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体を露光し静電潜像を形成する発光素子ヘッド14、発光素子ヘッド14によって形成された静電潜像を現像する現像手段の一例としての現像器15を備えている。ここで、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、現像器15に収納されたトナーを除いて、構成に違いはない。そして、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像を記録媒体の一例としての記録用紙に多重転写させるために、この記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト21と、用紙搬送ベルト21を駆動させるロールである駆動ロール22と、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙に転写させる転写手段の一例としての転写ロール23と、記録用紙にトナー像を定着させる定着手段の一例としての定着器24とを備えている。
この画像形成装置1において、画像形成プロセス部10は、画像出力制御部30から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。そして、画像出力制御部30による制御の下で、パーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3から受信された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、画像形成ユニット11に供給される。そして、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電器13により予め定められた電位に帯電され、画像処理部40から供給された画像データに基づいて発光する発光素子ヘッド14により露光される。これにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上には黒(K)色のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された感光体ドラム12上の各色トナー像は、矢印B方向に移動する用紙搬送ベルト21の移動に伴って供給された記録用紙に、転写ロール23に印加された転写電界により、順次静電転写され、記録用紙上に各色トナーが重畳された合成トナー像が形成される。
その後、合成トナー像が静電転写された記録用紙は、定着器24まで搬送される。定着器24に搬送された記録用紙上の合成トナー像は、定着器24によって熱および圧力による定着処理を受けて記録用紙上に定着され、画像形成装置1から排出される。
<発光素子ヘッドの説明>
図2は、本実施の形態が適用される発光素子ヘッド14の構成を示した図である。この発光素子ヘッド14は、ハウジング61、発光素子として複数のLEDを備えた発光素子アレイ63、発光素子アレイ63や発光素子アレイ63を駆動する信号発生回路100(後述の図3参照)等を搭載する回路基板62、発光素子アレイ63から出射された光出力を集光して感光体ドラム12表面に結像させる光学素子の一例としてのロッドレンズ(径方向屈折率分布型レンズ)アレイ64を備えている。
ハウジング61は、例えば金属で形成され、回路基板62およびロッドレンズアレイ64を支持し、発光素子アレイ63の発光点とロッドレンズアレイ64の焦点面とが一致するように設定されている。また、ロッドレンズアレイ64は、感光体ドラム12の軸方向(主走査方向)に沿って配置されている。
<発光素子アレイの説明>
図3は、発光素子ヘッド14における回路基板62および発光素子アレイ63の上面図である。
図3に示すように、発光素子アレイ63は、回路基板62上に、60個の発光素子アレイチップの一例としての発光チップC(C1〜C60)を、主走査方向に二列に向かい合わせて千鳥状に配置して構成されている。さらに、前述したように、回路基板62は、発光素子アレイ63を駆動する信号発生回路100を搭載している。
図4は、回路基板62上に形成されている配線図を示した図である。図4に示したように、回路基板62上には、発光チップC(C1〜C60)に電力を供給する+3.3Vの電源ライン105および接地(GND)された電源ライン106、信号発生回路100から発光チップCに対して点灯信号φI(φI1〜φI58)を送信する信号ライン107(107_1〜107_58)、転送信号CK1(CK1_1〜1_6)を送信する信号ライン108(108_1〜108_6)、転送信号CK2(CK2_1〜2_6)を送信する信号ライン109(109_1〜109_6)が配線されている。
そして、各発光チップCには、信号ライン107を介して、各発光チップCに対する点灯信号φIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれ各発光チップCに入力される。
<発光素子アレイチップの説明>
図5(a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発光チップCの構造を説明した図である。
図5(a)は、発光チップCをLEDの光が出射する方向から見た図である。また図5(b)は、図5(a)のVb−Vb断面図である。
発光チップCには、基板80の両側にボンディングパッド81が配され、また両側のボンディングパッド81に挟まれる領域には、LED82が直線状に等間隔で列状に配されている。そして、それぞれのLED82には光が出射する側にマイクロレンズ83が形成されている。このマイクロレンズ83は、LED82から出射した光を集光し、感光体ドラム12(図2参照)に対して、効率よく光を入射させることができる。
このマイクロレンズ83は、光硬化性樹脂等の透明樹脂からなり、より効率よく光を集光するためその表面は非球面形状をとることが好ましい。また、マイクロレンズ83の大きさ、厚さ、焦点距離等は、使用されるLED82の波長、使用される光硬化性樹脂の屈折率等により決定される。
<自己走査型発光素子アレイチップの説明>
なお、本実施の形態では、発光チップCとして例示した発光素子アレイチップとして自己走査型発光素子アレイ(SLED:Self-Scanning Light Emitting Device)チップを使用するのが好ましい。自己走査型発光素子アレイチップは、発光素子アレイチップの構成要素としてpnpn構造を持つ発光サイリスタを用い、発光素子の自己走査が実現できるように構成したものである。
図6は、自己走査型発光素子アレイ(SLED)チップである発光チップCの回路構成を説明するための図である。なお、ここでは、発光チップC1を例として説明を行うが、他の発光チップC2〜C60も発光チップC1と構成に違いはない。
本実施の形態の発光チップC1は、レベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続されている。レベルシフト回路104は、抵抗R1BとコンデンサCo1、および抵抗R2BとコンデンサCo2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端が発光チップC1の入力端子に接続され、他端が信号発生回路100の出力端子に接続されている。そして、信号発生回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて、転送信号CK1および転送信号CK2を発光チップC1に出力するように構成されている。
図6に示したように、発光チップC1は、スイッチ素子としての128個のサイリスタS1〜S128、発光素子としての128個のLEDL1〜L128、128個のダイオードD1〜D128、128個の抵抗R1〜R128、さらには信号ラインに過剰な電流が流れるのを防止する転送電流制限抵抗R1A、R2Aで構成されている。なおここでLEDL1〜L128は、図5で説明を行なったLED82に対応する。
なお、ここでは、LEDL1〜L128への電流の供給を制御するサイリスタS1〜S128とダイオードD1〜D128とで主に構成される部分を転送部と呼ぶ。
本実施の形態の発光チップC1では、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は電源ライン105に接続されている。この電源ライン105には電源電圧VDD(VDD=+3.3V)が供給される。
奇数番目サイリスタS1、S3、…、S127のカソード端子(出力端)K1、K3、…、K127には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R1Aを介して転送信号CK1が送信される。
また、偶数番目のサイリスタS2、S4、…、S128のカソード端子(出力端)K2、K4、…、K128には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R2Aを介して転送信号CK2が送信される。
一方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン106に各々接続されている。なお、電源ライン106は接地(GND)されている。
また、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128と、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられたLEDL1〜L128のゲート端子とは各々接続される。
さらに、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128には、ダイオードD1〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS1〜S127のゲート端子G1〜G127には、次段のダイオードD2〜D128のアノード端子に各々接続されている。すなわち、各ダイオードD1〜D128はゲート端子G1〜G127を挟んで直列接続されている。
ダイオードD1のアノード端子は転送電流制限抵抗R2Aおよびレベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続され、転送信号CK2が送信される。また、LEDL1〜L128のカソード端子は、信号発生回路100に接続されて、点灯信号φIが送信される。
さらには、発光チップC1には、転送部においてサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128を覆うように遮光マスク50を配置している。これは、画像形成動作中に、オン状態にあって電流が流れている状態におけるサイリスタS1〜S128や、電流が流れている状態におけるダイオードD1〜D128からの発光を遮断し、不要光が感光体ドラム12を露光することを抑制するために設けられている。
次に、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力される発光チップC1を駆動する信号(駆動信号)について説明する。
図7は、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。なお、図7に示すタイミングチャートでは、すべてのLEDが光書き込みを行う(発光する)場合について表記している。
(1)まず、画像形成装置1から信号発生回路100にリセット信号(RST)が入力されることによって、信号発生回路100では、転送信号CK1Cをハイレベル(以下、「H」と記す。)、転送信号CK1Rを「H」として、転送信号CK1が「H」に設定され、また、転送信号CK2Cをローレベル(以下、「L」と記す。)、転送信号CK2Rを「L」として、転送信号CK2がローレベル(「L」)に設定されて、すべてのサイリスタS1〜S128がオフの状態に設定される(図7(a))。
(2)リセット信号(RST)に続いて、信号発生回路100から出力されるライン同期信号Hsyncが「H」になり(図7(A))、発光チップC1の動作を開始する。そして、このライン同期信号Hsyncに同期して、図7(E)、(F)、(G)に示すように、転送信号CK2Cおよび転送信号CK2Rを「H」として、転送信号CK2を「H」とする(図7(b))。
(3)次に、図7(C)に示すように、転送信号CK1Rを「L」にする(図7(c))。
(4)これに続いて、図7(B)に示すように、転送信号CK1Cを「L」にする(図7(d))。
この状態においては、サイリスタS1のゲート電流が流れ始める。その際に、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rをハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS1のゲート電流により、サイリスタS1がオンし始め、ゲート電流が徐々に上昇する。それとともに、レベルシフト回路104のコンデンサCo1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
(5)予め定められた時間(転送信号CK1電位がGND近傍になる時間)の経過後、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rを「L」にする(図7(e))。そうすると、ゲートG1電位が上昇することによって信号ラインΦ1電位の上昇および転送信号CK1電位の上昇が生じ、それに伴いレベルシフト回路104の抵抗R1B側に電流が流れ始める。その一方で、転送信号CK1電位が上昇するのに従い、レベルシフト回路104のコンデンサCo1に流れ込む電流は徐々に減少する。
そして、サイリスタS1が完全にオンし、定常状態になると、サイリスタS1のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路104の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサCo1には流れない。
なお、このとき、図7(B)に示すように、信号発生回路100のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図7(e))。
(6)サイリスタS1が完全にオンした状態で、図7(H)に示すように、点灯信号ΦIを「L」にする(図7(f))。このとき、ゲートG1電位>ゲートG2電位であるため、サイリスタ構造のLEDL1のほうが早くオンし、点灯する。LEDL1がオンするのに伴って、信号ラインΦ1の電位が上昇するため、LEDL2以降のLEDはオンすることはない。すなわち、LEDL1、L2、L3、L4、…は、最もゲート電圧の高いLEDL1のみがオン(点灯)することになる。
(7)次に、図7(F)に示すように、転送信号CK2Rを「L」にすると(図7(g))、図7(c)の場合と同様に電流が流れ、レベルシフト回路104のコンデンサCo2の両端に電圧が発生する。
(8)図7(E)に示すように、この状態で転送信号CK2Cを「L」にすると(図7(h))、サイリスタスイッチS2がターンオンする。
(9)そして、図7(B)、(C)に示すように、転送信号CK1C、CK1Rを同時に「H」にすると(図7(i))、サイリスタスイッチS1はターンオフし、抵抗R1を通って放電することによってゲートG1電位は除々に下降する。その際、サイリスタスイッチS2は完全にオンする。したがって、点灯信号端子IDからの画像データに対応した点灯信号ΦIを「L」/「H」することで、LEDL2を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合ゲートG1の電位はすでにゲートG2の電位より低くなっているため、LEDL1がオンすることはない。
(10)上記した動作を順次行い、LEDL1〜L128を順次点灯させる。
そして、終端のLEDL128が消灯した図7中の「転送動作期間」の後においては、転送信号CK1C、CK1Rを「H」として転送信号CK1を「H」とし、さらに転送信号CK2C、CK2Rを「H」として転送信号CK2を「H」として、転送信号CK1および転送信号CK2を共に予め定められた時間だけ「H」の状態に保つ(図7中、「転送サイリスタをオフ」)。それによって、すべてのサイリスタS1〜S128がオフする。したがって、この状態においては、すべてのサイリスタS1〜S128に電流が流れることはないので、サイリスタS1〜S128は消灯(非点灯)の状態に保持される。
(11)さらに、転送信号CK1、CK2を共に予め定められた時間だけ「H」の状態に保った後、転送信号CK2C、CK2Rを「L」として転送信号CK2を「L」とする(図7中、「転送部に電流を流さない期間」)。これによって、ダイオードD1〜D128にも電流が流れることがないので、すべてのダイオードD1〜D128も非点灯の状態が保持される。
それにより、点灯信号ΦIが出力されて画像形成が終了した後の、感光体ドラム12(図1参照)が回転を停止した状態を含んだ非定常動作時においては、発光チップC1の転送部に対して電流が印加されない。そのため、感光体ドラム12が回転を停止している状態では、LEDL1〜L128とともに、転送部に配置されたサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128にも電流が流れることはなく、サイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128から光が出射されることがないので、感光体ドラム12が不要に露光されることが抑えられている。
<信号発生回路の説明>
続いて、信号発生回路100の構成を詳細に説明する。
図8は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各発光チップCに対応して設けられた駆動部の一例としての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信されてくる。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7553〜7680ドット目と各発光チップC毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60に出力する。
濃度ムラ補正データ部112は、各発光チップC内の各LED毎の光量のバラツキ等に起因する画像形成時の画像濃度ムラを修正するための濃度ムラ補正データを生成し、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60に出力する。この濃度ムラ補正データは、例えば、各LED毎に、各LEDによる光量のバラツキ等に応じて設定されたパルス数として形成される。
EEPROM102には、後段で説明する特性計測装置200により測定され、算出された各LED毎の光量補正情報としての光量補正値データや、必要に応じて、その他の濃度ムラ補正のためのデータが格納されている。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から濃度ムラ補正データ部112に対して、各LED毎の光量補正値データ等がダウンロードされる。濃度ムラ補正データ部112は、取得した各LED毎の光量補正値データに基づいて、さらには、必要に応じて光量補正値データとその他のデータとに基づいて、濃度ムラ補正データを生成し、それを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60に出力する。
基準クロック発生部116は、本体の制御部30、タイミング信号発生部114、および点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60と接続されている。
図9(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、分周器1/M142、分周器1/N144、位相比較器146、および電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、ルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。LUT132には制御部30からの光量調節データに基づいて分周比M、Nを決定するためのテーブルが記憶されている。水晶発振器140は分周器1/N144と接続されており、予め定められた周波数で発振し、発振した信号を分周器1/N144へと出力する。分周器1/N144はLUT132および位相比較器146と接続されており、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Nに基づいて水晶発振器140で発振された信号を分周する。位相比較器146は、分周器1/M142、分周器1/N144、および電圧制御発振器148と接続されており、分周器1/M142からの出力信号と、分周器1/N144からの出力信号とを比較する。この位相比較器146による比較結果(位相差)に応じて、電圧制御発振器148に供給するコントロール電圧が制御される。電圧制御発振器148はコントロール電圧に基づく周波数で、クロック信号を出力する。本実施の形態では、点灯可能期間を256に分割する周波数に相当するコントロール電圧が供給され、この周波数のクロック信号を生成して、すべての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60へ出力する。また、電圧制御発振器148は分周器1/M142とも接続されており、電圧制御発振器148から出力されたクロック信号は、分周器1/M142にも分岐されて入力される。分周器1/M142は、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Mに基づいて、電圧制御発振器148からフィードバックされたクロック信号を分周する。
タイミング信号発生部114は、制御部30および基準クロック発生部116と接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からの水平同期信号(Hsync)と同期して、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cを生成する。転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cは、レベルシフト回路104を介することにより転送信号CK1および転送信号CK2となって発光素子ヘッド14に出力される。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのHsync信号と同期して、画像データ展開部110から各画素に対応した画像データを読み出すためのデータ読出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各画素(各LED)に対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読出し信号を各々に対して出力している。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60とも接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのHsync信号と同期して、発光チップCの点灯開始のトリガ信号を出力している。
点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60は、各画素(各LED)の点灯時間を濃度ムラ補正データに基づいて補正し、発光チップCの各画素を点灯するための制御信号を生成する。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−60は、図10(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、プリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データに応じた基準クロック数の点灯パルスを発生する。
直線性補正部162は、発光チップC内の各LEDでの発光開始時間のバラツキを補正するために、PDOMV160からの点灯パルス信号を補正して出力する。具体的には、直線性補正部162は、複数の遅延回路164(本実施の形態では、164−0〜164−7の8個)、遅延選択レジスタ166、遅延信号選択部165、AND回路167、OR回路168、点灯信号選択部169を含んで構成されている。遅延回路164−0〜164−7は、PDOMV160と接続されており、各々がPDOMV160からの点灯パルス信号を遅延させるための異なる時間が設定されている。遅延選択レジスタ166は遅延信号選択部165および点灯信号選択部169と接続されており、遅延選択レジスタ166には、発光チップC内の各LED毎の遅延選択データ、および点灯信号選択データが格納されている。各LED毎の遅延選択データおよび点灯信号選択データは予め計測され、EEPROM102に格納されている。EEPROM102に格納された遅延選択データおよび点灯信号選択データは、マシン電源投入時に濃度ムラ補正データ部112を介して遅延選択レジスタ166にダウンロードされる。なお、格納手段としてフラッシュROMを用いることもでき、その場合には、フラッシュROM自体を遅延選択レジスタ166として機能させることができる。
遅延信号選択部165は、AND回路167およびOR回路168と接続されており、遅延選択レジスタ166に格納された遅延選択データに基づいて、遅延回路164−0〜164−7からの出力のいずれか1つを選択する。AND回路167は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理積、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の両方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。OR回路168は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理和、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の少なくとも一方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に格納された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスがMOSFET172を介して発光素子ヘッド14へと出力される。
また、図8に示したように、発光素子ヘッド14には3端子レギュレータ101が接続され、発光素子ヘッド14に対して3端子レギュレータ101から安定した+3.3Vの電圧が供給されている。
<発光素子ヘッドの光量補正値データの測定装置・算出方法の説明>
続いて、EEPROM102に格納される発光素子ヘッド14に関する光量補正値データの測定装置・算出方法について説明する。上述したように、光量補正値データは、画像形成時のチップC内のLED毎に生じる光量のバラツキを補正するためのデータであって、濃度ムラ補正データ部112において濃度ムラ補正データを生成する際に使用されるデータである。まず、発光素子ヘッド14の露光エネルギ分布(光量分布)を測定し、光量補正値データの算出を行なう発光素子ヘッド14の特性計測装置200について述べる。
図11は、発光素子ヘッド14の特性計測装置200の構成を示した図である。図11に示したように、特性計測装置200は、図12において後述するCCDセンサ258を備えCCDセンサ258からの出力を用いて発光素子ヘッド14からの光量分布を測定するCCDボード250、発光素子ヘッド14の発光チップC(図5参照)が配列された方向(主走査方向)を移動方向としてCCDボード250を移動させる移動ステージ262、移動ステージ262を等速移動させるステージドライバ263、発光素子ヘッド14に対して駆動信号を出力して各発光チップC内のLEDを点灯させる発光素子ヘッドドライバ264、CCDボード250から転送されたデータ信号を処理するCCDインタフェース280を備えている。
また、得られたデータ信号の処理や、移動ステージ262の移動制御、発光素子ヘッドドライバ264の制御等は、処理部であるパーソナルコンピュータ(PC)266にて実行される。このPC266は、画像データを取り込むためのフレームグラバー267、ステータス信号やデータ信号の入力やコントロール信号の出力等を制御するデジタルI/O268、ステージドライバ263の駆動を制御するモータコントローラ269等を備えている。移動ステージ262は、例えば、エア軸受けとリニアモータを使用した非接触構造を備えており、モータコントローラ269により、リニアエンコーダからのフィードバックによるPLL制御が行なわれ、CCDボード250の等速移動制御を実現している。
そして、特性計測装置200は、CCDセンサ258(図12参照)を有するCCDボード250を主走査方向に等速移動させながら、データをデジタル値に変換してPC266に取り込んでいる。
次にCCDボード250について詳細に説明を行なう。
図12は、CCDボード250について説明した図である。
図12に示したように、CCDボード250は、ロッドレンズアレイ64により集光され発光素子アレイ63のLED82から出射された光を透過させる透過部材254と、透過部材254を透過した光を拡散する拡散部材の一例としての積分球256と、積分球256により拡散された光の光量を測定する光量測定手段の一例としてのCCD(Charge Coupled Device)センサ258とを備える。また、ロッドレンズアレイ64の焦点面に設けられるスリット252を備える。
スリット252は、ロッドレンズアレイ64の焦点面に設けられることで、ロッドレンズアレイ64を通過した光以外の光が透過部材254および積分球256に入射することを抑制する部材である。
透過部材254は、ロッドレンズアレイ64およびスリット252を通過した光を透過させ、積分球256へ透過した光を入射させる。本実施の形態において、透過部材254は、発光素子アレイ63の光出力により露光される感光体の屈折率と同程度の屈折率を有する透明なガラス等の材料により作成される。このようにすることで、透過部材254の反射特性を感光体ドラム12表面に塗布された感光体とほぼ合わせることができる。即ち、透過部材254の反射特性と感光体の反射特性とを合わせることで、感光体の角度依存性に対応した光が透過部材254を透過することになる。これにより感光体の角度依存性に対応した光量測定が可能となる。また材料の変更等により感光体の角度依存性が変化しても屈折率が同程度の透過部材254を用意すれば足りるため対応が容易である。一方、光量測定を行なうにあたり、拡大光学系等の予め定められた光学系を使用した場合、感光体の角度依存性が変化すると、新規な光学系を設計しなくてはならない。この場合、設計が困難となりやすく、また設計ができたとしても高価なものとなりやすい。
積分球256は、透過部材254を透過した光を拡散するための部材である。光を拡散させてから、後述するCCDセンサ258により光量を測定することで、拡大光学系等の予め定められた光学系の角度依存性の影響を抑制して光量測定ができる。即ち、拡大光学系等の予め定められた光学系を使用してCCDセンサ258により光量測定を行なう場合は、光学系の軸外に外れるほど収差の影響を受けやすくなる。そのためこの収差の影響により入射する光の角度圧縮率が異なることになり、正確な光量測定が困難になりやすい。対して、本実施の形態では、収差はほぼ存在しないため、より正確な光量測定が可能となる。
更に、ロッドレンズアレイ64によっては、ロッドレンズアレイ64から広い角度、広い領域に光が出射されることがある。この場合、光軸から大きな角度で出射する光の光量は、微量ではあるが、積算光量としては無視できない値となる。即ち、このようなロッドレンズアレイ64を使用し、拡大光学系等の予め定められた光学系で光量補正を行なった場合、上記の光が迷光となるため、十分正確な光量補正が困難となる。対して本実施の形態の場合では、上記の光も積分球256により拡散され、CCDセンサ258に入射するため迷光となりにくい。
CCDセンサ258は、CCD(Charge Coupled Device)を使用して光量を測定する。即ち、電荷結合素子により光電変換された電荷を読み出すことで光量を測定する。
ここで、本実施の形態では、CCDセンサ258は、積分球256の入射ポート256aの位置を基準にして、ロッドレンズアレイ64の光軸、即ち発光素子ヘッド14の光軸に対し20度以下の角度で積分球256に入射する光の一次反射光を入射させない位置に配置することが好ましい。一次反射光は、角度依存性を未だ有している光であるため、一次反射光を極力入射させないようにすることで、CCDの角度依存性を更に低減して光量測定を行なうことができる。またロッドレンズアレイ64の光軸に対し20度より上の角度で入射する光は少ないため、20度以下の角度で積分球256に入射する光の一次反射光を入射させないようにすれば、十分な精度の光量測定を行なうことができる。
図12では、二点鎖線によりロッドレンズアレイ64の光軸に対し20度以下の角度の範囲を示している。また光Lとして図示した光はロッドレンズアレイ64の光軸に対し20度以下の角度で積分球256に入射する光の一例である。そして図12において、CCDセンサ258は、光Lの一次反射光、即ち積分球256内で1回反射することで入射する光が照射しない位置に配置している。
なお、上記の構成により光量測定を行なった場合、スループットの低さが問題になる場合がある。即ち、透過部材254および積分球256を介することで、CCDセンサ258まで到達する光量は、ロッドレンズアレイ64を出射する光の光量に対し、通常1%以下となる。そして、光電子像倍管などを使用して感度を増加させる方法を使用すると、S/N比が悪くなるため、高精度な光量測定を行えなくなる。
そこで、本実施の形態では、CCDセンサ258に備えられたCCD内部の電荷結合素子により光電変換された電荷をフルビニング処理することで、この問題を解決する。
図13は、フルビニング処理について説明した図である。
図13に示したCCD258aは、1024ピクセル×96ピクセルの電荷結合素子よりなる。そして、この電荷結合素子に光が照射するとこの光は光電変換され、光の光量に応じた電荷が発生する。そしてこの電荷は、CCD258aの機能として矢印C方向に順次転送される。そして転送された電荷は最後の読み出しバッファに到達し、この電荷を矢印D方向で順次読み出すことで光量の測定ができる。ここで一般には、電荷の読み出しを行なう毎に読み出しバッファの電荷はリセットされるが、本実施の形態のフルビニング処理では、読み出しバッファの電荷をリセットせずにそのまま蓄積する。よって、少ない光量でも十分な量の電荷が蓄積される。そしてこの電荷を読み出すことで感度の向上が実現できる。
また本実施の形態では、CCDボード250(図11参照)の移動方向とCCD258aの電荷の転送方向である矢印C方向を一致させている。そしてCCD258aの電荷の転送をCCDボード250移動速度と合わせることで、所謂多重露光を行なうことができる構成としている。これにより更なる感度の向上が実現できる。
続いて、本実施の形態の特性計測装置200により、光量補正値データを生成する際の処理について述べる。図14は、光量補正値データを生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。なお、光量補正値データ生成処理を行うに際して、予め、特性計測装置200に、画像形成装置1(図1参照)に使用する発光素子ヘッド14がホルダー部材(図示省略)によって保持されて、予め定められた位置にセットされる。
まず、図12において、PC266は、デジタルI/O268から発光素子ヘッドドライバ264に対し、発光素子ヘッド14を点灯するように指示するコントロール信号を出力する。それにより、発光素子ヘッドドライバ264は、発光素子ヘッド14を点灯させる(ステップ101)。
次に、PC266は、モータコントローラ269を介してステージドライバ263に対して、移動ステージ262を移動させるためのコントロール信号を出力して、CCDボード250を発光素子アレイ63の配列方向(主走査方向)に等速移動させる(ステップ102)。
さらに、PC266は、デジタルI/O268からCCDインタフェース280を介して、CCDボード250に対して発光素子ヘッド14の光量の測定を指示するコントロール信号を出力する。そして、CCDボード250は、CCDセンサ258(図12参照)によって発光素子ヘッド14の光量を測定する(ステップ103)。
次に、PC266は、CCDインタフェース280を介してCCDボード250から、ステップ103で測定された光量データを取得する。そしてその際に、ブラックレベル補正とシェーディング補正とが施され、光プロファイルを作成する(ステップ104)。ここで、ラインCCD261に関するブラックレベル補正値とシェーディング補正値とは、予め求めておく。
続いて、PC266は、ステップ104で算出された光プロファイルについて、主走査方向(x)のピーク位置と谷位置とを検出する。そして、光プロファイルにおける谷から谷までの光量を積分し、この積分値を谷から谷までの距離で割算することで谷と谷との間の領域の光量(露光エネルギ)密度を算出する。このようにして求められた各領域の露光エネルギ密度を各発光点(LED)の補正特性値(%)(図15参照)とする(ステップ105)。
さらに、PC266は、この補正特性値を予め定められた目標値に合わせるように、目標値との誤差分に応じて光量を増減することで、すべての領域における補正特性値(%)がフラット(平坦)になるようにする。このような平坦化処理により、各領域毎の光量補正値、すなわち各LED82(図5参照)についての光量補正値データが算出される(ステップ106)。
そして、PC266は、各LED82についての光量補正値データをメモリに記憶する(ステップ107)。
このようにして、発光素子ヘッド14の光量補正値データが生成される。そして、生成された光量補正値のデータは、PC266から回路基板62(図2参照)に配設されたEEPROM102(図11参照)に格納される。
1…画像形成装置、10…画像形成プロセス部、11…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…発光素子ヘッド、30…画像出力制御部、40…画像処理部、62…回路基板、63…発光素子アレイ、64…ロッドレンズアレイ、100…信号発生回路、200…特性計測装置、250…CCDボード、254…透過部材、256…積分球、258…CCDセンサ、C1〜C60…発光チップ

Claims (4)

  1. 複数の発光素子が主走査方向に列状に配された発光素子アレイを有する発光素子ヘッドの当該発光素子から出射された光を透過させ、当該発光素子アレイの光出力により露光される感光体の屈折率と同程度の屈折率を有する透過部材と、
    前記透過部材を透過した光を拡散する拡散部材である積分球と、
    前記積分球により拡散された光の光量を前記発光素子の光量を補正するための光量補正値を算出するために測定する光量測定手段と、
    を備えることを特徴とする発光素子ヘッドの特性計測装置。
  2. 前記光量測定手段は、電荷結合素子により光電変換された電荷をフルビニング処理して読み出すことで前記光量を測定することを特徴とする請求項に記載の発光素子ヘッドの特性計測装置。
  3. 前記光量測定手段は、前記発光素子ヘッドの光軸に対し20度以下の角度で前記積分球に入射する光の一次反射光を入射させない位置に配置することを特徴とする請求項またはに記載の発光素子ヘッドの特性計測装置。
  4. 複数の発光素子が主走査方向に列状に配された発光素子アレイを有する発光素子ヘッドの当該発光素子から出射された光を集光し、
    集光された光を前記発光素子アレイの光出力により露光される感光体の屈折率と同程度の屈折率を有する透過部材を通して透過させ、
    前記透過部材を透過した光を拡散部材である積分球により拡散させ、
    前記積分球により拡散した光の光量を測定し、
    測定された前記光量から前記発光素子の光量を補正するための光量補正値を算出し、
    前記光量補正値から前記発光素子の光量を補正することを特徴とする発光素子ヘッドの光量補正方法。
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