JP6645960B2 - 工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、レーザー加工装置 - Google Patents

工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、レーザー加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6645960B2
JP6645960B2 JP2016516581A JP2016516581A JP6645960B2 JP 6645960 B2 JP6645960 B2 JP 6645960B2 JP 2016516581 A JP2016516581 A JP 2016516581A JP 2016516581 A JP2016516581 A JP 2016516581A JP 6645960 B2 JP6645960 B2 JP 6645960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring
measurement
workpiece
point
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016516581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016538134A (ja
Inventor
シェーンレーバー マルティン
シェーンレーバー マルティン
コーゲル−ホラヒャー マルクス
コーゲル−ホラヒャー マルクス
バウツェ チバウルト
バウツェ チバウルト
フラアス クリスティアン
フラアス クリスティアン
Original Assignee
プレシテク オプトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
プレシテク オプトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プレシテク オプトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, プレシテク オプトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical プレシテク オプトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2016538134A publication Critical patent/JP2016538134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6645960B2 publication Critical patent/JP6645960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/22Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring depth
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/03Observing, e.g. monitoring, the workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/04Automatically aligning, aiming or focusing the laser beam, e.g. using the back-scattered light
    • B23K26/046Automatically focusing the laser beam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/04Automatically aligning, aiming or focusing the laser beam, e.g. using the back-scattered light
    • B23K26/046Automatically focusing the laser beam
    • B23K26/048Automatically focusing the laser beam by controlling the distance between laser head and workpiece
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02015Interferometers characterised by the beam path configuration
    • G01B9/02017Interferometers characterised by the beam path configuration with multiple interactions between the target object and light beams, e.g. beam reflections occurring from different locations
    • G01B9/02019Interferometers characterised by the beam path configuration with multiple interactions between the target object and light beams, e.g. beam reflections occurring from different locations contacting different points on same face of object
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02041Interferometers characterised by particular imaging or detection techniques
    • G01B9/02044Imaging in the frequency domain, e.g. by using a spectrometer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/0209Low-coherence interferometers
    • G01B9/02091Tomographic interferometers, e.g. based on optical coherence

Description

本発明は、工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、工作物を溶接し、切断し、孔をあけ、あるいはその他のやり方で加工する、レーザー加工装置に関する。
レーザー加工装置は、通常、レーザー放射源を有しており、それは、たとえばファイバレーザー又はディスクレーザーとすることができる。
さらにレーザー放射源から発生されたレーザービームを焦点内に合焦させる加工ヘッド及びレーザービームを加工ヘッドへ供給するビーム供給装置が、レーザー加工装置に属している。その場合にレーザー供給装置は、光学ファイバ又は他の導波管及び/又は平坦な、あるいは湾曲した面を備えた1つ又は複数の転向ミラーを有している。
加工ヘッドは、移動可能なロボットアーム又は、3つの空間方向すべてにおいて位置決めを可能にする他の走行器具に固定することができる。その場合にレーザー放射源は、加工ヘッド又はそれを支持する走行器具から遠く離して配置されることが多い。
今日まで、未だに満足のゆくように解決されていない、レーザー加工装置を使用する場合の課題は、レーザービームの進入深さを可能な限り正確に所望の目標値に維持することである。
進入深さというのは、レーザービームによって工作物内で発生される蒸気毛管の軸方向の広がりである。進入深さがその目標値をとった場合にのみ、所望の加工成果が得られる。たとえば2つの金属シートを溶接する場合に進入深さが小さすぎる場合には、2つのシートの溶接は行われず、あるいは不完全な溶接しか行われない。それに対して進入深さが大きすぎると、溶断をもたらす。
進入深さの望ましくない変動は、様々な理由から発生し得る。
すなわち、たとえばレーザー加工の経過において、加工ヘッド内の光学素子を飛沫や他の汚れから保護する保護ディスクが、レーザー放射の増大する部分を吸収することがあり、それによって進入深さが減少する。
工作物内の不均一性又は処理速度の変動によっても、進入深さが局所的に変化し、それによってその目標値からずれることが生じ得る。
これまで、レーザー加工の間レーザービームの進入深さを確実に測定する方法は存在しなかった。
これは、蒸気毛管(vapour capillary)の内部に極めて困難な測定条件が支配していることと関連する。蒸気毛管は、極めて小さく、かつ熱的に極めて明るく照射するだけでなく、概ね加工の間常にその形状が変化する。
したがって通常は、蒸気毛管と関連する他の変量、たとえばその輝度、の観察からその実際の広がりが推定される。
測定よりむしろ評価されたこの進入深さの値が、目標値と比較される。
その後閉ループ制御回路内で加工レーザーの出力が、進入深さがその目標値に近づくように変化される。
レーザー加工の間の間隔測定のために、少し以前から光コヒーレントトモグラフ(英語ではOptical Coherence Tomograph, OCT)が提案されている。特に特許文献1、特許文献2及び特許文献3を参照。
光コヒーレントトモグラフィーは、工作物内でレーザービームによって焦点の周囲に発生される、極めて明るく熱的に輝く蒸気毛管の近傍においても、高精度かつ非接触の光学的な間隔測定を可能にする。
レーザービームが表面の全てにわたってスキャナー状に案内される場合には、特に走査される表面の3Dプロフィールの検出が可能である。
測定ビームが蒸気毛管内へ向けられた場合には、特許文献4に記載されているように、原理的に、その軸方向の広がりも測定することができる。
しかし、レーザー加工の間、工作物の加工すべき表面の全てにわたってスキャナー状に案内されるOCTビームによって、レーザー加工の間に進入深さは、満足できない精度でしか測定されない。このことで、レーザー出力の変化による進入深さの制御も不十分である。
欧州特許出願公開第1977850(A1)号明細書 独国特許出願公開第102010016862(B2)号明細書 米国特許出願第2012/0138586号明細書 米国特許出願公開第2012/0285936(A1)号明細書 独国特許出願第102013008269.2
本発明の課題は、工作物内のレーザービームの進入深さをより正確に測定する方法を提供することである。
本発明によれば、この課題は、以下のステップを有する方法によって解決される:
a)加工ヘッド内に配置されている合焦光学系によって焦点内にレーザービームを合焦させ、それによって焦点が工作物内に蒸気毛管を発生させるステップ;
b)光コヒーレントトモグラフによって、第1の測定ビームと第2の測定ビームを発生させるステップ;
c)第1の測定ビームを蒸気毛管内の、特に好ましくは蒸気毛管の基部の、第1の測定点へ向け、それによって参照点と第1の測定点の間の第1の間隔を測定するステップ;
d)ステップc)と同時に第2の測定ビームを、蒸気毛管の外部において工作物の加工ヘッドを向いた表面上の第2の測定点へ向け、それによって参照点と第2の測定点の間の第2の間隔を測定するステップ;
e)第1の間隔と第2の間隔からレーザービームの進入深さを定めるステップ。
本発明は、光コヒーレントトモグラフの測定ビームが恒久的あるいは少なくとも圧倒的に蒸気毛管内へ向けられる場合にのみ、蒸気毛管の基部に対する間隔を充分な精度で測定することができる、という認識に基づいている。その場合に極めて高い測定精度は、比較的多数の個別測定の結果であるだけでなく、測定ビームがスキャンするように移動されない場合にのみ、測定ビームを極めて正確に極めて小さい蒸気毛管内へ向けることができることとも関連している。
測定ビームの方向を前もって正確に調整し、それによって充分に蒸気毛管の基部から測定値が得られるようにすることが必要な場合もある。
実験によって、測定ビームが蒸気毛管をスキャナ状に走査する場合に不可避であるような、最小の調整不具合でも、説得力のある測定点の数とそれに伴って測定精度が全体として著しく減少することが、明らかにされている。
蒸気毛管から極めて多くの測定値が提供され、かつ測定ビームが良好に調整されている場合でも、これまで正確にわかっていない理由から、説得力のある測定値が得られるのは比較的少ない。
測定値のかなり大部分において、測定点は蒸気毛管の基部ではなく、その上にあるように思われる。
最大の間隔を表す測定値のみが、実際に、蒸気毛管の基部に位置する場所についての情報を与える。
したがって好ましくは、ステップb)からc)が多数回繰り返されて、そこから得られる第1の間隔のための測定値から、最大の第1の間隔を表す、ある割合の測定値が選択される。この割合の測定値から、その後、たとえば回帰分析によって、実際の進入深さを導き出すことができる。
測定ビームが蒸気毛管内へ向けられる場合に、このようにして、参照点に対する蒸気毛管の基部の間隔のみが定められ、それはたとえば、コヒーレントトモグラフによって実施される波長差の測定のゼロ点とすることができる。
進入深さを求めることができるようにするために、さらに、蒸気毛管を包囲する工作物の領域の表面が参照点からどのくらい離れているか、が測定されなければならない。
したがって本発明によれば、光コヒーレントトモグラフが第1の測定ビームと第2の測定ビームを発生させる。
第1の測定ビームは、蒸気毛管の基部に対する参照点の間隔を測定し、第2の測定ビームは工作物上の蒸気毛管を包囲する領域の表面に対する参照点の間隔を測定する。その場合に概ね、2つの間隔値の差を簡単に形成することによって、工作物内へのレーザービームの進入深さが得られる。
しかし、進入深さをより複雑なやり方で計算することが、必要になる場合もある。たとえば、測定結果を検査する場合に、測定された進入深さが実際の進入深さからファクター又は量xだけずれていることが明らかになった場合には、これは、計算する場合に補正係数又は補正量によって考慮される。
一定の、しかし材料に依存する量(オフセット)によって、たとえば、工作物がまだ蒸気毛管の下方の小さい領域内で溶融しているので、溶接継ぎ目の深さが概ね進入深さよりも少し大きくなる、という事実を考慮することができる。
進入深さの正確な測定値を得るために、第2の測定ビームが向けられている工作物の表面上の第2の測定点は、蒸気毛管に近すぎてはならないが、離れすぎていてもいけない。1mm〜2.5mmの間隔が、特に適していることが明らかにされている。
すなわち第2の測定点が表面に近すぎる場合には、溶融物の動きの激しい、あるいは泡を形成する表面が検出される。それに対して第2の測定点が蒸気毛管から離れすぎている場合には、進入深さを定めるために、様々な時点で得られた測定値を利用し、あるいは他のやり方で準備された工作物の幾何学配置データを利用することにより、蒸気毛管の近傍の表面の形状(たとえばCADデータからわかった平坦な面の傾斜)を考慮することが、必要になる場合がある。
蒸気毛管の外部の第2の測定点は、冒頭で述べた特許文献1から知られているように、加工ヘッドと工作物の表面の間の間隔を閉ループ制御するために使用することができる。
このように閉ループ制御する場合に、加工ヘッド及び/又は工作物を移動させることによって、レーザービームの焦点が工作物の表面に対して常に所望の位置に置かれる。
その代わりに、あるいはそれに加えて、測定すべき工作物の表面に対して焦点を位置決めするために、加工ヘッドの合焦光学系を調節することもできる。
ステップd)において、第2の測定ビームは、工作物の表面上の様々な第2の測定点へ連続的に向けることができる。その場合に第2の測定ビームは、進入深さを定めるための参照値を準備する課題を有するだけでなく、たとえば溶接継ぎ目の上方に生じる溶接ビードを走査し、あるいは蒸気毛管を包囲する溶融物を検出する課題も有している。
特に様々な第2の測定点の少なくともいくつかは、レーザービームによって形成された溶接継ぎ目によって覆われる場合がある。
その場合に、特に、様々な第2の測定点の少なくともいくつがが蒸気毛管を取り巻く円の上にあると、効果的であることが明らかにされている。
このようにして、レーザービームと工作物の間の相対的な配置が変化する処理プロセスがあった場合でも、それに関係なく常に前進して測定点が得られることが、保証されている。
しかしスキャンは、第2の測定ビームにおいてだけでなく、付加的に第1の測定ビームにおいても可能である。
これは特に、レーザービームの焦点が、通常ガルバノミラーの配置を含むスキャン装置によって工作物の上方で案内される場合にも、効果的である。
加工ヘッドが充分に離れている場合(たとえば工作物から約50cm)に、工作物上で互いに遠く離れた場所をレーザービームで極めて高速に加工することができる。その場合に比較的重い加工ヘッドの比較的大きい運動は、スキャン装置内の軽いガルバノミラーの短い高速の運動に代えられる。
加工ヘッドが工作物から遠く離れており、かつスキャン装置を有しているような工作方法は、しばしば遠隔レーザー溶接(英語ではRemote Welding又はWelding-on-the-fly)又は遠隔レーザー切断(Remote Laser Cutting)と称される。
このような方法のためにも、本発明に係る、蒸気毛管及び周囲の領域の独立した検出が効果的に使用される。
より大きい軸方向の領域をカバーすることができるようにするために、コヒーレントトモグラフのリファレンス光内に波長モジュレータを配置することができ、その波長モジュレータは合焦光学系の焦点距離の変化に同期し、かつそれに従ってリファレンス光内の光学的な波長に追従する。
これについてさらに詳しいことは、2013年5月15日に提出された、特許文献5を参照することができる。
概して、蒸気毛管の基部へ向けられた第1の測定ビームがレーザービームに対して同軸に加工ヘッドの合焦光学系を通過すると、効果的である。
このようにして第1の測定ビームに対応づけられた第1の測定点が常にレーザービームの焦点内に、あるはそのすぐ近傍にあることが、保証されている。
蒸気毛管の検出すべき基部はレーザービームの焦点のすぐ近傍にあるので、それによって第1の測定ビームもそこでその最高の強度を有することになる。
このことが、信号−ノイズ−比及びそれに伴って測定精度にも効果的に作用する。
これは特に、合焦光学系が可変の焦点距離をもたなければならない、上で述べた遠隔処理方法において重要である。
原理的には、第1の測定ビームと第2の測定ビームを光コヒーレントトモグラフの2つの互いに独立した部分システムによって発生させることが可能である。
しかし、光コヒーレントトモグラフは、複数の光学的な境界面を同時に測定することができるので、第1の測定ビームと第2の測定ビームが光コヒーレントトモグラフの少なくとも1つの光学素子を共通に通過し、あるいは他のやり方で共通に利用すると、効果的である。光学素子をこのように共通に利用することによって、コヒーレントトモグラフの構造的費用が減少する。
特に、光コヒーレントトモグラフによって発生された測定光が、まず、コヒーレントトモグラフのオブジェクト光内で第1の測定ビームと第2の測定ビームに分割されると、効果的である。その場合には、光コヒーレントトモグラフの、たとえば内部に設けられるスペクトロメータのような、少なくとも複雑なコンポーネントを、2つの測定ビームのために使用することができる。
好ましくは、ステップa)からe)は、同時に実施される。その場合には、2つの測定ビームによる測定と、レーザービームによる工作物の加工が同時に行われる。
本発明に係る方法によって、ステップe)で定められた進入深さに従ってレーザー加工の少なくとも1つのパラメータ、特にレーザービームの出力又は工作物に対する焦点の位置、を変化させることが可能である。
したがって測定された進入深さは、レーザー加工を調節して、質的に高価値の加工結果が得られるようにするために、直接使用することができる。
特に、ステップe)で定められた進入深さは、測定量として、蒸気毛管の深さを閉ループ制御する制御回路へ供給することができる。
本発明に従って、蒸気毛管の基部へ好ましくは恒久的に向けられている第1の測定ビームを準備する場合に、第1の測定点の調整が必要とされる場合に、自動的な調整において、使用可能な間隔測定値の割合が最大になるまで、第1のビームに作用する操作部材を用いて第1の測定点の位置を変化させることができる。
この種の調整ステップは、規則的な時間間隔で実施することができ、あるいは特に各加工ステップの前段に接続することができる。その場合に調整ステップは、たとえばレーザービームの調節のためだけに蒸気毛管が発生される、工作物のテスト加工部位において実施することができる。
本発明は、さらに、レーザービームによって工作物を加工するように整えられ、かつ本発明に係る方法を実施するのに適した、レーザー加工装置を対象としている。
レーザー加工装置は合焦光学系を有しており、その合焦光学系は、レーザービームを焦点内に合焦させるように配列されている。
さらにレーザー加工装置は光コヒーレントトモグラフを有しており、それは、第1の測定ビームを、焦点によって工作物上に発生された蒸気毛管の基部の第1の測定点へ向け、それによって参照点と第1の測定点の間の第1の間隔を測定するように配列されている。
光コヒーレントトモグラフは、さらに、同時に第2の測定ビームを蒸気毛管の外部において工作物の表面上の第2の測定点へ向けて、それによって参照点と第2の測定点の間の第2の間隔を測定するように配列されている。
レーザー加工装置は、さらに、評価装置を有しており、その評価装置は、第1の間隔と第2の間隔からレーザービームの進入深さを定めるように配列されている。
コヒーレントトモグラフのオブジェクト光内にスキャン装置を配置することができ、そのスキャン装置は、第2の測定ビームを連続的に工作物の表面上の様々な第2の測定点へ向けるように配列されている。
好ましくは第1の測定ビームはレーザービームに対して同軸に合焦光学系を通過する。合焦光学系は可変の焦点距離を有することができるので、第1の測定ビームは合焦光学系によって常に同一の焦点面内に合焦され、その焦点面内にレーザービームの焦点もある。
特に、光コヒーレントトモグラフが周波数領域内で作動すると、効果的である(英語では、Frequency Domain, FD-OCT)。この種のコヒーレントトモグラフは、大きい軸方向の測定領域を有、かつリファレンス光内に光学的な波長モジュレータを必要としない。
本発明の他の特徴及び利点が、図面を用いた実施例の以下の説明から明らかにされる。
2つの工作物を溶接する場合の第1の実施例に基づく本発明に係るレーザー加工装置を示す図式的な表示である。 図1に示すレーザー加工装置の内部構造を示す図式的な表示である。 図3aと3bは、レーザー加工装置内に保持されている、回転する楔プレートを通る、拡大した子午線断面図である。 蒸気毛管が見られる工作物の拡大された部分を示す断面図である。 図4に示す部分の上面図である。 変化する厚みを有する工作物についての、図4に比較して簡略化された表示である。 時間tにわたって間隔値を記入したグラフである。 時間の関数としての進入深さを記入したグラフである。 唯一の測定ビームが工作物を撫でてスキャンする、従来技術に基づくコヒーレントトモグラフを用いて得られた測定値を記入したグラフである。 第2の実施例に基づく本発明に係るレーザー加工装置の内部構造を示す、図2に準拠した図式的な表示である。 図10に示す実施例のための工作物の一部を拡大して示す、図4に準拠した断面図である。 第3の実施例に基づく本発明に係るレーザー加工装置の内部構造を示す、図2に準拠した図式的な表示である。 図13aと13bは、第3の実施例に基づくレーザー加工装置に含まれる、回転する光学素子を通る子午線断面図である。
1.レーザー加工装置の構造
図1は、本発明に係るレーザー加工装置10のための実施例を図式的に示すものであって、レーザー加工装置10はロボット12と、ロボット12の移動可能なアーム16に固定された加工ヘッド14とを有している。
レーザー加工装置10には、さらにレーザー放射源18を含み、そのレーザー放射源は図示の実施例においてディスクレーザー又はファイバレーザーとして形成されている。
レーザー放射源18から発生されたレーザービーム19は、光学ファイバ20を介して加工ヘッド14へ供給され、その加工ヘッドによって焦点22内に合焦される。
図示の実施例において、レーザー加工装置10は、変化する厚みを有する第1の金属工作物24を、工作物ホルダ27に固定された第2の金属工作物26と溶接するために、使用される。
したがって加工ヘッド14によって形成される焦点22は、第1の工作物24と第2の工作物26の間の移行部の近傍に正確に位置決めされなければならない。
図2は、レーザー加工装置10の内部構造を図式的な表示で示している。
レーザー放射源18から発生されたレーザービーム19は加工ヘッド14内で光学ファイバ20から出て、第1のコリメータレンズ28によってコリメートされる。
コリメートされたレーザービーム19は、その後、ダイクロイックミラー30によって90°転向されて、合焦光学系32上へ当接し、その合焦光学系の焦点距離は、操作駆動装置34を用いて1つ又は複数のレンズを軸方向に変位させることによって変化させることができる。
このようにして、合焦光学系32の調節によって焦点22の軸方向の位置を変化させることができる。
レーザービーム19の光路内の最後の光学素子は、保護ディスク38であって、その保護ディスクは加工ヘッド14に交換可能に固定されており、光学ヘッドの他の光学素子を、符号38で示唆する加工部位で発生する飛沫や他の汚れから保護する。
レーザー加工装置10は、さらに、周波数領域で作動する光コヒーレントトモグラフ40(いわゆるFD−OCT)を有している。
コヒーレントトモグラフ40は、光源42、光学的なサーキュレータ44及びファイバカプラ46を有しており、そのファイバカプラは光源42から発生された測定光48をリファレンス光(reference arm) 50とオブジェクト光(objective arm)52に分割する。
リファレンス光50内で測定光は、オブジェクト光52内の測定光の光学路にほぼ相当する光学路を通過した後に、ミラー54で反射されて、光学的なサーキュレータ44へ戻り、その光学的なサーキュレータが、測定光をスペクトログラフ54へさらに案内する。
オブジェクト光52内で、測定光は他の光学ファイバ56の端部から出て第2のコリメータレンズ58によってコリメートされる。
コリメートされた測定光48はまず第1のファラデー回転子86を通過し、そのファラデー回転子が偏光方向を45°回転させる。
同種の第2のファラデー回転子84がリファレンス光50内のフリービーム伝播の部分内に配置されている。
2つのファラデー回転子84、86は、コヒーレントトモグラフ40内で使用される光学ファイバが偏光状態を得られない場合に発生する可能性のある障害を回避する役目を有している。
次に、コリメートされた測定光48が楔プレート60上へ当接し、その楔プレートはモータ62によって回転軸64を中心に回転させることができる。
図3aの拡大した表示において認識できるように、楔プレート60は第1の平面66を有しており、その第1の平面は回転軸64に対して垂直に方向付けされており、かつコーティング68を有しており、そのコーティングは当接する測定光48の約50%を反射する。
平面66は、楔プレート60が回転する場合にその方向付けを変えないので、その平面が第1の測定ビーム70aを発生させ、その測定ビームの方向は同様に不変である。
測定光48の、部分的に反射するコーティング68を通過した成分が、楔プレート60の第2の平面72上に当接し、その第2の平面は回転軸64に対して90°とは異なる角度を形成している。したがって第2の平面72の方向性は、楔プレート60の回転角度に依存している。
第2の平面72には、完全に反射するコーティング74が設けられている。
2つの平面66、72は互いに対して平行ではないので、第2の平面72は、第1の測定ビーム70aとは異なる伝播方向を有する第2の測定ビーム70bを発生させる。その場合に伝播方向は、図3bに示すように、回転軸64に関する楔プレート60の回転角度に依存する。
そこでは楔プレート60は、図3aに示す配置に比較して回転軸64を中心に180°の角度だけ回動されている。したがって回転軸64を中心に楔プレート60が回転する場合に、第2の測定ビーム70bは固定の第1の測定ビーム70aを中心に連続的に回転する。
2つの測定ビームの光路を詳細に説明するために、以下で再び図2を参照する。
実線もしくは2点鎖線で示唆される測定ビーム70a、70bは、まず、拡散レンズ76を用いて拡幅されて、その後、第3のコリメータレンズ78によってコリメートされる。
測定光の波長を通すダイクロイックミラー30を通過した後に、測定ビーム70a、70bはレーザービーム19と同様に合焦光学系32によって合焦されて、保護ディスク38を通過した後に工作物24、26上へ向けられる。
第1の測定ビーム70aはレーザービーム19に対して同軸に伝播するので、色彩的な収差又は調整エラーのようなノイズ効果を度外視する場合には、第1の測定ビーム70aの焦点80はレーザービーム19の焦点22と一致する。
第2の測定ビーム70bの焦点面は、レーザービーム19及び第1の測定ビーム70aの焦点面と一致する。
次に、図4を参照して加工部位36の状況を詳細に説明する。図4は、互いに溶接すべき工作物24、26の一部を拡大して示している。工作物24、26に対する加工ヘッド14の移動方向が、符号98で示されている。
保護ディスク38から出射する合焦されたレーザービーム19は焦点22の近傍において高いエネルギ密度に達し、周囲の金属が蒸発してそれによって蒸気毛管88を形成し、その蒸気毛管が2つの工作物24、26内へ達する。
蒸発した金属の一部が第1の工作物24の表面92の上方に雲90を形成する場合でも、蒸気毛管88と称されるのは、加工の間に表面92の下方に形成される中空室のみである。
蒸気毛管88は、溶融物92によって包囲されており、その溶融物はレーザービーム19の焦点22からの距離が増大するにつれて硬化する。
溶融物92の領域内で、2つの工作物24、26の材料は互いに結合される。
溶融物92が硬化した場合に、それによって溶接継ぎ目96が生じ、その溶接継ぎ目の上を向いた側は波打っており、溶接ビード96と称される。
図4の拡大した表示において認識できるように、第1の測定ビーム70aによって形成される焦点は、レーザービーム19の焦点22とほぼ一致する。
焦点22の近傍において、第1の測定ビーム70aが、蒸気毛管88の基部において金属の溶融物92に当接して、そこからコヒーレントトモグラフ40のオブジェクト光52内へ反射されて戻る。
第1の測定ビーム70aが蒸気毛管の基部に当接する点が、第1の測定ビーム70aに対応づけられた第1の測定点MPaを表す。
第2の測定ビーム70bが第1の工作物24の、蒸気毛管88を包囲する表面92によって反射された点が、第2の測定ビーム70bに対応づけられた第2の測定点MPbを表す。
図5は、図4に示す部分について、第1の工作物24を上面で示している。
溶接継ぎ目94を形成するために加工ヘッド14が走行方向98に沿って移動された場合に、走行方向98において蒸気毛管88の後方に、すでに説明した溶接ビード96が生じる。
楔プレート60が回転する間、第2の測定点MPbが加工部位36を中心とする円軌道102上でどのように回転するかが、矢印100で示唆されている。その場合に第2の測定点MPbは溶融物92の一部も通過する。
楔プレート60の楔角度がより大きく選択された場合に、円102の半径が増大する。この場合には、第2の測定点MPbは溶接ビード96も通過することができる。
このようにしてコヒーレントトモグラフ40の測定周波数が数kHzの大きさ、楔プレート60の回転周波数が100Hzの大きさ、そして走行方向98に沿った速度が1m/sの大きさである場合に、加工部位36の周囲の表面92のレリーフが高い解像度で検出される。
2.機能
以下、レーザー加工装置10の機能を、図6〜9を参照して詳細に説明する。
第1のステップにおいて、レーザービーム19の進入深さの目標値が定められる。進入深さは、図4に符号dで示されており、かつ包囲する第1の工作物94の(まだ固体の)表面92の下方の蒸気毛管88の深さとして定義されている。
進入深さがあまりに小さい場合には、2つの工作物24、26は互いに溶接されず、あるいは不完全にしか溶接されない。それに対して進入深dさが大きすぎる場合には、溶断がもたらされる。
厚みが一定の平坦な工作物においては、進入深さdは、概ね一定である。しかし一般的に、進入深さdは、工作物上の座標x、yに依存する。
進入深さdの変化は、たとえば、図6に示すように、第1の工作物24の厚みが場所に依存している場合に、必要となる場合がある。
図6の右に破線で示すように、進入深さdが増加する場合にだけ、楔形状の横断面を有する第1の工作物24は、品質を変えずに第2の工作物26と溶接することができる。
進入深さdを測定するために、第1の測定ビーム70aが第1の測定点MPaにおいて参照点に対する蒸気毛管88の間隔を測定し、その参照点は、たとえば、保護グラス38の表面上の、光学軸OAによって貫通される点である。この間隔が、図4に符号a1で示されている。
第2の測定ビーム70bは、第2の測定点MPbにおいて、図4に符号a2で示される、参照点と蒸気毛管88を包囲する第1の工作物24の表面92との間の間隔を測定する。
その後、進入深さdは、間隔a2とa1の差として得られる。
この関係が有効であるようにするためには、第2の測定ビーム70bに対応づけられた第2の測定点MPbが蒸気毛管88に対して近傍に、すなわち2.5mmより少ない、好ましくは1mmより少ない横方向の間隔で存在すべきであって、それによって第1の工作物24の表面92に万一段部や湾曲があっても、それが測定を歪曲することはない。
この種の段部又は湾曲は、進入深さを定める場合に間隔a2のための測定値が利用されることによっても、考慮することができ、その測定値は第2の測定点MPbが、いま第1の測定点のある座標x、yにあった、先行する時点で求められたものである。
というのは、すでに説明したように、走行運動と協働して第2の測定ビーム70bによって加工部位36の周囲を円形に走査することによって、第1の工作物24の表面92のレリーフが、特にレーザービーム19による加工前と加工後の状態について、得られるからである。
コヒーレントトモグラフ40を用いて間隔a1、a2を求めることは、従来のやり方で行われる。
オブジェクト光52内で案内される測定光48は、測定点MPa、MPbで反射した後に再びオブジェクト光52内へ入射して、他の光学ファイバ56を介してファイバカプラ46へ、そしてサーキュレータ44へ戻る。
スペクトログラフ54内で、反射された測定光が、リファレンス光50内で反射された測定光と重畳される。
スペクトログラフ54内では、リファレンス光50内とオブジェクト光52内で反射された測定光の干渉がもたらされる。
干渉信号が制御及び評価装置114(図2を参照)へ供給されて、同装置がそれに基づいて、リファレンス光50内とオブジェクト光52内で反射された測定光の光学的な距離長さの差を計算する。
それに基づいて、共通の参照点からの測定点MPa、MPbの間隔a1、a2が導き出される。
各時点で、スペクトル内の2つの信号成分、すなわち第1の測定点MPaについての第1の信号成分と、第2の測定点MPbについての第2の信号成分が得られる。
本発明に係る方法を実施する場合の特殊性は、第1の測定点MPaのみが光学軸OA上にあって、第2の測定点MPbはないことにある。
図7は、溶接プロセスの間に2つの測定ビーム70a、70bが走行方向98に沿って図6に示す測定区間24、26にわたって移動される場合に、コヒーレントトモグラフ40によって発生される測定値を、図式的に示している。
横軸上に時間tが、そして縦軸には参照点に対する間隔aが示されている。
座標系は、間隔値を図6に示す工作物24、26の幾何学配置ともっと良く比較することができるようにするために、倒置して示されている。
グラフの下方の領域内には、第1の測定点MPaに対応づけることが可能な第1の測定値104がある。第1の測定値104は、比較的大きい領域にわたって散乱している。
実験により、第1の測定ビーム70aは、蒸気毛管88の底に達する前に、しばしば反射されることが、明らかにされている。その正確な原因は、まだ詳細には知られていない。
というのは、蒸気毛管88内のプロセスは複雑であって、観察が難しいからである。
場合によっては、レーザー加工の間に蒸気毛管88は横方向に急速に移動して、第1の測定ビーム70aが蒸気毛管の側方の壁のみに当接することが多く、その底には当接しない。
原因として、金属蒸気の凝縮により、あるいは溶融物92からの飛沫が離れることにより蒸気毛管88内に形成される金属の滴も考えられる。
調査によって、図7のグラフ内の最大の間隔値のみが、蒸気毛管88の基部に対する間隔a1を表すことが、明らかにされている。
したがってこれら下方の測定点104を通る調整直線106が、間隔関数a1(t)を表す。
したがって最大の進入深さdの成分のみが使用される。
第1の測定点のための残りの測定値は、破棄される。
図7の上に認識される第2の測定値108は、第2の測定ビーム70bが走行方向98において第1の測定ビーム70aの前にある時点で、第2の測定ビーム70bによって発生されたものである。
この状態が、図5に示されている。
したがって第2の測定値108を通る調整直線は、間隔のための関数a2(t)を供給する。
したがって、与えられた時点t’において、進入深さdは、
d=a2(t')−a1(t')
となる。
進入深さd(t)の時間的な変化が、図8のグラフに実線107で示されている。
破線112で示されるのは、この溶接プロセスのために前もって定められた目標進入深さdt(t)である。
実際の進入深さd(t)が、溶接プロセスの経過においてその目標値からだんだんとずれていることが認識される。その原因は、たとえば保護ディスク38の汚れの増大と考えることができ、それによって工作物24、26へ達するレーザー放射19がだんだんと少なくなる。
目標値からの進入深さdの偏差は、予め定められた限界内でのみ許容することができる。この限界を上回った場合には、限界を超えることを阻止するために、溶接プロセスの間レーザービーム19の出力が連続的に、あるいは段階的に変化される。
したがって本発明に係るレーザー加工装置10においては、進入深さd(t)のための目標値が制御及び評価装置114へ供給され、同装置はレーザー放射源18とも、合焦光学系32の合焦駆動装置34とも、信号接続されている。
制御及び評価装置は、図示の実施例において閉ループ制御回路の一部であって、その閉ループ制御回路へ測定量として進入深さについて測定された値が供給される。
制御及び評価装置114は、進入深さd(t)について測定された値を目標値dt(t)と比較し、レーザー放射源18の出力を、測定された進入深さd(t)が目標値からできるだけわずかしかずれないように、閉ループ制御する。
それに加えて、あるいはその代わりに合焦光学系32を次のように、すなわちレーザービーム19の焦点22が軸方向に変位して、それによって進入深さdを変化させるように、調節することもできる。
図9は、比較のために、溶接プロセスの間唯一の測定ビームによって加工部位を走行方向98に沿って走査する場合に得られる、進入深さの測定を示している。
実線は、蒸気毛管88の実際の幾何学配置を示している。
蒸気毛管88の領域内にはわずかな測定値しかなく、進入深さについて信頼できる説明を行うことができない。
本発明に従って恒久的又は比較的長い期間にわたって第1の測定ビーム70aが蒸気毛管88の基部へ向けられている場合にのみ、上で図7を参照して説明したような、進入深さに関する信頼できる説明を可能にする測定値が得られる。
蒸気毛管88の基部と参照点との間の間隔a1を正確に測定するために、加工プロセスの開始前に第1の測定ビーム70aの方向を極めて正確に調整することが必要となる場合がある。その場合に調整は、オブジェクト光52内に配置されているレンズ58、76、78の1つ又は複数を傾けることによって行うことができる。
測定ビーム70a、70bの横方向の位置を調整するために、特に、レンズ76又は78のいずれかを横に移動させることが考えられる。軸方向に調節するためには、レンズ76と78の間の間隔を変化させることができる。
好ましくはこの調整は、自動的な調整ステップで行われ、その際、まずテスト加工部位において調整の目的のためだけにレーザービーム19によって蒸気毛管88が発生されて、同時にその深さがコヒーレントトモグラフ40によって測定される。
その場合に制御及び評価装置114と接続されている操作部材113(図2を参照)が第2のコリメータレンズ58を、第1の測定点MPaが、最も多くの使用可能な測定値が得られる位置にくるまで、傾ける。
第1の測定ビーム70aを調節するために、レンズ58を傾ける代わりに、他の措置ももちろん考えられる。この目的に特に適しているのは、アクチュエータによって2本の軸を中心に調節可能なミラーであって、そのミラーはMEMSミラーとして形成することもできる。
3.代替的な実施例
a)スキャンミラー
図10は、本発明に係るレーザー加工装置10の他の実施例を、図2に準拠した表示で示している。
図2に示す実施例とは異なり、2つの測定ビーム70a、70bは回転する楔プレート60によってではなく、第2のファイバカプラ115によって発生される。
第1の測定ビーム70aは、第3のコリメータレンズ116によるコリメート後にビームスプリッタキューブ118を通過して、その後、図2を参照して説明したように、再び後続の光学素子によって焦点22の近傍で第1の測定点MPaへ合焦される。
第2のファイバカプラ115から結合解除された第2の測定ビーム70bは、第4のコリメータレンズ120によるコリメート後にスキャンミラー117上へ当接し、そのスキャンミラーは図示されないアクチュエータによってY軸を中心にも、X軸を中心にも揺動することができる。
揺動された第2の測定ビーム70bは、ビームスプリッタキューブ118によって第1の測定ビーム70aの光路内へ結合されて、第2の測定点MPbへ向けられる。
したがって図2に示す実施例とは異なり、第2の測定点MPbは加工部位36を中心とする円軌跡上を移動するだけでなく、任意のやり方で加工部位36を包囲する領域にわたって案内される。
これは、たとえば、溶接ビード96の表面レリーフを特に高解像度で検出することに特別な興味がある場合に、好ましい場合がある。
スキャンミラー117が固有周波数で励振された場合に、第2の測定点MPbは第2の工作物24の表面92上でリサジュー(Lissajou)図形を描き、そのリサジュー図形によって大きい面も特に高速の走査が可能である。
第2のファイバカプラ115とビームスプリッタキューブ118における光損失を回避するために、第2のファイバカプラ114はその中へ入射する測定光を偏光又は波長に従って分割することができる。
第2のファイバカプラが偏光選択的である場合には、ビームスプリッタキューブ118も偏光選択的でなければならない。
それに対して第2のファイバカプラが波長選択的である場合には、ビームスプリッタキューブ118もダイクロイック作用を持たなければならない。
図10では、第2の測定ビーム70bをコリメートする第4のコリメータレンズ120にアクチュエータ122が対応づけられており、そのアクチュエータによって第4のコリメータレンズ120が軸方向に移動する。このようにして第2の測定ビーム70bの焦点の軸方向の位置を変位させることができる。
特に、図11に示すように、この焦点を正確に第2の測定点MPb内に位置決めすることが可能である。このようにして、工作物24の表面92からのより強い光反射が得られる。
b)瞳孔近傍における分割
図12は、本発明に係るレーザー加工装置10の第3の実施例を、同様に図2に準拠した表示で示している。
図12に示すレーザー加工装置10においては、2つの測定ビーム70a、70bは特殊な非球面の光学素子124によって発生され、その素子は測定光48の光路内の瞳孔近傍に位置する。
その場合に測定プロセスの間、光学素子124は駆動装置126によって光学軸と一致する回転軸128を中心に回転される。
図13aと13bは、光学素子124を2つの回転位置で示しており、それらの回転位置は互いに対して180°の回転角度異なる。
光学素子124は、実質的に、球状の表面を有する平−凸レンズの形状を有している。
図13aにおいて、この表面の対称軸が、符号130で示されている。
対称軸130に対して偏心しているが、回転軸128に対して心だしして、表面は半径R1の円筒状の広がり132を有しており、その平坦な表面は入力側の平面124に対して平行である。
したがって回転軸128から半径r<R1で光学素子124上へ当接する、コリメートされた測定光のために、光学素子124はすべての回転位置で平面平行のプレートのように作用する。
光学素子124上へ間隔>R1で当接する光については、これは、偏心して配置された、正の屈折力を有するレンズのように作用する。
したがってそれぞれ光学素子124の回転位置に応じて、測定光は、図13aと図13bを比較することによって認識されるように、様々な方向へ偏向される。
円筒状の切り欠き132を通過する測定光が第1の測定ビーム70aを形成し、リング形状に取り巻く領域を通過する測定光が第2の測定ビーム70bを形成する。
したがって図2において説明した実施例の回転する楔プレート60におけるのと同様に、回転する光学素子124が固定的な第1の測定ビーム70aと、第1の測定ビーム70aを中心に円形に一周する第2の測定ビーム70bとを発生させる。
第2の測定ビーム70bは光学素子124の表面の凸状に湾曲した部分を通過するので、この実施例においても2つの測定ビーム70a、70bは様々な焦点面内に合焦される。

Claims (14)

  1. 工作物(24)内へのレーザービーム(19)の進入深さ(d)を測定する方法であって、
    a)加工ヘッド(14)内に配置されている合焦光学系(32)を用いて焦点(22)内にレーザービーム(19)を合焦させ、それによって焦点が工作物内に蒸気毛管(88)を発生させるステップと、
    b)光コヒーレントトモグラフ(40)によって第1の測定ビーム(70a)と第2の測定ビーム(70b)を発生させるステップと、
    c)第1の測定ビーム(70a)を蒸気毛管(88)内の第1の測定点(MPa)へ向け、それによって参照点と第1の測定点の間の第1の間隔(a1)を測定するステップと、
    d)ステップc)と同時に、蒸気毛管(88)の外部において工作物(24)の加工ヘッド(14)を向いた表面(92)上の第2の測定点(MPb)へ第2の測定ビーム(70b)を向け、それによって参照点と第2の測定点の間の第2の間隔(a2)を測定するステップと、
    e)第1の間隔(a1)と第2の間隔(a2)からレーザービーム(19)の進入深さ(d)を定めるステップと、
    を含み、
    ステップd)において、スキャン装置(60、117)によって、第2の測定ビーム(70b)が連続して、工作物(24)の表面(92)上の異なる第2の測定点(MPb)へ向けられ、かつ、
    第1の測定ビーム(70a)は、該第1の測定ビーム(70a)が工作物(24)に当接したとき、測定光のない空間によって第2の測定ビーム(70b)から分離されている、
    ことを特徴とする方法。
  2. 第1の測定点(MPa)が蒸気毛管(88)の基部に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. ステップb)からc)を多数回繰り返し、そこから得られた第1の間隔(a1)のための測定値から、最大の第1の間隔(a1)を表す成分が選択される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 第2の測定点(MPb)が、蒸気毛管(88)の端縁から2.5mmより小さい、好ましくは1mmより小さい、側方の間隔を有している、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 様々な第2の測定点(MPb)の少なくともいくつかが、蒸気毛管(88)を取り巻く円(102)上に位置している、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 第1の測定ビーム(70a)がレーザービーム(19)に対して同軸に加工ヘッド(14)の合焦光学系(32)を通過する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 合焦光学系(32)が可変の焦点距離を有しており、
    第1の測定ビーム(70a)が合焦光学系によって常に同一の焦点面内で合焦され、前記焦点面内にレーザービーム(19)の焦点(22)もある、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 第1の測定ビーム(70a)と第2の測定ビーム(70b)が、光コヒーレントトモグラフ(40)の少なくとも1つの光学素子(44、46、54)を共通に利用する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 光コヒーレントトモグラフ(40)によって発生された測定光が、コヒーレントトモグラフのオブジェクト光(52)内で第1の測定ビーム(70a)と第2の測定ビーム(70b)に分割される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. ステップe)において定められた進入深さ(d)に従って、レーザー加工の少なくとも1つのパラメータ、特にレーザービーム(19)の出力又は工作物(24)に対する焦点(22)の位置、が変化される、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. ステップe)において定められた進入深さ(d)が、蒸気毛管(88)の深さを閉ループ制御するための閉ループ回路に測定量として供給される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 自動的な調整ステップにおいて、第1の測定点(MPa)の位置が、使用可能な間隔測定値の割合が最大になるまでの間、第1の測定ビーム(70a)に作用する操作部材(113)によって変化される、
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. レーザービーム(19)によって工作物(24)を加工する方法であって、
    第1のステップにおいて請求項1から12のいずれか1項に従って工作物(24)内へのレーザービーム(19)の進入深さが測定され、かつ
    第2のステップにおいては、測定された進入深さ(d)が蒸気毛管(88)の深さを閉ループ制御するための閉ループ制御回路へ測定量として供給される、
    ことを特徴とする工作物を加工する方法。
  14. レーザービーム(19)によって工作物(24)を加工するように整えられたレーザー加工装置であって、
    a)レーザービーム(19)を焦点(22)内に合焦させるように整えられた、合焦光学系(32)と、
    b)光コヒーレントトモグラフ(40)であって、それが
    −第1の測定ビーム(70a)を、焦点(22)によって工作物(24)上に発生される蒸気毛管(88)内の第1の測定点(MPa)へ向け、それによって参照点と測定点(MPa)の間の第1の間隔(a1)を測定し、かつ
    −同時に第2の測定ビーム(79b)を、蒸気毛管(88)の外部において工作物(24)の表面(92)上の第2の測定点(MPb)へ向け、それによって参照点と第2の測定点(MPb)との間の第2の間隔(a2)を測定する、
    ように整えられている、光コヒーレントトモグラフと、
    c)第1の間隔(a1)と第2の間隔(a2)からレーザービーム(19)の進入深さ(d)を定めるように整えられている、評価装置(114)と、
    を具備し、さらに
    コヒーレントトモグラフのオブジェクト光(52)内に配置されたスキャン装置(60、117)を有し、
    前記スキャン装置が、第2の測定ビーム(70b)を連続的に工作物(24)の表面(92)上の異なる第2の測定点(MPb)へ向けるように構成されており、
    第1の測定ビーム(70a)は、該第1の測定ビーム(70a)が工作物(24)に当接したとき、測定光のない空間によって第2の測定ビーム(70b)から分離されている、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
JP2016516581A 2013-09-23 2014-09-13 工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、レーザー加工装置 Active JP6645960B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013015656.4 2013-09-23
DE102013015656.4A DE102013015656B4 (de) 2013-09-23 2013-09-23 Verfahren zum Messen der Eindringtiefe eines Laserstrahls in ein Werkstück, Verfahren zum Bearbeiten eines Werkstücks sowie Laserbearbeitungsvorrichtung
PCT/EP2014/002483 WO2015039741A1 (de) 2013-09-23 2014-09-13 Verfahren zum messen der eindringtiefe eines laserstrahls in ein werkstück sowie laserbearbeitungsvorrichtung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016538134A JP2016538134A (ja) 2016-12-08
JP6645960B2 true JP6645960B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=51570462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016516581A Active JP6645960B2 (ja) 2013-09-23 2014-09-13 工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、レーザー加工装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20160202045A1 (ja)
EP (1) EP3049755B1 (ja)
JP (1) JP6645960B2 (ja)
KR (1) KR102274010B1 (ja)
CN (1) CN105829828B (ja)
CA (1) CA2925039C (ja)
DE (1) DE102013015656B4 (ja)
MX (1) MX2016003354A (ja)
WO (1) WO2015039741A1 (ja)

Families Citing this family (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10124410B2 (en) 2010-09-25 2018-11-13 Ipg Photonics Corporation Methods and systems for coherent imaging and feedback control for modification of materials
EP4306235A2 (en) 2010-09-25 2024-01-17 IPG Photonics (Canada) Inc. Methods and systems for coherent imaging and feedback control for modification of materials
CA2905616C (en) 2013-03-13 2021-08-24 Queen's University At Kingston Methods and systems for characterizing laser machining properties by measuring keyhole dynamics using interferometry
WO2015141196A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工ロボット
WO2016062636A1 (de) * 2014-10-20 2016-04-28 Precitec Gmbh & Co. Kg VORRICHTUNG ZUR MESSUNG DER TIEFE EINER SCHWEIßNAHT IN ECHTZEIT
DE102015007142A1 (de) 2015-06-02 2016-12-08 Lessmüller Lasertechnik GmbH Messvorrichtung für ein Laserbearbeitungssystem und Verfahren zum Durchführen von Positionsmessungen mittels eines Messstrahls auf einem Werkstück
DE102015015330B4 (de) 2015-11-25 2024-03-21 Lessmüller Lasertechnik GmbH Bearbeitungsvorrichtung und Verfahren zum Überwachen eines mit einer Bearbeitungsvorrichtung ausgeführten Bearbeitungsprozesses
DE102016204577B4 (de) 2016-03-18 2019-07-11 Trumpf Laser- Und Systemtechnik Gmbh Verfahren zur Bestimmung der Qualität einer Schweißnaht sowie dazugehörige Verfahren zur Optimierung und Regelung von Fertigungsparametern
DE102016005021A1 (de) 2016-04-22 2016-09-01 Precitec Optronik Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Messung der Tiefe der Dampfkapillare während eines Bearbeitungsprozesses mit einem Hochenergiestrahl
KR101837018B1 (ko) * 2016-05-25 2018-03-09 주식회사 티프렌즈 레이저 용접 품질 검사 방법 및 장치
DE102016109909A1 (de) * 2016-05-30 2017-11-30 Precitec Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zur Prozessüberwachung bei der Laserbearbeitung
JP6484204B2 (ja) * 2016-09-09 2019-03-13 ファナック株式会社 ガルバノスキャナ
DE102016014564A1 (de) * 2016-12-07 2018-06-07 Lessmüller Lasertechnik GmbH Messvorrichtung zum Überwachen eines Bearbeitungsprozesses unter Verwendung von an unterschiedlichen Messpositionen erfassten Messinformationen
JP2018153842A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 トヨタ自動車株式会社 計測装置およびレーザ溶接装置
DE102017114033B4 (de) 2017-06-23 2021-11-25 Precitec Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und Verfahren zur Abstandsmessung für ein Laserbearbeitungssystem, und Laserbearbeitungssystem
DE102017115922C5 (de) 2017-07-14 2023-03-23 Precitec Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zur Messung und Einstellung eines Abstands zwischen einem Bearbeitungskopf und einem Werkstück sowie dazugehöriges Verfahren zur Regelung
DE102017117413B4 (de) 2017-08-01 2019-11-28 Precitec Gmbh & Co. Kg Verfahren zur optischen Messung der Einschweißtiefe
CN107243698B (zh) * 2017-08-14 2018-12-11 华北理工大学 飞秒激光在石英玻璃内部烧蚀微通道的方法
JP6579400B2 (ja) * 2017-10-26 2019-09-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
AT521004B1 (de) 2017-11-30 2022-10-15 Henn Gmbh & Co Kg Verfahren zur Positionierung von Messstellen an einem bewegten Gegenstand
CN107931850B (zh) * 2017-12-12 2024-03-26 佛山科学技术学院 一种基于扫频oct的激光打标装置
CN107953037A (zh) * 2017-12-12 2018-04-24 佛山科学技术学院 一种基于扫频oct的高精度激光三维雕刻装置及方法
DE102018101554B4 (de) 2018-01-24 2021-04-01 Precitec Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und Verfahren zur Abstandsmessung für ein Laserbearbeitungssystem, und Laserbearbeitungssystem
DE102018102376A1 (de) * 2018-02-02 2019-08-08 Scanlab Gmbh Vorrichtung zur Lasermaterialbearbeitung mit einer eine Relayoptik aufweisenden Sensoreinheit
DE102018000887B4 (de) 2018-02-02 2021-12-02 Lessmüller Lasertechnik GmbH Vorrichtung und ein Verfahren zum Durchführen und Überwachen eines Bearbeitungsprozesses auf einem Werkstück mit der Möglichkeit zur OCT-Scanner-Kalibrierung
JP7203306B2 (ja) * 2018-02-16 2023-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
JP7320703B2 (ja) * 2018-02-16 2023-08-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
EP3536485A1 (en) * 2018-03-09 2019-09-11 CL Schutzrechtsverwaltungs GmbH Apparatus for additively manufacturing three-dimensional objects
DE102018105877B3 (de) 2018-03-14 2019-02-28 Precitec Gmbh & Co. Kg Vorrichtung für die Bestimmung einer Ausrichtung einer optischen Vorrichtung eines Kohärenztomographen, Kohärenztomograph und Laserbearbeitungssystem
DE102018002420B4 (de) 2018-03-23 2020-03-12 A.L.L. Lasersysteme GmbH Verfahren zum Bestimmen der Bearbeitungsqualität einer lasergestützten Materialbearbeitung
WO2019198443A1 (ja) * 2018-04-13 2019-10-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接装置
JP7126219B2 (ja) * 2018-04-13 2022-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接方法
DE102018119703A1 (de) * 2018-08-14 2020-02-20 Precitec Gmbh & Co. Kg Laserbearbeitungssystem und Verfahren für die Bearbeitung eines Werkstücks mit einem Laserstrahl
DE102019120398B3 (de) * 2018-08-17 2020-01-30 Precitec Gmbh & Co. Kg Laserbearbeitungssystem und Verfahren für eine zentrische Ausrichtung eines Laserstrahls in einem Bearbeitungskopf eines Laserbearbeitungssystems
DE102018124208B4 (de) * 2018-10-01 2021-08-12 Precitec Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung eines Laserbearbeitungsprozesses an einem Werkstück sowie dazugehöriges Laserbearbeitungssystem
DE102018217526A1 (de) * 2018-10-12 2020-04-16 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg Verfahren zum Ermitteln einer Kenngröße eines Bearbeitungsprozesses und Bearbeitungsmaschine
DE102018008331A1 (de) 2018-10-22 2019-03-28 Daimler Ag Verfahren zur qualitativen und/oder quantitativen Qualitätsüberwachung eines Schweißvorgangs, sowie Vorrichtung zum Durchführen eines solchen Verfahrens
CN111122568B (zh) 2018-11-01 2022-04-22 华中科技大学苏州脑空间信息研究院 一种高通量光学层析成像方法及成像系统
DE102018129416A1 (de) * 2018-11-22 2020-05-28 Precitec Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Laserbearbeitung und Laserbearbeitungssystem zur Durchführung des Verfahrens
DE102018009524A1 (de) 2018-12-04 2020-06-04 Lessmüller Lasertechnik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Durchführen und Überwachen eines Bearbeitungsprozesses eines ersten Werkstücks und eines zweiten Werkstücks mittels eines hochenergetischen Bearbeitungsstrahls
CA3123038A1 (en) * 2018-12-19 2020-06-25 Ipg Photonics Corporation Monitoring material processing using imaging signal density determined from inline coherent imaging (ici)
CN111347157B (zh) * 2018-12-21 2023-04-28 松下知识产权经营株式会社 激光焊接装置以及激光焊接方法
KR102224371B1 (ko) 2019-02-11 2021-03-08 주식회사 휴비스 레이저 용접부 검사를 위한 모니터링 시스템
DE102019103734A1 (de) * 2019-02-14 2020-08-20 Precitec Gmbh & Co. Kg Laserbearbeitungssystem zur Bearbeitung eines Werkstücks mittels eines Laserstrahls und Verfahren zum Steuern eines Laserbearbeitungssystems
JP7285465B2 (ja) * 2019-08-21 2023-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法、および補正データ生成方法
JP7416069B2 (ja) * 2019-08-08 2024-01-17 株式会社ニコン 加工装置
JP6751902B2 (ja) * 2019-08-14 2020-09-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
JP7270216B2 (ja) * 2019-08-23 2023-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法、および補正データ生成方法
JP7262081B2 (ja) 2019-08-29 2023-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置および光学調整方法
WO2021038821A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社ニコン 処理システム及びロボットシステム
CN111044259A (zh) * 2019-12-12 2020-04-21 中国科学院苏州生物医学工程技术研究所 光学镜头的间距、偏心和波前像差一体化测量系统
DE102020000630B4 (de) 2020-01-30 2021-12-02 Lessmüller Lasertechnik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Durchführen und Überwachen eines Bearbeitungsprozesses eines Werkstücks
DE102020000636B4 (de) 2020-01-30 2021-12-02 Lessmüller Lasertechnik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Durchführen und Überwachen eines Bearbeitungsprozesses eines Werkstücks
DE102020204622A1 (de) 2020-04-09 2021-10-14 Trumpf Laser Gmbh Verfahren und Bearbeitungsmaschine zur Werkstücklageerfassung mittels OCT
DE102020002829A1 (de) 2020-05-11 2021-11-11 Daimler Ag Verfahren zur Überwachung und Korrektur eines Laserschweißvorgangs
DE102020002826A1 (de) 2020-05-11 2020-06-25 Daimler Ag Verfahren zur Überwachung eines Laserschweißvorgangs mittels optischer Kohärenztomografie
DE102020205926A1 (de) 2020-05-12 2021-11-18 Trumpf Laser Gmbh Verfahren zum Bestimmen einer Eindringtiefe in ein Werkstück und Bearbeitungsvorrichtung
DE102021001878A1 (de) 2021-04-12 2022-10-13 Mercedes-Benz Group AG Messverfahren zur Detektion von Fügespalten bei der laserbasierten Kontaktierung von Batteriezellmodulen
EP4074492B1 (de) * 2021-04-13 2023-09-20 Leister Technologies AG System zum fügen von werkstücken aus thermoplastischem kunststoff mittels laserdurchstrahlschweissen
CN113210361B (zh) * 2021-05-27 2022-02-22 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种自动调焦激光清洗输出装置及输出方法
DE102021117524A1 (de) * 2021-07-07 2023-01-12 Trumpf Laser Gmbh Verfahren zur Überwachung eines Laserschweißprozesses, Überwachungsvorrichtung und Laserschweißvorrichtung
KR102649840B1 (ko) * 2021-11-26 2024-03-21 주식회사 휴비스 스웹 레이저 소스를 이용한 레이저 용접부 모니터링 시스템
DE102022002922A1 (de) 2022-08-11 2022-10-20 Mercedes-Benz Group AG Laser-Schweißvorrichtung und Verfahren zur Überwachung eines Laserschweißvorgangs

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63233308A (ja) * 1987-03-20 1988-09-29 Nikon Corp 微細溝等の深さ測定方法及びその装置
JPH1089940A (ja) * 1996-09-18 1998-04-10 Fujitsu Ltd 物体表面の微細形状計測装置
JP3941104B2 (ja) * 2002-06-11 2007-07-04 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
FR2892328B1 (fr) * 2005-10-21 2009-05-08 Air Liquide Procede de soudage par faisceau laser avec controle de la formation du capillaire de vapeurs metalliques
DE102007016444A1 (de) * 2007-04-05 2008-10-16 Precitec Optronik Gmbh Bearbeitungseinrichtung
DE102007032743A1 (de) * 2007-07-13 2009-01-15 Robert Bosch Gmbh Messvorrichtung, Messverfahren, Laserstrahlbearbeitungsvorrichtung, Laserstrahlbearbeitungsverfahren
JP5199789B2 (ja) * 2008-08-25 2013-05-15 株式会社ディスコ レーザー加工装置及びレーザー加工方法
FR2936177B1 (fr) * 2008-09-24 2011-08-26 Air Liquide Procede de soudage laser de type co2 avec buse a jet dynamique.
US20110222024A1 (en) * 2010-03-15 2011-09-15 Walsin Lihwa Corporation Illumination system for projection display
DE102010016862B3 (de) * 2010-05-10 2011-09-22 Precitec Optronik Gmbh Materialbearbeitungsvorrichtung mit in-situ Messen des Bearbeitungsabstands
EP4306235A2 (en) * 2010-09-25 2024-01-17 IPG Photonics (Canada) Inc. Methods and systems for coherent imaging and feedback control for modification of materials
JP5252026B2 (ja) * 2011-05-10 2013-07-31 パナソニック株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
WO2012152881A1 (de) * 2011-05-11 2012-11-15 Arges Gmbh Verfahren und vorrichtung zur überwachung eines laserbearbeitungsprozesses
CA2905616C (en) * 2013-03-13 2021-08-24 Queen's University At Kingston Methods and systems for characterizing laser machining properties by measuring keyhole dynamics using interferometry
DE102013008269C5 (de) 2013-05-15 2019-01-24 Precitec Optronik Gmbh Bearbeitungskopf für eine Laserbearbeitungsvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
EP3049755A1 (de) 2016-08-03
US20160202045A1 (en) 2016-07-14
WO2015039741A1 (de) 2015-03-26
DE102013015656B4 (de) 2016-02-18
KR20160060112A (ko) 2016-05-27
KR102274010B1 (ko) 2021-07-07
EP3049755B1 (de) 2020-08-12
CA2925039A1 (en) 2015-03-26
CN105829828B (zh) 2021-02-02
CN105829828A (zh) 2016-08-03
JP2016538134A (ja) 2016-12-08
DE102013015656A1 (de) 2015-03-26
CA2925039C (en) 2022-03-08
MX2016003354A (es) 2017-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6645960B2 (ja) 工作物へのレーザービームの進入深さを測定する方法、及び、レーザー加工装置
US11219967B2 (en) Machining head for a laser machining device
CN109791042B (zh) 用于光学测量焊接深度的方法
JP6462140B2 (ja) 溶接シームの深さをリアルタイムで測定するための装置
JP6663045B2 (ja) レーザ機械加工中にプロセス監視するためのデバイスであって光学式間隔測定装置とプリズム偏光ユニットで構成されるデバイス、並びに、当該デバイスを搭載したレーザ加工ヘッド
CN111065947B (zh) 用于确定相干断层摄影机的光学设备的定向的设备、相干断层摄影机和激光加工系统
US11396062B2 (en) Laser machining system for machining a workpiece by means of a laser beam and method for controlling a laser machining system
JP2010523336A (ja) 加工装置および材料加工方法
CN111971144B (zh) 激光焊接方法
US10422632B2 (en) Device and method for distance measurement for a laser processing system, and a laser processing system
US20190126388A1 (en) Laser beam welding of geometric figures using oct seam tracking
US11766739B2 (en) Laser machining system and method for a laser machining system
JP7308439B2 (ja) レーザ加工装置および光学調整方法
WO2019176786A1 (ja) レーザ光の芯出し方法及びレーザ加工装置
JP2019181538A (ja) レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
RU2795069C2 (ru) Системы и способы контроля и/или управления обработкой с вобуляцией с использованием встроенной когерентной визуализации (ici)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6645960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250