JP2002033653A - 信号レベル変換回路およびそれを備える半導体装置 - Google Patents

信号レベル変換回路およびそれを備える半導体装置

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JP2002033653A
JP2002033653A JP2000215458A JP2000215458A JP2002033653A JP 2002033653 A JP2002033653 A JP 2002033653A JP 2000215458 A JP2000215458 A JP 2000215458A JP 2000215458 A JP2000215458 A JP 2000215458A JP 2002033653 A JP2002033653 A JP 2002033653A
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Hiromichi Iga
裕倫 伊賀
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    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45674Indexing scheme relating to differential amplifiers the LC comprising one current mirror

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部信号の電位レベル範囲に関わらず、差動
動作に基づいて高速かつ安定したタイミングで内部信号
を生成する信号レベル変換回路を提供する。 【解決手段】 本発明に従う信号レベル変換回路である
入力バッファ100は、外部信号および基準信号がそれ
ぞれ伝達されるノードN1およびN2の電位差を増幅し
て内部信号を出力するカレントミラーアンプである差動
増幅回路10と、ノードN1およびN2に共通のバイア
ス電圧Vbsを印加するバイアス回路20とを備える。
バイアス電圧Vbsは、外部信号および基準信号の信号
レベルに関わらず、ノードN1およびN2の電位が、カ
レントミラーアンプを構成するトタンジスタ群が飽和領
域で動作可能なレベルになるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号レベル変換
回路に関し、より特定的には差動動作を行なう信号レベ
ル変換回路およびそれを入力バッファとして備える半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、メモリデバイス等の半導体装
置には、外部からの入力信号に基づいて内部信号を生成
する入力バッファが配置される。入力バッファは、特定
の電位レベル範囲を有する外部信号の電位レベルを、半
導体装置の内部動作に適する電位レベル範囲に変換す
る。
【0003】この場合において、内部信号の信号レベル
は、外部信号の電位と基準電位との相対関係に基づいて
設定される。たとえば、内部信号のLレベル電位をVs
sとし、Hレベル電位をVddとすると、基準電位を
(Vdd+Vss)/2に定めて、外部信号の電位と基
準電位との高/低を比較することによって、内部信号の
信号レベルを設定する。
【0004】また、DDR(Double Date Rate)―SD
RAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)
のように、基準となる外部クロックEXT.CLKの活
性化エッジと非活性化エッジの両方に応答して動作する
半導体装置においては、外部クロックEXT.CLKお
よびその反転クロックである/EXT.CLKが入力さ
れ、反転クロック/EXT.CLKを基準として、外部
クロック信号EXT.CLKの反転クロック/EXT.
CLKに対する電位レベルの相対関係に応じて、内部ク
ロック信号が発生される。
【0005】入力バッファにおける内部信号の生成に際
しては、外部信号と基準信号との電位の相対関係(電位
差)を内部信号の信号レベルへ変換するのに必要となる
遅延が生じる。このため、入力バッファにおいては、入
力される外部信号および基準信号の電位レベルが変動す
ると、内部信号を生成する際に生じる遅延が変動してし
まう。上述したDDR−SDRAMのような高速デバイ
スでは、入力信号のタイミングに対する出力信号のタイ
ミングが厳密に調整される必要があるので、入力バッフ
ァにおける内部信号の遅延の変動は無視できない。この
ような背景から、入力される外部信号の電位レベルの変
動の影響の少ない入力バッファが必要とされる。
【0006】図9は、半導体装置に用いられる一般的な
差動型の入力バッファ300の構成を示す回路図であ
る。
【0007】図9を参照して、入力バッファ300は、
たとえば外部クロックEXT.CLKである外部信号お
よび基準信号Vrとを受けて、両者の電位レベル差を差
動増幅して、内部信号である内部クロックINT.CL
Kを生成する。内部信号のHレベル電位およびLレベル
電位は、それぞれ電源電位Vddおよび接地電位Vss
である。基準信号Vrは、たとえば外部クロックEX
T.CLKの反転クロック/EXT.CLK、あるいは
電源電位Vddと接地電位Vssとの中間レベルの一定
直流電位VREFである。
【0008】入力バッファ300は、電源電位Vddと
ノードNaおよびNbとの間にそれぞれ設けられるP型
MOSトランジスタQP1およびQP2と、内部ノード
NaおよびノードNbと共通ノードNcとの間にそれぞ
れ設けられるN型MOSトランジスタQN1およびQN
2とを含む。トランジスタQP1およびQP2のゲート
はノードNaと結合される。トランジスタQN1および
QN2のゲートには、基準信号Vrおよび外部信号がそ
れぞれ入力される。
【0009】入力バッファ300は、さらに、共通ノー
ドNcと接地電位Vssとの間に電気的に結合され、ゲ
ートに一定の直流電位Vmnを受けるN型MOSトラン
ジスタQNcを含む。直流電位Vmnは、トランジスタ
QNcのしきい値よりも高い中間電位に設定される。こ
れにより、電流供給トランジスタQncは、定電流源と
して動作し、差動増幅のための動作電位を供給する。
【0010】トランジスタQN1、QN2、QP1、Q
P2、およびQNcは、いわゆるカレントミラーアンプ
を構成する。
【0011】トランジスタQN1およびQN2のゲート
が同電位である場合には、それぞれのトランジスタを流
れる電流i1およびi2は等しく、トランジスタQNc
を流れる電流i0の1/2の値である。このとき、内部
信号を生成するノードNbの電位レベルは、負荷の役割
を果たしているトランジスタQP1およびQP2に流れ
る電流がトランジスタQN1およびQN2に流れる電流
と等しくなるような電位レベルに収束する。
【0012】もし、トランジスタQN1およびQN2の
ゲート電位が変動しても、両者の電位が等しい、すなわ
ち電位差が無いかぎり、電流i1およびi2の各々は、
電流i0の1/2に相当する一定値であるため、ノード
Nbの電位レベルは一定である。したがって、外部信号
と基準信号とが、同様に変化する場合には、外部の電位
レベルが変動しても、入力バッファにおける内部挙動は
変わらない。すなわち、内部信号の生成において生じる
遅延も変動することはない。
【0013】トランジスタQN2のゲート電位、すなわ
ち外部信号の電位が、トランジスタQN1のゲート電位
すなわち基準信号の電位より少しだけ上昇したとする
と、トランジスタQN2に流れる電流i2は増加し、そ
の分トランジスタQN1に流れる電流i1は減少する。
一方、回路全体に流れる電流i0は一定であるので、ノ
ードNbの電位レベルは、トランジスタQN2の電流i
2の増加と負荷の大きさとに応じて低下する。
【0014】逆に、トランジスタQN2のゲート電位が
トランジスタQN1のゲート電位より少しだけ低下する
と、トランジスタQN2に流れる電流i2は減少し、反
対にトランジスタQN1に流れる電流i1は増加する。
回路全体に流れる電流i0は一定であるので、この場合
には、内部ノードNbの電位レベルは、トランジスタQ
N2の電流i2の減少と負荷の大きさとに応じて上昇す
る。したがって、ノードNbに生成される内部信号は、
トランジスタQN1およびQN2の間のゲート電位差の
みを増幅し、同相成分や直流成分は、内部信号の生成に
反映されることはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、差動型
の入力バッファ300を高電圧利得で安定的に動作させ
るためには、カレントミラーアンプを構成するトランジ
スタQN1、QN2、QP1、QP2、およびQNc
を、飽和領域で動作させる必要がある。
【0016】特に、電流供給トランジスタQNcは、飽
和領域で動作することによって、定電流源として機能す
る。電流供給トランジスタQNcが飽和領域で動作する
ためには、そのドレイン電位、すなわち共通ノードNc
の電位レベルがVmn−Vth(Vth:トランジスタ
QNcのしきい値)必要である。一般的には、差動動作
のための動作電流を確保するには、共通ノードNcの電
位レベルが数百V程度必要とされる。
【0017】さらに、トランジスタQN2が飽和領域で
動作するためには、トランジスタQN2のゲート電位す
なわち外部信号の電位が、共通ノードNcの電位レベル
+Vth′(Vth′:トランジスタQN2のしきい
値)以上であることが必要とされる。一般的な値とし
て、仮にVthを約0.7Vとすると、トランジスタQ
N2を常に飽和領域で動作させるためには、外部信号の
信号レベルに関わらず、ゲート電位が約1.0V以上で
あることが必要となる。
【0018】一方、近年においては、消費電力低減の目
的から、電源電位とともにインタフェース系の駆動電位
や信号振幅レベルも低下する傾向にある。このため、規
定される電位レベル範囲の下限においては、トランジス
タQN2のゲート電位を十分なレベルとすることができ
ず、入力バッファ300において差動増幅動作を安定的
に行なうことができなくなってしまう。
【0019】たとえば、DDR−SDRAMデバイスに
適用される代表的なインタフェース規格の1つであるS
STL2(Stub Series Terminated Logic for 2.5V)
においては、電源電位は2.3〜2.7Vに規定される
ため、基準電位は、電源電位×0.5である1.15〜
1.35Vの範囲に規定される。また、SSTL2では
交流信号の最低振幅は±0.35Vに規定される。すな
わち、SSTL2規格に準拠するためには、1.15V
±0.35Vの交流信号についても、正しくHレベル/
Lレベル認識して入力を受付けることが要求される。
【0020】したがって、電源電位の下限値1.15V
において、最低振幅に対応するLレベル入力時において
は、トランジスタQN2のゲート電位は0.8Vとな
り、上述した、飽和領域での動作するために必要なゲー
ト電位を下回ってしまう。このような場合には、入力バ
ッファ300は、所望の差動動作を実行することができ
ない。
【0021】図10には、従来の差動型入力バッファの
他の構成例が示される。図10を参照して、入力バッフ
ァ310は、図8に示した入力バッファ300と比較し
て、電流供給トランジスタQPcをP型MOSトランジ
スタで構成し、差動増幅回路10と電源電位Vddとの
間に備えている点で異なる。P型MOSトランジスタQ
P1およびQP2と、N型MOSトランジスタQN1お
よびQN2とは、共通ノードNdと接地電位Vssとの
間に配置される。外部信号および基準信号Vrは、トラ
ンジスタQP2およびQP1のゲートにそれぞれ入力さ
れる。トランジスタQN1およびQN2のゲートはノー
ドNaと結合される。これにより、入力バッファ310
においてはN型MOSトランジスタが負荷として作用す
る。差動型の入力バッファ310についても、高電圧利
得で安定的に動作させるためには、カレントミラーアン
プを構成するトランジスタQN1、QN2、QP1、Q
P2、およびQPcを、飽和領域で動作させる必要があ
る。
【0022】図9においては、インタフェース規格SS
TL2によって規定された範囲内であっても、入力バッ
ファ300を十分に差動動作させることができないケー
スについて説明したが、同様の現象が、入力バッファ3
10の構成に対しても発生する。すなわち、電源電位が
下限値である場合に入力信号の電位レベルが上限になる
と、同様にトランジスタQP2のゲート電位が確保でき
なくなり、カレントミラーアンプを構成するトランジス
タを飽和領域で動作させることができなくなり、入力バ
ッファ310は、所望の差動動作を実行できなくなる。
【0023】このように、外部信号の信号レベルを認識
するための基準信号の電位レベルと、内部信号のHレベ
ルおよびLレベルにそれぞれ対応する電源電位Vddお
よび接地電位Vssのいずれかとの電位差が小さくなっ
た場合には、差動型入力バッファによって完全な差動動
作に基づいて内部信号を生成することができず、入力バ
ッファの動作速度すなわち、内部信号を生成する際に生
じる遅延を変動させてしまう。これによって、当該入力
バッファを備える半導体装置に要求されるタイミング精
度が厳格である場合には、全体動作が不安定になるおそ
れがある。
【0024】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、外部信号の
電位レベル範囲に関わらず差動動作に基づいて高速かつ
安定的に内部信号を生成する、半導体装置の入力バッフ
ァに適した信号レベル変換回路の構成を提供することで
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の信号レベ
ル変換回路は、入力信号と基準信号との間における電位
の相対関係に基づいて出力信号を生成する信号レベル変
換回路であって、入力信号が伝達される第1のノードと
基準信号が伝達される第2のノードとの間の電位差を増
幅して、出力信号を生成する差動増幅回路と、入力信号
および基準信号の信号レベルに関わらず、第1および第
2のノードの電位のそれぞれを所定電位以上に設定する
ためのバイアス電位を、第1および第2のノードの各々
に印加するバイアス回路とを備える。
【0026】請求項2記載の信号レベル変換回路は、請
求項1記載の信号レベル変換回路であって、差動増幅回
路は、カレントミラーアンプを構成する複数のトランジ
スタを含み、第1および第2のノードの電位が所定電位
以上である場合に、複数のトランジスタは飽和領域で動
作する。
【0027】請求項3記載の信号レベル変換回路は、請
求項2記載の信号レベル変換回路であって、バイアス回
路は、基準信号の電位に応じて、バイアス電位を設定す
る。
【0028】請求項4記載の信号レベル変換回路は、請
求項2記載の信号レベル変換回路であって、バイアス回
路は、基準信号の電位とは無関係に、バイアス電位を一
定値に設定する。
【0029】請求項5記載の信号レベル変換回路は、請
求項1記載の信号レベル変換回路であって、第1のノー
ドに結合される第1のカップリングコンデンサと、第2
のノードに結合される第2のカップリングコンデンサと
をさらに備え、入力信号および基準信号は、第1および
第2のカップリングンデンサをそれぞれ介して、第1お
よび第2のノードにそれぞれ伝達される。
【0030】請求項6記載の信号レベル変換回路は、入
力信号と基準信号との間における電位の相対関係に基づ
いて出力信号を生成する信号レベル変換回路であって、
第1のノードと第2のノードとの間の電位差を増幅し
て、出力信号を生成する差動増幅回路と、入力信号の所
定周波数以下の周波数成分を透過するための第1の低域
通過フィルタと、第1の低域通過フィルタの出力電位に
応じて第1のバイアス電位を第1のノードに印加する第
1のバイアス回路とを備え、第1のバイアス電位は、入
力信号の信号レベルに関わらず第1のノードの電位を所
定電位以上に設定するように設定され、入力信号の所定
周波数以上の周波数成分を第1のノードに伝達するため
の第1の高域通過フィルタと、基準信号の電位レベルに
応じて第2のバイアス電位を第2のノードに印加する第
2のバイアス回路とをさらに備え、第2のバイアス電位
は、基準信号の信号レベルに関わらず第2のノードの電
位を所定電位以上に設定するように設定され、第1の低
域通過フィルタの出力と入力信号との電位レベルが等し
い場合には、第1および第2のバイアス電位の電位レベ
ルは等しい。
【0031】請求項7記載の信号レベル変換回路は、請
求項6記載の信号レベル変換回路であって、差動増幅回
路は、カレントミラーアンプを構成する複数のトランジ
スタを含み、第1および第2のノードの電位が所定電位
以上である場合に、複数のトランジスタは飽和領域で動
作する。
【0032】請求項8記載の信号レベル変換回路は、請
求項6記載の信号レベル変換回路であって、差動増幅回
路は、第1の電位と第1の電位よりも高い第2の電位と
の供給を受けて動作し、第1の高域通過フィルタは、入
力信号が入力されるノードと第1のノードとの間に結合
されるカップリングコンデンサと、第1のバイアス回路
中の、第1の電位を供給するノードと第1のノードとの
間に存在する抵抗成分とを含み、カップリングコンデン
サの容量値は、所定周波数と抵抗成分の抵抗値とに応じ
て設定される。
【0033】請求項9記載の信号レベル変換回路は、請
求項6記載の信号レベル変換回路であって、基準信号の
所定周波数以下の周波数成分を透過するための第2の低
域通過フィルタと、基準信号の所定周波数以上の周波数
成分を第2のノードに伝達するための第2の高域通過フ
ィルタとをさらに備え、第2のバイアス回路は、第2の
低域通過フィルタの出力電位に応じて、第2のバイアス
電位を出力する。
【0034】請求項10記載の半導体装置は、外部信号
を受けて動作する半導体装置であって、外部信号と基準
信号との間における電位の相対関係に基づいて内部信号
を生成する入力バッファを備え、入力バッファは、外部
信号が伝達される第1のノードと基準信号が伝達される
第2のノードとの間の電位差を増幅して、内部信号を生
成する差動増幅回路と、外部信号および基準信号の信号
レベルに関わらず、第1および第2のノードの電位のそ
れぞれを所定電位以上に設定するためのバイアス電位
を、第1および第2のノードの各々に印加するバイアス
回路とを含む。
【0035】請求項11記載の半導体装置は、外部信号
を受けて動作する半導体装置であって、外部信号と基準
信号との間における電位の相対関係に基づいて内部信号
を生成する入力バッファを備え、入力バッファは、外部
信号が伝達される第1のノードと基準信号が伝達される
第2のノードとの間の電位差を増幅して、内部信号を生
成する差動増幅回路と、外部信号の所定周波数以下の周
波数成分を透過するための第1の低域通過フィルタと、
第1の低域通過フィルタの出力電位に応じた第1のバイ
アス電位を、第1のノードに印加する第1のバイアス回
路とを含み、第1のバイアス電位は、外部信号の信号レ
ベルに関わらず第1のノードの電位を所定電位以上に設
定するように設定され、入力バッファは、外部信号の所
定周波数以上の周波数成分を第1のノードに伝達するた
めの第1の高域通過フィルタと、基準信号の電位レベル
に応じた第2のバイアス電位を第2のノードに印加する
第2のバイアス回路とをさらに含み、第2のバイアス電
位は、基準信号の信号レベルに関わらず第2のノードの
電位を所定電位以上に設定するように設定され、前第1
の低域通過フィルタの出力と入力信号との電位レベルが
等しい場合には、第1および第2のバイアス電位の電位
レベルは等しい。
【0036】請求項12記載の半導体装置は、請求項1
1記載の半導体装置であって、所定周波数は、半導体装
置の動作周波数の下限値に応じて定められる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
における同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0038】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態に従う信号レベル変換回路を入力バッファとして備
える半導体装置1の全体構成を示す概略ブロック図であ
る。
【0039】図1を参照して、半導体装置1は、所定の
動作を実行するための内部回路2、複数の入力端子3
a,3b,3c、データ出力端子4および出力バッファ
5を備える。入力端子3a,3b,3cの各々に対応し
て入力バッファ100が設けられる。
【0040】入力端子3aは、クロック入力端子であ
り、内部回路2を同期動作させるための外部クロックE
XT.CLKが入力される。半導体装置1の規格によっ
ては、外部クロックEXT.CLKとその反転クロック
/EXT.CLKとの両方が入力される。入力端子3b
は、制御信号EXT.SGを受ける。制御信号EXT.
SGは、外部から入力されるコマンド制御信号やアドレ
ス信号を総括的に示す。入力端子3cには、外部からの
入力データEXT.DINが入力される。
【0041】入力端子3a,3b,3cに対応してそれ
ぞれ設けられた入力バッファ100は、内部クロックI
NT.CLK、内部制御信号INT.SG、および内部
データINT.DINを生成して、内部回路2に伝達す
る。内部回路2は、これらの内部クロック、内部制御信
号および内部データに応答して動作し、必要に応じて内
部出力データINT.DOUTを出力する。
【0042】出力バッファ5は、内部出力データIN
T.DOUTを受けて、出力端子4に外部出力データE
XT.DOUTを出力する。
【0043】図2は、本発明の実施の形態1に従う入力
バッファ100の構成を示す回路図である。
【0044】図2を参照して、入力バッファ100は、
ノードN1およびN2の電位差を増幅して内部信号を出
力する差動増幅回路10と、ノードN1およびN2に共
通のバイアス電位Vbsを印加するバイアス回路20
と、ノードN1およびN2に対応してそれぞれ設けられ
るカップリングコンデンサ30および32とを備える。
【0045】図2においては、外部信号がEXT.CL
Kであり内部信号がINT.CLKである場合を例示し
ている。内部信号のHレベル電位およびLレベル電位
は、それぞれ電源電位Vddおよび接地電位Vssであ
る。基準信号Vrは、たとえば外部クロックEXT.C
LKの反転クロック/EXT.CLK、あるいは電源電
位Vddと接地電位Vssとの中間レベルの一定直流電
位VREFである。
【0046】差動増幅回路10の構成は、図8に示した
差動型入力バッファ300と同様であるので、詳細な説
明は繰返さない。図2の構成においては、トランジスタ
QN1のゲートはノードN2と結合され、トランジスタ
QN2のゲートはノードN1と結合される。外部信号で
あるEXT.CLKはカップリングコンデンサ32を介
してノードN1に入力される。同様に、基準信号Vr
は、カップリングコンデンサ30を介してノードN2に
入力される。
【0047】バイアス回路20は、ノードN1およびN
2の電位が入力される外部信号および基準信号の信号レ
ベルに関わらず所定値以上となるように、バイアス電位
VbsをノードN1およびN2に供給する。この所定値
は、トランジスタサイズ等を考慮して、差動増幅回路1
0が常に十分な差動動作を実行できるように、すなわち
カレントミラーアンプを構成するトランジスタQN1、
QN2、QP1、QP2、およびQNcが飽和領域で動
作するように設定される。
【0048】バイアス電位Vbsの電位レベルは、基準
信号Vrの電位に応じて設定しても、基準信号Vrの電
位とは無関係に設定してもよい。たとえば、SSTL2
規格に従う半導体デバイスにおいて、トランジスタのし
きい値が0.7V程度である場合には、バイアス電位V
bsは1.5V程度に設定すればよい。
【0049】図3は、バイアス回路20の構成例を示す
回路図である。図3(a)を参照して、バイアス回路2
0は、電源電位Vddとバイアス電位Vbsを出力する
ノードN1(N2)との間に結合されるP型MOSトラ
ンジスタQPbと、ノードN1(N2)と接地電位Vs
sとの間に結合されるN型MOSトランジスタQNbと
を含む。トランジスタQNbのゲートには基準信号Vr
が入力され、トランジスタQPbのゲートはノードN1
(N2)と結合される。基準信号Vrの電位レベルに応
じて、トランジスタQNbを流れる電流量が変化し、ノ
ードN1(N2)の電位は、トランジスタQPbとQN
bとに流れる電流量が等しくなるレベルに収束する。こ
れにより、基準信号Vrの電位レベルに応じたバイアス
電位VbsをノードN1(N2)に出力することができ
る。
【0050】図3(b)を参照して、バイアス回路20
は、電源電位VddとノードN1(N2)との間に結合
される抵抗素子51と、ノードN1(N2)と接地電位
との間に直列に結合されるN型MOSトランジスタQN
bおよび抵抗素子52とを含む。トランジスタQNbの
ゲートには基準信号Vrが入力される。このような構成
としても、基準信号Vrの電位レベルに応じて、トラン
ジスタQNbの電流量を変化させて、基準信号Vrの電
位レベルに応じたバイアス電位VbsをノードN1(N
2)に出力することができる。
【0051】図3(c)を参照して、バイアス回路20
は、電源電位VddとノードN1(N2)との間に直列
に結合される抵抗素子51およびP型MOSトランジス
タQPbと、ノードN1(N2)と接地電位Vssとの
間に結合される抵抗素子52とを含む。トランジスタQ
Pbのゲートには基準信号Vrが入力される。このよう
な構成によっても、ノードN1(N2)に生成されるバ
イアス電位Vbsは、基準信号Vrの電位レベルに応じ
たものとなる。
【0052】一方、図3(d)に示されるバイアス回路
20は、電源電位VddとノードN1(N2)との間に
結合される抵抗素子51と、ノードN1(N2)と接地
電位Vssとの間に結合される抵抗素子52とを含む。
図3(d)の構成においては、バイアス電位Vbsは、
基準信号Vrの電位レベルとは無関係に、抵抗素子51
および52の抵抗値の比のみによって決定される。
【0053】このような構成としても、外部信号の電位
レベル変化範囲に対応して、差動増幅回路10が差動動
作をするために十分な電位レベルにバイアス電位Vbs
を設定すればよい。
【0054】バイアス回路20には、図3(a)〜
(d)に示されるいずれの構成を利用してもよい。な
お、外部信号および基準信号がそれぞれ伝達されるノー
ドN1およびN2は、電気的に分離されている必要があ
るので、バイアス回路20中には、ノードN1に印加さ
れるバイアス電位Vbsを生成する第1の回路と、ノー
ドN2に印加されるバイアス電位Vbsを生成する第2
の回路とを独立に設ける必要がある。ただし、これらの
第1および第2の回路が生成するバイアス電位Vbsは
同一電位であることが必要とされる。したがって、第1
および第2の回路は、同一の設計に基づいて構成される
ことが望ましい。必要に応じて、第1および第2の回路
がそれぞれ生成するバイアス電位Vbsを一致させるた
めのフィードバックループをバイアス回路20中に設け
る構成としてもよい。
【0055】再び図2を参照して、バイアス回路20
は、ノードN1およびN2にバイアス電位Vbsを出力
する。外部信号であるEXT.CLKおよび基準信号V
rが所定周波数以上で変化している場合において、その
高周波成分はカップリングコンデンサ30および32を
介して、ノードN1およびN2にそれぞれ伝達される。
これらの高周波成分は、その振幅がほとんど低下するこ
となくノードN1およびN2に伝達されるため、差動増
幅回路10中のトランジスタQN1およびQN2のゲー
トには、バイアス回路20が出力する直流電位であるバ
イアス電位Vbsにこれらの高周波成分(交流成分)が
重畳された電位信号が印加されることになる。
【0056】したがって、バイアス電位Vbsを、カレ
ントミラーアンプを構成するトランジスタのしきい値に
対して十分高い電位となるようにバイアス回路20を構
成すれば、インタフェース規格の基準電位範囲に影響さ
れることなく、差動増幅回路10において常に所望の差
動増幅動作を実行して、外部信号に対する遅延の変動が
小さい入力信号を高速に発生することができる。
【0057】さらに、カップリングコンデンサ30,3
2の作用によって、入力信号および基準信号の周期的な
変化を出力信号に高速に反映できる。
【0058】[実施の形態2]図4は、本発明の実施の
形態2に従う信号レベル変換回路である入力バッファ1
10の構成を示す回路図である。
【0059】図4を参照して、入力バッファ110は、
ノードN1およびN2の電位差に応じて内部信号を生成
する差動増幅回路10と、ノードN1に対応して設けら
れるバイアス回路22と、ノードN2に対応して設けら
れるバイアス回路24と、外部信号に対応して設けられ
るローパスフィルタ40およびハイパスフィルタ50と
を備える。
【0060】バイアス回路22および24は、ノードN
4および基準信号Vrの電位レベルをそれぞれ入力とし
て、バイアス電位Vbs1およびVbs2をそれぞれ出
力する。バイアス回路22および24は、同一電位の入
力に対して、同一レベルのバイアス電位Vbs1,Vb
s2を出力する。
【0061】図5は、バイアス回路22および24の構
成例を示す回路図である。図5(a)においては、トラ
ンジスタによってバイアス回路を構成する例について説
明する。
【0062】図5(a)を参照して、バイアス回路22
は、電源電位VddとノードN5との間に結合されるP
型MOSトランジスタQPb2と、ノードN5と接地電
位Vssとの間に電気的に結合されるトランジスタQN
b2とを含む。トランジスタQNb2のゲートはノード
N4と結合され、ローパスフィルタ40の出力電位が入
力される。バイアス回路22は、さらに、電源電位Vd
dとバイアス電位が出力されるノードN1の間に電気的
に結合されるP型MOSトランジスタQPb1と、ノー
ドN1と接地電位Vssとの間に電気的に結合されるト
ランジスタQNb1とをさらに含む。
【0063】トランジスタQNb1およびQPb2のゲ
ートはノードN5と結合される。一方、トランジスタQ
Pb1のゲートはノードN1と結合される。トランジス
タQPb2およびトランジスタQNb2に流れる電流
は、ノードN4の電位レベルに応じた同一値となる。ト
ランジスタQNb1およびトランジスタQPb1に流れ
る電流も、ノードN5の電位レベルに応じて変化するの
で、バイアス回路22は、ノードN4の電位レベルに応
じたバイアス電位Vbs1を出力することができる。
【0064】図5(b)および(c)においては、抵抗
素子およびトランジスタによってバイアス回路を構成す
る例について説明する。
【0065】図5(b)を参照して、バイアス回路22
は、電源電位VddとノードN1との間に直列に結合さ
れる抵抗素子61およびN型MOSトランジスタQNb
と、ノードN1と接地電位Vssとの間に結合される抵
抗素子62とを含む。トランジスタQNbのゲートはノ
ードN4と結合される。このような構成とすることによ
っても、ノードN4の電位レベルに応じて、トランジス
タQNbの電流量を制御することができるので、バイア
ス電位Vbs1が生成されるノードN1の電位レベルを
ノードN4の電位レベルに応じて変化させることができ
る。
【0066】図5(c)を参照して、バイアス回路22
は、電源電位VddとノードN1との間に結合される抵
抗素子61と、ノードN1と接地電位Vssとの間に直
列に結合されるP型MOSトランジスタQPbおよび抵
抗素子62とを含む。トランジスタQPbのゲートはノ
ードN4と結合される。このような構成としても、バイ
アス電位Vbs1が生成されるノードN1の電位レベル
をノードN4の電位レベルに応じて、電位レベルに応じ
て変化させることができる。
【0067】なお、図5(a)〜図5(c)においては
バイアス回路22の構成例について説明したが、ノード
N1およびN4に代えてノードN2およびN0をそれぞ
れ結合する構成とすれば、同様の構成をバイアス回路2
4に適用することができる。
【0068】バイアス回路22および24の回路構成を
同一とすることによって、入力電位に対するバイアス電
位の出力特性を同一に設定することが容易となる。さら
に、バイアス電位Vbs1およびVbs2は、実施の形
態1と同様に、ノードN1およびN2の電位が入力され
る外部信号および基準信号の信号レベルに関わらず、差
動増幅回路10が十分な差動動作を実行できる電位レベ
ル、すなわちカレントミラーアンプを構成するトランジ
スタQN1、QN2、QP1、QP2、およびQNcが
飽和領域で動作可能な電位レベルに設定される。
【0069】再び図4を参照して、外部信号の高周波成
分はハイパスフィルタ50を介してノードN1に直接伝
達され、外部信号の低周波成分はローパスフィルタ40
を介してバイアス回路22に伝達される。外部信号の低
周波成分は、バイアス回路22が出力するバイアス電位
Vbs1の電位に反映される。
【0070】ここで、外部信号が、たとえばデータ信号
等であってLレベルもしくはHレベルが続けて入力され
ているような場合などにおいては、バイアス回路22
は、入力された外部信号の信号レベルに応じたバイアス
電位Vbs1をノードN1に出力して、差動増幅回路1
0中のトランジスタQN2のゲート電位を変化させる。
【0071】一方、外部信号が所定周波数以上で変化し
ている場合には、その高周波成分はバイアス回路24が
出力するバイアス電位Vbs2に重畳されてトランジス
タQN2のゲート電位を変化させる。
【0072】図6は、ハイパスフィルタ50の構成を説
明するための回路図である。図6を参照して、ハイパス
フィルタ50は、ノードN3およびN1の間に結合され
る容量値Cのカップリングコンデンサ35、およびバイ
アス回路22中において、ノードN1と接地電位Vss
との間に存在する抵抗成分Rによって構成される。ノー
ドN1にはトランジスタQN2のゲート容量Cgも付加
されるが、この容量は、カップリングコンデンサの容量
Cと比較してかなり小さいので、ハイパスフィルタ50
の遮断周波数fcは、fc=1/(2・π・R・C)で
示される。
【0073】図7は、ローパスフィルタ40およびハイ
パスフィルタ50の周波数特性を説明する概念図であ
る。
【0074】図7を参照して、ローパスフィルタ40お
よびハイパスフィルタ50の遮断周波数はfcに設定さ
れる。半導体装置に使用される場合においては、この遮
断周波数fcは半導体装置1のスペックとして定められ
る動作周波数の下限周波数flより低い値に設定され
る。これにより、外部信号の挙動のうち、半導体装置1
の下限動作周波数fl以上の周波数成分は、ハイパスフ
ィルタ50を介して差動増幅回路10に入力される。し
たがって、下限動作周波数fl以上の周波数による外部
信号の変化を内部信号に反映することができる。
【0075】一方、下限周波数flより低い周波数での
外部信号の挙動は、バイアス回路22が生成するバイア
ス電位Vbs1に反映されて、差動増幅回路10に入力
される。
【0076】このような構成とすることにより、所望の
バイアス電位を与えて、差動増幅回路10を常に差動動
作させながら、外部信号の高周波成分および低周波成分
の両方を反映して内部信号を生成することが可能とな
る。
【0077】図8は、実施の形態2に従う信号レベル変
換回路の他の構成例である入力バッファ120の構成を
示す回路図である。
【0078】入力バッファ120においては、基準信号
Vrに対しても外部信号と同様の構成が設けられる。入
力バッファ120は、図4に示した入力バッファと比較
して、ローパスフィルタ45およびハイパスフィルタ5
5をさらに備える。ローパスフィルタ45およびハイパ
スフィルタ55は、基準信号Vrの低周波成分および高
周波成分を、バイアス回路24およびノードN2にそれ
ぞれ伝達する。ローパスフィルタ45およびカップリン
グコンデンサ55の構成および遮断周波数の設計につい
ては、ローパスフィルタ40およびハイパスフィルタ5
0と同様にすればよいので詳細な説明は繰返さない。バ
イアス回路24は、ローパスフィルタ45の出力電位、
すなわち基準信号Vrの低周波成分に応じて、ノードN
2に印加されるバイアス電位Vbs2を出力する。
【0079】このような構成とすることによって、入力
バッファ120は、基準信号Vrが外部クロックの反転
クロック/EXT.CLKのような交流信号である場合
においても、差動増幅回路10を常に差動動作させて、
内部信号を生成することが可能となる。
【0080】以上説明したように、本発明の入力バッフ
ァによれば、外部信号が準拠すべきインタフェース規格
の電位レベル範囲に依存することなく、差動型の入力バ
ッファ回路に対して適切なバイアス電位を与えながら外
部信号の振幅を入力することができるので、常に完全な
差動動作を確保して内部信号を生成することが可能であ
る。また、入力される外部信号のレベルがさらに低下し
た場合に、差動増幅させない場合でもトランジスタのし
きい値に対して余裕がなくなる場合があるが、このよう
なケースにも対応可能である。
【0081】なお、実施の形態1から3においては、差
動増幅回路10として、P型MOSトランジスタを負荷
とする図9に示される差動型バッファ300の構成を適
用したが、差動増幅回路10に代えて、N型MOSトラ
ンジスタを負荷とする図10に示される差動型バッファ
310の構成を適用することもできる。この場合におい
ても、バイアス回路20,22,24が生成する電位
を、外部信号および基準信号の信号レベルに関わらずカ
レントミラーアンプを構成するトランジスタ群が飽和領
域で動作可能となるように設定すれば、同様の効果を享
受することができる。
【0082】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0083】
【発明の効果】請求項1から4に記載の信号レベル変換
回路は、差動増幅回路の入力ノードの電位を所定電位以
上とした上で、基準信号および入力信号の電位レベルの
変化を差動増幅回路の入力ノードにそれぞれ反映でき
る。したがって、入力信号の振幅が小さい場合でも、所
望の差動増幅動作に基づいて出力信号を生成することが
できる。
【0084】請求項5記載の信号レベル変換回路は、入
力信号および基準信号の高周波成分のみをカップリング
コンデンサによって、差動増幅回路に伝達することがで
きる。したがって、入力信号の電位レベルの周期的な変
化を出力信号に高速に反映できる。
【0085】請求項6および7記載の信号レベル変換回
路は、差動増幅回路の入力ノードの電位を所定電位以上
とした上で、入力信号の低周波成分および高周波成分の
両方を重畳して差動増幅回路の入力ノードに伝達でき
る。したがって、入力信号の電位レベルが一定の周波数
に依らず不規則に変化する場合であっても、所望の差動
増幅動作に基づいて、入力信号の電位レベルの変化に基
づいて出力信号を生成することができる。
【0086】請求項8記載の信号レベル変換回路は、バ
イアス回路中の抵抗成分を利用して、高域通過フィルタ
を効率的に形成することができる。
【0087】請求項9記載の信号レベル変換回路は、さ
らに基準信号の信号レベルが一定の周波数に依らず不規
則に変化する場合であっても、所望の差動増幅動作に基
づいて、入力信号および基準信号の電位レベルの相対関
係の変化に基づいて出力信号を生成することができる。
【0088】請求項10記載の半導体装置は、外部信号
に基づいて内部信号を発生する入力バッファ中におい
て、差動増幅回路の入力ノードの電位を所定電位以上と
した上で、基準信号および外部信号の信号レベルの変化
を差動増幅回路の入力ノードの電位にそれぞれ反映でき
る。したがって、外部信号の振幅が小さい場合でも、所
望の差動増幅動作に基づいて内部信号を生成することが
できる。
【0089】請求項11記載の半導体装置は、外部信号
に基づいて内部信号を発生する入力バッファ中におい
て、差動増幅回路の入力ノードの電位を所定電位以上と
した上で、外部信号の低周波成分および高周波成分の両
方を差動増幅回路の入力ノードに伝達できる。したがっ
て、外部信号の信号レベルが一定の周波数に依らず不規
則に変化する場合であっても、所望の差動増幅動作に基
づいて、外部信号の電位レベルの変化に基づいて内部信
号を生成することができる。
【0090】請求項12記載の半導体装置は、外部信号
が周期的に変化する場合に、動作周波数の下限スペック
値以上の周波数成分を反映して、内部信号を生成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に従う信号レベル変換回
路を入力バッファとして備える半導体装置1の全体構成
を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に従う入力バッファ1
00の構成を示す回路図である。
【図3】 バイアス回路20の構成例を示す回路図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態2に従う信号レベル変換
回路である入力バッファ110の構成を示す回路図であ
る。
【図5】 バイアス回路22および24の構成例を示す
回路図である。
【図6】 ハイパスフィルタ50の構成を説明するため
の回路図である。
【図7】 ローパスフィルタ40およびハイパスフィル
タ50の周波数特性を説明する概念図である。
【図8】 実施の形態2に従う信号レベル変換回路の他
の構成例である入力バッファ120の構成を示す回路図
である。
【図9】 半導体装置に用いられる一般的な差動型入力
バッファ300の構成を示す回路図である。
【図10】 半導体装置に用いられる他の一般的な差動
型入力バッファ310の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 差動増幅回路、20,22,24 バイアス回
路、30,32,35カップリングコンデンサ、40,
45 ローパスフィルタ、50,55 ハイパスフィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B024 AA15 BA29 CA07 5J056 AA00 AA32 BB02 CC02 CC06 DD13 DD29 DD51 FF01 FF06 FF08 5J066 AA01 AA12 AA43 CA32 FA11 HA09 HA10 HA25 HA29 KA42 KA46 KA47 MA21 ND22 ND23 PD01 QA01 TA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と基準信号との間における電位
    の相対関係に基づいて出力信号を生成する信号レベル変
    換回路であって、 前記入力信号が伝達される第1のノードと前記基準信号
    が伝達される第2のノードとの間の電位差を増幅して、
    前記出力信号を生成する差動増幅回路と、 前記入力信号および前記基準信号の信号レベルに関わら
    ず、前記第1および第2のノードの電位のそれぞれを所
    定電位以上に設定するためのバイアス電位を、前記第1
    および第2のノードの各々に印加するバイアス回路とを
    備える、信号レベル変換回路。
  2. 【請求項2】 前記差動増幅回路は、カレントミラーア
    ンプを構成する複数のトランジスタを含み、 前記第1および第2のノードの電位が前記所定電位以上
    である場合に、前記複数のトランジスタは飽和領域で動
    作する、請求項1記載の信号レベル変換回路。
  3. 【請求項3】 前記バイアス回路は、前記基準信号の電
    位に応じて、前記バイアス電位を設定する、請求項2記
    載の信号レベル変換回路。
  4. 【請求項4】 前記バイアス回路は、前記基準信号の電
    位とは無関係に、前記バイアス電位を一定値に設定す
    る、請求項2記載の信号レベル変換回路。
  5. 【請求項5】 前記第1のノードに結合される第1のカ
    ップリングコンデンサと、 前記第2のノードに結合される第2のカップリングコン
    デンサとをさらに備え、 前記入力信号および前記基準信号は、前記第1および第
    2のカップリングンデンサをそれぞれ介して、前記第1
    および第2のノードにそれぞれ伝達される、請求項1記
    載の信号レベル変換回路。
  6. 【請求項6】 入力信号と基準信号との間における電
    位の相対関係に基づいて出力信号を生成する信号レベル
    変換回路であって、 第1のノードと第2のノードとの間の電位差を増幅し
    て、前記出力信号を生成する差動増幅回路と、 前記入力信号の所定周波数以下の周波数成分を透過する
    ための第1の低域通過フィルタと、 前記第1の低域通過フィルタの出力電位に応じて第1の
    バイアス電位を前記第1のノードに印加する第1のバイ
    アス回路とを備え、 前記第1のバイアス電位は、前記入力信号の信号レベル
    に関わらず前記第1のノードの電位を所定電位以上に設
    定するように設定され、 前記入力信号の前記所定周波数以上の周波数成分を前記
    第1のノードに伝達するための第1の高域通過フィルタ
    と、 前記基準信号の電位レベルに応じて第2のバイアス電位
    を前記第2のノードに印加する第2のバイアス回路とを
    さらに備え、 前記第2のバイアス電位は、前記基準信号の信号レベル
    に関わらず前記第2のノードの電位を前記所定電位以上
    に設定するように設定され、 前記第1の低域通過フィルタの出力と前記入力信号との
    電位レベルが等しい場合には、前記第1および第2のバ
    イアス電位の電位レベルは等しい、信号レベル変換回
    路。
  7. 【請求項7】 前記差動増幅回路は、カレントミラーア
    ンプを構成する複数のトランジスタを含み、 前記第1および第2のノードの電位が前記所定電位以上
    である場合に、前記複数のトランジスタは飽和領域で動
    作する、請求項6記載の信号レベル変換回路。
  8. 【請求項8】 前記差動増幅回路は、第1の電位と前記
    第1の電位よりも高い第2の電位との供給を受けて動作
    し、 前記第1の高域通過フィルタは、 前記入力信号が入力されるノードと前記第1のノードと
    の間に結合されるカップリングコンデンサと、 前記第1のバイアス回路中の、前記第1の電位を供給す
    るノードと前記第1のノードとの間に存在する抵抗成分
    とを含み、 前記カップリングコンデンサの容量値は、前記所定周波
    数と前記抵抗成分の抵抗値とに応じて設定される、請求
    項6記載の信号レベル変換回路。
  9. 【請求項9】 前記基準信号の前記所定周波数以下の周
    波数成分を透過するための第2の低域通過フィルタと、 前記基準信号の前記所定周波数以上の周波数成分を前記
    第2のノードに伝達するための第2の高域通過フィルタ
    とをさらに備え、 前記第2のバイアス回路は、前記第2の低域通過フィル
    タの出力電位に応じて、前記第2のバイアス電位を出力
    する、請求項6記載の信号レベル変換回路。
  10. 【請求項10】 外部信号を受けて動作する半導体装置
    であって、 前記外部信号と基準信号との間における電位の相対関係
    に基づいて内部信号を生成する入力バッファを備え、 前記入力バッファは、 前記外部信号が伝達される第1のノードと前記基準信号
    が伝達される第2のノードとの間の電位差を増幅して、
    前記内部信号を生成する差動増幅回路と、 前記外部信号および前記基準信号の信号レベルに関わら
    ず、前記第1および第2のノードの電位のそれぞれを所
    定電位以上に設定するためのバイアス電位を、前記第1
    および第2のノードの各々に印加するバイアス回路とを
    含む、半導体装置。
  11. 【請求項11】 外部信号を受けて動作する半導体装置
    であって、 前記外部信号と基準信号との間における電位の相対関係
    に基づいて内部信号を生成する入力バッファを備え、 前記入力バッファは、 前記外部信号が伝達される第1のノードと前記基準信号
    が伝達される第2のノードとの間の電位差を増幅して、
    前記内部信号を生成する差動増幅回路と、 前記外部信号の所定周波数以下の周波数成分を透過する
    ための第1の低域通過フィルタと、 前記第1の低域通過フィルタの出力電位に応じた第1の
    バイアス電位を、前記第1のノードに印加する第1のバ
    イアス回路とを含み、 前記第1のバイアス電位は、前記外部信号の信号レベル
    に関わらず前記第1のノードの電位を所定電位以上に設
    定するように設定され、 前記入力バッファは、 前記外部信号の所定周波数以上の周波数成分を前記第1
    のノードに伝達するための第1の高域通過フィルタと、 前記基準信号の電位レベルに応じた第2のバイアス電位
    を前記第2のノードに印加する第2のバイアス回路とを
    さらに含み、 前記第2のバイアス電位は、前記基準信号の信号レベル
    に関わらず前記第2のノードの電位を前記所定電位以上
    に設定するように設定され、 前前記第1の低域通過フィルタの出力と前記入力信号と
    の電位レベルが等しい場合には、前記第1および第2の
    バイアス電位の電位レベルは等しい、半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記所定周波数は、前記半導体装置の
    動作周波数の下限値に応じて定められる、請求項11記
    載の半導体装置。
JP2000215458A 2000-07-17 2000-07-17 信号レベル変換回路およびそれを備える半導体装置 Withdrawn JP2002033653A (ja)

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