JP2002031787A - 光変調装置の位置調整装置および調整方法 - Google Patents

光変調装置の位置調整装置および調整方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光変調装置の相互の位置を迅速に調整して位
置決めをすることのできる光変調装置の位置調整装置の
提供。 【解決手段】 複数の光変調装置を備えたプロジェクタ
の光変調装置の相互の位置を調整する位置調整装置2
は、プロジェクタを構成する光学ユニット170の各光
変調装置から射出される色光に応じて設定される赤色光
用撮像素子、緑色光用撮像素子55G、青色光用撮像素
子55Bからなる検出装置55を備えている。検出装置
55が光変調装置から射出された色光に応じた赤色光用
撮像素子、緑色光用撮像素子55G、青色光用撮像素子
55Bを備えているため、各色光を別々の撮像素子55
G、55Bで検出し、各光変調装置の同時位置調整、お
よび同時位置決めを行うことができ、迅速に位置調整お
よび位置決めを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の色光を画像
情報に応じて各色光ごとに変調する複数の光変調装置
と、各光変調装置で変調された色光を合成する色合成光
学系と、この色合成光学系で合成された光束を拡大投写
して投写画像を形成する投写光学系とを備えたプロジェ
クタを製造するために、各光変調装置相互の位置を調整
する光変調装置の位置調整装置、および光変調装置の位
置調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の色光を画像情報に応じ
て各色光ごとに変調する複数の光変調装置と、各光変調
装置で変調された色光を合成する色合成光学系と、この
色合成光学系で合成された光束を拡大投写して投写画像
を形成する投写光学系とを備えたプロジェクタが利用さ
れている。このようなプロジェクタとしては、例えば、
光源から射出された光束を、ダイクロイックミラーによ
ってRGBの三色の色光に分離し、3枚の液晶パネルに
より各色光毎に画像情報に応じて変調し、変調後の光束
をクロスダイクロイックプリズムで合成し、投写レンズ
を介してカラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式の
プロジェクタが知られている。
【0003】このようなプロジェクタにより鮮明な投写
画像を得るには、各液晶パネル間での画素ずれ、投写レ
ンズからの距離のずれの発生を防止するために、プロジ
ェクタの製造時、各液晶パネル間相互のフォーカス、ア
ライメントを高精度に調整しなければならない。ここ
で、フォーカス調整とは、各液晶パネルを投写レンズの
バックフォーカスの位置に正確に配置するための調整を
いい、アライメント調整とは、各液晶パネルの画素を一
致させるための調整をいい、以下の説明においても同様
である。
【0004】そして、従来は、液晶パネルのフォーカ
ス、アライメント調整は、3枚の液晶パネル、プリズ
ム、および投写レンズを含む光学ユニットを調整対象と
して、次のような手順で行われる。 (1) まず、基準となる液晶パネル、例えば、緑色光を
変調する液晶パネルの画像形成領域からのみ光束を射出
させ、スクリーン上に投写される画像を、CCDカメラ
等の撮像素子で検出し、該液晶パネルの位置調整を行
う。 (2) この液晶パネルを適切な位置に配置できたら、紫
外線硬化型接着剤等を用いて、液晶パネルをプリズムの
光入射端面に対して位置決め固定する。 (3) 液晶パネルの固定後、再び撮像素子を用いて該液
晶パネルの固定位置を測定して、その座標位置を記録保
存する。 (4) 次に、他の赤色光用の液晶パネルをバックフォー
カスの位置に合わせ込んだ後、記録保存された座標位置
に基づいて赤色光用の液晶パネルのアライメント調整を
行った後、赤色光用の液晶パネルの位置決め固定を行
う。最後に、同様の手順で青色光用の液晶パネルの位置
決め固定を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフォーカス、アライメント調整方法では、緑
色光用の液晶パネル、赤色光用の液晶パネル、青色光用
の液晶パネルの順番で位置調整および位置決め固定を行
わなければならないため、液晶パネル等の光変調装置の
調整に時間を要するという問題がある。
【0006】本発明の目的は、光変調装置の相互の位置
を迅速に調整して位置決めをすることのできる光変調装
置の位置調整装置、および位置調整方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の光変調装置の位置調整装置は、複数の光変
調装置から射出された色光をそれぞれ検出する複数の撮
像素子を備えたことを特徴とする。具体的には、本発明
は、複数の色光を画像情報に応じて各色光ごとに変調す
る複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された色光
を合成する色合成光学系と、この色合成光学系で合成さ
れた光束を拡大投写して投写画像を形成する投写光学系
とを備えたプロジェクタを製造するために、各光変調装
置相互の位置を調整する光変調装置の位置調整装置であ
って、前記複数の光変調装置、色合成光学系、および投
写光学系を含む調整対象が設置される調整装置本体と、
この調整対象から拡大投写される投写画像が形成される
スクリーンと、このスクリーン上に投写された投写画像
を検出する検出装置とを備え、この検出装置は、前記光
変調装置の数に応じて設定され、各光変調装置から射出
される色光を検出する複数の撮像素子を備えていること
を特徴とする。
【0008】このような本発明によれば、検出装置が各
光変調装置に応じて設定された複数の撮像素子を備えて
いるため、各光変調装置から射出された色光をそれぞれ
別の撮像素子で検出し、各光変調装置の同時位置調整、
および同時位置決めを行うことが可能となる。従って、
光変調装置の位置調整および位置決めに要する時間を大
幅に短縮することができ、プロジェクタの製造効率を向
上することができる。
【0009】以上において、上述した検出装置として以
下のようなものを採用することができる。 (1) 撮像素子を各色光ごとに設けた検出装置が考えら
れる。具体的には、調整の基準となる光変調装置、例え
ば、緑色光変調用の光変調装置の位置調整を行うための
基準撮像素子と、この基準撮像素子からスクリーン面に
沿って所定距離離れた位置に配置され、他の光変調装
置、例えば、赤色光、青色光変調用の光変調装置の位置
調整を行うための補助撮像素子とを備えた検出装置を採
用することが考えられる。ここで、基準撮像素子は、ス
クリーンの角隅部分に4つ配置され、この4つの基準撮
像素子で検出される画像に基づいて、緑色光変調用の光
変調装置のバックフォーカス、アライメント調整を行う
のが好ましい。一方、補助撮像素子の配置は、例えば、
赤色光変調用光変調装置を調整する補助撮像素子を、各
基準撮像素子からスクリーン面の横方向(X軸方向)に
所定距離オフセットさせた位置に配置し、青色光変調用
光変調装置を調整する補助撮像素子を、各基準撮像素子
からスクリーン面の縦方向(Y軸方向)に所定距離オフ
セットさせた位置に配置することが考えられる。
【0010】このように配置された基準撮像素子には、
各光変調装置から射出される色光のそれぞれを透過する
複数のカラーフィルタを切替可能とする切替機構が設け
られているのが好ましい。例えば、上述した3板式のプ
ロジェクタの場合、赤色光、緑色光、青色光のそれぞれ
を透過するカラーフィルタを切替機構によって切り替え
られるようにしておけばよい。また、補助撮像素子に
は、検出する色光を透過するカラーフィルタが設けられ
ているのが好ましい。例えば、赤色光を検出する補助撮
像素子には、赤色光を透過するカラーフィルタ、青色光
を検出する補助撮像素子には、青色光を透過するカラー
フィルタを設けておけばよい。
【0011】このような構成の光変調装置の位置調整装
置によれば、補助撮像素子にそれぞれカラーフィルタが
設けられているので、各光変調装置から同時に色光を射
出しても、各撮像素子で必要な色光のみを検出すること
ができ、各光変調装置の位置調整を同時に行うことがで
き、光変調装置の位置調整に要する時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0012】(2) 検出装置として、プロジェクタから
射出される光学像を、各光変調装置のそれぞれから射出
される色光に分離するプリズムを備え、このプリズムに
より分離された各色光が射出されるプリズムの光射出側
端面に各色光を検出する撮像素子を設けた検出装置を採
用することができる。このような検出装置を備えた光変
調装置の位置調整装置によれば、前記と同様にプロジェ
クタから射出された光束がプリズムにより分離され、各
色光ごとに撮像素子で検出できるため、光変調装置の位
置調整に要する時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、プリズムの光射出側端面に撮像素子を設けること
で検出装置を一体化できるため、前記のように他の撮像
素子をオフセット配置する必要もなく、撮像素子の配置
の違いによる調整を行わずに正確な位置調整を行うこと
ができる。
【0013】本発明は、上述した光変調装置の位置調整
装置としても構成できるが、プロジェクタから射出され
た光束を、光変調装置の数に応じて設定される複数の撮
像素子により、各色光毎の画像を検出する色光検出工程
と、色光検出工程で検出される画像に基づいて、各光変
調装置の相対位置を調整する位置調整工程と、この位置
調整工程により位置調整された各光変調装置の位置決め
を行う位置決め工程とを備えた光変調装置の位置調整方
法としても構成することができる。そして、このような
本発明の光変調装置の位置調整方法によれば、前記と同
様の作用および効果を享受することができる。
【0014】光変調装置の位置調整装置が上述の(1)の
ような構成の場合、上述した位置調整工程は、予め、基
準撮像素子および補助撮像素子のオフセット距離、方向
を記憶するオフセット量記憶手順と、基準撮像素子によ
り調整の基準となる光変調装置の位置を調整する第1の
位置調整手順と、補助撮像素子により他の光変調装置の
位置を調整する第2の位置調整手順と、第2の位置調整
手順で位置調整された光変調装置を、オフセット量記憶
手順で記憶された距離だけ、基準撮像素子に向かう方向
に移動させるオフセット距離移動手順と、このオフセッ
ト距離移動手順で移動した光変調装置から射出される色
光が、基準撮像素子で検出できるようにカラーフィルタ
を切り替えて、該光変調装置の配置位置を確認する確認
手順とを備えて構成することができる。そして、位置決
め工程は、位置調整工程により位置調整された各光変調
装置を同時に位置決めすることにより行われる。
【0015】このような位置調整工程によれば、第1の
位置調整手順および第2の位置調整手順により各光変調
装置の位置調整を独立して行うことができ、位置調整時
間の短縮を図ることができる。また、最終的に基準撮像
素子により、補助撮像素子で位置調整した光変調装置の
位置を確認しているため、位置調整の精度を向上するこ
とができる。さらに、位置決め工程を各光変調装置につ
いて同時に行っているため、光変調装置の位置決め固定
に要する時間を短縮することができ、プロジェクタの製
造効率を一層向上することができる。
【0016】また、位置決め工程の他の方法としては、
調整の基準となる光変調装置の位置決めを行う第1の位
置決め手順と、他の光変調装置の位置決めを行う第2の
位置決め手順とを備えたものが考えられる。この場合、
第1の位置調整手順の後、第1の位置決め手順により基
準となる光変調装置の位置決めを行い、この第1の位置
決め手順と並行して、第2の調整手順により他の光変調
装置の位置調整を行い、オフセット距離移動手順および
確認手順を実施した後、第2の位置決め手順で他の光変
調装置の位置決め固定を行う。
【0017】このような位置決め工程によっても、第1
の位置決め工程を実施している間に第2の位置調整手順
が並行して実施されるため、位置調整に要する時間が短
縮され、前記と同様にプロジェクタの製造効率が大幅に
短縮される。また、このような方法によれば、予め第1
の位置決め手順で基準撮像素子により調整された光変調
装置が固定されているため、他の補助撮像素子で調整さ
れる他の光変調装置は、固定された光変調装置に合わせ
て位置調整することができ、基準となる光変調装置の接
着剤硬化に伴う微妙な位置ずれを補正する必要がなくな
り、より確実な位置調整を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。 1.第1実施形態 (1)プロジェクタの構造 図1には、本発明の第1実施形態に係る光変調装置の位
置調整装置の調整対象とされる、複数の光変調装置、色
合成光学系、および投写光学系を含む光学ユニットが採
用されたプロジェクタ100の構造が示されている。こ
のプロジェクタ100は、インテグレータ照明光学系1
10、色分離光学系120、リレー光学系130、電気
光学装置140、色合成光学系となるクロスダイクロイ
ックプリズム150、および投写光学系となる投写レン
ズ160を備えている。
【0019】前記インテグレータ照明光学系110は、
光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光
源装置111と、第1レンズアレイ113と、第2レン
ズアレイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ1
19とを備えている。光源ランプ111Aから射出され
た光束は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃え
られ、第1レンズアレイ113によって複数の部分光束
に分割され、折り返しミラーによって射出方向を90°
折り曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で結
像する。第2レンズアレイ115から射出された各部分
光束は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ11
9の入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レン
ズ119から射出された複数の部分光束は、後述する電
気光学装置140を構成する3枚の液晶パネル141
R、141G、141B上で重畳する。
【0020】前記色分離光学系120は、2枚のダイク
ロイックミラー121、122と、反射ミラー123と
を備え、これらのミラー121、122、123により
インテグレータ照明光学系110から射出された複数の
部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有
している。前記リレー光学系130は、入射側レンズ1
31、リレーレンズ133、および反射ミラー135、
137を備え、この色分離光学系120で分離された色
光、例えば、青色光Bを液晶パネル141Bまで導く機
能を有している。
【0021】前記電気光学装置140は、3枚の光変調
装置となる液晶パネル141R、141G、141Bを
備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッ
チング素子として用いたものであり、色分離光学系12
0で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル14
1R、141G、141Bによって、画像情報に応じて
変調されて光学像を形成する。前記色合成光学系となる
クロスダイクロイックプリズム150は、前記3枚の液
晶パネル141R、141G、141Bから射出された
各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画像を形
成するものである。尚、クロスダイクロイックプリズム
150には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を
反射する誘電体多層膜とが、4つ直角プリズムの界面に
沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によ
って3つの色光が合成される。そして、クロスダイクロ
イックプリズム150で合成されたカラー画像は、投写
レンズ160から射出され、スクリーン上に拡大投写さ
れる。
【0022】(2)調整対象となる光学ユニットの構造 このようなプロジェクタ100において、電気光学装置
140、クロスダイクロイックプリズム150、および
投写レンズ160は、光学ユニットとして一体化されて
いる。すなわち、図2に示すように、光学ユニット17
0は、マグネシウム合金製の側面L字状の構造体となる
ヘッド体171を備えている。投写レンズ160は、ヘ
ッド体171のL字の垂直面外側にねじにより固定され
る。クロスダイクロイックプリズム150は、ヘッド体
171のL字の水平面上側に同様にねじにより固定され
ている。
【0023】電気光学装置140を構成する3枚の液晶
パネル141R、141G、141Bは、クロスダイク
ロイックプリズム150の側面三方を囲むように配置さ
れる。具体的には、図3に示すように、各液晶パネル1
41R、141G、141Bは、保持枠143内に収納
され、この保持枠143の四隅部分に形成される孔14
3Aに透明樹脂製のピン145を紫外線硬化型接着剤と
ともに挿入することにより、クロスダイクロイックプリ
ズム150の光束入射端面151に接着固定された、い
わゆるPOP(Panel On Prism)構造によりクロスダイ
クロイックプリズム150に固定されている。ここで、
保持枠143には、矩形状の開口部143Bが形成さ
れ、各液晶パネル141R、141G、141Bは、こ
の開口部143Bで露出し、この部分が画像形成領域と
なる。すなわち、各液晶パネル141R、141G、1
41Bのこの部分に各色光R、G、Bが導入され、画像
情報に応じて光学像が形成される。
【0024】このようなPOP構造が採用された光学ユ
ニット170では、液晶パネル141R、141G、1
41Bをクロスダイクロイックプリズム150に接着固
定する際に、各液晶パネル141R、141G、141
Bのフォーカス調整、アライメント調整、および固定を
同時に行わなければならないので、通常以下の手順で組
み立てが行われる。
【0025】(1) ヘッド体171に投写レンズ160
およびクロスダイクロイックプリズム150を取付固定
する。 (2) クロスダイクロイックプリズム150に第1の液
晶パネル、例えば、液晶パネル141Gを接着固定す
る。具体的には、まず、液晶パネル141Gの保持枠1
43の孔143Aに、先端に紫外線硬化型接着剤を塗布
したピン145を挿入する。 (3) 次に、該ピン145の先端部分をクロスダイクロ
イックプリズム150の光束入射端面151に当接させ
る。 (4) この状態で液晶パネル141Gの画像形成領域に
光束を導入し、投写レンズ160を介して投写面上に表
示された投写画像を確認しながら、光束入射端面151
に対する進退位置、平面位置、および回転位置を調整し
て、液晶パネル141Gのフォーカス、アライメント調
整を行う。 (5) 適切なフォーカス、アライメントが得られたら、
ピン145の基端部分から紫外線を照射し、紫外線硬化
型接着剤を完全に硬化させる。 (6) 他の液晶パネル141R、141Bも前記と同様
に接着固定されるが、調整に際しては、既に固定された
液晶パネル141Gの画像形成領域の画素位置を考慮し
ながら、光束入射端面151に対する平面位置、および
光束入射端面151に対する回転位置を調整する。 従って、このようなPOP構造を採用した光学ユニット
170を組み立てる際には、各液晶パネル141R、1
41G、141B相互のフォーカス、アライメントを調
整する位置調整装置が必要となる。
【0026】(3)光変調装置の位置調整装置の構造 図4および図5には、前記の光学ユニット170の各液
晶パネル141R、141G、141B相互のフォーカ
ス、アライメントを調整する位置調整装置2が示されて
いる。この位置調整装置2は、調整装置本体30と、ス
クリーンユニット50とを備え、暗室20内部に配置さ
れている。暗室20は、スクリーンユニット50を囲む
側板21および天板22と、調整装置本体30を囲むカ
ーテン23とを備え、光学ユニット170のフォーカ
ス、アライメント調整は、この暗室20で行われる。
【0027】(3-1)調整装置本体の構造 前記調整装置本体30は、位置調整機構となる3つの6
軸位置調整ユニット31、調整対象となる光学ユニット
170を支持固定するクランプ治具33、および3つの
6軸位置調整ユニット31およびクランプ治具33が載
置される載置台35を備えている。尚、図4では図示を
略したが、載置台35の下部には、調整装置本体30お
よびスクリーンユニット50を制御する制御部であるメ
インコンピュータ70(後述)、調整対象である光学ユ
ニット170の調整作業を行うに際し、調整用光源を導
入する調整用光源装置、および紫外線硬化型接着剤を硬
化させて光学ユニット170の液晶パネル141R、1
41G、141Bをクロスダイクロイックプリズム15
0上に固定するための固定用紫外線光源装置が設置され
ている。
【0028】前記6軸位置調整ユニット31は、クロス
ダイクロイックプリズム150の光束入射端面151に
対して、液晶パネル141R、141G、141Bの配
置位置を調整するものである。この6軸位置調整ユニッ
ト31は、図6に示すように、載置台35のレール35
1に沿って移動可能に設置される変調装置用位置調整装
置としての平面位置調整部311と、この平面位置調整
部311の先端部分に設けられる面内回転位置調整部3
13と、この面内回転位置調整部313の先端部分に設
けられる面外回転位置調整部315と、この面外回転位
置調整部315の先端部分に設けられる液晶パネル狭持
部317とを備えている。
【0029】平面位置調整部311は、クロスダイクロ
イックプリズム150の光束入射端面151に対する進
退位置および平面位置を調整する部分であり、載置台3
5上に摺動可能に設けられる基部311Aと、この基部
311A上に立設される脚部311Bと、この脚部31
1Bの上部先端部分に設けられ、面内回転位置調整部3
13が接続される接続部311Cを備えている。基部3
11Aは、図示しないモータなどの駆動機構により、載
置台35のZ軸方向(図6中左右方向)を移動する。脚
部311Bは、側部に設けられるモータなどの駆動機構
(図示略)によって基部311Aに対してX軸方向(図
6の紙面と直交する方向)に移動する。接続部311C
は、図示しないモータなどの駆動機構によって、脚部3
11Bに対してY軸方向(図6中上下方向)に移動す
る。
【0030】面内回転位置調整部313は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光束入射端面151に対す
る液晶パネル141R、141G、141Bの面内方向
回転位置の調整を行う部分であり、平面位置調整部31
1の先端部分に固定される円柱状の基部313Aと、こ
の基部313Aの円周方向に回転自在に設けられる回転
調整部313Bを備えている。そして、この回転調整部
313Bの回転位置を調整することにより、光束入射端
面151に対する液晶パネル141R、141G、14
1Bの面内方向回転位置を高精度に調整することができ
る。
【0031】面外回転位置調整部315は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光束入射端面151に対す
る液晶パネル141R、141G、141Bの面外方向
回転位置の調整を行う部分である。この面外回転位置調
整部315は、前記面内回転位置調整部313の先端部
分に固定されるとともに、水平方向で円弧となる凹曲面
が先端部分に形成された基部315Aと、この基部31
5Aの凹曲面上を円弧に沿って摺動可能に設けられ、垂
直方向で円弧となる凹曲面が先端部分に形成された第1
調整部315Bと、この第1調整部315Bの凹曲面上
を円弧に沿って摺動可能に設けられる第2調整部315
Cとを備えている。そして、基部315Aの側部に設け
られた図示しないモータを回転駆動すると、第1調整部
315Bが摺動し、第1調整部315の上部に設けられ
た図示しないモータを回転すると、第2調整部315C
が摺動し、光束入射端面151に対する液晶パネル14
1R、141G、141Bの面外方向回転位置を高精度
に調整することができる。液晶パネル狭持部317は、
調整対象となる液晶パネル141R、141G、141
Bを保持する部分であり、前記第2調整部315Cの先
端部分に固定される固定狭持片317Aと、第2調整部
315Cの先端部分でスライド自在に設けられる可動狭
持片317Bと、可動狭持片317Bを動作させるアク
チュエータ317Cとを備えている。そして、アクチュ
エータ317Cによって可動狭持片317Bを動作させ
ることにより、液晶パネル141R、141G、141
Bを狭持することができる。さらに、可動狭持片317
Bのスライド初期位置を変更することにより、大きさの
異なる液晶パネル141R、141G、141Bを狭持
することができる。
【0032】このような液晶パネル狭持部317の固定
狭持片317Aおよび可動狭持片317Bの間には、光
源ユニット37が配置されている。この光源ユニット3
7は、液晶パネル141R、141G、141Bに調整
用光源光、固定用光源光を供給するものであり、液晶パ
ネル141R、141G、141Bと当接するユニット
本体371と、このユニット本体371に各光源光を供
給するための光ファイバ372とを含んで構成される。
【0033】光ファイバ372の先端は、載置台35の
下部に設置される調整用光源装置および固定用光源装置
に接続されている。ユニット本体371の液晶パネル1
41R、141G、141Bとの当接面には、図7
(A)に示すように、液晶パネル141R、141G、
141Bの矩形状の画像形成領域の角隅部分に応じて設
定された調整用光源部371Aと、該画像形成領域の外
側に配置され、透明樹脂製のピン145の基端部分と当
接する固定用光源部371Bとを備えている。尚、液晶
パネル141R、141G、141Bとの当接部分とな
るユニット本体371は、図7(A)に示されるものの
他、図7(B)に示されるように、調整用光源部371
Aの外側側方に沿って固定用光源部371Cが配置され
るものや、図7(C)に示されるように、固定用光源部
371Bの配置が異なるものがあり、液晶パネル141
R、141G、141Bの種類に応じて、これらのユニ
ット本体371を適宜使い分けることにより、固定構造
の異なる液晶パネルに対応できるようになっている。
【0034】前記クランプ治具33は、図8および図9
に示すように、載置台35上に設置される基板331
と、この基板331上に立設される複数本の脚部333
と、この脚部333の上部に設けられ、調整対象となる
光学ユニット170が取り付けられるセット板335と
を備えている。基板331には、該基板331の外側に
突出する相対位置調整部337が設けられている。相対
位置調整部337は、上述した6軸位置調整ユニット3
1と、クランプ治具33上に固定された光学ユニット1
70との相対位置を調整するものである。この相対位置
調整部337は、基板331の外側に延設され、先端に
ねじ孔が形成された延設部337Aと、延設部337A
のねじ孔と螺合する調整ねじ337Bとを備え、調整ね
じ337Bの先端部分が延設部337Aの外側に突出し
た構造となっている。この調整ねじ337Bの先端は、
クランプ治具33の載置台35へのセット時、上述した
6軸位置調整ユニット31が移動するレール351の端
面に当接する。そして、調整ねじ337Bの螺合位置を
変更することにより、6軸位置調整ユニット31に対す
るクランプ治具33の位置が変更され、クランプ治具3
3上の光学ユニット170の種類に応じて6軸位置調整
ユニット31を適切な位置に配置できるようになってい
る。尚、本実施形態では、相対位置調整部337は、光
学ユニット170の光束射出方向、すなわちZ軸方向に
1カ所、このZ軸方向に直交する方向、すなわちX軸方
向に2カ所設けられている(合計3カ所)。
【0035】セット板335は、ヘッド体171を支持
する載置部339と、投写レンズ160を支持するレン
ズ支持部341と、投写レンズ160の射出光束の光量
を減らすNDフィルターを配置する為のNDホルダー3
43と、載置部339に設置された光学ユニット170
を狭持固定するためのクランプレバー345と、投写レ
ンズ160および開口窓の間に配置されるフレアカッタ
347とを備えている。尚、フレアカッタ347は、図
8に示すように、セット板335の端部に立設される立
上部348に回動自在に設けられる棒状部349の先端
側に設けられ、この棒状部349を回動させ、フレアカ
ッタ347を投写レンズ160の直前に配置する事で、
投写レンズ160からの射出光束のフレア光を規制し鮮
明な画像をスクリーンユニット50に投写できるように
なっている。NDホルダーは、製造機種により射出光量
が異なる為、光量調整用のNDフィルターを保持し、光
量を調整する様に設ける。調整対象となる光学ユニット
170を設置する場合、載置部339上に光学ユニット
170を設置するとともに、投写レンズ160をレンズ
支持部341に当接させた後、クランプレバー345を
回動して、光学ユニット170のヘッド体171を狭持
固定する。
【0036】(3-2)スクリーンユニットの構造 前記スクリーンユニット50は、図4および図5に示す
ように、調整装置本体30と所定の距離を設けて配置さ
れる載置台51と、この載置台51の上面に配置され、
調整対象となる光学ユニット170の投写面としての透
過型スクリーン53と、この透過型スクリーン53の裏
面に設置される検出装置55と、この検出装置55を透
過型スクリーン53の面に沿って移動させる移動機構5
7とを備えている。
【0037】載置台51の上面には、光学ユニット17
0の投写方向に沿って延びる3本のレール511が配置
され、透過型スクリーン53は、この3本のレール51
1上を移動可能となっていて、調整装置本体30と透過
型スクリーン53との相対距離を調整できるようになっ
ている。尚、透過型スクリーン53の移動は、載置台5
1の内部に設けられるサーボ制御機構または手動操作に
よって行われる(図示略)。
【0038】透過型スクリーン53は、図10に示され
るように、周囲に設けられる矩形状の枠体531、およ
びこの枠体531の内側に設けられるスクリーン本体5
33を備えている。スクリーン本体533は、例えば、
不透明樹脂層上に光学ビーズを均一に分散配置して構成
することができ、光学ビーズが配置された側から光束を
入射すると、光学ビーズがレンズとなって、該光束をス
クリーン本体533の裏面側に射出するようになってい
る。
【0039】検出装置55は、基準撮像素子としての緑
色光検出用のCCDカメラ55Gと、補助撮像素子とし
ての赤色光検出用のCCDカメラ55R、および青色光
検出用のCCDカメラ55Bとを備え、枠体531に対
して移動機構57を介して取り付けられている(図4お
よび図5参照)。各CCDカメラ55G、55R、55
Bは、電荷結合素子(Charge Coupled Device)を撮像
素子としたエリアセンサであり、スクリーン本体533
の背面側で形成される投写画像を検出して、電気信号と
して出力するものであり、投写画像を高精度に検出する
ために、ズーム・フォーカス機構を備えている。尚、こ
のズームフォーカス機構は、遠隔制御により操作できる
ように構成することもできる。
【0040】基準撮像素子としてのCCDカメラ55G
の前面には、図11に示すように、カラーフィルタの切
替機構56が設けられている。この切替機構56は、3
色のカラーフィルタ561R、561G、561Bを備
えたフィルタ保持体561と、このフィルタ保持体56
1を回転駆動するためのモータ562とを備えている。
このモータ562は、後述するメインコンピュータ70
からの制御信号に応じて動作し、このモータ562を動
作することにより、カラーフィルタ561R、561
G、561Bの切替を行うことができるようになってい
る。補助撮像素子としてのCCDカメラ55Rは、図1
2に示すように、その光検出用の開口部分に赤色光のみ
を透過する赤色フィルタ563Rが設けられている。同
様に、CCDカメラ55Bは、その光検出用の開口部分
に青色光のみを透過する青色フィルタ563Bが設けら
れている。
【0041】また、各CCDカメラ55R、55G、5
5Bのスクリーン本体533の面に沿った配置関係は、
投写画像の四隅部分に基準素子としてのCCDカメラ5
5Gが設置され、補助撮像素子としてのCCDカメラ5
5RがCCDカメラ55Gに対してX軸方向(水平方
向)にX0だけずれた位置に、CCDカメラ55BがC
CDカメラ55Gに対してY軸方向(垂直方向)にY0
だけずれた位置に設置されている。
【0042】移動機構57は、枠体531の四隅部分の
それぞれX軸方向およびY軸方向に摺動可能に取り付け
られていて、各移動機構57には、上述したCCDカメ
ラ55R、55G、55Bがセットされ、移動機構57
が移動するとこれに応じてCCDカメラ55R、55
G、55Bもスクリーン本体533の面に沿って移動す
る。また、図示を略したが、この移動機構57は、さら
に、CCDカメラ55Gに対するCCDカメラ55R、
55Bの距離を調整する調整機構を有し、この調整機構
により、CCDカメラ55R、55Bのオフセット距離
X0、Y0も変更することができる。尚、移動機構57
による移動および調整機構による調整は、載置台51内
部のサーボ制御機構によって行われる。
【0043】(3-3)位置調整装置の制御構造 このような調整装置本体30およびスクリーンユニット
50を備えた位置調整装置2は、図13のブロック図に
示すように、全体の動作制御を行うメインコンピュータ
70と、赤色光、緑色光、青色光の各色光毎に設定され
たサブコンピュータ71R、71G、71Bとにより制
御される。
【0044】サブコンピュータ71Rは、赤色光を変調
する液晶パネル141Rの位置調整をする6軸位置調整
ユニット31の動作制御を行うとともに、CCDカメラ
55Rで検出された検出データの処理を行う。同様に、
サブコンピュータ71Gは、緑色光を変調する液晶パネ
ル141Gの位置調整をする6軸位置調整ユニット31
の動作制御、およびCCDカメラ55Gの検出データの
処理、サブコンピュータ71Bは、青色光を変調する液
晶パネル141Bの位置調整をする6軸位置調整ユニッ
ト31の動作制御、およびCCDカメラ55Bの検出デ
ータの処理を行う。
【0045】各サブコンピュータ71R、71G、71
Bで処理された検出結果は、数値データとしてメインコ
ンピュータ70に出力され、メインコンピュータ70
は、各サブコンピュータ71R、71G、71Bから出
力された検出結果に基づいて、各液晶パネル141R、
141G、141Bのフォーカス、アライメント情報を
取得し、これに基づいて6軸位置調整ユニット31の位
置調整情報を生成し、各サブコンピュータ71R、71
G、71Bに出力する。各サブコンピュータ71R、7
1G、71Bでは、この位置調整情報に基づいて、制御
信号を生成して各々が管理する6軸位置調整ユニット3
1の動作制御を行う。
【0046】(4)位置調整装置による調整操作 上述した位置調整装置2による光学ユニット170のフ
ォーカス、アライメント調整は、光学ユニット170の
機種に応じて調整条件を設定する機種登録操作の後、登
録された調整条件を呼び出して、この調整条件に基づい
て行われる。具体的には、図14〜図16に示すフロー
チャートに基づいて行われ、各サブコンピュータ71
R、71G、71Bにより液晶パネル141R、141
G、141Bの位置調整工程が同時に行われる。位置調
整工程は、サブコンピュータ71R、71G、71Bそ
れぞれで独自に行われ、基準撮像素子となるCCDカメ
ラ55Gによる位置調整が第1の位置調整手順であり、
CCDカメラ55R、55Bによる位置調整が第2の位
置調整手順であるが、第1および第2の位置調整手順と
もに、略同様の操作により行われる。 (1)まず、調整対象となる光学ユニット170の機種に
合わせてクランプ治具33を選択した後、該クランプ治
具33に光学ユニット170を固定するとともに、クラ
ンプ治具33を載置台35上の所定位置にセットする
(処理S11)。一方、液晶パネル141R、141
G、141Bは、紫外線硬化型接着剤が塗布されたピン
145が挿入された状態で、6軸位置調整ユニット31
の液晶パネル狭持部317で保持される(処理S1
2)。 (2)メインコンピュータ70に展開されたプログラム上
で、先の機種登録操作で登録された機種データの中か
ら、調整対象となる光学ユニット170に相当する機種
データを呼び出す(処理S13)。 (3)プログラム上に機種データが呼び出されたら、投写
レンズ160とクロスダイクロイックプリズム150を
挟んで対向位置にある液晶パネル141Gを用いて、C
CDカメラ55R、55G、55Bの配置位置を補正し
(処理S14)、この際のCCDカメラ55Gに対する
CCDカメラ55R、CCDカメラ55Bのオフセット
距離X0、Y0をメインコンピュータ70で記憶する
(処理S15:オフセット量記憶手順)。 (4)CCDカメラ55R、55G、55Bが適切な位置
に配置されたら、各6軸位置調整ユニット31に設けら
れた調整用光源部を点灯して各液晶パネル141R、1
41G、141Bに調整用光源を導入し(処理S1
6)、サブコンピュータ71R、71G、71Bによる
液晶パネル141R、141G、141Bの自動位置調
整を開始する(処理S17)。尚、以下の説明では、液
晶パネル141R、141G、141Bの位置調整は、
同様の手順で行われるが、基準撮像素子であるCCDカ
メラ55Gによる液晶パネル141Gの位置調整は、第
1の位置調整手順、CCDカメラ55R、55Bによる
液晶パネル141R、141Bの位置調整は、第2の位
置調整手順となる。 (5)各CCDカメラ55R、55G、55Bは、投写画
像を撮像し、画像信号として対応するサブコンピュータ
71R、71G、71Bに出力する(処理S18)。
尚、基準撮像素子となるCCDカメラ55Gのカラーフ
ィルタは、緑色光検出用のフィルタ561Gとしてお
く。 (6)各サブコンピュータ71R、71G、71Bによる
液晶パネル141R、141G、141Bの位置調整
は、各液晶パネル141R、141G、141Bについ
て同時並行で行われ、まずフォーカス調整から行われ
る。各サブコンピュータ71R、71G、71Bは、C
CDカメラ55R、55G、55Bからの画像信号を検
出しながら制御信号を出力し、6軸位置調整ユニット3
1に、液晶パネル141R、141G、141Bがクロ
スダイクロイックプリズム150の光束入射端面151
に対して接近、離間するような動作をさせる(処理S1
9)。 (7)サブコンピュータ71R、71G、71Bは、液晶
パネル141R、141G、141Bの接近、離間動作
中、CCDカメラ55R、55G、55Bからの画像信
号に基づいて、投写画像の四隅部分のフォーカスの状態
を、各色光毎に検出する(処理S20:色光検出工
程)。検出は、各色光毎に四隅部分に配置されるCCD
カメラ55R、55G、55Bの画像信号から得られる
フォーカスの状態を画像処理を行って数値化し、例え
ば、フォーカスがずれて各画素の境界が不明瞭な状態を
低い値に、フォーカスが合って各画素の境界が明瞭に識
別できる状態を高い値に設定し、図17に示すように、
液晶パネル141R、141G、141Bの接近、離間
動作を繰り返すうちに、フォーカス状態が最も高い値と
なった位置を液晶パネル141R、141G、141B
のフォーカスの合焦位置とする。尚、4カ所の投写画像
すべてについてフォーカスの合焦位置が確保できるよう
に、クロスダイクロイックプリズム150の光束入射端
面151に対して、液晶パネル141R、141G、1
41Bの面外方向角度を調節しながら、接近、離間動作
を行う。 (8)各液晶パネル141R、141G、141Bの合焦
位置が把握されたら、この位置をフォーカス位置として
各色光毎に記録し(処理S21)、続けて各液晶パネル
141R、141G、141Bのアライメント調整を行
う。アライメント調整は、粗調整、角度位置調整、微調
整の手順で行われ、以下その手順を詳述する。 (9)粗調整は、CCDカメラ55R、55G、55Bで
検出される左下コーナー部分の投写画像をパターンマッ
チング処理することにより行われる。具体的には、図1
8に示すように、機種登録操作で登録された基準パター
ンと一致度の高い部分の座標(x,y)を計測し(処理
S22)、左下コーナー座標を投写画像の基準位置(x
o,yo)に移動させることにより行われる(処理S2
3)。 (10)粗調整が終了したら、角度位置調整を行う。具体的
には、図19に示すように、右下コーナー部分の投写画
像をパターンマッチング処理して、右下コーナー部分の
座標を計測し(処理S24)、基準線に対する角度θを
計算する(処理S25)。計算された角度θに基づい
て、液晶パネル141R、141G、141Bを回転さ
せ、右下コーナー部分の角度補正を行う(処理S2
6)。 (11)角度調整終了後、微調整を行う。具体的には、図2
0に示すように、四隅部分の投写画像すべてをパターン
マッチング処理して、各コーナー部分の座標を計測し
(処理S27)、各コーナー部分の基準位置座標との差
を計算して移動量(Δx,Δy)を算出し(処理S2
8)、この値に従って液晶パネル141R、141G、
141Bを移動させる(処理S29)。 (12)液晶パネル141R、141G、141Bすべての
ファーカス、アライメント調整が終了したら(処理S3
0)、液晶パネル141Rの投写画像を検出するCCD
カメラ55Rは、基準素子となるCCDカメラ55Gに
対してX軸方向にオフセットして配置されているため、
処理S15のオフセット量記憶手順で記憶されたX軸方
向のオフセット距離X0を呼び出す(処理S31)。呼
び出されたオフセット距離X0に基づいて、液晶パネル
141RをX軸方向にオフセット距離X0分だけ移動さ
せる(処理S32:オフセット距離移動手順)。 (13)オフセット距離移動が済んだら、基準撮像素子とな
るCCDカメラ55Gのフィルタを赤色光を透過するフ
ィルタ561Rに切り替え(処理S33)、CCDカメ
ラ55Gで検出される投写画像をパターンマッチング処
理して、液晶パネル141Rの四隅部分の座標を計測し
(処理S34)、本来の液晶パネル141Gの基準位置
と位置ずれがあるかどうかを確認し(処理S35:確認
手順)、ずれがあるようであれば微調整をして基準位置
に合わせ込む(処理S36)。 (14)次に、液晶パネル141Bについても、同様にオフ
セット距離Y0を呼び出し(処理S37)、呼び出され
たオフセット距離Y0分だけ移動させ(処理S38:オ
フセット距離移動手順)、CCDカメラ55Gのフィル
タを561Bに切り替え(処理S39)、四隅部分の座
標を計測し(処理S40)、液晶パネル141Gの基準
位置とのずれがあるかどうかを確認し(処理S41:確
認手順)、ずれがあれば微調整をして基準位置に合わせ
込む(処理S42)。 (15)すべての液晶パネル141R、141G、141B
の位置調整が終了したら、固定用光源部371Bから紫
外線を照射して、各液晶パネル141R、141G、1
41Bの接着剤を硬化させ、液晶パネル141R、14
1G、141Bの位置決め固定を行う(処理S43:位
置決め工程)。
【0047】(5)実施形態の効果 前述のような第1実施形態によれば、次のような効果が
ある。検出装置55が各液晶パネル141R、141
G、141Bに応じて設定された複数のCCDカメラ5
5R、55G、55Bを備えているため、各液晶パネル
141R、141G、141Bから射出された色光をそ
れぞれ別のCCDカメラ55R、55G、55Bで検出
し、液晶パネル141R、141G、141Bの同時位
置調整、および同時位置決めを行うことができる。従っ
て、液晶パネル141R、141G、141Bの位置調
整および位置決めに要する時間を大幅に短縮することが
でき、プロジェクタ100の製造効率を向上することが
できる。
【0048】また、検出装置55が基準撮像素子となる
CCDカメラ55G、補助撮像素子となるCCDカメラ
55R、55Bを備え、これらのCCDカメラ55R、
55G、55Bに検出する色光に応じたカラーフィルタ
561G、563R、563Bが設けられているため、
各液晶パネル141R、141G、141Bから同時に
色光を射出しても、各CCDカメラ55R、55G、5
5Bで必要な色光のみを検出することができ、液晶パネ
ル141R、141G、141Bの位置調整を同時に行
うことができ、位置調整に要する時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0049】さらに、液晶パネル141R、141G、
141Bの位置調整工程において、基準撮像素子となる
CCDカメラ55Gと、補助撮像素子となるCCDカメ
ラ55R、55Bのオフセット距離X0、Y0を、オフ
セット量記憶手順S15により記憶し、液晶パネル14
1Gを調整する第1の位置調整手順と、液晶パネル14
1R、141Bを調整する第2の位置調整手順とを独立
して並行に行うことができるため、位置調整時間を短縮
することができる。また、最終的に、位置調整の終了し
た液晶パネル141R、141Bについても、基準撮像
素子となるCCDカメラ55Gのカラーフィルタ561
R、561G、561Bを切り替え、液晶パネル141
R、141Bの位置を確認する確認手順S35、S41
を備えているため、位置調整の精度を向上することがで
きる。そして、位置決め工程S43を各液晶パネル14
1R、141G、141Bで同時に行っているため、位
置決め固定に要する時間を短縮することができ、プロジ
ェクタ100の製造効率を一層向上することができる。
【0050】2.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以
下の説明では、前述の第1実施形態で既に説明した構造
および手順等については、同一符号を付して、その説明
を省略する。前述の第1実施形態では、液晶パネル14
1R、141G、141Bすべての位置調整が終了した
ら、液晶パネル141R、141Bのオフセット距離移
動手順を実施し、液晶パネル141R、141G、14
1Bを同時に位置決め固定していた。
【0051】これに対して、第2実施形態では、位置調
整装置2の構成、液晶パネル141R、141G、14
1Bの位置調整の具体的な内容は、第1実施形態と全く
同様であるが、位置決め調整の手順、および位置決め固
定の手順が第1実施形態と相違する。すなわち、第2実
施形態では、第1実施形態で説明した位置調整装置2と
同様の装置を使用し、図21に示されるフローチャート
に基づいて、液晶パネル141R、141G、141B
の位置調整および位置決めが行われる。 (1)第1実施形態の場合と同様に、処理S11〜処理S
16まで実施して調整用光源を液晶パネル141R、1
41G、141Bに導入したら、基準撮像素子となるC
CDカメラ55Gで検出される液晶パネル141Gのフ
ォーカス調整を行い(処理S51:第1の位置調整手
順)、液晶パネル141Gのフォーカス合焦位置が得ら
れたら続けてアライメント調整を行う(処理S52:第
1の位置調整手順)。尚、フォーカス調整およびアライ
メント調整の詳細な手順は、第1実施形態と同様なの
で、その説明を省略する。 (2)液晶パネル141Gの位置調整が終了したら、紫外
線を照射して液晶パネル141Gの位置決め固定を開始
する(処理S53:第1の位置決め手順)。液晶パネル
141Gの位置決め固定の開始と並行して、補助撮像素
子となるCCDカメラ55R、55Bで検出される液晶
パネル141R、141Bのフォーカス調整を行い(処
理S54:第2の位置調整手順)、続けてアライメント
調整を行う(処理S55:第2の位置調整手順)。 (3)液晶パネル141Gの位置決め固定が終了したら、
その際の液晶パネル141Gの位置を検出し(処理S5
6)、液晶パネル141R、141Bのオフセット距離
移動を行い(処理S57:オフセット距離移動手順)、
位置決めされた液晶パネル141Gの画素位置と液晶パ
ネル141R、141Bの画素位置のずれを確認し(処
理S58:確認手順)、位置ずれがある場合、液晶パネ
ル141R、141Bの位置を微調整し(処理S5
9)、液晶パネル141R、141Bの位置決め固定を
行う(処理S60:第2の位置決め手順)。
【0052】このような第2実施形態によれば、前述の
第1実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果が
ある。すなわち、予め第1の位置決め手順S53でCC
Dカメラ55Gにより調整された液晶パネル141Gが
固定されているため、他の液晶パネル141R、141
Bは、この液晶パネル141Gの固定位置に合わせて位
置調整することができ、基準となる液晶パネル141G
の紫外線照射による接着剤硬化に伴う微妙な位置ずれを
補正する必要がなくなり、より確実な位置調整を行うこ
とができる。
【0053】3.第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について説明する。前記第
1実施形態および前記第2実施形態の位置調整装置2
は、検出装置55として、3つのCCDカメラ55R、
55G、55Bを採用し、基準撮像素子となるCCDカ
メラ55Gに対して、補助撮像素子となるCCDカメラ
55R、55Bをオフセット配置することにより、液晶
パネル141R、141G、141Bの同時位置調整を
行っていた。
【0054】これに対して、第3実施形態の検出装置
は、図22に示すように、スクリーン本体533の四隅
部分にしか配置されておらず、図21に示すように、入
射した赤色光R、緑色光G、青色光Bを分離するプリズ
ムを備えたCCDカメラ80から構成され、このCCD
カメラ80を利用して同時位置調整を行っている点が相
違する。すなわち、このCCDカメラ80は、図23に
示すように、入射光を赤色光R、緑色光G、青色光Bに
分離するクロスダイクロイックプリズム81を備え、こ
のクロスダイクロイックプリズム81の光射出側端面8
11R、811G、811Bのそれぞれに撮像素子82
R、82G、82Bが設けられている。各撮像素子82
R、82G、82Bの出力は、第1実施形態で説明した
サブコンピュータ71R、71G、71Bにそれぞれ接
続され、各々対応するサブコンピュータ71R、71
G、71Bで処理される。
【0055】このような第3実施形態に係る位置調整手
順は、図22に示すようなフローチャートに基づいて行
われる。 (1)第1実施形態と同様に、処理S11〜処理S14の
手順を実施したら、直ちに調整用光源をすべての液晶パ
ネル141R、141G、141Bに導入し(処理S7
1)、各液晶パネル141R、141G、141Bの自
動位置調整を開始する(処理S72)。 (2)各液晶パネル141R、141G、141Bから射
出された光束を撮像素子82R、82G、82Bで検出
しながら(処理S73:色光検出工程)、フォーカス調
整(処理S74:位置調整工程)、アライメント調整
(処理S75:位置調整工程)を行い、すべての液晶パ
ネル141R、141G、141Bの位置調整が終了し
たら(処理S76)、各々の液晶パネル141R、14
1G、141Bに紫外線を照射して接着剤を硬化させ、
液晶パネル141R、141G、141Bの位置決め固
定を行う(処理S77:位置決め工程)。尚、位置決め
固定に際しては、液晶パネル141R、141G、14
1Bを同時に行うこともできるが、まず投写面と正対す
る液晶パネル141Gの位置決め固定を行った後、この
141Gの位置測定をし、この位置に合せる様に、液晶
パネル141R、141Bの位置調整を行い、これらの
液晶パネル141R、141Bの固定を行うようにして
もよい。
【0056】このような第3実施形態によれば、前述の
第1実施形態および第2実施形態で述べた効果に加え
て、以下のような効果がある。すなわち、CCDカメラ
80のレンズから入射する色光R、G、Bをクロスダイ
クロイックプリズム81により分離しているため、液晶
パネル141R、141Bからの射出される色光をオフ
セット配置されるCCDカメラで検出する必要がない。
従って、第1実施形態および第2実施形態のように、基
準撮像素子で調整される液晶パネル141G以外の液晶
パネル141R、141Bについて、オフセット量を記
憶しておき、最後にオフセット距離移動させる必要がな
く、液晶パネル141R、141G、141Bの位置調
整を一層簡単にかつ正確に行うことができる。
【0057】4.実施形態の変形 尚、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものでは
なく、以下に示すような変形をも含むものである。前記
実施形態では、調整対象は透過型の液晶パネルを用いた
プロジェクタ100に使用される光学ユニット170で
あったが、これに限らず、反射型の液晶パネルを用い
た、プロジェクタにも応用することが可能である。ま
た、パネルの枚数も3枚に限られず、複数であれば良
い。なお、パネルの枚数によっては、一部のパネルが単
に光の強度を変調する(色光ではない光の変調を行う)
ものとなる場合がある。さらに、複数のパネルによって
変調される光を合成する光学系が、クロスダイクロイッ
クプリズムのような色光を合成する光学素子ではなく、
偏光ビームスプリッタのような色とは無関係な光を合成
するものを用いて構成される場合もある。本発明は、こ
のように、色光でない光を変調する光変調装置や色光合
成光学系以外の合成光学系を用いたプロジェクタにも、
応用することが可能である。さらに、光変調装置は、液
晶パネルに限らず、プラズマ素子やマイクロミラーを用
いた光変調装置であっても良い。すなわち、先に説明し
た位置調整装置2や一連の作業手順は、複数の光変調装
置を有する様々なプロジェクタに適用することが可能で
ある。
【0058】また、前記第1実施形態では、図13に示
すように、各色光R、G、B毎にサブコンピュータ71
R、71G、71Bを設定し、これらをメインコンピュ
ータ70で統合して管理していたが、これに限られな
い。すなわち、図25に示すように、メインコンピュー
タ70でサブコンピュータ71R、71Bを管理すると
ともに、緑色光Gの位置調整をこのメインコンピュータ
70で行って、緑色光G用のサブコンピュータを省略し
てもよく、このようにすれば、制御用のコンピュータを
減らすことができるため、装置のコスト上有利である。
その他、本発明の具体的な構造および形状等は、本発明
の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0059】
【発明の効果】前述のような本発明の光変調装置の位置
調整装置によれば、検出装置が各光変調装置に応じて設
定された複数の撮像素子を備えているため、各光変調装
置から射出された色光をそれぞれ別の撮像素子で検出
し、各光変調装置の同時位置調整、および同時位置決め
を行うことが可能となる。従って、光変調装置の位置調
整および位置決めに要する時間を大幅に短縮することが
でき、プロジェクタの製造効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光変調装置の位置調整
装置の調整対象となる光学ユニットを含むプロジェクタ
の構造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における調整対象となる光学ユニ
ットの構造を表す外観斜視図である。
【図3】前記実施形態における調整対象となる光学ユニ
ットの構造を表す分解斜視図である。
【図4】前記実施形態における光変調装置の位置調整装
置の構造を表す側面図である。
【図5】前記実施形態における光変調装置の位置調整装
置の構造を表す平面図である。
【図6】前記実施形態における調整装置本体を構成する
位置調整機構の構造を表す側面図である。
【図7】前記実施形態における光源ユニットの光源配置
を表す正面図である。
【図8】前記実施形態における調整装置本体を構成する
クランプ治具の構造を表す外観斜視図である。
【図9】前記実施形態におけるクランプ治具の構造を表
す垂直断面図である。
【図10】前記実施形態における透過型スクリーンの構
造を表す正面図である。
【図11】前記実施形態における基準撮像素子および切
替機構の構造を表す側面図である。
【図12】前記実施形態における補助撮像素子の構造を
表す側面図である。
【図13】前記実施形態における位置調整装置の動作制
御を行うシステムを表すブロック図である。
【図14】前記実施形態における光変調装置の位置調整
方法の手順を表すフローチャートである。
【図15】前記実施形態における光変調装置の位置調整
方法の手順を表すフローチャートである。
【図16】前記実施形態における光変調装置の位置調整
方法の手順を表すフローチャートである。
【図17】前記実施形態における光変調装置のフォーカ
ス調整の方法を説明するためのグラフである。
【図18】前記実施形態における光変調装置のアライメ
ント調整の方法を説明するための模式図である。
【図19】前記実施形態における光変調装置のアライメ
ント調整の方法を説明するための模式図である。
【図20】前記実施形態における光変調装置のアライメ
ント調整の方法を説明するための模式図である。
【図21】本発明の第2実施形態に係る光変調装置の位
置調整方法の手順を表すフローチャートである。
【図22】本発明の第3実施形態に係る光変調装置の位
置調整装置の検出装置のスクリーン上の配置を表す正面
図である。
【図23】前記実施形態における検出装置の構造を表す
模式図である。
【図24】前記実施形態における光変調装置の位置調整
方法の手順を表すフローチャートである。
【図25】前記各実施形態の変形となる位置調整装置の
動作制御を行うシステムを表すブロック図である。
【符号の説明】
2 位置調整装置 30 調整装置本体 31 位置調整機構 53 スクリーン 55、80 検出装置 55R、55B CCDカメラ(補助撮像素子) 55G CCDカメラ(基準撮像素子) 81 プリズム 100 プロジェクタ 141R、141G、141B 液晶パネル(光変調装
置) 150 クロスダイクロイックプリズム(色合成光学
系) 160 投写レンズ(投写光学系) 811R、811G、811B 光射出側端面 S15 オフセット量記憶手順 S20、S73 色光検出工程 S35、S41、S58 確認手順 S38、S57 オフセット距離移動手順 S43、S77 位置決め工程 S51、S52 第1の位置調整手順 S53 第1の位置決め手順 S54、S55 第2の位置調整手順 S60 第2の位置決め手順 S74、S75 位置調整工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 B Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA08 HA13 HA22 HA23 HA24 HA28 MA03 MA05 MA16 2H091 FA05Z FA21X FA26X FA41Z FD07 FD24 GA13 HA07 LA03 LA11 LA12 MA07 5C060 BA04 BA08 BC05 EA00 GA01 GB03 GB06 GD01 GD07 HA18 HC17 HC20 HC24 HC25 JA00 JB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色光を画像情報に応じて各色光ごと
    に変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調さ
    れた色光を合成する色合成光学系と、この色合成光学系
    で合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する投
    写光学系とを備えたプロジェクタを製造するために、各
    光変調装置相互の位置を調整する光変調装置の位置調整
    装置であって、 前記複数の光変調装置、色合成光学系、および投写光学
    系を含む調整対象が設置される調整装置本体と、 この調整対象から拡大投写される投写画像が形成される
    スクリーンと、 このスクリーン上に投写された投写画像を検出する検出
    装置とを備え、 この検出装置は、前記光変調装置の数に応じて設定さ
    れ、各光変調装置から射出される色光を検出する複数の
    撮像素子を備えていることを特徴とする光変調装置の位
    置調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光変調装置の位置調整装
    置において、 前記検出装置は、調整の基準となる光変調装置の位置調
    整を行うための基準撮像素子と、この基準撮像素子から
    スクリーン面に沿って所定距離離れた位置に配置され、
    他の光変調装置の位置調整を行うための補助撮像素子と
    を備え、 前記基準撮像素子には、各光変調装置から射出される色
    光のそれぞれを透過する複数のカラーフィルタを切替可
    能とする切替機構が設けられていることを特徴とする光
    変調装置の位置調整装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光変調装置において、 前記補助撮像素子には、前記他の光変調装置から射出さ
    れる色光を透過するカラーフィルタが設けられているこ
    とを特徴とする光変調装置の位置調整装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の光変調装置の位置調整装
    置において、 前記検出装置は、前記プロジェクタから射出される光学
    像を、各光変調装置のそれぞれから射出される色光に分
    離するプリズムを備え、 前記撮像素子は、このプリズムにより分離された各色光
    が射出される光射出側端面にそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする光変調装置の位置調整装置。
  5. 【請求項5】複数の色光を画像情報に応じて各色光ごと
    に変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調さ
    れた色光を合成する色合成光学系と、この色合成光学系
    で合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する投
    写光学系とを備えたプロジェクタを製造するために、各
    光変調装置相互の位置を調整する光変調装置の位置調整
    方法であって、 前記プロジェクタから射出された光束を、前記光変調装
    置の数に応じて設定される複数の撮像素子により、各色
    光毎の画像を検出する色光検出工程と、 この色光検出工程で検出される画像に基づいて、各光変
    調装置の相対位置を調整する位置調整工程と、 この位置調整工程により位置調整された各光変調装置の
    位置決めを行う位置決め工程とを備えて構成されること
    を特徴とする光変調装置の位置調整方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の光変調装置の位置調整方
    法において、 前記複数の撮像素子は、調整の基準となる光変調装置の
    位置調整を行うための基準撮像素子と、この基準撮像素
    子からスクリーン面に沿って所定距離離れた位置に配置
    され、他の光変調装置の位置調整を行うための補助撮像
    素子とを備え、 前記基準撮像素子には、各光変調装置から射出される色
    光のそれぞれを透過するカラーフィルタを切替可能とす
    る切替機構が設けられ、 前記補助撮像素子には、前記他の光変調装置から射出さ
    れる色光を透過するカラーフィルタが設けられ、 前記位置調整工程は、予め、前記基準撮像素子および前
    記補助撮像素子のオフセット距離および方向を記憶する
    オフセット量記憶手順と、 前記基準撮像素子により調整の基準となる光変調装置の
    位置を調整する第1の位置調整手順と、 前記補助撮像素子により前記他の光変調装置の位置を調
    整する第2の位置調整手順と、 この第2の位置調整手順で位置調整された光変調装置
    を、前記オフセット量記憶手順で記憶された距離だけ、
    前記基準撮像素子に向かう方向に移動させるオフセット
    距離移動手順と、 このオフセット距離移動手順で移動した光変調装置から
    射出される色光が、前記基準撮像素子で検出できるよう
    にカラーフィルタを切り替えて、該光変調装置の配置位
    置を確認する確認手順とを備え、 前記位置決め工程は、前記位置調整工程により位置調整
    された各光変調装置を同時に位置決めすることを特徴と
    する光変調装置の位置調整方法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の光変調装置の位置調整方
    法において、 前記複数の撮像素子は、調整の基準となる光変調装置の
    位置調整を行うための基準撮像素子と、この基準撮像素
    子からスクリーン面に沿って所定距離離れた位置に配置
    され、他の光変調装置の位置調整を行うための補助撮像
    素子とを備え、 前記基準撮像素子には、各光変調装置から射出される色
    光のそれぞれを透過するカラーフィルタを切替可能とす
    る切替機構が設けられ、 前記補助撮像素子には、前記他の光変調装置から射出さ
    れる色光を透過するカラーフィルタが設けられ、 前記位置調整工程は、予め、前記基準撮像素子および前
    記補助撮像素子のオフセット距離および方向を記憶する
    オフセット量記憶手順と、 前記基準撮像素子により調整の基準となる光変調装置を
    位置調整する第1の位置調整手順と、 前記補助撮像素子により前記他の光変調装置の位置調整
    を行う第2の位置調整手順と、 この第2の位置調整手順で位置調整された光変調装置
    を、前記オフセット量記憶手順で記憶された距離だけ、
    前記基準撮像素子に向かう方向に移動させるオフセット
    距離移動手順と、 このオフセット距離移動手順で移動した光変調装置から
    射出される色光が、前記基準撮像素子で検出できるよう
    にカラーフィルタを切り替えて、該光変調装置の配置位
    置を確認する確認手順とを備え、 前記位置決め工程は、調整の基準となる光変調装置の位
    置決めを行う第1の位置決め手順と、他の光変調装置の
    位置決めを行う第2の位置決め手順とを備え、 前記第1の位置調整手順の後、第1の位置決め手順によ
    る光変調装置の位置決めを行うとともに、前記第2の調
    整手順により他の光変調装置の位置調整を行い、前記オ
    フセット距離移動手順および確認手順を実施した後、第
    2の位置決め手順により他の光変調装置の位置決めを行
    うことを特徴とする光変調装置の位置調整方法。
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