JP2002031720A - ポリビニルアルコール系フィルムおよび偏光フィルム - Google Patents

ポリビニルアルコール系フィルムおよび偏光フィルム

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JP2002031720A JP2001131818A JP2001131818A JP2002031720A JP 2002031720 A JP2002031720 A JP 2002031720A JP 2001131818 A JP2001131818 A JP 2001131818A JP 2001131818 A JP2001131818 A JP 2001131818A JP 2002031720 A JP2002031720 A JP 2002031720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面液晶ディスプレイに用いられる偏光フ
ィルム用途に好適な、大面積においても均一な光学性能
を有する幅広なポリビニルアルコール系フィルムを提供
する。 【解決手段】 ドラム製膜によって得られたポリビニル
アルコール系フィルムであって、フィルムのTD方向の
厚み変動を0.5μm/mm以下とし、フィルムの厚み
を20〜150μmとし、フィルムの幅を2m以上とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大画面液晶ディス
プレイに用いられる偏光フィルム用途に好適な、大面積
においても均一な光学性能を有する幅広なポリビニルア
ルコール系フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時
計等の小型機器から、ラップトップパソコン、ワープ
ロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビゲーション
システム、液晶テレビ等の範囲に広がり、大画面でも使
用されるようになってきたことから、従来品以上に大画
面における光学性能の均一性に優れた偏光板が求められ
るようになった。
【0003】偏光板は、一般に、ポリビニルアルコール
系フィルム(以下、ポリビニルアルコール系重合体を
「PVA」、ポリビニルアルコール(系重合体)フィル
ムを「PVAフィルム」と略記することがある)を一軸
延伸し、染色することにより製造した偏光フィルムの両
面に、三酢酸セルロース(TAC)膜等の保護板を貼り
合わせた構成をしている。偏光性能の均一性のために
は、厚みの均一なPVAフィルムを用いること、二色性
染料を均一に染めること、斑なく貼り合わせること等多
くの注意点があるが、用いる素材のPVAフィルムがい
かに均一であるかが重要な要素である。
【0004】PVAフィルムを製造する方法として、例
えば、溶液または溶融状態のPVAを含有する製膜原料
(有機溶剤などを含んでいてもよい)を、加熱したベル
トもしくはドラムに供給し乾燥することによりベルトも
しくはドラム製膜を行なう方法が、工業的に用いられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルト上また
はドラム上に溶液もしくは溶融状態のPVAフィルムの
製膜原料をダイから吐出し乾燥することにより製膜を行
なう方法については、厚みの均一なフィルムを得ること
が困難であった。元来、フィルムの厚み斑は望小特性で
あり、厚み斑が限りなくゼロに近いものが最良である
が、現実的には幾つかの問題を内包している。すなわ
ち、厚み斑には2つの項目があり、TD方向(横方向)
に対して数cm〜数十cmの範囲で厚みの凹凸がある大
きなうねりと1mm範囲内で厚みの凹凸が発生する局所
的なフィルムのスジである。
【0006】本発明において問題としているのは、後者
の局所的な凹凸スジであり、ダイから製膜原料を吐出す
る際に時間経過とともに、ダイの吐出部(リップとも呼
ぶ)からMD方向(縦方向)に沿って直線状のスジ(凹
凸)が連続的に発生することがある。このスジは従来は
あまり問題とされなかったが、近年のLCDの画面サイ
ズの大型化、画面輝度の向上に伴って、PVAフィルム
にスジがあると偏光板を製造した際に、色ムラとなり、
これが光学的な欠陥になるという問題が表面化してき
た。従来より、フィルムの厚み斑を解消する試みは広く
行われており、例えば特開平6−138319号公報に
おいて、厚み斑の小さいPVAフィルムが提案されてい
るが、TD方向に対して数cm〜数十cmの範囲で厚み
の凹凸がある大きなうねりの解消を目的にしており、局
所的なスジ状の欠点の解消を目的にしたものはこれまで
ほとんど知られていない。一方、近年LCDの画面大型
化に伴い幅2m以上の光学用フィルムが要求されるよう
になってきたが、2m以上のフィルム幅のフィルムを製
造する際、ベルト製膜法の場合にはベルトのMD方向で
ベルト同志を繋ぐことが必要となる。その結果、PVA
製膜原料をベルト上で吐出、乾燥すると、ベルトの繋ぎ
部分の局所的な凹凸スジである光学不良(屈折率、透過
率、結晶性等の不均一)のために、光学用フィルムとし
て使用できない場合があった。
【0007】本発明の目的は、大画面液晶ディスプレイ
に用いられる偏光フィルム用途に好適な、大面積におい
ても均一な光学性能を有する幅広なPVAフィルムを提
供することにある。本発明者らは、この課題に対して鋭
意研究を進めた結果、本発明を見出したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、ドラム製膜
によって得られた、フィルムのTD方向の厚み変動が
0.5μm/mm以下であり、フィルムの厚みが20〜
150μmであり、かつフィルムの幅が2m以上である
ことを特徴とするPVAフィルムにより達成される。こ
こで、「フィルムのTD方向の厚み変動が0.5μm/
mm以下であり、」とは、フィルムのTD方向(横方
向:JIS K 6900参照)に連続的にフィルムの
厚みを測定し、TD方向の任意の1mm当たりのフィル
ムの厚みの差を求めたとき、この厚みの差が0.5μm
以下であることを意味する。この発明によれば、大面積
においても均一な光学性能を有するPVAフィルムが得
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
PVAフィルムを構成するポリビニルアルコール系重合
体としては、ビニルエステル系モノマーを重合して得ら
れたビニルエステル系重合体をケン化し、ビニルエステ
ル単位をビニルアルコール単位としたものを用いること
ができる。そのビニルエステル系モノマーとしては、例
えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティ
ック酸ビニル等を挙げることができ、これらのなかでも
酢酸ビニルを用いるのが好ましい。
【0010】ビニルエステル系モノマーを共重合させる
際に、必要に応じて、共重合可能なモノマーを、本発明
の効果を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以
下、より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させ
ることもできる。
【0011】このようなビニルエステル系モノマーと共
重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数3〜30の
オレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2
−エチルへキシル、アクリル酸ドデシルアクリル酸オク
タデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸およ
びその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
へキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
デシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸および
その塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよび
その塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導
体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−
メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミ
ド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその
塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびそ
の塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導
体等のメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等
のN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プ
ロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i
−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、
ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等
のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイ
ン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン酸およ
びその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキシシラ
ン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙
げることができる。
【0012】PVAフィルムを構成するPVAの平均重
合度は、フィルムの強度の点から500以上が好まし
く、偏光性能の点から1000以上がより好ましく、2
000以上がさらに好ましく、3500以上が特に好ま
しい。一方に、PVAの重合度の上限は、フィルムの製
膜性の点から8000以下が好ましく、6000以下が
特に好ましい。平均重合度が8000を超えると、モノ
マー重合時の収率が上がらず、効率が低下する場合があ
る。なお、PVAの重合度(P)はJIS K6726
に準じて測定される。すなわち、PVAを再ケン化し、
精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度[η]
(単位:dL/g、Lはリットル)から次式により求め
られる。
【0013】 P=([η]×103 /8.29)(1/0.62)
【0014】PVAフィルムを構成するPVAのけん化
度は、偏光フィルムの耐久性の点から90モル%以上が
好ましく、95モル%以上がより好ましく、98モル%
以上がさらに好ましい。一方、フィルムの染色性の点か
ら99.99モル%以下が好ましい。なお、本明細書で
いうけん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位
に変換され得る単位の中で、実際にビニルアルコール単
位にケン化されている単位の割合を示したものである。
なお、PVAのけん化度は、JIS記載の方法により測
定を行った。
【0015】PVAフィルムを製造する際に、可塑剤と
して多価アルコールを添加することが好ましい。多価ア
ルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリ
セリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン等を挙げることができ、こ
れらのうち1種または2種以上を使用することができ
る。これらの中でも延伸性向上効果から、エチレングリ
コールまたはグリセリンが好適に使用される。多価アル
コールの添加量としては、PVA100重量部に対して
1〜30重量部が好ましく、3〜25重量部がさらに好
ましく、5〜20重量部が特に好ましい。1重量部より
も少ないと染色性や延伸性が低下する場合があり、30
重量部よりも多いとフィルムが柔軟になりすぎて取り扱
い性が低下する場合がある。
【0016】PVAフィルムを製造する際に界面活性剤
を添加することが好ましい。界面活性剤は、通常、PV
A製膜原料をドラム上あるいはベルト上に吐出させ、乾
燥させた後、PVAフィルムのドラムまたはベルトから
の剥離性を改善するために添加されているが、特定のノ
ニオン性界面活性剤を用いると、局所的なスジを抑制す
るのに効果があり、好ましい態様である。この目的に使
用しうるノニオン性界面活性剤は、炭素C、酸素O、水
素Hおよび窒素N等を含有する界面活性剤であり、その
具体例として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエー
テル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
等のアルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレン
ラウレート等のアルキルエステル型、ポリオキシエチレ
ンラウリルアミノエーテル等のアルキルアミン型、ポリ
オキシエチレンラウリン酸アミド等のアルキルアミド
型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル
等のポリプロピレングリコールエーテル型、ラウリン酸
ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等
のアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリル
フェニルエーテル等のアリルフェニルエーテル型等のノ
ニオン性界面活性剤が挙げられる。
【0017】前記のノニオン性界面活性剤を用いるにあ
たり、アニオン性界面活性剤を併用しても差支えない。
アニオン性界面活性剤はカリウムK、ナトリウムNa、
硫黄S、窒素Nなどを含有していることが好ましく、そ
の具体例として、ラウリン酸カリウム等のカルボン酸
型、オクチルサルフェート等の硫酸エステル型、ドデシ
ルベンゼンスルホネート等のスルホン酸型のアニオン性
界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は1種ま
たは2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0018】界面活性剤の添加量としては、PVA10
0重量部に対して0.01〜2重量部が好ましく、0.
02〜1重量部がさらに好ましく、0.05〜0.5重
量部が特に好ましい。0.01重量部よりも少ないと、
ドラムまたはベルトからの剥離性が低下することおよび
局所的なスジ状欠点が発生する場合がある。2重量部よ
りも多いと、フィルム表面に溶出しブロッキングの原因
になったり、界面活性剤の塊りがフィルム中に存在し
て、フィルムの欠点となり、光学性能を低下させる場合
がある。
【0019】PVAフィルムを製造する際に使用される
PVAを含有する製膜原料の揮発分率は、50〜90重
量%が好ましく、55〜80重量%がさらに好ましい。
揮発分率が50重量%よりも小さいと、粘度が高くなる
ため、フィルムのTD方向の厚み均一性が損なわれると
ともに圧力が上昇し、製膜が困難となる場合がある。一
方、揮発分率が90重量%よりも大きいと、粘度が低く
なりすぎてフィルムのTD方向の厚み均一性が損なわれ
る場合がある。
【0020】本発明で用いるドラムを構成する金属材料
としては、例えばニッケル、クロム、銅、ステンレスス
チール等があるが、ドラム表面が腐蝕しにくく、鏡面光
沢であるドラム表面が得られる金属材料が好ましい。ま
た、ドラムの耐久性を高めるため、ドラム表面にニッケ
ル層、クロム層もしくはニッケル/クロム合金層を、単
層または2層以上組み合わせてメッキしてもよい。
【0021】本発明に言うドラム製膜とは、回転する好
ましくは直径1m〜5mの金属ドラム(ロール)上に、
溶液もしくは溶融状態の製膜原料を供給し、ドラム(ロ
−ル)上で含有される水分や有機溶剤等の揮発分を蒸発
させて乾燥させることにより製膜する方法である。引続
き、剥離ロールでフィルムが引き剥がされ、さらに乾燥
または調湿され適切なフィルムになる。PVAフィルム
製造用のダイとしては、例えば、チョークバー方式やフ
レキシブルリップ方式などを用いることができる。これ
らのなかでも、一体成形されて滞留部がないフレキシブ
ルリップ方式のダイを用いると、特に、フィルムのTD
方向の局所的な厚みの変動(斑)が小さいPVAフィル
ムが得られるので好ましい。
【0022】本発明に言うフィルムのTD方向(横方
向:JIS K 6900参照)の単位mm当たりの厚
み変動とは、フィルムの局所的な厚み変動(斑)を表わ
しており、この厚み変動は0.5μm/mm以下であ
り、0.28μm/mm以下であることが好ましい。厚
み変動が0.5μm/mmを超えるとMD方向(縦方
向:JIS K 6900参照)に連続する縦スジが顕
著になり、結果として、偏光フィルムとした時、前記ス
ジが濃淡の異なる縦スジとして現れ、品質が低下する。
したがって、均一な光学性能を有する偏光フィルムを製
造するためには、できるだけ縦スジのないPVAフィル
ム、すなわちTD方向の厚み変動が0.5μm/mm以
下であるPVAフィルムを使用することが非常に重要と
なる。
【0023】PVAフィルムの平均厚みは20〜150
μmであり、40〜120μmが好ましい。平均厚みが
20μm未満になると、偏光フィルムを製造する際の一
軸延伸で延伸破れが発生する。また、平均厚みが150
μmを超えると、偏光フィルムを製造する際の一軸延伸
で延伸斑が発生する。本発明のPVAフィルムの幅は、
2m以上であり、2.3m以上であることが好ましく、
2.6m以上であることがより好ましく、3m以上であ
ることがさらに好ましく、3.5m以上であることが特
に好ましい。幅が2mよりも小さい場合には、一軸延伸
時のネックイン(幅方向の収縮)の影響をフィルム中央
部付近にまで受けやすく、幅広で光学性能が均一な偏光
フィルムが得られない。幅が6mを超えると、偏光フィ
ルムを製造する際の一軸延伸で均一に延伸することが困
難になる場合あるので、フィルム幅は6m以下が好まし
く、5m以下がより好ましく、4m以下がさらに好まし
い。
【0024】本発明のポリビニルアルコールフィルムか
ら偏光フィルムを製造するには、例えば、PVAフィル
ムに染色、一軸延伸、固定処理および乾燥処理、さらに
必要に応じて熱処理を行えばよい。各工程の順序は特に
限定はなく、また染色と一軸延伸等の二つの工程を同時
に実施しても構わない。また、各工程を複数回繰り返し
ても良い。
【0025】染色は一軸延伸前、一軸延伸時、一軸延伸
後のいずれでも可能であるが、エチレン変性PVAは一
軸延伸により結晶化度が上がりやすく染色性が低下する
ことがあるため、一軸延伸に先立つ任意の工程または一
軸延伸工程中において染色するのが好ましい。染色に用
いる染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウムまたはDire
ct black 17、19、154;Direct brown 44、106、195、2
10、223 ;Direct red2、23、28、31、37、39、79、8
1、240 、242 、247;Direct blue 1、15、22、78、9
0、98、151、168、202、236、249、270;Direct violet
9、12、51、98;Direct green 1、85;Direct yellow
8、12、44、86、87;Direct orange 26、39、106 、107
等の二色性染料等が使用できる。染色は、通常PVA
フィルムを前記染料を含有する溶液中に浸漬させること
により行うことができるが、その処理条件や処理方法は
特に制限されるものではない。
【0026】一軸延伸は湿式延伸法または乾熱延伸法が
使用でき、温水中(前記染料を含有する溶液や後記固定
処理浴中でもよい)または吸水後のフィルムを用いて空
気中で行うことができる。光学性能の均一性の点から、
延伸装置はロール間の速度差等を利用したロール延伸法
を用いることが最も好ましいが、他の延伸方式に本発明
の幅2m以上のポリビニルアルコールフィルムを用いて
も光学性能の均一性の向上に効果が得られる。延伸倍率
は4倍以上が好ましく、5倍以上が特に好ましい。延伸
倍率が4倍よりも小さいと、実用的に十分な偏光性能や
耐久性能が得られにくい。延伸は一段階で目的の延伸倍
率まで行ってもよいが、二段階以上の多段延伸を行った
方がさらにネックインが小さくなり光学性能の均一性に
効果がある。延伸温度は特に限定されないが、フィルム
を温水中で延伸(湿式延伸)する場合は30〜90℃
が、また乾熱延伸する場合は50〜180℃が好適であ
る。延伸後のフィルムの厚みは、3〜75μmが好まし
く、10〜50μmがより好ましい。
【0027】ポリビニルアルコールフィルムへの前記染
料の吸着を強固にすることを目的に、固定処理を行う。
固定処理に使用する処理浴には、通常ホウ酸およびホウ
素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴中に
ヨウ素化合物を添加してもよい。
【0028】偏光フィルムの乾燥処理(熱処理)は30
〜150℃で行うのが好ましく、50〜150℃で行う
のがより好ましい。
【0029】以上のようにして得られた本発明の偏光フ
ィルムは、通常、その両面または片面に、光学的に透明
でかつ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて、偏光
板として使用される。保護膜としては、通常セルロース
アセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエス
テル系フィルム等が使用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。本実施例、比較例に記載されているTD方向の単
位mm当たりの厚み変動の測定は次のようにして行なっ
た。
【0031】・TD方向の単位mm当たりの厚み変動の
測定 フィルムシックネステスタ(KG601A、アンリツ株
式会社製)を用いて、フィルムのTD方向の厚みプロフ
ィールを、MD方向に1m間隔で5ケ所について測定
し、TD方向の任意の単位mm当たりの厚み変動の最大
値を求めた。
【0032】実施例1 けん化度99.9モル%、重合度2400のPVA10
0重量部とグリセリン8重量部とラウリン酸ジエタノー
ルアミド0.1重量部と水からなる揮発分率63重量%
の製膜原料を、90℃のクロムメッキした直径3.2m
の金属ドラムに吐出し、製膜した。製膜原料を吐出する
際に用いたダイはフレキシブルリップ方式のコートハン
ガータイプのTダイであった。さらに金属ドラム表面の
製膜原料を80℃の熱風で乾燥し、幅3.4mのPVA
フィルムを得た。得られたフィルムの厚みを測定したと
ころ、平均厚み74μmであり、TD方向の単位mm当
たりの厚み変動の最大値は0.15μm/mmであっ
た。
【0033】このPVAフィルムを予備膨潤、染色、一
軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フ
ィルムを作成した。すなわち、PVAフィルムを30℃
の水中に3分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.
4g/L、ヨウ化カリウム濃度40g/Lの40℃の水
溶液中に4分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の50
℃の水溶液中で5.3倍にロール方式一軸延伸を行っ
た。さらに、ヨウ化カリウム40g/L、ホウ酸40g
/Lの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を
行った。フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾
燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。得られ
た偏光フィルムの厚みは26μmであり、この偏光フィ
ルムには染色斑は認められず、クロスニコル状態の2枚
の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度
で挟み、透過光を目視で観察しても光学的なスジ斑は認
められず良好であった。
【0034】実施例2 けん化度99.9モル%、重合度4000のPVA10
0重量部とグリセリン13重量部とポリオキシエチレン
ラウリルエーテル0.1重量部と水からなる揮発分率7
2重量%の製膜原料を、実施例1と同様の金属ドラムに
吐出し製膜した。製膜原料を吐出する際に用いたダイは
フレキシブルリップ方式のコートハンガータイプのTダ
イであった。さらに金属ドラム表面の製膜原料を90℃
の熱風で乾燥し、幅3.2mのPVAフィルムを得た。
得られたフィルムの厚みを測定したところ、平均厚み7
6μmであり、TD方向の単位mm当たりの厚み変動の
最大値は0.1μm/mmであった。さらに実施例1で
延伸倍率を5.0倍とした以外は同様に処理して、厚み
が27μmの偏光フィルムを得た。この偏光フィルムに
は染色斑は認められず、クロスニコル状態の2枚の偏光
板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度で挟
み、透過光を目視で観察しても光学的なスジ斑は認めら
れず良好であった。
【0035】実施例3 けん化度99.9モル%、重合度5500のPVA10
0重量部とグリセリン12重量部とポリオキシエチレン
ラウリルエーテル0.1重量部と水からなる揮発分率7
8重量%の製膜原料を、90℃のクロムメッキした直径
2.5mの金属ドラムに吐出し製膜した。製膜原料を吐
出する際に用いたダイはフレキシブルリップ方式のコー
トハンガータイプのTダイであった。さらに金属ドラム
表面の製膜原料を92℃の熱風で乾燥し、幅2.5mの
PVAフィルムを得た。得られたフィルムの厚みを測定
したところ、平均厚み72μmであり、TD方向の単位
mm当たりの厚み変動の最大値は0.3μm/mmであ
った。さらに実施例1で延伸倍率を4.7倍とした以外
は同様に処理して、厚みが32μmの偏光フィルムを得
た。この偏光フィルムには染色斑は認められず、クロス
ニコル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィル
ムを45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光
学的なスジ斑は認められず良好であった。
【0036】比較例1 実施例1において、界面活性剤をカチオン系のラウリル
トリメチルアンモニウムクロライドに変更した以外は含
有量も同一でかつ同一条件でドラム製膜および乾燥し、
幅3.4mのPVAフィルムを得た。得られたフィルム
の厚みを測定したところ、平均厚み75μmであり、T
D方向の単位mm当たりの厚み変動の最大値は0.9μ
m/mmであった。さらに実施例1の延伸倍率を4.9
倍とした以外は同様に処理して、厚みが28μmの偏光
フィルムを得た。この偏光フィルムにはMD方向にスジ
状の濃い部分が存在する染色斑が認められ、クロスニコ
ル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを
45°の角度で挟み、透過光を目視で観察すると、激し
い光学的なスジ状欠点が認められ不良であった。
【0037】比較例2 実施例1の揮発分率を84重量%に、製膜原料を吐出す
る際に用いたダイをチョークバー方式のコートハンガー
タイプのTダイに変更した以外は同様の製膜原料を、実
施例1と同様にドラム製膜および乾燥し、幅3.3mの
PVAフィルムを得た。得られたフィルムの厚みを測定
したところ、平均厚み74μmであり、TD方向の単位
mm当たりの厚み変動の最大値は0.7μm/mmであ
った。さらに実施例1の延伸倍率を5.0倍とした以外
は同様に処理して、厚みが29μmの偏光フィルムを得
た。この偏光フィルムにはMD方向にスジ状の薄い部分
が存在する染色斑が認められ、クロスニコル状態の2枚
の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度
で挟み、透過光を目視で観察すると、激しい光学的なス
ジ斑が認められ不良であった。
【0038】比較例3 実施例1と同様の製膜原料を、雰囲気85℃で制御した
ベルト上に吐出し、ベルト製膜した。製膜原料を吐出す
る際に用いたダイはフレキシブルリップ方式のコートハ
ンガータイプのTダイであった。得られたPVAフィル
ムは幅2.4mで平均厚さ74μmであり、TD方向の
単位mm当たりの厚み変動の最大値は0.5μm/mm
であった。しかし、本試験で使用したベルトには中央部
分に継目があり、このPVAフィルムを暗室で白いボー
ドの前に掲げ、投影機で写したところ、PVAフィルム
の中央部分にベルトの継目の転写と思われる光学状のス
ジが観察された。このPVAフィルムは品質が悪く、こ
のため偏光フィルムの品質評価ができなかった。
【0039】実施例4 けん化度99.9モル%、重合度1700のPVA10
0重量部とグリセリン15重量部とラウリン酸ジエタノ
ールアミド0.1重量部と水からなる揮発分率60重量
%の製膜原料を、92℃のクロムメッキした直径3.2
mの金属ドラムに吐出し、製膜した。製膜原料を吐出す
る際に用いたダイはフレキシブルリップ方式のコートハ
ンガータイプのTダイであった。さらに金属ドラム表面
の製膜原料を90℃の熱風で乾燥し、幅3.2mのPV
Aフィルムを得た。得られたフィルムの厚みを測定した
ところ、平均厚み75μmであり、TD方向の単位mm
当たりの厚み変動の最大値は0.2μm/mmであっ
た。さらに実施例1で延伸倍率を4.4倍とした以外は
同様に処理して、厚みが33μmの偏光フィルムを得
た。この偏光フィルムには染色斑は認められず、クロス
ニコル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィル
ムを45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光
学的なスジ斑は認められず良好であった。
【0040】比較例4 実施例4と同様の製膜原料を95℃のクロムメッキした
直径3.2mの金属ドラムに吐出し製膜した。製膜原料
を吐出する際に用いたダイはフレキシブルリップ方式の
コートハンガータイプのTダイであった。さらに金属ド
ラム表面の製膜原料を95℃の熱風で乾燥し、幅1.8
mのPVAフィルムを得た。得られたフィルムの厚みを
測定したところ、平均厚み182μmであり、TD方向
の単位mm当たりの厚み変動の最大値は0.3μm/m
mであった。さらに実施例1で延伸倍率を4.7倍とし
た以外は同様に処理して、厚みが28μmの偏光フィル
ムを得た。この偏光フィルムは延伸斑に起因する染色斑
が認められ、クロスニコル状態の2枚の偏光板の間に、
得られた偏光フィルムを45°の角度で挟み、透過光を
目視で観察すると、光学的なスジ斑が全面に認められ不
良であった。以上の実施例1〜4、比較例1〜3の諸元
を表1にまとめた。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明のPVAフィルム
から得られた偏光フィルムは、従来の偏光フィルムに比
べて、大面積においても均一な光学性能を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 勉 愛媛県西条市朔日市892番地 株式会社ク ラレ内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BB43 BC01 BC03 BC22 4F205 AA19 AG01 AH73 AR12 GA07 GB02 GC02 GN24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム製膜によって得られた、フィルム
    のTD方向の厚み変動が0.5μm/mm以下であり、
    フィルムの厚みが20〜150μmであり、かつフィル
    ムの幅が2m以上であることを特徴とするポリビニルア
    ルコール系フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムのTD方向の厚み変動が0.2
    8μm/mm以下である請求項1記載のポリビニルアル
    コール系フィルム。
  3. 【請求項3】 フィルムの厚みが40〜120μmであ
    る請求項1記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  4. 【請求項4】 偏光フィルム用である請求項1記載のポ
    リビニルアルコール系フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の偏光フィルム用ポリビニ
    ルアルコール系フィルムから製造された偏光フィルム。
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