JP2002029932A - 毛髪保護剤 - Google Patents
毛髪保護剤Info
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Abstract
弾力をなくした毛髪に対しても毛先の広がりを抑制し、
かつ毛髪にコシを付与してトップにボリューム感を付与
することができる毛髪保護剤を提供する。 【解決手段】 アミドアミン化合物とグリセリン脂肪酸
エステルと酸を配合することによって毛髪保護剤を調製
する。上記アミドアミン化合物の配合量は0.1〜10
重量%が好ましく、グリセリン脂肪酸エステルの配合量
は0.1〜10重量%が好ましく、酸の配合量は0.0
05〜5重量%が好ましい。また、上記酸としてはリン
酸が好ましい。
Description
し、さらに詳しくは、細くてコシ(弾力)のない毛髪や
カラー(染毛処理)の繰り返しで弾力をなくした毛髪に
対しても毛先の広がりを抑制し、かつ毛髪にコシを付与
してトップ(頭頂部)にボリューム感を付与することが
できる毛髪保護剤に関する。
しで弾力をなくした毛髪は、毛先が広がり、トップのボ
リューム感が出ず、整髪しにくい状態になっている。そ
のため、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリ
ートメントなどの毛髪保護剤を使用することによって、
整髪しやすい状態にすることが行われている。
アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面
活性剤を多量に配合することによって、毛髪に柔軟性を
付与することで毛先の広がりを抑制するようにしていた
ため、毛髪にコシを付与してトップにボリューム感を付
与することができないという問題があった。
な従来の毛髪保護剤の有する問題点を解決し、細くてコ
シのない毛髪やカラーの繰り返しで弾力をなくした毛髪
に対しても毛先の広がりを抑制し、かつ毛髪にコシを付
与してトップにボリューム感を付与することができる毛
髪保護剤を提供することを目的とする。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、アミドアミン化
合物とグリセリン脂肪酸エステルと酸を配合して毛髪保
護剤を調製するときは、毛先の広がりを抑制し、かつ毛
髪にコシを付与してトップにボリューム感を付与するこ
とができる毛髪保護剤が得られることを見出し、本発明
を完成するにいたった。
ン化合物は、酸アミド型の第3級アミンであって、リン
酸などの酸で中和されて第3級アミン塩になり、その状
態で毛髪に吸着して、毛先の広がりを抑制する主剤とし
て作用する。
ば、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステ
アリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジ
メチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミ
ノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミ
ド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリス
チン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジ
メチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミ
ノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチル
アミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベ
ヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジ
エチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルア
ミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロ
ピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミ
ド、ミリスチン酸ジプロピルアミノエチルアミド、パル
ミチン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸
ジプロピルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジプロピル
アミノエチルアミドなどを用いることができるが、特性
や入手容易性などの面から、特にステアリン酸ジメチル
アミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエ
チルアミドなどが好ましい。
配合量としては、0.1重量%以上が好ましく、0.5
重量%以上がより好ましく、1重量%以上がさらに好ま
しく、また、10重量%以下が好ましく、5重量%以下
がより好ましく、4重量%以下がより好ましい。すなわ
ち、アミドアミン化合物の毛髪保護剤への配合量を0.
1重量%以上にすることによって、毛髪への吸着量を充
分に確保して毛先の広がりを抑制し、また、アミドアミ
ン化合物の毛髪保護剤への配合量を10重量%以下にす
ることによって、毛髪への過剰吸着を防止してトップへ
のボリューム感の付与を可能にする。
ステルとしては、例えば、親油型モノステアリン酸グリ
セリン、モノウンデシレン酸グリセリル、ミリスチン酸
グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、
モノイソステアリン酸グリセリル、親油型モノオレイン
酸グリセリン、ジステアリル酸グリセリルなどが挙げら
れる。
の配合量としては、0.1重量%以上が好ましく、1重
量%以上がより好ましく、3重量%以上がさらに好まし
い。また、10重量%以下が好ましく、7重量%以下が
より好ましく、6重量%以下がさらに好ましい。すなわ
ち、グリセリン脂肪酸エステルの毛髪保護剤への配合量
を0.1重量%以上にすることによって、毛髪にコシを
付与してトップにボリューム感を付与するとともに、グ
リセリン脂肪酸エステルによる乳化力を充分に発揮させ
ることによって毛髪保護剤の経時的な分離を防止して毛
髪保護剤をクリーム状に保ち、また、グリセリン脂肪酸
エステルの毛髪保護剤への配合量を10重量%以下にす
ることによって、アミドアミン化合物による毛先の広が
りを抑制する作用が低下するのを防止して毛先のおさま
りを良好に保つとともに、毛髪保護剤が硬く不均一なザ
ラメ状のクリームになるのを防止して毛髪保護剤を良好
なクリーム状に保つことができる。
化合物を中和できるものであれば特に制限されることな
く各種のものを用いることができ、例えば、リン酸、塩
酸、硫酸などの無機酸、酢酸、乳酸、コハク酸、クエン
酸、L−グルタミン酸、ピログルタミン酸、酸性アミノ
酸などの有機酸を用い得るが、特にリン酸が好ましい。
そして、この酸の毛髪保護剤への配合量としては、0.
005重量%以上が好ましく、0.01重量%以上がよ
り好ましく、0.05重量%がさらに好ましく、また、
5重量%以下が好ましく、2重量%以下がより好まし
い。すなわち、酸の毛髪保護剤への配合量を0.005
重量%以上にすることによって、アミドアミン化合物を
中和してアミドアミン化合物をカチオン性にさせて毛先
の広がりを抑制する作用を充分に発揮させ、また、酸の
毛髪保護剤への配合量を5重量%以下にすることによっ
て、毛髪保護剤のpHが低くなりすぎて毛髪にダメージ
を与えるのを防止して毛髪を良好な状態に保つことがで
きる。
物とグリセリン脂肪酸エステルと酸を必須成分として配
合することにより調製されるが、その調製は従来の毛髪
保護剤の調製方法とほぼ同様の方法によって行うことが
できる。
アミン化合物とグリセリン脂肪酸エステルと酸を水また
は水を主成分とする適宜な溶剤中に溶解または分散する
ことによって調製することができる。そして、上記の必
須成分以外にもそれらの効果を損なわない範囲で他の成
分を適宜添加できる。
チオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、油性成
分、湿潤剤、防腐剤、キレート剤、香料、着色剤などが
挙げられる。これらの任意成分に関しては特に限定され
ることはないが、上記カチオン性界面活性剤としては、
例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化
ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルト
リメチルアンモニウムなどのアルキル4級アンモニウム
塩、あるいはアルキルピリジウム塩などが好適に用いら
れ、ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル
ノニオン性界面活性剤、ポリエチレングリコールエステ
ルノニオン性界面活性剤などが好適に用いられ、油性成
分としては、例えば、油脂、炭化水素、エステル類、シ
リコーン、高級アルコールなどが好適に用いられ、湿潤
剤としては、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソル
ビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸などが
好適に用いられ、防腐剤としては、例えば、パラオキシ
安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、安息香
酸ナトリウム、フェノキシエタノールなどが好適に用い
られる。
ンス、ヘアトリートメント、ヘアーコンディショナーな
どが含まれ、この本発明の毛髪保護剤は、通常、シャン
プーで洗髪後の毛髪に対して使用されるが、シャンプー
に関しては特に制限はなく、本発明の毛髪保護剤を使用
するにあたって、その前処理としての洗浄処理には各種
のシャンプーを用いることができる。
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て濃度を示す%は重量%である。
護剤を調製した。なお、表中に示す各成分の配合量を示
す数値の単位は重量部であり、配合する成分で純分でな
い物については、その濃度を成分名の末尾にカッコ(括
弧)書きで示している。また、精製水の配合量を示す
「残余」とは精製水によって全量を100重量部にする
量をいう。これらは以後の組成を示す表においても同様
である。
例1〜3の毛髪保護剤について、毛先のおさまり(毛先
の広がり抑制作用による毛先のおさまり)、トップのボ
リューム感を次のように評価した。
込んだ人形)としては、フォンテーヌ株式会社製のウィ
ックFC121(商品名)を用いた。
1〜3の毛髪保護剤をそれぞれ約10g塗布し充分に馴
染ませた後、水で毛髪保護剤を洗い流し自然乾燥した。
このウィックについて毛先のおさまりとトップのボリュ
ーム感を次のように評価した。
のおさまりを目視にて観察し、その結果を下記の評価基
準により5段階評価する。
っている 3:中間部まではまとまっているが、毛先はまとまって
いない 2:毛束全体が乱れている 1:毛髪がまったくバラバラで、まとまっていない
の頭頂部分の毛髪の高さを測定し、その結果を下記の評
価基準により5段階評価する。
未満 3:頭頂部分の毛髪の高さが1.5cm以上2.0cm
未満 2:頭頂部分の毛髪の高さが0.5cm以上1.0cm
未満 1:頭頂部分の毛髪の高さが0.5cm未満
プのボリューム感の評価結果を表2にそれらの評価値で
示す。
例1の毛髪保護剤は、毛先のおさまり、トップのボリュ
ーム感のいずれにおいても評価値が高く、毛先の広がり
を抑制し、かつトップにボリューム感を付与できること
が明らかであった。これに対して、親油性モノステアリ
ン酸グリセリンを配合していない比較例1の毛髪保護剤
は、毛先のおさまりは良いものの、トップのボリューム
感が出ず、リン酸を配合していない比較例2の毛髪保護
剤は、トップのボリューム感は出るものの、毛先のおさ
まりが悪く、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ドを配合していない比較例3の毛髪保護剤は、トップの
ボリューム感は出るものの、毛先のおさまりが悪く、こ
れら比較例1〜3の毛髪保護剤はいずれも満足すべきも
のとは言えなかった。
護剤を調製した。
例4〜6の毛髪保護剤について、前記実施例1の場合と
同様に、毛先のおさまり、トップのボリューム感を評価
した。その結果を表4にそれらの評価値で示す。
例2の毛髪保護剤は、毛先のおさまり、トップのボリュ
ーム感のいずれにおいても評価値が高く、毛先の広がり
を抑制し、かつトップにボリューム感を付与できること
が明らかであった。これに対して、モノウンデシレン酸
グリセリルを配合していない比較例4の毛髪保護剤は、
毛先のおさまりは良いものの、トップのボリューム感が
出ず、リン酸を配合していない比較例5の毛髪保護剤
は、トップのボリューム感は出るものの、毛先のおさま
りが悪く、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドを
配合していない比較例6の毛髪保護剤は、トップのボリ
ューム感は出るものの、毛先のおさまりが悪く、これら
比較例4〜6の毛髪保護剤はいずれも満足すべきものと
は言えなかった。
の広がりを抑制し、かつ毛髪にコシを付与してトップに
ボリューム感を付与することができる毛髪保護剤を提供
することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 アミドアミン化合物とグリセリン脂肪酸
エステルと酸を配合したことを特徴とする毛髪保護剤。 - 【請求項2】 アミドアミン化合物の配合量が0.1〜
10重量%で、グリセリン脂肪酸エステルの配合量が
0.1〜10重量%であり、酸の配合量が0.005〜
5重量%である請求項1記載の毛髪保護剤。 - 【請求項3】 酸がリン酸である請求項1または2記載
の毛髪保護剤。
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---|---|---|---|
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---|---|
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JP2002029932A5 JP2002029932A5 (ja) | 2007-08-23 |
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013514263A (ja) * | 2009-12-18 | 2013-04-25 | ロレアル | ケラチン繊維を処理する方法 |
JP2013133301A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Nof Corp | 育毛剤 |
-
2000
- 2000-07-12 JP JP2000210737A patent/JP4330103B2/ja not_active Expired - Fee Related
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