JP3504184B2 - 毛髪保護剤 - Google Patents

毛髪保護剤

Info

Publication number
JP3504184B2
JP3504184B2 JP13368099A JP13368099A JP3504184B2 JP 3504184 B2 JP3504184 B2 JP 3504184B2 JP 13368099 A JP13368099 A JP 13368099A JP 13368099 A JP13368099 A JP 13368099A JP 3504184 B2 JP3504184 B2 JP 3504184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
squalane
treatment
spread
moisture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13368099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000319141A (ja
Inventor
洋 高橋
潤一郎 上門
一樹 藤井
勝美 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Milbon Co Ltd
Original Assignee
Milbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Milbon Co Ltd filed Critical Milbon Co Ltd
Priority to JP13368099A priority Critical patent/JP3504184B2/ja
Publication of JP2000319141A publication Critical patent/JP2000319141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3504184B2 publication Critical patent/JP3504184B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪保護剤に関
し、さらに詳しくは、ダメージ毛に対しても、べたつき
を与えることなく、かつ周囲の水分に対する抵抗力を高
め、かつ毛先の広がりに対する落ち着き効果を付与する
毛髪保護剤に関する。
【0002】
【従来の技術】パーマネントウエーブ処理や毛量調整の
ために毛髪をかみそりで削ぐ技術に加え、最近はヘアカ
ラーが一般化してきている。そのような処理を受けた毛
髪は手触りがパサツク状態になってしまうだけでなく、
毛先(毛髪の先端から2cmぐらいまでの部分)が広が
り、整髪しにくい状態に変化してしまう。
【0003】そこで、そのダメージを受けた毛髪の毛先
部分を電子顕微鏡で観察したところ、毛髪表面のキュー
ティクルが無い状態になっていることが判明した。この
ようにキューティクルが無い状態になった毛髪は、外気
中の水分の影響を受け、ねじれなどが生じて毛先が広が
り、整髪しにくい状況になってしまう。そのため、ヘア
リンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントな
どの毛髪保護剤が使用されている。
【0004】しかしながら、従来の毛髪保護剤は油性成
分を多く配合して、毛髪全体に油性成分を付着させ、そ
の重さで毛先が広がるのを抑えるようにしているため、
毛髪がべたつくという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の毛髪保護剤の有する問題点を解決し、正常な毛
髪に対してはもとより、ダメージ毛に対しても、べたつ
きを与えることがなく、周囲の水分に対する抵抗力を高
め、かつ毛先の広がりに対する落ち着き効果を付与する
ことができる毛髪保護剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、毛髪保護剤にスク
ワランエマルションをスクワランとして0.02〜0.
3重量%含有させ、そのスクワランエマルションをスク
ワランとして0.02〜0.3重量%含有させて調製し
た毛髪保護剤で毛髪を処理するときは、正常な毛髪に対
してはもとより、ダメージ毛に対しても、べたつきを与
えることなく、周囲の水分に対する抵抗力を高め、かつ
毛先の広がりに対する落ち着き効果を付与できることを
見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】本発明の毛髪保護剤が上記効果を奏し得る
メカニズムについては、現在のところ必ずしも明確では
ないが、次のように推定される。すなわち、毛髪は、パ
ーマネントウエーブ処理やヘアカラーなどを繰り返す
と、ダメージを受け、そのダメージによって毛先部分の
キューティクルが無くなっている。その結果、毛先は根
元のようなキューティクルの存在する部分に比べて親水
性が強くなっている。そのため、毛髪処理剤全体として
は、毛髪に吸着されたシャンプーの活性剤に引き寄せら
れてキューティクルの存在する部分に吸着しようとする
が、スクワランエマルションは、それ自身に含まれてい
る活性剤の作用によって毛先の親水性部分にも吸着して
毛先部分の表面に水分の影響を受けにくい保護皮膜を形
成するので、それによって、ダメージ毛に対しても、周
囲の水分に対する抵抗力を高め、かつ毛先の広がりに対
する落ち着き効果を付与することができる。また、スク
ワランエマルションは流動パラフィンなどの油性成分に
比べてべたつきが少ないので、スクワランエマルション
量が適正な範囲内であれば、毛髪にべたつきを与えるこ
とがない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、毛髪保護剤に含
有させるスクワランエマルションとしては、例えば、ス
クワランを10〜30重量%含有し、ポリオキシエチレ
ンステアリルエーテルなどのノニオン活性剤を用いて乳
化したものが好ましく、そのようなスクワランエマルシ
ョンの市販品としては、例えば、高松油脂(株)からマ
イルドフィニッシュ20Pなどの商品名で上市されてい
るものが挙げられる。このスクワランエマルションの毛
髪保護剤中の含有量(毛髪保護剤中へのスクワランエマ
ルションの配合量)としては、スクワランとして0.0
2〜0.3重量%であることが必要である。すなわち、
スクワランエマルションの毛髪保護剤中の含有量が上記
範囲より少ない場合は、毛髪の周囲の水分に対する抵抗
力を高める作用や毛先の広がりに対する落ち着き効果を
付与する作用が低下し、スクワランエマルションの毛髪
保護剤中の含有量が上記範囲より多い場合は、毛髪にべ
たつきを与えることになる。
【0009】本発明においては、スクワランエマルショ
ンを毛髪保護剤に含有させていることによって、毛髪、
特に毛先部分の周囲の水分に対する抵抗力を高め、かつ
毛先の広がりに対する落ち着き効果を付与することがで
きるが、スクワランをエマルションにせず、スクワラン
をそのまま投入して毛髪保護剤を調製した場合には、上
記のような効果を奏し得ない。これは、スクワランをそ
のまま投入して調製した毛髪保護剤では、毛髪に使用し
たときに、スクワランが毛髪、特に毛先部分の内部に浸
透して毛先部分の表面にスクワランによる保護皮膜を形
成することがないからである。これに対し、本発明の毛
髪保護剤のように、スクワランをエマルションにし、そ
のスクワランエマルションを用いて毛髪保護剤を調製し
た場合には、該毛髪保護剤で毛髪を処理したときにスク
ワランエマルションが(つまり、スクワランがエマルシ
ョン中の他の成分と共に)毛先部分の表面に保護皮膜を
形成し、それによって、上記のような効果を奏し得るよ
うになるものと考えられる。
【0010】本発明の毛髪保護剤は、上記のようなスク
ワランエマルションをスクワランとして0.02〜0.
3重量%含有させることによって調製されるが、その調
製は従来の毛髪保護剤の調製方法とほぼ同様の方法によ
って行うことができる。
【0011】すなわち、水または水に適宜な溶剤を加え
た液に上記スクワランエマルションをスクワランとして
0.02〜0.3重量%を添加し混合することによって
調製されるが、それ以外にもそれらの効果を損なわない
範囲で他の成分を適宜添加できる。
【0012】そのような添加成分としては、例えば、カ
チオン活性剤、ノニオン活性剤、油性成分、湿潤剤、防
腐剤、キレート剤、香料、着色料などが挙げられる。
【0013】これらの任意成分に関しては、特に限定さ
れることはないが、上記カチオン活性剤としては、例え
ば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘ
ニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムなどの
アルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、あるいはアミン塩などが好適に用いられ、ノニオン
活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
エーテル型非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルエステル型非イオン界面活性剤などが好適に用いら
れ、油性成分としては、例えば、油脂、炭化水素、エス
テル類、シリコーン、高級アルコールなどが好適に用い
られ、湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリトー
ル、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン
酸などが好適に用いられ、防腐剤としては、例えば、パ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピ
ル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなどが
好適に用いられる。
【0014】特に本発明の毛髪保護剤において、毛髪に
柔軟性やすべり性を充分に付与できるようにするには、
上記スクワランエマルションと共に、塩化アルキルトリ
メチルアンモニウムとセタノールを含有させることが好
ましい。上記塩化アルキルトリメチルアンモニウムとし
ては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチル
トリメチルアンモニウムなどが挙げられ、この塩化アル
キルトリメチルアンモニウムの毛髪保護剤中の含有量
(毛髪保護剤中への塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ムの配合量)としては純分で0.1〜6重量%、特に
0.5〜4重量%が好ましく、セタノールの毛髪保護剤
中の含有量(毛髪保護剤中へのセタノールの配合量)と
しては3〜10重量%、特に5〜8重量%が好ましい。
【0015】本発明の毛髪保護剤は、シャンプーで洗髪
後の毛髪に対して使用されるが、そのシャンプーに関し
ては、特に制限はない。
【0016】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、濃度を示す%は重量%である。
【0017】実施例1〜2および比較例1〜3 表1に示す組成で実施例1〜2および比較例1〜3の毛
髪保護剤を調製した。なお、表中に示す各成分の配合量
を示す数値の単位は重量部である。また、配合する成分
で純分で無いものについては、その濃度を成分名の末尾
にカッコ(括弧)書きで示す。そして、精製水の配合量
を示す「残余」とはその精製水を加えることにより全体
の量を100重量部にする量をいう。これらは以後の組
成を示す表において同様である。
【0018】上記実施例1〜2の毛髪保護剤の調製にあ
たって、スクワランエマルションを用いるが、そのスク
ワランエマルションは、スクワランを20%含有する高
松油脂(株)製のマイルドフィニッシュ20P(商品
名)である。
【0019】
【表1】
【0020】上記のように調製した実施例1〜2および
比較例1〜3の毛髪保護剤を用いて洗髪後の毛髪を処理
し、その処理後の毛髪の周囲の水分に対する抵抗力、毛
先の広がりに対する落ち着き効果、べたつきについて調
べた。毛髪の周囲に水分に対する抵抗力の評価結果を表
2に示し、毛先の広がりに対する落ち着き効果の評価結
果を表3に示し、べたつきの評価結果を表4に示す。な
お、上記処理にあたって毛髪は毛束にしたので、その使
用した毛束の詳細ならびに上記毛髪の周囲の水分に対す
る抵抗力の評価方法、毛先の広がりに対する落ち着き効
果の評価方法、べたつきの評価方法を以下に示す。
【0021】使用毛束:女性の均一な健康毛で作製した
長さ25cm、重さ50gの毛束(この毛束は一端を糸
で縛り、他端を自由にしている関係で、自由端側が若干
広がっている)を5%ポリオキシエチレン(9E.
O.)ラウリルエーテル水溶液(ただし、EDTA−N
aを25mM含有させている)で洗浄した後、過酸化水
素系のブリーチ剤でブリーチ処理し、ついで、毛束をチ
オグリコール酸系のパーマネントウエーブ剤でウエーブ
処理した。
【0022】上記のようにして作製した毛束は、ブリー
チ処理およびそれに続くウエーブ処理によってダメージ
を受け、例えば、周囲の水分の影響を受けて膨潤し、水
分量が増えやすくなり、また、上記ウエーブ処理によっ
て自由端の広がりが大きくなり、固定端から自由端に向
かってスカート状に広がっている。また、ブリーチ処理
およびそれに続くウエーブ処理を行わなかった毛束を
「未処理毛束」とし、その「未処理毛束」を構成する毛
髪を「未処理毛」とする。
【0023】毛髪保護剤による処理:各毛髪保護剤を毛
束1本当たり5g用い、市販のシャンプーで洗髪後の毛
束に塗付し、毛束に充分なじませた後、水洗、乾燥す
る。また、毛髪保護剤による処理を行わなかった毛束を
「ダメージ毛束未施術」とし、その「ダメージ毛束未施
術」を構成する毛髪を「ダメージ毛未施術」とする。
【0024】周囲の水分に対する抵抗力:上記毛髪保護
剤による処理後の毛束の一部を一定の湿度に調整した雰
囲気中に保存した時の水分量と、同様に一定の湿度に調
整した雰囲気中に保存した未処理毛束(ブリーチ処理お
よびそれに続くウエーブ処理を行わなかった毛束)の水
分量とから水分変化率を求め、その水分変化率によっ
て、毛髪の周囲の水分の対する抵抗力を評価し、その結
果を表2に示す。
【0025】すなわち、上記毛髪保護剤による処理後の
毛束の一部と未処理毛束の一部を25℃、相対湿度60
%の雰囲気中に72時間保存して調湿した後、カールフ
ィッシャー法により190℃で1分間加熱して気化させ
た水分量を測定し、下記の式により水分変化率を求め
る。
【0026】
【0027】上記の式から求めた水分変化率では、その
値が小さいほど、毛髪の「周囲の水分に対する抵抗力」
が優れている。
【0028】毛先の広がりに対する落ち着き効果:上記
毛髪保護剤による処理後の毛束を、専門評価者10名に
より、毛先の広がりに対する落ち着き効果について評価
した。その結果を表3に示す。評価はダメージ毛未施術
の落ち着いていない状態を0とし、最も落ち着いている
ものを5とし、その間の状態のものを4、3、2、1の
いずれかに評価させ、その評価結果を10名の平均値
(ただし、小数点以下は四捨五入)で表示する。
【0029】べたつき:上記毛髪保護剤による処理後の
毛束を、専門評価者10名により、べたつきについて評
価した。その結果を表4に示す。評価はダメージ毛未施
術を0とし、毛髪保護剤による処理によりべたつきが増
えたものは+(プラス)評価にし、その程度に応じて、
+2、+1とし、毛髪保護剤による処理によりべたつき
が少なくなったものを−(マイナス)評価にし、その程
度に応じて−2、−1として評価させ、その評価結果を
10名の平均値(ただし、小数点以下は四捨五入)で表
示する。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表2、表3および表4に示す結果から明ら
かなように、実施例1〜2の毛髪保護剤で処理した毛髪
は、周囲の水分に対する抵抗力および毛先の広がりに対
する落ち着き効果の評価値が高く、しかも処理によるべ
たつきの増加がなかった。すなわち、スクワランエマル
ションをスクワランとして0.02〜0.3重量%含有
させた実施例1〜2の毛髪保護剤は、ダメージ毛に対し
ても、べたつきを与えることなく、周囲の水分に対する
抵抗力を高めさせ、かつ毛先の広がりに対する落ち着き
効果を付与することができた。
【0034】これに対して、比較例1の毛髪保護剤は、
スクワランエマルションを含有していないので、周囲の
水分に対する抵抗力を高める作用や毛先の広がりに対す
る落ち着き効果を付与する作用が小さかった。また、比
較例2の毛髪保護剤は、スクワランエマルションに代え
てスクワランそのものを含有させているが、そのスクワ
ランが毛髪の周囲の水分に対する抵抗力を高めたり、毛
先の広がりに対する落ち着き効果を付与するのに寄与せ
ず、比較例1と同様に毛髪の周囲の水分に対する抵抗力
を高める作用や毛先の広がりに対する落ち着き効果を付
与する作用が小さかった。
【0035】また、比較例3の毛髪保護剤は、流動パラ
フィンを油性成分として含有させることにより、毛髪の
周囲の水分に対する抵抗力や毛先の広がりに対する落ち
着き効果を高めたものであるため、それらの点に関して
は、効果の向上がみられるものの、毛髪にべたつきを与
え、毛髪がべたつくようになった。
【0036】実施例3および比較例4 表5に示す組成で実施例3および比較例4の毛髪保護剤
を調製した。上記実施例3の毛髪保護剤の調製にあたっ
てはスクワランエマルションを用いるが、そのスクワラ
ンエマルションは、実施例1で用いたものと同様に、ス
クワランを20重量%含有する高松油脂(株)製のマイ
ルドフィニッシュ20P(商品名)である。
【0037】
【表5】
【0038】上記のように調製した実施例3および比較
例4の毛髪保護剤を用い、市販のシャンプーで洗浄後の
毛束(実施例1と同様のダメージ毛で構成される毛束)
に対して、実施例1の場合と同様に処理し、その処理後
の毛髪の周囲の水分に対する抵抗力、毛先の広がりに対
する落ち着き効果、べたつきについて実施例1と同様に
調べた。ただし、毛先の広がりに対する落ち着き効果、
べたつきに関しては、専門評価者10名に、実施例3と
比較例4を前記比較例1〜3との間で評価させた。毛髪
の周囲の水分に対する抵抗力の評価結果を表6に示し、
毛先の広がりに対する落ち着き効果の評価結果を表7に
示し、べたつきの評価結果を表8に示す。
【0039】さらに、実施例1〜2では行っていない毛
髪の柔軟性、すべり性についても評価を行った。それら
の評価方法は次に示す通りである。
【0040】柔軟性:上記毛髪保護剤による処理後の毛
束を、専門評価者10名により、柔軟性について評価し
た。その結果を表8に示す。評価はダメージ毛未施術を
0とし、毛髪保護剤による処理により柔軟性が向上した
ものを+(プラス)評価にし、その程度に応じて、+
2、+1とし、毛髪保護剤による処理により柔軟性が低
下したものを−(マイナス)評価にし、その程度に応じ
て、−2、−1として評価させ、その評価結果を10名
の平均値(ただし、小数点以下は四捨五入)で表示す
る。
【0041】すべり性:上記毛髪保護剤による処理後の
毛束を、専門評価者10名により、すべり性について評
価した。その結果を表8に示す。評価はダメージ毛未施
術を0とし、毛髪保護剤による処理によりすべり性が向
上したものを+(プラス)評価にし、その程度に応じ
て、+2、+1とし、毛髪保護剤による処理によりすべ
り性が低下したものを−(マイナス)評価にし、その程
度に応じて−2、−1として評価させ、その評価結果を
10名の平均値(ただし、小数点以下は四捨五入)で表
示する。
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】表6および表7に示す結果から明らかなよ
うに、実施例3の毛髪保護剤は、ダメージ毛に対して
も、周囲の水分に対する抵抗力を高め、かつ毛先の広が
りに対する落ち着き効果を付与することができた。ま
た、表8に示す結果から明らかなように、実施例3の毛
髪保護剤は、毛髪にべたつきを与えることなく、毛髪の
柔軟性やすべり性を向上させることができた。これに対
して、比較例4の毛髪保護剤は、実施例3の毛髪保護剤
と同様に塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムとセタノ
ールを含有させているので、毛髪の柔軟性やすべり性を
向上させることができるものの、スクワランエマルショ
ンを含有させていないので、毛髪の周囲の水分に対する
抵抗力を高める作用や毛先の広がりに対する落ち着き効
果を付与する作用が小さかった。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ダメ
ージ毛に対しても、べたつきを与えることなく、周囲の
水分に対する抵抗力を高め、かつ毛先の広がりに対する
落ち着き効果を付与することができる毛髪保護剤を提供
することができた。
フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会 社ミルボン内 (56)参考文献 特開 平5−213723(JP,A) 特開 平1−275517(JP,A) 特開 昭63−126542(JP,A) 特開 平2−91015(JP,A) 特開 昭59−101415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクワランエマルションをスクワランと
    して0.02〜0.3重量%含有することを特徴とする
    毛髪保護剤。
  2. 【請求項2】 塩化アルキルトリメチルアンモニウム
    純分で0.1〜5重量%含有し、セタノールを3〜10
    重量%含有する請求項1記載の毛髪保護剤。
JP13368099A 1999-05-14 1999-05-14 毛髪保護剤 Expired - Lifetime JP3504184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13368099A JP3504184B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 毛髪保護剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13368099A JP3504184B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 毛髪保護剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000319141A JP2000319141A (ja) 2000-11-21
JP3504184B2 true JP3504184B2 (ja) 2004-03-08

Family

ID=15110380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13368099A Expired - Lifetime JP3504184B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 毛髪保護剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3504184B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000319141A (ja) 2000-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4641865B2 (ja) 毛髪の処理方法
JP5575453B2 (ja) 毛髪処理剤
JP4925156B2 (ja) 縮毛矯正用第1剤、縮毛矯正用剤および縮毛の矯正処理方法
JP5354957B2 (ja) 乳化型毛髪化粧料
JPH0532364B2 (ja)
JP5213409B2 (ja) 2剤式ヘアトリートメント用組成物および毛髪の処理方法
JP4751060B2 (ja) パーマネントウェーブ前処理剤及び中間処理剤並びに該処理剤を用いた毛髪の処理方法
JP3504184B2 (ja) 毛髪保護剤
JP2009256277A (ja) 染毛用前処理剤組成物
JP3932032B2 (ja) 毛髪保護剤
JP2006169201A (ja) パーマネントウェーブ前処理剤及び中間処理剤並びに該処理剤を用いた毛髪の処理方法
JP3328173B2 (ja) 毛髪保護剤
JP3499063B2 (ja) 溶剤含有乳化型頭髪処理剤
JP2000319136A (ja) 毛髪の処理方法
JP4587094B2 (ja) 毛髪硬化処理剤
WO2017010409A1 (ja) 毛髪化粧料
JP3979495B2 (ja) 毛髪保護剤
JP2002332216A (ja) 毛髪保護剤
JP5754840B2 (ja) 多剤式毛髪化粧料および毛髪の処理方法
JP5774263B2 (ja) 乳化型毛髪化粧料
JP3431737B2 (ja) 高分子配合乳化型頭髪処理剤
JPS62132812A (ja) ヘア−リンス剤組成物
JP3274534B2 (ja) ヘアーコンディショニング剤組成物
JPH10330226A (ja) 毛髪化粧料
JP3742022B2 (ja) 毛髪修復剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031209

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141219

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term