JP2002029049A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドおよびその製造方法Info
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- JP2002029049A JP2002029049A JP2000213831A JP2000213831A JP2002029049A JP 2002029049 A JP2002029049 A JP 2002029049A JP 2000213831 A JP2000213831 A JP 2000213831A JP 2000213831 A JP2000213831 A JP 2000213831A JP 2002029049 A JP2002029049 A JP 2002029049A
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- groove
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- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/10—Finger type piezoelectric elements
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク溝を有する基板とカバー板に異なる線
膨張係数の材料を使用しても、両者の接着時に隔壁が倒
れる現象を少なくし、優れた噴射性能を発揮することが
できるインクジェットヘッドおよびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 基板10に、複数のインク溝21と、イ
ンクを収容しない複数のダミー溝22とを平行に交互に
形成し、両溝を覆って基板10にカバー板30を接着す
るものにおいて、両溝間の隔壁24のカバー板30がわ
端面にSiO2の膜35を形成し、隔壁24とカバー板
30との間に、加熱硬化型の接着剤を介挿して両者を加
熱しながら加圧接着する。基板10が圧電材料、カバー
板30がそれよりもヤング率の高いフォルステライトで
あるとき、加熱接着の際の膨張量の差によって、隔壁2
4が倒れる現象が生じるが、SiO2の膜35が両材料
間に滑りを発生するため、隔壁24が倒れる現象を少な
くし、所期の優れた噴射性能を発揮する。
膨張係数の材料を使用しても、両者の接着時に隔壁が倒
れる現象を少なくし、優れた噴射性能を発揮することが
できるインクジェットヘッドおよびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 基板10に、複数のインク溝21と、イ
ンクを収容しない複数のダミー溝22とを平行に交互に
形成し、両溝を覆って基板10にカバー板30を接着す
るものにおいて、両溝間の隔壁24のカバー板30がわ
端面にSiO2の膜35を形成し、隔壁24とカバー板
30との間に、加熱硬化型の接着剤を介挿して両者を加
熱しながら加圧接着する。基板10が圧電材料、カバー
板30がそれよりもヤング率の高いフォルステライトで
あるとき、加熱接着の際の膨張量の差によって、隔壁2
4が倒れる現象が生じるが、SiO2の膜35が両材料
間に滑りを発生するため、隔壁24が倒れる現象を少な
くし、所期の優れた噴射性能を発揮する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を噴射し
て記録媒体上に記録をおこなうインクジェットヘッドお
よびその製造方法に関する。
て記録媒体上に記録をおこなうインクジェットヘッドお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドとして、インクを
収容するインク溝を1つの基板上に複数個備えた、いわ
ゆるマルチノズル型のものがある。そのインク溝内のイ
ンクに噴射エネルギを付与する方法として、ヒータによ
りインクを局部的に沸騰させその圧力により噴射するも
の、圧電材料等の変形によりインクに圧力を加えるもの
などがある。
収容するインク溝を1つの基板上に複数個備えた、いわ
ゆるマルチノズル型のものがある。そのインク溝内のイ
ンクに噴射エネルギを付与する方法として、ヒータによ
りインクを局部的に沸騰させその圧力により噴射するも
の、圧電材料等の変形によりインクに圧力を加えるもの
などがある。
【0003】前者のヒータを使用するものでは、インク
溝を有する基板を樹脂成形し、ヒータを有する絶縁基板
をそれに重ねている。また、後者の圧電材料を使用する
ものでは、エッチング形成したインク溝や供給流路を有
する複数の金属板を重ねて基板を構成し、その上に、振
動板、圧電素子を重ねている。さらに、後者の圧電材料
を使用するもう一つのものは、インク溝の隔壁を圧電材
料で構成した基板と、そのインク溝を覆うカバー板とを
重ねたものがある。
溝を有する基板を樹脂成形し、ヒータを有する絶縁基板
をそれに重ねている。また、後者の圧電材料を使用する
ものでは、エッチング形成したインク溝や供給流路を有
する複数の金属板を重ねて基板を構成し、その上に、振
動板、圧電素子を重ねている。さらに、後者の圧電材料
を使用するもう一つのものは、インク溝の隔壁を圧電材
料で構成した基板と、そのインク溝を覆うカバー板とを
重ねたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらは、いずれもイ
ンク溝を有する基板と、そのインク溝を覆う板とは材料
を異にする。両者を接着する際、加熱硬化型の接着剤が
使用されるが、両材料に線膨張係数に差があるため、接
着の際の加熱によって一方の材料に変形が残ったり、接
着部に残留応力が生じる。特に、インク溝を構成する隔
壁が圧電厚みすべり効果により変形することでインク溝
の容積を増減させるものでは、圧電材料の変形が接着部
にも及ぶために、耐久性を悪くするだけでなく、隔壁の
変形効率を落とすことになり、その影響は大きい。
ンク溝を有する基板と、そのインク溝を覆う板とは材料
を異にする。両者を接着する際、加熱硬化型の接着剤が
使用されるが、両材料に線膨張係数に差があるため、接
着の際の加熱によって一方の材料に変形が残ったり、接
着部に残留応力が生じる。特に、インク溝を構成する隔
壁が圧電厚みすべり効果により変形することでインク溝
の容積を増減させるものでは、圧電材料の変形が接着部
にも及ぶために、耐久性を悪くするだけでなく、隔壁の
変形効率を落とすことになり、その影響は大きい。
【0005】本出願人は先に特開平6−234215号
公報に記載のように、接着部の残留応力を少なくするた
め、基板とカバー板とを、線膨張係数の差が8.5pp
m/℃以下の材料で構成することを提案した。しかし、
基板とカバー板とを、線膨張係数の差が0、つまり同じ
圧電材料で構成することは、きわめて高価になる問題が
あった。
公報に記載のように、接着部の残留応力を少なくするた
め、基板とカバー板とを、線膨張係数の差が8.5pp
m/℃以下の材料で構成することを提案した。しかし、
基板とカバー板とを、線膨張係数の差が0、つまり同じ
圧電材料で構成することは、きわめて高価になる問題が
あった。
【0006】また、カバー板が圧電材料等のヤング率の
低い材料であると、インク溝を構成する隔壁が圧電厚み
すべり効果により変形する際、カバー板に作用した反力
で、カバー板が変形し、その結果、隔壁の変形量が少な
くなり、インクを噴射するための十分な圧力が得られな
くなる。これを解消するには、駆動電圧を高くする方法
があるが、それにともない、回路関係の部品に高電圧用
の部品を使用しなければならず、コストを押し上げる。
これを解消するため、本出願人は、カバー板を圧電材料
の隔壁よりもヤング率の高い材料、例えばフォルステラ
イトで構成することを提案した(特願平11−1945
19号)。
低い材料であると、インク溝を構成する隔壁が圧電厚み
すべり効果により変形する際、カバー板に作用した反力
で、カバー板が変形し、その結果、隔壁の変形量が少な
くなり、インクを噴射するための十分な圧力が得られな
くなる。これを解消するには、駆動電圧を高くする方法
があるが、それにともない、回路関係の部品に高電圧用
の部品を使用しなければならず、コストを押し上げる。
これを解消するため、本出願人は、カバー板を圧電材料
の隔壁よりもヤング率の高い材料、例えばフォルステラ
イトで構成することを提案した(特願平11−1945
19号)。
【0007】このように、カバー板にヤング率の高い材
料を使用して変形効率を上げたとしても、上記のように
基板と線膨張係数に差があることによる問題が残る。イ
ンク溝を高集積化するために多数個並べた場合、カバー
板と基板の長さが長くなり、接着剤硬化のための加熱温
度(150℃)によって、圧電材料(線膨張係数1〜4
ppm/℃)とフォルステライト(線膨張係数10.5
ppm/℃)を使用した場合、両者に約30μm以上の
長さの差が生じる。インク溝21の幅や隔壁24の幅が
40〜45μmであるから、その膨張量は非常に大き
く、図11に示すように、カバー板30の膨張にともな
い隔壁24が倒れる現象が生じ、インクの噴射動作に支
障をきたしてしまう。
料を使用して変形効率を上げたとしても、上記のように
基板と線膨張係数に差があることによる問題が残る。イ
ンク溝を高集積化するために多数個並べた場合、カバー
板と基板の長さが長くなり、接着剤硬化のための加熱温
度(150℃)によって、圧電材料(線膨張係数1〜4
ppm/℃)とフォルステライト(線膨張係数10.5
ppm/℃)を使用した場合、両者に約30μm以上の
長さの差が生じる。インク溝21の幅や隔壁24の幅が
40〜45μmであるから、その膨張量は非常に大き
く、図11に示すように、カバー板30の膨張にともな
い隔壁24が倒れる現象が生じ、インクの噴射動作に支
障をきたしてしまう。
【0008】上記場合、加熱温度を低くする方法も考え
られるが、そうすると、硬化に必要な時間が非常に長く
なり、生産性が著しく低下し、現実的でない。
られるが、そうすると、硬化に必要な時間が非常に長く
なり、生産性が著しく低下し、現実的でない。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク溝を有する基板とカバー
板に異なる線膨張係数の材料を使用しても、両者の接着
時に隔壁が倒れる現象を少なくし、優れた噴射性能を発
揮することができるインクジェットヘッドおよびその製
造方法を提供する。
になされたものであり、インク溝を有する基板とカバー
板に異なる線膨張係数の材料を使用しても、両者の接着
時に隔壁が倒れる現象を少なくし、優れた噴射性能を発
揮することができるインクジェットヘッドおよびその製
造方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この目
的を達成するために、請求項1に記載のインクジェット
ヘッドは、噴射するインクを収容する複数のインク溝を
複数の隔壁間に形成した基板と、前記複数のインク溝の
長手方向の開放面を覆って、前記基板の隔壁に接着剤に
より接合したカバー板とを備え、前記隔壁とカバー板と
の間に、加熱硬化型の前記接着剤とその接着剤の硬化時
に前記隔壁とカバー板間に滑りを発生する層を介装した
ことを特徴とする。
的を達成するために、請求項1に記載のインクジェット
ヘッドは、噴射するインクを収容する複数のインク溝を
複数の隔壁間に形成した基板と、前記複数のインク溝の
長手方向の開放面を覆って、前記基板の隔壁に接着剤に
より接合したカバー板とを備え、前記隔壁とカバー板と
の間に、加熱硬化型の前記接着剤とその接着剤の硬化時
に前記隔壁とカバー板間に滑りを発生する層を介装した
ことを特徴とする。
【0011】これにより、基板とカバー板に線膨張係数
の違いにより、接着時に一方の材料が他方の材料に対し
て伸縮することがあっても、接着剤が硬化する際に隔壁
がカバー板に対して滑り、倒れる現象を少なくすること
ができる。したがって、基板とカバー板に、それぞれに
要求される性質、あるいは製造のし易さなどを考慮した
最適な材料を選択することができ、所期どおりの噴射性
能を発揮することができる。
の違いにより、接着時に一方の材料が他方の材料に対し
て伸縮することがあっても、接着剤が硬化する際に隔壁
がカバー板に対して滑り、倒れる現象を少なくすること
ができる。したがって、基板とカバー板に、それぞれに
要求される性質、あるいは製造のし易さなどを考慮した
最適な材料を選択することができ、所期どおりの噴射性
能を発揮することができる。
【0012】特に、隔壁の少なくとも一部を圧電材料で
構成し電圧を印加することによりインク溝内のインクに
圧力を付与する方向に変形するものにおいて、カバー板
を圧電材料よりもヤング率の高い材料で構成すること
で、隔壁の変形にともなってカバー板が変形するのを抑
え、隔壁の変形を効率よくインク噴射に利用することが
できるようになり、しかも、上記のように、接着剤が硬
化する際の隔壁の倒れを少なくなることで、優れた噴射
性能を発揮することができる。
構成し電圧を印加することによりインク溝内のインクに
圧力を付与する方向に変形するものにおいて、カバー板
を圧電材料よりもヤング率の高い材料で構成すること
で、隔壁の変形にともなってカバー板が変形するのを抑
え、隔壁の変形を効率よくインク噴射に利用することが
できるようになり、しかも、上記のように、接着剤が硬
化する際の隔壁の倒れを少なくなることで、優れた噴射
性能を発揮することができる。
【0013】この場合、隔壁は電圧を印加するための電
極を有するため、前記滑りを発生する層がこの電極も被
覆し、電極を保護することが好ましい。
極を有するため、前記滑りを発生する層がこの電極も被
覆し、電極を保護することが好ましい。
【0014】前記滑りを発生する層は、好ましくはSi
O2である。
O2である。
【0015】また、上記のインクジェットヘッドの製造
方法は、前記隔壁の、少なくともインク溝の開放面がわ
の端面に、前記滑りを発生する層の膜を形成する工程
と、前記滑りを発生する層の膜に、加熱硬化型の前記接
着剤を介して前記カバー板を重ねる工程と、前記接着剤
を加熱硬化させる工程を有するもので、上記インクジェ
ットヘッドを容易に製造することができる。
方法は、前記隔壁の、少なくともインク溝の開放面がわ
の端面に、前記滑りを発生する層の膜を形成する工程
と、前記滑りを発生する層の膜に、加熱硬化型の前記接
着剤を介して前記カバー板を重ねる工程と、前記接着剤
を加熱硬化させる工程を有するもので、上記インクジェ
ットヘッドを容易に製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。本実施の形態は、噴射方法とし
て、圧電材料に分極方向と直交する方向の電界を生成す
ることによりその圧電材料を圧電厚みすべり変形させる
ものを用いた。
にしたがって説明する。本実施の形態は、噴射方法とし
て、圧電材料に分極方向と直交する方向の電界を生成す
ることによりその圧電材料を圧電厚みすべり変形させる
ものを用いた。
【0017】図1に示すように、インクを収容する溝を
有する基板10、40は、カバー板30を挟んで2つ設
けられているが、両基板はほぼ同構成であるので、主と
して一方の基板10について説明し、基板40について
は基板10の各部分10a〜10fと対応する部分を4
0a〜40fと書き換えて説明を省略する。基板10、
40にはPZTなどの圧電材料が使用され、カバー板3
0にはその圧電材料よりもヤング率の高い材料、例えば
フォルステライト、ベリリア、マグネシア、アルミナ、
ジルコニアなどが使用される。
有する基板10、40は、カバー板30を挟んで2つ設
けられているが、両基板はほぼ同構成であるので、主と
して一方の基板10について説明し、基板40について
は基板10の各部分10a〜10fと対応する部分を4
0a〜40fと書き換えて説明を省略する。基板10、
40にはPZTなどの圧電材料が使用され、カバー板3
0にはその圧電材料よりもヤング率の高い材料、例えば
フォルステライト、ベリリア、マグネシア、アルミナ、
ジルコニアなどが使用される。
【0018】基板10には、インクを収容する複数のイ
ンク溝21と、空間となる複数のダミー溝22とが交互
に平行に形成され、その両溝間は隔壁24で隔てられて
いる。インク溝21とダミー溝22は、同じ幅、深さに
形成される。隔壁24は、その高さ方向に相互に逆に分
極(図3の矢印P)した2つの圧電材料を、同じく高さ
方向に積層して構成されている。本実施の形態におい
て、隔壁24は、高さ方向の2つの部分ともが圧電材料
である必要がなく、少なくとも一方が圧電材料であれば
よい。インク溝21とダミー溝22の配列方向の両端
に、インク溝およびダミー溝と同形状の溝が交互に繰り
返し形成されているが、これは、基板10とカバー板3
0とを接着する際の接着剤の第1および第2の逃げ溝2
1a、22aとして機能するものである。
ンク溝21と、空間となる複数のダミー溝22とが交互
に平行に形成され、その両溝間は隔壁24で隔てられて
いる。インク溝21とダミー溝22は、同じ幅、深さに
形成される。隔壁24は、その高さ方向に相互に逆に分
極(図3の矢印P)した2つの圧電材料を、同じく高さ
方向に積層して構成されている。本実施の形態におい
て、隔壁24は、高さ方向の2つの部分ともが圧電材料
である必要がなく、少なくとも一方が圧電材料であれば
よい。インク溝21とダミー溝22の配列方向の両端
に、インク溝およびダミー溝と同形状の溝が交互に繰り
返し形成されているが、これは、基板10とカバー板3
0とを接着する際の接着剤の第1および第2の逃げ溝2
1a、22aとして機能するものである。
【0019】インク溝21は、その長手方向を基板10
の一方の面10aに開放しかつ長手方向両端を基板10
の前後両端面10b、10cに開放して形成されてい
る。ダミー溝22は、その長手方向を基板10の一方の
面10aに開放し、かつ長手方向一端を基板10の前端
面10bに開放して形成されているが、長手方向他端を
基板の後端面10cに対して壁23で閉鎖されている。
基板10の前端面10bには、ダミー溝22および第2
の逃げ溝22aと同じ幅の縦溝25が連続して形成さ
れ、縦溝25は、基板の一方の面10aと反対側の面1
0dに接続している。両溝21、22の長手方向の開放
面は、基板の一方の面10aに接着したカバー板30に
より覆われている。
の一方の面10aに開放しかつ長手方向両端を基板10
の前後両端面10b、10cに開放して形成されてい
る。ダミー溝22は、その長手方向を基板10の一方の
面10aに開放し、かつ長手方向一端を基板10の前端
面10bに開放して形成されているが、長手方向他端を
基板の後端面10cに対して壁23で閉鎖されている。
基板10の前端面10bには、ダミー溝22および第2
の逃げ溝22aと同じ幅の縦溝25が連続して形成さ
れ、縦溝25は、基板の一方の面10aと反対側の面1
0dに接続している。両溝21、22の長手方向の開放
面は、基板の一方の面10aに接着したカバー板30に
より覆われている。
【0020】基板10の後端面10cには、マニホール
ド31(図2)が接続され、図示しないインク供給源か
ら供給口31aに供給されたインクが複数のインク溝2
1に分配供給される。ダミー溝22の後端は壁23によ
って覆われているので、インクは供給されない。接着剤
の逃げ溝21a、22aの後端は、マニホールド31両
端の壁に対向しているので、この溝にもインクは供給さ
れない。
ド31(図2)が接続され、図示しないインク供給源か
ら供給口31aに供給されたインクが複数のインク溝2
1に分配供給される。ダミー溝22の後端は壁23によ
って覆われているので、インクは供給されない。接着剤
の逃げ溝21a、22aの後端は、マニホールド31両
端の壁に対向しているので、この溝にもインクは供給さ
れない。
【0021】2つの基板10、40が同色のインクを使
用する場合には、1つのマニホールド31が両基板の後
端面10c、40cにまたがって接合され、両基板に共
通のインクを供給するように構成することができる。ま
た、2つの基板10、40が別々の色のインクを使用す
る場合には、両基板の後端面にそれぞれ別のマニホール
ドが接合される。
用する場合には、1つのマニホールド31が両基板の後
端面10c、40cにまたがって接合され、両基板に共
通のインクを供給するように構成することができる。ま
た、2つの基板10、40が別々の色のインクを使用す
る場合には、両基板の後端面にそれぞれ別のマニホール
ドが接合される。
【0022】基板10の前端面10bには、各インク溝
21の前端に対向する噴射口33を複数有するノズルプ
レート32が接合される。
21の前端に対向する噴射口33を複数有するノズルプ
レート32が接合される。
【0023】図3に示すように、インク溝21およびダ
ミー溝22の内側面、すなわち隔壁24の側面には、電
極26a、26bがそれぞれ形成され、ダミー溝22の
内で対向する電極26b、26bは溝底に沿って形成さ
れた分離溝27によって相互に絶縁されている。前記一
方の面10aとは反対側の他方の面10dには、それら
電極26a、26bと接続した接続端子28a、28b
が整列して形成されている。1つのインク溝21の両外
側に位置する各電極26b、26bは、ダミー溝22に
連続する縦溝25の側面に形成された導電層を介して1
つの接続端子28bに接続している。縦溝25の側面の
導電層は、ダミー溝22内の各電極26b、26bと同
様に溝底で分割されており、ダミー溝22内で対向する
電極26b、26bは、それぞれ別の接続端子28b、
28bに接続している。
ミー溝22の内側面、すなわち隔壁24の側面には、電
極26a、26bがそれぞれ形成され、ダミー溝22の
内で対向する電極26b、26bは溝底に沿って形成さ
れた分離溝27によって相互に絶縁されている。前記一
方の面10aとは反対側の他方の面10dには、それら
電極26a、26bと接続した接続端子28a、28b
が整列して形成されている。1つのインク溝21の両外
側に位置する各電極26b、26bは、ダミー溝22に
連続する縦溝25の側面に形成された導電層を介して1
つの接続端子28bに接続している。縦溝25の側面の
導電層は、ダミー溝22内の各電極26b、26bと同
様に溝底で分割されており、ダミー溝22内で対向する
電極26b、26bは、それぞれ別の接続端子28b、
28bに接続している。
【0024】複数の接続端子28bの外側に位置する、
他方の面10d上の導電層は、接続端子28aを構成す
る。この接続端子28aは、基板10の後端面10c上
の導電層を介してすべてのインク溝21内の電極26a
と接続している。端子28aと端子28b間、および端
子28bどうしの間は、分離溝29によって絶縁されて
いる。
他方の面10d上の導電層は、接続端子28aを構成す
る。この接続端子28aは、基板10の後端面10c上
の導電層を介してすべてのインク溝21内の電極26a
と接続している。端子28aと端子28b間、および端
子28bどうしの間は、分離溝29によって絶縁されて
いる。
【0025】端子28a、28bには、図示しないフレ
キシブルな配線材がハンダ接合され、外部の噴射パルス
信号発生源に接続される。
キシブルな配線材がハンダ接合され、外部の噴射パルス
信号発生源に接続される。
【0026】接続端子28aすなわちすべてのインク溝
21内の電極26aをアースし、インクを噴射しようと
するインク溝21に対応する端子28bを介して電極2
6b、26bにパルス信号を印加すると、図4に示すよ
うに、そのインク溝21の両側の隔壁24、24に分極
方向Pと直交する電界Eが生じる。その結果、隔壁にお
いて分極方向が異なる各部がそれぞれ圧電厚みすべり変
形し、全体としてインク溝の21の容積を拡大する。そ
れにより、マニホールド31からインク溝21内にイン
クを吸引する。その後、パルス信号の印加を停止する
と、隔壁24が復帰して、インクに圧力が加えられる。
その結果、インクは、噴射口33からインク滴として噴
射される。
21内の電極26aをアースし、インクを噴射しようと
するインク溝21に対応する端子28bを介して電極2
6b、26bにパルス信号を印加すると、図4に示すよ
うに、そのインク溝21の両側の隔壁24、24に分極
方向Pと直交する電界Eが生じる。その結果、隔壁にお
いて分極方向が異なる各部がそれぞれ圧電厚みすべり変
形し、全体としてインク溝の21の容積を拡大する。そ
れにより、マニホールド31からインク溝21内にイン
クを吸引する。その後、パルス信号の印加を停止する
と、隔壁24が復帰して、インクに圧力が加えられる。
その結果、インクは、噴射口33からインク滴として噴
射される。
【0027】カバー板30は隔壁24を構成する圧電材
料よりもヤング率の高い材料が使用されているため、隔
壁24が上記のように圧電厚みすべり変形する際、その
反力でカバー板30が変形することが少なく、隔壁24
を所期どおり十分に変形させ、高い噴射圧力を得ること
ができる。実験によれば、カバー板30に隔壁24と同
じ圧電材料を使用した場合、インク溝に所定の容積変化
を生じるために16Vの電圧が必要であったが、カバー
板30にフォルステライトを使用した場合、14.7V
の電圧でよいことがわかった。
料よりもヤング率の高い材料が使用されているため、隔
壁24が上記のように圧電厚みすべり変形する際、その
反力でカバー板30が変形することが少なく、隔壁24
を所期どおり十分に変形させ、高い噴射圧力を得ること
ができる。実験によれば、カバー板30に隔壁24と同
じ圧電材料を使用した場合、インク溝に所定の容積変化
を生じるために16Vの電圧が必要であったが、カバー
板30にフォルステライトを使用した場合、14.7V
の電圧でよいことがわかった。
【0028】以下に、上記インクジェットヘッドの製造
方法を説明する。
方法を説明する。
【0029】まず、基板10を形成するために、予め厚
さ方向に分極された圧電材料11、12を接着する。そ
して、図5に示すように、両圧電材料11、12にわた
ってインク溝21、ダミー溝22、逃げ溝21a、22
aおよび縦溝25となる溝を、ダイヤモンドブレード5
1によって研削すなわち機械加工する。このダイヤモン
ドブレード51は、特開平1−140970号公報およ
び特開平3−117565号公報に開示されているよう
に、各溝に対応する複数のブレード部を一体に有するも
のを使用するが、本実施の形態の場合、インク溝21と
ダミー溝22(逃げ溝21a、22aを含む)は、後端
の壁23の有無において形状が異なり、それらを同時に
加工することができないので、その一方のグループのみ
に対応する複数のブレード部を、そのグループの列方向
にわたって備える。つまり、図8に示すように、複数の
ダミー溝22と第2逃げ溝22aを同時に加工した後、
その溝間にブレード部を相対移動して、それらの溝の間
に、複数のインク溝21と第1の逃げ溝21aを同時に
加工する。本実施の形態の場合、インク溝21とダミー
溝22の幅、深さを同じ寸法に設定することで、ダイヤ
モンドブレード51や加工条件等を共通にできる。縦溝
25も、同じダイヤモンドブレード51によって加工す
ることができる。
さ方向に分極された圧電材料11、12を接着する。そ
して、図5に示すように、両圧電材料11、12にわた
ってインク溝21、ダミー溝22、逃げ溝21a、22
aおよび縦溝25となる溝を、ダイヤモンドブレード5
1によって研削すなわち機械加工する。このダイヤモン
ドブレード51は、特開平1−140970号公報およ
び特開平3−117565号公報に開示されているよう
に、各溝に対応する複数のブレード部を一体に有するも
のを使用するが、本実施の形態の場合、インク溝21と
ダミー溝22(逃げ溝21a、22aを含む)は、後端
の壁23の有無において形状が異なり、それらを同時に
加工することができないので、その一方のグループのみ
に対応する複数のブレード部を、そのグループの列方向
にわたって備える。つまり、図8に示すように、複数の
ダミー溝22と第2逃げ溝22aを同時に加工した後、
その溝間にブレード部を相対移動して、それらの溝の間
に、複数のインク溝21と第1の逃げ溝21aを同時に
加工する。本実施の形態の場合、インク溝21とダミー
溝22の幅、深さを同じ寸法に設定することで、ダイヤ
モンドブレード51や加工条件等を共通にできる。縦溝
25も、同じダイヤモンドブレード51によって加工す
ることができる。
【0030】なお、1つのフレードのみからなるダイヤ
モンドブレード51で、インク溝とダミー溝、および第
1の逃げ溝と第2の逃げ溝を交互に連続して加工した
り、インク溝と第1の逃げ溝を順次加工した後、ダミー
溝と第2の逃げ溝を順次加工することもできる。
モンドブレード51で、インク溝とダミー溝、および第
1の逃げ溝と第2の逃げ溝を交互に連続して加工した
り、インク溝と第1の逃げ溝を順次加工した後、ダミー
溝と第2の逃げ溝を順次加工することもできる。
【0031】そして図6に示すように、上記のように溝
を加工した基板10、40に、各溝の内面を含む全面に
わたって導電層52を、メッキ等によって形成する。次
に図7に示すように、基板の前記一方の面10aを平面
研削することによって、その面10a上の導電層を除去
する。さらにダミー溝22および縦溝25の溝底に沿っ
て、レーザ照射機53から発射したYAGレーザ光を照
射して、その溝底の導電層をアブレーション加工により
除去し、分割溝27を形成する。
を加工した基板10、40に、各溝の内面を含む全面に
わたって導電層52を、メッキ等によって形成する。次
に図7に示すように、基板の前記一方の面10aを平面
研削することによって、その面10a上の導電層を除去
する。さらにダミー溝22および縦溝25の溝底に沿っ
て、レーザ照射機53から発射したYAGレーザ光を照
射して、その溝底の導電層をアブレーション加工により
除去し、分割溝27を形成する。
【0032】その後、図8に示すように基板10、40
の溝加工側の面10a、40aに、SiO2の膜35を
CVD法により1〜2μmの厚さで形成し、その膜35
の上にエポキシ樹脂等の加熱硬化型の接着剤36の層
(図9)を形成する。膜35は、図8では溝21、22
に内面にもあるが、接着剤36が加熱硬化する際にすべ
りを生じさせる目的だけなら、接着剤36の必要な面、
すなわち溝21、22、21a、22aの内面をのぞく
上面10a、40aにのみあればよい。しかし、SiO
2の膜35は、インクに対する電極26a、26bの保
護膜としても機能するので、溝の内面にも形成しその電
極を被覆している。
の溝加工側の面10a、40aに、SiO2の膜35を
CVD法により1〜2μmの厚さで形成し、その膜35
の上にエポキシ樹脂等の加熱硬化型の接着剤36の層
(図9)を形成する。膜35は、図8では溝21、22
に内面にもあるが、接着剤36が加熱硬化する際にすべ
りを生じさせる目的だけなら、接着剤36の必要な面、
すなわち溝21、22、21a、22aの内面をのぞく
上面10a、40aにのみあればよい。しかし、SiO
2の膜35は、インクに対する電極26a、26bの保
護膜としても機能するので、溝の内面にも形成しその電
極を被覆している。
【0033】そして、図9、10に示すように、基板1
0、40を、カバー板30の両面に接着剤36により接
合する。接着剤36は加熱硬化型のエポキシ樹脂系接着
剤であるから、基板10、40、カバー板30の三者を
重ねて圧力をかけた状態で、例えば150℃に加熱す
る。このときカバー板30にフォルステライト(線膨張
係数10.5ppm/℃)を使用した場合、基板10、
40の圧電材料(線膨張係数1〜4ppm/℃)と膨張
に差を生じる。例えば、インク溝21の数が多数になる
場合、基板10、40とカバー板30とに約30μmの
長さの差が生じる。インク溝21の幅や隔壁24の幅が
40〜45μmであるから、その膨張量は非常に大き
い。実験によれば、SiO2の膜35が存在しない場
合、温度を上げたとき、図11に示すように、カバー板
30の膨張にともない隔壁24が倒れる現象が生じ、イ
ンクの噴射動作に支障をきたしてしまうことが確かめら
れた。しかし、SiO2の膜35を設けた場合、接着剤
36が収縮硬化するとき、SiO2の膜35がすべり作
用をし、隔壁24の倒れが少なくなることが確かめら
れ、所期のインク噴射性能を達成することができた。
0、40を、カバー板30の両面に接着剤36により接
合する。接着剤36は加熱硬化型のエポキシ樹脂系接着
剤であるから、基板10、40、カバー板30の三者を
重ねて圧力をかけた状態で、例えば150℃に加熱す
る。このときカバー板30にフォルステライト(線膨張
係数10.5ppm/℃)を使用した場合、基板10、
40の圧電材料(線膨張係数1〜4ppm/℃)と膨張
に差を生じる。例えば、インク溝21の数が多数になる
場合、基板10、40とカバー板30とに約30μmの
長さの差が生じる。インク溝21の幅や隔壁24の幅が
40〜45μmであるから、その膨張量は非常に大き
い。実験によれば、SiO2の膜35が存在しない場
合、温度を上げたとき、図11に示すように、カバー板
30の膨張にともない隔壁24が倒れる現象が生じ、イ
ンクの噴射動作に支障をきたしてしまうことが確かめら
れた。しかし、SiO2の膜35を設けた場合、接着剤
36が収縮硬化するとき、SiO2の膜35がすべり作
用をし、隔壁24の倒れが少なくなることが確かめら
れ、所期のインク噴射性能を達成することができた。
【0034】また、基板10、40とカバー板30間に
はさまれた接着剤は、ダミー溝22、逃げ溝21a、2
2aに逃げ、インク溝21を詰まらせることがなくな
る。とくに、本実施の形態では、逃げ溝21a、22a
がインク溝とダミー溝のピッチで細かく形成されている
ので、接着剤を確実に逃がすことができるだけでなく、
接合時にはさむ空気塊を良好に逃がし、強固に接合する
ことができる。
はさまれた接着剤は、ダミー溝22、逃げ溝21a、2
2aに逃げ、インク溝21を詰まらせることがなくな
る。とくに、本実施の形態では、逃げ溝21a、22a
がインク溝とダミー溝のピッチで細かく形成されている
ので、接着剤を確実に逃がすことができるだけでなく、
接合時にはさむ空気塊を良好に逃がし、強固に接合する
ことができる。
【0035】そして、両基板10、40の前端面10
b、40bをカバー板30とともに1つの平面に揃える
ために、その面を平面研削する。このとき同時に前端面
10b、40bの導電層を除去することで、インク溝2
1内の導電層とダミー溝22内の導電層は、分離され
て、それぞれ電極26a、26bとして形成される。
b、40bをカバー板30とともに1つの平面に揃える
ために、その面を平面研削する。このとき同時に前端面
10b、40bの導電層を除去することで、インク溝2
1内の導電層とダミー溝22内の導電層は、分離され
て、それぞれ電極26a、26bとして形成される。
【0036】基板40の面40d上の導電層を、接続端
子28a、28bに分割するために、レーザ照射機53
からYAGレーザ光を分離溝27と連続した位置に照射
し、面40d上の導電層をアブレーション加工により除
去して、分離溝29を形成し、接続端子28a、28b
を分割することができる。また、基板10にも同様に、
接続端子28a、28bを形成する。
子28a、28bに分割するために、レーザ照射機53
からYAGレーザ光を分離溝27と連続した位置に照射
し、面40d上の導電層をアブレーション加工により除
去して、分離溝29を形成し、接続端子28a、28b
を分割することができる。また、基板10にも同様に、
接続端子28a、28bを形成する。
【0037】そして、基板10、40の積層体の後端面
にマニホールド31を接着剤により接合し、前端面にノ
ズルプレート32を接着剤により接合し、さらに、両基
板10、40の端子28a、28bに、図示しないフレ
キシブルな配線材をンダ接合することで、インクジェッ
トヘッドは完成する。ノズルプレート32を接合する
際、前記カバー板30の接合の場合と同様に、ダミー溝
22、逃げ溝21a、22aおよび縦溝25が接着剤の
逃げとして働き、良好に接合することができる。
にマニホールド31を接着剤により接合し、前端面にノ
ズルプレート32を接着剤により接合し、さらに、両基
板10、40の端子28a、28bに、図示しないフレ
キシブルな配線材をンダ接合することで、インクジェッ
トヘッドは完成する。ノズルプレート32を接合する
際、前記カバー板30の接合の場合と同様に、ダミー溝
22、逃げ溝21a、22aおよび縦溝25が接着剤の
逃げとして働き、良好に接合することができる。
【0038】なお、上記実施の形態では、2つの基板を
カバー板の両面に接合したが、1つの基板をカバー板に
接合するものであってもよい。また、本発明は、基板に
圧電材料を用いるものだけでなく、各種の噴射方法のイ
ンクジェットヘッドに適用することができる。
カバー板の両面に接合したが、1つの基板をカバー板に
接合するものであってもよい。また、本発明は、基板に
圧電材料を用いるものだけでなく、各種の噴射方法のイ
ンクジェットヘッドに適用することができる。
【図1】本発明の実施の形態を示すインクジェットヘッ
ドの分解斜視図である。
ドの分解斜視図である。
【図2】図1の一部水平断面図である。
【図3】図1の一部縦断面図である。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造過
程を説明する斜視図である。
程を説明する斜視図である。
【図6】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造過
程を説明する斜視図である。
程を説明する斜視図である。
【図7】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造過
程を説明する斜視図である。
程を説明する斜視図である。
【図8】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造過
程を説明する斜視図である。
程を説明する斜視図である。
【図9】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造過
程を説明する斜視図である。
程を説明する斜視図である。
【図10】本実施の形態のインクジェットヘッドの製造
過程を説明する斜視図である。
過程を説明する斜視図である。
【図11】従来の構成を説明する図3相当の断面図であ
る。
る。
10、40 基板 21、22 溝 30 カバー板 35 SiO2膜 36 接着剤
Claims (5)
- 【請求項1】 噴射するインクを収容する複数のインク
溝を複数の隔壁間に形成した基板と、 前記複数のインク溝の長手方向の開放面を覆って、前記
基板の隔壁に接着剤により接合したカバー板とを備え、 前記隔壁とカバー板との間に、加熱硬化型の前記接着剤
とその接着剤の硬化時に前記隔壁とカバー板間に滑りを
発生する層を介装したことを特徴とするインクジェット
ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1において、前記滑りを発生する
層は、SiO2であることを特徴とするインクジェット
ヘッド。 - 【請求項3】 請求項1において、前記隔壁の少なくと
も一部は圧電セラミクッスで構成され、電圧を印加する
ことにより、前記インク溝内のインクに圧力を付与する
方向に変形するものであり、前記カバー板は、前記圧電
材料よりもヤング率の高い材料で構成されていることを
特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項3において、前記隔壁は側面に電
極を有し、前記滑りを発生する層はその電極を保護する
ように電極を被覆していることを特徴とするインクジェ
ットヘッド。 - 【請求項5】 請求項1のインクジェットヘッドの製造
方法であって、 前記隔壁の、少なくともインク溝の開放面がわの端面
に、前記滑りを発生する層の膜を形成する工程、 前記滑りを発生する層の膜に、加熱硬化型の前記接着剤
を介して前記カバー板を重ねる工程、 前記接着剤を加熱硬化させる工程を有するインクジェッ
トヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213831A JP2002029049A (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213831A JP2002029049A (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002029049A true JP2002029049A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18709518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000213831A Pending JP2002029049A (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002029049A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018137297A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | 新日本無線株式会社 | 圧電素子 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0952370A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-02-25 | Brother Ind Ltd | インクジェット装置 |
JPH09174861A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Tec Corp | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
JPH09239994A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-16 | Brother Ind Ltd | ノズルプレートの接着方法 |
JPH1134318A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-09 | Nec Niigata Ltd | インクジェットヘッド |
JPH11268271A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Nec Niigata Ltd | インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法 |
JP2000177129A (ja) * | 1998-12-18 | 2000-06-27 | Konica Corp | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 |
-
2000
- 2000-07-14 JP JP2000213831A patent/JP2002029049A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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