JP2002026536A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002026536A
JP2002026536A JP2000203613A JP2000203613A JP2002026536A JP 2002026536 A JP2002026536 A JP 2002026536A JP 2000203613 A JP2000203613 A JP 2000203613A JP 2000203613 A JP2000203613 A JP 2000203613A JP 2002026536 A JP2002026536 A JP 2002026536A
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electronic device
memory card
outer casing
lid member
interlocking
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JP2000203613A
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English (en)
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Takateru Sato
孝輝 佐藤
Takahiro Yamauchi
孝博 山内
Nobuyuki Kobayashi
信之 小林
Takeshi Fujii
健 藤井
Akira Tomabechi
明 苫米地
Takamitsu Aida
貴光 合田
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの高騰および装置の大形化を回避
しつつ、電子デバイスの取り外しが容易で、しかも、記
録媒体の破損および塵埃の侵入を防止し得る電子機器を
提供する。 【解決手段】 電子デバイスMを挿入可能な挿入口X1
が外筐2に形成されると共に挿入口X1を介して電子デ
バイスMを着脱自在に構成された電子機器1であって、
電子デバイスMに係合可能な係合部16aが形成される
と共に電子デバイスMの挿入方向および排出方向に沿っ
てスライド可能に外筐2に装着された操作部材16と、
挿入口X1を開閉可能に構成された蓋部材15と、外筐
2の内部に配設されると共に操作部材15の排出方向へ
のスライドに連動して同一方向にスライドし、かつ閉塞
状態の蓋部材15を開放状態に移行させる連動部材19
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筐に形成された
挿入口を介して電子デバイスを着脱自在に構成された電
子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、音声記録装置、音楽再生装置、デ
ジタルスチルカメラおよびビデオカメラなどの携帯型電
子機器では、装置本体に対して着脱自在に構成されたメ
モリカードを記録媒体として使用することが一般化して
いる。したがって、複数枚のメモリカードを使用するこ
とにより、装置の大形化を回避しつつ大量の音声データ
や画像データを記録することができ、しかも、データを
記録したメモリカードを他の装置に装着することによ
り、両装置間でデータの共有化を図ることが可能となっ
ている。
【0003】この種の携帯型電子機器に技術的に関連す
る装置として、例えば、図8に示す音声記録装置51が
挙げられる。この音声記録装置51は、入力した音声信
号に対応する音声データの記録、および音声データに基
づく音声の再生などを実行可能に構成されており、音声
データ記録用のメモリカードMを挿入可能な挿入口X5
1が設けられている。また、音声記録装置51の外筐5
2における挿入口X51の近傍には、挿入されたメモリ
カードMの後端部Mbを外筐52から僅かに露出させる
ための窪みが形成されている。この音声記録装置51で
は、メモリカードMを装着する場合、その先端部Maを
挿入口X51に挿入した後に、後端部Mbを指で押し込
む。この際には、外筐52の端面と、メモリカードMの
後端部Mbとが、ほぼ面一となり、同時に、メモリカー
ドMが外筐52内に配設されたコネクタ(図示せず)に
電気的に接続される。これにより、メモリカードMへの
音声データの記録、およびメモリカードMからの音声デ
ータの読み出しが可能となる。また、メモリカードMを
取り外す場合には、窪みを利用して後端部Mbを指で摘
み、その状態でメモリカードMを挿入口X51から引き
出す。これにより、メモリカードMの取り外しが完了す
る。
【0004】一方、図9に示す音声記録装置61は、メ
モリカードMを挿入可能な挿入口X61と、外筐62に
嵌め込み可能な蓋部材65とを備えている。この場合、
蓋部材65は、外筐62から取り外されることにより、
挿入口X61を開放し、外筐62に嵌め込まれることに
より、挿入口X61を閉塞する。したがって、この音声
記録装置61では、メモリカードMを装着する場合、ま
ず、外筐62から蓋部材65を取り外し、その状態で、
メモリカードMを挿入口X61に挿入する。この際に
は、メモリカードMが外筐62内に配設されたコネクタ
(図示せず)に電気的に接続される。この後、外筐62
に蓋部材65を嵌め込むことにより、挿入口X61から
突出したメモリカードMが蓋部材65によって覆われる
と共に、挿入口X61が閉塞されるため、外筐62内へ
の塵埃の侵入が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの電
子機器には以下の問題点がある。すなわち、音声記録装
置51では、装着状態のメモリカードMを指で摘んで取
り外せるように、挿入口X51の近傍に窪みが形成され
ている。しかし、指で摘める部分が窪みから露出する僅
かな面積に限られるため、メモリカードMを非常に摘み
にくく、このため、音声記録装置51には、メモリカー
ドMの取外し作業が困難であるという問題点が存在す
る。この場合、窪みを大きくすることで、メモリカード
Mの露出面積を広くでき、ある程度摘み易くなる。しか
し、この構成を採用した場合には、挿入口X51から露
出した後端部Mbに対して外力が加わる可能性が高くな
り、その際には、メモリカードMが破損するおそれがあ
る。また、音声記録装置51では、メモリカードMを取
り外した状態では、挿入口X51が開放されたままとな
る。このため、挿入口X51から外筐52内に塵埃が侵
入し易く、音声記録装置51には、塵埃の侵入に起因し
て故障を招き易いという問題点もある。さらに、音声記
録装置51では、後端部Mbを指で押し込むことによ
り、メモリカードMを挿入口X51に挿入している。こ
のため、挿入作業時に指の腹が外筐52に接触すること
で、後端部Mbを押す力が弱まる結果、メモリカードM
が接続位置まで押し込まれないことがある。したがっ
て、音声記録装置51には、メモリカードMとコネクタ
との電気的接続が不完全になってしまうという問題点も
ある。
【0006】これに対して、音声記録装置61では、挿
入口X61を閉塞可能な蓋部材65を備えたことによ
り、この蓋部材65によって塵埃の侵入が阻止されてい
る。しかし、蓋部材65が外筐62とは別体に構成され
ているため、外筐62から取り外した蓋部材65を紛失
してしまうことがあるという問題点がある。また、メモ
リカードMの着脱時に、その着脱作業とは別に蓋部材6
5の着脱作業が必要となるため、メモリカードMの着脱
が非常に煩雑であるという問題点もある。
【0007】一方、記録媒体の取外しが容易で、記録媒
体の破損、蓋部材の紛失、および塵埃の侵入に起因する
電子機器の故障を防止し得る機構が、特開平11−28
4890号公報に開示されている。しかし、この機構で
は、数多くの部品を使用した複雑な構成となるため、部
品コストや組立コストの上昇を招くと共に、故障が発生
し易いという問題がある。また、数多くの機構部品を用
いているため、電子機器が大形化し、携帯性が低下する
という問題点もある。さらに、この機構では、カード挿
入口を閉塞している蓋部材をメモリカードの先端によっ
て内側に押し込むことによって、カード挿入口が開放さ
れる。したがって、メモリカードが挿入された状態で
は、カード挿入口が開放されたままとなり、カード挿入
口の縁部とメモリカードとの間の隙間を介して塵埃が装
置内部に侵入し易いという問題点もある。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、製造コストの高騰および装置の大形化
を回避しつつ、電子デバイスの取り外しが容易で、しか
も、記録媒体の破損および塵埃の侵入を防止し得る電子
機器を提供することを主目的とする。また、蓋部材の紛
失を防止可能な電子機器、および電子デバイスを確実に
装着することが可能な電子機器を提供することを他の目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る電子機器は、電子デバイスを挿入可能な挿入
口が外筐に形成されると共に当該挿入口を介して当該電
子デバイスを着脱自在に構成された電子機器であって、
前記電子デバイスに係合可能な係合部が形成されると共
に当該電子デバイスの挿入方向および排出方向に沿って
スライド可能に前記外筐に装着された操作部材と、前記
挿入口を開閉可能に構成された蓋部材と、前記外筐の内
部に配設されると共に前記操作部材の前記排出方向への
スライドに連動して同一方向にスライドし、かつ閉塞状
態の前記蓋部材を開放状態に移行させる連動部材とを備
えていることを特徴とする。
【0010】この場合、前記係合部が、前記操作部材の
裏面側から前記外筐の内部に突出する第1の凸状部材で
構成され、当該第1の凸状部材が、前記操作部材による
前記排出方向へのスライド操作時に前記電子デバイスに
おける挿入方向側の先端部に当接して当該電子デバイス
を当該排出方向に移動させることが好ましい。
【0011】また、前記操作部材が、その裏面側から前
記外筐の内部に突出する第2の凸状部材を備え、当該第
2の凸状部材が、当該操作部材による前記排出方向への
スライド操作時に前記連動部材の所定箇所に当接して当
該連動部材を前記排出方向に移動させることが好まし
い。
【0012】さらに、前記第1の凸状部材が、前記操作
部材による前記排出方向へのスライド操作時に前記連動
部材の所定箇所に当接して当該連動部材を前記電子デバ
イスと共に前記排出方向に移動させる構成を採用するの
が好ましく、この構成によれば、一つの凸状部材で前記
連動部材と前記電子デバイスとを同時に移動させること
ができる。
【0013】また、前記挿入口を閉塞する際に前記電子
デバイスにおける前記排出方向側の端部に当接して当該
電子デバイスを所定位置に配置するリブを前記蓋部材に
形成するのが好ましい。
【0014】さらに、前記蓋部材を前記挿入口を開閉可
能に前記連動部材に軸支するのが望ましい。
【0015】また、情報入出力用の電子機器側電極をさ
らに備えることで、前記電子機器側電極に電気的に接続
可能な電極を備えた記録媒体を前記電子デバイスとして
容易に着脱することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る電子機器を音声記録装置1に適用した好適な実
施の形態について説明する。
【0017】最初に、音声記録装置1の構成について、
各図を参照して説明する。
【0018】図1に示す音声記録装置1は、携帯型ボイ
スレコーダであって、音声信号をアナログ−ディジタル
変換して生成した音声データの記録、および、記録され
た音声データをディジタル−アナログ変換して生成した
音声信号の再生などを実行可能に構成されている。ま
た、音声記録装置1は外筐2を備え、外筐2には、音声
データ記録用のメモリカードMを装着可能な挿入口X1
(図3参照)が設けられている。この場合、メモリカー
ドMは、本発明における電子デバイスおよび記録媒体に
相当し、各種データを記録可能な半導体素子を樹脂で封
止した既存のカード形メモリが用いられている。一方、
外筐2は、正面ケース3aおよび背面ケース3bを備え
て構成され、両ケース3a,3bを嵌め合わせることに
よって全体として箱状に形成される。また、正面ケース
3aには、音声入力用のマイク11と、メモリカードM
に記録された音声データに基づいて再生される音声を放
音するスピーカ12と、音声データの記録時間や駆動電
池の残容量などを表示する表示部13と、録音ボタンや
再生ボタンを含む複数の操作ボタンが配列された操作部
14とが配設されている。
【0019】また、背面ケース3bには、図2に示すよ
うに、挿入口X1を開け閉め可能な蓋部材15と、メモ
リカードMの排出用ボタンおよび蓋部材15の開放用ボ
タンとして機能するスライドボタン16と、駆動電池の
収納部を閉塞する蓋部材18とが配設されている。さら
に、外筐2の内部には、図3に示すように、メモリカー
ドMを電気的に接続するコネクタCや各種回路部品が実
装された回路基板Pと、蓋部材15を回動可能に保持す
ると共にスライドボタン16の操作に連動して蓋部材1
5をメモリカードMの挿入方向および排出方向に沿って
スライドさせる連動部材19とが配設されている。ま
た、背面ケース3bには、挿入口X1を閉塞している状
態の蓋部材15をその状態にロックするためのロック用
孔21,21およびロック用切欠き22と、メモリカー
ドMの挿入方向および排出方向に沿って蓋部材15を案
内するための案内用凸部23,23(同図では一方の案
内用凸部23のみを図示する)と、中央部に挿通用孔2
4aが形成されてメモリカードMの挿入方向および排出
方向に沿ってスライドボタン16をスライド自在に装着
させるための装着用凹部24とが形成されている。さら
に、図4に示すように、背面ケース3bの内壁面には、
連動部材19の移動を規制する凸状のストッパー25,
25が挿通用孔24aの近傍に形成されている。
【0020】蓋部材15は、図2に示すように、挿入口
X1を閉塞した状態において背面ケース3bと面一とな
るように形成されている。また、蓋部材15には、図3
に示すように、連動部材19に回動可能に固定するため
の一対の回転軸15a,15aと、ロック用爪部15
b,15b,15cと、背面ケース3bの案内用凸部2
3,23が嵌入可能な案内用溝15d,15dとが形成
されている(同図では、一方の回転軸15aおよび一方
の案内用溝15dのみを図示している)。この場合、回
転軸15a,15aは、円柱状に構成され、挿入口X1
の幅方向の外側に向けてそれぞれ突出するように蓋部材
15の両側面に形成されている。また、ロック用爪部1
5b,15b,15cは、背面ケース3bのロック用孔
21,21およびロック用切欠き22にそれぞれ係合す
ることにより、挿入口X1を閉塞している蓋部材15を
その状態にロックする。この場合、連動部材19がメモ
リカードMの排出方向にスライドさせられた際に、その
スライドに連動してロック用爪部15b,15bとロッ
ク用孔21,21との係合、およびロック用爪部15c
とロック用切欠き22との係合が解かれることにより、
そのロック状態が解除される。案内用溝15d,15d
は、それぞれ、背面ケース3bの案内用凸部23に嵌合
することによって、蓋部材15に対してその回動を阻止
しつつ挿入方向および排出方向に沿って案内し、かつ、
排出方向側の回動位置において案内用凸部23との係合
が解かれることによって蓋部材15に対する回動阻止状
態を解除する。また、蓋部材15の裏面側には、図4に
示すように、蓋部材15と共に樹脂で一体成形されたリ
ブ15e,15eが形成されている。このリブ15e,
15eは、挿入口X1を閉塞する際に、メモリカードM
の後端部Mbに当接しつつ押し込むことによって、コネ
クタCに接続される位置(本発明における所定位置)に
メモリカードMを配置する。
【0021】スライドボタン16は、本発明における操
作部材を構成し、背面ケース3bの装着用凹部24にス
ライド可能に嵌入され、その底面には、図4に示すよう
に、挿通用孔24aの縁部に係合可能な爪を有する凸状
部材16a,16aが形成されている。凸状部材16
a,16aは、本発明における係合部材並びに第1およ
び第2の凸状部材に相当し、連動部材19の被係合部1
9c,19c(図3参照)と、挿入状態におけるメモリ
カードMの先端部Maとに係合可能に構成されている。
また、スライドボタン16の中央には、ストッパー2
5,25と連動部材19との係合を解除するための解除
ボタン17が配設されている。
【0022】連動部材19は、図3に示すように、金属
製薄板をコ字状に折り曲げて形成されている。この連動
部材19には、蓋部材15の回転軸15a,15aを回
動可能に軸支する軸受19a,19aと、背面ケース3
bのストッパー25,25に係合して連動部材19を外
筐2の最深部位置で固定するL字状の係止片19b,1
9bとが形成されている。この場合、図5に示すよう
に、この音声記録装置1では、回転軸15a,15aが
外筐2の内側から軸受19a,19aに嵌入させられて
いる。したがって、例えば回転軸を連動部材19側に設
けて軸受けを蓋部材15に形成する構成とは異なり、メ
モリカードMが挿入される外筐2内部側に向けての回転
軸の突出を避けることができるため、外筐2内部のスペ
ースを有効に利用することができる。また、金属製薄板
の連動部材19に回転軸を配設する構成では、コストが
高騰するのに対して、連動部材19に軸受19a,19
aを形成することで、その製造コストを低減することが
できる。
【0023】さらに、図3,5,7に示すように、連動
部材19と蓋部材15との間には、コイルばねS,Sが
掛け渡されている。具体的には、組立状態において、コ
イルばねS,Sのコイル部に蓋部材15の回転軸15
a,15aが挿通され、かつ、コイルばねSの一端部が
蓋部材15に当接させられると共に他端部が連動部材1
9に引っ掛けられている。このため、蓋部材15は、コ
イルばねS,Sの復元力によって開放する向きで回動す
るように付勢される。
【0024】次に、音声記録装置1の操作方法につい
て、図面を参照して説明する。
【0025】この音声記録装置1では、メモリカードM
の装着に際して、まず、蓋部材15を回動させて挿入口
X1を開放する。この場合、最初に、スライドボタン1
6の外表面を指で押さえ込むことにより、解除ボタン1
7が外筐2の内側に向けて押し込まれる。これにより、
連動部材19の係止片19b,19bが押し下げられて
ストッパー25,25との係合が解除される。次に、解
除ボタン17を指で押し込んだまま図2に示す矢印Aの
向き(排出方向)でスライドボタン16をスライドさせ
る。この際には、スライドボタン16の凸状部材16
a,16aが、連動部材19の被係合部19c,19c
に当接して連動部材19を矢印Aの向きで移動させる。
この結果、図6に示すように、ロック用爪部15b,1
5b,15cと、ロック用孔21,21およびロック用
切欠き22との係合が解除されると共に、蓋部材15が
外筐2から突出する。この際に、蓋部材15は、案内用
溝15d,15dに係合している案内用凸部23,23
の案内に従って平行移動し、その縁部15fが、背面ケ
ース3bの縁部26から大きく離間させられる。次い
で、スライドボタン16をさらにスライドさせることに
より、蓋部材15の案内用溝15d,15dと背面ケー
ス3bの案内用凸部23,23との係合が解除される結
果、図7に示すように、コイルばねS,Sの付勢力によ
って蓋部材15が上向きに跳ね上がることにより、挿入
口X1が開放される。
【0026】次に、メモリカードMの先端部Maを挿入
口X1に挿入し、メモリカードMがコネクタCに接続さ
れる接続位置まで、図7の矢印Bの向き(挿入方向)
で、その後端部Mbを指で押し込む。この際には、メモ
リカードMの先端部Maがスライドボタン16の凸状部
材16a,16aに当接するため、スライドボタン16
が同じ向きで移動する。この場合、スライドボタン16
の移動に伴ってスライドボタン16の凸状部材16a,
16aと連動部材19の被係合部19c,19cとが互
いに離間させられるため、蓋部材15は、開放状態を維
持する。次いで、蓋部材15を下向きに回動させた後、
矢印Bの向きで蓋部材15を押し込む。この際には、案
内用溝15d,15dと背面ケース3bの案内用凸部2
3,23とが嵌合し、その両者によって蓋部材15が挿
入方向に沿って案内される。次いで、蓋部材15をさら
に押し込むことにより、ロック用爪部15b,15b,
15cと、ロック用孔21,21およびロック用切欠き
22とが係合することにより、図2に示すように、蓋部
材15によって挿入口X1が完全に閉塞される。この場
合、前述したメモリカードMの挿入時に、メモリカード
Mが接続位置まで押し込まれずに、その手前の位置まで
押し込まれた状態になっているときには、蓋部材15を
さらに押し込んだ際に、蓋部材15のリブ15e,15
eが、蓋部材15に対する押圧力によって、その後端部
Mbに当接しつつメモリカードMを押し込んでコネクタ
Cに確実に接続させる。これにより、メモリカードMの
装着が完了し、音声データの記録や読出しが可能とな
る。また、この状態では、蓋部材15が、挿入口X1へ
の塵埃の侵入を阻止すると共に、メモリカードMの後端
部Mbを覆って、その破損を防止する。
【0027】一方、メモリカードMを取り外す際には、
まず、スライドボタン16を図2に示す矢印Aの向きで
移動させる。この際には、係止片19b,19bとスト
ッパー25,25との係合が解除される。次に、スライ
ドボタン16のスライドに連動して、凸状部材16a,
16aが、連動部材19の被係合部19c,19cに当
接して矢印Aの向きで連動部材19を僅かに移動させた
後に、メモリカードMの先端部Maに当接して連動部材
19およびメモリカードMの両者を矢印Aの向きで移動
させる。これにより、蓋部材15が外筐2から突出させ
られた後に上向きに回動する結果、挿入口X1が開放さ
れる。同時に、メモリカードMがスライドボタン16に
よってスライドさせられて挿入口X1から排出される。
したがって、挿入口X1から排出されたメモリカードM
を指で摘んで容易に取り外すことができる。
【0028】このように、この音声記録装置1によれ
ば、スライドボタン16を操作した際に、凸状部材16
a,16aがメモリカードMを自動的に挿入口X1から
排出するため、メモリカードMの後端部Mbを指で摘ん
で引き抜いて取り外す構成と比較して、メモリカードM
を極めて容易に取り外すことができる。また、この音声
記録装置1によれば、スライドボタン16の1回の一連
の操作によって、メモリカードMの排出作業、および蓋
部材15の開放作業を同時に行うことができる。したが
って、音声記録装置51,61と比較して、メモリカー
ドMの取り外しを迅速に行うことができる。また、この
音声記録装置1によれば、蓋部材15を連動部材19に
対して回動可能に固定したことにより、蓋部材15の紛
失を防止することができる。さらに、蓋部材15の裏面
にリブ15e,15eを形成したことにより、蓋部材1
5に対する押圧力でメモリカードMを接続位置まで確実
に押し込むことができるため、メモリカードMをコネク
タCに確実に接続することができる。加えて、音声記録
装置1によれば、スライドボタン16の操作によって、
メモリカードMの排出および蓋部材15の開放操作のみ
を可能にした簡易な構成を採用したことにより、部品コ
ストおよび組立コストの高騰を回避することができる。
【0029】また、蓋部材15を外筐2に回動可能に軸
支させる構成を採用した場合、蓋部材または外筐を加工
して蓋部材15と外筐2との間に隙間を予め形成する必
要があるため、その隙間によって装置の美観が低下する
と共にその隙間から塵埃が侵入する。これに対して、こ
の音声記録装置1では、スライドボタン16を操作して
蓋部材15を連動部材19と共に移動させることによ
り、蓋部材15の縁部15fと背面ケース3bの縁部2
6とが離間した後に、蓋部材15が回動する。したがっ
て、蓋部材と外筐との間に隙間を予め形成する必要がな
くなる結果、この音声記録装置1によれば、装置の美観
を向上させることができると共に塵埃の侵入を確実に阻
止することができる。
【0030】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、メモリカー
ドに予め形成された係合用凹部に係合可能な係合用凸部
をスライドボタン16に配設することもできる。この構
成によれば、スライドボタン16を移動させることによ
ってメモリカードを排出方向および挿入方向の両方向に
移動させることができる。また、連動部材19に係合用
孔を形成し、かつ、その係合用孔に係合可能な係合用凸
部をスライドボタン16に形成してもよい。この構成に
よれば、スライドボタン16を移動させることにより、
連動部材19がメモリカードの排出方向および挿入方向
の両方向に移動するため、蓋部材15を開放方向および
閉塞方向の両方向に移動させることができる。さらに、
本発明における第1の凸状部材と第2の凸状部材とを別
個独立して設けることもできるのは勿論である。ただ
し、第1の凸状部材が第2の凸状部材の機能を兼用する
ことで、部品コストおよび組立コストを低減することが
できると共に電子機器を小形化することができる。。
【0031】また、本発明の実施の形態では、蓋部材1
5の裏面側にリブ15e,15eを形成し、蓋部材15
に対する押圧力によってリブ15e,15eがメモリカ
ードMを所定位置まで押し込む構成を例に挙げて説明し
たが、本発明は、これに限定されない。例えば、メモリ
カードMを所定位置まで押し込むことが可能であれば、
リブの形成位置、形状および形成数などを適宜変更する
ことができる。さらに、メモリカードMを所定位置まで
押し込むための構成としては、リブに限定されず、例え
ば、蓋部材15とは別個独立した押込み用部材の蓋部材
15への取付けや、スライドボタン16のスライド操作
に連動してメモリカードMを挿入方向に移動させる機構
を配設することもできる。一方、これらの構成では、部
品数の増加による製造コストの高騰や、成形品の外観品
位の低下を招くことになる。したがって、これらの構成
と比較して、リブ15e,15eを採用した音声記録装
置1によれば、簡易に構成することができるため、製造
コストの高騰を回避することができ、しかも、電子機器
の美観を向上させることができる。
【0032】さらに、本発明における電子機器は、本発
明の実施の形態に示した音声記録装置1に限定されな
い。例えば、音楽再生装置、デジタルスチルカメラおよ
びビデオカメラなどの各種携帯型電子機器に適用できる
のは勿論である。さらに、本発明における電子デバイス
は、メモリカードMのようなカード形の記録媒体に限定
されず、駒状または棒状の各種記録媒体を初めとして、
モデムカードやLANカード等のカード形通信装置、お
よび電池などの各種電子デバイスが含まれるほか、音源
カード、ビデオカード、および操作パネル接続カードな
どのオプション機能付加装置も含まれる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電子機器に
よれば、係合部が形成された操作部材と、挿入口を開閉
可能に構成された蓋部材と、操作部材の排出方向へのス
ライドに連動して蓋部材を開放状態に移行させる連動部
材とを備えたことにより、操作部材を1回スライド操作
するだけで、電子デバイスの排出、および蓋部材の開放
の両作業を同時に行うことができるため、電子デバイス
を迅速に取り外しすることができる。また、操作部材の
操作によって電子デバイスが排出方向に向けて移動させ
られるため、外筐から露出した部位を指で摘んで取り外
す構成と比較して、電子デバイスを容易に摘むことがで
き、しかも、僅かな力で取り外すことができる。さら
に、この電子機器によれば、蓋部材によって電子機器内
部への塵埃の侵入が阻止されるため、故障の発生が少な
い高信頼性の電子機器を提供することができる。また、
少ない機構部品で簡易に構成することができるため、製
造コストの高騰を回避することができると共に、装置の
大形化を回避できる結果、携帯性を向上させることもで
きる。
【0034】また、操作部材の裏面側から外筐の内部に
突出する第1の凸状部材で係合部を構成したことによ
り、比較的簡易な構成で電子デバイスを排出することが
できるため、複雑な構成を採用した電子機器と比較し
て、製造コストの低減、電子機器の小形化を実現するこ
とができる。
【0035】さらに、外筐の内部に突出する第2の凸状
部材を操作部材に設けたことにより、挿入方向および排
出方向の両方向に蓋部材を移動可能とする構成と比較し
て、簡易な構成で蓋部材を開放位置に向けて移動させる
ことができるため、製造コストの高騰および電子機器の
大形化を回避することができる。この場合、第1の凸状
部材が操作部材による排出方向へのスライド操作時に連
動部材の所定箇所に当接して連動部材を電子デバイスと
共に排出方向に移動させる構成を採用することで、第1
のおよび第2の凸状部材を別個独立して形成する場合と
比較して、電子機器の低価格化および小形化を図ること
ができる。
【0036】また、挿入口を閉塞する際に電子デバイス
における排出方向側の端部に当接して電子デバイスを所
定位置に配置するリブを蓋部材に形成したことにより、
蓋部材を閉塞する際の押圧力によって、電子デバイスを
確実に押し込むことができるため、例えば電子装置側の
コネクタと電子デバイスとを確実に接続することができ
る。
【0037】さらに、蓋部材を連動部材に軸支させたこ
とにより、蓋部材の紛失を防止することができる。ま
た、蓋部材と外筐との間に隙間を予め形成する必要がな
くなるため、電子機器の美観を低下させることなく、塵
埃の侵入を確実に阻止することができ、これにより、故
障の発生が少ない高信頼性の電子機器を提供することが
できる。また、少ない機構部品で簡易に構成することが
できるため、携帯性を向上させることもできる。
【0038】さらに、情報入出力用の電子機器側電極を
備えたことにより、着脱頻度が高い記録媒体の取り外し
が容易な電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る音声記録装置1およ
びメモリカードMの正面側外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る音声記録装置1およ
びメモリカードMの背面側外観斜視図である。
【図3】音声記録装置1を背面側から見た分解斜視図で
ある。
【図4】背面ケース3b、蓋部材15およびスライドボ
タン16を正面側から見た分解斜視図である。
【図5】組立て状態における音声記録装置1の蓋部材1
5、連動部材19およびスライドボタン16の位置関係
を示す外観斜視図である。
【図6】蓋部材15を外筐2から突出させた状態の外観
斜視図である。
【図7】蓋部材15を回動させて挿入口X1を開放した
状態の外観斜視図である。
【図8】本発明における電子機器に技術的に関連する音
声記録装置51の外観斜視図である。
【図9】本発明における電子機器に技術的に関連する音
声記録装置61の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 音声記録装置 2 外筐 15 蓋部材 15a 回転軸 15e リブ 16 スライドボタン 16a 凸状部材 19 連動部材 19a 軸受 19c 被係合部 24 装着用凹部 24a 挿通用孔 C コネクタ M メモリカード Ma 先端部 Mb 後端部 X1 挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 信之 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 藤井 健 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 苫米地 明 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町384番地 株式会社ティー・エス・ジー内 (72)発明者 合田 貴光 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町384番地 株式会社ティー・エス・ジー内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB03 AB12 AB20 AB22 AB42 BA04 BB02 BB04 BB12 BB16 BB20 BC03 BC05 EA18 ED04 ED17 ED23 ED27 FA08 GA02 GA22 GA46 GA52 GB11 GB97 5B058 CA05 CA13 KA02 KA06 KA08 KA24 YA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子デバイスを挿入可能な挿入口が外筐
    に形成されると共に当該挿入口を介して当該電子デバイ
    スを着脱自在に構成された電子機器であって、 前記電子デバイスに係合可能な係合部が形成されると共
    に当該電子デバイスの挿入方向および排出方向に沿って
    スライド可能に前記外筐に装着された操作部材と、前記
    挿入口を開閉可能に構成された蓋部材と、前記外筐の内
    部に配設されると共に前記操作部材の前記排出方向への
    スライドに連動して同一方向にスライドし、かつ閉塞状
    態の前記蓋部材を開放状態に移行させる連動部材とを備
    えていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記操作部材の裏面側か
    ら前記外筐の内部に突出する第1の凸状部材で構成さ
    れ、当該第1の凸状部材は、前記操作部材による前記排
    出方向へのスライド操作時に前記電子デバイスにおける
    挿入方向側の先端部に当接して当該電子デバイスを当該
    排出方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の
    電子機器。
  3. 【請求項3】 前記操作部材は、その裏面側から前記外
    筐の内部に突出する第2の凸状部材を備え、当該第2の
    凸状部材は、当該操作部材による前記排出方向へのスラ
    イド操作時に前記連動部材の所定箇所に当接して当該連
    動部材を前記排出方向に移動させることを特徴とする請
    求項1または2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記第1の凸状部材は、前記操作部材に
    よる前記排出方向へのスライド操作時に前記連動部材の
    所定箇所に当接して当該連動部材を前記電子デバイスと
    共に前記排出方向に移動させることを特徴とする請求項
    2記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記蓋部材には、前記挿入口を閉塞する
    際に前記電子デバイスにおける前記排出方向側の端部に
    当接して当該電子デバイスを所定位置に配置するリブが
    形成されていることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 前記蓋部材は、前記挿入口を開閉可能に
    前記連動部材に軸支されていることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 情報入出力用の電子機器側電極をさらに
    備え、前記電子デバイスは、前記電子機器側電極に電気
    的に接続可能な電極を備えた記録媒体であることを特徴
    とする請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
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