JP2002026407A - 熱電材料の製造方法 - Google Patents

熱電材料の製造方法

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JP2002026407A JP2001129057A JP2001129057A JP2002026407A JP 2002026407 A JP2002026407 A JP 2002026407A JP 2001129057 A JP2001129057 A JP 2001129057A JP 2001129057 A JP2001129057 A JP 2001129057A JP 2002026407 A JP2002026407 A JP 2002026407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶配向化により高い熱電特性が得られる
ばかりでなく、その熱電特性のバラツキも少なく、しか
も環境負荷特性にも優れた熱電材料の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 結晶配向材料のテンプレートとなる物質
である形状異方性を有する粉末材料と、この粉末材料と
の反応によって結晶異方性のある導電性化合物を生成す
る1種または2種以上の物質(アルカリ金属塩のみの場
合を除く)とを混合し、この混合材料を前記形状異方性
粉末が一方向に配向するように成形し、この成形物を熱
処理してエピタキシーまたはトポタキシー反応の利用に
より導電性化合物が一方向に配向した生成物を得、この
生成物を焼結するようにした。さらに、目的物質である
結晶異方性のある導電性化合物を酸化物系セラミックス
とすることにより環境特性に優れたものも得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電材料に関し、
更に詳しくは、熱電特性に優れた結晶配向性を有する熱
電材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱電材料の要求特性の1
つである熱電気発電(熱電発電)というのは、二種類の
金属(若しくは半導体等)の両側を接合した接点を異な
る温度に保った時に流れる熱電流や、回路を開いた時に
生じる起電力をいわゆるゼーベック効果によって得ると
いうものである。この熱電気発電は、エネルギー変換の
際に老廃物が生じることはなく、メンテナンス効率がよ
い等の特長を有している。また、ゼーベック効果の逆過
程であるペルチェ効果を利用し、電子冷却を行うことも
できるものである。
【0003】この熱電材料の熱電特性を評価する指標と
して、熱電特性の最大効率(ηma )や、性能指数
(Z)といった数値が用いられている。熱電特性の最大
効率(ηmax)は数1に示した算出式で表され、また
性能指数(Z)は数2に示した算出式で表される。
【0004】
【数1】ηmax={(T−T)/T}x
{((ZT+1)1/2−1)/((ZT+1)1/2
+T/T)} ηmax:最大効率 T:高温側温度 T:低温側温度 ZT:無次元性能指数
【0005】
【数2】Z=Sσ/κ Z:性能指数 σ:電気伝導率 S:熱起電力ゼーベック係数 Sσ:熱電出力因子 κ:熱伝導率
【0006】数1及び数2の算出式より、熱電材料とし
ての熱電特性の向上には、性能指数Zの大きい物質であ
ること、すなわちゼーベック係数(S)や電気伝導率
(σ)の値が高く、熱伝導率(κ)の値が小さい物質で
あることが要求される。ここで、ゼーベック係数(S)
は材料そのものの物性値であるためどのような熱電材料
を用いるかによって決定されるが、電気伝導率(σ)及
び熱伝導率(κ)はその熱電材料の組成や結晶組織によ
って大きく変化させることが可能である。そのため、ゼ
ーベック係数(S)の高い熱電材料とはどういうものな
のか、また電気伝導率(σ)が高く、熱伝導率(κ)を
低くするためにはどのような結晶組織が良いのか等が種
々検討されている。
【0007】ところで、現在用いられている熱電材料と
しては、例えば、Bi−Te系、Si−Ge系、Pb−
Te系等が一般的に知られている。中でも、性能指数Z
の値がもっとも大きいBi−Te系は、実用化材料の中
で最も熱電特性がよい熱電材料であるとされている。な
ぜならば、Bi−Te系はゼーベック係数(S)が大き
く、電気伝導率(σ)が適度に高い上に、Seを少し固
溶させることにより熱伝導率(κ)を低下させることが
可能となり、その結果、性能指数(Z)を増加させるこ
とができるとされているからである。
【0008】しかし、このBi−Te系熱電材料は融点
が低く、熱電特性における好適な温度域を示す範囲が狭
いという難がある。また、その融点が低いために高温域
での使用ができないことから、低温側温度と高温側温度
との差が小さくなってしまい、それに伴って熱電特性の
最大効率ηmaxの値が低くなってしまい、さらに材料
コストが高く、材料そのものが環境負荷物質であるとい
う環境上の問題もある。また、Bi−Te系以外のSi
−Ge系、あるいはPb−Te系の熱電材料について
も、Bi−Te系よりもその熱電特性が劣るばかりでな
く、環境上の問題がある物質もある。
【0009】そうした技術的背景の中で、Na−Co−
O系の材料が熱電材料特性に優れることが寺崎氏らによ
り報告された(専門誌「固体物理」Vol.33 N
o.31998参照)。この報告によれば、組成式Na
Coで表される単結晶材料が、従来最も優れてい
たBi−Te系と同等以上の熱電特性を有するというも
のである。
【0010】しかし、この寺崎氏らにより報告されたN
aCo材料は、単結晶構造のものである。CoO
面とNaとの層がc軸方向に積層した積層構造を持つ
ことから、その異方性が大きく、特定の方位で使用する
単結晶材料としては優れた熱電特性を有するとしても、
通常の等方性の焼結体としては熱電特性がそれ程高くは
ない。一方、単結晶材料は高コストであり、実用に供す
る大きさの材料を作製するのは困難である。また、たと
え作製してもその強度値は低く、実用に耐え得ない。
【0011】そうした中で最近知られたこの種の熱電材
料として、例えば、特開2000−12915号公報に
示されるようなZn−In−O系熱電変換材料が挙げら
れる。これは、n型酸化物セラミックス材料の一種であ
って、結晶配向性についての言及はないものの、通常の
粉末プロセスで調製された無配向多結晶の材料と考えら
れる。
【0012】また例えば、特開平11−266038号
公報に示されるようなNa−Co−O系熱電変換材料も
知られている。これは、p型酸化物セラミックス材料の
一種であって、やはり結晶配向性についての言及はない
が、通常の粉末プロセスで調製された無配向多結晶の材
料と考えられる。
【0013】さらに例えば、第38回セラミックス基礎
科学討論会(2000年1月開催)において本発明者ら
が発表(予稿集p247,280参照)したもので、Z
n−In−O系のn型酸化物セラミックスの組成に関
し、ホットフォージング法(ホットワーキング法の一
種)で配向化し焼結することによりアンドープZn−I
n−O系焼結体を製造する技術が開示されている。
【0014】さらにまた、例えば、特開平11−340
530号公報には熱電半導体焼結材料の製造方法とし
て、やはりホットワーキング法の一種である熱間押出法
によって作製し、熱間でせん断応力を印加することによ
りすべり面を利用して結晶配向性を可能とした製造プロ
セスが開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開2000−12915号公報、および特開平11−
266038号公報に示されるものは、構造異方性を有
する材料であり、従って、熱電特性の異方性を有するに
も関わらず、通常の粉末プロセスで作製された無配向多
結晶であるため、単結晶に比べて熱電特性が低いという
問題がある。
【0016】また、前述の第38回セラミックス基礎科
学討論会で発表された配向Zn−In−Oセラミックス
材料、及び特開平11−340530号公報に示される
材料はいずれもホットワーキング(熱間加工)法により
作製されたものであり、高温での加工を必要とするため
製造コストが高くなる。また後者の例では、加圧による
せん断応力が生じやすいため配向性が不均一となり、結
果的にはこの熱間加工材から作製した材料の熱電特性に
は大きなバラツキが生じ、十分な機能が発揮できないと
いう問題もあった。
【0017】そこで本発明者らは、これらの問題を解消
するものとして、常温での成形を可能とし、単結晶構造
の熱電材料と同等以上の熱電特性を有する熱電材料を提
案し、すでに特許出願している(特願平11−1716
4号参照)。これは、Co、Fe、Mn、Ni等を含む
板状結晶の前駆体粉末を主たる出発原料とし、これにア
ルカリ金属塩を混合し、この混合物を一方向に配向する
ように成形して焼結することにより、c軸が一軸配向し
た結晶配向性の例えば、Na−Co−O系熱電材料とし
たものである。この材料は無配向のものよりも高い熱電
特性を発現している。
【0018】しかし、この結晶配向性の例えば、Na−
Co−O系熱電材料は、板状結晶の前駆体粉末に混合す
る反応物質としてアルカリ金属塩を用いている。遷移金
属とアルカリ金属のみの組み合わせから成る複合酸化物
材料中のアルカリ金属イオンは動き易く、電界を印加し
たときに移動したり、大気中の水分と反応するなど物理
的及び化学的安定性に乏しい。そのために、大気中/高
温下/電界下で長時間安定して使用することができない
という問題があった。
【0019】そこで本発明者らは、種々実験を重ねた結
果、このアルカリ金属−遷移金属複合酸化物系の結晶配
向性を有する熱電材料をさらに改良するものとして、熱
電特性の経時的劣化のない熱電材料を製造する方法を考
えるに至ったものである。
【0020】本発明の解決しようとする課題は、配向性
を有する多結晶の熱電材料であって、その熱電特性の経
時的劣化も少ないものを製造する方法を提供するもので
ある。またこの熱電材料を200℃以下の常温成形法お
よび常圧焼結法で製造することにより、製造コストの低
廉化も達成するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る熱電材料の製造方法は、請求項1に記載
のように、結晶配向材料のテンプレートとなる物質であ
る形状異方性を有する粉末材料と、この粉末材料との反
応によって結晶異方性のある導電性化合物を生成する1
種または2種以上の物質(アルカリ金属塩のみの場合を
除く)とを混合し、この混合材料を前記形状異方性粉末
が一方向に配向するように成形し、この成形物を熱処理
することにより合成し、その後に焼結するようにしたこ
とを要旨とするものである。ここで一方向に配向すると
は、形状異方性粉末が板状粒子の場合には、板状粒子の
広がり面が特定の軸方向にのみ平行に配列することとす
る。すなわち、テープ成形のような手法で広がり面が平
行に配列していても良いし、棒状試料の押出成形のよう
な手法で広がり面が押出方向を軸として含むように配列
しても良い。
【0022】次の表1は、結晶異方性のある導電性化合
物を作製するために、用いる形状異方性を有する粉末材
料と、この形状異方性粉末材料との反応物質の組み合わ
せの例を示したものである。
【0023】
【表1】
【0024】この場合に形状異方性粉末材料としては、
請求項3に記載のように、この材料との反応によって生
成する結晶異方性のある導電性化合物と2次元的または
3次元的に格子整合性を有する材料であることが望まし
い。これにより、熱処理時にテンプレート物質である前
記粉末材料の結晶配向方位がそのまま保存されるように
エピタキシー反応またはトポタキシー反応で目的物質で
ある結晶配向性の導電性化合物が作製できるため、ホッ
トフォージング等の高温加工を必要としない。
【0025】さらに前記形状異方性粉末材料との反応に
より結晶異方性のある導電性化合物を生成する物質に
は、前記形状異方性粉末材料および/または結晶異方性
のある導電性化合物と同じ物質でかつ形状異方性が少な
く粒径が小さい粉末原料が含まれていても良い。特に、
目的物質である結晶異方性のある導電性化合物と同じ物
質でかつ形状異方性が少なく粒径の小さい粉末原料が含
まれていることが望ましい。これにより、合成反応によ
る試料の膨張を最小限に抑えることができ、容易に目的
物質である結晶配向性の導電性化合物が作製できる。
【0026】そして前記形状異方性粉末が配向する成形
法としては、ドクターブレード法、押出成形法、射出成
形法、展伸成形法、遠心成形法、鋳込み成形法、圧延法
等の200℃以下の常温成形法であることが望ましい。
このような常温成形法を採用することにより、熱間成形
(ホットフォージング等)のような配向性のバラツキが
回避され、均一かつ安定した熱電特性が得られる。ま
た、常温成形により装置が簡便となるためコストの低廉
化が図られ、量産性、生産性も良いものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を詳細に説
明する。 (実施例1)形状異方性を有する板状α−Al
粉末(平均粒径5μm、アスペクト比約10)、微粉末
のCuO及び固相法で作製した微粉末のCuAlO
をモル比で1:1:2の割合で配合し、湿式で混合し
た。次いで、この混合物に結合材(バインダ)として有
機系のポリビニルブチル(PVB)アルコールを加え、
また可塑剤としてフタル酸ジ−n−ブチルを加えてさら
に混合した後、ドクターブレード法により厚さ約200
μmのテープ成形体を作製した。そして得られたテープ
を5枚積層圧着し、厚さ約1mmの成形体とした後、6
00℃で脱脂処理を行い、次いで、還元雰囲気中110
0℃で10時間焼結を行った。得られる焼結体はトポタ
キシー反応により生成されたものと考えられる。このト
ポタキシー反応そのものは一般的に知られているので説
明を割愛する。
【0028】焼結体は、CuAlOの{001}面が
テープ面に平行に優先配向しており、Lotgerin
g法で計算した配向度は90%以上であった。また、焼
結体の優先配向面に平行な方向に温度差を設けて800
℃でゼーベック係数(S)と同じ方向での電気伝導率
(σ)を測定したところ、熱電出力因子(Sσ)は
1.4x10−4W/mKであった。また、同試料を
室温大気中で10日間放置したが、外見に変化はなく、
再度測定したところ、熱電出力因子に変化はなかった。
【0029】(実施例2)形状異方性を有する板状Zn
Oの粉末(平均粒径5μm、アスペクト比>10)、及
びAl微粉末をモル比で97:1.5で配合した
以外は、実施例1と同一の条件下で、厚さ約1mmのテ
ープ成形体を作製した。得られたテープを600℃で脱
脂処理した後、大気中1400℃で10時間焼結を行
い、AlドープZnO系焼結体を作製した。
【0030】焼結体は、ウルツ鉱型を主相とするZnO
の{001}面がテープ面に平行に優先配向しており、
Lotgering法で計算した配向度は86%であっ
た。また、焼結体の優先配向面に平行な方向に温度差を
設けて800℃でゼーベック係数(S)と同じ方向での
電気伝導率(σ)を測定したところ、熱電出力因子(S
σ)は3.0x10−4W/mKであった。
【0031】(実施例3)同じく形状異方性を有する板
状LaCuOの粉末(平均粒径5μm、アスペクト
比>10)及び固相法で合成した微粉末のLaCuO
をモル比で1:1で配合したこと、および焼結を11
00℃x10時間で行ったこと以外は、実施例1および
実施例2と同一の条件下で、LaCuO系焼結体を
作製した。
【0032】焼結体は、{001}面がテープ面に平行
に優先配向しており、Lotgering法で計算した
配向度は83%であった。また、焼結体の優先配向面に
平行な方向に温度差を設けて500℃でゼーベック係数
(S)と同じ方向での電気伝導率(σ)を測定したとこ
ろ、熱電出力因子(Sσ)は3.1x10−4W/m
であった。
【0033】(実施例4)同じく形状異方性を有する板
状α−Alの粉末(平均粒径5μm、アスペクト
比約10)、微粉末のCuO及び固相法で作製した微
粉末のCuAlO をモル比で1:1:2の割合で配合
し、湿式で混合した。次いで、この混合物に結合材(バ
インダ)と可塑剤を加えてさらに混練した後、一方向に
押出成形を行って直径約1cmの円柱状成形体を作製し
た。得られた棒状の成形体を1cm程度の長さに切り分
け、直径約1cm、長さ約1cmの試料とした後、60
0℃で脱脂処理を行い、次いで、還元雰囲気中1100
℃で10時間焼結を行った。
【0034】焼結体は、CuAlOの{001}面が
押出方向を軸とする方向に平行に配向していた。しか
し、この場合はテープ成形と異なり、多結晶組織中のC
uAlO粒子の{001}面が粒子間でお互いに平行
になっている面配向ではないため、Lotgering
法で計算した配向度では表現することができない。その
ため、押出方向に垂直な面のX線回折パターンを調べ、
下記のような配向指標で結晶配向セラミックスの軸配向
度Q’を定義したところ、軸配向度は0.48であっ
た。また、焼結体の押出方向に平行な方向に温度差を設
けて測定した場合のゼーベック係数(S)と同じ方向で
の電気伝導率(σ)を800℃で測定したところ、熱電
出力因子(Sσ)は1.1x10−4W/mKであ
った。
【0035】
【数3】
【0036】但し、数3の算出式において、ΣI(hk
l)は、結晶配向セラミックスにおけるすべての結晶面
(hkl)からのX線回折強度の総和である。また、
Σ’I(HKL)は、結晶配向セラミックスにおける特
定の結晶面(HKL)(例えば、I(006)、I(0
08)、I(0010)等の面に平行な結晶面)からの
X線回折強度の総和である。一方、ΣI(hkl)お
よびΣ’I(HKL)は、それぞれ、結晶配向セラミ
ックスと同一組成の同一化合物であり、かつ無配向のも
のについて測定されたすべての結晶面(hkl)からの
X線回折強度の総和、および特定の結晶面(HKL)か
らのX線回折強度の総和である。
【0037】数3の算出式に示す軸配向度Q’の値は、
無配向の場合には0%、X線回折測定における回折面に
平行な特定の結晶面(HKL)が存在しない場合には1
00%となる。また、特定の結晶面(HKL)が軸配向
している場合、軸配向の方向から測定された結晶面(H
KL)の軸配向度Q’の値は、これと直交する方向から
測定された軸配向度Q’の値よりも突出した値となる。
【0038】(比較例1)この比較例1は、実施例1と
対比されるものである。ここでは形状異方性を有しない
微粉末の試薬であるγ−Al粉末及びCuO粉
末をモル比で1:1で配合し、湿式で混合した。混合し
た粉末を乾燥した後、還元雰囲気中1100℃で12時
間加熱して、CuAlO粉末を作製した。得られた熱
処理体を粉砕して粉末化した後、30MPaの圧力でプ
レス成形し、成形体とした後、還元雰囲気中1100℃
で10時間焼結を行った。こうして得られた焼結体は、
優勢配向していなかった。
【0039】次の表2は、本実施例1と比較例1におけ
る熱電特性の比較をしたものである。この熱電特性は8
00℃の温度領域での比較値を示している。そしてこの
表2からわかるように、本実施例1は800℃において
熱電出力因子(Sσ)の値が1.4x10−4W/m
と、比較例1の値、0.19x10−4W/mK
よりも約7倍高い値を示している。
【0040】
【表2】
【0041】(比較例2)この比較例2は、板状Co
結晶粉末を形状異方性材料として用いるものである
が、これとの反応物質にナトリウム(アルカリ)塩を用
いて、遷移金属とアルカリ金属のみの組み合わせから成
る複合酸化物材料を作製する点で上記各実施例1〜4と
は違うものである(この比較例2は本発明者らによる先
の出願である特願平11−017164号に相当するも
のである)。具体的には、硝酸コバルト水溶液に水酸化
ナトリウムを滴下し、板状のCo(OH)を沈殿物と
して得た。得られた沈殿物をそのままの状態で三日間継
続して攪拌し、Co(OH) を空気酸化することによ
り板状のCo(平均粒径約1μm、アスペクト比
>10)を作製した。得られたCo粉末及びNa
CO粉末をモル比で2:1.65の割合で配合し、
湿式で混合した。得られた混合粉末に可塑剤と結合材を
加えて再度混合した後、ドクターブレード法によりテー
プ成形体を作製した。得られたテープを積層圧着し、厚
さ約1mmの成形体とした後、600℃で脱脂処理をし
て、次いで、従来の固相法で作製したNaCo
末に埋めて900℃で12時間焼結、若しくは900℃
で1時間ホットプレス(圧力25MPa)を行った。
【0042】焼結体は、いずれの焼結条件でもNaCo
の{001}面がテープ面に平行に優先配向して
おり、Lotgering法で計算した配向度は90%
以上であった。焼結体の熱電特性を800℃まで測定し
た後、試料表面に熱分解反応によって生成したと思われ
る汚れが観察された。さらに、同試料を大気中に10日
間放置したところ、試料表面の汚れはさらに顕著にな
り、表面状態が悪化し、再度熱電特性の測定を行うこと
ができなかった。
【0043】(比較例3)この比較例3は、実施例2と
対比されるものである。ここでは形状異方性を有しない
等方性の試薬であるZnO粉末及びAl粉末をモ
ル比で97:1.5で配合し、湿式で混合した。混合し
た粉末を乾燥した後、1200℃で10時間加熱して、
AlドープZnO系粉末を作製した。得られた粉末を3
0MPaの圧力でプレス成形し、成形体とした後、大気
中1400℃で10時間焼結を行った。
【0044】焼結体は、ウルツ鉱型を主相とするAlド
ープZnO系であり、優先配向はしていなかった。ま
た、800℃でゼーベック係数(S)と同じ方向での電
気伝導率(σ)を測定したところ、熱電出力因子(S
σ)は1.4x10−4W/mKであり、実施例2の
配向焼結体の1/2以下の値であった。
【0045】(比較例4)この比較例4は実施例3と対
比されるものである。固相法で合成したLaCuO
微粉末を30MPaの圧力でプレス成形し、成形体とし
た後、大気中1100℃で10時間焼結を行った。
【0046】焼結体は、優先配向していなかった。ま
た、500℃でゼーベック係数(S)と同じ方向での電
気伝導率(σ)を測定したところ、熱電出力因子(S
σ)は0.56x10−4W/mKであり、実施例3
の配向焼結体の1/5以下であった。
【0047】次の表3は、本実施例品(実施例1〜4)
と比較例品(比較例1〜4)に用いられた材料、及び測
定データ(配向性、熱電特性)を表にまとめたものであ
る。表からわかるように、本実施例品の熱電出力因子
(Sσ)の値は対比される比較例品の値と較べていず
れも高く、良好な結果が得られた。
【0048】すなわち、実施例1との比較では、比較例
1の熱電出力因子(Sσ)が800℃において、0.
19x10−4W/mKであるのに対して、比較例1
では1.4x10−4W/mKと7倍も高い値を示し
ている。一方、実施例1と同じ原料を用い、押出成形法
により作製した実施例4の熱電出力因子(Sσ)は8
00℃において、1.1x10−4W/mKであり、
実施例1よりも若干低い値であるが、比較例1の場合の
5倍以上の高い値を示している。また、実施例2との比
較では、比較例3の熱電出力因子(Sσ)が800℃
において、1.4x10−4W/mKであるのに対し
て、実施例2の試料では3.0x10 W/mK
2倍以上の高い値を示している。さらに、実施例3の比
較では、比較例4の熱電出力因子(Sσ)が500℃
において、0.56x10−4W/mKであるのに対
して、実施例3の試料では3.1x10−4W/mK
と5倍以上の高い値を示している。
【0049】
【表3】
【0050】このように、本発明の実施例1〜4に示し
た各種の焼結体材料は、多結晶組織中の導電性化合物を
電気伝導率が高い結晶面が特定の軸方向にのみ平行に配
向させたものとし、かつ焼結前の成形方法として常温下
でのドクターブレード法または押出成形法に依ることに
より、熱電出力因子(Sσ)が高いデータが得られる
ことが確認された。
【0051】以上、各実施例について説明したように、
熱電特性の異方性の大きな導電性化合物について特性の
高い面または結晶方位を特定の方向にのみ平行に配向さ
せた配向多結晶を作製し、その方向を電界を印加する方
向(電子冷却・加熱の場合)、温度勾配を設けて電界を
発生させる方向(熱電発電の場合)とすることにより、
無配向多結晶よりも高い性能を発揮するばかりでなく、
多結晶に較べ熱伝導率を低減できるため、むしろ単結晶
より高い特性をも期待できる。さらに配向多結晶の製造
コストは単結晶より小さい。しかも、単結晶では組成む
らが生じやすく、均一なドーピングが困難であるが、そ
のような問題もないものである。
【0052】そして、本発明の製造方法は、このような
配向多結晶熱電材料を作製するために極めて有効であ
り、成形体中で配向した異方性形状粉末テンプレートの
反応によって合成することにより、(1)配向度が均一
で、かつ高く、(2)均一な組成を容易に実現でき、
(3)通常の粉体成形・焼結プロセスで作製するため、
低コストである、という大きなメリットが生じるもので
ある。
【0053】そして、このような効果が得られる理由と
しては、次のようなことが挙げられる。 (1)熱電材料の性能指数(Z)は、熱起電力(ゼーベ
ック係数)の二乗と電気伝導率の積を熱伝導率で割った
値であるが、これらの値には方位依存性がある場合が多
く、一般に電気伝導率が高い方位に電界を加えたり、温
度勾配を設けることによって高性能な特性を引き出すこ
とができる。多結晶は単結晶より破壊靭性に優れるた
め、機械的強度が大きくなる。また、フォノンが粒界や
空孔で散乱されるため、熱伝導率が低くなる。こうした
総合的理由から、組成が同じ材料間で比較した場合、配
向多結晶は無配向多結晶や単結晶よりも優れた材料であ
る。特に、酸化物の配向多結晶焼結体は耐酸化性に優れ
ているため、廃熱発電で期待される材料であると言え
る。 (2)テープ成形法等によってテンプレート粉末を均一
に成形するのは容易であり、焼結体の配向はテンプレー
ト粉末の配向に従うため、均一な配向ができる。 (3)異方形状粉末は単純な組成の物質を使用し、キャ
リアのドーピングなど、正確な目的組成は反応によって
実現するため、組成再現性が高い。 (4)単結晶育成や気相輸送蒸着法、圧力印加(ホット
フォージング法)のような高コスト手法を用いることな
く、通常のセラミック・プロセスで作製が可能となる。
【0054】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば、上記実施例では、結晶
配向のテンプレートとなる形状異方性の粉末材料とし
て、板状結晶のα−Al粉末やZnO粉末等を用
い、またこの粉末材料との反応物質にCuO+CuA
lOやAlを用いた例を示したが、前記表1に
示したような各種の形状異方性粉末材料を用いることが
でき、またこの粉末材料との反応物質としても前記表1
に示したような種々の物質を用いることも材料の特性上
勿論可能なことである。また、配向性を持たせるための
成形法として、上記した実施例ではドクターブレード法
と押出成形法を用いたが、その他に常温下で配向性良く
成形できるものであれば、常温での展伸成形、射出成
形、遠心成形、鋳込み成形、圧延成形等も可能であると
考える。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る多結晶配向性熱電材料の製
造方法によれば、テンプレート物質となる形状異方性粉
末材料に、目的物質と2次元的または3次元的に格子整
合性のある物質を選択し、この形状異方性粉末材料との
反応により結晶異方性のある導電性化合物を生成する原
料とを混合し、形状異方性粉末が配向するように成形し
た後、熱処理過程においてテンプレート物質の配向方位
が保存されるようにエピタキシー反応またはトポタキシ
ー反応で目的物質が合成され、しかる後焼結により結晶
配向した高特性の熱電材料が得られるものである。そし
てこの形状異方性粉末との反応物質にアルカリ金属塩の
みを使用することは避け、アルカリ土類等のその他の金
属塩を用いるようにしたことにより、遷移金属とアルカ
リ金属のみの組み合わせから成る複合酸化物以外の導電
性化合物が作製されるため熱電特性の経時的低下も回避
され、長期間に亘り安定した熱電特性が発祥される熱電
材料が得られるものである。
【0056】また、本発明方法によれば酸化物系セラミ
ックス材料を出発原料とし、焼結前の成形物を常温成形
および常圧焼結の条件下で製造するものであるから、量
産性に優れて市場に低廉に提供でき、さらに材料そのも
のが従来一般に用いられてきたBi−Te系と違って環
境負荷特性に優れていることから環境汚染の防止にも対
応できるという利点も有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 35/50 C04B 35/00 P H01L 35/22 K (72)発明者 徐 元善 名古屋市緑区篠の風三丁目252番地 滝の 水住宅8棟102号 Fターム(参考) 4G030 AA13 AA31 AA32 AA36 BA01 CA02 GA14 GA15 GA20 GA21 GA26 GA27 4G031 AA25 AA29 BA01 CA02 GA04 GA06 GA10 GA11 4K018 AB01 BC12 CA30 CA32 CA37 KA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶配向材料のテンプレートとなる物質
    である形状異方性を有する粉末材料と、この形状異方性
    粉末材料との反応によって結晶異方性のある導電性化合
    物を生成する1種または2種以上の物質(アルカリ金属
    塩のみの場合を除く)とを混合し、この混合材料を前記
    形状異方性粉末が一方向に配向するように成形し、この
    成形物を熱処理することにより合成し、その後に焼結す
    るようにしたことを特徴とする熱電材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記形状異方性粉末材料が、酸化物系セ
    ラミックス材料であることを特徴とする請求項1に記載
    される熱電材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記形状異方性粉末材料が、この粉末材
    料との反応によって生成する結晶異方性のある導電性化
    合物と2次元的または3次元的に格子整合性を有する材
    料であることを特徴とする請求項1または2に記載され
    る熱電材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記形状異方性粉末材料との反応により
    結晶異方性のある導電性化合物を生成する物質には、前
    記形状異方性粉末材料および/または結晶異方性のある
    導電性化合物と同じ物質でかつ形状異方性の少ない粉末
    原料が含まれていることを特徴とする請求項1ないし3
    に記載される熱電材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記形状異方性粉末が配向する成形法
    は、ドクターブレード法、押出成形法、射出成形法、展
    伸成形法、遠心成形法、鋳込み成形法、圧延法等の20
    0℃以下の常温成形法であることを特徴とする請求項1
    ないし4に記載される熱電材料の製造方法。
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