JP2002023032A - 光学部材の接着構造 - Google Patents

光学部材の接着構造

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JP2002023032A
JP2002023032A JP2000204158A JP2000204158A JP2002023032A JP 2002023032 A JP2002023032 A JP 2002023032A JP 2000204158 A JP2000204158 A JP 2000204158A JP 2000204158 A JP2000204158 A JP 2000204158A JP 2002023032 A JP2002023032 A JP 2002023032A
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JP2000204158A
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Tetsuyuki Sakamoto
哲幸 坂本
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に光学部材を取付座に接着固定できる光
学部材の接着構造を提供すること。 【解決手段】 光学部材の接着構造は、光源と反射ミラ
ー6と受光素子とハウジング2とを少なくとも有し、ハ
ウジング2の反射ミラー固定部は、反射ミラー6の基準
面が当接する当付け面2mと、反射ミラー6の近傍に突
出したハウジング突出壁2mとを有し、反射ミラー6と
ハウジング突出壁2mの間に当付け面2nまで達するよ
うに接着材を塗布し反射ミラー6を固定したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式情報再生装
置や光学式情報記録再生装置に使用するミラーやプリズ
ム等からなる光学部材を取付座面に接着固定する光学部
材の接着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ関連技術の発達に伴
って、大容量記憶装置への要求が高まり、各種形式の大
容量記憶装置が提案されている。かかる大容量記憶装置
の一つに、光学式情報記録再生装置や光学式情報再生装
置が提案されている。
【0003】この光学式情報記録再生装置としては、例
えば光磁気ディスク記録再生装置(MO;Magnet Optic
aldisk)、PD(Phase change optical Disk )記録
再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)記録再生
装置などを挙げることがてきる。また、光学式情報再生
装置としては、例えばCD−ROM再生装置、DVD−
ROM再生装置などを挙げることができる。
【0004】上記光学式記録再生装置や光学式再生装置
に使用される一体光学系ピックアップは、同一ハウジン
グの内部に、光源と、ビームスプリッタと、受光素子
と、反射ミラーと、対物レンズとを配置して構成されて
いる。
【0005】このような一体光学系ピックアップでは、
光源から出射された光束はビームスプリッタを透過し、
反射ミラーで反射され、ディスク上に集光されるように
対物レンズによって収束される。ディスクで反射された
光は、再び、対物レンズを通って反射ミラーで反射さ
れ、ビームスプリッタでさらに反射された後、受光素子
によって検出されることになる。
【0006】このような構造のピックアップにおいて、
従来、前記反射ミラーの取付構造が提案されている。
【0007】図11は従来の反射ミラーの取付構造に係
り、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図、図
11(c)は側断面図である。アーム先端部300はチ
ャンネル状の筐体から構成されており、このチャンネル
状の筐体の両側壁302,303には、断面が直角二等
辺三角形をした三角柱の反射ミラー305の反射面30
6と直交する両側の側面307,308が接着固定され
ている(特開平11−126354号公報参照、以下
「第一の従来技術」という)。
【0008】図12は従来の他の反射ミラーの取付構造
を示す断面図である。この図12において、反射ミラー
305は断面が直角二等辺三角形をした三角柱をしてお
り、この反射ミラー305は、反射面306と直交する
片側側面309をチャンネル状の筐体の平面302に接
着固定している(特開平11−144301号公報、以
下「第二の従来技術」という)。
【0009】従来の各反射ミラーの取付構造の性能につ
いては、光学部材の反射や透過面といった光学面の位置
精度に高い精度が要求される他、筐体部材等の剛性も高
くなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来技術によれ
ば、反射ミラー305の側面307,308と筐体の両
側面302,303とが接着しており、この部分以外に
は反射ミラー305に当接している箇所がなく、光学面
である反射面306は規制されていない。この場合、温
度変化によって、反射ミラー305の側面の接着材が伸
縮した場合、図のX方向に反射ミラー305が移動して
しまったり、図のθ方向に回転して光学面306の位置
が変化してしまうという問題があった。
【0011】これを防止するために、筐体の面309に
も接着固定することが考えられるが、このようにしても
温度変化によるミラー反射面306の位置の変化は軽減
されるが、接着される面が光学面ではないため接着後の
光学面位置精度を満たすためには光学部材単体の光学面
以外の加工精度も高く要求されて不利である。
【0012】上記第二の従来技術でも、やはり反射ミラ
ー305の側面を筐体の壁面に接着するものであり、接
着後の光学面位置精度を満たすためには、光学辺材の光
学面以外の加工精度が高く要求されて不利である。ま
た、第二の従来技術の場合、反射ミラー305の側面3
09のみの接着のため剛性が悪いという問題があり、さ
らに温度変化により接着剤が伸縮すると、図X方向やθ
方向に簡単に位置が変化し、光学面の位置が変化してし
まうという問題があった。
【0013】また、上記従来の第一の従来技術も第二の
従来技術でも、反射ミラー305を筐体に配置する前に
接着剤を塗布しておく必要があり、接着剤のポットライ
プの影響を受けやすく、光学部材の位置調整性が違って
くるほか、作業時間が限定されてしまうという作業上の
問題や、反射ミラー305が設置される前に接着剤が流
れだしてしまい、反射面306への接着剤のはみ出し等
の問題が生じることが考えられる。
【0014】(発明の目的)本発明は、上述した問題に
鑑みなされたもので、接着剤の膨張による光学部材の位
置変化を抑えることのできる光学部材の接着構造を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学部材の
接着構造は、光源と光学部材と受光素子とハウジングと
を少なくとも有し、ハウジングの光学部材固定部は光学
部材の基準面が当接する当付け面と、光学部材の近傍に
突出したハウジング突出壁とを有し、前記光学部材とハ
ウジング突出壁との間に前記当付け面まで達するように
接着剤を塗布し光学部材を固定したことにより、確実に
固定することができ、接着剤の熱による影響を受けるこ
とがない。
【0016】請求項1において、前記ハウジング突出壁
に、切り欠き、あるいは、透孔を有することにより、接
着作業をやり易くできる。
【0017】請求項1において、ハウジング当付け面に
光束の透過する開口部を有したことにより、反射光を指
定の方向に導くことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】図1及び図2は本発明の実施の形態が適用
される光学系ピックアップの例に係り、図1は一体型光
学系ピックアップの一例を示す概略図であり、図2は分
離型光学系ピックアップの一例を示す概略図である。
【0020】この図1において、一体型光学ピックアッ
プ1aは、同一ハウジング2の内部に、光源3と、ビー
ムスプリッタ4と、受光素子5と、反射ミラー6と、対
物レンズ7とを配置して構成されている。また、ハウジ
ング2の先端側の図示下には、ディスク8が配置されて
いる。
【0021】光源3から出射された出射光束9はビーム
スプリッタ4を透過し、反射ミラー6で反射され、ディ
スク8上に集光されるように対物レンズ7によって収束
される。ディスク8で反射された反射光10は、再び、
対物レンズ7を通って反射ミラー6で反射され、ビーム
スプリッタ4でさらに反射された後、受光素子5によっ
て検出される。
【0022】この図2において、分離型光学系ピックア
ップ1bは、基本的な光学構成は一体型光学系ピックア
ップ1aと同一であるが、光源3、ビームスプリッタ4
及び受光素子5が配置されるハウジング2Aと、反射ミ
ラー6及び対物レンズ7が配置されるハウジング2Bと
が別体に構成されている。また、出射光束9も、反射光
10も上述同様である。
【0023】図3は本発明の実施の形態が適用されるス
イングアーム式光学ピックアップの構成例に係り、図3
(a)は概略斜視図、図3(b)は側面図、図3(c)
はピックアップの先端を拡大して示す側断面図である。
この図3で示すスイングアーム式光学ピックアップは、
上述した一体型光学系ピックアップの具体例である。
【0024】これらの図において、スイングアーム式光
ピックアップ1cは、光磁気ディスクドライブ,追記型
ディスクドライブ,相変化型ディスクドライブ等に使用
されてCD−ROM、DVD、光カード等の光記録媒体
に対して情報を記録し、再生するために使用される種々
の光学素子を保持可能であり、光記録媒体に対して情報
を記録再生するために光記録媒体に対して相対的に移動
される。
【0025】より詳細には、このスイングアーム式光ピ
ックアップ1cは、レーザ光源からのビーム光を特開平
5―189796号公報に記載の浮上式の固体液浸レン
ズ(SIL:Solid Immersion Lens)を介してさらに小
さく絞り込んで光ディスク8の表面の記録層8aに情報
を記録するためや、記録層8aからの反射光を基にして
情報を再生するために使用される。
【0026】このような浮上式の固体液浸レンズを使用
した光記録・再生技術は、例えば「日経バイト」の1997
年9 月号及び「日経エレクトロニクス」の1997年9 月22
日号から知られている。浮上式の固体液浸レンズは光デ
ィスク8の表面に形成されている記録層8aからハード
ディスクの磁気ヘッドのように光ディスクの回転に伴い
発生する風により光ディスクの表面から浮上し、その浮
上高さは略100[nm]と略150[nm]との間で
ある。CDやDVD等の光ディスクの表面から光ヘッド
が1[mm]以上離間される従来の光記録・再生方法を
ファー・フィールド(Far Field )記録と呼ぶのに対し
て、上述した如き浮上式の固体液浸レンズを使用した光
記録・再生方法はニアー・フィールド(Near Field)配
録と呼ばれている。
【0027】ニアー・フィールド記録においては、記録
や再生のために使用されるビーム光がファー・フィール
ド記録において記録や再生のために使用されるビーム光
の太さの略1/10にすることが可能であって、このた
めにニアー・フィールド記録における記録密度はファー
・フィールド記録における記録密度の略10倍にするこ
とが可能である。
【0028】このようなスイングア‐ム式光ビックアジ
プ1cのハウジング2は、軽量で剛性の高い材料、例え
ばマグネシウム合金により、略L字形状の平面形状に形
成されていて、L字形状の長短2本の腕2a,2bの交
差部位の外表面が光ディネク8の周縁の近傍に配置され
ているボイス・コイル・モ―タの出力軸11に着脱自在
に固定されている。なお、このボイスコイル・モータ
は、従来のハードディスク装置において磁気ヘッドを支
持したアームの操作に使用されていた従来のボイス・コ
イル・モータと同様な構成を有している。
【0029】ハウジング2の短い方の腕2bの端壁に
は、光源(レーザダイオード)3及びコンデンサレンズ
装置12が支持されている。レーザダイオード3は高周
波シールドケース(図示せず)に格納されているレーザ
発振回路(図示せず)により駆動されるようになってい
る。ハウジング2の短い方の腕2bの室内に楕円状に拡
散するレーザ光を出射する。コンデンサレンズ装置12
は、レーザダイオ‐ド3から出射された精円状に拡散す
るレ―ザ光を精円状の平行光にする。ハウジング2の短
い方の腕2bの室内の底壁2fの内表面には、プリズム
4aや複数のビームスプリッタ4b等を組み合わされて
構成されたプリズム組立体4が設置されている。
【0030】プリズム組立体4のプリズム4aにはコン
デンサレンズ装置12を介したレーザダイオード3から
の精円状の平行レーザ光が入射され、プリズム4aは精
円状の平行レーザ光を真円状の平行レーザ光にする。
【0031】プリズム組立体4は、プリズム4aにおい
て真円状にされた平行レーザ光の一部をビームスプリッ
タ4bによりを短い方の腕2bの外側壁に形成されてい
るビーム通過孔2gに設置されているモニタ用フォトデ
ィテクタ13に導くとともに、真円状の平行レーザ光の
残りを短い方の腕2bの室と、長い方の腕2a及び短い
方の腕2bの交差領域の室との間の2つの隔壁2d(第
1隔壁及び第2隔壁という)に形成されているビーム通
過孔2gに導く。
【0032】第1隔壁2d及び第2隔壁2dの間には、
リレイレンズ装置14が設置されていて、リレイレンズ
装置14はプリズム組立体4からの真円状のレーザ光を
長い方の腕(ハウジング先端)2a及び短い方の腕2b
の交差領域の室中の底壁の内表面に設置されているガル
バノミラー装置15に収束させる。ガルバノミラー装置
15は、リレイレンズ装置14からの収束されたレーザ
光をハウジング2の長い方の腕2aとの細長い室の底壁
2fの基端部の内表面の所定の位置に形成されている位
置決め領域に直接接若されているハーフプリズム16に
向かい反対する。
【0033】ハーフプリズム16は、ガルバノミラー装
置15からのレーザ光をハーフプリズム16の上面に設
置されているモニタ用フォトディテクタ13に導くとと
もに、上記レーザ光の残りを長い方の腕2aの細長い室
の底壁2fにおいてハーフプリズム16よりも長い方の
腕2aの末端に近い位置に設置されているイメージング
レンズ17に導く。イメージングレンズ17を通過した
レーザ光は、ハウジング2の長い方の腕2aの細長い室
―の末端に配置されている反射ミラー6によつて下方に
向けられる。
【0034】ハウジング2の長い方の腕2aの細長い室
の未端の底壁は、反射ミラー6に対向して開口されてい
て、この開口の下方には、図3(c)に示すように、対
物レンズ7及び固体液浸レンズ(SIL:Solid lmmers
ion Lens)18が配置されている。対物レンズ7及び画
体液浸レンズ18は、従来のハードディスク装置におい
て磁気ヘッドを支持していたスライダと同様に機能する
スライダ19に支持されていて、スライダ19が支持ば
ね20を介してハウジング2の長い方の腕2aに支持固
定されている。
【0035】図3(a)に示すスイングアーム式光ピッ
クアップ1cのハウジング2のレーザダイオード3から
のレーザ光により光ディスク8の上面の記録層8aに対
する情報の記録や、記録層8aからの情報の再生を行う
ときには、図示しない公知の回転駆動装置により、光デ
ィスク8が所定の方向に所定の回転数で回転されている
間にハウジング2がボイス・コイル・モータの出力軸1
1の回りに所定の範囲で往復動されて長い方の腕(ハウ
ジング先端)2aの細長い室の未端の対物レンズ7及び
固体液浸レンズ18を光ディスク8の上面の記録層8a
の上方で光ディスク8の半径方向に移動させる。
【0036】なお、この間には、対物レンズ7及び固体
液浸レンズ18を伴つたスライダ19は支持ばね20の
弾性により図3(b)において実線と2点鎖線で示され
ているように、所定の範囲内で自由に上下方向に移動自
在である。したがって、対物レンズ7及び固体液浸レン
ズ18を伴つたスライダ19は、光ディスク8の上面の
記録層8aに対し、回転している光ディスク8が巻き起
こす風によつて浮上する。
【0037】光ディスク8の記録層8aに対する情報の
記録や、記録層8aからの情報の再生のために対物レン
ズ7及び固体液浸レンズ18を介して光ディスク8の記
録層8aに対して照射されたレーザ光は、記録層8aに
より反射されて固体液浸レンズ18,対物レンズ7,イ
メージングレンズ17,ハーフプリズム16、ガルバノ
ミラー装置15、リレイレンズ装置12を介してプリズ
ム組立体4に戻され、プリズム組立体4のビームスプリ
ッタ4bにおいてリレイレンズ装置14からのレーザ光
の一部が短い方の腕2bの内側壁に形成されているビー
ム通過孔(図示せず)に設置されているサーボ用フォト
ディテクタ21に導かれるとともに、このレーザ光の残
りがプリズム組立体4のオラストンプリズム4c及び対
物レンズ7dを介して短い方の腕2bの端壁に形成され
ているビーム通過孔(図示せず)に設置されている光磁
気信号検出用フォトディテクタ5に導かれる。
【0038】図1(a)のスイングアーム式光ビックア
ップ1cのハウジング2のレーザダイオード3からのレ
ーザ光により光ディスク8の記録層8aに対する情報の
記録、及び記録層8aからの情報の再生を行なわないと
きには、スイングアーム式光ピックアンプ1cのハウジ
ング2がボイス・コイル・モータの出力軸11により長
い方の腕2aの細長い室の末端(対物レンズ7及び団体
液浸レンズ18を伴つたスライダ19)を光ディスク8
の上面の上方から光ディスク8の半径方向の外方まで移
動させられる。ここにおいて支持ばね20は、図示しな
い従来のハードディスク装置において磁気ヘッドを支持
したアームの支持ばねを受ける公知の支持ばね受け(図
示せず)と同様な構成の支持ばね受け(図示せず)に受
けられて図3(b)の実線で示されている動作位置から
2点鎖線で示されているように上方に移動した体上位置
に保持される。
【0039】上述したようにスイングアーム式光ビック
アップ1cは概略構成されており、このスイングアーム
式光ビックアップ1cに本発明の実施の形態が適用され
ることになる。
【0040】[第1の実施の形態]図4及び図5は本発
明の第1の実施の形態に係り、図4(a)が同第1の実
施の形態を示す斜視図、図4(b)が同第1の実施の形
態を示す側面図、図4(c)が平面図、図5(a)がハ
ウジング開口部の第1の開口形状例を示す正面図、図5
(b)が同第2の開口形状例を示す正面図、図5(c)
が同第3の開口形状例を示す正面図である。
【0041】これら図4において、符号2はスイングア
ーム式光ピツクアップ1cのハウジングであり、このハ
ウジング2には長い方の腕であるハウジング先端2aと
短い方の腕2bとが少なくともある。このこのハウジン
グ先端2aは両端が上方向に突出した突出壁2mになっ
ている。このハウジング先端2aには、アームの下方の
ディスク8の記録層8aに対して45度の角度をもった
加工面であってハウジング基準面(当付け面)2nを形
成し、かつ、レーザー光9,10が透過するように開口
部2pを穿設している。また、開口部2pの図示下方に
は、位置決め用の突起部2qを形成されている。
【0042】反射ミラー6は、反射面6aと側面6bを
有する。この反射ミラー6は、反射面6aがハウジング
の当付け面2nに当接するように設置される。この際、
ハウジングに設けられた突起部2qと反射ミラー6の側
面6bが当接し、上下方向の位置が決まる。
【0043】符号30は接着剤であり、反射ミラー6の
側面6bと突出壁2mとの隙間に塗布される。これによ
り、反射ミラー6の反射面6aと当付け面2nとは当接
しており、接着剤30は反射ミラー6の側面6bと突出
壁2mとの隙問に充填されることになる。すなわち、光
学部材(反射ミラー)6と突出壁2mとの間と、当付け
面2nを連結するように(当付け面2nまで達するよう
に)接着剤30を塗布している。
【0044】これにより、光源(レーザダイオード)3
より出射されたレーザー光9は、接着固定された反射ミ
ラー6の反射面6aにて下方のディスク8に向けて反射
されることになる。
【0045】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、接着剤30はハウジング基準面(当付け面)2n
に到達しているため、温度変化によつて接着剤30が伸
縮しても、ハウジング基準面(当付け面)2nも接着さ
れているので、ハウジング基準面(当付け面)2nに当
接している反射面6aの位置変化が生じない。
【0046】また、ハウジング突出壁2mが設けられて
いることにより、接着剤30の流れや、はみ出しを防止
でき、接着剤30の粘度の低い場合も有利である。
【0047】また、反射ミラー6は、ハウジング先端2
aのハウジング基準面(当付け面)2nに載置、位置出
しされた後に接着剤を途布することが可能であり、ポッ
トライフなどの接着剤の影響を除外して位置だしできる
ので作業上有利であり、反射ミラー6の反射面6aへの
接若剤のはみ出しも防止できる。
【0048】この第1の実施の形態において、図2
(c)に示すように、ハウジング突出壁2mの高さは、
例えば0.3〜2[mm]ほどであり、反射ミラー6の
厚さは1[mm]〜2[mm]程度である。
【0049】また、反射ミラー6の側面6bとハウジン
グ突出壁2mとのクリアランスは、0.5[mm]程度
である。この場合、当付け面2nまで接着剤を到達させ
るには、粘度が4000[cps]〜10000[cp
s]程度の低粘度接着剤が望ましい。
【0050】つぎに、ハウジング開口部2pの形状につ
いて説明する。
【0051】図4(a)においては、ハウジング開口部
2pは、略U字状の開口形状であるが、この形状は光束
の移動範囲、反射ミラーの大きさによつて設定されるも
のである。
【0052】図4(c)に示されるような位置関係にあ
る場合、例えば反射ミラー6とハウジング突出壁2mの
幅を少なくとも1[mm]程度有する場合、図5(a)
破線に示されるような楕円形が望ましい。また、この形
状はU字形に限らず、図5(b)の破線に示されるよう
な楕円形、図5(c)の破線に示されるような長方形で
もよい。
【0053】反射ミラー6の反射面6aに当接するハウ
ジング基準面(当付け面)2nに、これら光束透過用の
開口部を設けることで、光束に対する反射ミラー6の反
射面6aの位置精度を規制することが可能となる。
【0054】[第2の実施の形態]次に本発明の異なる
実施形態について説明する。
【0055】図6は本発明の第2の実施の形態に係り、
図6(a)は同第2の実施の形態を示す斜視図、図6
(b)は同第2の実施の形態を示す断面図である。
【0056】第1の実施の形態は反射ミラー6とハウジ
ング突出壁2m,2mとの2点で接着されているのに対
し、第2の実施の形態は、反射ミラー6の両側面6b,
6bに沿って接着剤30を塗布し、線状に接着した点に
特徴がある。
【0057】この第2の実施の形態は、図6(a)に示
すように、接着面積が広くなることにより接着強さを、
より強力にできるという利点がある。
【0058】また、この第2の実施の形態によれば、図
6(b)に示すように、接着剤30が反射ミラー6とハ
ウジング突出壁2mとの間に、ハウジング基準面(当付
け面)2nを連結して接着するように(当付け面2nに
到達するまで)塗布されることにより、反射ミラー6の
反射面6aの位置変化は生じない。
【0059】この第2の実施の形態では、接着剤は反射
ミラー6の載置、位置だし後に塗布することができる
が、ハウジング突出壁2mがあるので接着剤30の流れ
出しを防止している。すなわち、図のX方向の広範囲に
わたり接着剤30を塗布することができる。
【0060】[第3の実施の形態]図7(a)は、図4
においてハウジングの壁2mに接着剤塗布用の切り欠き
を設けた第3の実施の形態を示す斜視図であり、図7
(b)は同第3の実施の形態を示す側面図である。
【0061】この第3の実施の形態は、ハウジング突出
壁2mに、図7(a)に示すように切り欠き2rを設け
た点が、第1の実施の形態と異なるだけであり、他の構
成は同一である。
【0062】この第3の実施の形態では、図7(b)に
示すように、切り欠き2rの部分に接着剤30を塗布す
る。この場合も、接着剤30はハウジング突出壁2mと
反射ミラー6の側面6bと、ハウジング基準面(当付け
面)2nを連結して(当付け面2nに達して滲むまで)
塗布されている。
【0063】この第3の実施の形態によれば、接着剤3
0を吐出機を用いて塗布する場合には、塗布ニードルを
被接着体に近づけなければならないが、切り欠き2rを
設けたので、塗布ニードル先端をハウジング基準面(当
付け面)2nに、より近づけることができ、ハウジング
基準面(当付け面)2nへの接着剤30の回り込みを向
上できるという利点がある。
【0064】なお、第3の実施の形態において、切り欠
き2rは直角形状に形成したが、これに限るのではな
く、円形、楕円形、その他の形状でもよい。
【0065】[第4の実施の形態]図8は本発明の第4
の実施の形態に係り、図8(a)が同第4の実施の形態
を示す斜視図、図8(b)が同第4の実施の形態を示す
側面図、図8(c)が図8(a)を矢印Bから見た投影
図である。
【0066】この図8(a)に示す第4の実施の形態で
は、反射ミラー6は、ハウジング基準面(当付け面)2
n、ハウジング突起部2qに当接している。この第4の
実施の形態が、第1の実施の形態ないし第3の実施の形
態と異なるところは、反射ミラー6の反射面6aと逆の
面6dがハウジング基準面(当付け面)2nと当接して
いる点である。この場合、反射ミラー6の基準面は裏面
6dであり、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態
に示されるような光束透過用開口部を必要とせず、より
加工が容易にできるという利点がある。
【0067】反射ミラー6などの平行平板では光学面で
ある反射面6aと他方の裏面6dの平行度は高精度に製
作することが容易であり、光学面(反射面6a)と、当
接面6dにおいても光学面の位置精度は確保できる。
【0068】そして、接着剤30は、反射ミラー6の側
面6bとハウジング突出壁2mとを接着するとともに、
ハウジング当付け面2nとも接着されている。
【0069】この第4の実施の形態では、光源3より出
射されたレーザー光9は、反射ミラー6の反射面6aに
おいてディスク8に向けて反射される。
【0070】このように第4の実施の形態によれば、温
度変化によつて接着剤の収結が生じても反射ミラー6は
当付け面2nに当接したままで位置は変化せず、高い剛
性が確保できる利点がある。
【0071】[第5の実施の形態]図9は第5の実施の
形態に係り、図9(a)は第5の実施の形態を示す側面
図、図9(b)は図9(a)のX−Y方向の断面図であ
る。
【0072】第5の実施の形態が第4の実施の形態とこ
となるところは、第4の実施の形態におけるハウジング
突出壁2mに透孔2sを穿設した点が異なる点である。
【0073】第5の実施の形態では、この透孔2sから
接着剤30を塗布し、図9(b)に示すように、反射ミ
ラー6の側面6bとハウジング突出壁2m及び当付け面
2nとが接着されるようにしている。
【0074】この第5の実施の形態によれば、ミラーの
位置決め後も接着剤塗布がハウジングの外側から容易に
できるという利点がある。
【0075】なお、第5の実施の形態において、ハウジ
ング突出壁2mに穿設した透孔2sの形状は円形にした
が、これに限定されるものではなく、三角形状、四角形
状、長方形、その他、どのような形状であってもよい。
【0076】[第6の実施の形態]図10は本発明の第
6の実施の形態に係り、図10(a)が概略図、図10
(b)が第6の実施の形態を示す斜視図である。
【0077】この図10に示す第6の実施の形態は、図
3に示す光ピックアップ1cのプリズム組立体4の直方
体形状のハーフプリズム4aを、ハウジング先端2aの
短い方の腕2b側に配置し、かつハウジング2に固定さ
れている。このハーフプリズム4aは、入射した光9と
反射光10とに分離することができる。
【0078】図10(a)において、光源(図しせず)
から出射された光9は、ハーフプリズム4aに入射する
と、ハーフプリズム4aの反射面4bにおいて上方に反
射する光9aとそのまま透過する光9bとに分離され
る。
【0079】このハーフプリズム4aは、その基準面4
cがハウジング2に当接してハウジング2に固定され
る。
【0080】ハーフプリズム4aをハウジング2に接着
固定する場合には、図10(b)に示すように、ハウジ
ング2からハーフプリズム4aに隣接するように突出壁
部2tを設け、ハーフプリズム4aの側面4dとハウジ
ング突出壁部2tの隙問に接着剤30を塗布する。接着
剤30は当付け面2nにも到達している。
【0081】第6の実施の形態によれば、ハウジング突
出壁部2tがあることにより、接着剤30の流れだしが
防止でき、図10(b)の矢印X方向の広範囲で接着す
ることが容易である。
【0082】第6の実施の形態によれば、上述したよう
な接着構造をとることにより、ハーフプリズム4aを設
置固定する場合においても、上述した第1の実施の形態
ないし第5の実施の形態にと同様の効果が得られる。
【0083】[その他]上記各実施の形態では、接着さ
れる光学部材は、平板反射ミラー、直方体ハーフプリズ
ムであったが、これに限らず、例えば3角桂形状のプリ
ズムやその他形状の光学部材であっても、本発明の実施
の形態を適用することができる。
【0084】なお、上記各実施の形態は、光源3から対
物レンズ7までが同一ハウジングに搭載される図1
(a)に示す一体型光学系光ピックアップ1aに適用し
たもので説明したが、これに限らず、図1(b)に示す
分離型光学系光ビックアップに適用できることはいうま
でもない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学部材の基準面がハウジングの当付け面に当接配置さ
れ、前記光学部材とハウジング突出壁との間に前記当付
け面まで達するように接着材を塗布し光学部材を固定す
ることにより、光学面の位置精度を向上させることがで
きる。
【0086】また、本発明によれば、温度変化による接
着剤の伸縮が生じても、光学面の位置変化を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体型光学系ピックアップの一例を示す概略図
である。
【図2】分離型光学系ピックアップの一例を示す概略図
である。
【図3】本発明の実施の形態が適用されるスイングアー
ム式光学ピックアップの構成例に係り、図3(a)は概
略斜視図、図3(b)は側面図、図3(c)はピックア
ップの先端を拡大して示す側断面図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図4
(a)が同第1の実施の形態を示す斜視図、図4(b)
が同第1の実施の形態を示す側面図、図4(c)が平面
図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係り、図5
(a)がハウジング開口部の第1の開口形状例を示す正
面図、図5(b)が同第2の開口形状例を示す正面図、
図5(c)が同第3の開口形状例を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係り、図6(a)
は同第2の実施の形態を示す斜視図、図6(b)は同第
2の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係り、図7(a)
は同第2の実施の形態を示す斜視図、図7(b)は同第
3の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係り、図8(a)
が同第4の実施の形態を示す斜視図、図8(b)が同第
4の実施の形態を示す側面図、図8(c)が図8(a)
を矢印Bから見た投影図である。
【図9】図9は第5の実施の形態に係り、図9(a)は
第5の実施の形態を示す側面図、図9(b)は図9
(a)のX−Y方向の断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係り、図10
(a)が概略図、図10(b)が第6の実施の形態を示
す斜視図である。
【図11】従来の反射ミラーの取付構造に係り、図11
(a)は平面図、図11(b)は正面図、図11(c)
は側断面図である。
【図12】従来の他の反射ミラーの取付構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c… 光ピックアップ 2… ハウジング 2a… ハウジング先端 2b… 短い方の腕 2m,2t… ハウジング突出壁(部) 2n… ハウジング基準面(当付け面) 2p… 開口部 2q… 突起部 2r… 切り欠き 2s… 透孔 3… 光源 4… ビームスプリッタ(プリズム組立体) 4a… プリズム 4b… ビームスプリッタ 5,40… 受光素子 6… 反射ミラー 6a… 反射面 6b… 側面 7… 対物レンズ 8… ディスク 9… 出射光束 10… 反射光 30… 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と光学部材と受光素子とハウジング
    とを少なくとも有し、ハウジングの光学部材固定部は光
    学部材の基準面が当接する当付け面と、光学部材の近傍
    に突出したハウジング突出壁とを有し、 前記光学部材とハウジング突出壁との間に前記当付け面
    まで達するように接着材を塗布し光学部材を固定したこ
    とを特徴とする光学部材の接着構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ハウジング突出
    壁に、切り欠き、あるいは、透孔を有していることを特
    徴とする光学部材の接着構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ハウジング当付け面
    に光束の透過する開口部を有することを特徴とする光学
    部材の接着構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156423A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Hitachi Cable Ltd フィルタモジュール及び光モジュール
JP2008226304A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Funai Electric Co Ltd 光ピックアップアクチュエータ

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