JP2007156423A - フィルタモジュール及び光モジュール - Google Patents

フィルタモジュール及び光モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2007156423A
JP2007156423A JP2006248264A JP2006248264A JP2007156423A JP 2007156423 A JP2007156423 A JP 2007156423A JP 2006248264 A JP2006248264 A JP 2006248264A JP 2006248264 A JP2006248264 A JP 2006248264A JP 2007156423 A JP2007156423 A JP 2007156423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
filter assembly
hole
adhesive
optical filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006248264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4899736B2 (ja
Inventor
Kenichi Tamura
健一 田村
Ryuta Takahashi
龍太 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2006248264A priority Critical patent/JP4899736B2/ja
Priority to US11/593,642 priority patent/US7518795B2/en
Publication of JP2007156423A publication Critical patent/JP2007156423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4899736B2 publication Critical patent/JP4899736B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/006Filter holders
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/025Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses using glue

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】高温高湿耐性の高いフィルタモジュール及び光モジュールを提供する。
【解決手段】多層膜フィルタと透明部材とを貼り合わせ面で貼り合わせててなる光学フィルタアセンブリ1を、金属ベース2に形成された落とし込み穴3に落とし込み、その落とし込み穴3の内側面と上記光学フィルタアセンブリ1の側面S1との間に上記貼り合わせ面S3の縁が完全に覆われるように接着剤4を充填した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルタを金属ベースに固定してアセンブリ化したフィルタモジュール及びフィルタモジュールに光電素子を搭載した光モジュールに係り、高温高湿耐性の高いフィルタモジュール及び光モジュールに関する。
光学フィルタアセンブリは、多層膜フィルタと複数層の光学ガラスを貼り合わせて構成される。例えば、図4(a)に示した光学フィルタアセンブリ1は、4種類の異なる透過波長(又は波長帯)を有する多層膜フィルタ5,6,7,8(図示左から第一、第二、第三、第四フィルタという)を一列に配し、これら多層膜フィルタ列に対向させて全光波長反射膜フィルタ9を設けたものである。各々の多層膜フィルタ5,6,7,8は、図4(b)のように光学ガラス板10の片面に多層膜11を形成したものである。また、全光波長反射膜フィルタ9も光学ガラス板12の片面に反射膜13を形成したものである。多層膜フィルタ列の延長線上には、光波長に対する特殊な光学特性を持たない光学ガラス板14,15を並べる。さらに、多層膜フィルタ列の全光波長反射膜フィルタとは反対側は光学ガラス板16で覆う。
なお、各光学ガラス板の貼り合わせには接着剤が使用される。もちろん、この接着剤は光波長に対して透明なものである。
この光学フィルタアセンブリ1において、図4のように、光学ガラス板16の所定の位置に対して所定の入射角で光波長多重信号(以下、光C)が入射すると、この光Cは光学ガラス板16,14を透過し、全光波長反射膜フィルタ9の反射膜13で反射される。その反射光が第一フィルタ5に入射すると、透過波長の光のみが透過し、他の波長の光は第一フィルタ5の多層膜で反射される。その反射光は、全光波長反射膜フィルタ9の反射膜13の先ほどより進んだ位置で反射される。その反射光が第二フィルタ6に入射すると、透過波長の光のみが透過し、他の波長の光は第二フィルタ6の多層膜で反射される。
このようにして、順次、波長の異なる光が選択的に透過していく。従って、光波長多重信号は互いに異なる光波長(又は波長帯)の光信号に分離される。また、逆の光路を辿れば、互いに異なる光波長の光信号が合波されて光波長多重信号となる。つまり、この光学フィルタアセンブリ1は光合分波器として使用できる。
特開2002−313140号公報
一般に、光トランシーバなどの光通信装置、分光分析装置あるいはその他の光学装置に、ガラス製の光学部品を組み込む際に、光学装置の筐体に直接、そのガラスの部分を固定するのではなく、あらかじめ光学部品をステー部材に固定して光学アセンブリにしておき、その光学アセンブリを光学装置の筐体に取り付けるようにすると、組み立てが容易になる。光学部品をステー部材に固定するには、接着剤を用いるのが簡便である。
しかし、光学フィルタアセンブリを接着剤でステー部材に固定した構造では、高温高湿の環境下に長時間晒された場合に、接着剤に剥離が生じることがある。
光学フィルタアセンブリ自体においても、各光学ガラス板の貼り合わせに使用されている接着剤に同様に剥離が生じる。その剥離に伴って水分や気泡が光学ガラス板の貼り合わせ面に浸入すると、光合分波器の特性が変動してしまう。
図5に示されるように、光学フィルタアセンブリ1を単体で高温高湿試験を施した後に観察(この図は上面から透視したイメージ)すると、第二フィルタ6とその上下の光学ガラス板の貼り合わせ面に気泡51が浸入している。気泡51が貼り合わせ面の縁になっている側面S1に沿って集中していることから、気泡51が側面S1から貼り合わせ面に浸入したものと推定される。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、高温高湿耐性の高いフィルタモジュール及び光モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のフィルタモジュールは、多層膜フィルタと透明部材とを貼り合わせ面で貼り合わせてなる光学フィルタアセンブリと、その光学フィルタアセンブリを落とし込むために金属ベースに形成された落とし込み穴と、その落とし込み穴の内側面と上記光学フィルタアセンブリの側面との間に上記貼り合わせ面の縁が完全に覆われるように充填された接着剤とを有するものである。
上記金属ベースには、上記落とし込み穴から上記金属ベース裏側に抜ける裏抜け穴が形成され、上記接着剤は、この裏抜け穴又は上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリの隙間から注入されて上記落とし込み穴の内側面と上記光学フィルタアセンブリの側面との間に浸み込まされてもよい。
上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリの隙間に生じる上記接着剤の液面の曲率が上記裏抜け穴に生じる上記接着剤の液面の曲率よりも大きくてもよい。
また、本発明の光モジュールは、上記光学フィルタアセンブリの入出射光軸上に配置する光電素子を搭載したCANモジュールが、請求項1又は2記載のフィルタモジュールに固定されたものである。
上記落とし込み穴の周の長さをbとし、上記裏抜け穴の周の長さをcとしたとき、
b>c
であってもよい。
上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリとの隙間の面積をMとし、上記裏抜け穴の面積をNとしたとき、
M<N
であってもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)高温高湿耐性を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)に示されるように、本発明に係るフィルタモジュールは、多層膜フィルタと透明部材とを貼り合わせ面で貼り合わせてなる光学フィルタアセンブリ1を、金属ベース2に形成された落とし込み穴3に落とし込み、その落とし込み穴3の内側面と光学フィルタアセンブリ1の側面S1との間に上記貼り合わせ面の縁が完全に覆われるように接着剤4を充填したものである。
図4との対応のために図1(a)のフィルタモジュールの側断面を示すと、図1(b)のようになる。すなわち、本発明に係るフィルタモジュールは、光学フィルタアセンブリ1を金属ベース2に形成された落とし込み穴3に落とし込み、その落とし込み穴3の内側面と光学フィルタアセンブリ1の側面S2との間に上記貼り合わせ面の縁が完全に覆われるように接着剤4を充填したものである。
図4で説明したとおり、光学フィルタアセンブリ1は、底面に反射膜13を形成した透明部材12の上面に、透明部材14、多層膜フィルタ5,6,7,8、透明部材15を一列に並べて、その上に透明部材16を重ねて接着剤で接着したものであり、直方体状の外観を呈する。透明部材15は、少なくとも光通信に使用する光波長帯域において光Cを低損失で透過させることができる光学部材である。例として、光学ガラス、アクリル系樹脂、ポリマ材料を用いることができる。特に、光学ガラスの中でも石英ガラスは低損失で温度による光学特性の変化も少なく優れた特性を得る場合に有効である。図5のように、多層膜フィルタ5,6,7,8の並びに沿った側面には側面S1が現れ、その並びの端となる側面には側面S2が現れる。
光学フィルタアセンブリ1を金属ベース2に接着する接着剤4と光学フィルタアセンブリ1内の各貼り合わせ面S3を接着する接着剤は、同じものを使用する。例えば、UV硬化型の樹脂を使用することができる。
図1(a)に示した本発明に係るフィルタモジュールは、側面S1が接着剤4で覆われている。その接着剤4は光学フィルタアセンブリ1の上面近く(最上層を占める透明部材16にかかる高さ)まで充填されている。接着剤4は、高温高湿環境下で長時間経過すれば、水分や気泡が染み込んでくることが避けられない。しかし、本発明では、光学的に問題となる側面S1(貼り合わせ面S3の縁)が接着剤4で覆われており、さらに、その接着剤4は上部の透明部材16と金属ベース2との隙間のみが外部に露出しているに過ぎない。従って、水分や気泡の入口となる露出面積が小さく、しかもその入口から側面S1(貼り合わせ面S3の縁)までの距離が長い。従って、多層膜フィルタ5,6,7,8の貼り合わせ面S3に水分や気泡が浸入するまでの時間を顕著に延ばすことができる。
本発明に係るフィルタモジュールは、例えば、光トランシーバのような上位装置に組み込まれる。その応用のために、金属ベースは、必要な形状に形成される。例えば、図2(a)、図2(b)に示されるように、このフィルタモジュール21は、金属ベース22に形成された落とし込み穴23に光学フィルタアセンブリ1を落とし込み、その落とし込み穴23の内側面と光学フィルタアセンブリ1の側面との間に接着剤4を充填したものである。
ここでは、落とし込み穴23は光学フィルタアセンブリの積層高さとほぼ等しい。
また、ここでは、金属ベース22に、落とし込み穴23から金属ベース22裏側に抜ける裏抜け穴25を形成してある。裏抜け穴25は落とし込み穴23に比べて幅(図2(b)上下方向)と長さ(図2(b)左右方向)のいずれか一方又は両方が短く、落とし込み穴23に落とし込まれた光学フィルタアセンブリ1が裏抜け穴25から抜けないようになっている。
フィルタモジュール21は、光モジュールの構成部品の一つである光学サブアセンブリを構成する部品である。例えば、レーザダイオードのパッケージにフィルタモジュール21を取り付けて光学サブアセンブリとする。ここで、フィルタモジュール21は金属ベース22に形成されているため、この金属ベース22とレーザダイオードのパッケージ(金属パッケージ)とをYAG溶接によって固定することができる。このとき、入射光軸あるいは反射光軸をレーザダイオードの出射光軸に合わせるために、金属ベース22は、レーザダイオードのパッケージに対して所定の角度をなす姿勢でそのパッケージに取り付けられる。これにより、光学サブアセンブリを光モジュールの筐体中に所定の姿勢で組み込めばレーザダイオードの光軸を光モジュールの所定の位置に合わせることができる。
裏抜け穴25を設けた理由は、図3で説明する。図3に示されるように、落とし込み穴23と光学フィルタアセンブリ1との間には隙間があり、そこへ接着剤4を充填することが可能である。しかし、図3の上側から接着剤4を充填しようとすると、落とし込み穴23が行き止まり構造のため、気泡が接着剤4に押されて底の方へ送られ、気泡が閉じ込められる虞がある。これに対して、裏抜け穴25を設けておくと、この裏抜け穴25から接着剤4を注入することができる。接着剤4は、裏抜け穴25と光学フィルタアセンブリ1との間に浸み込み、毛管現象により落とし込み穴23の内側面と光学フィルタアセンブリ1の側面との間に吸い上げられる。このとき、落とし込み穴23の上部が開放されているので、気泡が残ることがない。これにより、光学フィルタアセンブリ1を金属ベース22にしっかりと接着することができるため、信頼性を高めることができる。接着剤4の液面の曲率に着目すると、落とし込み穴23と光学フィルタアセンブリ1の隙間における曲率が裏抜け穴25全体における曲率よりも大きいので、毛細管力の差により、落とし込み穴23に注入した接着剤4が落とし込み穴23の方へよく吸い込まれる。
裏抜け穴25を設けることにより、落とし込み穴23と光学フィルタアセンブリ1との隙間から接着剤4を注入した場合も、気泡が残ることなく、接着剤4を吸い込ませることができる。
図6に示されるように、本発明に係る光モジュール61は、光学フィルタアセンブリ1の入出射光軸上に配置する光電素子62(例えば、PDアレイ)を搭載したCANモジュール64を、これまで説明したフィルタモジュール21に固定し、これらCANモジュール64及びフィルタモジュール21を図示しない筐体に収容したものである。
レセプタクル65は、光コネクタを挿入する穴66とボールレンズ67を有する金属製部材であり、このレセプタクル65にフィルタモジュール21の金属ベース22が接合されている。この金属ベース22にはCANモジュール64の光電素子62に光信号を高効率に結合させるためのレンズアレイ68を備えると共に、そのレンズアレイ68に隣接して傾斜したミラー63を備える。さらにその金属ベース22と金属製のCANモジュール64とがYAG溶接によって固定されている。
フィルタモジュール21の金属ベース22は、光学フィルタアセンブリ1を取り付けたベース面部26と、そのベース面部26の傾斜面26aの延長線上に傾斜面26aと平行な傾斜面27aを有する立上部27とを有する。CANモジュール64は、天井面の一端をベース面部26の傾斜面26aに接し、反対端を立上部27の傾斜面27aに接している。よって、光電素子62は光学フィルタアセンブリ1に対して傾斜して臨む。一方、ミラー63は、穴66及びボールレンズ67からの光を光学フィルタアセンブリ1に向けて反射する角度になっている。つまり、レセプタクル65に装着された光コネクタからの光が図4に示した光Cとして光学フィルタアセンブリ1に入射するようになっている。分波された各光はレンズアレイ68で各々集光されて光電素子62に入射する。
本実施形態では、フィルタモジュール21のベース部材に金属材料を用いた。金属材料としては、錆びにくいステンレス系材料であるSUS430,SUS304,SUS303を用いるのがよい。特に、光学フィルタアセンブリ1の線形膨張係数と近い線形膨張係数を持つSUS430を用いるのがよい。また、コバールを用いてもよい。
この他にフィルタモジュール21のベース部材に樹脂材料を用いてもよい。樹脂材料としては、ポリエーテルイミド、ポリカーボネイト、シクロオレフィンポリマなどを用いることができる。樹脂材料をベース部材とした場合、CANモジュール64はUV接着剤を用いてベース部材に接着することができる。ベース部材として樹脂材料を用いることで、ベース部材にレンズを一括して形成することができ、低コスト化を図ることが期待できる。
次に、裏抜け穴からの接着剤の注入方法についてその原理を説明する。
図7に示されるように、金属ベース71に形成された落とし込み穴72は、上に向いた長方形の開口を有し、その開口から垂直に下りる内壁73を経て、長方形の底部74に至る。その底部74の中央に底部より狭い長方形の裏抜け穴75が形成されている。光学フィルタアセンブリ76は、直方体であり、上から見ると、落とし込み穴72の開口より狭く、底部74より広い長方形である。また、ここでは、光学フィルタアセンブリ76の高さが落とし込み穴72の深さより大きく、光学フィルタアセンブリ76を底部74に置くと、光学フィルタアセンブリ76の頂部が金属ベース71の上面より上に位置するものとする。
図7には、一例として寸法が記入されている。すなわち、落とし込み穴72の縦方向幅1.2mm、光学フィルタアセンブリ76の縦方向幅1mm、落とし込み穴72の横方向幅3.2mm、光学フィルタアセンブリ76の横方向幅3.0mm、落とし込み穴72の深さ2mm、光学フィルタアセンブリ76の高さ2.2mm、裏抜け穴75の横方向幅2.0mmである。この場合、落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間の幅は、0.2mmということになるが、毛管現象を応用するためには落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間の幅は0.5mm以下が好ましい。
上から見たときの光学フィルタアセンブリ76の外周の長さをaとし、落とし込み穴72の周の長さをbとする。裏抜け穴75から液状の接着剤77が注入され、その接着剤77が毛管現象により落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間に流れ込むとき、金属ベース71と接着剤77との間の表面張力により働く単位長さ当たりの力をf1とし、光学フィルタアセンブリ76と接着剤77との間の表面張力により働く単位長さ当たりの力をf2とすると、接着剤77が落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間を上昇する力F1は、
F1=f1×b+f2×a
となる。
一方、裏抜け穴75の周の長さをcとすると、裏抜け穴75において接着剤77が下降する力F2は、
F2=f1×c
である。
よって、
b>c (1)
であれば、
F1>F2
となる。
また、落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間の面積(落とし込み穴72の上面積−光学フィルタアセンブリ76の上面積)をMとし、裏抜け穴75の面積をNとすると、
M<N (2)
であれば、
F1/M>F2/N (3)
であるので、パスカルの原理により、接着剤77は裏抜け穴75から落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間へ移動する。
まとめると、式(1)及び式(2)が満足されれば、式(3)が成立するので、接着剤77は裏抜け穴75から落とし込み穴72と光学フィルタアセンブリ76との隙間へ移動する。なお、式(1)が満足されればf2×a>0なので、F1>F2となる。従って、f2×aの項はb>cである限り考慮しなくてもよい。よって、f2とaには言及しない。
用いた接着剤77は、アクリル系樹脂であり、粘度は440cpである。この他に接着剤77としては、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂などがある。作業温度は20℃〜40℃が好ましい。
図7に示したメニスカス(接着剤77の大気との界面)は、接着剤77が移動している途中のメニスカスである。この状態では、F1>F2であるため、接着剤77は上方への移動を続ける。このとき、金属ベース71と接着剤77との間の表面張力により働く単位長さ当たりの力f1が直上を向いており、水平方向成分を持たず、光学フィルタアセンブリ76と接着剤77との間の表面張力により働く単位長さ当たりの力f2も直上を向いており、水平方向成分を持たない。
図8に示したメニスカスは、接着剤77が最も上に移動したときのメニスカスである。この状態では、力f1及び力f2はそれぞれcosα、cosβの水平成分を有し、図7の状態に比べると力f1及び力f2の上向き成分は小さい。これにより、F1≒F2となり接着剤77の移動が止まり、図8に示したメニスカスで安定する。
本発明の一実施形態を示すフィルタモジュールの図であり、(a)は縦断面図、(b)は側断面図である。 本発明の他の実施形態を示すフィルタモジュールの図であり、(a)は側断面図、(b)は平面図である。 本発明の他の実施形態を示すフィルタモジュールの側断面図である。 (a)は光学フィルタアセンブリの側面視構造図、(b)は多層膜フィルタの斜視図である。 光学フィルタアセンブリの平面視による劣化イメージ図である。 本発明の一実施形態を示す光モジュールの図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるAA線側断面図である。 本発明における接着剤の注入方法を考察するための図である。 本発明における接着剤の注入方法を考察するための図である。
符号の説明
1 光学フィルタアセンブリ
2 金属ベース
3、23 落とし込み穴
4 接着剤
25 裏抜け穴

Claims (6)

  1. 多層膜フィルタと透明部材とを貼り合わせ面で貼り合わせてなる光学フィルタアセンブリと、その光学フィルタアセンブリを落とし込むために金属ベースに形成された落とし込み穴と、その落とし込み穴の内側面と上記光学フィルタアセンブリの側面との間に上記貼り合わせ面の縁が完全に覆われるように充填された接着剤とを有することを特徴とするフィルタモジュール。
  2. 上記金属ベースには、上記落とし込み穴から上記金属ベース裏側に抜ける裏抜け穴が形成され、上記接着剤は、この裏抜け穴又は上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリの隙間から注入されて上記落とし込み穴の内側面と上記光学フィルタアセンブリの側面との間に浸み込まされたことを特徴とする請求項1記載のフィルタモジュール。
  3. 上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリの隙間に生じる上記接着剤の液面の曲率が上記裏抜け穴に生じる上記接着剤の液面の曲率よりも大きいことを特徴とする請求項2記載のフィルタモジュール。
  4. 上記光学フィルタアセンブリの入出射光軸上に配置する光電素子を搭載したCANモジュールが、請求項1又は2記載のフィルタモジュールに固定されたことを特徴とする光モジュール。
  5. 上記落とし込み穴の周の長さをbとし、上記裏抜け穴の周の長さをcとしたとき、
    b>c
    であることを特徴とする請求項2又は3記載のフィルタモジュール。
  6. 上記落とし込み穴と上記光学フィルタアセンブリとの隙間の面積をMとし、上記裏抜け穴の面積をNとしたとき、
    M<N
    であることを特徴とする請求項2,3,5いずれか記載のフィルタモジュール。
JP2006248264A 2005-11-09 2006-09-13 フィルタモジュール及び光モジュール Expired - Fee Related JP4899736B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248264A JP4899736B2 (ja) 2005-11-09 2006-09-13 フィルタモジュール及び光モジュール
US11/593,642 US7518795B2 (en) 2005-11-09 2006-11-07 Filter module, optical module and method for fabricating the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324834 2005-11-09
JP2005324834 2005-11-09
JP2006248264A JP4899736B2 (ja) 2005-11-09 2006-09-13 フィルタモジュール及び光モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007156423A true JP2007156423A (ja) 2007-06-21
JP4899736B2 JP4899736B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=38003458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006248264A Expired - Fee Related JP4899736B2 (ja) 2005-11-09 2006-09-13 フィルタモジュール及び光モジュール

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7518795B2 (ja)
JP (1) JP4899736B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132010A (ja) * 1984-07-25 1986-02-14 Toshiba Corp 光合分波器
JPS61259209A (ja) * 1985-05-14 1986-11-17 Toshiba Corp 光学部品の気密封止方法
JPH0393000U (ja) * 1990-01-08 1991-09-20
JP2002023032A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Olympus Optical Co Ltd 光学部材の接着構造
JP2004085912A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Hitachi Cable Ltd 光伝送モジュール
JP2004334048A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Sony Corp 光学装置、レンズ鏡筒及び撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313140A (ja) 2001-04-13 2002-10-25 Mitsui Chemicals Inc 透明導電性フィルム及び光学フィルター並びにその製造方法
JP3979396B2 (ja) * 2003-03-07 2007-09-19 住友電気工業株式会社 光モジュール及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132010A (ja) * 1984-07-25 1986-02-14 Toshiba Corp 光合分波器
JPS61259209A (ja) * 1985-05-14 1986-11-17 Toshiba Corp 光学部品の気密封止方法
JPH0393000U (ja) * 1990-01-08 1991-09-20
JP2002023032A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Olympus Optical Co Ltd 光学部材の接着構造
JP2004085912A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Hitachi Cable Ltd 光伝送モジュール
JP2004334048A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Sony Corp 光学装置、レンズ鏡筒及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20070103770A1 (en) 2007-05-10
US7518795B2 (en) 2009-04-14
JP4899736B2 (ja) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101458370B (zh) 光模块
JP5250691B2 (ja) 蓋体
JP4122161B2 (ja) 面発光装置
US7235774B2 (en) Optical module
JP2013178529A (ja) 光学的アセンブリ
JP2017194565A (ja) 光通信モジュール及びその製造方法
US8744223B2 (en) Array-type photo module
JP4982469B2 (ja) 光モジュール
JP4899736B2 (ja) フィルタモジュール及び光モジュール
CN108459383B (zh) 一种光耦合模块与光纤连接器
JP2008226378A (ja) 半導体デバイス、その製造方法および光ピックアップモジュール
WO2011117807A1 (en) Optical couplers and optically coupled devices
JP3929968B2 (ja) 光コネクタ
JP3936330B2 (ja) 光コネクタおよびその製造方法
CN110895362B (zh) 光纤模块
JP2003207662A (ja) 光合分波器
JP2018097032A (ja) 光レセプタクル、光モジュールおよび光モジュールの製造方法
JP2005352256A (ja) 一心双方向光送受信モジュール用光部品及び一心双方向光送受信モジュール
JP2017015838A (ja) 光デバイスパッケージおよび光スイッチ
TWI680318B (zh) 光纖模塊
JP2005107157A (ja) 光分合波器
JP7191373B2 (ja) 光学装置、分光センサモジュール、撮像モジュール、及び光学装置の製造方法
JP2819861B2 (ja) 光デバイス
WO2022244230A1 (ja) 光モジュール
JP2009165110A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4899736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees