JP3655530B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)等の光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置のフレーム上で光学部品の角度位置を調整するための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド装置には、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するフレームと、このフレームとレンズホルダとの間に発生させた磁力によって対物レンズをトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する磁気駆動回路とが構成されている。
【0003】
この種の光ヘッド装置では、一般に、フレーム上に各種の光学部品が搭載されている。たとえば、図1に示すものでは、フレーム3上に、DVD用のレーザダイオード4、CD用のレーザダイオード5、導光系20、立ち上げミラー8、コリメートレンズ7、センサレンズ10、光検出器11が搭載されている。
【0004】
また、フレーム3上において、CD用レーザダイオード5の前方位置には、回折格子12も搭載されている。この回折格子12は、所定の回折特性が付与されており、CD用レーザダイオード5から出射されたレーザ光を3ビームに分割してトラッキングエラー検出用に用いる。このため、回折格子12については、それを光軸周りに回転させて角度調整(グレーティング調整)を行う必要がある。このような角度調整は、回折格子12をフレーム上に搭載した状態で再生信号をモニターし、このモニター結果を見ながら回折格子12を光軸L20回りに回転させてグレーティング調整を行う。
【0005】
このようなグレーティング調整を行うために、図3(A)に示すように、グレーティグレンズ12が固着された円筒状のホルダ50の下面には、ホルダ50を光軸L20周りに回転させるための角度調整用の治具が差し込まれる治具差し込み穴51が溝状に形成されている。これに対して、フレーム3には、円筒状のホルダ30の側面部を受けてこのホルダ30が光軸L20周りに回転するときのガイド面となる受け面31が形成されている。また、フレーム3においてホルダ50の真下位置には、フレーム3の下側から角度調整用の治具の偏芯軸をホルダ50の治具差し込み穴51に通す治具挿通穴32が形成されている。
【0006】
ここで、治具差し込み穴51は、従来、光軸L20に対して直交するようにホルダ50を切断したとき、図6(A)に示すように、幅の等しいストレートな穴として形成されている。このような治具差し込み穴51を利用してホルダ50を光軸L20周りに回転させるときには、角度調整用の治具60の偏芯軸61を治具差し込み穴51に差し込み、この状態から治具60を軸線L0周りに回転させる。その結果、図6(B)に示すように、偏芯軸61は、治具60の軸線L0から遠ざかるので、ホルダ50の治具差し込み穴51の内壁に当り、レンズホルダ50を、矢印Aで示すように、光軸L20周りに回転させる。このとき、回折格子12も光軸L20周りに回転するので、回折格子12に対するグレーティング調整を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ヘッド装置において、光軸L20に対して直交する断面で治具差し込み穴51をみたとき、この治具差し込み穴51は、深さ方向で等しい溝幅を有しているため、偏芯軸61が長い場合には、ホルダ50が光軸L20周りに回転して治具差し込み穴51が傾くほど、偏芯軸61がホルダ50に突き当たるのは治具差し込み穴51の奥の方、すなわち、光軸L20にかなり近い位置となる。従って、ホルダ50の回転中心(光軸L20)から短い距離の所に力を加えることになるので、ホルダ50を回転させるのに大きなトルクが必要であるという問題点がある。
【0008】
そこで、図7(A)に示すように、偏芯軸61を短くする方法が考えられるが、偏芯軸61が短い場合には、図7(B)に示すように、ホルダ50をわずかに回転させただけで偏芯軸61が治具差し込み穴51から抜け出てしまうので、ホルダ50の角度位置を調整できる範囲がかなり狭くなってしまうという問題点がある。
【0009】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、光学部品の角度調整を小さなトルクで、かつ、十分な範囲で行うことのできる光ヘッド装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するフレームと、該フレーム上で光軸周りの調整が必要な光学部品とを有する光ヘッド装置において、前記光学部品には、該光学部品を光軸周りに回転させたときに摺動面となる円筒部と、前記光学部品の外周面には該光学部品を光軸周りに回転させるための治具が差し込まれる治具差し込み穴とが形成されている一方、前記フレームには、前記円筒部を受けて前記光学部品が光軸周りに回転するときのガイド面となる受け面が形成され、前記治具差し込み穴は、前記光軸に対して直交する方向に切断したときの断面において開口縁よりも当該光学部品の回転中心側の方で幅が広くなっていることを特徴とする。
【0011】
本発明において、前記光学部品の治具差し込み穴に治具を差し込んでこの治具を光軸に対して直交する方向に移動させると、治具は、治具差し込み穴内で前記光学部品に当接してこの光学部品を光軸周りに回転させる。このとき、治具差し込み穴は、光軸に対して直交する方向に切断したときの断面において開口縁よりも当該光学部品の回転中心側の方で幅が広くなっているため、治具と光学部品とが接する部分は、治具差し込み穴の開口縁の部分であり、この部分であれば、光学部品の回転中心から離れている。このため、小さなトルクで光学部品を光軸周りに回転させることができる。従って、治具として、たとえば回転体の中心からずれた位置で偏芯軸が直立しているような簡単な構成のものを用いることができ、このような治具であれば、光学部品の角度調整を容易に行うことができる。しかも、本発明では、治具差し込み穴内への治具の差し込み深さが長くても、治具と光学部品とが接する部分は、治具差し込み穴の開口縁の部分であるため、トルクの増大を招かない。それ故、治具が治具差し込み穴内に深く入り込んだ構造を採用でき、このような構造によれば、光学素子が光軸周りに大きく回転しても、治具は治具差し込み穴内から抜け出ることがないので、角度調整範囲が広い。
【0012】
本発明において、前記治具差し込み穴の奥端面は、中央部分が前記光学部品の回転中心に向かって凹んでいることが好ましい。このように構成すると、治具が治具差し込み穴内に深く入り込んだ構造を採用して角度調整範囲を広く設定しても、治具の先端部が治具差し込み穴の奥端面と干渉することがない。
【0013】
本発明において、前記光学部品は、光学素子自身に前記円筒部および前記治具差し込み穴が形成されている構成であってもよいが、前記光学部品が光学素子を保持する円筒状のホルダとを備え、該ホルダの外周面が前記円筒部として前記受け面で支持されている構成であってもよい。
【0014】
本発明において、光ヘッド装置で光軸周りの調整が必要な光学部品としては、例えば回折格子がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。
【0016】
(全体構成)
図1は、CD、CD−R、およびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の要部の平面図である。図2は、この光ヘッド装置の光学系の要部を模式的に示す縦断面図である。
【0017】
図1および図2に示すように、光ヘッド装置1は金属製あるいはプラスチック製のフレーム3を有している。このフレーム3は、機器に対して相互に平行となるように取り付けた2本のガイドシャフト2A、2Bが連結部301、302、303に通されていることにより、ガイドシャフト2A、2Bに沿って移動可能である。このフレーム3上には、以下に説明する光学系が構成されている。
【0018】
光ヘッド装置1の光学系は、第1のレーザ光L1を出射するDVD用のレーザダイオード4と、第2のレーザ光L2を出射するCD用のレーザダイオード5とを備え、各レーザダイオード4、5から出射された第1および第2のレーザ光L1、L2を共通光路6に導き、この共通光路6を利用してCD、CD−R、およびDVDの全ての記録再生を行うことができるようになっている。
【0019】
共通光路6は、フレーム3上に搭載された光検出器11、センサレンズ10、導光系20、コリメートレンズ7、および立ち上げミラー8と、立ち上げミラー8の上方に配列された対物レンズ9とによって規定されている。
【0020】
DVD用レーザダイオード4はDVDの記録再生用であり、波長650nmあるいは635nmの第1のレーザ光L1を出射する。一方、CD用レーザダイオード5は、CDおよびCD−Rの記録再生用であり、波長780〜800nmの第2のレーザ光L2を出射する。レーザダイオード4、5は、共通光路6の導光系20の同一の側において、相互の光軸L10、L20が平行となるように配列されている。ここに図示の例では、DVD用レーザダイオード4の方がCD用レーザダイオード5よりも光検出器11の側に配置されている。
【0021】
DVD用レーザダイオード4から出射された第1のレーザ光L1は直接、導光系20に入射する。一方、CD用レーザダイオード5から出射された第2のレーザ光L2は、回折格子12を介して導光系20に入射する。
【0022】
回折格子12は、所定の回折特性が付与されており、CD用レーザダイオード5から出射された第2のレーザ光L2を3ビームに分割する。このようにCDおよびCD−Rの記録再生用の第2のレーザ光L2を3つのレーザビームに分割することにより、周知の3ビーム法によってトラッキングエラー検出を行う。
【0023】
ここで、DVD用のレーザダイオード4は、フレーム3に形成されている穴305の入口部分に配置され、この穴305を通して第1のレーザ光L1を導光系20に出射する。CD用のレーザダイオード5は、フレーム3に形成されている穴306の入口部分に配置され、この穴306を通して第2のレーザ光L2を回折格子12を介して導光系20に出射する。また、CD用のレーザダイオード5は、それが固着されたヒートシンク40がフレーム3の側面313に対して接着材310により接着固定されていることにより、フレーム3に搭載されている。
【0024】
導光系20は、部分反射面を備えたハーフミラー21と、部分反射面を備えたプリズム22とから構成されている。ハーフミラー21は、その部分反射面がレーザダイオード4から出射された第1のレーザ光L1の光軸L10に対して45度傾斜した状態となるように配置されている。プリズム22は、その部分反射面がレーザダイオード5から出射された第2のレーザ光L2の光軸L20に対して45度傾斜した状態となるように配置されている。
【0025】
このように構成した本例の光ヘッド装置1において、ハーフミラー21に入射するDVD用の第1のレーザ光L1は、ハーフミラー21の部分反射面によってほぼ半分の光成分が反射され、反射光は、その光軸が90度折り曲げられてプリズム22の部分反射面に入射する。そして、この部分反射面に入射したレーザ光L1の大部分はそのまま透過して立ち上げミラー8に向かう。一方、プリズム22に入射するCD用の第2のレーザ光L2は、プリズム22の部分反射面によってほぼ半分の光成分が反射され、その光軸が90度折り曲げられて立ち上げミラー8に入射する。このようにハーフミラー21およびプリズム22で構成される導光系20によって第1および第2のレーザ光L1、L2が共に共通光路6に導かれる。
【0026】
導光系20によって共通光路6に導かれたDVD用のレーザ光L1、およびCD用のレーザ光L2は、立ち上げミラー8によって直角に反射された後、コリメートレンズ7によって平行光束に変換される。平行光束とされたレーザ光L1、L2は、対物レンズ9に導かれ、この対物レンズ9を介して、DVD用のレーザ光L1は光記録媒体であるDVDの記録面に光スポットとして集光する。また、CD用のレーザ光L2は光記録媒体であるCDあるいはCD−Rの記録面に光スポットとして集光する。
【0027】
光記録媒体で反射したレーザ光L1、L2の戻り光は、対物レンズ9、コリメートレンズ7、および立ち上げミラー8を戻り、再び導光系20に戻る。これらの戻り光のうち、DVD用のレーザ光L1の戻り光は、大部分がプリズム22の部分反射面をそのまま透過してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー21の部分反射面を通ってその半分が透過してセンサレンズ10に入射する。一方、CD用のレーザ光L2の戻り光は、プリズム22の部分反射面を通ってその半分が透過してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー21の部分反射面をそのまま透過してセンサレンズ10に入射する。その後、各戻り光は、センサレンズ10を通って共通の光検出器11に集光する。
【0028】
ここで、センサレンズ10は、双方のレーザ光L1、L2の戻り光に対して非点収差を発生させるためのレンズである。このため、光検出器11によって検出されるDVD用のレーザ光L1、およびCD用のレーザ光L2の戻り光は、センサレンズ10を通ることにより非点収差が付与される。このため、周知の通り、光検出器11に4分割受光素子を形成することにより、これらの受光素子の光電流量からフォーカシング補正を行うことができる。
【0029】
本形態において、センサーレンズ10は、フレーム3に形成されている穴307の出口部分に配置され、この穴307を通してハーフミラー21を透過してきた光を検出する。また、センサーレンズ10の後方において、光検出器11が実装された回路基板110は、フレーム3の側面311に対して接着材312により接着固定され、それにより光検出器11はフレーム3に搭載されている。
【0030】
このように構成した光ヘッド装置1において、対物レンズ9をフォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置70は、対物レンズ9を保持したレンズホルダ71を有している。このレンズホルダ71は、円筒状の胴部72と、この胴部72の内側に形成された円筒状の軸受け部73を備えている。胴部72の外周面には一対のトラッキング駆動用コイル81と、一対のフォーカシング駆動用コイル82が構成されている。
【0031】
また、フレーム3に保持されているホルダ支持部材35の底壁からは支軸91が直立し、この支軸91はレンズホルダ71の軸受け部73の内側に差し込まれている。ホルダ支持部材35には外壁356および内壁357が形成され、外壁356にはトラッキング用駆動コイル80と対峙してトラッキング磁気回路を構成する一対のトラッキング用駆動マグネット83が取り付けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91の回りに回転させ、トラッキングエラー補正を行うことができる。
【0032】
また、外壁356にはフォーカシング用駆動コイル82に対峙してフォーカシング磁気回路を構成する一対のフォーカシング用駆動マグネット84が取り付けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91の軸線方向に移動させ、フォーカシングエラー補正を行うことができる。
【0033】
なお、レンズホルダ71には、ホルダ支持部材35の切り起こし部359に途中位置が支持されたフレキシブル基板77が接続されている。
【0034】
(回折格子に対する角度調整機構)
図3(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置1のフレーム3において、回折格子12を角度調整するための機構を示す斜視図、およびこの回折格子12を保持するホルダ50の光出射側端部の断面図である。図4(A)、(B)はそれぞれ、図1に光ヘッド装置1において、本発明を適用した角度調整機構を光軸L20に対して直交する方向で切断したときの断面図、およびこの調整機構においてホルダ50(回折格子12)の角度調整を行う様子を示す断面図である。
【0035】
光ヘッド装置1において、図1に示す回折格子12は、所定の回折特性が付与されており、CD用レーザダイオード5から出射されたレーザ光を3ビームに分割してトラッキングエラー検出用に用いる。このため、回折格子12については、それを光軸周りに回転させて角度調整(グレーティング調整)機構が構成されている。
【0036】
このような角度調整機構として、本形態では、以下の構成が採用されている。まず、回折格子12は、図3(A)に示すように、円筒状のホルダ50の前端面(出射側端面)に固着されて一体の光学部品12′を構成している。また、ホルダ50の下面には、ホルダ50を光軸L20周りに回転させるための角度調整用の治具(後述する)が差し込まれる治具差し込み穴51が溝状に形成されている。これに対して、フレーム3には、円筒状のホルダ30の側面部を受けてこのホルダ30が光軸L20周りに回転したときのガイド面となる受け面31が形成されている。また、フレーム3においてホルダ50の真下位置には、フレーム3の下側から、後述する偏芯軸をホルダ50の治具差し込み穴51に通す治具挿通穴32が形成されている。
【0037】
ここで、フレーム3では、受け面31に隣接する位置に、一段高いばね取り付け部36が形成されており、そこに押さえばね37をねじで止めると、ホルダ50は、押さえばね37によってホルダ3の受け面31に押し付け固定される。また、フレーム3において、受け面31の奥には垂直壁38が形成され、この垂直壁38にホルダ50の光出射側の端面55が突き当たる。また、押さえばね37には、ホルダ3の光入射側の端面56を弾性をもって垂直壁38に向けて押し付ける爪部371が形成されている。このため、受け面31上に搭載されたホルダ50は、垂直壁38と押さえばね37の爪部371とによって光軸L20方向における位置が規定される。
【0038】
なお、ホルダ50の光出射側では、図3(B)に示すように、回折格子12の周りで突出する突起551によって端面55が形成されているので、回折格子12が垂直壁38に直接、接することはない。
【0039】
このように構成した角度調整機構において、本形態では、治具差し込み穴51として、光軸L20に対して直交するようにホルダ50を切断したとき、図4(A)に示すように、開口縁511よりもホルダ50の回転中心(光軸中心L2)側の方で幅が広くなっている台形形状の溝が形成されている。すなわち、開口縁511における治具差し込み穴51の幅をW1とし、その奥端面512における治具差し込み穴51の幅をW2とすると、W1、W2は、下式
W1<W2
を満たしている。
【0040】
このような治具差し込み穴51を利用してホルダ50を光軸L20周りに回転させるときには、角度調整用の治具60の偏芯軸61を治具差し込み穴51に差し込み、この状態から治具60を軸線L0周りに回転させる。その結果、図4(B)に示すように、偏芯軸61は、治具60の軸線L0から遠ざかるのでホルダ50の治具差し込み穴51の内側に当り、レンズホルダ50を、矢印Aで示すように、光軸L20周りに回転させる。このとき、回折格子12も光軸L20周りに回転するので、回折格子12に対するグレーティング調整を行うことができる。
【0041】
ここで、治具差し込み穴51は、光軸L20に対して直交する方向に切断したときの断面において開口縁511よりもホルダ50の回転中心(光軸L20)の側の方で幅が広くなっているため、偏芯軸61とホルダ50とが接する部分は、常に、治具差し込み穴51の開口縁511の部分であり、この部分であれば、ホルダ50の回転中心(光軸L20)から離れている。このため、常に小さなトルクでホルダ50(回折格子12)を光軸L20周りに回転させることができる。従って、治具60として、回転ディスク63の回転中心軸L0からずれた位置で偏芯軸61が直立しているような簡単な構成のものを用いることができ、このような治具60であれば、ホルダ50(回折格子12)の角度調整を容易に行うことができる。しかも、本形態では、治具差し込み穴51内への治具60(偏芯軸61)の差し込み深さが長くても、偏芯軸61とホルダ50とが接する部分は、治具差し込み穴51の開口縁511の部分であり、トルクの増大を招かない。それ故、治具60が治具差し込み穴51内に深く入り込んだ構造を採用でき、このような構造によれば、ホルダ50(回折格子12)が光軸L20周りに大きく回転しても、治具60の偏芯軸61は治具差し込み穴51内から抜け出ることがないので、角度調整範囲が広い。
【0042】
(その他の実施の形態)
なお、治具60の偏芯軸61が治具差し込み穴51の内側にさらに深く入り込んだ構造を採用することにより、角度調整範囲をさらに広く設定する場合には、図5に示すように、治具差し込み穴51の奥端面612をホルダ50(回折格子12)の光軸L20に向かって円弧状に凹ませれば、治具60の偏芯軸61と治具差し込み穴51の内面とが干渉することがない。
【0043】
また、上記形態では、回折格子12とホルダ50とを一体にした部品を例に説明したが、回折格子12の他にも、光軸周りの角度調整が必要な光学部品に対して本発明を適用することができる。
【0044】
さらに、回折格子12(光学素子)とホルダ50とを一体にした部品に限らず、フレーム3に対して光学素子が直接、搭載されている部分に対して本発明を適用してもよく、この場合には、光学素子自身に治具差し込み穴を形成すればよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ヘッド装置では、光学部品を光軸周りに回転させる治具を差し込むための治具差し込み穴は、開口縁よりも回転中心側の方で幅が広くなっているため、治具と光学部品とが接する部分は、治具差し込み穴の開口縁の部分であり、この部分であれば、光学部品の回転中心から離れている。このため、小さなトルクで光学部品を光軸周りに回転させることができる。従って、角度調整用の治具として、たとえば回転体の中心からずれた位置で偏芯軸が直立しているようなものを用いることができ、このような治具であれば、光学部品の角度調整を容易に行うことができる。しかも、治具差し込み穴内への治具の差し込み深さが長くてもトルクの増大を招かないので、治具が治具差し込み穴内に深く入り込んだ構造を採用でき、このような構造によれば、光学素子が光軸周りに大きく回転しても、治具は治具差し込み穴内から抜け出ることがないので、角度調整範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ヘッド装置の要部の平面図である。
【図2】図1に示す光ヘッド装置の光学系の要部を模式的に示す縦断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置のフレームにおいて、回折格子を角度調整するための機構を示す斜視図、および回折格子を保持するホルダの光出射側端部の断面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置において、本発明を適用した角度調整機構を光軸に対して直交する方向で切断したときの断面図、およびこの調整機構においてホルダ(回折格子)の角度調整を行なっている様子を示す断面図である。
【図5】図1に光ヘッドにおいて、本発明を適用した別の角度調整機構を光軸に対して直交する方向で切断したときの断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置において、従来の角度調整機構を光軸に対して直交する方向で切断したときの断面図、およびこの調整機構においてホルダ(回折格子)の角度調整を行なっている様子を示す断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置において、別の従来の角度調整機構を光軸に対して直交する方向で切断したときの断面図、およびこの調整機構においてホルダ(回折格子)の角度調整を行なっている様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置
2A、2B ガイドシャフト
3 フレーム
4 DVD用のレーザダイオード
5 CD用のレーザダイオード
6 共通光路
7 コリメートレンズ
8 立ち上げミラー
9 対物レンズ
10 センサレンズ
11 光検出器
12 回折格子(光学素子)
12′ 光学部品
20 導光系
21 ハーフミラー
22 プリズム
35 ホルダ支持部材
31 ホルダを受けるフレームの受け面
32 治具挿通穴
36 ばね取り付け部
37 押さえばね
38 垂直壁
50 円筒状のホルダ
51 治具差し込み穴
55 ホルダの光出射側の端面
56 ホルダ3の光入射側の端面
60 角度調整用の治具
61 治具の偏芯軸
63 治具の回転ディスク
70 対物レンズ駆動装置
71 レンズホルダ
72 レンズホルダの胴部
73 レンズホルダの軸受け部
81 トラッキング駆動用コイル
82 フォーカシング駆動用コイル
83 トラッキング用駆動マグネット
84 フォーカシング用駆動マグネット
91 支軸
305、307、308 光を通すためのフレームの穴
311、313 フレームの側面
310、312 接着材
356 ホルダ支持部材の外壁
357 ホルダ支持部材の内壁
371 押さえばねの爪部
511 治具差し込み穴の開口縁
512 治具差し込み穴の奥端面
L0 治具の回転中心軸線
L1 第1のレーザ光
L2 第2のレーザ光
L10 第1のレーザ光の光軸
L20 第2のレーザ光の光軸

Claims (4)

  1. 光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するフレームと、該フレーム上で光軸周りの調整が必要な光学部品とを有する光ヘッド装置において、
    前記光学部品には、該光学部品を光軸周りに回転させたときに摺動面となる円筒部と、前記光学部品の外周面には該光学部品を光軸周りに回転させるための治具が差し込まれる治具差し込み穴とが形成されている一方、前記フレームには、前記円筒部を受けて前記光学部品が光軸周りに回転するときのガイド面となる受け面が形成され、
    前記治具差し込み穴は、前記光軸に対して直交する方向に切断したときの断面において開口縁よりも当該光学部品の回転中心側の方で幅が広くなっていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記治具差し込み穴の奥端面は、中央部分が前記光学部品の回転中心に向かって凹んでいることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記光学部品は、光学素子を保持する円筒状のホルダとを備え、
    該ホルダの外周面が前記円筒部として前記受け面で支持されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記光学部品は、回折格子を備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
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