JP2001291272A - 光ヘッド装置およびその製造方法 - Google Patents

光ヘッド装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001291272A
JP2001291272A JP2000104266A JP2000104266A JP2001291272A JP 2001291272 A JP2001291272 A JP 2001291272A JP 2000104266 A JP2000104266 A JP 2000104266A JP 2000104266 A JP2000104266 A JP 2000104266A JP 2001291272 A JP2001291272 A JP 2001291272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
frame
head device
optical
optical head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000104266A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Hanaoka
淳裕 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000104266A priority Critical patent/JP2001291272A/ja
Publication of JP2001291272A publication Critical patent/JP2001291272A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームに対して光学部品を高い精度で接着
固定することのできる光ヘッド装置、およびその製造方
法を提供すること。 【解決手段】 光ヘッド装置1において、フレーム3と
光検出器11との接着固定部分では、フレーム3の側面
311には、接着剤310を溜める接着剤保持用凹部3
15が形成されている。このため、接着剤保持用凹部3
15の内部に未硬化の光硬化性の接着剤310を所定量
だけ吐出すると、接着剤310は、形が揃った状態にな
るので、光検出器11を正確な位置に固定することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディス
ク)等の光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド
装置およびその製造方法に関するものである。さらに詳
しくは、光ヘッド装置のフレームに対する光学部品の接
着技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等の光記録媒体の記録、再
生に用いられる光ヘッド装置には、光源からの出射光を
光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホ
ルダと、このレンズホルダをフォーカシング方向および
トラッキング方向に移動可能に支持するフレームと、こ
のフレームとレンズホルダとの間に発生させた磁力によ
って対物レンズをトラッキング方向およびフォーカシン
グ方向に駆動する磁気駆動回路とが構成されている。
【0003】この種の光ヘッド装置のうち、たとえば、
CD、CD−R、およびDVDのいずれについても記録
再生を行う光ヘッド装置では、図10に示すように、D
VD用のレーザダイオード4から出射された第1のレー
ザ光L1は、ハーフミラー21の部分反射面によってほ
ぼ半分の光成分が反射され、反射光は、その光軸が90
度折り曲げられてプリズム22の部分反射面に入射す
る。そして、この部分反射面に入射したレーザ光L1の
大部分はそのまま透過して立ち上げミラー8に向かう。
一方、CD用のレーザダイオード5から出射された第2
のレーザ光L2は、プリズム22の部分反射面によって
ほぼ半分の光成分が反射され、その光軸が90度折り曲
げられて立ち上げミラー8に入射する。このようにハー
フミラー21およびプリズム22で構成される導光系2
0によって第1および第2のレーザ光L1、L2が共に
共通光路6に導かれる。
【0004】導光系20によって共通光路6に導かれた
DVD用のレーザ光L1、およびCD用のレーザ光L2
は、立ち上げミラー8によって直角に反射された後、コ
リメートレンズ7によって平行光束に変換される。平行
光束とされたレーザ光L1、L2は、対物レンズ9に導
かれ、この対物レンズ9を介して、DVD用のレーザ光
L1は光記録媒体であるDVDの記録面に光スポットと
して集光する。また、CD用のレーザ光L2は光記録媒
体であるCDあるいはCD−Rの記録面に光スポットと
して集光する。
【0005】また、光記録媒体で反射したレーザ光L
1、L2の戻り光は、対物レンズ9、コリメートレンズ
7、および立ち上げミラー8を戻り、再び導光系20に
戻る。これらの戻り光のうち、DVD用のレーザ光L1
の戻り光は、大部分がプリズム22の部分反射面をその
まま透過してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフ
ミラー21の部分反射面を通ってその半分が透過してセ
ンサレンズ10に入射する。一方、CD用のレーザ光L
2の戻り光は、プリズム22の部分反射面を通ってその
半分が透過してハーフミラー21に戻る。そして、ハー
フミラー21の部分反射面をそのまま透過してセンサレ
ンズ10に入射する。その後、各戻り光は、センサレン
ズ10を通って共通の光検出器11に集光する。
【0006】このようにして、第1のレーザ光L1と第
2のレーザ光L2との間で光学系を共通化した光ヘッド
装置1では、DVD用のレーザダイオード4、CD用の
レーザダイオード5、および光検出器11の間には、各
光軸方向およびこれらの光軸方向に直交する方向のいず
れについても所定の位置関係をもって固定されている必
要がある。それ故、これらの光学部品をフレーム3に固
定するときには、まず、DVD用のレーザダイオード4
をフレーム3に接着固定した後、受光信号をモニターし
ながら光検出器11をフレーム3の側面311に接着剤
310で接着固定する。次に、光検出器11で受光信号
をモニターしながら、CD用のレーザダイオード5をフ
レーム3の側面313に接着剤312で接着固定する。
【0007】ここで、特開平1−102509号公報に
開示のように、接着するもの同士の間に隙間を空け、そ
こに接着剤310、312を充填する構造を採用すれ
ば、光検出器11およびCD用のレーザダイオード5の
いずれについても、各光軸方向およびこれらの光軸方向
に直交する2方向のいずれについても最適な位置に固定
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した従来の光ヘッド装置1、あるいは特開平1−1
02509号公報に開示の技術では、ディスペンサーに
よって接着剤310、312の量を制御しながらフレー
ム3に光検出器11やCD用のレーザダイオード5を接
着固定しても、そこに塗布した後の接着剤310、31
2の形まで制御できないため、光検出器11やCD用の
レーザダイオード5の固定位置や姿勢にばらつきが発生
するという問題点がある。しかも、接着剤310、31
2は、硬化するときに収縮するのを避けることができな
いため、1つの光学部品に対して複数箇所に塗布した接
着剤3210、312の形状がそれぞれ異なると、接着
剤3210、312が光検出器11やCD用のレーザダ
イオード5を引っ張ろうとする力のバランスが崩れて光
検出器11やCD用のレーザダイオード5の位置がずれ
てしまうという問題点がある。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
フレームに対して光学部品を高い精度で接着固定するこ
とのできる光ヘッド装置、およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束
させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズ
ホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に
移動可能に支持するフレームと、該フレームに対して接
着剤により固定された光学部品とを有する光ヘッド装置
において、前記フレームにおける前記光学部品の接着領
域には、前記接着剤を溜める接着剤保持用凹部が形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】このような光ヘッド装置の製造方法におい
て、前記光学部品を前記フレームに対して前記接着剤に
より固定する工程では、前記接着剤保持用凹部の内部に
未硬化の接着剤を供給した後、該未硬化の接着剤に対し
て前記光学部品を接触させ、しかる後に当該接着剤を硬
化させる。その結果、前記接着剤保持用凹部の内部に未
硬化の接着剤を供給したとき、フレームに対して供給さ
れた未硬化の接着剤のうち、前記接着剤保持用凹部の内
部の接着剤は、この接着剤保持用凹部の形状に従って所
定の形で溜まり、そこから盛り上がった部分も、接着剤
保持用凹部に溜まっている部分の形の影響を受けて所定
の形状で盛り上がるので、接着剤の形が揃う。それ故、
接着剤の供給量さえ管理すれば、光学部品を高い位置精
度でフレームに接着固定することができる。
【0012】本発明は、前記接着剤保持用凹部は、1つ
の前記光学部品に対して少なくとも2箇所、形成されて
いるときに効果的である。すなわち、複数箇所に接着剤
を供給しても接着剤の盛り上がり形状が揃っているの
で、接着剤の供給量さえ管理すれば、光学部品を高い位
置精度でフレームに接着固定することができる。
【0013】本発明において、前記光学部品は、例え
ば、前記光源としての発光素子および前記光記録媒体か
らの戻り光を受光する受光素子のうちの少なくとも一方
の光学素子を備えている。
【0014】本発明において、前記接着剤保持用凹部
は、内底面と内側面との境界部分が湾曲形状になってい
ることが好ましい。このように構成すると、接着剤保持
用凹部の内部に空気が残らないので、接着剤保持用凹部
から盛り上がる接着剤の量を揃えることができる。従っ
て、接着剤の盛り上がり形状が揃っているので、接着剤
の供給量さえ管理すれば、光学部品を高い位置精度でフ
レームに接着固定することができる。ここで、前記接着
剤保持用凹部は、内周面の断面形状が略楕円の一部、あ
るいは略長円の一部になっていることが好ましい。この
ように構成すると、完全な真円の円弧である場合と違っ
て、接着剤が硬化した後の応力が一点に集中しないの
で、光学部品を高い位置精度でフレームに接着固定する
ことができ、かつ、剥離現象などが発生しないため、接
着部分の信頼性が向上する。
【0015】本発明において、前記光学部品の接着領域
は、前記フレームの端面であり、前記接着剤保持用凹部
は、前記フレームの当該端面の少なくとも一方の縁に届
くように形成されていることが好ましい。このような接
着剤保持用凹部を形成すると、前記接着剤として光硬化
性の接着剤を用いたとき、接着剤保持用凹部の縁部分か
ら紫外線などを照射して接着剤を硬化させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用した光ヘッド装置を説明する。
【0017】(全体構成)図1は、CD、CD−R、お
よびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の要部の平面
図である。図2は、この光ヘッド装置の光学系の要部を
模式的に示す縦断面図である。
【0018】図1および図2に示すように、光ヘッド装
置1は金属製あるいはプラスチック製のフレーム3を有
している。このフレーム3は、機器に対して相互に平行
となるように取り付けた2本のガイドシャフト2A、2
Bが連結部301、302、303に通されていること
により、ガイドシャフト2A、2Bに沿って移動可能で
ある。このフレーム3上には、以下に説明する光学系が
構成されている。
【0019】光ヘッド装置1の光学系は、第1のレーザ
光L1を出射するDVD用のレーザダイオード4と、第
2のレーザ光L2を出射するCD用のレーザダイオード
5とを備え、各レーザダイオード4、5から出射された
第1および第2のレーザ光L1、L2を共通光路6に導
き、この共通光路6を利用してCD、CD−R、および
DVDの全ての記録再生を行うことができるようになっ
ている。
【0020】共通光路6は、フレーム3上に搭載された
光検出器11、センサレンズ10、導光系20、コリメ
ートレンズ7、および立ち上げミラー8と、立ち上げミ
ラー8の上方に配列された対物レンズ9とによって規定
されている。
【0021】DVD用レーザダイオード4はDVDの記
録再生用であり、波長650nmあるいは635nmの
第1のレーザ光L1を出射する。一方、CD用レーザダ
イオード5は、CDおよびCD−Rの記録再生用であ
り、波長780〜800nmの第2のレーザ光L2を出
射する。レーザダイオード4、5は、共通光路6の導光
系20の同一の側において、相互の光軸L10、L20
が平行となるように配列されている。ここに図示の例で
は、DVD用レーザダイオード4の方がCD用レーザダ
イオード5よりも光検出器11の側に配置されている。
【0022】DVD用レーザダイオード4から出射され
た第1のレーザ光L1は直接、導光系20に入射する。
一方、CD用レーザダイオード5から出射された第2の
レーザ光L2は、回折格子12を介して導光系20に入
射する。
【0023】回折格子12は、所定の回折特性が付与さ
れており、CD用レーザダイオード5から出射された第
2のレーザ光L2を3ビームに分割する。このようにC
DおよびCD−Rの記録再生用の第2のレーザ光L2を
3つのレーザビームに分割することにより、周知の3ビ
ーム法によってトラッキングエラー検出を行う。
【0024】ここで、DVD用のレーザダイオード4
は、フレーム3に形成されている穴305の入口部分に
配置され、この穴305を通して第1のレーザ光L1を
導光系20に出射する。CD用のレーザダイオード5
は、フレーム3に形成されている穴306の入口部分に
配置され、この穴306を通して第2のレーザ光L2を
回折格子12を介して導光系20に出射する。また、C
D用のレーザダイオード5は、それが固着されたヒート
シンク40がフレーム3の側面313に対して接着剤3
10により接着固定されていることにより、フレーム3
に搭載されている。
【0025】導光系20は、部分反射面を備えたハーフ
ミラー21と、部分反射面を備えたプリズム22とから
構成されている。ハーフミラー21は、その部分反射面
がレーザダイオード4から出射された第1のレーザ光L
1の光軸L10に対して45度傾斜した状態となるよう
に配置されている。プリズム22は、その部分反射面が
レーザダイオード5から出射された第2のレーザ光L2
の光軸L20に対して45度傾斜した状態となるように
配置されている。
【0026】このように構成した本例の光ヘッド装置1
において、ハーフミラー21に入射するDVD用の第1
のレーザ光L1は、ハーフミラー21の部分反射面によ
ってほぼ半分の光成分が反射され、反射光は、その光軸
が90度折り曲げられてプリズム22の部分反射面に入
射する。そして、この部分反射面に入射したレーザ光L
1の大部分はそのまま透過して立ち上げミラー8に向か
う。一方、プリズム22に入射するCD用の第2のレー
ザ光L2は、プリズム22の部分反射面によってほぼ半
分の光成分が反射され、その光軸が90度折り曲げられ
て立ち上げミラー8に入射する。このようにハーフミラ
ー21およびプリズム22で構成される導光系20によ
って第1および第2のレーザ光L1、L2が共に共通光
路6に導かれる。
【0027】導光系20によって共通光路6に導かれた
DVD用のレーザ光L1、およびCD用のレーザ光L2
は、立ち上げミラー8によって直角に反射された後、コ
リメートレンズ7によって平行光束に変換される。平行
光束とされたレーザ光L1、L2は、対物レンズ9に導
かれ、この対物レンズ9を介して、DVD用のレーザ光
L1は光記録媒体であるDVDの記録面に光スポットと
して集光する。また、CD用のレーザ光L2は光記録媒
体であるCDあるいはCD−Rの記録面に光スポットと
して集光する。
【0028】光記録媒体で反射したレーザ光L1、L2
の戻り光は、対物レンズ9、コリメートレンズ7、およ
び立ち上げミラー8を戻り、再び導光系20に戻る。こ
れらの戻り光のうち、DVD用のレーザ光L1の戻り光
は、大部分がプリズム22の部分反射面をそのまま透過
してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー2
1の部分反射面を通ってその半分が透過してセンサレン
ズ10に入射する。一方、CD用のレーザ光L2の戻り
光は、プリズム22の部分反射面を通ってその半分が透
過してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー
21の部分反射面をそのまま透過してセンサレンズ10
に入射する。その後、各戻り光は、センサレンズ10を
通って共通の光検出器11に集光する。
【0029】ここで、センサレンズ10は、双方のレー
ザ光L1、L2の戻り光に対して非点収差を発生させる
ためのレンズである。このため、光検出器11によって
検出されるDVD用のレーザ光L1、およびCD用のレ
ーザ光L2の戻り光は、センサレンズ10を通ることに
より非点収差が付与される。このため、周知の通り、光
検出器11に4分割受光素子を形成することにより、こ
れらの受光素子の光電流量からフォーカシング補正を行
うことができる。
【0030】本形態において、センサーレンズ10は、
フレーム3に形成されている穴307の出口部分に配置
され、この穴307を通してハーフミラー21を透過し
てきた光を検出する。また、センサーレンズ10の後方
において、光検出器11が実装された回路基板110
は、フレーム3の側面311に対して接着剤312によ
り接着固定され、それにより光検出器11はフレーム3
に搭載されている。
【0031】このように構成した光ヘッド装置1におい
て、対物レンズ9をフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に駆動する対物レンズ駆動装置70は、対物レ
ンズ9を保持したレンズホルダ71を有している。この
レンズホルダ71は、円筒状の胴部72と、この胴部7
2の内側に形成された円筒状の軸受け部73を備えてい
る。胴部72の外周面には一対のトラッキング駆動用コ
イル81と、一対のフォーカシング駆動用コイル82が
構成されている。
【0032】また、フレーム3に保持されているホルダ
支持部材35の底壁からは支軸91が直立し、この支軸
91はレンズホルダ71の軸受け部73の内側に差し込
まれている。ホルダ支持部材35には外壁356および
内壁357が形成され、外壁356にはトラッキング用
駆動コイル80と対峙してトラッキング磁気回路を構成
する一対のトラッキング用駆動マグネット83が取り付
けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91の
回りに回転させ、トラッキングエラー補正を行うことが
できる。
【0033】また、外壁356にはフォーカシング用駆
動コイル82に対峙してフォーカシング磁気回路を構成
する一対のフォーカシング用駆動マグネット84が取り
付けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91
の軸線方向に移動させ、フォーカシングエラー補正を行
うことができる。
【0034】なお、レンズホルダ71には、ホルダ支持
部材35の切り起こし部359に途中位置が支持された
フレキシブル基板77が接続されている。
【0035】(光学部品の接着固定構造)このように構
成した光ヘッド装置1においては、DVD用のレーザダ
イオード4、CD用のレーザダイオード5、および光検
出器11の間には、各光軸方向およびこれらの光軸方向
に直交する方向のいずれについても所定の位置関係をも
って固定されている必要がある。それ故、これらの光学
部品をフレーム3に固定するときには、まず、DVD用
のレーザダイオード4をフレーム3に接着固定した後、
受光信号をモニターしながら光検出器11をフレーム3
の側面311に接着剤310で接着固定する。次に、光
検出器11で受光信号をモニターしながら、CD用のレ
ーザダイオード5をフレーム3の側面313に接着剤3
12で接着固定する。
【0036】但し、従来の構造では、ディスペンサーに
よって接着剤310、312の量を制御しながらフレー
ム3に光検出器11やCD用のレーザダイオード5を接
着固定しても光検出器11やCD用のレーザダイオード
5の固定位置や姿勢にばらつきが発生しやすいので、本
形態では、光検出器11やCD用のレーザダイオード5
の接着領域を以下のように構成してある。
【0037】図3は、図1に示す光ヘッド装置におい
て、本発明を適用した接着構造として、光検出器11の
フレーム3への接着部分を拡大して示す横断面図であ
る。図4は、図3に示す接着構造を適用したフレーム3
の光検出器11の接着領域を拡大して示す斜視図であ
る。図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図4に示
すフレーム3に対して光検出器11を接着固定する様子
を拡大して示す工程断面図である。図6は、図1に示す
光ヘッド装置において、本発明を適用した接着構造とし
て、CD用のレーザダイオード5のフレーム3への接着
部分を拡大して示す横断面図である。図7は、図6に示
す接着構造を適用したフレーム3のCD用のレーザダイ
オード5の接着領域を拡大して示す斜視図である。図8
(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図7に示すフレー
ム3に対してCD用のレーザダイオード5を接着固定す
る様子を拡大して示す工程断面図である。
【0038】まず、図3に示すように、フレーム3にお
いて、光検出器11を接着固定した側面311には、接
着剤310を溜める接着剤保持用凹部315が形成さ
れ、そこに溜められた接着剤310によって、光検出器
11は回路基板110を介してフレーム3に接着固定さ
れている。ここで、接着剤保持用凹部315の開口断面
は、内底面から内側面にかけて湾曲し、かつ、その内周
面は楕円状あるいは長円状になっており、真円の円弧で
はない。また、図4に示すように、フレーム3の側面3
11において、2列の接着剤保持用凹部315は、いず
れもフレーム3の厚さ方向に溝状に延びて上縁321お
よび下縁322にまで届いている。
【0039】このように構成したフレーム3に対して光
検出器11を接着固定する工程では、まず、図5(A)
に示すように、ディスペンサ−100によって接着剤保
持用凹部315の内部に未硬化の光硬化性の接着剤31
0を所定量だけ吐出すると、図5(B)に示すように、
未硬化の接着剤310のうち、接着剤保持用凹部315
の内部の接着剤310の形状は、接着剤保持用凹部31
5の形状に従って所定の形で溜まり、そこから盛り上が
った部分も、接着剤保持用凹部315に溜まっている部
分の形の影響を受けて所定の形状で盛り上がるので、接
着剤310の形が揃う。次に、光検出器11を光軸方向
およびそれに直交する2方向のいずれについても位置合
わせしながら、図5(C)に示すように、接着剤310
の持ち上がっている部分に光検出器11を保持する回路
基板110を接触させ、この状態で接着剤310に紫外
線を照射して、接着剤310を硬化させる。
【0040】このとき、接着剤保持用凹部315は、フ
レーム3の側面311において上端縁321および下端
縁322の双方に届いているので、未硬化の接着剤31
0に対して紫外線を照射するとき、図4に矢印U1ある
いは矢印Uで示すように、接着剤保持用凹部315の上
端縁321あるいは下端縁322から紫外線を照射する
ことができる。それ故、光検出器11や回路基板110
の影になりそうな部分の接着剤310や接着剤保持用凹
部315内の接着剤310にも紫外線を十分に照射でき
るので、硬化時間を短縮できるとともに、光検出器11
の接着強度を高めることができる。
【0041】このように、本形態では、2箇所に供給し
た接着剤310のいずれについても、接着剤310の供
給量を管理するだけで、盛り上がり形状が揃っているの
で、光検出器11を高い位置精度でフレーム3に接着固
定することができる。
【0042】また、接着剤保持用凹部315は、内底面
と内側面との境界部分が湾曲形状になっているため、接
着剤保持用凹部315の内部に接着剤310を供給した
とき、その内部に空気が残らない。それ故、接着剤保持
用凹部315から盛り上がる接着剤310の量および形
状が揃っているので、接着剤310の供給量さえ管理す
れば、光検出器11を高い位置精度でフレーム3に確実
に接着固定することができる。
【0043】しかも、接着剤保持用凹部315の開口断
面は楕円状あるいは長円状になっており、真円の円弧で
はないため、接着剤310が硬化するときに発生した応
力は一点に集中することがない。従って、光検出器11
を高い接着力でフレーム3に接着固定することができ、
剥離現象などが発生しないという利点がある。
【0044】また、図6に示すように、フレーム3にお
いて、CD用のレーザダイオード5を接着固定した側面
313にも、接着剤312を溜める接着剤保持用凹部3
16が形成され、そこに溜められた接着剤312によっ
て、CD用のレーザダイオード5はヒートシンク40を
介してフレーム3に接着固定されている。ここでも、接
着剤保持用凹部316の開口断面は、内底面から内側面
にかけて湾曲し、かつ、その内周面は楕円状あるいは長
円状になっており、真円の円弧ではない。また、図7に
示すように、フレーム3の側面313において、2列の
接着剤保持用凹部316は、いずれもフレーム3の厚さ
方向に溝状に延びて上縁321および下縁322にまで
届いている。
【0045】このため、フレーム3に対してCD用のレ
ーザダイオード5を接着固定する工程では、まず、図8
(A)に示すように、ディスペンサ−100によって接
着剤保持用凹部316の内部に未硬化の光硬化性の接着
剤312を所定量だけ吐出すると、図8(B)に示すよ
うに、未硬化の接着剤312は、形が揃った状態で盛り
上がる。従って、CD用のレーザダイオード5を光軸方
向およびそれに直交する2方向のいずれについても位置
合わせしながら、図8(C)に示すように、接着剤31
2の持ち上がっている部分にCD用のレーザダイオード
5を保持するヒートシンク40を接触させ、この状態で
接着剤312に紫外線を照射して、接着剤312を硬化
させる。
【0046】その結果、2箇所に供給した接着剤312
のいずれについても盛り上がり形状が揃っていたので、
接着剤312の供給量を管理するだけで、CD用のレー
ザダイオード5を高い位置精度でフレーム3に接着固定
することができるなど、光検出器11の接着部分と同様
な効果を得ることができる。
【0047】(その他の実施の形態)なお、上記形態で
は、光検出器11の回路基板110の部分、およびCD
用のレーザダイオード5を保持するヒートシンク40の
前端面など、面の部分を接触剤310、312と接触さ
せる構成であったが、たとえば、図9に示すように、光
検出器11などにおいて、折れ曲がった脚119の先端
部分が接着剤310の中に埋まったような接着構造に対
して本発明を適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ヘッド
装置では、光学部品の接着領域には、接着剤を溜める接
着剤保持用凹部が形成されているため、接着剤保持用凹
部の内部に未硬化の接着剤を供給したとき、接着剤は形
が揃った状態で盛り上がる。それ故、接着剤の供給量さ
え管理すれば、光学部品を高い位置精度でフレームに接
着固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ヘッド装置の要部の平面
図である。
【図2】図1に示す光ヘッド装置の光学系の要部を模式
的に示す縦断面図である。
【図3】図1に示す光ヘッド装置において、本発明を適
用した接着構造として、光検出器のフレームへの接着部
分を拡大して示す横断面図である。
【図4】図3に示す接着構造を適用したフレームの光検
出器の接着領域を拡大して示す斜視図である。
【図5】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図4に示
すフレームに対して光検出器を接着固定する様子を拡大
して示す工程断面図である。
【図6】図1に示す光ヘッド装置において、本発明を適
用した接着構造として、CD用のレーザダイオードのフ
レームへの接着部分を拡大して示す横断面図である。
【図7】図6に示す接着構造を適用したフレームのCD
用のレーザダイオードの接着領域を拡大して示す斜視図
である。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図7に示
すフレームに対してCD用のレーザダイオードを接着固
定する様子を拡大して示す工程断面図である。
【図9】本発明を適用した別の接着構造を拡大して示す
横断面図である。
【図10】従来の光ヘッド装置における光検出器および
CD用のレーザダイオードのフレームへの接着構造を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置 2A、2B ガイドシャフト 3 フレーム 4 DVD用のレーザダイオード 5 CD用のレーザダイオード 6 共通光路 7 コリメートレンズ 8 立ち上げミラー 9 対物レンズ 10 センサレンズ 11 光検出器 12 回折格子(光学素子) 20 導光系 21 ハーフミラー 22 プリズム 35 ホルダ支持部材 70 対物レンズ駆動装置 71 レンズホルダ 81 トラッキング駆動用コイル 82 フォーカシング駆動用コイル 83 トラッキング用駆動マグネット 84 フォーカシング用駆動マグネット 91 支軸 305、307、308 光を通すためのフレームの穴 311、313 フレームの側面 310、312 接着剤 315、316 フレームに形成した接着剤保持用凹部 321 フレームの上端縁 322 フレームの下端縁 L1 第1のレーザ光 L2 第2のレーザ光 L10 第1のレーザ光の光軸 L20 第2のレーザ光の光軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光を光記録媒体に収束さ
    せる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホ
    ルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に移
    動可能に支持するフレームと、該フレームに対して接着
    剤により固定された光学部品とを有する光ヘッド装置に
    おいて、 前記フレームにおける前記光学部品の接着領域には、前
    記接着剤を溜めた接着剤保持用凹部が形成されているこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記接着剤保持用凹
    部は、1つの前記光学部品に対して少なくとも2箇所、
    形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記光学部
    品は、前記光源としての発光素子、および前記光記録媒
    体からの戻り光を受光する受光素子のうちの少なくとも
    一方の光学素子を備えていることを特徴とする光ヘッド
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記接着剤保持用凹部は、内底面と内側面との境界部分
    が湾曲形状になっていることを特徴とする光ヘッド装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記接着剤保持用凹
    部は、内周面の断面形状が略楕円の一部、あるいは略長
    円の一部であることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記接着剤は、光硬化性の接着剤であることを特徴とす
    る光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記光学部品の接着
    領域は前記フレームの端面であり、 前記接着剤保持用凹部は、前記フレームの当該端面の少
    なくとも一方の縁に届くように形成されていることを特
    徴とする光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに規定する
    光ヘッド装置の製造方法であって、前記光学部品を前記
    フレームに対して前記接着剤により固定する工程では、
    前記接着剤保持用凹部の内部に未硬化の接着剤を供給し
    た後、該未硬化の接着剤に対して前記光学部品が接触す
    る状態とし、しかる後に、この状態で前記接着剤を硬化
    させることを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
JP2000104266A 2000-04-06 2000-04-06 光ヘッド装置およびその製造方法 Pending JP2001291272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104266A JP2001291272A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 光ヘッド装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104266A JP2001291272A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 光ヘッド装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001291272A true JP2001291272A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18617844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000104266A Pending JP2001291272A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 光ヘッド装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001291272A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7613080B2 (en) 2004-08-26 2009-11-03 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup device and manufacturing method thereof
CN102810323A (zh) * 2011-05-30 2012-12-05 日立视听媒体股份有限公司 光拾取器装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7613080B2 (en) 2004-08-26 2009-11-03 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup device and manufacturing method thereof
CN102810323A (zh) * 2011-05-30 2012-12-05 日立视听媒体股份有限公司 光拾取器装置
US20120307619A1 (en) * 2011-05-30 2012-12-06 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030043728A1 (en) Structure for connecting a lens to a lens holder without using an adhesive
US20060077780A1 (en) Optical pickup unit and optical disc drive having the same
JP3792462B2 (ja) 光ピックアップ装置およびその製造方法
JP2001291272A (ja) 光ヘッド装置およびその製造方法
JP3855931B2 (ja) 光ヘッド装置
US6980506B2 (en) Pickup apparatus for disk player having a frame for supporting a half-mirror
JP2004010759A (ja) 接着構造、光ヘッド装置、および接着方法
JP2007294004A (ja) 光ピックアップ装置
JP3655530B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2004010758A (ja) 接着構造、および光ヘッド装置
JP2005311203A (ja) 発光素子の固定ホルダ、光ピックアップおよび情報処理装置
JP2003187461A (ja) 光ピックアップ
JP2004206760A (ja) 光ヘッド装置
JPH04349221A (ja) 光学ヘッド
JP2005032316A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002197705A (ja) 光ヘッド装置およびその製造方法
JP2003183597A (ja) 接着方法、および光ヘッド装置の製造方法
JP2003272179A (ja) 光ピックアップ装置の光検出器取付位置調整方法及び製造方法、光検出器取付位置調整装置、及び光ピックアップ装置
JP2005346836A (ja) 光ピックアップおよび光学部品
JPH06203388A (ja) 光検出器の固定装置とこの固定装置を備える光学ヘッド
JP2004014007A (ja) 光ヘッド装置の製造方法
JPH1027367A (ja) 光学ピックアップ装置
JP2006065908A (ja) 光ピックアップ装置
JPH09223322A (ja) 光ヘッド装置およびその製造方法
JP2006059450A (ja) 光ピックアップの配線構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050530