JP2001291271A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2001291271A
JP2001291271A JP2000104265A JP2000104265A JP2001291271A JP 2001291271 A JP2001291271 A JP 2001291271A JP 2000104265 A JP2000104265 A JP 2000104265A JP 2000104265 A JP2000104265 A JP 2000104265A JP 2001291271 A JP2001291271 A JP 2001291271A
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の角度調整を小さなトルクで、か
つ、十分な範囲で行うことのできる光ヘッド装置を提供
すること。 【解決手段】 光ヘッド装置1において、回折格子12
を保持するホルダ50に形成した治具差し込み穴51に
偏芯軸61を差し込んでホルダ50を光軸L20周りに
回転させるにあたって、治具差し込み穴51は、開口縁
511よりもホルダ50の回転中心の側の方で幅が広く
なっているため、偏芯軸61が長くても偏芯軸61がホ
ルダ50に接する部分は、常に治具差し込み穴51の開
口縁511の部分であり、この部分であれば、ホルダ5
0の回転中心(光軸L20)から離れている。このた
め、小さなトルクでホルダ50を光軸L20周りに回転
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディス
ク)等の光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド
装置に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装
置のフレーム上で光学部品の角度位置を調整するための
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等の光記録媒体の記録、再
生に用いられる光ヘッド装置には、光源からの出射光を
光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホ
ルダと、このレンズホルダをフォーカシング方向および
トラッキング方向に移動可能に支持するフレームと、こ
のフレームとレンズホルダとの間に発生させた磁力によ
って対物レンズをトラッキング方向およびフォーカシン
グ方向に駆動する磁気駆動回路とが構成されている。
【0003】この種の光ヘッド装置では、一般に、フレ
ーム上に各種の光学部品が搭載されている。たとえば、
図1に示すものでは、フレーム3上に、DVD用のレー
ザダイオード4、CD用のレーザダイオード5、導光系
20、立ち上げミラー8、コリメートレンズ7、センサ
レンズ10、光検出器11が搭載されている。
【0004】また、フレーム3上において、CD用レー
ザダイオード5の前方位置には、回折格子12も搭載さ
れている。この回折格子12は、所定の回折特性が付与
されており、CD用レーザダイオード5から出射された
レーザ光を3ビームに分割してトラッキングエラー検出
用に用いる。このため、回折格子12については、それ
を光軸周りに回転させて角度調整(グレーティング調
整)を行う必要がある。このような角度調整は、回折格
子12をフレーム上に搭載した状態で再生信号をモニタ
ーし、このモニター結果を見ながら回折格子12を光軸
L20回りに回転させてグレーティング調整を行う。
【0005】このようなグレーティング調整を行うため
に、図3(A)に示すように、グレーティグレンズ12
が固着された円筒状のホルダ50の下面には、ホルダ5
0を光軸L20周りに回転させるための角度調整用の治
具が差し込まれる治具差し込み穴51が溝状に形成され
ている。これに対して、フレーム3には、円筒状のホル
ダ30の側面部を受けてこのホルダ30が光軸L20周
りに回転するときのガイド面となる受け面31が形成さ
れている。また、フレーム3においてホルダ50の真下
位置には、フレーム3の下側から角度調整用の治具の偏
芯軸をホルダ50の治具差し込み穴51に通す治具挿通
穴32が形成されている。
【0006】ここで、治具差し込み穴51は、従来、光
軸L20に対して直交するようにホルダ50を切断した
とき、図6(A)に示すように、幅の等しいストレート
な穴として形成されている。このような治具差し込み穴
51を利用してホルダ50を光軸L20周りに回転させ
るときには、角度調整用の治具60の偏芯軸61を治具
差し込み穴51に差し込み、この状態から治具60を軸
線L0周りに回転させる。その結果、図6(B)に示す
ように、偏芯軸61は、治具60の軸線L0から遠ざか
るので、ホルダ50の治具差し込み穴51の内壁に当
り、レンズホルダ50を、矢印Aで示すように、光軸L
20周りに回転させる。このとき、回折格子12も光軸
L20周りに回転するので、回折格子12に対するグレ
ーティング調整を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ヘッド装置において、光軸L20に対して直交する断
面で治具差し込み穴51をみたとき、この治具差し込み
穴51は、深さ方向で等しい溝幅を有しているため、偏
芯軸61が長い場合には、ホルダ50が光軸L20周り
に回転して治具差し込み穴51が傾くほど、偏芯軸61
がホルダ50に突き当たるのは治具差し込み穴51の奥
の方、すなわち、光軸L20にかなり近い位置となる。
従って、ホルダ50の回転中心(光軸L20)から短い
距離の所に力を加えることになるので、ホルダ50を回
転させるのに大きなトルクが必要であるという問題点が
ある。
【0008】そこで、図7(A)に示すように、偏芯軸
61を短くする方法が考えられるが、偏芯軸61が短い
場合には、図7(B)に示すように、ホルダ50をわず
かに回転させただけで偏芯軸61が治具差し込み穴51
から抜け出てしまうので、ホルダ50の角度位置を調整
できる範囲がかなり狭くなってしまうという問題点があ
る。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
光学部品の角度調整を小さなトルクで、かつ、十分な範
囲で行うことのできる光ヘッド装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束
させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズ
ホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に
移動可能に支持するフレームと、該フレーム上で光軸周
りの調整が必要な光学部品とを有する光ヘッド装置にお
いて、前記光学部品には、該光学部品を光軸周りに回転
させたときに摺動面となる円筒部と、前記光学部品の外
周面には該光学部品を光軸周りに回転させるための治具
が差し込まれる治具差し込み穴とが形成されている一
方、前記フレームには、前記円筒部を受けて前記光学部
品が光軸周りに回転するときのガイド面となる受け面が
形成され、前記治具差し込み穴は、前記光軸に対して直
交する方向に切断したときの断面において開口縁よりも
当該光学部品の回転中心側の方で幅が広くなっているこ
とを特徴とする。
【0011】本発明において、前記光学部品の治具差し
込み穴に治具を差し込んでこの治具を光軸に対して直交
する方向に移動させると、治具は、治具差し込み穴内で
前記光学部品に当接してこの光学部品を光軸周りに回転
させる。このとき、治具差し込み穴は、光軸に対して直
交する方向に切断したときの断面において開口縁よりも
当該光学部品の回転中心側の方で幅が広くなっているた
め、治具と光学部品とが接する部分は、治具差し込み穴
の開口縁の部分であり、この部分であれば、光学部品の
回転中心から離れている。このため、小さなトルクで光
学部品を光軸周りに回転させることができる。従って、
治具として、たとえば回転体の中心からずれた位置で偏
芯軸が直立しているような簡単な構成のものを用いるこ
とができ、このような治具であれば、光学部品の角度調
整を容易に行うことができる。しかも、本発明では、治
具差し込み穴内への治具の差し込み深さが長くても、治
具と光学部品とが接する部分は、治具差し込み穴の開口
縁の部分であるため、トルクの増大を招かない。それ
故、治具が治具差し込み穴内に深く入り込んだ構造を採
用でき、このような構造によれば、光学素子が光軸周り
に大きく回転しても、治具は治具差し込み穴内から抜け
出ることがないので、角度調整範囲が広い。
【0012】本発明において、前記治具差し込み穴の奥
端面は、中央部分が前記光学部品の回転中心に向かって
凹んでいることが好ましい。このように構成すると、治
具が治具差し込み穴内に深く入り込んだ構造を採用して
角度調整範囲を広く設定しても、治具の先端部が治具差
し込み穴の奥端面と干渉することがない。
【0013】本発明において、前記光学部品は、光学素
子自身に前記円筒部および前記治具差し込み穴が形成さ
れている構成であってもよいが、前記光学部品が光学素
子を保持する円筒状のホルダとを備え、該ホルダの外周
面が前記円筒部として前記受け面で支持されている構成
であってもよい。
【0014】本発明において、光ヘッド装置で光軸周り
の調整が必要な光学部品としては、例えば回折格子があ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用した光ヘッド装置を説明する。
【0016】(全体構成)図1は、CD、CD−R、お
よびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の要部の平面
図である。図2は、この光ヘッド装置の光学系の要部を
模式的に示す縦断面図である。
【0017】図1および図2に示すように、光ヘッド装
置1は金属製あるいはプラスチック製のフレーム3を有
している。このフレーム3は、機器に対して相互に平行
となるように取り付けた2本のガイドシャフト2A、2
Bが連結部301、302、303に通されていること
により、ガイドシャフト2A、2Bに沿って移動可能で
ある。このフレーム3上には、以下に説明する光学系が
構成されている。
【0018】光ヘッド装置1の光学系は、第1のレーザ
光L1を出射するDVD用のレーザダイオード4と、第
2のレーザ光L2を出射するCD用のレーザダイオード
5とを備え、各レーザダイオード4、5から出射された
第1および第2のレーザ光L1、L2を共通光路6に導
き、この共通光路6を利用してCD、CD−R、および
DVDの全ての記録再生を行うことができるようになっ
ている。
【0019】共通光路6は、フレーム3上に搭載された
光検出器11、センサレンズ10、導光系20、コリメ
ートレンズ7、および立ち上げミラー8と、立ち上げミ
ラー8の上方に配列された対物レンズ9とによって規定
されている。
【0020】DVD用レーザダイオード4はDVDの記
録再生用であり、波長650nmあるいは635nmの
第1のレーザ光L1を出射する。一方、CD用レーザダ
イオード5は、CDおよびCD−Rの記録再生用であ
り、波長780〜800nmの第2のレーザ光L2を出
射する。レーザダイオード4、5は、共通光路6の導光
系20の同一の側において、相互の光軸L10、L20
が平行となるように配列されている。ここに図示の例で
は、DVD用レーザダイオード4の方がCD用レーザダ
イオード5よりも光検出器11の側に配置されている。
【0021】DVD用レーザダイオード4から出射され
た第1のレーザ光L1は直接、導光系20に入射する。
一方、CD用レーザダイオード5から出射された第2の
レーザ光L2は、回折格子12を介して導光系20に入
射する。
【0022】回折格子12は、所定の回折特性が付与さ
れており、CD用レーザダイオード5から出射された第
2のレーザ光L2を3ビームに分割する。このようにC
DおよびCD−Rの記録再生用の第2のレーザ光L2を
3つのレーザビームに分割することにより、周知の3ビ
ーム法によってトラッキングエラー検出を行う。
【0023】ここで、DVD用のレーザダイオード4
は、フレーム3に形成されている穴305の入口部分に
配置され、この穴305を通して第1のレーザ光L1を
導光系20に出射する。CD用のレーザダイオード5
は、フレーム3に形成されている穴306の入口部分に
配置され、この穴306を通して第2のレーザ光L2を
回折格子12を介して導光系20に出射する。また、C
D用のレーザダイオード5は、それが固着されたヒート
シンク40がフレーム3の側面313に対して接着材3
10により接着固定されていることにより、フレーム3
に搭載されている。
【0024】導光系20は、部分反射面を備えたハーフ
ミラー21と、部分反射面を備えたプリズム22とから
構成されている。ハーフミラー21は、その部分反射面
がレーザダイオード4から出射された第1のレーザ光L
1の光軸L10に対して45度傾斜した状態となるよう
に配置されている。プリズム22は、その部分反射面が
レーザダイオード5から出射された第2のレーザ光L2
の光軸L20に対して45度傾斜した状態となるように
配置されている。
【0025】このように構成した本例の光ヘッド装置1
において、ハーフミラー21に入射するDVD用の第1
のレーザ光L1は、ハーフミラー21の部分反射面によ
ってほぼ半分の光成分が反射され、反射光は、その光軸
が90度折り曲げられてプリズム22の部分反射面に入
射する。そして、この部分反射面に入射したレーザ光L
1の大部分はそのまま透過して立ち上げミラー8に向か
う。一方、プリズム22に入射するCD用の第2のレー
ザ光L2は、プリズム22の部分反射面によってほぼ半
分の光成分が反射され、その光軸が90度折り曲げられ
て立ち上げミラー8に入射する。このようにハーフミラ
ー21およびプリズム22で構成される導光系20によ
って第1および第2のレーザ光L1、L2が共に共通光
路6に導かれる。
【0026】導光系20によって共通光路6に導かれた
DVD用のレーザ光L1、およびCD用のレーザ光L2
は、立ち上げミラー8によって直角に反射された後、コ
リメートレンズ7によって平行光束に変換される。平行
光束とされたレーザ光L1、L2は、対物レンズ9に導
かれ、この対物レンズ9を介して、DVD用のレーザ光
L1は光記録媒体であるDVDの記録面に光スポットと
して集光する。また、CD用のレーザ光L2は光記録媒
体であるCDあるいはCD−Rの記録面に光スポットと
して集光する。
【0027】光記録媒体で反射したレーザ光L1、L2
の戻り光は、対物レンズ9、コリメートレンズ7、およ
び立ち上げミラー8を戻り、再び導光系20に戻る。こ
れらの戻り光のうち、DVD用のレーザ光L1の戻り光
は、大部分がプリズム22の部分反射面をそのまま透過
してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー2
1の部分反射面を通ってその半分が透過してセンサレン
ズ10に入射する。一方、CD用のレーザ光L2の戻り
光は、プリズム22の部分反射面を通ってその半分が透
過してハーフミラー21に戻る。そして、ハーフミラー
21の部分反射面をそのまま透過してセンサレンズ10
に入射する。その後、各戻り光は、センサレンズ10を
通って共通の光検出器11に集光する。
【0028】ここで、センサレンズ10は、双方のレー
ザ光L1、L2の戻り光に対して非点収差を発生させる
ためのレンズである。このため、光検出器11によって
検出されるDVD用のレーザ光L1、およびCD用のレ
ーザ光L2の戻り光は、センサレンズ10を通ることに
より非点収差が付与される。このため、周知の通り、光
検出器11に4分割受光素子を形成することにより、こ
れらの受光素子の光電流量からフォーカシング補正を行
うことができる。
【0029】本形態において、センサーレンズ10は、
フレーム3に形成されている穴307の出口部分に配置
され、この穴307を通してハーフミラー21を透過し
てきた光を検出する。また、センサーレンズ10の後方
において、光検出器11が実装された回路基板110
は、フレーム3の側面311に対して接着材312によ
り接着固定され、それにより光検出器11はフレーム3
に搭載されている。
【0030】このように構成した光ヘッド装置1におい
て、対物レンズ9をフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に駆動する対物レンズ駆動装置70は、対物レ
ンズ9を保持したレンズホルダ71を有している。この
レンズホルダ71は、円筒状の胴部72と、この胴部7
2の内側に形成された円筒状の軸受け部73を備えてい
る。胴部72の外周面には一対のトラッキング駆動用コ
イル81と、一対のフォーカシング駆動用コイル82が
構成されている。
【0031】また、フレーム3に保持されているホルダ
支持部材35の底壁からは支軸91が直立し、この支軸
91はレンズホルダ71の軸受け部73の内側に差し込
まれている。ホルダ支持部材35には外壁356および
内壁357が形成され、外壁356にはトラッキング用
駆動コイル80と対峙してトラッキング磁気回路を構成
する一対のトラッキング用駆動マグネット83が取り付
けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91の
回りに回転させ、トラッキングエラー補正を行うことが
できる。
【0032】また、外壁356にはフォーカシング用駆
動コイル82に対峙してフォーカシング磁気回路を構成
する一対のフォーカシング用駆動マグネット84が取り
付けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91
の軸線方向に移動させ、フォーカシングエラー補正を行
うことができる。
【0033】なお、レンズホルダ71には、ホルダ支持
部材35の切り起こし部359に途中位置が支持された
フレキシブル基板77が接続されている。
【0034】(回折格子に対する角度調整機構)図3
(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置1
のフレーム3において、回折格子12を角度調整するた
めの機構を示す斜視図、およびこの回折格子12を保持
するホルダ50の光出射側端部の断面図である。図4
(A)、(B)はそれぞれ、図1に光ヘッド装置1にお
いて、本発明を適用した角度調整機構を光軸L20に対
して直交する方向で切断したときの断面図、およびこの
調整機構においてホルダ50(回折格子12)の角度調
整を行う様子を示す断面図である。
【0035】光ヘッド装置1において、図1に示す回折
格子12は、所定の回折特性が付与されており、CD用
レーザダイオード5から出射されたレーザ光を3ビーム
に分割してトラッキングエラー検出用に用いる。このた
め、回折格子12については、それを光軸周りに回転さ
せて角度調整(グレーティング調整)機構が構成されて
いる。
【0036】このような角度調整機構として、本形態で
は、以下の構成が採用されている。まず、回折格子12
は、図3(A)に示すように、円筒状のホルダ50の前
端面(出射側端面)に固着されて一体の光学部品12′
を構成している。また、ホルダ50の下面には、ホルダ
50を光軸L20周りに回転させるための角度調整用の
治具(後述する)が差し込まれる治具差し込み穴51が
溝状に形成されている。これに対して、フレーム3に
は、円筒状のホルダ30の側面部を受けてこのホルダ3
0が光軸L20周りに回転したときのガイド面となる受
け面31が形成されている。また、フレーム3において
ホルダ50の真下位置には、フレーム3の下側から、後
述する偏芯軸をホルダ50の治具差し込み穴51に通す
治具挿通穴32が形成されている。
【0037】ここで、フレーム3では、受け面31に隣
接する位置に、一段高いばね取り付け部36が形成され
ており、そこに押さえばね37をねじで止めると、ホル
ダ50は、押さえばね37によってホルダ3の受け面3
1に押し付け固定される。また、フレーム3において、
受け面31の奥には垂直壁38が形成され、この垂直壁
38にホルダ50の光出射側の端面55が突き当たる。
また、押さえばね37には、ホルダ3の光入射側の端面
56を弾性をもって垂直壁38に向けて押し付ける爪部
371が形成されている。このため、受け面31上に搭
載されたホルダ50は、垂直壁38と押さえばね37の
爪部371とによって光軸L20方向における位置が規
定される。
【0038】なお、ホルダ50の光出射側では、図3
(B)に示すように、回折格子12の周りで突出する突
起551によって端面55が形成されているので、回折
格子12が垂直壁38に直接、接することはない。
【0039】このように構成した角度調整機構におい
て、本形態では、治具差し込み穴51として、光軸L2
0に対して直交するようにホルダ50を切断したとき、
図4(A)に示すように、開口縁511よりもホルダ5
0の回転中心(光軸中心L2)側の方で幅が広くなって
いる台形形状の溝が形成されている。すなわち、開口縁
511における治具差し込み穴51の幅をW1とし、そ
の奥端面512における治具差し込み穴51の幅をW2
とすると、W1、W2は、下式 W1<W2 を満たしている。
【0040】このような治具差し込み穴51を利用して
ホルダ50を光軸L20周りに回転させるときには、角
度調整用の治具60の偏芯軸61を治具差し込み穴51
に差し込み、この状態から治具60を軸線L0周りに回
転させる。その結果、図4(B)に示すように、偏芯軸
61は、治具60の軸線L0から遠ざかるのでホルダ5
0の治具差し込み穴51の内側に当り、レンズホルダ5
0を、矢印Aで示すように、光軸L20周りに回転させ
る。このとき、回折格子12も光軸L20周りに回転す
るので、回折格子12に対するグレーティング調整を行
うことができる。
【0041】ここで、治具差し込み穴51は、光軸L2
0に対して直交する方向に切断したときの断面において
開口縁511よりもホルダ50の回転中心(光軸L2
0)の側の方で幅が広くなっているため、偏芯軸61と
ホルダ50とが接する部分は、常に、治具差し込み穴5
1の開口縁511の部分であり、この部分であれば、ホ
ルダ50の回転中心(光軸L20)から離れている。こ
のため、常に小さなトルクでホルダ50(回折格子1
2)を光軸L20周りに回転させることができる。従っ
て、治具60として、回転ディスク63の回転中心軸L
0からずれた位置で偏芯軸61が直立しているような簡
単な構成のものを用いることができ、このような治具6
0であれば、ホルダ50(回折格子12)の角度調整を
容易に行うことができる。しかも、本形態では、治具差
し込み穴51内への治具60(偏芯軸61)の差し込み
深さが長くても、偏芯軸61とホルダ50とが接する部
分は、治具差し込み穴51の開口縁511の部分であ
り、トルクの増大を招かない。それ故、治具60が治具
差し込み穴51内に深く入り込んだ構造を採用でき、こ
のような構造によれば、ホルダ50(回折格子12)が
光軸L20周りに大きく回転しても、治具60の偏芯軸
61は治具差し込み穴51内から抜け出ることがないの
で、角度調整範囲が広い。
【0042】(その他の実施の形態)なお、治具60の
偏芯軸61が治具差し込み穴51の内側にさらに深く入
り込んだ構造を採用することにより、角度調整範囲をさ
らに広く設定する場合には、図5に示すように、治具差
し込み穴51の奥端面612をホルダ50(回折格子1
2)の光軸L20に向かって円弧状に凹ませれば、治具
60の偏芯軸61と治具差し込み穴51の内面とが干渉
することがない。
【0043】また、上記形態では、回折格子12とホル
ダ50とを一体にした部品を例に説明したが、回折格子
12の他にも、光軸周りの角度調整が必要な光学部品に
対して本発明を適用することができる。
【0044】さらに、回折格子12(光学素子)とホル
ダ50とを一体にした部品に限らず、フレーム3に対し
て光学素子が直接、搭載されている部分に対して本発明
を適用してもよく、この場合には、光学素子自身に治具
差し込み穴を形成すればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ヘッド
装置では、光学部品を光軸周りに回転させる治具を差し
込むための治具差し込み穴は、開口縁よりも回転中心側
の方で幅が広くなっているため、治具と光学部品とが接
する部分は、治具差し込み穴の開口縁の部分であり、こ
の部分であれば、光学部品の回転中心から離れている。
このため、小さなトルクで光学部品を光軸周りに回転さ
せることができる。従って、角度調整用の治具として、
たとえば回転体の中心からずれた位置で偏芯軸が直立し
ているようなものを用いることができ、このような治具
であれば、光学部品の角度調整を容易に行うことができ
る。しかも、治具差し込み穴内への治具の差し込み深さ
が長くてもトルクの増大を招かないので、治具が治具差
し込み穴内に深く入り込んだ構造を採用でき、このよう
な構造によれば、光学素子が光軸周りに大きく回転して
も、治具は治具差し込み穴内から抜け出ることがないの
で、角度調整範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ヘッド装置の要部の平面
図である。
【図2】図1に示す光ヘッド装置の光学系の要部を模式
的に示す縦断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッ
ド装置のフレームにおいて、回折格子を角度調整するた
めの機構を示す斜視図、および回折格子を保持するホル
ダの光出射側端部の断面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッ
ド装置において、本発明を適用した角度調整機構を光軸
に対して直交する方向で切断したときの断面図、および
この調整機構においてホルダ(回折格子)の角度調整を
行なっている様子を示す断面図である。
【図5】図1に光ヘッドにおいて、本発明を適用した別
の角度調整機構を光軸に対して直交する方向で切断した
ときの断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッ
ド装置において、従来の角度調整機構を光軸に対して直
交する方向で切断したときの断面図、およびこの調整機
構においてホルダ(回折格子)の角度調整を行なってい
る様子を示す断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す光ヘッ
ド装置において、別の従来の角度調整機構を光軸に対し
て直交する方向で切断したときの断面図、およびこの調
整機構においてホルダ(回折格子)の角度調整を行なっ
ている様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置 2A、2B ガイドシャフト 3 フレーム 4 DVD用のレーザダイオード 5 CD用のレーザダイオード 6 共通光路 7 コリメートレンズ 8 立ち上げミラー 9 対物レンズ 10 センサレンズ 11 光検出器 12 回折格子(光学素子) 12′ 光学部品 20 導光系 21 ハーフミラー 22 プリズム 35 ホルダ支持部材 31 ホルダを受けるフレームの受け面 32 治具挿通穴 36 ばね取り付け部 37 押さえばね 38 垂直壁 50 円筒状のホルダ 51 治具差し込み穴 55 ホルダの光出射側の端面 56 ホルダ3の光入射側の端面 60 角度調整用の治具 61 治具の偏芯軸 63 治具の回転ディスク 70 対物レンズ駆動装置 71 レンズホルダ 72 レンズホルダの胴部 73 レンズホルダの軸受け部 81 トラッキング駆動用コイル 82 フォーカシング駆動用コイル 83 トラッキング用駆動マグネット 84 フォーカシング用駆動マグネット 91 支軸 305、307、308 光を通すためのフレームの穴 311、313 フレームの側面 310、312 接着材 356 ホルダ支持部材の外壁 357 ホルダ支持部材の内壁 371 押さえばねの爪部 511 治具差し込み穴の開口縁 512 治具差し込み穴の奥端面 L0 治具の回転中心軸線 L1 第1のレーザ光 L2 第2のレーザ光 L10 第1のレーザ光の光軸 L20 第2のレーザ光の光軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光を光記録媒体に収束さ
    せる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホ
    ルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向に移
    動可能に支持するフレームと、該フレーム上で光軸周り
    の調整が必要な光学部品とを有する光ヘッド装置におい
    て、 前記光学部品には、該光学部品を光軸周りに回転させた
    ときに摺動面となる円筒部と、前記光学部品の外周面に
    は該光学部品を光軸周りに回転させるための治具が差し
    込まれる治具差し込み穴とが形成されている一方、前記
    フレームには、前記円筒部を受けて前記光学部品が光軸
    周りに回転するときのガイド面となる受け面が形成さ
    れ、 前記治具差し込み穴は、前記光軸に対して直交する方向
    に切断したときの断面において開口縁よりも当該光学部
    品の回転中心側の方で幅が広くなっていることを特徴と
    する光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記治具差し込み穴
    の奥端面は、中央部分が前記光学部品の回転中心に向か
    って凹んでいることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記光学部
    品は、光学素子を保持する円筒状のホルダとを備え、 該ホルダの外周面が前記円筒部として前記受け面で支持
    されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記光学部品は、回折格子を備えていることを特徴とす
    る光ヘッド装置。
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