JP2002021687A - スタータを兼用したオルタネータ - Google Patents

スタータを兼用したオルタネータ

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JP2002021687A JP2000208356A JP2000208356A JP2002021687A JP 2002021687 A JP2002021687 A JP 2002021687A JP 2000208356 A JP2000208356 A JP 2000208356A JP 2000208356 A JP2000208356 A JP 2000208356A JP 2002021687 A JP2002021687 A JP 2002021687A
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恭一 岡田
Masami Hirata
雅己 平田
Takeshi Shinohara
剛 篠原
Isao Kishimoto
功 岸本
Kazuo Nagatake
和夫 長竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンのスタータとして用いる電動機をエ
ンジンの発電機として兼用しながら、電動機を発電機と
して所定の回転速度領域にて動作させるときの誘起電圧
を低下させる。 【解決手段】 本発明のスタータを兼用したオルタネー
タは、エンジンの駆動軸に直結または連結された回転軸
を有し且つ永久磁石を有するロータと、ステータコア及
びステータコイル9U、9V、9Wからなるステータと
を備え、エンジンを始動させるときは電動機として動作
すると共に、エンジンが始動した後は発電機として動作
する永久磁石型電動機9から構成されており、そして、
発電機として所定の回転速度領域にて動作させるとき
に、ロータとステータとの間の界磁磁束を減少させるよ
うに構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動さ
せる電動機としての機能と、エンジンが始動した後は発
電機として動作する機能とを備えたスタータを兼用した
オルタネータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジンを始動させるスタ
ータと、エンジンにより回転駆動されて発電するオルタ
ネータとが設けられており、これらスタータとオルタネ
ータは別部品であった。そして、従来より、スタータ及
びオルタネータとしては、それぞれブラシ付き直流電動
機が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
の場合、スタータとオルタネータが別部品であるので、
部品点数が多くなり、組立てに手間がかかり、構成が複
雑になるという問題点があった。
【0004】この問題点を解消する構成として、エンジ
ンのスタータとして用いる電動機を、エンジンのオルタ
ネータとして兼用させる構成が考えられる。この構成の
場合、スタータ用の電動機は、エンジンを始動させるた
めに必要な大きなトルクを発生させる特性を有する必要
がある。このような特性の電動機を、エンジンのオルタ
ネータ(発電機)として高速回転領域で動作させると、
該電動機の発電(誘起)電圧がかなり高くなってしま
う。
【0005】そして、オルタネータ、即ち、電動機の誘
起電圧が高くなると、電動機の駆動回路に使用するスイ
ッチング素子として、耐圧の高い高価なものを使用しな
ければならず、製造コストが高くなるおそれがあった。
また、自動車に搭載されているバッテリの電圧は、12
V、24Vまたは36V程度の低い電圧であるため、上
記誘起電圧が高いオルタネータによって上記バッテリを
充電しようとすると、降圧回路が必要になる。
【0006】そこで、本発明の目的は、エンジンのスタ
ータとして用いる電動機をエンジンのオルタネータとし
て兼用させる構成としながら、電動機をオルタネータと
して高速回転領域にて動作させるときに誘起電圧が高く
なることを防止できるスタータを兼用したオルタネータ
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスタータを兼用
したオルタネータは、エンジンの駆動軸に直結または連
結された回転軸を有し且つ永久磁石を有するロータと、
ステータコア及びこのステータコアに巻回されたステー
タコイルからなるステータとを備え、前記エンジンを始
動させるときは電動機として動作すると共に、前記エン
ジンが始動した後は発電機として動作する永久磁石型電
動機から構成されたものにおいて、前記発電機として所
定の回転速度領域にて動作させるときに、前記ロータと
前記ステータとの間の界磁磁束を減少させる磁束減少手
段を備えたところに特徴を有する。
【0008】上記構成によれば、永久磁石型電動機をエ
ンジンのスタータ及びオルタネータとして兼用する構成
となる。そして、永久磁石型電動機をオルタネータ(発
電機)として所定の回転速度領域にて動作させるときに
は、ロータとステータとの間の界磁磁束が減少されるの
で、永久磁石型電動機の誘起電圧が高くならない。
【0009】また、上記構成の場合、前記ロータを、磁
性体及びこの磁性体の内部に埋め込んだ永久磁石から構
成すると共に、前記磁束減少手段によって、前記発電機
として所定の回転速度領域にて動作させるときに、弱め
界磁制御を実行するように構成することが好ましい。こ
の構成の場合、前記磁性体の内部に、前記永久磁石の界
磁方向の磁気抵抗を大きくする空隙部を設けることがよ
り一層好ましい。
【0010】更に、前記磁束減少手段として、前記ロー
タと前記ステータとの軸方向の位置関係が変化する機構
を備え、前記電動機として動作するときは、前記ロータ
と前記ステータの対向する面積がほぼ最大となり、前記
発電機として動作されるときは、前記ロータと前記ステ
ータの対向する面積が減少するように構成することが好
ましい構成である。
【0011】この構成の場合、前記機構は、無通電時及
び前記発電機として動作されるときは、前記ロータと前
記ステータの対向する面積が減少する位置に前記ロータ
及び前記ステータが位置するように付勢する手段を有
し、前記電動機として動作させるために通電したとき
は、前記ロータと前記ステータの間の磁気吸引力により
前記ロータと前記ステータの対向する面積がほぼ最大と
なる位置に前記ロータ及び前記ステータが位置するよう
に構成されていることが好ましい。更に、前記ロータ
を、磁性体及びこの磁性体の内部に埋め込んだ永久磁石
から構成することがより一層好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車に適用した
第1の実施例について、図1ないし図3を参照しながら
説明する。まず、自動車の全体構成を概略的に示す図3
において、車両である自動車1には、エンジン2が搭載
されている。このエンジン2は、変速機3及び差動ギヤ
4を介して後側ホイール5,5の車軸6,6を駆動する
ように構成されている。尚、自動車1の前側ホイール
7,7の車軸8,8は非駆動である。
【0013】また、自動車1には、エンジン2のスター
タを兼用したオルタネータを構成する永久磁石型同期電
動機9が搭載されている。この永久磁石型同期電動機9
は、図1及び図2に示すように、複数相例えば3相のス
テータコイル9U,9Vおよび9Wを有するステータ9
aと、永久磁石形のロータ9bとを備えている。このロ
ータ9bは、磁性体からなるロータヨーク9cの内部に
永久磁石9dを埋め込んで構成されている。
【0014】そして、上記永久磁石型同期電動機9のロ
ータ9bの回転軸9eは、エンジン2の駆動軸(即ち、
出力軸)に直結または連結されている。これにより、永
久磁石型同期電動機9は、エンジン2を始動させるスタ
ータ(電動機)を構成していると共に、エンジン2が始
動した後はオルタネータ(発電機)として動作するよう
に構成されている。即ち、上記永久磁石型同期電動機9
がエンジン2のスタータを兼用したオルタネータを構成
している。
【0015】更に、自動車1には、図3に示すように、
鉛蓄電池等からなる充電可能なバッテリ10が搭載され
ている。このバッテリ10と永久磁石型同期電動機9と
の間で、後述する制御装置11を介して電力の授受が行
なわれるように構成されている。
【0016】さて、上記制御装置11の具体的構成につ
いて、図1を参照しながら説明する。上記永久磁石型同
期電動機9の駆動回路としてのインバータ回路12は、
6個のスイッチング素子たるNPN形のトランジスタ1
3U,13V,13Wおよび14U,14V,14Wを
3相ブリッジ接続して構成されたものであり、夫々のコ
レクタ,エミッタ間には、フライホイールダイオード1
5U,15V,15Wおよび16U,16V,16Wが
接続されており、以て、3つのアーム17U,17Vお
よび17Wを有している。尚、スイッチング素子は、ト
ランジスタに限られるものではなく、MOS−FETや
IGBTなど状況に応じて適宜な素子が用いられる。
【0017】そして、このインバータ回路12の入力端
子18,19は直流母線20,21に接続され、出力端
子22U,22V,22Wは永久磁石型同期電動機9の
ステータコイル9U,9Vおよび9Wの各一端子に接続
されている。尚、ステータコイル9U,9Vおよび9W
の各他端子は共通に接続されている。また、直流母線2
1はバッテリ10の負端子に接続されているとともに、
直流母線20,21間にはコンデンサ23が接続されて
いる。
【0018】また、チョッパ回路24は、例えば2つの
スイッチング素子(3つ以上の複数でも可)としてのN
PN形のトランジスタ25,26およびダイオード2
7,28を有して構成されている。上記チョッパ回路2
4のトランジスタ25のコレクタは直流母線20に接続
され、エミッタはトランジスタ26のコレクタに接続さ
れている。チョッパ回路24のトランジスタ26のエミ
ッタは、直流母線21に接続されている。トランジスタ
25,26の夫々のコレクタ,エミッタ間には、ダイオ
ード27,28が接続されている。そして、チョッパ回
路24の中性点は、リアクトル29を介してバッテリ1
0の正端子に接続されている。この場合、上記リアクト
ル29は、コアにコイルを巻装して構成されている。
【0019】更に、バッテリ電圧検出器30は、バッテ
リ10に並列に接続されていて、バッテリ10の端子間
電圧を検出するように構成されている。主回路電圧検出
器31は、コンデンサ23に並列に接続されていて、コ
ンデンサ23の端子間電圧(主回路電圧)を検出するよ
うになっている。そして、位置検出器32は、永久磁石
型同期電動機9に配設されていて、永久磁石型同期電動
機9のロータの位置を検出するレゾルバから構成されて
いる。
【0020】さて、マイクロコンピュータ等から構成さ
れた制御回路33の各入力ポートには、バッテリ電圧検
出器30,主回路電圧検出器31および位置検出器32
の各出力端子が接続されている。上記制御回路33の各
出力ポートは、フォトカプラ式のベースドライブ回路3
4,35の各入力端子に接続されている。尚、上記制御
回路33の制御動作については、後述する。そして、ベ
ースドライブ回路34の各出力端子は、インバータ回路
12のトランジスタ13Uないし13Wおよび14Uな
いし14Wのベースに夫々接続され、ベースドライブ回
路35の各出力端子は、チョッパ回路24のトランジス
タ25,26のベースに夫々接続されている。
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、永久磁石型同期電動機9をスタータ(電動機)と
して動作させる場合について述べる。
【0022】制御回路33は、バッテリ電圧検出器30
が検出するバッテリ10の端子間電圧が定格電圧である
ときには、チョッパ回路24を非動作状態とする。これ
により、バッテリ10の直流電圧はリアクトル29およ
びダイオード27を介してコンデンサ23に印加され、
コンデンサ23はインバータ回路12の入力電圧に適し
た電圧に充電される。また、制御回路33は、バッテリ
電圧検出器30が検出するバッテリ10の端子間電圧が
定格電圧より低いときには、ベースドライブ回路35の
ベースにPWM信号を与えることによりチョッパ回路2
4の負側のトランジスタ26にベース信号を与えるよう
になり、トランジスタ26はPWM信号のデューティに
応じてオンオフされる。
【0023】チョッパ回路24において、トランジスタ
26がオンされると、リアクトル29およびランジスタ
26の経路でバッテリ10からリアクトル29に電流が
流れ、次に、トランジスタ26がオフされると、リアク
トル29に蓄積されたエネルギーがダイオード27を介
して放出され、以て、昇圧された電圧がコンデンサ23
に印加される。
【0024】この場合、電圧の昇圧率は、PWM信号の
デューティで決定されるものであり、PWM信号のデュ
ーティが大になるほど昇圧率も大になる。制御回路33
は、バッテリ10の端子間電圧に応じてPWM信号のデ
ューティを決定するようになっており、これによりコン
デンサ23はインバータ回路12の入力電圧に適した電
圧に充電される。このように、チョッパ回路24とリア
クトル29とは、このときには昇圧チョッパとして動作
するのである。
【0025】さて、制御回路33にスタータ信号が与え
られると、制御回路33は、位置検出器32からの位置
検出信号に基づいて通電タイミング信号を生成してベー
ス駆動回路34に与え、ベース駆動回路34はこれに応
じてインバータ回路12のトランジスタ13Uないし1
3Wおよび14Uないし14Wのベースに順次ベース信
号を与えるようになり、トランジスタ13Uないし13
Wおよび14Uないし14Wが順次オンオフされる。
【0026】これにより、永久磁石型同期電動機9のス
テータコイル9Uないし9Wにロータ9bの位置に応じ
た交流電流が流れ、ロータ9bが回転を始める。永久磁
石型同期電動機9が始動すると、そのシャフトに連結さ
れたエンジン2の出力軸が回転駆動され、エンジン2が
始動するようになる。即ち、このときには、永久磁石型
同期電動機9は、エンジン2のスタータとして機能する
のである。
【0027】本実施例の永久磁石型同期電動機9におい
ては、図2に示すように、ロータ9bの永久磁石9dが
d軸方向にあり、永久磁石9dの透磁率が空気とほぼ同
じために(ギャップがあるのと同じために)、q軸方向
に比べてd軸方向には磁束が通り難い構造となっている
(尚、d軸は永久磁石の界磁方向であり、q軸はd軸に
直交する方向である)。このため、ロータ9bとして
は、凸極機構造と同じ構造となり、リラクタンスモータ
と同様にリラクタンストルクを発生する。この永久磁石
型同期電動機9のトルクTは、次の式で表わされる。
【0028】 T=P(φiq+(Ld−Lq)idiq) (1) ただし、Pは極数、φは永久磁石磁束、Ldはd軸イン
ダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、idはd軸電
流、iqはq軸電流である。
【0029】上記式(1)において、かっこ内の第1項
は、永久磁石磁束とq軸電流によるトルクであり、第2
項はリラクタンストルクを表わしている。第1項のトル
クと、第2項のリラクタンストルクを加え合わせれば、
電動機の発生するトルクを大きくすることができる。即
ち、同じトルクの電動機であれば、小形化したり、使用
する永久磁石の量を減らすことができる。そして、リラ
クタンストルクを発生させるためには、通常のq軸電流
の他に、界磁方向の電流、即ち、d軸電流を流すように
制御する。
【0030】このように、永久磁石9dをロータ9bの
ロータヨーク9c内に埋め込んだ永久磁石型同期電動機
9は、リラクタンストルクを発生できるため、エンジン
2のスタータとして大トルクを発生させることができ、
自動車に搭載する電動機として非常に好ましい。また、
高速回転中に永久磁石9dが飛散することがないため、
この点でも、自動車に搭載する電動機として非常に好ま
しい。
【0031】次に、上記永久磁石型同期電動機9を発電
機(オルタネータ)として動作させる場合について説明
する。
【0032】制御回路33は、エンジンが始動したとき
には、インバータ回路12のトランジスタ13Uないし
13Wおよび14Uないし14Wのベースに対するベー
ス信号の供給を停止して、これらを全てオフさせ、以
て、インバータ回路12を非動作状態にする。そして、
エンジン2が始動されると、今度は、永久磁石型同期電
動機9のシャフト即ちロータがエンジン2の出力軸によ
って回転駆動されて、ステータコイル9Uないし9Wに
電圧が誘起され、この誘起された交流電圧は、インバー
タ回路12のフライホイールダイオード15Uないし1
5Wおよび16Uないし16Wが全波整流回路として機
能することにより直流電圧に変換されてコンデンサ23
に印加される。即ち、このときには、永久磁石型同期電
動機9は、発電機として機能するのである。
【0033】ところで、エンジン2の出力軸の回転速度
は、自動車のアクセルの踏込み度合に応じて高低変化す
るものである。従って、エンジン2の出力軸の回転速度
に応じて永久磁石型同期電動機9のステータコイル9U
ないし9Wに誘起される電圧(発電電圧)も高低変化す
るものであり、コンデンサ23に印加される直流電圧も
高低変化する。
【0034】この場合、エンジン2が始動された後は、
その出力軸の回転速度は、アイドル回転数から数千rp
mの所定の回転速度領域である高速回転領域(例えば7
000〜8000rpm)まで変化する。これに対し
て、エンジン2を始動させる場合、スタータである永久
磁石型同期電動機9を低速、例えば500〜1000r
pm程度で回転させる。従って、発電機としての永久磁
石型同期電動機9に誘起される電圧の大きさは、スター
タとして永久磁石型同期電動機9に印加する電圧の大き
さの約10倍程度となり、かなりの高電圧となる。そし
て、このような高電圧が発生するままにすると、永久磁
石型同期電動機9の駆動回路であるインバータ回路12
を構成するトランジスタ13U,13V,13W、14
U,14V,14Wとして、耐圧の高いものを使用しな
ければならなくなり、製造コストが高くなる。
【0035】そこで、本実施例においては、制御回路3
3によって、永久磁石型同期電動機9を発電機として高
速回転領域にて動作させるときには、永久磁石型同期電
動機9に対して弱め界磁制御を実行するように構成され
ている。これにより、ロータ9bとステータ9aとの間
の界磁磁束が減少し、永久磁石型同期電動機9に誘起さ
れる電圧の大きさが小さくなるようになっている。この
場合、制御回路33が本発明の磁束減少手段を構成して
いる。上記弱め界磁制御としては、周知の制御を適宜用
いるように構成すれば良い。
【0036】本実施例の永久磁石型同期電動機9は、前
述したように、リラクタンストルクを発生する電動機で
あるから、このリラクタンストルクを利用することによ
り、永久磁石の磁束量を減らすことができ、電動機の誘
起電圧を下げることができる。即ち、リラクタンストル
クを発生させるために、通常のq軸電流の他に、界磁方
向の電流であるd軸電流を、界磁磁束を減らす方向に流
すように制御(弱め界磁制御)すれば良い。本実施例の
場合、永久磁石型同期電動機9を発電機として動作させ
ているときにおいて、高速回転領域にて動作させている
ときに、制御回路33によって上記弱め界磁制御を実行
するように構成されている。
【0037】これにより、本実施例では、発電機である
永久磁石型同期電動機9が発生する電圧が低くなるか
ら、永久磁石型同期電動機9の駆動回路であるインバー
タ回路12を構成するトランジスタ13U,13V,1
3W、14U,14V,14Wとして、耐圧の高いもの
を使用しなくても済み、製造コストを低減できる。
【0038】また、本実施例においては、永久磁石型同
期電動機9を発電機として動作させる場合、次に述べる
電圧制御動作、即ち、チョッパ回路24により、コンデ
ンサ23の端子間電圧を降圧したり、昇圧したりしてバ
ッテリ10に印加する電圧制御動作も適宜実行されてい
る。
【0039】具体的には、制御回路33は、主回路電圧
検出器31が検出するコンデンサ23の端子間電圧(主
回路電圧)がバッテリ10の定格電圧より高いときには
(永久磁石型同期電動機9の発電電圧が高いときに
は)、ベースドライブ回路35にPWM信号を与えるこ
とによりチョッパ回路24の正側のトランジスタ25の
ベースにベース信号を与えるようになり、トランジスタ
25はPWM信号のデューティに応じてオンオフされ
る。
【0040】チョッパ回路24において、トランジスタ
25がオンされると、コンデンサ23の端子間電圧は、
トランジスタ25のオン期間だけリアクトル29を介し
てバッテリ10に印加されるので、結果として、バッテ
リ10にはコンデンサ23の端子間電圧が降圧されて印
加されるようになる。この場合、電圧の降圧率は、PW
M信号のデューティで決定されるものであり、PWM信
号のデューティが小になるほど降圧率が大になる。制御
回路33は、コンデンサ23の端子間電圧に応じてPW
M信号のデューティを決定するように構成されており、
これによりバッテリ10は適正な電圧で充電されるよう
になる。このように、チョッパ回路24とリアクトル2
9とは、このときには降圧チョッパとして動作するよう
に構成されている。
【0041】一方、制御回路33は、主回路電圧検出器
31が検出するコンデンサ23の端子間電圧(主回路電
圧)がバッテリ10の定格電圧より低いときには(永久
磁石型同期電動機9の発電電圧が低いときには)、チョ
ッパ回路24を非動作状態とする。ここで、チョッパ回
路24を非動作状態にするとは、トランジスタ25,2
6にオンオフの繰返し動作を行わせないということで、
ここでは、トランジスタ25をオン状態にする。
【0042】更に、制御回路33は、ベースドライブ回
路34にPWM信号を与えることによりインバータ回路
12の負側のトランジスタ14Uないし14Wのベース
にベース信号を与えるようになり、トランジスタ14U
ないし14WはPWM信号のデューティに応じてオンオ
フされる。この場合、インバータ回路12においては、
永久磁石型同期電動機9のステータコイル9Uから電流
が流出するパターンのときには、トランジスタ14Uが
オンオフされ、ステータコイル9Vから電流が流出する
パターンのときには、トランジスタ14Vがオンオフさ
れ、ステータコイル9Wから電流が流出するパターンの
ときには、トランジスタ14Wがオンオフされる。
【0043】インバータ回路12において、例えばトラ
ンジスタ14Uがオンされると、ステータコイル9Uと
ステータコイル9V若しくは9Wとに誘起される電圧に
よって、ステータコイル9Uとトランジスタ14Uとフ
リーホイールダイオード16V若しくは16Wとステー
タコイル9V若しくは9Wとの経路で循環電流が流れ
て、ステータコイル9Uとステータコイル9V若しくは
9Wとにエネルギーが蓄積され、次に、トランジスタ1
4Uがオフされると、ステータコイル9Uとステータコ
イル9V若しくは9Wとに蓄積されたエネルギーがフリ
ーホイールダイオード15Uを介して放出され、以て、
昇圧された電圧がコンデンサ23に印加される。この場
合、電圧の昇圧率は、PWM信号のデューティで決定さ
れるものであり、PWM信号のデューティが大になるほ
ど昇圧率も大になる。制御回路33は、バッテリ10の
端子間電圧に応じてPWM信号のデューティを決定する
ように構成されている。これにより、コンデンサ23は
バッテリ10の充電に適した電圧になるように充電され
る。
【0044】また、インバータ回路12のトランジスタ
14Vおよび14Wがオンオフされることによる昇圧の
原理は、上述したトランジスタ14Uのオンオフのとき
と同様であり、従って、このときには、インバータ回路
12は、ステータコイル9Uないし9Wをリアクトルと
する昇圧チョッパとして機能するようになる。尚、この
ように昇圧チョッパとして機能する場合は、エンジン2
の回転速度が低く、永久磁石型同期電動機9の発電電圧
が低い場合である。
【0045】このような構成の本実施例によれば、永久
磁石型同期電動機9の回転軸9eをエンジン2の出力軸
に直結して、この永久磁石型同期電動機9を、エンジン
2の始動時にはエンジン2を駆動するスタータとして動
作させ、エンジン2の始動後はエンジン2により駆動さ
れてバッテリ10を充電するための発電機(オルタネー
タ)として動作させるように構成した。これによって、
1つの永久磁石型同期電動機9を、エンジン2のスター
タとバッテリ10の充電用の発電機として兼用させる構
成、即ち、スタータを兼用したオルタネータとしたの
で、スタータと発電機の2つを搭載する従来構成に比べ
て、自動車1の搭載スペースを小さくすることができ
る。そして、エンジン2の出力軸と永久磁石型同期電動
機9のシャフトとの間に、従来のようなクラッチを設け
る必要もなくなるので、自動車1の搭載スペースをより
一層小さくすることができる。
【0046】更に、上記実施例では、制御回路33によ
って、永久磁石型電動機9をオルタネータ(発電機)と
して高速回転領域にて動作させるときには、弱め界磁制
御を実行することにより、ロータ9bとステータ9aと
の間の界磁磁束を減少させるように制御した。これによ
り、発電機として高速回転領域にて動作させるときに、
永久磁石型電動機9の誘起電圧が高くなることを防止で
きる。この結果、永久磁石型同期電動機9の駆動回路で
あるインバータ回路12を構成するトランジスタ13
U,13V,13W、14U,14V,14Wとして、
耐圧の高いものを使用しなくても済むことから、製造コ
ストを低減することができる。
【0047】また、上記実施例の場合、永久磁石型電動
機9のロータ9bを、磁性体からなるロータヨーク9c
と、このロータヨーク9cの内部に埋め込んだ永久磁石
9dとから構成したので、永久磁石型同期電動機9はリ
ラクタンストルクを発生できる構成となり、エンジン2
のスタータとして大トルクを発生させることができる。
また、永久磁石型同期電動機9を高速回転させたとき
に、ロータ9bから永久磁石9dが飛散することがなく
なるため、この点でも、自動車に搭載する電動機として
非常に好ましい構成となる。
【0048】図4は、本発明の第2の実施例を示すもの
である。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を
付している。この第2の実施例では、図4に示すよう
に、永久磁石型同期電動機9のロータ36を、磁性体か
らなるロータヨーク37と、このロータヨーク37の内
部に埋め込まれた永久磁石38とから構成すると共に、
ロータヨーク37の内部に永久磁石38の界磁方向磁気
抵抗を大きくする空隙部37aを設けたものである。こ
れ以外の構成は、第1の実施例と同じ構成となってい
る。
【0049】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第2の実施例によれば、ロータヨーク37の内部
に永久磁石38の界磁方向磁気抵抗を大きくする空隙部
37aを設けたので、リラクタンストルクをより一層利
用することができ、エンジン2の始動するときのトルク
を大きくすることができる。また、永久磁石の磁束量を
減らすことができるから、誘起電圧を低下させることが
できる。
【0050】図5は、本発明の第3の実施例を示すもの
である。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を
付している。この第3の実施例では、図5に示すよう
に、永久磁石型同期電動機9のロータ39を、磁性体か
らなるロータヨーク40と、このロータヨーク40の外
周部に配設された永久磁石41とから構成したものであ
る。即ち、第3の実施例の永久磁石型同期電動機9は、
リラクタンストルクを発生しない通常の永久磁石型同期
電動機である。これ以外の構成は、第1の実施例と同じ
構成となっている。
【0051】従って、上記第3の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
尚、第3の実施例の場合、リラクタンストルクを発生し
ない通常の永久磁石型同期電動機9を、発電機として高
速回転領域にて動作させるときに、周知の弱め界磁制御
を実行することにより、ロータ39とステータ9aとの
間の界磁磁束を減少させるように構成されている。
【0052】図6及び図7は、本発明の第4の実施例を
示すものである。尚、第1の実施例と同一部分には、同
一符号を付している。この第4の実施例では、図6及び
図7に示すように、永久磁石型同期電動機42のステー
タ9aを、ロータ9bに対して回転軸方向に移動可能に
設けたものである。
【0053】具体的には、永久磁石型同期電動機42の
ハウジング43は、ほぼカップ状のモータフレーム44
と、このモータフレーム44の開口部を閉塞する軸受ブ
ラケット45とから構成されている。モータフレーム4
4の底壁部に設けられた軸受46と、軸受ブラケット4
5に設けられた軸受47とによりロータ9bの回転軸9
eが回転可能に支持されている。モータフレーム44の
内部における周壁部に沿う部位には、ピン48が配設さ
れており、このピン48によりステータ9aが軸受4
9、49を介して軸方向に移動可能に支持されている。
この軸受49、49は、リニアボールベアリングまたは
滑り軸受等からなる軸受であり、ステータ9aに取り付
けられている。
【0054】そして、ステータ9aは、ピン48に設け
られたコイルばね50により、図6中の右方(ロータ9
bと離れる方向)へ移動するように付勢されている。こ
の図6に示す状態では、永久磁石型電動機42のロータ
9bとステータ9aとの間の界磁磁束が減少するように
構成されている。そして、永久磁石型電動機42を、通
電しないとき、並びに、発電機として動作させるとき
は、ステータコイル9U、9V、9Wに流れる電流が小
さいことから、上記図6に示す状態となるように構成さ
れている。これにより、永久磁石型電動機42を、発電
機として動作させるときは、ロータ9bとステータ9a
との間の界磁磁束が減少し、誘起電圧が低下する構成と
なっている。
【0055】これに対して、永久磁石型電動機42を、
エンジン2のスタータとして用いるときは、ステータコ
イル9U、9V、9Wに大電流を流すため、ステータ9
aとロータ9bとの間に磁気吸引力が作用する。これに
より、ステータ9aが、コイルばね50のばね力に抗し
て、図6及び図7中の左方(ロータ9bと対向する方
向)へ移動する。この結果、永久磁石型電動機42は図
7に示す状態となり、そのロータ9bとステータ9aと
の間の界磁磁束が増大するようになり、トルクが大きく
なる構成となっている。
【0056】上記第4の実施例の場合、永久磁石型電動
機42を発電機として動作させるときに、ステータコイ
ル9U、9V、9Wに流れる電流は、誘起電圧とバッテ
リ10の端子間電圧との差の電圧を、永久磁石型電動機
42とバッテリ10の内部抵抗値で割った値まで流れ
る。従って、例えば、この電流値が、永久磁石型電動機
42をスタータとして始動させたときにはステータコイ
ル9U、9V、9Wに流れる始動電流よりも小さくなる
ように、永久磁石型電動機42を構成すれば良い。
【0057】また、永久磁石型電動機42の駆動回路の
電流設定値として、例えば発電機として動作するときの
電流設定値を、スタータとして動作するときの電流設定
値よりも小さくするように制御する構成としても良い。
【0058】更に、例えばスタータ特性として、エンジ
ン2を瞬時に始動させるために、永久磁石型電動機42
に大きなトルクを発生させる必要があることから、短時
間定格ではあるが、永久磁石型電動機42に大電流を流
して大トルクを発生させるように制御する構成としても
良い。
【0059】尚、上述した以外の第4の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第4の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。更に、この第4の実施例
において、発電機として動作させるときのステータコイ
ル電流を電動機として動作させるときのステータコイル
電流よりも小さく設定することにより、確実に発電機と
して動作させるときは界磁磁束を小さくし、電動機とし
て動作させるときは界磁磁束を大きくなるように切り替
えを行うことができる。
【0060】また、上記第4の実施例では、永久磁石型
電動機42のロータ9bとして、ロータヨーク9cの内
部に永久磁石9dを埋め込む構成を用いたが、これに限
られるものではなく、例えば図4に示すようなロータヨ
ークの内部に永久磁石を埋め込むと共に空隙部を設ける
構成を用いても良いし、また、図5に示すようなロータ
ヨークの外周部に永久磁石を設ける構成を用いても良
い。
【0061】更に、上記第4の実施例においては、ステ
ータ9aを移動させるに当たって、コイルバネ50と磁
気吸引力を用いるように構成したが、これに代えて、オ
イルシリンダやエアシリンダ等のアクチュエータにより
ステータを移動させるように構成しても良い。また、ス
テータ9bを移動可能なように構成する代わりに、ロー
タを移動可能なように構成しても良いし、また、ステー
タとステータを両方とも移動可能なように構成しても良
い。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、永久磁石型電動機を、発電機として所定の回転速度
領域にて動作させるときに、ロータとステータとの間の
界磁磁束を減少させる磁束減少手段を備えるように構成
したので、エンジンのスタータとして用いる電動機をエ
ンジンの発電機として兼用させる構成としながら、電動
機を発電機として高速回転領域にて動作させるときに誘
起電圧が高くなることを防止できるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】永久磁石型同期電動機の断面図
【図3】自動車の全体構成を概略的に示す図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第4の実施例を示す永久磁石型同期電
動機の縦断側面図
【図7】異なる状態を示す永久磁石型同期電動機の縦断
側面図
【符号の説明】
1は自動車、2はエンジン、9は永久磁石型同期電動機
(スタータを兼用したオルタネータ)、9aはステー
タ、9bはロータ、9cはロータヨーク、9dは永久磁
石、9eは回転軸、10はバッテリ、11は制御装置、
12はインバータ回路、13U,13V,13Wはトラ
ンジスタ、14U,14V,14Wはトランジスタ、1
8、19は入力端子、20、21は直流母線、22U,
22V,22Wは出力端子、23はコンデンサ、24は
チョッパ回路、25、26はトランジスタ、27、28
はダイオード、29はリアクトル、30はバッテリ電圧
検出器、31は主回路電圧検出器、32は位置検出器、
33は制御回路(磁束減少手段)、36はロータ、37
はロータヨーク、38は永久磁石、39はロータ、40
はロータヨーク、41は永久磁石、42は永久磁石型同
期電動機、43はハウジング、44はモータフレーム、
45は軸受ブラケット、46、47は軸受、48はピ
ン、49は軸受、50はコイルばねを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/16 H02K 21/16 G M H02P 6/08 H02P 9/04 L 9/04 9/30 C 9/30 F 9/48 A 9/48 6/02 371Z (72)発明者 篠原 剛 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 岸本 功 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 長竹 和夫 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 Fターム(参考) 5H560 BB04 BB07 BB17 DA10 DC13 EB01 JJ03 SS02 UA02 XA03 XA05 XA12 XA17 5H590 AA15 AB01 CA09 CA23 CC13 CC18 CC24 CD03 CE10 EB02 EB21 FB03 FC12 FC22 HA02 5H607 AA00 BB01 BB02 BB09 BB14 CC01 CC07 DD01 DD02 DD03 DD16 DD17 FF22 FF24 HH01 HH05 5H621 AA03 BB10 HH01 PP03 PP10 5H622 AA03 CA01 CA02 CA07 CA13 CB05 CB06 PP11 PP19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動軸に直結または連結され
    た回転軸を有し且つ永久磁石を有するロータと、ステー
    タコア及びこのステータコアに巻回されたステータコイ
    ルからなるステータとを備え、前記エンジンを始動させ
    るときは電動機として動作すると共に、前記エンジンが
    始動した後は発電機として動作する永久磁石型電動機か
    ら構成されたスタータを兼用したオルタネータにおい
    て、 前記発電機として所定の回転速度領域にて動作させると
    きに、前記ロータと前記ステータとの間の界磁磁束を減
    少させる磁束減少手段を備えたことを特徴とするスター
    タを兼用したオルタネータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータを、磁性体及びこの磁性体の
    内部に埋め込んだ永久磁石から構成すると共に、 前記磁束減少手段は、前記発電機として所定の回転速度
    領域にて動作させるときに、弱め界磁制御を実行するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載のス
    タータを兼用したオルタネータ。
  3. 【請求項3】 前記磁性体の内部に、前記永久磁石の界
    磁方向の磁気抵抗を大きくする空隙部を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のスタータを兼用したオルタネー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記磁束減少手段として、前記ロータと
    前記ステータとの軸方向の位置関係が変化する機構を備
    え、 前記電動機として動作するときは、前記ロータと前記ス
    テータの対向する面積がほぼ最大となり、前記発電機と
    して動作されるときは、前記ロータと前記ステータの対
    向する面積が減少するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のスタータを兼用したオルタネー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記機構は、無通電時及び前記発電機と
    して動作されるときは、前記ロータと前記ステータの対
    向する面積が減少する位置に前記ロータ及び前記ステー
    タが位置するように付勢する手段を有し、前記電動機と
    して動作させるために通電したときは、前記ロータと前
    記ステータの間の磁気吸引力により前記ロータと前記ス
    テータの対向する面積がほぼ最大となる位置に前記ロー
    タ及び前記ステータが位置するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載のスタータを兼用したオル
    タネータ。
  6. 【請求項6】 前記ロータを、磁性体及びこの磁性体の
    内部に埋め込んだ永久磁石から構成したことを特徴とす
    る請求項5記載のスタータを兼用したオルタネータ。
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