JP2007259597A - 車両用電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電源の電力供給能力が不足した場合の電力供給を確保可能な車両用電源システムの提供を目的とする。
【解決手段】車両のエンジン9を始動させるスタータモータ3と、エンジン9を動力源とするオルタネータ1と、オルタネータ1の発電状態を取得可能なECU10とを有する車両用電源システムにおいて、ECU10は、エンジン9の動作中にオルタネータ1の発電量が所定値以下である場合にはスタータモータ3をエンジン9に接続させて、スタータモータ3を発電機として作動させることを特徴とする、車両用電源システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電源システムに関し、より詳細には、電源の電力供給能力を調整可能な車両用電源システムに関する。
従来から、電源として二つのバッテリを有する車両用電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。本車両用電源システムは、副電源に優先して一般電気負荷への電力供給を行う主電源と、車両減速時に発電機にて発電される回生電力を回収するとともに発電機の発電電力を蓄電する副電源とを備え、副電源から主電源への充電を可能にするものである。
特開2004−328988号公報
ところで、上述の従来技術をはじめ、発電機によって発電された電力をバッテリに蓄電可能なシステムの場合、システムの信頼性を確保するために、故障等による発電機の発電不良時の被害をできるだけ最小限に抑える機能をシステムに備えておくことが望ましい。この点、上述の従来技術では、発電機が故障等によって発電不能になり電力供給能力が足りない場合には、副電源に充電ができなくなるため、副電源から主電源への充電を可能にするという本来の機能を発揮することができなくなる。
そこで、本発明は、電源の電力供給能力が不足した場合の電力供給を確保可能な車両用電源システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明として、
車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
前記エンジンを動力源とする発電機と、
前記発電機の発電量を検出する発電動作検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
前記エンジンの動作中に前記発電量検出手段によって所定値以下の発電量が検出される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システムを提供する。
また、上記課題を解決するため、第2の発明として、
車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
蓄電手段と、
前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、
前記発電機の発電量を検出する発電量検出手段と、
前記蓄電手段の充電率を検出する充電率検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
前記エンジンの動作中に、前記発電量検出手段によって前記発電機が最大限発電可能な発電量が検出され、且つ、前記充電率検出手段によって所定値以下の充電率が検出される場合に、前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システムを提供する。
また、上記課題を解決するため、第3の発明として、
車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
蓄電手段と、
前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、
前記発電機の発電量を検出する発電量検出手段と、
前記蓄電手段の放電状態を検出する放電状態検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
前記エンジンの動作中に、前記発電量検出手段によって前記発電機が最大限発電可能な発電量が検出され、且つ、前記放電状態検出手段によって前記蓄電手段の放電量が所定値以上検出される場合に、前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システムを提供する。
また、上記課題を解決するため、第4の発明として、
車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
蓄電手段と、
前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、を有する車両用電源システムにおいて、
車両の減速時に前記蓄電手段に回生電力を蓄える回生制御可能なモータと、
前記エンジンの動作中に前記回生制御可能なモータが回生制御される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システムを提供する。
また、上記課題を解決するため、第5の発明として、
車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
蓄電手段と、
前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機とを有し、
前記発電機は、車両の減速時に前記蓄電手段に回生電力を蓄える回生制御可能なモータとして動作する、車両用電源システムにおいて、
前記エンジンの動作中に前記発電機が回生制御される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システムを提供する。
なお、第1から第5のいずれかの発明に係る車両用電源システムに、前記ステータ接続手段によって前記スタータモータが前記エンジンに接続された場合に車両音響装置及び車両空調装置への電源の供給を停止させる電源停止手段を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、電源の電力供給能力が不足した場合の電力供給を確保することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の車両用電源システムの一実施形態を示す構成図である。車両は、様々な電気負荷を搭載している。車載の電気負荷として、例えば、空調装置、音響装置、シートヒータ、シガーソケット、各種ECU(Electronic Control Unit)、ソレノイドバルブが挙げられる。なお、これらの電気負荷は、あくまで例示であって負荷の種類を限定するものではない。これらの電気負荷の電源は、オルタネータ1やバッテリ2である。オルタネータ1やバッテリ2は、電源ライン14を介して、各電気負荷に電力を供給する。
本実施例の車両用電源システムでは、車両に搭載される電気負荷を2つのグループに分類している。第1グループに分類される電気負荷は、車両の走行に不可欠な電気負荷6であり、第2グループに分類される電気負荷は、車両の走行に不必要な電気負荷7である。
第1グループの電気負荷6として、例えば、車両を走行させる駆動装置、車両の走行安定を図る装置、走行に必要な照明装置が挙げられる。より具体的には、エンジンECUやブレーキECU、各種アクチュエータ、ヘッドライト等が挙げられる。
第2グループの電気負荷7は、乗員の利便性や快適性を確保するための装置であって、車両を走行させる上では直接的には関連のない電気負荷である。より具体的には、冷暖房装置や空気清浄装置等の空調装置、アンプやスピーカ等の音響装置、シートヒータ、シガーソケット、デフォッガ等が挙げられる。
オルタネータ1は、エンジン9を動力源とする発電機であって、車両を走行させるためのエンジン9の出力によって発電を行う。オルタネータ1で発生した電力によって、電気負荷が動作したり、バッテリ2が充電されたりする。
なお、バッテリ2への充電等はモータ(電動機)を回生動作させても可能なので、オルタネータ1以外の発電手段として、回生制御が可能なモータを本実施例の車両用電源システムに備えてもよい。例えば、車両の減速時に制動力を確保するために、車輪駆動軸に連結されるモータを回生制御することによって、インバータを介してバッテリ2に充電をすることができる。
また、オルタネータ1は、発電機の機能と回生制御可能なモータの機能の両方備えるモータ/ジェネレータ(いわゆる、MG)でもよい。例えば、MGは、車両減速時に回生制御することによって、バッテリ2に充電をすることができる。
バッテリ2も、オルタネータ1と同様に、電源ライン14を介して電気負荷に電力を供給する。バッテリ2は、オルタネータ1の電力供給能力が足りない時に電気負荷に電力を供給し、また、エンジン9を始動させるためのスタータモータ3に電力を供給する。バッテリ2の具体例として、鉛バッテリ、ニッケル水素電池、リチウムイオンバッテリがある。なお、バッテリ2は、電気二重層キャパシタに置き換えてもよい。また、バッテリ2は、鉛バッテリとリチウムイオンバッテリとニッケル水素電池と電気二重層キャパシタの中でいずれかを組み合わせたものでもよい。
また、オルタネータ1が停止している状態では、バッテリ2から電気負荷に電力を供給し得る。例えば、エンジン9が停止してオルタネータ1の不作動状態である停車状態で必要とされる電力は、バッテリ2から電気負荷に電力を供給することができる。
スタータモータ3は、バッテリ2から電力供給を受けてエンジン9を始動させるものである。スタータモータ3を始動させる操作信号が入力された場合、スタータモータ3への通電がなされ、スタータモータ3のピニオンギアとエンジン9のフライホイールのリングギアとが噛み合う(接続する)。これにより、スタータモータ3が回転することによってフライホイールを介してエンジン9のクランクシャフトが回転し、エンジン9が始動する。スタータモータ3を停止させる操作信号が入力された場合(スタータモータ3を始動させる操作信号の入力が無くなった場合)、スタータモータ3のピニオンギアとエンジン9のフライホイールのリングギアは離れ、非通電となって、スタータモータ3の回転は停止する。
逆に言えば、スタータモータ3のピニオンギアとエンジン9のフライホイールのリングギアとが噛み合っている場合(接続している場合に)、エンジン9が回転することによってスタータモータ3が回されれば、スタータモータ3を発電機として作動させることができる。なお、後述するECU10が、スタータモータ3をエンジン9に接続させる制御信号を送信する。スタータモータ3は、その制御信号を受信することによって、エンジン9との接続動作を行う。
他ECU16は、ECU10が必要とする車両に関する状態情報(具体例を挙げるならば、車速情報、エンジン回転数情報、ブレーキ情報、サイドブレーキ情報、ニュートラルやパーキングなどのシフトポジション情報など)の送付元である。なお、ECU10は、車速センサからの車速情報やシフトポジションセンサからのシフトポジション情報など、車両の状態情報を検知する所定のセンサから車両の状態情報を直接取得してもよいので、他ECU16とは、特にECUに限っているわけではない。
ECU10は、他ECU16からの車両の状態情報に基づいて減速状態であるか否かを判断する。例えば、ECU10は、ブレーキ情報が作動状態である場合に減速状態であると判断し、ブレーキ情報が作動状態でない場合に減速状態でないと判断する。または、ECU10は、車速の微分値が負の場合に減速状態であると判断し、車速の微分値が負でない場合に減速状態ではないと判断する。なお、車速情報、ブレーキ情報、エンジン回転数情報、加減速度センサ情報のいずれかを組み合わせて減速状態を判断することもできる。例えば、ブレーキ情報が作動状態且つ車速の微分値が負の場合に減速状態であると判断してもよい。また、ECU10は、他ECU16からの減速状態を表す減速信号を受信した場合に減速状態であると判断してもよい。
また、ECU10は、バッテリ2の充放電電流を検出する電流センサ4の出力値に基づいてバッテリ2の充放電電流値(バッテリ電流値)を算出する。電流センサ4に内蔵される電流検出部には、ホール素子によって電流を検出するタイプやシャント抵抗によって電流を検出するタイプなどがある。電流センサ4は、例えば、検出した電流に応じた電圧(0〜5V)を出力する。また、ECU10は、バッテリ2の電圧を検出する電圧センサ5の出力値に基づいてバッテリ2の電圧値を算出する。バッテリ2の電圧とは、図1からも明らかなように、電源ライン14の電圧であって電気負荷6,7に印加される電圧に相当する。
また、ECU10は、バッテリ2の充放電電流を検出する電流センサ4やバッテリ2の電圧を検出する電圧センサ5を用いてバッテリ2の電流値や電圧値を検出することによって、バッテリ2の容量がどれだけ残っているのかを示す「充電率(SOC:State of Charge)」を算出する。充電率は、満充電容量に対する残容量を示すものである。ECU10は、例えば、バッテリ2の充放電電流の積算(積分)などにより充電率(残容量)を算出する。電気量(バッテリ2の容量)の時間的変化の割合が、電流に相当するからである。残容量はバッテリ2の満充電時の容量からバッテリ2から放電された放電容量を引いた値に相当することから、ECU10は、バッテリ2に接続される電源ラインを電流センサ4等によってバッテリ2の充放電電流をモニターしその履歴をメモリに記録することによって、充電率(残容量)を算出することが可能になる。なお、満充電時の初期容量は、メモリに記憶されている。
また、ECU10は、放電初期時のバッテリ2の電圧の極小値を測定することによって充電率を推定してもよい。放電初期時の電圧の落ち込みにより生じる極小値と充電率は相関があることが知られているため、ECU10は、その相関関係(例えば、マップデータ)に基づいて充電率を推定することができる。
また、ECU10は、放電初期時のバッテリ2の内部抵抗を測定することによって充電率及び満充電容量を算出してもよい。内部抵抗は、初期放電電流と初期放電電圧によって算出される。内部抵抗と充電率、ならびに、内部抵抗と満充電容量は、相関があることが知られている。ECU10は、バッテリ2の内部抵抗に対する充電率の算出マップを参照して、バッテリ2の内部抵抗に対応する充電率を算出する。ECU10は、バッテリ2の内部抵抗に対する満充電容量の算出マップを参照して、バッテリ2の内部抵抗に対応する満充電容量を算出する。
なお、バッテリ2が電気二重層キャパシタに置換可能であり、その静電容量が既知であるならば、ECU10は、電気二重層キャパシタの電圧値と静電容量に基づいて電気二重層キャパシタの充電率(残容量)を算出することができる。
また、充電率は、所定の充電率を上下限値とするSOC管理幅に保たれるように充放電の制御が実行される。SOC管理幅を設けることによって、例えば過度の充放電を原因とするバッテリ2の劣化の進行速度が速まるのを防ぐことができる。
また、ECU10は、主として電圧センサ5の出力値に基づいて、バッテリ2の電圧が所定の一定値となるようにオルタネータ1の発電量を調整するフィードバック制御を行う。なお、ECU10はオルタネータ1が実際に発電しているか否かを判断するためにオルタネータ1の発電状態を情報として取得してもよい。そのためには、発電中か否かを示す発電状態をECU10に出力する手段をオルタネータ1に備えればよい。具体例として、発電中である場合にはHi信号を出力し発電中でない場合にはLo信号を出力する、いわゆるL端子が流用可能である。また、オルタネータ1にそのような手段を備えずに、ECU10がオルタネータ1の出力電流や出力電圧を直接監視することによってオルタネータ1が実際に発電しているか否かを判断することもできる。また、実際の発電量を取得するために、ECU10はオルタネータ1の出力電流や出力電圧に基づいてオルタネータ1の実際の発電量を算出してもよいし、検出した発電量をECU10に出力する検出手段をオルタネータ1に備えてもよい。
なお、ECU10は、制御プログラムや制御データを記憶するROM、制御プログラムの処理データを一時的に記憶するRAM、制御プログラムを処理するCPU、外部と情報をやり取りするための入出力インターフェースなどの複数の回路要素によって構成されたものである。また、ECU10は一つの制御ユニットとは限らず、制御が分担されるように複数の制御ユニットであってよい。
それでは、本実施例に係る車両用電源システムの動作フローについて説明する。
図2は、本実施例に係る車両用電源システムの動作フローの第1の例である。ECU10は、オルタネータ1の発電状態の情報を取得することによって、オルタネータ1が発電不良であるか否かを判断する(ステップ10)。他ECU16が有するエンジン回転数情報等に基づきエンジン9が動作中にもかかわらずオルタネータ1が発電中でなければ(若しくは、発電量が規定の正常値以下であれば)、オルタネータ1が発電不良の状態であると判断することができる。ECU10は、オルタネータ1に発電不良があると判断した場合には、電力の供給源を確保するため、スタータモータ1をエンジン9に接続する(ステップ12)。
一方、ECU10は、オルタネータ1に発電不良がないと判断した場合には(ステップ10;No)、オルタネータ1の発電量が最大であるか否かを判断する(ステップ18)。オルタネータ1の発電量が最大であると判断した場合には(ステップ18;Yes)、バッテリ2の充電率が規定の正常値以下であるか否かを判断する(ステップ20)。バッテリ2の充電率が規定値以下である場合には(ステップ20;Yes)、オルタネータ1の発電量が最大であるにも関わらずバッテリ2を蓄電できていないとして、電力の供給源を確保するため、スタータモータ1をエンジン9に接続する(ステップ12)。なお、オルタネータ1の発電量が最大ではないと判断した場合(ステップ18;No)、あるいは、バッテリ2の充電率が規定値以下ではない場合(ステップ20;No)、発電能力に問題がないとして、本フローは終了する。
ステップ12においてスタータモータ1をエンジン9に接続後、ECU10は、バッテリ2の放電が規定の正常値以上あるか否かを判断する(ステップ14)。バッテリ2の放電が規定値以上ある場合には(ステップ14;Yes)、オルタネータ1の発電不良によってバッテリ2から規定値以上の放電が発生しているとして、あるいは、オルタネータ1の発電量が最大であるにも関わらず電気負荷の消費電力が大きくてバッテリ2から規定値以上の放電が発生しているとして、電気負荷7への電力供給を遮断回路8によって遮断する(ステップ16)。なお、バッテリ2の放電が規定値以上ない場合には(ステップ14;No)、発電能力に問題がないとして、本フローは終了する。
図3は、本実施例に係る車両用電源システムの動作フローの第2の例である。この場合の車両用電源システムには、車両の減速時の回生制御によってバッテリ2に回生電力を蓄電可能なモータあるいはMGを備えているものとする。
ECU10は、オルタネータ1の発電状態の情報を取得することによって、オルタネータ1が発電不良であるか否かを判断する(ステップ30)。他ECU16が有するエンジン回転数情報等に基づきエンジン9が動作中にもかかわらずオルタネータ1が発電中でなければ(若しくは、発電量が規定の正常値以下であれば)、オルタネータ1が発電不良の状態であると判断することができる。ECU10は、オルタネータ1に発電不良があると判断した場合には、電力の供給源を確保するため、スタータモータ1をエンジン9に接続する(ステップ32)。
一方、ECU10は、オルタネータ1に発電不良がないと判断した場合には(ステップ30;No)、車両が減速しているか否かを判断する(ステップ36)。車両が減速している場合には、バッテリ2に回生電力を蓄電可能なモータやMGが回生制御されることによってバッテリ2に回生電力が供給されている。したがって、車両が減速していると判断した場合には(ステップ36;Yes)、電力の供給源を確保するため、スタータモータ1をエンジン9に接続する(ステップ32)。なお、車両が減速していないと判断した場合には(ステップ36;No)、発電能力に問題ないとして、本フローは終了する。
したがって、本実施例の車両用電源システムによれば、オルタネータ1に発電不良が発生したとしても、スタータモータ3をエンジン9に接続することによって、スタータモータ3を発電機として作動させるので、電気負荷への電力供給能力はバッテリ2のみの電力供給能力に比べ向上する。その結果、電気負荷への電力供給が可能な時間が延長されるため、走行距離の延長や駐車時間の延長等を図ることができる。また、走行に不必要な電気負荷への電力供給を遮断することで、より一層の電力供給可能時間の延長を図ることができる。
また、本実施例の車両用電源システムによれば、車両の減速時にスタータモータ3をエンジン9に接続することによって、回生制御可能なモータやMGからの回生電力に加え、エンジン9に回されることによるスタータモータ3からの回生電力も得ることができるので、より多くの回生電力を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図2のステップ10とステップ18との間に図3のステップ36で行われる車両の減速判定を挿入してもよい。車両が減速していると判断すれば、ステップ18に移行し、減速していないと判断すれば、発電能力に問題ないとして、本フローは終了する。
本発明の車両用電源システムの一実施形態を示す構成図である。 本実施例に係る車両用電源システムの動作フローの第1の例である。 本実施例に係る車両用電源システムの動作フローの第2の例である。
符号の説明
1 オルタネータ
2 バッテリ
3 スタータモータ
4 電流センサ
5 電圧センサ
6 走行に不可欠な電気負荷
7 走行に不必要な電気負荷
8 遮断回路
10 ECU
14 電源ライン
16 他ECU

Claims (6)

  1. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
    前記エンジンを動力源とする発電機と、
    前記発電機の発電量を検出する発電動作検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
    前記エンジンの動作中に前記発電量検出手段によって所定値以下の発電量が検出される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システム。
  2. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
    蓄電手段と、
    前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、
    前記発電機の発電量を検出する発電量検出手段と、
    前記蓄電手段の充電率を検出する充電率検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
    前記エンジンの動作中に、前記発電量検出手段によって前記発電機が最大限発電可能な発電量が検出され、且つ、前記充電率検出手段によって所定値以下の充電率が検出される場合に、前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システム。
  3. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
    蓄電手段と、
    前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、
    前記発電機の発電量を検出する発電量検出手段と、
    前記蓄電手段の放電状態を検出する放電状態検出手段とを有する車両用電源システムにおいて、
    前記エンジンの動作中に、前記発電量検出手段によって前記発電機が最大限発電可能な発電量が検出され、且つ、前記放電状態検出手段によって前記蓄電手段の放電量が所定値以上検出される場合に、前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システム。
  4. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
    蓄電手段と、
    前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機と、を有する車両用電源システムにおいて、
    車両の減速時に前記蓄電手段に回生電力を蓄える回生制御可能なモータと、
    前記エンジンの動作中に前記回生制御可能なモータが回生制御される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システム。
  5. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、
    蓄電手段と、
    前記蓄電手段に充電可能に接続され、前記エンジンを動力源とする発電機とを有し、
    前記発電機は、車両の減速時に前記蓄電手段に回生電力を蓄える回生制御可能なモータとして動作する、車両用電源システムにおいて、
    前記エンジンの動作中に前記発電機が回生制御される場合に前記スタータモータを前記エンジンに接続させるスタータモータ接続手段を備えることを特徴とする、車両用電源システム。
  6. 前記ステータ接続手段によって前記スタータモータが前記エンジンに接続された場合に車両音響装置及び車両空調装置への電源の供給を停止させる電源停止手段を更に備える、請求項1から5のいずれかに記載の車両用電源システム。
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