JP2000316299A - 始動発電機 - Google Patents

始動発電機

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JP2000316299A
JP2000316299A JP11120545A JP12054599A JP2000316299A JP 2000316299 A JP2000316299 A JP 2000316299A JP 11120545 A JP11120545 A JP 11120545A JP 12054599 A JP12054599 A JP 12054599A JP 2000316299 A JP2000316299 A JP 2000316299A
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capacitor
voltage
motor
engine
generator
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Hidekazu Uchiyama
英和 内山
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時のみ回転エネルギーを向上さ
せて1回目の乗り越しトルクを低減させることができる
始動発電機を提供する。 【解決手段】 小型の汎用エンジンの始動発電機であっ
て、ブラシレスモータのモータ巻線1および発電機巻線
2と、モータ巻線1の通電を制御するモータドライバ3
と、発電機巻線2による発電電圧を整流/調整する整流
/電圧調整器4と、ロータ位置センサ5と、バッテリー
6と、所定の電圧に充電されるコンデンサ7と、これに
並列に接続されたダイオード8と、コンデンサ7をバッ
テリー6に対して直列に接続する切り替えスイッチ9
と、コンデンサ7への電流制御回路10などから構成さ
れ、エンジンの始動時に、切り替えスイッチによりコン
デンサ7とバッテリー6とを接続し、コンデンサ7に充
電された電圧をバッテリー6の電圧に重畳してモータド
ライバ3に供給することによって駆動電圧を上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の汎用エンジ
ンなどの始動・発電兼用機に関し、特にエンジン始動時
の乗り越しトルクを低減できる始動発電機の通電方式に
適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多くの小型の汎用エンジンなど
では、エンジン起動用のスタータモータと、エンジンに
よって駆動される発電用のジェネレータが別個に搭載さ
れている場合が多い。ところが、モータとジェネレータ
はその基本的構成が共通しているにもかかわらず、スタ
ータモータは始動時にだけ使用され、磁石発電機は始動
後に使用される。そこで、従来より、発電機のロータお
よびステータをスタータモータの界磁子および電機子に
兼用した始動・発電兼用機、いわゆるセルダイと呼ばれ
る始動発電機の開発が試みられている。
【0003】この場合、始動発電機としては、ステータ
の外側にマグネットを有するロータが配設されたアウタ
ロータ形と呼ばれるものが広く知られている。この始動
発電機において、スタータモータとして使用する場合に
は、電源からの電力が始動巻線に供給されて形成された
磁界とロータのマグネットからの磁界との相互作用によ
って回転力が創出され、クランク軸が回転されてエンジ
ンが始動される。また、エンジンの始動後に磁石発電機
として使用する場合には、クランク軸によって回転され
るロータのマグネットの磁束が発電巻線に作用して起電
力が発生されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な始動発電機において、減速機構なしにエンジンのクラ
ンク軸に直結状態で取り付けられた、いわゆるエンジン
直結タイプの始動発電機の場合は、一般的な減速方式の
スタータと異なり、モータ特性としてより、低回転・大
トルクが要求され、そのためにモータの体格、バッテリ
ー容量(体格)とも大型のものになってしまうという問
題点を持っている。なぜなら、モータトルクはモータ体
格に比例する関係にあるからである。
【0005】一方、エンジンの特性として、始動時に要
するスタータモータのトルクは、エンジンの1回目の乗
り越し時が極めて大きく、2回目以降は相対的にかなり
小さくなる。言い換えれば、1回目の乗り越しさえクリ
アすれば、それ以降はモータのトルク(体格)、バッテ
リーの容量(体格)も、より小さなもので済むことにな
る。前記のような特質の理由は、エンジンクランク軸に
装着されたフライホイールの効果による。すなわち、フ
ライホイールが回転することで、そこに回転エネルギー
が蓄えられ、乗り越し時、それを放出することでモータ
の所要トルクを軽減させることができる。
【0006】そこで、本発明の目的は、前記のような1
回目の乗り越し時の回転エネルギーに着目し、エンジン
始動時のみ回転エネルギーを向上させて1回目の乗り越
しトルクを低減させることができる始動発電機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーマチュア
コイルが巻装されたステータと、このステータに対して
回転自在に配設され、マグネットなどの界磁極を有する
ロータとを有し、エンジンの始動時にはスタータモータ
として動作し、エンジンの始動後は発電機として動作す
る始動発電機に適用され、以下のような特徴を有するも
のである。
【0008】すなわち、本発明の始動電動機は、アーマ
チュアコイルの通電を制御する制御手段と、この制御手
段に電圧を供給する電源と、予め所定の電圧に充電され
たコンデンサと、エンジンの始動時に、所定の電圧に充
電されたコンデンサを電源に対して互いの電圧が順方向
となるように直列に接続する接続手段と、を有すること
を特徴とするものである。
【0009】これにより、特にエンジンの始動時は、コ
ンデンサを電源に対して互いの電圧が順方向となるよう
に直列に接続し、コンデンサに充電された所定の電圧を
電源の電圧に重畳させて供給することによって駆動電圧
を上げ、スタータモータとして動作させることができ
る。
【0010】この構成において、コンデンサの端子間に
は、このコンデンサの正極側がカソード側となるように
ダイオードが並列に接続されることにより、エンジンの
始動時における初期の乗り越し時は、コンデンサに充電
された電圧を電源の電圧に重畳させて供給することがで
き、コンデンサに蓄えられた電荷の放電後は、電源の電
圧をダイオードを経由して連続して供給することができ
るようになる。
【0011】さらに、コンデンサへの充電は、エンジン
の始動後にアーマチュアコイルのモータ巻線による発電
電圧、あるいは発電機巻線による発電電圧を用いたり、
またはエンジンの始動前に電源の電圧を用いて行うこと
ができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1である始動発電機の主要回路部を示す概略機能構成
図、図2は本実施の形態1の始動発電機において、モー
タ電流特性を示す特性図である。
【0014】まず、図1により本実施の形態1の始動発
電機の概略機能構成例を説明する。
【0015】本実施の形態1の始動発電機は、たとえば
小型の汎用エンジン始動装置と発電装置とを兼ね備えた
構成となっており、モータ巻線と発電機巻線とからなる
アーマチュアコイルを有するブラシレスモータを用い、
エンジン始動時にはスタータモータとして動作し、エン
ジン始動後には発電機として動作するように構成されて
いる。
【0016】すなわち、本実施の形態1の始動発電機
は、ブラシレスモータのモータ巻線1および発電機巻線
2と、モータ巻線1の通電を制御する制御手段であるモ
ータドライバ3と、発電機巻線2による発電電圧を整流
/調整する整流/電圧調整器4と、ロータの位置を検出
するロータ位置センサ5と、モータドライバ3などに電
圧を供給する電源であるバッテリー6と、所定の電圧に
充電されるコンデンサ7と、このコンデンサ7に並列に
接続されたダイオード8と、コンデンサ7をバッテリー
6に対して直列に接続する接続手段である切り替えスイ
ッチ9と、コンデンサ7への充電電流を制御する電流制
御回路10などから構成されている。
【0017】モータ巻線1は、3相によるY結線とさ
れ、U相、V相、W相の各相はスタータモータとして最
適な線径および巻数による巻線仕様で巻線されている。
発電機巻線2も、3相によるY結線とされ、U相、V
相、W相の各相は発電機として最適な線径および巻数に
よる巻線仕様で、モータ巻線1とは独立に巻線されてい
る。
【0018】モータドライバ3は、モータ巻線1の各相
に接続され、たとえば複数のFETからなるFETブリ
ッジ回路などを有し、このFETブリッジ回路により各
相のモータ巻線1が順に通電されてブラシレスモータが
転流制御される。このモータドライバ3にはロータ位置
センサ5が接続され、この各相に対応する検出信号はモ
ータ巻線1の通電を転流制御するために用いられる。ま
た、このFETブリッジ回路のFETには寄生ダイオー
ドが内蔵され、発電動作時に寄生ダイオードにより3相
交流が全波整流されて発電電圧が出力できる構成となっ
ている。
【0019】整流/電圧調整器4は、発電機巻線2の各
相に接続され、たとえば複数のダイオードからなる整流
回路やレギュレータなどを有し、この整流回路により3
相交流が全波整流され、さらにレギュレータにより電圧
調整されて直流電圧が負荷に対して出力される。
【0020】コンデンサ7は、モータドライバ3と切り
替えスイッチ9との間に接続され、たとえば電気二重層
コンデンサなどが用いられ、エンジン始動後にモータ巻
線1による発電電圧を用いて充電される。すなわち、モ
ータドライバ3のFETブリッジ回路のFET内蔵の寄
生ダイオードにより3相交流が全波整流され、この出力
電圧によりコンデンサ7が充電される構成となってい
る。このコンデンサ7の端子間には、このコンデンサ7
の正極側がカソード側となるようにダイオード8が並列
に接続されている。
【0021】切り替えスイッチ9は、2つの切り替え端
子a,bを有し、共通端子cはコンデンサ7の負極側、
第1切り替え端子aはバッテリー6、第2切り替え端子
bは電流制御回路10にそれぞれ接続されている。第1
切り替え端子aは、エンジン始動時、すなわちモータO
N時に共通端子cに接続されてコンデンサ7とバッテリ
ー6とが接続され、このコンデンサ7に充電された電圧
がバッテリー6の電圧に重畳されてモータドライバ3に
供給される。また、第2切り替え端子bは、モータOF
F時に共通端子cに接続されてコンデンサ7と電流制御
回路10とが接続され、エンジン始動後に電流制御回路
10によりコンデンサ7の電圧をモニターしながら充電
電流が制御され、所定の電圧まで充電される。
【0022】なお、ブラシレスモータは、図示しない
が、たとえばアウタロータ形とされ、前述したモータ巻
線1と発電機巻線2とからなるアーマチュアコイルがス
テータに巻装され、このステータの周囲にロータが回転
自在に配設されている。このロータには、マグネットが
設けられており、ロータがエンジンのクランク軸に直結
されている。
【0023】次に、本実施の形態の作用について、スタ
ータモータとして動作させるモータ動作時、発電機とし
て動作させる発電動作時のそれぞれの動作を説明する。
【0024】まず、エンジンが始動される際、スタータ
モータとして動作させるモータ動作時は、ブラシレスモ
ータにおけるアーマチュアコイルのモータ巻線1にモー
タドライバ3から駆動信号に相当する位相の電圧が印加
される。このモータ巻線1への通電によって形成される
回転磁界とロータのマグネットによる磁界の相互作用に
よりロータは回転される。この回転するロータの位置
は、ロータ位置センサ5によって検出することによって
時々刻々と計測される。そして、この計測情報がモータ
ドライバ3に送信され、モータドライバ3はロータを継
続かつ安定して回転させる。
【0025】このエンジンの始動時、切り替えスイッチ
9は第1切り替え端子aの方に切り替え、この第1切り
替え端子aと共通端子cとを接続してコンデンサ7とバ
ッテリー6とを接続する。そして、たとえば前回のエン
ジンの始動後にコンデンサ7に予め充電された電圧をバ
ッテリー6の電圧に重畳してモータドライバ3に供給す
る。これにより、スタータモータとしての駆動電圧を上
げ、モータ、すなわちクランク回転の立ち上がりを急峻
にすることができる。
【0026】たとえば、1回目の乗り越しまでに流れた
電流は、モータのロータ(フライホイール)などの回転
エネルギーとして大部分蓄えられる。この量をアップさ
せることで、1回目のモータが負担する乗り越しトルク
を低減することができる。すなわち、モータ電流特性
(経過時間t(sec)に対するモータ電流(A)の関
係)の一例を示す図2のように、従来の電流波形(実
線)に対して、本発明(破線)においては立ち上がりを
急峻にして多くのモータ電流を流すようにする。
【0027】さらに、エンジンが始動されると、ロータ
位置センサ5による検出信号に基づいて、モータドライ
バ3が駆動信号の発信を自動的に停止してモータから発
電機に切り替わる。そして、発電機として動作させる発
電動作時は、クランク軸に連結されたロータがステータ
の周囲を回転する状態になる。このため、ロータのマグ
ネットの磁束が回転磁界を形成してアーマチュアコイル
の発電機巻線2およびモータ巻線1を切る状態になり、
この発電機巻線2およびモータ巻線1において起電力が
発生する。
【0028】たとえば、発電機巻線2において発生した
起電力は、これに接続された整流/電圧調整器4の整流
回路により3相交流が全波整流され、さらにレギュレー
タにより電圧調整されて直流電圧として外部に取り出さ
れ、所望の負荷に供給される。また、モータ巻線1にお
いて発生した起電力は、これに接続されたモータドライ
バ3のFETブリッジ回路のFET内蔵の寄生ダイオー
ドにより全波整流されて発電電圧としてコンデンサ7に
出力される。
【0029】このエンジンの始動後、切り替えスイッチ
9は第2切り替え端子bの方に切り替え、この第2切り
替え端子bと共通端子cとを接続してコンデンサ7と電
流制御回路10とを接続する。そして、コンデンサ7の
電圧を電流制御回路10によりモニターしながら、充電
電流を制御しながら蓄える。このコンデンサ7に蓄えら
れる電荷は、始動時初期の1〜数回の乗り越し終了まで
に放出するくらいのレベルが望ましい。その後はバッテ
リー6からの電流はダイオード8を介してコンデンサ7
をパスする。このコンデンサ7に蓄えられた電圧は、次
回のエンジンの始動時にバッテリー6の電圧に重畳して
用いられる。
【0030】このように、本実施の形態1の始動発電機
によれば、エンジンの始動後、すなわち走行中に所定の
電圧に充電されるコンデンサ7と、このコンデンサ7を
バッテリー6に対して直列に接続する切り替えスイッチ
9とを有し、エンジンの始動時に切り替えスイッチによ
りコンデンサ7とバッテリー6とを接続することによ
り、コンデンサ7に充電された電圧をバッテリー6の電
圧に重畳してモータドライバ3に供給することによって
駆動電圧を上げ、スタータモータとして動作させること
ができる。
【0031】よって、スタータモータとしての駆動電圧
を上げ、クランク回転の立ち上がりを急峻にし、乗り越
しまでの間にエンジンフライホイールに蓄えるエネルギ
ーを多くすることができるので、結果的に小さなトルク
のブラシレスモータ、小さなバッテリーでも十分に乗り
越しを可能とすることができる。
【0032】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2である始動発電機の主要回路部を示す概略機能構成
図である。
【0033】本実施の形態2の始動発電機は、前記実施
の形態1と同様に、小型の汎用エンジン始動装置と発電
装置とを兼ね備えた構成となっており、前記実施の形態
1との相違点は、ブラシレスモータに代えて、モータ巻
線と発電機巻線とからなるアーマチュアコイルを有する
ブラシモータを用い、エンジン始動時にはスタータモー
タとして動作し、エンジン始動後には発電機として動作
するように構成した点である。
【0034】すなわち、本実施の形態2の始動発電機
は、図3に示すように、ブラシモータのモータ巻線11
および発電機巻線12と、モータ巻線11の通電を制御
する制御手段であるブラシ/コンミテータ13と、発電
機巻線12による発電電圧を整流/調整する整流/電圧
調整器14と、ブラシ/コンミテータ13などに電圧を
供給する電源であるバッテリー16と、所定の電圧に充
電されるコンデンサ17と、このコンデンサ17に並列
に接続されたダイオード18と、コンデンサ17をバッ
テリー16に対して直列に接続する接続手段である切り
替えスイッチ19と、コンデンサ17への充電電流を制
御する電流制御回路20などから構成されている。
【0035】よって、本実施の形態2においては、前記
実施の形態1のモータドライバ3と同様の機能を有する
ブラシ/コンミテータ13により、スタータモータとし
て動作させる場合はモータ巻線11の通電を制御して動
作させ、また発電機として動作させる場合はモータ巻線
11による発電電圧を整流して出力できる構成となって
いる。また、他の整流/電圧調整器14、バッテリー1
6、コンデンサ17、ダイオード18、切り替えスイッ
チ19、電流制御回路20などは前記実施の形態1と同
様の機能を有するものである。
【0036】従って、エンジンの始動時は、前回のエン
ジンの始動後にコンデンサ17に予め充電された電圧を
バッテリー16の電圧に重畳してモータドライバ3に供
給することができるので、スタータモータとしての駆動
電圧を上げ、クランク回転の立ち上がりを急峻にするこ
とができる。
【0037】また、エンジンの始動後、発電機として動
作させる発電動作時は、モータ巻線11において発生し
た起電力がブラシ/コンミテータ13により全波整流さ
れて発電電圧としてコンデンサ17に出力され、このコ
ンデンサ7の電圧を電流制御回路10によりモニターし
ながら、充電電流を制御しながら電圧を充電することが
できる。
【0038】このように、本実施の形態2の始動発電機
によれば、ブラシレスモータに代えてブラシモータを用
いた場合でも、コンデンサ17に充電された電圧をバッ
テリー16の電圧に重畳してブラシ/コンミテータ13
に供給することによって駆動電圧を上げ、スタータモー
タとして動作させることができる。よって、前記実施の
形態1と同様に、スタータモータとしての駆動電圧を上
げ、クランク回転の立ち上がりを急峻にし、乗り越しま
での間にエンジンフライホイールに蓄えるエネルギーを
多くすることができるので、結果的に小さなトルクのブ
ラシモータ、小さなバッテリーでも十分に乗り越しを可
能とすることができる。
【0039】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3である始動発電機の主要回路部を示す概略機能構成
図である。
【0040】本実施の形態3の始動発電機は、前記実施
の形態1,2と同様に、小型の汎用エンジン始動装置と
発電装置とを兼ね備えた構成となっており、前記実施の
形態1に対応し、この形態1との相違点は、コンデンサ
への充電をエンジンの始動前、すなわちモータのOFF
時にバッテリーの電圧を用いて行うように構成した点で
ある。
【0041】すなわち、本実施の形態3の始動発電機
は、図4に示すように、前記実施の形態1と同様の、ブ
ラシレスモータのモータ巻線1および発電機巻線2、モ
ータドライバ3、整流/電圧調整器4、ロータ位置セン
サ5、バッテリー6、コンデンサ7、およびダイオード
8の他に、コンデンサ7をバッテリー6に対して直列に
接続する2回路の切り替えスイッチ9aと、モータON
/OFF用のモータスイッチ21と、ダイオード22な
どから構成されている。
【0042】よって、本実施の形態3において、エンジ
ン始動前のモータのOFF時は、切り替えスイッチ9a
を第2切り替え端子bの方に切り替え、この第2切り替
え端子bと共通端子cとを接続してコンデンサ7とバッ
テリー6とを接続する。これにより、バッテリー6の電
圧をコンデンサ7に充電することができる。この際に、
モータスイッチ21は開かれてOFF状態になってい
る。
【0043】そして、エンジンの始動時は、切り替えス
イッチ9aを第1切り替え端子aの方に切り替え、この
第1切り替え端子aと共通端子cとを接続してコンデン
サ7とバッテリー6とを接続し、さらにモータスイッチ
21を閉じてON状態にして、モータのOFF時にコン
デンサ7に予め充電された電圧をバッテリー6の電圧に
重畳してモータドライバ3に供給する。これにより、ス
タータモータとしての駆動電圧を上げ、クランク回転の
立ち上がりを急峻にすることができる。
【0044】このように、本実施の形態3の始動発電機
によれば、コンデンサ7への充電をモータのOFF時に
バッテリー6の電圧を用いて行うことにより、コンデン
サ7に充電された電圧をバッテリー6の電圧に重畳して
モータドライバ3に供給することによって駆動電圧を上
げ、スタータモータとして動作させることができる。よ
って、前記実施の形態1,2と同様に、スタータモータ
としての駆動電圧を上げ、クランク回転の立ち上がりを
急峻にし、乗り越しまでの間にエンジンフライホイール
に蓄えるエネルギーを多くすることができるので、結果
的に小さなトルクのブラシレスモータ、小さなバッテリ
ーでも十分に乗り越しを可能とすることができる。
【0045】また、本実施の形態3の構成においては、
コンデンサ7への充電を、モータのOFF時ではなく、
エンジン始動後の発電動作時の発電機巻線2による発電
電圧を用いて行うこともできる。すなわち、発電機巻線
2において発生した起電力が整流/電圧調整器4により
整流/調整されて出力され、この出力された発電電圧を
用いることにより、同様の効果を得ることができる。
【0046】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4である始動発電機の主要回路部を示す概略機能構成
図である。
【0047】本実施の形態4の始動発電機は、前記実施
の形態1,2,3と同様に、小型の汎用エンジン始動装
置と発電装置とを兼ね備えた構成となっており、前記実
施の形態2に対応し、この形態2との相違点は、前記実
施の形態3と同様に、コンデンサへの充電をエンジンの
始動前、すなわちモータのOFF時にバッテリーの電圧
を用いて行うように構成した点である。
【0048】すなわち、本実施の形態4の始動発電機
は、図5に示すように、前記実施の形態2と同様の、ブ
ラシモータのモータ巻線11および発電機巻線12、ブ
ラシ/コンミテータ13、整流/電圧調整器14、バッ
テリー16、コンデンサ17、およびダイオード18の
他に、コンデンサ17をバッテリー16に対して直列に
接続する2回路の切り替えスイッチ19aと、モータO
N/OFF用のモータスイッチ31などから構成されて
いる。
【0049】よって、本実施の形態4において、エンジ
ン始動前のモータのOFF時は、切り替えスイッチ19
aを第2切り替え端子bの方に切り替え、この第2切り
替え端子bと共通端子cとを接続してコンデンサ17と
バッテリー16とを接続することにより、バッテリー1
6の電圧をコンデンサ17に充電することができる。
【0050】そして、エンジンの始動時は、切り替えス
イッチ19aを第1切り替え端子aの方に切り替え、こ
の第1切り替え端子aと共通端子cとを接続してコンデ
ンサ17とバッテリー16とを接続し、さらにモータス
イッチ31を閉じてON状態にして、モータのOFF時
にコンデンサ17に予め充電された電圧をバッテリー1
6の電圧に重畳してブラシ/コンミテータ13に供給す
ることにより、スタータモータとしての駆動電圧を上
げ、クランク回転の立ち上がりを急峻にすることができ
る。
【0051】このように、本実施の形態4の始動発電機
によれば、コンデンサ17に充電された電圧をバッテリ
ー16の電圧に重畳してブラシ/コンミテータ13に供
給することによって駆動電圧を上げ、スタータモータと
して動作させることができる。よって、前記実施の形態
1,2,3と同様に、スタータモータとしての駆動電圧
を上げ、クランク回転の立ち上がりを急峻にし、乗り越
しまでの間にエンジンフライホイールに蓄えるエネルギ
ーを多くすることができるので、結果的に小さなトルク
のブラシモータ、小さなバッテリーでも十分に乗り越し
を可能とすることができる。
【0052】また、本実施の形態4の構成においては、
前記実施の形態3と同様に、コンデンサ17への充電
を、エンジン始動後の発電動作時の発電機巻線12によ
る発電電圧を用いて行うことにより、同様の効果を得る
ことができる。
【0053】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の始動発電
機によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0055】(1).予め所定の電圧に充電されたコンデン
サと、所定の電圧に充電されたコンデンサを電源に対し
て互いの電圧が順方向となるように直列に接続する接続
手段とを有することで、エンジンの始動時は、コンデン
サに充電された所定の電圧を電源の電圧に重畳させて供
給することができるので、スタータモータの駆動電圧を
上げることが可能となる。
【0056】(2).コンデンサの端子間には、このコンデ
ンサの正極側がカソード側となるようにダイオードが並
列に接続されることで、エンジンの始動時における初期
の乗り越し時は、コンデンサに充電された電圧を電源の
電圧に重畳させて供給することができ、このコンデンサ
の電荷が放電された後は、電源の電圧をダイオードを経
由して連続して供給することが可能となる。
【0057】(3).コンデンサへの充電は、エンジンの始
動後にアーマチュアコイルのモータ巻線による発電電
圧、あるいは発電機巻線による発電電圧を用いたり、ま
たはエンジンの始動前に電源の電圧を用いて行うことが
可能となる。
【0058】(4).前記(1) 〜(3) により、ブラシレスモ
ータ、またはブラシモータのスタータモータと発電機と
を兼ね備えた始動発電機において、スタータモータとし
ての駆動電圧を上げ、クランク回転の立ち上がりを急峻
にし、乗り越しまでの間にエンジンフライホイールに蓄
えるエネルギーを多くし、結果的に小さなトルクのモー
タ、小さなバッテリーでも十分に乗り越しを可能とする
ことができるので、モータ、電源の小型・軽量化・低コ
スト化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である始動発電機の主要
回路部を示す概略機能構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の始動発電機において、
モータ電流特性を示す特性図である。
【図3】本発明の実施の形態2である始動発電機の主要
回路部を示す概略機能構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3である始動発電機の主要
回路部を示す概略機能構成図である。
【図5】本発明の実施の形態4である始動発電機の主要
回路部を示す概略機能構成図である。
【符号の説明】
1 モータ巻線 2 発電機巻線 3 モータドライバ 4 整流/電圧調整器 5 ロータ位置センサ 6 バッテリー 7 コンデンサ 8 ダイオード 9,9a 切り替えスイッチ 10 電流制御回路 11 モータ巻線 12 発電機巻線 13 ブラシ/コンミテータ 14 整流/電圧調整器 16 バッテリー 17 コンデンサ 18 ダイオード 19,19a 切り替えスイッチ 20 電流制御回路 21 モータスイッチ 22 ダイオード 31 モータスイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H001 AB02 AC04 AE02 5H590 AA03 AA04 CA07 CA23 CC02 CC05 CC13 CC18 CC24 CC34 CD01 CD03 CE05 DD64 EA01 EA07 EA10 EB02 EB12 EB21 FA01 FA08 FC14 FC17 FC22 FC26 GA02 HA02 HA10 HA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーマチュアコイルが巻装されたステー
    タと、前記ステータに対して回転自在に配設され、界磁
    極を有するロータとを有し、エンジンの始動時にはスタ
    ータモータとして動作し、前記エンジンの始動後は発電
    機として動作する始動発電機であって、 前記アーマチュアコイルの通電を制御する制御手段と、 前記制御手段に電圧を供給する電源と、 予め所定の電圧に充電されたコンデンサと、 前記エンジンの始動時に、前記所定の電圧に充電された
    コンデンサを前記電源に対して互いの電圧が順方向とな
    るように直列に接続する接続手段と、を有することを特
    徴とする始動発電機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の始動発電機であって、前
    記コンデンサの端子間には、このコンデンサの正極側が
    カソード側となるようにダイオードが並列に接続され、 前記エンジンの始動時における初期の乗り越し時は、前
    記コンデンサに充電された電圧を前記電源の電圧に重畳
    させて供給し、 前記コンデンサに蓄えられた電荷が放電された後は、前
    記電源の電圧を前記ダイオードを経由して連続して供給
    する、ことを特徴とする始動発電機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の始動発電機であって、前
    記コンデンサへの充電は、前記エンジンの始動後に前記
    アーマチュアコイルのモータ巻線による発電電圧を用い
    て行う、ことを特徴とする始動発電機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の始動発電機であって、前
    記コンデンサへの充電は、前記エンジンの始動後に前記
    アーマチュアコイルの発電機巻線による発電電圧を用い
    て行う、ことを特徴とする始動発電機。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の始動発電機であって、前
    記コンデンサへの充電は、前記エンジンの始動前に前記
    電源の電圧を用いて行う、ことを特徴とする始動発電
    機。
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