JP2002019578A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

ウェビング巻取装置

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JP2002019578A JP2000210533A JP2000210533A JP2002019578A JP 2002019578 A JP2002019578 A JP 2002019578A JP 2000210533 A JP2000210533 A JP 2000210533A JP 2000210533 A JP2000210533 A JP 2000210533A JP 2002019578 A JP2002019578 A JP 2002019578A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の加工や組付に過度の精度を要求される
ことなくウェビングの引出阻止状態を確実に解除でき、
かつ、所定の場合に位相ずれすることなくスプールのウ
ェビング引出方向の回転を阻止可能なウェビング巻取装
置を得る。 【解決手段】 ウェビング巻取装置10では、パウル2
4が内歯28bと係合すると、Vギヤ18を介してロッ
クプレート16がラチェット歯12dとの係合可能位置
に案内されその後セルフロックする。また、セルフロッ
クに伴ってVギヤ18が所定量反転すると、パウル24
と内歯28bとの係合が解除される。ここで、内歯28
bの係合面28cはパウル24の揺動軌跡に対応してお
り、最小のVギヤ18反転角でパウル24との係合を解
除できる。また、パウル24の先端を内歯28bの歯底
へ案内する必要がなく、作動時の位相ずれの問題もな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両急減速時等に
ウェビングの引出しを阻止可能なウェビング巻取装置に
係り、特に、ウェビングの引出しが阻止された後に再度
のウェビングの引出しを可能とするウェビング巻取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にウェビング巻取装置では、平面
視で略コ字状に形成され車両に固定されたフレームに支
持された円筒状のスプールにウェビングが層状に巻きつ
けられ、通常はスプールが回転自在であることによりウ
ェビングの巻取り引出しが自由とされている。また、ウ
ェビング巻取装置では、車両の急減速やウェビングの急
激な引出しを感知してウェビングの引出しを阻止するた
め、WSIR(ウェビング感応式リトラクタ)やVSI
R(車体感応式リトラクタ)が採用されている。
【0003】以下、図10に基づいてWSIR及びVS
IRを備えた従来のウェビング巻取装置について説明す
る。
【0004】図10には、ウェビング巻取装置100を
スプール102の回転軸方向から見た側面図が示されて
いる。ウェビング巻取り装置100は、スプール102
と、スプール102に揺動自在に支持され図示しないフ
レームに設けられたラチェット歯106に噛合い可能な
ロックプレート104と、スプール102に同軸的に設
けられスプール102に対して相対回転を生じるとロッ
クプレート104をラチェット歯106との係合可能位
置まで案内するVギヤ108と、WSIRを構成するW
センサ部110と、VSIRを構成するVセンサ部12
0とを備えて構成されている。
【0005】このウェビング巻取装置100では、通常
はスプール102とVギヤ108とは一体に回転するた
め、ロックプレート104がラチェット歯106と係合
することなくウェビングの巻取り引出しが自由とされる
(図10(A)の状態)。
【0006】一方、ウェビングが急激に引出されると、
Wセンサ部110の慣性板116がVギヤ108(スプ
ール102)のウェビング引出方向(図10に示される
方向A)の回転に追従できず慣性遅れを生じる。このた
め、慣性板116はVギヤ108との間ではウェビング
巻取方向の相対回転を生じ、慣性板116と当接してい
るパウル112がウェビング巻取方向へ揺動されてフレ
ームに固定された内歯118と係合しVギヤ108のウ
ェビング引出方向の回転が阻止される(図10(B)の
状態)。
【0007】ここで、内歯118のパウル112との係
合面118aは、方向Aに対して略垂直に立てられてい
る。これにより、係合面118aに係合したパウル11
2の歯先は内歯118の歯底に確実に案内され、係合不
良によりパウル112が次の内歯118へ案内される位
相ずれやこれに伴うWセンサ部110の損傷が防止され
ている。
【0008】Vギヤ108のウェビング引出方向の回転
が阻止されると、Vギヤ108とウェビングの引出しに
伴う回転を続けるスプール102との間に相対回転が生
じる。このため、Vギヤ108に形成されたガイド孔1
08aに挿入されたガイドピン104aを有するロック
プレート104は、スプール102の回転に追従でき
ず、ガイドピン104aを介してガイド孔108aに案
内され、ラチェット歯106との係合可能位置(ロック
プレート104とラチェット歯106の歯先とが係合す
る位置)に達する。ラチェット歯106との係合可能位
置まで案内されたロックプレート104は、ラチェット
歯106の形状によりラチェット歯106の歯底に案内
されロック状態となる。すなわち、ロックプレート10
4はセルフロックされ、スプール102のウェビング引
出し方向の回転が阻止される。
【0009】このセルフロックの際には、ロックプレー
ト104はラチェット歯106の歯底方向(図10にお
いては左方向)に移動する。このロックプレート104
の移動に伴ってガイドピン104aがVギヤ108のガ
イド孔108a側壁を図10の左方へ押圧し、この押圧
モーメントによりVギヤ108がウェビング巻取方向
(図10に示される方向B)へ回転される。Vギヤ10
8が方向Bへ所定量回転されると、パウル112と内歯
118との係合が解かれ、一端がVギヤ108に固定さ
れたスプリング114の他端に接続されることで方向A
へ揺動付勢されているパウル112は初期位置に復帰す
る。すなわち、Wセンサ部110は作動が解除される。
【0010】これにより、ウェビングの引出しが阻止さ
れる過程においてWセンサ部110の作動が解除される
ため、その後、再度のウェビングの引出しが可能となっ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Wセンサ部
110の作動を解除するためには、図10(B)に示さ
れるWセンサ解除角αがVギヤ108の方向Bへの回転
角(以下、Vギヤ反転角という)より小さいことが必要
である。このWセンサ解除角αは、パウル112が係合
している内歯118の頂部Cがパウル112歯先の揺動
軌跡aと内歯118頂部の移動軌跡bとの交点DまでV
ギヤ108(パウル112)に対して相対移動する(パ
ウル112歯先の揺動軌跡上に内歯118が存在しない
位置まで相対移動する)のに必要な角度とされる。ま
た、説明は省略したが、Vセンサ部120の作動後、V
ギヤ108の外周面に形成された外歯108bとセンサ
レバー122との係合を解除する際にも、Vセンサ解除
角がVギヤ反転角より小さいことが必要である。
【0012】しかしながら、上記のような従来のウェビ
ング巻取装置100では、Wセンサ部110作動時の位
相ずれを防止するために内歯118の係合面118aを
方向Aに対して略垂直に立てる必要があり、センサ解除
角αを所定の値以上小さくすることができなかった。ま
た、内歯118の寸法は所定の寸法精度の範囲内でばら
つきがあり、この寸法のばらつきによりWセンサ解除角
αの値も一定ではなく(パウル112がどの内歯118
と係合するかによってWセンサ解除角αの値が異な
り)、さらに、Wセンサ解除角αの値は各部品の組付精
度にも依存する。
【0013】このため、パウル112と係合する内歯1
18の位置によっては、センサ解除角αがVギヤ反転角
より大きくなり、Wセンサ部110の作動を解除できな
い場合があった。また、Wセンサ解除角αの最大値を常
にVギヤ反転角をより小さくすることは、過度の寸法精
度及び組付精度を要求するため、加工性や組付性が悪く
コストも高くなるという問題があった。また、Vセンサ
部120においても当然に同様の問題があった。
【0014】本発明は、上記事実を考慮して、部品の加
工や組付に過度の精度を要求されることなくウェビング
の引出阻止状態を確実に解除でき、かつ、所定の場合に
位相ずれすることなくスプールのウェビング引出方向の
回転を阻止可能なウェビング巻取装置を得ることが目的
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明に係るウェビング巻取装置は、ウェビ
ングが巻取り引出しされる筒状のスプールと、車両に固
定保持されると共に前記スプールの両端を回転自在に支
持するフレームの前記スプールの回転軸と交差する面に
形成されたロック歯と、前記ロック歯に係合可能に形成
されると共に前記スプールに揺動自在に接続され、前記
ロック歯との係合可能位置から前記スプールがウェビン
グ引出方向へ回転されると前記ロック歯に案内されて前
記ロック歯の歯底方向へ移動され前記ロック歯と係合す
ることで前記スプールのウェビング引出方向の回転を阻
止するロックプレートと、円板状に形成されると共に前
記スプールの一端側に前記スプールと同軸的に設けら
れ、通常は前記スプールと一体に回転すると共に前記ロ
ックプレートを前記ロック歯との非係合位置に保持し、
前記スプールとの相対回転が生じると前記ロックプレー
トを前記ロック歯との係合可能位置に案内し、前記ロッ
クプレートの前記ロック歯の歯底方向への移動に伴って
ウェビング巻取方向へ回転されるロック輪と、揺動自在
に支持されたパウルと当該パウルに係合可能な係合歯と
を有し、通常は前記パウルが前記係合歯との非係合位置
に保持され、所定の場合に前記パウルが揺動して前記係
合歯と係合することで前記ロック輪のウェビング引出方
向の回転を阻止し、かつ前記ロック輪がウェビング巻取
方向に回転されることで前記パウルと前記係合歯との係
合状態が解除されるロック作動手段と、を備えたウェビ
ング巻取装置において、前記係合歯の前記パウルとの係
合面を、前記パウルが前記係合歯に係合する部位の揺動
軌跡に対応した円弧状に形成した、ことを特徴としてい
る。
【0016】請求項1記載のウェビング巻取装置では、
ウェビングの巻取り引出しをするスプールが回転自在に
支持され、ロックプレートがロック輪によりロック歯と
の非係合位置に保持されると共にロック作動手段のパウ
ルが係合歯との非係合位置に保持されている(ロック作
動手段が作動しない)ため、通常はウェビングの巻取り
引出しが自由とされる。
【0017】一方、例えば、車両急減速時やウェビング
の急激な引出し時等の所定の場合にロック作動手段が作
動されると、すなわち、パウルが係合歯と係合すると、
ロック輪のウェビング引出方向の回転が阻止される。ロ
ック輪のウェビング引出方向の回転が阻止されると、引
続きウェビングが引出されるスプールとロック輪との間
に相対回転が生じ、ロックプレートがフレームに設けら
れたロック歯との係合可能位置に案内される。ロック歯
との係合可能位置に案内されたロックプレートはスプー
ルのウェビング引出方向の回転に伴ってロック歯に案内
されて前記ロック歯の歯底方向へ移動され、ロック歯と
完全に係合する(ロックプレートとロック歯とがセルフ
ロックする)。これにより、スプールのウェビング引出
方向の回転が阻止される。
【0018】また、上記のセルフロックの際には、ロッ
クプレートをロック歯との係合可能位置まで案内したロ
ック輪が、ロックプレートのロック歯の歯底方向への移
動に伴ってウェビング巻取方向へ回転される。これによ
り、ロック作動手段のパウルと係合歯との係合が解除さ
れる(ロック作動手段の作動が解除される)。
【0019】ここで、係合歯のパウルとの係合面をパウ
ルが係合歯に係合する部位(以下、パウル先端という)
の揺動軌跡に対応して円弧状に形成しているため、ロッ
ク作動手段の作動時にはパウル先端が係合歯の歯底に案
内されることなくロック輪のウェビング引出方向の回転
が阻止される。すなわち、係合歯のパウルとの係合面の
どの位置にパウル先端が係合してもパウルがその係合位
置で押圧保持される(例えば、ロック輪が通常時にロッ
クプレートをロック歯との非係合位置に保持するための
スプリングやスプールの回転軸を介してロック輪にわず
かに伝達されるウェビング引張力によりパウルが押圧保
持される)ため、位相ずれが生じることはなく、確実に
ロック輪のウェビング引出方向の回転が阻止される。
【0020】また、係合歯のパウルとの係合面がパウル
先端の揺動軌跡に対応して円弧状に形成されているた
め、ロック作動手段の作動を解除するために必要な角度
(以下、センサ解除角という)は、最小の値(ほぼ0
[rad])となる。すなわち、上記のロック輪にわず
かに伝達されるウェビング引張力によりパウルと係合歯
との係合部に作用する押圧力がパウルに作用しない程度
の微少量だけパウルと係合歯とが離反すれば、パウルは
パウル先端の揺動軌跡に対応して円弧状に形成された係
合歯の係合面に沿って揺動可能となる。このため、パウ
ルは通常時にパウルを係合歯との非係合位置に保持する
力(例えば、スプリングによる付勢力)により初期位置
へ復帰し、ロック作動手段の作動が解除される。これに
より、係合歯の適度な加工精度や組付精度により十分小
さいセンサ解除角が得られるため、ロック輪のウェビン
グ巻取方向への回転によりロック作動手段の作動が確実
に解除され、ウェビングの引出しを阻止した後に再度の
ウェビングの引出しが可能である。
【0021】このように、請求項1記載のウェビング巻
取装置では、部品の加工や組付に過度の精度を要求され
ることなくウェビングの引出阻止状態を確実に解除で
き、かつ、所定の場合に位相ずれすることなくスプール
のウェビング引出方向の回転を阻止できる。
【0022】請求項2の発明に係るウェビング巻取装置
は、請求項1記載のウェビング巻取装置において、前記
ロック作動手段の前記係合歯は、前記フレームに固定し
て設けられた筒状部材の内周面に形成され、前記ロック
作動手段の前記パウルは、前記筒状部材の内部に収容さ
れた状態で前記ロック輪に前記スプールの回転軸と平行
な軸を中心として揺動自在に支持されると共に一端部が
前記ロック輪に接続された弾性体の他端部に接続され、
通常は前記弾性体の付勢力により前記係合歯との非係合
方向に付勢され、前記ウェビングの急激な引出しの際に
前記弾性体の付勢力に抗して前記係合歯との係合方向に
揺動され、かつ前記ロック輪がウェビング巻取方向へ回
転されることで前記係合歯から離反すると共に前記弾性
体の付勢力により前記係合歯との非係合位置に復帰す
る、ことを特徴としている。
【0023】請求項2記載のウェビング巻取装置では、
通常は弾性体の付勢力によりパウルが係合歯との非係合
方向に付勢されているため、ロック作動手段は作動しな
い。
【0024】一方、ウェビングの急激な引出しの際に
は、ロック輪に支持されたパウルが弾性体による付勢力
に抗してロック輪に対して相対的に係合歯との係合方向
(ウェビング巻取方向)へ揺動され、フレームに固定し
て設けられた筒状部材内面に形成された係合歯のパウル
先端の揺動軌跡に対応した円弧状の係合面と位相ずれす
ることなく係合する(ロック作動手段が作動する)。
【0025】また、ロックプレートとロック歯とのセル
フロックに伴いロック輪がウェビング巻取方向へ回転さ
れると、前記ロック輪に支持されたパウルは、係合歯か
ら離反すると共に弾性体の付勢力によりパウル先端の揺
動軌跡に対応した円弧状の係合面に沿って係合歯との非
係合位置へ復帰する。
【0026】このように、請求項2記載のウェビング巻
取装置では、部品の加工や組付に過度の精度を要求され
ることなくウェビングの引出阻止状態を確実に解除で
き、かつ、ウェビングの急激な引出しの際に位相ずれす
ることなくスプールのウェビング引出方向の回転を阻止
できる。
【0027】請求項3の発明に係るウェビング巻取装置
は、請求項1または請求項2記載のウェビング巻取装置
において、前記パウルの前記係合歯との係合部は、当該
パウルの揺動軌跡に一致して形成された、ことを特徴と
している。
【0028】請求項3記載のウェビング巻取装置では、
係合歯の係合面と同様に、パウルの係合歯との係合部
(パウル先端)がパウルの揺動軌跡に一致しているた
め、パウルと係合歯との係合状態では、面接触となり確
実にロック輪のウェビング引出方向の回転が阻止され
る。また、パウル先端と係合歯の係合面との一部が係合
してもロック輪のウェビング引出方向の回転が阻止さ
れ、例えば、先端が尖鋭されたパウルでは係合歯との係
合が不可能な位置(揺動振幅)においてもパウルが確実
に係合歯と係合することで位相ずれも確実に防止され
る。
【0029】このように、請求項3記載のウェビング巻
取装置では、部品の加工や組付に過度の精度を要求され
ることなくウェビングの引出阻止状態を確実に解除で
き、かつ、所定の場合に位相ずれすることなくスプール
のウェビング引出方向の回転を確実に阻止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るウェビ
ング巻取装置10を図1乃至図7に基づいて説明する。
【0031】図1には、本実施の形態に係るウェビング
巻取装置10の全体構成が断面図によって示されてい
る。また、図2及び図3には、それぞれ図1のC−C方
向、D−D方向から見たウェビング巻取装置10が側面
図によって示されている。なお、図1乃至図9において
方向A及び方向Bが示されている場合は、方向Aはウェ
ビング引出方向を、方向Bはウェビング巻取方向をそれ
ぞれ示している。
【0032】図1に示す如く、ウェビング巻取装置10
は、フレーム12を備えている。フレーム12は、対向
する一対の脚片12a、12bと各脚片を連結する背片
12cとを有し、平面視において略コ字型に形成されて
いる。背片12cは下方に延出されており、その下端部
が車体にボルト止めされて固定されている。
【0033】また、フレーム12の脚片12a、12b
には、それぞれロック歯としての内歯ラチェット12
d、12eが打ち抜きにより形成されている。この内歯
ラチェット12d、12eのラチェット歯12f、12
gは高強度に設定されている。
【0034】フレーム12の対向する脚片12a、12
bの間には、軸方向が脚片12a、12bの対向方向と
された円筒状のスプール14が設けられている。スプー
ル14の一端部には回転軸14aが一体に形成され、こ
の回転軸14aにおいて回転自在に支持されると共にそ
の先端部には図示しないぜんまいばねが接続され、スプ
ール14が常に方向Bへ回転付勢されている。一方、ス
プール14の他端部には回転軸14bが一体に形成さ
れ、さらに回転軸14bの先端には縮径された小径軸1
4cが一体に形成されている。スプール14はこの小径
軸14cにおいて後に説明するセンサホルダ28の軸受
部28dにより回転自在に支持されている。また、この
スプール14にはウェビング50の一端が係止され、ス
プール14の回転により、ウェビング50がスプール1
4に対して巻取り引出し自在となっている。
【0035】図4及び図5にも示される如く、スプール
14の外周部には、切欠き部14dが形成されている。
この切欠き部14dは、スプール14の端面14e、1
4fの中心線とは所定の距離だけ離反すると共にスプー
ル14の回転軸14a、14b及び小径軸14cを除く
全長に亘って形成され、底部が半円弧とされている。ま
た、スプール14の端面14e、14fには、切欠き部
14d底部の半円弧と同心の円弧とこの円弧の外側が低
くされたスプール14軸方向の段差とで形成された荷重
受け面14g、14hがそれぞれ形成されている。さら
に、スプール14の端面14e、14fには、切欠き部
14dの回転軸14a、14b側の壁面14iに沿って
段部14j、14kが形成されている。段部14j、1
4kは、それぞれ回転軸14a、14b側が荷重受け面
14g、14hの上部より高くなっており、切欠き部1
4dから見て荷重受け面14g、14hの先には当接部
14l、14mがそれぞれ形成されている。
【0036】また、スプール14の端面14eの回転軸
14b廻りには第1凹部14nが形成され、第1凹部1
4n内には回転軸14bと同心の円弧状の第2凹部14
oが形成されている。さらに、第1凹部14nを形成す
る壁面の一部には、ばね受け部14pが形成されてい
る。
【0037】図2及び図5に示される如く、スプール1
4の切欠き部14dには、ロックプレート16の円柱状
の連結軸16aが揺動自在に挿入されている。連結軸1
6aの両端部には、プレート16b及びプレート16c
が一体に形成されている。各プレート16b、16cに
は、先端部にフレーム12のラチェット歯12f、12
gと係合可能なロック爪16d、16eがそれぞれ形成
されている。このロック爪16d、16eを含む各プレ
ート16b、16cの先端部はロックプレート16の内
側に向けて厚肉とされ、厚肉部と薄肉部との境界の段部
にそれぞれ連結軸16aと同心でスプール14の荷重受
け面14g、14hとそれぞれ同径の円弧よりなる作動
面16f、16gが形成されている。
【0038】ロックプレート16をスプール14へ取り
付ける際には連結軸16aを先頭にして切欠き部14d
へ挿入した後、連結軸16aを中心にしてロックプレー
ト16を回転させる。これにより、作動面16f、16
gが荷重受け面14g、14hに対向した状態でロック
プレート16が連結軸16aを軸とする揺動自在にスプ
ール14へ取り付けられる。また、この状態でプレート
16b及びプレート16cは、それぞれフレーム12の
内歯ラチェット12d、12eの内側にこれらと対向し
て配置される。これにより、プレート16b及びプレー
ト16cがスプール14に対して相対的に方向Bへ揺動
(案内)されるとロック爪16d、16eがラチェット
歯12f、12gに係合(セルフロック)可能に構成と
されている。なお、ロックプレート16と内歯ラチェッ
ト12d、12eとの係合時には作動面16f、16g
が荷重受け面14g、14hと当接することでロックプ
レート16に作用する荷重がスプール14により支持さ
れると共にスプール14からのロックプレート16の脱
落が防止される構成となっている。さらに、ロックプレ
ート16の揺動範囲は、スプール14の当接部14l、
14mに当接することにより制限される構成となってい
る。
【0039】また、ロックプレート16のプレート16
bには、ガイドピン16hが設けられている。ガイドピ
ン16hは、円柱突起状に形成され、プレート16bの
連結軸16aから見て作動面16fの先でかつ連結軸1
6aとの連結側とは反対側に立設されている。
【0040】図3にも示される如く、フレーム12の脚
片12a外側には、ロック輪としてのVギヤ18が設け
られている。Vギヤ18はスプール14の端面14eよ
り大径の略円板状に形成され、軸心部には円筒状のボス
18aが形成されている。このボス18aにスプール1
4の回転軸14bが挿入され、Vギヤ18はスプール1
4と同軸的でかつ回転自在に支持されている。また、V
ギヤ18には略逆S字状のガイド孔18bが形成されて
おり、このガイド孔18bへロックプレート16のプレ
ート16bに立設されたガイドピン16hが挿入されて
いる。これにより、スプール14とVギヤ18との間に
相対回転が生じた際には、ガイド孔18bがガイドピン
16hを介してロックプレート16を内歯ラチェット1
2d、12eとの係合可能位置へ案内する(ロックプレ
ート16をスプール14に対して相対的に方向Bへ揺動
する)ようになっている。
【0041】また、図6にも示される如く、Vギヤ18
のスプール14側の面には、支持突起18cが設けられ
ている。この支持突起18cは、先端部がスプール14
の端面14eに設けられた第2凹部14oへ挿入され、
ねじりコイルばねであるリターンスプリング20の一端
部が係合している。また、リターンスプリング20は、
その他端部がスプール14のばね受け部14pに係合さ
れた状態で回転軸14b廻りの第1凹部14nに挿入配
置されている。これにより、ロックプレート16は、ガ
イドピン16h、Vギヤ18(ガイド孔18b)及びリ
ターンスプリング20を介してスプール14に対して方
向Aへ付勢され、通常はスプール14の当接部14l、
14mに当接してスプール14の回転を妨げないように
なっている。また、これにより、Vギヤ18も通常はス
プール14と一体に回転するようになっている。
【0042】さらに、Vギヤ18のスプール14側とは
反対側の面には、係止部18dが設けられている。係止
部18dは、平面視でボス18aと同軸の円弧状に形成
され、ボス18aを挟んで対称となる2箇所に配置され
ている。また、Vギヤ18の係止部18d側の面には、
パウル軸18eが設けられている。パウル軸18eは、
円柱状に形成され、ボス18aを挟んでガイド孔18b
とほぼ対称となる位置に配置されている。さらに、パウ
ル軸18eの近傍でVギヤ18の同じ側の面には平面視
でパウル軸18eと同心の円弧状に形成されたパウル係
止部18fが形成され、パウル軸18e及びパウル係止
部18fの近傍には後に説明するパウル24の形状に対
応したストッパ18gが形成されている。またさらに、
Vギヤ18にはばね孔18hが設けられ、このばね孔1
8hのパウル軸18eとほぼ対向する一端面にはばね受
け部18iが設けられている。
【0043】また、Vギヤ18の外周部には係合歯とし
ての複数の外歯18jが等間隔に形成されている。この
外歯18jの係合面18kは、後に説明する加速度セン
サ40のセンサレバー46の先端部46bの揺動軌跡に
対応した円弧に形成されている。
【0044】図1及び図3に示される如く、Vギヤ18
のスプール14側とは反対側には、慣性板22が設けら
れている。この慣性板22は、回転軸に対して対称とな
る周辺部2箇所が切欠かれた円板状に形成されている。
また、慣性板22には、軸心部に支持孔22aが形成さ
れると共に、支持孔22aを挟んで対称となる2箇所に
平面視で支持孔22aと同心の円弧状に形成された係止
孔22bが配置されている。この支持孔22a及び係止
孔22bはそれぞれVギヤ18のボス18a及び係止部
18dに対応しており、支持孔22aにボス18aが挿
入されると共に係止孔22bに係止部18dが挿入さ
れ、係止部18dが係止孔22bの内縁部に係合して慣
性体22がVギヤ18(スプール14)と同軸的に揺動
可能でかつ抜け落ちしないように支持されている。さら
に、係止孔22bの円弧は係止部18dの円弧より長く
(円周角が大きく)形成されており、初期状態ではこの
円弧の長さ(円周角)の差の範囲で慣性体22がVギヤ
18に対して方向Bへ揺動可能に慣性板22が配置され
ている。さらに、慣性板22の方向Aと対向する面に
は、係合突起22cが形成されている。
【0045】また、Vギヤ18のパウル軸18eには、
パウル24が接続されている。図7に示される如く、パ
ウル24は、後に説明するセンサホルダ28に設けられ
た内歯28bと係合する先端部24aと、パウル軸18
eが挿入される軸孔24bと、パウル係止部18fに係
止される係止突起24cと、ばね受け部24dとを備え
ている。パウル28の先端部24aの揺動半径は図7に
示されるR1とされ、パウル28の先端部24aは、軸
孔24bと同心で半径R1の円弧により形成されてい
る。
【0046】図3に示される如く、パウル24は、軸孔
24bにVギヤ18のパウル軸18eを挿入した状態で
Vギヤ18の側面に揺動自在に支持され、この状態で係
止突起24cがパウル係止部18fに係止され、抜け落
ちが防止されている。また、パウル24は、パウル24
の形状に対応するストッパ18gによりその揺動範囲が
制限されている。さらに、パウル24のばね受け部24
dには弾性体としてのコイルばね26の一端部が挿入保
持されると共にこのコイルばね26の他端部がVギヤ1
8のばね受け部18iに挿入保持された状態で、コイル
ばね26がVギヤ18のばね孔18h内に配置されてい
る。この状態でパウル24は、慣性板22の係合突起2
2cと係合している。これにより、パウル24及び慣性
板22は、Vギヤ18に対して方向Aへ付勢され、通常
は、揺動することなくVギヤ18と一体に回転(回転軸
14b廻りを公転)するようになっている。
【0047】また、フレーム12の脚片12aの外側に
は、センサホルダ28が固定保持されている。このセン
サホルダ28は、略カップ状に形成され、開口部がフレ
ーム12の脚片12aに対向し内部にVギヤ18、慣性
板22、パウル24等を収容した状態で脚片12aの外
側に固定保持されている。さらに、センサホルダ28の
内部には筒状部材としての円筒部28aが形成されると
共に、この円筒部28aの内面には係合歯としての内歯
28bが形成されている。この内歯28bはパウル24
の外側に配置され、パウル24がVギヤ18に対して方
向Bに相対的に揺動された際にはパウル24の先端部2
4aと係合可能な構成となっている。
【0048】なお、上記の構成において、慣性板22、
パウル24、コイルばね26、及び内歯28bがWSI
Rを構成するWセンサ30とされると共に、本発明にお
ける「ロック作動手段」に相当する。
【0049】また、図7に示される如く、内歯28bの
パウル24の先端部24aとの係合面28cは、パウル
24の先端部24aの揺動軌跡に対応して形成されてい
る。すなわち、パウル24の先端部24aと係合する位
置にある内歯28bの係合面28cは、パウル24の軸
孔24bと同心で半径R1の円弧により形成されてい
る。
【0050】さらに、センサホルダ28には、軸心部に
軸受部24dが設けられており、上記の通り、スプール
14の小径軸14cを回転自在に支持している。
【0051】さらにまた、センサホルダ28の外周部に
は、ホルダ部28eが一体に形成されている。このホル
ダ部28eには、Vセンサ(加速度センサ)40が設け
られている。なお、図1ではVセンサ40の図示を省略
している。
【0052】図3に示される如く、Vセンサ40は、ハ
ウジング42を有し、このハウジング42がセンサホル
ダ28のホルダ部28eに固定保持されている。また、
ハウジング42には浅底V字状の底面42aが形成さ
れ、この底面42a上に慣性体としてのボール44が載
置されている。さらに、ハウジング42にはパウルとし
てのセンサレバー46が接続されている。このセンサレ
バー46は、略中央部に設けられた軸孔46a内にハウ
ジング42に設けられた支持軸42bを挿入することに
より、ハウジング42に揺動自在に支持されている。ま
た、センサレバー46は、Vギヤ18の外歯18jと係
合可能な先端部46bと、軸孔46aを挟んで先端部4
6bと反対側に形成され先端部46bより慣性モーメン
トが大きい当接部46cを備えている。当接部46cは
ボール44上に当接載置され、この状態では重力により
先端部46bがVギヤ18の外歯18jとの非係合位置
に位置している。これにより、Vセンサ40では、通常
は重力により先端部46bとVギヤ18の外歯18jと
の非係合状態が維持され、車両急減速時にはボール44
が座面44a上を転動することでセンサレバー46が揺
動されることで先端部46bがVギヤ18の外歯18j
との係合位置まで移動される構成となっている。
【0053】また、図7(B)に示される如く、センサ
レバー46の揺動半径はR2とされており、上記の通
り、Vギヤ18の外歯18jの係合面18kはセンサレ
バー46の揺動軌跡に対応した円弧に形成されている。
すなわち、センサレバー46の先端部46bと係合する
位置にある外歯18jの係合面18kは、センサレバー
46の軸孔46aと同心の半径R2の円弧に形成されて
いる。
【0054】なお、上記の構成において、Vセンサ40
及び外歯18jがVSIRを構成すると共に、別途、本
発明における「ロック作動手段」に相当する。
【0055】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0056】上記構成のウェビング巻取装置10では、
スプール14が回転自在に支持されると共にロックプレ
ート16がリターンスプリング20によりウェビング引
出方向(方向A)へ付勢されているため、通常は、これ
らが一体に回転する。また、通常は、Wセンサ30のパ
ウル24がコイルばね26により方向Aに付勢されると
共にVセンサ40のセンサレバー42が重力によりボー
ル46上に保持されているため、Wセンサ30及びVセ
ンサ40が作動することはない。このため、通常は、ウ
ェビング50の巻取り引出しが自由とされる。
【0057】以下、Wセンサ30が作動する場合とVセ
ンサ40が作動する場合とに分けてウェビング巻取装置
10の作用を説明する。 (Wセンサ30が作動する場合)ウェビング50が急激
に引出されると、スプール14及びVギヤ18が方向A
へ高速で回転される。このとき、慣性板22は、Vギヤ
18に追従できずコイルばね26の付勢力に抗して慣性
遅れが生じ、Vギヤ18に対して相対的には方向Bへ回
転する。慣性板22がVギヤ18に対して相対的に方向
Bへ回転すると、慣性板22の係合突起22cと係合し
ているパウル24は方向Bへ押圧揺動されセンサホルダ
28の内歯28bと係合し、Vギヤ18の方向Aへの回
転が阻止される(図8の状態となる)。
【0058】Vギヤ18の方向Aへの回転が阻止される
と、引続きウェビング引張力が作用しているスプール1
4はリターンスプリング20の付勢力に抗して方向Aへ
回転すると共に荷重受け面14gにおいてロックプレー
ト16の作動面16fを押圧する。作動面16fにおい
て押圧されたロックプレートはVギヤ18の方向Aへの
回転が阻止されているためスプール14に追従できず、
Vギヤ18のガイド孔18bに案内(スプール14に対
して相対的に方向Bへ揺動)されることでロック爪16
dが内歯ラチェット12dのラチェット歯12fとの係
合可能位置まで案内される。この状態では、ロック爪1
6dの先端の一部がラチェット歯12fに係合した状態
となる(図9(A)の状態となる)。また、図示は省略
するが、スプール14の作動受け面14hに押圧された
ロックプレート16のプレート16cも連結軸16aを
介して揺動されることでロック爪16eが内歯ラチェッ
ト12eのラチェット歯12gとの係合位置まで案内さ
れ、ロック爪12eの先端の一部がラチェット歯12g
に係合した状態となる。
【0059】プレート16b、16cの各ロック爪16
d、16eがそれぞれラチェット歯12f、12gとの
係合可能位置へ案内されると、ロック爪16d、16e
はスプール14の更なる方向Aへの回転に伴ってラチェ
ット歯12f、12gにそれぞれ案内され、ラチェット
歯12f、12gの歯底へそれぞれ到達する(図9
(B)の状態となる)。これにより、ロックプレート1
6が内歯ラチェット12d、12eにより確実にロック
され、スプール14の方向Aへの回転が阻止され、それ
以上のウェビング引出しが制限される。すなわち、ロッ
ク爪16d、16eのラチェット歯12f、12gとの
係合可能位置への案内後は、スプール14(ロックプレ
ート16)はセルフロックされる。
【0060】このセルフロックの際には、プレート16
bはラチェット歯12fの歯底方向(図9においては左
方向)へ移動する。このプレート16bの移動に伴って
ガイドピン16hがVギヤ18のガイド孔18bの側壁
を図9の左方へ押圧し、この押圧モーメントによりVギ
ヤ18が方向Bへわずかに回転される。Vギヤ18が方
向Bへ所定量回転されると、パウル24の先端部24a
と内歯28bの係合面28cとの係合が解かれ、パウル
24はコイルばね26の付勢力により初期位置に復帰す
る。すなわち、Wセンサ30の作動が解除される。
【0061】一方、ロックプレート16と内歯ラチェッ
ト12d、12eとは、ウェビング50の引出し阻止後
にウェビング50に作用する張力が下がり、スプール1
4が所定の角度だけ方向Bへ回転されると(所定量だけ
ウェビング50を巻取ると)、係合状態が解除される。
すなわち、スプール14が方向Bへ回転されると、ロッ
クプレート16は連結軸16aにおいてスプール14の
切欠き部14dにより押圧されることでロック爪16
d、16eがそれぞれ内歯ラチェット12d、12eの
ラチェット歯12f、12gから離反され、リターンス
プリング20の付勢力によりVギヤ18と共に初期位置
に復帰する(図2、図3の状態に戻る)。なお、ウェビ
ング50に作用する張力低下後のウェビングの巻取り
は、スプール14の回転軸14aに接続された図示しな
いぜんまいばねにより果たされる。
【0062】これにより、ウェビングの引出しが阻止さ
れる過程においてWセンサ30の作動が解除されるた
め、その後、再度のウェビングの引出しが可能となって
いる。
【0063】ここで、内歯28bの係合面28cは、図
7(A)に示されるパウル24の先端部24aとの係合
状態において、パウル24の揺動中心を中心(軸孔24
bと同心)とするパウル24の揺動半径R1の円弧によ
り形成されているため、すなわち、パウル24の先端部
24aの揺動軌跡に対応して形成されているため、Wセ
ンサ30の作動を解除するために必要な角度(以下、W
センサ解除角という)は、最小の値(ほぼ0[ra
d])となる。すなわち、パウル24の先端部24aと
内歯28bの係合面28cとの係合部に作用する摩擦力
(スプール14、Vギヤ18、リターンスプリング20
を介してわずかに伝達されるウェビング引張力を抗力と
する摩擦力)がコイルばね26による方向Aへの付勢力
より小さくなる程度にパウル24の先端部24aと内歯
28bの係合面28cとが離反すれば、パウル24はコ
イルばね26による付勢力により初期位置へ復帰する。
これにより、内歯28bの適度な加工精度や組付精度に
より十分小さいWセンサ解除角が得られるため、セルフ
ロックに伴うVギヤ18の方向Bへの回転(所定の回転
量)によりWセンサ30の作動が確実に解除され、ウェ
ビング50の引出しを阻止した後に再度のウェビング5
0の引出しが可能となる。
【0064】また、Wセンサ30の作動時においても、
内歯28bの係合面28cがパウル24の先端部24a
の揺動軌跡に対応して形成されているため、パウル24
の先端部24aが内歯28bの係合面28cのどの位置
に係合してもこの係合位置には上記のわずかに伝達され
るウェビング引張力が作用しパウル24はその係合位置
で押圧保持される。このため、Wセンサ30の作動時に
は、パウル24の先端部24aと内歯28bの係合面2
8cとが位相ずれすることなく係合し、Vギヤ18の方
向Aへの回転を確実に阻止できる。
【0065】さらに、パウル24の先端部24aの形状
も軸孔24bと同心の半径R1の円弧とされているた
め、すなわち、パウル24の揺動軌跡と一致して形成さ
れているため、パウル24の先端部24aと内歯28b
の係合面28cとは係合時において面接触となり、Vギ
ヤ18の方向Aへの回転を一層確実に阻止できる。ま
た、パウル24の先端部24aと内歯28bの係合面2
8cとの一部が係合してもVギヤの方向Aへの回転を阻
止できるため、位相ずれが確実に防止される。 (Vセンサ40が作動する場合)車両急減速状態になる
と、これに伴う慣性力によりVセンサ40のボール44
がハウジング42の略V字状の座面42a上を転動し、
ボール44に当接載置されているセンサレバー46の当
接部46cが上方へ揺動される。このため、当接部46
cとは揺動中心である軸孔46aに対して反対側に位置
する先端部46bは下方へ揺動され、Vギヤ18の外歯
18jとの係合位置に達する。
【0066】一方、車両急減速に伴い乗員も慣性移動す
るため、ウェビング50が引出される。このため、スプ
ール14と共にVギヤ18も方向Aへ回転し、外歯18
jの係合面18kがセンサレバー46の先端部46bに
係合することでVギヤ18の方向Aへの回転が阻止され
る。
【0067】なお、この後、Vギヤ18がロックプレー
ト16を内歯ラチェット12d、12eとの係合可能位
置へ案内し、ロックプレート16がセルフロックすると
共にVギヤ18が方向Bへ回転される動作、及びウェビ
ング50の巻取に伴うロック解除の動作は、上記の「W
センサ30が作動する場合」と全く同様であるため、説
明を省略する。
【0068】上記の通り、Vギヤ18が方向Bへ所定量
回転されると、センサレバー46の先端部46bと外歯
18jの係合面18kとの係合が解かれ、センサレバー
46は重力により初期位置に復帰する。すなわち、Vセ
ンサ40の作動が解除される。
【0069】これにより、ウェビングの引出しが阻止さ
れる過程においてVセンサ40の作動が解除されるた
め、その後、再度のウェビングの引出しが可能となって
いる。
【0070】ここで、外歯18jの係合面18kは、図
7(B)に示されるセンサレバー46の先端部46bと
の係合状態において、センサレバー46の揺動中心を中
心(軸孔46aと同心)とするセンサレバー46の揺動
半径R2の円弧に形成されているため、すなわち、セン
サレバー46の先端部46bの揺動軌跡に対応して形成
されているため、Vセンサ40の作動を解除するために
必要な角度(以下、センサ解除角という)は、最小の値
(ほぼ0[rad])となる。すなわち、センサレバー
46の先端部46bと外歯18jの係合面18kとの係
合部に作用する摩擦力(スプール14、Vギヤ18、リ
ターンスプリング20を介してわずかに伝達されるウェ
ビング引張力を抗力とする摩擦力)が方向Aへ作用する
重力より小さくなる程度にセンサレバー46の先端部4
6bと外歯18jの係合面18kとが離反すれば、セン
サレバー46は重力により初期位置へ復帰する。これに
より、外歯18jの適度な加工精度や組付精度により十
分小さいVセンサ解除角が得られるため、セルフロック
に伴うVギヤ18の方向Bへの回転によりVセンサ40
の作動が確実に解除され、ウェビング50の引出しを阻
止した後に再度のウェビング50の引出しが可能とな
る。
【0071】また、Vセンサ40の作動時においても、
外歯18jの係合面18kがパウル24の先端部24a
の揺動軌跡に対応して形成されているため、センサレバ
ー46の先端部46bが外歯18jの係合面18kのど
の位置に係合してもこの係合位置には上記のわずかに伝
達されるウェビング引張力が作用しセンサレバー46は
その係合位置で押圧保持される。このため、Vセンサ4
0の作動時には、センサレバー46の先端部46bと外
歯18jの係合面18kとが位相ずれすることなく係合
し、Vギヤ18の方向Aへの回転を確実に阻止できる。
【0072】このように、本実施の形態に係るウェビン
グ巻取装置10は、Wセンサ解除角及びVセンサ解除角
を最小(理論上は、ほぼ0[rad])とすることでV
ギヤ18やセンサホルダ28等の部品の加工や組付に過
度の精度を要求されることなくウェビング50の引出阻
止状態を確実に解除でき、かつ、ウェビング50の急激
な引出し時や車両急減速時に位相ずれすることなくスプ
ール14のウェビング引出方向の回転を阻止できる。
【0073】なお、上記の実施の形態では、Wセンサ3
0及びVセンサ40の双方を備えた構成としてが、本発
明はこれに限定されず、何れか一方のみを備えた構成と
しても良い。また、ウェビングの急激な引出しを感知す
るWセンサ、車両急減速を感知するVセンサとして上記
の構成に限定されることはなく、各所定の場合にパウル
(センサレバー)と係合歯とが係合することによりVギ
ヤ(ロック輪)のウェビング引出方向の回転を阻止する
ものであれば良い。したがって、例えば、VセンサをV
ギヤ下方に設け、センサレバーを先端部と当接部とが同
一である構成としても良い。
【0074】また、上記の実施の形態では、パウル24
の先端部24aをその揺動軌跡に一致させた構成とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、パウルの先端
を尖鋭しても良く、揺動半径R1より小さい半径の円弧
としても良い。同様に、上記の実施の形態では、センサ
レバー46の先端部46bを尖鋭した構成としたが、本
発明はこれに限定されず、例えば、センサレバーの先端
を揺動軌跡に一致した円弧としても良く、揺動半径R2
より小さい半径の円弧としても良い。
【0075】さらに、上記の実施の形態では、ロックプ
レート16のプレート16b、16cがスプール14の
両端部に配置される構成としてが、本発明はこれに限定
されず、例えば、ロックプレートはスプールの片側のみ
に配置される構成としても良い。この場合、ロックプレ
ートをVギヤ設置側に配置することにより連結軸やスプ
ールの切欠き部を不要とすることができる。
【0076】さらにまた、上記の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置10では、所定の場合にウェビングの引
出しを阻止する構成を示したが、本発明はこれに限定さ
れず、種々の機構を付加することができる。したがっ
て、例えば、車両急減速時にウェビングを一定量巻取り
乗員を拘束するプリテンショナ機構やウェビングの引出
し阻止後に所定量の引出しを許容してエネルギ吸収を行
うフォースリミッタ機構等を付加しても良い。この場
合、ロックプレートはスプールに直接設置される構成に
限定されず、例えば、トーションバーと接続されたロッ
クベースを介してスプールに接続される構成としても良
い。
【0077】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るウェビ
ング巻取装置は、部品の加工や組付に過度の精度を要求
されることなくウェビングの引出阻止状態を確実に解除
でき、かつ、所定の場合に位相ずれすることなくスプー
ルのウェビング引出方向の回転を阻止可能であるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
の非ロック状態を示す図1のC−C方向から見た側面図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
を構成するWセンサ30の非作動状態を示す図1のD−
D方向から見た側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
を構成するスプールを示す(A)は右側面図、(B)は
左側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
を構成するスプール及びロックプレートを示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
を構成するVギヤを示す平面図である。
【図7】(A)は本発明の実施の形態に係るウェビング
巻取装置を構成するWセンサの係合部の形状を示す側面
図、(B)は本発明の実施の形態に係るウェビング巻取
装置を構成するVセンサの係合部の形状を形状を示す側
面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
を構成するWセンサ30の作動状態を示す図3に対応し
た側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置
のロック過程であって、(A)はロック可能状態、
(B)はロック完了状態、をそれずれ示す図2に対応し
た側面図である。
【図10】(A)は従来のウェビング巻取装置を構成す
るWセンサの非作動状態を示す側面図、(B)は従来の
ウェビング巻取装置を構成するWセンサの作動状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
10 ウェビング巻取装置 12 フレーム 12d、12e 内歯ラチェット(ロック歯) 14 スプール 16 ロックプレート 18 Vギヤ(ロック輪) 18j 外歯(係合歯) 18k 係合面 24 パウル 24a 先端部(パウルの係合歯との係合部位) 26 コイルばね(弾性体) 28a 円筒部(筒状部材) 28b 内歯(係合歯) 28c 係合面 30 Wセンサ(ロック作動手段) 40 Vセンサ(ロック作動手段) 46 センサレバー(パウル) 46b 先端部(パウルの係合歯との係合部位) 50 ウェビング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻取り引出しされる筒状の
    スプールと、 車両に固定保持されると共に前記スプールの両端を回転
    自在に支持するフレームの前記スプールの回転軸と交差
    する面に形成されたロック歯と、 前記ロック歯に係合可能に形成されると共に前記スプー
    ルに揺動自在に接続され、前記ロック歯との係合可能位
    置から前記スプールがウェビング引出方向へ回転される
    と前記ロック歯に案内されて前記ロック歯の歯底方向へ
    移動され前記ロック歯と係合することで前記スプールの
    ウェビング引出方向の回転を阻止するロックプレート
    と、 円板状に形成されると共に前記スプールの一端側に前記
    スプールと同軸的に設けられ、通常は前記スプールと一
    体に回転すると共に前記ロックプレートを前記ロック歯
    との非係合位置に保持し、前記スプールとの相対回転が
    生じると前記ロックプレートを前記ロック歯との係合可
    能位置に案内し、前記ロックプレートの前記ロック歯の
    歯底方向への移動に伴ってウェビング巻取方向へ回転さ
    れるロック輪と、 揺動自在に支持されたパウルと当該パウルに係合可能な
    係合歯とを有し、通常は前記パウルが前記係合歯との非
    係合位置に保持され、所定の場合に前記パウルが揺動し
    て前記係合歯と係合することで前記ロック輪のウェビン
    グ引出方向の回転を阻止し、かつ前記ロック輪がウェビ
    ング巻取方向に回転されることで前記パウルと前記係合
    歯との係合状態が解除されるロック作動手段と、 を備えたウェビング巻取装置において、 前記係合歯の前記パウルとの係合面を、前記パウルが前
    記係合歯に係合する部位の揺動軌跡に対応した円弧状に
    形成した、 ことを特徴とするウェビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック作動手段の前記係合歯は、前
    記フレームに固定して設けられた筒状部材の内周面に形
    成され、 前記ロック作動手段の前記パウルは、前記筒状部材の内
    部に収容された状態で前記ロック輪に前記スプールの回
    転軸と平行な軸を中心として揺動自在に支持されると共
    に一端部が前記ロック輪に接続された弾性体の他端部に
    接続され、通常は前記弾性体の付勢力により前記係合歯
    との非係合方向に付勢され、前記ウェビングの急激な引
    出しの際に前記弾性体の付勢力に抗して前記係合歯との
    係合方向に揺動され、かつ前記ロック輪がウェビング巻
    取方向へ回転されることで前記係合歯から離反すると共
    に前記弾性体の付勢力により前記係合歯との非係合位置
    に復帰する、 ことを特徴とする請求項1記載のウェビング巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記パウルの前記係合歯との係合部位
    は、当該パウルの揺動軌跡に一致して形成された、こと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のウェビング
    巻取装置。
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