JP2002017403A - アウトソール及びこれを備えた靴 - Google Patents

アウトソール及びこれを備えた靴

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JP2002017403A
JP2002017403A JP2000210788A JP2000210788A JP2002017403A JP 2002017403 A JP2002017403 A JP 2002017403A JP 2000210788 A JP2000210788 A JP 2000210788A JP 2000210788 A JP2000210788 A JP 2000210788A JP 2002017403 A JP2002017403 A JP 2002017403A
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outsole
area
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shoes
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Ikuko Umezawa
育子 梅澤
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なグリップ性と十分な耐摩耗性とを備え
たアウトソール1の提供と、このアウトソール1を備え
た靴の提供。 【解決手段】 靴のアウトソール1は、ゴム組成物から
形成されている。このアウトソール1は、A領域とB領
域とを備えている。A領域は爪先寄りに存在しており、
B領域は踵寄りに存在している。A領域は、溶液重合に
よって得られたスチレン−ブタジエンゴムを主ポリマー
としている。B領域は、シス−1,4結合の比率が90
%以上であるハイシスブタジエンゴムを主ポリマーとし
ている。A領域が底面に占める面積比率は、10%以上
である。B領域が底面に占める面積比率は、5%以上で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスシューズ、
ゴルフシューズ、サッカーシューズ、ジョギングシュー
ズ、トレッキングシューズ、タウンシューズ等の靴と、
この靴に用いられるアウトソールとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】靴は通常、その底面を形成するアウトソ
ールを備えている。このアウトソールに対する重要な要
求性能として、地面とスリップしにくいこと、すなわち
グリップ性が良好であることが挙げられる。グリップ性
が良好なアウトソールは、スリップによる着用者の転倒
を防ぐ。また、グリップ性が良好なアウトソールを備え
た靴は、着用者の運動しやすさにも寄与する。
【0003】アウトソールに対する他の要求性能とし
て、耐摩耗性が良好であることが挙げられる。耐摩耗性
が良好なアウトソールは長持ちするので、このアウトソ
ールを備えた靴は経済性に優れる。アウトソールのグリ
ップ性と耐摩耗性とを両立させる目的で、従来種々の工
夫が施されてきている(例えば特許第2957480号
公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
比較的軟質な材料が用いられてグリップ性が高められた
アウトソールほど耐摩耗性が不十分となってしまう傾向
が見られることからも明らかなように、グリップ性と耐
摩耗性とはいわば相反する特性である。十分なグリップ
性と十分な耐摩耗性とを備えたアウトソールは、未だに
得られていないのが実状である。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、十分なグリップ性と十分な耐摩耗性とを備
えたアウトソールの提供と、このアウトソールを備えた
靴の提供とをその目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、ポリマー組成物から形成されたア
ウトソールであって、スチレン−ブタジエンゴムを主ポ
リマーとするA領域と、ブタジエンゴムを主ポリマーと
するB領域とを備えていることを特徴とするアウトソー
ル、である。
【0007】このアウトソールのA領域は、スチレン−
ブタジエンゴムが主ポリマーなので、グリップ性向上に
寄与する。また、B領域は、ブタジエンゴムが主ポリマ
ーなので、耐摩耗性向上に寄与する。すなわち、このア
ウトソールは、グリップ性と耐摩耗性との両方に優れた
ものである。
【0008】好ましくは、A領域が底面に占める面積比
率は10%以上であり、B領域が底面に占める面積比率
は5%以上である。これにより、アウトソールのグリッ
プ性と耐摩耗性とがよりよく両立される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が説明される。
【0010】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウ
トソール1が示された底面図である。このアウトソール
1は、底面に突出部2を備えている。底面のうち突出部
2以外の部分は、凹陥部3である。図1には左足用のア
ウトソール1のみが示されているが、右足用のアウトソ
ールは、図1に示された形状が反転された形状である。
このアウトソール1に既知のアッパー、インソール等が
取り付けられることにより、靴が構成される。
【0011】このアウトソール1は、ゴム組成物が架橋
されることによって形成されている。ゴム組成物に用い
られる基材ゴムとしては、例えば天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アク
リルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレ
タンゴム等が挙げられる。これらの基材ゴムは単独で用
いられてもよく、また、2種以上が併用されてもよい。
また、ゴムに代えて、又はゴムとともに合成樹脂や熱可
塑性エラストマーが用いられてもよい。
【0012】また、このゴム組成物には、架橋剤、充填
剤、軟化剤、老化防止剤、シリル化剤、シランカップリ
ング剤、加硫促進剤、架橋助剤、着色剤等が適宜配合さ
れてもよい。用いられ得る充填剤としては、例えばシリ
カ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー等が挙
げられる。特に、補強効果に優れるシリカ及びカーボン
ブラックが好ましい。
【0013】図2は、図1のアウトソール1が示された
模式的底面図である。この図では、突出部2及び凹陥部
3の図示は省略されている。このアウトソール1は、A
領域とB領域とを備えている。図2において縦線で塗り
つぶされている部分がA領域であり、横線で塗りつぶさ
れているのがB領域である。図2から明らかなように、
A領域は爪先寄りに存在しており、B領域は踵寄りに存
在している。
【0014】A領域の主ポリマーは、スチレン−ブタジ
エンゴム(SBR)である。すなわち、A領域では、全
基材ポリマーに対するスチレン−ブタジエンゴムの配合
量が50質量%を越えている。スチレン−ブタジエンゴ
ムはグリップ性を高める特性を備えたゴムなので、この
スチレン−ブタジエンゴムが主ポリマーとされたA領域
は優れたグリップ性を発現する。特に、図2に示される
ように、足の指の付け根に相当する部分(着用者が地面
を蹴る際に最も力のかかる部分)の近傍にA領域が配さ
れることにより、靴のスリップが効果的に抑制される。
グリップ性向上の観点から、A領域の全基材ポリマーに
対するスチレン−ブタジエンゴムの配合量は70質量%
以上が好ましく、90質量%以上が特に好ましい。ま
た、グリップ性向上の観点から、溶液重合によって得ら
れたスチレン−ブタジエンゴムがA領域に用いられるの
が好ましい。
【0015】A領域は単一の材料から構成されてもよ
く、また、A領域が2以上の領域に細分されてそれぞれ
の領域で異なる材料が用いられてもよい。例えば、A領
域が細分されたそれぞれの領域毎にスチレン−ブタジエ
ンゴムの配合量が異なってもよく、また、それぞれの領
域毎にスチレン−ブタジエンゴムと併用されるポリマー
の種類や添加剤の配合量が異なってもよい。
【0016】B領域の主ポリマーは、ブタジエンゴム
(BR)である。すなわち、B領域では、全基材ポリマ
ーに対するブタジエンゴムの配合量が50質量%を越え
ている。ブタジエンゴムは耐摩耗性を高める特性を備え
たゴムなので、このブタジエンゴムが主ポリマーとされ
たB領域は優れた耐摩耗性を発現する。特に、図2に示
されるように、地面との擦れが激しい踵近傍にB領域が
配されることにより、この部分の摩耗が抑えられるので
好ましい。耐摩耗性向上の観点から、B領域の全基材ポ
リマーに対するブタジエンゴムの配合量は60質量%以
上が好ましく、70質量%以上が特に好ましい。また、
耐摩耗性向上の観点から、シス−1,4結合の比率が9
0%以上であるハイシスブタジエンゴムがB領域に用い
られるのが好ましい。
【0017】B領域は単一の材料から構成されてもよ
く、また、B領域が2以上の領域に細分されてそれぞれ
の領域で異なる材料が用いられてもよい。例えば、B領
域が細分されたそれぞれの領域毎にブタジエンゴムの配
合量が異なってもよく、また、それぞれの領域毎にブタ
ジエンゴムと併用されるポリマーの種類や添加剤の配合
量が異なってもよい。
【0018】A領域がアウトソール1の底面に占める面
積比率Saは10%以上が好ましく、20%以上が特に
好ましく、40%以上がさらに好ましい。この面積比率
Saが上記範囲未満であると、アウトソール1のグリッ
プ性が不十分となってしまうことがある。
【0019】B領域がアウトソール1の底面に占める面
積比率Sbは5%以上が好ましく、10%以上が特に好
ましく、20%以上がさらに好ましい。この面積比率S
bが上記範囲未満であると、アウトソール1の耐摩耗性
が不十分となってしまうことがある。
【0020】A領域がアウトソール1の底面に占める面
積比率SaとB領域がアウトソール1の底面に占める面
積比率Sbとの合計(Sa+Sb)は15%以上が好ま
しく、50%以上が特に好ましく、70%以上がさらに
好ましい。(Sa+Sb)の値が上記範囲未満である
と、アウトソール1のグリップ性と耐摩耗性との両立が
十分ではなくなってしまうことがある。
【0021】A領域がアウトソール1の底面に占める面
積比率Saに対する、B領域がアウトソール1の底面に
占める面積比率Sbの値(Sb/Sa)は、0.05以
上9.0以下が好ましく、0.5以上3.0以下が特に
好ましい。(Sb/Sa)の値が上記範囲未満である
と、アウトソール1の耐摩耗性が不十分となってしまう
ことがある。逆に、(Sb/Sa)の値が上記範囲を越
えると、アウトソール1のグリップ性が不十分となって
しまうことがある。
【0022】図3は、図1及び図2のアウトソール1の
踵近傍が示された模式的拡大断面図である。この図にお
いて右側が、靴の爪先側である。すなわち、この図にお
いて左右方向は、靴の長さ方向である。本発明におい
て、アウトソール1のA領域及びB領域の面積は、これ
らの底面(露出面)が接地面(水平面)に投影されて得
られる図形の面積を意味する。例えば、図3において両
矢印Lで示されるのは、B領域の投影図形の長さ方向の
寸法を表している。同様に、B領域の幅方向に関して
も、投影図形から寸法が求められる。これらの投影寸法
が用いられて、B領域の面積が算出される。図示はされ
ていないが、A領域の面積も、同様に投影図形から算出
される。なお、A領域が2以上の領域に分断されて存在
している場合は、それぞれの領域の面積比率の合計がA
領域の面積比率Saとされる。同様に、B領域が2以上
の領域に分断されて存在している場合は、それぞれの領
域の面積比率の合計がB領域の面積比率Sbとされる。
【0023】図4(a)から図4(d)は、それぞれ本
発明の他の実施形態にかかるアウトソールが示された模
式的底面図である。これらの図において、縦線で塗りつ
ぶされている部分がA領域であり、横線で塗りつぶされ
ているのがB領域であり、残余の部分(白抜き部分)が
C領域である。C領域はアウトソールのうちA領域でも
なく、B領域でもない部分である。C領域では、全基材
ポリマーに対するスチレン−ブタジエンゴムの配合量は
50質量%以下であり、また、ブタジエンゴムの配合量
も50質量%以下である。図4(a)から図4(d)の
アウトソールも図1と同等の突出部及び凹陥部を備えて
いるが、これらの図示は省略されている。
【0024】図4(a)に示されたアウトソールでは、
指の付け根に相当する部分の近傍がA領域とされてお
り、他の部分がB領域とされている。図4(b)に示さ
れたアウトソールでは、踵に相当する部分の近傍がB領
域とされており、他の部分がA領域とされている。図4
(c)に示されたアウトソールでは、踵に相当する部分
の近傍がB領域とされており、このB領域の前端から前
方に向かって指の付け根に相当する部分の近傍までがA
領域とされており、A領域の前端よりもさらに前方がC
領域とされている。図4(d)に示されたアウトソール
では、踵に相当する部分の近傍がB領域とされており、
指の付け根に相当する部分の近傍がA領域とされてお
り、他の部分がC領域とされている。
【0025】図4(a)から図4(d)に示されたアウ
トソールにおいても、スチレン−ブタジエンゴムが主ポ
リマーとされたA領域によってグリップ性が発現され
る。また、ブタジエンゴムが主ポリマーとされたB領域
によって耐摩耗性が発現される。
【0026】図4には示されていないが、例えば底面か
ら突出する鋲体を備えたスパイクレスゴルフシューズの
アウトソールにおいて、鋲体がB領域とされ、他の部分
がA領域とされてもよい。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきでないことはもちろんである。な
お、以下の配合量の記載において「部」で示される数値
は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0028】[実施例1]溶液重合によって得られたス
チレン−ブタジエンゴム(日本ゼオン社の商品名「Ni
pol NS−116」)80.0部、ブタジエンゴム
(日本合成ゴム社の商品名「BR11」)20.0部、
シリカ(デグサ社の商品名「ウルトラジルVN3」)5
5.0部、シランカップリング剤(デグサ社の商品名
「Si69」)5.5部、軟化剤(出光興産社の商品名
「PW380」)3.0部、老化防止剤としての2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(大内
新興化学工業社の商品名「ノクラック200」)2.0
部、他の老化防止剤(大内新興化学工業社の商品名「サ
ンノックN」)0.5部、酸化亜鉛(亜鉛華)3.0
部、ステアリン酸1.0部、硫黄1.0部、加硫促進剤
としてのN−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリル
スルフェンアミド(大内新興化学工業社の商品名「ノク
セラーNS」)1.0部、他の加硫促進剤としてのジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学工業社の商
品名「ノクセラーEZ」)0.5部及び他の加硫促進剤
としてのジ−o−トリルグアニジン(大内新興化学工業
社の商品名「ノクセラーDT」)0.5部を密閉式混練
機で混練し、ゴム組成物Aを得た。
【0029】また、ゴムとして、ハイシスブタジエンゴ
ム(日本合成ゴム社の商品名「BR18」)75.0部
及びイソプレンゴム(日本ゼオン社の商品名「Nipo
lIR−2200」)25.0部を用い、シリカの配合
量を60.0部とし、硫黄の配合量を2.0部とし、ノ
クセラーNSの配合量を1.5部とし、ノクセラーEZ
の配合量を0.3部とした他はゴム組成物Aと同様にし
て、ゴム組成物Bを得た。
【0030】一方、アウトソール形状のキャビティを備
えた金型を用意し、図2に示されるA領域にゴム組成物
Aを充填し、B領域にゴム組成物Bを充填した。そし
て、160℃で8分間加圧・加熱して、アウトソールを
得た。このアウトソールにアッパー及びインソールを取
り付けて、実施例1の靴を得た。この靴のアウトソール
の底面形状は、図1に示される通りである。この靴のA
領域の面積比率Saは60%であり、B領域の面積比率
Sbは40%である。
【0031】[実施例2]A領域とB領域との境界を前
方に移動し、A領域の面積比率Saを40%とし、B領
域の面積比率Sbを60%とした他は実施例1と同様に
して、実施例2の靴を得た。
【0032】[実施例3及び4並びに比較例1及び2]
A領域及びB領域の配置を図4(a)に示されるように
した他は実施例1と同様にして、実施例3の靴を得た。
また、A領域及びB領域の配置を図4(b)に示される
ようにした他は実施例1と同様にして、実施例4の靴を
得た。また、アウトソール全体をB領域とした他は実施
例1と同様にして、比較例1の靴を得た。さらに、アウ
トソール全体をA領域とした他は実施例1と同様にし
て、比較例2の靴を得た。これらの靴のSa及びSbの
値が、下記の表1及び表2に示されている。
【0033】[実施例5から8]A領域のスチレン−ブ
タジエンゴムの配合量を55部とし、ブタジエンゴムの
配合量を45部とした他は実施例1と同様にして、実施
例5の靴を得た。また、A領域のスチレン−ブタジエン
ゴムの配合量を100部とし、ブタジエンゴムを配合し
なかった他は実施例1と同様にして、実施例6の靴を得
た。また、B領域のブタジエンゴムの配合量を55部と
し、イソプレンゴムの配合量を45部とした他は実施例
1と同様にして、実施例7の靴を得た。さらに、B領域
のブタジエンゴムの配合量を100部とし、イソプレン
ゴムを配合しなかった他は実施例1と同様にして、実施
例8の靴を得た。これらの靴のSa及びSbの値が、下
記の表1及び表2に示されている。
【0034】[実施例9及び10]イソプレンゴム(日
本ゼオン社の商品名「Nipol IR−2200」)
60.0部、スチレン−ブタジエンゴム(日本合成ゴム
社の商品名「SBR 1502」)40部、カーボンブ
ラック(東海カーボン社の商品名「シースト3」)50
部、軟化剤(出光興産社の商品名「PW380」)5.
0部、老化防止剤としての2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−メチルフェノール(大内新興化学工業社の商品
名「ノクラック200」)2.0部、酸化亜鉛(亜鉛
華)3.0部、ステアリン酸1.0部、硫黄2.0部、
加硫促進剤としてのN−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業社の商
品名「ノクセラーNS」)1.5部、他の加硫促進剤と
してのジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学
工業社の商品名「ノクセラーEZ」)0.3部及び他の
加硫促進剤としてのジ−o−トリルグアニジン(大内新
興化学工業社の商品名「ノクセラーDT」)0.5部を
密閉式混練機で混練し、C領域用のゴム組成物Cを得
た。そして、A領域、B領域及びC領域の配置を図4
(c)に示されるようにし、これ以降は実施例1と同様
にして、実施例9の靴を得た。また、A領域、B領域及
びC領域の配置を図4(d)に示されるようにし、これ
以降は実施例1と同様にして、実施例10の靴を得た。
これらの靴のSa及びSbの値が、下記の表1及び表2
に示されている。
【0035】[グリップ性の評価]10名のテスター
に、各実施例及び各比較例の靴を着用させ、芝生上を歩
行させた。そして、グリップ性について、「1」から
「5」の5段階で評価させた。滑りにくいものを「5」
とし、滑りやすいものを「1」とした。これらの結果
が、下記の表1及び表2に示されている。なお、表1及
び表2において「○」は全テスターの評価の平均が3.
5点以上であることを表し、「△」は平均が2.0点以
上3.5点未満であることを表し、「×」は平均が2.
0未満であることを表している。
【0036】[耐摩耗性の評価]アスファルト路面上に
各実施例及び各比較例の靴のアウトソールを置き、10
kgの錘で均一に荷重をかけた。そして、50cmの距
離を引きずった。これを100往復繰り返し、アウトソ
ールの底面を摩耗させた。そして、摩耗前後のアウトソ
ールの質量から、摩耗量を算出した。この結果が、下記
の表1及び表2に示されている。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1及び表2において、A領域が存在しな
い比較例1の靴では、グリップ性の評価が低い。また、
B領域が存在しない比較例2の靴では、摩耗量が大き
い。これに対し、各実施例の靴は、グリップ性と耐摩耗
性との両方に優れている。このことから、本発明の優位
性が確認される。
【0040】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明のアウト
ソールはグリップ性と耐摩耗性との両方に優れたもので
ある。このアウトソールを備えた靴の着用者は、運動が
しやすい。また、この靴は長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウトソ
ールが示された底面図である。
【図2】図2は、図1のアウトソールが示された模式的
底面図である。
【図3】図3は、図1及び図2のアウトソールの踵近傍
が示された模式的拡大断面図である。
【図4】図4(a)から図4(d)は、それぞれ本発明
の他の実施形態にかかるアウトソールが示された模式的
底面図である。
【符号の説明】
1・・・アウトソール 2・・・突出部 3・・・凹陥部 A・・・A領域 B・・・B領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー組成物から形成されたアウトソ
    ールであって、 スチレン−ブタジエンゴムを主ポリマーとするA領域
    と、ブタジエンゴムを主ポリマーとするB領域とを備え
    ていることを特徴とするアウトソール。
  2. 【請求項2】 上記A領域が底面に占める面積比率が1
    0%以上であり、B領域が底面に占める面積比率が5%
    以上である請求項1に記載のアウトソール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のアウトソ
    ールを備えた靴。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004032660A1 (ja) * 2002-10-10 2004-04-22 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. テニス靴
CN100411556C (zh) * 2002-10-10 2008-08-20 住胶体育用品株式会社 网球鞋

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