JP2002000304A - アウトソール及びこれを備えた靴 - Google Patents

アウトソール及びこれを備えた靴

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JP2002000304A JP2000190034A JP2000190034A JP2002000304A JP 2002000304 A JP2002000304 A JP 2002000304A JP 2000190034 A JP2000190034 A JP 2000190034A JP 2000190034 A JP2000190034 A JP 2000190034A JP 2002000304 A JP2002000304 A JP 2002000304A
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outsole
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fiber
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horizontal
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Ikuko Umezawa
育子 梅澤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • A43B13/04Plastics, rubber or vulcanised fibre
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度を備えたアウトソール1と、この
アウトソール1を備えた靴の提供。 【解決手段】 靴のアウトソール1は、短繊維を含むゴ
ム組成物から形成されている。短繊維の配合量は、基材
ゴム100部に対して2部以上40部以下である。短繊
維の配向方向は、略水平方向である。短繊維の水平方向
に対する配向角度は、30°以下である。略水平方向で
あるとともに略幅方向であるように、短繊維が配向して
もよい。また、略水平方向であるとともに略幅方向であ
るように、短繊維が配向してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスシューズ、
ゴルフシューズ、サッカーシューズ、ジョギングシュー
ズ、トレッキングシューズ、タウンシューズ等の靴と、
この靴に用いられるアウトソールとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】靴は、その底面を形成するアウトソール
を備えている。通常アウトソールは、ゴム等を基材とす
るポリマー組成物から形成されている。このアウトソー
ルに対する重要な要求性能として、地面とスリップしに
くいこと、すなわちグリップ性が良好であることが挙げ
られる。グリップ性向上の目的で、アウトソールには従
来種々の工夫が施されてきている。例えば特許第295
7480号公報には、特定のゴムが用いられることによ
ってグリップ性が高められたアウトソールが開示されて
いる。また、実用新案登録第2602710号公報に
は、鉛直方向(すなわち接地面に対して垂直な方向)に
短繊維が配向しており、これによってグリップ性が高め
られたアウトソールが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アウトソールに対する
他の要求性能として、強度に優れることが挙げられる。
強度向上のために種々の努力がなされてきているが、強
度に関しては未だ改良の余地がある。
【0004】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであり、十分な強度を備えたアウトソールの提供
と、このアウトソールを備えた靴の提供とをその目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、基材ポリマー100部に対して2
部以上40部以下の短繊維が配合されたポリマー組成物
から形成されており、この短繊維の配向方向が略水平方
向であるアウトソール、である。
【0006】このアウトソールでは、2部以上40部以
下の短繊維が配合されており、この短繊維が略水平方向
に配向しているので、強度(特に水平方向への引張強
度)に優れる。なお、本明細書において「部」で示され
る数値は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0007】好ましい短繊維としては、比較的剛直で後
に詳説される屈曲異方性の設計自由度が高まるガラス繊
維や、繊維強度が高くてアウトソールの耐摩耗性が高ま
るアラミド繊維が挙げられる。
【0008】この発明において、略水平方向であるとと
もに略幅方向に、短繊維が配向されてもよい。これによ
り、アウトソールが靴の長さ方向へ屈曲しやすく、かつ
幅方向へ屈曲しにくくなる。従って、靴の履き心地と安
定性とが両立される。
【0009】この発明において、略水平方向であるとと
もに略長さ方向に、短繊維が配向されてもよい。これに
より、特に長さ方向への比強度が向上する。従って、ア
ウトソールの軽量化が達成される。
【0010】好ましくは、水平方向(すなわち接地面)
に対する短繊維の配向角度は、30°(degree)
以下である。これにより、水平方向への十分な引張強度
が達成される。
【0011】略水平方向であるとともに略幅方向に短繊
維が配向したアウトソールは、押出又はロール圧延(い
わゆる薄通し)によってシート状とされることにより短
繊維が特定方向に配向したポリマー組成物が用いられ、
この配向方向が幅方向と略一致させられることによって
得られる。
【0012】略水平方向であるとともに略長さ方向に短
繊維が配向したアウトソールは、押出又はロール圧延に
よってシート状とされることにより短繊維が特定方向に
配向したポリマー組成物が用いられ、この配向方向が長
さ方向と略一致させられることによって得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が説明される。
【0014】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウ
トソール1が示された底面図である。このアウトソール
1は、底面に突出部2を備えている。底面のうち突出部
2以外の部分は、凹陥部3である。図1には左足用のア
ウトソール1のみが示されているが、右足用のアウトソ
ールは、図1に示された形状が左右反転された形状であ
る。このアウトソール1に既知のアッパー、インソール
等が取り付けられることにより、靴が構成される。
【0015】このアウトソール1は、ゴム組成物が架橋
されることによって形成されている。ゴム組成物に用い
られる基材ゴムとしては、例えば天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アク
リルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレ
タンゴム等が挙げられる。これらの基材ゴムは単独で用
いられてもよく、また、2種以上が併用されてもよい。
特に好適な基材ゴムは、天然ゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム
及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムである。また、
ゴムに代えて、又はゴムとともに合成樹脂や熱可塑性エ
ラストマーが基材ポリマーとして用いられてもよい。
【0016】このゴム組成物には、架橋剤、充填剤、軟
化剤、老化防止剤、シリル化剤、シランカップリング
剤、加硫促進剤、架橋助剤、着色剤等が適宜配合されて
もよい。用いられ得る充填剤としては、例えばシリカ、
カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー等が挙げら
れる。特に、補強効果に優れるシリカ及びカーボンブラ
ックが好ましい。
【0017】ゴム組成物には、短繊維が配合されてい
る。短繊維とは、繊維長さが10mm以下の繊維のこと
である。補強効果と分散性との両立の観点から、繊維長
さが0.2mm以上5mm以下の短繊維が用いられるの
が好ましい。
【0018】短繊維の材質は特には制限されず、例えば
ガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、ポリアミド
繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、コットン繊維等が用いられ得る。特に好適な短繊維
は、ガラス繊維及びアラミド繊維である。ガラス繊維が
用いられれば、このガラス繊維は比較的剛直なので、後
に詳説される屈曲異方性の設計自由度が向上する。ま
た、アラミド繊維が用いられれば、このアラミド繊維は
繊維強度が高いので、アウトソール1の耐摩耗性が向上
する。
【0019】短繊維は特定方向に配向しており、その配
向方向は略水平方向(すなわちアウトソール1の接地面
の方向)である。これにより、アウトソール1の水平方
向への引張強度が向上する。強度向上の観点から、短繊
維の水平方向に対する配向角度は、30°以下、特には
25°以下、さらには20°以下が好ましい。
【0020】図2は、短繊維4の水平方向に対する繊維
角度の測定方法が示された模式図である。測定は、この
短繊維4が線分とみなされたときのこの線分を含む鉛直
平面において行われる。図2から明らかなように、繊維
角度の測定では、まず短繊維4の左端を通過する水平線
Hが想定される。次に、短繊維4が延長された線分Sが
想定される。そして、水平線Hと線分Sとがなす角度α
の値(絶対値)が測定され、この角度αが水平方向に対
する繊維角度とされる。繊維角度αの最大値は90°で
あり、最小値は0°である。測定には、マイクロスコー
プ等による拡大イメージが用いられる。多数測定された
繊維角度αの平均値が算出され、配向角度とされる。
【0021】以下、配向角度(繊維角度の平均)の算出
方法が詳説される。図3は、図1のアウトソール1が示
された模式的底面図である。この図では、突出部2及び
凹陥部3の図示が省略されている。配向角度の算出で
は、まず長さ線L1が想定される。この長さ線L1は、
その両端がアウトソール1の輪郭に位置する線分のなか
で最長のものである。次に、長さ線L1を4等分する3
個の点A、B、Cが想定される。次に、この点A、B、
Cを底面の中心とする円柱体5が、アウトソール1から
打ち抜かれる。円柱体5の底面の直径は、3cmとされ
る。
【0022】図4(a)は図3のアウトソール1から打
ち抜かれた円柱体5が示された底面図であり、図4
(b)はその斜視図である。この円柱体5は、長さ線L
1、長さ線L1と直交する幅線L2並びに長さ線L1と
45°の角度で交差する線分L3及び線分L4に沿っ
て、8等分される。そして、8個の試験片が形成され
る。
【0023】図5は、図4の円柱体5から得られた試験
片6が示された斜視図である。この試験片6の破断面で
は、短繊維4が観察される。ほぼ全長に渡って捕捉され
る短繊維4が選択され、これら全てについて、水平方向
に対する繊維角度αが測定される。1個の試験片6には
破断面が2面存在しているので、1個の円柱体5にて繊
維角度αの測定がなされる破断面は16面である。ま
た、1個(左側用又は右側用のいずれか片方)のアウト
ソール1で円柱体5が3個打ち抜かれるので、1個のア
ウトソール1にて繊維角度αの測定がなされる破断面は
48面である。これら48面の破断面で測定された繊維
角度αの平均値が、配向角度とされる。
【0024】短繊維4の配合量は、基材ポリマー100
部に対して2部以上40部以下である。短繊維4の配合
量が2部未満であると、アウトソール1の水平方向の引
張強度が不十分となってしまうことがある。この観点か
ら、短繊維4の配合量は3部以上、特には5部以上が好
ましい。逆に、配合量が40部を超えると、アウトソー
ル1の耐摩耗性が劣ってしまうことがある。この観点か
ら、短繊維4の配合量は35部以下、特には30部以下
が好ましい。
【0025】短繊維4は前述のように略水平方向に配向
しているが、短繊維4の全体形状が水平面に投影された
際の水平面上における二次元的配向方向(以下、単に
「二次元的配向方向」と称される)は、特には制限され
ない。例えば、二次元的配向方向が長さ方向(図3にお
いて線分L1の方向)であってもよく、幅方向(図3に
おいて線分L1と直交する方向)であってもよく、斜め
方向であってもよい。また、二次元的には短繊維4が配
向せず、ランダムに配置されてもよい。
【0026】二次元的配向方向が略幅方向とされたアウ
トソール1では、短繊維4の影響で幅方向に沿った屈曲
が起こりにくい。一方、長さ方向に沿った屈曲性に短繊
維4が影響を及すことはほとんどない。すなわち、この
アウトソール1は、屈曲異方性を備えている。このアウ
トソール1を備えた靴は、前進歩行時にはアウトソール
1がよく屈曲してヒトの足にフィットするので、履き心
地がよい。また、スポーツにおける幅方向へのスライド
時にはアウトソール1が屈曲しにくいので、安定性に優
れる。
【0027】二次元的配向方向が略幅方向とされたアウ
トソール1では、幅方向に対する短繊維4の配向角度は
30°以下、特には25°以下、さらには20°以下が
好ましい。これにより、履き心地と安定性とがより両立
される。
【0028】二次元的配向方向が略長さ方向とされたア
ウトソール1は、長さ方向の引張強度に優れる。従っ
て、強度的には劣る軽量材質がアウトソール1に用いら
れた場合でも、短繊維4によって強度が補われ、繰り返
しの歩行によってもアウトソール1が破断に至りにく
い。すなわち、このアウトソール1では、強度と軽量と
の両立が達成されうる。
【0029】二次元的配向方向が略長さ方向とされたア
ウトソール1では、強度の観点から、長さ方向に対する
短繊維4の配向角度は30°以下、特には25°以下、
さらには20°以下が好ましい。
【0030】二次元的配向方向が斜め方向(幅方向と長
さ方向とのほぼ中間の方向)とされたアウトソール1
は、斜め方向の引張強度に優れる。また、二次元的には
短繊維4が配向していないアウトソール1は、幅方向、
長さ方向及び斜め方向の引張強度のバランスに優れる。
【0031】以下、本発明のアウトソール1の製造方法
が説明される。まず、短繊維4が配合されたゴム組成物
がロールで混練されつつ、薄肉のシートとされる。この
シートでは、シート出し方向(すなわちロール回転方
向)に短繊維4が配向している。このシートから、打ち
抜きによって、アウトソール1に類似の形状の予備成形
体が得られる。この予備成形体が金型内に投入され、加
熱・加圧によって架橋される。こうして、アウトソール
1が得られる。このアウトソール1では、シート出し方
向が水平方向となるので、短繊維4の配向方向は略水平
方向である。混練時にゴム組成物にかかるせん断力の制
御等によって、配向角度が調整されうる。
【0032】予備成形体が打ち抜かれる際、シート出し
方向が幅方向とされれば、短繊維4の配向方向が略水平
方向であるとともに略幅方向でもあるアウトソール1が
得られる。また、予備成形体が打ち抜かれる際、シート
出し方向が長さ方向とされれば、短繊維4の配向方向が
略水平方向であるとともに略長さ方向でもあるアウトソ
ール1が得られる。さらに、予備成形体が打ち抜かれる
際、シート出し方向が斜め方向とされれば、短繊維4の
配向方向が略水平方向であるとともに斜め方向でもある
アウトソール1が得られる。
【0033】このようなロール圧延法に代えて押出法が
採用されても、短繊維4が配向する。押出法の場合は押
出方向に短繊維4が配向するので、この押出方向が水平
方向となるように、予備成形体が形成される。
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきでないことはもちろんである。
【0035】[実験1] [実施例1]スチレン−ブタジエンゴム(日本ゼオン社
の商品名「Nipol NS−116」)80.0部、
ブタジエンゴム(日本合成ゴム社の商品名「BR1
1」)20.0部、繊維長が3mmのガラス繊維(日本
ガラス繊維社の商品名「マイクログラス チョップドス
トランド」)10部、シリカ(デグサ社の商品名「ウル
トラジルVN3」)55.0部、シランカップリング剤
(デグサ社の商品名「Si69」)5.5部、軟化剤
(出光興産社の商品名「PW380」)3.0部、老化
防止剤としての2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール(大内新興化学工業社の商品名「ノクラ
ック200」)2.0部及び他の老化防止剤(大内新興
化学工業社の商品名「サンノックN」)0.5部を密閉
式混練機で混練した。これをロールに投入し、さらに酸
化亜鉛(亜鉛華)3.0部、ステアリン酸1.0部、硫
黄1.0部、加硫促進剤としてのN−tert−ブチル
−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化
学工業社の商品名「ノクセラーNS」)1.0部、他の
加硫促進剤としてのジエチルジチオカルバミン酸亜鉛
(大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーEZ」)
0.5部及び他の加硫促進剤としてのジ−o−トリルグ
アニジン(大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーD
T」)0.5部を添加し、混練してゴム組成物を得た。
このゴム組成物をロールからシート出しした。
【0036】得られたシートをほぼアウトソールの形状
に打ち抜いて、予備成形体を得た。打ち抜きに際して
は、シート出し方向が幅方向となるようにした。この予
備成形体を金型に投入し、160℃で10分間加熱・加
圧して、実施例1のアウトソールを得た。このアウトソ
ールの水平方向に対する配向角度は、5.1°であっ
た。
【0037】[実施例2及び3]ロールでの混練時にゴ
ム組成物にかかるせん断力を異ならせた他は実施例1と
同様にして、実施例2及び3のアウトソールを得た。こ
れらのアウトソールの水平方向に対する配向角度は、下
記の表1に示されている通りであった。
【0038】[実施例4並びに比較例1及び2]ガラス
繊維の配合量を下記の表1に示される通りとした他は実
施例1と同様にして、実施例4及び比較例2のアウトソ
ールを得た。また、ガラス繊維を全く配合しなかった他
は実施例1と同様にして、比較例1のアウトソールを得
た。
【0039】[実施例5]ガラス繊維に代えて繊維長が
0.5mmのアラミド繊維(デュポン社の商品名「ケブ
ラー(R)」(なお、ケブラー(R)はデュポン社の登
録商標である))を用いた他は実施例1と同様にして、
実施例5のアウトソールを得た。
【0040】[官能評価]各実施例及び比較例のアウト
ソールに、既知のアッパー、インソール等を取り付け
て、靴を得た。これを10名のテスターに着用させて、
前進歩行と、横方向へのスライドとを行わせた。そし
て、前進時の屈曲性とスライド時の安定性とを、「1」
から「5」の5段階で評価させた。最も評価の低いもの
を「1」とし、高いものを「5」とした。評価値の平均
が、下記の表1に示されている。
【0041】[横方向引張強度の測定]各実施例及び比
較例のアウトソールをスライスし、厚みが2mmの板状
体を得た。この板状体を、JIS−ダンベル3号形状に
打ち抜いて、試験片を得た。試験片の引張方向は、幅方
向と一致させた。この試験片をJIS−K−6251に
準拠した引張試験に供し、引張強度を測定した。この結
果が、下記の表1に示されている。
【0042】[耐摩耗性の評価]各実施例及び比較例の
アウトソールに用いられたゴム組成物のシートを金型に
投入し、160℃で15分間加熱・加圧して、厚みが1
2.7mmの円盤状試験片を得た。この試験片をJIS
−K−6264に準拠したアクロン摩耗試験に供し、摩
耗容量を測定した。この結果が、下記の表1に示されて
いる。
【0043】
【表1】
【0044】表1より、比較例1のアウトソールに比べ
て各実施例のアウトソールが安定性及び幅方向強度に優
れることが解る。また、比較例2のアウトソールに比べ
て各実施例のアウトソールが耐摩耗性に優れることが解
る。
【0045】[実験2] [実施例6及び7]シートを予備成形体に打ち抜く際
に、シート出し方向を長さ方向と一致させた他は実施例
1と同様にして、実施例6のアウトソールを得た。ま
た、シートを予備成形体に打ち抜く際に、シート出し方
向を斜め方向と一致させた他は実施例1と同様にして、
実施例7のアウトソールを得た。
【0046】[実施例8]ロールからシート出しするシ
ートの厚みを約半分とし、このシート2枚を互いのシー
ト出し方向が直交するように重ねてから予備成形体を打
ち抜いた他は実施例1と同様にして、実施例8のアウト
ソールを得た。このアウトソールでは、短繊維は二次元
的配向をしていない(ランダム)。
【0047】[引張強度の測定]こうして得られた実施
例6から8のアウトソールを、実験1の実施例1及び比
較例1のアウトソールとともに、JIS−K−6251
に準拠した引張試験に供した。引張方向が幅方向、長さ
方向及び斜め方向と一致するように3種類のダンベル状
試験片を作製し、それぞれについて引張強度を測定し
た。この結果が、下記の表2に示されている。
【0048】
【表2】
【0049】表2より、実施例1のアウトソールが幅方
向強度に優れていること、実施例6のアウトソールが長
さ方向強度に優れていること、そして実施例7のアウト
ソールが斜め方向強度に優れていることが解る。また、
表2より、実施例8のアウトソールが、各方向での強度
のバランスに優れていることが解る。
【0050】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明のアウト
ソールは強度(特に水平方向における引張強度)に優れ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウトソ
ールが示された底面図である。
【図2】図2は、短繊維の水平方向に対する繊維角度の
測定方法が示された模式図である。
【図3】図3は、図1のアウトソールが示された模式的
底面図である。
【図4】図4(a)は図3のアウトソールから打ち抜か
れた円柱体が示された底面図であり、図4(b)はその
斜視図である。
【図5】図5は、図4の円柱体から得られた試験片が示
された斜視図である。
【符号の説明】
1・・・アウトソール 2・・・突出部 3・・・凹陥部 4・・・短繊維 5・・・円柱体 6・・・試験片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 21/00 A43B 10/00 101C 77/10 Fターム(参考) 4F050 BA01 HA20 HA22 HA53 HA56 HA59 HA60 HA71 JA02 JA04 JA06 JA09 JA12 KA01 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB151 BB181 BG041 CH041 CK021 CL062 DL006 FA042 FA046 FD012 FD016

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材ポリマー100部に対して2部以上
    40部以下の短繊維が配合されたポリマー組成物から形
    成されており、この短繊維の配向方向が略水平方向であ
    るアウトソール。
  2. 【請求項2】 上記短繊維がガラス繊維又はアラミド繊
    維である請求項1に記載のアウトソール。
  3. 【請求項3】 上記短繊維の配向方向が略水平方向であ
    るとともに略幅方向でもある請求項1又は請求項2に記
    載のアウトソール。
  4. 【請求項4】 上記短繊維の配向方向が略水平方向であ
    るとともに略長さ方向でもある請求項1又は請求項2に
    記載のアウトソール。
  5. 【請求項5】 上記短繊維の水平方向に対する配向角度
    が30°以下である請求項1から請求項4のいずれか1
    項に記載のアウトソール。
  6. 【請求項6】 押出又はロール圧延によってシート状と
    されることにより短繊維が特定方向に配向したポリマー
    組成物からなり、この配向方向が幅方向と略一致してい
    るアウトソール。
  7. 【請求項7】 押出又はロール圧延によってシート状と
    されることにより短繊維が特定方向に配向したポリマー
    組成物からなり、この配向方向が長さ方向と略一致して
    いるアウトソール。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1項に
    記載のアウトソールを備えた靴。
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