JP2002017092A - 配線構造 - Google Patents

配線構造

Info

Publication number
JP2002017092A
JP2002017092A JP2000197607A JP2000197607A JP2002017092A JP 2002017092 A JP2002017092 A JP 2002017092A JP 2000197607 A JP2000197607 A JP 2000197607A JP 2000197607 A JP2000197607 A JP 2000197607A JP 2002017092 A JP2002017092 A JP 2002017092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line bus
bus bar
output line
parallel running
bus bars
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000197607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3637846B2 (ja
Inventor
Yoshinori Murakami
善則 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000197607A priority Critical patent/JP3637846B2/ja
Publication of JP2002017092A publication Critical patent/JP2002017092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3637846B2 publication Critical patent/JP3637846B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波の発散と高周波ノイズを抑制する電力
用配線構造を提供する。 【解決手段】 三相PWMインバータ装置の出力線バス
バーU、V、Wはそれぞれ相補的に開閉する2つのスイ
ッチを介して正電位線バスバーPと負電位線バスバーN
とに接続しており、かつ、端子部以外の至る所で正電位
線バスバーPと負電位線バスバーNとに挟まれ積層状態
をなしており、出力線バスバー全数が併走する併走領域
Aを有し、併走領域Aでは正電位線バスバーPならびに
負電位線バスバーNは個々の出力線バスバーに付随し積
層構造をなす部分ばかりでなく、それぞれそれぞれ一体
化して前記出力線バスバー全数を挟んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバスバーと呼ばれる
板状の電力用配線の配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は三相交流モータを、回転数制御し
つつ直流電源によって駆動するためのPWMインバータ
回路の等価回路図である。図中、P、Nはバッテリー
(電源)Bの陽極、陰極に接続された正電位線ならびに
負電位線で、実際の装置における正電位線バスバーなら
びに負電位線バスバーに対応する。Lは負荷(三相交流
モータ)、破線で囲んだ領域u、v、wは上下アームの
トランジスタ(スイッチ)と環流ダイオードを内蔵した
「2−in−1」型のトランジスタモジュールを暗示す
るものである。U、V、Wは前記トランジスタモジュー
ルu、v、wの出力線で、実際の装置における出力線バ
スバーに対応するものである。
【0003】このようなPWMインバータ回路において
は、配線インダクタンスを低減するために、図9のよう
に正電位線バスバーPと負電位線バスバーNとを積層し
た構成とするが、出力線バスバーU、V、Wはその先に
さらに大きなインダクタンス負荷を有するため、出力線
バスバーU、V、Wのインダクタンスについては特段の
考慮はなされず、出力線バスバーU、V、Wは適宜互い
に離れた配置で負荷Lまで伸びていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際には出
力線バスバーU、V、Wを流れる出力電流にはPWMス
イッチングによる高周波ノイズが重畳しており、高周波
ノイズが空間へ放出されてラジオノイズの原因となった
り、あるいは、こうした強電ユニット内に存在する弱電
系駆動回路に予期しない影響を及ぼしてしまうことがあ
り、別途対策が必要であった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑み、出力線バ
スバーからの電磁波の発散を抑制し、高周波ノイズが少
ない出力信号を提供する、簡便な配線構造を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明では次のような構成をとる。すなわ
ち、まず、前記特許請求の範囲の前記請求項1において
は、端子部以外の至る所で正電位線バスバーと負電位線
バスバーとに挟まれ積層状態をなす出力線バスバーを複
数本を有し、前記出力線バスバー全数が併走する併走領
域を有し、前記併走領域において、それぞれの前記出力
線バスバーの中を流れる電流の、前記出力線バスバー全
数に関するベクトル和は、それぞれの前記電流の大きさ
によらず常にゼロであり、前記出力線バスバーはそれぞ
れ、相補的に開閉する2つのスイッチを介して前記正電
位線バスバーならびに前記負電位線バスバーと接続して
いて、前記併走領域では前記正電位線バスバーならびに
前記負電位線バスバーは、前記それぞれの出力線バスバ
ーに付随し積層構造をなす部分ばかりでなく、それぞれ
一体化して前記出力線バスバー全数を挟んでいる構成と
する。
【0007】次に前記請求項2においては、前記正電位
線バスバーならびに前記負電位線バスバーは少なくとも
前記併走領域において高透磁率材料よりなる構成とす
る。
【0008】次に前記請求項3においては、前記請求項
1に対応する、より具体的な構成として、三相PWMイ
ンバータ装置の出力端子に接続されるべく、3本の出力
線バスバーを有し、前記それぞれの出力線バスバーは端
子部以外の至る所で、前記三相PWMインバータ装置の
入力端子に接続される正電位線バスバーと負電位線バス
バーとに挟まれ積層状態をなし、前記出力線バスバー3
本が併走する併走領域を有し、前記併走領域では前記正
電位線バスバーならびに前記負電位線バスバーは、前記
それぞれの出力線バスバーに付随し積層構造をなす部分
ばかりでなく、それぞれ一体化して前記出力線バスバー
全数を挟んでいる構成とする。なお、これは後記図1に
対応する。
【0009】次に前記請求項4においては、同じく前記
請求項1に対応する、より具体的な構成として、直流モ
ータを駆動するHブリッジ型回路の出力端子と、前記直
流モータの端子とを接続すべく、2本の出力線バスバー
を有し、前記出力線バスバーは端子部以外の至る所で、
前記Hブリッジ型回路の入力端子に接続される正電位線
バスバーと負電位線バスバーとに挟まれ積層状態をな
し、前記2本の出力線バスバーが併走する併走領域を有
し、前記併走領域では前記正電位線バスバーならびに前
記負電位線バスバーは、前記それぞれの出力線バスバー
に付随し積層構造をなす部分ばかりでなく、それぞれ一
体化して前記出力線バスバー全数を挟んでいる構成とす
る。なお、これは後記図2に対応する。
【0010】次に前記請求項5においては、第一と第二
と第三の出力線バスバー(たとえばU、V、Wと呼ぶ)
はそれぞれ、相補的に開閉する2つのスイッチを介し
て、直流電源につながる第一の電源線バスバー(たとえ
ばNと呼ぶ)ならびに第二の電源線バスバー(たとえば
Pと呼ぶ)と接続していて、前記出力線バスバー3本が
併走する併走領域を有し、前記併走領域において、それ
ぞれの前記出力線バスバー(U、V、W)の中を流れる
電流の、前記出力線バスバー3本に関するベクトル和
は、それぞれの前記電流の大きさによらず常にゼロであ
り、前記併走領域において前記第一の出力線バスバー
(たとえばU)は、前記第三の出力線バスバー(たとえ
ばW)と前記第一の電源線バスバー(N)とに挟まれた
積層構造をなし、さらに前記併走領域において前記第二
の出力線バスバー(V)は、前記第三の出力線バスバー
(W)と前記第一の電源線バスバー(N)とに挟まれた
積層構造をなし、前記併走領域以外では、前記第一と第
二と第三の出力線バスバー(U、V、W)はそれぞれ端
子領域を除き至る所で、前記第一の電源線バスバー
(N)と前記第二の電源線バスバー(P)とに挟まれた
積層構造をなす構成とする。なお、これは後記図4に対
応する。
【0011】次に前記請求項6においては、第一と第二
と第三の出力線バスバー(たとえばU、V、Wと呼ぶ)
はそれぞれ、相補的に開閉する2つのスイッチを介し
て、直流電源につながる第一の電源線バスバー(たとえ
ばPと呼ぶ)ならびに第二の電源線バスバー(たとえば
Nと呼ぶ)と接続していて、前記出力線バスバー3本が
併走する併走領域を有し、前記併走領域において、それ
ぞれの前記出力線バスバーの中を流れる電流の、前記出
力線バスバー3本に関するベクトル和は、それぞれの前
記電流の大きさによらず常にゼロであり、前記併走領域
において前記第一の出力線バスバー(たとえばU)は、
前記第三の出力線バスバー(たとえばW)と前記第一の
電源線バスバー(P)とに挟まれた積層構造をなし、同
じく前記併走領域において前記第二の出力線バスバー
(V)は、前記第三の出力線バスバー(W)と前記第二
の電源線バスバー(N)とに挟まれた積層構造をなし、
前記併走領域以外では、前記第一と第二と第三の出力線
バスバー(U、V、W)はそれぞれ端子領域を除き至る
所で、前記第一の電源線バスバー(P)と前記第二の電
源線バスバー(N)とに挟まれた積層構造をなす構成と
する。なお、これは後記図6に対応する。
【0012】このような配線構造においては、複数の出
力線バスバーが電源線バスバー(正電位線バスバー、負
電位線バスバー)に挟まれた積層構造をなしているか
ら、配線キャパシタンスが大きくなり、また複数の出力
線バスバー全数が併走する併走領域を有するから、複数
の出力線バスバーのうちいずれかに生じたスパイク状電
流ノイズは、他の併走する出力線バスバーに分散して帰
還する。
【0013】
【発明の効果】このような構成とすることにより、出力
線バスバーを流れる出力電流に重畳する高周波ノイズを
フィルタリングすることができ、出力線バスバーからの
電磁波の発散を抑制し、さらに余分な配線インダクタン
スを低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態を用い
て詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態を具体化したバ
スバー配線構造の一例を上から見た図である。なお、こ
れは前記請求項1ならびに請求項3に対応するものであ
る。図中、Pは正電位線バスバー、Nは負電位線バスバ
ーで、正電位線バスバーP、負電位線バスバーNは図1
の紙面左側で積層状態になってそれぞれバッテリーBの
陽極、陰極へつながる。u、v、wは図8の等価回路に
おけるU相、V相、W相の上アームと下アームのトラン
ジスタを実装したトランジスタモジュールである。図1
中、U、V、Wはトランジスタモジュールu、v、wの
出力線バスバーで、出力線バスバーU、V、Wは、相補
的に開閉する2つのトランジスタ(スイッチ)を介して
それぞれ正電位線バスバーPならびに負電位線バスバー
Nと接続している。なお、図1では理解を容易にするた
めに、積層されたバスバーは僅かにずらして描いてある
が、本発明の本質ではない。
【0016】全体で三相PWMインバータ回路を構成す
るこれらトランジスタモジュールu、v、w内の2つの
トランジスタは相補的にオン、オフされるので、それぞ
れの出力線バスバーU、V、Wには瞬時的にはたとえば
P−U間あるいはU−N間に対向電流が流れることにな
る。よって、配線インダクタンスを低減するために、バ
スバーは正電位線バスバー−出力線バスバー−負電位線
バスバー(たとえばP−U−N)の順番で積層構造にな
っている。すなわち、出力線バスバーU、V、Wは端子
部以外の至る所で正電位線バスバーPと負電位線バスバ
ーNとに挟まれ積層状態をなしている。また、正電位線
バスバーP、負電位線バスバーNに挟まれた出力線バス
バーU、V、Wの電位は、瞬時的には正電位線バスバー
Pもしくは負電位線バスバーNいずれかの電位をとる。
よって、このように出力線バスバーU、V、Wと正電位
線バスバーP、負電位線バスバーNとを積層する構成に
すると、配線キャパシタンスが大きくなり、これだけで
もPWM駆動に起因する高周波ノイズのフィルタリング
効果をもつ。しかし、この3本の出力線バスバーU、
V、Wは集合していた方がさらにノイズをキャンセルし
やすい。よって、本発明ではこの3本の出力線バスバー
U、V、Wが併走して負荷L、あるいはその途中にある
インバータ回路の入ったユニットボックスの内部と外部
とを連絡する接続端子へとつながる構成とする。すなわ
ち、出力線バスバーU、V、Wが互いに隣接して併走す
る「併走領域A」を有する。そして、併走領域Aではそ
れぞれの出力線バスバーU、V、Wに付随する正電位線
バスバーPならびに負電位線バスバーNは、それぞれ一
体化して出力線バスバーU、V、Wすべてを挟んでい
る。すなわち、併走領域Aでは集合した出力線バスバー
U、V、Wを挟み込む2枚の正電位線バスバーP、負電
位線バスバーNは融合して一体化して、3本の出力線バ
スバーU、V、Wを挟み込んで同様に併走する。この併
走領域Aにおいては正電位線バスバーP、負電位線バス
バーNには明らかに主電流は流れない。が、先の線間キ
ャパシタンスが増える効果に加え、次のような効果があ
る。3本の出力線バスバーU、V、Wのうちいずれかに
生じたスパイク状電流ノイズは、他の2本の併走する出
力線バスバーのいずれかもしくは両方に分散して帰還す
る。たとえば、この電流ノイズがある瞬間に出力線バス
バーUと出力線バスバーVとの間で流れたとすると、併
走領域Aにおいて出力線バスバーU、Vに隣接する正電
位線バスバーP、負電位線バスバーNには渦電流が誘起
され、結果的に前記スパイク状電流に起因する電磁波の
空間中への発散は抑制され、電流中の前記スパイク状電
流も抑制される。このような構成にすれば、従来出力配
線に取り付けられていたノイズフィルタは必要なくなる
か、大幅に規模を低減できる。
【0017】また、上述のようにこの3本の出力線バス
バーU、V、Wを挟む正電位線バスバーP、負電位線バ
スバーNには大電流は流れないので、この部分の正電位
線バスバーP、負電位線バスバーNの厚さは出力線バス
バーU、V、Wのノイズが表皮効果によって十分遮蔽さ
れる厚さが確保されていれば、他の大電流が流れる部分
より薄くてよい。その方が全体の重量を軽減できる。ま
た、これは前記請求項2に対応するものであるが、少な
くとも正電位線バスバーP、負電位線バスバーNの併走
領域Aにある部分のみ、導電性のある高透磁率材料か、
前記薄いバスバーに積層した高透磁率材料で構成してお
くことも有効で、この場合、さらに高いフィルタリング
効果が期待できる。
【0018】次に図2は、本発明第二の実施の形態を具
体化したバスバー配線構造の一例を上から見た図であ
り、前記請求項4に対応するものである。これは図3の
ような、直流モータを駆動するHブリッジ回路を構成し
たもので、図中の記号は前記図1と同じである。すなわ
ち、直流モータLを駆動するHブリッジ型回路の出力端
子と、直流モータLの端子とを接続すべく、2本の出力
線バスバーU、Vを有し、出力線バスバーU、Vは端子
部以外の至る所で、Hブリッジ型回路の入力端子に接続
される正電位線バスバーPと負電位線バスバーNとに挟
まれ積層状態をなし、2本の出力線バスバーU、Vが併
走する併走領域Aを有し、併走領域Aでは正電位線バス
バーPならびに負電位線バスバーNは、それぞれの出力
線バスバーU、Vに付随し積層構造をなす部分ばかりで
なく、それぞれ一体化して出力線バスバーU、Vの全数
を挟んでいる構成となっている。このような構成でも併
走領域Aはノイズが外部空間へ出るのを抑制する効果を
もつ。
【0019】次に図4は前記請求項5に対応するもの
で、図1同様、三相PWMインバータ装置からの3本の
出力線バスバーU、V、Wが併走する構成図だが、併走
領域Aの幅を節約するために図のように出力線バスバー
Wを幅広くし、出力線バスバーUと出力線バスバーVと
は図のように隣接させ、出力線バスバーU、Vを負電位
線バスバー(電源線バスバー)Nと出力線バスバーWと
で積層構造にしている。図4中、線分K−Kに沿ったバ
スバー構造の断面を矢印方向から眺めた様子を図5に示
す。すなわち、併走領域Aにおいて、それぞれの出力線
バスバーU、V、Wの中を流れる電流の、出力線バスバ
ー3本に関するベクトル和は、それぞれの電流の大きさ
によらず常にゼロであり、併走領域Aにおいて出力線バ
スバーUは、出力線バスバーWと負電位線バスバーNと
に挟まれた積層構造をなし、併走領域Aにおいて出力線
バスバーVは、出力線バスバーWと負電位線バスバーN
とに挟まれた積層構造をなし、併走領域A以外では、出
力線バスバーU、V、Wはそれぞれ端子領域を除き至る
所で、負電位線バスバーNと正電位線バスバー(電源線
バスバー)Pとに挟まれた積層構造をなしている。この
ようにすることにより、出力線バスバーUと出力線バス
バーWとの間に流れる電流ノイズ、出力線バスバーVと
出力線バスバーWとの間に流れる電流ノイズは直接キャ
ンセルされ、出力線バスバーUと出力線バスバーVとの
間に流れる電流ノイズは前述の渦電流によってキャンセ
ルされ、図1の実施の形態とほぼ同じ効果をもつ。な
お、図4中、正電位線バスバーPは併走領域Aに延在し
ていても、していなくてもよく、また併走領域Aで2つ
の出力線バスバーU、Vと負電位線バスバーNとを隣接
させたが、2つの出力線バスバーU、Vと正電位線バス
バーPとを隣接させた構造でもよい。
【0020】次に図6は前記請求項6に対応するもの
で、図4と同様に併走領域Aの幅を節約できるバスバー
の構成図だが、出力線バスバーUと出力線バスバーVと
の配置関係が異なり、出力線バスバーU、Vは図のよう
に出力線バスバーWのそれぞれ別の主面に隣接して配置
されている。図6中、線分K−Kに沿ったバスバー構造
の断面を矢印方向から眺めた様子を図7に示す。すなわ
ち、併走領域Aにおいて、それぞれの出力線バスバー
U、V、Wの中を流れる電流の、出力線バスバー3本に
関するベクトル和は、それぞれの電流の大きさによらず
常にゼロであり、併走領域Aにおいて出力線バスバーU
は、出力線バスバーWと正電位線バスバー(電源線バス
バー)Pとに挟まれた積層構造をなし、同じく併走領域
Aにおいて電源線バスバーVは、出力線バスバーWと負
電位線バスバー(電源線バスバー)Nとに挟まれた積層
構造をなし、併走領域A以外では、出力線バスバーU、
V、Wはそれぞれ端子領域を除き至る所で、正電位線バ
スバーPと負電位線バスバーNとに挟まれた積層構造を
なしている。効果は図4の実施の形態とほぼ同様である
が、このような構成にすることにより、出力線バスバー
U、Vは3つの導体に渦電流を誘起することができ、高
周波ノイズの抑制効果がさらに期待できる。この構成で
は正電位線バスバーPと負電位線バスバーNとはどちら
も併走領域Aに延在している。
【0021】なお、ここではU相、V相、W相のための
トランジスタモジュールが個別モジュールから構成され
る場合を例にとったが、もちろん、6in1構造のトラ
ンジスタモジュールの内部バスバーの構造であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を説明する構成図で
ある。
【図2】本発明の第二の実施の形態を説明するバスバー
配線の構成図である。
【図3】図2のバスバー配線の使われるHブリッジ回路
の等価回路図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態を説明するバスバー
配線の別の構成図である。
【図5】図4中の線分K−Kに沿った断面を、図4中の
矢印方向から見た断面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態を説明するバスバー
配線の別の構成図である。
【図7】図6中の線分K−Kに沿った断面を、図6中の
矢印方向から見た断面図である。
【図8】三相交流モータを回転数制御しつつ直流電源に
よって駆動するためのPWMインバータ回路(図1、図
4、図6のバスバー配線の使われるPWMインバータ回
路)の等価回路図である。
【図9】従来例を示すバスバー配線の構成図である。
【符号の説明】
P…正電位線バスバー N…負電位線バスバー u、v、w…トランジスタモジュール U、V、W…出力線バスバー A…併走領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子部以外の至る所で正電位線バスバーと
    負電位線バスバーとに挟まれ積層状態をなす出力線バス
    バーを複数本を有し、前記出力線バスバー全数が併走す
    る併走領域を有し、前記併走領域において、それぞれの
    前記出力線バスバーの中を流れる電流の、前記出力線バ
    スバー全数に関するベクトル和は、それぞれの前記電流
    の大きさによらず常にゼロであり、前記出力線バスバー
    はそれぞれ、相補的に開閉する2つのスイッチを介して
    前記正電位線バスバーならびに前記負電位線バスバーと
    接続していて、前記併走領域では前記正電位線バスバー
    ならびに前記負電位線バスバーは、前記それぞれの出力
    線バスバーに付随し積層構造をなす部分ばかりでなく、
    それぞれ一体化して前記出力線バスバー全数を挟んでい
    る、ことを特徴とする配線構造。
  2. 【請求項2】前記正電位線バスバーならびに前記負電位
    線バスバーは少なくとも前記併走領域において高透磁率
    材料よりなる、ことを特徴とする前記請求項1に記載の
    配線構造。
  3. 【請求項3】三相PWMインバータ装置の出力端子に接
    続されるべく、3本の出力線バスバーを有し、前記それ
    ぞれの出力線バスバーは端子部以外の至る所で、前記三
    相PWMインバータ装置の入力端子に接続される正電位
    線バスバーと負電位線バスバーとに挟まれ積層状態をな
    し、前記出力線バスバー3本が併走する併走領域を有
    し、前記併走領域では前記正電位線バスバーならびに前
    記負電位線バスバーは、前記それぞれの出力線バスバー
    に付随し積層構造をなす部分ばかりでなく、それぞれ一
    体化して前記出力線バスバー全数を挟んでいる、ことを
    特徴とする配線構造。
  4. 【請求項4】直流モータを駆動するHブリッジ型回路の
    出力端子と、前記直流モータの端子とを接続すべく、2
    本の出力線バスバーを有し、前記出力線バスバーは端子
    部以外の至る所で、前記Hブリッジ型回路の入力端子に
    接続される正電位線バスバーと負電位線バスバーとに挟
    まれ積層状態をなし、前記2本の出力線バスバーが併走
    する併走領域を有し、前記併走領域では前記正電位線バ
    スバーならびに前記負電位線バスバーは、前記それぞれ
    の出力線バスバーに付随し積層構造をなす部分ばかりで
    なく、それぞれ一体化して前記出力線バスバー全数を挟
    んでいる、ことを特徴とする配線構造。
  5. 【請求項5】第一と第二と第三の出力線バスバーはそれ
    ぞれ、相補的に開閉する2つのスイッチを介して、直流
    電源につながる第一の電源線バスバーならびに第二の電
    源線バスバーと接続していて、前記出力線バスバー3本
    が併走する併走領域を有し、前記併走領域において、そ
    れぞれの前記出力線バスバーの中を流れる電流の、前記
    出力線バスバー3本に関するベクトル和は、それぞれの
    前記電流の大きさによらず常にゼロであり、前記併走領
    域において前記第一の出力線バスバーは、前記第三の出
    力線バスバーと前記第一の電源線バスバーとに挟まれた
    積層構造をなし、前記併走領域において前記第二の出力
    線バスバーは、前記第三の出力線バスバーと前記第一の
    電源線バスバーとに挟まれた積層構造をなし、前記併走
    領域以外では、前記第一と第二と第三の出力線バスバー
    はそれぞれ端子領域を除き至る所で、前記第一の電源線
    バスバーと前記第二の電源線バスバーとに挟まれた積層
    構造をなす、ことを特徴とする配線構造。
  6. 【請求項6】第一と第二と第三の出力線バスバーはそれ
    ぞれ、相補的に開閉する2つのスイッチを介して、直流
    電源につながる第一の電源線バスバーならびに第二の電
    源線バスバーと接続していて、前記出力線バスバー3本
    が併走する併走領域を有し、前記併走領域において、そ
    れぞれの前記出力線バスバーの中を流れる電流の、前記
    出力線バスバー3本に関するベクトル和は、それぞれの
    前記電流の大きさによらず常にゼロであり、前記併走領
    域において前記第一の出力線バスバーは、前記第三の出
    力線バスバーと前記第一の電源線バスバーとに挟まれた
    積層構造をなし、前記併走領域において前記第二の出力
    線バスバーは、前記第三の出力線バスバーと前記第二の
    電源線バスバーとに挟まれた積層構造をなし、前記併走
    領域以外では、前記第一と第二と第三の出力線バスバー
    はそれぞれ端子領域を除き至る所で、前記第一の電源線
    バスバーと前記第二の電源線バスバーとに挟まれた積層
    構造をなす、ことを特徴とする配線構造。
JP2000197607A 2000-06-30 2000-06-30 配線構造 Expired - Fee Related JP3637846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000197607A JP3637846B2 (ja) 2000-06-30 2000-06-30 配線構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000197607A JP3637846B2 (ja) 2000-06-30 2000-06-30 配線構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002017092A true JP2002017092A (ja) 2002-01-18
JP3637846B2 JP3637846B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=18695910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000197607A Expired - Fee Related JP3637846B2 (ja) 2000-06-30 2000-06-30 配線構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3637846B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034135A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Nissan Motor Co Ltd 配線の接続部構造
JP2006074918A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Toyota Motor Corp 電力変換装置
JP2008206363A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Toyota Motor Corp 半導体電力変換装置およびその製造方法
JP2008295182A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置
JP2009005462A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP2010154754A (ja) * 2010-04-05 2010-07-08 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
JP2010246193A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Toyota Motor Corp 3相ブラシレスモータのノイズ低減構造
JP2011172469A (ja) * 2010-01-22 2011-09-01 Denso Corp 電力変換装置
WO2011122279A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 本田技研工業株式会社 モータ駆動回路モジュール
JP2013066349A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Rohm Co Ltd 電子回路
JP2013090342A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP2014017895A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Toyota Industries Corp インバータ装置
JP2014050260A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
JP2014087106A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2014087107A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2014093421A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Toyota Motor Corp パワーモジュール
JP2014150725A (ja) * 2014-05-30 2014-08-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 電力変換装置および電動車両
JP2015211524A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社デンソー 半導体モジュール
US9407163B2 (en) 2008-10-31 2016-08-02 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Power module, power converter device, and electrically powered vehicle
JP2018011400A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 富士電機株式会社 単相インバータユニット
CN113571975A (zh) * 2021-07-22 2021-10-29 阳光电源股份有限公司 铜排组件和电子设备

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034135A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Nissan Motor Co Ltd 配線の接続部構造
JP2006074918A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Toyota Motor Corp 電力変換装置
JP4496896B2 (ja) * 2004-09-02 2010-07-07 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置
JP4720756B2 (ja) * 2007-02-22 2011-07-13 トヨタ自動車株式会社 半導体電力変換装置およびその製造方法
JP2008206363A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Toyota Motor Corp 半導体電力変換装置およびその製造方法
US8058554B2 (en) 2007-02-22 2011-11-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Semiconductor power conversion apparatus and method of manufacturing the same
JP2008295182A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置
JP2009005462A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Hitachi Ltd 電力変換装置
US7961487B2 (en) 2007-06-20 2011-06-14 Hitachi, Ltd. Power converter device
US9407163B2 (en) 2008-10-31 2016-08-02 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Power module, power converter device, and electrically powered vehicle
US11139748B2 (en) 2008-10-31 2021-10-05 Hitachi Astemo, Ltd. Power module, power converter device, and electrically powered vehicle
US10348214B2 (en) 2008-10-31 2019-07-09 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Power module, power converter device, and electrically powered vehicle
US9729076B2 (en) 2008-10-31 2017-08-08 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Power module, power converter device, and electrically powered vehicle
JP2010246193A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Toyota Motor Corp 3相ブラシレスモータのノイズ低減構造
JP2011172469A (ja) * 2010-01-22 2011-09-01 Denso Corp 電力変換装置
WO2011122279A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 本田技研工業株式会社 モータ駆動回路モジュール
JPWO2011122279A1 (ja) * 2010-03-29 2013-07-08 本田技研工業株式会社 モータ駆動回路モジュール
JP2010154754A (ja) * 2010-04-05 2010-07-08 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
JP2013066349A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Rohm Co Ltd 電子回路
JP2013090342A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP2014017895A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Toyota Industries Corp インバータ装置
JP2014050260A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
JP2014087107A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2014087106A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2014093421A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Toyota Motor Corp パワーモジュール
JP2015211524A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社デンソー 半導体モジュール
US9905541B2 (en) 2014-04-25 2018-02-27 Denso Corporation Semiconductor module with bus bar including stacked wiring layers
JP2014150725A (ja) * 2014-05-30 2014-08-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 電力変換装置および電動車両
JP2018011400A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 富士電機株式会社 単相インバータユニット
CN113571975A (zh) * 2021-07-22 2021-10-29 阳光电源股份有限公司 铜排组件和电子设备
CN113571975B (zh) * 2021-07-22 2024-05-14 阳光电源股份有限公司 铜排组件和电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3637846B2 (ja) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3637846B2 (ja) 配線構造
JP3692906B2 (ja) 電力配線構造及び半導体装置
JP3633432B2 (ja) 半導体装置及び電力変換装置
US6028779A (en) Power inverter device
JP3906440B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP5132175B2 (ja) 電力変換装置
JP4936466B2 (ja) パワー半導体ユニット
JP2015139270A (ja) 電力変換装置
JP7035845B2 (ja) 電力変換装置
JP5150570B2 (ja) 三相電力変換装置
JP3830669B2 (ja) 電力変換装置
JP5835167B2 (ja) パワーモジュール構造
JP5557891B2 (ja) 三相電力変換装置
JP2005176555A (ja) 電力変換装置
JP4356434B2 (ja) 3レベルインバータ回路
JP2009055664A (ja) 3レベル電力変換装置
JP5906313B2 (ja) 電力変換装置
JP6720601B2 (ja) 電力変換装置
US20210135598A1 (en) Power conversion device
JP5550572B2 (ja) 電力変換装置
JP2004056984A (ja) 電力変換装置
JP6658915B2 (ja) 電力変換装置
JP6604097B2 (ja) スイッチング回路および電力変換装置
JP2014209812A (ja) 半導体素子及び電力変換装置の配線構造
JP2007006571A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050103

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees