JP2002015917A - インダクタ - Google Patents

インダクタ

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JP2002015917A
JP2002015917A JP2000197389A JP2000197389A JP2002015917A JP 2002015917 A JP2002015917 A JP 2002015917A JP 2000197389 A JP2000197389 A JP 2000197389A JP 2000197389 A JP2000197389 A JP 2000197389A JP 2002015917 A JP2002015917 A JP 2002015917A
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line
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inductor
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Yukihiko Yashima
幸彦 八島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接する導体線路の間隔を狭くすることがで
き、小型化できるとともに、高性能化できるインダクタ
を提供する。 【解決手段】支持基板5上に第1導体線路6、および該
第1導体線路6に沿って形成された第2導体線路7をス
パイラル状に設けるとともに、第1導体線路6の横断面
を逆台形形状とし、第2導体線路7の横断面を長方形状
または台形形状とし、第2導体線路7の厚みが第1導体
線路6よりも薄いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路素子とし
て用いられるインダクタに関し、特に、例えば、プリン
ト配線基板、セラミック基板等の母基板に設けられるイ
ンダクタに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、インダクタとしては、ミアンダ型や
スパイラル型が知られている。ミアンダ型は、インダク
タ線路が蛇行した川のような構造を有するもので、隣設
する線路に流れる電流はお互いに逆方向になっており、
このようなミアンダ型は製造が容易であり、中程度のイ
ンダクタンスが得られるという特徴がある。
【0003】一方、スパイラル型は、インダクタ線路が
渦巻き状の構造を有するものであり、隣接する導体に流
れる電流はお互いに同方向になっており、このようなス
パイラル型は、比較的大きなインダクタンスが得られる
という特徴がある。
【0004】従来のインダクタ素子としては、特開平5
−340036号公報に開示されるようなものが知られ
ている。この公報に開示されたインダクタ素子は、図5
(a)に示すように、スパイラル状の平面積層型であ
り、シリコン等の支持基板1上に絶縁膜が形成され、そ
の上に、導体線路2が形成されている。そして、導体線
路2間の距離は、ほぼ導体線路2の幅と同程度になって
いる。
【0005】このようなインダクタ素子では、平面構造
であり、フォトリソグラフィー技術を使って支持基板1
上に微細パターンを形成できるため、MMICなどの高
集積化、複合化に適していると同時に、ミアンダ型のよ
うな他のインダクタよりも性能係数Q値を大きくするこ
とができる。
【0006】また、他のインダクタとして、特開平9−
153406号公報に開示されるようなものが知られて
いる。この公報に記載されたインダクタは、図5(b)
に示すように、支持基板1に、導体線路3を渦巻き状に
形成してなり、コイルを構成する導体線路3の基部の幅
をその表面部の幅より小さくした逆テーパ状としたもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなインダクタ
が使われる情報通信機器分野では、部品の小型、軽量化
の要求があり、特に小型化が遅れているインダクタでは
小型化の要求が強い。
【0008】しかしながら、特開平5−340036号
公報に開示されたインダクタ素子では、パターン形成時
に、フォトレジストを使用するが、フォトレジストの加
工精度、エッチングの加工精度のために、導体線路間隔
を小さくしようとしても5μm程度が限界で、これより
小さくできなかった。このため、さらなる小型化、性能
係数Q値増大というニーズに対応できないという問題が
あった。
【0009】また、特開平9−153406号公報に開
示されたインダクタでは、導体線路間の距離は3.5μ
m程度であり、さらなる小型化および高性能化が要求さ
れていた。
【0010】本発明は、隣接する導体線路の間隔を狭く
することができ、小型化できるとともに、高性能化でき
るインダクタを提供することを目的とし、さらには、よ
り広いコイル断面積を得ることでコイル抵抗を低減する
ことにより、あるいは、インダクタ線路をより長くする
ことでインダクタンスを大きくすることにより、小型化
でき、性能係数Q値を高くできるインダクタを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインダクタは、
支持基板上に第1導体線路、および該第1導体線路に沿
って形成された第2導体線路をスパイラル状に設けると
ともに、前記第1導体線路の横断面を逆台形形状、前記
第2導体線路の横断面を長方形状または台形形状とし、
前記第2導体線路の厚みが前記第1導体線路よりも薄い
ものである。
【0012】このような構成によれば、横断面が逆台形
形状の第1導体線路間に、横断面が長方形状、または台
形形状で厚みが薄い第2導体線路を配置するため、第1
導体線路間を狭めて、第1導体線路と第2導体線路を近
接して形成でき、例えば、第1導体線路と第2導体線路
との距離を、支持基板の上方から見て1μm以下とする
ことができ、小型化できる。
【0013】そして、第1導体線路と第2導体線路を並
列に接続することで、より広いコイル断面積を得ること
ができ、コイル抵抗を低減できる。また、第1導体線路
と第2導体線路を直列に接続することでインダクタ線路
が長くなり、インダクタンスを増加でき、性能係数Q値
を高くすることができる。
【0014】本発明では、第2導体線路の厚みは、第1
導体線路の厚みの70%以下であることが望ましい。こ
れにより、第1導体線路と第2導体線路との導通を確実
に防止できるとともに、第1導体線路と第2導体線路と
の間に絶縁保護材を充填する場合には、この絶縁保護材
を確実に充填できる。
【0015】また、本発明のインダクタでは、第1導体
線路を形成する導体粒子の直径が、第1導体線路の表面
から支持基板に向けて次第に小さくされていることが望
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明のインダクタ(薄膜
インダクタ)の一例を示すもので、このインダクタは、
図1に示すように、支持基板5上にスパイラル状の第1
導体線路6が形成されており、この第1導体線路6に沿
ってスパイラル状の第2導体線路7が形成されている。
尚、第1導体線路6に斜線を引いた。
【0017】図2(a)に本発明のインダクタを模式的
に示す。図中の太実線は第1導体線路6、太鎖線は第2
導体線路7を示す。細実線は第1導体線路6の引き出し
線、細鎖線は第2導体線路7の引き出し線である。な
お、図では示さないが、引き出し線は、支持基板5に形
成されたビアホール導体を経由し、第1、第2導体線路
6、7と電気的に接触せずに交差している。
【0018】支持基板5としては絶縁性を有するもので
あれば何れでも良いが、特にAl23が好適であり、ガ
ラス、シリコンなども適用できる。
【0019】第1導体線路6は写真製版技術、スパッタ
リング等の成膜技術により作製される。成膜方法として
は、スパッタリング以外にも真空蒸着、メッキ法も適用
することができる。
【0020】第1導体線路6、第2導体線路7の導体材
料としては、AuあるいはCuが好適であるが、Al、
Agなども適用できる。
【0021】第1導体線路6の最大幅は5〜50μm、
厚みt1は2〜20μmが、エッチング後に逆台形形状
になるため、また、小型でQ値が大きくなるという理由
から望ましく、第2導体線路7の最大幅は5〜70μ
m、厚みt2は1〜15μmが、第1導体線路6との電気
的接触を回避するという理由から望ましい。
【0022】そして、図1(b)に示すように、第1導
体線路6の横断面が、支持基板5側の辺の長さが表面の
辺の長さよりも短くされた四角形状(逆台形形状)とさ
れ、第2導体線路7の横断面が長方形状とされており、
横断面が逆台形形状の第1導体線路6間に、横断面が長
方形状の第2導体線路7が配置されている。即ち、第2
導体線路7は、第1導体線路6間に形成された断面が台
形状の空間内に収容されている。
【0023】第1導体線路6のテーパー角θは、第1導
体線路6と第2導体線路7の電気的接触を回避すると同
時に第1導体線路6の形状を安定に保つという理由から
60〜80°であることが望ましい。
【0024】また、第1導体線路6の厚みt1に対し
て、第2導体線路7の厚みt2が薄く形成されており、
特に、第2導体線路7の厚みt2が、第1導体線路6の
厚みt1の70%以下であることが望ましい。第2導体
線路7の厚みt2を、厚みt1の70%以下とすること
により、第1導体線路6と第2導体線路7との導通を確
実に防止できるとともに、本発明のインダクタでは、第
1導体線路6と第2導体線路7との間に絶縁保護材を充
填することが望ましいが、この場合に絶縁保護材を確実
に充填できる。
【0025】さらに、本発明では、第1導体線路6と第
2導体線路7の距離Lは、支持基板5の上方から見て1
μm以下であることが望ましく、特には0.5μmが望
ましい。これは、第1導体線路6と第2導体線路7の距
離を小さくすることでインダクタを小型にすると同時
に、性能係数Q値を大きくすることができるからであ
る。
【0026】また、本発明では、図1(c)に示すよう
に、第1導体線路6を形成する導体粒子9の直径が、表
面が支持基板5側より大きくされ、具体的には第1導体
線路6の表面から支持基板5に向けて次第に小さくなっ
ている。このように導体粒子9の直径を、支持基板5に
向けて次第に小さくすることにより、エッチングにより
横断面が逆台形形状の第1導体線路6を容易に形成でき
る。尚、図1(c)の第1導体線路6の支持基板側は、
空白となっているが、これは微粒であるため記載が困難
であったため、記載を省略した。
【0027】尚、図3に示すように、第2導体線路17
の横断面を台形形状としても良い。この場合には、第1
導体線路6と第2導体線路17の距離を膜厚方向にわた
ってほぼ均等に小さくでき、またより広いコイル断面積
が得られるため、インダクタのQ値を大きくできる。こ
のような台形形状の線路はスパッタ成膜することにより
作製できる。
【0028】このようなインダクタは、図2(b)に示
すように、第1導体線路6と第2導体線路7を並列に接
続することができ、このようなインダクタでは、より広
いコイル断面積を得ることができ、コイル抵抗を低減で
きる。
【0029】また、図2(c)に示すように、第1導体
線路6と第2導体線路7を直列に接続することができ、
このときにはインダクタ線路が長くなり、インダクタン
スを増加でき、性能係数Q値を高くすることができる。
【0030】本発明のインダクタの製法について説明す
る。先ず、図4(a)に示すように、例えば、アルミナ
からなる支持基板5上にスパッタ法にて、第1導体線路
6を形成する2〜20μmのAu膜14を形成し、その
Au膜14の上面にTi膜15を0.02〜0.1μm
成膜する。
【0031】次に図4(b)に示すようにポジ型フォト
レジスト16をTi膜15上に形成し、パターンを形成
する。
【0032】次に図4(c)に示すように、例えば、T
i膜15の一部をHF系水溶液、Au膜14の一部をK
CN水溶液を使って支持基板5が露出するまで湿式エッ
チングし、横断面が逆台形形状(逆テーパ状)の第1導
体線路6を形成する。
【0033】エッチング後に第1導体線路6が逆テーパ
になる条件としては、Au膜14の堆積方向に向かって
結晶粒が小さくなること、即ち、Au膜14表面から支
持基板5にむけて結晶粒が小さくなることが必要であ
る。
【0034】本実施例では、Au膜14堆積直後(基板
表面)の結晶粒子の直径は0.01〜0.1μm程度で
あり、膜表面の結晶粒子の直径は0.5〜2.0μm程
度とすることが望ましい。このように膜厚方向でAuの
結晶粒子の直径を変化させる成膜条件として、成膜中の
基板温度を100〜300℃とし、スパッタによる成膜
速度を0.2〜0.6μm/mとすることが望ましい。
なお、結晶粒の大きさにより、テーパー角θを変えるこ
とができる。
【0035】次に、図4(d)に示すように、ポジ型フ
ォトレジスト16を除去する。次に、レジストを全面に
塗布した後、第1導体線路部を露出させるようにレジス
トをパターニングする。その後、図4(e)に示すよう
に、Auを蒸着法で1.0〜3.5μm成膜し、第1導
体線路6の上面および第1導体線路間の支持基板5上に
Au膜19を形成する。支持基板5上に形成されたAu
膜19は断面が長方形状となり、第2導体線路7とな
る。
【0036】第2導体線路7は、スパッタリング、蒸着
法により作製される。スパッタリングで第2導体線路7
を作製すると断面が台形形状、蒸着法で作製すると断面
が長方形形状の線路を作製できる。
【0037】第1導体線路6が逆テーパーになっている
ため、支持基板5上から見て第1導体線路と第2導体線
路の距離は、近接することになる。
【0038】この後、Ti膜をHF系水溶液でエッチン
グする。Ti膜のエッチングが終了すると、それまでT
iの上に堆積していたAuがリフトオフされ、図4
(f)に示すように、本発明のインダクタとなる。
【0039】このようにTiは、リフトオフを目的とし
ているため、Tiに限ることはない。例えば、誘電体で
あるSiO2でも実施することができる。
【0040】以上のように構成されたインダクタでは、
第1導体線路6と第2導体線路7、17間の距離を1μ
m以下と小さくすることができるため、インダクタを小
型にすることができるとともに、単位面積あたりの導体
線路の長さ、断面積を増やすことができる。これによ
り、第1導体線路6と第2導体線路7を並列に接続する
ことで、より広いコイル断面積を得ることができ、コイ
ル抵抗を低減できる。また、第1導体線路6と第2導体
線路7を直列に接続することでインダクタ線路が長くな
りインダクタンスを増加でき、これにより、性能係数Q
値を高くできる。
【0041】
【実施例】実施例1 まず、図4(a)に示すように、アルミナからなる支持
基板5上にスパッタ法にてAu膜14を5μm、Ti膜
15を0.05μm順次成膜した。Au膜14の成膜条
件として、成膜中の支持基板温度を200℃とした。A
u膜14は、表面から支持基板5側に向けて結晶粒が小
さくなっており、支持基板5側のAu膜14の結晶粒の
大きさは約0.05μmであり、膜表面の結晶粒の大き
さは約0.3μmであった。
【0042】次に図4(b)に示すようにポジ型フォト
レジスト16をTi膜15上に形成し、パターンを形成
した。次に図4(c)に示すように、Ti膜15の一部
をHF系水溶液、Au膜14の一部をKCN水溶液を用
いて、支持基板5が露出するまで湿式エッチングし、表
面の幅が10μmの第1導体線路6を形成した。この第
1導体線路6のテーパー角θは70°であった。
【0043】次に、図4(d)に示すように、ポジ型フ
ォトレジスト16を除去した。次に、レジストを全面に
塗布した後、第1導体線路6を露出させるようにレジス
トをパターニングした。その後、図4(e)に示すよう
に、Au膜19を蒸着法で3μm成膜し、厚みt1=5
μm、幅10μmの第1導体線路6間に、厚みt2=3
μm、幅10μmの第2導体線路7を形成した。第2導
体線路7の厚みは、第1導体線路6の厚みの60%であ
った。
【0044】第1導体線路6と第2導体線路7との距離
Lは、支持基板5の上方から見て1μmであった。
【0045】この後、Ti膜をHF系水溶液でエッチン
グした。Ti膜のエッチングが終了すると、それまでT
i膜15の上に堆積していたAu膜19がリフトオフさ
れ、図1、図4(f)および図2(a)に示すようなイ
ンダクタを得た。
【0046】細実線で示される第1導体線路の引き出し
線と、細点線で示される第2導体線路の引き出し線は、
支持基板に形成されたビアホールを経由して、第1、第
2導体線路と立体的に交差させた。
【0047】このようにして得られたインダクタでは、
従来技術と同じ面積で2個のインダクタを形成でき、イ
ンダクタを小型にすることができる。 実施例2 実施例1と同様の方法で、インダクタを作製した。実施
例1では、レジストを除去した後、Au膜19を成膜し
たが、この例では、レジストを除去せずに第2導体線路
のAu膜を蒸着した。これにより、工程を簡略化するこ
とができる。
【0048】このようにして作製した平面型インダクタ
の第1導体線路と第2導体線路を図2(b)に示すよう
に、第1導体線路と第2導体線路を並列に接続した。
【0049】このようなインダクタでは、従来技術と比
較して、導体線路の断面積が約2倍になるため、コイル
抵抗も約半分に低減し、性能指数Q値を約2倍に増加さ
せることができる。 実施例3 実施例1と同様の方法で、インダクタを作製した。実施
例1では第2導体線路のAu膜を蒸着で成膜したが、こ
の例では、スパッタ法で成膜した。蒸着法では基板に到
着する粒子は基板に垂直に入射するため横断面は概略長
方形になるが、スパッタ法では垂直成分以外の角度成分
もあるため、粒子が第1導体線路の下側に入り込み、横
断面が台形形状となる。
【0050】第1導体線路の逆台形のテーパ角と第2導
体線路の横断面形状を制御することにより、図3に示す
ように、支持基板の上方から見て、第1導体線路と第2
導体線路を一部重畳させ、近接させることができる。
【0051】このようにして作製した平面型インダクタ
の第1導体線路と第2導体線路を図2(c)に示すよう
に、第1導体線路と第2導体線路を直列に接続した。こ
のようなインダクタは、従来技術と比較して、導体線路
の長さが約2倍になるため、インダクタンスも約2倍に
なり、性能指数Q値を約2倍に増加させることができ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明のインダクタでは、支持基板上に
第1導体線路、および該第1導体線路に沿った第2導体
線路をスパイラル状に設けるとともに、第1導体線路の
横断面を逆台形形状とし、第2導体線路の横断面を長方
形状または台形形状としたので、横断面が逆台形形状の
第1導体線路間に、横断面が長方形状または台形形状の
第2導体線路を配置することになり、例えば、第2導体
線路の厚みを、第1導体線路よりも薄くすることによ
り、第1導体線路と第2導体線路との距離を、支持基板
の上方から見て1μm以下とすることができ、小型化で
きる。
【0053】そして、第1導体線路と第2導体線路を並
列に接続することにより、より広いコイル断面積を得る
ことができ、コイル抵抗を低減できる。また、第1導体
線路と第2導体線路を直列に接続することにより、イン
ダクタ線路が長くなり、インダクタンスを増加でき、性
能係数Q値を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパイラル型のインダクタを示すもの
で、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は第1導
体線路の断面を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明のインダクタにおける第1導体線路と第
2導体線路の接続方法を示す説明図である。
【図3】第1導体線路間に、横断面が台形形状の第2導
体線路を形成した例を示す断面図である。
【図4】本発明のインダクタの製法を示す工程図であ
る。
【図5】従来のスパイラル型のインダクタを示すもの
で、(a)は平面図、(b)は導体線路の断面が逆台形
形状であるインダクタを示す断面図である。
【符号の説明】
5・・・支持基板 6・・・第1導体線路 7・・・第2導体線路 9・・・導体粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持基板上に、第1導体線路、および該第
    1導体線路に沿って形成された第2導体線路をスパイラ
    ル状に設けるとともに、前記第1導体線路の横断面を逆
    台形形状、前記第2導体線路の横断面を長方形状または
    台形形状とし、前記第2導体線路の厚みが前記第1導体
    線路よりも薄いことを特徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】第1導体線路と第2導体線路の距離が、支
    持基板の上方から見て1μm以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のインダクタ。
  3. 【請求項3】第1導体線路を形成する導体粒子の直径
    が、前記第1導体線路の表面から支持基板に向けて次第
    に小さくなることを特徴とする請求項1または2記載の
    インダクタ。
  4. 【請求項4】第1導体線路と第2導体線路が、直列また
    は並列に接続されていることを特徴とする請求項1及至
    3のうちいずれかに記載のインダクタ。
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