JP2002525846A - 一体型の誘導性素子及びその製造方法 - Google Patents

一体型の誘導性素子及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002525846A
JP2002525846A JP2000570794A JP2000570794A JP2002525846A JP 2002525846 A JP2002525846 A JP 2002525846A JP 2000570794 A JP2000570794 A JP 2000570794A JP 2000570794 A JP2000570794 A JP 2000570794A JP 2002525846 A JP2002525846 A JP 2002525846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
conductors
layer
forming
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000570794A
Other languages
English (en)
Inventor
ロバート ハービー イーアン
フレデリック エイマン マイケル
ランダル ハービー マルコム
クレイグ スティーブンソン ジェイムズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bourns Inc
Original Assignee
Bourns Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bourns Inc filed Critical Bourns Inc
Publication of JP2002525846A publication Critical patent/JP2002525846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0033Printed inductances with the coil helically wound around a magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/041Printed circuit coils
    • H01F41/042Printed circuit coils by thin film techniques
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/58Structural electrical arrangements for semiconductor devices not otherwise provided for, e.g. in combination with batteries
    • H01L23/64Impedance arrangements
    • H01L23/645Inductive arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明の誘導性素子は浅い凹面(34)またはトレンチを持った下部の絶縁層(32)を表面上に備えた基板(12)、トレンチに形成された第1の複数の導体(16)、第1の複数の導体の上に形成された磁心(14)、及び磁心の上に形成された第2の複数の導体(18)を含む。第1及び第2の複数の導体は磁心の周りに誘導性のコイルを形成するために、互いに結合する。第1及び第2の磁心絶縁層(28,30)は磁心と、それぞれ、第1及び第2の複数の導体との間に配置される。素子は薄膜技術を使用して、それをトレンチに築き上げる方法によって製造される。第1の導体(16)の配列は下部の絶縁層(34)の上にパターン化され、さらに第1磁心絶縁層(28)が第1の導体の配列の上に適用される。磁心(14)は第1磁心絶縁層の上部に形成され、さらに第2磁心絶縁層(30)が磁心に適用される。第2導体(18)の配列は第1及び第2の導体の両端が互いに接続し、磁心の周りに誘導性のコイルを形成するように、第2磁心絶縁層の上部にパターン化される。第1または第2の複数の導体のどちらか(または、両方)は半導体集積回路製造中の金属導体層の形成と同時に行われてもよく、誘導性素子は集積回路の一部として製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連する出願への相互参照) 該当なし。
【0002】 (連邦政府支援の研究または開発) 該当なし。
【0003】 (発明の背景) 本発明は集積回路素子(または、デバイス)と共に使用される誘導性の(また
は、インダクタンスの)素子(または、構成要素)に関する。詳細に述べると、
本発明は集積回路素子を製造するために使用される技術と同様な技術を使用して
形成される誘導性の素子に関する。
【0004】 集積回路で形成された電子回路を使用する製品の数は増大しつつある。これら
の集積回路は基板上に取り付けられたディスクリートの(すなわち、集積回路で
ない)素子によって形成されている回路に取って代わろうとしている。多くの状
況において、集積回路はディスクリートの回路に比べ、サイズ、電力消費、パフ
ォーマンス速度、信頼性、実装部品の数、及び全体としてのコスト等で、優れて
いる。
【0005】 逐次的な特定の材質の層を特定のパターンで敷設するステップを含む、集積回
路の製造技術は半導体技術の分野で周知である。ほとんど場合、これらの集積回
路は(主に、トランジスタ等の)能動素子から成る。最近になって、いくつかの
受動素子も集積回路上に形成されるようになりつつある。しかしながら、従来の
半導体の製造技術によって課される制限のために、これらの受動素子は主に、コ
ンデンサー、抵抗、及び、インダクタンスの小さい誘導性の素子に限定されてき
た。
【0006】 集積回路の製造技術による高いインダクタンスを持った誘導性素子の製造は大
きな難題を抱えている。1つの問題は付近に横たわるインダクターによって生ず
る電磁場によって、埋め込まれた能動素子に生ずるクロストークである。もう1
つの難題は半導体の製造過程におけるバッチ処理(または、一括処理)を使用し
てインダクターの磁心を形成することの難しさである。
【0007】 電子回路の多くは多数の誘導性素子を必要とする。これは特に、アナログ信号
をフィルタリングする、ラジオや携帯電話等の、無線周波数装置において重要で
ある。これらの製品は大部分の回路を小さい集積回路内に形成しているが、抵抗
及びコンデンサー、並びに、(特に)誘導性素子を含む、ディスクリートな受動
素子を支持するための大きな回路基板を必要とする。誘導性素子をそれの周辺素
子と共に集積回路に一体化することは電子装置を従来のものに比べ大幅に小さく
することを可能にする。誘導性素子をより多く集積回路に一体化することは空間
の利用率及び消費電力をより効率的にし、信頼性を向上させるだろう。したがっ
て、誘導性素子を集積回路部品に一体化することが切望されている。
【0008】 誘導性素子を集積回路に一体化するための従来の技術は量産には向かない高価
な処理を必要とするか、デバイス(または、素子)のパフォーマンスや効率を大
幅に下げるものであった。例えば、誘導性素子を集積回路に製造する1つの技術
は基板上に単層のコイルを含むプレーナー(または、平面性の)誘導性素子を形
成することである。そのようなプレーナー誘導性素子の大きさには限界があり、
巻数も(一般に、5から10巻に)制限されてきた。コイルの巻数の制限は誘導
性素子のインダクタンス及び「Q」因子を制限する。さらに、そのような素子は
一般に、最大のインダクタンスが約100ナノヘンリーに制限されている。その
上、そのような誘導性素子の磁束線は集積回路素子の平面に対し本質的に垂直で
あるので、磁場を基板に入り込ませ、結果として、その付近にある素子とカップ
リング(または、結合)するクロストークを潜在的に生じさせ、さらに、基板自
体との干渉によるエネルギーの損失を生ずる可能性がある。
【0009】 集積回路に含まれる誘導性素子の製造におけるもう1つの問題は一定の断面を
持った比較的厚い導体、及び一定の配線の配置及び間隔を必要とすることである
。これらの因子は誘導性素子が再現性を持って製造されるために、注意深く制御
されなければならない。
【0010】 特定の例では、集積回路の一部として誘導性素子を形成するために、厚膜(th
ick film)処理及び微細機械加工(micro-machining)処理が使用されている。
それらの例は、例えば、Parkらの「High Current Integrated Microinductors a
nd Microtransformers Using Low Temperature Fabrication Processes」Microe
lectronics International、14巻、No. 3(1997年、9月);Ahnの「Micr
omachined Components as Integrated Inductors and Magnetic Microactuators
」第2章、博士号論文、Georgia Institute of Technology(1993年、5月
);Lochelらの「Micro Coils Fabricated by UV Depth Lithography and Galva
noplating」、Solid State Sensors and Actuators第8回コンファレンスの議事
録、264-267頁(1995年、6月);Yamadaらの「Fabrication of Wrapped Mi
cro Coils Wound around a Magnetic Core」、id、272-275頁;Watanabeらの「A
New Fabrication Process of a Planar Coil Using Photosensitive Polyimide
and Electroplating」、id、268-271頁;に掲載されている。
【0011】 誘導性コイルの製造のための薄膜(thin film)処理は米国特許No. 3,614,554
に説明されている。この処理によって形成された金属層は垂直方向の断面が非常
に薄くなければならず、したがって、電流を流すコイルは高い抵抗値を呈し、磁
心は高いリラクタンス(磁気抵抗)を持つ。処理は電気抵抗を増大させ、それに
より電力損失を増大させるスルーホール(「ビア」)の使用を必要とする。
【0012】 最近では、半導体回路産業に一般的な微細機械加工(micro-machining)を使
用して、集積回路を含むデバイス上に誘導性素子を形成するためのバッチ製造処
理(または、一括製造処理)が開発されている。誘導性素子は構造的な基礎とな
る基板を含む。従来のフォトリソグラフィ(または、写真食刻)及びエッチング
技術により、基板に間隔を開けられた、下部の導体の組(または、導線の組)が
付着及びパターン化される。付着は導体として使用される金属の種類に依って、
スパッタリング、電子ビーム蒸着、フィラメント蒸着、または電気溶着等の手段
によって実施される。(本明細書中の用語「付着」は蒸着、析出、めっき、その
他の手段による、導体または絶縁体の形成を意味する。)下部の絶縁層は個々の
導体(または、導線)の両端が露出するように、下部の導体の組に付着される。
下部の断熱層は熱硬化性ポリマーや熱可塑性物質等の、高分子の絶縁物質から形
成されてもよい。下部の絶縁層は導体を磁心部分から絶縁する。磁心部分は微細
成形(micro-molding)技術によって、下部の絶縁層に付着される(通常、銅か
金の)金属性のシード層(seed layer)に形成される。上部の絶縁層は磁心部分
に付着され、下部の導体の両端を露出するようにパターン化(すなわち、目的の
パターン形状に形成)される。個々のパターン化ステップは層間を垂直方向に接
続するコンタクト(contact)を作製する必要がないので、これは「ビア無し(v
ia-less)」構造と呼ばれる。間隔を開けられた上部の導体の組は上部の導体が
下部の導体の露出した両端に接続するように、第2の絶縁層の上部に付着される
。上部及び下部の導体の組は磁心部分の周囲に1巻または複数の巻数を形成する
ために相互に接続される。構造物全体は周囲に対する保護のために、パッシベー
ション層によって被包される。
【0013】 上述の誘導性素子は基板や付近の素子及び回路に対する電磁結合(または、電
磁カップリング)を起こす可能性があり、特定の応用例において、不純物注入さ
れたシリコン等の、半導体基板上の構成に対しては適していない。その上、ビア
無し構造は比較的高い垂直方向の断面を持つので、必然的に磁心の厚さは制限さ
れる。さらに、基板内に磁気により誘導される電流はエネルギー損失を招き、「
Q」因子を劣化させる。
【0014】 (発明の概要) 本発明は(a)通常、集積回路の製造で使用されている、バッチ処理の製造技
術を使用して誘導性素子を製造する方法、及び、(b)その方法で製造された誘
導性素子である。詳細に述べると、本発明の誘導性素子は薄膜集積回路(IC)
製造技術、並びに、最適な動作及び製造の容易性を考慮して選択される材質を使
用して製造される。
【0015】 本発明の方法に従うと、浅い凹状のくぼみまたは「トレンチ(細長い堀)」を
持った下部の絶縁層が基板の表面上に形成され、さらに、薄膜製造技術を使用し
て、そのトレンチに誘導性素子が確立される。下部の絶縁層は磁気的及び電気的
に誘導性素子を基板から絶縁する。第1の導体の配列(または、導線の配列)は
トレンチの中で下部の絶縁層の上にパターン化され、さらに、第1磁心絶縁層が
第1の導体の配列の上に適用される。磁心は第1磁心絶縁層の上に、少なくとも
その一部が第1の導体の配列に重なるように形成され、さらに、第2磁心絶縁層
が磁心の上に適用される。第2の導体の配列は第1の導体の配列の両端と第2の
導体の配列の両端とが互いに接続して磁心の周りに完全な誘導コイルが形成され
るように、磁心の上部の、第2磁心絶縁層の上にパターン化される。したがって
、第1及び第2の導体の配列は第1配列がコイルの第1または下部の半分を形成
し、第2配列がコイルの第2または上部の半分を形成し、完全な誘導コイルを形
成する。中間のビアのパターン化ステップまたはエッチングステップは必要とさ
れない。
【0016】 本発明に従った誘導性素子は表面にトレンチ(または、細長い堀)を持った下
部の絶縁層を、その上部に形成する基板、下部の絶縁層上に形成される第1の複
数の導体(または、導線)、第1の複数の導体上に形成される磁心、及び磁心上
に形成される第2の複数の導体を含む。第2の複数の導体の各々は磁心の周りに
連続的な渦巻き、またはらせんを形成するように、第1の複数の導体の2つに伝
導的に接続され、同様に、第1の複数の導体の各々も第2の複数の導体の2つに
接続される。磁心と第1及び第2の複数の導体との電気的な絶縁は、それぞれ、
第1及び第2の磁心絶縁層によって与えられる。
【0017】 さらに詳細に述べると、第1及び第2の複数の導体はマイクロリソグラフ(mi
cro-lithographic)技術を使用して配列状のパターンに形成される。各々の導体
の配列は導体の所望のパターンを形成するためにフォトレジストの付着、並びに
、フォトレジストの露光(または、露出)及び現像によってパターン化される。
露光されたパターンの露出したフォトレジストは除去される。除去されたフォト
レジストによって形成されたパターンを埋めるためにめっきまたは被膜技術を使
用することができる。
【0018】 あるいは、フォトレジスト及び、フォトレジストを除去して形成されたパター
ン化された開口部に金属コーティングを適用することもできる。金属コーティン
グが適用された後、素子全体はフォトレジストを膨張させるフォトレジストスト
リッパー(または、フォトレジスト剥離剤)に浸される。フォトレジストが膨張
するとフォトレジストに重なっている金属が剥がれる。剥がれた金属は洗い流さ
れてもよい。
【0019】 本発明のさらなる特徴に従うと、第1及び第2の複数の導体の両方の(または
、一方の)形成は半導体の集積回路の製造中の金属導体層の形成と同時に行われ
てもよい。本発明のこの特徴は本発明に従ったインダクターの形成処理を半導体
集積回路デバイスの製造に組み合わせることを可能にする。
【0020】 本発明のもう1つの特徴に従うと、磁心の形成は第1のフォトレジスト層を第
1の複数の導体の表面上に適用すること、及び第1のフォトレジスト層に第1の
開口部を形成することのステップから成る。そして、金属シード層(metal seed
layer)が第1フォトレジスト層上に適用され、第2のフォトレジスト層が金属
シード層上に適用される。シード層を露出するために第2フォトレジスト層に第
2の開口部が形成され、第2の開口部内に、露出されたシード層から磁心が成長
させられる。第1及び第2のフォトレジスト層は同時に剥がされ、それにより、
結果として生ずる磁心と接触していないシード層が物理的に除去される。あるい
は、シード層を化学的にエッチングすることが望まれる場合は、単一のリソグラ
フィーステップが使用されてもよい。
【0021】 本発明の重要な長所はビア無し構造を持った従来の薄膜誘導性素子に比べ、誘
導性素子の低い断面が可能になり、それにより、基板上の可能な垂直方向の高さ
に対して厚めの磁心が可能になるということである。その上、本発明は最適な動
作の材質の選択、及びコストの面で効率的な製造技術の使用を可能にする。
【0022】 (好まれる実施例の詳細な説明) 本発明はインダクターやトランス等の、誘導性素子、及びそのような誘導性素
子の製造方法である。本発明の製造方法は半導体IC製造で一般的に使用されて
いる技術及び(または)それらに整合性のある技術、特に、「バックエンド(ba
ck-end)」処理技術(例えば、金属絶縁ルーティング(metal isolation routin
g)及び、積層(stacking))と呼ばれる技術を使用する。本発明に従うと、こ
のような半導体製造技術を使用することによって、比較的安価で、再現性のある
バッチ処理を使用しながら、1つまたは複数の誘導性素子を半導体集積回路と同
じデバイス上に形成することができる。詳細に述べると、本発明に従って、誘導
性素子の製造に薄膜製造技術を使用することができる。
【0023】 誘導性素子は本発明に従って、半導体製造技術で一般的に行われているように
、ウェハー上に形成される集積回路チップの一部として構成される。
【0024】 本発明に従うと、誘導性素子は基板の表面上に水平に形成される。素子は細長
い磁心を含む。この磁心はらせん、または渦巻き状の巻線またはコイルによって
巻かれる。コイルの各ループは独立したビア処理手段ではなく、第1または下部
の半分及び、第2または上部の半分の直接的な接続と共に、それら2つの(半分
の)部分から形成される。下部の半分の部分は実質的に平行で、線状の下部の第
1の導体の配列から成り、上部の半分の部分は実質的に平行で、線状の上部の第
2の導体の配列から成る。上部の導体の各導体の第1の端は下部の導体の1つの
第1の端に接続し、上部の導体の各導体の第2の端は下部の導体の隣の導体の第
2の端に接続する。したがって、下部及び上部の半分の部分は磁心の周りに完全
な電気伝導性コイルが形成されるように、電気的に接続される。絶縁物質は磁心
と伝導性のコイルを形成する半分の部分との間に配置される。さらに、誘導性素
子のコイル及び磁心は基板から電気的及び磁気的に絶縁される。
【0025】 最初に図13、14、及び15を参照すると、本発明の好まれる処理に従って
製造された、好まれる構成の誘導性素子10が示されている。誘導性素子10は
(好まれるものとしてはシリコンであるが)量産に適したいかなる材質でもよい
基板12の表面上に形成された浅い、凹状のくぼみ、または「トレンチ」(「ト
レンチ」については後で説明する)から築き上げられる。誘導性素子10は基板
12の平面に実質的に平行な軸を持った細長い強磁性の磁心14を含む。磁心1
4は実質的に平行で、間隔を開けられた第1または下部の導体16の配列、及び
同様に、実質的に平行で、間隔を開けられた第2または上部の導体18の配列か
ら形成される、渦巻き、またはらせん状の伝導性巻線またはコイルによって巻か
れている。下部の導体16の各々は銅等の、一本の(または、一塊の)伝導性金
属から形成され、第1端20及び、第2端22を持つ。同様に、上部の導体18
も第1端24及び第2端26を備えた、一本の(または、一塊の)伝導性の金属
から成る。上部の導体18は下部の導体16に対して鋭角になるように配置され
る。各々の上部の導体18の第1端24は下部の導体16の1つの第1端20に
接続する。各々の上部の導体18の第2端26は下部の導体16の隣の導体の第
2端22に接続し、上部及び下部の導体は磁心14の周りに連続した渦巻き状の
導体巻線を形成する。
【0026】 第1の磁心絶縁層28は磁心14を下部の導体16から絶縁する。第2の磁心
絶縁層30は磁心14を上部の導体18から絶縁する。さらに、下部の絶縁層3
2は誘導性素子10を電気的且つ磁気的に基板12から絶縁する。(以下に説明
されるように)浅いへこみ、または「トレンチ」34と共に形成される下部の絶
縁層32はコイルから基板12への電磁結合(inductive coupling)を減少させ
、さらに、それにより、基板上の、その付近に配置される他の構成要素(または
、素子)(図示せず)への電磁結合を減少させる。誘導性素子10全体は好まれ
るものとして、周囲の環境からの保護のために、絶縁性の高分子材料のパッシベ
ーション層54で被包(または、カプセル化)される。
【0027】 本発明に従った、図13、14、及び15の誘導性素子10の好まれる製造方
法は図1から13までの参照と共に以下に詳細に説明される。
【0028】 図1、2、及び3はインダクターコイルの下部の導体16の配列(図4A、4
B)を形成する金属を配置するための、基板12の事前処理(または、前処理)
を示している。処理のこの部分は誘導性素子の基板に対する磁気的且つ電気的な
絶縁を与えるための層の形成を含む。
【0029】 最初に図1を参照すると、基板12は最初に平らな上部の表面を持っている。
基板12は僅かに不純物を注入した抵抗性の半導体基板でもよいし、ガリウム砒
素、燐火インジウム、FR4、セラミック等の、マイクロエレクトロニクス産業
で一般的に使用されている他の基板材料であってもよい。
【0030】 低い誘電率を持った高分子材料の、感光性且つ絶縁性の絶縁性ベース層42は
絶縁性のトレンチ34(図3)の形成を可能にするために、基板12の表面上に
形成される。好まれる材料は例えば、Dow Chemical Co.から「CYCLOTENE」の商
品名で販売されているベンゾシクロブテン(BCB(benzocyclobutene))であ
る。ベース層42は基板の表面上に、約10ミクロンから約30ミクロンの厚さ
に引き延ばされる。ベース層42は絶縁トレンチ34が形成される開口部(図2
)を形成するために、フォトエッチングのためにマスクされ、露光され、現像さ
れる。開口部44を備えたベース層42が(好まれるものとして、「ソフト」硬
化技術によって)硬化した後、(図3に示されているように)トレンチ34を画
定する(少なくとも約2ミクロン、好まれるものとして、約5から10ミクロン
の最大の深さの)、浅い凹面、またはへこみを残しながら、実質的に開口部44
を満たす下部の絶縁層32を形成するために、ベース層42の上部に第2のBC
B層が引き延ばされる。次に、下部の絶縁層32は好まれるものとして、「ハー
ド」(高温)硬化技術によって硬化される。
【0031】 トレンチ34の凹状の構成は従来のビア無し構造技術を使用した平らな表面上
に可能なものよりも厚い磁心14の使用を可能にする。その上、トレンチ34は
最終的な誘導性素子の高さを平らな表面に形成されるものより低くすることを可
能にし、最終的な素子の任意の垂直方向の断面に対して(従来のものより)厚め
の、下部の絶縁層32の使用を可能にする。
【0032】 下部の絶縁層32の絶縁材料はポリイミドであってもよい。しかしながら、好
まれる材料はBCBである。なぜなら、それは比較的疎水性であり、材質の絶縁
品質に容認できない変動をもたらす可能性がある、製造中の水分吸収の問題を軽
減するからである。
【0033】 トレンチ34を生成するための代替的な方法は真空蒸着やプラズマで増強され
た化学蒸着法等の手段によって、基板の上部の表面を二酸化珪素や窒化珪素の(
約1ミクロン以下の)薄いマスク層でコーティングすることである。マスク層は
プラズマエッチングと共に、標準的なフォトリソグラフィマスク(photolithogr
aphic masking)技術を使用してパターン化される。次に、プラズマ、溶媒、ま
たは腐食によるエッチングによって基板12自体にトレンチが形成される。次に
、上述されたような浅いへこみを持った下部の絶縁層32を形成させながら、ト
レンチ34を部分的に埋めるために(スピニング(spinning)等によって)ポリ
イミドまたは(好まれるものとして)BCBの層が適用される。あるいは、腐食
によるエッチングステップのため、基板をマスクするために感光性のBCBが使
用されてもよい。
【0034】 下部の絶縁層32で埋められたトレンチ34は(ある程度)伝導性のシリコン
基板12と結合する磁束の程度を減少させる磁気的絶縁を与える。この結合を制
限することは磁気損失並びに、同じ基板上に配置されている付近の信号経路(si
gnal routing)及び他の能動素子(図示せず)とのクロストークを減少させる。
適度な絶縁を達成するために、下部の絶縁層32の最小の厚さは少なくとも約1
0ミクロン、好まれるものとしては約20ミクロンなければならない。
【0035】 トレンチ34を形成するための処理の代替的な実施例および、結果としての構
造は図20−22に図示されている。この代替案は特に、シリコン等の結晶質の
基板を使用する場合に適している。
【0036】 最初に図20を参照すると、平らな表面を持った基板12’が与えられる。基
板12’は好まれるものとして、2000Ω−cm以上の<100>p型シリコ
ン等の、僅かに不純物注入された純シリコンから形成される。基板12’の平ら
な上部の表面は二酸化珪素や窒化珪素の、(約1ミクロン以下の)薄いハードマ
スク層42’でコーティングされる。マスク層42’は真空蒸着やプラズマで増
強された化学蒸着法によって適用されてもよい。さらなる代替案としては、従来
のスピンオン(spin-on)技術を使用して、感光性のBCBがマスク層42’と
して適用されてもよい。
【0037】 マスク層42’は基板に形成されるトラフ(すなわち、浅いくぼみ)(図21
の144)のための領域を露光するために、ハードマスク材料のために適当な従
来の技術を使用してパターン化される。開口部143はトラフ144が(基板1
2’の中に)エッチングされる部分の上の、マスク層42’の現像されない部分
全体に形成される。
【0038】 ここで図21を参照すると、トラフ144はプラズマエッチング等の手段によ
って基板12’の中にエッチングされる。基板の結晶性構造(54.7°)の<
111>傾斜のための水酸化カリウム(KOH)による時間エッチング(timed
etch)が使用されてもよく、それによって生ずるトラフの側面145は54.7
°に傾斜する。基板12’の結晶質構造はエッチング処理の高い再現性を確実に
し、トラフ144は常に同じ形状を持つ。半導体製造分野の技術者にとっては明
白なことであると思うが、マスク層の端の下の基板12’の特定の部分はエッチ
ング処理中に切り取られるだろう。
【0039】 次に、図22を参照すると、へこみまたはトレンチ34’を形成する上部の表
面の凹面を持った、下部の絶縁層132を形成するために、トラフ144は高分
子の絶縁材料(好まれるものとしては、BCB)によって部分的に埋められる。
下部の絶縁層132は(ある程度)伝導性のシリコン基板12’と結合する磁束
をある程度減少させる磁気的な絶縁を与える。トレンチ34’は、上述の実施例
のトレンチ34と同様に、(従来の)平らな基板にビア無し構造を使用して実現
可能なものより厚い磁心を形成することを可能にする。トレンチ34’はまた、
最終的な誘導性素子の全体の高さを平らな表面に形成されるものより低くするこ
とを可能にし、下部の絶縁層132が適当な厚さ(すなわち、少なくとも約10
ミクロン、好まれるものとしては約20ミクロン)を得ることを可能にする。
【0040】 基板12’の表面上にBCBの層を形成するために、従来の技術によって、下
部の絶縁層を形成するBCB材料が基板12’の表面に適用され、硬化されても
よい。トラフ144に材料の上部の表面のトレンチ34’を形成しながら、トラ
フ144を実質的に埋めるために十分な量の材料が適用される。
【0041】 基板12’のトラフ144を埋める下部の絶縁層132の上部の表面のへこみ
またはトレンチ34’(図22)は基板12の平らな上部の表面に適用された絶
縁層32の上部の表面のへこみまたはトレンチ34(図3)に対応する。したが
って、凹状の下部の絶縁層を形成するために、上述のどちらの処理が使用された
としても、製造過程の残りのステップは同じであり、それは図4A−13への参
照と共に以下に説明される。説明の簡略化のために、以降で使用される技術用語
は特に説明がない限り、上述の図1−3の説明で使用されたものを意味する。
【0042】 図4A及び4Bを参照すると、下部の導体16の配列が下部の絶縁層32の上
部にパターン化される。下部の導体16は下部の絶縁層32の上部の表面のへこ
み34に従い(すなわち、へこみに沿って配置され)、第1及び第2の導体の端
20、22を形成するために絶縁トレンチ34の両側に拡張する。下部の導体1
6の配列は誘導性素子の巻線またはコイルの下部の部分を形成する。下部の導体
16は互いに平行で、基板12の縦軸に対して特定の角度を持った状態になるよ
うに付着される。
【0043】 下部の導体16は低い抵抗(率)及び、エレクトロマイグレーションに対する
高い耐性を持つ必要がある。これを達成するために、下部の導体16に対して銅
を使用することが好まれる。銅は電気めっき、または無電気めっきされることが
好まれるが、スパッタリングによる真空蒸着、化学蒸着法、または蒸着が使用さ
れてもよい。電流の少ない用途に対しては、アルミニウム等の、他の伝導性金属
が使用されてもよい。下部の導体16(及び、後で説明される上部の導体18)
の厚さは誘導性素子の望まれる電流容量に依存するだろう。線抵抗を最小にし、
導体16、18の電流伝播能力を増大させ、電力ハンドリング特性(power hand
ling characteristic)を改善するために、少なくとも約2ミクロンの厚さが好
まれる。
【0044】 下部の導体16は下部の絶縁層32の湾曲した輪郭に沿い、実質的に均一な厚
さを持つ。したがって、下部の導体16も凹状の上部の表面を持つ。導体16の
湾曲した形状は完成した誘導性素子の巻線の鋭い角を減少、または排除し、導体
16、18によって形成されるコイル中の電流の密集(crowding)を減少させる
【0045】 下部の導体16は従来のフォトリソグラフィ(photolithographic)処理を使
用することによって、下部の絶縁層32の表面上に適当なパターンとして適用さ
れてもよい。詳細に述べると、半導体製造産業で使用されているのと同様なリフ
トオフ(lift-off)技術が使用されてもよい。リフトオフ技術は下部の絶縁層3
2にフォトレジストマスク層(図示せず)を適用するステップを含む。フォトレ
ジストは所望のパターンに露光され、現像される。例えば、マスク層は下部の絶
縁層32の上部に適用される約5から約20ミクロンの厚さを持ったフォトレジ
スト層であってもよい。フォトレジストは下部の導体16のためのパターンで露
光され、垂直方向、または逆行性の断面にたいして最適化される。露光されたフ
ォトレジストは除去され、下部の絶縁層32の表面まで貫通するフォトレジスト
の開口部(図示せず)が残される。単方向の物理蒸着法(PVD)技術を使用し
て、下部の絶縁層32の表面全体に金属が付着され、それにより、金属はフォト
レジストの開口部を通して下部の絶縁層32の表面に付着される。
【0046】 下部の絶縁層32を覆うフォトレジストの部分と、フォトレジストの開口部を
通して露出した下部の絶縁層の表面部分との間の変わり目において、フォトレジ
ストの垂直な壁の金属の付着は連続的にはなりにくい(または、切れ目なく続く
状態にはなりにくい)。そこで、金属が付着された後、素子全体はレジスト剥離
溶液または溶媒に浸される。レジスト剥離溶液または溶媒はフォトレジストに吸
収され、フォトレジストを浸し、膨張させる。望まれない金属の下にあるフォト
レジストは膨張し、それは金属、フォトレジスト、及び下部の絶縁層32が接触
する点で金属コーティングを破砕する。この金属の破砕はパターン化されたフォ
トレジストの開口部上にない金属が洗い流されることを可能にする。下部の絶縁
層32と接触している金属が残り、下部の導体16を形成する。フォトレジスト
の上部に存在する金属の破片や粒子の残留物を除去するために超音波剥離(ultr
asonic strip)操作やフィルター操作を使用してもよい。そのような剥離技術は
半導体製造の分野で周知である。
【0047】 金属の付着の前に、アルゴンによるスパッターの前処理が実施されてもよい。
スパッターの前処理は下部の絶縁層32の表面の金属が付着されるべき場所を洗
浄し、粗くする。特定の処理、特に下部の導体16として銅が使用される場合に
は、下部の絶縁層32が洗浄され、粗くされた後、約20nm(約200オング
ストローム)のタンタルまたはチタニウムの「接着」層(図示せず)をスパッタ
ーによって付着することが好まれる。化学的に活性化する接着層は銅が下部の絶
縁層32のBCB材料の表面に接着することを促進するだろう。その上、タンタ
ルまたはチタニウムは下部の導体16の底部の表面にクラッディングを形成し、
銅の腐食またはマイグレーションを減少させる。
【0048】 特定の例においては、銅が付着した後に、銅の上部に第2の薄い不活性の金属
クラッディング(図示せず)を適用することが好まれる。スパッターによる付着
または、めっきにより形成されるクラッディングは後に続く処理中に銅の導体6
0を保護し、(製品の)使用中の信頼性を改善する。
【0049】 下部の導体16に対して、PVD/リフトオフ処理または、銅の電気めっきパ
ターン化処理を使用することは、真空エッチングパターン化技術に対してコスト
や製造製の面で有利である。上述の技術はまた、均一な断面を持ち、フォトレジ
ストのチャネル(または、パターン)に正確に従う下部の導体16の配列を与え
る。
【0050】 金属を付着させるために、すなわち、下部の導体16を形成するために他の技
術が使用されてもよいことは理解されなければならない。他の付着技術は化学蒸
着法(CVD)及び無電気付着を含む。金属を付着させるための、そのような技
術は半導体製造の分野で周知である。
【0051】 下部の導体16をパターン化するために、他の技術が使用されてもよい。その
ような技術の1つはウェットエッチング(wet etching)である。ウェットエッ
チング中、金属は絶縁層32の表面全体に一律に付着される。付着ステップの後
にパターン化が行われ、さらに溶液への浸漬が行われ、そこにおいて、溶液は等
方的に、露出した銅を侵食する。最近では、銅のエッチングのためのドライ(プ
ラズマ)エッチングが商業的に可能になりつつあり、それは本発明に対しても利
用可能であるだろう。
【0052】 下部の導体16のための銅の付着に対する好まれる技術は電気めっきである。
電気めっきにおいて、下部の絶縁層32の表面は最初に、非電着性の銅、または
チタニウム/銅のシード層(図示せず)でシード化される(すなわち、付着の種
となるシード層を適用される)。シード層は真空蒸着、またはコンフォーマルC
VD(conformal CVD)技術によって付着されてもよい。下部の絶縁層32の表
面は次に、下部の導体16が形成される部分を除く全ての部分をレジストでマス
クされる。次に、基板は硝酸銅や硫酸銅等の、銅の塩の溶解によって形成された
銅イオンの溶液に浸される。基板が銅イオンの溶液中にある状態で、銅イオンを
引き寄せるために、銅を付着すべき表面に直流バイアスが印加される。電子交換
の結果、表面に金属の沈殿析出が生ずる。この方法による電気めっきにおいて、
基板の幾何構成並びに、めっき槽及び電極の幾何構成の関数となる基板12の周
囲の電場を正確且つ均一に維持することは重要である。
【0053】 銅を付着させるためのもう1つの方法は無電気めっきである。無電気めっきで
は、銅イオンの下部の絶縁層32の表面への自発的な沈殿析出を誘発するために
、銅の溶液は触媒作用によって活性化される。
【0054】 銅を付着し、下部の導体16を形成するためのもう1つの方法は食刻(damasc
ene)処理である。この技術は標準的なICまたはICのバックエンド(back-en
d)処理と共にモノリシック集積回路を生成するために好まれる。食刻処理では
、下部の絶縁層32に誘電体(図示せず)が適用され、その誘電体の表面にトレ
ンチがエッチングされる。トレンチは次に、一律的な電気めっき、または物理蒸
着法(PVD)等によって、銅で埋め戻される。次に、下部の絶縁層32の表面
は平らな部分から全ての銅を除去するために機械的に磨かれ、銅で埋められたト
レンチだけが残される。この技術は(例えば、「ASIC」等の)標準的なマイ
クロエレクトロニクス処理と互換性のある下部の導体16を形成し、上述したよ
うな、独立したトレンチ形成ステップの必要性をなくす。
【0055】 ここで図5A及び5Bを参照すると、好まれるものとしてBCBの、第1磁心
絶縁層28が下部の導体16の配列上に適用される。第1磁心絶縁層28は下部
の導体16を(後で説明される、製造過程の後のステップで形成される)磁心1
4から絶縁する。第1磁心絶縁層28を形成するBCBは下部の導体16を覆う
ためにスピンオン技術によって適用されてもよい。理想的には、第1磁心絶縁層
28の形成は磁心のための「ベッド」(または、土台)を与える凹面を備えた上
部の表面を形成する。第1磁心絶縁層28の厚さの目標値は誘導性素子10の所
望される動作特性によって決められる。例えば、比較的薄い第1磁心絶縁層28
を持った誘導性素子は、磁心14と効果的に磁場の結合を起こすので、その応答
は良くなる傾向がある。その一方で、厚めの第1磁心絶縁層28は高い電圧の印
加で起きる破損に対する強度を上げる。
【0056】 第1磁心絶縁層28が付着された後、それのBCBは約55℃で軽くベークさ
れ、その後に露光及び現像され、さらに硬化される。BCBを露光、現像、及び
硬化するための処理は半導体の分野で周知であるだろう。BCBを硬化させるこ
とは、フォトレジストが溶解するときに、それ(BCB)が溶解することを防ぎ
、さらに後の処理に対しても、それを安定させる。いくつかの応用例においては
、BCBの不完全な硬化が完成した誘導性素子に対して適当な特性を与えるだろ
う。他の状況においては、BCBの各層を完全に硬化することが必要である場合
もある。
【0057】 誘導性素子の磁心14を形成するためにはいくつかの種類の材料を使用するこ
とができるだろう。好まれる実施例においては、約80%のニッケルと約20%
の鉄の合金が磁心の材料として使用される。透磁性を増強するために、選択的に
、(ニッケル及び鉄の割合を比例させながら減少させて)少量のモリブデン及び
(/または)クロニウムが加えられてもよい。適当なニッケル/鉄の合金は商品
名「PERMALLOY」で販売されている。好まれるものとして電気めっき(または、
スパッタリング)によって形成される磁心14は下部の導体16の各々の中心部
分に形成され、導体の両端20、22は磁心14に沿って露出したままにされる
【0058】 図6から図8は磁心14を作製するための、第1磁心絶縁層28の表面の斬新
的な前処理を示している。第1及び第2のフォトレジスト層46a、46bはそ
れらの間の、好まれるものとして、チタニウム/銅、またはチタニウム/ニッケ
ルの薄い金属シード層48と共に適用される。フォトレジスト層46a、46b
の各々は磁心マスクを形成するために、露光及び現像される。フォトレジストを
露光及び現像することにより、構造物の表面にへこみが形成され、磁心14が成
長することになっているシード層48が露出される。第1フォトレジスト層46
aはその下に横たわる層を保護し、シード層48にベッドを与える。第2フォト
レジスト層46bはシード層の、磁心14が形成される部分以外の全ての部分を
覆う。したがって、それは磁心を成長させる「微細な鋳型」を形成する。
【0059】 特に図6を参照すると、第1または下部のフォトレジスト層46aは第1磁心
絶縁層28の上に開口部を備えた状態で、下部の導体16に適用される。第1フ
ォトレジスト層46aの第1磁心絶縁層28の上の領域は、第1磁心絶縁層28
の上のフォトレジストを除去し、第1磁心絶縁層28を露出させるための開口部
を形成するために、露光及び現像されてもよい。第1フォトレジスト層46aの
開口部により、これまでに形成された構造物の上部の表面は下部の絶縁層32の
上にへこみを持つ。第1フォトレジスト層46aの開口部の端は表面の高さに緩
やかな変化を与えるために傾斜、または湾曲させられ、それにより、電気的に連
続的なシード層48の生成を容易にする。
【0060】 第1フォトレジスト層46aの表面及び、第1磁心絶縁層28の表面はアルゴ
ンによる事前のスパッターを使用して、シード層48の適用に対する前処理がな
されてもよい。次に、シード層48が第1フォトレジスト層46aに適用される
。シード層48の金属は第1フォトレジスト層46a及び第1磁心絶縁層28の
露出した部分にスパッターによって付着されてもよい。好まれるものとして約5
0から約100nm(約500から約1000オングストローム)の厚さを持っ
たシード層48は以下に説明されるように、インダクターの磁心14の形成のた
めのベッドを形成する。
【0061】 ここで図7を参照すると、第2または上部のフォトレジスト層46bがシード
層48上に適用される。第2フォトレジスト層46bの下部の絶縁層32の上の
領域のフォトレジスト材料は第2フォトレジスト層46bを通して開口部を生成
するために露光され、現像され、それにより、図8に示されているように、シー
ド層の中心部分が露出される。
【0062】 図9に示されるように、シード層48から強磁性体のインダクター磁心が成長
させられる。磁心14は好まれるものとして、磁心材料を電気めっきすることに
より形成される。磁心14は第2フォトレジスト層46bの開口部に実質的に従
って(または、開口部に実質的に沿って)開口部を埋めるように築き上げられる
(この処理は「微細成形」として知られている)。磁心14のサイズは電気化学
的な付着処理中の、磁心14がシード層48から成長させられるために与えられ
た時間の長さによって決められる。理想的には、磁心14は磁心14の上部が第
2フォトレジスト層46bの上部の表面とほぼ同じ高さになる点まで成長させら
れる。そのようなサイズ及び形状は磁心14の周りの導体の巻線に実質的に対称
な構造を与えるだろう。しかしながら、磁心14のサイズ及び配置は誘導性素子
の所望の電気的特性に依って変化してもよい。典型的な例としては、磁心14は
約0.5から約25ミクロンの厚さである。
【0063】 素子の他の構造に酸を接触させずに、フォトレジスト層46a、46b、及び
シード層48を除去するために、半導体製造で使用されるリフトオフ技術の斬新
的な変形が使用されてもよい。詳細に述べると、基板は第2フォトレジスト層4
6bを除去するためにアセトン等の、フォトレジスト剥離液体の槽に浸される。
そして、金属製のシード層48をひび割れさせるために、この分野で周知なよう
に、アセトン槽に超音波が導入される。層46a、46bを形成しているフォト
レジスト材料はアセトンのフォトレジスト剥離液体を吸収する。フォトレジスト
材料がアセトンを吸収すると、フォトレジスト材料は膨張し、薄いシード層48
をひび割れさせ、フォトレジスト剥離液体がシード層48の下に横たわる、第1
または下部のフォトレジスト層46aを溶解することを可能にする。そして、フ
ォトレジスト剥離液体がフォトレジスト層46a、46bを溶解し、シード層を
基板から剥がし、多数の細かい断片や粒子に粉砕する。剥離ステップの後、シー
ド層材料の粒子を除去するために基板の表面は洗い流される。この洗い流しは超
音波剥離処理及びフィルタリング処理を使用して実施されてもよい。この方法は
減法的な(subtractive)化学エッチング処理の落とし穴、すなわち、誘導性素
子の他の材料への望まれない、侵略的な腐食を回避する。
【0064】 図10、11A、及び11Bはインダクターの上部の半分の各巻線を形成する
、伝導性金属の第2層を形成するための、磁心14の事前処理のステップを図示
している。最初に図10を参照すると、上述されたように、磁心14だけを残す
ために、フォトレジスト層46a、46bが両端の小さな切込み50と共に除去
される。同様に、磁心14の真下にある部分を除いて、シード層48の全てが除
去される。
【0065】 次に図11A及び11Bを参照すると、好まれるものとしてBCBの、第2の
磁心絶縁層30が磁心14に適用される。図14及び15への参照と共に上述さ
れたように、第2磁心絶縁層30は磁心14と、誘導性素子10の巻線またはコ
イルの上部の部分を形成する、上部の導体18の配列との間に配置される。第2
磁心絶縁層30は好まれるものとして、従来のスピンオン技術によって磁心14
に適用されるBCBの薄い層である。それが適用されるとき、流体のBCB材料
はシード層48の下の全ての切込みを満たす。第2磁心絶縁層30のBCBは5
5℃で軽くベークされ、露光され、現像され、さらに硬化される。いくつかの例
においては、以後の処理中にBCBを保護するために完全な硬化が必要である。
詳細に述べると、BCB材料は以後の処理中に損傷または劣化しないように、そ
れが溶解しない程度に十分に硬化される必要がある。他の状況においては、BC
Bの不完全な硬化でも十分である。さらに他の状況においては、硬化自体が必要
でない場合もある。
【0066】 次に、図12A及び12Bを参照すると、上部の導体18の配列が第2磁心絶
縁層30の上部にパターン化される。下部の導体16と同様に、上部の導体18
も好まれるものとして、銅の電気めっきまたは無電気めっきによって形成される
が、この分野で周知の他の技術が使用されてもよい。いずれの場合でも、上部及
び下部の導体18、16は好まれるものとして同じ金属で形成される。上部の導
体18の配列は誘導性素子の巻線またはコイルの上部の半分を形成する。上部の
導体18の各々は磁心の周り全体にらせん状の伝導性経路を与えるために、下部
の導体16の隣り合った2つに接続する。詳細に述べると、上部の導体18の各
々は(図14及び15への参照と共に上述されたように)第1端24、及び第2
端26を持った、実質的に直線状の形態の、銅等の、伝導性の金属から成る。上
部の導体18は実質的に、互いに平行で、下部の導体16に対して鋭角を持って
配置される。上部の導体18の各々の第1端24は下部の導体16の1つの第1
端20に接続する。上部の導体18の各々の第2端26は導体16の隣接する第
2端22と接続し、図12A、14、及び15に示されているように、(一般の
)ロッドやポールに巻かれたコイルのスプリングに類似した状態で、上部及び下
部の導体16、18が磁心14を巻く、渦巻きまたは、らせん状の伝導性の巻線
を形成する。上部の導体18の各々の第1端24の水平方向の拡張部52は誘導
性素子の巻線の間に伝導路(routing)用の金属被膜を与え、接合用のパッド(
または、ボンディングパッド)や他の電気的接続(図示せず)が同じ基板上に形
成されてもよい。
【0067】 本発明に従った誘導性素子10の下部及び上部の導体16、18によって形成
されるコイルの巻数は実質的に制限を持たない。典型的な応用例では、誘導性素
子10は約100ミクロンから約5mmの長さを持つ。そのような誘導性素子は
少なくともマイクロヘンリーのオーダーのインダクタンスを持つことができるだ
ろう。
【0068】 好まれるものとしてBCBの、最終的な絶縁性のパッシベーション層54は図
13、14、及び15に示されているように、構造物全体、特に上部の導体18
に適用される。パッシベーション層54は好まれるものとして、従来のスピンオ
ン技術によって適用される。さらに、好まれるものとして、パッシベーション層
54を通して接合用バッド(または、ボンディングパッド)用の開口部(ビア)
を形成し、接合用パッド(図示せず)の上部の導体18の拡張部52へのアクセ
ス(または、接続)を与えるために、「パッドマスク」(図示せず)がパターン
化され、露光される。そして、パッシベーション層54が現像され、硬化される
。硬化は(Oが100ppm以下の)300℃の窒素ガスの環境での完全な硬
化であってもよい。
【0069】 特定の応用例で持ち上がる問題の1つは誘導性素子の磁心の外側の抑制しきれ
ない磁束線に関係する、電磁場適合性である。この問題は図17に概略的に図示
されており、そこにおいて、インダクター巻線56によって数回巻かれている磁
心14は、その磁心14の上部及び下部に結果として生ずる磁束線58と共に示
されている。抑制されない磁束線58によって表さられる磁場は誘導性素子が形
成される基板と望ましくない結合を起こす可能性がある。その上、そのような漂
遊磁束線は誘導性素子の付近の他の素子、金属伝導体、または伝導路にも干渉を
起こす可能性がある。このような望まれない干渉は付近の素子の特性を悪くさせ
たり、付近の導体の信号の品質を劣化させたりする可能性がある。少なくとも、
これらの抑制されない磁束線は誘導性素子10のQ因子の退行性の損失を意味す
る。
【0070】 誘導性素子によって生成される磁場の封じ込めが所望される応用例においては
、図18及び19に示されているように、誘導性素子の上部及び(/または)下
部に磁気遮蔽を与えるために、上部の強磁性体遮蔽層60及び(/または)下部
の強磁性体遮蔽層62が形成されてもよい。好まれるものとして、下部の遮蔽層
62は強磁性体の金属層を下部の絶縁層32の上部にパターン化及び電気めっき
することによって形成される。次に、好まれるものとしてBCBの、下部の遮蔽
絶縁層63が下部の遮蔽層62の上部に形成される。同様に、好まれるものとし
てBCBの、上部の遮蔽絶縁層64は導体18の上部の配列上に形成され、さら
に、強磁性体の金属層を上部の遮蔽絶縁層64の上部にパターン化及び電気めっ
きすることにより、上部の遮蔽層60が形成される。
【0071】 図19に示されているように、上部及び下部の遮蔽層60、62、並びに間に
入る絶縁層は各々の遮蔽層が磁心14の対応する端部分と接続する、対向する端
部分の組66を持つように構成される。結果として生成される磁気遮蔽は外部の
磁束線を磁心14へ再方向付けし、それにより、磁気エネルギーの使用を改善し
てインダクタンスの効率を増強すると共に、付近の素子及び(/または)導体へ
の電磁結合を最小にする。いくつかの応用例においては、下部の強磁性体遮蔽層
62だけで十分であり、上部の強磁性体遮蔽層60を必要としない場合や、その
逆の場合もある。
【0072】 図16は本発明の第2の実施例に従った誘導性素子70の断面を示している。
この実施例は磁心が低い(例えば、空気と同程度の)透磁率を持つことが要求さ
れる、高周波数(すなわち、メガヘルツの範囲)の用途に対して長所を持つ。図
16に示されているように、誘導性素子70は例えば、押し型セラミック(pres
sed ceramic)、FR4、またはテフロン(登録商標)等の、伝導特性を持たな い基板72上に形成される。好まれるものとしてBCBの、低い電磁結合の高分 子材料のベース絶縁層73は図1、2、及び3への参照と共に上述されたように 、好まれるものとしてスピンオンされたBCBの、下部の絶縁層74によって部 分的に埋められる開口部を与えるために、好まれるものとして、従来の方法で、 スピンオンかスプレーオン(spray-on)技術によって基板72の表面上に敷かれ 、フォトエッチングのためにマスクされ、露光され、さらに現像される。したが って、上述されたように、下部の絶縁層74は浅い凹面かトレンチと共に形成さ れる。下部の絶縁層74は誘導性素子70と基板72との間に磁気的且つ電気的 な絶縁を与えるのに十分な最小な厚さを持つ。この目的のために、最小な厚さは 少なくとも10ミクロンであり、好まれるものとしては少なくとも20ミクロン あることが望まれる。誘導性素子70を形成するための以後のステップは磁心の 形成に関するステップを除いて、図1から図13との関連で上述されたものと実 質的に同様である。簡単に述べると、下部の導体76の配列は下部の絶縁層74 のトレンチにパターン化される。下部の導体76はインダクターコイルの下部の 部分を形成するために上述された材料及び方法で適用される。
【0073】 次に、部分的に下部の導体76を覆う第1の高分子磁心層78が付着される。
同様な材質の第2の高分子磁心層80が次に、第1高分子層78の上部に付着さ
れる。あるいは、2つの比較的薄い層78、80の代わりに、単体の厚めの高分
子層が利用されてもよい。誘導性素子70が高周波数の用途で使用される場合、
高分子磁心層78、80に対する適当な材料はポリイミド及び(好まれるものと
して)BCBである。なぜなら、これらの材料は透磁率が空気に近く、空気の磁
心の誘導性素子に近い動作特性を示すからである。特に、化学量論の二酸化珪素
より低い誘電率を持ったポリイミド及びBCBは素子に使用される他の高分子層
との層間剥離や熱膨張率の違いをそれ程考慮することなく、直接的にパターン化
することを可能にするために感光性であるので、層78、80に適している。高
分子磁心層78、80のための他の適当な材料は低い透磁率、低い誘電率、付着
及びパターン化の容易性、並びに誘導性素子10の他の材料との熱及び化学的な
互換性を持ったものであるだろう。
【0074】 次に、上部の導体82の配列は第1の実施例への参照と共に上述されたように
、上部の導体82の各々が下部の導体76の隣接した2つに重なり且つ接続し、
連続的な誘導コイルを形成するように、第2の高分子磁心層80の上にパターン
化される。第1の実施例と同様に、導体76、82は選択的に、腐食からの保護
を与えるためにスパッターによる付着によって適用されたチタニウムかチタニウ
ム/銅のコーティング(図示せず)を備えた、好まれるものとして電気めっき、
または無電気めっきされた銅である。デバイスを被包(または、カプセル化)す
るためにパッシベーション層(図示せず)が適用されてもよい。
【0075】 上述の製造過程の最大の長所は下部の導体16が標準的なICの金属被膜部分
と同じ金属被膜ステップで形成することができるために、標準的なバックエンド
(back-end)IC処理技術と互換性があるということである。例えば、モールド
パッケージICデバイスの場合、伝導路の金属被膜の最終的な層は誘導性素子1
0の下部の導体と同時に形成することができる。同様に、「フリップチップ」パ
ッケージ構成の場合、リディストリビューション金属被膜と誘導性素子10の下
部の導体16は同じステップで形成することができる。
【0076】 本発明の好まれる実施例及び代替的ないくつかの実施例が説明されてきたが、
当業者にとってはそれらに対する多様な変更や改良が明白であろう。そのような
変更や改良も付随する請求の範囲で規定される本発明の意図及び範囲に含まれる
と考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に従って構成される誘導性素子を製造するための方法を
示している横方向の断面図であり、製造過程の第1の主要なステップを示してい
る。
【図2】 本発明の第1の実施例に従って構成される誘導性素子を製造するための方法を
示している横方向の断面図であり、製造過程の第2の主要なステップを示してい
る。
【図3】 本発明の第1の実施例に従って構成される誘導性素子を製造するための方法を
示している横方向の断面図であり、製造過程の第3の主要なステップを示してい
る。
【図4A】 第4の主要ステップを示している、上からの平面図である。
【図4B】 図4Aを線4B−4Bで切り取ったときの、互い違いになっている、横方向の
断面図である。
【図5A】 第5の主要ステップを示している、上からの平面図である。
【図5B】 図5Aを線5B−5Bで切り取ったときの、互い違いになっている、横方向の
断面図である。
【図6】 製造過程の、その後に続く主要なステップを示している、横方向の断面図であ
る。
【図7】 製造過程の、その後に続く主要なステップを示している、横方向の断面図であ
る。
【図8】 製造過程の、その後に続く主要なステップを示している、横方向の断面図であ
る。
【図9】 製造過程の、その後に続く主要なステップを示している、横方向の断面図であ
る。
【図10】 製造過程の、その後に続く主要なステップを示している、横方向の断面図であ
る。
【図11A】 製造過程の、その後に続くステップを示している、上からの平面図である。
【図11B】 図11Aを線11B−11Bで切り取ったときの、互い違いになっている、横
方向の断面図である。
【図12A】 製造過程の、その後に続くステップを示している、上からの平面図である。
【図12B】 図12Aを線12B−12Bで切り取ったときの、互い違いになっている、横
方向の断面図である。
【図13】 本発明の第1の実施例に従って構成される誘導性素子の、互い違いになってい
る、横方向の断面図である。
【図14】 図13を線14−14で切り取ったときの、縦方向の断面図である。
【図15】 本発明の第1の実施例に従って完成された誘導性素子の、部分的に断面図にな
っている、遠近図である。
【図16】 本発明の第2の実施例に従って部分的に完成された誘導性素子の、横方向の断
面図である。
【図17】 強磁性の磁心を持ったソレノイドとして構成された誘導性素子によって発生す
る磁力線の概略図である。
【図18】 磁気遮蔽を含む、本発明の改良品の、横方向の断面図である。
【図19】 図18を線19−19で切り取ったときの、縦方向の断面図である。
【図20】 本発明の第2の実施例に従って構成される誘導性素子の部分的な横方向の断面
図であり、製造過程の第1の主要なステップを示している。
【図21】 本発明の第2の実施例に従って構成される誘導性素子の部分的な横方向の断面
図であり、製造過程の第2の主要なステップを示している。
【図22】 本発明の第2の実施例に従って構成される誘導性素子の部分的な横方向の断面
図であり、製造過程の第3の主要なステップを示している。
【符号の説明】
10 誘導性素子 12 基板 14 磁心 16 下部の導体 18 上部の導体 20、22 下部の導体の端 24、26 上部の導体の端 28 下部の磁心絶縁層 30 上部の磁心絶縁層 32 下部の絶縁層 34 トレンチ 42 ベース層 44 開口部 46 フォトレジスト層 48 シード層 50 切り込み 52 導体の拡張部 54 パッシベーション層 56 インダクター巻線 58 磁束線 60 上部の遮蔽層 62 下部の遮蔽層 63 下部の遮蔽絶縁層 64 上部の遮蔽絶縁層 66 遮断層の端部分 70 誘導性素子 72 基板 73 ベース層 74 下部の絶縁層 76 下部の導体 78、80 高分子磁心層 82 上部の導体 132 下部の絶縁層 143 開口部 144 トラフ 145 トラフの側面
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年9月13日(2000.9.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (72)発明者 マルコム ランダル ハービー アメリカ合衆国 84318 ユタ、ハイド パーク、イースト 300 ノース 913 (72)発明者 ジェイムズ クレイグ スティーブンソン アメリカ合衆国 84094 ユタ、サンディ ー、イースト エメラルド ドライブ 929 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB02 CB15 CC00 【要約の続き】 両方)は半導体集積回路製造中の金属導体層の形成と同 時に行われてもよく、誘導性素子は集積回路の一部とし て製造することができる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に誘導性素子を製造するための方法であって: 基板に凹状のへこみを持った下部の絶縁層を形成すること; 前記へこみに各々が第1及び第2の端を持った第1の導体の配列を形成するこ
    と; 第1及び第2の端が露出したままになるように、第1導体の配列上に磁心絶縁
    層を形成すること;及び、 第1及び第2の端を持った第2の導体の配列であって、第2の導体の配列の第
    1及び第2の端が、対応する第1の導体の第1及び第2の端に接続して誘導コイ
    ルを形成するように、第2の導体の配列を前記磁心絶縁層上に形成すること、 のステップから成る誘導性素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記磁心絶縁層を形成するステップが第1磁心絶縁層を形成
    するステップから成り、さらに: 前記第1磁心絶縁層を形成した後で、且つ、第2の導体の配列を形成する前に
    、第1磁心絶縁層上に強磁性体の磁心を形成すること;及び、 前記強磁性体の磁心を形成した後で、且つ、第2導体の配列を形成する前に、
    第1の導体の配列の第1及び第2の端を露出させたまま、強磁性体の磁心の上に
    第2磁心絶縁層を形成すること、 のステップを含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記下部の絶縁層及び磁心絶縁層が主要成分がベンゾシクロ
    ブテンから成る材料から形成される、請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記下部の絶縁銅、第1磁心絶縁層、及び第1磁心絶縁層が
    主要成分がベンゾシクロブテンから成る材料から形成される、請求項2に記載の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下部の絶縁層を形成するステップが: 前記基板の表面上に絶縁材質のベース層を形成すること; 前記ベース層に開口部を形成すること;及び、 前記開口部に前記下部の絶縁層を形成すること、 のステップから成る、請求項1または2に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記下部の絶縁層を形成するステップが: 前記基板の表面上に絶縁材質のベース層を形成すること; 前記ベース層に開口部を形成すること; 前記開口部に実質的に一致する領域にトラフを形成すること;及び、 前記トラフに前記下部の絶縁層を形成すること、 のステップから成る、請求項1または2に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記下部の絶縁層の形成後で、且つ、第1の導体の配列の形
    成前に、前記下部の絶縁層の上部に下部の強磁性体遮蔽層を形成し、さらに前記
    下部の遮蔽層の上部に下部の遮蔽絶縁層を形成すること;及び、 第2の導体の配列の形成後に、第2の導体の配列の上に上部の遮蔽絶縁層を形
    成し、さらに前記上部の遮蔽絶縁層の上部に上部の強磁性体遮蔽層を形成するこ
    と、 のステップをさらに含む、請求項2に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記下部の絶縁層の形成後で、且つ、第1の導体の配列の形
    成前に、前記下部の絶縁層の上部に下部の強磁性体遮蔽層を形成し、さらに前記
    下部の遮蔽層の上部に下部の遮蔽絶縁層を形成すること;及び、 第2の導体の配列の形成後に、第2の導体の配列の上に上部の遮蔽絶縁層を形
    成し、さらに前記上部の遮蔽絶縁層の上部に上部の強磁性体遮蔽層を形成するこ
    と、 のステップをさらに含む、請求項5に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記下部の絶縁層の形成後で、且つ、第1の導体の配列の形
    成前に、前記下部の絶縁層の上部に下部の強磁性体遮蔽層を形成し、さらに前記
    下部の遮蔽層の上部に下部の遮蔽絶縁層を形成すること;及び、 第2の導体の配列の形成後に、第2の導体の配列の上に上部の遮蔽絶縁層を形
    成し、さらに前記上部の遮蔽絶縁層の上部に上部の強磁性体遮蔽層を形成するこ
    と、 のステップをさらに含む、請求項6に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記強磁性体の磁心を形成するステップが: 第1磁心絶縁層上に金属シード層を形成すること;及び、 前記シード層に強磁性体の磁心を電気めっきすること、 のステップから成る、請求項2に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シード層がチタニウム/銅及びチタニウム/ニッケル
    から成るグループから選択される金属から形成される、請求項10に記載の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 基板上に形成される誘導性素子であって: 前記基板上に形成され、凹状のへこみを持った下部の絶縁層; 前記へこみに形成され、各々が第1及び第2の端を持った第1の導体の配列; 第1の導体の配列上に、前記導体の第1及び第2の端が露出したままになるよ
    うに形成された磁心絶縁層;及び、 前記磁心絶縁層上に形成され、各々が第1及び第2の端を持った第2の導体の
    配列であって、第2の導体の配列の第1及び第2の端が、対応する第1の導体の
    配列の第1及び第2の端に接続し、誘導コイルを形成するように形成された第2
    の導体の配列、 から成る誘導性素子。
  13. 【請求項13】 前記磁心絶縁層が第1磁心絶縁層であり、さらに: 第1磁心絶縁層上に形成される強磁性体磁心; 前記強磁性体磁心上に形成される第2磁心絶縁層、 を備え、 第2の導体の配列が第2磁心絶縁層の上に形成される、請求項12に記載の誘
    導性素子。
  14. 【請求項14】 前記誘導性素子によって発生する磁場を閉じ込めるために
    、前記導体の配列の少なくとも一方に対して配置された強磁性体遮蔽層、 をさらに備える、請求項13に記載の誘導性素子。
  15. 【請求項15】 前記強磁性体遮蔽層が: 前記下部の絶縁層と第1の導体の配列との間に配置された下部の強磁性体遮蔽
    層、 を備える、請求項14に記載の誘導性素子。
  16. 【請求項16】 前記下部の強磁性体遮蔽層と第1の導体の配列との間に配
    置された下部の遮蔽絶縁層、 をさらに備える、請求項15に記載の誘導性素子。
  17. 【請求項17】 前記強磁性体遮蔽層が: 第2の導体の上に形成された上部の強磁性体遮蔽層、 を備える、請求項14に記載の誘導性素子。
  18. 【請求項18】 前記上部の強磁性体遮蔽層と第2の導体の配列との間に配
    置された上部の遮蔽絶縁層、 をさらに備える、請求項17に記載の誘導性素子。
  19. 【請求項19】 前記下部の絶縁層及び前記磁心絶縁層が主要成分がベンゾ
    シクロブテンから成る材質から形成される、請求項12に記載の誘導性素子。
  20. 【請求項20】 前記下部の絶縁層、第1磁心絶縁層、及び第2磁心絶縁層
    が主要成分かベンゾシクロブテンから成る材質から形成される、請求項13、1
    4、15、16、17、または18に記載の誘導性素子。
  21. 【請求項21】 前記下部の遮蔽絶縁層が主要成分がベンゾシクロブテンか
    ら成る材質から形成される、請求項16に記載の誘導性素子。
  22. 【請求項22】 前記上部の遮蔽絶縁層が主要成分がベンゾシクロブテンか
    ら成る材質から形成される、請求項18に記載の誘導性素子。
JP2000570794A 1998-09-10 1999-08-31 一体型の誘導性素子及びその製造方法 Pending JP2002525846A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/151,410 1998-09-10
US09/151,410 US6249039B1 (en) 1998-09-10 1998-09-10 Integrated inductive components and method of fabricating such components
PCT/US1999/020028 WO2000016349A1 (en) 1998-09-10 1999-08-31 Integrated inductive components and method of fabricating such components

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002525846A true JP2002525846A (ja) 2002-08-13

Family

ID=22538641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000570794A Pending JP2002525846A (ja) 1998-09-10 1999-08-31 一体型の誘導性素子及びその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6249039B1 (ja)
EP (1) EP1114428A1 (ja)
JP (1) JP2002525846A (ja)
AU (1) AU5701899A (ja)
TW (1) TW428307B (ja)
WO (1) WO2000016349A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008205176A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Tdk Corp 薄膜磁気デバイス及びこれを有する電子部品モジュール
WO2013047637A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社フジクラ コイル配線素子およびコイル配線素子の製造方法
JP2016535930A (ja) * 2013-10-07 2016-11-17 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. フェライトロッドを製造するための精密バッチ製造法
KR101824847B1 (ko) 2015-02-26 2018-02-01 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 자기 코어, 인덕터 및 자기 코어 제조 방법
JP2022506295A (ja) * 2018-10-30 2022-01-17 北京航空航天大学 Memsソレノイドインダクタ及びその製造方法
JP2022519968A (ja) * 2018-10-30 2022-03-28 北京航空航天大学 Memsソレノイドトランス及びその製造方法

Families Citing this family (90)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6440750B1 (en) * 1997-06-10 2002-08-27 Agere Systems Guardian Corporation Method of making integrated circuit having a micromagnetic device
US6255714B1 (en) * 1999-06-22 2001-07-03 Agere Systems Guardian Corporation Integrated circuit having a micromagnetic device including a ferromagnetic core and method of manufacture therefor
US6240622B1 (en) * 1999-07-09 2001-06-05 Micron Technology, Inc. Integrated circuit inductors
WO2003007049A1 (en) 1999-10-05 2003-01-23 Iridigm Display Corporation Photonic mems and structures
US6531945B1 (en) * 2000-03-10 2003-03-11 Micron Technology, Inc. Integrated circuit inductor with a magnetic core
FR2811135B1 (fr) * 2000-06-29 2002-11-22 Memscap Microcomposant du type micro-inductance ou microtransformateur
US6642552B2 (en) * 2001-02-02 2003-11-04 Grail Semiconductor Inductive storage capacitor
US6492708B2 (en) * 2001-03-14 2002-12-10 International Business Machines Corporation Integrated coil inductors for IC devices
US7176506B2 (en) * 2001-08-28 2007-02-13 Tessera, Inc. High frequency chip packages with connecting elements
US6856007B2 (en) * 2001-08-28 2005-02-15 Tessera, Inc. High-frequency chip packages
US6869831B2 (en) * 2001-09-14 2005-03-22 Texas Instruments Incorporated Adhesion by plasma conditioning of semiconductor chip surfaces
US6512285B1 (en) * 2001-10-05 2003-01-28 Skyworks Solutions, Inc. High inductance inductor in a semiconductor package
US6576560B1 (en) * 2002-02-05 2003-06-10 Macronix International Co., Ltd. Method for avoiding the fluorination of the metal contact of the semiconductor device
US6879011B1 (en) * 2002-03-07 2005-04-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Magnetically shielded circuit board
US6866255B2 (en) * 2002-04-12 2005-03-15 Xerox Corporation Sputtered spring films with low stress anisotropy
US6621141B1 (en) * 2002-07-22 2003-09-16 Palo Alto Research Center Incorporated Out-of-plane microcoil with ground-plane structure
US7781850B2 (en) 2002-09-20 2010-08-24 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Controlling electromechanical behavior of structures within a microelectromechanical systems device
JP2004200227A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Alps Electric Co Ltd プリントインダクタ
US7754537B2 (en) * 2003-02-25 2010-07-13 Tessera, Inc. Manufacture of mountable capped chips
US6716693B1 (en) 2003-03-27 2004-04-06 Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. Method of forming a surface coating layer within an opening within a body by atomic layer deposition
TW570896B (en) * 2003-05-26 2004-01-11 Prime View Int Co Ltd A method for fabricating an interference display cell
US7221495B2 (en) * 2003-06-24 2007-05-22 Idc Llc Thin film precursor stack for MEMS manufacturing
US7015584B2 (en) * 2003-07-08 2006-03-21 Xerox Corporation High force metal plated spring structure
TWI231865B (en) 2003-08-26 2005-05-01 Prime View Int Co Ltd An interference display cell and fabrication method thereof
US6990729B2 (en) * 2003-09-05 2006-01-31 Harris Corporation Method for forming an inductor
TW593126B (en) * 2003-09-30 2004-06-21 Prime View Int Co Ltd A structure of a micro electro mechanical system and manufacturing the same
US20050093667A1 (en) * 2003-11-03 2005-05-05 Arnd Kilian Three-dimensional inductive micro components
US7196607B2 (en) * 2004-03-26 2007-03-27 Harris Corporation Embedded toroidal transformers in ceramic substrates
US7229908B1 (en) 2004-06-04 2007-06-12 National Semiconductor Corporation System and method for manufacturing an out of plane integrated circuit inductor
US7373026B2 (en) * 2004-09-27 2008-05-13 Idc, Llc MEMS device fabricated on a pre-patterned substrate
US7684104B2 (en) 2004-09-27 2010-03-23 Idc, Llc MEMS using filler material and method
US7327510B2 (en) * 2004-09-27 2008-02-05 Idc, Llc Process for modifying offset voltage characteristics of an interferometric modulator
US7369296B2 (en) 2004-09-27 2008-05-06 Idc, Llc Device and method for modifying actuation voltage thresholds of a deformable membrane in an interferometric modulator
US7417783B2 (en) 2004-09-27 2008-08-26 Idc, Llc Mirror and mirror layer for optical modulator and method
US7161730B2 (en) * 2004-09-27 2007-01-09 Idc, Llc System and method for providing thermal compensation for an interferometric modulator display
US7230440B2 (en) * 2004-10-21 2007-06-12 Palo Alto Research Center Incorporated Curved spring structure with elongated section located under cantilevered section
US8330485B2 (en) * 2004-10-21 2012-12-11 Palo Alto Research Center Incorporated Curved spring structure with downturned tip
US8143095B2 (en) 2005-03-22 2012-03-27 Tessera, Inc. Sequential fabrication of vertical conductive interconnects in capped chips
EP2495212A3 (en) 2005-07-22 2012-10-31 QUALCOMM MEMS Technologies, Inc. Mems devices having support structures and methods of fabricating the same
EP1763043B1 (en) * 2005-09-09 2010-03-17 STMicroelectronics S.r.l. Inductive structure
JP2009509786A (ja) 2005-09-30 2009-03-12 クォルコム・メムズ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド Mems装置及びmems装置における相互接続
US8521736B2 (en) * 2005-10-26 2013-08-27 Dassault Systemes Enovia Corp. Managing hierarchies of components
US7795061B2 (en) * 2005-12-29 2010-09-14 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Method of creating MEMS device cavities by a non-etching process
US7382515B2 (en) 2006-01-18 2008-06-03 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Silicon-rich silicon nitrides as etch stops in MEMS manufacture
US7936062B2 (en) 2006-01-23 2011-05-03 Tessera Technologies Ireland Limited Wafer level chip packaging
US7652814B2 (en) 2006-01-27 2010-01-26 Qualcomm Mems Technologies, Inc. MEMS device with integrated optical element
US20070228156A1 (en) * 2006-03-28 2007-10-04 Household Corporation Interoperability facilitator
US7643203B2 (en) * 2006-04-10 2010-01-05 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Interferometric optical display system with broadband characteristics
US7711239B2 (en) * 2006-04-19 2010-05-04 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Microelectromechanical device and method utilizing nanoparticles
US7417784B2 (en) * 2006-04-19 2008-08-26 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Microelectromechanical device and method utilizing a porous surface
US7369292B2 (en) * 2006-05-03 2008-05-06 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Electrode and interconnect materials for MEMS devices
US7321457B2 (en) * 2006-06-01 2008-01-22 Qualcomm Incorporated Process and structure for fabrication of MEMS device having isolated edge posts
CN100405543C (zh) * 2006-07-21 2008-07-23 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种cmos工艺兼容的嵌入悬浮螺管结构电感或互感的制作方法
US7652348B1 (en) 2006-07-27 2010-01-26 National Semiconductor Corporation Apparatus and method for wafer level fabrication of high value inductors on semiconductor integrated circuits
US7763546B2 (en) 2006-08-02 2010-07-27 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Methods for reducing surface charges during the manufacture of microelectromechanical systems devices
US7829425B1 (en) * 2006-08-15 2010-11-09 National Semiconductor Corporation Apparatus and method for wafer level fabrication of high value inductors on semiconductor integrated circuits
US9129741B2 (en) 2006-09-14 2015-09-08 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for wireless power transmission
US7706042B2 (en) 2006-12-20 2010-04-27 Qualcomm Mems Technologies, Inc. MEMS device and interconnects for same
US7535621B2 (en) 2006-12-27 2009-05-19 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Aluminum fluoride films for microelectromechanical system applications
US8604605B2 (en) 2007-01-05 2013-12-10 Invensas Corp. Microelectronic assembly with multi-layer support structure
US7733552B2 (en) 2007-03-21 2010-06-08 Qualcomm Mems Technologies, Inc MEMS cavity-coating layers and methods
US7719752B2 (en) 2007-05-11 2010-05-18 Qualcomm Mems Technologies, Inc. MEMS structures, methods of fabricating MEMS components on separate substrates and assembly of same
US7625825B2 (en) * 2007-06-14 2009-12-01 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Method of patterning mechanical layer for MEMS structures
US8068268B2 (en) 2007-07-03 2011-11-29 Qualcomm Mems Technologies, Inc. MEMS devices having improved uniformity and methods for making them
US7570415B2 (en) 2007-08-07 2009-08-04 Qualcomm Mems Technologies, Inc. MEMS device and interconnects for same
US7863079B2 (en) 2008-02-05 2011-01-04 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Methods of reducing CD loss in a microelectromechanical device
US20090309687A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 Aleksandar Aleksov Method of manufacturing an inductor for a microelectronic device, method of manufacturing a substrate containing such an inductor, and substrate manufactured thereby,
US20090315650A1 (en) * 2008-06-19 2009-12-24 Ahmadreza Rofougaran Method and system for an integrated circuit with ferromagnetic layers
SE534510C2 (sv) * 2008-11-19 2011-09-13 Silex Microsystems Ab Funktionell inkapsling
US9721715B2 (en) * 2009-01-22 2017-08-01 2Sentient Inc. Solid state components having an air core
TWM366158U (en) * 2009-04-14 2009-10-01 Domintech Co Ltd Miniature inductance
US20100327406A1 (en) * 2009-06-26 2010-12-30 Stats Chippac, Ltd. Semiconductor Device and Method of Forming Inductor Over Insulating Material Filled Trench In Substrate
US20110316657A1 (en) * 2010-06-28 2011-12-29 Qualcomm Incorporated Three Dimensional Wire Bond Inductor and Transformer
CN201927466U (zh) * 2010-11-30 2011-08-10 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 磁性元件
US8598465B2 (en) * 2011-01-27 2013-12-03 Northrop Grumman Systems Corporation Hermetic circuit ring for BCB WSA circuits
US8405482B2 (en) * 2011-02-23 2013-03-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Integrated circuits including inductors
CN102738128B (zh) * 2011-03-30 2015-08-26 香港科技大学 大电感值集成磁性感应器件及其制造方法
US8659816B2 (en) 2011-04-25 2014-02-25 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Mechanical layer and methods of making the same
US9183977B2 (en) * 2012-04-20 2015-11-10 Infineon Technologies Ag Method for fabricating a coil by way of a rounded trench
US8710681B2 (en) 2012-05-31 2014-04-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Isolation rings for blocking the interface between package components and the respective molding compound
US8748317B2 (en) * 2012-08-03 2014-06-10 Infineon Technologies Austria Ag Method of manufacturing a semiconductor device including a dielectric structure
CN102930970B (zh) * 2012-11-11 2015-01-28 广西梧州市平洲电子有限公司 贴片式功率电感器磁芯与底片的装配工艺方法
US9871448B2 (en) 2012-12-31 2018-01-16 Nvidia Corporation Super N-phase switching mode power supply
KR101442402B1 (ko) * 2013-03-25 2014-09-17 삼성전기주식회사 인덕터 및 그 제조 방법
US9831198B2 (en) * 2013-08-22 2017-11-28 Nvidia Corporation Inductors for integrated voltage regulators
US9306776B2 (en) 2013-09-10 2016-04-05 Nvidia Corporation Filtering high speed signals
US10251280B2 (en) 2013-12-31 2019-04-02 Texas Instruments Incorporated Integrated circuit with micro inductor and micro transformer with magnetic core
KR102310655B1 (ko) 2015-06-25 2021-10-08 인텔 코포레이션 Wlcsp용 수직 인덕터
US11018215B2 (en) * 2019-03-14 2021-05-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Package and manufacturing method thereof
US11978581B2 (en) * 2019-07-09 2024-05-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface-mounted magnetic-component module

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3290758A (en) 1963-08-07 1966-12-13 Hybrid solid state device
GB1165510A (en) 1968-12-13 1969-10-01 Standard Telephones Cables Ltd Solid Electrolytic Capacitors
US3898595A (en) 1970-11-02 1975-08-05 Cunningham Corp Magnetic printed circuit
US3881244A (en) 1972-06-02 1975-05-06 Texas Instruments Inc Method of making a solid state inductor
DE3036704A1 (de) 1980-09-29 1982-05-13 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Hybridspule und verfahren zu deren herstellung
JPS57111006A (en) 1980-12-27 1982-07-10 Sony Corp Inductance element
US5070317A (en) 1989-01-17 1991-12-03 Bhagat Jayant K Miniature inductor for integrated circuits and devices
CA2062710C (en) 1991-05-31 1996-05-14 Nobuo Shiga Transformer for monolithic microwave integrated circuit
US5336921A (en) 1992-01-27 1994-08-09 Motorola, Inc. Vertical trench inductor
US5370766A (en) 1993-08-16 1994-12-06 California Micro Devices Methods for fabrication of thin film inductors, inductor networks and integration with other passive and active devices
WO1997016836A1 (en) 1995-10-31 1997-05-09 The Whitaker Corporation Rf transformer using multilayer metal polymer structures
US5793272A (en) * 1996-08-23 1998-08-11 International Business Machines Corporation Integrated circuit toroidal inductor
KR100268906B1 (ko) * 1997-09-29 2000-10-16 김영환 반도체소자의인덕터제조방법

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008205176A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Tdk Corp 薄膜磁気デバイス及びこれを有する電子部品モジュール
WO2013047637A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社フジクラ コイル配線素子およびコイル配線素子の製造方法
JP2013072740A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Fujikura Ltd コイル配線素子およびコイル配線素子の製造方法
JP2016535930A (ja) * 2013-10-07 2016-11-17 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. フェライトロッドを製造するための精密バッチ製造法
KR101824847B1 (ko) 2015-02-26 2018-02-01 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 자기 코어, 인덕터 및 자기 코어 제조 방법
US9893141B2 (en) 2015-02-26 2018-02-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Magnetic core, inductor, and method for fabricating the magnetic core
JP2022506295A (ja) * 2018-10-30 2022-01-17 北京航空航天大学 Memsソレノイドインダクタ及びその製造方法
JP2022519968A (ja) * 2018-10-30 2022-03-28 北京航空航天大学 Memsソレノイドトランス及びその製造方法
JP7267641B2 (ja) 2018-10-30 2023-05-02 北京航空航天大学 Memsソレノイドインダクタ及びその製造方法
JP7378166B2 (ja) 2018-10-30 2023-11-13 北京航空航天大学 Memsソレノイドトランス及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW428307B (en) 2001-04-01
EP1114428A1 (en) 2001-07-11
WO2000016349A1 (en) 2000-03-23
AU5701899A (en) 2000-04-03
US6249039B1 (en) 2001-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002525846A (ja) 一体型の誘導性素子及びその製造方法
US6008102A (en) Method of forming a three-dimensional integrated inductor
KR100629063B1 (ko) 반도체 구조체 및 그 제조 방법
US7021518B2 (en) Micromagnetic device for power processing applications and method of manufacture therefor
US6518165B1 (en) Method for manufacturing a semiconductor device having a metal layer floating over a substrate
KR101045195B1 (ko) 집적 회로에 형성된 인덕터
US6440750B1 (en) Method of making integrated circuit having a micromagnetic device
US20030070282A1 (en) Ultra-miniature magnetic device
US20070069333A1 (en) Integrated inductor structure and method of fabrication
JP2000277693A (ja) 誘導要素を組み込んだ集積回路及びこのような集積回路を製造する方法
US8531002B2 (en) Apparatus and method for wafer level fabrication of high value inductors on semiconductor integrated circuits
US6781229B1 (en) Method for integrating passives on-die utilizing under bump metal and related structure
US6853079B1 (en) Conductive trace with reduced RF impedance resulting from the skin effect
KR20000019683A (ko) 쏠레노이드 인덕터의 모놀리식 제조방법
KR100249211B1 (ko) 박막인덕터의 제조방법
KR100348250B1 (ko) 마이크로 수동소자의 제조 방법
KR20000070732A (ko) 전자기 에플리케이션용 비매개 집적된 유도성 소자
JPH10270248A (ja) スパイラルインダクタ
KR100487364B1 (ko) 박막인덕터제조방법
KR100249212B1 (ko) 박막인덕터의 구조 및 그 제조방법
CN115424811A (zh) 集成电感及其制备方法
CN111834339A (zh) 一种用于集成电路的电感结构及制作方法
WO2001004953A1 (en) Method for manufacturing a semiconductor device having a metal layer floating over a substrate
JPH11329840A (ja) 平面磁気素子およびその製造方法