JP2002014385A - 電磁駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

電磁駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置およびこれを備えた光学機器

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JP2002014385A
JP2002014385A JP2000199080A JP2000199080A JP2002014385A JP 2002014385 A JP2002014385 A JP 2002014385A JP 2000199080 A JP2000199080 A JP 2000199080A JP 2000199080 A JP2000199080 A JP 2000199080A JP 2002014385 A JP2002014385 A JP 2002014385A
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rotor
stator
magnet
motor
motors
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JP2000199080A
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電磁駆動装置では、装置本体に対して
電磁駆動モータ(ステッピングモータ)が軸方向に出っ
張る形となっている。 【解決手段】 所定軸方向に並列配置された第1および
第2のベース部材11,12と、これら第1および第2
のベース部材の間に配置され、上記所定軸方向に平行な
軸回りで回転可能な回転作動部材14と、それぞれ第1
および第2のベース部材に対し、上記所定軸方向に直交
する方向に配置され、上記所定軸方向に平行な軸回りで
回転するロータマグネット5,105を有する第1およ
び第2のモータα,βとを備えた電磁駆動装置におい
て、第1および第2のモータのロータマグネットを連結
部材6を介して相互に連結し、これらモータを同期回転
させて連結部材から回転作動部材にモータ駆動力を伝達
する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動モータ、
特にステッピングモータを使用した電磁駆動装置および
光量調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁駆動モータを駆動源とした電磁駆動
装置、例えばステッピングモータを駆動源とした電磁駆
動絞り装置(光量調節装置)には、特開平3−2072
54号公報にて示すものがある。
【0003】この絞り装置では、ステータヨークおよび
コイルがロータのラジアル方向の2方向(2相式)に配
置されてユニット化されたステッピングモータが用いら
れており、このステッピングモータは、絞り装置本体か
ら光軸方向に出っ張る形で配置されている。
【0004】一方、ステッピングモータにおいては、モ
ータ出力部であるロータ軸が突出し、その突出したロー
タ軸にギアを設け、そのギアの回転により絞り羽根を駆
動する回転作動部材を駆動するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電磁駆動装置では、装置本体に対して電磁駆動モー
タ(ステッピングモータ)が出っ張る形となっているた
め、近年における小型化製品への対応に支障をきたして
いる。
【0006】例えば、上記公報にて提案の絞り装置で
は、ステータヨークおよびコイルがロータのラジアル方
向の2方向に配置されているため、モータ部分が平面的
に広範囲で装置本体から出っ張ってしまう。
【0007】このため、この絞り装置をレンズ鏡筒やカ
メラ等の製品に搭載する場合には、上記モータ部分を避
けて多の部品をレイアウトしなければならず、これによ
って構造の複雑化を招いたり、小型化製品への対応に支
障をきたしたりするという問題がある。
【0008】そこでこれに対処するために、少しでも電
磁駆動モータの出っ張りを少なくすることが必要となる
が、その方法の1つとして電磁駆動モータ自体を絞り装
置内に極力収納する構成が考えられる。そしてこれを達
成するためには、電磁駆動モータの小型化を図ることが
必須である。
【0009】電磁駆動モータの小型化のためには、ステ
ータの積層化廃止(1枚のステータで構成)、ロータマ
グネットの薄型化等を実行すればよいが、これらによっ
てモータパワーが不足するおそれがある。
【0010】モータパワーを上げるためには、ロータマ
グネットの材質変更(ネオジウムやサマリウム等を用い
る)等が考えられ、これにより電磁駆動モータを絞り装
置内に収納することも可能となる。
【0011】但し、ロータマグネットの材質変更によ
り、モータのディテントトルクもアップしてしまい、ま
たモータトルク自体も思ったほどアップしない場合が多
い。
【0012】一方、前述したようにロータ軸が突出して
いるモータの場合、ロータ軸が片持ち支持構成となって
いる(電磁駆動モータ内においては両持ち支持にて構成
されているが、電磁駆動モータから突出している部分に
関しては、いわゆる片持ち支持構成となっている)。こ
の状態で絞り装置内の回転作動部材に回転力を伝達しよ
うとすると、この回転作動部材には負荷があるために、
その負荷に対する反力でロータ軸のギアにラジアル方向
の力がかかる、すなわちロータ軸に対して側圧がかかる
ため、ロータ軸における自由端側が撓む方向に作用す
る。
【0013】一方、ロータ軸には、回転作動部材の負荷
に対抗するために撓んだ状態を戻そうとする力も働くこ
とになり、ロータ軸が回転するとロータ軸自体が振れ回
り回転をすることになる。これにより、絞り装置内の回
転作動部材側に対して振動が伝達され、その結果、ビビ
リ振動やビビリ音が発生することになる。
【0014】そして、このことは近年の製品のサイレン
ト化等に対して悪影響を及ぼし、品位を損なった製品と
なってしまうという問題が発生するばかりでなく、ロー
タ軸に側圧がかかることでロータの軸受けに集中応力が
生じ、モータ性能をダウンさせるという問題も招く。
【0015】なお、絞り装置においては、絞り羽根を駆
動する回転作動部材の回転スピードが高速であるため、
ロータ軸への側圧は非常に大きいものとなり、上述の問
題はかなり深刻なものとなる。
【0016】そこで本発明は、装置本体から極力出っ張
りの少ない形で電磁駆動モータを搭載しながらも、電磁
駆動モータ自体としてはパワーアップを図れることがで
きる一方、モータ性能の悪化を防止でき、騒音の発生も
抑えられるようにした電磁駆動装置および光量調節装置
を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、所定軸方向(例えば、光軸
方向)に並列配置された第1および第2のベース部材
と、これら第1および第2のベース部材の間に配置さ
れ、上記所定軸方向に平行な軸回りで回転可能な回転作
動部材(例えば、光量調節用の遮光部材を駆動する部
材)と、それぞれ第1および第2のベース部材に対し、
上記所定軸方向に直交する方向に配置され、上記所定軸
方向に平行な軸回りで回転するロータマグネットを有す
る第1および第2のモータとを備えた電磁駆動装置若し
くは光量調節装置において、第1および第2のモータの
ロータマグネットを連結部材を介して相互に連結し、こ
れらモータを同期回転させて連結部材から回転作動部材
にモータ駆動力を伝達させる構成としている。
【0018】このような装置では、2つのモータがそれ
ぞれ2つのベース部材に対して所定軸方向に直交する方
向に配置されているため、両モータをベース部材から所
定軸方向にほぼ出っ張りのない形で搭載することが可能
となる。また、2つのモータにより回転作動部材を駆動
する構成となっているため、1つ1つのモータが小型で
あっても全体としてのモータパワーを十分確保すること
が可能である。しかも、回転作動部材にモータ駆動力を
伝達する連結部材は2つのロータマグネットにより両持
ち支持されるため、片持ち支持される場合のようにビビ
リ回転が生じず、高性能かつ高品位(サイレント化等)
の電磁駆動装置若しくは光量調節装置を実現することが
可能となる。
【0019】なお、第1および第2のモータのそれぞれ
が、上記所定軸方向視においてロータマグネットを挟む
よう配置された2相のコイルユニットを有する場合に、
これら2相のコイルユニットのうち一方のコイルユニッ
トにおけるステータと他方のコイルユニットにおけるス
テータとを、ロータマグネットの着磁部に対して電気角
で(90+180×m)°〈mは0又は正の整数〉離間
させ、両ステータのベース部材側の離間角度を、その反
対側の離間角度よりも大きくすることにより、両コイル
ユニットとベース部材および回転作動部材との干渉を避
けつつ、モータをベース部材に近接配置する(コイルユ
ニットをベース部材の外周に概ね沿うように配置した
り、ロータマグネットをコイルユニットよりもベース部
材側に寄せて配置したりする)ことが可能となり、装置
全体をコンパクトにまとめることが可能となる。
【0020】また、両モータのうち少なくとも一方のコ
イルユニットを、上記直交方向視において、第1および
第2のベース部材の間の領域で回転作動部材とオーバー
ラップするよう配置することにより、モータのベース部
材から所定軸方向への出っ張り量をより少なくすること
が可能となる。
【0021】さらに、第1のモータのコイルユニットと
第2のモータのコイルユニットとを一体的に構成し、1
つのコイルユニットを両モータで供用するかたちとする
ことにより、別々のコイルユニットを用いる場合に比べ
て組み立て性の向上やコストダウンを図ることが可能と
なる。
【0022】また、本願第2の発明の電磁駆動装置若し
くは光量調節装置では、複数の磁極が形成された第1の
マグネットロータと、第1のマグネットロータに対向す
る磁極部が形成された第1のステータと、第1のステー
タに巻回された第1のコイルと、複数の磁極が形成さ
れ、第1のマグネットロータと軸方向に並んで配置され
た第2のマグネットロータと、第2のマグネットロータ
に対向する磁極部が形成された第2のステータと、第2
のステータに巻回された第2のコイルと、一方側が第1
のマグネットロータに固着され、他方側が第2のマグネ
ットロータに固着され、第1のマグネットロータと第2
のマグネットロータとを連結してこれら第1および第2
のマグネットロータの回転中心となる連結部材とを有
し、この連結部材の第1のマグネットロータが固着され
る部分と第2のマグネットロータが固着される部分との
間に出力ギアを形成している。そして、光量調節装置で
は、出力ギヤに噛み合う回転作動部材を回転させること
で、複数の遮光部材を作動させ光量調節を行うようにし
ている。
【0023】この装置においても、2つのモータにより
回転作動部材を駆動する構成となっているため、1つ1
つのモータが小型であっても全体としてのモータパワー
を十分確保することが可能である。しかも、回転作動部
材にモータ駆動力を伝達する連結部材は2つのロータマ
グネットにより両持ち支持されるため、片持ち支持され
る場合のようにビビリ回転が生じず、高性能かつ高品位
(サイレント化等)の電磁駆動装置若しくは光量調節装
置を実現することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である電磁駆動絞り装置(光量調節装
置:電磁駆動装置)の構成を示している。図1中、符号
Aで表示されている部分が電磁駆動モータ(ステッピン
グモータ)、符号Bで表示されている部分が絞り装置本
体である。そして、絞り装置本体Bに電磁駆動モータA
が装着されることで、電磁駆動モータAの回転出力が絞
り装置本体Bに伝達可能となる。
【0025】なお、この電磁駆動絞り装置は、銀塩カメ
ラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の撮影装置を含む
各種光学機器に用いられる。
【0026】まず電磁駆動モータAの構成について説明
する。この電磁駆動モータAは、第1モータαと第2モ
ータβとが連結されて構成されている。
【0027】図1において、1はケイ素鋼板等で作られ
た略U字形状を有する第1ステータである。この第1ス
テータ1は、第1および第2の伸長部1a,1bを有し
ており、これら伸長部1a,1bの先端には、それぞれ
後述するロータ5の外周面と所定の空隙を介して対向す
る第1および第2の磁極部1c,1dが形成されてい
る。第1および第2の磁極部1c,1dはそれぞれ電気
角で略90°の開角を有するとともに、互いに電気角で
180°離間配置されている。
【0028】2は第1ステータ1の伸長部1aに装着さ
れる第1電機子コイルである。この第1電機子コイル2
は、プラスチックで作られたボビン2aに銅線2bを巻
き回し、ボビン2aに圧入された端子2c,2dに銅線
2bの両端を半田付け等により電気的に接続して構成さ
れている。
【0029】3は第2ステータであり、第1ステータ1
と同様にケイ素鋼板等で作られ、略U字形状を有する。
また、第2ステータ3は、第1および第2の伸長部3
a,3bを有しており、これら伸長部3a,3bの先端
には、それぞれ後述するロータ5の外周面と所定の空隙
を介して対向する第1および第2の磁極部3c,3dが
形成されている。第1および第2の磁極部3c,3dは
それぞれ電気角で略90°の開角を有するとともに、互
いに電気角で180°離間配置されている。
【0030】4は第2ステータ3の伸長部3aに装着さ
れる第2電機子コイルである。この第2電機子コイル4
は、第1電機子コイル2と同様に、プラスチックで作ら
れたボビン4aに銅線4bを巻き回し、ボビン4aに圧
入された端子4c,4dに銅線4bの両端を半田付け等
により電気的に接続して構成されている。
【0031】なお、端子2c,2d,4c,4dは、図
示しないドライブ回路に接続されており、このドライブ
回路から銅線2b,4bに通電されることによりロータ
5が回転する。また、第1ステータ1および第1電機子
コイル2と、第2ステータ3および第2電機子コイル4
とはそれぞれ、コイルユニットを構成する。
【0032】ロータ(ロータマグネット)5は、その外
周面にN極とS極が交互に着磁され、6極の着磁部が形
成されている。
【0033】以上説明した、第1ステータ1,第1電機
子コイル2,第2ステータ3,第2電機子コイル4およ
びロータ5により、正逆回転可能な第1モータαが構成
される。
【0034】101はケイ素鋼板等で作られた略U字形
状を有する第1ステータである。この第1ステータ10
1は、第1および第2の伸長部101a,101bを有
しており、これら伸長部101a,101bの先端に
は、それぞれ後述するロータ105の外周面と所定の空
隙を介して対向する第1および第2の磁極部101c,
101dが形成されている。第1および第2の磁極部1
01c,101dはそれぞれ電気角で略90°の開角を
有するとともに、互いに電気角で180°離間配置され
ている。
【0035】102は第1ステータ101の伸長部10
1aに装着される第1電機子コイルである。この第1電
機子コイル102は、プラスチックで作られたボビン1
02aに銅線102bを巻き回し、ボビン102aに圧
入された端子102c,102dに銅線102bの両端
を半田付け等により電気的に接続して構成されている。
【0036】103は第2ステータであり、第1ステー
タ101と同様にケイ素鋼板等で作られ、略U字形状を
有する。また、第2ステータ103は、第1および第2
の伸長部103a,103bを有しており、これら伸長
部103a,103bの先端には、それぞれ後述するロ
ータ105の外周面と所定の空隙を介して対向する第1
および第2の磁極部103c,103dが形成されてい
る。第1および第2の磁極部103c,103dはそれ
ぞれ電気角で略90°の開角を有するとともに、互いに
電気角で180°離間配置されている。
【0037】104は第2ステータ103の伸長部10
3aに装着される第2電機子コイルである。この第2電
機子コイル104は、第1の電機子コイル102と同様
に、プラスチックで作られたボビン104aに銅線10
4bを巻き回し、ボビン104aに圧入された端子10
4c,104dに銅線104bの両端を半田付け等によ
り電気的に接続して構成されている。
【0038】なお、端子102c,102d,104
c,104dは、前述したドライブ回路に接続されてお
り、このドライブ回路から銅線102b,104bに通
電されることによりロータ105が回転する。また、第
1ステータ101および第1電機子コイル102と、第
2ステータ103および第2電機子コイル104とはそ
れぞれ、コイルユニットを構成する。
【0039】ロータ(ロータマグネット)105は、そ
の外周面にN極とS極が交互に着磁され、6極の着磁部
が形成されている。
【0040】以上説明した、第1ステータ101,第1
電機子コイル102,第2ステータ103,第2電機子
コイル104およびロータ105により、正逆回転可能
な第2モータβが構成される。
【0041】なお、第1モータαと第2モータβはそれ
ぞれ同一部品にて構成され、ロータ回転軸方向から見る
と ロータ(ロータの着磁角度位相を含む)、ステータ
共、角度位相が同じになるよう配置されている。つま
り、本実施形態では、ロータ回転軸方向に同一のモータ
を2個並べて配置したことものである。
【0042】6は2つのロータ5,105を、ロータ回
転軸方向視において、着磁角度位相が同一となるように
連結固着する連結部材である。この連結部材6の両端に
は、固着軸部6a,6bが形成されており、これら固着
軸部6a,6bにそれぞれロータ105,5が一体回転
可能に固着される。また、連結部材6の中間部には、回
転出力部であるギア部6cが形成されている。このギア
部6cは、後述する回転部材14のギア部14cと噛み
合うように構成されている。
【0043】これにより、上記端子2c,2dと端子1
02c,102dに同じ通電信号(例えば、ステッピン
グモータのA相信号)を与え、端子4c,4dと端子1
04c,104dに同じ通電信号(例えば、ステッピン
グモータのB相信号)を与えることで、第1モータαと
第2モータβとが同期回転し、これらモータα,βの合
計出力を連結部材6を介して回転部材14に伝達するこ
とができ、いずれか一方のモータのみ用いる場合に比べ
てパワーアップを図ることができる。
【0044】7はプラスチック等により一体成形された
メインモータ固定部材である。このメインモータ固定部
材7には 連結部材6の固着軸部6aのうちロータ10
5から突出した部分を回転自在に嵌合保持する穴7aが
形成されている。また、メインモータ固定部材7は、接
着、圧入等の方法により、第2モータβの第1ステータ
101および第2ステータ103を支持している。
【0045】8はプラスチック等により一体成形された
サブモータ固定部材である。このサブモータ固定部材8
には、連結部材6の固着軸部6bのうちロータ5から突
出した部分を回転自在に嵌合保持する穴8aが形成され
ている。また、サブモータ固定部材8は、接着、圧入等
の方法により、第1モータαの第1ステータ1および第
2ステータ3を支持している。
【0046】なお、メインモータ固定部材7にはピン7
b,7cが形成されており、これらピン7b,7cにサ
ブモータ固定部材8の穴部8b,8cを嵌合させること
で、サブモータ固定部材8がメインモータ固定部材7に
対して位置決め固着される。また、このとき、連結部材
6の固着軸部6aをメインモータ固定部材7の穴7aに
嵌合させ、連結部材6の固着軸部6bをサブモータ固定
部材8の穴8aに嵌合させることにより、連結部材6を
いわゆる両持ち支持した状態でロータ5,105が回転
自在に支持される。
【0047】そして、このように構成される電磁駆動モ
ータAは、サブモータ固定部材8が接着、ビス止め等に
より環状地板11に固着されることで絞り装置本体Bと
一体化される。
【0048】次に、絞り装置本体Bに対する電磁駆動モ
ータAの配置(レイアウト)について図2を用いて説明
する。
【0049】図2(a)は電磁駆動絞り装置を光軸方向
前方から見た図であり、図2(b)は光軸直交方向(側
方)から見た断面図である。なお、図2(a)において
は、絞り装置本体Bを構成する環状地板(第1のベース
部材)11やカム板(第2のベース部材)12等を省略
示している。また、光軸方向前方から見ると、第2モー
タβは第1モータαと同じ(ステータ、ロータ等の角度
位相は全く同じ)であるため、ここでは第1モータαの
説明により第2モータβの説明に代えるものとする。
【0050】図2(a)において、第1ステータ1およ
び第2ステータ3は、ロータ5の外周の着磁部に対して
電気角で(90+180×m)° 〈mは0又は正の整
数〉離間して配置されている。具体的には、第1ステー
タ1および第2ステータ3の離間角度は、環状地板11
側(図2(a)では、絞り装置本体Bを構成する回転部
材14の回転中心側)において電気角で450°(θ
2)となるように構成されており、その反対側では電気
角で270°(θ1)となるように構成されている。
【0051】このように環状地板11側(回転部材14
の回転中心側)での第1ステータ1および第2ステータ
3の離間角度を広く設定しているため、第1ステータ1
および第2ステータ3のそれぞれの第1の伸長部1a,
3aに装着された電機子コイル2,4を環状地板11や
回転部材14に干渉しないように、かつこれらの円弧状
の外周に概ね沿うように近接配置することが可能とな
る。しかも、ロータ5を、両コイルユニットよりも高さ
hだけ環状地板11寄りに配置することができる。した
がって、光軸直交方向の寸法増加を小さく抑えつつ、絞
り装置本体Bに対して電磁駆動モータ(ステッピングモ
ータ)Aの光軸方向に出っ張る量を少なくすることがで
きる。
【0052】さらに、電機子コイル2,4は回転部材1
4の回転軌跡外に位置するため、図2(b)に示すよう
に、光軸直交方向(図中C方向)から見たときに、電機
子コイル2,4の光軸方向後部を回転部材14に対して
オーバーラップするように(重なるように)配置するこ
とができる。したがって、上記出っ張り量をより少なく
することができ、光軸方向厚みがきわめて薄い(スラス
ト長がきわめて短い)電磁駆動絞り装置を実現すること
ができる。
【0053】次に、絞り装置本体Bについて説明する。
11は導電性材料により形成された環状地板(第1のベ
ース部材)であり、前述したように、サブモータ固定部
材8(すなわち電磁駆動モータA)が接着、ビス止め等
にて固定されるる。この環状地板11の中央には、撮影
光等の光が通過する開口が形成されている。
【0054】12は電気絶縁性材料により形成された環
状のカム板(第2のベース部材)であり、このカム板1
2には複数本の絞りカム12aが形成されている。
【0055】13は複数枚の絞り羽根(遮光部材:被駆
動部材)であり、カム板12の絞りカム12aに各絞り
羽根13の裏面ダボ13aが嵌合している。
【0056】14は光軸を中心に回転する回転部材(回
転作動部材)であり、その中央には光が通過する開口が
形成されている。また、回転部材14には複数のダボ穴
14aが形成されており、これらダボ穴14aには、各
絞り羽根13の表面ダボ13bがそれぞれ嵌合してい
る。
【0057】また、回転部材14の内周には、光軸方向
前方に突出するフランジ部14bが形成されており、こ
のフランジ部14bは環状地板11の内周部11aに嵌
合する。これにより、回転部材14は環状地板11によ
って回転自在に支持される。
【0058】また、回転部材14の外周の一部には回転
入力部としてのギア部14cが形成されており、このギ
ア部14cは電磁駆動モータAにおける連結部材6のギ
ア部6cが噛み合う。
【0059】さらに、回転部材14の外周近傍には、光
軸方向前方に延出する突起部14dが形成されており、
この突起部14dは環状地板11に設けられた長穴11
b内に移動可能に挿入されている。
【0060】一方、カム板12には、鉤部12cが全部
で3箇所設けられており、これら鉤部12cが環状地板
11の3箇所の切欠き部11cに係合することによっ
て、環状地板11との間に回転部材14および絞り羽根
13を挟み込んでユニット化された絞り装置本体Bが構
成される。
【0061】また、この絞り装置本体Bは、絞りが開放
か否かを検出するためのスイッチを備えている。15は
このスイッチの構成要素である導電部材のバネであり、
カム板12に一体的に形成されたスイッチ取付け部12
dに装着されている。バネ15の一端は、カム板12の
突起部12eに、他端はスイッチピン16にそれぞれ係
止している。
【0062】スイッチピン16も導電部材からなり、環
状地板11に加締められることで環状地板11と常時導
通されている。そして、環状地板11およびスイッチピ
ン16が電気的にグランドになっている。
【0063】絞りが開放以外の状態では、環状地板11
の立ち曲げ部11dとバネ15との係合によりバネ15
がスイッチピン16に当接し、スイッチがオンの状態に
なっている。一方、絞りが開放になると、回転部材14
の突起部14dがバネ15を押してスイッチピン16か
ら離脱させるため、スイッチがオフする。
【0064】以上のように構成された電磁駆動絞り装置
では、電磁駆動モータAが回転すると、その出力は連結
部材6のギヤ部6cから回転部材14のギヤ部14cに
伝達され、回転部材14を所定角度回転させる。
【0065】回転部材14が回転すると、これに表面ダ
ボ13bが嵌合している絞り羽根13が同回転方向に移
動される。このとき、絞り羽根13は、裏面ダボ13a
がカム板12に形成された絞りカム12aによりガイド
されることにより、開方向若しくは閉方向に揺動運動し
て絞り開閉動作を行う。
【0066】本絞り装置が搭載された撮像装置において
は、この絞り開閉動作によって適切な撮影光量を得て露
出制御が行われる。
【0067】(第2実施形態)図3には、本発明の第2
実施形態である電磁駆動絞り装置(光量調節装置:電磁
駆動装置)の構成を示している。図3中、符号Aで表示
されている部分が電磁駆動モータ(ステッピングモー
タ)、符号Bで表示されている部分が絞り装置本体であ
る。そして、絞り装置本体Bに電磁駆動モータAが装着
されることで、電磁駆動モータAの回転出力が絞り装置
本体Bに伝達可能となる。
【0068】この電磁駆動絞り装置も、第1実施形態の
ものと同様に、銀塩カメラ、ビデオカメラ、デジタルカ
メラ等の撮影装置を含む各種光学機器に用いられる。
【0069】本実施形態では、電磁駆動モータAの構成
が第1実施形態のものと異なり、絞り装置本体Bの構成
は同じであるので、電磁駆動モータAの構成についての
み説明する。この電磁駆動モータAは、第1モータαと
第2モータβとが連結されて構成されている。
【0070】図3において、51はケイ素鋼板等で作ら
れた略U字形状を有する第1ステータである。この第1
ステータ1は、第1および第2の伸長部51a,51b
を有しており、これら伸長部51a,51bの先端に
は、それぞれ後述するロータ55の外周面と所定の空隙
を介して対向する第1および第2の磁極部51c,51
dが形成されている。第1および第2の磁極部51c,
51dはそれぞれ電気角で略90°の開角を有するとと
もに、互いに電気角で180°離間配置されている。
【0071】52は第1ステータ51の伸長部51aに
装着される第1電機子コイルである。この第1電機子コ
イル52は、プラスチックで作られたボビン52aに銅
線52bを巻き回し、ボビン52aに圧入された端子5
2c,52dに銅線52bの両端を半田付け等により電
気的に接続して構成されている。
【0072】53は第2ステータであり、第1ステータ
51と同様にケイ素鋼板等で作られ、略U字形状を有す
る。また、第2ステータ53は、第1および第2の伸長
部53a,53bを有しており、これら伸長部53a,
53bの先端には、それぞれ後述するロータ55の外周
面と所定の空隙を介して対向する第1および第2の磁極
部53c,53dが形成されている。第1および第2の
磁極部53c,53dはそれぞれ電気角で略90°の開
角を有するとともに、互いに電気角で180°離間配置
されている。
【0073】54は第2ステータ53の伸長部53aに
装着される第2電機子コイルである。この第2電機子コ
イル54は、第1電機子コイル52と同様に、プラスチ
ックで作られたボビン54aに銅線54bを巻き回し、
ボビン54aに圧入された端子54c,54dに銅線5
4bの両端を半田付け等により電気的に接続して構成さ
れている。
【0074】なお、端子52c,52d,54c,54
dは、図示しないドライブ回路に接続されており、この
ドライブ回路から銅線2b,4bに通電されることによ
りロータ5が回転する。
【0075】ロータ(ロータマグネット)55は、その
外周面にN極とS極が交互に着磁され、6極の着磁部が
形成されている。
【0076】以上説明した、第1ステータ51,第1電
機子コイル52,第2ステータ53,第2電機子コイル
54およびロータ55により、正逆回転可能な第1モー
タαが構成される。
【0077】151はケイ素鋼板等で作られた略U字形
状を有する第1ステータである。この第1ステータ15
1は、第1および第2の伸長部151a,151bを有
しており、これら伸長部151a,151bの先端に
は、それぞれ後述するロータ155の外周面と所定の空
隙を介して対向する第1および第2の磁極部151c,
151dが形成されている。第1および第2の磁極部1
51c,151dはそれぞれ電気角で略90°の開角を
有するとともに、互いに電気角で180°離間配置され
ている。
【0078】また、第1ステータ151の伸長部151
aには、上述した第1電機子コイル52が装着される。
すなわち、第1電機子コイル52は、第1モータαと第
2モータβとにおいて供用される(つまり、第1モータ
αの第1電機子コイルと第2モータβの第1電機子コイ
ルとが一体構成されている)。
【0079】153は第2ステータであり、第1ステー
タ151と同様にケイ素鋼板等で作られ、略U字形状を
有する。また、第2ステータ153は、第1および第2
の伸長部153a,153bを有しており、これら伸長
部153a,153bの先端には、それぞれ後述するロ
ータ155の外周面と所定の空隙を介して対向する第1
および第2の磁極部153c,153dが形成されてい
る。第1および第2の磁極部153c,153dはそれ
ぞれ電気角で略90°の開角を有するとともに、互いに
電気角で180°離間配置されている。
【0080】また、第2ステータ153の伸長部153
aには、上述した第2電機子コイル54が装着される。
すなわち、第2電機子コイル54は、第1モータαと第
2モータβとにおいて供用される(つまり、第1モータ
αの第2電機子コイルと第2モータβの第2電機子コイ
ルとが一体構成されている)。
【0081】なお、上記ドライブ回路から銅線152
b,154bに通電されることによりロータ155が回
転する。
【0082】ロータ(ロータマグネット)155は、そ
の外周面にN極とS極が交互に着磁され、6極の着磁部
が形成されている。
【0083】以上説明した、第1ステータ151,第1
電機子コイル52,第2ステータ153,第2電機子コ
イル54およびロータ155により、正逆回転可能な第
2モータβが構成される。また、第1モータαおよび第
2モータβにおいて、第1ステータ51,151および
第1電機子コイル52と、第2ステータ53,153お
よび第2電機子コイル54とはそれぞれ、コイルユニッ
トを構成する。
【0084】なお、第1モータαと第2モータβはそれ
ぞれ同一部品にて構成され、ロータ回転軸方向から見る
と ロータ(ロータの着磁角度位相を含む)、ステータ
共、角度位相が同じになるよう配置されている。つま
り、本実施形態では、ロータ回転軸方向に同一のモータ
を2個並べて配置したことものである。
【0085】56は2つのロータ55,155を、ロー
タ回転軸方向視において、着磁角度位相が同一となるよ
うに連結固着する連結部材である。この連結部材56の
両端には、固着軸部56a,56bが形成されており、
これら固着軸部56a,56bにそれぞれロータ15
5,55が一体回転可能に固着される。また、連結部材
56の中間部には、回転出力部であるギア部56cが形
成されている。このギア部56cは、絞り装置本体Bを
構成する回転部材14のギア部14cと噛み合うように
構成されている。
【0086】これにより、上記端子52c,52dに通
電信号(例えば、ステッピングモータのA相信号)を与
え、端子54c,54dに通電信号(例えば、ステッピ
ングモータのB相信号)を与えることで、第1モータα
と第2モータβとが同期回転し、これらモータα,βの
合計出力を連結部材56を介して回転部材14に伝達す
ることができ、いずれか一方のモータのみ用いる場合に
比べてパワーアップを図ることができる。
【0087】しかも、第1モータαと第2モータβとで
第1および第2電機子コイル52,54を供用している
ため、組立て性の向上やコストダウンを図ることができ
る。
【0088】57はプラスチック等により一体成形され
たメインモータ固定部材である。このメインモータ固定
部材57には 連結部材56の固着軸部56aのうちロ
ータ155から突出した部分を回転自在に嵌合保持する
穴57aが形成されている。また、メインモータ固定部
材57は、接着、圧入等の方法により、第2モータβの
第1ステータ151および第2ステータ153を支持し
ている。
【0089】58はプラスチック等により一体成形され
たサブモータ固定部材である。このサブモータ固定部材
58には、連結部材56の固着軸部56bのうちロータ
55から突出した部分を回転自在に嵌合保持する穴58
aが形成されている。また、サブモータ固定部材58
は、接着、圧入等の方法により、第1モータαの第1ス
テータ51および第2ステータ53を支持している。
【0090】なお、メインモータ固定部材57にはピン
57b,57cが形成されており、これらピン57b,
57cにサブモータ固定部材58の穴部58b,58c
を嵌合させることで、サブモータ固定部材58がメイン
モータ固定部材57に対して位置決め固着される。ま
た、このとき、連結部材56の固着軸部56aをメイン
モータ固定部材57の穴57aに嵌合させ、連結部材5
6の固着軸部56bをサブモータ固定部材58の穴58
aに嵌合させることにより、連結部材56をいわゆる両
持ち支持した状態でロータ55,155が回転自在に支
持される。
【0091】そして、このように構成される電磁駆動モ
ータAは、サブモータ固定部材58が接着、ビス止め等
により環状地板11に固着されることで絞り装置本体B
と一体化される。
【0092】次に、絞り装置本体Bに対する電磁駆動モ
ータAの配置(レイアウト)について図4を用いて説明
する。
【0093】図4(a)は電磁駆動絞り装置を光軸方向
前方から見た図であり、図4(b)は光軸直交方向(側
方)から見た断面図である。なお、図4(a)において
は、絞り装置本体Bを構成する環状地板(第1のベース
部材)11やカム板(第2のベース部材)12等を省略
示している。また、光軸方向前方から見ると、第2モー
タβは第1モータαと同じ(ステータ、ロータ等の角度
位相は全く同じ)であるため、ここでは第1モータαの
説明により第2モータβの説明に代えるものとする。
【0094】図4(a)において、第1ステータ51お
よび第2ステータ53は、ロータ55の外周の着磁部に
対して電気角で(90+180×m)° 〈mは0又は
正の整数〉離間して配置されている。具体的には、第1
ステータ51および第2ステータ53の離間角度は、環
状地板11側(図4(a)では、絞り装置本体Bを構成
する回転部材14の回転中心側)において電気角で45
0°(θ2)となるように構成されており、その反対側
では電気角で270°(θ1)となるように構成されて
いる。
【0095】このように環状地板11側(回転部材14
の回転中心側)での第1ステータ51および第2ステー
タ53の離間角度を広く設定しているため、第1ステー
タ51および第2ステータ53のそれぞれの第1の伸長
部51a,53aに装着された電機子コイル52,54
を環状地板11や回転部材14に干渉しないように、か
つこれらの円弧状の外周に概ね沿うように近接配置する
ことが可能となる。しかも、ロータ55を、両コイルユ
ニットよりも高さhだけ環状地板11寄りに配置するこ
とができる。したがって、光軸直交方向の寸法増加を小
さく抑えつつ、絞り装置本体Bに対して電磁駆動モータ
(ステッピングモータ)Aの光軸方向に出っ張る量を少
なくすることができる。
【0096】さらに、電機子コイル52,54は回転部
材14の回転軌跡外に位置するため、図4(b)に示す
ように、光軸直交方向(図中C方向)から見たときに、
電機子コイル52,54の光軸方向中間部を回転部材1
4に対してオーバーラップするように配置することがで
きる。したがって、絞り装置本体Bに対して電磁駆動モ
ータ(ステッピングモータ)Aの光軸方向に出っ張る量
を極力少なくすることができ、光軸方向厚みがきわめて
薄い(スラスト長がきわめて短い)電磁駆動絞り装置を
実現することができる。
【0097】なお、上記各実施形態では、絞り羽根を開
閉駆動する絞り装置について説明したが、本発明は絞り
羽根以外の被駆動部材を駆動する電磁駆動装置にも適用
することができる。そして、この電磁駆動装置は、光学
機器以外の各種装置にも用いることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、2つのモータがそれぞれ2つのベース部材に対
して所定軸方向(光量調節装置においては光軸方向)に
直交する方向に配置されているため、両モータをベース
部材から所定軸方向にほぼ出っ張りのない形で搭載する
ことができる。
【0099】また、本願第1および第2の発明によれ
ば、2つのモータにより回転作動部材を駆動する構成と
なっているため、1つ1つのモータが小型であっても全
体としてのモータパワーを十分確保することができる。
しかも、回転作動部材にモータ駆動力を伝達する連結部
材は2つのロータマグネットにより両持ち支持されるた
め、片持ち支持される場合のようにビビリ回転が生じ
ず、高性能かつ高品位(サイレント化等)の電磁駆動装
置若しくは光量調節装置を実現することができる。
【0100】なお、第1の発明において、各モータにお
ける2相のコイルユニットのステータ間の離間角度が大
きい側をベース部材側に配置すれば、両コイルユニット
とベース部材および回転作動部材との干渉を避けつつ、
モータをベース部材に近接配置する(コイルユニットを
ベース部材の外周に概ね沿うように配置したり、ロータ
マグネットをコイルユニットよりもベース部材側に寄せ
て配置したりする)ことができ、装置全体をコンパクト
にまとめることができる。
【0101】また、両モータのうち少なくとも一方のコ
イルユニットを、上記直交方向視において、第1および
第2のベース部材の間の領域で回転作動部材とオーバー
ラップするよう配置すれば、モータのベース部材から所
定軸方向への出っ張り量をより少なくすることができ
る。
【0102】さらに、第1のモータのコイルユニットと
第2のモータのコイルユニットとを一体的に構成し、1
つのコイルユニットを両モータで供用するかたちとすれ
ば、別々のコイルユニットを用いる場合に比べて組み立
て性の向上やコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である電磁駆動絞り装置
の分解斜視図。
【図2】上記電磁駆動絞り装置のレイアウト関係を示し
た詳細図。
【図3】本発明の第2実施形態である電磁駆動絞り装置
の分解斜視図。
【図4】上記第2実施形態り電磁駆動絞り装置のレイア
ウト関係を示した詳細図。
【符号の説明】
1,101,51,151 第1ステータ 2,102,52 第1電機子コイル 3,103,53,153 第2ステータ 4,104,54 第2電機子コイル 5,105,55,155 ロータ 6,56 連結部材 6c,56c ギア部 7,57 メインモータ固定部材 8,58 サブモータ固定部材 11 環状地板 12 カム板 13 絞り羽根 14 回転部材 A 電磁駆動モータ α 第1モータ β 第2モータ B 絞り装置本体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 37/16 H02K 37/16 V 539 539

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定軸方向に並列配置された第1および
    第2のベース部材と、 これら第1および第2のベース部材の間に配置され、前
    記所定軸方向に平行な軸回りで回転可能な回転作動部材
    と、 それぞれ前記第1および第2のベース部材に対し、前記
    所定軸方向に直交する方向に配置され、前記所定軸方向
    に平行な軸回りで回転するロータマグネットを有する第
    1および第2のモータとを備え、 前記第1および第2のモータのロータマグネットを連結
    部材を介して相互に連結し、これらモータが同期回転し
    て前記連結部材から前記回転作動部材にモータ駆動力を
    伝達することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のモータのそれぞれ
    が、前記所定軸方向視においてロータマグネットを挟む
    よう配置された2相のコイルユニットを有しており、 前記2相のコイルユニットのうち一方のコイルユニット
    におけるステータと他方のコイルユニットにおけるステ
    ータとが、ロータマグネットの着磁部に対して電気角で
    (90+180×m)°〈mは0又は正の整数〉離間し
    ており、 前記両ステータの前記ベース部材側の離間角度を、その
    反対側の離間角度よりも大きくしたことを特徴とする請
    求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のベース部材の外周
    が円弧状に形成されており、 前記第1および第2のモータのコイルユニットを前記第
    1および第2のベース部材の外周に概ね沿うように配置
    したことを特徴とする請求項2に記載の電磁駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のモータのロータマ
    グネットを、これら第1および第2モータのコイルユニ
    ットよりも前記ベース部材側に寄せて配置したことを特
    徴とする請求項2又は3に記載の電磁駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のモータのうち少な
    くとも一方のコイルユニットを、前記直交方向視におい
    て前記第1および第2のベース部材の間の領域で前記回
    転作動部材とオーバーラップするよう配置したことを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電磁駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のベース部材と、前
    記回転作動部材と、前記ロータマグネットとが平板状に
    形成されていることを特徴とする請求項1から5のいず
    れかに記載の電磁駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のモータのコイルユニットと前
    記第2のモータのコイルユニットとを一体的に構成した
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電
    磁駆動装置。
  8. 【請求項8】 複数の磁極が形成された第1のマグネッ
    トロータと、 前記第1のマグネットロータに対向する磁極部が形成さ
    れた第1のステータと、 前記第1のステータに巻回された第1のコイルと、 複数の磁極が形成され、前記第1のマグネットロータと
    軸方向に並んで配置された第2のマグネットロータと、 前記第2のマグネットロータに対向する磁極部が形成さ
    れた第2のステータと、 前記第2のステータに巻回された第2のコイルと、 一方側が前記第1のマグネットロータに固着され、他方
    側が前記第2のマグネットロータに固着され、前記第1
    のマグネットロータと前記第2のマグネットロータとを
    連結してこれら第1および第2のマグネットロータの回
    転中心となる連結部材とを有し、 前記連結部材の前記第1のマグネットロータが固着され
    る部分と前記第2のマグネットロータが固着される部分
    との間に出力ギアが形成されていることを特徴とする電
    磁駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の電磁
    駆動装置と、この電磁駆動装置により駆動される被駆動
    部材とを有することを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 光軸方向に並列配置された第1および
    第2のベース部材と、 これら第1および第2のベース部材の間に配置され、前
    記光軸方向に平行な軸回りで回転する回転作動部材と、 この回転作動部材の回転により開閉駆動される遮光部材
    と、 それぞれ前記第1および第2のベース部材に対し、前記
    光軸方向に直交する方向に配置され、前記光軸方向に平
    行な軸回りで回転するロータマグネットを有する第1お
    よび第2のモータとを備え、 前記第1および第2のモータのロータマグネットを連結
    部材を介して相互に連結し、これらモータが同期回転し
    て前記連結部材から前記回転作動部材にモータ駆動力を
    伝達することを特徴とする光量調節装置。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2のモータのそれぞ
    れが、前記光軸方向視においてロータマグネットを挟む
    よう配置された2相のコイルユニットを有しており、 前記2相のコイルユニットのうち一方のコイルユニット
    におけるステータと他方のコイルユニットにおけるステ
    ータとが、ロータマグネットの着磁部に対して電気角で
    (90+180×m)°〈mは0又は正の整数〉離間し
    ており、 前記両ステータの前記ベース部材側の離間角度を、その
    反対側の離間角度よりも大きくしたことを特徴とする請
    求項10に記載の光量調節装置。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2のベース部材の外
    周が円弧状に形成されており、 前記第1および第2のモータのコイルユニットを前記第
    1および第2のベース部材の外周に概ね沿うように配置
    したことを特徴とする請求項11に記載の光量調節装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のモータのロータ
    マグネットを、これら第1および第2モータのコイルユ
    ニットよりも前記ベース部材側に寄せて配置したことを
    特徴とする請求項11又は12に記載の光量調節装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2のモータのうち少
    なくとも一方のコイルユニットを、前記直交方向視にお
    いて、前記第1および第2のベース部材の間の領域で前
    記回転作動部材とオーバーラップするよう配置したこと
    を特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の光
    量調節装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2のベース部材と、
    前記回転作動部材と、前記ロータマグネットとが平板状
    に形成されていることを特徴とする請求項10から14
    のいずれかに記載の光量調節装置。
  16. 【請求項16】 前記第1のモータのコイルユニットと
    前記第2のモータのコイルユニットとを一体的に構成し
    たことを特徴とする請求項10から15のいずれかに記
    載の光量調節装置。
  17. 【請求項17】 複数の遮光部材に連結された回転作動
    部材を駆動することで光量調節を行う光量調節装置にお
    いて、 複数の磁極が形成された第1のマグネットロータと、 前記第1のマグネットロータに対向する磁極部が形成さ
    れた第1のステータと、 前記第1のステータに巻回された第1のコイルと、 複数の磁極が形成され、前記第1のマグネットロータと
    軸方向に並んで配置された第2のマグネットロータと、 前記第2のマグネットロータに対向する磁極部が形成さ
    れた第2のステータと、 前記第2のステータに巻回された第2のコイルと、 一方側が前記第1のマグネットロータに固着され、他方
    側が前記第2のマグネットロータに固着され、前記第1
    のマグネットロータと前記第2のマグネットロータとを
    連結してこれら第1および第2のマグネットロータの回
    転中心となる連結部材とを有し、 前記連結部材の前記第1のマグネットロータが固着され
    る部分と前記第2のマグネットロータが固着される部分
    との間に、前記回転作動部材と噛み合う出力ギアが形成
    されていることを特徴とする光量調節装置。
  18. 【請求項18】 請求項10から17のいずれかに記載
    の光量調節装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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