JP3979039B2 - ステッピングモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はステッピングモータに係り、中でも、カメラのレンズ駆動もしくは光メディア機器のフィードおよびチルト用として好適な超小型・細径のクローポールタイプステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型・細径ステッピングモータとしては、特開平10−327570号公報に記載されたものが知られている。図4にそのステッピングモータの構造を示す。図4においてステッピングモータは、旧来の一般的なクローポール型と同様、外周に多極着磁したマグネット115を備えるロータと、その外周に近接対向する極歯部を備える外ヨーク111、内ヨーク112、それを励磁する励磁コイルを巻回したコイルボビン113などを持つステータ114(2組)を備える。旧来のものと異なるのは、そのコイルボビン113の位置が、マグネット115の軸方向両端側に配置されている点である。このような構造であるから、モータの外径はマグネットの外径に極歯部の厚さを加えたのに略等しい大きさにまで小さくでき、超小型・細径形状を実現できる。
【0003】
しかしながらこの構造のモータは、旧来の一般的なクローポール型に比べて製造が困難である。ここで旧来型とは、マグネットの外周側に同一平面にステータの極歯部および励磁コイル・コイルボビンを配置したものを言う。このような構造であれば、ステータを構成する2つのヨークの位相を電気角180度に位置決めしながら一体に樹脂モールドし、同時に断面コの字状のコイルボビンを形成することが容易にできた。さらに、2つのステータの位相を電気角90度に位置決めしながら一体的に形成することも容易にできた。これに励磁コイルを巻回して磁性体よりなる円筒状の外装ケースに挿入することで磁気回路が完成し、モータを構成できていた。
【0004】
上記公報にも、図5に引用図示するように、樹脂で一体成形したものが開示されている。しかしこの構造のモータにおいては、ステータを一体成形することは容易ではなかった。励磁コイルを外ヨーク111の内側に収めなければならないからである。一体成形するには、励磁コイルの外部への接続を考慮し、コイルボビン113はあらかじめ励磁コイルの端末をターミナルピンなどに接続して外部に突出させておく。そしてそのコイルボビンをヨーク内に挿入した後にそれを埋め込むように一体成形することになる。しかしこのようにコイルボビン113を埋め込んで一体成形すると、励磁コイルの端末が樹脂成形圧力によって断線してしまうことがあった。
【0005】
また、励磁コイルの線処理も問題である。旧来型では、コイルボビンがモータの最外周に配置されているので、そこにピンなどのターミナルを付加・形成することが容易である。また2組のコイルボビンが近接するのでターミナルをまとめて一括形成することができる。しかし上記公報の構造のモータにおいては、コイルボビン113が外ヨーク111の内側にあるから、線処理ターミナルを設けることが容易でない。且つまたコイルボビン113が軸方向両端側に分離配置されているから、一体堅固な線処理ターミナルとすることが容易でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように上記公報の構造のモータでは、あらかじめ外ヨーク111、内ヨーク112を樹脂モールドして一体的に形成しておくことが難しく、内ヨークと外ヨークの位相を電気角180度に安定して構成することが困難であった。したがって2つのステータの位相を安定して位置決めすることも困難であり、その線処理も困難であった。本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、内ヨークと外ヨークの位相を、さらには2つのステータの位相を容易且つ安定に規制でき、線処理も容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載のステッピングモータは、外周に多極着磁を施したロータマグネットを持つロータとそれに近接対向する2組のステータとを備え、同ステータの励磁コイルをロータマグネットの軸方向両端側に配したクローポール型のステッピングモータであって、ステータは互いに嵌合可能な内ヨーク・コイルボビン・外ヨークを備え構成されており、コイルボビンは絶縁材よりなり、励磁コイルを巻回保持し、内ヨークは磁性材よりなり、コイルボビンの一端面側に配置された平板部とそれから延びてロータマグネットの外周面に対向する極歯部とを有し、外ヨークは磁性材よりなり、コイルボビンの他端面側に配置された平板部とそれから延びてロータマグネットの外周面に対向し内ヨークの極歯部に対し電気角で180度の位相差を持つ位置に配置される極歯部とを有し、またコイルボビンはその一端面側に内ヨークを一体成形してなり、さらに他端面側から外ヨークを挿入嵌合でき、外ヨークの極歯部が内ヨークの極歯部に対し電気角で180度の位相差を持つように規制する外ヨーク係合部を設けてなる。
【0008】
このように、コイルボビンに内ヨークを一体成形したうえ、外ヨークを挿入嵌合したとき外ヨークの極歯部が内ヨークの極歯部に対し180度の位相差に規制する外ヨーク係合部を設けている。これによれば、コイルボビンに内ヨークを一体成形しているから両者の間に遊びがなく、この部分の組立累積誤差を少なくできる。ゆえに内ヨークと外ヨークの位相を安定に規制できる。
【0009】
またこのようにコイルボビンの一端面側に磁性体(金属)よりなる内ヨークを一体成形している。これによれば、薄く変形しやすいコイルボビンが金属によって補強され、励磁コイルを巻きやすくなる。またこれによれば、線処理のためにコイルボビンから突出するターミナル部を設けたとき、ターミナル部に剛性が付与され、励磁コイルの端末を巻き付けやすくなる。これらによって線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載のステッピングモータは、ステータは、コイルボビンの内径側に配されて内ヨークの内径側と外ヨークの内径側とを磁気的および機械的につなぐ円筒状のボスを備え、コイルボビンの内径側にボスを一体成形してなる。
【0011】
このように、内ヨークの内径側と機械的につながる円筒状のボスを、コイルボビンの内径側に一体成形している。これによれば、コイルボビンの内径側と一端面側とが一体成形され、内ヨークとコイルボビンの結合が強固となる。したがって励磁コイルを巻きやすくなり、線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載のステッピングモータは、コイルボビンには外ヨークの極歯部と略同一半径位置に外ヨーク規制部を設け、外ヨーク規制部と外ヨークの極歯部とを係合させてコイルボビンと外ヨークの極歯部との回転方向位置を位置決めしてなる。
【0013】
このようにコイルボビンには外ヨークの極歯部と略同一半径位置にヨーク規制部を設ける。これによれば、外ヨークの側にはことさら位置規制構造を付加する必要がない。したがって外ヨークの構造は簡素となり小型化に向き、小型・細径形状のステッピングモータを提供できる。
【0014】
またこのようにヨーク規制部と外ヨークの極歯部とを係合させて回転方向位置を位置決めしている。これによれば、外ヨークの最外周部によって位置決めをおこなうこととなるから、精度が高く安定な位置決めをおこなうことができる。ゆえに内ヨークと外ヨークの位相を安定に規制できる。
【0015】
本発明の請求項4に記載のステッピングモータは、コイルボビンの一部を内ヨーク・外ヨークの外径よりも外方に突出させてターミナル部とし、同ターミナル部に金属よりなるターミナルピンを突設して励磁コイルの端末を接続してなる。
【0016】
このようにコイルボビンの内ヨーク・外ヨークの外径よりも外方位置にターミナル部を設けている。これによれば、励磁コイルの端末線処理および外部接続が容易である。したがって線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0017】
本発明の請求項5に記載のステッピングモータは、2組のステータのコイルボビンが互いに近接対向する側の端面には互いに係合可能なステータ係合部を設け、このステータ係合部を係合させて2つのステータ間の回転方向位置を位置決めしてなる。
【0018】
このように、2組のコイルボビンの端面には互いに係合可能なステータ係合部を設け、2つのステータ間の回転方向位置を位置決めしている。これによれば、内ヨーク・外ヨーク間をコイルボビンによって角度規制するとき、そのコイルボビンで直接にステータ間を角度規制することとなる。したがって角度規制に関わる部材数が少なく、累積誤差を小さくできて、2つのステータの位相を容易且つ安定に規制できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本実施形態のモータ構成部材の展開斜視図、図2(a)は本実施形態のモータのターミナル部の外観を示す平面図、図2(b)は同モータの構造を示す断面図、図3(a)は本実施形態のモータのコイルボビンの軸線を含む断面図、図3(b)は同軸線方向の平面図である。
【0020】
本実施形態に係るモータは、たとえば外径φ6mmに満たない極めて小さなものでありながら、充分なトルクを有する。それは、前に述べたように、ロータマグネットに対し励磁コイルを軸方向両端に配置し、発生トルクを保ったまま外径寸法を小さくしたからである。
【0021】
図1および図2(b)において、本モータのロータ10は外周に多極着磁を施したロータマグネット11とシャフト12とで構成されている。ロータ10は樹脂製のワッシャ13を両側に保有しており、さらに対向面との間には若干のクリアランスを持たせている。
【0022】
ロータに対向するステータ20はそれぞれ同一形状の2組を備え、ロータマグネット11の軸方向両端側に対向配置されている。ステータ20は内ヨーク21、コイルボビン22、外ヨーク23よりなり、これらを軸方向に嵌合させて組み立てられている。またステータ20は、コイルボビン22の内径側にあって内ヨーク21の内径側と外ヨーク23の内径側とを磁気的および機械的につなぐ円筒状のボス24を備える。
【0023】
ここでコイルボビン22は樹脂などの絶縁材で作られ、励磁コイル25を巻回保持することを主な機能とする部材である。その一方の外周側にはターミナル部22aがあってターミナルピン26を埋め込んであり、励磁コイル25の端末を接続し保持している。
【0024】
内ヨーク21は磁性材で作られ、コイルボビン22のロータマグネット11に向かう一端面22b側に配置された平板部21aとそれから延びてロータマグネット11の外周面に対向する極歯部21bとを持っている。
【0025】
外ヨーク23も磁性材で作られ、コイルボビン22の他端面側に配置された平板部23aとそれから延びてロータマグネット11の外周面に対向する極歯部23bとを持っている。この極歯部23bは内ヨークの極歯部21bに対し電気角で180度の位相差を持つ位置に配置される。
【0026】
ここでこのステータはその一部を一体成形により形成している。これをボビン組立体27と仮称する。図3にその詳細を示した。図においてボビン組立体27は、コイルボビン22の一端面側に内ヨーク21を一体成形している。また同時にコイルボビン22の内径側には内ヨーク21の内径側と外ヨーク23の内径側とを磁気的および機械的につなぐ円筒状のボス24をも一体成形している。
【0027】
そしてそのコイルボビン22の他端面22c側から外ヨーク23を挿入嵌合できるようになっており、5個の極歯部23bと略同一半径位置に5組の外ヨーク規制部22dを設けてある。この外ヨーク規制部22dは、外ヨーク23の極歯部23bの回転方向両側面を挟むように係合する。このようにして、内ヨークとコイルボビン、コイルボビンと外ヨークとが係合して位置決めされ、内ヨークと外ヨークとは互いに電気角180°の位置に正しく保持される。
【0028】
なおここでは、極歯部23bと外ヨーク規制部22dとによって内ヨークと外ヨークとの位置決めをおこなったが、コイルボビンの他端面側と外ヨークの平板部とに互いに係合可能な外ヨーク係合部を設け、同外ヨーク係合部を係合させてコイルボビンと外ヨークの極歯部との回転方向位置を位置決めしてもよい。これによれば、両者を互いに対向当接する面で係合させることとなる。したがって係合を極めて容易且つ迅速におこなえ、内ヨークと外ヨークの位相を容易に規制できる。
【0029】
ステータの外側を覆う部材がケース31である。ケース31は非磁性材よりなり、2組のステータ20を同芯に保持している。またケース31の軸方向開口端にはブラケット32が固定され、2組のステータ20を軸方向に保持している。ケース31およびブラケット32にはその中央部に軸受33が取り付けられ、ロータ10のシャフト12を回転可能に支承している。
【0030】
またこのとき2組のステータ20が近接対向する面には非磁性材からなるスペーサ34が挟まれ、互いの位置を保って極歯部において不要な磁気ループが生じることを防いでいる。ここでスペーサ34には突起部34aが設けられていて2つのターミナル部22aの間を隔てているが、この突起部34aをターミナル部22aからさらに突出するようにしてもよい。そうすると、ターミナルピン26に半田付けされる相手基板がターミナル部22aの表面に近づきすぎるのを防ぎ、端末の圧迫による断線を防ぐことができる。
【0031】
ここでケース31は2組のステータ間の回転方向位置を位置決めする役割をも果たしている。これは次のようにしておこなわれる。まず、コイルボビン22には外周方向に突出するターミナル部22aがあるが、その回転方向の両側面でケース31と略同一半径位置をステータ規制部22fとしている。一方ケース31にはステータ規制部22fと嵌合可能な外周面開口部31aを設け、これらを嵌合させている。そしてさらに、コイルボビン22のステータ規制部22fは、その位置が、外ヨーク規制部22dに対し所定のずれ角を形成するように設定してある。たとえば両ステータ間の電気的位相差を90°に保ちたいときは、ステータ規制部22fと外ヨーク規制部22dとの電気的位相差を45°とし、このステータ20を2組対向させステータ規制部22fを同位置に重ねることによって90°の位相差を作りだす。本実施形態では、外周面開口部31aを略長方形状としステータ規制部22fが2組並んで過不足なく嵌合するようにすることによって、その目的を達している。
【0032】
こうして組み立てられたモータは、ターミナル部のターミナルピン26に図示しないプリント基板などを接続し、2組の励磁コイル25に通電して回転駆動する。
【0033】
このように本実施形態においては、コイルボビン22に内ヨーク21を一体成形したうえ、外ヨーク23を挿入嵌合したとき外ヨークの極歯部23bが内ヨークの極歯部21bに対し180度の位相差に規制する外ヨーク係合部22dを設けている。これによれば、コイルボビン22に内ヨーク21を一体成形しているから両者の間に遊びがなく、この部分の組立累積誤差を少なくできる。ゆえに内ヨークと外ヨークの位相を安定に規制できる。
【0034】
またこのように本実施形態においては、コイルボビン22の一端面側に磁性体(金属)よりなる内ヨーク21を一体成形している。これによれば、薄く変形しやすいコイルボビン22が金属によって補強され、励磁コイル25を巻きやすくなる。またこれによれば、線処理のためにコイルボビン22から突出するターミナル部22aを設けたとき、ターミナル部に剛性が付与され、ターミナルピン26に励磁コイル25の端末を巻き付けやすくなる。これらによって線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0035】
またこのように本実施形態においては、内ヨーク21の内径側と機械的につながる円筒状のボス24を、コイルボビン22の内径側に一体成形している。これによれば、内ヨーク21とコイルボビン22の結合がより強固となる。したがって励磁コイル25を巻きやすくなり、線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0036】
またこのように本実施形態においては、コイルボビン22には外ヨーク23の極歯部23bと略同一半径位置に外ヨーク規制部22dを設ける。これによれば、外ヨークの側にはことさら位置規制構造を付加する必要がない。したがって外ヨークの構造は簡素となり小型化に向き、小型・細径形状のステッピングモータを提供できる。
【0037】
またこのように本実施形態においては、外ヨーク規制部22dと外ヨークの極歯部23bとを係合させて回転方向位置を位置決めしている。これによれば、外ヨークの最外周部によって位置決めをおこなうこととなるから、精度が高く安定な位置決めをおこなうことができる。ゆえに内ヨークと外ヨークの位相を安定に規制できる。
【0038】
またこのように本実施形態においては、コイルボビン22の内ヨーク・外ヨークの外径よりも外方位置にターミナル部22aを設けている。これによれば、励磁コイル25の端末線処理および外部接続が容易である。したがって線処理の容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【0039】
またこのように本実施形態においては、2組のコイルボビン22の端面には互いに係合可能なステータ係合部22gを設け、2つのステータ20間の回転方向位置を位置決めしている。これによれば、内ヨーク・外ヨーク間をコイルボビン22によって角度規制するとき、そのコイルボビンで直接にステータ間を角度規制することとなる。したがって角度規制に関わる部材数が少なく、累積誤差を小さくできて、2つのステータの位相を容易且つ安定に規制できる。
【0040】
なお、以上の説明では、シャフトをストレートシャフト、通常の軸受で構成した例で説明したが、その他シャフトをリードスクリューにし、軸受をピボット軸受にした構成についても同様に実施可能である。
【0041】
【発明の効果】
このように本発明によれば、内ヨークと外ヨークの位相を、さらには2つのステータの位相を容易且つ安定に規制でき、線処理も容易な小型・細径形状のステッピングモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のモータ構成部材の展開斜視図
【図2】(a)実施形態1のモータのターミナル部の外観を示す平面図
(b)同モータの構造を示す断面図
【図3】(a)実施形態1のモータのボビン組立体の軸線を含む断面図
(b)同軸線方向の平面図
【図4】従来例のモータの構造を示す斜視図
【図5】他の従来例のモータの構造を示す斜視図
【符号の説明】
10 ロータ
11 ロータマグネット
12 シャフト
13 ワッシャ
20 ステータ
21 内ヨーク
21a、23a 平板部
21b、23b 極歯部
22 コイルボビン
22a ターミナル部(突出部)
22b 一端面
22c 他端面
22d 外ヨーク規制部、外ヨーク係合部
22f ステータ規制部
22g ステータ係合部
23 外ヨーク
24 ボス
25 励磁コイル
26 ターミナルピン
27 ボビン組立体
31 ケース
31a 外周面開口部
32 ブラケット
33 軸受
34 スペーサ
34a 突起部

Claims (5)

  1. 外周に多極着磁を施したロータマグネットを持つロータとそれに近接対向する2組のステータとを備え、同ステータの励磁コイルをロータマグネットの軸方向両端側に配したクローポール型のステッピングモータであって、前記ステータは互いに嵌合可能な内ヨーク・コイルボビン・外ヨークを備え構成されており、前記コイルボビンは絶縁材よりなり、前記励磁コイルを巻回保持し、前記内ヨークは磁性材よりなり、前記コイルボビンの一端面側に配置された平板部とそれから延びて前記ロータマグネットの外周面に対向する極歯部とを有し、前記外ヨークは磁性材よりなり、前記コイルボビンの他端面側に配置された平板部とそれから延びて前記ロータマグネットの外周面に対向し前記内ヨークの極歯部に対し電気角で180度の位相差を持つ位置に配置される極歯部とを有し、また前記コイルボビンはその一端面側に前記内ヨークを樹脂モールドして一体に成形してなり、さらに他端面側から前記外ヨークを挿入嵌合でき、同外ヨークの極歯部が前記内ヨークの極歯部に対し電気角で180度の位相差を持つように規制する外ヨーク係合部を設けてなる、ステッピングモータ。
  2. ステータは、コイルボビンの内径側に配されて内ヨークの内径側と外ヨークの内径側とを磁気的および機械的につなぐ円筒状のボスを備え、前記コイルボビンの内径側に前記ボスを一体成形してなる、請求項1記載のステッピングモータ。
  3. コイルボビンには外ヨークの極歯部と略同一半径位置に外ヨーク規制部を設け、同外ヨーク規制部と前記外ヨークの極歯部とを係合させて前記コイルボビンと前記外ヨークの極歯部との回転方向位置を位置決めしてなる、請求項1記載のステッピングモータ。
  4. コイルボビンの一部を内ヨーク・外ヨークの外径よりも外方に突出させてターミナル部とし、同ターミナル部に金属よりなるターミナルピンを突設して励磁コイルの端末を接続した、請求項1記載のステッピングモータ。
  5. 2組のステータのコイルボビンが互いに近接対向する側の端面には互いに係合可能なステータ係合部を設け、同ステータ係合部を係合させて前記2組のステータ間の回転方向位置を位置決めしてなる、請求項1記載のステッピングモータ。
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