JP2002013601A - チェーン伝動装置 - Google Patents

チェーン伝動装置

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JP2002013601A
JP2002013601A JP2000199022A JP2000199022A JP2002013601A JP 2002013601 A JP2002013601 A JP 2002013601A JP 2000199022 A JP2000199022 A JP 2000199022A JP 2000199022 A JP2000199022 A JP 2000199022A JP 2002013601 A JP2002013601 A JP 2002013601A
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治臣 杉田
Masahiko Sekida
雅彦 関田
Yasuaki Mukai
康晃 向井
Hideaki Segami
秀明 瀬上
Hiroshi Noro
浩史 野呂
Takao Nakagawa
孝夫 中川
Yoshio Kurokawa
良雄 黒川
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Daido Kogyo Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Daido Kogyo Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/30Chain-wheels
    • F16H2055/306Chain-wheels with means providing resilience or vibration damping in chain sprocket wheels

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  • Gears, Cams (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ローラ52を短くすることでこのローラ
52より大径の弾性リング53をピン34にブッシュ5
1を介してローラ52とともに取付け、この弾性リング
53でローラ52とドライブスプロケット16との当た
りを緩和させ、ドライブスプロケット16の側面にロー
ラリンクプレート36,36との当たりを緩和する環状
弾性体32,32を取付けることで、ドライブスプロケ
ット16−ローラチェーン18間で発生する音を小さく
するようにした。 【効果】 従来よりも更にスプロケット−チェーン間で
発生する騒音を小さくすることができる。また、弾性リ
ング及び環状弾性体のそれぞれの変形を小さくすること
ができ、寿命を延ばすことができて、弾性リング及び環
状弾性体による騒音低減効果を長期に亘って維持するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に二輪車におい
て発生する騒音を更に低減するとともに騒音低減効果を
長期に亘って維持するのに好適なチェーン伝動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】チェーン及びこのチェーンに噛み合うス
プロケットからなるチェーン伝動装置では、チェーンと
スプロケットとが噛み合う時に騒音が発生するため、こ
の騒音を低減する技術として、例えば、特開昭63−
214566号公報「スプロケット」や、実公平5−
586号公報「サイレントチェーン」に記載されたもの
が知られている。
【0003】上記公報の第3図には、スプロケット本
体12の側面に弾性体13を取付け、チェーン6にスプ
ロケット本体12が噛み合うときに、チェーン6のリン
クプレート6aを弾性体13に当てることで騒音を低減
する技術が記載されている。
【0004】上記公報の第2図には、一対のローラリ
ンクプレート2,2にピン3を渡し、このピン3に回転
自在にブシュ4を嵌め、このブシュ4に、スチールロー
ラ5とともに弾性ローラ6を回転自在に嵌めることで、
スチールローラ5とスプロケット(不図示)との噛み合
い時に発生する騒音を低減するサイレントチェーンの技
術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】チェーン伝動装置は、
伝達能力や耐久性に優れていることから広く一般に使用
されている点や、近年の環境への配慮の点から、騒音を
低減することが強く望まれている。
【0006】上記技術で、更に騒音を低減するため
に、例えば、弾性体13の外径を大きくして、チェーン
6にスプロケット本体12が噛み合うときの、リンクプ
レート6aと弾性体13との締め代を大きくすれば、そ
れだけ衝撃を緩和することができて騒音を小さくするこ
とはできるが、リンクプレート6aに対する弾性体13
の反力が大きくなって、チェーン6のローラ(不図示)
がスプロケット本体12の歯12aを飛び越し、動力の
伝達が行えなくなることが考えられる。
【0007】また、上記技術で、騒音を更に低減する
ために、例えば、上記技術と同様に、弾性ローラ6の
外径を大きくして噛み合い時の衝撃の緩和力を高める
と、厚さの小さい弾性ローラ6では、大きな変形によっ
て寿命が低下し、騒音低減効果を維持することが難しく
なる。
【0008】そこで、本発明の目的は、チェーン伝動装
置において、発生する騒音を従来よりも更に低減すると
ともに騒音低減効果を長期に亘って維持することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ピンリンクプレートの両端部をピンで連
結したピンリンクと、ローラリンクプレートの両端部と
をブッシュで連結し、このブッシュにローラを回転自在
に取付けたチェーン及びこのチェーンに噛み合わせるス
プロケットからなるチェーン伝動装置において、前記ロ
ーラを短くすることでこのローラより大径の弾性リング
を前記ピンにローラとともに取付け、この弾性リングで
前記ローラとスプロケットとの当たりを緩和させ、前記
スプロケットの側面に前記リンクプレートとの当たりを
緩和する環状弾性体を取付けることで、スプロケット−
チェーン間で発生する音を小さくするようにしたことを
特徴とする。
【0010】弾性リング及び環状弾性体の両方でスプロ
ケットとチェーンとの当たりを緩和させ、スプロケット
−チェーン間で発生する音を小さくする。これにより、
従来のように、弾性リングのみ、又は環状弾性体のみで
それぞれ単独でスプロケットとチェーンとの当たりを緩
和させていたのに比べて、更にスプロケット−チェーン
間で発生する騒音を小さくすることができる。
【0011】また、スプロケットとチェーンとの当たり
緩和を弾性リングと環状弾性体とで適宜分担させること
で、弾性リング及び環状弾性体のそれぞれの変形を小さ
くすることができ、弾性リング及び環状弾性体の寿命を
延ばすことができる。従って、弾性リング及び環状弾性
体による騒音低減効果を長期に亘って維持することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るチェーン伝動装置を備
えた自動二輪車の要部側面図であり、自動二輪車10
は、車体フレーム11にエンジン及び変速機からなるパ
ワーユニット12を取付け、このパワーユニット12の
後部にスイング自在にスイングアーム13を取付け、こ
のスイングアーム13の後端部に車軸14を介して後輪
15を回転自在に取付け、パワーユニット12の出力側
となるドライブスプロケット16と後輪15に取付けた
ドリブンスプロケット17とにローラチェーン18を掛
けた車両である。
【0013】後輪15は、ホイール21と、このホイー
ル21に取付けたタイヤ22とからなる。ここで、25
はマフラ、26はシート、27はテールランプ、28は
リヤフェンダである。上記したドライブスプロケット1
6、ドリブンスプロケット17及びローラチェーン18
は、本発明のチェーン伝動装置30を構成するものであ
る。
【0014】図2は本発明に係るチェーン伝動装置の側
面図であり、チェーン伝動装置30のドライブスプロケ
ット16にローラチェーン18が噛み合った状態を示
す。ドライブスプロケット16は、外周に歯部31・・・
を形成し、両側面に環状弾性体32,32(奥側の符号
32は不図示)を取付けたものである。
【0015】ローラチェーン18は、ピン34,34を
固定した一対のピンリンクプレート35,35(奥側の
符号35は不図示)と、後述するローラを回転自在に挟
み込む一対のローラリンクプレート36,36(奥側の
符号36は不図示)とをピン34で交互に連結したもの
である。
【0016】ピンリンクプレート35及びローラリンク
プレート36は、外形が同一の大きさで、共にまゆ形に
したものである。ピンリンクプレート35とローラリン
クプレート36とは、側面視同一形状とし、環状弾性体
32に同一条件で当たるようにしたものである。
【0017】図3は本発明に係るチェーン伝動装置のス
プロケットの分解斜視図であり、ドライブスプロケット
16は、両側面16a,16a(奥側の符号16aは不
図示)にボス部16b,16b(奥側の符号16bは不
図示)を突出させたものであり、これらのボス部16
b,16bに環状弾性体32,32のそれぞれのセンタ
穴32a,32aを嵌合させるとともに、両側面16
a,16a及びボス部16b,16bの外周面16c,
16c(奥側の符号16cは不図示)に環状弾性体3
2,32を溶着又は接着により接合したもの、又は、例
えば、型内に溶融した弾性体を充填することにより環状
弾性体を両側面16a,16aに成形し、一体に結合し
たものである。なお、41は歯先、42は歯底、43は
パワーユニット12(図1参照)の出力軸に取付けるた
めの取付穴である。環状弾性体32の材質としては、硬
質ゴムやウレタンが好適である。
【0018】図4は本発明に係るチェーン伝動装置のロ
ーラ部分の分解斜視図であり、ピン34に回転自在にブ
ッシュ51を取付け、このブッシュ51に回転自在にロ
ーラ52及び弾性リング53を取付け、ブッシュ51の
両端に設けた小径部51a,51aにローラリンクプレ
ート36,36のそれぞれの大径穴36b,36bを回
転自在に嵌め、ローラリンクプレート36,36のそれ
ぞれの外側で且つ小径部51a,51aにOリング5
4,54を嵌め、更にこれらのOリング54,54の外
側で且つピン34の小径部34a,34aに、ピンリン
クプレート35,35の小径穴35b,35bを嵌め、
ピン34の小径部34a,34aの各先端を加締めるこ
とを示す。
【0019】ピン34は、一対のピンリンクプレート3
5,35を一体的に連結するものである。ブッシュ51
は、ローラリンクプレート36,36、ローラ52及び
弾性リング53の回転を円滑にするものである。
【0020】ローラ52は、ドライブスプロケット16
(図2参照)と噛み合うことで動力を伝達するものであ
る。弾性リング53は、ローラ52にドライブスプロケ
ット16が噛み合う時の衝撃を吸収するものである。弾
性リング53の材質としては、硬質ゴムやウレタンが好
適である。
【0021】図5は図2の5−5線断面図である。Oリ
ング54は、ピンリンクプレート35とローラリンクプ
レート36との間に潤滑のためのオイルを保持するため
のものである。ローラリンクプレート36は、エッジ3
6c,36cを環状弾性体32,32の外周面32b,
32bに当てるようにしたものである。
【0022】ここで、D1,D2は環状弾性体32,3
2の外径、S1,S2は環状弾性体32,32の外周面
32b,32bにローラリンクプレート36のエッジ3
6c,36cが当たった時の環状弾性体32,32の外
周面32b,32bの変形量、即ち環状弾性体32,3
2の締め代、D3はローラ52の外径、D4は弾性リン
グ53の外径、S4はローラ52にドライブスプロケッ
ト16が噛み合う時の弾性リング53の外周面の変形
量、即ち弾性リング53の締め代を表す。
【0023】図では、環状弾性体32,32の外径D
1,D2をD1=D2とし、環状弾性体32,32の締
め代S1,S2をS1=S2とし、更に、弾性リング5
3の締め代S4をS4=S1=S2に設定したが、これ
に限らず、外径D1と外径D2とを異ならせ、締め代S
1と締め代S2とを異ならせてもよい。
【0024】このように、環状弾性体32は、ドライブ
スプロケット16にローラチェーン18が噛み合うとき
に、歯底42にローラ52が衝突するタイミングより前
に、外周面32b,32bをローラリンクプレート36
の各エッジ36c,36cに当て始めることで、騒音の
発生を抑えるものである。
【0025】以上説明したように、本発明は、ピンリン
クプレート35の両端部をピン34で連結し、ローラリ
ンクプレート36の両端部をブッシュ51で連結し、こ
のブッシュ51にローラ52を回転自在に取付けたロー
ラチェーン18及びこのローラチェーン18に噛み合わ
せるドライブスプロケット16からなるチェーン伝動装
置30において、ローラ52を短くすることでこのロー
ラ52より大径の弾性リング53をピン34にブッシュ
51を介してローラ52とともに取付け、この弾性リン
グ53でローラ52とドライブスプロケット16との当
たりを緩和させ、ドライブスプロケット16の側面にロ
ーラリンクプレート36,36との当たりを緩和する環
状弾性体32,32を取付けることで、ドライブスプロ
ケット16−ローラチェーン18間で発生する音を小さ
くするようにしたことを特徴とする。
【0026】図6は図2の6矢視図であり、ローラチェ
ーンにおける弾性リングの配置を、2個の弾性リングで
代表させて説明する。説明の都合上、2個のローラ5
2,52をローラ52A,52B、2個の弾性リング5
3,53を弾性リング53A,53B、ドライブスプロ
ケット16の歯部31,31を歯部31A,31B、一
対のローラリンクプレート36,36を36A,36B
とし、ドライブスプロケット16の回転方向(即ち、歯
部31A,31Bの移動方向)を白抜き矢印で示す。
【0027】ローラチェーン18は、弾性リング53A
をローラリンクプレート36Aに隣接させて配置し、弾
性リング53Bをローラリンクプレート36Bに隣接さ
せて配置した、即ち、隣り合う弾性リング53A,53
Bを、ローラリンクプレート36A,36Bに交互に隣
接させて配置したものである。
【0028】以上に述べたチェーン伝動装置30の作用
を次に説明する。図7は本発明に係るチェーン伝動装置
の作用を説明する作用図である。 (a)は、ドライブスプロケット16にローラチェーン
18が噛み合った状態を示す。なお、ドライブスプロケ
ット16については、説明の都合上、歯数を少なくする
とともに一部のみを示した。また、ローラチェーン18
については、ローラを便宜上52A,52B,52Cと
し、ローラリンクプレート36を1個のみ示した。(ロ
ーラ52B,52Cはローラリンクプレート36で支持
するものであり、ローラ52Aはローラ52Bに隣り合
うものである。) ここで、16aはドライブスプロケット16の回転中
心、52a,52b,52cはそれぞれローラ52A,
52B,52Cの回転中心である。
【0029】図では、ドライブスプロケット16の歯底
42の一つは、回転中心16aの真上に位置する。ま
た、ドライブスプロケット16の歯部31は弾性リング
53に当たるため、ローラ52Bは、ピンリンクプレー
ト35(不図示)を介して歯底42に噛み合っているロ
ーラ52Aによって位置決めされ、ドライブスプロケッ
ト16の歯底42から浮き上がった状態にある。歯部3
1と弾性リング53とが重なった部分、即ち歯部31に
よって弾性リング53が押し縮められた部分には、ハッ
チングを施した。
【0030】(b)において、(a)の状態からドライ
ブスプロケット16が反時計回りに角度θ1だけ回転す
ると、ローラ52B及び弾性リング53は一体的に移動
し、ローラリンクプレート36のエッジ36cは環状弾
性体32を押し縮め、歯部31は弾性リング53を更に
押し縮める。ローラリンクプレート36と環状弾性体3
2とが重なった部分、即ちローラリンクプレート36の
エッジ36cによって環状弾性体32が押し縮められた
部分には、ハッチングを施した。
【0031】この時、ローラ52Bが歯底42に衝突す
る前にローラリンクプレート36が環状弾性体32に当
たり始めると共に歯部31が弾性リング53を押し縮め
ることで、歯底42にローラ52Bが衝突するときの衝
撃を吸収する。
【0032】(c)において、ドライブスプロケット1
6が反時計回りに更に回転し、(a)の状態から角度θ
2だけ回転して歯部31が回転中心16aの真上の位置
にくると、ローラチェーンの張力により生じるローラリ
ンクプレート36の押圧力によって環状弾性体32が更
に縮むとともに弾性リング53も更に縮み、ローラ52
Bが完全に歯底に噛み合う。
【0033】以上に述べたように、環状弾性体32にロ
ーラリンクプレート36を当て、弾性リング53に歯部
31を当てるようにしたことで、従来のように、弾性リ
ングのみ、又は環状弾性体のみでそれぞれ単独でスプロ
ケットとチェーンとの当たりを緩和させていたのに比べ
て、更にドライブスプロケット16−ローラチェーン1
8間で発生する騒音を小さくすることができる。
【0034】更に、図5に戻って、環状弾性体32,3
2の締め代S1,S2及び弾性リング53の締め代S4
を以下〜のように設定することができる。 S1=S2とし、S1,S2とS4とをほぼ同一に設
定した場合、ローラリンクプレート36が環状弾性体3
2に当たるタイミングと、歯部31が弾性リング53に
当たるタイミングとがほぼ同時になり、ローラチェーン
18を傾かせることなくドライブスプロケット16に噛
み合わせることができる。
【0035】S1=S2>S4に設定した場合、ロー
ラリンクプレート36が環状弾性体32に当たった後
に、歯部31が弾性リング53に当たるため、歯部31
が弾性リング53に当たる速度を小さくすることがで
き、弾性リング53の肉厚を薄くしても寿命を延ばすこ
とができ、騒音低減効果を維持することができる。
【0036】S1=S2<S4に設定した場合、歯部
31が弾性リング53に当たった後に、ローラリンクプ
レート36が環状弾性体32に当たるため、ローラリン
クプレート36が環状弾性体32に当たる速度を小さく
することができ、環状弾性体32の外径を小さくして肉
厚を薄くしても寿命を延ばすことができ、騒音低減効果
を維持することができる。なお、上記〜の設定は、
環状弾性体32及び弾性リング53の材質、硬度等の組
合わせにより選択する。
【0037】図8は本発明に係るチェーン伝動装置の別
の実施の形態を示す断面図であり、図5に示した構成品
と同一の場合は同一符号を付け、詳細説明は省略する。
チェーン伝動装置60は、ピンリンクプレート35及び
ローラリンクプレート36のそれぞれのエッジ35c,
36cをドライブスプロケット16の環状弾性体62の
外周面62b,62bに当てるようにしたものである。
環状弾性体62は、側部62c,62cと、これらの側
部62c,62cを連結する連結部62dとからなる一
体成形体であり、連結部62dはドライブスプロケット
16に開けた貫通穴16d内に満たした部分である。
【0038】これにより、エッジ35c,36cと外周
面62b,62bとの接触面積を大きくすることがで
き、接触時の面圧を小さくすることができる。従って、
外周面62b,62bの摩耗を小さくすることができ、
環状弾性体62の寿命を延ばすことができる。
【0039】尚、本発明のチェーン伝動装置は、ローラ
チェーンがむき出しで騒音が拡散しやすい自動二輪車に
好適であるが、自動二輪車に限らず、自転車、三輪車、
四輪車等の車両、産業機械に適用してもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のチェーン伝動装置は、ローラを短くす
ることでこのローラより大径の弾性リングをピンにロー
ラとともに取付け、この弾性リングでローラとスプロケ
ットとの当たりを緩和させ、スプロケットの側面にリン
クプレートとの当たりを緩和する環状弾性体を取付ける
ことで、スプロケット−チェーン間で発生する音を小さ
くするようにしたので、従来のように、弾性リングの
み、又は環状弾性体のみでそれぞれ単独でスプロケット
とチェーンとの当たりを緩和させていたのに比べて、更
にスプロケット−チェーン間で発生する騒音を小さくす
ることができる。
【0041】また、スプロケットとチェーンとの当たり
緩和を弾性リングと環状弾性体とで適宜分担させること
で、弾性リング及び環状弾性体のそれぞれの変形を小さ
くすることができ、弾性リング及び環状弾性体の寿命を
延ばすことができる。従って、弾性リング及び環状弾性
体による騒音低減効果を長期に亘って維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチェーン伝動装置を備えた自動二
輪車の要部側面図
【図2】本発明に係るチェーン伝動装置の側面図
【図3】本発明に係るチェーン伝動装置のスプロケット
の分解斜視図
【図4】本発明に係るチェーン伝動装置のローラ部分の
分解斜視図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6矢視図
【図7】本発明に係るチェーン伝動装置の作用を説明す
る作用図
【図8】本発明に係るチェーン伝動装置の別の実施の形
態を示す断面図
【符号の説明】
16…スプロケット(ドライブスプロケット)、16a
…側面、30,60…チェーン伝動装置、32,62…
環状弾性体、34…ピン、35,36…リンクプレート
(ピンリンクプレート、ローラリンクプレート)、51
…ブッシュ、52…ローラ、53…弾性リング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関田 雅彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 向井 康晃 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 瀬上 秀明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 野呂 浩史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中川 孝夫 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工業 株式会社内 (72)発明者 黒川 良雄 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工業 株式会社内 Fターム(参考) 3J030 AA06 AA11 BA07 BB03 BB17 3J049 AA08 BF01 BF02 BF06 BH04 CA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンリンクプレートの両端部をピンで連
    結したピンリンクと、ローラリンクプレートの両端部と
    をブッシュで連結し、このブッシュにローラを回転自在
    に取付けたチェーン及びこのチェーンに噛み合わせるス
    プロケットからなるチェーン伝動装置において、前記ロ
    ーラを短くすることでこのローラより大径の弾性リング
    を前記ピンにローラとともに取付け、この弾性リングで
    前記ローラとスプロケットとの当たりを緩和させ、前記
    スプロケットの側面に前記リンクプレートとの当たりを
    緩和する環状弾性体を取付けることで、スプロケット−
    チェーン間で発生する音を小さくするようにしたことを
    特徴とするチェーン伝動装置。
JP2000199022A 2000-06-30 2000-06-30 チェーン伝動装置 Expired - Lifetime JP4377530B2 (ja)

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