JP2002013368A - 電動開閉装置 - Google Patents

電動開閉装置

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JP2002013368A
JP2002013368A JP2000193745A JP2000193745A JP2002013368A JP 2002013368 A JP2002013368 A JP 2002013368A JP 2000193745 A JP2000193745 A JP 2000193745A JP 2000193745 A JP2000193745 A JP 2000193745A JP 2002013368 A JP2002013368 A JP 2002013368A
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signal
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JP2000193745A
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Osamu Yamamoto
収 山本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置時に親機および子機ということを意識せ
ずに設置することができ、親機および子機とを区別して
管理するという煩わしさがなくす。 【解決手段】 ブラインド21,22,23の下端がず
れていたとしても、全ブラインド21,22,23の下
端を揃えての「上昇」、「下降」および「停止」の組み
合わせ操作での昇降操作が可能であるとともに、親機は
設置後のコントローラ操作による設定動作により自動的
に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動開閉装置に関
し、特に、ブラインド、ロールスクリーン、シャッタな
どの複数の開閉装置と、これら複数開閉装置の動作を一
括制御するコントローラとを有する電動開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、複数の電動ブラインドを集中的に
制御して、複数のブラインドの高さおよび羽根の角度
を、採光と冷暖房効率の両面から適正な値にし、また揃
えることにより、冷暖房費用の節約とともに建物全体の
美観を維持するのに役立つ電動ブラインドシステムが市
販されている。
【0003】さらにブラインド下端を揃えることを確実
にするために、これら複数の電動ブラインドの下限位置
がお互いにずれている場合でも、「上昇」、「下降」、
そして「停止」の組み合わせ操作で任意の高さに連動し
て昇降させてもそれぞれのブラインド下端に位置ずれを
発生させない、すなわちブラインド下端を揃えて昇降動
作が可能なシステムが提案されている。
【0004】このような一例が、特開平6−13704
8号公報に開示されている。
【0005】複数のブラインドの下限位置がお互いにず
れている場合に、下限位置まで下限動作を行うと下限位
置のずれがブラインド下端のずれとなり不揃いとなる。
そして、上限位置までの中間位置との間で昇降動作を繰
り返した場合にブラインド下端のずれは残ったままとな
り、さらに定速度昇降にばらつきがあればブラインド下
端がずれていくことになる。さらに障害スイッチが機能
し強制停止した場合にはさらにずれは大きく残り、その
後はずれが残ったままの連動昇降動作が行われることと
なる。
【0006】特開平6−137048号公報では、子機
の下限位置を親機の下限位置よりも下側に設定(大きく
下側でも可能)し、下降動作において親機が下限位置に
なれば、親機から停止信号を子機に送信し、親機ととも
に子機も停止させることにより親機/子機のブラインド
下端を揃える。
【0007】さらに、子機は停止時に停止位置データを
親機に送信し、親機はその停止位置データを記憶してお
き、昇降中にその記憶している位置データとなったとき
にはその位置データを付加した昇降信号を子機に送信
し、子機は受信した位置データと自機の停止位置データ
と一致したことをもって昇降を開始することにより、大
きく位置ずれを発生していた場合でもブラインド下端を
親機に揃えて昇降動作を行うこととなる。
【0008】すなわち、下限位置がずれていても、ある
いはブラインド下端が大きくずれていても、「上昇」、
「下降」、および「停止」の組み合わせ操作でもブライ
ンド下端を揃えた連動昇降を可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親機に
ついてはコントローラを接続する、あるいは内蔵したブ
ラインド機器となるため、コントローラの設置場所が限
定される、あるいは変更が容易でない、そもそも設置時
に親機と子機とを区別する必要があり煩わしいという問
題がある。
【0010】また、昇降範囲が同一、あるいは最大昇降
範囲のブラインド機器を親機とする必要があり、上限側
および下限側の両方で同一あるいは最大の昇降範囲とな
るブラインド機器が存在しないブラインドシステムには
採用できないという問題がある。
【0011】さらに、停止位置が大きくずれているブラ
インド機器をも、ずれをなくす方法として子機側におい
て親機の動作および位置を管理して同一位置になったと
判断したときに昇降を開始する、または親機側で子機の
停止位置を親機で記憶しておき、親機の位置データが記
憶している位置データ値となったときに子機への昇降操
作信号を送信して同一位置から子機の昇降を開始させて
いるが、子機側対応方法ではずれが大きい場合にはタイ
マ時間も大きくなることからタイマのばらつきにより確
実に一致しない。
【0012】さらにまた、親機側対応方法では子機数が
多くなった場合に多くの停止位置を記憶しておけないこ
とから子機数の多いシステムには採用できないという問
題がある。
【0013】本発明の目的は、親機/子機の管理上の区
別を必要とせず、そして上限側および下限側の両方で同
一あるいは最大の昇降範囲となるブラインド機器の存在
を必要としない任意の昇降範囲のブラインド機器からな
るシステムとすることができ、そして大きく停止位置が
異なり長時間後に昇降を開始したとしてもずれを発生せ
ずに子機数を制限しないシステム構築を可能として、
「上昇」、「下降」、および「停止」からなる組み合わ
せ操作を行ってもブラインド下端を揃えて連動昇降が行
える電動ブラインドを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電動開閉装置
は、複数のブラインドと、この複数のブラインドの動作
を一括制御するためのコントローラとを有し、このコン
トローラと前記複数のブラインドとの間を伝送路により
接続された電動開閉装置であって、前記コントローラ
は、前記伝送路を介して前記複数のブラインドの「上
昇」、「下降」、「停止」および親機設定の各指令を入
力するための入力手段と、前記各入力手段によって入力
されたコントローラ指令信号を送信するためのコントロ
ーラ送信手段とを備え、一方、前記ブラインドのそれぞ
れは、前記伝送路を介して親機設定動作中の停止時に停
止位置データを送信する、および親機モード時には「上
昇」、「下降」のコントローラ指令信号に親機位置デー
タを付加した親機指令信号を送信するためのブラインド
送信手段と、前記伝送路を介して前記コントローラから
伝送される前記コントローラ指令信号、他のブラインド
から伝送される前記停止位置データ信号、および親機モ
ードでない時に親機モードのブラインドから伝送される
前記親機指令信号を受信するための受信手段と、ブライ
ンド下端が下限位置に達したことを報知させるための下
限位置報知手段と、ブラインド下端が上限位置に達した
ことを報知させるための上限位置報知手段と、ブライン
ド下端の高さを検知するための高さ検知部と、ブライン
ドの駆動用モータの制御を行うためのモータ制御回路
と、前記上限位置報知手段からの報知信号により、基準
値として設定するための第1基準高さ設定手段と、前記
コントローラ指令信号中の親機設定指令および次の「下
降」指令により、親機モードをセットし、前記モータ制
御回路を介してブラインド下端を下降させる、そして下
限位置報知手段からの報知信号により前記モータ制御回
路を介してブラインド下端を停止させ、前記高さ検知部
によって検知したブラインドの下端位置を停止位置デー
タ信号として前記送信手段から送信するとともに、前記
受信手段からの他のブラインドからの停止位置データ信
号に含まれる停止位置データが自機の停止位置データよ
りも下降範囲外であるときには前記セットした親機モー
ドをリセットして、親機を設定するための親機設定手段
と、親機でない場合、前記受信手段から受信される前記
親機指令信号から親機の動作モードおよび位置データを
管理する親機管理手段と、前記ブラインドが備える各種
手段、検知部、回路等の制御手段およびブラインドが昇
降中の定速度運転の制御手段並びに親機モード等の各種
データを記憶するための記憶手段を設けたマイクロコン
ピュータとを備えたことを特徴とする。
【0015】また、前記コントローラは、さらに、前記
伝送路を介して前記複数のブラインドの基準高さ設定の
指令を入力するための入力手段およびコントローラ送信
手段を備え、前記ブラインドのそれぞれは、前記コント
ローラ指令信号中の基準高さ設定指令により、ブライン
ドの下端位置を前記高さ検知部によって検知し、基準値
として設定するための第2基準高さ設定手段と、前記コ
ントローラ指令信号中の親機設定指令および次の「上
昇」または「下降」指令により、上限側親機モードまた
は下限側親機モードをセットし、前記モータ制御回路を
介してブラインド下端を昇降させて上限位置報知手段ま
たは下限位置報知手段からの報知信号により前記モータ
制御回路を介してブラインド下端を停止させ、前記高さ
検知部によって検知したブラインドの下端位置を停止位
置データ信号として前記ブラインド送信手段から送信す
るとともに、前記受信手段からの他のブラインドからの
停止位置データ信号に含まれる停止位置データが自機の
停止位置データよりも昇降範囲外であるときには前記セ
ットした上限側親機モードまたは下限側親機モードをリ
セットして、上限側親機または下限側親機を設定するた
めの親機設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】そして、前記ブラインドのそれぞれは、さ
らに親機設定動作中意外の停止時にも停止位置データ信
号を第2送信手段から送信し、親機モード時には、前記
受信手段からの他のブラインドの停止位置データ信号の
位置データを記憶しておき、「上昇」または「下降」の
前記コントローラ指令信号を前記受信手段から受信し、
前記コントローラ指令信号に停止位置データを付加した
親機指令信号を前記ブラインド送信手段から送信すると
ともに、昇降中は、前記高さ検知部の位置データが前記
記憶している他のブラインドの停止位置データと一致す
れば前記位置データを付加した親機指令信号を送信する
ための親機昇降管理手段を備え、親機モードでない時の
前記親機管理手段を不要としたことを特徴とする。
【0017】そしてまた、前記ブラインドのそれぞれ
は、親機モード時に、「上昇」または「下降」の前記コ
ントローラ指令信号を前記受信手段から受信し、前記コ
ントローラ指令信号に停止位置データを付加した親機指
令信号を前記ブラインド送信手段から送信するととも
に、昇降中は定期的に昇降中の位置データを付加した親
機指令信号を送信するための親機昇降管理手段を備えた
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の電動開閉装置は、伝送路
に接続される複数のブラインドとコントローラから構成
され、コントローラとブラインド間および各ブラインド
間はお互いに伝送路を介して通信するための送信手段、
各ブラインドについてはさらに受信手段を有して、コン
トローラの送信手段は、「上昇」、「下降」、「停
止」、および親機設定の入力手段からの入力により各コ
ントローラ指令信号を送信する。
【0019】また、各ブラインドの制御手段は、受信手
段からのコントローラ指令信号が親機設定の指令信号で
あり、さらに次のコントローラ指令信号が「下降」指令
信号のときには、記憶手段に親機モード値をセットする
とともに、モータ制御回路を介してブラインド下端を下
降させ、ブラインドが下限位置まで下降すると下限報知
手段により下限位置であることが制御手段に報知され、
送信手段から他のブラインドに高さ検知部から検知され
ている停止位置データを位置データ信号として送信手段
から送信するとともに、停止動作を行う。
【0020】各ブラインドは受信手段からの他のブライ
ンドの位置データ信号が自機の停止位置データよりも下
降範囲外であるときには、記憶手段の親機モード値をリ
セットする。その結果、下降範囲が一番大きいブライン
ドのみ親機モード値がセットされたままとなる。すなわ
ち、コントローラから親機設定および「下降」の指令を
行うと、自動的に親機が設定されることとなる。
【0021】親機が設定された状態で、「上昇」または
「下降」のコントローラ指令信号が受信されると、親機
モードのブラインドの制御手段は停止位置データを付加
した「上昇」または「下降」のブラインド指令信号を送
信手段から他のブラインドに送信するとともにモータ制
御回路を介して上昇または下降の動作を行う。
【0022】その指令信号を受信した親機モードでない
他のブラインドの制御手段は、指令信号に含まれる位置
データが自機の停止位置データと同一または動作方向を
過ぎている場合には上昇または下降の指令動作をモータ
制御回路を介して行い、逆に自機の停止位置データに達
していない場合には親機管理手段にて親機の動作モード
すなわちその指令動作を記憶手段に記憶するとともに、
親機の昇降位置データを計数していく。すなわち指令信
号に含まれる位置データを親機が定速度制御されている
前提で増減していく。
【0023】そして、その親機昇降位置データが自機の
停止位置データとなったときに、記憶手段に記憶してい
る親機動作モードの動作を開始する。すなわち、親機の
ブラインド下端と自機下端とを揃えて上昇または下降の
動作を行うこととなる。そして、上限位置と下限位置の
間にて「停止」のコントローラ指令信号を受信すれば停
止動作を行い、すべてのブラインドは下端を揃えて停止
することとなる。
【0024】なお、上限位置までの上昇動作の場合に
は、上限位置報知手段からの報知信号により停止動作を
行うとともに、基準高さ設定手段にて位置データの基準
値設定が行われる。すなわち、各ブラインドが上限位置
を揃えて設置されている場合には、ブラインド下端の位
置とその位置データとは各ブラインド間で一致すること
となり、上述のように下端を揃えての昇降動作が可能と
なる。
【0025】また、基準高さ設定の入力手段を設けて、
その指令信号を受信したブラインドの基準高さ設定手段
によりそのときの停止位置を位置データの基準値とし、
親機設定と「下降」のコントローラ指令に対し上述の親
機設定動作を行えば、上述のように下限側の親機が設定
できる。
【0026】さらに親機設定と「上昇」のコントローラ
指令に対し、上限側親機モード値を記憶手段にセットす
るとともに上昇動作を行い、上限位置まで上昇すると上
限報知手段により上限位置が報知され、停止位置データ
信号を送信するとともに停止する。各ブラインドは他の
ブラインドの位置データ信号が自機の停止位置データよ
りも上昇範囲外であるときには、上限側親機モード値を
リセットする。
【0027】その結果、上昇範囲が一番大きいブライン
ドのみ上限側親機モード値がセットされたままとなる。
すなわち、下限側親機設定と同様に上限側でも親機の設
定ができる。このことにより、異なる上限位置のブライ
ンドをも構成できるとともに、下限側親機と上限側親機
とを別々に設定することから上限側と下限側の両方とも
最大昇降範囲とするブラインドの存在を必要としない。
【0028】また、各ブラインドは停止時には停止位置
データを送信するようにして、親機モード時にはその停
止位置データを記憶手段に記憶しておき、昇降動作時に
高さ検知部からの位置データがその停止位置データとな
ったときには昇降の動作モード値とその位置データ値か
らなる親機指令信号を送信する。そして、親機モードで
ないブラインドはその位置データ値が自機の停止位置デ
ータと一致したときには動作モード値の動作を開始す
る。
【0029】このことにより、上述の親機管理手段を必
要とすることなく、またブラインド下端の位置が大きく
異なっていたことから昇降動作開始が大きく遅れる場合
であっても、親機とブラインド下端を確実に揃えて昇降
動作を行うことができる。
【0030】さらには、動作モード値と位置データ値と
からなる親機指令信号をコントローラ指令信号受信時の
動作開始時だけでなく、動作開始以降についても一定周
期にて高さ検知部からの位置データ値とする親機指令信
号を送信することにより、ブラインド下端の位置が大き
く異なっていたことから昇降動作開始が親機から大きく
遅れる場合であってもその一定周期以内の遅れという小
さな遅れとなることから、上述の親機管理手段により親
機とブラインド下端を確実に揃えて昇降動作を行うこと
ができる。
【0031】すなわち、子機の停止位置データを記憶す
る必要がないことから子機台数を制限することなく、ブ
ラインド下端を揃えての昇降動作が可能となる。
【0032】以下本発明の電動開閉装置の実施の形態を
図1〜図7を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は、本発明の実施の形態を示
す電動開閉装置の構成を示す概略ブロック図であり、図
1に基づいて、構成について説明する。
【0033】電動ブラインドは、コントローラ1と、ブ
ラインド21、22、23と通信線31、32、33、
34とを含み、コントローラ1は、通信線31を介して
ブラインド21の動作、およびブラインド21と通信線
32とを介してブラインド22の動作、同様にブライン
ド22と通信線33とを介してブラインド23の動作と
を制御するためのものである。
【0034】そして、コントローラ1は、送信回路4
と、この送信回路4に接続された親機設定スイッチ51
と、上昇操作スイッチ52と、下降操作スイッチ53お
よび停止操作スイッチ54から構成されている。
【0035】前記親機設定スイッチ51は、ブラインド
21、22、23から親機を設定させるためのスイッチ
であり、上昇操作スイッチ52、下降操作スイッチ53
および停止操作スイッチ54は、ブラインド21、2
2、23をそれぞれ上昇、下降または停止させるための
スイッチである。送信回路4は操作スイッチ51、5
2、53、54から指令信号の入力があれば、この指令
信号をブラインド21に与えるものであり、通信線31
を介してブラインド21に接続している。
【0036】前記ブラインド21、22、23には、マ
イクロプロセッサ(以下MPUという)6が設けられて
いる。MPU6には、受信回路7、送信回路8、高さ検
知部9、上限スイッチ10、下限スイッチ11およびモ
ータ制御回路12が接続されている。
【0037】前記ブラインド21の受信回路7は通信線
31を介してコントローラ1の送信回路4に接続される
とともに、通信線34を介してブラインド23の送信回
路8に接続されている。他のブラインド22、23の受
信回路7は通信線32、33をそれぞれ介してブライン
ド21、22の送信回路8に接続されている。
【0038】前記ブラインド21の受信回路7は、コン
トローラ1の送信回路4から送信される指令信号および
ブラインド23の送信回路8から送信される信号を受信
し、他のブラインド22、23の受信回路7は、ブライ
ンド21、22の送信回路8から送信される信号を受信
し、その信号を各ブラインドのMPU6に与えるととも
に、送信回路8に入力している。
【0039】前記送信回路8は、その受信回路7からの
入力信号およびMPU6からの信号を増幅して、通信線
32、33、34を介してブラインド22、23、21
に送信する。高さ検知部9は、ブラインド下端の高さを
検知するものであり、ブラインド下端の高さに応じてパ
ルス信号を発生する高さエンコーダを含んでいる。高さ
検知部9によって検知された位置データはMPU6に与
えられる。
【0040】上限スイッチ10はブラインド下端の高さ
が上限位置であることを検知し、下限スイッチ11はブ
ラインド下端の高さが下限位置であることを検知するも
のであり、上限スイッチ10および下限スイッチ11か
らの検知信号はMPU6に与えられる。モータ制御回路
12は、ブラインドを昇降させるモータ(図示せず)を
制御する回路であり、MPU6により高さ検知部9から
の位置データを参照しながらブランドが定速度昇降する
ように制御される。
【0041】MPU6は、受信回路7からの入力信号が
コントローラ1からの入力信号のとき、およびMPU6
自身が送信回路8に出力しているときは、受信回路7へ
のブラインドからの受信信号が送信回路8へ入力するの
を禁止している。上述のように通信線32、33、34
にてブラインド21、22、23の送信回路8からブラ
インド22、23、21の受信回路7へ接続されている
ため、コントローラ1からの信号およびMPU6からの
出力信号は、すべてのブラインド21、22、23に一
巡して受信されるとともに、一巡を超過して送信される
ことはない。
【0042】前記MPU6は、受信回路7からの入力を
分析し、コントローラ1からの入力であればこの入力信
号が他のブラインドを一巡して受信回路7へ入力し送信
回路8へ再び入力されるのを禁止し、また、送信回路8
を介して信号を送信する場合は、他のブラインドから受
信回路7への入力信号が送信回路8へ入力するのを禁止
する。さらに、MPU6は、受信回路7からの入力信号
を分析し、入力信号が親機を設定するコントローラ指令
信号であれば、MPU6は親機モードフラグ等を図示し
ないメモリに記憶する。
【0043】そして、次の入力信号が下降のコントロー
ラ指令信号であれば後述するように下降動作を行い、下
限位置が最も低い、すなわち位置データが最も大きいブ
ラインドが親機に設定される。親機の場合に、入力信号
がコントローラ1からの昇降の指令信号であれば、その
指令内容にそのときの親機ブラインドの位置データを付
加した親機指令信号を送信回路8から子機ブラインドに
送信するとともに、モータ制御回路12を介してモータ
を動作させて親機ブラインドを昇降させる。
【0044】子機の場合に、入力信号が親機からの昇降
の親機指令信号であれば、その動作内容および親機のブ
ラインドの高さを示す位置データを親機管理データとし
てメモリに記憶する。なお、このメモリ内容は子機ブラ
インド自身の昇降開始制御のためにMPU6自身から参
照される。入力信号が停止のコントローラ指令信号であ
れば、モータ制御回路12を介してブラインドの昇降を
停止する。
【0045】また、MPU6は、動作中には高さ検知部
9の高さエンコーダからのパルス信号を読み込み、メモ
リに記憶している自機の位置データを更新するととも
に、パルス信号の入力周期が一定となるようにモータ制
御回路12を制御し、ブラインドを定速度昇降させる。
また、上昇動作中に上限スイッチ10より上限位置信号
が入力されたとき、および下降動作中に下限スイッチ1
1より下限位置信号が入力された時はモータ制御回路1
2を制御して昇降動作を停止する。
【0046】そして、上限位置信号が入力されたときに
は、さらにメモリに記憶しているブラインド下端の高さ
を示す位置データを基準値の「0」とする。なお、ブラ
インドの上限位置でのブラインド下端は揃えて設置され
ているものとする。その結果、ブラインド下端が同じ高
さであれば、そのときの位置データ値も同じ値となる。
【0047】図2は、通信線31、32、33、34に
よって伝送される信号の波形図である。図2において、
信号はバイナリーコードからなるシリアル信号から構成
され、このシリアル信号には一定数のビットによって定
義された操作内容などが含まれている。
【0048】なお、図2に示す信号では、信号周期の大
きさによって「1」および「0」が表され、「1」に対
応して2m秒が用いられ、「0」に対応して4m秒が用
いられているが、これは一例にすぎない。すなわち、信
号周期は上述のものに限定されず、信号周期によらず振
幅の大小によって「1」、「0」を表してもよく、ま
た、その他の変調手法を用いてもよい。
【0049】図3は、ブラインドのメインルーチンの受
信動作を説明するためのフローチャートであり、図4
は、ブラインドのメインルーチンの親機管理動作および
昇降動作を説明するためのフローチャートであり、図5
は、ブラインドの子機モード時のサブルーチンの動作を
説明するためのフローチャートである。
【0050】次に、図1乃至図5に基づいて、本発明の
具体的動作について説明する。
【0051】まず、各ブラインドから親機を設定する設
定操作について説明する。コントローラ1の親機設定ス
イッチ51をオンにすると、コントローラ1の送信回路
4は図2に示すバイナリーコードからなる指令信号を送
信回路4から送出する。指令信号は通信線31を介して
ブラインド21の受信回路7に入力される。ここで、ブ
ラインド21のMPU6は、コントローラ1から入力中
と判別し他のブラインドからの、すなわち通信線34を
介しての入力信号が送信回路8へ入力するのを禁止して
いる(図示せず)。
【0052】次に、このコントローラ1からの入力信号
は送信回路8に入力され、送信回路8から通信線32を
介してブラインド22の受信回路7に入力される。同様
に、この入力信号は送信回路8に入力され、送信回路8
から通信線33を介してブラインド23の受信回路7に
入力される。同様に、この入力信号は送信回路8に入力
され、送信回路8から通信線34を介してブラインド2
1の受信回路7に入力される。
【0053】ここで、上述したように、ブラインド21
のMPU6は通信線34からの入力信号が送信回路8へ
入力するのを禁止していることから、コントローラ1か
らの親機設定の指令信号は各ブラインド21、22、2
3の受信回路7と送信回路8を一巡するが、それ以上に
は巡回することはない。
【0054】そして、各ブラインドの受信回路7への親
機設定の指令信号は各ブラインドのMPU6に入力され
る。MPU6は、ステップS1において入力信号がある
か否かを判別し、有であり親機設定の信号と判別されれ
ば、ステップS2においてメモリ(図示せず)に記憶さ
せている親機モードフラグおよび親機設定中フラグをセ
ットする。
【0055】次に、コントローラ1の下降操作スイッチ
53をオンにすると、送信回路4はバイナリーコードか
らなる指令信号を送信回路4から送出する。この指令信
号は上述の親機設定の指令信号と同様に、各ブラインド
のMPU6へ入力される。
【0056】該MPU6は、ステップS1において入力
信号が有で下降の信号と判別し、ステップS6にて親機
モードフラグがセットされていることから自機が親機と
判別し、ステップS7にて親機設定中フラグがセットさ
れていることから親機設定中と判別し、ステップS8の
信号送出処理をせずに、次のステップS9にて下降動作
のみをセット、すなわちモータ制御回路12を介してモ
ータを駆動して下降動作を開始する。
【0057】そして、下降動作が行われている間は、後
述するように高さ検知部9からの高さエンコーダ信号入
力処理にてブラインド高さを示す位置データの計数およ
びモータの定速度制御が行われる。
【0058】次に、ステップS30において、下降動作
中と判別し、ステップS34にて下限スイッチ11のチ
ェックが行われ、ブラインドが下限位置に達し、下限ス
イッチ11がオンしたときは、ステップS35に進ん
で、停止動作セット処理すなわちモータ制御回路12を
介してモータを停止させ下降動作を停止するとともに、
ステップS36にて親機設定中フラグがセットされてい
ることから親機設定中と判別し、ステップS37にてそ
のときの位置データを内容とする位置データ信号を送信
回路8から送出する。
【0059】なお、この位置データ信号を送出している
とき、MPU6は上述したように受信回路7からの入力
信号が送信回路8へ入力するのを禁止している。このよ
うにして、各ブラインド21、22、23は、下限位置
になると停止するとともに、そのときの位置データを内
容とする位置データ信号を送出する。
【0060】なお、ステップS35において、停止動作
セット処理とともに親機管理データ・リセット処理が行
われているが、これはリセット状態であることから再リ
セット処理が行われるだけとなり、新たな変化は生じな
い。
【0061】各ブラインドからのこれら位置データ信号
は、上述のコントローラ1からの指令信号と同様に各ブ
ラインドの受信回路7および送信回路8および通信線3
2、33、34を介して他のブラインドに一巡し、各受
信回路7から各MPU6へ入力される。
【0062】そして、MPU6はステップS1において
入力信号が有で位置データ信号と判別し、ステップS1
3にて親機設定中フラグがセットされていることから親
機設定中と判別するとともに、次のステップS14にて
受信した位置データ信号の位置データ値とメモリに記憶
されている自機の位置データ値とが比較される。
【0063】ここで、自機の位置データ値の方が小さい
場合、すなわち自機よりも下限側のブラインドが他にあ
るときには親機モードフラグをリセットする。その結
果、親機ではなく、子機に設定される。ここで、位置デ
ータ値が一番大きいブラインドのみの親機モードフラグ
がセットされたままとなる。
【0064】次に、コントローラ1の停止操作スイッチ
54をオンにすると、送信回路4はバイナリーコードか
らなる指令信号を送信回路4から送出する。この指令信
号も上述の親機設定の指令信号と同様に、各ブラインド
のMPU6へ入力される。MPU6は、ステップS1に
おいて入力信号が有で停止の信号と判別し、ステップS
10の処理が行われる。後述する停止動作セット処理お
よび親機管理データ・リセット処理とともに、親機設定
中フラグがリセットされる。
【0065】これにて親機設定動作は終了するが、親機
モードフラグがセットされたままの位置データ値が一番
大きい、すなわち下限位置が一番低いブラインドが親機
に設定されていることとなる。
【0066】次に、各ブラインドを上昇動作開始させる
操作について説明する。
【0067】コントローラ1の上昇操作スイッチ52を
オンにすると、コントローラ1の送信回路4は、図2に
示すバイナリーコードからなる上昇指令信号を送信回路
4から送出する。この指令信号は上述の親機設定の設定
信号と同様に、各ブラインドのMPU6へ入力される。
【0068】MPU6は、ステップS1において入力信
号が有で上昇の信号と判別し、ステップS3にて自機が
親機か子機かを判別する。上述の親機設定動作にて設定
された親機の場合は、ステップS4にて子機ブラインド
への指令信号送出処理すなわち上昇操作内容とともにそ
のときの位置データを付加した指令信号を送信回路8に
与え、送信回路8から他のブラインドすなわち子機へ送
出する。続いて、ステップS5にて上昇動作セット処理
すなわちモータ制御回路12を介してモータを駆動して
上昇動作を開始する。
【0069】また、子機のブラインドについては上述の
コントローラ1からの指令信号と同様に受信回路7から
親機からの指令信号を受信し、MPU6へ入力される。
子機のMPU6は、ステップS1において入力信号が有
で親機下降指令信号と判別し、ステップS11にて子機
と判別して、ステップS12の親機管理データ・セット
処理を行う。すなわち、メモリに割り振られている親機
管理データを上昇動作および入力信号に含まれる位置デ
ータ値に更新する。
【0070】次に、ステップS20において親機管理デ
ータの動作内容から上昇と判別し、続くステップS21
にて親機管理データの位置データと自機ブラインドの位
置データを比較し、自機すなわち子機ブラインド高さが
親機ブラインドの高さと同一または下側であるときは上
昇動作セット処理すなわちモータ制御回路12を介して
モータを駆動して上昇動作を開始する。
【0071】しかし、ステップS21において、子機ブ
ラインド高さが親機ブラインド高さよりも上側にあると
きは上昇動作はセットされない。そして、タイマ割込ル
ーチンにて定期的にステップS40において親機管理デ
ータをチェックして上昇動作と判別し、ステップS41
において親機ブラインドの定速度上昇動作による位置デ
ータ更新に一致させて、親機位置データを更新させる。
その結果、親機ブラインド高さと子機ブラインド高さが
一致したときにステップS21にて一致と判別し、上昇
動作セット処理が実行される。
【0072】このようにして、コントローラ1の上昇操
作により、親機ブラインドは上昇動作を開始し、子機ブ
ラインドは親機ブラインドの高さに一致させて上昇動作
を開始する。
【0073】ブラインド21、22、23の全ブライン
ド、すなわち親機ブラインドおよび子機ブラインドを下
降動作開始させる操作についても、上述の上昇操作と同
様な動作が行われ、上述の親機設定動作時と異なり、ス
テップS7では親機設定動作中でないと判別され、上昇
動作時と同様の子機ブラインドへの指令信号送出処理す
なわち下降操作内容とともにそのときの位置データを付
加した指令信号が送信回路8から送出されて、コントロ
ーラ1の下降操作により、親機ブラインドは下降動作を
開始し、子機ブラインドは親機ブラインドの高さに一致
させて下降動作を開始する。
【0074】次に、各ブラインドを停止動作させる操作
について説明する。
【0075】コントローラ1の停止操作スイッチ54を
オンにすると、コントローラ1の送信回路4は、図2に
示すバイナリーコードからなる停止指令信号を送信回路
4から送出する。この指令信号は上述の親機設定の設定
信号と同様に、各ブラインドのMPU6へ入力される。
各ブラインドのMPU6は、ステップS1において入力
信号が有で停止の信号と判別し、ステップS10の停止
動作セット処理すなわちモータ制御回路12を介してモ
ータを停止させて上昇または下降動作を停止する。
【0076】同時に、親機管理データもリセットされ、
子機であってもステップS22およびS23にて再度の
昇降動作のセットはされなくなる。また、親機設定中フ
ラグ・リセット処理も行われるが、リセット状態である
ことから再リセットするだけとなり、新たな変化は生じ
ない。このように、コントローラ1の停止操作により、
全ブラインド21、22、23はただちに停止する。
【0077】なお、子機ブラインドにおいて、上述のス
テップS21にて上側と判別され、またはステップS2
3にて下側と判別されて親機のブラインド下端よりも離
れて上昇あるいは下降動作し、そして離れたたまま停止
して親機ブラインド高さと一致していなくても、次の逆
操作時には親機よりも遅れて、すなわち親機と高さを一
致させて昇降開始することから、ブラインド高さが一致
することとなり、それ以降も一致しての昇降動作とな
る。
【0078】次に、上昇動作中の上限スイッチ10によ
る停止動作について説明する。
【0079】上述の親機設定動作での下降動作中の下限
スイッチ11による停止動作と同様な停止動作が行われ
る。すなわち、上昇動作中に上限スイッチ10がオンし
たときは、ステップS32において停止動作セット処理
を行い上昇動作を停止する。なお、親機管理データにつ
いてもリセット処理が行われる。
【0080】さらに、ステップS33において位置デー
タの基準値設定すなわちブラインド下端の高さを示すメ
モリに記憶している位置データ値を基準値の「0」にリ
セットし記憶する。各ブラインドが上限位置を揃えて設
置されている場合には、ブラインド下端の位置とその位
置データとは各ブラインド間で一致することとなり、上
述のようにブラインド下端を揃えての昇降動作が可能と
なる。 <第2の実施の形態>図6は、本発明の実施の形態を示
す電動開閉装置の構成を示す概略ブロック図である。図
6に基づいて、構成について説明する。なお、前述した
同様の部分の説明は省略する。
【0081】コントローラ1aは、図1に比し基準高さ
設定スイッチ55が追加されており、上述の親機設定ス
イッチ51等と同様にオンされれば送信回路4aから通
信線31を介してブラインド21aの受信回路7に入力
される。
【0082】この信号は上述の親機設定の設定信号と同
様に各ブラインド21a、22a、23aのMPU6a
に入力する。そして、MPU6aは、図1に示すMPU
6と同様に受信回路6aからの入力信号を分析し、基準
高さの設定信号と判別すると、そのときの高さを基準値
としてメモリに記憶されている自機の位置データ値を基
準値の「0」にリセットし記憶する。
【0083】なお、第1の実施の形態で行っていた上限
スイッチ10のオンによる基準高さの設定は行わない。
また、MPU6aは、下限側の親機設定動作だけでな
く、基準高さの上限側でも親機設定動作を行い、上限側
の親機を設定する。
【0084】次に、各ブラインドの上限側親機設定動作
について説明する。
【0085】コントローラ1aの親機設定スイッチ51
をオンにすると、コントローラ1aの送信回路4aは図
2に示すバイナリーコードからなる指令信号を送信回路
から送出する。そして、第1の実施の形態での下限側親
機設定動作と同様にして、各ブラインド21a、22
a、23aのMPU6aへ入力され、MPU6aは入力
信号が有で親機設定の信号と判別し、メモリに記憶させ
ている親機設定中フラグをセットする。
【0086】次に、コントローラ1aの上昇操作スイッ
チ53をオンにすると、上述の親機設定の設定信号と同
様に各ブラインドのMPU6aに入力する。MPU6a
は、上昇の信号と判別し、次に親機設定中フラグがセッ
トされていることから上限側親機モードフラグをセット
するとともに、第1の実施の形態でのステップS8の信
号送出処理をせずに、上昇動作のみをセットし、上昇動
作を開始する。
【0087】そして、下限側での親機設定動作の下限ス
イッチ11と同様に上限スイッチ10のオンにより停止
動作を行うとともに、そのときの位置データを内容とす
る位置データ信号を送出する。そして、同様に各ブライ
ンドのMPU6aに入力されたこの位置データ信号の位
置データ値と自機の位置データ値を比較し、自機よりも
上限範囲が大きいときには上限側親機モードフラグをリ
セットする。こうして、下限側親機の設定動作と同様に
上限側での親機が設定される。
【0088】下限側親機設定動作についても、親機設定
指令信号の受信にて親機設定中フラグのセット、次の下
降指令信号の受信にて下限側親機モードフラグのセット
および下降動作の開始、下降動作開始後の下限スイッチ
11による停止動作と位置データ信号の送出、そして他
のブラインドからの位置データ信号の位置データ値が自
機の下限位置よりも低いときには下限側親機モードフラ
グのリセットを行い、下限側親機モードフラグがセット
されたままとなっている最も下限位置が低いブラインド
が下限側親機として設定される。
【0089】なお、この基準高さの設定操作を行うとき
には各ブラインド下端の高さを揃えておく必要がある。
実施形態では記載していないが、コントローラ1a以外
に個別ブラインド毎のコントローラを別途接続して個別
に昇降し所望の高さにて停止させておく方法等がある。
【0090】すなわち、第1の実施の形態では上限スイ
ッチ10のオンにより基準高さの設定を行っていたが、
本実施形態では任意の高さを基準とすることができ、第
1の実施の形態での下限側だけでなく、上限側において
も上限位置を別々の高さとすることができる。
【0091】なお、本実施形態においても、子機が昇降
動作から停止したときに、その位置データ信号を送出す
ること、およびこの位置データ信号の位置データを親機
がメモリに記憶しておくこと、そして、親機の昇降動作
中にこの記憶している位置データの高さになったときに
昇降の動作内容とともに記憶している位置データ値を内
容とする昇降指令信号を送出することは可能である。
【0092】このことにより、子機側に親機管理データ
を持つ必要がないだけでなく、親機からの昇降指令信号
に含まれる位置データ値と自機の位置データ値との一致
により昇降開始するようにしたとき、確実に親機と高さ
を一致させての昇降動作が可能となる。
【0093】また、第1の実施の形態では子機への親機
からの昇降指令信号は昇降開始時のみ送信しているが、
親機の昇降開始後にも周期的に昇降の動作内容とともに
そのときの位置データ値を内容とする昇降指令信号を送
出することは可能である。このことにより、親機管理デ
ータのセットにおいて最新の位置データ値をセットする
ことができ、親機との高さが大きくずれていることから
親機の昇降開始から大きく遅れて親機と高さを揃えて昇
降開始する場合にも親機と確実に高さを一致させて昇降
開始することが可能となる。
【0094】図7は、各ブラインド21、22、23、
21a、22a、23aにおける自機の位置データ計数
管理および定速度昇降制御のフローチャートである。
【0095】図7に基づいて各ブラインドにおける定速
度昇降制御を説明する。
【0096】上昇および下降動作を行っている間、高さ
検知部9に含まれる高さエンコーダからパルス信号が各
MPU6、6aに入力する。各MPU6、6aにおいて
は該信号のパルス入力毎に割り込みがかかるように設定
されている。また、各MPU6、6aにおいては該信号
の周期をカウントするために周期タイマを設定してい
る。各MPU6、6aは、昇降動作中に高さエンコーダ
からパルス信号が入力すると、ステップS50において
動作方向を判別し、上昇中はステップS51にて位置デ
ータを減算し、下降中はステップS52にて加算する。
【0097】そして、次のステップS53において周期
タイマ値をチェックし、定速度昇降値から決まるタイマ
値からの差によりモータへの印加電圧を変化させる。す
なわち、妥当と判断される値ならば印加電圧はそのまま
とし、大きい値すなわち周期が長い場合は、ステップS
54においてモータ印加電圧を一定量大きくし、小さい
値すなわち周期が短い場合は、ステップS55において
モータ印加電圧を一定量小さくする。そして、ステップ
S56において次のパルス入力までの周期をカウントす
るように、周期タイマをクリアする。以上の結果、モー
タは周期を一定値に近づける方向で駆動することにな
る。
【0098】なお、実施形態では、開閉動作は開閉専用
のモータおよびモータ制御回路であることを前提とし、
開閉動作については触れていないが、本発明の昇降動作
は開閉動作とは矛盾していない。
【0099】
【発明の効果】本発明の電動開閉装置は以上のように構
成されたものであるので、ブラインド下端がずれていた
としても、全ブラインドの下端を揃えての「上昇」、
「下降」および「停止」の組み合わせ操作での昇降操作
が可能であるとともに、親機は設置後のコントローラ操
作による設定動作により自動的に設定されることから、
設置時に親機および子機ということを意識せずに設置す
ることができ、親機および子機とを区別して管理すると
いう煩わしさがなくなる。
【0100】また、親機を下限側と上限側とに分けて設
定するために、上限側と下限側の両方とも昇降範囲が一
番大きいブラインド機器は必要でないため、下限位置は
もちろん上限位置についても任意に設定できるブライン
ドシステムとすることが可能となる。
【0101】そして、親機昇降中の位置データを内容と
する親機指令信号を周期的に送信するので、大きく遅れ
て親機と高さを揃えて昇降開始する子機であっても確実
に親機と高さを揃えての昇降が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動開閉装置の第1の実施の形態を示
す概略ブロック図である。
【図2】図1の通信線によって伝送される信号の波形図
である。
【図3】図1のブラインドのメインルーチンの受信動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1のブラインドのメインルーチンの親機管理
動作および昇降動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】図1のブラインドの子機モード時のサブルーチ
ンの動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の電動開閉装置の第2の実施の形態を示
す概略ブロック図である。
【図7】図6の各ブラインドにおける自機の位置データ
計数管理および定速度昇降制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1、1a コントローラ 21、22、23、21a、22a、23a ブライン
ド 31、32、33、34 通信線 4 送信回路(コントローラ) 51、52、53、54、55 各種操作スイッチ 6、6a マイクロコンピュータ 7 受信回路 8 送信回路(ブラインド) 9 高さ検知部 10 上限スイッチ 11 下限スイッチ 12 モータ制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブラインドと、この複数のブライ
    ンドの動作を一括制御するためのコントローラとを有
    し、このコントローラと前記複数のブラインドとの間を
    伝送路により接続された電動開閉装置であって、 前記コントローラは、前記伝送路を介して前記複数のブ
    ラインドの「上昇」、「下降」、「停止」および親機設
    定の各指令を入力するための入力手段と、前記各入力手
    段によって入力されたコントローラ指令信号を送信する
    ためのコントローラ送信手段とを備え、 一方、前記ブラインドのそれぞれは、前記伝送路を介し
    て親機設定動作中の停止時に停止位置データを送信す
    る、および親機モード時には「上昇」、「下降」のコン
    トローラ指令信号に親機位置データを付加した親機指令
    信号を送信するためのブラインド送信手段と、 前記伝送路を介して前記コントローラから伝送される前
    記コントローラ指令信号、他のブラインドから伝送され
    る前記停止位置データ信号、および親機モードでない時
    に親機モードのブラインドから伝送される前記親機指令
    信号を受信するための受信手段と、ブラインド下端が下
    限位置に達したことを報知させるための下限位置報知手
    段と、ブラインド下端が上限位置に達したことを報知さ
    せるための上限位置報知手段と、ブラインド下端の高さ
    を検知するための高さ検知部と、ブラインドの駆動用モ
    ータの制御を行うためのモータ制御回路と、前記上限位
    置報知手段からの報知信号により、基準値として設定す
    るための第1基準高さ設定手段と、 前記コントローラ指令信号中の親機設定指令および次の
    「下降」指令により、親機モードをセットし、前記モー
    タ制御回路を介してブラインド下端を下降させて下限位
    置報知手段からの報知信号により前記モータ制御回路を
    介してブラインド下端を停止させ、前記高さ検知部によ
    って検知したブラインドの下端位置を停止位置データ信
    号として前記送信手段から送信するとともに、前記受信
    手段からの他のブラインドからの停止位置データ信号に
    含まれる停止位置データが自機の停止位置データよりも
    下降範囲外であるときには前記セットした親機モードを
    リセットして、親機を設定するための親機設定手段と、 親機でない場合、前記受信手段から受信される前記親機
    指令信号から親機の動作モードおよび位置データを管理
    する親機管理手段と、 前記ブラインドが備える各種手段、検知部、回路等の制
    御手段およびブラインドが昇降中の定速度運転の制御手
    段並びに親機モード等の各種データを記憶するための記
    憶手段を設けたマイクロコンピュータとを備えたことを
    特徴とする電動開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、さらに、前記伝送
    路を介して前記複数のブラインドの基準高さ設定の指令
    を入力するための入力手段およびコントローラ送信手段
    を備え、 前記ブラインドのそれぞれは、前記コントローラ指令信
    号中の基準高さ設定指令により、ブラインドの下端位置
    を前記高さ検知部によって検知し、基準値として設定す
    るための第2基準高さ設定手段と、前記コントローラ指
    令信号中の親機設定指令および次の「上昇」または「下
    降」指令により、上限側親機モードまたは下限側親機モ
    ードをセットし、前記モータ制御回路を介してブライン
    ド下端を昇降させて上限位置報知手段または下限位置報
    知手段からの報知信号により前記モータ制御回路を介し
    てブラインド下端を停止させ、前記高さ検知部によって
    検知したブラインドの下端位置を停止位置データ信号と
    して前記ブラインド送信手段から送信するとともに、前
    記受信手段からの他のブラインドからの停止位置データ
    信号に含まれる停止位置データが自機の停止位置データ
    よりも昇降範囲外であるときには前記セットした上限側
    親機モードまたは下限側親機モードをリセットして、上
    限側親機または下限側親機を設定するための親機設定手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラインドのそれぞれは、さらに親
    機設定動作中意外の停止時にも停止位置データ信号を第
    2送信手段から送信し、 親機モード時には、前記受信手段からの他のブラインド
    の停止位置データ信号の位置データを記憶しておき、
    「上昇」または「下降」の前記コントローラ指令信号を
    前記受信手段から受信し、前記コントローラ指令信号に
    停止位置データを付加した親機指令信号を前記ブライン
    ド送信手段から送信するとともに、昇降中は、前記高さ
    検知部の位置データが前記記憶している他のブラインド
    の停止位置データと一致すれば前記位置データを付加し
    た親機指令信号を送信するための親機昇降管理手段を備
    え、親機モードでない時の前記親機管理手段を不要とし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラインドのそれぞれは、親機モー
    ド時に、「上昇」または「下降」の前記コントローラ指
    令信号を前記受信手段から受信し、前記コントローラ指
    令信号に停止位置データを付加した親機指令信号を前記
    ブラインド送信手段から送信するとともに、昇降中は定
    期的に昇降中の位置データを付加した親機指令信号を送
    信するための親機昇降管理手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の電動開閉装置。
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