JP2002012579A - フェニルアセチレン化合物、液晶組成物及び液晶又は光学用素子 - Google Patents
フェニルアセチレン化合物、液晶組成物及び液晶又は光学用素子Info
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Abstract
物と混合し易く、かつ光に対する安定性がより有利であ
って、種々のフィルム等の材料に使用できるフェニルア
セチレン化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光
学用素子を提供すること。 【解決手段】一般式(1)で示されるフェニルアセチレン
化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光学用素
子。 【化1】 (A1〜A12:H、F等、B1、B2:H、CH3、p、
q、r、s、t:0又は1。但し、p=0、且つq=0
の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1つはFで置換さ
れていてもよいC1〜10の、アルキル基又はアルコキ
シ基。m、n:0〜14の整数であるが、sが1のとき
nは0でなく、tが1のときmは0でない。W:−CH2C
H2−、−C≡C−。)
Description
材料、また液晶デバイスに用いられる光学補償板や偏光
素子材料、反射板、散乱板、カラー化機能を有するフィ
ルム、あるいは液晶表示素子に用いられる液晶材料の配
合成分として有用であり、フェニルアセチレン構造を有
し、その両端にスペーサーを介してアクリル基またはメ
タアクリル基を有するフェニルアセチレン化合物、それ
を含む液晶組成物、該液晶組成物を備える液晶又は光学
用素子に関する。
モードなどのディスプレイのスイッチング素子部分だけ
でなく、配向性と屈折率などの光学的異方性を利用した
位相差板、偏光板、偏光プリズム、ビームスプリッタ
ー、反射板、ホログラフィック素子、カラーセパレータ
ー、各種光学フィルター等への応用が検討されている。
表示素子の高性能化は、情報化社会の進展に伴い不可欠
となっている。このような液晶材料から成る光学異方体
の作製を可能にする技術として、例えば重合性官能基を
有する液晶性化合物またはそのような化合物を含む重合
性液晶組成物を液晶状態で紫外光または可視光を照射す
ることによって光重合させる方法が知られている。即
ち、安定した光学機能を得るために、液晶状態における
液晶分子の配向状態を半永久的に固定化した重合物とす
る技術である。重合性官能基をもつ液晶性化合物として
は、最近では特開平11−6534号公報、特開平11
−80090号公報などに記載されているものが知られ
ている。前者は主にフェニルベンゾエート骨格を有する
化合物、後者はフェニルベンゾエート、シクロヘキシル
フェニル、トラン骨格を有する化合物である。これら
は、特に屈折率異方性(Δn)が高い骨格構造をもつもの
ではない。一方、屈折率異方性が比較的大きい液晶化合
物としては、特開平2−83340号公報、特開平9−
216841号公報等に記載された共役系化合物が挙げ
られる。これらに記載された共役系化合物は、屈折率異
方性が十分大きいとは言えず、他の液晶化合物への溶解
性が低い等の課題があり、また光重合性を有するもので
もない。
い屈折率異方性が期待でき、他の液晶化合物と混合し易
く、かつ光に対する安定性がより有利であって、光学補
償板や偏光素子材料、反射板、散乱板、カラー化機能を
有するフィルム等の材料に使用できる新規なフェニルア
セチレン化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光
学用素子を提供することにある。
(1)で示されるフェニルアセチレン化合物が提供され
る。
原子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜
10の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1
及びB2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、
q、r、s、tは、各々0又は1である。但し、p=
0、且つq=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1
つはフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10
の、アルキル基又はアルコキシ基を示す。また、m及び
nは、それぞれ0〜14の整数であるが、sが1のとき
nは0でなく、tが1のときmは0でない。Wは、−CH
2CH2−又は−C≡C−を表す。)
いて、A4、A5、A9及びA10からなる群より選択され
る少なくとも1つがフッ素で置換されていてもよいアル
キル基又はアルコキシ基であることを特徴とする上記フ
ェニルアセチレン化合物が提供される。更に本発明によ
れば、上記フェニルアセチレン化合物を含む液晶組成物
が提供される。更にまた本発明によれば、上記液晶組成
物を備えることを特徴とする液晶又は光学用素子が提供
される。
る。本発明のフェニルアセチレン化合物は、上記一般式
(1)で表される化合物である。一般式(1)において、A
1〜A12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子又は
フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、
アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1及びB
2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、q、r、
s、tは、各々0又は1である。但し、p=0、且つq
=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1つはフッ素
原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキ
ル基又はアルコキシ基を示す。また、m及びnは、それ
ぞれ0〜14の整数であるが、sが1のときnは0でな
く、tが1のときmは0でない。Wは、−CH2CH2−又は
−C≡C−を表す。
化合物の具体例としては、下記構造式で示される化合物
等が挙げられる。但し、下記構造式において、m及びn
は、それぞれ1〜14の整数を示す。
常の有機合成的手段を駆使して合成することができる。
例えば、公知の単位反応を組合せ、以下に記載する合成
法に従って製造することができる。式(1)において、
(p,q,r,s,t)=(0,0,0,0,0)である場
合の化合物(以下、(1aa)という)の製造例は、以下に示
す合成法等により得ることができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X1、
X2、X6及びX8は、それぞれ独立にハロゲン原子を示
し、X 3及びX5は、それぞれ独立にハロゲン原子、−O
SO2CF3又は−OSO2C4F 9を示す。Y1は−CF3
又は−C4F9を示し、P1〜P3は、それぞれ独立して水
酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(6)で表される化合物から式(7)で表
される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述するMe
thod A1及びB1のいずれかの方法により実施でき
る。 Method A1:式(6)で表される化合物に対して、ヨウ
化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基
の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作用
させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方法。 Method B1:式(6)で表される化合物に対して、ヨウ
化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基
の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(7)で表される化合物と式(8)で表される化合
物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触媒
およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させる
ことにより実施できる。
(0,0,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ab)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7お
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2C4
F9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(15)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
(0,1,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ac)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X
10は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4は、
ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2C4F9
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示し、QはB(OZ1)2またはSnZ2 3を示す。Q
において、Z1は水素原子またはアルキル基を示し、2
つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2はアル
キル基またはハロゲン原子を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(19)で表
される化合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒
および炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させるこ
とにより実施できる。
(0,1,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ad)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7、
X8、X10およびX11は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO2C4F9を示す。
Y1は−CF3または−C4F9を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(23)で表される化合物から式(24)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A2及びB2のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A2:式(23)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B2:式(23)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(9)で表される化合物と式(24)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。
(1,0,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ae)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X4、
X7、X8およびX12は、それぞれ独立してハロゲン原子
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示す。)
(1,0,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1af)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7お
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2C4
F9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(28)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
(1,1,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ag)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX13は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
X4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
C4F9を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立に水酸基
の保護基を示す。QはB(OZ1)2またはSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(9)で表される化合物と式(31)で表される化合
物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭酸
ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより実
施できる。
(1,1,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ah)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7、
X8、X11およびX13は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO2C4F9を示す。
Y1は−CF3または−C4F9を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(35)で表される化合物から式(36)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A3及びB3のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A3:式(35)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B3:式(35)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(9)で表される化合物と式(36)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。
(0,0,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1ba)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X2、
X6〜X8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X
12は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
C4F9を示す。P2〜P4は、それぞれ独立して水酸基の
保護基を示す。) 上記合成例中の式(39)で表される化合物と式(40)で
表される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パ
ラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下
で反応させることにより実施できる。
(0,0,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bb)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X5、
X7およびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示
し、X4及びX12は、それぞれ独立してハロゲン原子、
−OSO2CF3又は−OSO2C4F9を示す。R1は炭素
数1〜4のアルキル基またはフェニル基を示し、P2及
びP3は、それぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(39)で表される化合物から式(43)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A4及びB4のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A4:式(39)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B4:式(39)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(8)で表される化合物と式(43)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。上記合成例中の式(44)で表
される化合物と式(45)で表される化合物とのカップリ
ング反応は、パラジウム触媒の存在下で反応させること
により実施できる。
(0,1,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1bc)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX14は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
X4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
C4F9を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立して水酸
基の保護基を示す。QはB(OZ1)2又はSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(44)で表される化合物と式(48)で表される化
合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭
酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより
実施できる。
(0,1,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bd)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
(1)中のものと同じ意味を表す。X7、X8、X11および
X15は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X3お
よびX4は、それぞれ独立してハロゲン原子、−OSO2
CF3または−OSO2C4F9を示す。P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(52)で表される化合物から式(53)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A5及びB5のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A5:式(52)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B5:式(52)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(44)で表される化合物と式(53)で表される
化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム
触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応さ
せることにより実施できる。
(1,0,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1be)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X4、
X7、X8およびX16は、それぞれ独立してハロゲン原子
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示す。)
(1,0,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bf)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7お
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2C4
F9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(44)で表される化合物と式(57)で
表される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パ
ラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下
で反応させることにより実施できる。
(1,1,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1bg)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX17は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
X4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
C4F9を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立して水酸
基の保護基を示す。QはB(OZ1)2又はSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(44)で表される化合物と式(60)で表される化
合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭
酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより
実施できる。
(1,1,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bh)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7、
X8、X11およびX17は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO2C4F9を示す。
Y1は−CF3または−C4F9を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例の式(63)で表される化合物から式(64)で
表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述する
Method A6及びB6のいずれかの方法により実施でき
る。 Method A6:式(63)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B6:式(63)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(44)で表される化合物と式(64)で表される
化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム
触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応さ
せることにより実施できる。
(0,0,0,0,1)である場合の化合物(以下、(1ca)
という)の製造は、例えば、上記式(1aa)で表される化合
物の合成例において、式(6)で表される化合物に代えて
式(39)で表される化合物を使用する以外は式(1aa)で
表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(0,0,1,
0,1)である場合の化合物(以下、(1cb)という)の製造
は、例えば、上記式(1ab)で表される化合物の合成例に
おいて、式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で
表される化合物を使用する以外は式(1ab)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)におい
て、(p,q,r,s,t)=(0,1,0,0,1)であ
る場合の化合物(以下、(1cc)という)の製造は、例え
ば、上記式(1ac)で表される化合物の合成例において、
式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で表される
化合物を使用する以外は式(1ac)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(0,1,1,0,1)である場合の
化合物(以下、(1cd)という)の製造は、例えば、上記式
(1ad)で表される化合物の合成例において、式(9)で表
される化合物に代えて、式(44)で表される化合物を使
用する以外は式(1ad)で表される化合物の製造法と同様
にして製造しうる。式(1)において、(p,q,r,
s,t)=(1,0,0,0,1)である場合の化合物(以
下、(1ce)という)の製造は、例えば、上記式(1ae)で表
される化合物の合成例において、式(9)で表される化合
物に代えて、式(44)で表される化合物を使用する以外
は式(1ae)で表される化合物の製造法と同様にして製造
しうる。式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,1,0,1)である場合の化合物(以下、(1cf)
という)の製造は、例えば、上記式(1af)で表される化合
物の合成例において、式(9)で表される化合物に代え
て、式(44)で表される化合物を使用する以外は式(1a
f)で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。
式(1)において、(p,q,r,s,t)=(1,1,
0,0,1)である場合の化合物(以下、(1cg)という)の
製造は、例えば、上記式(1ag)で表される化合物の合成
例において、式(9)で表される化合物に代えて、式(4
4)で表される化合物を使用する以外は式(1ag)で表され
る化合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)にお
いて、(p,q,r,s,t)=(1,1,1,0,1)で
ある場合の化合物(以下、(1ch)という)の製造は、例え
ば、上記式(1ah)で表される化合物の合成例において、
式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で表される
化合物を使用する以外は式(1ah)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(0,0,0,1,0)である場合の
化合物(以下、(1da)という)の製造例は、以下に示す合
成法等により得ることができる。
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X6〜
X8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4は、
ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2C4F9
を示す。P2〜P4は、それぞれ独立して水酸基の保護基
を示す。) 上記合成例中の式(7)で表される化合物と式(66)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
(0,0,1,1,0)である場合の化合物(以下、(1db)
という)の製造は、例えば、上記式(1bb)で表される化合
物の合成例において、式(44)で表される化合物に代え
て、式(9)で表される化合物を使用する以外は式(1bb)
で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(0,1,0,
1,0)である場合の化合物(以下、(1dc)という)の製造
は、例えば、上記式(1bc)で表される化合物の合成例に
おいて、式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で
表される化合物を使用する以外は式(1bc)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)におい
て、(p,q,r,s,t)=(0,1,1,1,0)であ
る場合の化合物(以下、(1dd)という)の製造は、例え
ば、上記式(1bd)で表される化合物の合成例において、
式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で表される
化合物を使用する以外は式(1bd)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(1,0,0,1,0)である場合の
化合物(以下、(1de)という)の製造は、例えば、上記式
(1be)で表される化合物の合成例において、式(44)で
表される化合物に代えて、式(9)で表される化合物を使
用する以外は式(1be)で表される化合物の製造法と同様
にして製造しうる。式(1)において、(p,q,r,
s,t)=(1,0,1,1,0)である場合の化合物(以
下、(1df)という)の製造は、例えば、上記式(1bf)で表
される化合物の合成例において、式(44)で表される化
合物に代えて、式(9)で表される化合物を使用する以外
は式(1bf)で表される化合物の製造法と同様にして製造
しうる。式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,0,1,0)である場合の化合物(以下、(1dg)
という)の製造は、例えば、上記式(1bg)で表される化合
物の合成例において、式(44)で表される化合物に代え
て、式(9)で表される化合物を使用する以外は式(1bg)
で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(1,1,1,
1,0)である場合の化合物(以下、(1dh)という)の製造
は、例えば、上記式(1bh)で表される化合物の製造法に
おいて、式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で
表される化合物を使用する以外は式(1bh)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。
示されるフェニルアセチレン化合物の1種又は2種以上
を含む。液晶性組成物には、液晶性が保持されるなら
ば、その目的に応じて他の液晶性材料等の他の材料を含
んでいてもよい。本発明の液晶組成物において、上記一
般式(1)で示されるフェニルアセチレン化合物の1種又
は2種以上の配合割合は、目的に応じて適宜選択できる
が、通常、液晶性組成物全量に対して、50質量%以
上、特に、60〜90質量%が好ましい。本発明の液晶
組成物には、他の液晶性材料として、例えば、一般式
(α−1)〜(α−3)で示される液晶性化合物、メタアク
リレートエステル、アクリレートエステル、エポキシ及
びビニルエーテルからなる群より選択される1種又は2
種以上の重合性官能基を有するモノマー(A)等が好まし
く挙げられる。
子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜1
0の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。R1及
びR2はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、シアノ
基、−SF5、−NCS、4−R3−(シクロアルキル)
基、4−R3−(シクロアルケニル基)又はR 4−(O)q1基
を示す(但し、R3は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
キル基を示し、R4は直鎖又は分枝のフッ素原子で置換
されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示す。
q1は0又は1を示す)。
子又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。mは0又は
1である。R11は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフッ
素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキ
ル基を示す。R 21はR11、フッ素原子、シアノ基、4−
R31−(シクロアルキル)基、4−R31−(シクロアルケ
ニル基)又はR41−(O)q2基を示す(但し、R31は水素
原子又は直鎖もしくは分枝のフッ素原子で置換されてい
てもよい炭素数1〜12のアルキル基を示し、R41は直
鎖又は分枝のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数
1〜12のアルキル基を示す。q2は0又は1を示す)。
1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、1,
4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニレ
ン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘキ
セニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シク
ロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2−
ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2−
ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,2
−ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環C及び環D
上の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。R
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ト
リフルオロメトキシ基、シアノ基、炭素数1〜12のア
ルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜
12のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニルオキ
シ基、炭素数3〜12のアルキニルオキシ基、炭素数2
〜16のアルコキシアルキル基又は炭素数3〜16のア
ルコキシアルケニル基を示す。これらのアルキル基、ア
ルケニル基又はアルキニル基中の少なくとも1つのメチ
レン基は、酸素原子、イオウ原子又はケイ素原子に置換
されていてもよく、直鎖又は分岐のどちらでもよい。Z
1、Z2及びZ3はそれぞれ独立に、−COO−、−OC
O−、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のアル
キレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜
5のアルキニレン基又は直接結合を示し、b、c及びd
はそれぞれ独立に0又は1であり、かつb+c+d≧1
を満たす。
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。この化合物は、通常の有機合成的手段を駆使して合
成することができる。
としては、例えば、水素原子;フッ素原子;メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基及びこれらが
フッ素原子で置換されたフルオロアルキル基(例えばト
リフルオロメチル基);メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオ
キシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等のア
ルコキシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオ
ロアルコキシ基(例えば1〜3個のフッ素原子で置換さ
れたメトキシ基、1〜5個のフッ素原子で置換されたエ
トキシ基);メトキシメチル基、エトキシメチル基、プ
ロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチルオキシ
メチル基、ヘキシルオキシメチル基、ヘプチルオキシメ
チル基、オクチルオキシメチル基、ノニルオキシメチル
基、デシルオキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、
ペンチルオキシエチル基、ヘキシルオキシエチル基、ヘ
プチルオキシエチル基、オクチルオキシエチル基、ノニ
ルオキシエチル基、デシルオキシエチル基、メトキシプ
ロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル
基、ブトキシプロピル基、ペンチルオキシプロピル基、
ヘキシルオキシプロピル基、ヘプチルオキシプロピル
基、オクチルオキシプロピル基、ノニルオキシプロピル
基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシ
ブチル基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル
基、ヘキシルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル
基、オクチルオキシブチル基、メトキシペンチル基、エ
トキシペンチル基、プロポキシペンチル基、ブトキシペ
ンチル基、ペンチルオキシペンチル基、ヘキシルオキシ
ペンチル基、ヘプチルオキシペンチル基等のアルコキシ
アルキル基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオ
ロアルコキシアルキル基;2−メチルプロピル基、2−
メチルブチル基、3−メチルブチル基、3−メチルペン
チル基等の分枝アルキル基及びこれらがフッ素原子で置
換されたフルオロ分枝アルキル基;2−メチルプロピル
オキシ基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチ
ルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基等の分枝アル
キルオキシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフル
オロ分枝アルキルオキシ基;4−メチルシクロヘキシル
基、4−エチルシクロヘキシル基、4−プロピルシクロ
ヘキシル基、4−ブチルシクロヘキシル基、4−ペンチ
ルシクロヘキシル基、4−ヘキシルシクロヘキシル基、
4−ヘプチルシクロヘキシル基、4−オクチルシクロヘ
キシル基、4−ノニルシクロヘキシル基、4−デシルシ
クロヘキシル基等の4−アルキル−シクロアルキル基及
びこれらがフッ素原子で置換された4−フルオロアルキ
ル−シクロアルキル基;4−プロピルシクロヘキセニル
基、4−ペンチルシクロヘキセニル基等の4−アルキル
−シクロアルケニル基及びこれらがフッ素原子で置換さ
れた4−フルオロアルキル−シクロアルケニル基;シア
ノ基;−SF5;−NCS等が挙げられる。
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。これらの化合物は、通常の有機合成的手段を駆使し
て合成することができる。
ては、前記一般式(α−1)中のR1及びR2の具体例とし
て例示したものの中で相当するものを好ましく挙げるこ
とができる。
ては、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げら
れる。但し、構造式中のWは水素原子又はフッ素原子を
示し、xは0〜3の整数である。また、構造式中の環H
は、1,4−シクロヘキシレンを示し、環Gは、フッ素
置換されていてもよい、1,4−フェニレン、1,4−
シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、4,
1−シクロヘキセニレン、2,5−シクロヘキセニレ
ン、5,2−シクロヘキセニレン、3,6−シクロヘキ
セニレン、6,3−シクロヘキセニレン、2,5−ピリ
ミジンジイル、5,2−ピリミジンジイル、2,5−ピ
リジンジイル、5,2−ピリジンジイル、2,5−ジオ
キサンジイル又は5,2−ジオキサンジイルを示す。更
に好ましくは、上記環Gは、1,4−シクロヘキシレ
ン、1,4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキ
セニレン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シク
ロヘキセニレン、3,6−シクロヘキセニレン又は6,
3−シクロヘキセニレンを示す。このような化合物は、
通常の有機合成的手段を駆使して合成することができ
る。
いて、R5及びR6としては、例えば、水素原子;フッ素
原子;フルオロメチル基;ジフルオロメチル基;トリフ
ルオロメチル基;フルオロメトキシ基;ジフルオロメト
キシ基;トリフルオロメトキシ基;シアノ基;メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基;エテニ
ル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキ
セニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、
デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基等のアルケ
ニル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチ
ルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシ
ルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等
のアルコキシ基;ビニルオキシ基、プロペニルオキシ
基、ブテニルオキシ基、ペンテニルオキシ基、ヘキセニ
ルオキシ基、ヘプテニルオキシ基、オクテニルオキシ
基、ノネニルオキシ基、デセニルオキシ基等のアルケニ
ルオキシ基;プロピニルオキシ基、ブチニルオキシ基、
ペンチニルオキシ基、ヘキシニルオキシ基、ヘプテニル
オキシ基、オクチニルオキシ基、ノニニルオキシ基、デ
シニルオキシ基、ウンデシニルオキシ基、ドデシニルオ
キシ基等のアルキニルオキシ基;メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル
基、ペンチルオキシメチル基、ヘキシルオキシメチル
基、ヘプチルオキシメチル基、オクチルオキシメチル
基、ノニルオキシメチル基、デシルオキシメチル基、メ
トキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル
基、ブトキシエチル基、ペンチルオキシエチル基、ヘキ
シルオキシエチル基、ヘプチルオキシエチル基、オクチ
ルオキシエチル基、ノニルオキシエチル基、デシルオキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル
基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、ペン
チルオキシプロピル基、ヘキシルオキシプロピル基、ヘ
プチルオキシプロピル基、オクチルオキシプロピル基、
ノニルオキシプロピル基、デシルオキシプロピル基、メ
トキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル
基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル基、ヘキ
シルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル基、オクチ
ルオキシブチル基、ノニルオキシブチル基、デシルオキ
シブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル
基、プロポキシペンチル基、ブトキシペンチル基、ペン
チルオキシペンチル基、ヘキシルオキシペンチル基、ヘ
プチルオキシペンチル基、オクチルオキシペンチル基、
ノニルオキシペンチル基、デシルオキシペンチル基等の
アルコキシアルキル基が挙げられる。
示される化合物等が挙げられる。この化合物は、通常の
有機合成的手段を駆使して合成することができる。
b、c及びdは、式(α−3)中のものと同じ意味を表
す。R7及びR8は各々炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数2〜16のアル
コキシアルキル基を示し、これらのうちのアルキル基中
の少なくとも1つのメチレン基は酸素原子、イオウ原子
又はケイ素原子に置換されていてもよく、直鎖もしくは
分岐のどちらでもよい。P1及びP2は各々メタアクリレ
ートエステル、アクリレートエステル、エポキシ、ビニ
ルエーテル、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フル
オロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基又はシアノ基を示す。但し、P1及びP2の少
なくとも一方は、メタアクリレートエステル、アクリレ
ートエステル、エポキシ又はビニルエーテルのいずれか
である。e及びfは各々0又は1であり、且つ両方が0
であることはない。
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。但し、これらの構造式中のAは、水素原子、フッ素
原子又はメチル基を示す。また、これらの構造式中のA
1及びA2は水素原子又はフッ素原子を示す。更に、これ
らの構造式中のX及びYは各々独立に以下の基を示す
(ここで、e及びhは0又は1であり、f及びiは1〜
12の整数である。Z1は水素原子又はメチル基を表
す。なお、X及びYが同時に−(O)h−(CH2)i−CH3
になることはない。
割合は、目的に応じて適宜決定できるが、通常、液晶組
成物全量に対して、10〜50質量%、特に10〜40
質量%の範囲から決定することが好ましい。
性)化合物を含んでいてもよい。カイラル化合物は、そ
れ自体が液晶性を示す必要はない。カイラル化合物とし
ては、下記化合物が挙げられる。カイラル化合物の添加
量は適宜決定できる。
ィルム、印刷インキ、塗料等に利用する場合には、その
目的に応じて、色素、顔料、染料等を適宜配合量を決定
して添加することができる。
発明の液晶組成物を使用したものであれば良く、この液
晶組成物を、例えば、光学材料、表示材料、記録材料と
して使用したり、光学補償板、偏光素子、反射板、散乱
板、カラー化機能を有するフィルム、液晶材料に使用し
た例が挙げられる。液晶又は光学用素子の他の構成は特
に限定されず、公知の方法に従ってその目的に応じて適
宜選択すればよい。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1 (工程1−1)撹拌装置および温度計を装着したフラスコ内
に、窒素雰囲気下で4−ブロモフェノール4.29g(2
4.8mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)
40mlに溶解し、これに室温で5−ブロモペンタノー
ル5.0g(29.9mmol)、炭酸カリウム4.14g(29.9mm
ol)を加え、50〜55℃で5時間保温撹拌した。反応終
了後、水を加え酢酸エチルにて抽出を行い、有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾
燥後、ろ過、濃縮することにより、粗製物7.8g(黄色油
状)を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製(移動相:ヘキサン/酢酸エチル系)し、5−(4−ブ
ロモフェノキシ)ペンタノール4.91g(収率76%)を
淡黄色油状物質として得た。
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−(4−ブロモフェノ
キシ)ペンタノール7.61g(29.4mmol)、トリエチルア
ミン62mlを仕込み、これに1−ブチン−3−メチル
−3−オール2.72g(32.3mmol)、ヨウ化銅(I)4
8.7mg(0.256mmol)、トリフェニルホスフイン22
4.1mg(0.86mmol)及びジクロロビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(II)48.7mg(0.069mmol)を
室温で添加後、5時間還流撹拌した。反応終了後、不溶物
を濾去してから溶媒留去し、酢酸エチルを加え、1N塩
酸で酸性にしてから抽出した。飽和食塩水にて洗浄、無水
硫酸ナトリウム乾燥、ろ過及び濃縮を行うことにより、5
−[4−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イ
ル)フェノキシ]ペンタノール5.42gを淡黄色結晶と
して得た。収率は70%であった。
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−[4−(3−メチル
−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキシ]ペンタ
ノール5.41g(20.6mmol)、トルエン70mlを仕込
み、更に水酸化ナトリウム1.65g(41.2mmol)を加え、
4時間還流下撹拌した。反応終了後、水、1N塩酸、酢酸
エチルを加え酸性にした後、酢酸エチル抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過、濃縮することにより、褐色油状の5−(4−エチニル
フェノキシ)ペンタノール4.13gを得た。収率は98
%であった。
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で4−ブロモ−2−(トリ
フルオロメトキシ)ヨードベンゼン3.35g(9.13mmo
l)、トリエチルアミン19mlを仕込み、これに2−[4
−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェ
ノキシ]エタノール1.48g(9.13mmol)、ヨウ化銅(I)
13.7mg(0.072mmol)、トリフェニルホスフィン6
3.2mg(0.24mmol)及びジクロロビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム13.7mg(0.020mmol)を室温
で添加後、6時間還流撹拌した。不溶物を濾去した後、溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え、1N塩酸で酸性にしてか
ら抽出した。続いて、抽出物を飽和食塩水洗浄、無水硫
酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより、粗製物
3.85gを黄褐色固体として得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製し、2−(4−[2−[4−ブロモ−2−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]フェノキシ)エ
タノールの淡黄色固体3.0gを得た。収率は82%で
あった。
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で2−(4−[2−[4−ブ
ロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]
フェノキシ)エタノール2.99g(7.44mmol)、トリエチ
ルアミン16mlを仕込み、これに5−(4−エチニルフ
ェノキシ)ペンタノール1.52g(7.44mmol)、ヨウ化銅
(I)11.2mg(0.059mmol)、トリフェニルホスフィン
51.5mg(0.20mmol)及びジクロロビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム11.2mg(0.016mmol)を室
温で添加後、6.5時間還流撹拌した。不溶物を濾去し
た後、溶媒留去し、酢酸エチルを加え、1N塩酸で酸性に
してから抽出した。続いて、抽出物を飽和食塩水洗浄、
無水硫酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより、
粗製物4.27gを黄褐色固体として得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製することにより、5−[4−[2−
(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エ
チニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニ
ル]フェノキシ]ペンタン−1−オール3.2gを淡黄色
固体として得た。収率は82%であった。
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−[4−[2−(4−
[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エチニ
ル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニル]
フェノキシ]ペンタン−1−オール2.7g(5.15mmo
l)、トリエチルアミン1.6ml、THF50mlを仕
込み、氷冷した。氷冷下、アクリル酸塩化物1.03g
を滴下し、同温度で30分間撹拌後、室温で2時間撹拌
した。原料の消失を確認した後、再び0℃に冷却し、5
%炭酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。これ
に酢酸エチルを加えて抽出し、水洗、飽和食塩水洗浄、
無水硫酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより
粗製物を得た。これをヘキサン/クロロホルム=5/
1;50mlに加えることにより結晶化させ、得られた
結晶を濾過後減圧下乾燥し、淡黄色結晶2.4gを得
た。得られた結晶をクロロホルム10mlに溶解し、ヘ
キサン50mlを加えて終夜静置し、得られた結晶を濾
過後減圧下乾燥し、5−[4−[2−(4−[2−[4−(2
−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]エチ
ニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニ
ル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエート1.7
gを淡黄色結晶として得た。収率は52%であった。
(2−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエートの1
H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであった。
また、その化学式も以下に示す。1 H−NMR(δ):1.52−1.63(m,2H),
1.71−1.90(m,4H),4.00(t,2H,
J=6.5Hz),4.17−4.26(m,4H),
4.51−4.55(m,2H),5.80−5.89
(m,2H),6.07−6.22(m,2H),6.81
−6.93(m,4H),7.37−7.52(m,7H)
観察により評価したところ、降温時に21〜91℃の範
囲でネマティック相を示し、この化合物は、液晶性化合
物であることがわかった。また、この化合物を、ネマテ
ィック組成物MJ931381(メルクジャパン社製)に
10重量%添加して測定した屈折率異方性Δnから濃度
比で外挿したΔnを求めたところ、0.33と極めて大
きいものであった。なお、Δnはアッベ屈折計で測定
し、測定温度は20℃、測定波長は589nmで行なっ
た。
ンタノールに代えて2−ブロモエタノールを使用する以
外は実施例1と同様にして2−(4−フェノキシ)エタノ
ールを得た。収率は77%であった。 (工程2−2)実施例1の工程1−2において、5−(4−ブロ
モフェノキシ)ペンタノールに代えて2−(4−フェノキ
シ)エタノールを使用する以外は実施例1と同様にして
2−[4−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イ
ル)フェノキシ]エタノールを得た。収率は75%であっ
た。 (工程2−3)実施例1の工程1−3において、5−[4−(3
−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキ
シ]ペンタノールに代えて、2−[4−(3−メチル−3
−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキシ]エタノール
を使用する以外は実施例1と同様にして2−(4−エチ
ニルフェノキシ)エタノールを得た。収率は100%で
あった。 (工程2−4)実施例1の工程1−4において、4−ブロモ−
2−(トリフルオロメトキシ)ヨードベンゼンに代えて、
4−ブロモ−2−(エチル)ヨードベンゼンを使用する以
外は実施例1と同様にして2−[4−[2−(4−ブロモ
−2−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]エタノー
ルを得た。収率は73%であった。 (工程2−5)実施例1の工程1−5において、2−(4−[2
−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]
エチニル)フェノキシ)エタノールに代えて、2−[4−
[2−(4−ブロモ−2−エチルフェニル)エチニル]フェ
ノキシ]エタノールを使用する以外は実施例1と同様に
して5−[4−[2−(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル]エチニル]−3−エチルフェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンタン−1−オールを得た。収率は
77%であった。 (工程2−6)工程1−6において、5−[4−[2−(4−[2
−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エチニル]
−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニル]フェ
ノキシ]ペンタン−1−オールに代えて、5−[4−[2
−(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]
ペンタン−1−オールを使用する以外は実施例1と同様
にして5−[4−[2−(4−[2−[4−(2−プロプ−2
−エノイルオキシエトキシ)フェニル]エチニル]−3−
エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]ペンチルプロプ
−2‐エノエート得た。
(2−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]
ペンチルプロプ−2‐エノエートの1H−NMRスペク
トルデータは以下のとおりであった。また、その化学式
も以下に示す。1 H−NMR(δ):1.31(t,3H,J=7.8H
z),1.52−1.63(m,2H),1.71−1.
89(m,4H),2.87(q,2H,J=7.8H
z),3.99(t,2H,J=6.3Hz),4.17
−4.26(m,4H),4.51−4.55(m,2
H),5.80−5.89(m,2H),6.07−6.
22(m,2H),6.37−6.49(m,2H),6.
84−6.92(m,4H),7.28−7.49(m,
7H)
同様の方法により評価したところ、98〜110℃の範
囲でネマティック相を示し、この化合物は、液晶性化合
物であることがわかった。また、この化合物について実
施例1と同様の方法でΔnを求めたところ、0.33と
極めて大きいものであった。
に、窒素雰囲気下でIDAM−2を26g、ジクロロビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを0.182
g、トリフェニルホスフィンを0.68g、ヨウ化銅を
0.15gおよびトリエチルアミンを182ml仕込
み、65℃に昇温した。これに、IM−1a28.0g
をトリエチルアミン30mlに溶解した溶液を滴下し、
89℃で5時間撹拌した。室温に戻し、得られた反応物
を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮後、得ら
れた固体を酢酸エチル/ヘキサン=1:7にトリエチル
アミン0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲル
クロマトグラフィーにて分離し、目的とする化合物ID
AM−3aを39.1g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−3aを28.
1g、メタノールを413.1mlおよびp−トルエン
スルホン酸を0.83g仕込み、3〜6℃で攪拌した。
反応終了後、これにトリエチルアミン10mlを添加
し、得られた反応物を濃縮した。さらにこれを酢酸エチ
ル/ヘキサン=1:3を移動相とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM−
4aを22.91g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−4aを19.
5g、4−ピロリノピリジンを2.3g、ピリジンを8
2mlおよび乾燥したジクロロメタンを仕込み、氷温で
攪拌した。これに、トリフルオロメタンスルホン酸1
5.4mlをジクロロメタン20mlに溶解したものを
滴下し、氷温で1時間攪拌した。反応終了後、得られた
反応物に水とジクロロメタンを加えて抽出し、水で洗浄
した。さらにこれを濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン=
1:4にトリエチルアミン0.1%を加えたものを移動
相とするシリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、目
的とする化合物IDAM−5aを25.6g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−5aを23.
5g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.6g、トリエチルアミンを20.4mlおよび
乾燥したDMFを243ml仕込み、65℃に昇温し
た。次いで、DMF12mlにIM−2を12.0g溶
解させたものを滴下し、5.5時間攪拌した。反応終了
後、得られた反応物にヘキサン、酢酸エチルおよび水を
加えて抽出し、さらに水で洗浄した。有機層を乾燥後濃
縮し、酢酸エチル/ヘキサン=1:3にトリエチルアミ
ン0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロ
マトグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM
−6aを29g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−6aを23.
31g、THTを195mlおよび水素化アルミニウム
リチウムを1.8g仕込み、氷温で1時間攪拌した。反
応終了後10%水酸化ナトリウム水溶液21.69g添
加して中和し、得られた反応物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄、濃縮し、IDAM−7aを2
2.28g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−7aを22.
28g、クロロホルムを100ml、メタノールを10
0mlおよびp−トルエンスルホン酸を0.6g仕込
み、室温で1昼夜攪拌した。反応終了後、トリエチルア
ミン63mlを添加し、得られた反応物を濃縮した。こ
れを酢酸エチル/ヘキサン=1:3にトリエチルアミン
0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM−
8aを18.4g得た。
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−8aを5.4
g、乾燥したトリエチルアミンを4mlおよび乾燥した
THFを117ml仕込み、氷温でアクリル酸クロリド
2.3mlを滴下した。次いで、攪拌30分間後に室温
に戻し、5%炭酸ナトリウム水溶液50ml滴下した。
得られた反応物を酢酸エチルで抽出し、水および飽和食
塩水で洗浄した。有機層を洗浄後、乾燥、濃縮し、クロ
ロホルム/ヘキサン=5:1にトリエチルアミン0.2
%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグラ
フィーにて分離し、目的とする化合物5−[4−[2−
(4−[2−[4−(2−プロプ−2−エノイルオキシエト
キシ)フェニル]エチニル]−3−メトキシフェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエート(D
AM1112)を6.4g得た。DAM1112の1H−NMR
スペクトルデータは以下のとおりであった。なお、この
実施例の反応工程を、後述する実施例4のものと共に以
下に示す。1 H−NMR(CDCl3δ):1.52−1.61(m,2
H)、1.71−1.87(m,4H)、3.93(s,3
H)、3.99(t,2H,J=6.3Hz)、4.19
−4.25(m,4H)、4.53(t,2H,J=4.
8Hz)、5.84−5.90(m,2H)、6.08−
6.22(m,2H)、6.38−6.50(m,2H)、
6.85−6.91(m,4H)、7.02−7.16
(m,2H)、7.41−7.52(m,5H)
同様の方法により評価したところ、降温時に51〜10
7℃の範囲でネマティック相を示し、この化合物は液晶
性化合物であることがわかった。また、この化合物につ
いて実施例1と同様の方法でΔnを求めたところ、0.
35と極めて大きいものであった。
AM−3a〜IDAM−8aの代わりにIDAM−3b
〜IDAM−8bを用い、IM−1aの代わりにIM−
1bを用い、同様の手順で上記反応工程に従って、5−
[4−[2−(4−[2−[4−(2−プロプ−2−エノイ
ルオキシエトキシ)フェニル]エチニル]−3−メチルフ
ェニル)エチニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エ
ノエート(DAM1113)を得た。DAM1113の1
H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであった。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.52−1.61(m,
2H)、1.71−1.87(m,4H)、2.49(s,
3H)、3.98(t,2H,J=6.3Hz)、4.1
9−4.25(m,4H)、4.53(t,2H,J=
4.8Hz)、5.84−5.90(m,2H)、6.0
8−6.22(m,2H)、6.38−6.50(m,2
H)、6.84−6.98(m,4H)、7.29−7.
52(m,7H) 上記得られた化合物の相系列を実施例1と同様の方法に
より評価したところ、降温時に93〜140℃の範囲で
ネマティック相を示し、この化合物は液晶性化合物であ
ることがわかった。また、この化合物について実施例1
と同様の方法でΔnを求めたところ、0.34と極めて
大きいものであった。
化合物(1−2)とを、質量比で1:1で混合し、セルギ
ャップ約8μmの透明ガラスセルに注入した。透明ガラ
スセルとしては、ポリイミド薄膜を塗布後にラビング処
理をし、ラビング方向が平行になるように重ね合わせて
作製したものを使用した。次いで、このセルを偏光顕微
鏡で観察したところ、ネマティック配向が一様に固定化
された光学異方体が得られているのが確認できた。
示される化合物としての化合物(2−1)とを質量比で
1:1で混合し、実施例5と同様にセルに注入して偏光
顕微鏡により観察した。その結果、67〜162℃と広
い範囲でネマティック相を示した。またこの組成物につ
いて実施例1と同様にΔnを求めたところ、70℃にお
いて0.34ときわめて高い値を示した。
れる化合物としての化合物(5−1)とを質量比で1:1
で混合し、実施例5と同様にセルに注入して偏光顕微鏡
により観察した。その結果、64〜74℃でスメクチッ
クA相を示し、73〜120℃と広い範囲でネマティッ
ク相を示した。またこの組成物について実施例1と同様
にΔnを求めたところ、73℃において0.27ときわ
めて高い値を示した。
気下でRDAM−1を62g、メチルエチルケトンを1
32ml及び炭酸カリウムを50g仕込み、70℃に昇
温して0.5時間撹拌した。続いて、1−ブロモ−n−
オクチルアルコール72gを滴下し、83℃で8時間撹
拌した。室温に戻し、得られた反応物を濾過し、メチル
エチルケトンで洗浄した。濾液を濃縮後、トルエン及び
5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。さらに水で洗
浄分液して濃縮し、IM1d−1を73.1g得た。撹
拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲気
下でIM1d−1を72g及び無水酢酸を240g仕込
み、塩化酢酸23.9gを滴下した。23℃で0.5時
間撹拌し、得られた反応物を濃縮した。これを酢酸エチ
ル/ヘキサン=1:5の混合液にトリエチルアミン0.
1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグ
ラフィーにて分離し、IM1d−2を62.4g得た。
撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲
気下でIM1d−2を20g、ジクロロビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウムを0.2g、トリフェニル
ホスフィンを0.4g、ヨウ化銅を0.2g及びトリエ
チルアミンを117ml仕込み、70℃に昇温した。2
1.5gのIM1fをトリエチルアミン20mlに溶解
したものを滴下し、66℃で8時間撹拌した。得られた
反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮
後、酢酸エチル/ヘキサン=1:20の混合液にトリエ
チルアミン0.1%を加えたものを移動相とするシリカ
ゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i−3を2
3.9g得た。
に、窒素雰囲気下でIM1i−3を23.8g、メタノ
ールを90ml、クロロホルムを190ml及びp−ト
ルエンスルホン酸を0.6ml仕込み、氷温で1.25
時間、室温で4.25時間撹拌した。続いて、トリエチ
ルアミン7mlを添加し、得られた反応物を濃縮した。
次いで、酢酸エチル/ヘキサン=1:5の混合液にトリ
エチルアミン0.1%を加えたものを移動相とするシリ
カゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i−4を
19.8g得た。撹拌装置及び温度計を装着したフラス
コ内に、窒素雰囲気下でIM1i−4を17g、4−ピ
ロリノピリジンを1.8g、ピリジンを64ml及びジ
クロロメタンを160ml仕込み、氷温に冷却した。続
いて、トリフルオロメタンスルホン酸無水物7.9ml
及びジクロロメタン10mlを滴下し、氷温で4.25
時間撹拌した。室温に戻して水及び酢酸エチルを加え、
得られた反応物を抽出した。更に水で2回洗浄し、濃縮
した。次いで、酢酸エチル/ヘキサン=1:5の混合液
にトリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とす
るシリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i
−5を21.97g得た。撹拌装置及び温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下でIM1i−5を21.
9g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.45g、トリエチルアミンを8.2ml及びD
MFを158ml仕込み、65℃に昇温した。これに1
4.4gのIM1k−6をDMF15mlに溶解した溶
液を滴下し、65℃で4時間撹拌した。反応の様子をみ
ながらジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.4g追加し、徐々に80℃まで昇温した。得ら
れた反応物にエタノール及び水を加え、反応物を抽出し
た。更に水を加えて洗浄し、乾燥、濃縮後、酢酸エチル
/ヘキサン=1:8の混合液にトリエチルアミン0.1
%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグラ
フィーにて分離し、IM1i−7を23.64g得た。
に、窒素雰囲気下でIM1i−7を23.64g、TH
Fを167ml及びLAHを1.4g仕込み、室温で
1.5時間撹拌した。水50ml及び20%水酸化ナト
リウム水溶液50mlを追加した。得られた反応物を酢
酸エチルで抽出し、更に水で洗浄、濃縮し、IM1i−
8を21.11g得た。撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIM1i−8を21.1
1g、塩化メチレンを60ml及びp−トルエンスルホ
ン酸を0.4g仕込み、これにメタノール90mlを滴
下して2〜16℃で10.5時間撹拌した。氷温に冷却
し、トリエチルアミン5mlを添加した。得られた反応
物を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン=1:1の混合液に
トリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とする
シリカゲルクロマトグラフィーにて分離した。更に酢酸
エチルで再結晶を行いIM1i−9を14.6g得た。
撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲
気下でIM1i−9を5g、乾燥トリエチルアミンを3
ml及び乾燥THFを90ml仕込み、氷温でアクリル
酸クロリドを1.8ml滴下した。氷温で30分間撹拌
後、室温で1時間撹拌した。5%炭酸ナトリウム水溶液
50mlを滴下し、得られた反応物を塩化メチレンで抽
出した。水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムを加えて乾燥した。反応物を濃縮し、酢酸エチルに
トリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とする
シリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、目的とする
DAM1118を4.7g得た。得られたDAM111
8の1H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであ
った。尚、この実施例の反応工程を、後述する実施例9
及び10のものと共に以下に示す。
(t、3H、J=7.8Hz)、1.30−1.60
(m、12H)、1.62−1.90(m、10H)、2.
80(t、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.00
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.35−6.45(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、39〜82℃の広い範囲でネマティック相
を示し、この化合物は、液晶性化合物であることが判っ
た。また、この化合物について実施例1と同様の方法で
△nを求めたところ、0.30と極めて大きいものであ
った。
1d−1の代わりにIM1c−1を、IM1d−2の代
わりにIM1c−2を、IM1fの代わりにIM1e
を、IM1i−3の代わりにIM1g−3を、IM1i
−4の代わりにIM1g−4を、IM1k−6の代わり
にIM1j−6を、IM1i−5の代わりにIM1g−
5を、IM1i−7の代わりにIM1g−7を、IM1
i−8の代わりにIM1g−8を、IM1i−9の代わ
りにIM1g−9を用い、同様の手順でDAM1119
を得た。得られたDAM1119の1H−NMRスペク
トルデータは以下のとおりであった。
(t、3H、J=7.8Hz)、1.37−1.63
(m、8H)、1.65−1.91(m、8H)、2.87
(q、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.05
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.37−6.47(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、54〜114℃の広い範囲でネマティック
相を示し、この化合物は、液晶性化合物であることがわ
かった。また、この化合物について実施例1と同様の方
法で△nを求めたところ、0.33と極めて大きいもの
であった。
1−fの代わりにIM1−eを、IM1i−3の代わり
にIM1h−3を、IM1i−4の代わりにIM1h−
4を、IM1i−5の代わりにIM1h−5を、IM1
i−7の代わりにIM1h−7を、IM1i−8の代わ
りにIM1h−8を、IM1i−9の代わりにIM1h
−9を用い、同様の手順でDAM1120を得た。得ら
れたDAM1120の1H−NMRスペクトルデータは
以下のとおりであった。
(t、3H、J=7.8Hz)、1.25−1.65
(m、12H)、1.65−1.90(m、8H)、2.8
9(q、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.02
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.35−6.45(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、38〜104℃の広い範囲でネマティック
相を示し、この化合物は、液晶性化合物であることが判
った。また、この化合物について実施例1と同様の方法
で△nを求めたところ、0.30と極めて大きいもので
あった。
高い屈折率異方性が期待でき、光重合性を有し、他液晶
に混合し易く、また本発明の液晶組成物は、高い屈折率
異方性を示すので、それぞれ、例えば、光シャッターや
表示素子などに使用できる液晶素子、液晶デバイスに用
いられる光学補償板、偏光素子材料、反射板、散乱板、
カラー化機能を有するフィルムを構成する材料として特
に有用である。
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(1)で示されるフェニルアセチレ
ン化合物。 【化1】 (式中、A1〜A12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素
原子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜
10の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1
及びB2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、
q、r、s、tは、各々0又は1である。但し、p=
0、且つq=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1
つはフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10
の、アルキル基又はアルコキシ基を示す。また、m及び
nは、それぞれ0〜14の整数であるが、sが1のとき
nは0でなく、tが1のときmは0でない。Wは、−CH
2CH2−又は−C≡C−を表す。) - 【請求項2】 一般式(1)において、A4、A5、A9及
びA10からなる群より選択される少なくとも1つがフッ
素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アル
キル基又はアルコキシ基であることを特徴とする請求項
1記載のフェニルアセチレン化合物。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のフェニルアセチレ
ン化合物を含む液晶組成物。 - 【請求項4】 一般式(α−1)〜(α−3)で示される液
晶性化合物の少なくとも1種を更に含むことを特徴とす
る請求項3記載の液晶組成物。 【化2】 (式中、A1〜A12はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原
子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜1
0の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。R1及
びR2はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、シアノ
基、−SF5、−NCS、4−R3−(シクロアルキル)
基、4−R3−(シクロアルケニル基)又はR4−(O)q1基
を示す(但し、R3は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
キル基を示し、R4は直鎖又は分枝のフッ素原子で置換
されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示す。
q1は0又は1を示す)。) 【化3】 (式中、A13〜A24はそれぞれ独立に水素原子、フッ素
原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。mは0又
は1である。R11は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
キル基を示す。R 21はR11、フッ素原子、シアノ基、4
−R31−(シクロアルキル)基、4−R31−(シクロアル
ケニル基)又はR41−(O)q2基を示す(但し、R31は水
素原子又は直鎖もしくは分枝のフッ素原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示し、R41は
直鎖又は分枝のフッ素原子で置換されていてもよい炭素
数1〜12のアルキル基を示す。q2は0又は1を示
す)。) 【化4】 (式中、環A、環B、環C及び環Dはそれぞれ独立に、
1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、1,
4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニレ
ン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘキ
セニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シク
ロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2−
ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2−
ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,2
−ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環C及び環D
上の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。R
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ト
リフルオロメトキシ基、シアノ基、炭素数1〜12のア
ルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜
12のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニルオキ
シ基、炭素数3〜12のアルキニルオキシ基、炭素数2
〜16のアルコキシアルキル基又は炭素数3〜16のア
ルコキシアルケニル基を示す。これらのアルキル基、ア
ルケニル基又はアルキニル基中の少なくとも1つのメチ
レン基は、酸素原子、イオウ原子又はケイ素原子に置換
されていてもよく、直鎖又は分岐のどちらでもよい。Z
1、Z2及びZ3はそれぞれ独立に、−COO−、−OC
O−、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のアル
キレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜
5のアルキニレン基又は直接結合を示し、b、c及びd
はそれぞれ独立に0又は1であり、かつb+c+d≧1
を満たす。) - 【請求項5】 メタアクリレートエステル、アクリレー
トエステル、エポキシ及びビニルエーテルからなる群よ
り選択される1種又は2種以上の重合性官能基を有する
モノマー(A)を更に含むことを特徴とする請求項3又は
4記載の液晶組成物。 - 【請求項6】 モノマー(A)が、一般式(β)で示される
化合物を含むことを特徴とする請求項5記載の液晶組成
物。 【化5】 (式中、環A、環B、環C及び環D、Z1、Z2及びZ3、
b、c及びdは、式(α−3)中のものと同じ意味を表
す。R7及びR8は各々炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数2〜16のアル
コキシアルキル基を示し、これらのうちのアルキル基中
の少なくとも1つのメチレン基は酸素原子、イオウ原子
又はケイ素原子に置換されていてもよく、直鎖又は分岐
のどちらでもよい。P1及びP2は各々メタアクリレート
エステル、アクリレートエステル、エポキシ、ビニルエ
ーテル、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル基、ジ
フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメ
トキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキ
シ基又はシアノ基を示す。但し、P1及びP2の少なくと
も一方は、メタアクリレートエステル、アクリレートエ
ステル、エポキシ又はビニルエーテルのいずれかであ
る。e及びfは各々0又は1であり、且つ両方が0であ
ることはない。) - 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の液晶組
成物を備えることを特徴とする液晶又は光学用素子。
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