JP2002012579A - フェニルアセチレン化合物、液晶組成物及び液晶又は光学用素子 - Google Patents

フェニルアセチレン化合物、液晶組成物及び液晶又は光学用素子

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JP2002012579A JP2000390879A JP2000390879A JP2002012579A JP 2002012579 A JP2002012579 A JP 2002012579A JP 2000390879 A JP2000390879 A JP 2000390879A JP 2000390879 A JP2000390879 A JP 2000390879A JP 2002012579 A JP2002012579 A JP 2002012579A
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幸一 藤沢
Masayoshi Minamii
正好 南井
Kazunori Iwakura
和憲 岩倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きい屈折率異方性が期待でき、他の液晶化合
物と混合し易く、かつ光に対する安定性がより有利であ
って、種々のフィルム等の材料に使用できるフェニルア
セチレン化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光
学用素子を提供すること。 【解決手段】一般式(1)で示されるフェニルアセチレン
化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光学用素
子。 【化1】 (A1〜A12:H、F等、B1、B2:H、CH3、p、
q、r、s、t:0又は1。但し、p=0、且つq=0
の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1つはFで置換さ
れていてもよいC1〜10の、アルキル基又はアルコキ
シ基。m、n:0〜14の整数であるが、sが1のとき
nは0でなく、tが1のときmは0でない。W:−CH2C
H2−、−C≡C−。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学、表示、記録
材料、また液晶デバイスに用いられる光学補償板や偏光
素子材料、反射板、散乱板、カラー化機能を有するフィ
ルム、あるいは液晶表示素子に用いられる液晶材料の配
合成分として有用であり、フェニルアセチレン構造を有
し、その両端にスペーサーを介してアクリル基またはメ
タアクリル基を有するフェニルアセチレン化合物、それ
を含む液晶組成物、該液晶組成物を備える液晶又は光学
用素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶性物質はTNモード、STN
モードなどのディスプレイのスイッチング素子部分だけ
でなく、配向性と屈折率などの光学的異方性を利用した
位相差板、偏光板、偏光プリズム、ビームスプリッタ
ー、反射板、ホログラフィック素子、カラーセパレータ
ー、各種光学フィルター等への応用が検討されている。
表示素子の高性能化は、情報化社会の進展に伴い不可欠
となっている。このような液晶材料から成る光学異方体
の作製を可能にする技術として、例えば重合性官能基を
有する液晶性化合物またはそのような化合物を含む重合
性液晶組成物を液晶状態で紫外光または可視光を照射す
ることによって光重合させる方法が知られている。即
ち、安定した光学機能を得るために、液晶状態における
液晶分子の配向状態を半永久的に固定化した重合物とす
る技術である。重合性官能基をもつ液晶性化合物として
は、最近では特開平11−6534号公報、特開平11
−80090号公報などに記載されているものが知られ
ている。前者は主にフェニルベンゾエート骨格を有する
化合物、後者はフェニルベンゾエート、シクロヘキシル
フェニル、トラン骨格を有する化合物である。これら
は、特に屈折率異方性(Δn)が高い骨格構造をもつもの
ではない。一方、屈折率異方性が比較的大きい液晶化合
物としては、特開平2−83340号公報、特開平9−
216841号公報等に記載された共役系化合物が挙げ
られる。これらに記載された共役系化合物は、屈折率異
方性が十分大きいとは言えず、他の液晶化合物への溶解
性が低い等の課題があり、また光重合性を有するもので
もない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大き
い屈折率異方性が期待でき、他の液晶化合物と混合し易
く、かつ光に対する安定性がより有利であって、光学補
償板や偏光素子材料、反射板、散乱板、カラー化機能を
有するフィルム等の材料に使用できる新規なフェニルア
セチレン化合物、それを含む液晶組成物及び液晶又は光
学用素子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(1)で示されるフェニルアセチレン化合物が提供され
る。
【0005】
【化6】 (式中、A1〜A12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素
原子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜
10の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1
及びB2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、
q、r、s、tは、各々0又は1である。但し、p=
0、且つq=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1
つはフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10
の、アルキル基又はアルコキシ基を示す。また、m及び
nは、それぞれ0〜14の整数であるが、sが1のとき
nは0でなく、tが1のときmは0でない。Wは、−CH
2CH2−又は−C≡C−を表す。)
【0006】また本発明によれば、上記一般式(1)にお
いて、A4、A5、A9及びA10からなる群より選択され
る少なくとも1つがフッ素で置換されていてもよいアル
キル基又はアルコキシ基であることを特徴とする上記フ
ェニルアセチレン化合物が提供される。更に本発明によ
れば、上記フェニルアセチレン化合物を含む液晶組成物
が提供される。更にまた本発明によれば、上記液晶組成
物を備えることを特徴とする液晶又は光学用素子が提供
される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明のフェニルアセチレン化合物は、上記一般式
(1)で表される化合物である。一般式(1)において、A
1〜A12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子又は
フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、
アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1及びB
2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、q、r、
s、tは、各々0又は1である。但し、p=0、且つq
=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1つはフッ素
原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキ
ル基又はアルコキシ基を示す。また、m及びnは、それ
ぞれ0〜14の整数であるが、sが1のときnは0でな
く、tが1のときmは0でない。Wは、−CH2CH2−又は
−C≡C−を表す。
【0008】一般式(1)で示されるフェニルアセチレン
化合物の具体例としては、下記構造式で示される化合物
等が挙げられる。但し、下記構造式において、m及びn
は、それぞれ1〜14の整数を示す。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】
【0013】
【化11】
【0014】
【化12】
【0015】
【化13】
【0016】本発明のフェニルアセチレン化合物は、通
常の有機合成的手段を駆使して合成することができる。
例えば、公知の単位反応を組合せ、以下に記載する合成
法に従って製造することができる。式(1)において、
(p,q,r,s,t)=(0,0,0,0,0)である場
合の化合物(以下、(1aa)という)の製造例は、以下に示
す合成法等により得ることができる。
【0017】
【化14】
【0018】(式中、A2、A4、A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X1
2、X6及びX8は、それぞれ独立にハロゲン原子を示
し、X 3及びX5は、それぞれ独立にハロゲン原子、−O
SO2CF3又は−OSO24 9を示す。Y1は−CF3
又は−C49を示し、P1〜P3は、それぞれ独立して水
酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(6)で表される化合物から式(7)で表
される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述するMe
thod A1及びB1のいずれかの方法により実施でき
る。 Method A1:式(6)で表される化合物に対して、ヨウ
化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基
の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作用
させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方法。 Method B1:式(6)で表される化合物に対して、ヨウ
化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基
の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(7)で表される化合物と式(8)で表される化合
物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触媒
およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させる
ことにより実施できる。
【0019】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,0,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ab)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0020】
【化15】
【0021】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO24
9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(15)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
【0022】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,1,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ac)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0023】
【化16】
【0024】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X
10は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4は、
ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO249
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示し、QはB(OZ1)2またはSnZ2 3を示す。Q
において、Z1は水素原子またはアルキル基を示し、2
つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2はアル
キル基またはハロゲン原子を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(19)で表
される化合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒
および炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させるこ
とにより実施できる。
【0025】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,1,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ad)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0026】
【化17】
【0027】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
8、X10およびX11は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO249を示す。
1は−CF3または−C49を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(23)で表される化合物から式(24)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A2及びB2のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A2:式(23)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B2:式(23)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(9)で表される化合物と式(24)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。
【0028】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ae)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0029】
【化18】
【0030】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X4
7、X8およびX12は、それぞれ独立してハロゲン原子
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示す。)
【0031】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1af)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0032】
【化19】
【0033】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO24
9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(9)で表される化合物と式(28)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
【0034】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,0,0,0)である場合の化合物(以下、(1ag)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0035】
【化20】
【0036】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX13は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
49を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立に水酸基
の保護基を示す。QはB(OZ1)2またはSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(9)で表される化合物と式(31)で表される化合
物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭酸
ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより実
施できる。
【0037】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,1,0,0)である場合の化合物(以下、(1ah)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0038】
【化21】
【0039】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
8、X11およびX13は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO249を示す。
1は−CF3または−C49を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(35)で表される化合物から式(36)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A3及びB3のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A3:式(35)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B3:式(35)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(9)で表される化合物と式(36)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。
【0040】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,0,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1ba)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0041】
【化22】
【0042】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X2
6〜X8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X
12は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
49を示す。P2〜P4は、それぞれ独立して水酸基の
保護基を示す。) 上記合成例中の式(39)で表される化合物と式(40)で
表される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パ
ラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下
で反応させることにより実施できる。
【0043】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,0,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bb)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0044】
【化23】
【0045】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X5
7およびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示
し、X4及びX12は、それぞれ独立してハロゲン原子、
−OSO2CF3又は−OSO249を示す。R1は炭素
数1〜4のアルキル基またはフェニル基を示し、P2
びP3は、それぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(39)で表される化合物から式(43)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A4及びB4のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A4:式(39)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B4:式(39)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(8)で表される化合物と式(43)で表される化
合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム触
媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応させ
ることにより実施できる。上記合成例中の式(44)で表
される化合物と式(45)で表される化合物とのカップリ
ング反応は、パラジウム触媒の存在下で反応させること
により実施できる。
【0046】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,1,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1bc)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0047】
【化24】
【0048】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX14は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
49を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立して水酸
基の保護基を示す。QはB(OZ1)2又はSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(44)で表される化合物と式(48)で表される化
合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭
酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより
実施できる。
【0049】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,1,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bd)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0050】
【化25】 (式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよびnは一般式
(1)中のものと同じ意味を表す。X7、X8、X11および
15は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X3
よびX4は、それぞれ独立してハロゲン原子、−OSO2
CF3または−OSO249を示す。P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例中の式(52)で表される化合物から式(53)
で表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述す
るMethod A5及びB5のいずれかの方法により実施で
きる。 Method A5:式(52)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B5:式(52)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(44)で表される化合物と式(53)で表される
化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム
触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応さ
せることにより実施できる。
【0051】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1be)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0052】
【化26】
【0053】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X4
7、X8およびX16は、それぞれ独立してハロゲン原子
を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基の保
護基を示す。)
【0054】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bf)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0055】
【化27】
【0056】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
よびX8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4
は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO24
9を示す。P2およびP3は、それぞれ独立して水酸基
の保護基を示す。) 上記合成例中の式(44)で表される化合物と式(57)で
表される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パ
ラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下
で反応させることにより実施できる。
【0057】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,0,1,1)である場合の化合物(以下、(1bg)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0058】
【化28】
【0059】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7〜X9
およびX17は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、
4は、ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO2
49を示す。P2およびP 3は、それぞれ独立して水酸
基の保護基を示す。QはB(OZ1)2又はSnZ2 3を示
す。Qにおいて、Z1は水素原子またはアルキル基を示
し、2つのZ1が結合して環を形成していてもよい。Z2
はアルキル基またはハロゲン原子を示す。)上記合成例
中の式(44)で表される化合物と式(60)で表される化
合物とのカップリング反応は、パラジウム触媒および炭
酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応させることにより
実施できる。
【0060】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,1,1,1)である場合の化合物(以下、(1bh)
という)の製造例は、以下に示す合成法等により得るこ
とができる。
【0061】
【化29】
【0062】(式中、A1〜A12、B1、B2、W、mおよ
びnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X7
8、X11およびX17は、それぞれ独立してハロゲン原
子を示し、X3およびX4は、それぞれ独立してハロゲン
原子、−OSO2CF3または−OSO249を示す。
1は−CF3または−C49を示し、P2〜P4は、それ
ぞれ独立して水酸基の保護基を示す。) 上記合成例の式(63)で表される化合物から式(64)で
表される化合物を得る反応は、例えば、以下に記述する
Method A6及びB6のいずれかの方法により実施でき
る。 Method A6:式(63)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、1,1−ジメチル−2−プロピノールを作
用させた後、水酸化アルカリ等の塩基を作用させる方
法。 Method B6:式(63)で表される化合物に対して、ヨ
ウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩
基の存在下、トリメチルシリルアセチレンを作用させた
後、炭酸アルカリ等の塩基を作用させる方法。上記合成
例中の式(44)で表される化合物と式(64)で表される
化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラジウム
触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で反応さ
せることにより実施できる。
【0063】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,0,0,0,1)である場合の化合物(以下、(1ca)
という)の製造は、例えば、上記式(1aa)で表される化合
物の合成例において、式(6)で表される化合物に代えて
式(39)で表される化合物を使用する以外は式(1aa)で
表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(0,0,1,
0,1)である場合の化合物(以下、(1cb)という)の製造
は、例えば、上記式(1ab)で表される化合物の合成例に
おいて、式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で
表される化合物を使用する以外は式(1ab)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)におい
て、(p,q,r,s,t)=(0,1,0,0,1)であ
る場合の化合物(以下、(1cc)という)の製造は、例え
ば、上記式(1ac)で表される化合物の合成例において、
式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で表される
化合物を使用する以外は式(1ac)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(0,1,1,0,1)である場合の
化合物(以下、(1cd)という)の製造は、例えば、上記式
(1ad)で表される化合物の合成例において、式(9)で表
される化合物に代えて、式(44)で表される化合物を使
用する以外は式(1ad)で表される化合物の製造法と同様
にして製造しうる。式(1)において、(p,q,r,
s,t)=(1,0,0,0,1)である場合の化合物(以
下、(1ce)という)の製造は、例えば、上記式(1ae)で表
される化合物の合成例において、式(9)で表される化合
物に代えて、式(44)で表される化合物を使用する以外
は式(1ae)で表される化合物の製造法と同様にして製造
しうる。式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,0,1,0,1)である場合の化合物(以下、(1cf)
という)の製造は、例えば、上記式(1af)で表される化合
物の合成例において、式(9)で表される化合物に代え
て、式(44)で表される化合物を使用する以外は式(1a
f)で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。
式(1)において、(p,q,r,s,t)=(1,1,
0,0,1)である場合の化合物(以下、(1cg)という)の
製造は、例えば、上記式(1ag)で表される化合物の合成
例において、式(9)で表される化合物に代えて、式(4
4)で表される化合物を使用する以外は式(1ag)で表され
る化合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)にお
いて、(p,q,r,s,t)=(1,1,1,0,1)で
ある場合の化合物(以下、(1ch)という)の製造は、例え
ば、上記式(1ah)で表される化合物の合成例において、
式(9)で表される化合物に代えて、式(44)で表される
化合物を使用する以外は式(1ah)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(0,0,0,1,0)である場合の
化合物(以下、(1da)という)の製造例は、以下に示す合
成法等により得ることができる。
【0064】
【化30】
【0065】(式中、A2、A4〜A10、B1、B2、mお
よびnは一般式(1)中のものと同じ意味を表す。X6
8は、それぞれ独立してハロゲン原子を示し、X4は、
ハロゲン原子、−OSO2CF3または−OSO249
を示す。P2〜P4は、それぞれ独立して水酸基の保護基
を示す。) 上記合成例中の式(7)で表される化合物と式(66)で表
される化合物とのカップリング反応は、ヨウ化銅、パラ
ジウム触媒およびトリエチルアミン等の塩基の存在下で
反応させることにより実施できる。
【0066】式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(0,0,1,1,0)である場合の化合物(以下、(1db)
という)の製造は、例えば、上記式(1bb)で表される化合
物の合成例において、式(44)で表される化合物に代え
て、式(9)で表される化合物を使用する以外は式(1bb)
で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(0,1,0,
1,0)である場合の化合物(以下、(1dc)という)の製造
は、例えば、上記式(1bc)で表される化合物の合成例に
おいて、式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で
表される化合物を使用する以外は式(1bc)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。式(1)におい
て、(p,q,r,s,t)=(0,1,1,1,0)であ
る場合の化合物(以下、(1dd)という)の製造は、例え
ば、上記式(1bd)で表される化合物の合成例において、
式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で表される
化合物を使用する以外は式(1bd)で表される化合物の製
造法と同様にして製造しうる。式(1)において、(p,
q,r,s,t)=(1,0,0,1,0)である場合の
化合物(以下、(1de)という)の製造は、例えば、上記式
(1be)で表される化合物の合成例において、式(44)で
表される化合物に代えて、式(9)で表される化合物を使
用する以外は式(1be)で表される化合物の製造法と同様
にして製造しうる。式(1)において、(p,q,r,
s,t)=(1,0,1,1,0)である場合の化合物(以
下、(1df)という)の製造は、例えば、上記式(1bf)で表
される化合物の合成例において、式(44)で表される化
合物に代えて、式(9)で表される化合物を使用する以外
は式(1bf)で表される化合物の製造法と同様にして製造
しうる。式(1)において、(p,q,r,s,t)=
(1,1,0,1,0)である場合の化合物(以下、(1dg)
という)の製造は、例えば、上記式(1bg)で表される化合
物の合成例において、式(44)で表される化合物に代え
て、式(9)で表される化合物を使用する以外は式(1bg)
で表される化合物の製造法と同様にして製造しうる。式
(1)において、(p,q,r,s,t)=(1,1,1,
1,0)である場合の化合物(以下、(1dh)という)の製造
は、例えば、上記式(1bh)で表される化合物の製造法に
おいて、式(44)で表される化合物に代えて、式(9)で
表される化合物を使用する以外は式(1bh)で表される化
合物の製造法と同様にして製造しうる。
【0067】本発明の液晶組成物は、上記一般式(1)で
示されるフェニルアセチレン化合物の1種又は2種以上
を含む。液晶性組成物には、液晶性が保持されるなら
ば、その目的に応じて他の液晶性材料等の他の材料を含
んでいてもよい。本発明の液晶組成物において、上記一
般式(1)で示されるフェニルアセチレン化合物の1種又
は2種以上の配合割合は、目的に応じて適宜選択できる
が、通常、液晶性組成物全量に対して、50質量%以
上、特に、60〜90質量%が好ましい。本発明の液晶
組成物には、他の液晶性材料として、例えば、一般式
(α−1)〜(α−3)で示される液晶性化合物、メタアク
リレートエステル、アクリレートエステル、エポキシ及
びビニルエーテルからなる群より選択される1種又は2
種以上の重合性官能基を有するモノマー(A)等が好まし
く挙げられる。
【0068】
【化31】 式中、A1〜A12はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原
子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜1
0の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。R1
びR2はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、シアノ
基、−SF5、−NCS、4−R3−(シクロアルキル)
基、4−R3−(シクロアルケニル基)又はR 4−(O)q1
を示す(但し、R3は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
キル基を示し、R4は直鎖又は分枝のフッ素原子で置換
されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示す。
1は0又は1を示す)。
【0069】
【化32】 式中、A13〜A24はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原
子又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。mは0又は
1である。R11は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフッ
素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキ
ル基を示す。R 21はR11、フッ素原子、シアノ基、4−
31−(シクロアルキル)基、4−R31−(シクロアルケ
ニル基)又はR41−(O)q2基を示す(但し、R31は水素
原子又は直鎖もしくは分枝のフッ素原子で置換されてい
てもよい炭素数1〜12のアルキル基を示し、R41は直
鎖又は分枝のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数
1〜12のアルキル基を示す。q2は0又は1を示す)。
【0070】
【化33】 式中、環A、環B、環C及び環Dはそれぞれ独立に、
1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、1,
4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニレ
ン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘキ
セニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シク
ロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2−
ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2−
ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,2
−ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環C及び環D
上の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。R
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ト
リフルオロメトキシ基、シアノ基、炭素数1〜12のア
ルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜
12のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニルオキ
シ基、炭素数3〜12のアルキニルオキシ基、炭素数2
〜16のアルコキシアルキル基又は炭素数3〜16のア
ルコキシアルケニル基を示す。これらのアルキル基、ア
ルケニル基又はアルキニル基中の少なくとも1つのメチ
レン基は、酸素原子、イオウ原子又はケイ素原子に置換
されていてもよく、直鎖又は分岐のどちらでもよい。Z
1、Z2及びZ3はそれぞれ独立に、−COO−、−OC
O−、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のアル
キレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜
5のアルキニレン基又は直接結合を示し、b、c及びd
はそれぞれ独立に0又は1であり、かつb+c+d≧1
を満たす。
【0071】一般式(α−1)で示される化合物として
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。この化合物は、通常の有機合成的手段を駆使して合
成することができる。
【0072】
【化34】
【0073】
【化35】
【0074】
【化36】
【0075】
【化37】
【0076】
【化38】
【0077】
【化39】
【0078】
【化40】
【0079】
【化41】
【0080】上記一般式(α−1)において、R1及びR2
としては、例えば、水素原子;フッ素原子;メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基及びこれらが
フッ素原子で置換されたフルオロアルキル基(例えばト
リフルオロメチル基);メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオ
キシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等のア
ルコキシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオ
ロアルコキシ基(例えば1〜3個のフッ素原子で置換さ
れたメトキシ基、1〜5個のフッ素原子で置換されたエ
トキシ基);メトキシメチル基、エトキシメチル基、プ
ロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチルオキシ
メチル基、ヘキシルオキシメチル基、ヘプチルオキシメ
チル基、オクチルオキシメチル基、ノニルオキシメチル
基、デシルオキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、
ペンチルオキシエチル基、ヘキシルオキシエチル基、ヘ
プチルオキシエチル基、オクチルオキシエチル基、ノニ
ルオキシエチル基、デシルオキシエチル基、メトキシプ
ロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル
基、ブトキシプロピル基、ペンチルオキシプロピル基、
ヘキシルオキシプロピル基、ヘプチルオキシプロピル
基、オクチルオキシプロピル基、ノニルオキシプロピル
基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシ
ブチル基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル
基、ヘキシルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル
基、オクチルオキシブチル基、メトキシペンチル基、エ
トキシペンチル基、プロポキシペンチル基、ブトキシペ
ンチル基、ペンチルオキシペンチル基、ヘキシルオキシ
ペンチル基、ヘプチルオキシペンチル基等のアルコキシ
アルキル基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオ
ロアルコキシアルキル基;2−メチルプロピル基、2−
メチルブチル基、3−メチルブチル基、3−メチルペン
チル基等の分枝アルキル基及びこれらがフッ素原子で置
換されたフルオロ分枝アルキル基;2−メチルプロピル
オキシ基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチ
ルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基等の分枝アル
キルオキシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフル
オロ分枝アルキルオキシ基;4−メチルシクロヘキシル
基、4−エチルシクロヘキシル基、4−プロピルシクロ
ヘキシル基、4−ブチルシクロヘキシル基、4−ペンチ
ルシクロヘキシル基、4−ヘキシルシクロヘキシル基、
4−ヘプチルシクロヘキシル基、4−オクチルシクロヘ
キシル基、4−ノニルシクロヘキシル基、4−デシルシ
クロヘキシル基等の4−アルキル−シクロアルキル基及
びこれらがフッ素原子で置換された4−フルオロアルキ
ル−シクロアルキル基;4−プロピルシクロヘキセニル
基、4−ペンチルシクロヘキセニル基等の4−アルキル
−シクロアルケニル基及びこれらがフッ素原子で置換さ
れた4−フルオロアルキル−シクロアルケニル基;シア
ノ基;−SF5;−NCS等が挙げられる。
【0081】一般式(α−2)で示される化合物として
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。これらの化合物は、通常の有機合成的手段を駆使し
て合成することができる。
【0082】
【化42】
【0083】
【化43】
【0084】
【化44】
【0085】
【化45】
【0086】
【化46】
【0087】
【化47】
【0088】
【化48】
【0089】
【化49】
【0090】
【化50】
【0091】
【化51】
【0092】
【化52】
【0093】
【化53】
【0094】
【化54】
【0095】
【化55】
【0096】
【化56】
【0097】
【化57】
【0098】前記一般式(α−2)中のR11及びR21とし
ては、前記一般式(α−1)中のR1及びR2の具体例とし
て例示したものの中で相当するものを好ましく挙げるこ
とができる。
【0099】前記一般式(α−3)で示される化合物とし
ては、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げら
れる。但し、構造式中のWは水素原子又はフッ素原子を
示し、xは0〜3の整数である。また、構造式中の環H
は、1,4−シクロヘキシレンを示し、環Gは、フッ素
置換されていてもよい、1,4−フェニレン、1,4−
シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、4,
1−シクロヘキセニレン、2,5−シクロヘキセニレ
ン、5,2−シクロヘキセニレン、3,6−シクロヘキ
セニレン、6,3−シクロヘキセニレン、2,5−ピリ
ミジンジイル、5,2−ピリミジンジイル、2,5−ピ
リジンジイル、5,2−ピリジンジイル、2,5−ジオ
キサンジイル又は5,2−ジオキサンジイルを示す。更
に好ましくは、上記環Gは、1,4−シクロヘキシレ
ン、1,4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキ
セニレン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シク
ロヘキセニレン、3,6−シクロヘキセニレン又は6,
3−シクロヘキセニレンを示す。このような化合物は、
通常の有機合成的手段を駆使して合成することができ
る。
【0100】
【化58】
【0101】
【化59】
【0102】
【化60】
【0103】
【化61】
【0104】
【化62】
【0105】
【化63】
【0106】
【化64】
【0107】
【化65】
【0108】
【化66】
【0109】
【化67】
【0110】
【化68】
【0111】
【化69】
【0112】
【化70】
【0113】
【化71】
【0114】
【化72】
【0115】
【化73】
【0116】
【化74】
【0117】
【化75】
【0118】
【化76】
【0119】
【化77】
【0120】
【化78】
【0121】
【化79】
【0122】
【化80】
【0123】
【化81】
【0124】前記一般式(α−3)で示される化合物にお
いて、R5及びR6としては、例えば、水素原子;フッ素
原子;フルオロメチル基;ジフルオロメチル基;トリフ
ルオロメチル基;フルオロメトキシ基;ジフルオロメト
キシ基;トリフルオロメトキシ基;シアノ基;メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基;エテニ
ル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキ
セニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、
デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基等のアルケ
ニル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチ
ルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシ
ルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等
のアルコキシ基;ビニルオキシ基、プロペニルオキシ
基、ブテニルオキシ基、ペンテニルオキシ基、ヘキセニ
ルオキシ基、ヘプテニルオキシ基、オクテニルオキシ
基、ノネニルオキシ基、デセニルオキシ基等のアルケニ
ルオキシ基;プロピニルオキシ基、ブチニルオキシ基、
ペンチニルオキシ基、ヘキシニルオキシ基、ヘプテニル
オキシ基、オクチニルオキシ基、ノニニルオキシ基、デ
シニルオキシ基、ウンデシニルオキシ基、ドデシニルオ
キシ基等のアルキニルオキシ基;メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル
基、ペンチルオキシメチル基、ヘキシルオキシメチル
基、ヘプチルオキシメチル基、オクチルオキシメチル
基、ノニルオキシメチル基、デシルオキシメチル基、メ
トキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル
基、ブトキシエチル基、ペンチルオキシエチル基、ヘキ
シルオキシエチル基、ヘプチルオキシエチル基、オクチ
ルオキシエチル基、ノニルオキシエチル基、デシルオキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル
基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、ペン
チルオキシプロピル基、ヘキシルオキシプロピル基、ヘ
プチルオキシプロピル基、オクチルオキシプロピル基、
ノニルオキシプロピル基、デシルオキシプロピル基、メ
トキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル
基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル基、ヘキ
シルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル基、オクチ
ルオキシブチル基、ノニルオキシブチル基、デシルオキ
シブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル
基、プロポキシペンチル基、ブトキシペンチル基、ペン
チルオキシペンチル基、ヘキシルオキシペンチル基、ヘ
プチルオキシペンチル基、オクチルオキシペンチル基、
ノニルオキシペンチル基、デシルオキシペンチル基等の
アルコキシアルキル基が挙げられる。
【0125】前記モノマー(A)としては、一般式(β)で
示される化合物等が挙げられる。この化合物は、通常の
有機合成的手段を駆使して合成することができる。
【0126】
【化82】 式中、環A、環B、環C及び環D、Z1、Z2及びZ3
b、c及びdは、式(α−3)中のものと同じ意味を表
す。R7及びR8は各々炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数2〜16のアル
コキシアルキル基を示し、これらのうちのアルキル基中
の少なくとも1つのメチレン基は酸素原子、イオウ原子
又はケイ素原子に置換されていてもよく、直鎖もしくは
分岐のどちらでもよい。P1及びP2は各々メタアクリレ
ートエステル、アクリレートエステル、エポキシ、ビニ
ルエーテル、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フル
オロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基又はシアノ基を示す。但し、P1及びP2の少
なくとも一方は、メタアクリレートエステル、アクリレ
ートエステル、エポキシ又はビニルエーテルのいずれか
である。e及びfは各々0又は1であり、且つ両方が0
であることはない。
【0127】前記一般式(β)で示される化合物として
は、例えば、下記構造式で示される化合物等が挙げられ
る。但し、これらの構造式中のAは、水素原子、フッ素
原子又はメチル基を示す。また、これらの構造式中のA
1及びA2は水素原子又はフッ素原子を示す。更に、これ
らの構造式中のX及びYは各々独立に以下の基を示す
(ここで、e及びhは0又は1であり、f及びiは1〜
12の整数である。Z1は水素原子又はメチル基を表
す。なお、X及びYが同時に−(O)h−(CH2)i−CH3
になることはない。
【化83】
【0128】
【化84】
【0129】
【化85】
【0130】前記他の液晶性化合物を用いる場合の配合
割合は、目的に応じて適宜決定できるが、通常、液晶組
成物全量に対して、10〜50質量%、特に10〜40
質量%の範囲から決定することが好ましい。
【0131】本発明の液晶組成物は、カイラル(光学活
性)化合物を含んでいてもよい。カイラル化合物は、そ
れ自体が液晶性を示す必要はない。カイラル化合物とし
ては、下記化合物が挙げられる。カイラル化合物の添加
量は適宜決定できる。
【0132】
【化86】
【0133】本発明の液晶組成物には、例えば、偏光フ
ィルム、印刷インキ、塗料等に利用する場合には、その
目的に応じて、色素、顔料、染料等を適宜配合量を決定
して添加することができる。
【0134】本発明の液晶又は光学用素子は、上述の本
発明の液晶組成物を使用したものであれば良く、この液
晶組成物を、例えば、光学材料、表示材料、記録材料と
して使用したり、光学補償板、偏光素子、反射板、散乱
板、カラー化機能を有するフィルム、液晶材料に使用し
た例が挙げられる。液晶又は光学用素子の他の構成は特
に限定されず、公知の方法に従ってその目的に応じて適
宜選択すればよい。
【0135】
【実施例】以下実施例により、本発明をより詳細に述べ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1 (工程1−1)撹拌装置および温度計を装着したフラスコ内
に、窒素雰囲気下で4−ブロモフェノール4.29g(2
4.8mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)
40mlに溶解し、これに室温で5−ブロモペンタノー
ル5.0g(29.9mmol)、炭酸カリウム4.14g(29.9mm
ol)を加え、50〜55℃で5時間保温撹拌した。反応終
了後、水を加え酢酸エチルにて抽出を行い、有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾
燥後、ろ過、濃縮することにより、粗製物7.8g(黄色油
状)を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製(移動相:ヘキサン/酢酸エチル系)し、5−(4−ブ
ロモフェノキシ)ペンタノール4.91g(収率76%)を
淡黄色油状物質として得た。
【0136】(工程1−2)撹拌装置および温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−(4−ブロモフェノ
キシ)ペンタノール7.61g(29.4mmol)、トリエチルア
ミン62mlを仕込み、これに1−ブチン−3−メチル
−3−オール2.72g(32.3mmol)、ヨウ化銅(I)4
8.7mg(0.256mmol)、トリフェニルホスフイン22
4.1mg(0.86mmol)及びジクロロビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(II)48.7mg(0.069mmol)を
室温で添加後、5時間還流撹拌した。反応終了後、不溶物
を濾去してから溶媒留去し、酢酸エチルを加え、1N塩
酸で酸性にしてから抽出した。飽和食塩水にて洗浄、無水
硫酸ナトリウム乾燥、ろ過及び濃縮を行うことにより、5
−[4−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イ
ル)フェノキシ]ペンタノール5.42gを淡黄色結晶と
して得た。収率は70%であった。
【0137】(工程1−3)撹拌装置および温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−[4−(3−メチル
−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキシ]ペンタ
ノール5.41g(20.6mmol)、トルエン70mlを仕込
み、更に水酸化ナトリウム1.65g(41.2mmol)を加え、
4時間還流下撹拌した。反応終了後、水、1N塩酸、酢酸
エチルを加え酸性にした後、酢酸エチル抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過、濃縮することにより、褐色油状の5−(4−エチニル
フェノキシ)ペンタノール4.13gを得た。収率は98
%であった。
【0138】(工程1−4)撹拌装置および温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で4−ブロモ−2−(トリ
フルオロメトキシ)ヨードベンゼン3.35g(9.13mmo
l)、トリエチルアミン19mlを仕込み、これに2−[4
−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェ
ノキシ]エタノール1.48g(9.13mmol)、ヨウ化銅(I)
13.7mg(0.072mmol)、トリフェニルホスフィン6
3.2mg(0.24mmol)及びジクロロビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム13.7mg(0.020mmol)を室温
で添加後、6時間還流撹拌した。不溶物を濾去した後、溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え、1N塩酸で酸性にしてか
ら抽出した。続いて、抽出物を飽和食塩水洗浄、無水硫
酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより、粗製物
3.85gを黄褐色固体として得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製し、2−(4−[2−[4−ブロモ−2−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]フェノキシ)エ
タノールの淡黄色固体3.0gを得た。収率は82%で
あった。
【0139】(工程1−5)撹拌装置および温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で2−(4−[2−[4−ブ
ロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]
フェノキシ)エタノール2.99g(7.44mmol)、トリエチ
ルアミン16mlを仕込み、これに5−(4−エチニルフ
ェノキシ)ペンタノール1.52g(7.44mmol)、ヨウ化銅
(I)11.2mg(0.059mmol)、トリフェニルホスフィン
51.5mg(0.20mmol)及びジクロロビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム11.2mg(0.016mmol)を室
温で添加後、6.5時間還流撹拌した。不溶物を濾去し
た後、溶媒留去し、酢酸エチルを加え、1N塩酸で酸性に
してから抽出した。続いて、抽出物を飽和食塩水洗浄、
無水硫酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより、
粗製物4.27gを黄褐色固体として得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製することにより、5−[4−[2−
(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エ
チニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニ
ル]フェノキシ]ペンタン−1−オール3.2gを淡黄色
固体として得た。収率は82%であった。
【0140】(工程1−6)撹拌装置および温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下で5−[4−[2−(4−
[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エチニ
ル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニル]
フェノキシ]ペンタン−1−オール2.7g(5.15mmo
l)、トリエチルアミン1.6ml、THF50mlを仕
込み、氷冷した。氷冷下、アクリル酸塩化物1.03g
を滴下し、同温度で30分間撹拌後、室温で2時間撹拌
した。原料の消失を確認した後、再び0℃に冷却し、5
%炭酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。これ
に酢酸エチルを加えて抽出し、水洗、飽和食塩水洗浄、
無水硫酸ナトリウム乾燥、濾過及び濃縮することにより
粗製物を得た。これをヘキサン/クロロホルム=5/
1;50mlに加えることにより結晶化させ、得られた
結晶を濾過後減圧下乾燥し、淡黄色結晶2.4gを得
た。得られた結晶をクロロホルム10mlに溶解し、ヘ
キサン50mlを加えて終夜静置し、得られた結晶を濾
過後減圧下乾燥し、5−[4−[2−(4−[2−[4−(2
−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]エチ
ニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニ
ル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエート1.7
gを淡黄色結晶として得た。収率は52%であった。
【0141】得られた5−[4−[2−(4−[2−[4−
(2−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエートの1
H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであった。
また、その化学式も以下に示す。1 H−NMR(δ):1.52−1.63(m,2H),
1.71−1.90(m,4H),4.00(t,2H,
J=6.5Hz),4.17−4.26(m,4H),
4.51−4.55(m,2H),5.80−5.89
(m,2H),6.07−6.22(m,2H),6.81
−6.93(m,4H),7.37−7.52(m,7H)
【0142】上記得られた化合物の相系列を偏光顕微鏡
観察により評価したところ、降温時に21〜91℃の範
囲でネマティック相を示し、この化合物は、液晶性化合
物であることがわかった。また、この化合物を、ネマテ
ィック組成物MJ931381(メルクジャパン社製)に
10重量%添加して測定した屈折率異方性Δnから濃度
比で外挿したΔnを求めたところ、0.33と極めて大
きいものであった。なお、Δnはアッベ屈折計で測定
し、測定温度は20℃、測定波長は589nmで行なっ
た。
【0143】
【化87】
【0144】実施例2 (工程2−1)実施例1の工程1−1において、5−ブロモペ
ンタノールに代えて2−ブロモエタノールを使用する以
外は実施例1と同様にして2−(4−フェノキシ)エタノ
ールを得た。収率は77%であった。 (工程2−2)実施例1の工程1−2において、5−(4−ブロ
モフェノキシ)ペンタノールに代えて2−(4−フェノキ
シ)エタノールを使用する以外は実施例1と同様にして
2−[4−(3−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イ
ル)フェノキシ]エタノールを得た。収率は75%であっ
た。 (工程2−3)実施例1の工程1−3において、5−[4−(3
−メチル−3−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキ
シ]ペンタノールに代えて、2−[4−(3−メチル−3
−ヒドロキシブチン−1−イル)フェノキシ]エタノール
を使用する以外は実施例1と同様にして2−(4−エチ
ニルフェノキシ)エタノールを得た。収率は100%で
あった。 (工程2−4)実施例1の工程1−4において、4−ブロモ−
2−(トリフルオロメトキシ)ヨードベンゼンに代えて、
4−ブロモ−2−(エチル)ヨードベンゼンを使用する以
外は実施例1と同様にして2−[4−[2−(4−ブロモ
−2−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]エタノー
ルを得た。収率は73%であった。 (工程2−5)実施例1の工程1−5において、2−(4−[2
−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]
エチニル)フェノキシ)エタノールに代えて、2−[4−
[2−(4−ブロモ−2−エチルフェニル)エチニル]フェ
ノキシ]エタノールを使用する以外は実施例1と同様に
して5−[4−[2−(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル]エチニル]−3−エチルフェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンタン−1−オールを得た。収率は
77%であった。 (工程2−6)工程1−6において、5−[4−[2−(4−[2
−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エチニル]
−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチニル]フェ
ノキシ]ペンタン−1−オールに代えて、5−[4−[2
−(4−[2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]
ペンタン−1−オールを使用する以外は実施例1と同様
にして5−[4−[2−(4−[2−[4−(2−プロプ−2
−エノイルオキシエトキシ)フェニル]エチニル]−3−
エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]ペンチルプロプ
−2‐エノエート得た。
【0145】得られた5−[4−[2−(4−[2−[4−
(2−プロプ−2−エノイルオキシエトキシ)フェニル]
エチニル]−3−エチルフェニル)エチニル]フェノキシ]
ペンチルプロプ−2‐エノエートの1H−NMRスペク
トルデータは以下のとおりであった。また、その化学式
も以下に示す。1 H−NMR(δ):1.31(t,3H,J=7.8H
z),1.52−1.63(m,2H),1.71−1.
89(m,4H),2.87(q,2H,J=7.8H
z),3.99(t,2H,J=6.3Hz),4.17
−4.26(m,4H),4.51−4.55(m,2
H),5.80−5.89(m,2H),6.07−6.
22(m,2H),6.37−6.49(m,2H),6.
84−6.92(m,4H),7.28−7.49(m,
7H)
【0146】
【化88】
【0147】上記得られた化合物の相系列を実施例1と
同様の方法により評価したところ、98〜110℃の範
囲でネマティック相を示し、この化合物は、液晶性化合
物であることがわかった。また、この化合物について実
施例1と同様の方法でΔnを求めたところ、0.33と
極めて大きいものであった。
【0148】実施例3 (工程3−1)撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内
に、窒素雰囲気下でIDAM−2を26g、ジクロロビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを0.182
g、トリフェニルホスフィンを0.68g、ヨウ化銅を
0.15gおよびトリエチルアミンを182ml仕込
み、65℃に昇温した。これに、IM−1a28.0g
をトリエチルアミン30mlに溶解した溶液を滴下し、
89℃で5時間撹拌した。室温に戻し、得られた反応物
を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮後、得ら
れた固体を酢酸エチル/ヘキサン=1:7にトリエチル
アミン0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲル
クロマトグラフィーにて分離し、目的とする化合物ID
AM−3aを39.1g得た。
【0149】(工程3−2)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−3aを28.
1g、メタノールを413.1mlおよびp−トルエン
スルホン酸を0.83g仕込み、3〜6℃で攪拌した。
反応終了後、これにトリエチルアミン10mlを添加
し、得られた反応物を濃縮した。さらにこれを酢酸エチ
ル/ヘキサン=1:3を移動相とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM−
4aを22.91g得た。
【0150】(工程3−3)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−4aを19.
5g、4−ピロリノピリジンを2.3g、ピリジンを8
2mlおよび乾燥したジクロロメタンを仕込み、氷温で
攪拌した。これに、トリフルオロメタンスルホン酸1
5.4mlをジクロロメタン20mlに溶解したものを
滴下し、氷温で1時間攪拌した。反応終了後、得られた
反応物に水とジクロロメタンを加えて抽出し、水で洗浄
した。さらにこれを濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン=
1:4にトリエチルアミン0.1%を加えたものを移動
相とするシリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、目
的とする化合物IDAM−5aを25.6g得た。
【0151】(工程3−4)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−5aを23.
5g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.6g、トリエチルアミンを20.4mlおよび
乾燥したDMFを243ml仕込み、65℃に昇温し
た。次いで、DMF12mlにIM−2を12.0g溶
解させたものを滴下し、5.5時間攪拌した。反応終了
後、得られた反応物にヘキサン、酢酸エチルおよび水を
加えて抽出し、さらに水で洗浄した。有機層を乾燥後濃
縮し、酢酸エチル/ヘキサン=1:3にトリエチルアミ
ン0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロ
マトグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM
−6aを29g得た。
【0152】(工程3−5)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−6aを23.
31g、THTを195mlおよび水素化アルミニウム
リチウムを1.8g仕込み、氷温で1時間攪拌した。反
応終了後10%水酸化ナトリウム水溶液21.69g添
加して中和し、得られた反応物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄、濃縮し、IDAM−7aを2
2.28g得た。
【0153】(工程3−6)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−7aを22.
28g、クロロホルムを100ml、メタノールを10
0mlおよびp−トルエンスルホン酸を0.6g仕込
み、室温で1昼夜攪拌した。反応終了後、トリエチルア
ミン63mlを添加し、得られた反応物を濃縮した。こ
れを酢酸エチル/ヘキサン=1:3にトリエチルアミン
0.1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにて分離し、目的とする化合物IDAM−
8aを18.4g得た。
【0154】(工程3−7)撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIDAM−8aを5.4
g、乾燥したトリエチルアミンを4mlおよび乾燥した
THFを117ml仕込み、氷温でアクリル酸クロリド
2.3mlを滴下した。次いで、攪拌30分間後に室温
に戻し、5%炭酸ナトリウム水溶液50ml滴下した。
得られた反応物を酢酸エチルで抽出し、水および飽和食
塩水で洗浄した。有機層を洗浄後、乾燥、濃縮し、クロ
ロホルム/ヘキサン=5:1にトリエチルアミン0.2
%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグラ
フィーにて分離し、目的とする化合物5−[4−[2−
(4−[2−[4−(2−プロプ−2−エノイルオキシエト
キシ)フェニル]エチニル]−3−メトキシフェニル)エチ
ニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エノエート(D
AM1112)を6.4g得た。DAM1112の1H−NMR
スペクトルデータは以下のとおりであった。なお、この
実施例の反応工程を、後述する実施例4のものと共に以
下に示す。1 H−NMR(CDCl3δ):1.52−1.61(m,2
H)、1.71−1.87(m,4H)、3.93(s,3
H)、3.99(t,2H,J=6.3Hz)、4.19
−4.25(m,4H)、4.53(t,2H,J=4.
8Hz)、5.84−5.90(m,2H)、6.08−
6.22(m,2H)、6.38−6.50(m,2H)、
6.85−6.91(m,4H)、7.02−7.16
(m,2H)、7.41−7.52(m,5H)
【0155】
【化89】
【0156】上記得られた化合物の相系列を実施例1と
同様の方法により評価したところ、降温時に51〜10
7℃の範囲でネマティック相を示し、この化合物は液晶
性化合物であることがわかった。また、この化合物につ
いて実施例1と同様の方法でΔnを求めたところ、0.
35と極めて大きいものであった。
【0157】実施例4 実施例3のDAM1112の合成において、中間体ID
AM−3a〜IDAM−8aの代わりにIDAM−3b
〜IDAM−8bを用い、IM−1aの代わりにIM−
1bを用い、同様の手順で上記反応工程に従って、5−
[4−[2−(4−[2−[4−(2−プロプ−2−エノイ
ルオキシエトキシ)フェニル]エチニル]−3−メチルフ
ェニル)エチニル]フェノキシ]ペンチルプロプ−2−エ
ノエート(DAM1113)を得た。DAM1113の1
H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであった。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.52−1.61(m,
2H)、1.71−1.87(m,4H)、2.49(s,
3H)、3.98(t,2H,J=6.3Hz)、4.1
9−4.25(m,4H)、4.53(t,2H,J=
4.8Hz)、5.84−5.90(m,2H)、6.0
8−6.22(m,2H)、6.38−6.50(m,2
H)、6.84−6.98(m,4H)、7.29−7.
52(m,7H) 上記得られた化合物の相系列を実施例1と同様の方法に
より評価したところ、降温時に93〜140℃の範囲で
ネマティック相を示し、この化合物は液晶性化合物であ
ることがわかった。また、この化合物について実施例1
と同様の方法でΔnを求めたところ、0.34と極めて
大きいものであった。
【0158】実施例5 一般式(1)で表される化合物としての化合物(1−1)と
化合物(1−2)とを、質量比で1:1で混合し、セルギ
ャップ約8μmの透明ガラスセルに注入した。透明ガラ
スセルとしては、ポリイミド薄膜を塗布後にラビング処
理をし、ラビング方向が平行になるように重ね合わせて
作製したものを使用した。次いで、このセルを偏光顕微
鏡で観察したところ、ネマティック配向が一様に固定化
された光学異方体が得られているのが確認できた。
【0159】
【化90】
【0160】実施例6 実施例5で用いた化合物(1−1)と、一般式(α−1)で
示される化合物としての化合物(2−1)とを質量比で
1:1で混合し、実施例5と同様にセルに注入して偏光
顕微鏡により観察した。その結果、67〜162℃と広
い範囲でネマティック相を示した。またこの組成物につ
いて実施例1と同様にΔnを求めたところ、70℃にお
いて0.34ときわめて高い値を示した。
【0161】
【化91】
【0162】実施例7 実施例5で用いた化合物(1−1)と、一般式(β)で示さ
れる化合物としての化合物(5−1)とを質量比で1:1
で混合し、実施例5と同様にセルに注入して偏光顕微鏡
により観察した。その結果、64〜74℃でスメクチッ
クA相を示し、73〜120℃と広い範囲でネマティッ
ク相を示した。またこの組成物について実施例1と同様
にΔnを求めたところ、73℃において0.27ときわ
めて高い値を示した。
【0163】
【化92】
【0164】実施例8 撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲
気下でRDAM−1を62g、メチルエチルケトンを1
32ml及び炭酸カリウムを50g仕込み、70℃に昇
温して0.5時間撹拌した。続いて、1−ブロモ−n−
オクチルアルコール72gを滴下し、83℃で8時間撹
拌した。室温に戻し、得られた反応物を濾過し、メチル
エチルケトンで洗浄した。濾液を濃縮後、トルエン及び
5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。さらに水で洗
浄分液して濃縮し、IM1d−1を73.1g得た。撹
拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲気
下でIM1d−1を72g及び無水酢酸を240g仕込
み、塩化酢酸23.9gを滴下した。23℃で0.5時
間撹拌し、得られた反応物を濃縮した。これを酢酸エチ
ル/ヘキサン=1:5の混合液にトリエチルアミン0.
1%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグ
ラフィーにて分離し、IM1d−2を62.4g得た。
撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲
気下でIM1d−2を20g、ジクロロビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウムを0.2g、トリフェニル
ホスフィンを0.4g、ヨウ化銅を0.2g及びトリエ
チルアミンを117ml仕込み、70℃に昇温した。2
1.5gのIM1fをトリエチルアミン20mlに溶解
したものを滴下し、66℃で8時間撹拌した。得られた
反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮
後、酢酸エチル/ヘキサン=1:20の混合液にトリエ
チルアミン0.1%を加えたものを移動相とするシリカ
ゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i−3を2
3.9g得た。
【0165】撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内
に、窒素雰囲気下でIM1i−3を23.8g、メタノ
ールを90ml、クロロホルムを190ml及びp−ト
ルエンスルホン酸を0.6ml仕込み、氷温で1.25
時間、室温で4.25時間撹拌した。続いて、トリエチ
ルアミン7mlを添加し、得られた反応物を濃縮した。
次いで、酢酸エチル/ヘキサン=1:5の混合液にトリ
エチルアミン0.1%を加えたものを移動相とするシリ
カゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i−4を
19.8g得た。撹拌装置及び温度計を装着したフラス
コ内に、窒素雰囲気下でIM1i−4を17g、4−ピ
ロリノピリジンを1.8g、ピリジンを64ml及びジ
クロロメタンを160ml仕込み、氷温に冷却した。続
いて、トリフルオロメタンスルホン酸無水物7.9ml
及びジクロロメタン10mlを滴下し、氷温で4.25
時間撹拌した。室温に戻して水及び酢酸エチルを加え、
得られた反応物を抽出した。更に水で2回洗浄し、濃縮
した。次いで、酢酸エチル/ヘキサン=1:5の混合液
にトリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とす
るシリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、IM1i
−5を21.97g得た。撹拌装置及び温度計を装着し
たフラスコ内に、窒素雰囲気下でIM1i−5を21.
9g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.45g、トリエチルアミンを8.2ml及びD
MFを158ml仕込み、65℃に昇温した。これに1
4.4gのIM1k−6をDMF15mlに溶解した溶
液を滴下し、65℃で4時間撹拌した。反応の様子をみ
ながらジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムを0.4g追加し、徐々に80℃まで昇温した。得ら
れた反応物にエタノール及び水を加え、反応物を抽出し
た。更に水を加えて洗浄し、乾燥、濃縮後、酢酸エチル
/ヘキサン=1:8の混合液にトリエチルアミン0.1
%を加えたものを移動相とするシリカゲルクロマトグラ
フィーにて分離し、IM1i−7を23.64g得た。
【0166】撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内
に、窒素雰囲気下でIM1i−7を23.64g、TH
Fを167ml及びLAHを1.4g仕込み、室温で
1.5時間撹拌した。水50ml及び20%水酸化ナト
リウム水溶液50mlを追加した。得られた反応物を酢
酸エチルで抽出し、更に水で洗浄、濃縮し、IM1i−
8を21.11g得た。撹拌装置及び温度計を装着した
フラスコ内に、窒素雰囲気下でIM1i−8を21.1
1g、塩化メチレンを60ml及びp−トルエンスルホ
ン酸を0.4g仕込み、これにメタノール90mlを滴
下して2〜16℃で10.5時間撹拌した。氷温に冷却
し、トリエチルアミン5mlを添加した。得られた反応
物を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン=1:1の混合液に
トリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とする
シリカゲルクロマトグラフィーにて分離した。更に酢酸
エチルで再結晶を行いIM1i−9を14.6g得た。
撹拌装置及び温度計を装着したフラスコ内に、窒素雰囲
気下でIM1i−9を5g、乾燥トリエチルアミンを3
ml及び乾燥THFを90ml仕込み、氷温でアクリル
酸クロリドを1.8ml滴下した。氷温で30分間撹拌
後、室温で1時間撹拌した。5%炭酸ナトリウム水溶液
50mlを滴下し、得られた反応物を塩化メチレンで抽
出した。水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムを加えて乾燥した。反応物を濃縮し、酢酸エチルに
トリエチルアミン0.1%を加えたものを移動相とする
シリカゲルクロマトグラフィーにて分離し、目的とする
DAM1118を4.7g得た。得られたDAM111
8の1H−NMRスペクトルデータは以下のとおりであ
った。尚、この実施例の反応工程を、後述する実施例9
及び10のものと共に以下に示す。
【0167】1H−NMR(CDCl3,δ):1.00
(t、3H、J=7.8Hz)、1.30−1.60
(m、12H)、1.62−1.90(m、10H)、2.
80(t、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.00
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.35−6.45(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、39〜82℃の広い範囲でネマティック相
を示し、この化合物は、液晶性化合物であることが判っ
た。また、この化合物について実施例1と同様の方法で
△nを求めたところ、0.30と極めて大きいものであ
った。
【0168】
【化93】
【0169】実施例9 実施例8のDAM1118の合成において、中間体IM
1d−1の代わりにIM1c−1を、IM1d−2の代
わりにIM1c−2を、IM1fの代わりにIM1e
を、IM1i−3の代わりにIM1g−3を、IM1i
−4の代わりにIM1g−4を、IM1k−6の代わり
にIM1j−6を、IM1i−5の代わりにIM1g−
5を、IM1i−7の代わりにIM1g−7を、IM1
i−8の代わりにIM1g−8を、IM1i−9の代わ
りにIM1g−9を用い、同様の手順でDAM1119
を得た。得られたDAM1119の1H−NMRスペク
トルデータは以下のとおりであった。
【0170】1H−NMR(CDCl3,δ):1.33
(t、3H、J=7.8Hz)、1.37−1.63
(m、8H)、1.65−1.91(m、8H)、2.87
(q、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.05
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.37−6.47(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、54〜114℃の広い範囲でネマティック
相を示し、この化合物は、液晶性化合物であることがわ
かった。また、この化合物について実施例1と同様の方
法で△nを求めたところ、0.33と極めて大きいもの
であった。
【0171】実施例10 実施例8のDAM1118の合成において、中間体IM
1−fの代わりにIM1−eを、IM1i−3の代わり
にIM1h−3を、IM1i−4の代わりにIM1h−
4を、IM1i−5の代わりにIM1h−5を、IM1
i−7の代わりにIM1h−7を、IM1i−8の代わ
りにIM1h−8を、IM1i−9の代わりにIM1h
−9を用い、同様の手順でDAM1120を得た。得ら
れたDAM1120の1H−NMRスペクトルデータは
以下のとおりであった。
【0172】1H−NMR(CDCl3,δ):1.31
(t、3H、J=7.8Hz)、1.25−1.65
(m、12H)、1.65−1.90(m、8H)、2.8
9(q、2H、J=7.8Hz)、3.90−4.02
(m、4H)、4.10−4.21(m、4H)、5.78
−5.89(m、2H)、6.07−6.19(m、2
H)、6.35−6.45(m、2H)、6.80−6.
91(m、4H)、7.25−7.51(m、7H) 上記化合物の相系列を実施例1と同様の方法により評価
したところ、38〜104℃の広い範囲でネマティック
相を示し、この化合物は、液晶性化合物であることが判
った。また、この化合物について実施例1と同様の方法
で△nを求めたところ、0.30と極めて大きいもので
あった。
【0173】
【発明の効果】本発明のフェニルアセチレン化合物は、
高い屈折率異方性が期待でき、光重合性を有し、他液晶
に混合し易く、また本発明の液晶組成物は、高い屈折率
異方性を示すので、それぞれ、例えば、光シャッターや
表示素子などに使用できる液晶素子、液晶デバイスに用
いられる光学補償板、偏光素子材料、反射板、散乱板、
カラー化機能を有するフィルムを構成する材料として特
に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 19/30 C09K 19/30 19/34 19/34 19/38 19/38 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 505 505 (出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許 出願(平成11年度新エネルギー・産業技術総合開発機構 「電子デバイス基盤技術開発事業(縮小X線露光プロセ ス技術とアクティブ反射構造形成)」委託研究、産業活 力再生特別措置法第30条の適用を受けるもの) (72)発明者 南井 正好 大阪府高槻市塚原二丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 岩倉 和憲 大阪府高槻市塚原二丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA47 HA16 HA18 HA21 MA20 4H006 AA01 AB64 BJ50 BP30 4H027 BA01 BA13 BD01 BD07 BD24 BE04 CB03 CE01 CE02 CE03 CE04 CE05 CN01 CN02 CN03 CN04 CN05 CU01 CU02 CU03 CU04 CU05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるフェニルアセチレ
    ン化合物。 【化1】 (式中、A1〜A12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素
    原子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜
    10の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。B1
    及びB2は、各々水素原子又はメチル基を表す。p、
    q、r、s、tは、各々0又は1である。但し、p=
    0、且つq=0の場合、A2、A4〜A10の少なくとも1
    つはフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10
    の、アルキル基又はアルコキシ基を示す。また、m及び
    nは、それぞれ0〜14の整数であるが、sが1のとき
    nは0でなく、tが1のときmは0でない。Wは、−CH
    2CH2−又は−C≡C−を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、A4、A5、A9
    びA10からなる群より選択される少なくとも1つがフッ
    素原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アル
    キル基又はアルコキシ基であることを特徴とする請求項
    1記載のフェニルアセチレン化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフェニルアセチレ
    ン化合物を含む液晶組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(α−1)〜(α−3)で示される液
    晶性化合物の少なくとも1種を更に含むことを特徴とす
    る請求項3記載の液晶組成物。 【化2】 (式中、A1〜A12はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原
    子又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜1
    0の、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す。R1
    びR2はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、シアノ
    基、−SF5、−NCS、4−R3−(シクロアルキル)
    基、4−R3−(シクロアルケニル基)又はR4−(O)q1
    を示す(但し、R3は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
    ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
    キル基を示し、R4は直鎖又は分枝のフッ素原子で置換
    されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示す。
    1は0又は1を示す)。) 【化3】 (式中、A13〜A24はそれぞれ独立に水素原子、フッ素
    原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。mは0又
    は1である。R11は水素原子又は直鎖もしくは分枝のフ
    ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアル
    キル基を示す。R 21はR11、フッ素原子、シアノ基、4
    −R31−(シクロアルキル)基、4−R31−(シクロアル
    ケニル基)又はR41−(O)q2基を示す(但し、R31は水
    素原子又は直鎖もしくは分枝のフッ素原子で置換されて
    いてもよい炭素数1〜12のアルキル基を示し、R41
    直鎖又は分枝のフッ素原子で置換されていてもよい炭素
    数1〜12のアルキル基を示す。q2は0又は1を示
    す)。) 【化4】 (式中、環A、環B、環C及び環Dはそれぞれ独立に、
    1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、1,
    4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニレ
    ン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘキ
    セニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シク
    ロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2−
    ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2−
    ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,2
    −ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環C及び環D
    上の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。R
    5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フル
    オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
    ル基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ト
    リフルオロメトキシ基、シアノ基、炭素数1〜12のア
    ルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜
    12のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニルオキ
    シ基、炭素数3〜12のアルキニルオキシ基、炭素数2
    〜16のアルコキシアルキル基又は炭素数3〜16のア
    ルコキシアルケニル基を示す。これらのアルキル基、ア
    ルケニル基又はアルキニル基中の少なくとも1つのメチ
    レン基は、酸素原子、イオウ原子又はケイ素原子に置換
    されていてもよく、直鎖又は分岐のどちらでもよい。Z
    1、Z2及びZ3はそれぞれ独立に、−COO−、−OC
    O−、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のアル
    キレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜
    5のアルキニレン基又は直接結合を示し、b、c及びd
    はそれぞれ独立に0又は1であり、かつb+c+d≧1
    を満たす。)
  5. 【請求項5】 メタアクリレートエステル、アクリレー
    トエステル、エポキシ及びビニルエーテルからなる群よ
    り選択される1種又は2種以上の重合性官能基を有する
    モノマー(A)を更に含むことを特徴とする請求項3又は
    4記載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】 モノマー(A)が、一般式(β)で示される
    化合物を含むことを特徴とする請求項5記載の液晶組成
    物。 【化5】 (式中、環A、環B、環C及び環D、Z1、Z2及びZ3
    b、c及びdは、式(α−3)中のものと同じ意味を表
    す。R7及びR8は各々炭素数1〜12のアルキル基、炭
    素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数2〜16のアル
    コキシアルキル基を示し、これらのうちのアルキル基中
    の少なくとも1つのメチレン基は酸素原子、イオウ原子
    又はケイ素原子に置換されていてもよく、直鎖又は分岐
    のどちらでもよい。P1及びP2は各々メタアクリレート
    エステル、アクリレートエステル、エポキシ、ビニルエ
    ーテル、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル基、ジ
    フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメ
    トキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキ
    シ基又はシアノ基を示す。但し、P1及びP2の少なくと
    も一方は、メタアクリレートエステル、アクリレートエ
    ステル、エポキシ又はビニルエーテルのいずれかであ
    る。e及びfは各々0又は1であり、且つ両方が0であ
    ることはない。)
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の液晶組
    成物を備えることを特徴とする液晶又は光学用素子。
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