JPH05213930A - 新規な光学活性ベンゾジオキサン誘導体および液晶組成物 - Google Patents

新規な光学活性ベンゾジオキサン誘導体および液晶組成物

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JPH05213930A
JPH05213930A JP4057608A JP5760892A JPH05213930A JP H05213930 A JPH05213930 A JP H05213930A JP 4057608 A JP4057608 A JP 4057608A JP 5760892 A JP5760892 A JP 5760892A JP H05213930 A JPH05213930 A JP H05213930A
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JP
Japan
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yield
chemical
ethyl ester
synthesis
title compound
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Application number
JP4057608A
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English (en)
Inventor
Kenji Suzuki
賢治 鈴木
Naoya Satake
直哉 佐竹
Atsushi Sugiura
淳 杉浦
Tsunenori Fujii
恒宣 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Chemical Co Inc
Original Assignee
Kanto Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】強誘電性液晶組成物用のキラルドーパントとし
て好適な光学活性化合物を提供する。 【構成】一般式(I)で表される光学活性ベンゾジオキ
サン化合物及び該光学活性ベンゾジオキサン化合物を含
有する液晶組成物。 〔式中、Rは、C1〜14−アルキル基、あるいは、C
1〜14−アルコキシ基を表し、Yは、単結合、−CO
−O−、または−CH−O−を表し、A環は(フッ素
置換)1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレ
ン、(フッ素置換)4,4′−ビフェニレン等を表し、
B環は図示構造の1,4−ベンゾジオキサン−2−オン
環を表す〕 【効果】式(I)の光学活性化合物はSmC相を有する
液晶組成物に添加することにより強誘電性を誘起し、極
めて応答速度の速い液晶組成物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、新規な光学活性化合物並びにこ
れらの光学活性化合物の少なくとも1種を含有すること
を特徴とする液晶組成物に関する。更に詳しく言えば、
本発明は、強誘電性液晶に関し、強誘電性液晶組成物の
組成成分として有用で、かつ化学的安定性に優れた光学
活性ベンゾジオキサン環を有する新規な光学活性化合物
ならびに、それらの光学活性ベンゾジオキサン環を有す
る新規な光学活性化合物の少なくとも1種を含有する諸
特性に優れた性質を示す液晶組成物に関する。
【0002】
【背景技術】時計、電卓、パーソナルワープロ、ポケッ
トテレビ用等の表示素子として、液晶表示素子は広く用
いられている。これは受光型で目が疲れない、消費電力
が少ない、薄型である等の優れた特徴を有しているため
であるが、一方においては応答速度が遅い、メモリー性
がない等から応用面において制約があった。応用面の拡
大を図るため、従来用いられていたツイステッドネマチ
ック(TN)型表示方式を改良したスーパーツイステッ
ドネマチック(STN)型表示方式等も見いだされてい
る。しかし、これらは大画面表示或いはグラフィック表
示用としては充分でなく、これらに代わる液晶表示素子
の研究も種々行われている。その1つに強誘電性液晶
〔R.B.Meyerら;Physique,36L−
69(1975)〕を利用した表示方式〔N.A.Cl
arkら;Applied Phys.lett.,3
6,899(1980)〕がある。この方式は従来方式
に比べて100倍もの高速応答であること、及びメモリ
ー性があること等の優れた特徴を有しているため、液晶
表示素子の用途拡大が期待されている。強誘電性液晶は
液晶分子長軸が層法線方向とある角度を有する一連のス
メクチック液晶を指すが、実用的にはそのなかのカイラ
ルスメクチックC(カイラルSmC)相が利用される。
【0003】表示素子用の強誘電性液晶組成物には、
(a)種々のカイラルSmC相を有する化合物同士を混
合して得られるものと(b)種々のSmC相を有する化
合物と光学活性化合物とを混合して得られるものとがあ
る。強誘電性液晶表示素子用の強誘電性液晶組成物とし
て、当初(a)の方式で得られる液晶組成物が用いられ
ていたが、研究開発が進展し、SmC相を有する化合物
に光学活性化合物を添加することにより強誘電性液晶組
成物が得られることが判明して以来、SmC化合物を混
合して得られるSmC組成物(SmCホスト)に1種〜
数種の光学活性化合物(カイラルSmC相を有している
方が好ましいが、必ずしも有していなくとも良い。キラ
ルドーパントと呼称される)を添加して強誘電性液晶組
成物を調製することによる(b)の方式が主流となって
きている。
【0004】これは実用面において、(b)の方式の方
が、要求される種々の特性(動作温度範囲、応答速度、
自発分極、ラセンピッチ、化学的安定性等)に合わせて
調製しやすいこと、又、カイラルSmC化合物に比べて
SmC化合物は安価に合成できること等から、(a)の
方式より有利と考えられているためである。
【0005】しかし、未だ実用に供せられるまでに至っ
ておらず、強誘電性液晶組成物として優れた特性を発現
する化合物の開発が望まれている。
【0006】本発明者らは、前記(a)方式あるいは
(b)方式の両方式に有用な光学活性化合物に着目し、
特に、(b)方式のSmCホストに添加してカイラルS
mC相を誘起せしめ、液晶表示素子用材料として実用に
供することのできるキラルドーパントに視点を置き、か
つ又、安価に合成可能なキラルドーパントを得ることを
目的に検討した。
【0007】キラルドーパントに要求される特性の1つ
として、SmCホストにそれを添加することにより得ら
れる強誘電性液晶組成物の自発分極が大きいことが上げ
られる。これは強誘電性液晶における応答時間と自発分
極の関係式τ=η・E/Ps(τ=応答時間、η=粘
性、E=電界、Ps=自発分極)から明らかなように、
自発分極を大きくすれば応答時間を短くできるためであ
る。
【0008】自発分極とキラルドーパントの分子構造と
の関係については、種々の説があるがいずれも経験則に
よるという域を脱しておらず、未だ確固としたものはな
い。それらの中の1つに「強誘電性を発現させる分子構
造中の双極子モーメントを持つ部分の自由回転を阻害す
れば、全体としての双極子部分を一定方向に向かわせる
ことが可能となり自発分極を大きくすることができる」
との説がある(特開平2−138274号公報参照)。
【0009】
【発明の開示】本発明者等は、上記の説を基に鋭意研究
した結果、環内に不斉炭素を有するベンゾジオキサン誘
導体は、環内の不斉炭素によって、不斉炭素周辺の自由
回転が抑えられ、双極子の向きが一方向にそろえられる
ことにより、キラルドーパントとして極めて優れた特性
を有することを見い出した。本発明は、かかる知見に基
づいて完成するに至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、一般式、(I)
【化8】 〔式中、Rは、炭素原子数1〜14の直鎖状または分岐
鎖状のアルキル基、あるいは、炭素原子数1〜14の直
鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基を表し、Yは、単結
合、−CO−O−、または−CH−O−を表し
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】 (式中、R′は、炭素原子数1〜14の直鎖状または分
岐鎖状のアルキル基を表し、*は、不斉部位を表す)を
表す〕で表される光学活性ベンゾジオキサン化合物、並
びにそれらの少なくとも1種を含有することを特徴とす
る液晶組成物を提供するものである。
【0013】本発明に係わる新規な光学活性化合物は、
それ自身、単独ではカイラルSmC相を有していない
が、それらをSmCホスト液晶に適当な割合で混合する
と、電圧が印加されることにより高速な光学応答を示す
強誘電性液晶組成物を調製することができる極めて有用
な化合物である。
【0014】以下に本発明に係わる化合物の合成経路に
ついて説明し、さらに、実施例により本発明を詳細に説
明する。これらの合成経路は、その一例であり、また、
実施例とともにこれらの例により本発明は、制約される
ものではない。
【0015】以下の記述に用いられている略記号は下記
のとおりである。 HLC 高速液体クロマトグラフィー GLC ガスクロマトグラフィー (S) 絶対立体配置におけるS配置 (R) 絶対立体配置におけるR配置 D 相対立体配置におけるD系列 L 相対立体配置におけるL系列 b.p 沸点 m.p 融点 Cryst. 結晶 SmC スメクチックC相 SmA スメクチックA相 Ne ネマチック相 Ch コレステリック相 Iso. 等方性液体
【0016】
【化11】 説明する。(化合物名を式によって略記する。)
【0017】経路1
【化12】
【0018】
【化13】
【0019】続いて、このものをPd触媒の存在下で、
加圧水素により脱ベンジル化反応を行い、さらに、加熱
による閉環反応を行って
【化14】
【0020】
【化15】 続いて、Pd触媒の存在下に、加圧水素による脱ベンジ
ル化反応を行い、さらに、加熱による閉環反応を行うこ
とにより、
【化16】
【0021】
【化17】
【0022】経路2
【化18】
【0023】
【化19】 続いて、このものをPd触媒の存在下で、脱ベンジル化
反応を行い、さらに、加熱による閉環反応を行って目的
物である
【化20】
【0024】
【化21】 続いて、Pd触媒の存在下に、加圧水素による脱ベンジ
ル化反応を行い、さらに、加熱による閉環反応を行うこ
とにより
【0025】
【化22】
【0026】経路3
【化23】
【0027】
【化24】
【0028】
【化25】 で表される化合物を得た後、Pd触媒の存在下に、加圧
水素による脱ベンジル化反応を行い、続いて、加熱閉環
反応を行って
【0029】
【化26】
【0030】
【化27】
【0031】
【化28】
【0032】経路4
【化29】
【0033】
【化30】
【化31】
【0034】
【化32】
【0035】次に、中間体
【化33】 で表される化合物の合成経路について説明する。
【0036】この中間体の一部は、市販されており、M
ol.Cryst.Liq.Cryst.198917
2 125−146に記載の合成方法に従って
【化34】 また、経路5に示したケトカルボン酸の不斉水素還元か
らも合成可能である。
【0037】経路5 R′′′CHCOOC(R′′′は炭素原子数
1〜13の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基)で表さ
れる化合物とシュウ酸ジエチルとをアルカリ存在下に反
応させ、
【化35】 次に、このものを酸性条件下に、加水分解し、次いで、
脱炭酸反応を行ってR′COCOOHで表される化合物
を得、続いてRh触媒の存在下に、加圧水素による不斉
水素還元を行って
【化36】
【0038】このものとR″OHとからエステル化反応
を行うことにより中間体
【化37】
【0039】経路6 この化合物の一部も市販されているが、
【化38】 で表される化合物のグリニャール試薬あるいは、Li塩
を調製し、硼酸エステルと反応させた後、酸性条件下に
加水分解することにより、
【化39】
【0040】次に、実施例を示し、各合成法について詳
細に説明する。
【0041】
【実施例】
実施例1 (R)−2−ブチル−6−(4′−オクチル
オキシフェニノル)−1,4−ベンゾジオキサン−3−
オンの合成
【化40】
【0042】1) (S)−2−ヒドロキシヘキサン酸
エチルエステルの合成
【化41】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、
(S)−2−ヒドロキシヘキサン酸48g(Mol.C
ryst.Liq.Cryst.19891 172
125−146に記載の合成例に従い、L−ノルロイシ
ンを用いて合成)、エタノール300ml、p−トルエ
ンスルホン酸0.5gを仕込み、還流下に8時間撹拌し
た。反応液を濃縮後、残留分へ無水炭酸カリウム0.8
gを加え暫く撹拌した。これにエーテルを注加し不溶物
を濾過した後、溶媒を留去し、残留分を減圧蒸留して標
記化合物を得た。収量27g 収率46% GLC97
% b.p89−92℃/15mmHg
【0043】2) 4−ブロモ−2−ベンジルオキシフ
ェノールの合成
【化42】 温度計、撹拌機を備えたフラスコに、2−ベンジルオキ
シフェノール125g、酢酸エチル650mlを仕込
み、氷水冷下(0℃)臭素100gを1時間かけて滴下
し、同温度で1.5時間撹拌した。反応液をチオ硫酸ナ
トリウム水溶液500mlに注加し析出する固形物を濾
過して除き、濾液をエーテルで抽出した。この抽出液を
水酸化ナトリウム水溶液、水、希塩酸、水の順に洗浄し
芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去した。残留分を減圧蒸
留して標記化合物を得た。収量131g 収率75%
GLC97% b.p150−180℃/0.34mm
Hg
【0044】3) (R)−2−(4−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチルエステ
ルの合成
【化43】 温度計、撹拌機を備えたフラスコに、4−ブロモ−2−
ベンジルオキシフェノール8.7g、トリフェニルホス
フィン8.2g、(S)−2−ヒドロキシヘキサン酸エ
チルエステル5.0g、THF 40mlを仕込み、氷
水冷下アゾジカルボン酸ジエチルエステル5.4gを滴
下した。同温度で2時間、室温下で4日間撹拌した後、
反応液を希塩酸へ注加し有機層をベンゼンで抽出した。
ベンゼン層を水洗、芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去し
た。残留分をヘキサンへ注加し不溶物を濾過により取り
除いた後濾液を濃縮して標記化合物を得た。収量12.
7g
【0045】4) 4−オクチルオキシフェニルボロン
酸の合成
【化44】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、マグ
ネシウム11g及び微量のヨウ素を仕込み、窒素気流
下、乾燥THF 200mlに溶解させた4−オクチル
オキシブロモベンゼン116gを滴下してグリニャール
試薬を調製した。別のフラスコに硼酸トリメチル45
g、乾燥THF 100mlを仕込み、10℃以下で先
に調製したグリニャール試薬を滴下した。同温度で1時
間、室温下で2時間撹拌した後、反応液を冷希塩酸へ注
加した。有機層をエーテルで抽出後エーテル層を水洗し
芒硝で乾燥させた。溶媒を留去後、残留分をヘキサンよ
り再結晶して標記化合物を得た。収量47g
【0046】5) (R)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シヘキサン酸エチルエステルの合成
【化45】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、Pd
〔PPh0.5g、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2g(ベンゼン25mlに溶解)、2M炭
酸ナトリウム水溶液20ml、4−オクチルオキシフェ
ニルボロン酸4.3g(エタノール20mlに溶解)を
仕込み、窒素気流下還流温度で6時間撹拌した。反応液
を水へ注加し有機層をベンゼンで抽出した。ベンゼン層
を水洗し芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去した。残留分
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼ
ン)にて精製し標記化合物を得た。収量7.5g 収率
81% HLC 92%
【0047】6) (R)−2−ブチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−3−オンの合成
【化46】 オートクレーブに、(R)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シヘキサン酸エチルエステル7.0g、酢酸エチル80
ml、10%Pd−C3gを仕込み、水素圧を10kg
/cmに設定し室温下24時間撹拌した。反応液を濾
過後、濾液を濃縮し残留分を減圧蒸留した。更に留分を
アセトン/エタノール混合溶媒より再結晶して標記化合
物を得た。収量4.0g収率76% HLC 99%
b.p210℃/0.5mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1780cm−1に吸収を有し、また、マスス
ペクトル測定では、m/e=410に分子イオンピーク
および基準ピークが観察された。これらの測定結果と使
用した原料との関係からみて、得られた化合物は、標記
化合物であると同定された。このものをメトラー社製ホ
ットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度
を観察した結果を表1に示す。
【0048】実施例2 (S)−2−プチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−3−オンの合成
【化47】
【0049】1) (R)−2−ヒドロキシヘキサン酸
エチルエステルの合成
【化48】 実施例1−1)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸48gに替えて、(R)−2−ヒドロキシヘキサ
ン酸48g(D−ノルロイシンを用いて合成)を用い、
他は実施例1−1)と同様に操作して標記化合物を得
た。収量29g 収率50% GLC 96% b.p
80−110℃/20mmHg
【0050】2) (S)−2−(4−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチルエステ
ルの合成
【化49】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(R)−2−
ヒドロキシヘキサン酸エチルエステル5.0gを用い、
他は実施例1−3)と同様に操作して標記化合物を得
た。収量11.6g
【0051】3) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シヘキサン酸エチルエステルの合成
【化50】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(S)−2−(4−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチ
ルエステル7.2gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量7.2g 収率78
% HLC 93%
【0052】4) (S)−2−ブチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−3−オンの合成
【化51】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0g.に替え
て、(S)−2−(4−オクチルオキシ−3′−ベンジ
ルオキシビフェニル−4′−イル)オキシヘキサン酸エ
チルエステル7.0gを用い、他は実施例1−6)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量3.0g 収率5
7% HLC 98% b.p200−210℃/0.
5mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定する
と、2800−3000cm−1、1780cm−1
に吸収を有し、また、マススペクトル測定では、m/e
=410に分子イオンピークおよび基準ピークが観察さ
れた。これらの測定結果と使用した原料との関係から得
られた化合物は、標記化合物であると同定された。この
ものをメトラー社製ホットステージFP−82に入れ、
顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0053】実施例3 (R)−2−メチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1.4−ベンゾジ
オキサン−3−オンの合成
【化52】
【0054】1) (R)−2−(4−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸エチルエス
テルの合成
【化53】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(S)−乳酸
エチル3.7gを用い、他は実施例1−3)と同様に操
作して標記化合物を得た。収量6.6g
【0055】2) (R)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シプロピオン酸エチルエステルの合成
【化54】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、 (R)−2−(4−ブロ
モ−2−ベンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸
エチルエステル6.4gを用い、他は実施例1−5)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量6・5g
【0056】3) (R)−2−メチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−3−オンの合成
【化55】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−(4−オクチルオキシ−3′−ベンジ
ルオキシビフェニル−4′−イル)オキシプロピオン酸
エチルエステル6.5gを用い、他は実施例1−6)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量3.2g 収率
67% HLC 100% b.p190℃/0.24
mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定する
と、2800−3000cm−1、1790cm−1
に吸収を有し、また、マススペクトル測定では、m/e
=368に分子イオンピークおよび基準ピークが観察さ
れた。これらの測定結果と使用した原料との関係から得
られた化合物は、標記化合物であると同定された。この
ものをメトラー社製ホットステージFP−82に入れ、
顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0057】実施例4 (S)−2−メチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−3−オンの合成
【化56】
【0058】1) (S)−2−(4−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸メチルエス
テルの合成
【化57】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0g.に替えて、(R)−乳
酸メチル3.3gを用い、他は実施例1−3)と同様に
操作して標記化合物を得た。収量9.6g
【0059】2) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シプロピオン酸メチルエステルの合成
【化58】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2g替えて、(S)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸メチ
ルエステル6.2gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量6.4g 収率77
% HLC 99%
【0060】3) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シプロピオン酸の合成
【化59】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、
(S)−2−(4−オクチルオキシー3′−ベンジルオ
キシビフェニル−4′−イル)オキシプロピオン酸メチ
ルエステル6.4g,エタノール60ml,水酸化ナト
リウム1.5g(水15mlに溶解)を仕込み、還流下
2時間撹拌した。反応液を希塩酸へ注加し有機層をベン
ゼンで抽出した。ベンゼン層を水洗し芒硝で乾燥させた
後、溶媒を留去した。残留分をヘキサンより再結晶して
標記化合物を得た。収量6.1g m.p95−110
【0061】4) (S)−2−メチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−3−オンの合成
【化60】 オートクレーブに、(S)−2−(4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シプロピオン酸6.1g、酢酸エチル50ml、10%
Pd−C1.5gを仕込み、水素圧を10kg/cm
に設定し、室温下24時間撹拌した。反応液を濾過し、
濾液を濃縮した。残留分を減圧蒸留し、さらに、留分を
アセトンより再結晶して標記化合物を得た。収量2.8
g 収率58% HLC 99% b.p186−19
0℃/0b24mmHgこのものの赤外線吸収スペクト
ルを測定すると、2800−3000cm−1、179
0cm−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定
では、m/e=368に分子イオンピークおよび基準ピ
ークが観察された。これらの測定結果と使用した原料と
の関係から得られた化合物は、標記化合物であると同定
された。このものをメトラー社製ホットステージFP−
82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表
1に示す。
【0062】実施例5 (R)−2−〔(S)−1−メ
チルプロピル〕−6−(4′−オクチルオキシフェニ
ル)−1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化61】
【0063】1) (2S,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メチルバレリル酸エチルエステルの合成
【化62】 実施例1−1)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸48gに替えて、(2S,3S)−2−ヒドロキ
シ−3−メチルバレリル酸48g(Mol.Crys
t.Liq.Cryst.1989 172 125−
146に記載の合成例に従い、L−(+)−イソロイシ
ンを用いて合成)を用い、他は、実施例1−1)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量28g 収率48%
GLC 92% b.p89℃/17mmHg
【0064】2) (2R,3S)−2−(4−ブロ
モ−2−ベンジルオキシフェニル)オキシ−3−メチル
バレリル酸エチルエステルの合成
【化63】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、 (2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メチルバレリル酸エチルエ
ステル5.0gを用い、他は実施例1−3)と同様に操
作して標記化合物を得た。収量12.5g
【0065】3) (2R,3S)−2−(4−オクチ
ルオキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシ−3−メチルバレリル酸エチルエステルの合
【化64】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(2R,3S)−2−(4
−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニル)オキシ−3−
メチルバレリル酸エチルエステル7.2gを用い、他は
実施例1−5)と同様に操作して標記化合物を得た。収
量7.0g 収率75% HLC 91%
【0066】4) (R)−2−〔(S)−1−メチル
プロピル〕−6−(4′−オクチルオキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化65】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(2R,3S)−2−(4−オクチルオキシ−3′
−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキシ−3
−メチルバレリル酸エチルエステル7.0gを用い、他
は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を得た。
収量520mg 収率10% HLC 100% b.
p200−250℃/0.5mmHgこのものの赤外線
吸収スペクトルを測定すると、2800−3000cm
−1、1760cm−1、に吸収を有し、また、マスス
ペクトル測定では、m/e=410に分子イオンピーク
および基準ピークが観察された。これらの測定結果と使
用した原料との関係から得られた化合物は、標記化合物
であると同定された。このものをメトラー社製ホットス
テージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観察
した結果を表1に示す。
【0067】実施例6 (R)−2−メチル−6−
〔4′−{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル〕−1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化66】
【0068】1) (S)−1−ブロモ−4−(1′−
メチルヘプチル)オキシベンゼンの合成
【化67】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、4−
ブロモフェノール90g、トリフェニルホスフィン14
5g、(R)−2−オクタノール72g、THF 60
0mlを仕込み、氷水冷下アゾジカルボン酸ジエチルエ
ステル96gを滴下した。同温度で2時間、室温下で4
日間撹拌した後、反応液を希塩酸へ注加し有機層をベン
ゼンで抽出した。ベンゼン層を水洗、芒硝で乾燥させた
後溶媒を留去した。残留分をへキサンへ注加し、不溶物
を濾過により取り除いた後濾液を濃縮した。残留分を減
圧蒸留して標記化合物を得た。収量126g 収率85
% GLC 96% b.p103℃/0.2mmHg
【0069】2) (S)−4−(1−メチルヘプチ
ル)オキシフェニルボロン酸の合成
【化68】 実施例1−4)において、4−オクチルオキシブロモベ
ンゼン116gに替えて、(S)−1−ブロモ−4−
(1′−メチルヘプチル)オキシブロモベンゼン116
gを用い、他は実施例1−4)と同様に操作して標記化
合物を得た。この物質は、室温下で液体であるため、実
施例1−4)記載のヘキサンによる再結精製工程は行わ
なかった。収量88g
【0070】3) (R)−2−〔4−{(S)−1−
メチルヘプチル}オキシ−3′−ベンジルオキシビフェ
ニル−4′−イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル
の合成
【化69】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例3−1)で合成した
(R)−2−(4−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニ
ル)オキシプロピオン酸エチルエステル6.4gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、(S)−4−(1−メチルヘプチル)オキシフ
ェニルボロン酸4.3gを用い、他は実施例1−5)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量7.0g 収率
82% HLC 92%
【0071】4) (R)−2−メチル−6−〔4′−
{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル〕−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化70】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−〔4−{(S)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−
イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル6.5gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.7g 収率57% HLC99% b.
p180℃/0.2mmHgこのものの赤外線吸収スペ
クトルを測定すると、2800−3000cm−1、1
790cm−1に吸収を有し、また、マススペクトル測
定では、m/e=368に分子イオンピークが、m/e
=256に基準ピークが観察された。これらの測定結果
と使用した原料との関係から得られた化合物は、標記化
合物であると同定された。このものをメトラー社製ホッ
トステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を
観察した結果を表1に示す。
【0072】実施例7 (S)−2−メチル−6−
〔4′−{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル〕−1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化71】
【0073】1) (S)−2−〔4−{(S)−1−
メチルヘプチル}オキシ−3′−ベンジルオキシビフェ
ニル−4′−イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル
の合成
【化72】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例4−1)で合成した
(S)−2−(4−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニ
ル)オキシプロピオン酸メチルエステル6.2gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、実施例6−2で合成した(S)−4−(1−メ
チルヘプチル)オキシフェニルボロン酸4.3gを用
い、他は実施例1−5)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量6.6g 収率79% HLC 99%
【0074】2) (S)−2−メチル−6−〔4′−
{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化73】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−〔4−{(S)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−
イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル6.3gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.7g 収率57% HLC 99%
b.p185℃/0.2mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1790−1、に吸収を有し、また、マススペ
クトル測定では、m/e=368に分子イオンピーク
が、m/e=256に基準ピークが観察された。これら
の測定結果と使用した原料との関係から得られた化合物
は、標記化合物であると同定された。このものをメトラ
ー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相
転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0075】実施例8 (R)−2−メチル−6−
(3′−フルオロ−4′−オクチルオキシ)フェニル−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化74】
【0076】1) 4−ブロモ−2−フルオロオクチル
オキシベンゼンの合成
【化75】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、市販
の4−ブロモ−2−フルオロフェノ−ル96g、水酸化
ナトリウム26g(水70mlに溶解)、エタノール3
50mlを仕込み、還流下オクチルブロマイド109g
を滴下した。同温度で6時間撹拌した後、反応液を濃縮
しベンゼンで希釈した。ベンゼン溶液を水洗し芒硝で乾
燥させた後、溶媒を留去し残留分を減圧蒸留して標記化
合物を得た。収量123g 収率80% GLC97%
b.p132℃/0.7mmHg
【0077】2) 3−フルオロ−4−オクチルオキシ
フェニルボロン酸の合成
【化76】 実施例1−4)において、4−オクチルオキシブロモベ
ンゼン116gに替えて、4−ブロモ−2−フルオロオ
クチルオキシベンゼン123gを用い、他は、実施例1
−4)と同様に操作して標記化合物を得た。収量38g
【0078】3) (R)−2−(3−フルオロ−4−
オクチルオキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−
4′−イル)オキシプロピオン酸エチルエステルの合成
【化77】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例3−1)で合成した
(R)−2−(4−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニ
ル)オキシプロピオン酸エチルエステル6.4gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、3−フルオロ−4−オクチルオキシフェニルボ
ロン酸4.6gを用い、他は実施例1−5)と同様に操
作して標記化合物を得た。収量6.8g 収率77%
HLC 99%
【0079】4) (R)−2−(3−フルオロ−4−
オクチルオキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−
4′−イル)オキシプロピオン酸の合成
【化78】 実施例4−3)において、(S)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシプロピオン酸メチルエステル6.4gに替え
て、(R)−2−(3−フルオロ−4−オクチルオキシ
−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イル)オキ
シプロピオン酸エチルエステル6.8gを用い、他は実
施例4−3)と同様に操作して標記化合物を得た。収量
6.4g
【0080】5) (R)−2−メチル−6−(3′−
フルオロ−4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−
ベンゾジオキサン−3−オンの合成
【化79】 実施例4−4)において、(S)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシプロピオン酸6.1gに替えて、(R)−2
−(3−フルオロ−4−オクチルオキシ−3′−ベンジ
ルオキシビフェニル−4′−イル)オキシプロピオン酸
6.3gを用い、他は実施例4−4)と同様に操作して
標記化合物を得た。収量3.2g 収率65% HLC
99% b.p185℃/0.7mmHgこのものの
赤外線吸収スペクトルを測定すると、2800−300
0cm−1、1790cm−1、に吸収を有し、また、
マススペクトル測定では、m/e=386に分子イオン
ピークが、m/e=274に基準ピークが観察された。
これらの測定結果と使用した原料との関係から得られた
化合物は、標記化合物であると同定された。このものを
メトラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡
下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0081】実施例9 (R)−3−ブチル−6−
(4′−オクチルオキシ)フェニル−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化80】
【0082】1) 2−ベンジルオキシ−5−ブロモベ
ンズアルデヒドの合成
【化81】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、エタ
ノール800mlを仕込み、金属ナトリウム15.5g
を溶解させた。次に、5−ブロモサリチルアルデヒド1
25gを加え完全に溶解するまで加熱撹拌した後、還流
下塩化ベンジル85gを滴下し6時間撹拌した。反応液
を水へ注加し有機層をベンゼンで抽出した。抽出液を水
洗し芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去した。残留分をヘ
キサン/ベンゼンの混合溶媒より再結晶して標記化合物
を得た。収量145g 収率74% GLC99%
m.p70−71.8℃
【0083】2) 5−ブロモ−2−ベンジルオキシフ
ェノールの合成
【化82】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、m−
クロロ過安息香酸125g、塩化メチレン800mlを
仕込み、穏やかに還流させた。次に塩化メチレン400
mlに溶解させた5−ブロモ−2−ベンジルオキシベン
ズアルデヒド170gを滴下して6時間撹拌した。析出
する不溶物を濾過した後、濾液を濃縮し酢酸エチルで希
釈した。酢酸エチル溶液を炭酸ナトリウム水溶液、水の
順で洗浄した後、溶媒を留去した。残留分へエタノール
400ml、水酸化ナトリウム50g(水200mlに
溶解)を加え、還流下2時間撹拌した。反応液を希塩酸
へ注加し有機層をベンゼンで抽出した。抽出液を水洗し
芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去した。残留分を減圧蒸
留して標記化合物を得た。収量150g 収率92%
GLC 99% b.p155−158℃/1.5mm
Hg
【0084】3) (R)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチルエステ
ルの合成
【化83】 実施例1−3)において、4−ブロモ−2−ベンジルオ
キシフェノ−ル8.7gに替えて、5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェノ−ル8.7gを用い、他は実施例1
−3)と同様に操作して標記化合物を得た。収量12.
9g
【0085】4) (R)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シヘキサン酸エチルエステルの合成
【化84】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(R)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチ
ルエステル7.2gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量7.5g 収率80
% HLC 91%
【0086】5) (R)−3−ブチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−2−オンの合成
【化85】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシヘキサン酸エ
チルエステル7.0gを用い、他は実施例1−6)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量2.5g 収率4
8% HLC 100% b.p200−205℃
/0.3mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測
定すると、2800−3000cm−1、1790cm
−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定では、
m/e=410に分子イオンピーク及び基準ピークが観
察された。これらの測定結果と使用した原料との関係か
ら得られた化合物は、標記化合物であると同定された。
このものをメトラー社製ホットステージFP−82に入
れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に示
す。
【0087】実施例10 (S)−3−ブチル−6−
(4′−オクチルオキシ)フェニル−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化86】
【0088】1) (S)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチルエステ
ルの合成
【化87】 実施例1−3)において、4−ブロモ−2−ベンジルオ
キシフェノール8.7gに替えて、実施例9−2)で合
成した5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.
7gを用い、又(S)−2−ヒドロキシヘキサン酸エチ
ルエステル5.0gに替えて、実施例2−1)で得られ
た(R)−2−ヒドロキシヘキサン酸エチルエステル
5.0gを用い、他は実施例1−3)と同様に操作して
標記化合物を得た。収量12.5g
【0089】2) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シヘキサン酸エチルエステルの合成
【化88】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(S)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチ
ルエステル7.2gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量7.1g 収率76
% HLC 91%
【0090】3) (S)−3−ブチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−2−オンの合成
【化89】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシヘキサン酸エ
チルエステル7.0gを用い、他は実施例1−6)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量2.1g 収率4
0% HLC 100% b.p200−205℃
/0.3mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測
定すると、2800−3000cm−1、1790cm
−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定では、
m/e=410に分子イオンピーク及び基準ピークが観
察された。これらの測定結果と使用した原料との関係か
ら得られた化合物は、標記化合物であると同定された。
このものをメトラー社製ホットステージFP−82に入
れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に示
す。
【0091】実施例11 (R)−3−メチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化90】
【0092】1) (R)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸エチルエス
テルの合成
【化91】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(S)−乳酸
エチル3.7gを用い、又4−ブロモ−2−ベンジルオ
キシフェノ−ル8.7gに替えて、実施例9−2)で合
成した5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.
7gを用い、他は実施例1−3)と同様に操作して標記
化合物を得た。収量6.5g
【0093】2) (R)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シプロピオン酸エチルエステルの合成
【化92】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(R)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸エ
チルエステル6.4gを用い、他は実施例1−5)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量6.5g
【0094】3) (R)−3−メチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−2−オンの合成
【化93】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシプロピオン酸
エチルエステル6.5gを用い、他は実施例1−6)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量3.0g 収率
63% HLC99% b.p 185℃/0.35m
mHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定すると、
2800−3000cm−1、1800cm−1、に吸
収を有し、また、マススペクトル測定では、m/e=3
68に分子イオンピーク及び基準ピークが観察された。
これらの測定結果と使用した原料との関係から得られた
化合物は、標記化合物であると同定された。このものを
メトラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡
下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0095】実施例12 (S)−3−メチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化94】
【0096】1) (S)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸メチルエス
テルの合成
【化95】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(R)−乳酸
メチル3.3gを用い、又4−ブロモ−2−ベンジルオ
キシフェノール8.7gに替えて、実施例9−2)で合
成した5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.
7gを用い、他は実施例1−3)と同様に操作して標記
化合物を得た。収量8.6g
【0097】2) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シプロピオン酸メチルエステルの合成
【化96】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(S)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシプロピオン酸メ
チルエステル6.2gを用い、他は実施例1−5)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量6.7g
【0098】3) (S)−3−メチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−2−オンの合成
【化97】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシプロピオン酸
メチルエステル6.3gを用い、他は実施例1−6)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量2.6g 収率
55% HLC 99% b.p186℃/0.28m
mHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定すると、
2800−3000cm−1、1800cm−1、に吸
収を有し、また、マススペクトル測定では、m/e=3
68に分子イオンピーク及び基準ピークが観察された。
これらの測定結果と使用した原料との関係から得られた
化合物は、標記化合物であると同定された。このものを
メトラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡
下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0099】実施例13 (R)−3−〔(S)−1−
メチルプロピル〕−6−(4′−オクチルオキシフェニ
ル)−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化98】
【0100】1) (2R,3S)−2−(5−ブロ
モ−2−ベンジルオキシフェニル)オキシ−3−メチル
バレリル酸エチルエステルの合成
【化99】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、実施例5−
1)で得た(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メチ
ルバレリル酸エチルエステル5.0gを用い、又4−ブ
ロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.7gに替え
て、実施例9−2)で合成した5−ブロモ−2−ベンジ
ルオキシフェノール8.7gを用い、他は実施例1−
3)と同様に操作して標記化合物を得た。収量12.1
【0101】2) (2R,3S)−2−(4−オク
チルオキシ−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−
イル)オキシ−3−メチルバレリル酸エチルエステルの
合成
【化100】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(2R,3S)−2−(5
−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニル)オキシ−3−
メチルバレリル酸エチルエステル7.2gを用い、他は
実施例1−5)と同様に操作して標記化合物を得た。収
量7.1g 収率76% HLC 93%
【0102】3) (R)−3−〔(S)−1−メチル
プロピル〕−6−(4′−オクチルオキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化101】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(2R,3S)−2−(4−オクチルオキシ−4′
−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキシ−3
−メチルバレリル酸エチルエステル7.0gを用い、他
は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を得た。
収量2.2g 収率42% HLC 99% b.p2
00−220℃/0.5mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1775cm−1、に吸収を有し、また、マス
スペクトル測定では、m/e=410に分子イオンピー
ク及び基準ピークが観察された。これらの測定結果と使
用した原料との関係から得られた化合物は、標記化合物
であると同定された。このものをメトラー社製ホットス
テージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観察
した結果を表1に示す。
【0103】実施例14 (R)−3−メチル−6−
〔4′−{(R)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル〕−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化102】
【0104】1) (R)−1−ブロモ−4−(1′−
メチルヘプチル)オキシベンゼンの合成
【化103】 実施例6−1)において、(R)−2−オクタノール7
2gに替えて、(S)−2−オクタノール72gを用
い、他は実施例6−1)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量118g b.p114〜116℃/0.2
mmHg
【0105】2) (R)−4−(1−メチルヘプチ
ル)オキシフェニルボロン酸の合成
【化104】 実施例1−4)において、4−オクチルオキシブロモベ
ンゼン116gに替えて、(R)−1−ブロモ−4−
(1′−メチルヘプチル)オキシベンゼン116gを用
い、他は実施例1−4)と同様に操作して標記化合物を
得た。このものは、室温下液体のため、実施例1−4)
記載のヘキサンによる再結精製工程は行わなかった。収
量79g
【0106】3) (R)−2−〔4−{(R)−1−
メチルヘプチル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェ
ニル−3′−イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル
の合成
【化105】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例11−1)で合成し
た(R)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシプロピオン酸エチルエステル6.4gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、(R)−4−(1−メチルヘプチル)オキシフ
ェニルボロン酸4.3gを用い、他は実施例1−5)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量7.2g 収率
87% HLC 97%
【0107】4) (R)−3−メチル−6−〔4′−
{(R)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化106】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−〔4−{(R)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−
イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル6.5gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.5g収率53% HLC 99% b.
p 190℃/0.65mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1780cm−1、に吸収を有し、また、マス
スペクトル測定では、m/e=368に分子イオンピー
クが、m/e=228に基準ピークが観察された。これ
らの測定結果と使用した原料との関係から得られた化合
物は、標記化合物であると同定された。このものをメト
ラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に
相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0108】実施例15 (S)−3−メチル−6−
〔4′−{(R)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル)−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化107】
【0109】1) (S)−2−〔4−{(R)−1−
メチルヘプチル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェ
ニル−3′−イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル
の合成
【化108】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例12−1)で合成し
た(S)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシプロピオン酸メチルエステル6.2gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、実施例14−2)で合成した(R)−4−(1
−メチルヘプチル)オキシフェニルボロン酸4.3gを
用い、他は実施例1−5)と同様に操作して標記化合物
を得た。収量6.4g 収率77% HLC 99%
【0110】2) (S)−3−メチル−6−〔4′−
{(R)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化109】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−〔4−{(R)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−
イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル6.3gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.2g 収率47% HLC 99%
b.p185℃/0.2mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1780cm−1、に吸収を有し、また、マス
スペクトル測定では、m/e=368に分子イオンピー
クが、m/e=228に基準ピークが観察された。これ
らの測定結果と使用した原料との関係からみて得られた
化合物は、標記化合物であると同定された。このものを
メトラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡
下に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0111】実施例16 (R)−3−メチル−6−
〔4′−{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル〕−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化110】
【0112】1) (R)−2−〔4−{(S)−1−
メチルヘプチル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェ
ニル−3′−イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル
の合成
【化111】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例11−1)で合成し
た(R)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシプロピオン酸エチルエステル6.4gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、実施例6−2)で合成した(S)−4−(1−
メチルヘプチル)オキシフェニルボロン酸4.3gを用
い、他は実施例1−5)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量7.0g 収率85% HLC 99%
【0113】2) (R)−3−メチル−6−〔4′−
{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル〕−
1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化112】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−〔4−{(S)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−
イル〕オキシプロピオン酸エチルエステル6.5gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.3g 収率49% HLC 99%
b.p220℃/0.2mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1800cm−1、に吸収を有し、また、マス
スペクトル測定では、m/e=368に分子イオンピー
クが、m/e=228に基準ピークが観察された。これ
らの測定結果と使用した原料との関係から得られた化合
物は、標記化合物であると同定された。このものをメト
ラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に
相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0114】実施例17 (S)−3−メチル−6−
〔4′−{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニ
ル〕−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化113】
【0115】1) (S)−2−〔4−{(S)−1−
メチルヘプチル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェ
ニル−3′−イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル
の合成
【化114】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例12−1)で合成し
た(S)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシプロピオン酸メチルエステル6.2gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、実施例6−2)で合成した(S)−4−(1−
メチルヘプチル)オキシフェニルボロン酸4.3gを用
い、他は実施例1−5)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量6.5g
【0116】2) (S)−3−メチル−6−〔4′−
{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル〕−
1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化115】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−〔4−{(S)−1−メチルヘプチ
ル}オキシ−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−
イル〕オキシプロピオン酸メチルエステル6.3gを用
い、他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量2.1g 収率44% HLC 99%
b.p220℃/0.1mmHgこのものの赤外線吸収
スペクトルを測定すると、2800−3000c
−1、1800cm−1、に吸収を有し、また、マス
スペクトル測定では、m/e=368に分子イオンピー
クが、m/e=228に基準ピークが観察された。これ
らの測定結果と使用した原料との関係から得られた化合
物は、標記化合物であると同定された。このものをメト
ラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に
相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0117】実施例18 (R)−3−ヘキシル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化116】
【0118】1) 1−オキソヘプタン−1,2−ジカ
ルボン酸エチルエステルの合成
【化117】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、エタ
ノール200mlを仕込み、金属ナトリウム4.6gを
溶解させた。次に、シュウ酸ジエチル58.4gを滴下
し、20分後、さらにヘプタン酸エチル32gを滴下し
た。反応液を1時間撹拌した後、減圧下50℃でエタノ
ールを留去し希塩酸へ注加した。有機層をベンゼンで抽
出し抽出液を水洗、芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去し
て標記化合物を得た。収量51g
【0119】2) α−ケトオクタン酸の合成
【化118】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、1−
オキソヘプタン−1,2−ジカルボン酸エチルエステル
39g、酢酸50ml、濃塩酸25mlを仕込み、還流
下4時間撹拌した。反応液をエーテルで希釈し水洗した
後、芒硝で乾燥させた。溶媒を留去した後、残留分へ1
0%水酸化ナトリウム水溶液240mlを氷水冷下徐々
に加えた。析出した結晶を収集し冷エタノールで洗浄し
た後、水240mlに分散させ、濃塩酸24mlを加え
暫く撹拌した。有機物をエーテルで抽出し抽出液を水洗
後、芒硝で乾燥し溶媒を留去して標記化合物を得た。収
量20g
【0120】3) (S)−2−ヒドロキシオクタン酸
エチルエステルの合成
【化119】 オートクレーブに、アルゴン雰囲気下ロジウム(シクロ
ペンタジエン)ジクロライド.ダイマー〔Rh(CO
D)Cl)31mgのTHF2ml溶液、過塩素酸銀
(AgClO)28mgのTHF2ml溶液、(S)
−1−〔(R)−1′,2−ビス(ジフェニルフォスフ
ィノ)フェロセニル〕エタノール〔(S,R)−BPP
FOH)76mgTHF2ml溶液を仕込み、α−ケト
オクタン酸39g、エチルアルコール200ml、トリ
エチルアミン34mlを加え、水素圧を55kg/cm
に設定して48時間撹拌した。反応液をフラスコに移
しp−トルエンスルフォン酸50gを加え還流下4時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、エーテル溶液とし、
炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し芒硝で乾燥
させた後、溶媒を留去して標記化合物を得た。収量40
【0121】4) (R)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシオクタン酸エチルエステ
ルの合成
【化120】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(S)−2−
ヒドロキシオクタン酸エチルエステル5.9gを用い、
又4−ブロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.7g
に替えて、実施例9−2)で合成した5−ブロモ−2−
ベンジルオキシフェノール8.7gを用い、他は実施例
1−3)と同様に操作して標記化合物を得た。収量1
3.5g
【0122】5) (R)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シオクタン酸エチルエステルの合成
【化121】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(R)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシオクタン酸エチ
ルエステル7.7gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量7.8g 収率79
% HLC 94%
【0123】6) (R)−3−ヘキシル−6−(4′
−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサ
ン−2−オンの合成
【化122】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(R)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシオクタン酸エ
チルエステル7.4gを用い、他は実施例1−6)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量3.5g 収率6
2% HLC 100% b.p220−240℃
/0.3mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測
定すると、2800−3000cm−1、1800cm
−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定では、
m/e=438に分子イオンピーク及び基準ピークが観
察された。これらの測定結果と使用した原料との関係か
ら得られた化合物は、標記化合物であると同定された。
このものをメトラー社製ホットステージFP−82に入
れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に示
す。
【0124】実施例19 (S)−3−へキシル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−2−オンの合成
【化123】
【0125】1) (R)−2−ヒドロキシオクタン酸
エチルエステルの合成
【化124】 実施例18−3)において、(S)−1−〔(R)−
1′,2−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセニ
ル〕エタノ−ル〔(S,R)−BPPFOH〕76mg
に替えて、(R)−1−〔(S)−1′,2−ビス(ジ
フェニルフォスフィノ)フェロセニル〕エタノール
〔(R,S)−BPPFOH〕76mgを用い、他は実
施例18−3)と同様に操作して標記化合物を得た。収
量40g
【0126】2) (S)−2−(5−ブロモ−2−ベ
ンジルオキシフェニル)オキシオクタン酸エチルエステ
ルの合成
【化125】 実施例1−3)において、(S)−2−ヒドロキシヘキ
サン酸エチルエステル5.0gに替えて、(R)−2−
ヒドロキシオクタン酸エチルエステル5.9gを用い、
又4−ブロモ−2−ベンジルオキシフェノール8.7g
に替えて、実施例9−2)で合成した5−ブロモ−2−
ベンジルオキシフェノール8.7gを用い、他は実施例
1−3)と同様に操作して標記化合物を得た。収量8.
2g
【0127】3) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イル)オキ
シオクタン酸エチルエステルの合成
【化126】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、(S)−2−(5−ブロモ
−2−ベンジルオキシフェニル)オキシオクタン酸エチ
ルエステル7.7gを用い、他は実施例1−5)と同様
に操作して標記化合物を得た。収量8.0g 収率81
% HLC 92%
【0128】4) (S)−3−ヘキシル−6−(4′
−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサ
ン−2−オンの合成
【化127】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−(4−オクチルオキシ−4′−ベンジ
ルオキシビフェニル−3′−イル)オキシオクタン酸エ
チルエステル7.4gを用い、他は実施例1−6)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量3.9g 収率6
9% HLC 99% b.p225℃/0.25mm
Hgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定すると、2
800−3000cm−1、1800cm−1、に吸収
を有し、また、マススペクトル測定では、m/e=43
8に分子イオンピーク及び基準ピークが観察された。こ
れらの測定結果と使用した原料との関係から得られた化
合物は、標記化合物であると同定された。このものをメ
トラー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下
に相転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0129】実施例20 (S)−3−ブチル−6−
(4−オクチルオキシビフェニル−4′−イル)−1,
4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化128】
【0130】1) 4−オクチルオキシビフェニルボロ
ン酸の合成
【化129】 実施例1−4)において、4−オクチルオキシブロモベ
ンゼン116gに替えて、4−ブロモ−4′−オクチル
オキシビフェニル147gを用い、他は実施例1−4)
と同様に操作して標記化合物を得た。収量59g
【0131】2) (S)−2−(4−オクチルオキシ
−4″−ベンジルオキシターフェニル−3″−イル)オ
キシヘキサン酸エチルエステルの合成
【化130】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例10−1)で合成し
た(S)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.2gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、4′−オクチルオキシビフェニルボロン酸5.
6gを用い、他は実施例1−5)と同様に操作して標記
化合物を得た。収量6.6g 収率62% HLC 9
0%
【0132】3) (S)−3−ブチル−6−(4−オ
クチルオキシビフェニル−4′−イル)−1,4−ベン
ゾジオキサン−2−オンの合成
【化131】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−(4−オクチルオキシ−4″−ベンジ
ルオキシターフェニル−3″−イル)オキシヘキサン酸
エチルエステル8.0gを用い、他は実施例1−6)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量3.0 g 収
率48% HLC 98% b.p236℃/0.0
14mmHgこのものの赤外線吸収スペクトルを測定す
ると、2800−3000cm−1、1790c
−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定で
は、m/e=486に分子イオンピーク及び基準ピーク
が観察された。これらの測定結果と使用した原料との関
係から得られた化合物は、標記化合物であると同定され
た。このものをメトラー社製ホットステージFP−82
に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に
示す。
【0133】実施例21 (R)−3−ブチル−6−
〔4′−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フ
ェニル〕−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化132】
【0134】1) 4−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)フェニルボロン酸の合成
【化133】 実施例1−4)において、4−オクチルオキシブロモベ
ンゼン116gに替えて、4−(トランス−4−ペンチ
ルシクロヘキシル)ブロモベンゼン126gを用い、他
は実施例1−4)と同様に操作して標記化合物を得た。
収量56g
【0135】2) (R)−2−〔4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−4′−ベンジルオキシビ
フェニル−3′−イル〕オキシヘキサン酸エチルエステ
ルの合成
【化134】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例9−3)で合成した
(R)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェニ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.2gを用い、
又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに替え
て、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フ
ェニルボロン酸4.7gを用い、他は実施例1−5)と
同様に操作して標記化合物を得た。収量7.2g 収率
74% HLC 96%
【0136】3) (R)−3−ブチル−6−〔4′−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニル)
−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化135】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0に替えて、
(R)−2−〔4−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル)−4′−ベンジルオキシビフェニル−3′−イ
ル〕オキシヘキサン酸エチルエステル7.3gを用い、
他は実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を得
た。収量3.5g 収率63% HLC 100%
b.p200℃/0.05mmHgこのものの赤外線吸
収スペクトルを測定すると、2800−3000cm
−1、1780cm−1、に吸収を有し、また、マスス
ペクトル測定では、m/e=434に分子イオンピーク
が、m/e=406に基準ピークが観察された。これら
の測定結果と使用した原料との関係から得られた化合物
は、標記化合物であると同定された。このものをメトラ
ー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相
転移温度を観察した結果を表1に示す
【0137】実施例22 (S)−3−メチル−6−
(3″−フルオロ−4″−オクチルオキシビフェニル−
4′−イル)−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの
合成
【化136】
【0138】1) 3−フルオロ−4−オクチルオキシ
ビフェニルの合成
【化137】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、3−
フルオロ−4−ヒドロキシビフェニル15.3g,オク
チルブロマイド17.3g、炭酸カリウム22.4g、
シクロヘキサノン150mlを仕込み、還流下に4時間
撹拌した後、反応液を希硫酸に注加した。有機層をベン
ゼンで抽出後、ベンゼン層を水洗し芒硝で乾燥させた。
溶媒を留去後、残留分をアセトンより再結晶して標記化
合物を得た。収量23g 収率94% GLC 99%
【0139】2) 3−フルオロ−4−オクチルオキシ
−4′−ブロモビフェニルの合成
【化138】 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えたフラスコに、3−
フルオロ−4−オクチルオキシビフェニル23g、クロ
ロホルム40mlを仕込み、氷水冷下(0℃)臭素1
2.2gを15分かけて滴下し湯浴中(62℃)1.5
時間撹拌した後、反応液を水に注加した。有機層を分液
した後、水酸化ナトリウム水溶液、水の順に洗浄し芒硝
で乾燥させた。溶媒を留去後、残留分をアセトンより再
結晶して標記化合物を得た。収量22.7g 収率79
% GLC 96%
【0140】3) 3′−フルオロ−4′−オクチルオ
キシビフェニルボロン酸の合成
【化139】 撹拌子を入れたコック付フラスコに、3−フルオロ−4
−オクチルオキシ−4′−ブロモビフェニル7g、乾燥
THF 60mlを仕込み、系内をアルゴン置換下−6
0℃に冷却し、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン
溶液14.5mlを加え、同温度で3.5時間撹拌させ
た。次に、硼酸トリメチル2.4gのTHF液を滴下ロ
ートを用いて滴下し同温度で2時間撹拌後、室温まで昇
温させ一昼夜撹拌させた。反応液を10%硫酸100m
lに注加しベンゼンで抽出後、水洗、芒硝で乾燥させ
た。溶媒を留去後、残留分をヘキサン/THF混合溶媒
より再結晶して標記化合物を得た。収量4.8g 収率
75% HLC 90%
【0141】4) (S)−2−(3−フルオロ−4−
オクチルオキシ−4″−ベンジルオキシターフェニル−
3″−イル)オキシプロピオン酸メチルエステルの合成
【化140】 実施例1−5)において、(R)−2−(4−ブロモ−
2−ベンジルオキシフェニル)オキシヘキサン酸エチル
エステル7.2gに替えて、実施例12−1)で合成し
た(S)−2−(5−ブロモ−2−ベンジルオキシフェ
ニル)オキシプロピオン酸メチルエステル6.2gを用
い、又4−オクチルオキシフェニルボロン酸4.3gに
替えて、3′−フルオロ−4′−オクチルオキシビフェ
ニルボロン酸5.9gを用い、他は実施例1−5)と同
様に操作して標記化合物を得た。収量3.8g 収率3
8% HLC 98%
【0142】5) (S)−3−メチル−6−(3″−
フルオロ−4″−オクチルオキシビフェニル)−1,4
−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化141】 実施例1−6)において、(R)−2−(4−オクチル
オキシ−3′−ベンジルオキシビフェニル−4′−イ
ル)オキシヘキサン酸エチルエステル7.0gに替え
て、(S)−2−(3−フルオロ−4−オクチルオキシ
−4″−ベンジルオキシターフェニル−3″−イル)オ
キシプロピオン酸メチルエステル7.8gを用い、他は
実施例1−6)と同様に操作して標記化合物を得た。収
量2.7g 収率43% HLC 100% b.p2
30℃/0.1mmHgこのものの赤外線吸収スペクト
ルを測定すると、2800−3000cm−1、180
0cm−1、に吸収を有し、また、マススペクトル測定
では、m/e=462に分子イオンピークが、m/e=
322に基準ピークが観察された。これらの測定結果と
使用した原料との関係から得られた化合物は、標記化合
物であると同定された。このものをメトラー社製ホット
ステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観
察した結果を表1に示す。
【0143】実施例23 (R)−2−オキソ−3−メ
チル−1,4−ベンゾジオキサン−6−イル4−オクチ
ルオキシベンゾエートの合成
【化142】
【0144】1) 2−ブロモ−1,4−ジベンジルオ
キシベンゼンの合成
【化143】 温度計、撹拌機を備えたフラスコに、市販の1,4−ジ
ベンジルオキシベンゼン41g、炭酸カルシウム14.
2g、塩化メチレン200mlを仕込み、これに臭素2
4.8gを塩化メチレンに溶かして5℃以下で滴下し
た。同温度で臭素の色が消失するまで撹拌した後、反応
液を濾過した。濾液を希苛性ソーダ水溶液、水の順で洗
浄し、芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去した。残留分を
減圧蒸留して標記化合物を得た。収量30g 収率57
% GLC 93% b.p170−175℃/0.1
5mmHg
【0145】2) 2,5−ジベンジルオキシフェノー
ルの合成
【化144】 温度計、撹拌機を備えたフラスコの内部を窒素で置換
し、これに2−ブロモ−1,4−ジベンジルオキシベン
ゼン30g、テトラヒドロフラン160mlを仕込ん
だ。この溶液を液体窒素−アセトン浴で−60℃以下ま
で冷却し、これに1.6Mブチルリチウム−ヘキサン溶
液64mlを滴下してしばらく撹拌した。次に、ホウ酸
トリメチルエステル25gを滴下し、−60℃以下で2
時間、室温下で一夜撹拌した。反応液を冷希硫酸に注加
し、しばらく撹拌した後、有機相を別のフラスコに分取
した。これに、10%過酸化水素水100mlを加え、
室温で2時間撹拌した。有機相を水洗、芒硝で乾燥させ
た後、溶媒を留去した。残留分をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶離液ベンゼン/ヘキサン=1/1)にて精
製し、更にベンゼン−ヘキサンの混合溶媒より再結晶し
て標記化合物を得た。収量9.3g 収率38% GL
C 87% m.p95.5−96.5℃
【0146】3) (R)−2−(2,5−ジベンジル
オキシフェニル)オキシプロピオン酸エチルエステルの
合成
【化145】 温度計、撹拌機を備えたフラスコに、2,5−ジベンジ
ルオキシフェノール10.8g、トリフェニルホスフィ
ン10g、(S)−乳酸エチルエステル4.6g、テト
ラヒドロフラン80mlを仕込み、これに氷水冷下ジア
ゾカルボン酸ジエチルエステル7gを滴下し、氷水冷下
で2時間、室温下で一夜撹拌した。反応液をベンゼンで
希釈し、希塩酸、水の順で洗浄した。芒硝で乾燥させた
後、溶媒を留去し、残留分をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液ベンゼン)にて精製して標記化合物
を得た。収量11g 収率77% GLC 95% 室
温にて液体
【0147】4) (R)−3−メチル−6−ヒドロキ
シ−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンの合成
【化146】 オ−トクレ−ブに10% Pd−C4g、(R)−2−
(2,5−ジベンジルオキシフェニル)オキシプロピオ
ン酸エチルエステル11g、酢酸エチル150mlを仕
込み、水素圧を15kg/cmに設定して10時間撹
拌した。反応液を濾過してPd−Cを除き、濾液を濃縮
した。残留分を減圧下に蒸留を2回行い、標記化合物を
得た。収量2.6g 収率53% GLC 98%
m.p148.5−150.5℃
【0148】5) (R)−2−オキソ−3−メチル−
1,4−ベンゾジオキサン−6−イル4−オクチルオキ
シベンゾエートの合成
【化147】 温度計、撹拌機を備えたフラスコに、4−オクチルオキ
シ安息香酸1.8g、R)−3−メチル−6−ヒドロキ
シ−1,4−ベンゾジオキサン−2−オン1.3g、4
−ピロリジノピリジン0.1g、塩化メチレン50ml
を仕込み、これに氷水冷下、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド1.6gを塩化メチレンに溶かして滴下した。氷
水冷下で2時間、室温で一夜撹拌した後、反応液を濾過
して不溶物を除いた。濾液を希塩酸、水の順で洗浄した
後、芒硝で乾燥させ、溶媒を留去した。残留分をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼン)にて
精製し、さらにアセトンより再結晶して標記化合物を得
た。収量1.7g HLC 99%このものの赤外線吸
収スペクトルを測定すると、2800−3000cm
−1、1800cm−1、1720cm−1に吸収を有
し、また、マススペクトル測定では、m/e=412に
分子イオンピークが、m/e=233に基準ピークが観
察された。これらの測定結果と使用した原料との関係か
らみて得られた化合物は、標記化合物であると同定され
た。このものをメトラー社製ホットステージFP−82
に入れ、顕微鏡下に相転移温度を観察した結果を表1に
示す。
【0149】実施例24 (R)−2−オキソ−3−メ
チル−1,4−ベンゾジオキサン−6−イルトランス−
4−(4′−オクチルフェニル)シクロヘキサンカルボ
キシレートの合成
【化148】 実施例23−5)において、4−オクチルオキシ安息香
酸1.8gに替えて、トランス−4−(4′−オクチル
フェニル)シクロヘキサンカルボン酸2.2gを用い、
他は、実施例23−5)と同様に操作して標記化合物を
得た。収量1.2g HLC 98%このものの赤外線
吸収スペクトルを測定すると、2800−3000cm
−1、1800cm−1、1770cm−1、1750
cm−1に吸収を有し、また、マススペクトル測定で
は、m/e=478に分子イオンピークが、m/e=2
71に基準ピークが観察された。これらの測定結果と使
用した原料との関係からみて得られた化合物は、標記化
合物であると同定された。このものをメトラー社製ホッ
トステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相転移温度を
観察した結果を表1に示す。
【0150】実施例25 (R)−2−オキソ−3−メ
チル−1,4−ベンゾジオキサン−6−イル4−オクチ
ルオキシビフェニル−4′−カルボキシレートの合成
【化149】 実施例23−5)において、4−オクチルオキシ安息香
酸1.8gに替えて、4−オクチルオキシビフェニル−
4′−カルボン酸2.2gを用い、他は実施例23−
5)と同様に操作して標記化合物を得た。収量1.2g
HLC 99%このものの赤外線吸収スペクトルを測
定すると、2800−3000cm−1、1800cm
−1、1730cm−1に吸収を有し、また、マススペ
クトル測定では、m/e=488に分子イオンピーク
が、m/e=309に基準ピークが観察された。これら
の測定結果と使用した原料との関係から得られた化合物
は、標記化合物であると同定された。このものをメトラ
ー社製ホットステージFP−82に入れ、顕微鏡下に相
転移温度を観察した結果を表1に示す。
【0151】
【表1】
【0152】実施例26 下記式の化合物を、それぞれ下記の組成で調製したSm
C相を有する液晶組成物
【外1】
【0153】
【化150】 に対し、実施例1で得られた(R)−2−ブチル−6−
(4′−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジ
オキサン−3−オンを5重量%添加して液晶組成物を調
製した。その相転移温度は、
【外2】 であった。EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向膜
にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に上
記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルSm
C相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0154】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0155】実施例27 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例5で得られた(R)−2−〔(S)−1−メチル
プロピル〕−6−(4′−オクチルオキシフェニル)−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンを5重量%添加し
て液晶組成物を調製した。その相転移温度は
【外3】 であった。
【0156】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0157】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0158】実施例28 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例6で得られた(R)−2−メチル−6−〔4′−
{(S)−1−メチルヘプチル}オキシフェニル〕−
1,4−ベンゾジオキサン−3−オンを5重量%添加し
て液晶組成物を調製した。その相転移温度は
【外4】 であった。
【0159】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0160】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0161】実施例29 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例9で得られた(R)−3−ブチル−6−(4′−
オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
−2−オンを5重量%添加して液晶組成物を調製した。
その相転移温度は
【外5】 であった。
【0162】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0163】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0164】実施例30 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例10で得られた(S)−3−ブチル−6−(4′
−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサ
ン−2−オンを5重量%添加して液晶組成物を調製し
た。その相転移温度は
【外6】 であった。
【0165】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0166】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0167】実施例31 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例12で得られた(S)−3−メチル−6−(4′
−オクチルオキシフェニル)−1,4−ベンゾジオキサ
ン−2−オンを5重量%添加して液晶組成物を調製し
た。その相転移温度は
【外7】 であった。
【0168】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0169】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0170】実施例32 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例22で得られた(S)−3−メチル−6−(3″
−フルオロ−4″−オクチルオキシビフェニル−4′−
イル)−1,4−ベンゾジオキサン−2−オンを5重量
%添加して液晶組成物を調製した。その相転移温度は
【外8】 であった。
【0171】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0172】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0173】実施例33 実施例26で調製したピリミジン系液晶組成物に対し、
実施例23で得られた(R)−2−オキソ−3−メチル
−1,4−ベンゾジオキサン−6−イル4−オクチルオ
キシベンゾエートを5重量%添加して液晶組成物を調製
した。その相転移温度は
【外9】 であった。
【0174】EHC社製セル厚2μmの液晶セル(配向
膜にポリイミドを用い、平行配向処理を施したもの)に
上記の液晶組成物を封入し、等方性液体からカイラルS
mC相まで徐冷して、液晶素子を作製した。
【0175】この液晶素子を2枚の偏光板に挟み、電圧
(200Hz、±5V/μmの矩形波)を印加して、透
過光強度の変化から応答時間を測定した。また、ソーヤ
ー・タワー法にて自発分極を測定した(50Hz、±5
V/μmの三角波を印加)。さらに、印加電圧(直流5
V/μm)の極性反転時の消光位の移動角度よりチルト
角を測定した。その結果を表2に示す。
【0176】
【表2】
【0177】このように、本発明に係わる光学活性化合
物は、SmC相を有する液晶組成物に添加することによ
り強誘電性を誘起し、極めて応答速度の速い液晶組成物
が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 恒宣 埼玉県草加市稲荷1−7−1 関東化学株 式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、(I) 【化1】 〔式中、Rは、炭素原子数1〜14の直鎖状または分岐
    鎖状のアルキル基、あるいは、炭素原子数1〜14の直
    鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基を表し、Yは、単結
    合、−CO−O−、または−CH−O−を表し、 【化2】 (式中、R′は、炭素原子数1〜14の直鎖状または分
    岐鎖状のアルキル基を表し、*は、不斉部位を表す)を
    表す〕で表される光学活性ベンゾジオキサン化合物。
  2. 【請求項2】 一般式、(I)におけるYが、単結合で
    あり、 【化3】 請求項1記載の光学活性ベンゾジオキサン化合物。
  3. 【請求項3】 一般式、(I)におけるYが、−CO−
    O−、または−CH−O−である請求項1に記載の光
    学活性ベンゾジオキサン化合物。
  4. 【請求項4】 一般式、(I) 【化4】 〔式中、Rは、炭素原子数1〜14の直鎖状または分岐
    鎖状のアルキル基、あるいは、炭素原子数1〜14の直
    鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基を表し、Yは、単結
    合、−CO−O−、または−CH−O−を表し、 【化5】 【化6】 (式中、R′は、炭素原子数1〜14の直鎖状または分
    岐鎖状のアルキル基を表し、*は、不斉部位を表す)を
    表す〕で表される光学活性ベンゾジオキサン化合物の少
    なくとも1種を含有することを特徴とする液晶組成物。
  5. 【請求項5】 一般式、(I)におけるYが、単結合で
    あり、 【化7】 請求項4記載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】 一般式、(I)におけるYが、−CO−
    O−、または−CH−O−である請求項4記載の液晶
    組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504475A (ja) * 2000-07-21 2004-02-12 レイセオン・カンパニー 低電圧液晶動作のための無色かつ低粘度化合物
JP2007210932A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Chisso Corp ベンゾジオキシン誘導体、これを含む液晶組成物および液晶表示素子
US8633245B2 (en) 2008-04-11 2014-01-21 Institute Of Medicinal Molecular Design, Inc. PAI-1 inhibitor

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