JP2609902B2 - 光学活性芳香族カルボン酸エステル化合物並びに液晶組成物 - Google Patents

光学活性芳香族カルボン酸エステル化合物並びに液晶組成物

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JP2609902B2 JP13044588A JP13044588A JP2609902B2 JP 2609902 B2 JP2609902 B2 JP 2609902B2 JP 13044588 A JP13044588 A JP 13044588A JP 13044588 A JP13044588 A JP 13044588A JP 2609902 B2 JP2609902 B2 JP 2609902B2
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【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、強誘電性液晶組成物の成分として有用でか
つ安定性の良い新規な液晶性化合物並びにこの液晶化合
物を用いる液晶組成物に関する。
[背景技術] ネマテイツク液晶を利用した表示素子は、その低電圧
駆動性および低消費電力性により、また受光型のため目
が疲れないという特長により、時計、電卓、パーソナル
ワープロなど種々の機器の表示部に用いられている。
しかしながら、ネマテイツク液晶表示素子は、発光ダ
イオード、エレクトロルミネツセンス等の表示素子に比
べて応答速度が遅く、応用上に制限があるという欠点を
有している。
液晶表示素子の特長を生かし、応答速度を改善する手
段として現在、1980年にクラークらにより提唱された強
誘電性液晶の光スイツチング現象を利用する方式が提案
されている(アプライド・フイジイクス・レターズ36
(1980)899)。
強誘電性液晶を利用した表示素子は、従来のネマテイ
ツク液晶表示素子に比べその応答速度は、約数100倍に
達し、テレビ等の動画像や高速光シヤツターを始めとし
て、多方面への応用が可能となるものである。強誘電性
液晶とは、液晶分子長軸が層法線方向とある角度を有す
る一連のスメクテイツク液晶のことをさしているが、実
用的には、カイラルスメクテイツクC相が用いられてい
る。
また、実用面から言えば、表示素子として機能させる
ための強誘電性液晶化合物には、自発分極、らせんピツ
チ、動作温度範囲、化学的安定性など、種々の特性が必
要とされる。しかしながら、現在、1種の液晶化合物で
各特性を満足させることはできず、従来のネマテイツク
液晶表示素子の場合と同様に、他の数成分の強誘電性液
晶化合物との混合物として使用することが必至とされて
いる。本発明者らは、強誘電性を示す温度範囲に視点を
置き、種々の化合物をデザインし、合成し、評価した結
果、化学的に安定な分子構造を有し、表示素子での動作
温度範囲を拡張する成分として有用な本発明の化合物を
提供することに成功した。
[発明の開示] 本発明により一般式 (XはR、RO、ROCOまたはRCOOを表し、Rは炭素原子数
1〜18のアルキル基を示し、YはCOOまたはOCOを表し、
nおよびmはそれぞれ0または1でかつn+m=1であ
り、Rは不斉炭素原子を有する炭素原子数4〜18のア
ルキル基であつて、その不斉炭素原子は芳香環に直接結
合しているものとする。ただし、m=0の場合、yはOC
Oではないものとする)で表される光学活性芳香族カル
ボン酸エステル化合物ならびにこの光学活性芳香族カル
ボン酸エステル化合物の少なくとも1種を含有すること
を特徴とする液晶組成物が提供される。
本発明により提供される新規な液晶性化合物はそれら
同志の混合あるいは、他の強誘電性液晶化合物または、
強誘電性液晶組成物との混合により動作温度範囲を拡張
することができ、また本発明に係わる新規液晶化合物の
うちカイラルスメクテイツクC相を有しない化合物であ
つても、他の強誘電性液晶化合物等との混合により強誘
電性を示しうる液晶組成物を提供する成分として使用す
ることができる。
以下に、本発明に係る化合物の合成を反応経路図とし
て掲げる。図中に示された(i)〜(xxxxii)の記号
は、いずれも後記の実施例中において対応する化合物に
符されている。
実施例中において使用されている記号は、下記の意義
を有する。
b.p. 沸 点 m.p、 融 点 Cryst. 液晶状態 SmC スメクテイツクC相 Ne ネマテイツク相 Iso 等方性液体 Ch コレステリツク相 SmX 同定できなかったスメクテイツク相 SmB スメクテイツクB相 SmC カイラルスメクテイツクC相 SmA スメクテイツクA相 実施例1 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4−
オクチルオキシビフエニル−4′−カルボキシレート
(x)の合成 (a)(s)−2−フエニル−1−プロパノール(ii)
の合成 水素化リチウムアルミニウム31gとエチルエーテル1
との混合物へ(s)−2−フエニルプロピオン酸エチ
ル(i)190g(▲[α]26 ▼=+58.1゜クロロホルム
溶液)を撹拌しながら滴下し、滴下後、還流下に2時間
反応させた。反応液を希塩酸中に徐々に注加し、遊離し
たエーテル層をよく水洗した後芒硝で乾燥させた。エー
テルを留去した後残留分を減圧蒸留で133gの(s)−2
−フエニル−1−プロパノール(ii)を得た。b.p.126
℃/28mmHg (b)(S)−フエニルプロピル p−トルエンスルフ
オネート(iii)の合成 (s)−2−フエニル−1−プロパノール99.4g、ト
リエチルアミン82gおよびベンゼン400ccの混合物へ、0
℃で、塩化p−トルエンスルホニル167gを撹拌しながら
加えた。添加後、0℃で2時間、室温で、5時間反応さ
せ、反応液を水中へ注加した。遊離したベンゼン層をよ
く水洗した後、芒硝で乾燥させた。ベンゼンを留去した
後、残留分を2−プロパノールから再結晶して(s)−
2−フエニルプロピル p−トルエンスルフオネート
(iii)190gを得た。m.p.58.6〜61.3℃ (c)(R)−2−フエニルノナン(iv)の合成 マグネシウム48.5gおよび乾燥テトラヒドロフラン400
ccの混合物へ臭化ヘキシル300gを滴下してグリニヤール
試薬を調製し、さらにテトラヒドロフラン300ccを加え
希釈した。このグリニヤール試薬を冷却し、15℃で
(s)−2−フエニルプロピル p−トルエンスルフオ
ネート180g(テトラヒドロフラン300ccに溶解)、臭化
第1銅0.1gを加えた。
反応液を撹拌しながら徐々に昇温させ、30〜40℃で、
2時間反応させた。反応液を希塩酸へ注加し、遊離した
有機層をベンゼンで抽出した。ベンゼン層をよく水洗し
た後、芒硝で乾燥させた。ベンゼンを留去し、残留分を
減圧蒸留して107gの(R)−2−フエニルノナン(iv)
を得た。b.p.77〜78℃/0.36mmHg (d)(R)−2−(4′−ブロモフエニル)ノナン
(v)の合成 (R)−2−フエニルノナン101g、鉄粉1.5g、ヨウ素
1.5gおよび塩化メチレン1の混合物を−5℃まで冷却
し、撹拌しながら臭素119gを滴下した。滴下後、−5℃
で5時間、室温で、5時間、反応させた。
反応液を苛性ソーダ水溶液へ注加し、さらに、チオ硫
酸ナトリウム水溶液を加えてよく撹拌した。
不溶物を過して除去した後、塩化メチレン層を水洗
し、芒硝を用いて乾燥させた。塩化メチレンを留去し、
残留分を減圧蒸留して125gの(R)−2−(4′−ブロ
モフエニル)ノナン(v)を得た。b.p.114〜115℃/
0.3mmHg(*このものには、約7%の(R)−2−
(2′ブロモフエニル)ノナンが含まれていた。) (e)(R)−4−(1′メチルオクチル)フエノール
(vi)の合成 マグネシウム4gおよびヨウ素0.01gの混合物へ(R)
−2−(4′−ブロモフエニル)ノナン40gの溶液(テ
トラヒドロフラン70ccに溶解)を滴下し、グリニヤール
試薬を調製した。このグリニヤール試薬を、ほう酸トリ
ブチル23gおよびテトラヒドロフラン50ccの混合物へ、4
0℃で撹拌しながら滴下した。滴下後、40℃で1時間反
応させた後、冷却した。この反応液へ、10%希硫酸100c
cを20℃以下で滴下し、遊離したテトラヒドロフラン層
を分液した。このテトラヒドロフラン層へ、10%過酸化
水素水120ccを20℃以下で滴下し、しばらく、撹拌し
た。
反応液をベンゼンで抽出し、ベンゼン層をよく水洗し
た後、芒硝で乾燥させた。ベンゼンを留去した後、残留
分を減圧蒸留して、13.4gの(R)−4−(1′−メチ
ルオクチル)フエノール(vi)を得た。b.p.101〜103
℃/0.15mmHg(*このものには、約3%の(R)−2−
(1′−メチルオクチル)フエノールが含まれていた。
(f)4−オクチルオキシビフエニル−4′−カルボン
酸(viii)の合成 4−オクチルオキシ−4′−シアノビフエニル(vi
i)(BDH社製)100g、50%苛性ソーダ水溶液260ccおよ
びジエチレングリコール2の混合物を、還流下で、20
時間、撹拌した。冷却後、塩酸を加えて酸性とし、さら
に、2時間加熱撹拌した。反応液を水へ注加し、結晶を
集した。得られた結晶をメチルエチルケトンより再結
晶して62gの4−オクチルオキシビフエニル−4′−カ
ルボン酸(viii)を得た。
(g)4−オクチルオキシビフエニル−4′−カルボン
酸クロライド(ix)の合成 4−オクチルオキシビフエニル−4′−カルボン酸15
g、塩化チオニル50gを還流下に、5時間撹拌した。ベン
ゼンを添加し、過剰の塩化チオニルを共沸留去して4−
オクチルオキシビフエニル−4′−カルボン酸クロライ
ド(ix)を得た。
(h)(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル
4−オクチルオキシビフエニル−4′−カルボキシレ
ート(x)の合成 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエノール2.
3g、ピリジン0.8gおよびベンゼン20ccの混合物へ、室温
下、4−オクチルオキシビフエニル−4′−カルボン酸
クロライド3.4g(少量のベンゼンに溶解)を滴下した。
室温で2時間、還流下で2時間反応させた後、反応液
を水中へ注加した。遊離したベンゼン層を水洗した後、
芒硝で乾燥させた。ベンゼンを留去した後、残留分をカ
ラムクロマトグラフイー(担体:シリカゲル 溶離液:
ベンゼン)にて精製し、さらにアセトンより再結晶して
(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4−
オクチルオキシビフエニル−4′−カルボキシレート
(x)2.5gを得た。このものの含量は、液体クロマトグ
ラフイーにて99%以上、薄層クロマトグラフイーにて1
スポツトであつた。赤外線吸収スペクトル測定によれば
特性値は、2800〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200
cm-1であり、また質量スペクトル分析では529に分子イ
オンピーク、309に基準ピークが認められ、このものの
化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例2 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル4−ヘ
プチルオキシビフエニル−4′−カルボキシレートの合
成 (a)4−ヘプチルオキシビフエニル−4′−カルボン
酸クロライドを下記により合成する。
実施例1(f)において4−オクチルオキシ−4′−
シアノビフエニルに替えて4−ヘプチルオキシ−4′−
シアノビフエニルを用い、他は同様に操作することによ
り4−ヘプチルオキシビフエニル−4′−カルボン酸を
得、次いで、実施例1(g)において4−オクチルオキ
シビフエニル−4′−カルボン酸の替わりにこの4−ヘ
プチルオキシビフエニル−4′−カルボン酸を用い、他
は同様に操作することにより4−ヘプチルオキシビフエ
ニル−4′−カルボン酸クロライドを得る。
(b)実施例1(h)において、4−オクチルオキシビ
フエニル−4′−カルボン酸クロライドの替わりに上記
(a)で得られた4−ヘプチルオキシビフエニル−4′
−カルボン酸クロライドを用い、他は同様に操作するこ
とにより(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニ
ル 4−ヘプチルオキシビフエニル−4′−カルボキシ
レートを得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800
cm-1〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1であ
り、また質量スペクトル分析では514に分子イオンピー
ク、309に基準ピークが認められ、このものの化学構造
が支持された。このものをメトラー社製ホツトステージ
FP−82にはさみ偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例3 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル4−デ
シルオキシビフエニル−4′−カルボキシレートの合成 (a)4−デシルオキシビフエニル−4′−カルボン酸
クロライドを下記により合成する。
実施例1(f)において4−オクチルオキシ−4′−
シアノビフエニルに替えて4−デシルオキシ−4′−シ
アノビフエニルを用い、他は同様に操作することにより
4−デシルオキシビフエニル−4′−カルボン酸を得、
次いで、実施例1(g)において4−オクチルオキシビ
フエニル−4′−カルボン酸に替えて上記の4−デシル
オキシビフエニル−4′−カルボン酸を用い、他は同様
に操作することにより4−デシルオキシビフエニル−
4′−カルボン酸クロライドを得る。
(b)実施例1(h)において、4−オクチルオキシビ
フエニル−4′−カルボン酸クロライドに替えて、上記
(a)で得られた4−デシルオキシビフエニル−4′−
カルボン酸クロライドを用い、他は同様に操作すること
により(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル
4−デシルオキシビフエニル−4′−カルボキシレー
トを得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1であり、ま
た質量スペクトル分析では556に分子イオンピーク、309
に基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持さ
れた。このものをメトラー社製ホツトステージFP−82に
はさみ偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例4 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4−
ドデシルオキシビフエニル−4′−カルボキシレートの
合成 (a)4−ドデシルオキシビフエニル−4′−カルボン
酸クロライドを下記により合成する。
実施例1(f)において4−オクチルオキシ−4′−
シアノビフエニルに替えて4−ドデシルオキシ−4′−
シアノビフエニルを用い、他は同様に操作することによ
り4−ドデシルオキシビフエニル−4′−カルボン酸を
得、このカルボン酸を実施例1(g)における4−オク
チルオキシビフエニル−4′−カルボン酸に替えて用
い、他は同様に操作することにより4−ドデシルオキシ
ビフエニル−4′−カルボン酸クロライドを得る。
(b)実施例1(h)において、4−オクチルオキシビ
フエニル−4′−カルボン酸クロライドに替えて、上記
(a)で合成した4−ドデシルオキシビフエニル−4′
−カルボン酸クロライドを用い、他は同様に操作するこ
とにより(R)−4−(1′メチルオクチル)フエニル
4−ドデシルオキシビフエニル−4′−カルボキシレ
ートを得た。このものの含量は、液体クロマトグラフイ
ーにて99%以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツ
トであつた。赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値
は、2800〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1
あり、また質量スペクトル分析では、584に分子イオン
ピーク、309に基準ピークが認められ、このものの化学
構造が支持された。このものをメトラー社製ホツトステ
ージFP−82にはさみ偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例5 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4−
オクタノイルオキシビフエニル−4′−カルボキシレー
ト(xiv)の合成 (a)4−オクタノイルオキシビフエニル−4′−カル
ボン酸(xii)の合成 4−ヒドロキシビフエニル−4′−カルボン酸(xi)
50g、および苛性ソーダ29g(水800ccに溶解)の混合物
に、0℃でオクタン酸クロライド60.6gを滴下し、0℃
で3時間撹拌した。析出した結晶を集した後、結晶も
希塩酸と共に1時間撹拌した。再び結晶を集し、エタ
ノールより2回再結晶して18.8gの4−オクタノイルオ
キシビフエニル−4′−カルボン酸(xii)を得た。こ
のものの質量スペクトル分析を行つたところ、340に分
子イオンピーク、214に基準ピークが認められこのもの
の化学構造が支持された。
(b)4−オクタノイルオキシビフエニル−4′−カル
ボン酸クロライド(xiii))の合成 上記(a)で得られた4−オクタノイルオキシビフエ
ニル−4′−カルボン酸15gと塩化チオニル50gとを還流
下に、5時間撹拌した。反応液にベンゼンを加え、過剰
の塩化チオニルを共沸除去して、4−オクタノイルオキ
シビフエニル−4′−カルボン酸クロライド(xiii)を
得た。
(c)(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル
4−オクタノイルオキシビフエニル−4′−カルボキ
シレート(xiv)の合成 実施例1(e)で得られた4−(1′−メチルオクチ
ル)フエノール1.2g、ピリジン0.5gと、ベンゼン20ccと
の混合物に、上記(b)で得られた4−オクタノイルオ
キシビフエニル−4′−カルボン酸クロライド2.2g(ベ
ンゼン10ccに溶解)を滴下し、室温で2時間、還流下に
2時間撹拌した。反応液を水へあけ、遊離したベンゼン
層を水洗し、芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留去
し残留分をカラムクロマトグラフイー(担体:シリカゲ
ル、溶離液:ベンゼン)にて精製し、さらにアセトンよ
り再結晶して1.2gの(R)−4−(1′−メチルオクチ
ル)フエニル 4−オクタノイルオキシビフエニル−
4′−カルボキシレート(xiv)を得た。
このものは、液体クロマトグラフイーにて99%以上、
薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつた。赤外
線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜3000cm
-1、1760cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また、質量
スペクトル分析では、542に分子イオンピーク、323に基
準ピークが認められ、このものの化学構造が支持され
た。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果は、別表
1に示されている。
実施例6 (R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4−
オクチルビフエニル−4′−カルボキシレート(xvi)
の合成 実施例1(e)で得られた4−(1′−メチルオクチ
ル)フエノール1.2g、ピリジン0.5gおよびベンゼン20cc
の混合物に、4−オクチルビフエニル−4′−カルボン
酸クロライド2.1g(ベンゼン10ccに溶解)を滴下し、室
温で2時間、還流下に2時間撹拌した。反応液を水へあ
け、遊離したベンゼン層をよく水洗し、芒硝で乾燥させ
た。ベンゼンを留去し、残留分をカラムクロマトグラフ
イー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼン)にて精製
し、さらにアセトンより再結晶して0.6gの(R)−4−
(1′−メチルオクチル)フエニル 4−オクチルビフ
エニル−4′−カルボキシレート(xvi)を得た。この
ものは、液体クロマトグラフイーにて99%以上、薄層ク
ロマトグラフイーにて1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また、質量スペ
クトル分析では512に分子イオンピーク、293に基準ピー
クが認められ、このものの化学構造が支持された。この
ものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさみ、偏
光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例7 (R)−4−オクタノイルオキシフエニル 4−(1″
−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレー
ト(xxiii)の合成 (a)(R)−メチル 4−(1″−メチルオクチル)
ビフエニル−4′−カルボキシレート(xvii)の合成 マグネシウム4.5gおよびヨウ素0.01gの混合物へ実施
例1(d)で得られた(R)−2−(4′−ブロモフエ
ニル)ノナン(v)45g(テトラヒドロフラン70ccに溶
解)を滴下して、グリニヤール試薬を調製した。
別に、ジクロロビス(トリフエニルホスフイン)パラ
ジウム([Pdcl2{P(C6H5])0.8gおよびテ
トラヒドロフラン30ccの混合物を用意し、これに窒素ふ
ん囲気下、1M水素化ジイソブチルアルミニウム−ヘキサ
ン溶液[(iso−C4H92AlH]2.5ccを添加した。これ
に、さらに、p−ブロモ安息香酸メチル31g(テトラヒ
ドロフラン100ccに溶解)を加え、60℃まで加熱した。
この反応液へ、先に調製した上記のグリニヤール試薬を
滴下し、60℃で4時間撹拌した。反応液を冷希塩酸へ注
加し、遊離した有機層をベンゼンで抽出した。ベンゼン
層をよく水洗し芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留
去した後、残留分を蒸留し、留分をヘキサンより2回再
結晶して17gの(R)−メチル 4−(1″−メチルオ
クチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート(xvii)
を得た。b.p.170℃/0.15mmHg m.p.45.1〜45.8℃ (b)(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニ
ル−4′−カルボン酸(xviii)の合成 (R)−メチル 4−(1″−メチルオクチル)ビフ
エニル−4′−カルボキシレート17g、エタノール80cc
および苛性ソーダ5g(水80ccに溶解)の混合物を還流下
に3時間撹拌した。次に塩酸を加え、酸性とした後70〜
80℃で30分撹拌した。反応液を水へあけ、結晶を集し
た。結晶をエタノールより再結晶して14.2gの(R)−
4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カル
ボン酸(xviii)を得た。
(c)(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニ
ル−4′−カルボン酸クロライド(xix)の合成 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−カルボン酸14gおよび塩化チオニル50gを還流下に
5時間撹拌した。反応液に、ベンゼンを加え過剰の塩化
チオニルを共沸除去して(R)−4−(1″−メチルオ
クチル)ビフエニル−4′−カルボン酸クロライド(xi
x)を得た。
(d)4−ベンジルオキシフエニル オクタノエート
(xxi)の合成 4−ベンジルオキシフエノール(xx)25g、ピリジン1
0gおよびベンゼン100ccの混合物に、オクタン酸クロラ
イド21gを滴下し、室温で2時間、還流下に3時間撹拌
した。反応液を水へあけ、遊離したベンゼン層をよく水
洗した後、芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留去
し、残留分をエタノールより再結晶して34gの4−ベン
ジルオキシフエニル オクタノエート(xxi)を得た。
m.p.60〜63.5℃ (e)4−オクタノイルオキシフエノール(xxii)の合
成 4−ベンジルオキシフエニル オクタノエート34g、1
0%パラジウム−カーボン(Pd−C)1g、ぎ酸アンモニ
ウム20gおよびアセトン300ccの混合物を還流下に3時間
撹拌した。冷却後、反応液を過し、液を濃縮した。
液残留分を水へあけ、遊離した油状物をベンゼンで抽
出した。ベンゼン層をよく水洗した後、芒硝で乾燥させ
た。ベンゼンを留去し、残留分を減圧蒸留した後、留出
分をヘキサンより再結晶して12gの4−オクタノイルオ
キシフエノール(xxii)をえた。b.p.145−150℃/0.25m
mHg (f)(R)−4−オクタノイルオキシフエニル 4−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキ
シレート(xxiii)の合成 4−オクタノイルオキシフエノール0.96g、ピリジン
0.4gおよびベンゼン20ccの混合物に(R)−4−(1″
−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボン酸クロ
ライド(xix)1.4g(ベンゼン10ccに溶解)を滴下し、
室温で2時間、還流下に2時間撹拌した。反応液を水へ
あけ、遊離したベンゼン層をよく水洗し、芒硝で乾燥さ
せた。ベンゼンを留去した後、残留分をカラムクロマト
グラフイー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼン)に
て精製し、さらにアセトンより再結晶して0.6gの(R)
−4−オクタノイルオキシフエニル 4−(1″−メチ
ルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート(xx
iii)を得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1750cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また
質量スペクトル分析では、542に分子イオンピーク、307
に基準ピークが認められこのものの化学構造が支持され
た。このものをメトラー社製ホツトステージFP−82には
さみ、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例8 (R)−4−ペンタノイルオキシフエニル 4−(1″
−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレー
トの合成 実施例7(d)においてオクタン酸クロライドに替え
て吉草酸クロライドを用い、他は同様に操作することに
より4−ベンジルオキシフエニル バレレートを得た。
次に実施例7(e)において、4−ベンジルオキシフエ
ニル オクタノエートに替えて4−ベンジルオキシフエ
ニル バレレートを用い、他は同様に操作することによ
り4−ペンタノイルオキシフエノールを得た。得られた
4−ペンタノイルオキシフエノールを実施例7(f)に
おける4−オクタノイルオキシフエノールに替えて用
い、他は同様に操作することにより(R)−4−ペンタ
ノイルオキシフエニル 4−(1″−メチルオクチル)
ビフエニル−4′−カルボキシレートを得た。このもの
の含量は、液体クロマトグラフイーにて99%以上、薄層
クロマトグラフイーにて1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1760cm-1、1730cm-1、1600cmであり、また質
量スペクトル分析では、500に分子イオンピーク、307に
基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持され
た。このものをメトラー社製ホツトステージFP−82には
さみ、偏光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例9 (R)−4−ドデカノイルオキシフエニル 4−(1″
−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレー
トの合成 実施例7(d)においてオクタン酸クロライドに替え
てドデカン酸クロライドを用い、他は同様に操作するこ
とにより4−ベンジルオキシフエニルドデカノエートを
得た。次に実施例7(e)において4−ベンジルオキシ
フエニルオクタノエートに替えて上記の4−ベンジルオ
キシフエニルデドカノエートを用い、他は同様に操作す
ることにより4−ドデカノイルオキシフエノールを得
た。得られた4−ドデカノイルオキシフエノールを実施
例7(f)における4−オクタノイルオキシフエノール
に替えて用い、他は同様に操作することにより(R)−
4−ドデカノイルオキシフエニル4−(1″−メチルオ
クチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートを得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%以
上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜30
00cm-1、1760〜1720cm-1、1600cm-1であり、また質量ス
ペクトル分析では、598に分子イオンピーク、307に基準
ピークが認められこのものの化学構造が支持された。こ
のものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさみ、
偏光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例10 (R)−4−ヘキシルオキシカルボニルフエニル4−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキ
シレート(xxvi)の合成 (a)ヘキシル 4−ヒドロキシベンゾエート(xxv)
の合成 4−ヒドロキシ安息香酸(xxiv)30g、1−ヘキサノ
ール150ccおよび濃硫酸5ccの混合物を85℃で6時間撹拌
した。反応液を減圧下に濃縮した後、冷苛性ソーダ水溶
液へ注加した。苛性ソーダ水溶液を、エーテルで洗浄し
た後、塩酸酸性とした。遊離した油状物をベンゼンで抽
出し、ベンゼン層を水洗し、乾燥させた。ベンゼンを留
去し、残留分を減圧蒸留して32gのヘキシル 4−ヒド
ロキシベンゾエート(xxv)を得た。
b.p.152〜154℃/0.2mmHg m.p.51〜53.3℃ (b)(R)−4−ヘキシルオキシカルボニルフエニル
4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カ
ルボキシレート(xxvi)の合成 ヘキシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.64g、ピリ
ジン0.3gおよびベンゼン20ccの混合物に、実施例7
(c)で得られた4−(1″−メチルオクチル)ビフエ
ニル−4′−カルボン酸クロライド(xix)1g(ベンゼ
ン10ccに溶解)を滴下し室温で2時間、還流下に2時間
撹拌した。反応液を水へあけ、遊離したベンゼン層を水
洗し、乾燥させた。ベンゼンを留去し、残留分をカラム
クロマトグラフイー(担体:シリカゲル、溶離液:ベン
ゼン)にて精製し、さらにアセトンより再結晶して0.1g
の(R)−4−ヘキシルオキシカルボニルフエニル 4
−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボ
キシレート(xxvi)を得た。このものの含量は、液体ク
ロマトグラフイーにて99%以上、薄層クロマトグラフイ
ーにて1スポツトであつた。赤外線吸収スペクトル測定
によれば、特性値は、2800〜3000cm-1、1740cm-1、1720
cm-1、1600cm-1であり、また質量スペクトル分析では、
528に分子イオンピーク、307に基準ピークが認められこ
のものの化学構造が支持された。このものをメトラー社
製ホツトステージFP−82にはさみ、偏光顕微鏡下相変化
を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例11 (R)−4−オクチルオキシフエニル 4−(1″−メ
チルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート
(xxviii)の合成 4−オクチルオキシフエノール(xxvii)1g、ピリジ
ン0.4gおよびベンゼン20ccの混合物に実施例7(c)で
得られた(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエ
ニル−4′−カルボン酸クロライド(xix)1.6g(ベン
ゼン10ccに溶解)を滴下し、室温で2時間、還流下に2
時間撹拌した。反応液を水へあけ、遊離したベンゼン層
をよく水洗し、芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留
去した後、残留分をカラムクロマトグラフイー(担体:
シリカゲル、溶離液:ベンゼン)にて精製し、さらにア
セトンより再結晶して1.2gの(R)−4−オクチルオキ
シフエニル 4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル
−4′−カルボキシレート(xxviii)を得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1であり、また
質量スペクトル分析では、528に分子イオンピーク、307
に基準ピークが認められこのものの化学構造が支持され
た。このものをメトラー社製ホツトステージFP−82には
さみ偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例12 (R)−4−(ヘプチルオキシフエニル 4−(1″−
メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート
の合成 実施例11において、4−オクチルオキシフエノールに
替えて、4−ヘプチルオキシフエノールにを用い、他は
同様に操作することにより(R)−4−ヘプチルオキシ
フエニル 4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−カルボキシレートを得た。このものの含量は、液
体クロマトグラフイーにて99%以上、薄層クロマトグラ
フイーにて1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1であり、ま
た質量スペクトル分析では514に分子イオンピーク、307
に基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持さ
れた。このものをメトラー社製ホツトステージFP−82に
はさみ偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例13 (R)−4−デシルオキシフエニル 4−(1″−メチ
ルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートの合
成 実施例11において4−オクチルオキシフエノールに替
えて、4−デシルオキシフエノールを用い、他は同様に
操作することにより(R)−4−デシルオキシフエニル
4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−カ
ルボキシレートを得た。このものの含量は、液体クロマ
トグラフイーにて99%以上、薄層クロマトグラフイーに
て1スポツトであつた。赤外線吸収スペクトル測定で
は、特性値は、2800〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1
1200cm-1であり、また質量スペクトル分析では、556に
分子イオンピーク、307に基準ピークが認められ、この
ものの化学構造が支持された。このものをメトラー社製
ホツトステージFP−82にはさみ、偏光顕微鏡下で相変化
を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例14 (R)−4−ドデシルオキシフエニル 4−(1″−メ
チルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートの
合成 実施例11において4−オクチルオキシフエノールに替
えて、4−ドデシルオキシフエノールを用い、他は同様
に操作することにより(R)−4−ドデシルオキシフエ
ニル 4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′
−カルボキシレートを得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1200cm-1であり、ま
た質量スペクトル分析では、584に分子イオンピーク、3
07に基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持
された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例15 (R)−4−デシルフエニル 4−(1″−メチルオク
チル)ビフエニル−4′−カルボキシレート(xxx)の
合成 4−デシルフエノール(xxix)1g、ピリジン0.4gおよ
びベンゼン20ccの混合物に実施例7(c)で得られた
(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−カルボン酸クロライド(xix)1.5g(ベンゼン10c
cに溶解)を滴下し、室温で2時間、還流下に2時間撹
拌した。
反応液を水へあけ、遊離したベンゼン層をよく水洗
し、芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留去した後、
残留分をカラムクロマトグラフイー(担体:シリカゲ
ル、溶離液:ベンゼン/ヘキサン=1/1)にて精製し、
さらにアセトンより再結晶して0.9gの(R)−4−デシ
ルフエニル 4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル
−4′−カルボキシレート(xxx)を得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また質量スペ
クトル分析では、540に分子イオンピーク、307に基準ピ
ークが認められ、このものの化学構造が支持された。こ
のものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさみ偏
光顕微鏡下相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例16 (R)−4−オクチルフエニル 4−(1″−メチルオ
クチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートの合成 実施例15において4−デシルフエノールに替えて4−
オクチルフエノールを用い、他は同様に操作することに
より(R)−4−オクチルフエニル 4−(1″−メチ
ルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートを得
た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また質量スペ
クトル分析では、512に分子イオンピーク、307に基準ピ
ークが認められ、このものの化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み、偏光顕微鏡下相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例17 (R)−4−ドデシルフエニル 4−(1″−メチルオ
クチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートの合成 実施例15において4−デシルフエノールに替えて4−
ドデシルフエノールを用い、他は同様に操作することに
より(R)−4−ドデシルフエニル 4−(1″−メチ
ルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレートを得
た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また質量スペ
クトル分析では、568に分子イオンピーク、307に基準ピ
ークが認められ、このものの化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例18 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−ヘプチルオキシカルボニルベンゾエー
ト(xxxv)の合成 (a)(R)−4−(1″−メチルオクチル)−4′−
メトキシビフエニル(xxxi)の合成 マグネシウム6gおよびヨウ素0.01gの混合物へp−ブ
ロモアニソール34g(テトラヒドロフラン70ccに溶解)
を滴下してグリニヤール試薬を調製した。
別に、ジクロロビス(トリフエニルホスフイン)パラ
ジウム[PdCl2{P(C6H5]0.8gおよびテトラ
ヒドロフラン30ccの混合物を用意し、これに窒素ふん囲
気下1M水素化ジイソブチルアルミニウム[(iso−C
4H92AlH]のヘキサン溶液2.5ccを添加した。さらに実
施例1(d)で得られた(R)−2−(4′−ブロモフ
エニル)ノナン(v)40g(テトラヒドロフラン100ccに
溶解)を加え、60℃まで加熱した。
この反応液に先に調製した上記のグリニヤール試薬を
滴下し、60℃で4時間撹拌した。反応液を冷希塩酸へ注
加し、遊離した有機層をベンゼンで抽出した。ベンゼン
層をよく水洗し芒硝で乾燥させた。ベンゼンを留去した
後、残留分をヘキサンより再結晶し、さらに減圧蒸留し
て32.5gの(R)−4−(1″−メチルオクチル)−
4′−メトキシビフエニル(xxxi)を得た。
b.p.150℃/0.15mmHg m.p.71.4〜72.7℃ (b)(R)−4−ヒドロキシ−4′−(1″−メチル
オクチル)ビフエニル(xxxii)の合成 ヨウ化アルミニウム50g、ベンゼン100ccの混合物へ、
(R)−4−(1′−メチルオクチル)−4″−メトキ
シビフエニル(xxxi)32g、ヨウ化テトラブチルアンモ
ニウム0.1gの混合物(ベンゼン150ccに溶解)を滴下
し、還流下に2時間撹拌した。反応液を水へあけ、不溶
物を過により除いた。
ベンゼン層をチオ硫酸ナトリウム水溶液、水の順で洗
浄し、芒硝を用いて乾燥させた。ベンゼンを留去し、残
留分をヘキサンより2回再結晶して22gの(R)−4−
ヒドロキシ−4′−(1″−メチルオクチル)ビフエニ
ル(xxxii)を得た。
m.p.83〜84.5℃ (c)4−ヘプチルオキシカルボニル安息香酸クロライ
ド(xxxiv)の合成 二塩化テレフタロイル(xxxiii)25g、ベンゼン200cc
の混合物に、還流下1−ヘプタノール15gを滴下し、6
時間撹拌した。放冷後、反応液中の不溶物を過により
除き、液を減圧下に濃縮した。
残留分を減圧蒸留して4−ヘプチルオキシカルボニル
安息香酸クロライド(xxxiv)17gを得た。
(*このものには、5%の二塩化テレフタロイルと4%
のヘプチル 4−ヘプチルオキシカルボニルベンゾエー
トが含まれていた。) b.p.130〜140℃/0.2mmHg (d)(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニ
ル−4′−イル 4−ヘプチルオキシカルボニルベンゾ
エート(xxxv)の合成 実施例18(b)で得られた(R)−4−ヒドロキシ−
4′−(1″メチルオクチル)ビフエニル(xxxii)1.2
g、ピリジン0.4g、ベンゼン20ccの混合物に、4−ヘプ
チルオキシカルボニル安息香酸クロライド(xxxiv)1.3
gを滴下し、室温で2時間、還流下に2時間撹拌した。
反応液を水へあけ、遊離したベンゼン層をよく水洗し、
芒硝を用いて乾燥させた。
ベンゼンを留去し、残留分をカラムクロマトグラフイ
ー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼン)にて精製
し、さらにアセトンより再結晶して1gの(R)−4−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−イル 4
−ヘプチルオキシカルボニルベンゾエート(xxxv)を得
た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1730cm-1、1720cm-1、1500cm-1であり、また
質量スペクトル分析では、542に分子イオンピーク、247
に基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持さ
れた。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み、偏光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例19 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−オクチルオキシベンゾエート(xxxvi
i)の合成 実施例18(b)で得られた4−ヒドロキシ−4′−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル(xxxii)1.2g、
ピリジン0.4gおよびベンゼン20ccの混合物に、4−オク
チルオキシ安息香酸クロライド(xxxvi)1.3gを滴下
し、室温で2時間、還流下に2時間撹拌した。反応液を
水へあけ、遊離したベンゼン層をよく水洗し、芒硝を用
いて乾燥させた。ベンゼンを留去し、残留分をカラムク
ロマトグラフイー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼ
ン)にて精製し、さらにアセトンから再結晶して1.2gの
(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−オクチルオキシベンゾエート(xxxvi
i)を得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1、1170cm-1であり、ま
た質量スペクトル分析では、528に分子イオンピーク、2
33に基準ピークが認められ、このものの化学構造が支持
された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み、偏光顕微鏡下相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例20 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−オクチルベンゾエート(xxxix)の合
成 実施例18(b)で得られた4−ヒドロキシ−4′−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル(xxxii)1.2g、
ピリジン0.4gおよびベンゼン20ccの混合物に、4−オク
チル安息香酸クロライド(xxxviii)1.3gを滴下し、室
温で2時間、還流下に2時間撹拌した。反応液を水へあ
け、遊離したベンゼン層をよく水洗し、芒硝で乾燥させ
た。
ベンゼンを留去し、残留分をカラムクロマトグラフイ
ー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼン/ヘキサン=
1/1)にて精製し、さらにアセトンより再結晶して、0.2
gの(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル
−4′−イル 4−オクチルベンゾエート(xxxix)を
得た。このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて
99%以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであ
つた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1730cm-1、1600cm-1であり、また質量スペ
クトル分析では、512に分子イオンピーク、217に基準ピ
ークが認められ、このものの化学構造が支持された。こ
のものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさみ、
偏光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例21 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−オクタノイルオキシベンゾエート(xx
xxii)の合成 (a)4−オクタノイルオキシ安息香酸(xxxxi)の合
成 4−ヒドロキシ安息香酸(xxxx)50g、苛性ソーダ45g
(水800ccに溶解)の混合物に0℃でオクタン酸クロラ
イド95gを滴下し、さらに0℃で2時間撹拌した。
析出した結晶を集し、結晶を希塩酸とともに1時間
撹拌した。もう一度結晶を集した後エタノールより再
結晶して12gの4−オクタノイルオキシ安息香酸(xxxx
i)を得た。m.p.147〜148.6℃ (b)(R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニ
ル−4′−イル 4−オクタノイルオキシベンゾエート
(xxxxii)の合成 4−オクタノイルオキシ安息香酸1g、実施例18(b)
で得られた(R)−4−ヒドロキシ−4′−(1″−メ
チルオクチル)ビフエニル(xxxii)1.2g、4−ピルリ
ジノピリジン0.06gおよび塩化メチレン20ccの混合物に
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド0.9g(塩化メ
チレン10ccに溶解)を加え室温で5時間撹拌した。
反応液を過して不溶物を除いた後塩化メチレン溶液
をよく水洗し、芒硝で乾燥させた。
塩化メチレンを留去した後、残留分をカラムクロマト
グラフイー(担体:シリカゲル、溶離液:ベンゼン)に
て精製し、さらにアセトンより再結晶して(R)−4−
(1″−メチルオクチル)ビフエニル−4′−イル 4
−オクタノイルオキシベンゾエート(xxxxii)1gを得
た。このものの含量は液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーに1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば特性値は、2800〜
3000cm-1、1730〜1760cm-1、1600cm-1であり、また質量
スペクトル分析では、542の分子イオンピークの他に29
5、247、197、121(基準ピーク)のピークが認められ、
このものの化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例22 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル 4−ペンタノイルオキシベンゾエートの合
成 実施例21(a)において、オクタン酸クロライドに替
えて吉草酸クロライドを用い、他は同様に操作して4−
ペンタノイルオキシ安息香酸をえた。得られた4−ペン
タノイルオキシ安息香酸を実施例21(b)における4−
オクタノイルオキシ安息香酸に替えて用い、他は同様に
操作することにより(R)−4−(1″−メチルオクチ
ル)ビフエニル−4′−イル 4−ペンタノイルオキシ
ベンゾエートを得た。
このものの含量は、液体クロマトグラフイーにて99%
以上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつ
た。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1750cm-1、1730cm-1、1600cm-1、であり、
また質量スペクトル分析では、500の分子イオンピーク
の他に295、205、121(基準ピーク)のピークが認めら
れ、このものの化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み、偏光顕微鏡下に相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例23 (R)−4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−イル デカノイルオキシベンゾエートの合成 実施例21(a)において、オクタン酸クロライドに替
えてデカン酸クロライドを用い、他は同様に操作するこ
とにより4−デカノイルオキシ安息香酸を得た。得られ
た4−デカノイルオキシ安息香酸を実施例21(b)にお
ける4−オクタノイルオキシ安息香酸に替えて用い、他
は同様に操作することにより(R)−4−(1″−メチ
ルオクチル)ビフエニル−4′−イル デカノイルオキ
シベンゾエートを得た。
このものの含量は液体クロマトグラフイーにて99%以
上、薄層クロマトグラフイーにて1スポツトであつた。
赤外線吸収スペクトル測定によれば、特性値は、2800
〜3000cm-1、1760〜1720cm-1、1600cm-1でありまた、質
量スペクトル分析では、570の分子イオンピークの他
に、416、296、121(基準ピーク)のピークが認めら
れ、このものの化学構造が支持された。
このものをメトラー社製ホツトステージFP−82にはさ
み偏光顕微鏡下で相変化を観察した。
その結果は別表1に示されている。
実施例24 実施例2で得られた(R)−4−(1′−メチルオク
チル)フエニル 4−ヘプチルオキシビフエニル−4′
−カルボキシレートと実施例12で得られた(R)−4−
ヘプチルオキシフエニル 4−(1″−メチルオクチ
ル)ビフエニル−4′−カルボキシレートとを重量比5
0:50の割合で混合した組成物のSmC相温度範囲を表2
に示す。
(R)−4−(1′−メチルオクチル)フエニル 4
−ヘプチルオキシビフエニル−4′−カルボキシレート
と(R)−4−ヘプチルオキシフエニル 4−(1″−
メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート
を50:50の割合で混合することによりSmC相の温度範囲
は、それぞれ単独の場合の17.7゜、8.4゜から34.1゜へ
と拡張された。
実施例25 既存の強誘電性液晶(S)−4−オクチルオキシフエ
ニル 4−(2″−メチルブチル)ビフエニル−4′−
カルボキシレート(Mol.Cryst.Liq.Cryst.37、189、197
6)と実施例11で得られた(R)−4−オクチルオキシ
フエニル 4−(1″−メチルオクチル)ビフエニル−
4′−カルボキシレートとを70:30(重量比)の割合で
混合した組成物のSmC相温度範囲を表3に示す。
(R)−4−オクチルオキシフエニル 4−(1′−
メチルオクチル)ビフエニル−4′−カルボキシレート
を重量比で30%添加することにより(S)−4−オクチ
ルオキシフエニル 4−(1″−メチルブチル)ビフエ
ニル−4′−カルボキシレートのSmC相温度範囲は12.
6゜から37.5゜まで拡張された。
実施例26 表面にポリビニルアルコール膜を塗布し、ラビング処
理した2枚の透明電極を有するガラス基板を用いて液晶
素子を組立てた。なお2枚の基板は、そのラビング方向
は平行になるようにされ、基板の間隔は、3μmであ
る。
この液晶素子に実施例24、および実施例25で得られた
液晶組成物をそれぞれ封入し、等方性液体からSmC
まで徐冷した。それぞれの液晶素子を2枚の偏光板には
さみ、20V、200Hzの矩形波を印加したところいずれも明
瞭なスイツチング動作が確認された。このことは、得ら
れた強誘電性液晶組成物が電気光学素子に供し得る有用
なものであることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/20 9279−4H C09K 19/20 // G02F 1/13 500 G02F 1/13 500

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (XはR、RO、ROCOまたはRCOOを表し、Rは炭素原子数
    1〜18のアルキル基を示し、YはCOOまたはOCOを表し、
    nおよびmはそれぞれ0または1でかつn+m=1であ
    り、Rは不斉炭素原子を有する炭素原子数4〜18のア
    ルキル基であつて、その不斉炭素原子は芳香環に直接結
    合しているものとする。ただし、m=0の場合、yはOC
    Oではないものとする)で表される光学活性芳香族カル
    ボン酸エステル化合物。
  2. 【請求項2】前記一般式(I)においてnが1であり、
    YがCOOであり、XがRCOOである請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】前記一般式(I)においてnが1であり、
    YがOCOであり、XがROである請求項1に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】前記一般式(I)におけるRが1−メチ
    ルオクチルである請求項1〜3各項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】一般式 (XはR、RO、ROCOまたはRCOOを表し、Rは炭素原子数
    1〜18のアルキル基を示し、YはCOOまたはOCOを表し、
    nおよびmはそれぞれ0または1でかつn+m=1であ
    り、Rは不斉炭素原子を有する炭素原子数4〜18のア
    ルキル基であつて、その不斉炭素原子は芳香環に直接結
    合しているものとする。ただし、m=0の場合、yはOC
    Oではないものとする)で表される光学活性芳香族カル
    ボン酸エステル化合物の少なくとも1種を含有すること
    を特徴とする液晶組成物。
  6. 【請求項6】前記一般式(I)においてnが1であり、
    YがCOOであり、XがRCOOである請求項5に記載の液晶
    組成物。
  7. 【請求項7】前記一般式(I)においてnが1であり、
    YがOCOであり、XがROである請求項5に記載の液晶組
    成物。
  8. 【請求項8】前記一般式(I)におけるRが1−メチ
    ルオクチルである請求項5〜7各項に記載の液晶組成
    物。
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