JP2002012379A - 既設階段室型積層住宅に対するエレベーター付設工法及びエレベーター付積層住宅 - Google Patents

既設階段室型積層住宅に対するエレベーター付設工法及びエレベーター付積層住宅

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JP2002012379A
JP2002012379A JP2000195486A JP2000195486A JP2002012379A JP 2002012379 A JP2002012379 A JP 2002012379A JP 2000195486 A JP2000195486 A JP 2000195486A JP 2000195486 A JP2000195486 A JP 2000195486A JP 2002012379 A JP2002012379 A JP 2002012379A
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elevator
staircase
folded
building
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JP2000195486A
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English (en)
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Hiromitsu Hiura
啓充 日浦
Masayuki Asano
正之 浅野
Shigenori Kawanishi
重則 川西
Eiji Aota
詠二 青田
Kazuo Hiramatsu
一夫 平松
Hiroyuki Ogawa
洋行 小川
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Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G23/00Working measures on existing buildings
    • E04G23/02Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段室のスペースを有効に活用することで、
居住しながらエレベーターを付設し、併せて段差を無く
してバリアフリー化を図った既設階段室型積層住宅に対
するエレベーター付設工法と同工法を用いて施工したエ
レベーター付積層住宅を提供する。 【解決手段】 隣接する住戸1、1’の間に上下階を接
続する折返し階段室3を設けた既設階段室型積層住宅1
3に対して、折返し階段室3の各階を構成する階床12
にエレベーター乗降場11を対峙させたエレベーター棟
10を構築する工程と、折返し階段2の上半部からエレ
ベーター乗降場11に連なる新設階段14を構築する工
程及び折返し階段に付属する部位を撤去する工程とによ
って、既設の階段室型積層住宅にエレベーターを付設し
てバリアフリーにリフォームしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の階段室型積
層住宅に対して居住状態のままでエレベーターを付設
し、併せてバリァフリー状態にリフォームする階段室型
積層住宅に対するエレベーター付設工法及びエレベータ
ー付積層住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国における社会動向として、長寿命
化と少子化の傾向は、確実に顕在化してきている。少子
化の動向は将来の労働力問題や社会構成のテーマとして
重要な課題を提供しているが、これと同等に長寿命化の
結果としての高齢化社会の形成は、直前の問題として多
くの分野に問題を提起している。
【0003】住宅に関しても、高齢化社会に対応するた
めの検討が精力的に行われており、将来的には、建物
を、数百年という長期間の寿命を有する構造体(スケル
トン)と比較的短期間寿命の内装部(インフィル)とに
分けることで、生活環境の変遷に合わせて建物をリニュ
ーアルして行く方式も提案されている。
【0004】しかし、当面の問題としては、本格的な高
齢化社会を迎えて、バリアフリー化のような高齢者の居
住に適した住宅の提供が急務になっている。特に、高齢
化を迎えようとしている年代が既に取得している中層の
階段式型積層住宅については、住居内の段差解消や手摺
の設置等も検討されているが、最も求められている共用
部分にエレベーターを設置したり、スロープを形成する
対策については、抜本的な解決策を示されていなのが現
状である。
【0005】即ち、従来の階段室型積層住宅は、図7
(a)に示す代表的な例のように、隣接する住戸1、
1’の間に上下階を接続する共用の折返し階段2が形成
されて階段室3を構成している。折返し階段2を形成し
ている上下半部4(4’)の折返し点には、図7(b)
の縦断面図が示すように、踊場5が設けられ、手摺6等
がこれを囲んでいる。
【0006】このために、階段室3に既成のエレベータ
ーを設置するためには、階段室3に付設してエレベータ
ー棟を構築することになる。そして、折返し階段2を撤
去してから、エレベーター棟の乗降場と階段室3の各階
とを接続して、新しい連絡通路を構築するか、折返し階
段2を残しながら踊場5の手摺6等を撤去して、エレベ
ーターの乗降場と階段室3の踊場5とを接続する必要が
ある。
【0007】しかし、折返し階段2を撤去する場合に
は、階段室3の使用が工事期間中は禁止になることか
ら、居住者の一時退去が必要になり、エレベーターの乗
降場に階段室3の踊場5を接続する施工の場合には、エ
レベーターの乗降場と階段室3の各階との間に折返し階
段の上下半部の段差が生じることになる。
【0008】以上のように、居住者が居ながらにしてエ
レベーターを設置する工事を進めることや既存の階段室
を利用しながら住戸の出入口に続く各階とエレベーター
の乗降口との間に段差を無くするためには、大規模な付
帯工事を必要とすることから、設置スペースの確保やイ
ニシャルコスト、ランニングコスト等の経費が大きくな
ることが問題になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況
に鑑みて、その問題点を解消するために考案されたもの
であり、階段室のスペースを有効に活用しながら、居住
しながらエレベーターを付設し、併せて段差を無くして
バリアフリー化を図った既設階段室型積層住宅に対する
エレベーター付設工法と同工法を用いて施工したエレベ
ーター付積層住宅を提供している。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
ある既設階段室型積層住宅に対するエレベーター付設工
法は、隣接する住戸の間に上下階を接続する折返し階段
室を設けた既設階段室型積層住宅に対して、折返し階段
室の各階にエレベーター乗降場を対峙させたエレベータ
ー棟を構築する工程と、折返し階段の上半部からエレベ
ーター乗降場に連なる新設階段を構築する工程及び折返
し階段に付属する部位を撤去する工程とから構成されて
おり、居住者が通常の日常生活を営みながらエレベータ
ーを付設する工事を施工することができる。
【0011】請求項2に記載の発明である既設階段室型
積層住宅に対するエレベーター付設工法は、請求項1に
記載のエレベーター付設工法において、折返し階段に付
属する部位を撤去した後に、折返し階段の下半部を撤去
して折返し階段室の各階とエレベーター乗降場とを連結
する連絡通路を構築しており、上記機能に加えて、エレ
ベーター乗降場と折返し階段室の各階とをバリアフリー
状態に構成している。
【0012】請求項3に記載の発明であるエレベーター
付積層住宅は、隣接する住戸の間に上下階を接続する折
返し階段室を設けた階段室型積層住宅を併設して共同住
宅棟を構成しており、少なくとも一個所の折返し階段室
に請求項1又は2に記載のエレベーター付設工法によっ
てエレベーター棟が付設され、他の折返し階段室は、折
返し階段とこれに付属する部位を撤去して各階を残存さ
せてあり、付設したエレベーター棟のエレベーター乗降
場と各階とは共用通路で連結されており、必要最小限の
エレベーターを共用することでエレベーターを付設する
ための施工コストとエレベーターのランニングコストを
低減している。
【0013】請求項4に記載の発明であるエレベーター
付積層住宅は、エレベーター棟を共同住宅棟の少なくと
も一つの折返し階段室に付設し、エレベーター乗降場を
折返し階段の各階に対峙させることなく横並びに配置し
ており、上記機能に加えて、エレベーターの付設スペー
スを確保してエレベーター棟が共同住宅棟から建物の外
側に向けて突出する距離を制限している。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による既設階段室型積層住
宅に対するエレベーター付設工法は、隣接する住戸の間
に上下階を接続する折返し階段室を設けた既設階段室型
積層住宅に対して、折返し階段室の各階にエレベーター
乗降場を対峙させたエレベーター棟を構築する工程と、
折返し階段の上半部からエレベーター乗降場に連なる新
設階段を構築する工程及び折返し階段に付属する部位を
撤去する工程とから構成されており、これによって、居
住者が通常の日常生活を営みながらエレベーターを付設
する工事を施工することができる。
【0015】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明するが、従来例と同様の部位については、同様
の符号を付している。
【0016】図1は、本発明によって居住者が日常生活
を営みながらエレベーター付きにリフォームされた階段
室型積層住宅の平面図(a)と縦断面図(b)である。
【0017】本実施の形態では、隣接する住戸1、1’
の間にエレベーター棟10を構築しており、エレベータ
ー棟10は、エレベーターの乗降場11を階段室3の各
階の方向に対峙させて配置している。階段室の各階は、
図において各階層における住戸の出入口に連なっている
階床12として表示しており、階段室において上下の折
返し階段2と接合している。
【0018】エレベーター棟10は、後述の施工順序で
明らかになるように、既設の階段室型積層住宅13とは
独立させた状態で施工されており、工事が完了するとエ
レベーターは単独で稼働することができる。尚、エレベ
ーター棟10と既設の階段室型積層住宅13との接合部
は、エキスパンションジョイントの採用で十分に対処可
能である。
【0019】そして、折返し階段2の手摺6は撤去され
て、折返し階段2の踊場5にはエレベーターの乗降場1
1に連なる階段14が新設されているので、各階の居住
者は階段14を使用することで付設されたエレベーター
棟10を自由に利用することができる。
【0020】以上のように、本実施の形態ではエレベー
ター棟の工事中も既設の折返し階段は通常通りに使用す
ることができるので、居住者の日常生活は何の障害も発
生することなく継続させることができるものであり、エ
レベーターの付設工事が完成した後には、折返し階段を
非常時に対処する階段として活用している。
【0021】上記実施の形態では、居住者の日常生活に
何らの支障も与えることなくエレベーターの付設工事を
遂行することに注目しているが、本発明では上記実施の
形態に追加工事を付加することによってバリアフリー化
を達成することも可能である。
【0022】図2は、本発明によって居住者が日常生活
を営みながらバリアフリーのエレベーター付きにリフォ
ームされた階段室型積層住宅の平面図(a)と縦断面図
(b)である。
【0023】本実施の形態では、折返し階段2の下半部
4’を撤去した階床12とエレベーター乗降場11と
は、水平に接続されて連絡通路15を形成している。
【0024】従って、リフォームした後の階段室は、階
段室の各階を構成している階床12とこれに対峙してい
るエレベーターの乗降場11との間に連絡通路と直通階
段とを並行に併設する形態を構成している。
【0025】これによって、各階の住戸1、1’は、図
2(b)の縦断面図で示すように、エレベーターの乗降
場11と段差を無くした連絡通路15でバリアフリーに
接続されると同時に、上下階とは折返し階段2の上半部
4に連なる階段14で構成される直通階段で連絡されて
いる。
【0026】連絡通路15は、その幅を折返し階段2の
上半部4及び階段14の下側にまで広げて構築すること
で、階段下を自転車置場のように活用することも可能に
なることから、極めて有効なリフォーム形態になる。
【0027】尚、一階に構築する連絡通路15に道路等
から連結する階段については、新規にスロープ状の通路
16を構築することによって、バリアフリーの状態を確
立している。
【0028】次に、本発明による既設階段室型積層住宅
に対するエレベーターの付設工法を図3に示す施工手順
に沿って説明する。
【0029】図3(a)は、エレベーター棟を構築する
工程を示している。エレベーター棟10は、エレベータ
ーの乗降場11を付属させた一体の状態で構築される
が、既設階段室型積層住宅13と道路との間に収まるよ
うに所定の間隔を保ちながら独立した形態で構築されて
いる。
【0030】又、エレベーター棟10のエレベーターの
乗降場11は、その位置を対峙している各階の住戸の階
床12と向かい合う状態に施工されている。
【0031】従って、既設階段室型積層住宅13の居住
者は、工事による支障を殆ど感じることなく通常通りの
日常生活を過ごすことができる。
【0032】図3(b)は、エレベーターの乗降場11
に、折返し階段2の上半部4に連なる階段を新設する工
程を示している。
【0033】建物においては、如何なる状態であっても
非常時に避難できる階段を用意しておくことが義務付け
られている。
【0034】このために、本発明では工事中に非常階段
として使用できるように折返し階段2を活用しており、
図示のように構築したエレベーター棟10のエレベータ
ー乗降場11に折返し階段2の上半部4に連なる階段1
4を新設している。
【0035】本実施の形態の例では、折返し階段2の踊
場5に接続されるように階段14が設けられており、階
段14が構築された後に、図3(c)に示すように折返
し階段2の外部に面した手摺6を撤去している。
【0036】従って、この段階に到ると、エレベーター
乗降場11から階段14を通って折返し階段2に連絡で
きるので、エレベーターを利用した各住戸への出入りが
可能になり、居住者の日常生活に何らの支障も与えるこ
となくエレベーターの付設工事を完了させている。
【0037】本発明では、既設の階段室型積層住宅をバ
リアフリーのエレベーター付きにリフォームするため
に、以上の状態を経て図3(d)の工程を実施してい
る。
【0038】図3(d)は、各階層の住戸1、1’と接
続している折返し階段室3の各階とエレベーター乗降場
11とを連結する連絡通路の構築状態を示す工程図であ
る。
【0039】この工程では、階段室3に残している折返
し階段2の上半部4に連なっている新設した階段14に
加えて、折返し階段2の下半部4’を撤去した後の階床
12に連絡通路を構築することで、エレベーター棟10
との結合を図っている。
【0040】このために、本実施の形態では、最終的に
既存の階段室3において折返し階段2の下半部4’と踊
場5の片側及び階段を囲む手摺り6等を撤去するが、折
返し階段2の下半部4’を撤去する位置に階床12とエ
レベーター乗降場11とを接続する連絡通路15を新設
している。
【0041】連絡通路15は、上述したように、階床1
2とエレベーター乗降場11とが同位置になるようにエ
レベーター棟10を構築する際に考慮されているので、
これを連結することで段差の無い水平状態に構築される
ことになる。
【0042】以上の工程によって、既設の階段室型積層
住宅にエレベーターを付設するリフォーム工事は完了す
るが、連絡通路15を新設して階床12とエレベーター
乗降場11とを接続する施工と、折返し階段2の下半部
4’と踊場5の半分を撤去する施工との工程において
は、いずれの施工を優先するにしても、非常時にエレベ
ーターを利用しないで外部に避難する階段が一時的に通
行不能になる事態が発生する。
【0043】しかしながら、本発明の対象になる階段室
型積層住宅は、本実施の形態のように隣接する住戸の間
に折返し階段を設けている2個住戸の積層形態で単独に
構築されているのは例外的であり、同種の階段室型積層
住宅を併設することで共同住宅棟を構成しているのが一
般的である。そして、本発明をこのような階段室型積層
住宅を併設した共同住宅棟に適用する場合には、後述す
る実施形態のように各積層住宅間を連絡する共用通路を
設けるのが効率的である。
【0044】従って、エレベーター棟の構築に次いで、
エレベーターの乗降場の間を連絡する共用通路を予め構
築して置くことで、上記のような非常階段が中断する事
態を避けられる。
【0045】即ち、階段室型積層住宅の各階段室におけ
る上記工程に時間差を設けながら施工することにして、
該当する階段室における連絡通路を構築する場合には、
他の階段室における折返し階段を利用することで、非常
時の階段として使用できるからである。
【0046】本発明による既設階段室型積層住宅に対す
るエレベーター付設工法では、この他に、各種の実施の
形態が施工可能である。
【0047】図4は、既設階段室型積層住宅と新設する
エレベーター棟との間隔を狭くして、エレベーター棟が
道路側に突出しないように制限する実施の形態である。
【0048】上記実施形態では、図4(a)のように、
階段室3の折返し階段2に踊場5が設けられていたが、
本実施の形態では、図4(b)に示すように、新設する
階段14は、踊場5を撤去した後に折返し階段2の上半
部4に連続的に連ねて接続させた直通階段として設けら
れており、階床12とエレベーター乗降場11とを連結
する連絡通路15も折返し階段2の下半部4’の位置に
構築されている。
【0049】従って、本実施の形態では、連絡通路15
の長さが踊場5の幅に相当する距離だけ、上記実施の形
態の場合よりも短かく構築されることでコストダウンを
図っており、同様にエレベーター棟も建物側に近く構築
されることで、建物の外側に向けて突出するのを制限し
てスペース的な余裕を確保できる。
【0050】図5、6は、階段室型積層住宅を併設して
共同住宅棟を構成する場合の実施の形態である。
【0051】図5は、階段室型積層住宅を併設して構成
している共同住宅棟に、本発明によるエレベーター付設
工法をを適用した実施の形態である。
【0052】図5(a)は、共同住宅棟の平面図であ
り、図5(b)は縦断面図である。共同住宅棟20は、
複数の既設階段室型積層住宅13を併設して構成されて
おり、中央に位置する階段室3には、本発明によるエレ
ベーター付設工法によってエレベーター棟10が付設さ
れている。
【0053】従って、エレベーター棟10が付設してい
る階段室3には、住戸1、1’の階床12と接続して、
エレベーターの乗降場11と連結するバリアフリーの連
絡通路15が設けられると共に、上階と接続している折
返し階段2の上半部4に連なる階段14で構成される直
通階段が設けられている。
【0054】そして、左右に隣接している各階段室で
は、階床12を残して既設の折返し階段とそれに付属す
る踊場、手摺等は全て撤去されており、残された階床1
2と上記エレベーターの乗降場11とは、各階層におい
て共用通路21で連結されている。尚、既設の折返し階
段等を撤去する施工に際しては、居住者の通行を確保す
るために、必要に応じて仮想線で表示するような仮設階
段を一時的に配置することも考慮されるところである。
【0055】本実施の形態は、以上のように構成されて
いるので、階段室型積層住宅を併設して構成している共
同住宅棟にエレベーターを付設してバリアフリーにリフ
ォームするのに、唯一の階段室にエレベーター棟を付設
し、他の階段室では既設の折返し階段とそれに付属する
踊場、手摺等を除去して共用通路を構築するだけで済む
ので、居住者が普通の生活を行える状態での施工が可能
であると共に、施工コストとランニングコストの低減を
図ることができる。
【0056】図6は、階段室型積層住宅を併設して共同
住宅棟を構成して、本発明によるエレベーター付設工法
をを適用した場合の他の実施形態である。
【0057】図6(a)は、共同住宅棟の平面図であ
り、図6(b)は縦断面図である。共同住宅棟25は、
複数の既設階段室型積層住宅13を併設して構成されて
おり、共同住宅棟の一方端に位置する階段室3には、エ
レベーター棟10が共同住宅棟と横並びに付設されてい
る。
【0058】本実施形態の特徴は、エレベーター棟10
を共同住宅棟25の少なくとも一個所の折返し階段室3
に付設して、折返し階段2を接続している階床12であ
る各階に、エレベーター乗降場11を対峙させずに横並
びに配置することであり、他の階段室に対して共用通路
を連結する等の構成は上記実施の形態と同様である。
【0059】本実施の形態では、これによって、上記実
施の形態と同様に施工コストとランニングコストの低減
を図ると共に、既設階段室型積層住宅13と新設するエ
レベーター棟10との間隔を狭くして、エレベーター棟
10が道路側に突出するのを制限しているので、スペー
ス的な余裕を確保できる。
【0060】尚、上記実施の形態では、エレベーター棟
を共同住宅棟の一方端に位置する階段室に付設するもの
として説明したが、エレベーター棟を付設する階段室
は、これに限定されるものでなく、エレベーター棟は共
同住宅棟の任意の階段室に付設しても、目的とする機能
は発揮されるものである。
【0061】以上のように、本発明による既設階段室型
積層住宅に対するエレベーター付設工法及びエレベータ
ー付積層住宅は、隣接する住戸の間に上下階を接続する
折返し階段室を設けた既設階段室型積層住宅に対して、
折返し階段室の各階にエレベーター乗降場を対峙させた
エレベーター棟を構築する工程と、折返し階段の上半部
からエレベーター乗降場に連なる新設階段を構築する工
程及び折返し階段に付属する部位を撤去する工程とによ
って、既設の階段室型積層住宅にエレベーターを付設し
てバリアフリーにリフォームしているので、居住者が通
常の日常生活を営みながらエレベーターを付設する工事
を施工することができると共に、スペース的な余裕を確
保しながら、施工コストとランニングコストの低減を図
っている。
【0062】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明してきたが、本発明は、上記実施の形態に何ら限
定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の変更が可能であることは当然のことであ
る。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の発明である既設階段室
型積層住宅に対するエレベーター付設工法は、隣接する
住戸の間に上下階を接続する折返し階段室を設けた既設
階段室型積層住宅に対して、折返し階段室の各階にエレ
ベーター乗降場を対峙させたエレベーター棟を構築する
工程と、折返し階段の上半部からエレベーター乗降場に
連なる新設階段を構築する工程及び折返し階段に付属す
る部位を撤去する工程とから構成されているので、居住
者が通常の日常生活を営みながらエレベーターを付設す
る工事を施工することができる効果を発揮している。
【0064】請求項2に記載の発明である既設階段室型
積層住宅に対するエレベーター付設工法は、請求項1に
記載のエレベーター付設工法において、折返し階段に付
属する部位を撤去した後に、折返し階段の下半部を撤去
して折返し階段室の各階とエレベーター乗降場とを連結
する連絡通路を構築しており、上記効果に加えて、エレ
ベーター乗降場と折返し階段室の各階とをバリアフリー
状態に構成できる効果を発揮している。
【0065】請求項3に記載の発明であるエレベーター
付積層住宅は、隣接する住戸の間に上下階を接続する折
返し階段室を設けた階段室型積層住宅を併設して共同住
宅棟を構成しており、少なくとも一個所の折返し階段室
に請求項1又は2に記載のエレベーター付設工法によっ
てエレベーター棟が付設され、他の折返し階段室は、折
返し階段とこれに付属する部位を撤去して各階を残存さ
せてあり、付設したエレベーター棟のエレベーター乗降
場と各階とは共用通路で連結されているので、バリアフ
リー状態に構成すると共に、必要最小限のエレベーター
を共用することでエレベーターを付設するための施工コ
ストとエレベーターのランニングコストを低減する効果
を発揮している。
【0066】請求項4に記載の発明であるエレベーター
付積層住宅は、エレベーター棟を共同住宅棟の少なくと
も一つの折返し階段室に付設し、エレベーター乗降場を
折返し階段の各階に対峙させることなく横並びに配置し
ており、上記効果に加えて、エレベーターの付設スペー
スを確保してエレベーター棟が共同住宅棟から外側に向
けて突出する距離を制限する効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明によるエレベーター付設工法を適用し
た階段室型積層住宅の平面図(a)と縦断面図(b)
【 図2】本発明によるエレベーター付設工法を適用し
てバリアフリー状態に構成した階段室型積層住宅の平面
図(a)と縦断面図(b)
【 図3】本発明による既設階段室型積層住宅に対する
エレベーター付設工法の工程図
【図4】本発明によるエレベーター付設工法を適用した
階段室型積層住宅における他の実施形態図
【 図5】階段室型積層住宅を併設して構成する共同住
宅棟に本発明を適用した実施の形態図
【 図6】階段室型積層住宅を併設して構成する共同住
宅棟に本発明を適用した他の実施形態図
【 図7】従来の階段室型積層住宅の平面図(a)と縦
断面図(b)
【符号の説明】
1、1’ 住戸 2 折返し階段、 3 折返し階段
室、4 折返し階板の上半部、 4‘ 折返し階板の下
半部、 5 踊場、6 手摺、 10 エレベーター
棟、 11 エレベーター乗降場、12 階床、 13
既設の階段室型積層住宅、 14 新設の階段、15
連絡通路、 16 スロープ状の階段、 20 共同
住宅棟、21 共用通路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川西 重則 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 青田 詠二 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 平松 一夫 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 小川 洋行 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 Fターム(参考) 3F305 BA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する住戸の間に上下階を接続する折
    返し階段室を設けた既設階段室型積層住宅に対するエレ
    ベーター付設工法であって、折返し階段室の各階にエレ
    ベーター乗降場を対峙させたエレベーター棟を構築する
    工程と、折返し階段の上半部からエレベーター乗降場に
    連なる新設階段を構築する工程及び折返し階段に付属す
    る部位を撤去する工程とから構成されることを特徴とす
    る既設階段室型積層住宅に対するエレベーター付設工
    法。
  2. 【請求項2】 折返し階段に付属する部位を撤去した後
    に、折返し階段の下半部を撤去し、折返し階段室の各階
    とエレベーター乗降場とを連結する連絡通路を構築する
    工程を実施することを特徴とする請求項1に記載の既設
    階段室型積層住宅に対するエレベーター付設工法。
  3. 【請求項3】 隣接する住戸の間に上下階を接続する折
    返し階段室を設けた階段室型積層住宅を併設して共同住
    宅棟を構成しているエレベーター付積層住宅であって、
    請求項1又は2に記載のエレベーター付設工法によって
    エレベーター棟が付設された少なくとも一個所の折返し
    階段室、折返し階段と折返し階段に付属する部位を撤去
    して各階を残存させた他の折返し階段室及び該各階にエ
    レベーター乗降場を連結する共用通路から構成されるこ
    とを特徴とするエレベーター付積層住宅。
  4. 【請求項4】 エレベーター棟が、共同住宅棟の少なく
    とも一個所の折返し階段室に付設され、エレベーター乗
    降場を折返し階段の各階に対峙させることなく横並びに
    配置されていることを特徴とする請求項3に記載のエレ
    ベーター付積層住宅。
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