JP2003013615A - 既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法 - Google Patents
既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法Info
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- JP2003013615A JP2003013615A JP2001202149A JP2001202149A JP2003013615A JP 2003013615 A JP2003013615 A JP 2003013615A JP 2001202149 A JP2001202149 A JP 2001202149A JP 2001202149 A JP2001202149 A JP 2001202149A JP 2003013615 A JP2003013615 A JP 2003013615A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の階段室型集合住宅をバリアフリー対応
型の集合住宅に容易に変更することができると共に、従
来における居住者の転居の問題を解消又は大幅に緩和す
ることのできる、既存階段室型集合住宅へのエレベータ
設置方法を提供すること。 【解決手段】 各階着床のエレベータ21及び階と階と
を連絡する階段22を備えたエレベータ後付用構造体2
を、既存の階段室型集合住宅1における階段室の踊り場
に近接させて設置した後、好ましくは各階毎に、前記階
段室の各階とその下階とを連絡する既存階段を撤去する
撤去工程及びエレベータ後付用構造体2の2階以上の各
階床面41と既存建物部分の各階床面31とをブリッジ
51を介して水平に連結する床面連結工程を行う。
型の集合住宅に容易に変更することができると共に、従
来における居住者の転居の問題を解消又は大幅に緩和す
ることのできる、既存階段室型集合住宅へのエレベータ
設置方法を提供すること。 【解決手段】 各階着床のエレベータ21及び階と階と
を連絡する階段22を備えたエレベータ後付用構造体2
を、既存の階段室型集合住宅1における階段室の踊り場
に近接させて設置した後、好ましくは各階毎に、前記階
段室の各階とその下階とを連絡する既存階段を撤去する
撤去工程及びエレベータ後付用構造体2の2階以上の各
階床面41と既存建物部分の各階床面31とをブリッジ
51を介して水平に連結する床面連結工程を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の階段室型集
合住宅をバリアフリー対応型の集合住宅に変更すること
ができると共に、居住者の一時転居の問題を解消又は大
幅に緩和することのできる、既存階段室型集合住宅への
エレベータ設置方法に関する。
合住宅をバリアフリー対応型の集合住宅に変更すること
ができると共に、居住者の一時転居の問題を解消又は大
幅に緩和することのできる、既存階段室型集合住宅への
エレベータ設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
高齢者や車椅子利用者の生活に配慮したバリアフリー対
応型の住宅が供給されるようになってきている。しか
し、既存の集合住宅の中には、エレベータのない住宅が
多数存在し、居住者の高齢化が進めば、その生活に支障
が生じる恐れがある。特に、既存の階段室型集合住宅
は、エレベータのないものが大多数であるため、これに
エレベータを後付にて設置する意味は非常に大きい。
高齢者や車椅子利用者の生活に配慮したバリアフリー対
応型の住宅が供給されるようになってきている。しか
し、既存の集合住宅の中には、エレベータのない住宅が
多数存在し、居住者の高齢化が進めば、その生活に支障
が生じる恐れがある。特に、既存の階段室型集合住宅
は、エレベータのないものが大多数であるため、これに
エレベータを後付にて設置する意味は非常に大きい。
【0003】特開2000−282697号公報には、
階段室型集合住宅に後付にてエレベータを設置する技術
として、エレベータを階段室に隣接させて設置し、各踊
り場をエレベータホールとして利用する技術が提案され
ている。しかし、前記公報記載の技術においては、エレ
ベータホールが階と階との中間に位置する踊り場に存在
するため、エレベータから踊り場に下りた居住者等は、
そこから階段を昇るか下りる必要があり、高齢者や身障
者等が車椅子を利用して、自己の住戸と住宅外部との間
を移動することができない。
階段室型集合住宅に後付にてエレベータを設置する技術
として、エレベータを階段室に隣接させて設置し、各踊
り場をエレベータホールとして利用する技術が提案され
ている。しかし、前記公報記載の技術においては、エレ
ベータホールが階と階との中間に位置する踊り場に存在
するため、エレベータから踊り場に下りた居住者等は、
そこから階段を昇るか下りる必要があり、高齢者や身障
者等が車椅子を利用して、自己の住戸と住宅外部との間
を移動することができない。
【0004】車椅子を利用可能とするには、階段室型集
合住宅に各階着床のエレベータを設置することが考えら
れるが、階段室の大幅な形状変更(既存撤去及び新設
等)が必要であるため、居住者の一時的な転居が必要と
なる。しかし、居住者全員の合意を得ることは困難であ
り、また、転居費用を含めた総費用が高額となることか
ら、従来においては、階段室型集合住宅に各階着床のエ
レベータを設置することは、事実上、極めて困難である
と考えられていた。
合住宅に各階着床のエレベータを設置することが考えら
れるが、階段室の大幅な形状変更(既存撤去及び新設
等)が必要であるため、居住者の一時的な転居が必要と
なる。しかし、居住者全員の合意を得ることは困難であ
り、また、転居費用を含めた総費用が高額となることか
ら、従来においては、階段室型集合住宅に各階着床のエ
レベータを設置することは、事実上、極めて困難である
と考えられていた。
【0005】本発明は、斯かる事情に基づきなされたも
のであり、その目的は、既存の階段室型集合住宅に各階
着床のエレベータを設置して、該階段室型集合住宅を、
身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活できるバ
リアフリー対応型の集合住宅に変更することができると
共に、エレベータの設置を事実上困難としていた居住者
の一時転居の問題を解消又は大幅に緩和することのでき
る既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法、及び
それにより得られるバリアフリー対応型のエレベータ付
き集合住宅を提供することにある。
のであり、その目的は、既存の階段室型集合住宅に各階
着床のエレベータを設置して、該階段室型集合住宅を、
身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活できるバ
リアフリー対応型の集合住宅に変更することができると
共に、エレベータの設置を事実上困難としていた居住者
の一時転居の問題を解消又は大幅に緩和することのでき
る既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法、及び
それにより得られるバリアフリー対応型のエレベータ付
き集合住宅を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、既存の階段室
型集合住宅にエレベータを設置する既存階段室型集合住
宅へのエレベータ設置方法であって、各階着床のエレベ
ータ及び階と階とを連絡する階段を備えたエレベータ後
付用構造体を、前記階段室型集合住宅の階段室の踊り場
に近接させて設置した後、前記階段室の各階とその下階
とを連絡する既存階段を撤去する撤去工程及び前記エレ
ベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既存建物部
分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結する床面
連結工程を行うことを特徴とする、既存階段室型集合住
宅へのエレベータ設置方法を提供することにより、上記
の目的を達成したものである(以下、第1発明というと
きは、この発明をいう)。
型集合住宅にエレベータを設置する既存階段室型集合住
宅へのエレベータ設置方法であって、各階着床のエレベ
ータ及び階と階とを連絡する階段を備えたエレベータ後
付用構造体を、前記階段室型集合住宅の階段室の踊り場
に近接させて設置した後、前記階段室の各階とその下階
とを連絡する既存階段を撤去する撤去工程及び前記エレ
ベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既存建物部
分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結する床面
連結工程を行うことを特徴とする、既存階段室型集合住
宅へのエレベータ設置方法を提供することにより、上記
の目的を達成したものである(以下、第1発明というと
きは、この発明をいう)。
【0007】本発明は、既存の階段室型集合住宅にエレ
ベータを設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ
の設置方法であって、各階着床のエレベータ及び前記階
段室型集合住宅の既存階段に連結されて階と階とを連絡
する新設階段を形成する階段部を備えたエレベータ後付
用構造体を、前記階段室の踊り場に近接させて設置した
後、前記階段室の各階とその下階とを連絡する既存階段
における前記新設階段を形成しない部分を撤去する撤去
工程、前記エレベータ後付用構造体の2階以上の各階床
面と既存建物部分の各階床面とをブリッジを介して水平
に連結する床面連結工程、及び前記既存階段における前
記新設階段を形成する部分と前記階段部とを連結する階
段連結工程を行うことを特徴とする、既存階段室型集合
住宅へのエレベータ設置方法を提供することにより、上
記の目的を達成したものである(以下、第2発明という
ときは、この発明をいう)。
ベータを設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ
の設置方法であって、各階着床のエレベータ及び前記階
段室型集合住宅の既存階段に連結されて階と階とを連絡
する新設階段を形成する階段部を備えたエレベータ後付
用構造体を、前記階段室の踊り場に近接させて設置した
後、前記階段室の各階とその下階とを連絡する既存階段
における前記新設階段を形成しない部分を撤去する撤去
工程、前記エレベータ後付用構造体の2階以上の各階床
面と既存建物部分の各階床面とをブリッジを介して水平
に連結する床面連結工程、及び前記既存階段における前
記新設階段を形成する部分と前記階段部とを連結する階
段連結工程を行うことを特徴とする、既存階段室型集合
住宅へのエレベータ設置方法を提供することにより、上
記の目的を達成したものである(以下、第2発明という
ときは、この発明をいう)。
【0008】本発明は、既存の階段室型集合住宅にエレ
ベータを設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ
設置方法であって、(A)前記階段室型集合住宅の階段
室以外の部位に仮設階段を付設する工程、(B)前記階
段室の各階とその下階とを連絡する既存階段を撤去する
工程、(C)各階着床のエレベータ及び階と階を連絡す
る階段を備えたエレベータ後付用構造体を、前記階段室
型集合住宅の階段室の近接位置に設置する工程、(D)
前記エレベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既
存建物部分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結
する工程、及び、(E)前記工程(A)で付設した前記
仮設階段を撤去する工程を具備し、前記(B)工程を前
記(A)工程後に行うことを特徴とする、既存階段室型
集合住宅へのエレベータの設置方法を提供することによ
り、上記の目的を達成したものである(以下、第3発明
というときは、この発明をいう)。
ベータを設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ
設置方法であって、(A)前記階段室型集合住宅の階段
室以外の部位に仮設階段を付設する工程、(B)前記階
段室の各階とその下階とを連絡する既存階段を撤去する
工程、(C)各階着床のエレベータ及び階と階を連絡す
る階段を備えたエレベータ後付用構造体を、前記階段室
型集合住宅の階段室の近接位置に設置する工程、(D)
前記エレベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既
存建物部分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結
する工程、及び、(E)前記工程(A)で付設した前記
仮設階段を撤去する工程を具備し、前記(B)工程を前
記(A)工程後に行うことを特徴とする、既存階段室型
集合住宅へのエレベータの設置方法を提供することによ
り、上記の目的を達成したものである(以下、第3発明
というときは、この発明をいう)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施形態に基
づいて詳細に説明する。図1〜7には、本発明の既存階
段室型集合住宅へのエレベータ設置方法の第1実施形態
(第1発明の一実施形態)の概略手順が示されている。
図1に示す階段室型集合住宅1は、各階に複数の住戸を
有する多数階(5階)建ての既存の階段室型集合住宅
(通常、S造、RC造又はSRC造)であり、相隣接す
る2戸の住戸12,12に対して1つの階段室13を有
している。図1(b)には、階段室13及び該階段室3
に玄関8を有する2戸の住戸12,12のみが示されて
おり、他の階段室等は省略されている。尚、階段室13
は、各階の玄関前の床面(各階床面)31〜35、階と
階とを連絡する階段(中間に踊り場14を有する既存階
段)15〜18、及び一階床面35と住宅外部とを連絡
する階段19等からなる。
づいて詳細に説明する。図1〜7には、本発明の既存階
段室型集合住宅へのエレベータ設置方法の第1実施形態
(第1発明の一実施形態)の概略手順が示されている。
図1に示す階段室型集合住宅1は、各階に複数の住戸を
有する多数階(5階)建ての既存の階段室型集合住宅
(通常、S造、RC造又はSRC造)であり、相隣接す
る2戸の住戸12,12に対して1つの階段室13を有
している。図1(b)には、階段室13及び該階段室3
に玄関8を有する2戸の住戸12,12のみが示されて
おり、他の階段室等は省略されている。尚、階段室13
は、各階の玄関前の床面(各階床面)31〜35、階と
階とを連絡する階段(中間に踊り場14を有する既存階
段)15〜18、及び一階床面35と住宅外部とを連絡
する階段19等からなる。
【0010】第1実施形態の方法においては、先ず、図
2に示すように、各階着床のエレベータ21及び階と階
とを連絡する階段22,22・を備えたエレベータ後付
用構造体2を、階段室型集合住宅1の階段室13の踊り
場14に近接させて設置する。エレベータ後付用構造体
2は、階段室型集合住宅1の各階と同じ高さに各階の床
面を有している。エレベータ21は各階に着床する。即
ち、エレベータ21は、昇降路21aと昇降路21a内
を図示しない昇降機構により上下動するボックス21b
とからなり、そのボックス21bは、階段室型集合住宅
1の踊り場の高さレベルではなく、少なくとも2階以上
においては、階段室型集合住宅1の各階の床面の高さレ
ベルに着床(停止)する。エレベータ後付用構造体2に
おける複数の階段22は、それぞれ、エレベータ後付用
構造体2の各階とその下階(各階の直下の階)とを連絡
しており、これらの階段22により、エレベータ後付用
構造体2の各階と新設の住宅出入口24との間を移動可
能である。
2に示すように、各階着床のエレベータ21及び階と階
とを連絡する階段22,22・を備えたエレベータ後付
用構造体2を、階段室型集合住宅1の階段室13の踊り
場14に近接させて設置する。エレベータ後付用構造体
2は、階段室型集合住宅1の各階と同じ高さに各階の床
面を有している。エレベータ21は各階に着床する。即
ち、エレベータ21は、昇降路21aと昇降路21a内
を図示しない昇降機構により上下動するボックス21b
とからなり、そのボックス21bは、階段室型集合住宅
1の踊り場の高さレベルではなく、少なくとも2階以上
においては、階段室型集合住宅1の各階の床面の高さレ
ベルに着床(停止)する。エレベータ後付用構造体2に
おける複数の階段22は、それぞれ、エレベータ後付用
構造体2の各階とその下階(各階の直下の階)とを連絡
しており、これらの階段22により、エレベータ後付用
構造体2の各階と新設の住宅出入口24との間を移動可
能である。
【0011】エレベータ後付用構造体2は、作業工程や
施工期間の軽減等を図る上で、極力工場生産を行いユニ
ット化されたものを用いることが好ましい。また、エレ
ベータ後付用構造体2は、各階毎の単位ユニットを工場
にて生産し、これを現場で積層して構築(設置)しても
良いし、また、エレベータ21部分と階段22部分とを
別体として現場に搬入した後、組み合わせて構築(設
置)しても良い。また、エレベータ後付用構造体2を工
場等で完成させ、それを現場に搬入して設置しても良
い。
施工期間の軽減等を図る上で、極力工場生産を行いユニ
ット化されたものを用いることが好ましい。また、エレ
ベータ後付用構造体2は、各階毎の単位ユニットを工場
にて生産し、これを現場で積層して構築(設置)しても
良いし、また、エレベータ21部分と階段22部分とを
別体として現場に搬入した後、組み合わせて構築(設
置)しても良い。また、エレベータ後付用構造体2を工
場等で完成させ、それを現場に搬入して設置しても良
い。
【0012】次いで、階段室型集合住宅1の階段室13
における各階とその下階とを連絡する既存階段15〜1
8を撤去する撤去工程及びエレベータ後付用構造体の2
階以上の各階床面41〜44と既存建物部分1の各階床
面31〜34とをブリッジ51〜54を介して水平に連
結する床面連結工程を、最上階である5階から下方階
(2階まで)に向かう順に各階毎に行う。
における各階とその下階とを連絡する既存階段15〜1
8を撤去する撤去工程及びエレベータ後付用構造体の2
階以上の各階床面41〜44と既存建物部分1の各階床
面31〜34とをブリッジ51〜54を介して水平に連
結する床面連結工程を、最上階である5階から下方階
(2階まで)に向かう順に各階毎に行う。
【0013】本実施形態における撤去工程及び床面連結
工程は、以下の手順で行われる。先ず、図3に示すよう
に、最上階である5階とその下階である4階とを連絡す
る既存階段15の一部15aを破壊して撤去する(撤去
工程の第1工程)。そして、ブリッジ51の受材55
を、既存建物部分1に支持させるようにして床面31の
端縁近傍に設置する。第1工程で撤去する既存階段15
の一部15aは、既存の床面31側から踊り場方向に向
かって、1日(好ましくは1〜7時間程度)の作業で撤
去できる範囲とすることが好ましい。
工程は、以下の手順で行われる。先ず、図3に示すよう
に、最上階である5階とその下階である4階とを連絡す
る既存階段15の一部15aを破壊して撤去する(撤去
工程の第1工程)。そして、ブリッジ51の受材55
を、既存建物部分1に支持させるようにして床面31の
端縁近傍に設置する。第1工程で撤去する既存階段15
の一部15aは、既存の床面31側から踊り場方向に向
かって、1日(好ましくは1〜7時間程度)の作業で撤
去できる範囲とすることが好ましい。
【0014】次いで、図4に示すように、エレベータ後
付用構造体2の5階の床面41と既存建物部分1の5階
の床面31とをブリッジ51を介して略水平に連結する
(床面連結工程)。具体的には、エレベータ後付用構造
体2の5階の床面41の端部に該床面41との間に段差
を設けて形成したブリッジ受部56と前記受材55との
間に、ブリッジ51を水平に掛け渡し、その両端部をブ
リッジ受部56及び受材55に任意の固定手段(ボルト
等)により固定する。ブリッジ51は、エレベータ後付
用構造体2の床面と既存建物部分の床面とを、居住者等
が往来可能に連結し得るものであれば、その形成材料や
構造等は特に制限されないが、車椅子による移動を妨げ
るような大きな段差がないことが好ましい。ブリッジ5
1の構成材料としては、PC板、鋼材等又はこれらの複
合材等が挙げられる。また、ブリッジ51には、柵又は
腰壁58等、通行者の安全を図る設備が取り付けられ
る。
付用構造体2の5階の床面41と既存建物部分1の5階
の床面31とをブリッジ51を介して略水平に連結する
(床面連結工程)。具体的には、エレベータ後付用構造
体2の5階の床面41の端部に該床面41との間に段差
を設けて形成したブリッジ受部56と前記受材55との
間に、ブリッジ51を水平に掛け渡し、その両端部をブ
リッジ受部56及び受材55に任意の固定手段(ボルト
等)により固定する。ブリッジ51は、エレベータ後付
用構造体2の床面と既存建物部分の床面とを、居住者等
が往来可能に連結し得るものであれば、その形成材料や
構造等は特に制限されないが、車椅子による移動を妨げ
るような大きな段差がないことが好ましい。ブリッジ5
1の構成材料としては、PC板、鋼材等又はこれらの複
合材等が挙げられる。また、ブリッジ51には、柵又は
腰壁58等、通行者の安全を図る設備が取り付けられ
る。
【0015】最上階についての床面連結工程が完了した
段階で、最上階の居住者は、ブリッジ51を介してエレ
ベータ後付用構造体2に移動し、更に、新設階段22及
び/又はエレベータ21を利用することにより、自己の
住戸12Aと住宅外部との間を自由に移動可能となる。
また、最上階の直下の階以下の居住者は、既存の階段1
6〜19を利用して、自己の住戸12B〜12Eと住宅
外部との間を移動可能である。尚、エレベータ21の住
宅外部への出入口23は、エレベータ後付用構造体2の
既存建物部分側に設けられ、階段22の住宅外部への出
入口24は、その反対側に向けて設けられている。
段階で、最上階の居住者は、ブリッジ51を介してエレ
ベータ後付用構造体2に移動し、更に、新設階段22及
び/又はエレベータ21を利用することにより、自己の
住戸12Aと住宅外部との間を自由に移動可能となる。
また、最上階の直下の階以下の居住者は、既存の階段1
6〜19を利用して、自己の住戸12B〜12Eと住宅
外部との間を移動可能である。尚、エレベータ21の住
宅外部への出入口23は、エレベータ後付用構造体2の
既存建物部分側に設けられ、階段22の住宅外部への出
入口24は、その反対側に向けて設けられている。
【0016】次いで、既存階段15の残存する他の一部
15bを撤去する(撤去工程の第2工程)。既存階段1
5の撤去に伴う後処理(補修等)は、適宜の段階で行
う。
15bを撤去する(撤去工程の第2工程)。既存階段1
5の撤去に伴う後処理(補修等)は、適宜の段階で行
う。
【0017】このようにして、最上階(5階)について
の撤去工程及び床面連結工程を終了した後、同様にし
て、最上階の直下の階(4階)についての撤去工程及び
床面連結工程を行う。即ち、図5に示すように、4階と
3階とを連絡する既存階段16の一部16aを撤去し
(撤去工程の第1工程)、エレベータ後付用構造体2の
4階の床面42と既存建物部分1の4階の床面32とを
ブリッジ52を介して水平に連結し(床面連結工程)、
既存階段16の残存する他の一部16bを撤去する(撤
去工程の第2工程)。4階についての第1工程及び床面
連結工程が完了した段階で、4階の居住者は、ブリッジ
52を渡ってエレベータ後付用構造体2に移動し、更
に、新設階段22及び/又はエレベータ21を利用し
て、自己の住戸12Bと住宅外部との間を自由に移動可
能となる。3階以下の居住者は、既存の階段17〜19
を利用して、自己の住戸12C〜12Eと住宅外部との
間を移動可能である。
の撤去工程及び床面連結工程を終了した後、同様にし
て、最上階の直下の階(4階)についての撤去工程及び
床面連結工程を行う。即ち、図5に示すように、4階と
3階とを連絡する既存階段16の一部16aを撤去し
(撤去工程の第1工程)、エレベータ後付用構造体2の
4階の床面42と既存建物部分1の4階の床面32とを
ブリッジ52を介して水平に連結し(床面連結工程)、
既存階段16の残存する他の一部16bを撤去する(撤
去工程の第2工程)。4階についての第1工程及び床面
連結工程が完了した段階で、4階の居住者は、ブリッジ
52を渡ってエレベータ後付用構造体2に移動し、更
に、新設階段22及び/又はエレベータ21を利用し
て、自己の住戸12Bと住宅外部との間を自由に移動可
能となる。3階以下の居住者は、既存の階段17〜19
を利用して、自己の住戸12C〜12Eと住宅外部との
間を移動可能である。
【0018】3階及び2階についても、同様の手順で撤
去工程及び床面連結工程を行う。2階以上の総ての階に
ついて撤去工程及び床面連結工程を行うことにより、図
6及び図7に示すエレベータ付き集合住宅10が完成す
る。本実施形態においては、バリアフリーの徹底を図る
べく、図7(a)に示すように、一階床面35におけ
る、2階への既存階段18を除去した箇所にスロープ
(段差のない傾斜通路)6を接続して、1階部分の居住
者についても、車椅子による自己の住戸12Eと住宅外
部との間を移動を可能とした。
去工程及び床面連結工程を行う。2階以上の総ての階に
ついて撤去工程及び床面連結工程を行うことにより、図
6及び図7に示すエレベータ付き集合住宅10が完成す
る。本実施形態においては、バリアフリーの徹底を図る
べく、図7(a)に示すように、一階床面35におけ
る、2階への既存階段18を除去した箇所にスロープ
(段差のない傾斜通路)6を接続して、1階部分の居住
者についても、車椅子による自己の住戸12Eと住宅外
部との間を移動を可能とした。
【0019】第1実施形態の既存階段室型集合住宅への
エレベータ設置方法によれば、既存の階段室型集合住宅
に各階着床のエレベータを設置でき、該階段室型集合住
宅を、身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可
能なバリアフリー対応型の集合住宅に変更することがで
きると共に、従来、既存階段室型集合住宅へのエレベー
タの設置を事実上困難としていた問題、即ち居住者の転
居の問題を完全に解消又は大幅に緩和することができ
る。即ち、エレベータ後付用構造体2と既存建物部分1
との連結を、各階毎に行うことができるため、各階の居
住者の外出又は入室が制限される時間を大幅に削減する
ことができ、居住者の転居を不要とすることができる
か、又は転居が必要であっても転居が必要な住戸及び/
又は期間を大幅に低減することができる。尚、エレベー
タ後付用構造体2と既存建物部分1とは、ブリッジで連
結することによりエキスパンションジョイントでつなが
る構造上分離されたものとなっており、既存建物部分1
への新たな荷重発生は起こらない。
エレベータ設置方法によれば、既存の階段室型集合住宅
に各階着床のエレベータを設置でき、該階段室型集合住
宅を、身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可
能なバリアフリー対応型の集合住宅に変更することがで
きると共に、従来、既存階段室型集合住宅へのエレベー
タの設置を事実上困難としていた問題、即ち居住者の転
居の問題を完全に解消又は大幅に緩和することができ
る。即ち、エレベータ後付用構造体2と既存建物部分1
との連結を、各階毎に行うことができるため、各階の居
住者の外出又は入室が制限される時間を大幅に削減する
ことができ、居住者の転居を不要とすることができる
か、又は転居が必要であっても転居が必要な住戸及び/
又は期間を大幅に低減することができる。尚、エレベー
タ後付用構造体2と既存建物部分1とは、ブリッジで連
結することによりエキスパンションジョイントでつなが
る構造上分離されたものとなっており、既存建物部分1
への新たな荷重発生は起こらない。
【0020】また、撤去工程及び床面連結工程を、最上
階から下方階に向かって各階毎に行うことにより、以下
のような問題の発生も防止できる。即ち、撤去工程及び
床面連結工程を、最上階以外の階から行った場合には、
床面連結工程で架設したブリッジ上を、その階以上の住
戸の居住者が通行する際に、ブリッジ上の既存階段に頭
をぶつける恐れがある。しかし、最上階から下方階に向
かって各階毎に行えば、ブリッジ上の既存階段が除去さ
れているため、そのような問題が生じない。
階から下方階に向かって各階毎に行うことにより、以下
のような問題の発生も防止できる。即ち、撤去工程及び
床面連結工程を、最上階以外の階から行った場合には、
床面連結工程で架設したブリッジ上を、その階以上の住
戸の居住者が通行する際に、ブリッジ上の既存階段に頭
をぶつける恐れがある。しかし、最上階から下方階に向
かって各階毎に行えば、ブリッジ上の既存階段が除去さ
れているため、そのような問題が生じない。
【0021】また、撤去工程を、第1及び第2工程に分
け、第1工程後第2工程前に床面連結工程を行うことに
より、居住者が外出又は入室が制限される時間を大幅に
短縮することができるので、工事中における居住者の日
常生活への影響を一層軽減することができる。
け、第1工程後第2工程前に床面連結工程を行うことに
より、居住者が外出又は入室が制限される時間を大幅に
短縮することができるので、工事中における居住者の日
常生活への影響を一層軽減することができる。
【0022】図6及び図7に示すエレベータ付き集合住
宅10は、本発明のエレベータ付き集合住宅の第1実施
形態であり、2階以上の階の居住者は、ブリッジ51〜
54を渡りエレベータ21を利用することにより、自己
の住戸12A〜12Dと住宅外部との間を車椅子で移動
可能である。また、一階の居住者は、スロープ6を利用
して、自己の住戸12Eと住宅外部との間を車椅子で移
動可能である。
宅10は、本発明のエレベータ付き集合住宅の第1実施
形態であり、2階以上の階の居住者は、ブリッジ51〜
54を渡りエレベータ21を利用することにより、自己
の住戸12A〜12Dと住宅外部との間を車椅子で移動
可能である。また、一階の居住者は、スロープ6を利用
して、自己の住戸12Eと住宅外部との間を車椅子で移
動可能である。
【0023】本発明の既存階段室型集合住宅へのエレベ
ータ設置方法の第2実施形態(第2発明の一実施形態)
について図8〜11を参照しながら説明する。本実施形
態におけるエレベータの設置対象は、第1実施形態と同
じ階段室型集合住宅(図1に示す集合住宅)である。第
2実施形態については、主として第1実施形態との相違
点について説明し、同様の点については説明を省略す
る。特に説明しない点については、第1実施形態と同様
であり、第1実施形態に関して上述した説明が適宜適用
される。
ータ設置方法の第2実施形態(第2発明の一実施形態)
について図8〜11を参照しながら説明する。本実施形
態におけるエレベータの設置対象は、第1実施形態と同
じ階段室型集合住宅(図1に示す集合住宅)である。第
2実施形態については、主として第1実施形態との相違
点について説明し、同様の点については説明を省略す
る。特に説明しない点については、第1実施形態と同様
であり、第1実施形態に関して上述した説明が適宜適用
される。
【0024】第2実施形態においては、図8に示すよう
に、各階着床のエレベータ21及び階段室型集合住宅1
の既存階段15〜18に連結されて階と階とを連絡する
新設階段を形成する階段部25,25・・を備えたエレ
ベータ後付用構造体2Aを、階段室型集合住宅1の階段
室13の踊り場14に近接させて設置する。前記各階段
部25は、各階から階間の略中間位置までを人が移動可
能になされており、既存階段の踊り場14部分に連結さ
れて、階と階とを連絡する新設階段を形成するようにな
されている。
に、各階着床のエレベータ21及び階段室型集合住宅1
の既存階段15〜18に連結されて階と階とを連絡する
新設階段を形成する階段部25,25・・を備えたエレ
ベータ後付用構造体2Aを、階段室型集合住宅1の階段
室13の踊り場14に近接させて設置する。前記各階段
部25は、各階から階間の略中間位置までを人が移動可
能になされており、既存階段の踊り場14部分に連結さ
れて、階と階とを連絡する新設階段を形成するようにな
されている。
【0025】第2実施形態においては、エレベータ後付
用構造体2Aを設置した後、撤去工程、床面連結工程及
び階段連結工程の3工程を、最上階である5階から下方
階に向かって2階まで各階毎に行う。前記撤去工程にお
いては、階段室13の各階とその下階とを連絡する既存
階段15〜18における前記階段を形成しない部分(各
階から各階下方の踊り場半分までの部分)15A〜18
Aを撤去する。前記床面連結工程においては、エレベー
タ後付用構造体2Aの2階以上の各階床面41〜44と
既存建物部分1の各階床面31〜34とをブリッジ51
A〜54Aを介して水平に連結する。前記階段連結工程
においては、既存階段15〜18における残存部分(各
階下方の踊り場半分から各階の直下階までの部分)15
B〜18Bと階段部25,25・・とを連結する。
用構造体2Aを設置した後、撤去工程、床面連結工程及
び階段連結工程の3工程を、最上階である5階から下方
階に向かって2階まで各階毎に行う。前記撤去工程にお
いては、階段室13の各階とその下階とを連絡する既存
階段15〜18における前記階段を形成しない部分(各
階から各階下方の踊り場半分までの部分)15A〜18
Aを撤去する。前記床面連結工程においては、エレベー
タ後付用構造体2Aの2階以上の各階床面41〜44と
既存建物部分1の各階床面31〜34とをブリッジ51
A〜54Aを介して水平に連結する。前記階段連結工程
においては、既存階段15〜18における残存部分(各
階下方の踊り場半分から各階の直下階までの部分)15
B〜18Bと階段部25,25・・とを連結する。
【0026】本実施形態における上記3の工程は、以下
の手順で行われる。先ず、図9に示すように、最上階で
ある5階とその下階である4階とを連絡する既存階段1
5における、新設階段を形成しない部分15Aの一部1
5aを破壊して撤去する(撤去工程の第1工程)。次い
で、エレベータ後付用構造体2Aの5階の床面41と既
存建物部分1の5階の床面31とをブリッジ51Aを介
して水平に連結する(床面連結工程)。そして、既存階
段15における前記新設階段を形成する部分15Bと階
段部25とを連結する(階段連結工程)。階段連結工程
においては、踊り場14の先端部分の腰壁を除去し、必
要に応じて補強部材等を用いて、踊り場14と階段部2
5との間を、人が安全に往来可能なように連結する。
の手順で行われる。先ず、図9に示すように、最上階で
ある5階とその下階である4階とを連絡する既存階段1
5における、新設階段を形成しない部分15Aの一部1
5aを破壊して撤去する(撤去工程の第1工程)。次い
で、エレベータ後付用構造体2Aの5階の床面41と既
存建物部分1の5階の床面31とをブリッジ51Aを介
して水平に連結する(床面連結工程)。そして、既存階
段15における前記新設階段を形成する部分15Bと階
段部25とを連結する(階段連結工程)。階段連結工程
においては、踊り場14の先端部分の腰壁を除去し、必
要に応じて補強部材等を用いて、踊り場14と階段部2
5との間を、人が安全に往来可能なように連結する。
【0027】これらの工程が完了した段階で、最上階の
居住者は、ブリッジ51Aを介してエレベータ後付用構
造体2Aに渡り、階段部25と既存階段の一部分15B
とから形成された新設の階段を通って既存建物部分1の
4階に移動した後、残存する既存階段16〜19を通
り、住宅の外部に出ることができる。4階以下の居住者
は、従前と同様に既存階段で外部に出ることができる。
居住者は、ブリッジ51Aを介してエレベータ後付用構
造体2Aに渡り、階段部25と既存階段の一部分15B
とから形成された新設の階段を通って既存建物部分1の
4階に移動した後、残存する既存階段16〜19を通
り、住宅の外部に出ることができる。4階以下の居住者
は、従前と同様に既存階段で外部に出ることができる。
【0028】次いで、前記階段を形成しない部分15A
の残存する他の一部15a’を撤去する(撤去工程の第
2工程)。既存階段15の前記一部分15Aの撤去等に
伴う後処理(補修等)は、適宜の段階で行う。
の残存する他の一部15a’を撤去する(撤去工程の第
2工程)。既存階段15の前記一部分15Aの撤去等に
伴う後処理(補修等)は、適宜の段階で行う。
【0029】このようにして、最上階(5階)について
の撤去工程、床面連結工程及び階段連結工程の3工程を
終了した後、同様にして、最上階の直下の階以下の各階
について、撤去工程、床面連結工程及び階段連結工程の
3工程を、順に2階まで行う。図10及び図11は、本
実施形態の方法により得られるエレベータ付き集合住宅
10Aを示すもので、本発明のエレベータ付き集合住宅
の第2実施形態である。エレベータ付き集合住宅10A
は、2階以上の階の居住者は、ブリッジ51A〜54A
を渡りエレベータ21を利用することにより、自己の住
戸12A〜12Dと住宅外部との間を車椅子で移動可能
である。また、本実施形態においては、図11(a)に
示すように、一階床面35における、2階と1階とを連
絡する既存階段18を撤去した箇所にスロープ(段差の
ない通路)6を接続してあり、1階の居住者は、該スロ
ープ6を介して自己の住戸12Eと住宅の外部との間を
車椅子で移動可能である。
の撤去工程、床面連結工程及び階段連結工程の3工程を
終了した後、同様にして、最上階の直下の階以下の各階
について、撤去工程、床面連結工程及び階段連結工程の
3工程を、順に2階まで行う。図10及び図11は、本
実施形態の方法により得られるエレベータ付き集合住宅
10Aを示すもので、本発明のエレベータ付き集合住宅
の第2実施形態である。エレベータ付き集合住宅10A
は、2階以上の階の居住者は、ブリッジ51A〜54A
を渡りエレベータ21を利用することにより、自己の住
戸12A〜12Dと住宅外部との間を車椅子で移動可能
である。また、本実施形態においては、図11(a)に
示すように、一階床面35における、2階と1階とを連
絡する既存階段18を撤去した箇所にスロープ(段差の
ない通路)6を接続してあり、1階の居住者は、該スロ
ープ6を介して自己の住戸12Eと住宅の外部との間を
車椅子で移動可能である。
【0030】第2実施形態の既存階段室型集合住宅への
エレベータ設置方法によれば、第1実施形態と同様の作
用効果が奏される。また、既存の階段の一部を活用する
ことができるため、廃棄物や施工コストを削減できる等
の利点がある。更に、エレベータ後付用構造体2Aにお
ける、階段部の平面視した面積を小さくでき、例えばエ
レベータ後付用構造体2Aの外方(既存建物部分から離
れる方向)への突出距離L〔図8(b)参照〕を減らす
ことができるので、既存階段室型集合住宅1と、隣接す
る道路(団地内道路等)Rとの間隔が狭い場合等にも適
用が容易である。尚、撤去工程、床面連結工程及び階段
連結工程を、最上階から下方階に向かって順に施工した
場合の効果は、第1実施形態において、撤去工程及び床
面連結工程を、最上階から下方階に向かって順に施工し
た場合の効果と同様である。
エレベータ設置方法によれば、第1実施形態と同様の作
用効果が奏される。また、既存の階段の一部を活用する
ことができるため、廃棄物や施工コストを削減できる等
の利点がある。更に、エレベータ後付用構造体2Aにお
ける、階段部の平面視した面積を小さくでき、例えばエ
レベータ後付用構造体2Aの外方(既存建物部分から離
れる方向)への突出距離L〔図8(b)参照〕を減らす
ことができるので、既存階段室型集合住宅1と、隣接す
る道路(団地内道路等)Rとの間隔が狭い場合等にも適
用が容易である。尚、撤去工程、床面連結工程及び階段
連結工程を、最上階から下方階に向かって順に施工した
場合の効果は、第1実施形態において、撤去工程及び床
面連結工程を、最上階から下方階に向かって順に施工し
た場合の効果と同様である。
【0031】本発明の既存階段室型集合住宅へのエレベ
ータ設置方法の第3実施形態(第3発明の一実施形態)
について図1及び図12を参照しながら説明する。第3
実施形態におけるエレベータの設置対象は、第1実施形
態と同じ階段室型集合住宅(図1に示す集合住宅)であ
る。第3実施形態については、主として第1実施形態と
の相違点について説明し、同様の点については説明を省
略する。特に説明しない点については、第1実施形態と
同様であり、第1実施形態に関して上述した説明が適宜
適用される。
ータ設置方法の第3実施形態(第3発明の一実施形態)
について図1及び図12を参照しながら説明する。第3
実施形態におけるエレベータの設置対象は、第1実施形
態と同じ階段室型集合住宅(図1に示す集合住宅)であ
る。第3実施形態については、主として第1実施形態と
の相違点について説明し、同様の点については説明を省
略する。特に説明しない点については、第1実施形態と
同様であり、第1実施形態に関して上述した説明が適宜
適用される。
【0032】第3実施形態においては、先ず、図12に
示すように、階段室型集合住宅1の階段室13以外の部
位(例えばバルコニー7における階段室13に対向する
部位)に仮設階段9を付設する(A工程)。仮設階段9
の付設は、各階の住戸から仮設階段9により外部に出ら
れるようにする。次いで、図12に示すように、階段室
13の各階とその下階とを連絡する既存階段15〜18
(図1参照)を同時に又は適宜の順序で撤去する(B工
程)。
示すように、階段室型集合住宅1の階段室13以外の部
位(例えばバルコニー7における階段室13に対向する
部位)に仮設階段9を付設する(A工程)。仮設階段9
の付設は、各階の住戸から仮設階段9により外部に出ら
れるようにする。次いで、図12に示すように、階段室
13の各階とその下階とを連絡する既存階段15〜18
(図1参照)を同時に又は適宜の順序で撤去する(B工
程)。
【0033】次いで、第1実施形態で用いたものと同一
構成のエレベータ後付用構造体2を、階段室型集合住宅
1の階段室13の近接位置(本実施形態のように階段室
を撤去した後に設置する場合には撤去前の近接位置に相
当する位置)に設置する(C工程)。そして、エレベー
タ後付用構造体2の2階以上の各階床面41〜44と既
存建物部分1の各階床面31〜34とを第1実施形態に
用いたものと同じブリッジ51〜54を介して同時に又
は適宜の順序で水平に連結する(D工程)。そして、仮
設階段9を撤去する(E工程)。最後に、1階部分の床
面35にスロープ6を接続することにより、第1実施形
の方法により得られるエレベータ付き集合住宅10と実
質的に同一構成のエレベータ付き集合住宅が得られる。
構成のエレベータ後付用構造体2を、階段室型集合住宅
1の階段室13の近接位置(本実施形態のように階段室
を撤去した後に設置する場合には撤去前の近接位置に相
当する位置)に設置する(C工程)。そして、エレベー
タ後付用構造体2の2階以上の各階床面41〜44と既
存建物部分1の各階床面31〜34とを第1実施形態に
用いたものと同じブリッジ51〜54を介して同時に又
は適宜の順序で水平に連結する(D工程)。そして、仮
設階段9を撤去する(E工程)。最後に、1階部分の床
面35にスロープ6を接続することにより、第1実施形
の方法により得られるエレベータ付き集合住宅10と実
質的に同一構成のエレベータ付き集合住宅が得られる。
【0034】第3実施形態においては、前記(C)工程
と前記(B)工程の順序を逆にしても良い。その場合、
前記(A)工程は、前記(C)工程後前記(B)工程前
に行っても良く、また、前記工程(B)と前記工程
(D)とを同時(交互等を含む)に行っても良い。更
に、前記工程(B)と前記工程(D)とを各階毎に行う
場合には、両工程が完了した階から順に階毎に前記
(E)工程を行っても良い。
と前記(B)工程の順序を逆にしても良い。その場合、
前記(A)工程は、前記(C)工程後前記(B)工程前
に行っても良く、また、前記工程(B)と前記工程
(D)とを同時(交互等を含む)に行っても良い。更
に、前記工程(B)と前記工程(D)とを各階毎に行う
場合には、両工程が完了した階から順に階毎に前記
(E)工程を行っても良い。
【0035】第3実施形態の既存階段室型集合住宅への
エレベータ設置方法によれば、第1実施形態と同様のエ
レベータ付き集合住宅10(図6及び図7参照)を得る
ことができる。また、仮設階段9を設置することによ
り、居住者の各住戸への出入りが制限されないため、工
事中における居住者の転居を不要とすることができる
か、又は転居が必要であっても転居が必要な住戸及び/
又は期間を大幅に低減することができる。
エレベータ設置方法によれば、第1実施形態と同様のエ
レベータ付き集合住宅10(図6及び図7参照)を得る
ことができる。また、仮設階段9を設置することによ
り、居住者の各住戸への出入りが制限されないため、工
事中における居住者の転居を不要とすることができる
か、又は転居が必要であっても転居が必要な住戸及び/
又は期間を大幅に低減することができる。
【0036】以上、本発明(第1〜第3発明)の好まし
い実施形態について説明したが、本発明は、それぞれの
趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、第1実施形態においては、図13に示すよう
に、階段室中央の隔壁Wを撤去せずに残しておくことも
できる。図13に示されるブリッジ57は、隔壁Wに対
応する形状の凹欠部を有する板状体を主体としてなる。
第2実施形態における階段部25は、直線部25aと曲
線部25bとからなる階段部(図14参照)又は曲線部
のみからなる階段部であっても良い。曲線部25bを有
することにより、エレベータ後付用構造体2Aの外方へ
の突出距離Lを一層低減することができる。第1及び第
3実施形態の階段22も同様に、曲線部を有する階段で
あっても良い。第3実施形態における仮設階段9は、バ
ルコニーの他の部位、更にはバルコニー以外の部位、例
えば図12(b)中の矢印Bで示す部位等に設けること
もできる。本発明は、例えば2〜5階建て、好ましくは
3〜5階建て、特に好ましくは4又は5階建ての階段室
型集合住宅に適用可能である。
い実施形態について説明したが、本発明は、それぞれの
趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、第1実施形態においては、図13に示すよう
に、階段室中央の隔壁Wを撤去せずに残しておくことも
できる。図13に示されるブリッジ57は、隔壁Wに対
応する形状の凹欠部を有する板状体を主体としてなる。
第2実施形態における階段部25は、直線部25aと曲
線部25bとからなる階段部(図14参照)又は曲線部
のみからなる階段部であっても良い。曲線部25bを有
することにより、エレベータ後付用構造体2Aの外方へ
の突出距離Lを一層低減することができる。第1及び第
3実施形態の階段22も同様に、曲線部を有する階段で
あっても良い。第3実施形態における仮設階段9は、バ
ルコニーの他の部位、更にはバルコニー以外の部位、例
えば図12(b)中の矢印Bで示す部位等に設けること
もできる。本発明は、例えば2〜5階建て、好ましくは
3〜5階建て、特に好ましくは4又は5階建ての階段室
型集合住宅に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の既存階段室型集合住宅へのエレ
ベータ設置方法によれば、既存の階段室型集合住宅を、
身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可能なバ
リアフリー対応型の集合住宅に変更することができると
共に、従来、既存階段室型集合住宅へのエレベータの設
置を事実上困難としていた、居住者の転居の問題を解消
又は大幅に緩和することができる。
ベータ設置方法によれば、既存の階段室型集合住宅を、
身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可能なバ
リアフリー対応型の集合住宅に変更することができると
共に、従来、既存階段室型集合住宅へのエレベータの設
置を事実上困難としていた、居住者の転居の問題を解消
又は大幅に緩和することができる。
【0038】本発明のエレベータ付き集合住宅によれ
ば、身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可能
なバリアフリー対応型の集合住宅である上に、既存の階
段室型集合住宅を利用して得られるため、資源の有効利
用を図ることができると共に安価に生産可能である。ま
た、バルコニーにエレベータを着床させた場合と異な
り、居住者のプライバシーが侵害される心配もない。
ば、身障者や高齢者等の車椅子利用者が快適に生活可能
なバリアフリー対応型の集合住宅である上に、既存の階
段室型集合住宅を利用して得られるため、資源の有効利
用を図ることができると共に安価に生産可能である。ま
た、バルコニーにエレベータを着床させた場合と異な
り、居住者のプライバシーが侵害される心配もない。
【図1】図1は、本発明でエレベータを設置する既存階
段室型集合住宅の一例を示す図で、図1(a)は模式縦
断面図、図1(b)は、図1(a)のX−X線模式断面
図である。
段室型集合住宅の一例を示す図で、図1(a)は模式縦
断面図、図1(b)は、図1(a)のX−X線模式断面
図である。
【図2】図2は、第1実施形態の方法において、階段室
型集合住宅の踊り場に近接する位置にエレベータ後付用
構造体を設置した状態を示す図で、図2(a)は模式縦
断面図、図2(b)は図2(a)のY−Y線模式断面図
である。
型集合住宅の踊り場に近接する位置にエレベータ後付用
構造体を設置した状態を示す図で、図2(a)は模式縦
断面図、図2(b)は図2(a)のY−Y線模式断面図
である。
【図3】図3は、最上階の既存階段の一部を撤去した状
態を示す図で、図3(a)は図2(a)相当図、図3
(b)は図2(b)相当図である。
態を示す図で、図3(a)は図2(a)相当図、図3
(b)は図2(b)相当図である。
【図4】図4は、エレベータ後付用構造体の最上階の床
面と既存建物部分の対応階の床面とをブリッジを介して
連結した状態を示す図で、図4(a)は図2(a)相当
図、図4(b)は図2(b)相当図である。
面と既存建物部分の対応階の床面とをブリッジを介して
連結した状態を示す図で、図4(a)は図2(a)相当
図、図4(b)は図2(b)相当図である。
【図5】図5は、最上階の直下の階についての床面連結
工程を終了した時点の状態を示す図〔図2(a)相当
図〕である。
工程を終了した時点の状態を示す図〔図2(a)相当
図〕である。
【図6】図6は、第1実施形態に係るエレベータ付き集
合住宅を示す模式縦断面図である。
合住宅を示す模式縦断面図である。
【図7】図7は、図6に示すエレベータ付き集合住宅の
模式横断面図で、図7(a)は1階部分の断面図、図7
(b)は2〜4階部分の断面図である。
模式横断面図で、図7(a)は1階部分の断面図、図7
(b)は2〜4階部分の断面図である。
【図8】図8は、第2実施形態において、階段室型集合
住宅の踊り場に近接する位置に他の形態のエレベータ後
付用構造体を設置した状態を示す図で、図8(a)は図
2(a)相当図、図8(b)は図2(b)相当図であ
る。
住宅の踊り場に近接する位置に他の形態のエレベータ後
付用構造体を設置した状態を示す図で、図8(a)は図
2(a)相当図、図8(b)は図2(b)相当図であ
る。
【図9】図9は、最上階の既存階段の一部を撤去した後
に、エレベータ後付用構造体の対応階の床面と既存建物
部分の当該階の床面とをブリッジを介して連結した状態
を示す図で、図9(a)は図8(a)相当図、図9
(b)は図8(b)相当図である。
に、エレベータ後付用構造体の対応階の床面と既存建物
部分の当該階の床面とをブリッジを介して連結した状態
を示す図で、図9(a)は図8(a)相当図、図9
(b)は図8(b)相当図である。
【図10】図10は、第2実施形態に係るエレベータ付
き集合住宅を示す模式縦断面図である。
き集合住宅を示す模式縦断面図である。
【図11】図11は、図10に示すエレベータ付き集合
住宅の模式横断面図で、図11(a)は1階部分の断面
図、図11(b)は2〜4階部分の断面図である。
住宅の模式横断面図で、図11(a)は1階部分の断面
図、図11(b)は2〜4階部分の断面図である。
【図12】図12は、第3実施形態において、階段室型
集合住宅に仮設階段を設置した後に、既存階段の撤去と
エレベータ後付用構造体の設置とを行った状態を示す図
で、図12(a)は模式縦断面図、図12(b)は2〜
4階部分の模式横断面図である。
集合住宅に仮設階段を設置した後に、既存階段の撤去と
エレベータ後付用構造体の設置とを行った状態を示す図
で、図12(a)は模式縦断面図、図12(b)は2〜
4階部分の模式横断面図である。
【図13】図13は、第1発明の他の実施形態を示す模
式横断面図である。
式横断面図である。
【図14】図14は、第2発明の他の実施形態を示す模
式横断面図である。
式横断面図である。
1 既存の階段室型集合住宅(又は既存建物部分)
12(12A〜12E) 住戸
13 階段室
14 踊り場
15〜18 各階とその下階とを連絡する既存階段
19 1階部分と住宅外部とを連絡する既存階段
31〜34 既存建物部分の2階以上の各階床面
2,2A エレベータ後付用構造体
21 エレベータ
22 階と階とを連絡する階段
25 階段部
41〜44 エレベータ後付用構造体の2階以上の各階
床面 51〜54,51A〜54A,57 ブリッジ 8 玄関 9 仮設階段 10,10A エレベータ付き集合住宅
床面 51〜54,51A〜54A,57 ブリッジ 8 玄関 9 仮設階段 10,10A エレベータ付き集合住宅
─────────────────────────────────────────────────────
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Fターム(参考) 2E176 AA01 AA07 BB31
3F301 AA09 BB05 BB08 CA06
3F305 AA08 BA01 BA09 DA07
Claims (8)
- 【請求項1】 既存の階段室型集合住宅にエレベータを
設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法
であって、 各階着床のエレベータ及び階と階とを連絡する階段を備
えたエレベータ後付用構造体を、前記階段室型集合住宅
の階段室の踊り場に近接させて設置した後、 前記階段室の各階とその下階とを連絡する既存階段を撤
去する撤去工程及び前記エレベータ後付用構造体の2階
以上の各階床面と既存建物部分の各階床面とをブリッジ
を介して水平に連結する床面連結工程を行うことを特徴
とする、既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方
法。 - 【請求項2】 前記撤去工程及び前記床面連結工程を、
最上階から下方階に向かって各階毎に行うことを特徴と
する、請求項1記載の既存階段室型集合住宅へのエレベ
ータ設置方法。 - 【請求項3】 前記撤去工程を、前記既存階段の一部を
撤去する第1工程と他の一部を撤去する第2工程とに分
けて行い、第1工程後第2工程前に前記床面連結工程を
行うことを特徴とする、請求項2記載の既存階段室型集
合住宅へのエレベータ設置方法。 - 【請求項4】 既存の階段室型集合住宅にエレベータを
設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータの設置方
法であって、 各階着床のエレベータ及び前記階段室型集合住宅の既存
階段に連結されて階と階とを連絡する新設階段を形成す
る階段部を備えたエレベータ後付用構造体を、前記階段
室の踊り場に近接させて設置した後、 前記階段室の各階とその下階とを連絡する既存階段にお
ける前記新設階段を形成しない部分を撤去する撤去工
程、前記エレベータ後付用構造体の2階以上の各階床面
と既存建物部分の各階床面とをブリッジを介して水平に
連結する床面連結工程、及び前記既存階段における前記
新設階段を形成する部分と前記階段部とを連結する階段
連結工程を行うことを特徴とする、既存階段室型集合住
宅へのエレベータ設置方法。 - 【請求項5】 前記撤去工程、前記床面連結工程及び前
記階段連結工程を、最上階から下方階に向かって各階毎
に行うことを特徴とする、請求項4記載の既存階段室型
集合住宅へのエレベータの設置方法。 - 【請求項6】 既存の階段室型集合住宅にエレベータを
設置する既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法
であって、(A)前記階段室型集合住宅の階段室以外の
部位に仮設階段を付設する工程、(B)前記階段室の各
階とその下階とを連絡する既存階段を撤去する工程、
(C)各階着床のエレベータ及び階と階を連絡する階段
を備えたエレベータ後付用構造体を、前記階段室型集合
住宅の階段室の近接位置に設置する工程、(D)前記エ
レベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既存建物
部分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結する工
程、及び、(E)前記工程(A)で付設した前記仮設階
段を撤去する工程を具備し、 前記(B)工程を前記(A)工程後に行うことを特徴と
する、既存階段室型集合住宅へのエレベータの設置方
法。 - 【請求項7】 既存の階段室型集合住宅にエレベータを
設置して得られるエレベータ付き集合住宅であって、 各階着床のエレベータ及び階と階とを連絡する階段を備
えたエレベータ後付用構造体を、前記階段室型集合住宅
の階段室の踊り場に近接させて設置し、前記階段室の各
階とその下階とを連絡する既存階段を撤去し、前記エレ
ベータ後付用構造体の2階以上の各階床面と既存建物部
分の各階床面とをブリッジを介して水平に連結して得ら
れるエレベータ付き集合住宅。 - 【請求項8】 既存の階段室型集合住宅にエレベータを
設置して得られるエレベータ付き集合住宅であって、 各階着床のエレベータ及び前記階段室型集合住宅の既存
階段に連結されて階と階とを連絡する新設階段を形成す
る階段部を備えたエレベータ後付用構造体を、前記階段
室の踊り場に近接させて設置し、前記階段室の各階とそ
の下階とを連絡する既存階段における前記新設階段を形
成しない部分を撤去し、前記エレベータ後付用構造体の
2階以上の各階床面と既存建物部分の各階床面とをブリ
ッジを介して水平に連結し、前記既存階段における前記
新設階段を形成する部分と前記階段部とを連結して得ら
れるエレベータ付き集合住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001202149A JP2003013615A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001202149A JP2003013615A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003013615A true JP2003013615A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19039003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001202149A Pending JP2003013615A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 既存階段室型集合住宅へのエレベータ設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003013615A (ja) |
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2001
- 2001-07-03 JP JP2001202149A patent/JP2003013615A/ja active Pending
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Marriage | Core: vertical circulation |
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