JP2001139261A

JP2001139261A - 多層集合住宅用エレベーター装置

Info

Publication number: JP2001139261A
Application number: JP31890299A
Authority: JP
Inventors: Hisao Kato; 久夫加藤
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1999-11-09
Filing date: 1999-11-09
Publication date: 2001-05-22

Abstract

(57)【要約】【課題】既設であって多層をなしエレベーターがない
集合住宅に、容易に付加することができる多層集合住宅
用エレベーター装置を得る。【解決手段】各階床２を結ぶ階段室３の一つの踊り場
５に対応した玄関６を有する複数の住宅７を階床２に複
数組配置した集合住宅１、階段室３の階段の一部を撤去
して新設階段１５を形成して上下に隣接した階床２の間
に配置する。また、外部廊下８を各階床２に配置し一つ
の階床２のそれぞれの踊り場５に対応して設け、集合住
宅１の外面よりも外側に配置する。また、階段室３の階
段の他部を撤去して接続廊下１６を形成し、踊り場５と
外部廊下８を接続する。また、集合住宅１に支持された
昇降路２０に、外部廊下８に対応した複数の乗場２１を
有するエレベーター１９を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、既設であって多
層をなしエレベーターが設置されていない集合住宅に付
加される多層集合住宅用エレベーター装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図８及び図９は、例えば特開平１１−１
５９１５３号公報に示された従来の多層集合住宅用エレ
ベーター装置を示す図で、図８は既設であって多層をな
しエレベーターが設置されていない集合住宅の平面図、
図９は図８の集合住宅にエレベーター装置が付加された
状態を示す図８相当図である。図において、１は集合住
宅、２は多層に形成された集合住宅１の複数の階床、３
は複数の階床２を結び並列に複数箇所設けられた階段
室、４は階段室３に設けられた階段、７は一つの階段室
３の内側寄りの踊り場５に対応した玄関６を有する複数
の住宅で、それぞれの階床２に複数組配置されている。

【０００３】また図９において、８は外部廊下で、それ
ぞれの階床２に対応して配置されて一つの階床２のそれ
ぞれの階段室３の内側寄りの踊り場５に対応して設けら
れ集合住宅１の外面よりも外側に形成されている。９は
接続廊下で、階段４を撤去して形成されて踊り場５と外
部廊下８を接続する。１０は新設階段室で、外部廊下８
の長手端部にそれぞれ設けられて多層に配置された複数
の階床２を結んで設けられる。１１は外部廊下８の長手
中間に設けられた昇降路１２に構成されたエレベータ
ー、１３はそれぞれの外部廊下８に対応して設けられた
エレベーター１１の複数の乗場である。

【０００４】従来の多層集合住宅用エレベーター装置は
上記のように構成され、図８に示す既設であって多層を
なしエレベーターが設置されていない集合住宅１に対し
て、次に述べるようにエレベーター装置が付加される。
すなわち、集合住宅１から水平方向に離れた位置に独立
した昇降路１２が立設されてエレベーター１１が設置さ
れる。また、集合住宅１から水平方向に離れた位置に図
８に示すように独立した新設階段室１０が立設される。

【０００５】また階床２に対応して外部廊下８が構築さ
れて一つの階床２のそれぞれの踊り場５に対応して配置
され、集合住宅１の外面よりも外側に設けられる。次い
で、階段室３の踊り場５以外の階段４、フェンス（図示
しない）等の構造物が撤去される。そして、踊り場５に
接続した接続廊下９が階段室３内の壁に支持されて集合
住宅１の外面よりも突出した状態に構築されて外部廊下
８に接続される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の多
層集合住宅用エレベーター装置では、新設階段室１０、
昇降路１２が集合住宅１から離れた位置に独立して設け
られる。このため、新設階段室１０、昇降路１２が独立
構造物としての基礎構造、強度が要求されるので、基礎
工事を含めて構造物として大仰なものとなる。このた
め、広い設置場所を要し、また設置費用が嵩み工事期間
も長くなって既設の集合住宅の居住者の利便を損なうと
いう問題点があった。

【０００７】なお、階段室３の踊り場５以外の階段４、
フェンス等の構造物が撤去されるので、撤去費用が掛か
り、撤去工事期間が長くなって集合住宅の居住者の居住
環境が損なわれたり、利便が損なわれたりする。さら
に、階段室３の階段４がすべて撤去されるのて、異なる
階床２へ新設階段室１０を利用して移動する場合には、
住宅７から他の住宅７への歩行距離が長くなって不便で
ある。また、異常時の避難のために新設階段室１０を利
用するときにも、避難距離が長くなるという不具合があ
る。

【０００８】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、既設であって多層をなしエレベ
ーターが設置されていない集合住宅に、容易に付加する
ことができる多層集合住宅用エレベーター装置を得るこ
とを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る多層集合
住宅用エレベーター装置においては、多層をなす各階床
を結ぶ階段室が並列に複数箇所設けられて、階段室の一
つの踊り場に対応した玄関を有する複数の住宅が階床に
複数組配置された集合住宅、階段室の階段の一部を撤去
して形成されて上下に隣接した階床の相互間に配置され
た新設階段と、集合住宅の階床に配置されて一つの階床
のそれぞれの踊り場に対応して設けられて、集合住宅の
外面よりも外側に形成された外部廊下と、階段室の階段
の他部を撤去して形成されて踊り場と外部廊下を接続し
た接続廊下と、集合住宅に支持された昇降路によって構
成されて外部廊下に対応した複数の乗場を有するエレベ
ーターとが設けられる。

【００１０】また、この発明に係る多層集合住宅用エレ
ベーター装置においては、多層をなす各階床を結ぶ階段
室が並列に複数箇所設けられて、階段室の一つの踊り場
に対応した玄関を有する複数の住宅が階床に複数組配置
された集合住宅、互いに上下に隣接した階床相互の中間
位置に対応して配置されて、それぞれの階段室の外側寄
り踊り場に対応して設けられ、集合住宅の外面よりも外
側に形成された外部廊下と、集合住宅に支持された昇降
路によって構成されて外部廊下に対応した複数の乗場を
有するエレベーターとが設けられる。

【００１１】また、この発明に係る多層集合住宅用エレ
ベーター装置においては、外部廊下に対応した乗場が設
けられた側面を除くエレベーターの他の側面に設けられ
て、集合住宅の設置場所における一般街路の路面位置に
対応した高さ方向位置に配置された外部乗場が設けられ
る。

【００１２】また、この発明に係る多層集合住宅用エレ
ベーター装置においては、一つの塔状構築体に設けられ
た昇降路によって複数台のエレベーターが設置される。

【００１３】また、この発明に係る多層集合住宅用エレ
ベーター装置においては、一側が集合住宅の躯体に結合
され、他側は集合住宅から離れて設けられた昇降路に結
合されて、昇降路を集合住宅によって支持する連結部材
が設けられる。

【００１４】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１〜図４は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図１は多層集合
住宅の正面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面拡大図、図３
は図２のＢ部拡大図、図４は図３のＣ−Ｃ線断面図であ
る。図において、１４は一般街路等の路面の位置に対応
した地面である。

【００１５】１は地面１４に対応して建設された集合住
宅で、２は多層に形成された集合住宅１の複数の階床、
２０１は集合住宅１の最下階の階床２、すなわち一階
で、地面１４よりも1階床分以下例えば１ｍ程度上方位
置に設けられている。３は複数の階床２を結び並列に複
数箇所設けられた階段室、１５は新設階段で、前述の図
８における階段４の半分を撤去して付加され、階段室３
の平面における一側に配置されて上下に隣接した階床２
の相互間に付加される。

【００１６】７は一つの階段室３の内側寄りの踊り場５
に対応した玄関６を有する複数の住宅で、それぞれの階
床２に複数組配置されている。８は外部廊下で、それぞ
れの階床２に対応して配置されて一つの階床２のそれぞ
れの踊り場５に対応して設けられ集合住宅１の外面より
も外側に付加される。１６は接続廊下で、前述の図８に
おける階段４の他の半分を撤去して付加され、階段室３
の平面における他側に配置されて踊り場５と外部廊下８
を接続する。

【００１７】１７は各階床２の外部廊下８を支持する支
柱、１８は一階２０１の外部廊下８の長手中間と地面１
４の間に付加された外部階段、１９は外部廊下８の長手
両端部にそれぞれ付加された昇降路２０に構成されたエ
レベーター、２１はエレベーター１９の各階の乗場で、
それぞれの外部廊下８に面した昇降路２０の側面に設け
られている。２２はエレベーター１９の外部乗場であ
り、乗場２１が設けられた昇降路２０の側面に接続した
他の側面に設けられて、高さにおいて地面１４、すなわ
ち集合住宅１外の一般街路等の路面の位置に対応した位
置に配置されている。

【００１８】上記のように構成された多層集合住宅用エ
レベーター装置において、前述の図８に示す既設であっ
て多層をなしエレベーターが設置されていない集合住宅
１に対して、次に述べるようにエレベーター装置が付加
される。すなわち、前述の図８における階段４の半分を
撤去して新設階段１５が付加され、また図８における階
段４の他の半分を撤去して接続廊下１６が付加される。

【００１９】そして、集合住宅１の躯体に直接的に支持
された構造によって、互いに離れた位置に昇降路２０の
付加工事が行われる。また、支柱１７が設けられて、そ
れぞれの接続廊下１６、両方の昇降路２０を接続する外
部廊下８が集合住宅１の外面よりも外側に付加される。
そして、外部階段１８、エレベーター１９の諸機器の工
事が行われる。

【００２０】このような多層集合住宅用エレベーター装
置の付加工事が行われることによって、昇降路２０を独
立構造物として製作する必要がなく、構造を簡易化する
ことができる。さらに、狭い場所に昇降路２０を設置す
ることができ、設置費用を節減しまた工事期間を短縮で
きて、既設の集合住宅の居住者の不利益を軽減すること
ができる。また、階段室３に新設階段１５が設けられる
ので、異なる階床２へ容易に移動することができ、また
異常時に新設階段１５を利用して容易に避難することが
できる。

【００２１】さらに、図１〜図４の実施の形態におい
て、エレベーター１９の乗場２１に加えて外部乗場２２
が設けられる。これにより、集合住宅１の最下階の階床
２、すなわち一階２０１が地面１４よりも上方位置に設
けられた場合、地面１４、すなわち一般街路等の外部路
面から段差なしで、いわゆるバリヤフリー状態によって
適宜な階床２の住宅７の玄関６口に到達することができ
る。このため、車椅子使用者、高齢者等にとって便利で
ある。

【００２２】また、外部廊下８の両端にそれぞれエレベ
ーター１９が設けられる。これによって、一方のエレベ
ーター１９が故障して休止した場合又は定期点検によっ
て一時的に休止する場合に、他方のエレベーター１９を
使用することができる。このため、故障時等における集
合住宅の居住者の不便を軽減することができる。

【００２３】実施の形態２．図５及び図６は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図５は多層集合住
宅の横断平面図、図６は図５のＤ部拡大図である。図に
おいて、図１〜図４と同符号は相当部分を示し、８は外
部廊下で、それぞれの階床２に対応して配置されて一つ
の階床２のそれぞれの踊り場５に対応して設けられ、集
合住宅１の間口方向における両端の踊り場５の相互間に
配置されて集合住宅１の外面よりも外側に付加される。

【００２４】１８は一階２０１の外部廊下８の長手両端
のそれぞれと地面１４の間に付加された外部階段、２３
は外部廊下８の長手中心に付加された塔状構築体で、二
つの昇降路２０が設けられて、エレベーター１９がそれ
ぞれ設けられる。また、平面における昇降路２０の間に
は両方のエレベーター１９の外部乗場２２に対応したエ
レベーターホール２４が設けられる。

【００２５】そして、エレベーターホール２４の床面は
高さにおいて地面１４、すなわち一般街路等の路面の位
置に対応した位置に設けられている。２５は連結部材
で、一側は集合住宅１の躯体に、また他側は昇降路２０
が設けられて集合住宅１から離れて立設された塔状構築
体２３に結合されて、塔状構築体２３を集合住宅１の躯
体によって支持する。

【００２６】上記のように構成された多層集合住宅用エ
レベーター装置において、前述の図１〜図４の構成と同
様に、外部廊下８、新設階段１５、接続廊下１６、外部
１８、エレベーター１９、昇降路２０が設けられる。し
たがって、詳細な説明を省略するが図５及び図６の実施
の形態においても図１〜図４の実施の形態と同様な作用
が得られる。

【００２７】また、図５及び図６の実施の形態におい
て、二台のエレベーター１９が一つの塔状構築体２３に
互いに対向して設けられて、エレベーター１９の相互間
にエレベーターホール２４が配置される。このため、昇
降路２０の構築部材を節減することができる。したがっ
て、設置費用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集
合住宅の居住者の不利益を軽減することができる。

【００２８】実施の形態３．前述の図１〜図４の実施の
形態及び図５及び図６の実施の形態において、集合住宅
１が最下階の階床２、すなわち一階２０１が高さ方向に
おいて地面１４と同じ位置に配置された構造の場合に、
次に述べるように多層集合住宅用エレベーター装置を構
成する。

【００２９】すなわち、図１〜図４の実施の形態等にお
ける外部乗場２２を省略し、最下階の階床２の乗場２１
を地面１４に対応して配置する。このような構成におい
ても前述の図１〜図４の実施の形態及び図５及び図６の
実施の形態における作用を得ることができる。

【００３０】実施の形態４．図７も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す多層集合住宅の横断平面図であ
る。図において、図１〜図４と同符号は相当部分を示
し、３は複数の階床２を結び並列に複数箇所設けられた
階段室、４は階段室３に設けられた階段、７は一つの階
段室３の内側寄りの踊り場５に対応した玄関６を有する
複数の住宅で、それぞれの階床２に複数組配置されてい
る。

【００３１】８は外部廊下で、互いに上下に隣接した階
床２相互の中間位置に対応して配置されて、それぞれの
階段室３の外側寄り踊り場２６に対応して設けられ集合
住宅１の外面よりも外側に付加される。２５は連結部材
で、一側は集合住宅１の躯体に、また他側は昇降路２０
に結合されて昇降路２０を集合住宅１の躯体によって支
持する。２７は接続廊下で、外側寄り踊り場２６と外部
廊下８の両者の間に付加されて上記両者を接続する。

【００３２】上記のように構成された多層集合住宅用エ
レベーター装置において、前述の図１〜図４の構成と同
様に、外部廊下８、接続廊下２７、外部階段１８、エレ
ベーター１９、昇降路２０が設けられる。また、連結部
材２５によって昇降路２０が集合住宅１の躯体に支持さ
れる。

【００３３】このような多層集合住宅用エレベーター装
置の付加工事が行われることによって、昇降路２０を独
立構造物として製作する必要がなく、構造を簡易化する
ことができる。さらに、狭い場所に昇降路２０を設置す
ることができ、設置費用を節減し工事期間を短縮でき
て、既設の集合住宅の居住者の不利益を軽減することが
できる。また、階段室３、階段４、内側寄りの踊り場
５、外側寄り踊り場２６が既設のままとなるので、異な
る階床２へ容易に移動することができ、また新設階段１
５を利用して異常時に容易に避難することができる。

【００３４】また、図７の実施の形態において、外側寄
り踊り場２６に接続廊下２７を介して外部廊下８が付加
される。このため、前述の図８における階段室３、階段
４、階段室３の内側寄りの踊り場５、階段室３の外側寄
り踊り場２６を撤去せずに、外部廊下８、エレベーター
１９等が設けられる。したがって、多層集合住宅用エレ
ベーター装置の付加工事の費用を節減し工事期間を短縮
できて、既設の集合住宅の居住者の不利益を一層軽減す
ることができる。

【００３５】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、多層を
なす各階床を結ぶ階段室が並列に複数箇所設けられて、
階段室の一つの踊り場に対応した玄関を有する複数の住
宅が階床に複数組配置された集合住宅、階段室の階段の
一部を撤去して形成されて上下に隣接した階床の相互間
に配置された新設階段と、集合住宅の階床に配置されて
一つの階床のそれぞれの踊り場に対応して設けられ、集
合住宅の外面よりも外側に形成された外部廊下と、階段
室の階段の他部を撤去して形成されて踊り場と外部廊下
を接続した接続廊下と、集合住宅に支持された昇降路に
よって構成されて外部廊下に対応した複数の乗場を有す
るエレベーターとを設けたものである。

【００３６】このような多層集合住宅用エレベーター装
置の付加工事が行われることによって、昇降路を独立構
造物として製作する必要がなく、構造を簡易化すること
ができる。また、狭い場所に昇降路を設置することがで
き、設置費用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集
合住宅の居住者の不利益を軽減する効果がある。また、
階段室に新設階段が設けられるので、異なる階床へ容易
に移動することができ、また新設階段を利用して異常時
の避難を容易化する効果がある。

【００３７】また、この発明は以上説明したように、多
層をなす各階床を結ぶ階段室が並列に複数箇所設けられ
て、階段室の一つの踊り場に対応した玄関を有する複数
の住宅が階床に複数組配置された集合住宅、互いに上下
に隣接した階床相互の中間位置に対応して配置されて、
それぞれの階段室の外側寄り踊り場に対応して設けら
れ、集合住宅の外面よりも外側に形成された外部廊下
と、集合住宅に支持された昇降路によって構成されて外
部廊下に対応した複数の乗場を有するエレベーターとを
設けたものである。

【００３８】このような多層集合住宅用エレベーター装
置の付加工事が行われることによって、昇降路を独立構
造物として製作する必要がなく、構造を簡易化すること
ができる。また、狭い場所に昇降路を設置することがで
き、設置費用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集
合住宅の居住者の不利益を軽減する効果がある。また、
階段室の階段が残置されるので、異なる階床へ容易に移
動することができ、また残置された階段を利用して異常
時の避難を容易化する効果がある。また、外側寄り踊り
場に対応して外部廊下が付加される。このため、既設の
階段室、階段、階段室の内側寄りの踊り場、階段室の外
側寄り踊り場を撤去せずに、外部廊下、エレベーター等
を設けることができる。したがって、多層集合住宅用エ
レベーター装置の付加工事の費用を節減し工事期間を短
縮できて、既設の集合住宅の居住者の不利益を一層軽減
することができる。

【００３９】また、この発明は以上説明したように、外
部廊下に対応した乗場が設けられた側面を除くエレベー
ターの他の側面に設けられて、集合住宅の設置場所にお
ける一般街路の路面位置に対応した高さ方向位置に配置
された外部乗場を設けたものである。

【００４０】これによって、昇降路を独立構造物として
製作する必要がなく、構造を簡易化することができる。
また、狭い場所に昇降路を設置することができ、設置費
用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集合住宅の居
住者の不利益を軽減する効果がある。また、階段室に新
設階段が設けられるので、異なる階床へ容易に移動する
ことができると共に、新設階段を利用して異常時の避難
を容易化する効果がある。さらに、集合住宅の設置場所
における一般街路の路面位置に対応した高さ方向位置に
エレベーターの外部乗場が設けられる。このため、集合
住宅の最下階の階床が地面よりも上方に設けられた場合
に、地面すなわち一般街路等の外部路面から段差なし
で、いわゆるバリヤフリー状態によって適宜な集合住宅
の階床の住宅の玄関口に到達することができる。したが
って、車椅子使用者、高齢者等の居住環境を快適化する
効果がある。

【００４１】また、この発明は以上説明したように、一
つの塔状構築体に設けられた昇降路によって複数台のエ
レベーターを設置したものである。

【００４２】これによって、昇降路を独立構造物として
製作する必要がなく、構造を簡易化することができる。
また、狭い場所に昇降路を設置することができ、設置費
用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集合住宅の居
住者の不利益を軽減する効果がある。また、複数台のエ
レベーターが一つの塔状構築体に設けられるので、昇降
路の構築部材を節減することができる。したがって、設
置費用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集合住宅
の居住者の不利益を軽減する効果がある。

【００４３】また、この発明は以上説明したように、一
側が集合住宅の躯体に結合され、他側は集合住宅から離
れて設けられた昇降路に結合されて、昇降路を集合住宅
によって支持する連結部材を設けたものである。

【００４４】これによって、昇降路を独立構造物として
製作する必要がなく、構造を簡易化することができる。
また、狭い場所に昇降路を設置することができ、設置費
用を節減し工事期間を短縮できて、既設の集合住宅の居
住者の不利益を軽減する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１を示す図で、多層集
合住宅の正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面拡大図。

【図３】図２のＢ部拡大図。

【図４】図３のＣ−Ｃ線断面図。

【図５】この発明の実施の形態２を示す図であり、多
層集合住宅の横断平面図。

【図６】図５のＤ部拡大図。

【図７】この発明の実施の形態４を示す図であり、多
層集合住宅の横断平面図。

【図８】従来の多層集合住宅用エレベーター装置を示
す図で、既設であって多層をなしエレベーターが設置さ
れていない集合住宅の平面図。

【図９】図８の集合住宅にエレベーター装置が付加さ
れた状態を示す図８相当図。

【符号の説明】

１集合住宅、２階床、３階段室、４階段、５
踊り場、６玄関、７住宅、８外部廊下、１５新設
階段、１６接続廊下、１９エレベーター、２０昇
降路、２１乗場、２２外部乗場、２３塔状構築
体、２５連結部材、２６外側寄り踊り場。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】多層をなす各階床を結ぶ階段室が並列に
複数箇所設けられて、上記階段室の一つの踊り場に対応
した玄関を有する複数の住宅が上記階床に複数組配置さ
れた集合住宅、上記階段室の階段の一部を撤去して形成
されて上下に隣接した階床の相互間に配置された新設階
段と、上記集合住宅の階床に配置されて一つの上記階床
のそれぞれの上記踊り場に対応して設けられて、上記集
合住宅の外面よりも外側に形成された外部廊下と、上記
階段室の階段の他部を撤去して形成されて上記踊り場と
上記外部廊下を接続した接続廊下と、上記集合住宅に支
持された昇降路によって構成されて上記外部廊下に対応
した複数の乗場を有するエレベーターとを備えた多層集
合住宅用エレベーター装置。
【請求項２】多層をなす各階床を結ぶ階段室が並列に
複数箇所設けられて、上記階段室の一つの踊り場に対応
した玄関を有する複数の住宅が上記階床に複数組配置さ
れた集合住宅、互いに上下に隣接した上記階床相互の中
間位置に対応して配置されて、それぞれの上記階段室の
外側寄り踊り場に対応して設けられ、上記集合住宅の外
面よりも外側に形成された外部廊下と、上記集合住宅に
支持された昇降路によって構成されて上記外部廊下に対
応した複数の乗場を有するエレベーターとを備えた多層
集合住宅用エレベーター装置。
【請求項３】外部廊下に対応した乗場が設けられた側
面を除くエレベーターの他の側面に設けられて、集合住
宅の設置場所における一般街路の路面位置に対応した高
さ方向位置に配置された外部乗場を備えたことを特徴と
する請求項１記載の多層集合住宅用エレベーター装置。
【請求項４】エレベーターを、一つの塔状構築体に設
けられた昇降路によって複数台配置したことを特徴とす
る請求項１及び請求項２のいずれか一つに記載の多層集
合住宅用エレベーター装置。
【請求項５】一側が集合住宅の躯体に結合され、他側
は上記集合住宅から離れて設けられた昇降路に結合され
て、上記昇降路を上記集合住宅によって支持する連結部
材を備えたことを特徴とする請求項１及び請求項２のい
ずれか一つに記載の多層集合住宅用エレベーター装置。