JP2002011928A - 自己診断装置、自己診断方法及び自己診断機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体 - Google Patents
自己診断装置、自己診断方法及び自己診断機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体Info
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Abstract
行うことができる自己診断装置、自己診断方法及び自己
診断機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能なプログラム格納媒体を提供すること。 【解決手段】 記録紙27に印刷するプリンタ5,5a
の状態を診断する診断手段68a〜68d,150,1
50a,152,154と、前記プリンタ5,5aの状
態に基づく診断結果を表示する表示手段76とを設け
る。
Description
自己診断する自己診断装置、自己診断方法及び自己診断
機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能なプログラム格納媒体に関するものである。
スや家庭においてコンピュータが普及しており、コンピ
ュータに接続されたプリンタによって印刷することが多
くなっている。プリンタは、インクを記録紙に印刷する
ことで文字や画像等を印刷するものであり、当然印刷を
行えばインクの残量が減少していく。従来、例えばイン
クジェットプリンタにおけるインクの残量を検出する手
法としては、機械式、光学式、電気式等の様々な手法が
提案されている。具体的には、従来のインク残量検出手
法としては、インクの残量がインクタンクの総容量の何
%といった表示や、インクの残りがわずかとなったこと
をユーザに知らせるアラームが行われていた。
インクの残量の表示手法では、ユーザの使用実態におい
て今後どの程度使用できるのかが明確でなく、ユーザに
とってインクの残量等の診断結果が直感的にわかりにく
かった。つまり、従来のプリンタでは、ユーザがプリン
タを現状のペースで使用した場合にあと何日印刷可能で
あるかや、ある印刷サイズである画像を印刷する場合に
具体的にあと何枚印刷可能であるのかといった、ユーザ
に直感的にわかりやすい表示がなされていなかった。ま
た、プリンタは、ユーザ毎に使用頻度や使用する色が異
なるので、ユーザにおける使用実態に合わせたインクの
残量表示がなされていなかった。
タの使用実態に応じた具体的な診断を行うことができる
自己診断装置、自己診断方法及び自己診断機能を有する
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプロ
グラム格納媒体を提供することを目的としている。
発明にあっては、記録紙に印刷するプリンタの状態を診
断する診断手段と、前記プリンタの状態に基づく診断結
果を表示する表示手段とを備えることを特徴とする自己
診断装置により、達成される。請求項1の構成によれ
ば、記録紙に印刷するプリンタは、その状態を自ら診断
し、その診断結果を表示することができる。つまり、プ
リンタは、外部の機能を利用することなく自らの状態を
診断し、その診断結果をユーザ等に通知することができ
る。
て、前記診断手段は、前記プリンタにおけるインクの残
量を検出し、前記インクの残量が減少する傾向から前記
インクが不足する時期を予測することを特徴とする。請
求項2の構成によれば、請求項1の作用に加えて、プリ
ンタにおけるインクの残量が検出され、インクの残量が
減少する傾向からインクが不足する時期を予測する。従
って、プリンタは、外部の機能を利用することなく、現
状のインクの使用量であればインクがどの程度使用でき
るかを自ら診断し、その診断結果としてのインクが不足
する時期を外部に表示することができる。このため、プ
リンタは、常にインクの残量を一定量以上とすることが
できる。
て、前記診断手段は、前記プリンタにおけるインクの残
量を検出し、前記インクの残量によって印刷可能なサン
プル画像の枚数を演算することを特徴とする。請求項3
の構成によれば、請求項1の作用に加えて、プリンタ
は、外部の機能を利用することなく、現状のインクの使
用量であればインクがどの程度使用できるかを自ら診断
し、その診断結果として具体的に予め決められたサンプ
ル画像が何枚印刷することができるかを外部に表示する
ことができる。このため、プリンタのユーザは、インク
の残量を具体的に把握することができるようになる。
記録紙に印刷するプリンタの状態を診断する診断ステッ
プと、前記プリンタの状態に基づく診断結果を表示する
表示ステップとを備えることを特徴とする自己診断方法
により、達成される。請求項4の構成によれば、記録紙
に印刷するプリンタは、その状態を自ら診断し、その診
断結果を表示することができる。つまり、プリンタは、
外部の機能を利用することなく自らの状態を診断し、そ
の診断結果をユーザ等に通知することができる。
て、前記診断ステップでは、前記プリンタにおけるイン
クの残量を検出し、前記インクの残量が減少する傾向か
ら前記インクが不足する時期を予測することを特徴とす
る。請求項5の構成によれば、請求項4の作用に加え
て、プリンタにおけるインクの残量が検出され、インク
の残量が減少する傾向からインクが不足する時期を予測
する。従って、プリンタは、外部の機能を利用すること
なく、現状のインクの使用量であればインクがどの程度
使用できるかを自ら診断し、その診断結果としてのイン
クが不足する時期を外部に表示することができる。この
ため、プリンタは、常にインクの残量を一定量以上とす
ることができる。
て、前記診断ステップでは、前記プリンタにおけるイン
クの残量を検出し、前記インクの残量によって印刷可能
なサンプル画像の枚数を演算することを特徴とする。請
求項6の構成によれば、請求項4の作用に加えて、プリ
ンタは、外部の機能を利用することなく、現状のインク
の使用量であればインクがどの程度使用できるかを自ら
診断し、その診断結果として具体的に予め決められたサ
ンプル画像が何枚印刷することができるかを外部に表示
することができる。このため、プリンタのユーザは、イ
ンクの残量を具体的に把握することができるようにな
る。
記録紙に印刷するプリンタの状態を診断する診断ステッ
プと、前記プリンタの状態に基づく診断結果を表示する
表示ステップとを備える自己診断機能を有するプログラ
ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
能なプログラム格納媒体により、達成される。請求項7
の構成によれば、記録紙に印刷するプリンタは、その状
態を自ら診断し、その診断結果を表示することができ
る。つまり、プリンタは、外部の機能を利用することな
く自らの状態を診断し、その診断結果をユーザ等に通知
することができる。
て、前記診断ステップでは、前記プリンタにおけるイン
クの残量を検出し、前記インクの残量が減少する傾向か
ら前記インクが不足する時期を予測することを特徴とす
る。請求項8の構成によれば、請求項7の作用に加え
て、プリンタにおけるインクの残量が検出され、インク
の残量が減少する傾向からインクが不足する時期を予測
する。従って、プリンタは、外部の機能を利用すること
なく、現状のインクの使用量であればインクがどの程度
使用できるかを自ら診断し、その診断結果としてのイン
クが不足する時期を外部に表示することができる。この
ため、プリンタは、常にインクの残量を一定量以上とす
ることができる。
て、前記診断ステップでは、前記プリンタにおけるイン
クの残量を検出し、前記インクの残量によって印刷可能
なサンプル画像の枚数を演算することを特徴とする。請
求項9の構成によれば、請求項7の作用に加えて、プリ
ンタは、外部の機能を利用することなく、現状のインク
の使用量であればインクがどの程度使用できるかを自ら
診断し、その診断結果として具体的に予め決められたサ
ンプル画像が何枚印刷することができるかを外部に表示
することができる。このため、プリンタのユーザは、イ
ンクの残量を具体的に把握することができるようにな
る。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態としての自己診断システ
ム100(自己診断装置)を有するプリンタ5の外観の
一例を示す斜視図である。プリンタ5は、例えばインク
ジェット方式により記録紙に印刷を行うプリンタ装置で
あり、インクを吐出するヘッドアセンブリ7を内蔵して
いる。プリンタ5は、一部に切り欠きを有するほぼ直方
体の筐体29が外装なしており、筐体29の上面にはヘ
ッドアセンブリ7を着脱するためのヘッドアセンブリ着
脱口31及び、表示部76が設けられている。筐体29
の正面には、図示しない記録紙を格納するトレイ8を着
脱するためのトレイ着脱口8a及び、筐体29における
上記きり欠きに記録紙の排出口25が設けられている。
また、筐体29の後面には、電源線や信号線としてのケ
ーブル15が設けられている。
を示す透過斜視図であり、図3は、図2のプリンタ5に
おいてヘッドアセンブリ7を取り外した様子の一例を示
す透過斜視図である。プリンタ5は、ヘッドアセンブリ
7を装着した際に着脱可能に保持するためのホルダ33
が設けられている。このホルダ33は、ヘッドアセンブ
リ7を装着すると、ヘッドアセンブリ7におけるインク
を吐出する吐出ヘッド35が下を向くようにヘッドアセ
ンブリ7を保持する。下を向いた吐出ヘッド35は、プ
リンタ機構部10によってトレイ8から給紙されて送ら
れる記録紙27に多少の隙間を保持して対面する。吐出
ヘッド35は、所定のプリンタ制御部の制御によって、
記録紙27に対してインクを吐出し、所定の文字や画像
を印刷する。ここで、プリンタ機構部10とは、プリン
タ5における機構的な部分全般を示しており、例えばト
レイ8から記録紙27を給紙する給紙部、記録紙を送る
ローラ等を有する紙送り部、印刷された記録紙を排出す
る排出部及び、その他プリンタ5の動作に必要とする機
構を示している。
例を示す分解斜視図である。ヘッドアセンブリ7は、主
にヘッドカートリッジ51及びインクカートリッジ37
を有する。インクカートリッジ37は、少なくとも1色
のインクを格納するためのインクタンクを有する。具体
的には、インクカートリッジ37は、例えば黄(Yel
low)のインクタンク37a、マゼンタ(Magen
ta)のインクタンク37b、シアン(Cyan)のイ
ンクタンク37c及び黒(Black)のインクタンク
37dの4色分のインクタンクを有する。これらのイン
クタンク37a〜7dは、それぞれインクカートリッジ
ホルダ49との対面に、各インクを供給したり格納する
ための図示しないインク供給・格納部が設けられてい
る。
タンク37a〜37dに、各色のインクの残量をそれぞ
れ検出するためのインク残量検出装置68a〜68d
(診断手段、自己診断装置)が設けられていることであ
る。インク残量検出装置68a〜68dの詳細について
は、後述する。
クカートリッジホルダ49及び上記吐出ヘッド35を有
する。この吐出ヘッド35は、フレーム43、ヘッドチ
ップ47及びプレート45を有する。また、ヘッドチッ
プ47は、第1のヘッドチップ47a〜第4のヘッドチ
ップ47dで構成されている。インクカートリッジホル
ダ49は、上記インクタンク37a〜37dをそれぞれ
着脱可能に保持することができるように、インクタンク
37a〜37dの数に応じてそれぞれ凹部が形成された
部材である。これらの凹部の底には、それぞれ上記イン
クタンク37a〜37dのインク供給・格納部が配置さ
れる穴49a〜49dが設けられている。また、インク
カートリッジホルダ49は、インクタンク37a〜37
dが上記凹部にそれぞれ配置されると、インクタンク3
7a〜37dの上面を覆うように蓋41が取り付けられ
る。つまり、インクタンク37a〜37dは、それぞれ
密閉されることになる。
4のヘッドチップ47dは、4色のインクをそれぞれ吐
出するためのチップである。これらの第1のヘッドチッ
プ47a〜第4のヘッドチップ47dは、短冊状の部材
であり、長手方向が互いに並行になるように配置された
状態で、プレート45及びフレーム43の間に挟み込ま
れている。また、フレーム43は、平板状の部材であ
り、ほぼ第1のヘッドチップ47a〜第4のヘッドチッ
プ47dの形状に沿った細長い溝状の穴が設けられてい
る。フレーム43は、インクカートリッジホルダ49の
下面に取り付けられている。また、プレート45は、平
板状の部材であり、挟み込む第1のヘッドチップ47a
〜第4のヘッドチップ47dの形状に沿ってほぼ一直線
にノズル穴が形成されている。
〜68dの構成例を示す断面図である。インク残量検出
装置68a〜68dは、それぞれ同様の構成であるの
で、インク残量検出装置68aについてのみ説明する。
インク残量検出装置68aは、印加部64、フォトダイ
オード56、プリズム70、反射部62、フォトディテ
クタ58及び計測部66を有する。印加部64は、フォ
トダイオード56に対して所定の電圧を加えるための電
源及びその制御部である。フォトダイオード56は、所
定の電圧が加えられることにより光60をプリズム70
を経由してインクIに対して照射する機能を有する。プ
リズム70は、フォトダイオード56からの光60を透
過するとともに、反射部62にて反射して戻った光60
をフォトディテクタ58に導く機能を有する。フォトデ
ィテクタ58は、インクIを透過した光60を受光する
機能を有し、受光した光60の光量に応じて所定の電圧
を出力する機能を有する。計測部66は、フォトディテ
クタ58の出力を計測する機能を有する。尚、図5にお
いて光60がインカートリッジ37a等を貫通している
部分には、穴や光60が透過する材質でなる部材が設け
られているものとする。従って、インク残量検出装置6
8aは、インク量が多いと光60の減衰が大きく、イン
ク量が少ないと光60の減衰が小さいことから、光60
の光量の大小によりフォトディテクタ58の出力電圧が
変化することを測定し、インク残量を検知することがで
きる。
が検出したインク量レベルに対するフォトディテクタ5
8の出力の一例を示す図である。図6では、図5のイン
クカートリッジ37aにおけるインク量レベルを複数
に、例えばインクIの残量がない「Empty(例えば
0cc)」、インクIの残量がやや少ない「レベル
2」、インクIの残量がやや多い「レベル1」、インク
Iの残量が満量である「Full(例えば15cc)」
の4つのレベルに設定している。インク残量検出装置6
8aは、インクIの残量が減少するとインク量レベルが
「Full」から「レベル1」へと変化し、図5のフォ
トディテクタ58の出力が徐々に増加する。この変化
は、インク残量レベルが下がるにつれてほぼ同様の特性
を示す。そして、インク残量レベルが例えば「レベル
2」になると、インクIの残量が少ないとしてアラーム
を出力すべきと判断する。このアラームを出力すべきイ
ンクIの残量は、プリンタ5の仕様に合わせて任意に設
定することができる。
例を示すブロック図である。プリンタ5は、RAM(R
andom Access Memory)61、RO
M(Read Only Memory)63、CPU
(CentralProcessing Unit)6
7、ヘッド駆動部73、ヘッドアセンブリ7、ヘッド検
出部75、プリンタ制御部77、プリンタ機構部10、
表示部76及びインターフェース65を有し、またプリ
ンタ診断部79を有していても良い。
報記憶媒体であり、CPU67の作業領域である。RO
M63は、読み出し可能な情報記憶媒体であり、CPU
67に記録している情報を提供する。尚、ROM63
は、情報を書き換え可能であっても良い。CPU67
は、RAM61、ROM63、ヘッド駆動部73、ヘッ
ド検出部75、プリンタ制御部77、プリンタ診断部7
9、表示部76及びインターフェース65に接続されて
おり、これらを制御したりこれらからデータを取得して
いる。
御によって、ヘッドアセンブリ7の動作を制御してい
る。このヘッドアセンブリ7は、上記インクカートリッ
ジ及び、インクを吐出するヘッドカートリッジを有す
る。また、ヘッド検出部75は、プリンタ5に着脱可能
なヘッドアセンブリ7から所定の情報を取得する機能を
有し、例えばヘッドアセンブリ7がプリンタ5に装着さ
れたことを検出する。
制御によってプリンタ機構部10の動作の制御を行う。
このプリンタ機構部10は、プリンタ5における印刷す
るための機構全体を示している。また、プリンタ機構部
10は、プリンタ診断部79によってその状態が診断さ
れる。
よって、所定の画像や文字を表示する。そして、インタ
ーフェース65は、例えばセントロニクスによりプリン
タケーブルが接続されたり、ネットワークによりLAN
(Local Area Network)ケーブルが
接続されることで、印刷したい画像等のデータを通信す
るためのインターフェースである。プリンタ5において
特徴的なことは、ヘッド検出部75の一部としての上記
インク残量検出装置68a〜68dが設けられているこ
とである。
るソフトウェアの構成例を示すソフトウェア構成図であ
る。プリンタ5では、CPU67がRAM61を作業領
域としてソフトウェアが動作している。このソフトウェ
アは、例えばプリンタ5の自己診断機能を有するプログ
ラムである。プリンタ5では、例えばオペレーティング
システム14、デバイスドライバ2及び自己診断機能を
有するプログラムとしての自己診断モジュール150が
動作している。
る基本ソフトを示しており、プリンタ5において動作す
るソフトウェア等を制御するためのソフトウェアであ
る。尚、オペレーティングシステム14は、他のソフト
ウェアがその機能を兼ねて、省略しても良い。デバイス
ドライバ2は、図7の表示部76、ヘッド駆動部73及
びプリンタ制御部77等を制御し、CPU67に接続さ
れた各ブロックを管理するためのソフトウェアである。
におけるプリンタ5の状態を診断する機能を有し、例え
ばプリンタ5のヘッドアセンブリ7のインクの残量を検
出し、その残量が一定値となるとアラームを出す機能を
有する。自己診断モジュール150がプリンタ5の状態
を診断する項目としては、例えば図7のROM63に予
め格納されている。尚、ROM63が書き換え可能なR
OMであれば、この項目を変更することができるように
しても良い。
50は、診断項目テーブル152(診断手段)に格納さ
れている診断項目を読み出し、その診断項目に応じてデ
バイスドライバ2を経由して又は直接図7のヘッド検出
部75を制御する。このとき、自己診断モジュール15
0は、併せて図7のプリンタ診断部79をも制御するよ
うにしても良い。自己診断モジュール150は、図7の
ヘッド検出部75の一部としてのインク残量検出装置6
8a〜68dよりインクの残量に関する情報を取得す
る。また、図8に示すように、自己診断モジュール15
0は、インクの残量に関する情報を取得すると、そのイ
ンクの残量に関する情報をログファイル154(診断手
段)に出力する。このログファイル154は、図7のR
AM61に作成される。
は、インクの残量を検出した際における少なくとも、イ
ンクの色に関する情報(色情報)、日時に関する情報
(検出日時)及びインクの残量を有する。
の残量に関する情報に基づいてインクの残量の減り方の
傾向を演算し、その傾向から各インク毎にいつインクが
不足するかについて予測を行う。つまり、自己診断モジ
ュール150は、プリンタ5の使用実態に応じたインク
の減少傾向を把握することができるようになる。また、
自己診断モジュール150は、インクの残量の内最も不
足する時期が早いインクについて情報を表示することが
できる。自己診断モジュール150が行う詳細な演算等
については、後述する。
5は以上のような構成であり、次に図1〜図8を参照し
つつプリンタ5における自己診断方法について説明す
る。自己診断システム100は、簡単に表現すると、プ
リンタ5のユーザがそれまでの印刷ペースで印刷した場
合にあと何日印刷が可能(印刷可能期間)かをそのユー
ザに知らせるシステムである。
クの残量等が、各色毎に検出される。具体的には、自己
診断モジュール150は、図7のCPU61の制御によ
ってヘッド検出部75の一部としてのインク残量検出装
置68a〜68dに対して、それぞれインク残量読み取
りの指示を送る。インク残量検出装置68a〜68d
は、図8のデバイスドライバ2を制御し、そのインク残
量読み取りの指示を受けると、既に図5にて説明したよ
うに、各インク毎にフォトデイテクタ58の出力を読み
取る。自己診断モジュール150は、図6に示すフォト
デイテクタ58の出力に対するインク残量レベル特性か
ら残ったインクの残量を算出する。そして、自己診断モ
ジュール150は、図9に示すようにインクの残量に加
えて、色情報及び検出日時をログファイル154に書き
込む。
する度に、上記色情報、検出日時及びインクの残量をイ
ンクの残量履歴(ログ)としてログファイル154に記
録する。尚、ログファイル154は、図7において図示
しなかったハードディスクに記録するようにしても良
い。その結果、図9に示すように、ログファイル154
には、時間の経過とともにインクの残量が減少する傾向
が記録される。
時に、図6におけるインク残量レベルが例えば「Emp
ty」となる時期(以下「インクの使用期限」という)
の計算指示を受ける。すると、図8の自己診断モジュー
ル150は、ログファイル154に既に記録されたイン
クの残量履歴から、各色毎に以下に示す演算を行う。
すると、自己診断モジュール150は、図9に記録され
た検出日時(2000年1月1日の11時21分)にお
けるインクの残量Cは15ccと検出し、これを図11
に示すようにプロットする。続いて、自己診断モジュー
ル150は、図9に示すように各時刻におけるインクの
残量Cは13cc、11cc及び4ccと検出し、それ
ぞれ図11に示すようにプロットする。尚、図9におい
ては、黄のインクの残量をYとし、マゼンタのインクの
残量をMとし、黒のインクの残量をBと示している。
二乗法により、インクの残量=a×検出日時+b(a:
定数、b:満量時におけるインクの量)を求め、例えば
インクの残量が0となる検出日時(つまり上記インクの
使用期限)を求める。この検出日時が、図11に示す
「予想される使い切る年月日」である。自己診断モジュ
ール150は、図10に示すように色別のインクの使用
期限(色別期限)を所定のファイルに書きこむ。
のインクの使用期限の内使用期限までの時間が一番短い
使用期限(2000年4月21日)を図示の「総合判
断」の項目に書き込む。さらに、自己診断モジュール1
50は、この判断を行った年月日を、「判断日(調査
日)」の項目に書き込む。このようにすると、図8の自
己診断モジュール150は、インクの残量についていつ
判断されたのかについて情報を残すことができる。
インクの使用期限及び判断日を図1の表示部76に表示
する。また、プリンタ5は、ユーザにアラームを通知す
るようにしても良い。このようにすると、ユーザは、プ
リンタ5におけるインクの使用期限を視認することがで
きるようになるので、プリンタ5がインク切れとなるこ
とを防止することができる。
それまでの印刷ペースで印刷した場合にあとどのくらい
の期間、現在の印刷ペースで印刷が可能(印刷可能期
間)かといった情報がユーザに通知されるので、ユーザ
はいつ替えインクを補充又はインクを交換すればいい
か、自分の使用予定に合わせて、正確に判断できるよう
になる。また、プリンタ5における自己診断モジュール
150によれば、ユーザーが具体的にいつまでに交換イ
ンクを用意しなければならないかがつかめず、不意にイ
ンク切れを起こすなどのトラブルを起こさなくてすむよ
うになる。従って、プリンタ5は、いつでも確実に印刷
することができるようになる。
診断装置)やこれを有するプリンタ5aは、図1〜図9
においてそれぞれ第1実施形態としての自己診断システ
ム100やこれを有するプリンタ5とほぼ同様の構成で
あるので同一の構成は図1〜図9における符号を用い
て、異なる点を中心として説明する。自己診断システム
100では、プリンタ5のインクの残量が所定の量とな
る時期をユーザに通知していたのに対して、自己診断シ
ステム100aでは、ユーザにプリンタ5aのインクの
残量を通知するのに、所定のサンプル画像をあと何枚印
刷することができるかを具体的に示している点が異なっ
ている。従って、自己診断システム100aは、図8に
おける自己診断モジュール150a(診断手段)、ログ
ファイル154(診断手段)及び診断項目テーブル15
2(診断手段)の機能が自己診断システム100におけ
るそれらの機能とやや異なっている。
に必要とするインク量等に関する情報の一例を示す図で
ある。サンプル画像を印刷する場合に必要なインク量
(以下「サンプル画像情報」という)は、図8における
診断項目テーブル152に格納されている。また、診断
項目テーブル152には、それ以外にもサンプル画像毎
に、印刷サイズ及び画像種類が格納されている。必要な
インク量は、黄においてはYo、マゼンタにおいてはM
o、シアンにおいてはCo、黒においてはBoと示して
いる。尚、この診断項目テーブル152に格納されたデ
ータは、プリンタ5のCPU67あるいは自己診断モジ
ュール150内に予め記憶しておくようにしてもよい。
形態の説明で示した検出方法によりあるいは図8のログ
ファイル154から取り出すことにより、図14に示す
ように黄のインク残量Y、マゼンタのインク残量M、シ
アンのインク残量C、黒のインク残量Bを取得する。そ
して、自己診断モジュール150aは、各色のインクの
残量Y、M、C、Bを、図13に示すある印刷サイズ/
サンプル画像を印刷するのに必要な各色のインク量Y
o、Mo、Co、Boでそれぞれ割り、各インク量の商
Y/Y。、M/Mo、C/Co、B/B。を求める。次
に、自己診断モジュール150aは、[Y/Yo]、
[M/Mo]、[C/Co]、[B/Bo]のように整
数処理する。そして、自己診断モジュール150aは、
求まった整数の中でもっとも小さな数字を、ある印刷サ
イズ/サンプル画像で印刷可能な枚数として図15の表
に示す情報を取得する。或いは、自己診断モジュール1
50aは、図8のログファイル154に記録する。最終
に、自己診断モジュール150aは、図1の表示部76
に、図16に示すサンプル画像のサンプル名、印刷可能
枚数及び調査日を表示する。
形態とほぼ同様の効果を発揮することができるととも
に、これに加えて、所定のサンプル画像を印刷する場合
に、あと何枚印刷可能(印刷可能枚数)といった具体的
な情報が表示されるので、プリンタ5において不意にイ
ンク切れを起こすなどのトラブルを起こさなくてすむよ
うになる。従って、ユーザは、インクを充填又は交換す
べきタイミングを知ることができるので、プリンタ5a
はいつでもさらに確実に印刷することができるようにな
る。
されるものではない。上記実施形態では、プリンタ5,
5aがそれぞれインクジェット方式を採用しているもの
として説明しているがこれに限らず、レーザ方式を採用
しているプリンタに適用しても良いことはいうまでもな
い。つまり、上記実施形態は、印刷によりインクが減少
するプリンタに適用することができる。上述した一連の
処理を実行する自己診断機能を有するプログラムをコン
ピュータやプリンタ5,5aにインストールし、コンピ
ュータやプリンタ5,5aによって実行可能な状態とす
るために用いられるプログラム格納媒体としては、例え
ばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(C
ompact Disc ReadOnly Memo
ry)、DVD(Digital Versatile
Disc)などのパッケージメディアのみならず、プ
ログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メ
モリや磁気ディスクなどで実現しても良い。これらプロ
グラム格納媒体にプログラムを格納する手段としては、
ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタ
ル衛星放送などの有線および無線通信媒体を利用しても
良く、ルーターやモデム等の各種通信インターフェース
を介在させて格納するようにしてもよい。また、上述し
たプリンタ5,5aは、それぞれ上記プログラム格納媒
体の情報を少なくとも読み取ることができるドライブ装
置を備えていても良いことはいうまでもない。また、上
記自己診断システム100,100aの機能は、ソフト
ウェアによって実現されていても良いし、ハードウェア
により実現されていても良いことはいうまでもない。ま
た、上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、
上記とは異なるように任意に組み合わせることができ
る。
プリンタの使用実態に応じた具体的な診断を行うことが
できる自己診断装置、自己診断方法及び自己診断機能を
有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
なプログラム格納媒体を提供することができる。
ムを有するプリンタの外観の一例を示す斜視図。
図。
り外した様子の一例を示す透過斜視図。
視図。
図。
レベルに対するフォトディテクタの出力の一例を示す図
ク図。
の構成例を示すソフトウェア構成図。
一例を示す図。
ク量に関する情報の一例を示す図。
ク量等に関する情報の一例を示す図。
例を示す図。
ンプル画像の枚数の一例を示す図。
68d・・・残量検出装置(診断手段、自己診断装
置)、76・・・表示部(表示手段、自己診断装置)、
100,100a・・・自己診断システム(自己診断装
置)、150,150a・・・自己診断モジュール(診
断手段、自己診断機能を有するプログラム)、152・
・・診断項目テーブル(診断手段、自己診断装置)、1
54・・・ログファイル(診断手段、自己診断装置)、
I・・・インク
Claims (9)
- 【請求項1】 記録紙に印刷するプリンタの状態を診断
する診断手段と、 前記プリンタの状態に基づく診断結果を表示する表示手
段とを備えることを特徴とする自己診断装置。 - 【請求項2】 前記診断手段は、前記プリンタにおける
インクの残量を検出し、前記インクの残量が減少する傾
向から前記インクが不足する時期を予測することを特徴
とする請求項1に記載の自己診断装置。 - 【請求項3】 前記診断手段は、前記プリンタにおける
インクの残量を検出し、前記インクの残量によって印刷
可能なサンプル画像の枚数を演算することを特徴とする
請求項1に記載の自己診断装置。 - 【請求項4】 記録紙に印刷するプリンタの状態を診断
する診断ステップと、 前記プリンタの状態に基づく診断結果を表示する表示ス
テップとを備えることを特徴とする自己診断方法。 - 【請求項5】 前記診断ステップでは、前記プリンタに
おけるインクの残量を検出し、前記インクの残量が減少
する傾向から前記インクが不足する時期を予測すること
を特徴とする請求項4に記載の自己診断方法。 - 【請求項6】 前記診断ステップでは、前記プリンタに
おけるインクの残量を検出し、前記インクの残量によっ
て印刷可能なサンプル画像の枚数を演算することを特徴
とする請求項4に記載の自己診断方法。 - 【請求項7】 記録紙に印刷するプリンタの状態を診断
する診断ステップと、 前記プリンタの状態に基づく診断結果を表示する表示ス
テップとを備える自己診断機能を有するプログラムを記
録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプ
ログラム格納媒体。 - 【請求項8】 前記診断ステップでは、前記プリンタに
おけるインクの残量を検出し、前記インクの残量が減少
する傾向から前記インクが不足する時期を予測する自己
診断機能を有するプログラムを記録したことを特徴とす
る請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能なプログ
ラム格納媒体。 - 【請求項9】 前記診断ステップでは、前記プリンタに
おけるインクの残量を検出し、前記インクの残量によっ
て印刷可能なサンプル画像の枚数を演算する自己診断機
能を有するプログラムを記録したことを特徴とする請求
項7に記載のコンピュータ読み取り可能なプログラム格
納媒体。
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EP01115476A EP1170133B1 (en) | 2000-06-29 | 2001-06-27 | Printer diagnosis, printer diagnosis method, and computer-readable program storage medium containing program having printer diagnosis function |
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- 2000-06-29 JP JP2000201470A patent/JP4665294B2/ja not_active Expired - Fee Related
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