JP2002011271A - 玉縁ミシンのデータ入力装置 - Google Patents

玉縁ミシンのデータ入力装置

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JP2002011271A
JP2002011271A JP2000193077A JP2000193077A JP2002011271A JP 2002011271 A JP2002011271 A JP 2002011271A JP 2000193077 A JP2000193077 A JP 2000193077A JP 2000193077 A JP2000193077 A JP 2000193077A JP 2002011271 A JP2002011271 A JP 2002011271A
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JP2000193077A
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Kazuji Inoue
和司 井上
Yuji Tagawa
裕二 田川
Koichi Harada
幸一 原田
Minoru Yamaguchi
稔 山口
Yasushi Yamada
泰史 山田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉縁ミシンで形成する2本の直線縫目の一方
に対する他方の縫い方向の偏差を、両直線縫目の端部の
縫い方向へのずれ量と、基準線に対する両直線縫目の端
部を結ぶ直線の角度の両方で入力できるデータ入力装置
を提供する。 【解決手段】 操作パネル50を使用し、入力モード切
換えスイッチ53を操作して、前記偏差をずれ量ΔS、
ΔEで入力するずれ量入力モードと角度θS、θEで入
力する角度入力モードの何れか一方に択一的に切換える
ことができ、切換えられたモードで、ずれ量ΔS、ΔE
と角度θS、θEの何れか一方で確実に間違いなく入力
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は玉縁ミシンのデー
タ入力装置に関し、特に、2本の直線縫目の一方に対す
る他方の縫い方向の偏差を、両直線縫目の端部の縫い方
向へのずれ量と、所定の基準線に対する両直線縫目の端
部を結ぶ直線の角度の両方で入力できるようにしたデー
タ入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、玉縁ミシンでは、生地にポケッ
トを形成するために、両側縁部を折り返した矩形の玉縁
布を生地に重ね合わせ、縫目形成機構によりこれら生地
と玉縁布に平行な2本の直線縫目(縫目パターン)を形
成してこれらを縫合するとともに、メス機構により両加
工布に、2本の直線縫目の間に直線縫目と平行な直線カ
ット部を形成し、この直線カット部の端部に連続する4
本のコーナカット部を形成する。
【0003】ところで、生地に一般的なポケットを形成
する場合には、実施形態に係る図2に示すように、2本
の直線縫目3の位置を縫い方向に一致させて形成し、生
地に斜めの縁飾りポケットを形成するような場合には、
実施形態に係る図3に示すように、2本の直線縫目3を
縫い方向にずらして形成する。尚、各コーナカット部5
は直線カット部4の端部から直線縫目3の端部付近まで
形成されるため、2本の直線縫目3を縫い方向にずらし
た場合には、各コーナカット部5の切込み長さや直線カ
ット部4に対する開き角度も変更される。
【0004】本願出願人は、2本の直線縫目を縫い方向
へずらして形成可能な縫目形成機構と、任意の切込み長
さと開き角度の4本のコーナカット部を夫々形成可能な
メス機構を備えた玉縁ミシンを実用化している(特許第
2871207号公報参照)。この玉縁ミシンでは、特
に、2本の直線縫目の一方に対する他方の縫い方向の偏
差を、両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量で入力し
て、それら2本の直線縫目を形成できるようになってい
る。
【0005】また、従来の玉縁ミシンとして、前記偏差
を両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量で入力するの
ではなく、所定の基準線(例えば、直線縫目と直交する
水平な直線)に対する両直線縫目の端部を結ぶ直線の角
度で入力するようにしたものが知られている。但し、前
記偏差を、両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量と、
基準線に対する両直線縫目の端部を結ぶ直線の角度の両
方で入力できる玉縁ミシンは実用に供されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 従来の玉縁ミシンで
は、上述のように、2本の直線縫目の一方に対する他方
の縫い方向の偏差を、両直線縫目の端部の縫い方向への
ずれ量と、基準線に対する両直線縫目の端部を結ぶ直線
の角度の両方で入力できるものが実用に供されていな
い。従って、前記偏差を両直線縫目の端部の縫い方向へ
のずれ量で入力する玉縁ミシンと、前記偏差を両直線縫
目の端部の縫い方向へのずれ量で入力する玉縁ミシンの
一方のミシンを使い慣れた作業者が他方のミシンを使用
する場合、その入力作業が不慣れであるため大変であり
使い勝手が悪く作業能率が低下するという虞がある。
【0007】また、作業者が、あるポケットを形成する
際、両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量が判ってい
たとしても、前記偏差を基準線に対する両直線縫目の端
部を結ぶ直線の角度で入力する玉縁ミシンを使用する場
合に、その角度が判っていないときには、前記ずれ量か
ら角度を換算しなければならないため、やはり、使い勝
手が悪く作業能率が低下する。前記偏差を両直線縫目の
端部の縫い方向へのずれ量で入力する玉縁ミシンを使用
する場合に、そのずれ量が判っていないときにも前記同
様の課題が生じる。
【0008】本発明の目的は、2本の直線縫目の一方に
対する他方の縫い方向の偏差を、両直線縫目の端部の縫
い方向へのずれ量と、基準線に対する両直線縫目の端部
を結ぶ直線の角度の両方で入力できるようにし、これら
のうち作業者が使い慣れた方又は便利な方で入力可能に
して、使い勝手を良くし作業能率の低下を防止できる玉
縁ミシンのデータ入力装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の玉縁ミシン
のデータ入力装置は、玉縁ミシンにより生地に玉縁布を
縫付ける2本の平行な直線縫目を形成するデータを入力
する為のデータ入力装置において、前記2本の直線縫目
の一方に対する他方の縫い方向の偏差を、両直線縫目の
端部の縫い方向へのずれ量で入力するずれ量入力手段
と、前記偏差を、所定の基準線に対する両直線縫目の端
部を結ぶ直線の角度で入力する角度入力手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0010】この玉縁ミシンのデータ入力装置では、2
本の直線縫目の一方に対する他方の縫い方向の偏差を、
ずれ量入力手段により両直線縫目の端部の縫い方向への
ずれ量で入力することができるし、角度入力手段により
所定の基準線に対する両直線縫目の端部を結ぶ直線の角
度で入力することもできる。このように、前記偏差をず
れ量と角度の両方で入力可能であり、これらのうち作業
者が使い慣れた方又は便利な方で入力することができる
ため、使い勝手が良くなりデータ入力の為の作業能率の
低下を防止することができる。
【0011】請求項2の玉縁ミシンのデータ入力装置
は、請求項1の発明において、前記ずれ量入力手段を介
して入力するずれ量入力モードと、角度入力手段を介し
て入力する角度入力モードの何れか一方に択一的に切換
え可能な入力モード切換え手段を設けたことを特徴とす
るものである。入力モード切換え手段により量入力モー
ドと角度入力モードの何れか一方に択一的に切換えるこ
とができるため、その切換えられたモードにより、前記
偏差をずれ量と角度の何れか一方で確実に間違いなく入
力できるようになる。
【0012】請求項3の玉縁ミシンのデータ入力装置
は、請求項1又は2の発明において、前記2本の直線縫
目のうち基準となる前記一方の直線縫目を指定する為の
基準模様指定手段を設けたことを特徴とするものであ
る。基準模様指定手段により2本の直線縫目のうち基準
となる一方の直線縫目を指定できるため、基準となる一
方の直線縫目と、その一方の直線縫目に対して縫い方向
へずらす他方の直線縫目を明確にした状態で、前記偏差
を入力することができる。
【0013】請求項4の玉縁ミシンのデータ入力装置
は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記偏差を
角度入力手段により角度で入力した場合にその角度と直
線縫目間の距離から両直線縫目の端部の縫い方向へのず
れ量を演算する演算手段を設けたことを特徴とするもの
である。2本の直線縫目を縫製するデータとして、両直
線縫目の端部の縫い方向へのずれ量が直接的に採用され
るが、前記偏差を角度入力手段により角度で入力した場
合でも、演算手段により、その角度と直線縫目間の距離
から両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量を確実に演
算できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。本実施形態は、図2、図
3に示すように、生地1に両側縁部を折り返した矩形の
玉縁布2(玉布)を重ね合わせ、その玉縁布2を平行に
延びる2本の直線縫目3により生地1に縫付け、これら
両加工布1,2に直線カット部4とこの直線カット部4
の端部に連続する4本のコーナカット部5を形成する玉
縁ミシンに、本発明を適用した場合の一例である。
【0015】図1は玉縁ミシンMの側面図を示す。玉縁
ミシンMには作業テーブル10が設けられ、この作業テ
ーブル10上にミシン本体11が設けられている。ミシ
ン本体11の脚柱部12の上部からアーム部13が左方
へ延び、その左端部分に左右1対の針棒14が装着され
ている。これら針棒14はミシンモータ15(図10参
照)を駆動源とする針棒駆動機構(図示略)により上下
に独立に駆動可能であり、作業テーブル10の下面側に
設けられた1対の糸輪捕捉器(図示略)との協働により
夫々縫目を形成する。
【0016】作業テーブル10には、生地1と玉縁布2
を作業テーブル10の上面に一体的に押えて前後に送る
布送り部材16が設けられている。作業テーブル10の
後部下面側に送り駆動用モータ17を駆動源とする送り
駆動機構18が設けられ、この送り駆動機構18により
布送り部材16が図1の実線位置と鎖線位置(準備位
置)とに亙って前後に駆動される。ミシン本体11の前
側において、作業者が生地1と玉縁布2を位置決めし、
バインダ19により玉縁布2の両側縁部を折り返して生
地1上にセットすることができる。
【0017】布送り部材16により作業テーブル10上
に押えられた生地1と玉縁布2が後方へ送られ、その際
に、ミシン本体11により2本の直線縫目3が前後方向
に形成され、センタメス装置(図示略)により直線カッ
ト部4が形成され、その後、コーナメス装置20により
4本のコーナカット部5が形成される。尚、センタメス
装置は、1対の針棒14の間に配設されたメスを有し、
そのメスを作業テーブル10の上側へ上昇させることで
布送りされる加工布1,2に直線カット部4が前後方向
向きに形成される。
【0018】生地1に一般的なポケットを形成する場合
には、図2に示すように、2本の直線縫目3の位置を縫
い方向(前後方向)に一致させて形成し、生地に斜めの
縁飾りポケットを形成するような場合には、例えば図3
に示すように、2本の直線縫目3を縫い方向にずらして
形成する。本実施形態では、1対の針棒14を独立に上
下駆動できるため、後方へ送られる加工布1,2に1対
の直線縫目3を縫い方向へずらして形成することができ
る。
【0019】尚、各コーナカット部5は直線カット部4
の端部から直線縫目3の端部付近まで形成されるため、
2本の直線縫目3を縫い方向にずらした場合には、各コ
ーナカット部5の切込み長さや直線カット部4に対する
開き角度も変更される。前記コーナメス装置20では、
任意の切込み長さと開き角度の4本のコーナカット部5
を夫々形成することができる。
【0020】このコーナメス装置20は、図1に示すよ
うに、左右1対のコーナメス機構21と、左側のコーナ
メス機構21を左右方向へ移動駆動して両コーナメス機
構21間の間隔を調節する間隔調節機構25とを備えて
いる。尚、間隔調節機構25は、左側のコーナメス機構
21を駆動する間隔調節用モータ49(図10参照)を
有する。尚、間隔調節用モータ49の詳細な説明は省略
する。
【0021】1対のコーナメス機構21の構造は略同様
であり、図4〜図7に示すように、各コーナメス機構2
1は、1対のメス22と、これらメス22を夫々鉛直軸
心回りに回動可能に且つ昇降可能に支持するベース部材
23と、1対のメス22を夫々鉛直軸心回りに独立に回
動可能な1対のメス回動機構24と、1対のメス22を
夫々昇降可能な1対のメス昇降機構25とを有する。
【0022】ベース部材23は、矩形板状の鉛直な背板
30と半円板状の水平な上板31と下板32とを有す
る。上板31には中心点Oを中心とする1対の円弧溝3
1aが形成され、下板32にも中心点Oを中心として前
記円弧溝31aに対向する1対の円弧溝32aが形成さ
れている。ベース部材23の上板31と下板32の間に
1対の支持部材35が配設されている。
【0023】各支持部材35は、ベース部材23の上板
31と下板32に夫々摺動自在に接触する略扇形をなす
上支持板35aと下支持板35bと、これら支持板35
a,35bを連結する連結部35cを有する。上支持板
35aの上方へ突出する係合部(図示略)が案内溝31
aに摺動自在に係合し、下支持板35bの下方へ突出す
る係合部(図示略)が案内溝32aに摺動自在に係合
し、これにより、支持部材35が中心点0を中心として
回動可能にガイドされている。
【0024】1対の支持部材35の上支持板35aと下
支持板35bには、上下方向向きの1対の軸部材36が
夫々挿通して昇降自在にガイドされ、これら軸部材36
の上端部側に1対のメス22が夫々取付けられている。
各軸部材36の上下両端部分は、ベース部材23の上板
31と下板32の円弧溝31a,32aを挿通して、ベ
ース部材23の上下両側へ突出している。
【0025】メス回動機構24は、ベース部材23の下
板32に上向きに取付けられたメス回動用モータ40を
有する。支持部材35の下支持板35aの外周部にギア
42が形成され、そのギア42にメス回動用モータ40
の出力軸に固着された駆動ギア41が噛合している。メ
ス回動用モータ40が駆動されると、ギア41,42を
介して、支持部材35と軸部材36とともにメス22が
鉛直軸心回りに回転駆動される。
【0026】メス昇降機構25は、支持部材35の上支
持板35aと下支持板35bを連結するモータ取付部材
33に取付けられたメス昇降用モータ45を有する。軸
部材36にラック47が上下方向に形成され、そのラッ
ク47にメス昇降用モータ45の出力軸に固着されたピ
ニオン46が噛合している。メス昇降用モータ45が駆
動されると、ピニオン46とラック47を介して、軸部
材36とともにメス22が昇降駆動される。
【0027】さて、この玉縁ミシンMには、生地1に玉
縁布2を縫付ける2本の平行な直線縫目3を形成するデ
ータと、コーナメス装置20により直線カット部4の端
部に連続する4本のコーナカット部5を形成するデータ
等を入力するデータ入力装置として、操作パネル50と
この操作パネル50に電気的に接続されている制御装置
70が設けられている。
【0028】図1に示すように、操作パネル50はミシ
ン本体11の前側において作業テーブル10の上側に設
けられている。図8、図9に示すように、この操作パネ
ル50では、2本の直線縫目3の一方に対する他方の縫
い方向(前後方向)の偏差を、両直線縫目3の端部の縫
い方向へのずれ量ΔS、ΔEと、所定の基準線(左右方
向向きの直線)に対する両直線縫目3の端部を結ぶ直線
の角度θS、θEの両方で入力できると共に、各コーナ
カット部5の直線カット部4に対する開き角度θa〜θ
dと切込み長さa〜dを入力できるようになっている。
【0029】そのために、操作パネル50には、「プロ
グラム」スイッチ51、左右基準切換えスイッチ52、
入力モード切換えスイッチ53、テンキー54、カーソ
ルキー55、複数の表示部56〜68が設けられてい
る。尚、縫製を開始させる「スタート」キー69も設け
られている。
【0030】この操作パネル50を使用してデータを入
力する方法について説明する。先ず、「プログラム」ス
イッチ51を押すと、データ入力可能な状態となる。但
し、「プログラム」スイッチ51を押す前に、左右基準
切換えスイッチ52を操作して、左右2本の直線縫目3
のうち基準となる直線縫目3を指定し、入力モード切換
えスイッチ53を操作し、前記偏差をずれ量ΔS、ΔE
で入力するずれ量入力モードと角度θS、θEで入力す
る角度入力モードの何れか一方に択一的に切換える。
【0031】その後、テンキー54とカーソルキー55
を押圧操作して、基準となる左右一の直線縫目3の縫目
長さLと、両直線縫目3の端部の縫い方向へのずれ量Δ
S、ΔE又は基準線に対する両直線縫目3の端部を結ぶ
直線の角度θS、θEと、各コーナカット部5の直線カ
ット部4に対する開き角度やθa〜θdと切込み長さa
〜dを、表示部56〜68に表示させつつ入力する。
【0032】そして、入力したずれ量ΔS、ΔE又は角
度θS、θEは、左右基準切換えスイッチ52で指定さ
れた一方の直線縫目3を基準としたデータとなる。尚、
直線縫目3の縫い終り側に対して縫い始め側を+方向と
する。即ち、基準となる一方の直線縫目3に対して他方
の直線縫目3を、縫い始め側にずらす場合にはずれ量Δ
S、ΔE又は角度θS、θEに正の数値を入力し、縫い
終り側にずらす場合には負の数値を入力することにな
る。
【0033】次に、前記制御装置70を含む制御系につ
いて図10のブロック図に基づいて説明する。この制御
装置70は、CPU71とROM72とRAM73を含
むコンピュータと、入力インターフェース74と、出力
インターフェース75を有し、これらはバス76で接続
されている。入力インターフェース74には、操作パネ
ル50のスイッチ69,51〜53とキー54,55が
接続され、出力インターフェース75に、操作パネル5
0の複数の表示部56〜68の為のドライバ56a〜6
8aとモータ15,17,40,45,49の為のドラ
イバ15a,17a,40a,45a,49aが接続さ
れている。
【0034】この制御装置70では、上述のように操作
パネル50を使用してデータを入力する為のデータ入力
制御、入力されたデータを表示部56〜68に表示させ
る表示制御、入力されたデータを含むプログラムに基づ
いて直線縫目3とカット部4,5を形成するように、モ
ータ15,17,40,45,49を駆動制御するモー
タ制御等を実行可能であり、その為のデータ入力制御プ
ログラム、表示制御プログラム、モータ制御プログラム
等がROM72に格納されている。尚、このデータ入力
制御プログラムを含む制御装置70と操作パネル50
が、ずれ量入力手段と角度入力手段に相当する。
【0035】次に、制御装置70で実行されるデータ入
力制御を含む一連の制御について、図11、図12のフ
ローチャートに基づいて説明する。尚、Si(i=1、
2、3・・・)は各ステップを示す。
【0036】図11に示すように、この制御は電源ON
とともに開始され、初期設定(S1)の後、「スター
ト」スイッチ69がONされずに(S2;No )、「プロ
グラム」スイッチ51がONされると(S3;Yes)、デ
ータ入力可能な状態となる。ここで、「プログラム」ス
イッチ51のON前に、作業者が左右2本の直線縫目3
のうち基準となる一方の直線縫目3を指定する為に左右
基準切換えスイッチ52を操作し、前記ずれ量入力モー
ドと角度入力モードの何れか一方に切換える為に入力モ
ード切換えスイッチ53を操作しておく。
【0037】「プログラム」スイッチ51のON後、左
右基準切換えスイッチ52の切換え位置に基づいて、基
準直線縫目3が左側の直線縫目3のときには(S4;Ye
s)、左側の直線縫目3の縫目長さLを入力することが
でき(S5)、基準直線縫目3が右側の直線縫目3のと
きには(S4;No )、右側の直線縫目3の縫目長さLを
入力することができる(S6)。尚、操作パネル70の
左右基準切換えスイッチ52とS4が基準模様指定手段
に相当する。
【0038】次に、入力モード切換えスイッチ53の切
換え位置に基づいて、ずれ量入力モードのとき、つま
り、前記偏差をずれ量で入力するときには(S7;Ye
s)、縫始めと縫終りのずれ量ΔS、ΔEを入力するこ
とができ(S8)、一方、角度入力モードのとき、つま
り、前記偏差を角度で入力するときには(S7;No )、
縫始めと縫終りの角度θS、θEを入力することができ
(S9)、その後、入力された角度θS、θEに基づい
て前記ずれ量ΔS、ΔEが演算される(S10)。
【0039】尚、図2のような2本の直線縫目3を形成
する場合には、ずれ量ΔSとΔEは0、角度θSとθE
は0となる。その後、各コーナカット部5の開き角度θ
a〜θdと切込み長さa〜dを入力することができ(S
11)、その後S2へリターンする。尚、操作パネル7
0の入力モード切換えスイッチ53とS7が入力モード
切換え手段に相当する。また、S10が演算手段に相当
し、前記偏差を角度θS、θEで入力した場合、その角
度θS、θEと直線縫目3間の距離Cから、両直線縫目
3の端部の縫い方向へのずれ量ΔS、ΔEが、演算式
(C× tanθ(θ=θS、θE))を用いて夫々演算さ
れる。
【0040】さて、データの入力後、玉縁布2の両側縁
部を折り返して生地1上に配置し、これら加工布1,2
を図1に鎖線で示す準備位置の布送り部材16で押さえ
てセットした状態で、「スタート」スイッチ69がON
されると(S2;Yes)、図12に示すように、基準とな
る直線縫目3の縫目長さLに基づいてコーナメス装置2
0の1対のコーナメス機構21間の間隔が調節されると
共に、4つのメス22の開き角度が入力された開き角度
θa〜θdに夫々調節され(S20)、続いて、布送り
部材16の駆動が開始され(S21)、この布送り部材
16と共に加工布1,2が後方へ送られる。
【0041】そして、これら加工布1,2が後方へ送ら
れる間に、基準となる一方の直線縫目3の縫目長さLと
ずれ量ΔS、ΔE等に基づいて縫製処理(S22)が実
行されて、加工布1,2に2本の直線縫目3が形成さ
れ、センタメス装置のメスが昇降され(S23)、加工
布1,2に直線カット部4が形成される。その後、布送
り部材16の駆動が停止し(S24)、コーナメス装置
20の4つのメス22が昇降されて(S25)、加工布
1,2に4本のコーナカット部5が形成される。
【0042】ここで、コーナメス装置20の各メス22
は下方程幅広になるように、その刃部が傾斜状に形成さ
れており、メス22の初期位置からの上昇量を制御し
て、加工布1,2に入力された切込み長さa〜bのコー
ナカット部5を形成できるようになっている。その後、
加工布1,2が布送り部材16から開放され、布送り部
材16が準備位置に復帰して(S26)S2へリターン
する。
【0043】尚、データを入力せずに、「スタート」ス
イッチ69がONされると(S2;Yes)、前回入力した
データが採用され、そのデータに基づいてS20以降が
実行される。尚、電源ON以降にデータが入力されない
場合に、「スタート」スイッチ69がONされると基本
的にS20への移行は禁止されるが、不揮発性メモリを
設け、電源をオフしても最後に入力したデータを記憶で
きるようにしておくことで、どの様な場合でも前回入力
したデータを採用してS20への移行できる。
【0044】上記玉縁ミシンMによれば、2本の直線縫
目3の一方に対する他方の縫い方向の偏差を、両直線縫
目3の端部の縫い方向へのずれ量ΔS、ΔEで入力する
ことができるし、基準線に対する両直線縫目3の端部を
結ぶ直線の角度θS、θEで入力することもできる。こ
のように、前記偏差をずれ量ΔS、ΔEと角度θS、θ
Eの両方で入力可能であり、これらのうち作業者が使い
慣れた方又は便利な方で入力することができるため、使
い勝手が良くなりデータ入力の為の作業能率の低下を格
段に防止することができる。
【0045】前記偏差をずれ量ΔS、ΔEで入力するず
れ量入力モードと、角度θS、θEで入力する角度入力
モードの何れか一方に択一的に切換えることができるた
め、その切換えられたモードにより、前記偏差をずれ量
ΔS、ΔEと角度θS、θEの何れか一方で確実に間違
いなく入力できるようになる。
【0046】2本の直線縫目3のうち基準となる一方の
直線縫目3を指定することができるため、基準となる一
方の直線縫目3と、その一方の直線縫目3に対して縫い
方向へずらす他方の直線縫目3を明確にした状態で、前
記偏差を入力できる。
【0047】偏差を角度θS、θEで入力した場合にそ
の角度θS、θEと直線縫目3間の距離Cから両直線縫
目3の端部の縫い方向へのずれ量ΔS、ΔEを演算する
ことができる。つまり、2本の直線縫目3を縫製する為
のデータとして、両直線縫目3の端部の縫い方向へのず
れ量が直接的に採用されるが、その角度θS、θEと直
線縫目3間の距離から両直線縫目3の端部の縫い方向へ
のずれ量ΔS、ΔEを確実に演算することができる。
【0048】尚、前記入力モード切換え手段に相当す
る、操作パネル70の入力モード切換えスイッチ53と
S7が入力モード切換え手段を省略してもよい。この場
合、ずれ量ΔS、ΔEと角度θS、θEが入力された場
合、何れか一方を優先的に採用するようにしてもよい。
この優先順位の決定は、例えば、入力された方が早い方
としてもよい。尚、その他、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実
施することも可能であるし、実施形態以外の種々の玉縁
ミシンに適用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】 請求項1の玉縁ミシンのデータ入力装
置によれば、ずれ量入力手段と角度入力手段とを設けた
ので、2本の直線縫目の一方に対する他方の縫い方向の
偏差を、ずれ量入力手段により両直線縫目の端部の縫い
方向へのずれ量で入力することができるし、角度入力手
段により所定の基準線に対する両直線縫目の端部を結ぶ
直線の角度で入力することもできる。つまり、前記偏差
をずれ量と角度の両方で入力可能であり、これらのうち
作業者が使い慣れた方又は便利な方で入力することがで
きるため、使い勝手が良くなりデータ入力の為の作業能
率の低下を防止することができる。
【0050】請求項2の玉縁ミシンのデータ入力装置に
よれば、入力モード切換え手段を設けたことにより、ず
れ量入力手段を介して入力するずれ量入力モードと、角
度入力手段を介して入力する角度入力モードの何れか一
方に択一的に切換えることができる。従って、入力モー
ド切換え手段で切換えられたモードにより、前記偏差を
ずれ量と角度の何れか一方で確実に間違いなく入力でき
るようになる。
【0051】請求項3の玉縁ミシンのデータ入力装置に
よれば、基準模様指定手段を設けたことにより、2本の
直線縫目のうち基準となる前記一方の直線縫目を指定す
ることができ、これにより、基準となる一方の直線縫目
と、その一方の直線縫目に対して縫い方向へずらす他方
の直線縫目を明確にした状態で、前記偏差を入力するこ
とができる。
【0052】請求項4の玉縁ミシンのデータ入力装置に
よれば、演算手段により前記偏差を角度入力手段により
角度で入力した場合にその角度と直線縫目間の距離から
両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量を演算すること
ができる。つまり、2本の直線縫目を縫製するデータと
して、両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量が直接的
に採用されるが、前記偏差を角度入力手段により角度で
入力した場合でも、演算手段により、その角度と直線縫
目間の距離から両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量
を確実に演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る玉縁ミシンの側面図で
ある。
【図2】生地と玉縁布に形成される直線縫目及びカット
部である。
【図3】生地と玉縁布に形成される直線縫目及びカット
部である。
【図4】コーナメス装置のコーナメス機構の側面図であ
る。
【図5】コーナメス機構の正面図である。
【図6】コーナメス機構の平面図である。
【図7】図5のVII −VII 線断面図である。
【図8】操作パネルの正面図である。
【図9】形成される直線縫目、カット部の長さや角度を
示す図である。
【図10】制御系のブロック図である。
【図11】制御装置で実行されるフローチャート(1/
2)である。
【図12】制御装置で実行されるフローチャート(2/
2)である。
【符号の説明】 M 玉縁ミシン 1 生地 2 玉縁布 3 直線縫目 50 操作パネル 70 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 幸一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 山口 稔 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 山田 泰史 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 3B150 AA25 CE03 CE23 LA63 LB02 NA59 QA06 QA07 QA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉縁ミシンにより生地に玉縁布を縫付け
    る2本の平行な直線縫目を形成するデータを入力する為
    のデータ入力装置において、 前記2本の直線縫目の一方に対する他方の縫い方向の偏
    差を、両直線縫目の端部の縫い方向へのずれ量で入力す
    るずれ量入力手段と、 前記偏差を、所定の基準線に対する両直線縫目の端部を
    結ぶ直線の角度で入力する角度入力手段と、 を備えたことを特徴とする玉縁ミシンのデータ入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ずれ量入力手段を介して入力するず
    れ量入力モードと、角度入力手段を介して入力する角度
    入力モードの何れか一方に択一的に切換え可能な入力モ
    ード切換え手段を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の玉縁ミシンのデータ入力装置。
  3. 【請求項3】 前記2本の直線縫目のうち基準となる前
    記一方の直線縫目を指定する為の基準模様指定手段を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の玉縁ミシ
    ンのデータ入力装置。
  4. 【請求項4】 前記偏差を角度入力手段により角度で入
    力した場合にその角度と直線縫目間の距離から両直線縫
    目の端部の縫い方向へのずれ量を演算する演算手段を設
    けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の玉
    縁ミシンのデータ入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101097496B1 (ko) 2002-12-05 2011-12-22 쥬키 가부시키가이샤 가장자리장식 봉제장치

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