JP4220882B2 - 自動縫製ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、被縫製物に所定の縫い目を連続して複数形成する自動縫製ミシンに関する。
従来より、布地を移送させる移送手段を有するプリセット装置を備え、身頃布地の前立に複数のボタン穴かがり縫いを連続して行う自動縫製ミシンが知られている。この自動縫製ミシンは、所定の位置にボタン穴かがり縫いを施すと、プリセット装置が布地を所定量移送させ、次の位置にボタン穴かがり縫いを施すように、複数のボタン穴かがり縫いを自動で行うミシンである(例えば、特許文献1参照。)。
このような自動縫製ミシンには、複数個のボタン穴かがり縫いの縫い目形状に関する縫い目データが記憶されているとともに、その複数個の縫い目形状のうち、所望する縫い目形状をいくつか組み合わせたパターン(縫製パターン)が登録されている。そして、自動縫製ミシンは選択されたパターンに応じて、被縫製物に複数の縫い目を連続して形成するようになっている。
特開平7−100279号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、自動縫製ミシンに記憶された縫い目形状を確認するために、被縫製物に試し縫いを行う場合、登録されたパターンに基づく複数の縫い目を形成する試し縫いを行うことになる。そのため、確認を行う縫い目がそのパターンのうち1つの縫い目であっても、その縫い目以外のものも形成されてしまうという無駄が生じる問題があった。
本発明の課題は、選択した縫い目の試し縫いを行うことができる自動縫製ミシンを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、布が載置される布保持板(10)と、布保持板の上面に載置される布に縫い目を形成する縫製手段(例えば、ミシンモータ5、縫い針8等)と、布保持板の上面に載置される布を所定の方向に移送する布移送手段(例えば、布移送装置20)と、縫い目を形成するための縫い目データを複数記憶する縫い目データ記憶手段(例えば、EEEPROM104)と、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データのうち、所定の縫い目データを、その縫い目を形成する順に組み合わせた縫製パターンを記憶する縫製パターン記憶手段(例えば、EEEPROM104)と、を備え、布に縫製パターンに応じた複数の縫い目を連続して形成する自動縫製ミシン(例えば、穴かがりミシンM)であって、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、所望する縫い目データを選択する選択手段(例えば、操作パネル40、単独縫いモード切替キー70)と、選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目を布に形成するように、縫製手段を制御する縫製制御手段(例えば、制御部100)と、選択手段により選択された縫い目データを表示する表示部(例えば、操作パネル40)と、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに含まれているか否かを判断する判断手段(例えば、制御部100)と、を備え、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データを、表示部に表示する際、判断手段によって判断された結果を視認可能に表示することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、自動縫製ミシンは、布保持板の上面に載置される布に、縫製手段が縫い目を形成する。次いで、布移送手段がその布を所定の方向に移送した後、縫製手段が次の縫い目を形成するミシンである。
そして、自動縫製ミシンは、縫い目データ記憶手段に記憶されている縫い目を形成するための複数の縫い目データのうち、所定の縫い目データを、その縫い目を形成する順に組み合わせた縫製パターンを縫製パターン記憶手段に記憶しており、布に縫製パターンに応じた複数の縫い目を所定の間隔で連続して形成するようになっている。
特に、この自動縫製ミシンは、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、所望する縫い目データを選択手段によって選択することができ、縫製制御手段が選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目を形成するように縫製手段を制御することができる。
つまり、自動縫製ミシンは、布に縫製パターンに応じた複数の縫い目を連続して形成するばかりでなく、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目のみを形成することができる。
よって、自動縫製ミシンは、所望する縫い目データを選択手段によって選択し、個々の縫い目毎に試し縫いを行うことができる。従って、従来の自動縫製ミシンのように、試し縫いとして縫製パターンに基づく複数の縫い目(全ての縫い目)を形成することがなくなり、縫製作業時間や、縫製に使用する糸などの無駄を省くことができるようになる。
また、自動縫製ミシンの判断手段は、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに含まれているか否かを判断する。そして、自動縫製ミシンは、縫い目データを表示部に表示する際、判断手段により判断された結果を視認可能に表示するようになっている。
よって、自動縫製ミシンにおいて、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターンとして組み合わされて使用されているか否かを容易に確認することができる。つまり、その縫い目データが、自動縫製を行う際の縫製パターンに使用されている縫い目データであるか否かを認識しやすくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の自動縫製ミシンにおいて表示部に表示する縫い目データを、縫製パターンにおける縫い目を形成する順に切り替える切替手段(例えば、操作パネル40、単独縫いモード切替キー70、切替キー73)備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、自動縫製ミシンは切替手段により、表示部に表示する縫い目データを、縫製パターンにおける縫い目を形成する順に切り替えることができる。
よって、自動縫製ミシンは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に切り替えることにより、縫製パターンとして組み合わされている複数の縫い目データから所望する縫い目データを選択しやすく、個々の縫い目データ毎の試し縫いを容易に行うことができる。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の自動縫製ミシンにおいて、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに、同一の縫い目データが重複して含まれている場合、切替手段によって表示部における縫い目データの表示を切り替える際、その縫製パターンにおいて重複する縫い目データは1回のみ表示するように切り替える表示切替制御手段(例えば、制御部100)を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、自動縫製ミシンは、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに、例えば、縫い目を形成する順が異なるように同一の縫い目データが重複して含まれている場合、表示切替制御手段によって、その縫製パターンにおいて重複する縫い目データを1回のみ、例えば、縫い目を形成する順が先の縫い目データのみ、表示するように切り替えることができる。
よって、自動縫製ミシンは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に切り替える際に、重複している縫い目データを全て表示するような無駄がなくなり、速やかな縫い目データの選択が可能になる。
請求項1記載の発明によれば、自動縫製ミシンは、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、所望する縫い目データを選択手段によって選択することができ、縫製制御手段が選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目を形成するように縫製手段を制御することができる。
よって、自動縫製ミシンは、布に縫製パターンに応じた複数の縫い目を連続して形成するばかりでなく、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目のみを形成することができる。
従って、自動縫製ミシンは、所望する縫い目データを選択手段によって選択し、個々の縫い目毎に試し縫いを行うことができ、従来の自動縫製ミシンのように、試し縫いとして縫製パターンに基づく複数の縫い目(全ての縫い目)を形成する必要がなく、縫製作業時間や、縫製に使用する糸などの無駄を省くことができるようになる。
また、自動縫製ミシンにおいて、縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターンとして組み合わされて使用されているか否かを容易に確認することができる。そして、その縫い目データが、自動縫製を行う際の縫製パターンに使用されている縫い目データであるか否かを認識しやすくなる。
請求項2記載の発明によれば、自動縫製ミシンは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に切り替えることにより、縫製パターンとして組み合わされている複数の縫い目データから所望する縫い目データを選択しやすく、個々の縫い目データ毎の試し縫いを容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに、縫い目を形成する順が異なるように同一の縫い目データが重複して含まれている場合、自動縫製ミシンは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に切り替える際に、重複する縫い目データをとばすように、現在表示されている縫い目データの次の縫い目データに基づく表示を行うように切り替えることができるので、重複している縫い目データを全て表示するような無駄がなくなり、速やかな縫い目データの選択が可能になる。
本発明の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。
本実施形態において、自動縫製ミシンとしてインデキサーと呼ばれる穴かがりミシンを例に説明する。この穴かがりミシンは、縫製を行う布にメスにより切込み穴をあけ、その切込み穴の周囲に穴かがり縫い目を施すことにより、その布にシャツなどにおけるボタン穴を形成するミシンである。そして、その布を布移送手段が所定量移送し、縫製を繰り返すことにより、所定の間隔で複数の穴かがり縫い目を形成することができるミシンである。
ここで、後述する縫い針8が上下動を行う方向をY軸方向(上下方向)とし、これと直交するように後述する布移送装置2が布を移送する方向をX軸方向(左右方向)とし、Y軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(前後方向)と定義する。
図1に示されるように、穴かがりミシンMは、ミシンテーブルTの上面に備えられるミシン本体1と、ミシンテーブルTに載置される被縫製物である布を移送する布移送手段としての布移送装置20と、布移送装置20により移送される布をX軸方向に沿って案内する布ガイド装置30と、作業者が縫製に必要な各種設定データの入力等の操作を行うための設定手段としての操作パネル40と、上記各構成の動作制御を行う制御部100等を備えている。
なお、ミシン本体1を設置する向きは、図1に示されている向きに限らないこととする。
ミシン本体1は、図1、図2に示されるように、外形が側面視にて略コ字状を呈するミシンフレーム2を備えている。このミシンフレーム2は、ミシン本体1の上部をなし前後方向に延びるミシンアーム部2aと、ミシン本体1の下部をなし前後方向に延びるミシンベッド部2bと、ミシンアーム部2aとミシンベッド部2bとを連結する縦胴部2cとを有している。
このミシン本体1は、ミシンフレーム2内に動力伝達機構が配され、回動自在で前後方向に延びる図示しない上軸及び図示しない下軸を有している。上軸(図示省略)はミシンアーム部2aの内部に配され、下軸(図示省略)はミシンベッド部2bの内部に配されている。
上軸(図示省略)は、ミシンモータ5(図4参照)に接続され、このミシンモータ5により回動力が付与される。また、下軸(図示省略)は、図示しない縦軸を介して上軸と連結しており、上軸が回動すると、上軸の動力が縦軸(図示省略)を介して下軸側へ伝達し、下軸が回動するようになっている。
上軸(図示省略)の前端には、上軸の回動により上下動する縫い針棒(図示省略)が接続されており、その縫い針棒の下端には、図2に示されるように、縫い針8が設けられている。また、下軸(図示省略)の前端には、釜(図示省略)が設けられている。上軸とともに下軸が回動すると、縫い針8と釜(図示省略)との協働により縫い目が形成される。
なお、縫製手段としての上軸(図示省略)、ミシンモータ5、縫い針棒(図示省略)、縫い針8、下軸(図示省略)、釜(図示省略)等の接続構成やその縫製動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
また、図2に示されるように、ミシンベッド部2b上には、布保持板10が配され、この布保持板10の上方に布押さえ部11及びメス12が配設されている。
布押さえ部11は、ミシンアーム部2aの前端部に配される取付板13に取り付けられており、その取付板13には布押さえ部移動手段としての布押さえ部アクチュエータ14(図4参照)が設置されている。そして、例えば、布押さえ部アクチュエータ14がON状態となると布押さえ部11が布押さえ位置に移動し、布押さえ部アクチュエータ14がOFF状態となると布押さえ部11が退避位置に移動するようになっている。
布押さえ部11の布押さえ位置とは、布押さえ部11が布を布保持板10に支持するように押さえ、その布がずれないようにして、縫製を行うための配置である。
布押さえ部11の退避位置とは、布押さえ部11が布を布保持板10に支持することを解除するために上昇する配置である。この配置において、布保持板10と布押さえ部11の間に布を載置したり、取り出したりすることが行われる。また、布押さえ部11が退避位置に移動している間に、後述する布移送装置20が布を移送することを行う。
なお、布押さえ部アクチュエータ14は、布押さえ部11の位置制御が可能なアクチュエータであり、例えば、パルスモータやサーボモータなどを適用することができる。
メス12は、ミシンアーム部2aの前端部に配される図示しない取付板に取り付けられており、その取付板にはメスアクチュエータ15(図4参照)が設置されている。そして、メスアクチュエータ15がON状態となるとメス12が下降し、メスアクチュエータ15がOFF状態となるとメス12が上昇するようになっている。なお、メスアクチュエータ15のON状態とOFF状態は、穴かがりミシンM(ミシン本体1)を動作させる所定のプログラムに基づき切り替えられる。
布移送装置20は、図1、図3に示されるように、ミシン本体1を挟んでミシンテーブルTの上面に配置されている第1の布搬送部20aと第2の布搬送部20bと、各布搬送部20a、20bを支持する支持部21と、ミシンテーブルT内に配置されて支持部21を左右方向に移動させる布送り用パルスモータ26等を備えている。
図3に示されるように、布搬送部20aは、布をミシンテーブルTの上面に押さえるクランプ部材25と、クランプ部材25を上下に移動させる図示しないシリンダを備えている。
また、布搬送部20aを支持する支持部21は、ミシンテーブルTに平行に備えられる横支持部材22と、横支持部材22の両端から下方(ミシンテーブルTの内部側)に延出するように配設される縦支持部材23、23と、縦支持部材23、23の下端部に掛け渡されるラック部材24とにより構成されている。
また、布送り用パルスモータ26は、支持部21のラック部材24と係合するピニオン部材27をそのモータ軸に備えている。
このような布移送装置20において、支持部21のラック部材24が、布送り用パルスモータ26により回転されるピニオン部材27と噛み合うように配置されているので、布送り用パルスモータ26の動作に伴いピニオン部材27が回転すると、ラック部材24と共に布搬送部20aが布送り方向(X軸方向)に移動する。そして、布搬送部20aのクランプ部材25が、ミシンテーブルTの上面に押さえる布を布送り方向に移送するようになっている。そして、設定された穴かがり縫い目を形成する間隔やその間隔に応じて布移送装置20が布を移送する距離に基づき、ミシンテーブルTの上面に載置される布を布送り方向に所定量(所定の距離)移送するようになっている。
なお、第2の布搬送部20bは、第1の布搬送部20aと同様の構成である。そして、第1及び第2の布搬送部20a、20bは各パルスモータ26の駆動によって同期して動作するようになっている。
布ガイド装置30は、図1に示されるように、ミシン本体1を挟んでミシンテーブルTの上面に配置されている第1のガイド部30aと第2のガイド部30bと、各ガイド部30a、30bを移動させるガイド移動部31a、31b等を備えている。
各ガイド部30a、30bは、ミシンテーブルTの上面にその長手方向を布送り方向(X軸方向)に沿って配置されており、それぞれガイド移動部31a、31bによって布送り方向と直交する方向(前後方向、Z軸方向)へ移動可能とされている。
第1のガイド部30aはガイド移動部31aのラック部材32aに固定され、このラック部材32aはガイド移動部31a内に配置されているパルスモータ33(図4参照)によって回転される図示しないピニオン部材と噛み合うように配置されている。このパルスモータ33の動作に伴いそのピニオン部材が回転すると、ラック部材32aが前後(Z軸方向)に移動し、ガイド部30aが前後、Z軸方向に移動するようになっている。そして、布移送装置20がミシンテーブルTの上面を移送、搬送する布等に応じて、各ガイド部30a、30bが配置される位置が変更可能となっている。
なお、第2のガイド部30bは、第1のガイド部30aと同様の構成である。そして、第1及び第2のガイド部30a、30bはそのパルスモータ33の駆動によって同期して移動するようになっている。
操作パネル40は、例えば、複数の操作キーや各種設定データ(例えば、縫い目データ)等を表示する表示部を有するタッチパネル式の操作部であり、作業者がミシンの起動・停止等の操作を行うためや、作業者が縫製に必要なミシンの各種設定データの入力を行うための入力手段、設定手段、選択手段、切替手段として機能する。
操作パネル40において、例えば、ミシンスタートスイッチが押下されて、操作入力されたミシンを動作させるための駆動信号は、後述する制御部100(CPU101)に出力される。
また、操作パネル40において設定入力された各種データは、後述する制御部100に出力され、後述するEEPROM104に記憶される。
この操作パネル40により設定、入力される主要なパラメータ、データとしては、例えば、穴かがり縫い目を形成する間隔やその間隔に応じて布移送装置20が布を移送する距離(送り量)、形成する穴かがり縫い目の数、布や穴かがり縫い目に応じて布ガイド装置30の各ガイド部30a、30bが配置される位置、布切り長さ、メス巾、左右メス溝巾、かがり巾、かん止め長さ、かん止め巾、縫いピッチ、かん止め部ピッチ、布切り穴と閂止めの間のスキマ長さ、メス落ち左右位置、針数、糸張力、ミシンスピード等があり、それらを操作パネル40により設定入力可能となっている。
また、穴かがりミシンM(ミシン本体1)は、図4に示されるように、ミシンモータ5、布押さえ部アクチュエータ14、メスアクチュエータ15、布移送装置20のパルスモータ26、布ガイド装置30のパルスモータ33、操作パネル40等に接続される制御部100を有している。
この制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104及びI/Oインターフェース105を備えている。CPU101には、バスを介して、ROM102、RAM103、EEPROM104及びI/Oインターフェース105が接続されている。
CPU101は、操作パネル40から入力される駆動信号や、各種設定、データ等に応じて、ROM102に格納されている穴かがりミシン用の各種制御プログラムに従って各部の動作を集中制御し、その処理結果をRAM103内のワークエリアに格納するとともに、RAM103に格納した処理結果をEEPROM104に記憶させる。そして、CPU101は、穴かがりミシンM(ミシン本体1)を構成する各部の駆動を制御する。
ROM102には、穴かがりミシンM(ミシン本体1)の制御プログラムや制御データ、または各種縫製データが書き込まれている。
RAM103には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用される。
EEPROM104は、記憶手段として、入力された設定値である各種パラメータ、例えば、穴かがり縫い目を形成する間隔やその間隔に応じて布移送装置20が布を移送する距離(送り量)、形成する穴かがり縫い目の数、布や穴かがり縫い目に応じて布ガイド装置30の各ガイド部30a、30bが配置される位置、布切り長さ、メス巾、左右メス溝巾、かがり巾、かん止め長さ、かん止め巾、縫いピッチ、かん止め部ピッチ、布切り穴と閂止めの間のスキマ長さ、メス落ち左右位置、針数、糸張力、ミシンスピード等が記憶される。
特に、EEPROM104は、縫い目データ記憶手段として、所定の穴かがり縫い目を形成するために必要なパラメータのデータ、例えば、布切り長さ、メス巾、左右メス溝巾、かがり巾、糸張力等をまとめた縫い目データを記憶する。この縫い目データは各種パラメータを組み合わせることにより、様々な縫い目形状の穴かがり縫い目を形成するためのデータである。EEPROM104は、例えば、No.1からNo.99までの99種類の縫い目データを記憶することができる。そして、穴かがりミシンMは、各縫い目データに基づき、99種類の形状の穴かがり縫い目を形成することができるようになっている。
また、EEPROM104は、縫製パターン記憶手段として、例えば、99種類の縫い目データのうち、所定の縫い目データをいくつか組み合わせた縫製パターンを記憶する。この縫製パターンは、縫い目データに基づく縫い目を形成する順に組み合わされており、各縫い目データを組み合わせることにより、様々な縫い目形状の穴かがり縫い目を所定の間隔で連続して形成するためのパターンデータである。EEPROM104は、例えば、No.1からNo.99までの99種類の縫製パターンを記憶することができる。そして、穴かがりミシンMは、各縫製パターンに基づき、99種類のパターンで複数の穴かがり縫い目を形成することができるようになっている。
I/Oインターフェース105には、ミシンモータドライバ5aを介してミシンモータ5が接続されている。このミシンモータドライバ5aには、ミシンモータ5の回転数を検出するエンコーダ5bが接続され、フィードバック制御が可能となっている。
さらに、ミシンモータドライバ5aには、縫い針8が上昇したことを検知する縫い針上位置センサ5cが接続されている。これにより、縫い針8により縫い目が形成される際の縫い針数が、制御部100によりカウントされるようになっている。
また、I/Oインターフェース105には、布押さえ部駆動回路14aを介して布押さえ部アクチュエータ14が接続され、また、メス駆動回路15aを介してメスアクチュエータ15が接続されている。また、I/Oインターフェース105には、布移送装置駆動回路16を介して布送り用パルスモータ26が接続され、また、布ガイド装置駆動回路17を介してパルスモータ33が接続されている。
そして、制御部100は、所定のプログラムに基づき、ミシンモータ5の回転を制御し、上軸(図示省略)の回動により上下動する縫い針棒および縫い針8の動作や、下軸(図示省略)とともに回動する釜(図示省略)の動作(つまり、縫製手段の動作)を制御し、ミシン本体1における縫製動作(ボタン穴の穴かがり)の制御を行う。また、制御部100は、メスアクチュエータ15を制御し、メス12が布に所定のボタン穴に応じた切込み穴を形成する制御を行う。
また、制御部100は、後述する選択手段、切替手段としての単独縫いモード切替キー70や切替キー73の操作により選択された縫い目データを、操作パネル40に表示する制御を行う。
特に、制御部100は、縫製制御手段として、後述する選択手段としての単独縫いモード切替キー70や切替キー73の操作により選択された縫い目データに基づく縫い目を形成するように縫製手段を制御し、その選択された縫い目のみを試し縫いする動作を穴かがりミシンMに行わせる。
また、制御部100は、表示切替制御手段として、後述する切替手段としての切替キー73の操作により、操作パネル40における縫い目データの表示を切り替える際、縫製パターン記憶手段(EEPROM104)に記憶されている縫製パターンに、同一の縫い目データが重複して含まれている場合、その縫製パターンにおいて重複する縫い目データは1回のみ表示するように切り替える制御を行う。
また、制御部100は、判断手段として、縫い目データ記憶手段(EEPROM104)に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターン記憶手段(EEPROM104)に記憶されている縫製パターンに含まれているか否かを判断する制御を行う。
また、制御部100は、布押さえ部移動手段である布押さえ部アクチュエータ14を制御し、布押さえ部11の位置を切り替える制御を行う。
また、制御部100は、布移送手段である布移送装置20を制御し、布を移送するタイミングに関する制御を行う。
次に、本実施の形態における穴かがりミシンM(ミシン本体1)の動作、特に、試し縫いを行う動作について、図5に示されるフローチャートに基づき説明する。
まず、穴かがりミシンMの主電源がONにされたことに基づき、穴かがりミシンMの操作パネル40に、所定の縫製パターンに基づく縫製を行うための初期画面(図6参照)が表示される(ステップS101)。
図6に示される表示画面は、縫製パターンNo.1に関するものであり、この縫製パターンNo.1は、縫い目データNo.1,縫い目データNo.2,縫い目データNo.3,縫い目データNo.4,縫い目データNo.5,縫い目データNo.6の順に、6個(6種類)の縫い目を60.0mm間隔(60.0mmの送り量)で布に形成するためのものである。
図6に示される表示画面(初期画面)の左上には、縫製パターン番号51が表示されている。また、表示画面の略中央には、6つの縫い目データ番号61,62,63,64,65,66が上から順に表示されている。
また、表示画面の右上には、試し縫いを行う際に、各縫い目データに基づきその縫い目を単独で形成するための単独縫いモードへ切り替えるための単独縫いモード切替キー70が表示されている。この単独縫いモード切替キー70は選択手段として、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、試し縫いを行うため縫い目データを選択するための操作キーとして機能する。
また、表示画面の左下には、各種データの設定を行うための表示画面と、縫製を開始するミシンスタートスイッチが表示される表示画面(縫製画面)とを切り替えるための準備キー71が表示されている。
なお、図6に示される初期画面において、準備キー71が押下されると、図示しない縫製画面に切り替わる。その縫製画面において表示されるミシンスタートスイッチ(図示省略)を押下すると、その押下されたことに基づく駆動信号が制御部100(CPU101)に入力され、穴かがりミシンMが、縫製パターンNo.1に基づく縫製(縫い目データNo.1〜6の6個の縫い目を60.0mm間隔で連続して形成する縫製)を行うようになっている。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている図6の表示画面における単独縫いモード切替キー70が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの初期画面状態を維持する(ステップS102;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている図6の表示画面における単独縫いモード切替キー70が押下された信号を検出すると(ステップS102;Yes)、制御部100は、図7に示す単独縫いモード画面の表示を行う(ステップS103)。
図7に示される表示画面は、縫い目データNo.1に関するものである。
図7に示される表示画面(単独縫いモード画面)の左上には、縫い目データ番号61aが表示されている。また、表示画面の略中央には、縫い目形状を模した表示図形80が表示されており、その表示図形80の周囲には、布切り長さデータ81、右メス溝巾データ82、左メス溝巾データ83、かがり巾データ84、糸張力データ85がそれぞれ表示されている。
ここで、図7に示される表示画面において、例えば、布切り長さデータ81部分が押下されると、図8に示されるように、増減キー86、設定変更確定キー87が表示されているポップアップ画面が表示される。このポップアップ画面における増減キー86を押下し、操作することにより、布切り長さの設定を変更することができる。なお、図8に示される表示画面においては、布切り長さを6.4mmから7.4mmに設定変更する操作が行われている。
設定の変更後、設定変更確定キー87を押下すると、単独縫いモード表示画面に戻る。この場合、先の表示画面における布切り長さデータ81が設定変更されているので、図9に示される表示画面(単独縫いモード表示画面)が表示される。
なお、設定の変更は布切り長さのみに限らず、右メス溝巾、左メス溝巾、かがり巾、糸張力についても、同様の操作により各データの変更は可能である。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている表示画面(この場合、図9に示される表示画面)における準備キー71が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面(単独縫いモード画面)状態を維持する(ステップS104;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている準備キー71が押下された信号を検出すると(ステップS104;Yes)、制御部100は、図10に示す縫製モード画面の表示を行う(ステップS105)。
図10に示される表示画面(縫製モード画面)の左上には、試し縫い実行キー72が表示されている。
そして、制御部100が、操作パネル40において表示されている表示画面(縫製モード画面)における試し縫い実行キー72が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面(縫製モード画面)状態を維持する(ステップS106;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている試し縫い実行キー72が押下された信号を検出すると(ステップS106;Yes)、制御部100は縫製制御手段として所定のプログラムに基づき、縫い目データNo.1に応じた縫い目のみを形成する試し縫いの動作を穴かがりミシンM(ミシン本体1)の各部に行わせる(ステップS107)。そして、ステップS105に戻る。
このように、本発明に係る穴かがりミシンMは、いくつかの縫い目データを組み合わせた縫製パターンに基づき、その複数の縫い目データに基づく縫い目を連続して形成する自動縫製ミシンであるが、単独縫いモード切替キー70や切替キー73の操作により選択された縫い目データに基づく縫い目を形成するように縫製手段を制御し、その選択された縫い目のみを試し縫いすることができる。つまり、この穴かがりミシンMは、縫製パターンとして複数の縫い目データが組み合わされて登録されていても、個々の縫い目データ毎に試し縫いを行うことができる。
よって、本発明に係る穴かがりミシンMは、従来の自動縫製ミシンのように、記憶、登録された縫製パターンに基づく複数の縫い目(全ての縫い目)を形成するような試し縫いを行わなくてもよくなり、縫製作業時間や、縫製に使用する糸などの無駄を省くことができる。
次に、本実施の形態における穴かがりミシンM(ミシン本体1)の操作、特に、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、試し縫いを行うため縫い目データを切り替える操作について、図11に示されるフローチャートに基づき説明する。
穴かがりミシンMの操作パネル40には、図10に示されるような、所定の縫製パターンにおける縫い目データの縫製モード画面が表示される(ステップS201)。
なお、ここでは、縫製パターンNo.1における縫い目データNo.1の縫製モード画面が表示されている。
図10に示される縫製モード画面において、表示図形80の上側には、切替キー73(73a、73b)が表示されている。この切替キー73は選択手段及び切替手段として、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、試し縫いを行うため縫い目データを切り替え、選択するための操作キーとして機能する。
切替キー73の右切替キー73aは、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に正送りする切替キーであり、右切替キー73aが押下されるたびに縫製パターンNo.1においては、縫い目データNo.1,No.2,No.3,No.4,No.5,No.6,No.1・・・の順に、各縫い目データの基づく縫製モード画面に切り替えられる。
切替キー73の左切替キー73bは、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に逆送りする切替キーであり、左切替キー73aが押下されるたびに縫製パターンNo.1においては、縫い目データNo.1,No.6,No.5,No.4,No.3,No.2,No.1・・・の順に、各縫い目データの基づく縫製モード画面に切り替えられる。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている表示画面(縫製モード画面)における切替キー73が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面(縫製モード画面)状態を維持する(ステップS202;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている切替キー73が押下された信号を検出すると(ステップS202;Yes)、制御部100は、EEPROM104の縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンにおける、現在表示されている縫い目データの次の縫い目データに基づく表示を行うように、各パラメータのデータの変更を行う(ステップS203)。そして、ステップS201に戻り、図12に示されるような、切り替えられた次の縫い目データに基づく縫製モード画面の表示を行う。
なお、ここでは、縫製パターンNo.1における縫い目データNo.2の縫製モード画面が表示されている。
このように、本発明に係る穴かがりミシンMは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に正送り、逆送りするように切り替えることができるので、縫製パターンとして複数の縫い目データが組み合わされて登録されていても、個々の縫い目データ毎の試し縫いを容易に行うことができる。
次に、本実施の形態における穴かがりミシンM(ミシン本体1)の操作、特に、縫製パターンにおいて縫い目を形成する順が異なるように同一の縫い目データが重複して含まれている場合に、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、試し縫いを行うため縫い目データを切り替える操作について説明する。
なお、縫い目データが切り替えられる処理の流れは、図11に示されるフローチャートと同様であるので、この操作についても図11に示されるフローチャートに基づき説明する。
穴かがりミシンMの操作パネル40には、図13に示されるような、所定の縫製パターンにおける縫い目データの縫製モード画面が表示される(ステップS201)。
なお、ここでは、縫製パターンNo.2における縫い目データNo.1の縫製モード画面が表示されている。
この縫製パターンNo.2は、縫い目データNo.1,縫い目データNo.1,縫い目データNo.2,縫い目データNo.3,縫い目データNo.2の順に、5個(3種類)の縫い目を所定の間隔(送り量)で布に形成するためのものである。
図13に示される縫製モード画面において、表示図形80の上側には、切替キー73
(73a、73b)が表示されている。
この切替キー73は、前述のように、縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、試し縫いを行うため縫い目データを切り替え、選択するための操作キーとして機能する。
ただし、この縫製パターンNo.2のように、縫製パターンに縫い目を形成する順が異なるように同一の縫い目データが重複して含まれている場合、制御部100の表示切替制御手段に基づく処理により、切替キー73の操作によって、操作パネル40における縫い目データの表示を切り替える際、その縫製パターンにおいて重複する複数の同一の縫い目データがある場合には、縫い目を形成する順が先の縫い目データのみを表示して、その後の同一の縫い目データを表示せずにとばすように切り替えるようになっている。
つまり、縫製パターンNo.2において、縫い目データは、縫い目データNo.1,縫い目データNo.1,縫い目データNo.2,縫い目データNo.3,縫い目データNo.2の順に、5つあるが、1番目と2番目において縫い目データNo.1が重複しているので、1番目における縫い目データNo.1のみが表示されるようになる。また、3番目と5番目において縫い目データNo.2が重複しているので、3番目における縫い目データNo.2のみが表示されるようになる。
そのため、切替キー73の右切替キー73aが押下されるたびに縫製パターンNo.2においては、縫い目データNo.1,No.2,No.3,No.1・・・の順に、各縫い目データの基づく縫製モード画面に切り替えられる。また、切替キー73の左切替キー73bが押下されるたびに縫製パターンNo.2においては、縫い目データNo.1,No.3,No.2,No.1・・・の順に、前記右切替キー73aの場合と逆の順序で表示されるように、各縫い目データの基づく縫製モード画面に切り替えられる。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている表示画面(縫製モード画面)における切替キー73が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面(縫製モード画面)状態を維持する(ステップS202;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている切替キー73が押下された信号を検出すると(ステップS202;Yes)、制御部100は表示切替制御手段として、EEPROM104の縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンにおける重複する縫い目データをとばすように、現在表示されている縫い目データの次の縫い目データに基づく表示を行うように、各パラメータのデータの変更を行う(ステップS203)。そして、ステップS201に戻り、図14に示されるような、切り替えられた次の縫い目データに基づく縫製モード画面の表示を行う。
なお、ここでは、縫製パターンNo.2における3番目の縫い目データNo.2の縫製モード画面が表示されている。
このように、本発明に係る穴かがりミシンMは、縫製パターンとして組み合わされている縫い目データを、その縫い目を形成する順に正送り、逆送りするように切り替えることができるので、縫製パターンとして複数の縫い目データが組み合わされて登録されていても、個々の縫い目データ毎の試し縫いを容易に行うことができる。
特に、縫製パターンにおいて縫い目を形成する順が異なるように同一の縫い目データが重複して含まれている場合に、その重複している縫い目データのうち、縫い目を形成する順が先の縫い目データのみを表示するように切り替えることができるので、速やかに所望する縫い目データを選択することができる。つまり、重複しているデータを全て表示するような無駄がなくなり、速やかなデータの選択が可能になる。
次に、本実施の形態における穴かがりミシンM(ミシン本体1)の表示処理、特に、縫い目データ記憶手段に記憶されている縫い目データが、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに含まれているか否か区別する表示について、図15に示されるフローチャートに基づき説明する。
穴かがりミシンMの操作パネル40には、図16に示されるような、所定の縫製パターンにおける縫い目データの単独縫いモード画面が表示される(ステップS301)。
なお、ここでは、縫製パターンNo.3における縫い目データNo.2の単独縫いモード画面が表示されている。図16に示される表示画面(単独縫いモード画面)の左上には、縫い目データ番号62aが表示されている。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている図16の表示画面における縫い目データ番号62a部分が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面状態を維持する(ステップS302;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている図16の表示画面における縫い目データ番号62a部分が押下された信号を検出すると(ステップS302;Yes)、制御部100は、図17に示す縫い目データ一覧画面の表示を行う(ステップS303)。
図17に示される縫い目データ一覧画面は、上下に2分割されており、上側半分の画面には、ステップS301において表示されていた縫い目データ、ここでは、縫製パターンNo.3における縫い目データNo.2に関する画面が表示されている。また、この上側半分の画面には、リターンキー76が表示されている。
その縫い目データ一覧画面の下側半分の画面は、さらに4分割されており、その4分割画面74・・・には、それぞれ縫い目データNo.1、No.2、No.3、No.4が表示されている。
そして、図17に示されるように、縫い目データ一覧画面における下側半分の4分割画面74・・・において表示されるその縫い目データが、縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに含まれているか否か区別するための所定のマークが、各4分割画面74・・・に表示される。本実施の形態の縫い目データ一覧画面における4分割画面74・・・においては、所定のマークとして星印74aの有無により区別するようになっている。
つまり、制御部100が判断手段として、縫い目データ記憶手段(EEPROM104)に記憶されている複数の縫い目データのうち、縫製パターン記憶手段(EEPROM104)に記憶されている縫製パターンに含まれていると判断した縫い目データを区別することができるように、所定のマークとしての星印74aを、縫い目データが表示される4分割画面74・・・に表示するようになっている。
本実施の形態においては、図17に示されるように、この4分割画面74・・・において、星印74aが表示されている縫い目データ(図17に示される縫い目データ一覧画面における、縫い目データNo.2、No.3、No.4)が、EEPROM104における縫製パターン記憶手段に記憶されている縫製パターンに含まれていることを示している。
なお、図17に示される縫い目データ一覧画面における下側半分の画面の右側に表示されている上下キー75を押下することにより、4分割画面74・・・に表示される縫い目データを順次切り替えて表示することができる。
次いで、制御部100が、操作パネル40において表示されている図17の縫い目データ一覧画面におけるリターンキー76が押下された信号を検出しない場合、制御部100はこの表示画面(縫い目データ一覧画面)状態を維持する(ステップS304;No)。一方、制御部100が、操作パネル40において表示されている図17の縫い目データ一覧画面におけるリターンキー76が押下された信号を検出すると(ステップS304;Yes)、ステップS301に戻り、図16に示される縫い目データNo.2の単独縫いモード画面の表示を行う。
このように、本発明に係る穴かがりミシンMは、操作パネル40において表示される表示画面において、縫い目データとともに表示される所定のマーク(星印74a)の有無に基づき、EEPROM104に記憶されている複数の縫い目データが、縫製パターンとして組み合わされて使用されているか否かを容易に確認することができる。
よって、穴かがりミシンMにおいて、自動縫製を行う際の縫製パターンに使用されている縫い目データであるか否かを認識しやすい。
従って、縫製パターンにおける縫い目データを変更する際や、新たな縫製パターンとして縫い目データを組み合わせる際に、その縫い目データの使用頻度等を参考にすることにより、その変更や組み合わせをスムーズに行うことができるようになるなどのメリットがある。
なお、以上の実施の形態においては、自動縫製ミシンを穴かがりミシンを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明をボタン付けミシンなど、他のミシンに適用してもよい。
また、以上の実施の形態においては、穴かがりミシンMのミシン本体1が形成するボタン穴の長手方向(Z軸方向)と布移送方向(X軸方向)が直交しているものを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボタン穴の長手方向と布移送方向とを一致させるように、ミシン本体1が設置されている穴かがりミシンMでもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明にかかる穴かがりミシンを示す斜視図である。 本発明にかかる穴かがりミシンのミシン本体を示す斜視図である。 穴かがりミシンにおける布移送装置を示す斜視図である。 本発明にかかる穴かがりミシンの要部構成を示すブロック図である。 本発明にかかる穴かがりミシンの試し縫い動作を示すフローチャートである。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 本発明にかかる穴かがりミシンの操作を示すフローチャートである。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 本発明にかかる穴かがりミシンの表示に関する操作を示すフローチャートである。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。 操作パネルにおける表示画面例を示す図である。
符号の説明
1 ミシン本体
2 ミシンフレーム
5 ミシンモータ(縫製手段)
8 縫い針(縫製手段)
10 布保持板
20 布移送装置(布移送手段)
30 布ガイド装置
40 操作パネル(表示部、選択手段、切替手段)
70 単独縫いモード切替キー(選択手段、切替手段)
73 切替キー(切替手段)
100 制御部(縫製制御手段、表示切替制御手段、判断手段)
104 EEPROM(縫い目データ記憶手段、縫製パターン記憶手段)
M 穴かがりミシン(自動縫製ミシン)
T ミシンテーブル

Claims (3)

  1. 布が載置される布保持板と、
    前記布保持板の上面に載置される布に縫い目を形成する縫製手段と、
    前記布保持板の上面に載置される布を所定の方向に移送する布移送手段と、
    前記縫い目を形成するための縫い目データを複数記憶する縫い目データ記憶手段と、
    前記縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データのうち、所定の縫い目データを、その縫い目を形成する順に組み合わせた縫製パターンを記憶する縫製パターン記憶手段と、
    を備え、布に前記縫製パターンに応じた複数の縫い目を連続して形成する自動縫製ミシンであって、
    前記縫製パターン記憶手段に記憶されている前記縫製パターンにおいて組み合わされている縫い目データのうち、所望する縫い目データを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された縫い目データに基づく縫い目を布に形成するように、前記縫製手段を制御する縫製制御手段と、
    前記選択手段により選択された縫い目データを表示する表示部と、
    前記縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データが、前記縫製パターン記憶手段に記憶されている前記縫製パターンに含まれているか否かを判断する判断手段と、を備え、
    前記縫い目データ記憶手段に記憶されている複数の縫い目データを、前記表示部に表示する際、前記判断手段によって判断された結果を視認可能に表示することを特徴とする自動縫製ミシン。
  2. 前記表示部に表示する縫い目データを、前記縫製パターンにおける縫い目を形成する順に切り替える切替手段備えることを特徴とする請求項1に記載の自動縫製ミシン。
  3. 前記縫製パターン記憶手段に記憶されている前記縫製パターンに、同一の縫い目データが重複して含まれている場合、
    前記切替手段によって前記表示部における縫い目データの表示を切り替える際、その縫製パターンにおいて重複する縫い目データは1回のみ表示するように切り替える表示切替制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の自動縫製ミシン。
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