JP2002010992A - 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法

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JP2002010992A
JP2002010992A JP2001125624A JP2001125624A JP2002010992A JP 2002010992 A JP2002010992 A JP 2002010992A JP 2001125624 A JP2001125624 A JP 2001125624A JP 2001125624 A JP2001125624 A JP 2001125624A JP 2002010992 A JP2002010992 A JP 2002010992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチRFコイルを用いてムービング・ベッド
法に基づき撮像を行うときに、操作上の省力化、撮像の
迅速化、及び寝台移動の正確さ向上を図る。 【解決手段】磁気共鳴イメージング装置は、静磁場を通
過する所定方向に移動可能な寝台の天板14Tと、複数
のコイル群から成る受信用のマルチRFコイル7Rとを
備える。天板14Tの長手方向の位置が、複数のコイル
体夫々の前記所定方向の長さに応じて自動的に移動され
る。この移動位置夫々にて、シーケンサ5からの指令の
元に、所定のパルスシーケンスに拠るスキャンが行われ
る。エコー信号がマルチRFコイル7Rを介して受信さ
れ、入力切り替え器86により自動的に切り替えられて
受信系回路87に送られる。この回路87にて、エコー
信号は所定処理に付されてエコーデータに変換される。
エコーデータはホスト計算機6によりMR画像に生成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医用の磁気共鳴
イメージング(MRI)装置及び磁気共鳴イメージング
方法に係り、とくに、患者(被検体)を載せた寝台(天
板)を動かしながら高速に及び/又は広範囲に撮像する
タイプの磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメー
ジング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医用の磁気共鳴イメージングは、静磁場
中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の
高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生す
るFID(自由誘導減衰)信号やエコー信号から被検体
の画像を得ることに基礎を置いた撮像法である。この磁
気共鳴イメージングにおいても、他の医用モダリティに
拠るイメージングと同様に、近年のハードウェアの進歩
と共に、様々な撮像法が開発されている。
【0003】例えば、下肢の血管の場合にも、既に各種
の撮像法が知られている。下肢の場合、通常、体軸方向
の撮像領域を広くとる必要がある。また、造影剤が下肢
に到達し且つ滞留している間にそのような広い範囲の撮
像を終えることも要求され、これには、撮像を高速(短
時間のうちに)且つ高時間分解能で行わなければならな
い。
【0004】この内、広範囲な撮像領域を確保する手法
の1つに、寝台を移動させながら撮像を行う寝台移動撮
像法、所謂、ムービング・ベッド(Moving Be
d)法と呼ばれる手法がある。この手法は、ある寝台位
置において所定の撮像領域に対する1回目の撮像を行う
と、次に寝台(患者)をその撮像領域分の距離だけ移動
させた後、次の撮像領域に対する2回目の撮像を行う。
この撮像及び寝台移動を順番に繰り返し、例えば下肢な
どの所望の全撮像領域を撮像する。撮像が終わると、各
回の画像を例えば体軸方向に沿って並べるか、又は、1
枚の画像に合成して診断に供せられる。
【0005】このムービング・ベッド法には更に、全身
用コイルを用いて寝台移動を行う手法と、マルチRFコ
イルを用いる手法とがある。
【0006】全身用コイルを用いる手法の場合、全身用
コイルはマグネット側に固設されるので、寝台を所定撮
像領域の距離分ずつステップ状に移動させ、移動させる
度に、新しい寝台位置で撮像すればよい。
【0007】図17に、全身用コイル101を用いてム
ービング・ベッド法を実施できる磁気共鳴イメージング
装置の一例を示す。同図において、符号102は静磁場
を発生させるマグネットである。全身用コイル101
に、デュプレクサ103を介して、送信器104及びプ
リアンプ105が接続される。プリアンプ105は受信
系回路106に接続され、両者で受信器を構成してい
る。システム全体の制御を担うホスト計算機107がシ
ーケンサ108を介して送信器104及び傾斜磁場アン
プ109を制御して所定のパルスシーケンスを実行す
る。ホスト計算機107には入力器109、表示装置1
10、及び記憶装置111が接続される。なお、ホスト
計算機107は図示しない寝台駆動装置を制御して、寝
台天板112を移動可能になっており、これにより、ム
ービング・ベッド法が実施される。
【0008】これに対し、マルチRFコイルを用いる手
法の場合、マルチRFコイル自体が被検体若しくは寝台
に固定され、寝台と共に移動可能である。マルチRFコ
イルは、例えば、アレイ状に配置された複数の組のコイ
ル素子(コイル群)からなる。この場合、各組のコイル
素子は寝台の移動に伴ってマグネットボア内の静磁場均
一領域に入ったり出たりしながらの撮像になる。
【0009】そこで、マルチRFコイルをムービング・
ベッド法に適用するには、各組のコイル素子による撮像
領域を1画像分の撮像領域に対応させ、複数組のコイル
素子全部で被検体の所望撮像領域をカバーさせる手法が
考えられる。
【0010】図18に、このマルチRFコイルを用いて
ムービング・ベッド法を実施する磁気共鳴イメージング
装置の一例を示す。マルチRFコイル121は3個のコ
イル素子1〜3から成る。コイル素子1〜3は、夫々、
独立にプリアンプ105a〜105c、受信系回路10
6a〜106cを介してホスト計算機107に至る。図
17の構成に、このマルチRFコイル121及びこのコ
イルの検出信号を受信処理する回路が付加されている。
【0011】一方、上述した撮像時間の短縮化の要求に
対しては、傾斜磁場スイッチ時間をより短くするための
ブースタ技術の改善など、ハードウェアの高性能化が進
められている。
【0012】他には、造影剤の通過の様子を高い時間分
解能で観察するための高時間分解能ダイナミック撮像法
が知られている。この撮像法は、予め1画像分のデータ
収集を行っておき、ダイナミック撮像時には、画像再構
成用k空間の中心付近のデータのみを更新するキーホー
ルイメージング法(例えば、「“R.A.Jonese
t al., “Dynamic, contast
enhanced,NMR perfusion im
aging of regional cerebra
l ischaemia in rats using
k space substitution,” S
MRM 1992,p.1138」参照)、k空間全体
を新しいデータに置き換えてから画像再構成を実施する
という手順の代わりに、画像更新レートを高めるため、
予めk空間をいくつかの領域に分割し、その一部の領域
が新しい収集データに置き換わる度に画像を再構成す
る、いわゆるビューシェア(View Share)と
呼ばれる手法がある(例えば米国特許第4,830,0
12号参照)。また、キーホールイメージング法を3D
のMRA用に改良した、3D−TRICKSと呼ばれる
手法(例えば米国特許第5,713,358号参照)も
有り、k空間でのデータ更新レートに関してk空間の中
心付近領域を他の領域よりも高めることにより、通常の
ビューシェアよりも更に高い時間分解能で造影剤の通過
状態を観察しようとする手法もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た各種の従来技術の内、撮像広範囲化のためのマルチR
Fコイルを用いたムービング・ベッド法の場合、寝台を
撮像領域の距離分ずつ移動させる毎に、複数組のコイル
素子を切り替えて静磁場均一領域に位置する1組のマル
チRFコイルを選択する必要がある。これを行うには、
操作者は寝台の移動量を目視しながら手動で切り替える
ことになるので、そのようにすると、操作が煩雑にな
り、時間も掛かる上に、正確さにも欠ける。
【0014】一方、前述した撮像短時間化及び高時間分
解能化についても、現時点のハードウェア技術を以って
しても、また前述したキーホールイメージング法などの
撮像法を用いた場合でも、時間分解能は依然として物足
りないという現状がある。加えて、前述したキーホール
イメージング法などの撮像法は、基本的には、k空間の
一部のデータを更新することにより見掛け上の時間分解
能を高めているに過ぎないため、微細な構造に対する描
出能が不足している。また、前述したキーホールイメー
ジング法などの撮像法は、被検体の撮像領域が一定で、
造影剤に因る一部の輝度変化を観察する場合には、適用
可能であるが、寝台を移動させながら異なる領域を順
次、高速に撮像する手法には実施できない。
【0015】この撮像高速化に関しては、ほぼ全ての磁
気共鳴撮像法の高速化に対応可能な方法として、近年、
マルチRFコイルを用いて撮像時間を短縮する方法が注
目されている(例えば、「10th Ann. Sci
entific Meeting SMRM 1240
(1991)」参照)。この方法は、1枚の画像再構
成に必要なエンコード数を減らして撮像を行い、その結
果生じる折り返し現象を、マルチRFコイルを成す複数
のコイル素子の感度分布が夫々異なることを利用して分
解し、折返しの無い画像を得るものである。この撮像法
は、基本的に、通常の撮像法とは異なり、コイル素子数
に比例してエンコード数を減らすことができるため、撮
像時間を短縮させることができる。
【0016】しかしながら、この高速撮像法をムービン
グ・ベッド法に適用する場合、従来の1個の全身用コイ
ルを用いる撮像には使用できない。また、マルチRFコ
イルを高速撮像法に用いた場合、既に述べたように、操
作者が寝台の移動量を認識しながら、複数組のコイル素
子(セット)を切り替える必要があるので、上述の高速
撮像法のメリットを十分に活かすことができない。
【0017】本発明は、上述した従来技術が抱える状況
に鑑みてなされたもので、受信用RFコイルとしてマル
チRFコイルを用い、ムービング・ベッド法(寝台移動
法)に基づき撮像を行う場合、操作上の省力化、撮像の
迅速化、及び寝台移動の正確さ向上を図ることを、第1
の目的とする。
【0018】また、本発明は、受信用RFコイルとして
マルチRFコイルを用い、ムービング・ベッド法に基づ
き撮像を行う場合、時間分解能を向上させた高速撮像法
を容易に実施して、描出能を向上させたMR画像を提供
することを、第2の目的とする。
【0019】さらに、本発明は、受信用RFコイルが1
個しか設けられていない場合であっても、被検体を載せ
た寝台(天板)の移動を利用して高速撮像法を実施でき
るようにすることを、第3の目的とする。
【0020】さらに、本発明は、被検体を載せた寝台
(天板)の移動を利用して高速に造影MRアンギオグラ
フィ(MRA)を実施でき、ムービング・ベッド法の汎
用性を高めることを、第4の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の1つの形
態によれば、磁場強度が一様な均一領域を含む静磁場を
発生する静磁場発生手段と、被検体を載せるとともに前
記静磁場を通過する所定方向に移動可能な寝台と、前記
被検体に対して設置される複数のコイル体から成る受信
用のマルチRFコイルと、前記所定方向における前記寝
台と前記マグネットとの間の相対的な位置を前記複数の
コイル体夫々の当該所定方向の長さに応じて自動的に変
更する位置変更手段と、この位置変更手段により変更さ
れた位置夫々にて所定のパルス列の前記被検体に印加す
るスキャンを行うスキャン手段と、このスキャン手段に
よるパルス印加に伴って前記被検体から発生するエコー
信号を前記マルチRFコイルを介して受信する受信手段
と、この受信手段により受信されたエコー信号に所定の
受信処理を付してエコーデータに変換する受信処理手段
と、この受信処理手段により変換されたエコーデータに
基づきMR画像を生成する画像生成手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0022】好適には、前記所定方向は、前記寝台の長
手方向であり、前記位置変更手段は、前記長手方向にお
ける前記寝台の位置を前記静磁場発生手段に対して移動
させる手段である。この場合、前記位置変更手段は、前
記複数のコイル体の前記長手方向における中心位置が前
記静磁場の均一領域に一致するように前記位置を変更す
る手段であってもよい。更に、前記受信処理手段は、前
記複数のコイル要素夫々により受信されたエコー信号の
内、前記静磁場の均一領域の前記長手方向における中心
位置に位置するコイル要素が受信したエコー信号を自動
的に選択して前記画像生成手段に与える選択手段を有し
ていてもよい。例えば、前記選択手段は、前記複数のコ
イル体により受信されたエコー信号のレベルを検出する
信号レベル検出手段と、この信号レベル検出手段により
検出されるエコー信号のレベルの変化に基づいて、前記
静磁場の均一領域の前記長手方向における中心位置に位
置するコイル体が受信したエコー信号を自動的に選択す
る信号選択手段とを備えることができる。
【0023】また、好適には、前記複数のコイル体に備
えられ且つ当該コイル体の夫々に固有のID番号を発生
するID発生手段と、このID発生手段が発生するID
番号に対応した前記複数のコイル体夫々の前記長手方向
のサイズを記憶するサイズ記憶手段と、前記複数のコイ
ル体夫々からの信号線を個々に識別し且つ前記長手方向
に沿った当該複数のコイル体の配置状態を検出する配置
検出手段と、この配置検出手段により検出されるコイル
配置状態の検出情報を前記サイズ記憶手段に参照して前
記サイズを判断する判断手段とを備えるとともに、前記
位置変更手段は、前記判断手段により判断されたサイズ
に基づき前記寝台の位置を移動させる手段を有し、前記
受信処理手段は、前記複数のコイル体夫々により受信さ
れたエコー信号の内、前記静磁場の均一領域の前記長手
方向における中心位置に位置するコイル体が受信したエ
コー信号を、前記判断手段により判断されたサイズ及び
前記配置検出手段により検出されたコイル配置状態に基
づいて自動的に選択して前記画像生成手段に与える選択
手段を有していてもよい。
【0024】更に、好適には、前記パルスシーケンス
は、1枚の画像再構成に必要な所定のエンコード数より
も少ないエンコード数を有するパルスシーケンスであ
り、前記位置変更手段は、前記マルチRFコイルを成す
複数のコイル体の内、相互に隣接する2つのコイル体の
感度分布領域が前記長手方向においてオーバーラップす
る領域が前記静磁場の均一領域に一致するように前記位
置を変更するとともに、前記各コイル体の前記長手方向
における長さ分ずつ前記寝台を移動させる手段であり、
前記画像生成手段は、前記位置変更手段により変更され
る位置毎に前記受信処理手段によって生成される前記エ
コーデータの組に前記複数のコイル体の感度分布が異な
ることを利用したアンフォールディング処理を行う手段
であってもよい。
【0025】更に好適には、前記マルチRFコイルを成
す複数のコイル体の夫々は、複数のコイル要素から成る
アレイタイプのRFコイルである。
【0026】更に、例えば、前記マルチRFコイルを成
す複数のコイル体の夫々は、複数の短軸の全身用コイル
から成るRFコイルである。
【0027】更に、前記マルチRFコイルは、前記被検
体又は前記寝台に固定的に取り付けられていてもよい。
【0028】本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の
別の態様によれば、磁場強度が一様な均一領域を含む静
磁場を発生する静磁場発生手段と、被検体を載せるとと
もに前記静磁場を通過する所定方向に移動可能な寝台
と、この寝台に固設され且つ前記被検体に対して設置さ
れる少なくとも1個の受信RFコイルと、前記所定方向
における前記寝台と前記マグネットとの間の相対的な位
置を自動的に変更する位置変更手段と、この位置変更手
段により変更された位置夫々にて所定のパルス列を前記
被検体に印加するスキャンを行うスキャン手段と、この
スキャン手段によるパルス印加に伴って前記被検体から
発生するエコー信号を前記受信RFコイルを介して受信
する受信手段と、この受信手段により受信されたエコー
信号を所定の受信処理を付してエコーデータに変換する
受信処理手段と、この受信処理手段により変換されたエ
コーデータに基づきMR画像を生成する画像生成手段と
を備えたことを特徴とする。
【0029】また、一例として、前記受信RFコイルの
数は1つである。
【0030】例えば、この受信RFコイルは送受信兼用
の全身用RFコイルである。この場合、例えば、前記パ
ルス列は、1枚の画像再構成に必要な所定のエンコード
数よりも少ないエンコード数を含み、前記画像生成手段
は、前記位置変更手段により変更される位置毎に前記受
信処理手段によって生成される前記エコーデータの組に
前記複数のコイル体の感度分布が異なることを利用した
アンフォールディング処理を行う手段である。一例とし
て、前記位置変更手段は、前記受信RFコイルの前記長
手方向における長さの1/2分ずつ前記寝台を移動させ
る手段である。
【0031】更に好適には、前記位置変更手段は、前記
被検体の撮像部位を前記受信MRコイルの感度分布領域
から一部ずれた状態で位置させる第1の寝台位置と、前
記被検体の撮像部位を前記受信MRコイルが前記感度分
布領域に入る状態で位置させる第2の寝台位置とに前記
寝台を移動させる手段であり、前記寝台が前記第2の寝
台位置に在るときに前記被検体に造影剤の注入を指示す
る指示手段を備えていてもよい。この場合、一例とし
て、前記パルス列は、1枚の画像再構成に必要な所定の
エンコード数よりも少ないエンコード数を含み、前記ス
キャン手段は、前記寝台が前記第1の寝台位置に在ると
きに前記受信RFコイルの感度分布を測定するための第
1の感度分布測定用スキャン及び前記撮像部位の画像を
得る第1の撮像用スキャンを行うとともに、前記寝台が
前記第2の寝台位置に在るときに前記受信RFコイルの
感度分布を測定するための第2の感度分布測定用スキャ
ン及び第2の前記撮像部位の画像を得る複数回の撮像用
スキャンを行う手段であり、前記画像生成手段は、前記
第1及び第2の撮像用スキャンに拠るエコーデータを夫
々、画像データに再構成する手段と、前記第1及び第2
の感度分布測定用スキャンのエコーデータ及び前記第1
の撮像用スキャンに拠る画像データを用いて前記各回の
前記第2の撮像用スキャンに拠る画像データをアンフォ
ールディング処理する手段とを有する。
【0032】更に、例えば、前記受信RFコイルの数は
1つである。
【0033】一方、本発明に係る磁気共鳴イメージング
方法は、受信RFコイルを用いて寝台上の被検体の画像
をサブエンコーディング法(高速撮像法)に拠り撮像す
るMRイメージング方法であり、前記被検体の撮像部位
と前記受信RFコイルとの間の複数の位置関係における
前記受信RFコイルのコイル感度分布のデータと画像デ
ータをデータ収集手段により収集し、前記コイル感度分
布データを用いて前記各位置において収集された画像デ
ータにデータ処理手段によりアンフォールディング処理
を付すことを特徴とする。
【0034】本発明のその他の態様に係る具体的な構成
及び特徴は、以下に記す発明の実施形態及び添付図面に
より明らかにされる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
【0036】(第1の実施形態)第1の実施形態に係る
MRI(磁気共鳴イメージング)装置を、図1及び図2
を参照して説明する。
【0037】この磁気共鳴イメージング装置は、マルチ
RFコイルを用いて寝台移動に拠る撮像法(ムービング
・ベッド法)を実施する装置である。
【0038】この磁気共鳴イメージング装置の概略構成
を図1に示す。この磁気共鳴イメージング装置は、被検
体としての患者Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させ
る静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための
傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部
と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う
制御・演算部とを備えている。
【0039】静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石
1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備
え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(本システムに設定された直交座標軸では
Z軸方向に相当する)に静磁場Hを発生させる。な
お、この磁石部には、図示しないシムコイルが設けられ
ている。このシムコイルには、シムコイル電源から静磁
場均一化のための電流が供給される。これにより、磁石
1が発生する静磁場内に、磁場均一度が一定値以内に保
持される静磁場均一領域(診断領域)が形成される。
【0040】寝台部は、被検体Pを載せた天板14Tを
磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。この挿入は、
寝台駆動装置14Dによってなされる。寝台駆動装置1
4Dは、後述するホスト計算機6から与えられる駆動信
号に応答して、天板14Tをその長手方向(Z軸方向)
に移動できるようになっている。被検体Pは、一例とし
て、天板14Tの長手方向に沿って載せられる。
【0041】傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた
傾斜磁場コイルユニット(図示せず)を備える。この傾
斜磁場コイルユニットは、互いに直交するX、Y及びZ
軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)の
x,y,zコイルを備える。この傾斜磁場発生部は更
に、x,y,zコイルに電流を供給する傾斜磁場アンプ
4を備える。この傾斜磁場アンプ4は、後述するシーケ
ンサ5の制御のもと、x,y,zコイル夫々に傾斜磁場
を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0042】傾斜磁場アンプ4からx,y,zコイルに
供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸で
ある直交3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成して、互
いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エンコー
ド方向傾斜磁場Ge、および読出し方向(周波数エンコ
ード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に設定・
変更することができる。スライス方向、位相エンコード
方向、及び読出し方向の各傾斜磁場は、静磁場Hに重
畳される。
【0043】送受信部は、磁石1のボア内の撮像空間に
おいて被検体Pの近傍に配設されるRFコイルとしての
全身(WB)用コイル7T及びマルチRFコイル7R
と、このコイル7T及び7Rに接続された送信器8T及
び受信器8Rとを備える。
【0044】全身用コイル7Tは、このコイルを単独の
RFコイルとして使用するときは、送受信兼用コイルと
して使用される。一方、マルチRFコイル7R(受信コ
イル)を使用するときには、全身用コイル7Tは送信用
コイルとして使用される。
【0045】マルチRFコイル7Rは、S/Nを高く設
定できるアレイタイプのコイルとして構成されており、
静磁場均一領域(診断領域)に、少なくとも1個のアレ
イコイル(1個のアレイコイルは複数のコイル素子から
成るので、「コイル群」と呼ぶことにする)がムービン
グ・ベッド法に拠り順次配置される。このアレイコイル
は、本発明のコイル体に対応する。一例として、本実施
形態では、寝台の天板14Tに設置される3つのコイル
群1〜3によりマルチRFコイル7Rが形成されてい
る。各コイル群1(〜3)は複数のコイル素子が配列さ
れたアレイコイルである。コイル群1〜3は、被検体に
取り付けるようにしてもよい。3つのコイル群1〜3の
出力線は互いに独立して、しかも、そのコイル素子毎に
ホスト計算機6に接続され、これにより、各コイル素子
からの出力信号は独立してホスト計算機6に送られる。
【0046】送信器8T及び受信器8Rは、後述するシ
ーケンサ5の制御の基で動作する。送信器8Tは、被検
体Pの磁化スピンに核磁気共鳴(NMR)を起こさせる
ためのラーモア周波数のRF電流パルスを全身用コイル
7Tに供給する。受信器8Rは、全身用コイル7T又は
マルチRFコイル7Rが受信したエコー信号(高周波信
号)を取り込み、エコーデータ(原データ)を生成す
る。
【0047】受信器8Rは、具体的には図1に示す如
く、全身用コイル側の受信部とマルチRFコイル側の受
信部とに分かれている。
【0048】全身用コイル側の受信部は、全身用コイル
7Tに接続されたデュプレクサ81と、このデュプレク
サ81に接続されたプリアンプ82と、このプリアンプ
82の受信信号を受ける受信系回路83とを備える。デ
ュプレクサ81には送信器8Tも接続されている。
【0049】これにより、デュプレクサ81は、送信時
には送信器8Tからの送信駆動パルスを全身用コイル7
Tに向けて通過させる一方で、受信時には全身用コイル
7Tが検出したエコー信号をプリアンプ82に向けて通
過させる。プリアンプ82は、受信エコー信号を前置増
幅して受信系回路83に送る。受信系回路83は、入力
したエコー信号に中間周波変換、位相検波、低周波増
幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、
A/D変換を施してエコーデータ(原データ)を生成
し、これをホスト計算機6に送る。
【0050】一方、マルチRFコイル側の受信部は、コ
イル群1(〜3)毎に且つコイル素子毎に、マルチRF
コイル7Rからのエコー信号を受けるプリアンプ群84
A〜84Cを備える。各プリアンプ群84A(〜84
C)の出力線は、その線を着脱自在に接続可能なコネク
タボックス85A(〜85C)を介して入力切替器86
の各入力端に至る。コネクタボックス85A〜85Cに
対するプリアンプ群84A〜84Cの接続位置(又は接
続順)は、夫々、予め決められている。
【0051】入力切替器86は例えばマルチプレクサで
成り、後述するホスト計算機6から送られてくる切替制
御信号SSにより切り替えられる。したがって、入力切
替器86は、プリアンプ群84A〜84Cからの入力信
号の何れかをその出力端に選択的に切り替えできる。入
力切替器86の出力端は、別の受信系回路87を介して
ホスト計算機6に至る。このため、この受信系回路87
も前述と同様に、入力したエコー信号に中間周波変換、
位相検波、低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信
号処理を施した後、A/D変換を施してエコーデータを
生成し、これをホスト計算機6に送る。
【0052】さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シ
ーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機
6、記憶装置11、表示装置12、及び入力器13を備
える。
【0053】この内、ホスト計算機6は、その内部メモ
リ又は記憶装置11に記憶したソフトウェア手順に基づ
いて、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を送るとと
もに、装置全体の動作を統括するほか、エコーデータに
再構成処理を施して画像データを演算する機能、寝台駆
動装置14Dの駆動を制御する機能、及び、複数回の撮
像の各回毎に入力切替器86に切替制御信号SSを送っ
て当該切替器を選択的に切り替える機能を有する。この
切替機能は、所定の順番で入力切替器86の入出力経路
が切り替えられるように予めソフトウェア手順で設定さ
れている。
【0054】パルスシーケンス情報に拠るイメージング
スキャンは、画像再構成に必要なエコーデータの組を収
集するスキャンである。パルスシーケンスには、3次元
(3D)スキャン又は2次元(2D)スキャン)のシー
ケンスが使われる。そのパルス列の形態としては、SE
(スピンエコー)法、FSE(高速SE)法、FASE
(高速 Asymmetric SE)法(すなわち、
高速SE法にハーフフーリエ法を組み合わせたイメージ
ング法)、EPI(エコープラナーイメージング)法、
FE(グラジェントエコー)法、FFE(高速FE)
法、セグメンティドFFE法、などが用いられる。
【0055】シーケンサ5は、CPU及びメモリを備え
ており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシーケ
ンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場アン
プ4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御する。パル
スシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスに従っ
て傾斜磁場アンプ4、送信器8Tおよび受信器8Rを動
作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,
y,zコイルに印加するパルス電流の強度、印加時間、
印加タイミングなどに関する情報を含む。
【0056】受信器8Rにより処理されたエコーデータ
(原データ又は生データ)は、ホスト計算機6に送られ
る。ホスト計算機6には、所定の演算プログラムに基づ
き画像再構成機能が与えられている。このため、ホスト
計算機6は、その演算機能によって、受信器8Rが出力
したエコーデータをその内部メモリ上のフーリエ空間
(k空間又は周波数空間とも呼ばれる)に配置し、この
エコーデータを各組毎に2次元又は3次元のフーリエ変
換に付して実空間の画像データに再構成する。この画像
データは、表示装置12に表示されるとともに、記憶装
置11に記憶される。術者が希望する撮影条件、パルス
シーケンス、画像合成や差分演算に関する情報は、入力
器13を介してホスト計算機6に入力される。
【0057】なお、記憶装置11には、図示しないが、
本発明に係るムービング・ベッド法及び寝台移動を伴う
高速撮像法に拠るMRイメージングを実行するためのプ
ログラムを格納したメモリ(記録媒体)を有している。
このプログラムは、装置の起動時にホスト計算機6に読
み込まれて、MRイメージングの実施に供される。
【0058】この磁気共鳴イメージング装置によれば、
図2に示す如く、ムービング・ベッド法に拠る撮像が実
行される。同図の処理はホスト計算機6により指令され
る。
【0059】最初に、寝台の天板14Tを移動させて、
例えば、先頭位置に在るコイル群1のZ軸方向中心位置
が静磁場均一領域のZ軸方向中心位置に一致するように
位置決めされる(図2、ステップS11)。この位置決
めに呼応して、ホスト計算機6は入力切替器86に切替
制御信号SSを送り、その入力側切替端を「1」、すな
わちコネクタボックス85A(すなわちプリアンプ群8
4A)側に切り替える(図2、ステップS12)。
【0060】この天板位置及び切替位置の状態で、シー
ケンサ5からのパルスシーケンス情報に従って1回目の
スキャンが実行される(図2、ステップS13)。この
スキャンにより、マルチRFコイル7Rを介して収集さ
れた全てのコイル群1〜3からのエコー信号は受信器8
Rに送られる。しかし、受信器8Rでは、入力切替器8
6の入力経路がコイル群1側に切り替えられているた
め、コイル群1で検出されたエコー信号だけが受信系回
路87に送られる。
【0061】このため、受信系回路87により、コイル
群1で検出されたエコー信号が受信処理されてエコーデ
ータに変換され、ホスト計算機6に送られる。すなわ
ち、全コイル群1〜3で検出されるエコー信号の内、そ
の時点で、静磁場均一領域に存在しているコイル群から
のエコー信号のみが処理されてホスト計算機6に送られ
る(図2、ステップS14)。
【0062】ホスト計算機6は、コイル群1が検出した
エコー信号に基づくエコーデータを再構成処理に付す
(図2、ステップS15)。これにより、被検体Pのス
ライス又はスラブの実空間画像データが得られる。この
画像データは、ホスト計算機6の内部メモリ又は記憶装
置11に一次的に記憶される。
【0063】この後、2回目のスキャンに対処すべく、
2番目のコイル群2が静磁場均一領域のZ軸方向中心に
位置するように、寝台の天板14T(被検体P)がZ軸
方向に1撮像領域分の距離だけ移動される(図2、ステ
ップS16)。すなわち、コイル群1〜3が同一サイズ
で構成されている場合、このZ軸方向の天板移動量は同
一量となる。この位置決めに呼応して、ホスト計算機6
は入力切替器86に切替制御信号SSを送り、その入力
側切替端を「2」、すなわちコネクタボックス85B
(すなわちプリアンプ群84B)側に切り替える(図
2、ステップS12)。この位置合わせ及び入力切替え
の状態で、前述と同様に2回目のスキャンが行われる
(図2、ステップS13)。この結果、2番目のコイル
群2により検出されたエコー信号のみが受信系回路87
で受信処理され、そのエコーデータがホスト計算機6に
送られる。ホスト計算機6により、このエコーデータが
画像データに再構成される(図2、ステップS13〜S
15)。
【0064】同様に、1撮像領域分の距離だけ、天板1
4Tの位置をZ軸方向に更に移動させるとともに、入力
切替器86の端子位置を入力側切替端を「3」(すなわ
ちプリアンプ群84C)側に切り替え、この状態で前述
と同様に3回目のスキャンが行われる(図2、ステップ
S16、S17、S12、S13)。この結果、3番目
のコイル群3により検出されたエコー信号のみが受信系
回路87で受信処理され、そのエコーデータがホスト計
算機6に送られる。ホスト計算機6により、このエコー
データが画像データに再構成される(図2、ステップS
14、S15)。
【0065】このように受信用RFコイルとして、マル
チRFコイル7Rを用い、ムービング・ベッド法に拠り
各回のスキャンが実行される。エコーデータの収集が終
わると、ホスト計算機6は、各コイル群1(〜3)に拠
るエコー信号検出に応じて再構成されていた複数枚の画
像を、そのX軸方向の位置を合わせて全体画像に合成す
る。これにより、例えば、下肢全体をカバーするコロナ
ル像を得ることができる。
【0066】したがって、本実施形態の磁気共鳴イメー
ジング装置に拠れば、マルチRFコイル7Rを成す複数
のコイル群1〜3に対する受信系回路は1個で済む。し
たがって、受信系回路の数を従来法に比べて大幅に減ら
すことができる。とくに、同回路に内蔵するメモリバッ
ファの容量を格段に減少させることができる。また、オ
ペレータが天板位置を目視してその位置をマニュアル設
定する必要も無いので、操作を大幅に省力化できると共
に、天板も正確に撮像位置に位置決めできる。また、こ
の天板移動の自動化に拠って、撮像も迅速化される。
【0067】これに対し、従来法に係る図18に示す構
成の場合、マルチRFコイルからの全コイル群のエコー
信号が全て夫々の受信系回路を介してホスト計算機に送
られる。このため、コイル群が少ない場合は未だよい
が、各コイル群で用いられるコイル素子数が多い場合、
受信系回路がそれだけ多くなる。このため、A/D変換
後のエコーデータを一次的に蓄積するバッファメモリの
記憶容量が膨大になる。例えば、各々のコイル群(アレ
イコイル)が4チャンネルのアレイタイプのコイル素子
で成り、3コイル群を用いる場合、合計12チャンネル
分の受信系回路が必要になる。これに対し、本実施形態
に係る受信器8Rの構成によれば、プリアンプをコイル
群毎に且つアレイコイル素子毎に用意すると共に入力切
替器を1個用意することを除いて、受信系回路が1系統
で済み、回路規模も大幅に減じられる。
【0068】(第2の実施形態)図3を参照して、本発
明の第2の実施形態を説明する。この実施形態は、上述
の入力切替器86の切替制御をエコー信号のレベルに応
じて行うことを特徴とする。
【0069】図3に示す磁気共鳴イメージング装置によ
れば、受信器8RのマルチRFコイル側の受信部におい
て、プリアンプ群84A〜84Cとコネクタボックス8
5A〜85Cとの間に、信号レベル検出器88A〜88
Cが夫々、コイル群毎に介挿されている。信号レベル検
出器88A〜88Cの夫々は、コイル群毎に、各コイル
群1(〜3)からのエコー信号のレベル(パワー)を検
出する。これらの検出器88A〜88Cからの検出信号
SCは、ホスト計算機6に送られる。
【0070】マルチRFコイル7Rはその全体が各回の
撮像毎にZ軸方向にて移動するので、そのコイル群1〜
3が順次、静磁場均一領域に入るとともに、その領域か
ら順次、反対方向に出ていく。このため、静磁場均一領
域に存在するコイル群からのエコー信号は、そうでない
コイル群からのエコー信号に比べて、信号レベルが高
い。そこで、ホスト計算機6は信号レベル検出器88A
〜88Cからの検出信号SCを入力し、その信号レベル
を判別する。具体的には、最も高い信号レベルを供する
コイル群が判別される。ホスト計算機6は切替制御信号
SSを入力切替器86に送り、判別したコイル群からの
エコー信号が受信系回路87に送られるように切替器の
経路を切り替えさせる。
【0071】このほかの構成及びムービング・ベッド法
に拠る撮像は、第1の実施形態のものと同様である。
【0072】このように、各コイル群1〜3からの信号
レベルに基づいて受信経路が自動的に切り替えられる。
したがって、前述したと同様に、受信系回路はマルチR
Fコイル7Rに対しては1系統で済み、その構成が大幅
に簡素化され、装置の小形化も図られる。
【0073】また、撮像毎の寝台移動量を設定したり、
各コイル群がいつ静磁場均一領域(診断領域)に位置し
ていたかの情報を知る必要もなく、コイル群1〜3のZ
軸方向の長さが異なっていても、またコイル群1〜3が
Z軸方向に対して傾斜して設置されている場合でも、自
動的に切り替えられ、操作上の大幅な省力化が図られ
る。
【0074】なお、この実施形態に係る磁気共鳴イメー
ジング装置において、マルチRFコイル7Rのコイル群
1〜3が、夫々、静磁場均一領域にZ軸方向中心位置を
合わせて存在していたときのエコー信号レベルを記憶し
ておき、これを天板14Tの移動制御に利用することも
できる。具体的には、シーケンサ5が位置決めスキャン
を周期的に実行させながら、ホスト計算機6が天板14
TのZ軸方向の移動を制御する。天板14Tが初期位置
に在る状態から、信号レベル検出器88A〜88Cの検
出信号が既設定の信号レベルに到達するまで、各回の撮
像毎に、天板14T、すなわちマルチRFコイル7Rを
移動させる。これにより、天板14Tの移動制御を自動
化することができる。
【0075】この自動化によれば、マルチRFコイル7
Rを構成するコイル群1〜3が被検体Pの身体各部の大
きさに個別に合わせたサイズに形成され、Z軸方向の大
きさがコイル群間で異なる場合や、全コイル群は、Z軸
方向のサイズが相互に同じだが、各コイル群が必ずしも
Z軸方向に正確に設置されていない場合であっても、コ
イル群のZ軸方向のサイズには無関係に、寝台14Tの
移動制御が実施される。つまり、コイル群のZ軸方向の
サイズが実質的に又は見掛け上、異なる場合であって
も、各回の撮像毎に、各コイル群が静磁場均一領域の中
心に的確に位置決めされる。この天板移動の自動制御に
より、オペレータの操作上の手間は著しく軽減される。
【0076】(第3の実施形態)図4〜6を参照して、
本発明の第3の実施形態を説明する。この実施形態は、
マルチRFコイルを形成するコイル群の位置を検出する
別の例に関する。
【0077】図4に、この実施形態に係る磁気共鳴イメ
ージング装置の受信器8Rの要部を示す。同図に示す如
く、マルチRFコイル7Rを成す複数のコイル群1〜3
にID発生器7A〜7Cが各別に設置されている。この
ID発生器7A〜7Cは、例えば2ビット程度のディッ
プスイッチから成り、図5に示す如く、スイッチ位置に
応じて、そのコイル群の種類及びコイルサイズを表す識
別情報を発生させる。コイル群の種類にはサーフェイス
コイル、QDコイルなどの種類が含まれ、コイル群のサ
イズにはZ軸方向の長さの大小などの情報が含まれる。
このコイル群毎のスイッチ位置状態と識別情報との関係
はホスト計算機6の内部メモリに予め、テーブルとして
記憶されている。
【0078】このため、コイル群(アレイ状に配置され
た複数のコイル素子)として所望の種類及びサイズのコ
イル素子が適宜に選択され、被検体P又は天板14Tに
Z軸方向に沿って配設される。配設された複数個のコイ
ル群1〜3によりマルチRFコイル7Rが形成される。
例えば撮像対象が下肢である場合、下肢の各部位の形状
や大きさに応じて適宜な種類及びサイズのコイル群が選
択される。この配設のとき、コイル群は必ずしも、幾何
学的なZ軸方向に実直に沿っていなくてもよい。すなわ
ち、例えば大腿部の斜め方向に沿って配置し、Z軸方向
に対しては傾斜していてもよい。
【0079】複数個のコイル群1〜3は、上述のように
配設された後、コネクタボックス85のスロット1〜3
に配設順に接続する。例えば、頭部寄りに位置する1番
目のコイル群1の配線W1(ID発生器7Aからの信号
線及びコイル素子自体からの信号線の両方)を、1番目
のスロット1に接続する。同様に、2番目及び3番目の
コイル群2、3の配線W2、W3も順に、スロット2,
3に接続する。このように、コイル群1〜3の種類、サ
イズに無関係に、配設順に、コイル群1〜3がコネクタ
ボックス85のスロット1〜3に単純に接続される。
【0080】コネクタボックス85の出力信号線のう
ち、コイル群1〜3の出力を担う信号線は、前述した図
3に示す如く、入力切替器86を介して受信系回路87
に至る。一方、かかる信号線のうち、ID発生器7A〜
7Cに出力に対応する信号線はホスト計算機6に接続さ
れる。
【0081】ホスト計算機6は、ID発生器7A〜7C
のスイッチ信号、すなわちコイル群の識別情報に基づい
て図6に示す制御を行う。即ち、ホスト計算機6は、ス
イッチ信号を読み込み、予め記憶している例えば図5に
示すテーブルを参照してコイル群1〜3の配列順及びそ
の種類をコイル群毎に判別する(ステップS1,S
2)。次いで、ホスト計算機6は、テーブルを参照する
などしてコイル群サイズを求め、このサイズから各回の
撮像毎に移動させるべき、コイル群1〜3の移動量を演
算する(ステップS3)。
【0082】このように準備が完了すると、ホスト計算
機6は、撮像タイミングか否かを判断しつつ待機し、撮
像のタイミングを認識すると、最初の移動量に応じた分
だけ天板14Tを移動させるように、図示しない寝台駆
動部を制御する(ステップS4,S5)。さらに全部の
撮像終了か否かを判断し、未だ残っている撮像がある場
合、ステップS4,S5の処理が繰り返される(ステッ
プS6)。これにより、2回目、3回目の撮像がマルチ
RFコイル7R(すなわちコイル群1〜3)を移動させ
て実行される。全部の回の撮像が済むと、天板14Tの
Z軸方向の位置がその所定の初期位置に復帰するように
制御される(ステップS7)。
【0083】このように、本実施形態によれば、操作者
は、使用するコイル群の種類やサイズとムービング・ベ
ッド法に拠る移動量との関係を格別に意識する必要が無
い。ID発生器7A〜7Cからの識別情報により、天板
14Tの移動量が自動的に判別されて、天板移動制御が
自動的になされるとともに、各回の撮像毎に入力切替器
86が自動的に切り替えられて、静磁場均一領域に位置
決めされたコイル群1(〜3)の検出エコー信号のみが
受信される。このエコー信号に基づき画像化が行われ
る。
【0084】このため、マルチRFコイル7Rを用いた
ムービング・ベッド法に基づく広範囲のMR画像が得ら
れるとともに、操作者にとって操作上の大幅な省力化が
なされるという、優れた作用効果を得ることができる。
【0085】ここで、上述した実施形態に適用可能な、
最初の1つ目のコイル群への位置決め情報から正確な天
板移動量(即ちマルチRFコイルの移動量)を決定する
手法を図7に基づき説明する。
【0086】具体的には、コイル群1〜3の夫々にその
Z軸方向における中心位置示すマーカMKが付けられ
る。最初に、投光器をマーカMKに合わせて、各コイル
群の中心位置を寝台の位置エンコーダの所定位置に設定
する。次に、投光器を用いて、患者の見たい部位に投光
位置Pzを合わせ、その位置Pzを記憶させる。これに
より、各コイル群の識別情報から判るコイルサイズLn
の半分Bから、患者への投光位置Pzとコイル中心まで
の距離Aを差し引くことで、現在の位置Pzから1番目
のコイル群までの残り距離を正確に知ることができる。
したがって、コイル群を寝台に対して任意に設定でき
る。また、各コイル群の中心位置と投光器で実際に合わ
せた位置とが必ずしも一致しない場合であっても、正確
な天板移動を行わせることができる。
【0087】さらに、上述した実施形態に適用可能な、
各コイル群の位置を検出する別の例を説明する。すなわ
ち、複数のコイル群それぞれに、その中心部に微小なピ
ックアップコイルを配置し、静磁場均一領域の中心から
所定量だけコイル群位置をずらして、計測用の所定強度
の傾斜磁場パルスを与える。これにより、既知距離離し
たときの距離とピックアップコイルの出力信号との関係
を得ておく。出力信号としては、例えば、積分器を用い
て傾斜磁場波形の波高値を求める。撮像時において、コ
イル群位置を知りたいときには計測用傾斜磁場を加え、
ピックアップコイルからの出力信号からコイル群の位置
を知ることができる。ムービング・ベッド法に用いるに
は、Z軸方向傾斜磁場及びこの磁場を検出可能な方向感
度のピックアップコイルを用いればよい。
【0088】また、サーフェイスコイルのように、3次
元的な設定位置が問題となるコイル群を複数個用いて成
るマルチRFコイルの場合、コイル支持部に直交3方向
のピックアップコイルを設置し、計測用傾斜磁場も3方
向に順次印加すればよい。そして、コイル中心と支持部
までの位置関係を予め得ておいて、この位置関係を使っ
てピックアップコイルの出力信号を補正するようにすれ
ばよい。
【0089】(第4の実施形態)図8を参照して、本発
明の第4の実施形態を説明する。この実施形態は、マル
チRFコイルを用いた高速撮像法をムービング・ベッド
法の基で実施する例に関する。
【0090】図8に、この実施形態に係る磁気共鳴イメ
ージング装置におけるマルチRFコイル7Rとそのコイ
ル群の感度領域との位置関係を模式的に示す。同図に示
す如く、マルチRFコイル7Rのコイル群1〜3はZ軸
方向に沿わせて置かれている。天板14Tの移動に伴っ
て、このマルチRFコイル7Rを成す3つのコイル群1
〜3もZ軸方向に移動させられる。
【0091】コイル群1〜3で検出されたエコー信号
は、前述した第1〜第3の実施形態で説明した何れかの
回路構成の受信器に接続され、それらの何れかの手法で
受信処理される。この場合、前述した入力切替スイッチ
によって、隣接する2つのコイル群が同時に受信系回路
に接続される。受信系回路には、この2つのコイル群か
らのエコー信号をコイル素子別に受信処理する回路群が
搭載されている。これにより、2つのコイル群からのエ
コー信号は並行して受信処理され、エコーデータとして
ホスト計算機に各別に送られる。
【0092】ホスト計算機又はシーケンサからの指令に
より、寝台の天板14TはZ軸方向に沿って移動する。
コイル群1〜3の各々は、各回の撮像毎に、静磁場均一
領域(診断領域)に対して位置決めされるが、本実施形
態では、通常のムービング・ベッド法のように、各コイ
ル群の感度領域Rsensの中心位置を静磁場均一領域
(図示せず)の中心に位置決めすることはしない。代わ
りに、隣接する2つのコイル群の感度分布領域R
sens同士がオーバーラップする領域Roverl
apを、静磁場均一領域に設定して撮像を行う。
【0093】各回の撮像は、1枚の画像再構成に必要な
エンコード数の半分とし、1回の撮像毎に1コイル群で
可能な1撮像領域分の距離だけ寝台を移動させる。これ
を順次繰り返して、全撮像領域の撮像が行われる。
【0094】具体的な撮像は、従来周知の、マルチRF
コイルを用いた高速撮像法(例えば、「10th、An
n.Scientific Meeting SMR
M.1240,1991」など)に記載の手法に基づい
て実行される。すなわち、1枚の画像再構成に必要なエ
ンコード数を減らしてスキャンされるので、折返しが生
じる。この折返しは、コイル群それぞれのコイル感度分
布が異なることを利用して、演算により分解し、折返し
を除去した画像が得られる。
【0095】したがって、本実施形態によれば、かかる
高速撮像法をムービング・ベッド法で実施することがで
きる。とくに、マルチRFコイルを用いているが、複数
組のコイル素子(セット)の移動(天板移動)及び位置
決め、並びに、コイル素子の切り替えも自動的になさ
れ、高速撮像法のメリットを十分に活かすことができ
る。操作者の操作上の負担も少ない。
【0096】また、このように、マルチRFコイルを用
いた高速撮像をムービング・ベッド法で実施する場合で
も、コイル素子数に反比例してエンコード数を減らすこ
とができるため、撮像時間を短縮させることができ、撮
像の高速性を維持できる。
【0097】(第5の実施形態)図9を参照して、本発
明の第5の実施形態を説明する。この実施形態は、マル
チRFコイルの設置例に関する。
【0098】図9(a),(b)に示す如く、本実施形
態のマルチRFコル7Rは、寝台の天板14T、又は、
被検体Pの体表から極力離して設置される。具体的に
は、マルチRFコイル7Rは3個のコイル群1〜3から
成る。各コイル群1(〜3)は、天板上側に位置し且つ
共通のコイル支持部材30Uに支持された2個のコイル
素子7U,7Uから成るアレイタイプの上側コイル
群1と、天板下側に位置し且つ共通のコイル支持部材3
0Lに支持された2個のコイル素子7L,7L から
成るアレイタイプの下側コイル群1とから成る。
【0099】これにより、前述した図8に示すマルチR
Fコイルに比べて、各コイル群の感度分布領域R
sensが広くなることから、隣接するコイル群の感度
分布領域が重なる領域Roverlapも広くなるの
で、同じ撮像領域の場合、使用するコイル群数を減らす
ことができる。
【0100】(第6の実施形態)図10を参照して、本
発明の第6の実施形態を説明する。この実施形態は、マ
ルチRFコイルとして全身(WB)用コイルを用いた例
に関する。
【0101】図10に示す如く、この全身用コイル7
は、例えば短軸の3個の全身用コイル7a,7b,7c
を並べて構成したアレイタイプのマルチコイルになって
いる。並べるコイルの個数は少なくとも2個であればよ
い。なお、全身用コイル7a,7b,7cの夫々は本発
明のコイル体に対応する。
【0102】全身用コイル7a,7b,7Tcはそれぞ
れ、受信器8Rのデュプレクサ31を介してプリアンプ
32a,32b,32cにそれぞれ至る。さらに、この
プリアンプ32a,32b,32cから受信系回路33
a,33b,33cを介してホスト計算機6に至る。こ
れにより、全身用コイル7a,7b,7cからのエコー
信号が互いに独立して受信処理される。また、送信器8
Tはデュプレクサ31を介して全身用コイル7a,7
b,7cに接続され、送信可能になっている。
【0103】なお、このマルチ全身用コイルを用いる例
として、図11(a),(b)の構成も採用し得る。即
ち、4チャンネルの全身用コイル34a,34b,34
c,34dを周囲方向に配置してマルチコイル化したも
のである。この場合、感度分布が対称であると、再構成
できなくなる場合があるため、左右、上下でコイルを非
対称に配置する。
【0104】(第7の実施形態)図12を参照して、本
発明の第7の実施形態を説明する。この実施形態は、1
つの全身用コイルを用いて寝台移動を利用して高速撮像
可能なシステムの例に関する。
【0105】前述した文献に記載した高速撮像法によれ
ば、その基本原理として、エンコード数をN/1に減ら
すにはN個のコイル(コイル素子)が必要である。この
ため、従来のように全身用コイルを1つ搭載する磁気共
鳴イメージング装置では、この高速撮像法を実施できな
いという問題あった。
【0106】そこで、本実施形態はこの問題を解決す
る。つまり、全身用コイルが1つであっても、寝台を移
動させることにより全身用コイルの感度分布が相対的に
変化する。これは、被検体の同一領域を異なる感度分布
のコイルで撮像したことと等価となる。本実施形態で
は、これに着目し、寝台移動を利用することで、エンコ
ード数を減らすことを原理とする高速撮像を行なうもの
である。
【0107】最も簡素な例によれば、最初に、ある寝台
位置にて1枚の画像再構成に必要なエンコード数を半分
にし、スキャン(コイル感度分布測定用のスキャン及び
撮像用のスキャンを含む)を行なう。これにより、最初
の寝台位置における所定撮像領域の1枚の画像が得られ
る。次に、寝台天板を所定量(例えば、全身用コイルの
Z軸方向長さの半分に相当する距離分)だけ移動させ、
同様にエンコード数を半分にして上述と同一撮像領域に
対して、もう1枚の画像を得るべく、スキャン(コイル
感度分布測定用のスキャン及び撮像用のスキャンを含
む)を行なう。つまり、寝台天板を所定量、移動させる
ことにより、被検体の所定撮像領域から見た場合、全身
用コイルが1つであっても、見掛け上、2つに見え、全
身用コイルを2つ備えた状態と等価になる(図12参
照)。
【0108】この2回の撮像で得られた各々の画像には
折返し現象を生じているが、異なる感度分布の全身用コ
イルで撮像された2つの画像と等価であるため、前述し
た文献記載の手法により、演算により折返しを除去した
元の1枚の画像が再構成される。
【0109】本実施形態の撮像法は、とくに超短軸タイ
プの磁気共鳴イメージング装置に好適である。この装置
では、全身用コイルは1台であり、Z軸方向の軸長が短
いため(軸長は、100cm程度、撮像領域は25cm
程度)、通常のZ軸方向撮像領域の画像を得るには数回
の撮像が必要である。これに本実施形態の撮像法を適用
した場合、例えば、Z軸方向を読出し方向に設定し、超
短軸タイプの磁気共鳴イメージング装置で撮像可能なZ
軸方向FOVを2倍(例えば、従来の長い軸長を有する
磁気共鳴イメージング装置における1つの撮像領域と同
一とする)にし、エンコード数を半分にし、各回の撮像
毎に従来の磁気共鳴イメージング装置における1つの撮
像領域分、寝台を移動させて2回撮像する。これによ
り、超短軸タイプの磁気共鳴イメージング装置で問題と
なる、サジタルやコロナルの撮像が通常MRIと同一時
間でなされる。
【0110】なお、上述した全身用コイルを1台用いた
ときの寝台移動及び画像処理に関する手法は、前述した
図10に示すマルチ全身用コイルの構成に適用してもよ
い。また、かかる手法を前述した図9記載の位置固定さ
れたマルチRFコイルの構成に適用してもよい。
【0111】(第8の実施形態)図13〜16を参照し
て、本発明の第8の実施形態を説明する。この実施形態
は、前述した第7の実施形態と同様に、1個又は2個以
上の受信コイルを用い、寝台移動に拠る感度分布変化を
利用して高速撮像法を実施することを特徴とする。
【0112】特に、この高速撮像法の好適な一例は、M
R造影剤を注入しながら、その造影効果を反映させた画
像や計測情報を得る高速造影MRアンギオグラフィ(M
RA)である。
【0113】そこで、この実施形態では、上記高速撮像
法を高速造影MRAとして実施する場合について説明す
るが、必ずしも、この高速造影MRAに限定されるもの
ではない。
【0114】図13に、この高速造影MRAを実施可能
は磁気共鳴イメージング装置の構成を示す。この磁気共
鳴イメージング装置には、同図に示す如く、送信用コイ
ルとしての全身用(WB)コイル7Tと1個の受信コイ
ル7Rとがマグネット1ボア内に固設されている。この
受信コイル7Rは本発明のコイル体に相当する。この受
信コイル7Rはプリアンプ84を介して受信系回路87
に接続され、所定の受信処理がなされる。この受信処理
により生成されたエコーデータがホスト計算機6に送ら
れる。
【0115】また、寝台の天板14Tに載せられた被検
体Pには、造影剤注入装置19からMR造影剤が注入可
能になっている。
【0116】この磁気共鳴イメージング装置におけるそ
の他のハードウェア構成は、受信系回路が1系統である
ことを除いて、図1のものと同等である。
【0117】通常、造影MRAの場合、造影剤の投与前
から撮像を開始し、同一撮像部位を繰り返してスキャン
しながらエコーデータを収集し、そのエコーデータに基
づく画像データから造影剤の到達による輝度変化を観察
する。より細かい輝度の時間変化を捉えるには、より高
い時間分解能で撮像する必要がある。
【0118】本実施形態では、受信コイル7Rが1個で
あるため、前述した第7の実施形態と同様に、寝台の天
板14Tを移動させることで高速造影MRAを実施す
る。
【0119】具体的には、天板14Tは、図14
(a)、(b)に示す如く、2箇所のコイル感度分布が
異なった位置P1,P2に移動される。第1の寝台天板
位置P1は、同図(a)に示す如く、被検体Pの撮像部
位Rima(斜線部)が受信コイル7Rの感度分布領域
Dsensの中心に位置せず、撮像部位Rimaが感度
分布領域Dsensを跨ぐように少しずらして設定され
ている。また、第2の寝台天板位置P2は、同図(b)
に示す如く、天板14TをZ軸方向(寝台長手方向)に
所定距離だけ移動させて得られる。この第2の寝台天板
位置P2は、被検体Pの撮像部位Rimaが受信コイル
7Rの感度分布領域Dsensの中心に位置するように
設定されている。つまり、同一の撮像部位Rimaから
みた場合、天板14Tの移動によって、コイル感度分布
が異なる2箇所の位置でスキャンが実施される。
【0120】この高速造影MRAでは、第1の寝台天板
位置P1で予め準備用スキャンが実行される。準備用ス
キャンには、受信コイル7Rの感度分布を測定するため
の第1の感度分布測定用スキャンとアンフォールディン
グ処理に拠るMRA画像を生成するためのサブエンコー
ディング法による1回の本スキャンとがある(第2の感
度分布測定用スキャンは後述される)。この第1の寝台
天板位置P1の場合、撮像部位Rimaが感度分布領域
Dsensの中心から少しずれている分、後述する第2
の寝台天板位置P2とは感度分布が異なっている(空間
分解能は同じ)。
【0121】第1の感度測定用スキャンは、スキャン時
間を短縮させるために、より高速なシーケンスを用いる
ように設定される。例えば、造影MRAで用いる本スキ
ャンのシーケンスが3次元FFE法で且つマトリクスサ
イズ:128×256×32であった場合、感度測定用
スキャンで用いるマトリクスサイズは、例えば、16×
32×4に設定される。本スキャンは、造影MRA用の
所望シーケンスを用い且つそのエンコードのステップを
半分に減らして(間引いて)設定される。
【0122】一方、第2の寝台天板位置P2では、撮像
用スキャンが実行される。この撮像用スキャンには、上
述と同様の第2の感度分布測定用スキャンとアンフォー
ルディングに拠るMRA画像生成のためのサブエンコー
ディング法による複数回の本スキャンとがある。第2の
感度分布測定用スキャンは、前述と同様に、スキャン時
間の短縮及びそのスキャン目的を考慮して、空間分解能
を低下させ、例えば「16×32×4」程度のマトリク
スサイズで行われる。本スキャンは、造影MRA用の所
望の3次元パルスシーケンスを用い且つそのエンコード
(位相エンコード)のステップ数を半分に減らして(間
引いて)設定される。このようにエンコードステップ数
を減らすことで、かかるステップ数を減らさないときに
比べて、時間分解能が2倍になる。
【0123】図15に、ホスト計算機6によって指令さ
れる高速造影MRAのための処理を示す。
【0124】まず、ホスト計算機6は寝台駆動装置14
Dに指令を送り、寝台の天板14Tの位置を第1の寝台
天板位置P1まで移動させ(図14(a)参照)、準備
用スキャンを実行するか否かを判断する(図15、ステ
ップS21、S22)。
【0125】この判断で準備用スキャンが実行可能な状
態である場合、ホスト計算機6により、第1の感度分布
測定用スキャンの実行が指令されて、そのエコーデータ
が収集且つ記憶される(ステップS23)。この後、更
に本スキャンの実行が1回指示されて、そのエコーが収
集且つ記憶される(ステップS24)。
【0126】この後、ホスト計算機6は寝台駆動装置1
4Dに指令を送り、寝台の天板14Tの位置を第2の寝
台天板位置P2まで移動させ(図14(b)参照)、撮
像用スキャンを実行するか否かを判断する(ステップS
25、S26)。
【0127】この移動が終わると、ホスト計算機6によ
り、第2の感度分布測定用スキャンの実行が指示される
(ステップS27)。これにより、感度分布測定用のエ
コーデータが収集され、ホスト計算機の内部メモリに記
憶される。次いで、ホスト計算機6は造影剤注入装置1
9に造影剤を注入すべき旨の指示を出す(ステップS2
8)。これにより、造影剤注入装置19は、かかる指示
に呼応して、例えば一定時間の後に、被検体Pへの造影
剤の注入を開始する。
【0128】この後、ホスト計算機6は、造影剤の注入
開始を見計らうべく予め定めた時間だけ待機した後、本
スキャンの実行を指令する(ステップS29,S3
0)。これにより、本スキャンに拠るエコーデータが収
集され、且つ、ホスト計算機6の内部メモリに記憶され
る。この第2の寝台天板位置P2における本スキャン
は、例えば造影剤の輝度増強効果を測定するに十分な所
定回数だけ実行される。
【0129】このように一連の天板14Tの移動及びス
キャンが終わると、ホスト計算機6はコイル感度分布測
定用スキャン及び本スキャンにより収集されたエコーデ
ータの組を夫々、3次元フーリエ変換に施して画像に再
構成する(ステップS32)。
【0130】このようにして得られた第2の寝台天板位
置P2における造影MRA用の一連の3次元画像には、
そのエンコード方向(位相エンコード方向及びスライス
エンコード方向)に折返しが生じている。そこで、ホス
ト計算機6は、予め収集しておいた第1の寝台天板位置
P1におけるコイル感度分布測定値(画像データ)及び
1回の本スキャンの画像データ、並びに、造影MRAを
行った第2の寝台天板位置P2におけるコイル感度分布
測定値(画像データ)を用いて、第2の寝台天板位置P
2における本スキャンの各回の3次元画像データを夫
々、アンフォールディングする(ステップS33,S3
4)。このアンフォールディングは前述した周知の手法
で行われる。
【0131】このアンフォールディングにより折返しが
排除された、第2の寝台天板位置P2における本スキャ
ンの3次元画像データは、次いで、種々の形態の計測及
び表示に処せられる(ステップS35)。
【0132】図16には、この各スキャン、寝台移動、
及び造影剤注入タイミングのタイミングフロー、並び
に、アンフォールディングの処理に用いるデータの使用
関係を模式的に示す。
【0133】このように、1つの受信コイルを用いる場
合であっても、寝台(天板)を移動させることで、被検
体の撮像部位を受信コイルの感度分布の異なる2つの位
置に移動させ、エンコードステップ数を減じた高速撮像
法を等価的に実施できる。しかも、一方の位置において
造影剤を注入してスキャンするとともに、アンフォール
ディングにより折返しを除去することで、時間分解能の
高い高速造影MRAを行うことができる。
【0134】なお、上述した実施形態はMRAを行う場
合について説明したが、造影剤を注入しない、受信コイ
ルが1個の場合の撮像法について実施するようにしても
よい。その場合、通常は高速撮像法を実施できない1個
の受信コイルの場合であっても、サブエンコーディング
法に拠る高速撮像を行うことができる。つまり、上述し
た第8の実施形態のときと同様に、1つの受信コイルに
対して同一撮像部位を相対的に移動して撮像でき、受信
RFコイルの感度が変化したデータを得ることができ、
実質的に2つの受信コイルを用いた場合と同様の効果が
得られる。
【0135】また、上述した第8の実施形態では受信コ
イルを1つ設けた場合を説明したが、これを2つ以上の
受信コイルを用いる構成について実施してもよい。受信
コイル数が多い場合には、同一部位を撮像できる範囲で
コイル数の更に2倍の高速化が可能である。
【0136】また、送受信兼用の全身用コイルを用いて
もよい。
【0137】さらに、上述した第8の実施形態及びその
変形例に拠れば、寝台の天板を移動させるなど、寝台と
マグネットの相対位置関係を変化させて、2つの位置で
スキャンする手法を示したが、更に、3回以上の多数回
に分けてスキャンするようにしてもよい。この場合、例
えばN(>3)回、位置を変えてスキャンすれば、N倍
までの高速化が可能である。但し、複数回のスキャン位
置は、サブエンコーディング法の条件が成立する範囲、
即ち、コイル感度分布の一次独立性が保持される程度以
上の値まで離れるように天板を動させる必要がある。
【0138】さらに、各実施形態において、受信コイル
群として被検体の上下または左右に対向配置されたコイ
ルを用い、各コイルの感度分布を用いてサブエンコ−デ
ィング法による撮影を行えば、高速にアキシャル画像を
得ることができる。
【0139】本発明は、代表的に例示した上述の実施形
態及び変形形態に限定されるものではなく、当業者であ
れば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を
逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することが
でき、それらも本発明の権利範囲に属するものである。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気共鳴
イメージング装置及びMRイメージング方法によれば、
受信用RFコイルとしてマルチRFコイルを用い、ムー
ビング・ベッド法(寝台移動法)に基づき撮像を行う場
合、寝台移動に伴うコイル切替の操作が不要であり、操
作上の省力化、撮像の迅速化、及び寝台移動の正確さの
向上を図ることができる。
【0141】また、本発明は、受信用RFコイルとして
マルチRFコイルを用い、ムービング・ベッド法に基づ
き撮像を行う場合、時間分解能を向上させた高速撮像を
容易に実施して、描出能を向上させたMR画像を提供す
ることができる。
【0142】さらに、本発明によれば、受信用RFコイ
ルが1個しか設けられていない場合であっても、ムービ
ング・ベッド法を利用して高速撮像法を実施できる。さ
らに、本発明によれば、ムービング・ベッド法を利用し
て高速に造影MRアンギオグラフィ(MRA)を実施で
き、ムービング・ベッド法の汎用性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る、マルチRFコ
イルを用いてムービング・ベッド法に拠り撮像を行なう
磁気共鳴イメージング装置の概略構成を示すブロック
図。
【図2】第1の実施形態で実行されるムービング・ベッ
ド法に拠る撮像の概略手順を説明するフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る、マルチRFコ
イルを用いてムービング・ベッド法に拠り撮像を行なう
磁気共鳴イメージング装置の概略構成を示すブロック
図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る、マルチRFコ
イルを用いてムービング・ベッド法に拠り撮像を行なう
磁気共鳴イメージング装置の部分的な概略構成を示すブ
ロック図。
【図5】ID発生器のスイッチ位置とコイル情報の対応
関係を説明する図。
【図6】ID発生器からの情報に基づく天板移動制御の
概要を説明するフローチャート。
【図7】変形形態に係る、コイル素子の位置を認識する
ためのマーカを説明する図。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る、マルチRFコ
イルを用いて寝台移動に拠り高速撮像を実施する磁気共
鳴イメージング装置の部分的な概略構成図。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る、マルチRFコ
イルを用いて寝台移動に拠り高速撮像を実施する磁気共
鳴イメージング装置の部分的な概略構成図。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る、マルチ全身
用コイルを用いて寝台移動により高速撮像をする磁気共
鳴イメージング装置の概略構成図。
【図11】変形形態に係る、マルチ全身用コイルの構成
を説明する図。
【図12】本発明の第7の実施形態に係る、1つの全身
用コイルを用いて寝台移動に拠り高速撮像をするときの
コイル位置と撮像領域との説明図。
【図13】本発明の第8の実施形態に係る、1つの受信
コイルを用いて寝台移動に拠る高速造影MRAを行う磁
気共鳴イメージングの概略構成図。
【図14】寝台の天板の移動位置(第1、第2の寝台天
板位置)と受信コイルの感度領域との位置関係を説明す
る図。
【図15】高速造影MRAを実施するときのホスト計算
機の処理の概要を説明するフローチャート。
【図16】高速造影MRAのスキャン、寝台移動、造影
剤注入のタイミング及びアンフォールディングの処理に
用いるデータを説明する図。
【図17】従来例に係る、全身用コイルを用いてムービ
ング・ベッド法に拠る撮像を行なう磁気共鳴イメージン
グ装置の概略構成図。
【図18】従来例に係る、マルチRFコイルを用いてム
ービング・ベッド法に拠る撮像を行なう磁気共鳴イメー
ジング装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 4 傾斜磁場アンプ 5 シーケンサ 6 ホスト計算機 7R マルチRFコイル 7T 全身用コイル 7A〜7C ID発生器 8R 受信器 8T 送信器 11 記憶装置 12 表示装置 13 入力器 14T 寝台の天板 14D 寝台駆動装置 19 造影剤注入装置 33a〜33b 受信系回路 34a〜34d コイル素子 85A〜85C、85 コネクタボックス 86 入力切替器 87 受信系回路 88A〜88C 信号レベル検出器

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場強度が一様な均一領域を含む静磁場
    を発生する静磁場発生手段と、被検体を載せるとともに
    前記静磁場を通過する所定方向に移動可能な寝台と、前
    記被検体に対して設置される複数のコイル体から成る受
    信用のマルチRFコイルと、前記所定方向における前記
    寝台と前記マグネットとの間の相対的な位置を前記複数
    のコイル体夫々の当該所定方向の長さに応じて自動的に
    変更する位置変更手段と、この位置変更手段により変更
    された位置夫々にて所定のパルス列の前記被検体に印加
    するスキャンを行うスキャン手段と、このスキャン手段
    によるパルス印加に伴って前記被検体から発生するエコ
    ー信号を前記マルチRFコイルを介して受信する受信手
    段と、この受信手段により受信されたエコー信号に所定
    の受信処理を付してエコーデータに変換する受信処理手
    段と、この受信処理手段により変換されたエコーデータ
    に基づきMR画像を生成する画像生成手段とを備えたこ
    とを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記所定方向は、前記寝台の長手方向であり、 前記位置変更手段は、前記長手方向における前記寝台の
    位置を前記静磁場発生手段に対して移動させる手段であ
    る磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記位置変更手段は、前記複数のコイル体の前記長手方
    向における中心位置が前記静磁場の均一領域に一致する
    ように前記位置を変更する手段である磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記受信処理手段は、前記複数のコイル要素夫々により
    受信されたエコー信号の内、前記静磁場の均一領域の前
    記長手方向における中心位置に位置するコイル要素が受
    信したエコー信号を自動的に選択して前記画像生成手段
    に与える選択手段を有する磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記選択手段は、前記複数のコイル体により受信された
    エコー信号のレベルを検出する信号レベル検出手段と、
    この信号レベル検出手段により検出されるエコー信号の
    レベルの変化に基づいて、前記静磁場の均一領域の前記
    長手方向における中心位置に位置するコイル体が受信し
    たエコー信号を自動的に選択する信号選択手段とを備え
    る磁気共鳴イメージング装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記複数のコイル体に備えられ且つ当該コイル体の夫々
    に固有のID番号を発生するID発生手段と、このID
    発生手段が発生するID番号に対応した前記複数のコイ
    ル体夫々の前記長手方向のサイズを記憶するサイズ記憶
    手段と、前記複数のコイル体夫々からの信号線を個々に
    識別し且つ前記長手方向に沿った当該複数のコイル体の
    配置状態を検出する配置検出手段と、この配置検出手段
    により検出されるコイル配置状態の検出情報を前記サイ
    ズ記憶手段に参照して前記サイズを判断する判断手段と
    を備えるとともに、 前記位置変更手段は、前記判断手段により判断されたサ
    イズに基づき前記寝台の位置を移動させる手段を有し、 前記受信処理手段は、前記複数のコイル体夫々により受
    信されたエコー信号の内、前記静磁場の均一領域の前記
    長手方向における中心位置に位置するコイル体が受信し
    たエコー信号を、前記判断手段により判断されたサイズ
    及び前記配置検出手段により検出されたコイル配置状態
    に基づいて自動的に選択して前記画像生成手段に与える
    選択手段を有する磁気共鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記パルスシーケンスは、1枚の画像再構成に必要な所
    定のエンコード数よりも少ないエンコード数を有するパ
    ルスシーケンスであり、 前記位置変更手段は、前記マルチRFコイルを成す複数
    のコイル体の内、相互に隣接する2つのコイル体の感度
    分布領域が前記長手方向においてオーバーラップする領
    域が前記静磁場の均一領域に一致するように前記位置を
    変更するとともに、前記各コイル体の前記長手方向にお
    ける長さ分ずつ前記寝台を移動させる手段であり、 前記画像生成手段は、前記位置変更手段により変更され
    る位置毎に前記受信処理手段によって生成される前記エ
    コーデータの組に前記複数のコイル体の感度分布が異な
    ることを利用したアンフォールディング処理を行う手段
    である磁気共鳴イメージング装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項に記載の磁気
    共鳴イメージング装置において、 前記マルチRFコイルを成す複数のコイル体の夫々は、
    複数のコイル要素から成るアレイタイプのRFコイルで
    ある磁気共鳴イメージング装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れか一項に記載の磁気
    共鳴イメージング装置において、 前記マルチRFコイルを成す複数のコイル体の夫々は、
    複数の全身用コイルから成るRFコイルである磁気共鳴
    イメージング装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか一項に記載の磁
    気共鳴イメージング装置において、 前記マルチRFコイルは、前記被検体又は前記寝台に固
    定的に取り付けられている磁気共鳴イメージング装置。
  11. 【請求項11】 磁場強度が一様な均一領域を含む静磁
    場を発生する静磁場発生手段と、被検体を載せるととも
    に前記静磁場を通過する所定方向に移動可能な寝台と、
    前記静磁場発生手段に対して固定的に設置される少なく
    とも1個の受信RFコイルと、前記所定方向における前
    記寝台と前記マグネットとの間の相対的な位置を自動的
    に変更する位置変更手段と、この位置変更手段により変
    更された位置夫々にて所定のパルス列を前記被検体に印
    加するスキャンを行うスキャン手段と、このスキャン手
    段によるパルス印加に伴って前記被検体から発生するエ
    コー信号を前記受信RFコイルを介して受信する受信手
    段と、この受信手段により受信されたエコー信号を所定
    の受信処理を付してエコーデータに変換する受信処理手
    段と、この受信処理手段により変換されたエコーデータ
    に基づきMR画像を生成する画像生成手段とを備えたこ
    とを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記受信RFコイルの数は1つである磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、前記受信RFコイルは送受信兼用の
    全身用RFコイルである磁気共鳴イメージング装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、前記パルス列は、1枚の画像再構成
    に必要な所定のエンコード数よりも少ないエンコード数
    を含み、 前記画像生成手段は、前記位置変更手段により変更され
    る位置毎に前記受信処理手段によって生成される前記エ
    コーデータの組に前記複数のコイル体の感度分布が異な
    ることを利用したアンフォールディング処理を行う手段
    である磁気共鳴イメージング装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記位置変更手段は、前記受信RFコイルの前記長手方
    向における長さの1/2分ずつ前記寝台を移動させる手
    段である磁気共鳴イメージング装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記位置変更手段は、前記被検体の撮像部位を前記受信
    MRコイルの感度分布領域から一部ずれた状態で位置さ
    せる第1の寝台位置と、前記被検体の撮像部位を前記受
    信MRコイルが前記感度分布領域に入る状態で位置させ
    る第2の寝台位置とに前記寝台を移動させる手段であ
    り、 前記寝台が前記第2の寝台位置に在るときに前記被検体
    に造影剤の注入を指示する指示手段を備えた磁気共鳴イ
    メージング装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記パルス列は、1枚の画像再構成に必要な所定のエン
    コード数よりも少ないエンコード数を含み、 前記スキャン手段は、前記寝台が前記第1の寝台位置に
    在るときに前記受信RFコイルの感度分布を測定するた
    めの第1の感度分布測定用スキャン及び前記撮像部位の
    画像を得る第1の撮像用スキャンを行うとともに、前記
    寝台が前記第2の寝台位置に在るときに前記受信RFコ
    イルの感度分布を測定するための第2の感度分布測定用
    スキャン及び第2の前記撮像部位の画像を得る複数回の
    撮像用スキャンを行う手段であり、 前記画像生成手段は、前記第1及び第2の撮像用スキャ
    ンに拠るエコーデータを夫々、画像データに再構成する
    手段と、前記第1及び第2の感度分布測定用スキャンの
    エコーデータ及び前記第1の撮像用スキャンに拠る画像
    データを用いて前記各回の前記第2の撮像用スキャンに
    拠る画像データをアンフォールディング処理する手段と
    を有する磁気共鳴イメージング装置。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17に記載の磁気共鳴
    イメージング装置において、 前記受信RFコイルの数は1つである磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  19. 【請求項19】 受信RFコイルを用いて寝台上の被検
    体の画像をサブエンコーディング法(高速撮像法)に拠
    り撮像するMRイメージング方法において、 前記被検体の撮像部位と前記受信RFコイルとの間の複
    数の位置関係における前記受信RFコイルのコイル感度
    分布のデータと画像データをデータ収集手段により収集
    し、前記コイル感度分布データを用いて前記各位置にお
    いて収集された画像データにデータ処理手段によりアン
    フォールディング処理を付すことを特徴とするMRイメ
    ージング方法。
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