JP2002006833A - 鍵駆動装置 - Google Patents

鍵駆動装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な測定作業等を行うことなく構造の異な
る鍵盤に搭載可能であり、かつ装置各部が経年変化した
場合にも正常な動作が可能となる。 【解決手段】 演奏データ2より特定される鍵を駆動す
る際に、その鍵を打弦しない程度に回動させるガイド駆
動であるか否かが判別され(ステップSa2)、ガイド
駆動である場合には、対応する鍵センサに検出結果を出
力するように指示する(ステップSa4)。そして、ソ
レノイドユニットの駆動を開始する(ステップSa
5)。この後、鍵センサから鍵がガイド駆動終了位置を
通過したことが検出されると(ステップSa6)、ソレ
ノイドユニットの駆動を終了する(ステップSa7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵を駆動する鍵駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピアノなどの鍵盤楽器には、
各鍵毎にソレノイドユニット等の押鍵機構を設け、演奏
データに基づいて特定される鍵を押鍵機構が突き上げる
ことにより自動演奏を行う鍵駆動装置を備えたものがあ
る。
【0003】このような鍵駆動装置を備えた鍵盤楽器で
は、自動演奏を行う以外にも、ハンマが弦を打撃しない
程度に鍵を駆動させ、演奏者に次に押下すべき鍵を指示
するガイド機能を備えたものがある。
【0004】ところで、上述したような微小な押鍵によ
るガイド機能を備えた鍵駆動装置においては、ハンマが
打弦しない程度に鍵を駆動するため、高精度の鍵駆動制
御を行う必要がある。従来のガイド機能を備えた鍵駆動
装置では、ハンマが打弦しない程度に鍵が動くようなソ
レノイドの駆動時間等を予め測定して求めておき、これ
にしたがってソレノイドを駆動することにより、ハンマ
が打弦しない程度に鍵を駆動していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な予め測定した駆動時間を用いたソレノイドの駆動方法
では、鍵駆動装置を搭載する鍵盤楽器の種類や構造の違
いにより、それぞれ駆動時間が異なり、多種の鍵盤楽器
の各々について駆動時間等の測定を行う必要がある。ま
た、経年変化によってソレノイドの推力が低下してしま
い、初期に測定した駆動時間では鍵がほとんど動かなく
なってしまうこともある。
【0006】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、煩雑な測定作業等を行うことなく構造の異
なる鍵盤に搭載可能であり、かつ装置各部が経年変化し
た場合にも正常な動作が可能な鍵駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の鍵駆動装置は、複数の鍵
と、押鍵動作に応じて打弦する打弦部材とを有する鍵盤
楽器に搭載され、前記打弦部材による打弦が実行されな
い範囲内の所定位置まで前記鍵を駆動する鍵駆動装置で
あって、前記鍵に対応して設けられ、前記所定位置に前
記鍵が位置しているか否かを検出する鍵センサと、演奏
データに基づいて特定される前記鍵を駆動する鍵駆動手
段とを具備し、前記鍵駆動手段は、前記鍵センサから前
記鍵が前記所定位置にあることが検出されるまで前記鍵
を駆動することを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の鍵駆動装置は、請
求項1に記載の鍵駆動装置において、演奏データに基づ
いて駆動すべき鍵に対応した前記鍵センサのみが前記検
出結果を前記鍵駆動手段に出力することを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項3に記載の鍵駆動装置は、複
数の鍵を有する鍵盤装置に搭載され、前記鍵を突き上げ
て駆動する鍵駆動装置であって、前記鍵に対応して設け
られ、前記鍵の運動に関する物理量を検出する鍵センサ
と、演奏データに基づいて特定される前記鍵を駆動する
鍵駆動手段とを具備し、演奏データに基づいて駆動すべ
き鍵に対応した前記鍵センサのみが前記検出結果を前記
鍵駆動手段に出力し、前記鍵駆動手段は、前記鍵センサ
からの検出結果に応じて前記鍵の駆動を制御することを
特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 図1は本発明の一実施形態に係る鍵駆動装置を備えたピ
アノの主要部の構成を示す図である。図1に示すピアノ
100は、鍵1の運動をハンマ2に伝達するアクション
メカニズム3と、ハンマ2よって打撃される弦4と、弦
4の振動を止めるためのダンパ6と、鍵1を駆動する鍵
駆動装置10とを備えている。ここで、鍵1、ハンマ
2、アクションメカニズム3、弦4およびダンパ6は、
通常の一般的なピアノと同様の構成であり、その構成お
よび動作についての詳細な説明は省略する。
【0011】鍵駆動装置10は、各鍵1毎に設けられる
ソレノイドユニット5と、各鍵1毎に設けられる鍵セン
サ25と、コントローラ28と、駆動制御装置30とを
備えている。
【0012】ソレノイドユニット5は、鍵1の後端側
(図の左側)の下方に配置されており、駆動制御装置3
0から駆動電流が供給されると、そのプランジャが上昇
して鍵1の後端を突き上げる。これにより鍵1を押下さ
せることができるが、本実施形態に係る鍵駆動装置10
では、ソレノイドユニット5により鍵1を駆動してハン
マ2に弦4を打撃させて発音させる演奏、いわゆる自動
演奏駆動だけではなく、演奏ガイド機能も実現できるよ
うになっている。すなわち、鍵1の動きによりアクショ
ンメカニズム3が動作してハンマ2が弦4を打撃しない
程度にソレノイドユニット5を駆動し(以下、ガイド駆
動という)、この程度に鍵1を押下することにより、演
奏者に押下すべき鍵1を指示することもできるようにな
っている。もちろん、ガイド駆動と自動演奏とを同時に
行うことも可能であり、例えば伴奏を自動演奏で行い、
主演奏をガイド駆動により演奏者に指示し、演奏者が演
奏するといったことも可能である。
【0013】鍵センサ25は、ピアノの棚板上における
各鍵1の前端側(図の右側)にそれぞれ配置されてお
り、対応する鍵1の位置を検出して駆動制御装置30に
出力する。ここで、鍵センサ25は、駆動制御装置30
から後述する指示信号を受けた場合にのみ検出結果を駆
動制御装置30に出力するようになっている。また、本
実施形態では、鍵センサ25は、鍵1をガイド駆動する
場合には、鍵センサ25は鍵1がガイド駆動の終了位置
を通過したことを検出し、当該検出信号を駆動制御装置
30に出力する。また、鍵センサ25は、通常の自動演
奏を行う場合には、対応する鍵1が押下状態(NOTE O
N)であるか、押下されていない状態(NOTEOFF)である
かを検出して出力することになるが、通常の自動演奏時
にはデータ量を減少させるために、上記ガイド駆動位置
の通過に関する信号は出力しないようになっている。こ
こで、ガイド駆動の終了位置は、上述したように鍵1が
動いてもハンマ2が弦4を打撃しない範囲内の位置であ
る必要があり、また演奏者にどの鍵1が押下されている
かを明確に伝える必要があるので、弦4が打撃されない
範囲内で鍵1がなるべく大きく変位する位置に設定する
ことが好ましい。
【0014】コントローラ28は、CPU(中央処理装
置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)、および光記録媒体や磁気記録媒体
等からデータを読み出すドライブユニット等を有してお
り、このピアノの装置各部を制御する。また、コントロ
ーラ28は、楽曲の音高列を示す演奏データ(例えば、
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)デ
ータ)を読み出し、どの鍵をどのタイミングで動作させ
るといった情報を含む演奏情報を駆動制御装置30に供
給する。ここで、コントローラ28は、ユーザにより選
択された駆動モード(自動演奏駆動、ガイド駆動または
両者)に関する情報を駆動制御装置30に供給する。ま
た、自動演奏駆動とガイド駆動の両者を同時に行う場合
には、楽曲の音高を示す情報に、当該音高がガイド駆動
であるか自動演奏駆動であるかを示すモード情報を含ま
せるようにすればよいが、MIDIデータを使用する場
合には、ガイド駆動用のチャンネルと自動演奏用のチャ
ンネルを用意しておけばよい。なお、このピアノが電子
音源等の他の機能を備えるものである場合には、コント
ローラ28が当該鍵駆動装置だけではなく、演奏データ
に基づいて電子音源等の他の機能を制御するようにして
もよい。
【0015】駆動制御装置30は、コントローラ28か
ら供給される演奏情報に基づいて特定される鍵1に対応
したソレノイドユニット5に駆動電流を供給してプラン
ジャを上昇させ、鍵1の駆動を行う。この鍵駆動装置
は、上述したように自動演奏用の駆動とガイド駆動の両
者が可能であるため、コントローラ28から供給される
演奏のモード等にしたがって鍵1の駆動を制御する。ま
た、ガイド駆動を行う場合には、ガイド駆動を行う鍵1
に対応する鍵センサ25に対して、検出結果を出力すべ
きことを指示する指示信号を出力する。
【0016】B.実施形態の動作 次に、上記構成の鍵駆動装置の動作について説明する。
まず、図2を参照しながら、ある鍵を駆動するための駆
動制御装置30によって行われるレノイドユニット5の
駆動制御について説明する。
【0017】駆動制御装置30は、コントローラ28か
ら演奏データに応じた演奏情報を取得し(ステップSa
1)、この演奏情報に示される音高に対する鍵1がガイ
ド駆動をすべき鍵であるか、自動演奏駆動をすべき鍵で
あるかを判別する(ステップSa2)。ここでの判別
は、上述したように演奏情報に含まれるモード情報や、
コントローラ28により自動演奏駆動モードおよびガイ
ド駆動モードのいずれかが設定されている場合には、そ
の設定されたモードにしたがって判別する。
【0018】ここで、鍵1が自動演奏駆動をすべきもの
である場合には、通常の一般的な自動演奏と同様のソレ
ノイドユニット5に駆動制御が行われる(ステップSa
3)。具体的には、演奏情報に含まれる音の強弱情報
(ベロシティ)に応じた駆動電流波形等が生成され、こ
の駆動電流波形によりソレノイドユニット5が駆動さ
れ、鍵1が動かされる。これにより、アクションメカニ
ズム3が作動してハンマ2により弦4が打撃されて楽音
が発生する。このように自動演奏駆動が制御されると、
当該鍵に関する駆動処理を終了する。
【0019】一方、ステップSa2において、鍵1がガ
イド駆動をすべきものであると判別した場合には、当該
鍵1に対応した鍵センサ25のみに検出結果を出力させ
るための指示信号を出力する(ステップSa4)。そし
て、ソレノイドユニット5への駆動電流の供給を開始す
る(ステップSa5)。これにより、ソレノイドユニッ
ト5のプランジャが上昇を開始し、鍵1が回動動作を開
始する。
【0020】この後、鍵センサ25から鍵1がガイド駆
動終了位置に達したことの検出信号を受け取ったか否か
を判別する(ステップSa6)。ここで、鍵センサ25
からの検出信号がない場合には、鍵1がガイド駆動終了
位置に達していないので、そのままソレノイドユニット
5の駆動を続行し、鍵1をさらに回動動作させる(ステ
ップSa5)。
【0021】一方、鍵センサ25からの検出信号を受け
取った場合には、鍵1がガイド駆動終了位置に達してい
るので、ソレノイドユニット5への駆動電流の供給を終
了する(ステップSa7)。これにより、鍵1がレスト
ポジションに復帰する。
【0022】このようにな制御が演奏データに示される
音高に対応した鍵毎に繰り返し行われ、演奏データに示
される楽曲の自動演奏、ガイド駆動もしくは両者を実現
することができる。
【0023】上述したように駆動制御装置30は、駆動
しようとする鍵1に対応した鍵センサ25のみに検出結
果を出力するように指示するようになっている。そし
て、当該指示を受けた鍵センサ25のみが駆動制御装置
30に検出信号を出力するようになっており、以下、鍵
センサ25の動作について図3を参照しながら説明す
る。
【0024】まず、鍵1がガイド駆動終了位置を通過し
たか否かを判別する(ステップSb1)。ここで、鍵1
がガイド駆動終了位置を通過した場合には、当該鍵1が
ガイド駆動中であるか否かを判別する(ステップSb
2)。ここでの判別は、上述したように駆動制御装置3
0から検出結果を出力すべきとの指示信号を受けたか否
かによって判断すればよい。すなわち、駆動制御装置3
0からの指示信号を受けている場合には、当該鍵1がガ
イド駆動中の鍵1と判別し、指示信号を受けていない場
合にはガイド駆動中ではないと判別する。
【0025】そして、ガイド駆動中の鍵1である場合に
は、鍵1がガイド駆動終了位置を通過したこと示す検出
信号を駆動制御装置30に出力する(ステップSb
3)。一方、ガイド駆動中の鍵1ではない、つまり自動
演奏駆動中の鍵1である場合には、ガイド駆動終了位置
を通過しても検出信号を駆動制御装置30には送らずに
処理を終了する。
【0026】このような鍵センサ25側の動作によっ
て、ガイド駆動中の鍵1に対応する鍵センサ25だけが
駆動制御装置30にガイド駆動位置を通過したという検
出信号を出力することになる。つまり、ソレノイドユニ
ット5のフィードバック制御を行う必要がある鍵1に対
応する鍵センサ25以外の鍵センサ25からは駆動制御
装置30にガイド駆動位置に関する出力結果が送出され
ることはない。なお、ガイド駆動位置以外に関する出力
結果(NOTE ONやNOTE OFFなど)は、駆動制御装置30
からの指示信号の有無に関わらず出力する。
【0027】本実施形態に係る鍵駆動装置では、ソレノ
イドユニット5のガイド駆動制御を行う場合に、鍵セン
サ25からの検出信号を用いたフィードバック制御を行
っている。したがって、この鍵駆動装置を様々な種類の
鍵盤楽器に搭載した場合にも、搭載される鍵盤楽器の鍵
高さなどの構造の違いの影響を受けることなく、常にガ
イド駆動終了位置まで鍵1を駆動させることができる。
言い換えれば、従来の鍵駆動装置のように搭載する楽器
毎に、ソレノイドの駆動時間を測定するといった作業が
不要であるため、構造の異なる多種の鍵盤楽器に複雑な
作業を行うことなく、搭載することが可能である。
【0028】また、本実施形態では、ガイド駆動時にお
いて鍵センサ25は、鍵1の移動時の連続的な位置情報
を出力するのではなく、ガイド駆動終了位置を通過した
か否かの検出信号を出力している。このようにすること
で、正確にガイド駆動終了位置で鍵1の駆動を停止させ
ることを実現させながら、扱う信号量を少なくすること
もできる。
【0029】また、経年変化によりソレノイドユニット
5の推力が低下した場合には、ガイド駆動終了位置まで
鍵1を駆動するためにソレノイドユニット5を駆動する
時間が長くなってしまう。従来では、予め測定により求
めた駆動時間だけソレノイドユニット5を駆動するよう
になっていたので、鍵1がガイド駆動終了位置に達する
前に鍵1の駆動が終了してしまうことがあった。例え
ば、図4中破線で示すように、予め設定された駆動時間
Tの間ソレノイドユニット5を駆動しても、ソレノイド
ユニット5の推力低下により鍵1がガイド駆動終了位置
よりも前の位置Pに達した時点で鍵1の駆動が終了し、
鍵1がレストポジションへの復帰動作を開始してしま
う。これに対し、本実施形態では、図4中実線で示すよ
うに、鍵センサ25の出力結果を用いたフィードバック
制御を行っているので、ソレノイドユニット5の推力が
低下した場合にも、駆動に要する時間は長くなるものの
確実に鍵1をガイド駆動終了位置まで駆動することがで
きる。
【0030】また、ガイド駆動中の鍵1に対応する鍵セ
ンサ25、つまりソレノイドユニット5のフィードバッ
ク制御を行うために必要な鍵センサ25以外からは、駆
動制御装置30にガイド駆動位置を通過したという検出
信号が送出されないため、駆動制御装置30が扱う信号
が不用意に増加することなく、駆動制御処理が複雑にな
ってしまうことを低減できる。すなわち、上述したよう
に正確な鍵1の駆動を行うことが可能な制御を採用して
いるにも関わらず、扱う信号等が不用意に増加すること
なく、制御処理の大幅な複雑化を招くことがない。
【0031】また、本実施形態では、ガイド駆動の場合
に鍵センサ25を使用する構成となっているので、鍵1
がガイド駆動終了位置に達したか否かを検出するだけで
よく、分解能の低いものでも十分使用することが可能で
ある。したがって、鍵センサ25としては安価なものを
用いることができ、鍵駆動装置の製造コストの増加を抑
制することができる。
【0032】C.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0033】(変形例1)上述した実施形態において
は、ガイド駆動の場合にのみ鍵センサ25からの検出結
果を用いてソレノイドユニット5のフィードバック制御
を行うようにしていたが、これに限らず、自動演奏駆動
の場合にも鍵センサ25の検出結果を用いて制御を行う
ようにしてもよい。この場合、鍵センサ25としては、
鍵1の回動ストロークの全域で鍵1の位置、速度もしく
は加速度等の鍵1の運動に関する物理量を検出すること
が要求されることになり、上述した実施形態よりも分解
能の高いものが必要となる。しかしながら、上述したよ
うに駆動中の鍵1に対応する鍵センサ25からのみ検出
結果を取得するようにすれば、駆動制御装置30で扱う
信号数が不用意に増加することなく、自動演奏駆動処理
の複雑化を抑制することができる。
【0034】(変形例2)また、上述した実施形態で
は、本発明をピアノに適用した場合について説明した
が、これに限らず、オルガンなどの他の鍵盤を有する様
々な鍵盤装置の鍵駆動装置に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
煩雑な測定作業等を行うことなく構造の異なる鍵盤に搭
載可能であり、かつ装置各部が経年変化した場合にも正
常な動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る鍵駆動装置を備え
たピアノの主要部の構成を示す図である。
【図2】 前記鍵駆動装置の構成要素である駆動制御装
置の制御内容を示すフローチャートである。
【図3】 前記鍵駆動装置の構成要素である鍵センサの
制御内容を示すフローチャートである。
【図4】 ガイド駆動中における前記鍵駆動装置による
鍵の位置と時間との関係、および従来の鍵駆動装置によ
る鍵の位置と時間との関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1……鍵、2……ハンマ、3……アクションメカニズ
ム、4……弦、5……ソレノイドユニット、25……鍵
センサ、30……駆動制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵と、押鍵動作に応じて打弦する
    打弦部材とを有する鍵盤楽器に搭載され、前記打弦部材
    による打弦が実行されない範囲内の所定位置まで前記鍵
    を駆動する鍵駆動装置であって、 前記鍵に対応して設けられ、前記所定位置に前記鍵が位
    置しているか否かを検出する鍵センサと、 演奏データに基づいて特定される前記鍵を駆動する鍵駆
    動手段とを具備し、 前記鍵駆動手段は、前記鍵センサから前記鍵が前記所定
    位置にあることが検出されるまで前記鍵を駆動すること
    を特徴とする鍵駆動装置。
  2. 【請求項2】 演奏データに基づいて駆動すべき鍵に対
    応した前記鍵センサのみが前記検出結果を前記鍵駆動手
    段に出力することを特徴とする請求項1に記載の鍵駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の鍵を有する鍵盤装置に搭載され、
    前記鍵を突き上げて駆動する鍵駆動装置であって、 前記鍵に対応して設けられ、前記鍵の運動に関する物理
    量を検出する鍵センサと、 演奏データに基づいて特定される前記鍵を駆動する鍵駆
    動手段とを具備し、 演奏データに基づいて駆動すべき鍵に対応した前記鍵セ
    ンサのみが前記検出結果を前記鍵駆動手段に出力し、 前記鍵駆動手段は、前記鍵センサからの検出結果に応じ
    て前記鍵の駆動を制御することを特徴とする鍵駆動装
    置。
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