JP4534304B2 - 鍵盤楽器の消音装置および鍵盤楽器の弱音装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打弦部材の移動範囲に侵入して打弦部材による打弦を阻止するストッパ部材を備えた鍵盤楽器の消音装置、および打弦を弱める鍵盤楽器の弱音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤楽器に電子音源を付属させた複合鍵盤楽器においては、通常の演奏モードと消音演奏モードとを切換可能にしている。通常の演奏モードでは、押鍵に伴ってハンマが打弦するのに対し、消音演奏モードでは、ハンマによる打弦を停止させる一方で、押鍵動作を検知手段で検知して、これに応じた楽音をヘッドフォンで演奏者が聴取できるようにしたり楽音に対応する信号を記録したりすることができる。
【0003】
従来よりハンマの打弦による発音を防止する消音装置として、図6に示すように、シャンクストッパ2を有する装置が使用されている。このシャンクストッパ2は、長尺のレール状の部材であって、並列されたハンマシャンク1を横断する方向に延在させられている。そして、演奏モードを切り換える際に、このシャンクストッパ2を回動変位させる。図中実線で示す消音演奏モードでは、押鍵してもハンマシャンク1がシャンクストッパ2に当接して停止することによって、ハンマが打弦せず、図中破線で示す通常の演奏モードでは、ハンマシャンク1がシャンクストッパ2に当接することなく、ハンマが打弦するようになっている。
【0004】
このようにシャンクストッパ2を回動変位させる機構としては、シャンクストッパ2、またはシャンクストッパ2と連結された駆動部材等をワイヤーの一端に接続し、このワイヤーの他端をペダルや操作摘み等に接続した構造のものが知られている。ここで、図7および図8は、従来のシャンクストッパの駆動機構を示す側断面図である。図7および図8に示すように、この消音装置では、シャンクストッパ2は、回動軸2aを中心として回動自在に支持されており、この回動軸2aが回動機構3によって回動させられると、これに伴ってシャンクストッパ2が回動軸2aの下方側に配置されるハンマシャンク1の移動範囲の位置(図7参照)と、シャンクストッパ2が回動軸2aの水平方向に配置される移動範囲から待避した位置(図8参照)との間で回動させられるようになっている。
【0005】
このような回動機構3にはワイヤー4の一端が連結されており、ワイヤー4の他端は、棚板の演奏者側の部位の下面に設けられた操作摘み(図示略)等に連結されている。そして、演奏者による操作摘みの手動回転操作に応じてワイヤー4の先端位置、つまりワイヤー4の回動機構3との連結位置が移動させられる。このようなワイヤー4の移動により回動機構3が回動軸3aを中心として回動させられ、シャンクストッパ2が移動させられるようになっている。従来の消音装置では、このようなワイヤー4、回動機構3等を利用し、演奏者による操作摘みの手動回転操作に応じてシャンクストッパ2を移動させているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したワイヤー4を用いた従来の消音装置では、操作摘みやペダルなどを演奏者が操作し、その操作量に応じてワイヤー4の位置が変動するようになっているので、次のような問題が生じるおそれがある。演奏者により操作摘みの誤操作が行われた場合(特に子供が操作する場合などにあり得る)には、上述したシャンクストッパ2が消音演奏の位置と通常演奏の位置との中間位置で停止させられてしまうことがある。このような状態になると、正常な動作が行われないだけではなく、無理に使用した場合には装置が損傷してしまうこともある。このような問題を抑制するためには、演奏者による正確な操作が要求されることになるが、演奏中に操作する場合などには、誤操作をしてしまう可能性が高く、上記のような問題が起こりうる可能性が高くなる。
【0007】
また、ワイヤー4を用いたシャンクストッパ2の駆動機構では、操作部とシャンクストッパ2までの距離が長くなる。また、可撓性を有するワイヤー4により操作力を伝達する機構であるため、ワイヤー4等が演奏者からの操作力により撓み、伝達効率が低下してシャンクストッパ2駆動の動作遅延を招くこともある。従って、消音演奏から通常演奏、通常演奏から消音演奏といった演奏モードの切替動作が遅くなってしまう。楽曲演奏中に切替動作を行う場合には、休符の間などに切替を行うといった要求がなされることもあり、切替動作は迅速に行われることが好ましい。
【0008】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、誤操作を低減することが可能であるとともに、消音演奏と通常演奏の迅速な切替動作が可能な鍵盤楽器の消音装置、および弱音演奏と通常演奏の迅速な切替動作が可能な鍵盤楽器の弱音装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の鍵盤楽器の消音装置は、押鍵動作に応じて移動して打弦する打弦部材の移動範囲に対して進退自在に設けられ、前記打弦部材の移動範囲に配置された場合、前記打弦部材による打弦を阻止するストッパ部材を備える鍵盤楽器の消音装置であって、前記打弦部材が脱進する時期を変更する変更手段を駆動すると共に、前記ストッパ部材を移動させる駆動力を発生する電気的駆動力発生手段と、前記ストッパ部材と前記電気的駆動力発生手段とを連結する機構であって、剛体部材から構成される連結機構とを備え、前記電気的駆動力発生手段の発生する駆動力により前記連結機構と前記変更手段を作動させ、当該連結機構が作動することにより、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で前記ストッパ部材を移動させ、当該変更手段が作動することにより、消音演奏時において前記打弦部材が脱進する時期を通常演奏時より早くすることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装置は、請求項1に記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記ストッパ部材は、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で回動可能に支持されており、前記連結機構が作動することにより回動させられることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の鍵盤楽器の消音装置は、請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記連結機構は、前記ストッパ部材を支持する第1の回動部材と、前記電気的駆動力発生手段により回動させられる第2の回動部材と、前記第1の回動部材と前記第2の回動部材とを連結するリンク部材とを有するリンク機構であることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に記載の鍵盤楽器の消音装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記電気的駆動力発生手段は、当該消音装置が搭載される鍵盤楽器の棚板の上方側、かつ鍵の後端側に配置されていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5に記載の鍵盤楽器の弱音装置は、押鍵動作に応じて移動して打弦する打弦部材の移動範囲に対して進退自在に設けられ、前記打弦部材の移動範囲に配置された場合、前記打弦部材による打弦力を弱めるストッパ部材を備える鍵盤楽器の弱音装置であって、前記打弦部材が脱進する時期を変更する変更手段を駆動すると共に、前記ストッパ部材を移動させる駆動力を発生する電気的駆動力発生手段と、前記ストッパ部材と前記電気的駆動力発生手段とを連結する機構であって、剛体部材から構成される連結機構とを備え、前記電気的駆動力発生手段の発生する駆動力により前記連結機構と前記変更手段を作動させ、当該連結機構が作動することにより、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で前記ストッパ部材を移動させ、当該変更手段が作動することにより、消音演奏時において前記打弦部材が脱進する時期を通常演奏時より早くすることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
まず、図1は本発明の実施形態に係る消音装置を備えたグランドピアノの1つの鍵の動作に応じて駆動されるアクション機構を示す側断面図である。同図に示すように、このアクション機構は、鍵10と、この鍵10の動作により駆動されるウイペン11と、このウイペン11の動作により駆動されるジャック12と、このジャック12により駆動されて弦を打撃するハンマアセンブリ(打弦部材)13とを備えている。そして押鍵により鍵10の後端側(図の左端側)が上昇し、そこに固定されたキャプスタン14がウイペン11を押し上げるようになっている。
【0015】
鍵10は、図示せぬバランスピンによって回動自在に支持されており、このような鍵10の複数が図の紙面垂直方向である左右方向に並設され鍵盤が構成される。演奏者により鍵10の前端部(図の左側)が押下されると、鍵10はバランスピンを支点として図中反時計回りの方向に回動するようになっている。符号15は、サポートレールであり、サポートレール15の端部(図の右端部)には、ウイペン11の右端部が回動自在に支持されている。ウイペン11の自由端(図の左端)には、略L字形状のジャック12がその屈曲部分近傍で回動自在に取り付けられている。ここでジャック12は、斜め上方に向けて延在するジャック大12Aと、このジャック大12Aに対してほぼ直交するジャック小12Bとから構成されている。本実施形態では、後述する通常演奏時にレギュレーチングボタン23と当接する先端突起12Baと、後述する消音演奏時に第2レギュレーチングボタン223と当接する突起12Bbがジャック小12Bに設けられている。
【0016】
また、ウイペン11の中央部には、支柱16が取り付けられ、支柱16の上端部にはレペティションレバー17の中間部が回転自在に取り付けられている。レペティションレバー17の右端部には、上下方向に向けて貫通する長孔17Aが形成され、長孔17Aには、ジャック大12Aの上端部が挿入されている。
【0017】
符号18は、鍵盤の配列方向に亘って延在するシャンクレールであり、シャンクレール18には、ハンマアセンブリ13の基部を構成するハンマフレンジ19が固定されている。ハンマフレンジ19の右端部には、先端部にハンマヘッド20が固定されたハンマシャンク21が上下方向に回動自在に取り付けられている。ハンマシャンク21の基端部下面には、ローラー22が取り付けられている。ローラー22の下面は、レペティションレバー17の長孔17Aに挿入されたジャック大12Aの上端面と僅かな隙間を持った状態でレペティションレバー17の上面に当接させられている。
【0018】
シャンクレール18には、複数の鍵10の配列方向に亘って延在するレギュレーチングレール119が支持されている。レギュレーチングレール119の下部には、ジャック12に対応してレギュレーチングボタン23が設けられている。
【0019】
上述した構成は、従来知られたグランドピアノとほぼ同様であるが、本実施形態では、このような一般的な構成を備えたグランドピアノに搭載することが可能な消音装置に特徴を有しており、以下、この消音装置の構成について図1〜図3を参照しながら説明する。なお、図2および図3においては、この消音装置の構造をより明確に示すために、ハンマアクション機構等の各部材を適宜省略している。
【0020】
本実施形態に係る消音装置は、ストッパ部材30と、第2レギュレーチングボタン223と、ストッパ部材30および第2レギュレーチングボタン223を後述する消音演奏時の位置と、通常演奏時の位置との間で移動させる駆動機構300とを備えている。
【0021】
ストッパ部材30は、鍵10の配列方向に延在する部材であり、鍵10の配列方向を軸方向とする回動軸33aに取り付けられている。これにより、ストッパ部材30は、後述する駆動機構300によって回動させられる回動軸33aの回動に伴って回動させられる。ストッパ部材30は、このような回動軸33aの回動に伴う回動によって、押鍵によるハンマシャンク21の移動範囲の位置と、当該移動範囲から待避した位置との間で変位することができるようになっている。
【0022】
図2に示すように、ストッパ部材30が回動軸33aの下方側に位置してハンマシャンク21の移動範囲の位置に配置されている場合には、ハンマヘッド20が弦を打撃する前にハンマシャンク21に衝突し、衝突位置より上方へのハンマヘッド20の移動を制限する。このような位置にストッパ部材30が配置されている状態が、鍵10を押下操作しても弦がハンマヘッド20に打撃されない状態、いわゆる消音演奏状態である。
【0023】
一方、図1および図3に示すように、ストッパ部材30が回動軸33aの水平方向に位置してハンマシャンク21の移動範囲から待避した位置に配置されている場合には、ハンマヘッド20の回動が阻止されずに弦が打撃されるようになっている。このような位置にストッパ部材30が配置されている状態が、鍵10の押下操作に応じて打弦される状態、いわゆる通常演奏状態である。
【0024】
第2レギュレーチングボタン223は、回動軸223aに取り付けられており、後述する駆動機構300により回動させられる回動軸223aの回動に伴って回動させられる。第2レギュレーチングボタン223は、このような回動軸223aの回動に伴う回動によって、押鍵による突起12Bbの移動範囲の位置と、当該移動範囲から待避した位置との間で変位することができるようになっている。
【0025】
図2に示す消音演奏状態の位置に第2レギュレーチングボタン223が配置されている場合には、押鍵によるジャック小12Bの移動時に突起12Bbが第2レギュレーチングボタン223に当接する。
【0026】
一方、図1および図3に示す通常演奏状態の位置に第2レギュレーチングボタン223が配置されている場合には、押鍵によるジャック小12Bの移動時に突起12Bbが当接せず、通常のグランドピアノと同様に突起12Baがレギュレーチングボタン23に当接する。
【0027】
次に、上述したストッパ部材30を伴って回動する回動軸33aと、第2レギュレーチングボタン223を伴って回動する回動軸223aとを回動させる駆動機構300について説明する。
【0028】
駆動機構300は、電動モータ(電気的駆動力発生手段)301と、ストッパ部材駆動機構302と、第2レギュレーチングボタン駆動機構303とを備えている。電動モータ301は、奥筐351に固定された支持部材305によって、棚板上方における鍵10の後端側(図1の右側)に配置されており、その回転軸の軸方向は鍵10の配列方向である図1の紙面垂直方向となっている。ここで、駆動機構300は、図4に示すように、グランドピアノのいずれか一方側(図示は高音側)の端部近傍に配置されており、駆動機構300の各構成要素は、グランドピアノの腕木350および奥筐351によって支持されており、以下駆動機構300の各構成要素について図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
ストッパ部材駆動機構302は、上述した電動モータ301の回転軸301aに取り付けられる回動アーム(第2の回動部材)310と、リンク部材311と、回動アーム312と、リンク部材313と、回動アーム(第1の回動部材)314とを有している。
【0030】
回動アーム310は、電動モータ301の回転軸301aに取り付けられており、当該回転軸301aが電動モータ301により回動させられた場合、この回転軸301aを中心として回動させられる。この回動アーム310の回動端側に、ほぼ上下方向に延びるリンク部材311の下端が回転自在に結合されており、リンク部材311の上端は、回動アーム312に回転自在に結合されている。
【0031】
回動アーム312は、回動軸320を中心として回動自在に軸支されており、この回動軸320から三方に延びる部分312a,312b,312cを有している。上述したリンク部材311の上端は、回動軸320から図の右下側に延びる部分312aに回転自在に結合されている。回動アーム312の回動軸320から図の右斜め上方側に延びる部分312bには、リンク部材313の一端が回転自在に結合されている。回動アーム312の回動軸320から図の左側に延びる部分312cは、第2レギュレーチングボタン駆動機構303に電動モータ301からの駆動力を伝達する部分であり、詳細な役割については後述する。
【0032】
リンク部材313は、上述したように一端が回動アーム312の部分312bに結合されており、その他端は回動アーム314の一端に回転自在に結合されている。
【0033】
回動アーム314は、上述したように一端にリンク部材313が結合されており、その他端側には回動軸33aが取り付けられている。また、回動アーム314の他端は、回動軸33aに取り付けられるとともに、この回動軸33aの位置を中心として回動自在になされている。この回動軸33aは、腕木350に固定された支持部材350aによって配置位置が固定支持されているが、その位置において回転自在になされており、回動アーム314が回動させられると、回動軸33aは、その位置において回転させられる。
【0034】
このような構成の下、電動モータ301の回転軸301aが図2に示す状態(消音演奏状態)から図中時計回りに回転させられると、この回転軸301aを中心として回動アーム310が図中時計回りに回動させられる。この回動アーム310の回動によりリンク部材313がほぼ上方側に押し上げられ、これにより回動アーム312が回動軸320を中心として図中反時計回りに回動させられる。
【0035】
このように回動アーム312が図中反時計回りに回動させられると、リンク部材313は図中ほぼ左側に押しだされ、回動アーム314が回動軸33aを中心として図中時計回りに回動させられる。この回動アーム314の回動に伴って回動軸33aは、その位置において時計回りに回転し、この回動軸33aに固定されたストッパ部材30も時計回りに回動させられる。この結果、図3に示すように回動軸33aに対して水平方向に配置され、ストッパ部材30がハンマシャンク21の移動範囲から待避した通常演奏状態となる。一方、図3に示す通常演奏状態から図2に示す消音演奏状態に移行する場合には、電動モータ301の回転軸301aを図中反時計回りに回転させれば、各アームおよびリンク部材は上記と逆方向に移動し、ストッパ部材30が回動軸33aの下方側であるハンマシャンク21の移動範囲に侵入した位置に配置される。
【0036】
このように回動アーム310と回動アーム312の間、および回動アーム312と回動アーム314の間をそれぞれリンク部材311およびリンク部材313によりリンク結合することにより、電動モータ301の発生する回転動力を伝達し、ストッパ部材30を通常演奏状態の位置と消音演奏状態の位置との間で回動変位させることができる。
【0037】
第2レギュレーチングボタン駆動機構303は、第1アーム部材333と、第2アーム部材334と、第3アーム部材335と、押圧部336と、リンク部材337と、第4アーム部材338とを有している。
【0038】
第1アーム部材333は、その下端部を中心軸として回動自在に支持されており、回動端である上端部には、第2アーム部材334の下端部が回転自在に結合されている。第2アーム部材334の上端部には、第3アーム部材335の下端部が回転自在に結合されるとともに、リンク部材337の一端が回転自在に結合されている。第3アーム部材335の上端側には、押圧部336が固定されており、押圧部336は、図2に示す消音演奏状態において回動アーム312の部分312cにより押圧される押圧面336aを有している。
【0039】
ここで、第1アーム部材333および第2アーム部材334の連結部にはねじりバネが設けられており、押圧部336と回動アーム312の部分312cが当接していない通常演奏状態、つまり外力が加わっていない状態では、そのバネ力により第1アーム部材333および第2アーム部材334は図3に示す位置に保持されるようになっている。
【0040】
上述したようにリンク部材337の一端は、第2アーム部材334の上端部に回転自在に結合されており、その他端は第4アーム部材338の上端部に回転自在に結合されている。
【0041】
第4アーム部材338は、上述したように上端部にリンク部材337が結合されており、その下端部には回動軸223aが取り付けられている。また、第4アーム部材338の下端部は、回動軸223aに取り付けられるとともに、この回動軸223aの位置を中心として回動自在になされている。この回動軸223aは、その配置位置は固定であるが、その位置において回転自在になされており、第4アーム部材338が回動させられると、回動軸223aは、その位置において回転させられる。
【0042】
このような構成の下、ストッパ部材駆動機構302の回動アーム312が図3に示す通常演奏状態から図2に示す消音演奏状態に回動させられると、部分312cにより押圧部336が図中左側に移動させられる。これにより、押圧部336が取り付けられた第3アーム部材335、これに結合される第2アーム部材334および第1アーム部材333がねじりバネの付勢力に抗して図中左側に移動させられる。そして、第2アーム部材334が左側に移動させられることにより、これに連結されたリンク部材337が左側に移動させられる。これにより、第4アーム部材338が回動軸223aを中心として図中反時計回りに回動させられる。このリンク部材337の回動に伴って回動軸223aは、その位置において反時計回りに回転し、この回動軸223aに固定された第2レギュレーチングボタン223も反時計回りに回動させられる。この結果、図2に示すように回動軸223aの下方側に配置され、第2レギュレーチングボタン223がジャック小12Bの突起12Bbと当接する位置に配置された消音演奏状態となる。一方、図2に示す消音演奏状態から図3に示す通常演奏状態に移行する場合には、電動モータ301の回転軸301aを図中時計回りに回転させれば、回動アーム312の部分312cが押圧部336から離間し、ねじりバネの付勢力により各アームおよびリンク部材337は上記と逆方向に移動し、第2レギュレーチングボタン223が回動軸223a斜め左下側であるジャック小12Bの突起12Bbの移動範囲から待避した位置に配置される。
【0043】
次に、本実施形態に係る消音装置の制御構成について図5を参照しながら説明する。同図に示すように、この消音装置の制御構成は、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41と、制御部42と、MD(モータドライブ)ユニット43と、電動モータ301と、リミットスイッチ44a,44bとを備えている。
【0044】
通常演奏/消音演奏切替スイッチ41は、使用者により操作されるスイッチであり、通常演奏状態と消音演奏状態とを切り替えるためのスイッチである。ここで、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41は、このグランドピアノの棚板の使用者側の面などの操作しやすい部位に取り付けたりすることが好ましい。また、リモートコントロール端末等や、当該グランドピアノに設けられた接続端子等にケーブルを介して接続される外部の装置であってもよい。
【0045】
制御部42は、CPU(中央処理装置)等を有しており、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41の設定状態に応じてMDユニット43に駆動電流を供給する。MDユニット43は、制御部42からの駆動電流により電動モータ301を回転駆動する。リミットスイッチ44a,44bは、電動モータ301の回転軸301aに取り付けられた回動アーム310の位置に応じて動作するスイッチであり、具体的にはリミットスイッチ44aは回動アーム310が通常演奏状態の位置にあるときに動作し、リミットスイッチ44bは回動アーム310が消音演奏状態の位置にあるときに動作する。これらのリミットスイッチ44a,44bからの信号により制御部42は、回動アーム310が消音演奏状態の位置に達しているか、通常演奏状態の位置に達しているかといった情報を取得することができる。
【0046】
B.実施形態の動作
次に、上記構成の消音装置を備えたグランドピアノの動作について説明する。このグランドピアノでは、上述したように電動モータ301を駆動することにより、ストッパ部材30および第2レギュレーチングボタン223を回動変位させて通常演奏状態と消音演奏状態とにすることができる。以下、各演奏状態での押鍵時の動作について説明するが、これに先立ち演奏状態の切り替え動作について説明する。
【0047】
B−1.演奏状態の切替動作
まず、図1および図3に示す通常演奏状態から図2に示す消音演奏状態に切り替える場合の動作について説明する。この場合、使用者は通常演奏/消音演奏切替スイッチ41を操作して消音演奏状態に切り替えるように指示すると、この指示を受けた制御部42からMDユニット43に駆動電流が供給される。ここで、制御部42からMDユニット43に供給される駆動電流は、電動モータ301を図1中反時計回りに回転させようとする電流であり、これにより電動モータ301の回転軸301aは反時計回りに回転を開始する。この回転軸301aの回転に伴って回動アーム310が回動させられる。そして、回動アーム310が消音演奏状態の位置に達すると、このことがリミットスイッチ44bからの信号により制御部42で検知され、制御部42は駆動電流の供給を停止して、電動モータ301を停止させる。このようにして、回動アーム310が消音演奏状態の位置まで回動させられ、これに連動する駆動機構300の各部材が変位し、ストッパ部材30および第2レギュレーチングボタン223が回動変位させられる。
【0048】
一方、図2に示す消音演奏状態から図1および図3に示す通常演奏状態に切り替える場合にも、使用者は通常演奏/消音演奏切替スイッチ41を操作して通常演奏状態に切り替えるように指示する。そして、この指示を受けた制御部42からMDユニット43に駆動電流が供給される。ここで、制御部42からMDユニット43に供給される駆動電流は、電動モータ301を図1中時計回りに回転させようとする電流であり、これにより電動モータ301の回転軸301aは時計回りに回転を開始する。この回転軸301aの回転に伴って回動アーム310が回動させられる。そして、回動アーム310が通常演奏状態の位置に達すると、このことがリミットスイッチ44aからの信号により制御部42で検知され、制御部42は駆動電流の供給を停止して、電動モータ301を停止させる。このようにして、回動アーム310が通常演奏状態の位置まで回動させられ、これに連動する駆動機構300の各部材が変位し、ストッパ部材30および第2レギュレーチングボタン223が回動変位させられる。
【0049】
上述した切替動作時に、何らかの理由によってリミットスイッチ44a,44bが動作しなくなることをも考えられる。このようなリミットスイッチ44a,44b等の動作不良を考慮し、本実施形態では、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41からの指示に基づいて駆動電流の供給を開始した後、駆動電流の供給を開始して所定時間が経過するまでの間にリミットスイッチ44a,44bからの検出信号が得られない場合には、制御部42は安全回路を作動させて駆動電流を停止させる。
【0050】
B−2.通常演奏
次に、通常演奏状態での押鍵時の動作について説明する。通常演奏/消音演奏切替スイッチ41により通常演奏が選択されると、図1および図3に示すように、ストッパ部材30はハンマシャンク21の移動範囲から待避した位置に配置され、第2レギュレーチングボタン223もジャック小12Bの移動範囲から待避した位置に配置される。この状態で、鍵10が押下されると、鍵10に取り付けられたキャプスタン14がウイペン11を突き上げ、ウイペン11を時計回りに回動させる。これに伴い、このウイペン11の自由端に回動自在に取り付けられたジャック12のジャック大12Aがローラー22を突き上げ、ハンマシャンク21を反時計回りの方向へ回動させる(図1)。この後、ジャック小12Bの突起12Baがレギュレーチングボタン23に当接すると、ジャック大12Aが左方向に移動してハンマシャンク21に取り付けられたローラー22から離間する。ジャック12から離間したハンマシャンク21は、その慣性力により回動を続け、ハンマヘッド20が押鍵された鍵に対応する弦を打撃する。
【0051】
次に離鍵が行われると、押鍵時とは逆にウイペン11が反時計方向に回動し、ハンマシャンク21が時計方向へ回動することにより、ウイペン11の端部に取り付けられたクッション42にハンマシャンク21が当接して静止する。この動作に伴って、ジャック小12Bとレギュレーチングボタン23との係合状態が徐々に解除され、ジャック12が半時計方向に回動してジャック大12Aがローラー22の真下側に移動し、押鍵前の初期位置に戻る。なお、以上の動作は従来の一般的なグランドピアノと同様である。
【0052】
B−3.消音演奏
次に、消音演奏時の動作について説明する。通常演奏/消音演奏切替スイッチ41により消音演奏状態が選択されると、図2に示すように、ストッパ部材30はハンマシャンク21の移動範囲に侵入した位置に配置され、第2レギュレーチングボタン223はジャック小12Bの移動範囲に侵入した位置に配置される。
【0053】
この状態で鍵10が押下されると、通常演奏の場合と同様にキャプスタン14がウイペン11を時計回りに回動させ、ジャック大12Aが、ローラー22を突き上げ、ハンマシャンク21を反時計回りに回動させる。この後、ジャック小12Bの突起12Baがレギュレーチングボタン23に当接する前に、ジャック小12Bの突起12Bbが第2レギュレーチングボタン223に当接し、通常演奏時より早いタイミングでジャック大12Aがローラ22の下面から抜ける。これによりジャック12は、通常演奏時より低い位置でハンマシャンク21に取り付けられたローラー22から離間する。つまり、通常演奏時よりも「脱進」するタイミングが早くなる。このように「脱進」した後、ジャック12から離間して回動を続けるハンマシャンク21は、ハンマヘッド20が弦に当たる手前でストッパ部材30に当接し、反時計回りの方向に跳ね返される。その後の動作は通常演奏の場合と同様である。
【0054】
本実施形態においては、通常演奏状態と消音演奏状態とを切り替える場合に、ストッパ部材30を回動変位させるストッパ部材駆動機構302は、複数の剛体部材(リンク部材やアーム部材)を連結させることによって構成されている。つまり、駆動機構の中にワイヤーなどの可撓性を有する部材がなく、駆動機構を構成する各部品が十分な剛性を有している。従って、電動モータ301から付与される力により各部品に撓み等が生じることが低減され、効率のよい駆動力伝達が行えることになり、迅速な切替動作が可能となる。なお、本発明において、「剛体部材」とは一切変形しない完全剛体のみを意味するだけではなく、ワイヤーのように物体の有する可撓性や弾性等を利用したりするものを除いたもの、つまり機能上変形する必要がない部材を意味するものとし、一般的な固形の金属、樹脂および木材等は本発明における「剛体部材」に属する。
【0055】
また、駆動源である電動モータ301は、棚板の上方、かつ鍵10の後端側に配置されているため、駆動対象であるストッパ部材30との距離が短く、駆動機構300を構成する部品数等を低減することができる。また、図4に示すように、消音装置を構成する電動モータ301や駆動機構300といった駆動用の部品(配線等を除く)は、いずれか一方の腕木350と奥筐351とが形成する角部近傍のみに配置されているので、ピアノへの消音装置の取付作業が簡易である。
【0056】
また、手動操作によるストッパ部材30の駆動を行う場合には、誤操作等によって、ストッパ部材30が消音演奏の位置と通常演奏の位置との中間位置で停止させられてしまうことがある。これに対し、本実施形態では、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41の設定に応じて、電動モータ301を駆動源とした駆動機構300による消音演奏状態と通常演奏状態とを切り替えているので、ストッパ部材30が消音演奏位置と通常演奏位置との中間位置などに配置されることがなく、これに起因する消音装置の損傷等を低減することができる。
【0057】
また、電動モータ301を駆動源としているので、電動モータ301を制御する制御部42と、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41との接続は信号の授受が行えるような接続で足りる。従って、両者を配置設計自由度の高い信号線を使用して接続したり、無線接続等したりすることができ、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41の設置自由度が高まる。従って、使用者の操作しやすい場所に通常演奏/消音演奏切替スイッチ41を設置することが可能であり、操作性を向上させることができる。
【0058】
また、本実施形態では、使用者の操作力を利用して駆動する機構ではなく、通常演奏/消音演奏切替スイッチ41により電気的にスイッチ切り替えを行っているので、操作が簡単であり、演奏中にも操作が行いやすいといった利点がある。
【0059】
C.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0060】
(1)上述した実施形態では、電動モータ301の駆動制御方法として、リミットスイッチ44a,44bを用いたフィードバック制御を採用していたが、これに限らず、ストッパ部材30が消音演奏位置と通常演奏位置とに正確に配置されるような方法により電動モータ301を制御するものであればよい。例えば、ストッパ部材30が消音演奏位置と通常演奏位置に配置されるような駆動信号を予め求めておき、この駆動信号を供給するフィードフォワード制御であってもよい。
【0061】
(2)また、上述した実施形態では、ストッパ部材30がハンマシャンク21の移動範囲に侵入して打弦前にハンマシャンク21の運動を阻止する消音演奏を可能とする消音装置について説明したが、ストッパ部材30が打弦前にハンマシャンク21を受け止めることにより、ハンマシャンク21の速度を減少させて弱音演奏を行う弱音装置に本発明を適用することができる。
【0062】
(3)また、上述した実施形態において、消音演奏を行う場合には、図示しない光センサ等により鍵10の動作等を検出して、この検出結果に基づいて音源回路より楽音信号を出力するようにしてもよい。このようにすれば演奏者は、消音演奏時においても、ヘッドホンやスピーカ等で演奏を聴くことができる。
【0063】
(4)また、上述した実施形態においては、駆動源として電動モータ301を採用していたが、これに限らず、電気的に駆動力を発生するものであればよく、例えばソレノイドユニットのプランジャに回動アーム310を連結し、ソレノイドユニットに駆動電流を供給することによりプランジャを変位させて回動アーム310を回動させるようにしてもよい。
【0064】
(5)また、上述した実施形態では、本発明をグランドピアノに適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は他の鍵盤楽器に適用することも可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、誤操作を低減することが可能であるとともに、消音または弱音演奏と通常演奏の迅速な切替動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る消音装置を備えたグランドピアノのアクション機構近傍を示す側断面図である。
【図2】 消音演奏状態における前記消音装置を示す側面図である。
【図3】 通常演奏状態における前記消音装置を示す側面図である。
【図4】 前記消音装置の駆動機構を示す分解斜視図である。
【図5】 前記消音装置の制御構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の消音装置を備えたグランドピアノのアクション機構を示す側断面図である。
【図7】 消音演奏状態における従来の前記消音装置を示す図である。
【図8】 通常演奏状態における従来の前記消音装置を示す図である。
【符号の説明】
10……鍵、30……ストッパ部材、33a……回動軸、41……通常演奏/消音演奏切替スイッチ、42……制御部、44a,44b……リミットスイッチ、駆動機構300、301……電動モータ、302……ストッパ部材駆動機構、303……第2レギュレーチングボタン駆動機構、310……回動アーム、311……リンク部材、312……回動アーム、313……リンク部材、314……回動アーム

Claims (5)

  1. 押鍵動作に応じて移動して打弦する打弦部材の移動範囲に対して進退自在に設けられ、前記打弦部材の移動範囲に配置された場合、前記打弦部材による打弦を阻止するストッパ部材を備える鍵盤楽器の消音装置であって、
    前記打弦部材が脱進する時期を変更する変更手段を駆動すると共に、前記ストッパ部材を移動させる駆動力を発生する電気的駆動力発生手段と、
    前記ストッパ部材と前記電気的駆動力発生手段とを連結する機構であって、剛体部材から構成される連結機構とを備え、
    前記電気的駆動力発生手段の発生する駆動力により前記連結機構と前記変更手段を作動させ、当該連結機構が作動することにより、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で前記ストッパ部材を移動させ、当該変更手段が作動することにより、消音演奏時において前記打弦部材が脱進する時期を通常演奏時より早くす
    ことを特徴とする鍵盤楽器の消音装置。
  2. 前記ストッパ部材は、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で回動可能に支持されており、前記連結機構が作動することにより回動させられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の消音装置。
  3. 前記連結機構は、前記ストッパ部材を支持する第1の回動部材と、前記電気的駆動力発生手段により回動させられる第2の回動部材と、前記第1の回動部材と前記第2の回動部材とを連結するリンク部材とを有するリンク機構である
    ことを特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装置。
  4. 前記電気的駆動力発生手段は、当該消音装置が搭載される鍵盤楽器の棚板の上方側、かつ鍵の後端側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鍵盤楽器の消音装置。
  5. 押鍵動作に応じて移動して打弦する打弦部材の移動範囲に対して進退自在に設けられ、前記打弦部材の移動範囲に配置された場合、前記打弦部材による打弦力を弱めるストッパ部材を備える鍵盤楽器の弱音装置であって、
    前記打弦部材が脱進する時期を変更する変更手段を駆動すると共に、前記ストッパ部材を移動させる駆動力を発生する電気的駆動力発生手段と、
    前記ストッパ部材と前記電気的駆動力発生手段とを連結する機構であって、剛体部材から構成される連結機構とを備え、
    前記電気的駆動力発生手段の発生する駆動力により前記連結機構と前記変更手段を作動させ、当該連結機構が作動することにより、前記打弦部材の移動範囲の位置と当該移動範囲から待避した位置との間で前記ストッパ部材を移動させ、当該変更手段が作動することにより、消音演奏時において前記打弦部材が脱進する時期を通常演奏時より早くす
    ことを特徴とする鍵盤楽器の弱音装置。
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