JP2002004163A - フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット - Google Patents

フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り防止性に優れるフロアマット用裏材の製
造方法、及びフロアマットを得ること。 【解決手段】 繊維ウエブを形成する工程と、ニードル
を利用して前記繊維ウエブの少なくとも一方の面から繊
維を突出させる工程と、前記突出させた繊維をシャーリ
ング処理する工程と、前記繊維ウエブの前記シャーリン
グ処理した面を熱処理することにより、前記繊維の先端
に前記繊維よりも大きな外径の樹脂塊を形成する工程
と、を含むことを特徴とするフロアマット用裏材の製造
方法である。また、前記製造方法により製造された裏材
を備えていることを特徴とするフロアマットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアマット用裏
材の製造方法、及びフロアマットに関し、特に、例えば
自動車などの車輌用、絨毯やホットカーペットなどのイ
ンテリア用、店舗用、或いはオフィス用に用いることの
できるフロアマット用裏材の製造方法、及びフロアマッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車内においては、靴など
に付着した土、砂、泥、或いは砂利などがフロアに付着
して、フロアが汚れるのを防止するために、フロアマッ
トが敷かれている。例えば、登録実用新案公報第3,0
28,700号には、自動車用の泥拭きマットが記載さ
れており、この泥拭きマットは、表面材である立毛カー
ペット材と、この立毛カーペット材の下側に位置する熱
可塑性樹脂シートと、この熱可塑性樹脂シートの裏面側
に貼り合わせられたニードルパンチ不織布とで構成され
ている。このニードルパンチ不織布の下側表面は、繊維
の部分溶融によって表面が粗面化されている。しかし、
このような泥拭きマットは、滑り防止性が不十分であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフロアマットは
上述したように構成され、滑り防止性が不十分であると
いう問題点があった。そこで、本発明は、このような従
来の問題点を解決するためになされたもので、滑り防止
性に優れるフロアマット用裏材の製造方法、及びフロア
マットを得ることを目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、繊維ウエブを形成する工程と、ニードルを利用
して前記繊維ウエブの少なくとも一方の面から繊維を突
出させる工程と、前記突出させた繊維をシャーリング処
理する工程と、前記繊維ウエブの前記シャーリング処理
した面を熱処理することにより、前記繊維の先端に前記
繊維よりも大きな外径の樹脂塊を形成する工程と、を含
むことを特徴とするフロアマット用裏材(以下、単に
「裏材」という)の製造方法である。
【0005】本発明の請求項2に係る発明は、前記製造
方法により製造された裏材を備えていることを特徴とす
るフロアマットである。
【0006】請求項1の発明によれば、繊維ウエブのシ
ャーリング処理した面を熱処理することにより、シャー
リング処理した繊維の先端に繊維よりも大きな外径の樹
脂塊を形成する工程を含むので、裏材が先端に繊維の外
径より大きな外径の樹脂塊を多数有するため、優れた滑
り防止効果を発揮する裏材を製造することができる。
【0007】請求項2の発明によれば、滑り防止性に優
れる裏材を備えているため、滑り防止性に優れるフロア
マットである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のフロアマットに使用でき
る裏材は、次のような方法で製造することができる。ま
ず、繊維ウエブを形成する。繊維ウエブを構成する繊維
としては、例えば、合成繊維(例えば、ナイロン繊維、
ポリエステル繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル繊
維など)、半合成繊維、再生繊維、或いは天然繊維(例
えば、植物繊維、動物繊維など)の1種類以上を使用す
ることができる。これらの中でも、ナイロン繊維、ポリ
エステル繊維、ポリオレフィン系繊維、或いは再生した
ポリエステル繊維などを好適に使用でき、特に再生利用
可能なポリエステル繊維(再生ポリエステル繊維を含
む)又はポリオレフィン系繊維をより好適に使用でき
る。更に、再生ポリエステル繊維が特に好適に使用で
き、環境に優しいフロアマットを製造することができ
る。この繊維ウエブを構成する繊維の繊度は特に限定さ
れるものではないが、1〜300dtex(デシテック
ス)の繊維を使用することができる。特に繊度が15d
tex以上の太繊維が含まれていると、耐久性及び滑り
防止性のより優れる裏材を製造することができる。この
ような太繊維は耐久性及び滑り防止性に優れているよう
に、繊維ウエブ中、10mass%以上含まれているの
が好ましく、20mass%以上含まれているのがより
好ましく、30mass%以上含まれているのが更に好
ましい。また、前述のような太繊維に加えて繊度が15
dtex未満の細繊維を含んでいるのが好ましい。この
ような細繊維を含んでいることによって、地合いの優れ
る裏材を製造することができる。なお、繊維ウエブを構
成する繊維の断面形状は円形であっても、非円形であっ
ても良い。この繊維ウエブを構成する繊維は後述のニー
ドルによって厚さ方向に配向しやすいように、繊維長が
20〜160mm程度の短繊維であるのが好ましい。
【0009】次に、ニードルを利用したニードルパンチ
処理により、前記繊維ウエブの少なくとも一方の面から
繊維を突出させる。このニードルパンチは、通常のニー
ドルを用いて製造されたものであっても良いが、フォー
クニードルやクラウンニードルにより製造すると、繊維
を突出させやすいため好適である。なお、このニードル
パンチは繊維ウエブの片面のみに対して作用させても良
いし、両面に対して作用させても良い。後者のように両
面に対してニードルを作用させて両面に繊維を突出させ
た場合は、一方の面がフロアと接するように使用し、他
方の面が表面材と接するように使用することができる。
この場合、滑り防止性に優れているばかりでなく、表面
材と分離しやすいため、表面材と分別回収して裏材及び
/又は表面材を再利用することができる。
【0010】次に、ニードルパンチ処理により表面から
突出させた繊維をシャーリング処理する。この時、表面
から突出させた繊維のみを切断して、繊維ウエブの基層
部分の突出していない繊維は切断しないようにするのが
好ましい。このシャーリング処理を施すことによって繊
維のループが切断されるため、繊維の先端が自動車等の
フロア材に食い込みやすくなり、滑り防止性が向上す
る。
【0011】次いで、前記繊維ウエブの前記シャーリン
グ処理した面を熱処理することにより、前記繊維の先端
に前記繊維よりも大きな外径の樹脂塊を形成する。この
熱処理としては、例えば、ガス毛焼き機、遠赤外線加熱
機などを使用することができ、シャーリング処理により
切断された繊維の先端を効果的に加熱することにより、
繊維を溶融させて樹脂塊を形成することができる。この
樹脂塊によって自動車のフロア材に食い込んだ繊維の先
端が抜けにくくなり、フロアマットの滑り防止作用を一
層向上させることができる。
【0012】このようにして製造された裏材は前述のよ
うな樹脂塊が形成された繊維がランダムに配置されてい
るため、どの方向に対しても優れた滑り防止効果を発揮
する。
【0013】本発明のフロアマットは前述のような製造
方法により製造された裏材を備えたものであるため、滑
り防止性に優れるものである。本発明のフロアマットは
裏材のみから構成されていても良いが、意匠性、柔らか
さ、暖かさなどを、目や手足によって認知できるよう
に、表面材を備えているのが好ましい。
【0014】この好ましい表面材を備えているフロアマ
ットの概略断面図を図1に示す。図において、フロアマ
ット1は、主として繊維から構成され、一方の表面層を
構成する表面材2と、主として繊維から構成され、他方
の表面層を構成する裏材3とを含んでいる。裏材3は前
述のような方法により製造され、好ましくは繊度15d
tex以上の太繊維4と繊度15dtex未満の細繊維
6とを含み、裏材3の露出表面における太繊維の先端に
は、前記太繊維よりも大きな外径の樹脂塊5を有する。
【0015】表面材2を構成する繊維としては、例え
ば、合成繊維(例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリオレフィン系繊維、アクリル繊維など)、半合
成繊維、再生繊維、或いは天然繊維(例えば、植物繊
維、動物繊維など)などを単独で、又は混合して使用で
きる。これらの中でも、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリオレフィン系繊維、或いは再生したポリエステ
ル繊維などを好適に使用でき、特に再生利用可能なポリ
エステル繊維(再生ポリエステル繊維を含む)又はポリ
オレフィン系繊維をより好適に使用できる。なお、繊維
はフィラメント糸又はその加工糸として、或いは紡績糸
として使用することができる。また、表面材2を構成す
る繊維の量は軽量化できるように、表面材2の60ma
ss%以上であるのが好ましく、70mass%以上で
あるのがより好ましく、80mass%以上であるのが
更に好ましい。この表面材2の態様としては、例えば、
タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット、緞
通、フックカーペット、ウィルトンカーペット、アキス
ミンスターカーペットなどを使用することができる。な
お、このような表面材2における繊維の脱落を防止する
ために、ラテックス等によって繊維を固定しても良い。
このように繊維を固定する場合には、表面材2の露出し
ない面側で主として固定するのが好ましい。このような
表面材2は常法により製造することができる。
【0016】本発明の別のフロアマットの概略断面図を
図2に示す。図において、フロアマット1Aは、主とし
て繊維から構成され、一方の表面層を構成する表面材2
と、主として繊維から構成され、他方の表面層を構成す
る裏材3との間にフィルム層7を備えている。表面材2
と裏材3との間にフィルム層7を備えていることによっ
て、水の浸透を防止することができる。なお、裏材3が
繊度15dtex未満の細繊維を含んでいると、アンカ
ー効果によりフィルム層7との接着性に優れている。
【0017】本発明のフロアマット1、1Aは上述のよ
うな表面材2と裏材3とを含むものであるが、その製造
方法は、例えば、(1)表面材2と裏材3との間に、表
面材2を構成する繊維及び裏材3を構成する繊維に悪影
響を及ぼさない温度で溶融しているシートを配置し、前
記シートを介して融着する方法、(2)表面材2と裏材
3との間に、表面材2を構成する繊維及び裏材3を構成
する繊維に悪影響を及ぼさない温度で融着できるシート
を配置した後、前記シートのみを融着できる温度で熱処
理する方法、(3)表面材2と裏材3とをバインダーに
より接着する方法、(4)表面材2と裏材3とを積層し
た後に、表面材2及び/又は裏材3を構成する繊維を融
着させる方法、(5)裏材3として両面に樹脂塊を形成
した繊維を含むものを使用し、この樹脂塊を表面材2に
食い込ませる方法、などがある。前記(1)又は(2)
の方法によれば、図2に示すような、表面材2と裏材3
との間にフィルム層7を備えたフロアマット1Aを製造
することができる。また、(1)又は(2)で用いるこ
とのできるシートとしては、例えば、フィルム、不織
布、織物、ネットなどがある。更に、この(1)又は
(2)で用いるシートは有害ガスを発生しないポリオレ
フィン系樹脂から構成されていたり、フロアマット全体
をリサイクルしやすいようにポリエステル系樹脂から構
成されているのが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の裏材の製造方法、及びフロア
マットを実施例及び比較例により更に具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例及び比較例に限定されるも
のではない。
【0019】(実施例1)再生ポリエステル太繊維(断
面:円形、繊度165デシテックス、繊維長:89m
m)30mass%、再生ポリエステル太繊維(繊度3
3デシテックス、繊維長:89mm)30mass%、
再生ポリエステル太繊維(繊度16.5デシテックス、
繊維長:76mm)20mass%、低融点ポリエステ
ル融着細繊維(繊度:4.4デシテックス、繊維長:5
1mm)20mass%からなる繊維ウエブを、レギュ
ラーニードルを使用して絡合した後、フォークニードル
を使用して繊維を突出させ、片表面に繊維が突出したロ
ーベロアニードルパンチ不織布を製造した。次に、この
ローベロアニードルパンチ不織布の表面から突出した繊
維のみを切断するシャーリング処理を実施した。次に、
温度150〜160℃で熱処理することにより低融点ポ
リエステル融着細繊維を融着させ、続いて、シャーリン
グ処理された繊維の先端が繊維の外径より大きな外径の
樹脂塊を形成するように、ガス毛焼き機による直炎で熱
処理して、裏材(面密度:480g/m2、繊維比率:
100%)を製造した。なお、樹脂塊を有する繊維はラ
ンダムに配置していた。他方、表面材として、再生ポリ
エステル繊維からなる紡績糸を使用したタフテッドカー
ペット(面密度:850g/m2、繊維比率:約88
%)を用意した。なお、カーペットの裏面には紡績糸の
脱落を抑制するためにエチレン−酢酸ビニルラテックス
が塗布(乾燥重量:100g/m2)されており、ま
た、ポリエステル繊維からなる基布(面密度:100g
/m2)が使用されたものであった。次いで、前記表面
材(ラテックス塗布側)と裏材(非シャーリング処理
側)との間に、Tダイより押し出したポリオレフィン系
樹脂フィルムを供給し、このポリオレフィン系樹脂フィ
ルムを介して表面材と裏材とを一体化した。このポリオ
レフィン系樹脂フィルムの面密度は250g/m2であ
った。次いで、この一体化物の周縁に再生ポリエステル
からなる糸でオーバーロック加工を施して、面密度約
1,650g/m2のフロアマットを製造した。このフ
ロアマットを構成する繊維の質量比率は約79mass
%であり、繊維中における再生ポリエステル繊維の質量
比率は約85mass%であった。
【0020】(比較例1)ガス毛焼き機による熱処理を
実施しない点を除いて、実施例1と同様にして裏材、及
びフロアマットを製造した。
【0021】(比較例2)実施例1におけるローベロア
ニードルパンチ不織布を、シャーリング処理を実施しな
いで、ガス毛焼き機による直炎で熱処理した点を除い
て、実施例1と同様にしてフロアマットを製造した。
【0022】(比較例3)実施例1におけるローベロア
ニードルパンチ不織布を、シャーリング処理及びガス毛
焼き機による熱処理を共に実施しない点を除いて、実施
例1と同様にしてフロアマットを製造した。
【0023】(実施例2)再生ポリエステル太繊維(断
面:円形、繊度44デシテックス、繊維長:89mm)
30mass%、再生ポリエステル太繊維(繊度33デ
シテックス、繊維長:89mm)30mass%、再生
ポリエステル太繊維(繊度16.5デシテックス、繊維
長:76mm)30mass%、低融点ポリエステル融
着細繊維(繊度:4.4デシテックス、繊維長:51m
m)10mass%を使用したこと以外は実施例1と全
く同様にして、繊維の外径より大きな外径の樹脂塊を有
する、面密度380g/m2の裏材(繊維比率:100
%)を製造した。なお、樹脂塊を有する繊維はランダム
に配置していた。次いで、実施例1と同じ表面材と前記
裏材とを実施例1と全く同様にポリオレフィン系樹脂フ
ィルムにより一体化し、オーバーロックを施して、面密
度約1,550g/m2のフロアマットを製造した。こ
のフロアマットを構成する繊維の質量比率は約77ma
ss%であり、繊維中における再生ポリエステル繊維の
質量比率は約88mass%であった。
【0024】(実施例3)再生ポリエステル太繊維(断
面:円形、繊度:88デシテックス、繊維長:89m
m)30mass%、再生ポリエステル太繊維(繊度3
3デシテックス、繊維長:89mm)30mass%、
再生ポリエステル太繊維(繊度16.5デシテックス、
繊維長:76mm)30mass%、低融点ポリエステ
ル融着細繊維(繊度:4.4デシテックス、繊維長:5
1mm)10mass%を使用したこと以外は実施例1
と全く同様にして、繊維の外径より大きな外径の樹脂塊
を有する、面密度380g/m2の裏材(繊維比率:1
00%)を製造した。なお、樹脂塊を有する繊維はラン
ダムに配置していた。次いで、実施例1と同じ表面材と
前記裏材とを実施例1と全く同様にポリオレフィン系樹
脂フィルムにより一体化し、オーバーロック加工を施し
て、面密度約1,550g/m2のフロアマットを製造
した。このフロアマットを構成する繊維の質量比率は約
77mass%であり、繊維中における再生ポリエステ
ル繊維の質量比率は約88mass%であった。
【0025】(実施例4)裏材の面密度を420g/m
2としたこと以外は、実施例3と全く同様にして、繊維
の外径より大きな外径の樹脂塊を有する裏材(繊維比
率:100%)を製造した。なお、樹脂塊を有する繊維
はランダムに配置していた。次いで、実施例1と同じ表
面材と前記裏材とを実施例1と全く同様にポリオレフィ
ン系樹脂フィルムにより一体化し、オーバーロック加工
を施して、面密度約1,590g/m2のフロアマット
を製造した。このフロアマットを構成する繊維の質量比
率は約78mass%であり、繊維中における再生ポリ
エステル繊維の質量比率は約88mass%であった。
【0026】(滑り防止性試験)実施例1〜4及び比較
例1〜3のフロアマットについて、滑り防止試験を行っ
た。まず、実施例1〜4及び比較例1〜3のフロアマッ
ト(100mm×140mm)のそれぞれを、一般的な
車輌フロアの1つであるニードルパンチカーペット上
に、各々のフロアマットの裏材が当接するように載置し
た。次に、各々のフロアマットの表面材上に1kgの荷
重を加えた状態で、各々のフロアマットをニードルパン
チカーペットの表面に対して水平方向に引張り(引張り
速度:100mm/分)、各々のフロアマットを滑らせ
た時の静摩擦抵抗力を測定した。この結果は表1に示す
通りであった。なお、この静摩擦抵抗力は5回測定した
値の平均値である。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜4の方法により製造した裏材を使用したフロアマッ
トは、比較例1〜3に比べて1.4倍以上静摩擦抵抗力
が大きく、滑り防止効果が著しく改善されたことがわか
った。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、繊維ウエブのシャーリング処理した面を熱処理する
ことにより、シャーリング処理した繊維の先端に繊維よ
りも大きな外径の樹脂塊を形成する工程を含むので、裏
材が先端に繊維の外径より大きな外径の樹脂塊を多数有
するため、優れた滑り防止効果を発揮する裏材を製造す
ることができるという効果を奏する。
【0030】請求項2の発明によれば、滑り防止性に優
れる裏材を備えているため、滑り防止性に優れるフロア
マットが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフロアマットを示す
概略断面図である。
【図2】表面材と裏材との間にフィルム層を含むフロア
マットを示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,1A・・・フロアマット、2・・・表面材、3裏
材、4・・・太繊維、5・・・樹脂塊、6・・・細繊
維、7・・・フィルム層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 基文 滋賀県守山市勝部四丁目1番11号 日本バ イリーン株式会社内 (72)発明者 前田 守 兵庫県伊丹市行基町1丁目5番地 株式会 社フジコー内 Fターム(参考) 3B088 HA02 3B120 AA16 AA19 AA23 BA15 DA17 DA19 DB03 EA10 EB21 4L047 AA21 AA28 AB02 AB07 BA03 CA02 CA08 CC16 DA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維ウエブを形成する工程と、 ニードルを利用して前記繊維ウエブの少なくとも一方の
    面から繊維を突出させる工程と、 前記突出させた繊維をシャーリング処理する工程と、 前記繊維ウエブの前記シャーリング処理した面を熱処理
    することにより、前記繊維の先端に前記繊維よりも大き
    な外径の樹脂塊を形成する工程と、を含むことを特徴と
    するフロアマット用裏材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の製造方法により製造された裏
    材を備えていることを特徴とするフロアマット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008002009A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Kureha Ltd フロアマット用裏材及びその製造方法
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JP2012101729A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Suminoe Textile Co Ltd 防滑性に優れた自動車用マット。

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